JP2010003605A - プラズマ点火装置 - Google Patents

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Akihiro Ando
彰浩 安藤
Shinichi Okabe
伸一 岡部
Naoki Kido
直樹 木戸
Shuichi Fujimoto
秀一 藤本
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Abstract

【課題】機関燃焼室内に高温高圧のプラズマを噴射して点火を行うプラズマ点火装置において、更なる着火性と信頼性の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】中心電極11と接地電極130とこれらを絶縁する絶縁体12とによって区画した放電空間140とを有するプラズマ点火プラグ10と、プラズマ点火プラグ10に高エネルギを供給する高エネルギ電源20とを具備し、放電空間140内の気体に高エネルギ電源20から高エネルギを加えて高温・高圧のプラズマ状態となして接地電極130の開口部131から内燃機関30の燃焼室300内に噴射して、内燃機関30の混合気AFFRSに点火するプラズマ点火装置1であって、燃焼室300内を流れる混合気流FLAMBに対して開口部131の上流側に混合気流の流速を低下せしめる突起部15として、平板状の縦壁150を設けて、縦壁150には、混合気流の透過する1以上の透過流路151を穿設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の点火に用いられるプラズマ点火装置の着火性の向上に関するものである。
近年、自動車等の内燃機関においては、燃焼排気中に含まれる、窒素酸化物、二酸化炭素等の環境荷物質の低減を図るべく、更なる燃費の向上、希薄化が望まれている。燃料と圧縮空気との混合を良好にし、燃焼効率を図るべく、筒内にタンブル渦を発生させる等、機関燃焼室内の混合気の流動を強くする傾向にある(例えば、特許文献1参照)。
このような筒内気流の強い内燃機関に、燃焼室内に高温・高圧のプラズマ状態となった気体を噴射して点火を行うプラズマ点火装置を用いた場合、高速気流によってプラズマ状態となった気体が流され、点火が不安定となる虞がある。
そこで、かかる筒内気流の強い内燃機関の着火安定化を図るべく、プラズマジェットの噴出口周辺に突起部を設けてその周囲の流速を緩やかすることが試みられている(特許文献2及び特許文献3参照)。
特開平9−324633号公報 実開昭56−172280号公報 特開平9−161946号公報
ところが従来のように、プラズマジェットの噴出口周辺に突起部を設けると、突起部により筒内気流が緩やかになる反面、燃焼室内に噴射されたプラズマ状態の気体によって筒内の混合気に発生したプラズマ火炎核に新たな混合気が導入され難くなり、プラズマ火炎核の成長がかえって阻害される虞があることが判明した。また、プラズマ火炎核がこのような突起部に触れると、熱エネルギが吸収される、いわゆる消炎作用によって失火に至る虞があることが判明した。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、筒内気流の強い難着火性内燃機関の燃焼室内に高温高圧のプラズマ状態となった気体を噴射して点火を行うプラズマ点火装置において、安定した着火を実現できる信頼性の高いプラズマ点火装置を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明では、中心電極と接地電極とこれらを絶縁する絶縁体とによって区画した放電空間とを有するプラズマ点火プラグと、該プラズマ点火プラグに高エネルギを供給する高エネルギ電源とを具備し、上記放電空間内の気体に上記高エネルギ電源から高エネルギを加えて高温・高圧のプラズマ状態となして上記接地電極の開口部から内燃機関の燃焼室内に噴射して、内燃機関の混合気に点火するプラズマ点火装置であって、上記燃焼室内を流れる混合気流に対して上記開口部の上流側に上記混合気流の流速を低下せしめる突起部を設けたプラズマ点火装置において、上記突起部は、上記混合気流の透過する1以上の透過流路を具備する。
請求項1の発明によれば、上記突起部が障壁となって、筒内気流によって燃焼室内に噴射されたプラズマ状態の気体によって形成された略球状のプラズマ火炎核が吹き飛ばされるのを防ぎつつ、上記透過流路を通過する混合気が上記プラズマ火炎核に供給され、上記プラズマ火炎核の成長を促すと共に、上記透過流路を通過した気流に発生する複雑な渦流によってプラズマ火炎核が撹拌され、混合気との反応が更に促進される。更に、上記透過流路から導入された混合気が上記プラズマ火炎核と上記突起部との間に介在し、断熱材として作用し、上記プラズマ火炎核の熱エネルギが上記突起部に吸熱されるのを防いでいる。新鮮な混合気の導入と、渦流による火炎核の撹拌と、燃焼消炎作用の抑制とが同時になされ、極めて燃焼速度が早く、着火性に富んだ火炎核に成長する。したがって、極めて着火性に優れたプラズマ点火装置が実現可能となる。
具体的には、請求項2の発明のように、上記突起部は、略平板状に形成した構成としても良い。
請求項2の発明によれば、上記突起部に上記燃焼室内を流れる気流が衝突すると、平板状の上記突起部の側面方向及び燃焼室側先端面方向に気流が分離し、平板状の上記突起部の下流側に上記筒内気流とは逆向きの渦流が形成され、上記透過流路から導入された混合気流と衝突し、上記突起部の下流側に複雑な渦流が形成される。このため、上記点火プラグから噴射された上記初期火炎球と混合気との撹拌が促進され、高エネルギの火炎核に成長し、安定した着火を示すプラズマ点火装置が実現可能となる。
また、請求項3の発明のように、上記突起部は、その先端を上記筒内気流の下流側に向かって湾曲せしめた構成としても良い。
請求項3の発明によれば、上記突起部に形成された湾曲部に沿って、上記点火プラグから噴射された上記プラズマ火炎核の噴射方向に回転力が付与され、上記プラズマ火炎核と混合気との燃焼反応が更に促進され、極めて高エネルギの火炎核に成長し、良好な着火を示すプラズマ点火装置が実現できる。
より具体的には、請求項4の発明のように、上記突起部は、幅4mm以上、突出高さ3mm以上に形成するのが望ましい。
請求項4の発明の範囲で上記突起部を形成すれば、上記プラズマ火炎核が筒内気流によって吹き飛ばされるのを防ぎつつ、上記通気流路から導入された混合気と良好に撹拌され、極めて安定した着火を示すプラズマ点火装置が実現できることが判明した。
また、上記透過流路は、請求項5の発明のように、上記突出部に対する開孔率を4%以上に形成するのが望ましい。
請求項5の発明の範囲で上記透過流路を形成すれば、本発明の効果が発揮できる。
本発明の第1の実施形態におけるプラズマ点火装置1の全体構成について、図1を参照して説明する。プラズマ点火装置1は、内燃機関30に装着されるプラズマ点火プラグ10と、プラズマ点火プラグ10に高エネルギを供給するプラズマ電源PDS20と、内燃機関30の運転状況に応じて点火信号を発する電子制御装置ECU21と、本発明の要部である点火プラグ10の先端に設けられた突起部15とによって構成されている。突起部15の縦壁150には、本発明の要部である透過流路151が穿設されている。なお、本実施形態において、突起部15を厚み1.5mmで形成した場合には、幅が3mm以上、高さが4mm以上に形成し、透過流路151はその開口面積が突起部15の縦壁150の面積に対して4%以上あれば、本発明の効果が発揮されと推察される。
内燃機関30は、シリンダヘッド310とシリンダ320とピストン330とによって構成され、シリンダヘッド310の内壁とシリンダ320の内周壁とピストン330の上面とによって燃焼室300が区画されている。
シリンダヘッド310には、吸気筒311と排気筒312とが形成され、それぞれの気筒311、312と燃焼室300とは、吸気バルブ313、排気バルブ314によって開閉されている。燃焼室300内に吸気筒311から導入された空気と図略の燃料噴射装置によって燃料室300内に供給された燃料とを混合し、ピストン330によって圧縮し、所定のクランク角において、本発明のプラズマ点火装置1によって混合気が点火される。
図2を参照して、本発明の第1の実施形態におけるプラズマ点火装置1に用いられるプラズマ点火プラグ10の構成について説明する。
プラズマ点火プラグ10は、導電性金属材料からなる長軸状に伸びる中心電極11と、中心電極11の外周を覆う略筒状の絶縁体12と絶縁体12を覆う略筒状の金属からなるハウジング13とハウジング13の先端に連なる略環状の接地電極130とによって構成されている。
中心電極11の先端側には、例えばイリジウム、イリジウム合金等の耐熱性導電性材料によって細軸状に形成された中心電極放電部110が設けられ、中心電極放電部110は、導電性接着剤111等を介して、鉄鋼材料、銅等の良電導性で高熱伝導性の金属材料からなる中心電極中軸部112と接続されている。中心電極中軸部112の基端側には、プラズマ電源20に接続される中心電極ターミナル部113が形成されている。
絶縁体12は、耐熱性、機械的強度、高温における絶縁耐力、熱伝導率などに優れた高純度のアルミナ等からなり、中心電極11の外周を覆いつつ、先端側には、中心電極放電部110の先端から下方に向かって伸びる筒状の絶縁体基部120が形成され、中腹にはハウジング13の内側に係止し、ハウジング13によって加締め固定される径大部121が形成され、基端側には、コルゲート状の絶縁体頭部122が形成され、中心電極ターミナル部112とハウジング13との電気絶縁性を確保している。
絶縁体基部120の内側は、放電空間140が形成され、中心電極放電部110と接地電極130との間で放電可能となっている。
ハウジング13は、略筒状のハウジング基部132が形成され、絶縁体基部120を覆っている。ハウジング基部132の外周には内燃機関40に螺結するためのネジ部133が形成され、基端側には、絶縁体径大部121を保持する係止部133が形成され、更にハウジング13の基端側外周には、ネジ部133をネジ締めするための六角部134が形成されている。絶縁体径大部121は、加締め部135によって封止部材等を介して加締め固定されている。
接地電極130は、放電空間140に連通する接地電極開口部131を有す略環状に形成されている。接地電極130を含むハウジング13は、ニッケル、鉄等の金属材料によって形成されている。
プラズマ点火プラグ10は、内燃機関40の燃焼室300内に接地電極開口部131が開口するように装着されると共に、接地電極130が内燃機関40に電気的に接地された状態となっている。接地電極130の一部は、燃焼室300内に向かって突き出す略平板状の突起部15が形成されており、更に、突起部15には、本発明の要部である突起部縦壁150の筒内気流FLAMBに対して上流側から下流側に向かって貫通する透過流路141が形成されている。
中心電極放電部110の下端面と接地電極130の接地電極開口部131とが放電空間140に露出している。
内燃機関30の運転状況に応じて、ECU21から点火信号が発信され、ECU21からの点火信号に従ってPDS20からプラズマ点火プラグ10に高エネルギが供給され、放電空間140内の気体の電気絶縁性が破壊され、更に高エネルギが供給されると放電空間140内の気体が電離し、高温・高圧のプラズマ状態となって、接地電極開口部131から燃焼室300内に噴射される。燃焼室300内に噴射されたプラズマ状態の気体によって燃焼室300内の混合気に高エネルギが与えられプラズマ火炎核FKPLZが形成される。
この時、タンブル渦等の燃焼室300内に流れる筒内気流FLAMBは、縦壁150に衝突し、縦壁150の周囲に筒内気流FLAMBとは逆向きの渦流FLVRXを形成する共に、透過流路151を通過した筒内気流FLAMBも渦流FLVRXを形成する。
突起部150が障壁となって、筒内気流FLAMBによってプラズマ火炎核FKPLZが吹き飛ばされるのを防ぎつつ、筒内気流FLAMBに乗って透過流路151を通過する混合気AFFRSがプラマ火炎核FKPLZに次々と供給され、プラズマ火炎核FKPLZの成長が促進される。更に透過流路151を通過した混合気AFFRSに発生する複雑な渦流FLVRXによってプラズマ火炎核FKPLZが撹拌され、混合気AFFRSとの反応が更に促進される。更に、透過流路151から導入された混合気AFFRSがプラズマ火炎核FKPLZと突起部15との間に介在し、断熱材として作用し、プラズマ火炎核FKPLZの熱エネルギが突起部15に吸熱されるのを防いでいる。
新鮮な混合気AFFRSの導入と、渦流によるプラズマ火炎核FKPLZの撹拌と、縦壁150による燃焼消炎作用の抑制とが同時になされ、極めて燃焼速度が早く、着火性に富んだ火炎核に成長する。したがって、本実施形態によれば、極めて着火性に優れたプラズマ点火装置1が実現可能となる。
図3を参照して本発明の第2の実施形態におけるプラズマ点火装置1aについて説明する。本図(a)は、本実施形態におけるプラズマ点火装置1aの要部断面図であり、本図(b)は、その変形例として示すプラズマ点火装置1bの要部断面図である。本実施形態では、上記実施形態を基本要件とし、同一の構成については、同じ符号を付したので説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
上記実施形態においては、突起部15を接地電極130の下端面の一部と一体的に形成した場合を例に示したが、図3(a)に示すように、接地電極130aに突起部を形成していないプラズマ点火プラグ10aと別体の突起部形成部材15aを設けてプラズマ点火プラグ10aとシリンダヘッド310aとの間に介装する構成としても良い。突起部形成部材15aは、略有底筒状に形成され、ボス部153の内側にハウジング基部132aの先端及びこれに連なる接地電極130aが挿嵌され、ボス部153の外周に形成されたネジ部によりシリンダヘッド310aに螺結する等の方法により固定されている。
底部152は、略円板状に形成されており、中心には、接地電極開口部131に連通する開口部154が形成されている。更に、底部263には、筒内気流FLAMBに対する開口部154の上流側の一部を、燃焼室300側に向かって突出せしめた縦壁150aが形成されている。
縦壁150aには、上流側から下流側に向かって貫通する透過流路151aが穿設されている。このような構成としても、上記第1の実施形態と同様に、FLAMBが縦壁150a及び透過流路151aを通過する時に渦流FLVRXが形成され、消炎作用を抑制しつつ、プラズマ火炎核の成長を促進する本発明の効果が得られる。加えて、突起部形成部材15aを別体に形成してあるので、機関に応じて容易に縦壁150a及び透過流路151aの形状を変更することもできる。
例えば、図3(b)に示す突起部形成部材15bのように、縦壁150bに複数の透過流路151bを穿設しても良い。加えて、透過流路151bの穿設角度を変更することも可能となる。したがって、更に渦流FLVRXによるプラズマ火炎核の撹拌効果を高めることも可能となる。
図4に本発明の第3の実施形態におけるプラズマ点火装置1cの要部断面を示す。本実施形態において、突起部形成部材15cを用いた点が上記実施形態と相違する。本図(a)は、要部断面図、(b)は、下流側から望んだ側面図である。 本図に示すように、突起部形成部材15cには、メッシュ状の縦壁150cが形成してあり、透過流路151cは、開孔率が4%以上となるようにメッシュ間隔を設定して形成してある。
本実施形態においても、上記実施形態と同様に、FLAMBが縦壁150c及び透過流路151cを通過する時に渦流FLVRXが形成され、消炎作用を抑制しつつ、プラズマ火炎核の成長を促進する本発明の効果が得られる。
図5に本発明の第4の実施形態におけるプラズマ点火装置1dの要部断面を示す。本実施形態において、突起部形成部材15dを用いた点が上記実施形態と相違する。本図(a)は、要部断面図、(b)は、下面図である。本図に示すように、突起部形成部材15dには、スリット状に形成した透過流路151dを有する縦壁150dが形成してある。
本実施形態においても、上記実施形態と同様に、FLAMBが縦壁150d及び透過流路151dを通過する時に渦流FLVRXが形成され、消炎作用を抑制しつつ、プラズマ火炎核の成長を促進する本発明の効果が得られる。また、本図(b)に示すように、透過流路151dの幅を上流側から下流側に向かって変化させることにより、透過流路151dを通過するFLAMBの流速に変化を与え、よりプラズマ火炎核と筒内気流FLAMBに乗って運ばれる混合気AFFRSとの撹拌を促進し、着火性を向上させることもできると期待される。
図6に本発明の第5の実施形態におけるプラズマ点火装置1eの要部断面を示す。本実施形態において、突起部形成部材15eを用いた点が上記実施形態と相違する。本図(a)は、要部断面図、(b)は、下面図である。本図に示すように、突起部形成部材15eでは、縦壁150eを接地電極開口部131の一部を覆うべく略椀状に湾曲した形状に形成してある。
本実施形態においても、上記実施形態と同様に、FLAMBが縦壁150e及び透過流路151eを通過する時に渦流FLVRXが形成され、消炎作用を抑制しつつ、プラズマ火炎核の成長を促進する本発明の効果が得られる。また、縦壁151eが略椀状に形成されていることにより、接地電極開口部131から噴射した高温・高圧のプラズマ状態の気体に回転力が加わり、更にプラズマ火炎核と混合気AFFRSとの混合が促進され、着火性が向上するものと期待できる。
ここで、本発明のプラズマ点火装置に適用されるプラズマ電源20の典型的な1例について説明する。図7に示すように、プラズマ電源20は、第1の電源200と、イグニションスイッチ201と点火コイル202と点火コイル駆動回路203と、電子制御装置(ECU)21と、点火コイル202からの高電圧を整流する整流素子204と、ノイズを低減するための抵抗205と、第2の電源206と第2の電源からの電気エネルギを蓄積するコンデンサ208と、第2の電源206とコンデンサ208との間に介装される抵抗207と、コンデンサ208からの放電電流を整流する整流素子209とによって構成されている。
点火コイル駆動回路203は、ECU21によって開閉制御されるトランジスタを含み、電源200からの電圧を点火コイル202によって昇圧した高電圧のプラズマ点火プラグ10への供給を制御している。
イグニションスイッチ201を投入し、電源200から点火コイル202の一次コイルに1次電流を流すと点火コイル202のコアが磁化し、磁気エネルギが蓄えられ、その周囲に磁界が形成される。ECU21からの点火信号に従って点火コイル駆動回路203がスイッチングされ、1次電流が遮断されると、磁界が変化し、自己誘導作用によって、1次コイルに−数百Vの1次電圧が生じる。この時、2次コイルに数〜数十kVの高い2次電圧が発生する。
この2次電圧が放電空間140の絶縁破壊電圧を超えると、放電空間140内に放電される。この放電により放電空間140の気体が小領域でプラズマ状態となる。プラズマ状態となった気体は導電性を有し、コンデンサ208に充電された例えば100mJから200mJ程度の電気エネルギが放電空間140内に10μs程度の極めて短い時間に一気に放出され、放電空間140内の気体が高温・高圧のプラズマ状態となって接地電極開口部131から噴射される。
なお、本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、接地電極開口部の上流側に設けた突起部に透過流路を設けて、プラズマ火炎核の成長を促進する本発明の趣旨に反しない限り適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態で示したプラズマ電源はプラズマ電源として代表的な構成を例として示したものであり、点火コイルにかえてCDI点火回路を設けたものや、圧電トランスを設けて、放電空間の絶縁破壊を行う構成としても良い。また、上記実施形態においては、第1の電源と第2の電源とを分けて使用する構成を示したが、1つの電源から、DC−DCコンバータ等を介して、異なる電圧を供給する構成としても良い。また、本発明において、特に、内燃機関の燃料の種類、噴射方法を限定するものではなく、各種燃料、噴射方法に対して適宜採用し得るものである。
本発明の第1の実施形態におけるプラズマ点火装置の構成を示す全体図。 本発明の第1の実施形態におけるプラズマ点火装置に用いられるプラズマ点火プラグの詳細を示す一部断面図。 (a)は、本発明の第2の実施形態におけるプラズマ点火装置を示す要部断面図、(b)は、その変形例を示す要部断面図。 (a)は、本発明の第3の実施形態におけるプラズマ点火装置を示す要部断面図、(b)は、その正面図。 (a)は、本発明の第4の実施形態におけるプラズマ点火装置を示す要部断面図、(b)は、その下面図。 (a)は、本発明の第5の実施形態におけるプラズマ点火装置を示す要部断面図、(b)は、その下面図。 本発明のプラズマ点火装置に適用されるプラズマ電源の例を示す等価回路図
符号の説明
1 プラズマ点火装置
10 プラズマ点火プラグ
11 中心電極
110 中心電極放電部
12 絶縁体
120 絶縁体基部
13 ハウジング
130 接地電極
131 接地電極開口部
140 放電空間
15 突起部
150 突起部縦壁
151 透過流路
20 プラズマ電源
21 電子制御装置(ECU)
30 内燃機関
AFFRS 混合気
FLAMB 筒内気流
FLVRX 渦流

Claims (5)

  1. 中心電極と接地電極とこれらを絶縁する絶縁体とによって区画した放電空間とを有するプラズマ点火プラグと、該プラズマ点火プラグに高エネルギを供給する高エネルギ電源とを具備し、上記放電空間内の気体に上記高エネルギ電源から高エネルギを加えて高温・高圧のプラズマ状態となして上記接地電極の開口部から内燃機関の燃焼室内に噴射して、内燃機関の混合気に点火するプラズマ点火装置であって、上記燃焼室内を流れる混合気流に対して上記開口部の上流側に上記混合気流の流速を低下せしめる突起部を設けたプラズマ点火装置において、
    上記突起部は、上記混合気流の透過する1以上の透過流路を具備することを特徴とするプラズマ点火装置。
  2. 上記突起部は、略平板状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ点火装置。
  3. 上記突起部は、その先端を上記筒内気流の下流側に向かって湾曲せしめたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ点火装置。
  4. 上記突起部は、幅4mm以上、突出高さ3mm以上に形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプラズマ点火装置。
  5. 上記透過流路は、上記突出部に対する開孔率を4%以上に形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプラズマ点火装置
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