JP2009097500A - プラズマ式点火装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関40に装着される点火プラグ10と、電源21と、電源21の電圧を昇圧する昇圧回路として、点火コイル23と、電子制御装置25により開閉制御され点火コイル23の駆動を制御する点火コイル駆動回路24と、多段エネルギ投入手段300として、電源31により充電される少なくとも2以上のエネルギ蓄積手段としてコンデンサ330、331と、遅延手段としてチョークコイル341とを具備し、第1のプラズマ発生用コンデンサ330からの放電に遅れて、他のプラズマ発生用コンデンサ331からの放電を行う。
【選択図】図1
Description
上記多段エネルギ投入手段から1段目のエネルギ供給がなされると、上記放電空間内の気体の一部が活性化され膨張し、その一部が電離されて、高温・高圧のプラズマ状態となり3次元的に広がる。次いで、上記放電空間内の気体が高温・高圧となった状態の所に、上記多段エネルギ投入手段から2段目のエネルギ供給が行われると、更に高温・高圧の高エネルギ状態となって膨張し、3次元的に広がりを持ち、更に体積が大きく略楕円球状をした高エネルギ領域(以下、体積プラズマと称す。)が形成される。該体積プラズマが内燃機関燃焼室内の混合気に触れると、容積的に大きな火炎核を形成し、希薄燃焼機関や過給混合機関等の難着火性機関においても優れた着火性を発揮できる。
本発明によらず、同量のエネルギを一度に投入した場合には、放電経路の近傍の気体のみが活性化され飽和状態となり、それ以上のエネルギが放電空間内に投入されず、容積的に小さな体積プラズマを噴射するに止まり、投入したエネルギのほとんどが過剰なエネルギとなって電極の消耗に消費されてしまう虞があると推察される。
また、1段目のエネルギ投入によって上記放電空間内に気体が一部噴射され、上記放電空間内の気体が高温となって膨張し、該放電空間内に存在する気体分子は、活性化された状態であるのに加えて、濃度的に希薄な状態であるため、この状態で2段目以降のエネルギが投入されると、より高エネルギ状態となった体積プラズマを内燃機関内に噴射することができ、更に着火性が向上する。
本発明によらず、エネルギ投入の時間密度が、請求項3の発明に記載のエネルギレベルを下回る場合には、発生するプラズマは上記体積プラズマとはならず容積的に小さな線状となり、十分な着火性を発揮できない虞がある。
本発明によらず、複数回のエネルギ投入を間欠的に行った場合には、一旦エネルギ投入が完了すると、上記放電空間内の絶縁性が回復される。このため、次のエネルギ投入が該放電空間の絶縁破壊に消費され、内燃機関を点火するのに必要な十分なエネルギを持った体積プラズマの発生ができなくなる虞がある。
複数段のエネルギ投入にインターバルを空けて行った場合には、一定のエネルギレベルのものが2回できるにすぎず、更に高いエネルギレベルを得ることは困難となる。
インターバルを空けた方法でも、着火の機会が増えることによる効果は期待できるが、本発明のようにインターバルを開けずに複数段のエネルギ投入をすることによりプラズマのエネルギレベル自体が上昇し、更に効果が大きくなる。
本発明者等の鋭意試験によって、1段目のエネルギ投入を全投入エネルギの20%より少なくすると、従来の一度にエネルギを加えた時と同様の効果しか得られず、また1段目のエネルギ投入を全投入エネルギの80%以上とした時についても、同様となることが判明した。
本発明によらず、上記コンデンサに蓄積されるエネルギが小さいと上記電極間の放電が線上になり体積プラズマの形成にまで至らない。また、放電空間が区画された点火プラグにおいては、放電空間から体積プラズマが噴出できるまでに至らしめることができない。
本発明によれば、上記チョークコイルを低電位のレベルに置くことができ、絶縁距離を大きくしなくて良いことから配線間隔を短くでき、必要な電源の大きさを小さくできる。
請求項18の発明によれば、上記放電用電源による放電空間の絶縁破壊がされると、上記1段目のエネルギ投入を行うコンデンサに蓄えられたエネルギが大電流となって、上記放電空間内に放出され、放電空間内の気体の一部が高温高圧のプラズマ状態となって、放出される。
更に、上記1段目のエネルギ投入を行うコンデンサからの大電流の放出に遅れて、上記2段目以降のエネルギ投入を行うコンデンサに蓄えられたエネルギが大電流となって、上記放電空間内に放出される。
このとき、上記放電空間内は、上記1段目のエネルギ投入を行うコンデンサからの放電前よりも少ない数の電気的に中性の電離されていない気体分子又は原子と高エネルギ状態の陽イオンと電子で満たされた状態となり、また、電離されていない気体と高いエネルギ状態の陽イオンとの衝突によって電離されていない気体が励起され電離し易い状態となる。
また、既に電離された陽イオンが更に高エネルギ状態になることも想定される。この状態において、上記放電遅延手段によって、1段目のエネルギ投入を行うコンデンサからの放電に遅れて、2段目以降のエネルギ投入を行うコンデンサからのエネルギが放出されると、上記放電空間内の電離されていない気体分子の数が少なくなっているので、単位粒子当たりに供給されるエネルギが1段目の放電よりも多くなり、より高密度で電離されていない気体の電離が引き起こされる。
上記放電空間内が極めて高密度に、高温・高圧の電離気体と電子とで満たされたプラズマ状態となり、極めて高温で容積の大きな火炎球様の高温領域が発生する。したがって、極めて着火性に優れたプラズマ式点火装置が実現可能となる。
本発明によれば、熱源は、1段目のエネルギ投入によって発生した体積プラズマと2段目以降のエネルギ投入によって発生した更に高エネルギの体積プラズマとで構成される。
また、高いエネルギ密度と低いエネルギ密度との分布を持った熱源を作ることも可能となり、本発明の多段エネルギ投入手段のエネルギ投入条件を変えてエネルギ分布に変化を持たせることも可能となる。
近年、自動車エンジン等の内燃機関において、高過給となり、着火条件が厳しくなっている。したがって、着火条件に合わせ、いろいろな熱源が必要となる。熱源の体積は小さくも高エネルギ密度の熱源が要求される時もあれば、エネルギ密度より熱源の体積が大きいことが要求される時もある。本発明によれば、種々な着火条件に熱源を調整することも可能となる。今後、更に難燃性の燃料を使うことが予想され、本発明によれば、着火のロバスト性の向上に貢献できると考える。
本実施形態におけるプラズマ式点火装置1は、プラズマ式点火プラグ10と、多段エネルギ投入手段300(20、30)とによって構成されている。
多段エネルギ投入手段300は、放電によりエネルギが加えられればどのようなものでも良いが、例えば、高電圧電源として、後述する放電用電源回路20とプラズマ発生用電源回路30とを含んだ構成となっている。
本発明の要部である、多段エネルギ投入手段300は、複数段に渡ってエネルギ蓄積手段に蓄えられたエネルギを放出することができる。
なお、本実施形態においては、多段エネルギ投入手段300は、放電用電源回路20とプラズマ発生用電源回路30を用いた構成としているが、例えばプラズマ発生用電源回路30を放電空間140内の絶縁を破壊し放電可能となる高電圧で動作する回路に改良すれば、放電用電源回路20を廃止することも可能である。
接地電極130を含むハウジング135は、ニッケル、鉄等の金属材料によって形成されている。
放電空間140は、絶縁部材120の内周壁123を中心電極110の下端面よりも下方に延設して、略筒状に形成されている。なお、内周壁123を先端に向かって拡径する略円錐状に形成しても良い。
絶縁部材120は、耐熱性、機械的強度、高温における絶縁耐力、熱伝導率などに優れた高純度のアルミナ等からなり、基端側は、絶縁部材頭部121が形成され、中心電極ターミナル部111とハウジング135との電気絶縁性を確保している。
プラズマ式点火プラグ10は、図略の内燃機関40の燃焼室内に接地電極開口部131が開口するように装着されとともに、接地電極130が内燃機関40に電気的に接地された状態となっている。
図2(a)に示すように、放電用電源回路20は、電源21と、イグニションスイッチ22と点火コイル23と点火コイル駆動回路24と、電子制御装置(ECU)25と、点火コイル23からの高電圧を整流する整流素子26と、ノイズを低減するための抵抗27とによって構成されている。
点火コイル駆動回路24は、ECU25によって開閉制御されるトランジスタを含み、電源21からの電圧を点火コイル23によって昇圧した高電圧のプラズマ式点火プラグ10への供給を制御している。
なお、本実施形態において、第1のプラズマ発生用コンデンサ330の容量C330は、0.5μF、第2のプラズマ発生用コンデンサの容量C331は、1.5μF、チョークコイル341の容量L341は165μH、電源31の電圧V31は600vに設定されている。
本実施形態において、第1のプラズマ発生用コンデンサ330と第2のプラズマ発生用コンデンサ331とから放出される放電エネルギの総和は、180mJ程度であり、これがそれぞれの容量に応じて案分されて放出される。
ECU25からの点火信号に従って点火コイル駆動回路24がスイッチングされ、1次電流が遮断されると、磁界が変化し、自己誘導作用によって、1次コイル231に−数百Vの1次電圧が生じる。この時、2次コイル232に数〜数十kVの高い2次電圧が発生する。
なお、本図(b)は、プラズマ発生用電源回路30に設けたプラズマ電流整流用素子35を放電用電源回路20の放電電流を整流する整流素子として兼用することによって整流素子26を廃した改良例で、実質的に等価なものであり、このような回路構成によっても本発明を実施できる。
また、本実施形態のプラズマ式点火装置1をプラズマ式点火プラグ10に換えて従来のスパークプラグに適用すると、体積プラズマが発生するので着火性の向上を図ることもできる。
第1のプラズマ発生用コンデンサ330から第1の大電流P1が放電空間140内に放出されると、放電空間140内の気体50に電子51の放電エネルギが与えられ、電離されていない気体50が励起状態となり、更にエネルギを加えられると電離して陽イオン52となる。電子51と陽イオン52とは電気的中性を保ち、高温、高圧のプラズマ状態となって、放電空間140内を激しく運動し、その一部が放電空間140の外へ噴出する。この時、放電空間140内の電離されていない気体50と激しく運動するプラズマ状態の電子50と陽イオン52とが混在した状態となり、放電空間140内に存在する粒子の数は放電前よりも少なくなっている。
第2のコンデンサ331からの電子51の放出により供給される単位粒子当たりのエネルギが増加するのに加え、電離されていない気体50は、激しく運動する陽イオン52との衝突により励起され、電離し易い状態となっている。
このため、第2のコンデンサ331からの電子51の放出により電離され発生するより高エネルギ状態の陽イオン52に更にエネルギが供給され、より高エネルギ状態の陽イオン53となり、陽イオン52及びより高エネルギ状態の陽イオン53は雪崩的に多くなり、放電空間140内は極めて高温、高圧となる。このとき、第1のピークにおける高温領域の噴射より、第2のピークP2において、容積的にもエネルギ的にもより大きな火炎球が噴射される。したがって、希薄燃焼内燃機関において極めて安定した着火を実現できる。
1段目のエネルギ投入を行うコンデンサ330の容量を小さくしすぎると、1度目の放電が弱くなり、第2のコンデンサ331からの放電につなげることができなくなる。
具体的には、例えば、全体のコンデンサの容量を100%とすると、20%ほどの容量を1段目のエネルギ投入を行うコンデンサ330に配分すると良い。
また、1段目のエネルギ投入を行うコンデンサ330の容量を小さくしすぎると、1度目の放電と2度目以降の放電との間でプラズマ電流Iplがほとんどゼロになる領域が現れる。プラズマ電流Iplがゼロに近くなると、この領域でプラズマの発生が少なくなり、次の大電流を流しにくくなる。したがって、プラズマ電流Iplをほとんどゼロにする領域を作らないようにコンデンサ容量、及び、チョークコイル容量を調整するのが望ましい。
図4(a)は、本発明の第2の実施形態におけるプラズマ式点火装置1aの等価回路図、(b)は、本実施形態におけるプラズマ発生用電流を示す特性図並びに比較例として同一の回路構成において第1のプラズマ発生用コンデンサ330の容量C330を第2のプラズマ発生用コンデンサ331の容量C331よりも大きく設定したプラズマ式点火装置1a’のプラズマ発生用電流を示す特性図である。
図5、図6から分かるように、1段の放電により、放電空間内をプラズマ状態とする従来のプラズマ式点火装置に比べ、本発明の多段エネルギ供給手段によって、複数段に分けて放電を行った方がより燃焼限界空燃比を高くでき、更に、1段目のエネルギ投入を行うコンデンサ330の容量C330より第2のコンデンサ331の容量C331を大きくすることによって、より燃焼限界空燃比を高くできることが判明した。
また、第2のプラズマ発生用コンデンサから第1のプラズマ発生用コンデンサへの放電を阻止するダイオード36を省略することによって、むしろ燃焼限界空燃比を高くできることが判明した。
従来のプラズマ式点火装置では着火性の向上を図るのに、加えるエネルギを大きくする方法が行われていたが、本発明によれば、180mJから200mJという比較的小さなエネルギにて、難着火性の希薄燃焼内燃機関において着火性を向上させることができる。
図7(b)に示すように、本実施形態において、第1のプラズマ発生用コンデンサ330の容量C330より第2のプラズマ発生用コンデンサ331の容量C331を大きくすることにより、上記実施形態と同様の効果が得られる。
図8(b)に示すように、本実施形態においても、第1のプラズマ発生用コンデンサ330の容量C330より第2のプラズマ発生用コンデンサ331の容量C331を大きくすることにより、上記実施形態と同様の効果が得られる。
更に、第1のプラズマ発生用コンデンサ330の容量C330と第2のプラズマ発生用コンデンサ331の容量C331と第3のプラズマ発生用コンデンサ332の容量C332とは、C330≦C331<C332の関係を満たしている。
本実施形態においては、図9(b)に示すように、第3のプラズマ発生用コンデンサ332からの放電電流を最も多くすることができる。
したがって、発生するプラズマ状態の火炎球の容積が更に大きくなり、更に着火安定性が増すことが判明した。
本実施形態においても、プラズマ電流Iplがゼロとならないように、各プラズマ発生用コンデンサ330、331、332の容量C330、C331、C332とチョークコイル341、342の容量を選定するのが望ましい。更に、プラズマ発生用コンデンサの数ならびにチョークコイルの数を増やしてもよい。多段階でプラズマ状態の気体が噴射されるので、更なる着火性の向上が期待できる。
更に、第1のプラズマ発生用コンデンサ330の容量C330と第2のプラズマ発生用コンデンサ331の容量C331と第3のプラズマ発生用コンデンサ332の容量C332とは、C330≦C331<C332の関係を満たしている。
本実施形態においては、図10(b)に示すように、第3のプラズマ発生用コンデンサ332からの放電電流を最も多くすることができる。したがって、上記実施形態と同様の効果が得られる。
図12(a)に示すプラズマ式点火プラグ10aを用いた場合、上述した本発明の効果に加えて、接地電極130aが、放電空間120aの内径よりも外側に配設されているので、プラズマ状態となった陽イオンの衝突力が弱まるので、陰極スパッタリングによる電極消耗が抑制され、点火装置としての信頼性が更に向上する。
図12(b)に示す沿面放電プラグ10bを用いた場合、上述した本発明の効果に加え、放電空間140bが、機関燃焼室内に完全に露出しているので、放電空間140b内に放出されたエネルギが放電空間140b内の移動のための運動エネルギとして消費されることなくほとんど全てを燃料の着火に利用できるので、更に着火安定性の向上が期待できる。
図12(c)の示すスパークプラグ10cを用いた場合、上述した本発明の効果に加え、狭い範囲の放電空間140c内の気体を高密度でプラズマ状態とすることができるので、更に着火安定性の向上が期待できる。
例えば、上記実施形態においては、多段エネルギ投入手段として、エネルギ蓄積手段としてコンデンサを用い、遅延手段としてチョークコイルを用いた構成を示したが、本発明の多段エネルギ投入手段として、上記エネルギ投入遅延手段としてエネルギ蓄積手段からのエネルギ供給を制御するスイッチング素子を用いた制御回路を設けて、所望のタイミングで段階的にエネルギを放出させる構成としても良い。
多段点火を実現させるための多段エネルギ投入手段の具体的な回路構成としては、幾度かに分けて、あるタイミングで必要なレベルのエネルギを加えるものであれば、どのようなものでも良い。
10 点火プラグ
110 中心電極
120 絶縁部材
130 接地電極
140 放電空間
21、31 電源
22 イグニションスイッチ
23 点火コイル
24 点火コイル駆動回路
25 電子制御装置(ECU)
26、35 整流素子
32 抵抗
300 多段エネルギ投入手段
330 1段目のエネルギ投入を行うコンデンサ(エネルギ蓄積手段)
331 第2のコンデンサ(エネルギ蓄積手段)
341 チョークコイル(遅延手段)
40 内燃機関
Claims (18)
- 内燃機関に装着され、中心電極と接地電極との間に放電空間を設けた点火プラグと、該点火プラグに点火エネルギを供給する電源とを具備し、
上記電源から上記点火プラグへ短期間に高エネルギを供給して、上記放電空間内の気体を高温高圧のプラズマ状態にすることにより上記内燃機関の点火を行うプラズマ式点火装置において、
上記電源回路より複数段に分けてエネルギを投入する多段エネルギ投入手段を具備することを特徴とするプラズマ式点火装置。 - 上記点火プラグは、長軸状に形成した上記中心電極と、該中心電極の外周を覆いつつ、該中心電極の下端から略筒状に伸ばした絶縁体と、該絶縁体の外周を覆いつつ上記絶縁体の下端で該絶縁体の内周壁と連通せしめて略筒状に形成した接地電極とによって、上記絶縁体内部に上記中心電極の下端面と上記接地電極の内周面とを対向せしめて上記放電空間を区画することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記多段エネルギ投入手段は、エネルギが供給されている時の平均のエネルギレベルを1mJ/μs 以上に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記多段エネルギ投入手段は、各エネルギの供給が完了しない内に次のエネルギの供給を開始することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記エネルギ投入手段は、少なくとも1段目のエネルギ投入量を全エネルギ投入量の20%以上80%以下に設定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記エネルギ投入手段は、後段となるほど投入エネルギを大きく、あるいは、ピーク電流を大きく設定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記多段エネルギ投入手段は、少なくとも投入段数分のエネルギ蓄積手段と該エネルギ蓄積手段からの投入を制御するエネルギ投入制御手段とを具備することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記エネルギ投入制御手段は、1段目のエネルギ投入に遅れて2段目以降のエネルギ投入を行うべくエネルギ投入遅延手段を2段目以降の上記エネルギ蓄積手段に付加することを特徴とする請求項7に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記エネルギ蓄積手段としてコンデンサを用いることを特徴とする請求項7又は8に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記コンデンサは、コンデンサ容量C、コンデンサ両端の電圧Vとした時、(1/2)・C・V2で表される電気エネルギ蓄積量を、10mJ以上に設定することを特徴とする請求項9に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記エネルギ投入手段は、後の段のエネルギ投入を行うコンデンサほどコンデンサの静電容量を大きく設定することを特徴とする請求項9又は10に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記エネルギ投入遅延手段としてチョークコイルを用いることを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記エネルギ投入手段は、後の段のエネルギ投入を行うコンデンサにつながるチョークコイルほどインダクタンス容量を大きく設定することを特徴とする請求項12に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記チョークコイルは、上記1段目のエネルギ投入を行うコンデンサと並列に配設した上記2段目以降のコンデンサの接地側に介装することを特徴とする請求項12又は13に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記チョークコイルは、上記1段目のエネルギ投入を行うコンデンサと並列に配設した上記2段目以降のエネルギ投入を行うコンデンサとの間で直列に介装することを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記2段目以降のエネルギ投入を行うコンデンサは、上記1段目のエネルギ投入を行うコンデンサと並列に配設した2段目のエネルギ投入を行うコンデンサと3段目のエネルギ投入を行うコンデンサ、あるいは、それ以上の数のコンデンサとで構成することを特徴とする請求項12ないし15のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記多段エネルギ投入制御手段として、スイッチング素子を用いることを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記多段エネルギ供給手段は、上記電源の電圧を昇圧して上記点火プラグに高電圧を印加する放電用電源回路と、上記エネルギ蓄積手段から上記点火プラグに大電流を供給するプラズマ発生用電源回路とを具備することを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
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