JP2010001726A - 乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置 - Google Patents

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    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B9/00Screening or protective devices for wall or similar openings, with or without operating or securing mechanisms; Closures of similar construction
    • E06B9/24Screens or other constructions affording protection against light, especially against sunshine; Similar screens for privacy or appearance; Slat blinds
    • E06B9/40Roller blinds

Abstract

【課題】 乗り物の窓をスクリーンで遮蔽、開放する操作を簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】 互いに平行で上下方向に延びる一対のガイドレールと、遮蔽部材の下端部に連結しガイドレールに沿って上下動自在な移動部材と、遮蔽部材をくり出し自在に巻き取る回転部を有する巻き取り機構と、巻き取り機構の回転部に前記遮蔽部材を巻き取る方向の付勢力を付与する付勢力付与手段と、移動部材の前記ガイドレールに沿った上下方向の移動を回転運動に変換する運動変換機構と、運動変換機構に連係し前記移動部材の上下運動と連動して回転運動を行う軸部材を備えている。この軸部材には、軸部材の一方向の回転は自由とし他方向の回転は制限しこの自由回転方向と回転制限方向とを切り替え可能な回転力伝達方向切替機構が連結している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電車、汽車、バス、航空機、船舶等の乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置に関する。
従来、特に電車、汽車、バス等の車両の窓部分に取り付けられる遮光カーテンとして横型手動カーテンや、カーテンの下端部分を上から下方に引っ張って、窓の横部分にある引っ掛け凹部に、カーテン下端部分に形成された引っ掛け部分を引っ掛けて止めるタイプのものや、フリーストップ式の縦型ロールスクリーンがある。
上記横型手動カーテンは遮光しない開放時に、窓の端部分が一部遮蔽状態として残り、且つ、この部分が邪魔となり、見栄えもしないという問題点がある。
また、引っ掛け部を引っ掛けてカーテンを止めるタイプのものは、引っ掛け凹部の形成された部分にしか止められないので無段階に止めることができない。また、カーテンの下降作業時、上昇作業時において、両手による作業を必要とするという問題点がある。
上記フリーストップ式の縦型ロールスクリーンは無段階で止めることはできるが、ロールスクリーン開放時に、ロールスクリーン最下端部の把手を持って
常に手で押し上げる操作が必要でありこれが煩わしいという問題点がある。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明は、乗り物の窓部分に遮光スクリーンを形成するための上下動自在な遮蔽部材を有し、該遮蔽部材を上下動させて前記窓部分の遮光範囲の調節を行うようにした乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置であって、乗り物の窓部分の両側に配置され、互いに平行で上下方向に延びる一対のガイドレールと、前記ガイドレールにこれらに沿って上下動可能に支承された前記遮蔽部材の下端部に連結する移動部材と、前記ガイドレールの上端部分において前記遮蔽部材をくり出し自在に巻き取る回転部を有する巻き取り機構と、前記巻き取り機構の回転部に前記遮蔽部材を巻き取る方向の付勢力を付与する付勢力付与手段と、前記移動部材の前記ガイドレールに沿った上下方向の移動を回転運動に変換する運動変換機構と、前記運動変換機構に連係し前記移動部材の上下運動と連動して回転運動を行う軸部材と、前記軸部材の一方向の回転は自由とし他方向の回転は制限しこの自由回転方向と回転制限方向とを切り替え可能な回転力伝達方向切替機構とを備えたものである。
また本発明は、前記運動変換機構を、前記ガイドレールに平行に形成したラックギアと該ラックギアに噛み合うピニオンギアとで構成したものである。
また本発明は、前記運動変換機構を、前記ガイドレールのレール面とこれに接し摩擦力によって前記移動部材の前記ガイドレールに沿った上下動に伴って回転するプーリとで構成したものである。
また本発明は、前記遮蔽部材の巻き上げ終端部分における前記移動部材とこれの上昇を係止する側との間に衝突の衝撃を吸収する衝撃吸収手段を設けたものである。
本発明の昇降巻き取り式遮蔽装置は、遮蔽操作時においては、遮蔽部材最下端部の把手部分を持って下降操作をすることによって遮蔽が行え、任意の位置でこの操作を止めればその位置で遮蔽部材のくり出し位置が固定され、開放時即ち遮蔽部材の収納時においては、遮蔽部材の最下端部の把手部分を持ってこれを少し上昇させることによって、この上昇の後は、最開放位置即ち収納位置までこれをスムーズに上昇させることができ、極めて操作が簡単である。
本発明に係る乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置の全体裏面図である。 同上、A−A線断面図である。 同上、B−B線断面図である。 同上、C−C線断面図である。 同上、要部の断面図である。 同上、要部の断面図である。 同上、全体正面図である。 双方向クラッチの第1の実施形態を示す側面図である。 図8の2−2線に沿う断面図である。 図9の3−3線に沿う断面図である。 図9の4−4線に沿う断面図である。 図9の部分拡大図である。 双方向クラッチの第2の実施形態を示す図9に対応する断面図である。 双方向クラッチの第3の実施形態を示す図10に対応する断面図である。 駒部材に対する付勢手段の変形例を示す図10に対応する断面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の断面図である。 同上、要部の断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る電車、汽車、バス、航空機、船舶等の乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置30の全体裏面図を示している。本装置30の枠体32は、左右に配置された側枠部32A,32Bと側枠部32A,32Bの下端間に架設された連結枠部32Cとから成り、該枠体32は、図2に示すように、電車、汽車、バス、航空機、船舶等の乗り物の窓34の窓ガラス36を支持する枠体38に、ねじ39によって固定され、上下動自在な幕状の遮蔽部材40が窓ガラス36に対面配置されるようになっている。
本装置30が取り付けられる乗り物の窓34は、窓ガラス部分が上下にスライド可能な開閉式のものでも、開閉できない固定式のものでも良く、また本装置30の枠体32と窓34の枠体38を一体的に構成しても良い。尚、図1及び図3,4では、乗り物の窓34は図示省略している。前記側枠部32A,32Bの互いに対向する側面には、それぞれガイドレール42,44がねじにより固定されている。前記ガイドレール42,44のそれぞれの裏面側には、長手方向に沿って、断面凹状のローラ案内部46が形成されている。該ローラ案内部46には、互いに対向配置されたローラ案内面46a,46bが形成されている。
前記ガイドレール42,44間には、これらに対して直角方向に延びる断面L型の板部材から成る移動部材48が配置されている。この移動部材48には把手47が設けられている。前記側枠部32A,32Bの上端部には、それぞれブラケット50,52が固定され、一方のブラケット50に管状の軸受部54が形成され、他方のブラケット52にオイルダンパ56が固定されている。前記側枠部32A,32Bの上部間には、巻き取りローラ58が水平に配置され、該巻き取りローラ58の円筒部の内周面に管状の軸受け部60が固設されている。
前記軸受け部60には、前記巻き取りローラ58の中心に位置して回転軸62が固定されている。該回転軸62の一端は、前記軸受け部54に回転自在に支承され、他端は前記オイルダンパ56の回転部(図示省略)に連結している。前記回転軸62には、巻き取り付勢用のコイルスプリング64(付勢力付与手段)が遊嵌配置され、該コイルスプリング64の両端部は、前記軸受け部54,60の外周面に嵌合し、それぞれ軸受け部54,60に係止されている。
前記巻き取りローラ58の外周面には、乗り物の窓34を遮光するための柔軟性を有するシート状の幕部材からなる遮蔽部材40が巻回され、該遮蔽部材40の内側の一端が、前記巻き取りローラ58に係止されている。前記回転軸62、これを回転自在に支持する軸受け機構及び前記巻き取りローラ58は、前記ガイドレール42,44の上端部分において前記遮蔽部材40をくり出し自在に巻き取る巻き取り機構を構成している。前記移動部材48の水平部48aの下面の両側には、それぞれガイドプレート68,68が配置され、該下面に対応する上面側には、それぞれL型の第1の支持プレート70,72が配置されている。
一方側の第1の支持プレート70には、図5に示すように、L型の第2のプレート74が互いの水平部が重なって配置され、該第1の支持プレート70と第2の支持プレート74と前記ガイドプレート68は、ねじ102とナット104により、前記移動部材48の水平部48aに固定されている。第1支持プレート70と第2支持プレート74の立ち上がり部には、ベース部材10と軸受け部材11を介して、図6に示すように、軸部材12の両端が回転自在に支承されている。
前記軸部材12には、双方向クラッチ78が組み付けられるとともに、ピニオンギア80が固定されている。ピニオンギア80は、前記ガイドレール42にこれの長手方向に沿って固設されたラックギア82に噛み合っている。前記移動部材48の他方側の第1の支持プレート72は、ガイドプレート68とともに、ねじ102とナット104から成る止着具により、図4に示すように、移動部材48の水平部48aの上面に固定されている。
移動部材48の左右の第1支持プレート70,72には、それぞれ一対のコロ84,86,88,90が上下に回転自在に軸支され、該各コロ84,86,88,90は、前記ガイドレール42,44の長手方向に形成されたレール溝46,46の各ローラ案内面46a,46bガイドされて回転自在に嵌合している。ガイドプレート68,68は、前記ガイドレール42,44の長手方向に形成されたレール面にスライド自在に当接し、前記移動部材48をガイドレール42,44の長手方向に沿った直線方向に案内している。
前記移動部材48の立ち上がり部48bは、図5に示すように、遮蔽部材40の下端と接続し、移動部材48の把手47を手で持ち、側枠部32A,32B間で上下動させることにより、遮蔽部材40を、巻き取りローラ58から側枠部32A,32B間に、コイルスプリング64の巻き取り弾力に抗して、下方に引き出し、あるいは、上昇させることができるように構成されている。
次に、双方向クラッチ78の構成について図8乃至図15を参照して説明する。
双方向クラッチ78は、軸部材12の一方向の回転は自由とし、他方向の回転は制限し、この自由回転方向と回転制限方向とを切り替え可能な回転力伝達方向切替機構を構成している。本発明の実施に際し、当該切替機構は、これから説明する双方向クラッチの構造に特に限定されるものではなく、従来公知の種々の双方向クラッチの構造を採用することが可能である。
図8ないし図12に示すように、双方向クラッチはベース部材10を備え、このべ−ス部材10は適当な金属材料又は樹脂材料で作られる。
べ−ス部材10は環状の本体10Aを有し、本体10Aの軸方向外面にはその径方向に一対の突状部10B(図8及び図10参照)が形成されている。この突状部10Bは双方向クラッチを相手機構部材即ち支持プレート74に回転不能に取り付けるための突起部である。
図10に示すように、ベース部材本体10Aの中心部には軸部材12が回転自在に挿通される孔10Cが形成されている。図8に示すように、軸部材12の一方の端部側にはストッパピン12Aが貫通して設けられ、このストッパピン12Aによりべ−ス部材本体10Aが軸部材12の該端部から脱落しないようにされている。
図8及び図10に示すように、軸部材12の他端部には、例えば、横断面がD字形になるように、平坦面部12Bが形成され、この他端部は、当該平坦面部12Bによって、ピニオンギア80と一体回転自在に連結される。尚、軸部材12とピニオンギア80との連結は、図6に示すように貫通ピン100によって行っても良い。 図9に示すように、環状のベース部材10は、更に本体10Aの内面側から一体的に軸部材12と平行に立設されたリテーナ部10Dを有する。
このリテーナ部10Dは扇形の横断面を有して3箇所以上に形成されて成り、図示の実施形態においては、4箇所に形成されている。これらの扇形リテーナ部10Dは、軸部材12の周方向に等間隔で配置され、各リテーナ部10Dは軸部材12の外周面に沿って延びる湾曲した内面10Dlと、環状のべ−ス部材本体10Aの外面に沿って延びる湾曲した外面10D2とを備える。各湾曲内面10Dlは軸部材12の外周面を画成する円よりも幾分大きな同心円によって画成され、各湾曲外面10D2は環状のベース部材本体10Aの外周面を画成する円よりも小さな同心円によって画成される。
図9に示すように、互いに隣接する2つのリテーナ部10D間には、軸部材12の径方向に延びるガイド通路14が形成され、各ガイド通路14の径方向内端の開口部には、軸部材12の外周面が露出している。 図9及び図10に示すように、本発明に係る双方向クラッチは、また、各ガイド通路14に沿って径方向に摺動自在に収容された駒部材16を備える。各駒部材16の径方向内面は、軸部材12の径方向の面に対して直交する平坦面によって構成され、軸部材12の外周面と、左右両側のリテーナ部10Dの側面と協働して空間18を形成する。
駒部材16は高硬度の金属製とされ、この実施例においては、鉄系焼結材で形成されている。高硬度の金属としては、他に浸炭焼入鋼材等も使用可能である。また、駒部材16を構成する材料は金属に限られない。高硬度材料であれば、セラミック、あるいは樹脂であっても使用に耐え得る程度に硬度の高いものは採用可能である。双方向クラッチは、更に、空間部18内に収容された転動部材としてのニードル20を備える。
このニードル20の軸部材12の軸線方向の長さは、図10に示すように駒部材16の長さと実質的に同一である。
図12に詳しく図示するように、駒部材16の径方向内面は軸部材12の径方向の面に対して直交する平坦面によって構成されるのに対して軸部材12の外周面は真円の曲面なので、空間部18は、中央部に駒部材16の径方向内面と軸部材12の外周面との距離が最も狭い狭窄部18Aを有し、狭窄部18Aの両側に軸部材12の周囲方向に沿って逆テーパ状に拡開形成された拡開部18Bを有する。
狭窄部18Aにおける、駒部材16の径方向内面と軸部材12の外周面と距離はニードル20の径よりも小さい。拡開部18Bにおける、駒部材16の径方向内面と軸部材12の外周面と距離はニードル20の径よりも大きい。
図11及び図12に示すように、互いに隣接する2つの扇形リテーナ部10Dの向かい合った側面、即ちガイド通路14を形成する側面には、該側面に対して垂直に穿設された溝部10D3(図11参照)が形成されている。また、図11に示すように、各溝部10D3内の奥にはベース部材本体10Aと一体に隔壁部10D4が形成されている。
図9、図11及び図12に示すように、この各溝部10D3内の奥に形成された隔壁部10D4には、板ばね22が取り付けられている。各板ばね22は曲げ加工されて、その一端部は隔壁部10D4の自由端に装着され、他端部は各空間部18の拡開部18B内に伸出するように曲げられ、空間部18B内に配置されニードル20を狭窄部18Aに向かって弾性的に付勢する手段として機能する。この板ばね22の存在により、ニードル20の軸部材12に対する制動動作の確実性を高めることができる。ニードル20に対する付勢手段は、板ばねに限らず、弾発力を発揮する素材であれば、当業界に現在知られている如何なるものも使用可能であることは勿論である。
図8ないし図12に示すように、双方向クラッチは、更に、4つの扇形リテーナ部10Dの外側湾曲面10D2の周囲に巻回装着されたコイルばね24を備える。このコイルばね24は4つの駒部材16を軸部材12に向かって弾性的に付勢する手段として機能する。駒部材16に対する付勢手段は、コイルばねに限らず、リテーナ部10Dの外側湾曲面10D2の周囲に装着できて弾発力を発揮する素材であれば、当業界に現在知られている如何なるものも使用可能であることは勿論である。
例えば、横断面C字形の略円筒形の板ばねでもよい。また、駒部材16に対する付勢手段は、各駒部材ごとに設けることも可能である。例えば、図15示した如く、ベース部材10、扇形リテーナ部10D、後述する保持板26の周囲を囲むように円筒形のハウジング111を設け、該ハウジング111の内周面と個々の駒部材16の外面との間のそれぞれに、波状に屈曲させた板ばね124を設け、該板ばね124により、個々の駒部材16を軸部材12に向かって弾性的に付勢するようにしてもよい。
いずれにしても、駒部材16に対する付勢手段は、当業界において公知の付勢手段の中から適宜選択することができる。図8及び図10に示すように、双方向クラッチは、更に、駒部材16、ニードル部材20及びコイルばね24をベース部材本体10Aと協働して挟持し、かつ軸方向へ抜けないようにするための保持板26を備え、この保持板26は、着脱自在のEリング等の止め具28により所定位置に保持される。
次に、図12を参照して以上で述べた双方向クラッチの動作について説明する。
図12に示された状態においては、移動部材48が最上昇位置にあって、双方向クラッチのニードル20が図12に示す空間部18の一方(図12中左側)の拡開部18Bにあるものとする。 図12において、移動部材48が引き下げられピニオンギア80が矢印Aの方向に回動させられているとき、軸部材12も同じ方向に回動する。これに伴ないニードル20は図中時計方向に転動しつつ、板ばね22の付勢力に抗して、矢印Aと同方向即ち図中反時計方向に移動する。しかし、扇形リテーナ部10Dの側面により移動を妨げられ、二一ドル20の径より径方向の距離が大きい拡開部18B内で空転する。
移動部材48が開位置から一定の遮蔽位置まで移動して移動部材48の下降操作が停止すると、コイルスプリング64の巻き取り復帰弾力の作用により、移動部材48を上昇方向に戻そうとする力が軸部材12に作用する。このとき、軸部材12は図12の矢印Aと反対方向に回動し、これに伴ないニードル20は図中反時計方向に転動しつつ、矢印Aと反対の方向に狭窄部18Aまで移動する。狭窄部18Aでは、軸部材12の外周面と駒部材16の径方向内面との間の距離がニードルの径よりも小さいため、ニードル20は軸部材12の回転に伴なって転動しつつ狭窄部に楔のように食い込み、軸部材12に制動力を付与する。これにより、移動部材48およびこれに連結する遮蔽部材40は下降操作が停止した位置に保持される。再度、移動部材48を引き下げ操作する場合には、上記と同様の動作を繰り返し、任意の位置に移動部材48を停止保持させることができる。
次に、移動部材48を上昇させるときは、手で移動部材48を所定以上の力で引き上げる操作が必要になる。この力は、駒部材16の径方向外方への移動を許容するコイルばね24の弾発力に依存して決まり、その弾発力以上の力である。このとき、軸部材12に対して図12の矢印Aと反対方向に作用するトルクが、コイルばね24の弾性力により定まる所定値以上になると、ニードル20は、コイルばね24の弾性力に抗して狭窄部18Aを押し広げ、駒部材16を軸部材12の径方向外方に移動させる。
駒部材16が外方に移動すると、ニードル20は狭窄部18Aを超えた反対側(図12中右側)の拡開部18Bに移動する。この図12中右側の拡開部18Bでは、ニードルの動きに対する抵抗は生じないため、移動部材48は、巻き取りローラ58の巻き取り力により、最上昇位置まですんなり戻ることができる。また、最上昇位置まで上昇させずに、最上昇位置までの間の任意の位置で移動部材48を保持させたい場合には、上記上昇過程において、任意の位置で、移動部材48を少し下降方向に引き下げ、これによって前記の如く、ニードル20を反対側の拡開部18Bに移動せしめ、その位置で引き下げ力を解除すれば、即ち、移動部材48から手を離せば、移動部材48は、その任意の位置において静止し保持されることになる。
次に、図9に対応する図13を参照して、双方向クラッチの第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、駒部材16の構成に関する変更点を除けば第1の実施形態と同じものである。即ち、第2の実施形態では、駒部材16Aは低硬度の樹脂材料で形成されている。低硬度駒部材16Aの径方向内面とニードル20との間には高硬度材料で形成された板部材16Bが介設される。この板部材16Bは、高硬度材料、例えば鉄系焼結金属材で構成されることが好ましい。浸炭焼入鋼材を用いることも可能である。また、セラミックや、硬度が必要以上に高ければ樹脂材料を使用することも可能である。
また、この第2の実施形態において、駒部材を、低硬度の樹脂材料から形成された低硬度部16Aと、この低硬度部16Aの径方向内面側に高硬度材料で形成された高硬度部16Bとから成る複合体として一体に構成してもよい。
以上で述べた第1及び第2の実施形態において、ニードル20が軸部材12の回動に伴なって転動して狭窄部18Aに偏きすることが確実に保証される場合には、ニードル付勢手段即ち板ばね22については省いてもよい。
また、以上で述べた第1及び第2の実施形態においては、ベース部材本体10Aの内面側を、十字方向に延びるガイド通路14で四分割するように扇形リテーナ部10Dを4つ設け、各ガイド通路14に一つずつ計4つの駒部材16を使用した。しかし、扇形リテーナ部10D、ガイド通路14、駒部材16の数はこれに限られるものではない。それぞれ3つ以上の複数であれば双方向クラッチの安定した動作を得ることができる。ただ、それらは軸部材12の回りに等間隔に配置することが好ましい。
次に、図14を参照して、双方向クラッチの第3の実施形態について説明す
る。
第3の実施形態は、転動部材に関する変更点を除けば図10に示された実施形態と同じものである。即ち、第3の実施形態では、転動部材120は、図10の実施形態におけるニードルに代えて、軸方向に配列した複数の、図示例では2個の、ボールで構成されている。この実施形態を採用することにより製造コストをより抑えることができる利点がある。
上記移動部材の昇降動作において移動部材48は把手手段を兼ねる。操作者は、片手でこの移動部材48を引き下げたり押し上げたりすることができる。移動部材48が巻き取りローラ58の巻き取り力により上昇し、最上端に達すると、移動部材48側のコロ86,90が、ガイドレール42,44の上端に設けられたウレタンゴム等から成る衝撃吸収部材92に衝突する。これにより、遮蔽部材40の巻き上げ終端部分における、移動部材48の、これを係止する側との間の衝突の衝撃が緩和される。
また、移動部材48の上下動に伴う回転軸62の回転に対してオイルダンパ56のダンパー力が作用し、移動部材48は、外部操作力や巻き取り上昇力による上下動において急動することなく緩やかに上下動が行われる。上記衝撃吸収部材92は、遮蔽部材40の巻き上げ終端部分における、移動部材48側とこれの上昇を係止する側との間の衝撃を吸収する衝撃吸収手段を構成し、該手段は、特に図示するガイドレール42,44の上端に衝撃吸収部材92を配置した構成に特に限定されるものではなく、また、係止側に設ける構成に限定されるものではなく、移動部材48側に衝撃吸収部材を設けても良い。
また、衝撃吸収手段は、移動部材48とこれの下降を係止する側との間に設けても良い。また、移動部材48の上下動を回転運動に変換し、この回転運動を双方向クラッチの軸部材12に伝達する運動変換機構は、図6に示したラックギア82とピニオンギア80の構成に特に限定されるものではなく、図16及び図17に示すように、ガイドレール42側に設けたレール部材94の断面形状がわん曲したガイド溝に、軸部材12に固着した摩擦プーリ96の外周面をゴムリング98を介して圧接し、移動部材48の上下動に伴ってプーリ96が正逆回転するようにした摩擦力伝達機構としても良い。図16,17に示す実施形態の他の構成は図5及び図6に示す実施形態と同一である。
10 ベース部材
10A ベース部材本体
10B 突状部
10C 孔
10D 扇形リテーナ部
10D1 内側湾曲面
10D2 外側湾曲面
10D3 溝部
10D4 隔壁部
11 軸受部材
12 軸部材
12A ストッパピン
12B 平坦面部
14 ガイド通路
16 駒部材
18 空間部
18A 狭窄部
18B 拡開部
20 ニードル
22 板ばね(ニードル付勢手段)
24 コイルばね(駒部材付勢手段)
26 保持板
28 保持リング
30 遮蔽装置
32 枠体
32A 側枠部
32B 側枠部
32C 連結枠部
34 窓
36 窓ガラス
38 枠体
39 ねじ
40 遮蔽部材
42 ガイドレール
44 ガイドレール
46 ローラ案内部
47 把手
48 移動部材
50 ブラケット
52 ブラケット
54 軸受け部
56 オイルダンパ
58 巻き取りローラ
60 軸受け部
62 回転軸
64 コイルスプリング
68 ガイドプレート
70 支持プレート
72 支持プレート
74 支持プレート
78 双方向クラッチ
80 ピニオンギア
82 ラックギア
84 コロ
86 コロ
88 コロ
90 コロ
92 衝撃吸収部材
94 レール部材
96 摩擦プーリ
98 ゴムリング
100 ピン

Claims (4)

  1. 乗り物の窓部分に遮光スクリーンを形成するための上下動自在な遮蔽部材を有し、該遮蔽部材を上下動させて前記窓部分の遮光範囲の調節を行うようにした乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置であって、乗り物の窓部分の両側に配置され、互いに平行で上下方向に延びる一対のガイドレールと、前記ガイドレールにこれらに沿って上下動可能に支承された前記遮蔽部材の下端部に連結する移動部材と、前記ガイドレールの上端部分において前記遮蔽部材をくり出し自在に巻き取る回転部を有する巻き取り機構と、前記巻き取り機構の回転部に前記遮蔽部材を巻き取る方向の付勢力を付与する付勢力付与手段と、前記移動部材の前記ガイドレールに沿った上下方向の移動を回転運動に変換する運動変換機構と、前記運動変換機構に連係し前記移動部材の上下運動と連動して回転運動を行う軸部材と、前記軸部材の一方向の回転は自由とし他方向の回転は制限しこの自由回転方向と回転制限方向とを切り替え可能な回転力伝達方向切替機構とを備えたことを特徴とする乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置。
  2. 前記運動変換機構を、前記ガイドレールに平行に形成したラックギアと該ラックギアに噛み合うピニオンギアとで構成したことを特徴とする請求項1に記載の乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置。
  3. 前記運動変換機構を、前記ガイドレールのレール面とこれに接し摩擦力によって前記移動部材の前記ガイドレールに沿った上下動に伴って回転するプーリとで構成したことを特徴とする請求項1に記載の乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置。
  4. 前記遮蔽部材の巻き上げ終端部分における前記移動部材とこれの上昇を係止する側との間に衝突の衝撃を吸収する衝撃吸収手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗り物の窓用昇降巻き取り式遮蔽装置。
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