JP2009041427A - プラズマ式点火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料噴射とプラズマ発生とのタイミングにずれによる失火を防止できるプラズマ式点火装置を提供する。
【解決手段】点火プラグ10と、電源21と、点火コイル23と、電子制御装置25により開閉制御され点火コイル23の駆動を制御する点火コイル駆動回路24とを具備する放電用電源回路20と、電源31により充電されるプラズマ発生用コンデンサ33を具備するプラズマ発生用電源回路30とからなる高電圧電源とを具備し、ブレークダウン用電圧Vscの印加とプラズマ発生用電流Iplの供給とによって、放電空間140内の気体をプラズマ状態にして内燃機関40の点火を行うプラズマ式点火装置1において、プラズマ発生用電流Iplが10mA以下に低下した後、放電用電流Idcが20mA以上で、ブレークダウン用電圧Vscが100V以上となる期間を600μsec以上継続させる。
【選択図】図2
【解決手段】点火プラグ10と、電源21と、点火コイル23と、電子制御装置25により開閉制御され点火コイル23の駆動を制御する点火コイル駆動回路24とを具備する放電用電源回路20と、電源31により充電されるプラズマ発生用コンデンサ33を具備するプラズマ発生用電源回路30とからなる高電圧電源とを具備し、ブレークダウン用電圧Vscの印加とプラズマ発生用電流Iplの供給とによって、放電空間140内の気体をプラズマ状態にして内燃機関40の点火を行うプラズマ式点火装置1において、プラズマ発生用電流Iplが10mA以下に低下した後、放電用電流Idcが20mA以上で、ブレークダウン用電圧Vscが100V以上となる期間を600μsec以上継続させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の点火に用いられるプラズマ式点火装置の着火安定性向上に関するものである。
自動車エンジン等の内燃機関において、図10(a)に示すようなプラズマ式点火装置1xが知られている。この装置では、プラズマ式点火プラグ10xの中心電極110xと接地電極131xとの間に放電用電源20xから高電圧を印加するとともに、中心電極110xと接地電極131xとの間に形成された放電空間140x内で放電が開始する瞬間に、プラズマ発生用電源30xから大電流を供給して、放電空間140x内の気体を高温高圧のプラズマ状態にして、放電空間140xの先端から噴射して点火をおこなうことができる。
プラズマ式点火装置1xによる点火では、容積的に大きな範囲の高温域が発生する上に、指向性に富んだ火炎核が着火源となって圧縮混合気の着火爆発が励起されるので、直噴エンジンの燃焼において希薄な混合気を燃焼させるため、点火プラグの付近に濃い混合気が集まるようにして、燃焼を容易にする成層燃焼への応用が期待されている。
従来のプラズマ式点火装置として、例えば特許文献1には、中心電極の汚染を防止すべく、中心電極と中心に該中心電極を保持し縦に伸びる挿入孔を設けた絶縁体と該絶縁体を覆い下端に挿入孔と連通する開口を設けた接地電極とによって構成し、上記挿入孔内に放電ギャップを形成した表面ギャップ型点火プラグが開示されている。
米国特許第3581141号明細書
ところが、従来のプラズマ式点火装置1xにおいては、図9(d)に示すように、プラズマ発生用電源30xからの大電流Iplの放出によって放電空間内の気体がプラズマ状態となって高温・高圧の火炎球を形成する時間は10μsec程度と極めて短い。
燃料と空気とを混合し部分的に高濃度とした成層混合気AFを内燃機関内の気流によって点火プラグ10に運ぶ希薄成層燃焼においては、成層混合気AF以外では、極めて燃料の濃度が低い。このため(a)に示すように、成層混合気AFが点火プラグ10xに到着する前にプラズマ状態となった高温高圧の火炎球Pzが噴射され、(b)に示すように放電終了後に成層混合気AFが点火プラグ10xに到着しても着火しない虞がある。
燃料と空気とを混合し部分的に高濃度とした成層混合気AFを内燃機関内の気流によって点火プラグ10に運ぶ希薄成層燃焼においては、成層混合気AF以外では、極めて燃料の濃度が低い。このため(a)に示すように、成層混合気AFが点火プラグ10xに到着する前にプラズマ状態となった高温高圧の火炎球Pzが噴射され、(b)に示すように放電終了後に成層混合気AFが点火プラグ10xに到着しても着火しない虞がある。
そこで、本願発明はかかる実情に鑑み、燃料噴射とプラズマ発生とのタイミングにずれが生じた場合にも確実な着火を保証できるプラズマ式点火装置を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明では、内燃機関に装着される点火プラグと、該点火プラグに高電圧の印加と大電流の供給とを行う高電圧電源とを具備し、上記高電圧電源は、電源と、上記電源の電圧を昇圧する点火コイルと、電子制御装置により開閉制御され上記点火コイルの駆動を制御する点火コイル駆動回路とを具備する放電用電源回路と、上記電源により充電されるプラズマ発生用コンデンサを具備するプラズマ発生用電源回路とからなり、上記放電用電源回路からの高電圧の印加と上記プラズマ発生用電源回路からの大電流の供給とによって、放電空間内の気体を高温高圧のプラズマ状態にして内燃機関の点火を行うプラズマ式点火装置において、上記放電用電源回路からの放電を600μsec以上継続させる。
プラズマ式点火装置では、プラズマ状態となった気体は、極めて高い温度領域が形成され、高圧で噴射されるので、難着火性の希薄混合気成層燃焼において、高い着火性を奏す。しかし、プラズマの噴射時間は極めて短いため、外乱等により、燃料噴射のタイミングとプラズマ噴射のタイミングとにズレが生じる場合がある。ところが、一度プラズマ状態となった気体が噴射された直後の放電空間内には、活性化された気体が残留しており、僅かな放電でも、高温の火炎核が発生しやすい状態となっていることが判明した。
請求項1の発明によれば、成層混合気の点火プラグへの到着タイミングがプラズマ発生用電流の放出後に遅れても、それ以上に放電用電源回路からの放電が続いているので、プラズマ噴射後のポスト放電により確実に点火できる。
従って、放電用電源回路からの放電空間の絶縁破壊のために印加される高電圧、即ち、ブレークダウン用放電の一部を、プラズマ噴射後の点火漏れを補完するポスト放電に利用することによって、外乱等による点火漏れが起こり難く、信頼性の高いプラズマ式点火装置を実現できる。
請求項1の発明によれば、成層混合気の点火プラグへの到着タイミングがプラズマ発生用電流の放出後に遅れても、それ以上に放電用電源回路からの放電が続いているので、プラズマ噴射後のポスト放電により確実に点火できる。
従って、放電用電源回路からの放電空間の絶縁破壊のために印加される高電圧、即ち、ブレークダウン用放電の一部を、プラズマ噴射後の点火漏れを補完するポスト放電に利用することによって、外乱等による点火漏れが起こり難く、信頼性の高いプラズマ式点火装置を実現できる。
より好ましくは、請求項2の発明ように、上記放電用電源回路からの放電を900μsec以上継続させるのが望ましい。
請求項2の発明によれば、ポスト放電の時間が更に長くなり、より確実な点火が実施される。
請求項3の発明では、上記プラズマ発生コンデンサから放出されたプラズマ発生用電流Iplが10mA以下に低下した後、上記放電用電源回路からの放電用電流Idcが20mA以上で、放電電圧Vscが100V以上となる期間を600μsec以上継続させる。
放電用電源回路からの放電電流Idcおよび放電電圧Vscが請求項3の発明に記載の範囲であれば、プラズマ発生用電流Iplが放出された後も、放電空間内へのポスト放電が可能となる。
放電用電源回路からの放電継続時間を直接的に規定して、ポスト放電での着火をより確実にすることができる。
放電用電源回路からの放電継続時間を直接的に規定して、ポスト放電での着火をより確実にすることができる。
より好ましくは、請求項4の発明のように、上記プラズマ発生用電流Iplが10mA以下に低下した後、上記放電用電源回路からの放電用電流Idcが25mA以上で、上記放電電圧Vscが200V以上となる期間を900μsec以上継続させる。
請求項4の発明によれば、放電用電源回路からの放電電流Idcおよび放電電圧Vscが高く、よりポスト放電しやすく、その期間も長いので、より確実な点火が実施される。
請求項5の発明では、上記放電用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEdcを、上記プラズマ発生用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEplの0.3倍以上とする。
放電用電源回路からのプラズマ発生用電源回路からのエネルギEplに対する放電エネルギEdcの比率を増やすと、10μsec程度の極短い時間に完了するプラズマ状態となった気体の噴出後に、放電用電源回路に残っているエネルギによるポスト放電が増える。 従って、混合気の噴射タイミングずれなどの外乱に対して着火ミスを補完する着火がなされ、点火装置としての信頼性が向上する。
より好ましくは、請求項6の発明のように、上記放電用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEdcを、上記プラズマ発生用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEplの0.5倍以上とするのが望ましい。
請求項6の発明によれば、ポスト放電によりプラズマ状態となる放電空間内の気体の割合が増え、点火をより一層確実にできる。
請求項7の発明では、上記点火コイルの二次側コイルの自己インダクタンスL2を8H以上の範囲に設定する。
請求項7の発明によれば、高い自己インダクタンスL2によって二次側コイル内に蓄えられたエネルギの放出に時間が掛かり、ポスト放電時間が長くなるので、より確実な点火が実施できる。
より好ましくは、請求項8の発明のように、上記点火コイルの二次側コイルの自己インダクタンスL2を15H以上の範囲に設定するのが望ましい。
請求項8の発明によれば、更にポスト放電時間が長くなるので、より確実な点火が実施できる。
請求項9の発明では、上記電子制御装置は、点火指令に従って最初の点火コイル駆動回路の開閉を行い、上記放電空間の絶縁を破壊するブレークダウン放電Bdcを行った後、上記プラズマ発生用コンデンサからのプラズマ発生用電流Iplの放出終了後において、次の点火指令までに上記点火コイル駆動回路の開閉により、複数回のポスト放電Pdcを行う。
複数回のポスト放電Pdcにより、混合気の噴射タイミングずれなどの外乱に対して着火ミスの補完が確実になされ、更に点火装置としての信頼性が向上する。
請求項10の発明では、上記点火コイルは閉磁路のコアを具備する。
請求項10の発明のように、点火コイルに閉磁路コアを用いることにより、更に自己インダクタンスL2が大きくなり、放電時間を長くできる。従って、混合気の噴射タイミングずれなどの外乱に対して着火ミスを補完する着火がなされ、点火装置としての信頼性が向上する。
より具体的には、請求項11の発明のように、上記点火コイルは、複数の幅の異なる短冊状の硅素鋼板を積層して略円柱状に形成した中心コアと、被覆銅線を該中心コアと同心に巻着した二次コイルと、被覆銅線を該二次コイルと同心に巻着した一次コイルと、該一次コイルの外側を取り囲む筒状の外周コアと、上記中心コアと上記二次コイルと上記一次コイルと上記外周コアとの層間を絶縁する絶縁部材とからなり、軸状に形成する。
請求項11の発明のような構成とすることで、点火コイルの自己インダクタンスL2が更に大きくなり、ポスト放電の時間を更に長くすることができる。また、点火コイルの体格を小さくできるので内燃機関への搭載が容易となり、複数気筒を有する内燃機関においては、それぞれの気筒毎に独立した点火制御が可能となり、更に点火装置としての信頼性が向上する。
請求項12の発明では、上記中心コアと上記外周コアとを結合し、閉磁路を構成する。
請求項12の発明のような構成とすることにより、点火コイルの自己インダクタンスL2を容易に大きくすることが出来る。従って、放電時間が長くなるので混合気の噴射タイミングずれなどの外乱に対して着火ミスを補完する着火がなされ、点火装置としての信頼性が向上する。
請求項13の発明では、上記点火プラグは、中心電極と該中心電極の外周を覆う筒状の絶縁部材と、該絶縁部材の外周を覆う略環状の接地電極とからなり、上記絶縁部材の内周壁を上記中心電極の下端面よりも下方に延設し、かつ出口に向かって徐々に拡径せしめて、上記絶縁部材内部に放電空間を形成する。
請求項13の発明によれば、所定の放電空間容積に対して、放電空間の深さが浅くなり、より混合気に近い場所でポスト放電が発生するので、更に着火安定性が向上する。
請求項14の発明では、上記点火プラグは、中心電極と該中心電極の外周を覆う筒状の絶縁部材と該絶縁部材の外周を覆う略環状の接地電極からなり、上記中心電極を、上記接地電極と面一若しくは上記接地電極よりも燃焼室側に突出せしめて、上記接地電極内周壁で覆われた上記絶縁部材の下端面を放電空間となす。
請求項14の発明によれば、放電空間は極浅いものとなり、また、絶縁部材の下端面を這うように延面放電経路が形成される。従ってプラズマ状態となった高温の気体が、成層混合気と触れやすくなり、より一層点火が確実となる。従って、更に点火装置としての安定性が増す。
請求項15の発明では、上記点火プラグは、中心電極と該中心電極の外周を覆う筒状の絶縁部材と該絶縁部材の外周を覆う略環状の接地電極の少なくとも一部を上記中心電極の、燃焼室側下方に延設せしめて、燃焼室内に放電空間を形成する。
請求項15の発明によれば、中心電極と接地電極とが燃焼室内に露出しており、より混合気の触れる機会の高い所で、燃焼室内に気体を高温のプラズマ状態とすることができる。加えて、ポスト放電による着火も更に容易となる。従って、更に点火装置としての安定性が増す。
本発明の第1の実施形態について、図1を参照して説明する。図1に示す様に、本実施形態におけるプラズマ式点火装置1は、プラズマ式点火プラグ10と、高電圧電源として、放電用電源回路20とプラズマ発生用電源回路30とによって構成されている。
プラズマ式点火プラグ10は、導電性金属材料からなる柱状の中心電極110と中心電極110を絶縁保持する略筒状の絶縁部材120と絶縁部材120を覆う略筒状の金属からなる接地電極130とによって構成されている。
プラズマ式点火プラグ10は、導電性金属材料からなる柱状の中心電極110と中心電極110を絶縁保持する略筒状の絶縁部材120と絶縁部材120を覆う略筒状の金属からなる接地電極130とによって構成されている。
中心電極110の先端側は、例えばイリジウム、イリジウム合金等の導電性材料によって長軸状に形成され、内部には鉄鋼材料、銅等の良電導性で高熱伝導性の金属材料からなる中心電極中軸111が形成され、基端側は中心電極ターミナル部112が形成されている。
接地電極130は、その下端には接地電極開口部131が形成され、その外周には図略の内燃機関40に螺結するためのネジ部132が形成され、基端側には、絶縁部材120を収納保持するハウジング部135が形成され、更にハウジング135の外周には、ネジ部132をネジ締めするための六角部133が形成されている。
接地電極130を含むハウジング135は、ニッケル、鉄等の金属材料によって形成されている。
接地電極130を含むハウジング135は、ニッケル、鉄等の金属材料によって形成されている。
絶縁部材120の内側には、放電空間140が形成され、中心電極110と接地電極130との間で放電可能となっている。
放電空間140は、絶縁部材120の内周壁122を中心電極110の下端面よりも下方に延設し、先端に向かって拡径する略円錐状に形成されている。
絶縁部材120は、耐熱性、機械的強度、高温における絶縁耐力、熱伝導率などに優れた高純度のアルミナ等からなり、基端側は、絶縁部材頭部121が形成され、中心電極ターミナル部111とハウジング135との電気絶縁性を確保している。
放電空間140は、絶縁部材120の内周壁122を中心電極110の下端面よりも下方に延設し、先端に向かって拡径する略円錐状に形成されている。
絶縁部材120は、耐熱性、機械的強度、高温における絶縁耐力、熱伝導率などに優れた高純度のアルミナ等からなり、基端側は、絶縁部材頭部121が形成され、中心電極ターミナル部111とハウジング135との電気絶縁性を確保している。
プラズマ式点火プラグ10は、図略の内燃機関40の燃焼室内に先端が露出する様に装着されとともに、接地電極130が内燃機関40に電気的に接地された状態となっている。
放電用電源回路20は、電源21と、イグニションスイッチ22と点火コイル23と点火コイル駆動回路24と、電子制御装置(ECU)25と、第1の整流素子26とによって構成されている。
プラズマ発生用電源回路30は、第2の電源31と、抵抗32と、プラズマ発生用コンデンサ33と、第2の整流素子34とによって構成されている。
プラズマ発生用電源回路30は、第2の電源31と、抵抗32と、プラズマ発生用コンデンサ33と、第2の整流素子34とによって構成されている。
点火コイル駆動回路24は、ECU25によって開閉制御されるトランジスタを含み、第1の電源21からの電圧を点火コイル23によって昇圧した高電圧のプラズマ式点火プラグ10への供給を制御している。
点火コイル23により発生する高電圧の印加時間は極めて短時間で良い。そこで、本発明の要部である点火コイル23の二次コイル232は、自己インダクタンスL2が8H以上、より好ましくは15H以上の範囲に設定されている。
点火コイル23の一次コイル231と二次コイル232との巻数比は、供給される一次電圧Vprと必要な二次電圧Vscとの関係によって設定されるが、自己インダクタンスL2を大きくするため、従来に比べて巻数を多くしてある。
点火コイル23により発生する高電圧の印加時間は極めて短時間で良い。そこで、本発明の要部である点火コイル23の二次コイル232は、自己インダクタンスL2が8H以上、より好ましくは15H以上の範囲に設定されている。
点火コイル23の一次コイル231と二次コイル232との巻数比は、供給される一次電圧Vprと必要な二次電圧Vscとの関係によって設定されるが、自己インダクタンスL2を大きくするため、従来に比べて巻数を多くしてある。
第1の整流素子35は、点火コイル23からの高い二次電圧Vscを整流するとともにプラズマ発生用コンデンサ33からの大電流Iplの逆流を阻止している。
プラズマ発生用コンデンサ33は、第2の電源31によって充電され、放電時にはプラズマ式点火プラグ10に大電流Iplを放出する。
第2の整流素子34は、プラズマ発生用コンデンサ33からの大電流Iplを整流するとともに点火コイル23からの高電圧Vscの逆流を阻止している。
ECU25は、車両の運転状況に応じて、点火コイル駆動回路24のスイッチング制御を行っている。ECU25に、点火コイル23の二次電圧Vsc、放電電流Idc、プラズマ発生用電流Ipl等を入力して、点火コイル駆動回路24のスイッチングの補正を行うことも可能である。
図2を参照して本発明の効果について詳述する。
点火コイル23の一次コイル231に一次電流Iprを流すと積層コア223が磁化し、磁気エネルギが蓄えられ、その周囲に磁界が形成される。
ECU25からの点火信号Sigによって点火コイル駆動回路24のスイッチングにより、一次電流Iprが遮断されると、磁界が変化し、自己誘導作用によって、一次コイル231に−数百Vの一次電圧Vprが生じる。この時、二次コイル232に数〜数十kVの二次電圧Vscが発生する。
点火コイル23の一次コイル231に一次電流Iprを流すと積層コア223が磁化し、磁気エネルギが蓄えられ、その周囲に磁界が形成される。
ECU25からの点火信号Sigによって点火コイル駆動回路24のスイッチングにより、一次電流Iprが遮断されると、磁界が変化し、自己誘導作用によって、一次コイル231に−数百Vの一次電圧Vprが生じる。この時、二次コイル232に数〜数十kVの二次電圧Vscが発生する。
この二次電圧Vscが放電空間140の絶縁破壊電圧を超えると、放電空間140内に放電される。このブレークダウン放電Bdcにより放電空間140の気体が小領域でプラズマ状態となる。プラズマ状態となった気体は導電性を有し、プラズマ発生用コンデンサ33に蓄えられた電荷の放出を引き起こし、大きな電流量のプラズマ発生用電流Iplが流れる。放電空間140内に放出された大量の電荷によって、放電空間140内の気体が電離し、高温・高圧のプラズマ状態となって内燃機関40内に噴射される。
この時、プラズマ発生用電流Iplが供給される時間は、10μsec程度で終了し、プラズマ発生用電流Iplは、10mA以下となるが、本発明の二次コイル232は自己インダクタンスLが大きく、コイル内に蓄積されたエネルギを放出するのに時間が掛かり、放電時間は従来と比較して長くなり900μsec程度となる。
従って、プラズマ発生用電流Iplが流れなくなった後も、放電電流Idcが20mA以上で、放電電圧Vscが100v以上の、ポスト放電Pdcが継続される。
従って、プラズマ発生用電流Iplが流れなくなった後も、放電電流Idcが20mA以上で、放電電圧Vscが100v以上の、ポスト放電Pdcが継続される。
なお、放電用電源回路20から点火プラグ10に加えられるエネルギEdcを、プラズマ発生用電源回路30から点火プラグ10に加えられるエネルギEplの0.3倍以上、より好ましくは0.5倍以上とするのがよい。
具体的には、本実施形態においては、放電用電源回路20から点火プラグ10に加えられるエネルギEdcは35mJ、プラズマ発生用電源回路30から点火プラグ10に加えられるエネルギEplは100mJとなっている。
具体的には、本実施形態においては、放電用電源回路20から点火プラグ10に加えられるエネルギEdcは35mJ、プラズマ発生用電源回路30から点火プラグ10に加えられるエネルギEplは100mJとなっている。
図3に本発明の効果を示す。プラズマ発生用大電流Iplが放出された後も、放電空間140内には活性化されたラジカルな気体Rdが残存し、極僅かな低い電位でも放電し易い状態が維持されていることが判明した。
従って、(a)に示すように、プラズマ状態気体Pzの噴射のタイミングよりも成層混合気AFの点火プラグ10への到着タイミングが遅れて未着火となる。しかし、(b)に示すように、ポスト放電Pdcによって、低い電流が放電空間140内に流れ、火花を発生し、点火プラグ10に到着した成層混合気AFに着火する。
なお、プラズマ状態となった気体Pzの噴射タイミングと成層混合気AFの到着タイミングとが合致した場合には、プラズマ式点火装置1の本来の機能が発揮され、極めて効率の良い燃焼を引き起こすことができる。
従って、(a)に示すように、プラズマ状態気体Pzの噴射のタイミングよりも成層混合気AFの点火プラグ10への到着タイミングが遅れて未着火となる。しかし、(b)に示すように、ポスト放電Pdcによって、低い電流が放電空間140内に流れ、火花を発生し、点火プラグ10に到着した成層混合気AFに着火する。
なお、プラズマ状態となった気体Pzの噴射タイミングと成層混合気AFの到着タイミングとが合致した場合には、プラズマ式点火装置1の本来の機能が発揮され、極めて効率の良い燃焼を引き起こすことができる。
本発明の第2の実施形態は、図4に示すように、上述の第1の実施形態と同様の構成を基本とし、接地電極130aを略筒状に形成しプラズマ式点火プラグ10aを用いた点が相違している。本実施形態における、ブレークダウン放電Bdc、プラズマ状態気体Pzの噴射、ポスト放電Pdcの状態を図4(a)から(c)に、順を追って示す。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様の効果に加え、接地電極130aが絶縁部材120の外側を覆うように筒状に形成されているため、高温高圧のプラズマ状態気体Pzが噴射した時に、質量の大きい陽イオンが接地電極130aの表面に衝突する衝撃が弱まり、陰極スパッタリングによる接地電極130aの消耗が抑えられ耐久性が高くなっている。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様の効果に加え、接地電極130aが絶縁部材120の外側を覆うように筒状に形成されているため、高温高圧のプラズマ状態気体Pzが噴射した時に、質量の大きい陽イオンが接地電極130aの表面に衝突する衝撃が弱まり、陰極スパッタリングによる接地電極130aの消耗が抑えられ耐久性が高くなっている。
また、極めて高温の陽イオンが燃焼室内に放出されることから、着火性の向上にもつながる。絶縁部材120aの下端は燃焼室に曝されている。ここでポスト放電Pdcが続けば、混合気AFが触れる機会が大きくなり、着火安定性が増す。
点火プラグ10aの様に、プラズマ状態の気体Pzを噴出させる放電空間140と絶縁部材120aの下端面が燃焼室内に露出した構造となっている。
プラズマ状態の気体Pzを放電空間140aから大きく噴出させる効果と、絶縁体120の下端面に沿って形成される沿面放電経路が形成され、混合気に触れる部位でのポスト放電Pdcを続けられる2つの効果が同時に得られる。
点火プラグ10aの様に、プラズマ状態の気体Pzを噴出させる放電空間140と絶縁部材120aの下端面が燃焼室内に露出した構造となっている。
プラズマ状態の気体Pzを放電空間140aから大きく噴出させる効果と、絶縁体120の下端面に沿って形成される沿面放電経路が形成され、混合気に触れる部位でのポスト放電Pdcを続けられる2つの効果が同時に得られる。
本発明の第3の実施形態は、図5に示すように、上述の第1の実施形態と同様の構成を基本とし、沿面放電点火プラグ10bを用いた点が相違している。
沿面放電点火プラグ10bは、中心電極110bと該中心電極110bを覆う絶縁部材120bと該絶縁部材120bを覆う環状の接地電極130bからなり、中心電極120bの下端面と接地電極130bの下端面とが略面一となるように、若しくは中心電極120bの下端面が接地電極130bの下端面よりも燃焼室側に突出するように、配設され、絶縁部材120bの下端面が燃焼室内に向かって露出し、極浅い放電空間140bが形成され、中心電極120bの外周面と接地電極130bの内周面とが放電空間140に向かっている。
本実施形態における、ブレークダウン放電Bdc、プラズマ状態気体Pzの噴射、ポスト放電Pdcの状態を図5(a)から(c)に、順を追って示す。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様の効果に加え、所定の放電空間140bの容積に比して、放電空間140bの深さが浅くなり、より混合気AFに近い場所でポスト放電Pdcが発生するので、更に着火安定性が向上する。
沿面放電点火プラグ10bは、中心電極110bと該中心電極110bを覆う絶縁部材120bと該絶縁部材120bを覆う環状の接地電極130bからなり、中心電極120bの下端面と接地電極130bの下端面とが略面一となるように、若しくは中心電極120bの下端面が接地電極130bの下端面よりも燃焼室側に突出するように、配設され、絶縁部材120bの下端面が燃焼室内に向かって露出し、極浅い放電空間140bが形成され、中心電極120bの外周面と接地電極130bの内周面とが放電空間140に向かっている。
本実施形態における、ブレークダウン放電Bdc、プラズマ状態気体Pzの噴射、ポスト放電Pdcの状態を図5(a)から(c)に、順を追って示す。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様の効果に加え、所定の放電空間140bの容積に比して、放電空間140bの深さが浅くなり、より混合気AFに近い場所でポスト放電Pdcが発生するので、更に着火安定性が向上する。
本発明の第4の実施形態は、図6に示すように、上述の第1の実施形態と同様の構成を基本とし、点火プラグとして通常のスパークプラグ10cを用いた点が相違している。点火プラグ10cは、中心電極110cと中心電極110cの外周を覆う筒状の絶縁部材120cと絶縁部材120cの外周を覆う略環状の接地電極130cの少なくとも一部131cを中心電極110cの、燃焼室側下方に延設せしめて、燃焼室内に放電空間140を形成している。
本実施形態における、ブレークダウン放電Bdc、プラズマ状態気体Pzの噴射、ポスト放電Pdcの状態を図6(a)から(c)に、順を追って示す。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様の効果に加え、中心電極110cと接地電極130c、131cとが燃焼室内に露出しおり、より混合気AFの触れる機会の高い所で、燃焼室内に気体を高温のプラズマ状態とすることができる。加えて、ポスト放電による着火も更に容易となる。従って、更に点火装置としての安定性が増す。
本実施形態における、ブレークダウン放電Bdc、プラズマ状態気体Pzの噴射、ポスト放電Pdcの状態を図6(a)から(c)に、順を追って示す。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様の効果に加え、中心電極110cと接地電極130c、131cとが燃焼室内に露出しおり、より混合気AFの触れる機会の高い所で、燃焼室内に気体を高温のプラズマ状態とすることができる。加えて、ポスト放電による着火も更に容易となる。従って、更に点火装置としての安定性が増す。
図7に本発明の第の実施形態におけるプラズマ式点火装置1aを示す。本実施形態では、放電用電源とプラズマ発生用電源とを1つの高圧電源60を用いた点と、点火コイル23aと点火コイル駆動回路24と第1の整流素子26と第2の整流素子34とを内燃機関40のプラグホール430内に一体的に載置した点とが第1の実施形態と相違する。第1の実施形態と実質的に同一の構成については同じ符号を付したので説明を省略する。
本実施形態においては、点火コイル23aは、透磁率が大きく、複数の幅の異なる短冊状の硅素鋼板を積層して略円柱状に形成した中心コア233と、被覆銅線を中心コア233と同心に15000回程度巻着した二次コイル232と、被覆銅線を二次コイル232と同心に200回程度巻着した一次コイル231と、一次コイル231の外周を覆うように取り囲む筒状の外周コア234と、コア233と二次コイル232と一次コイル231と外周コア234、それらの層間を絶縁する樹脂等の絶縁部材とからなり、全体が軸状となるように形成されている。
また、中心コア233と外周コア234とを接続して閉磁路コアとすることにより、更に自己インダクタンスL2を大きくすることができる。
点火コイル23aをこの様な形状とすることで、自己自己インダクタンスL2を大きくしても、点火コイル23aの体格を小さくできるので内燃機関40への搭載が容易となる。
本実施形態においては、点火コイル23aは、透磁率が大きく、複数の幅の異なる短冊状の硅素鋼板を積層して略円柱状に形成した中心コア233と、被覆銅線を中心コア233と同心に15000回程度巻着した二次コイル232と、被覆銅線を二次コイル232と同心に200回程度巻着した一次コイル231と、一次コイル231の外周を覆うように取り囲む筒状の外周コア234と、コア233と二次コイル232と一次コイル231と外周コア234、それらの層間を絶縁する樹脂等の絶縁部材とからなり、全体が軸状となるように形成されている。
また、中心コア233と外周コア234とを接続して閉磁路コアとすることにより、更に自己インダクタンスL2を大きくすることができる。
点火コイル23aをこの様な形状とすることで、自己自己インダクタンスL2を大きくしても、点火コイル23aの体格を小さくできるので内燃機関40への搭載が容易となる。
図8を参照して、本発明の第6実施形態におけるプラズマ点火装置について説明する。
本実施形態においては、上記第1から第5の実施形態におけるプラズマ点火装置と同様の構成であるが、ECU25による通電制御方法が異なる点が相違する。
本実施形態においては、ECU25からの点火指令に従って最初の点火コイル駆動回路24の開閉を行い、放電用電源回路20からの放電によりブレークダウン用放電Bdcがなされ、更にプラズマ発生用電源回路30からプラズマ発生用電流Iplの放出が成された後、更にECU25により点火コイル駆動回路24の開閉を行うことによって、複数回のポスト放電Pdcが実施される。
このような制御を行うことによって、確実に点火が実施されるので、更に点火装置としての安定性が向上する。
本実施形態においては、上記第1から第5の実施形態におけるプラズマ点火装置と同様の構成であるが、ECU25による通電制御方法が異なる点が相違する。
本実施形態においては、ECU25からの点火指令に従って最初の点火コイル駆動回路24の開閉を行い、放電用電源回路20からの放電によりブレークダウン用放電Bdcがなされ、更にプラズマ発生用電源回路30からプラズマ発生用電流Iplの放出が成された後、更にECU25により点火コイル駆動回路24の開閉を行うことによって、複数回のポスト放電Pdcが実施される。
このような制御を行うことによって、確実に点火が実施されるので、更に点火装置としての安定性が向上する。
本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態においては、一の内燃機関に載置されたプラズマ式点火装置について説明したが、複数からなる内燃機関に気筒毎に載置されたプラズマ式点火装置においても、同様の効果が期待できる。
例えば、本実施形態においては、一の内燃機関に載置されたプラズマ式点火装置について説明したが、複数からなる内燃機関に気筒毎に載置されたプラズマ式点火装置においても、同様の効果が期待できる。
1 プラズマ式点火装置
10 点火プラグ
110 中心電極
120 絶縁部材
130 接地電極
140 放電空間
20 放電用電源回路
21 第1の電源
22 イグニションスイッチ
23 点火コイル
24 点火コイル駆動回路
25 電子制御装置(ECU)
26 第1の整流素子
30 プラズマ発生用電源回路
31 第2の電源
32 抵抗
33 プラズマ発生用コンデンサ
34 第2の整流素子
40 内燃機関AF 成層混合気
Bdc ブレークダウン放電
Edc 放電用電源エネルギ
Epl プラズマ発生用電源エネルギ
Idc 放電電流
Ipl プラズマ発生用電流
Pdc ポスト放電
Pz プラズマ状態気体(高温高圧火炎球)
Vsc 二次電圧(放電電圧)
10 点火プラグ
110 中心電極
120 絶縁部材
130 接地電極
140 放電空間
20 放電用電源回路
21 第1の電源
22 イグニションスイッチ
23 点火コイル
24 点火コイル駆動回路
25 電子制御装置(ECU)
26 第1の整流素子
30 プラズマ発生用電源回路
31 第2の電源
32 抵抗
33 プラズマ発生用コンデンサ
34 第2の整流素子
40 内燃機関AF 成層混合気
Bdc ブレークダウン放電
Edc 放電用電源エネルギ
Epl プラズマ発生用電源エネルギ
Idc 放電電流
Ipl プラズマ発生用電流
Pdc ポスト放電
Pz プラズマ状態気体(高温高圧火炎球)
Vsc 二次電圧(放電電圧)
Claims (15)
- 内燃機関に装着される点火プラグと、該点火プラグに高電圧の印加と大電流の供給とを行う高電圧電源とを具備し、
上記高電圧電源は、電源と、上記電源の電圧を昇圧する点火コイルと、電子制御装置により開閉制御され上記点火コイルの駆動を制御する点火コイル駆動回路とを具備する放電用電源回路と、上記電源により充電されるプラズマ発生用コンデンサを具備するプラズマ発生用電源回路とからなり、
上記放電用電源回路からの高電圧の印加と上記プラズマ発生用電源回路からの大電流の供給とによって、放電空間内の気体を高温高圧のプラズマ状態にして内燃機関の点火を行うプラズマ式点火装置において、
上記放電用電源回路からの放電を600μsec以上継続せしめたことを特徴とするプラズマ式点火装置。 - 上記放電用電源回路からの放電を900μsec以上継続せしめた請求項1に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記プラズマ発生コンデンサから放出されたプラズマ発生用電流Iplが10mA以下に低下した後、上記放電用電源回路からの放電用電流Idcが20mA以上で、放電電圧Vscが100V以上となる期間を600μsec以上継続せしめた請求項1または2に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記プラズマ発生用電流Iplが10mA以下に低下した後、上記放電用電源回路からの放電用電流Idcが25mA以上で、上記放電電圧Vscが200V以上となる期間を900μsec以上継続せしめた請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記放電用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEdcを、上記プラズマ発生用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEplの0.3倍以上とした請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記放電用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEdcを、上記プラズマ発生用電源回路から上記点火プラグに加えられるエネルギEplの0.5倍以上とした請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記点火コイルの二次側コイルの自己インダクタンスL2を8H以上の範囲に設定した請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記点火コイルの二次側コイルの自己自己インダクタンスL2を15H以上の範囲に設定した請求項1ないし7のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記電子制御装置は、点火指令に従って最初の点火コイル駆動回路の開閉を行い、上記放電空間の絶縁を破壊するブレークダウン放電Bdcを行った後、上記プラズマ発生用コンデンサからのプラズマ発生用電流Iplの放出終了後において、次の点火指令までに上記点火コイル駆動回路の開閉により、複数回のポスト放電Pdcを行う請求項1ないし8のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記点火コイルは閉磁路のコアを具備する請求項1ないし9のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記点火コイルは、複数の幅の異なる短冊状の硅素鋼板を積層して略円柱状に形成した中心コアと、被覆銅線を該中心コアと同心に巻着した二次コイルと、被覆銅線を該二次コイルと同心に巻着した一次コイルと、該一次コイルの外側を取り囲む筒状の外周コアと、上記中心コアと上記二次コイルと上記一次コイルと上記外周コアとの層間を絶縁する絶縁部材とからなり、軸状に形成した請求項1ないし10のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記中心コアと上記外周コアとを結合し、閉磁路を構成した請求項11に記載のプラズマ式点火装置
- 上記点火プラグは、中心電極と該中心電極の外周を覆う筒状の絶縁部材と、該絶縁部材の外周を覆う略環状の接地電極とからなり、上記絶縁部材の内周壁を上記中心電極の下端面よりも下方に延設し、かつ出口に向かって徐々に拡径せしめて、上記絶縁部材内部に放電空間を形成した請求項1ないし12のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記点火プラグは、中心電極と該中心電極の外周を覆う筒状の絶縁部材と該絶縁部材の外周を覆う略環状の接地電極からなり、上記中心電極を、上記接地電極と面一若しくは上記接地電極よりも燃焼室側に突出せしめて、上記接地電極内周壁で覆われた上記絶縁部材の下端面を放電空間となした請求項1ないし12のいずれか1項に記載のプラズマ式点火装置。
- 上記点火プラグは、中心電極と該中心電極の外周を覆う筒状の絶縁部材と該絶縁部材の外周を覆う略環状の接地電極の少なくとも一部を上記中心電極の、燃焼室側下方に延設せしめて、燃焼室内に放電空間を形成した請求項1ないし12のいずれか1項に記載のプラズマ点火装置。
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