JP2010002103A - ガスコンロ - Google Patents

Abstract

【課題】コンロ本体１の上面を覆う天板２に開設したバーナ用開口２１に臨むように設置されるバーナ３と、天板上にバーナ用開口を囲うように載置される五徳４とを備えるガスコンロにおいて、天板を気安く取外せないようにすると共に、バーナがバーナ用開口に対し偏心したときも、五徳をバーナと同心に載置できるようにする。
【解決手段】天板２のバーナ用開口２１の周囲少なくとも２箇所に透孔２２が形成される。天板２の下方にバーナ３に固定される固定部材５が設けられ、固定部材５に各透孔２２に対応する各ねじ孔５３が形成される。各透孔２２より頭部７ａの径が大きく軸部７ｂの径が小さな各ボルト７を各透孔２２を通して各ねじ孔５３に螺合させることにより、固定部材５に天板２が締結される。五徳４に、各ボルト７に係合して五徳４を位置決めする係合部４３が形成される。
【選択図】図２

Description

本発明は、コンロ本体と、コンロ本体の上面を覆う天板と、天板に開設したバーナ用開口に臨むように設置されるバーナと、天板上にバーナ用開口を囲うように載置される五徳とを備えるガスコンロに関する。

従来、この種のガスコンロとして、天板の下方にバーナに固定される固定部材を設け、固定部材に、天板のバーナ用開口の周縁部上面に対向する天板押え部材を締結したものが知られている（例えば、特許文献１参照）。これによれば、天板押え部材を取外さない限り、天板を取外すことができなくなる。従って、ユーザが気安く天板を取外してコンロ本体の内蔵部品を弄ってしまうことを抑制できる。

ところで、ガスコンロでは、一般的に、天板に五徳の位置決め部を形成し、五徳を天板のバーナ用開口と同心に位置決めして載置できるようにしている。ここで、五徳上に載せる被加熱物を効率良く加熱するには、五徳をバーナと同心に天板上に載置することが必要になる。然し、バーナの設置位置のずれ等により、バーナが天板のバーナ用開口に対し偏心し、バーナ用開口と同心に載置される五徳がバーナに対し偏心してしまうことが間々あり、五徳上の被加熱物の加熱効率が悪くなる。
特開２００６−１０５５５６号公報

本発明は、以上の点に鑑み、天板を気安く取外せないようにすると共に、バーナがバーナ用開口に対し偏心したときも、五徳をバーナと同心に載置できるようにしたガスコンロを提供することをその課題としている。

上記課題を解決するために、本発明は、コンロ本体と、コンロ本体の上面を覆う天板と、天板に開設したバーナ用開口に臨むように設置されるバーナと、天板上にバーナ用開口を囲うように載置される五徳とを備えるガスコンロにおいて、天板のバーナ用開口の周囲少なくとも２箇所に透孔が形成され、天板の下方にバーナに固定される固定部材が設けられ、固定部材に各透孔に対応する各ねじ孔が形成され、各透孔より頭部の径が大きく軸部の径が小さな各ボルトを各透孔を通して各ねじ孔に螺合させることにより、固定部材に天板が締結されると共に、五徳に、各ボルトに係合して五徳を位置決めする係合部が形成されることを特徴とする。

本発明によれば、天板が固定部材にボルトによって締結されるため、ボルトを取外さないと、天板を取外せなくなる。従って、ユーザが気安く天板を取外してコンロ本体の内蔵部品を弄ってしまうことを抑制できる。

また、固定部材はバーナに固定されているため、固定部材に形成したねじ孔に螺合するボルトはバーナと所定の位置関係になり、ボルトに係合する位置決め用の係合部が形成された五徳とバーナとの相関もきちんとでる。従って、バーナがバーナ用開口に対し偏心しても、五徳はバーナと同心に載置でき、五徳上の被加熱物を効率良く加熱できる。

尚、バーナ用開口に対しバーナ、即ち、バーナに固定の固定部材が偏心しても、天板に形成する透孔よりボルトの軸部が小径であるため、天板を固定部材にボルトにより支障なく締結できる。

図１及び図２を参照して、１は本発明の実施形態のガスコンロを示している。このガスコンロは、図示省略したコンロ本体の上面を覆う天板２を備えている。天板２にはバーナ用開口２１が開設されており、このバーナ用開口２１に臨ませてバーナ３が設置されている。また、天板２上には、バーナ用開口２１を囲うようにして五徳４が載置され、五徳４に載置する鍋等の被加熱部がバーナ３で加熱されるようにしている。尚、五徳４は、環状の五徳枠４１と、五徳枠４１に放射状に取付けた複数の五徳爪４２とで構成される。

バーナ３は、コンロ本体１内に設置された混合管３１（図３参照）と、混合管３１に接続されバーナ用開口２１を通して天板１上に突出するバーナボディ３２と、バーナボディ３２上に着脱自在に載置されるバーナヘッド３３とで構成される。バーナボディ３２は、内筒部３２ａと外筒部３２ｂとから成る内外２重筒構造に構成されている。バーナヘッド３３は環状であって、内周に、バーナボディ３２の内筒部３２ａに嵌合する筒部３３ａが垂設されている。バーナヘッド３３の下面外周部には、バーナボディ３２の外筒部３２ｂの上端に当接する筒状壁が垂設され、筒状壁に周方向の間隔を存して多数の炎孔３４が形成される。かくして、バーナヘッド３３の外周に炎孔３４から混合気が噴出して燃焼する外炎式のバーナが構成される。尚、図１ではバーナヘッド３３を省略している。

バーナボディ３２の外筒部３２ｂの外周には、下方にのびるスカート部３２ｃが形成され、スカート部３２ｃに環状のバーナリング３５を外嵌させている。そして、バーナ３とバーナ用開口２１との間の隙間をバーナリング３５により閉塞して、この隙間から煮こぼれ汁がコンロ本体１内に落下することを防止している。

バーナリング３５の内周には、２箇所に切り欠きが形成されている。そして、これら切り欠きに点火プラグ３６と火炎検知素子たる熱電対３７とを挿通している。

天板２の下方には、バーナ３に固定の固定部材５が設けられている。固定部材５は、図３に示す如く、バーナ３の混合管３１にスポット溶接等で固定される固定部５１を備えている。また、固定部材５には、コンロ本体内に架設したバーナ支え６にボルト止めされる取付け部５２が設けられており、バーナ３が固定部材５を介してコンロ本体内に設置固定されるようにしている。

また、天板２には、バーナ用開口２１の周囲２箇所に位置させて、透孔２２が形成されている。そして、固定部材５に、各透孔２２に対応するねじ孔５３が形成されている。そして、各透孔２２より頭部７ａの径が大きく軸部７ｂの径が小さな各ボルト７を各透孔２２を通して各ねじ孔５３に螺合させることにより、固定部材５に天板２を締結している。

これによれば、ボルト７を取外さないと、天板２を取外せなくなる。従って、ユーザが気安く天板２を取外して、コンロ本体１の内蔵部品を弄ってしまうことを抑制できる。また、バーナ用開口２１に対しバーナ３、即ち、バーナ３に固定の固定部材５が偏心しても、天板２に形成する透孔２２よりボルト７の軸部７ｂが小径であるため、天板２を固定部材５にボルト７により支障なく締結できる。

また、五徳４には、各ボルト７に係合して五徳４を位置決めする係合部４３が形成されている。本実施形態では、各ボルト７の頭部７ａ上にピン部７ｃを一体成形し、五徳枠４１にピン部７ｃが嵌合する孔を形成し、この孔で係合部４３を構成している。

ここで、固定部材５はバーナ３に固定されているため、固定部材５に形成したねじ孔５３に螺合するボルト７はバーナ３と所定の位置関係になり、ボルト７に係合する係合部４３で位置決めされる五徳４もバーナ３との相関がきちんとでる。従って、バーナ３がバーナ用開口２１に対し偏心しても、五徳４はバーナ３と同心に載置でき、五徳４上の被加熱物を効率良く加熱できる。

以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態は、ボルト７の頭部７ａ上にピン部７ｃを突設し、このピン部７ｃが嵌合する孔で係合部４３を構成しているが、ピン部７ｃを省略し、五徳枠４１の下面にボルト頭部７ａに係合する凹孔等の係合部を設けても良い。また、上記実施形態では、天板２をバーナ用開口２１の周辺の２箇所で固定部材５にボルト止めしたが、３箇所以上でボルト止めすることも可能である。

また、上記実施形態は、バーナ用開口２１を通して天板２上に突出する外炎式のバーナ３を備えるガスコンロであるが、天板より下方にバーナ用開口に臨ませて内炎式のバーナを設置するガスコンロにも同様に本発明を適用できる。

本発明の実施形態のガスコンロの要部の斜視図。 図１のＩＩ−ＩＩ線で切断した断面図。 実施形態のガスコンロのバーナと固定部材とを示す斜視図。

符号の説明

２…天板、２１…バーナ用開口、２２…透孔、３…バーナ、４…五徳、４３…係合部、５…固定部材、５３…ねじ孔、７…ボルト、７ａ…ボルト頭部、７ｂ…ボルト軸部。

Claims (1)

1. コンロ本体と、コンロ本体の上面を覆う天板と、天板に開設したバーナ用開口に臨むように設置されるバーナと、天板上にバーナ用開口を囲うように載置される五徳とを備えるガスコンロにおいて、
   天板のバーナ用開口の周囲少なくとも２箇所に透孔が形成され、天板の下方にバーナに固定される固定部材が設けられ、固定部材に各透孔に対応する各ねじ孔が形成され、各透孔より頭部の径が大きく軸部の径が小さな各ボルトを各透孔を通して各ねじ孔に螺合させることにより、固定部材に天板が締結されると共に、
   五徳に、各ボルトに係合して五徳を位置決めする係合部が形成されることを特徴とするガスコンロ。