JP6105501B2 - ブラインド用昇降高さ規制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遮蔽材が最も下降した位置で回転軸体の回転を停止させることができるブラインド用昇降高さ規制装置に関する。
例えば、ロールスクリーン、横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェードなどの遮蔽材の昇降は、スクリーンや昇降コードを巻取パイプや巻取ドラムに巻取り又は巻解くことによって行う。しかし、スクリーンや昇降コードを巻解く際に、これらが完全に巻解かれた後にも巻取パイプや巻取ドラムを引き続き回転させ続けると、スクリーンや昇降コードは巻取パイプや巻取ドラムに逆方向に巻付けられる。このため、スクリーンや昇降コードの巻乱れが生じることになる。このようにスクリーンや昇降コードが巻取パイプや巻取ドラムに逆方向に巻付けられることを防止するために、スクリーンや昇降コードが完全に巻解かれた時点で、巻取パイプや巻取ドラムが回転を停止するようにした装置を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
これによれば、前述の装置は、巻取パイプ内に設けられており、巻取パイプの回転中心軸に対して実質的に平行な軸の周りに回転することによって一端が巻取パイプの表面から出没するストッパ部材と、巻取パイプを回転自在に支持する軸芯に設けられており、ストッパ部材が回転した際に、ストッパ部材に衝接して巻取パイプの回転を阻止する突起状の衝接部とを備えて構成されている。そして、巻取パイプに生布が巻付いているときには、ストッパ部材の回転が生布によって抑えられており、巻取パイプの回転が許容されている。一方、巻取パイプから生布が全て巻解かれてストッパ部材に対する生布による抑えがなくなったときには、ストッパ部材が回転する。これにより、ストッパ部材の一端が巻取パイプの表面から突出するとともに他端が衝接部に衝接して巻取パイプの回転が積極的に停止されるため、生布が最も下降した位置で巻解きが阻止され、生布の逆巻きが防止される。
また、巻取パイプ内には、生布の巻取り又は巻解きの途中で巻取パイプの回転を停止させるためにクラッチ機構が設けられている。このクラッチ機構は、巻取パイプの回転方向及び回転角度に応じて巻取パイプが回転を規制された状態と規制を解除された状態とに切替えるものである。
さらに巻取パイプにおいて、生布を巻解く方向の回転は操作部材が操作されることにより行われ、生布を巻き取る方向の回転は巻取パイプ内に設けられたスプリングの付勢力により行われる。
実開昭61−94197号公報
ところで、上述のブラインドにおいて、生布を巻解く方向に巻取パイプを勢いよく回転させてしまうと、ストッパ部材が衝接部を乗り越えてしまう可能性がある。そして、ストッパ部材が衝接部を乗り越えた時点で巻取パイプの回転操作が停止されると、巻取パイプはスプリングの付勢力によって生布を巻取る方向に回転する。巻取パイプが所定角度回転するとクラッチ機構が作動して、巻取パイプが回転を停止する。このとき、ストッパ部材が衝接部を乗り越えた後に巻取パイプが回転した角度によっては、巻取パイプが回転を規制された状態を解除するためにクラッチ機構を切替えようとして、生布を巻き解く方向に巻取パイプを回転させようとしても、クラッチ機構が解除される前にストッパ部材が衝接部に当接してしまい、クラッチ機構が解除できない恐れがあるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、遮蔽材が下限位置まで下降した際に、ストッパが規制部材を乗り越えてしまうことを防止することができるブラインド用昇降高さ規制装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、回転方向に応じて遮蔽材を上昇又は下降させる回転軸体と、前記回転軸体を回転可能に支持する固定体と、前記固定体に対して原位置から所定角度相対回転可能に支持される規制部材と、前記回転軸体と一体に回転するとともに、前記規制部材に係合することによって前記回転軸体の回転を規制可能であり、前記規制部材に係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動し、前記遮蔽材の下限位置において係合位置に移動するストッパと、前記規制部材を前記原位置の方向に常時付勢する付勢部材と、を備え、前記規制部材は、前記ストッパが係合しているときには前記回転軸体の前記遮蔽材を下降させる方向への回転により前記ストッパとともに前記所定角度回転し、前記回転軸体の回転の停止によって前記付勢部材により付勢されて前記ストッパとともに前記原位置に復帰するブラインド用昇降高さ規制装置が提供される。
かかる発明によれば、ストッパが規制部材に係合した時点では、回転軸体が遮蔽材を下降させる方向へ回転しても、規制部材とストッパとが所定角度だけ一体に回転することができるため、回転軸体は所定角度だけ回転した後停止することになる。このように、ストッパが規制部材に係合しても、回転軸体が急激に停止しないので、ストッパが規制部材を乗り越えてしまうことを防止することができる。
また、回転軸体と固定体との間にクラッチ機構が設けられ、該クラッチ機構は、回転軸体の回転方向及び回転量に応じて、回転軸体を固定体に固定する固定状態と、回転軸体を固定体に固定しない非固定状態とに切替えられ、規制部材が回転する前記所定角度は、クラッチ機構が非固定状態に切替えられるために必要な回転軸体の回転角度以上であるようにしてもよい。これにより、クラッチ機構を非固定状態に切替えることができなくなることを防止することができる。
さらに、固定体は回転方向において角度調整可能であり、規制部材は周方向における複数個所にストッパと係合する係合部を備えているようにしてもよい。これにより、遮蔽材が巻取られる上限位置を固定体の角度を変更することによって変更しても、規制部材が複数の係合部を備えているため、ストッパがいずれかの係合部に係合することができる。このため、遮蔽材が回転軸体に巻取られる上限の位置を変更するために、固定体が角度を変更されて、これと共に規制部材の角度が変更されたとしても、規制部材は複数の係合部を備えているため、ストッパはいずれかの係合部に係合することができる。これにより、遮蔽材が巻解かれる下限位置においてストッパを正常に作動させることができる。
本発明によれば、ストッパが規制部材に係合した時点では、回転軸体が遮蔽材を下降させる方向へ回転しても、規制部材とストッパとが所定角度だけ一体に回転することができるため、回転軸体は所定角度だけ回転した後停止することになる。このように、ストッパが規制部材に係合しても、回転軸体が急激に停止しないので、ストッパが規制部材を乗り越えてしまうことを防止することができる。
本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
本発明の実施形態に係るロールスクリーンの斜視図である。 本発明の実施形態に係るロールスクリーンのクラッチ装置及び操作ユニット付近の部分断面図である。 ロールスクリーンの分解図であり、(a)は操作ユニットを外した状態を示し、(b)は操作ユニットのみを示す。 サイドプレートに操作ユニットを取付ける状態を示す斜視図である。 操作ユニットに第1及び第2クラッチ装置を取付ける状態を示す斜視図である 第1クラッチ装置の第1クラッチ機構の分解斜視図である。 第1、第2クラッチ装置を操作ユニットに取付ける状態を示す部分断面図であり、操作ユニットは図3(b)のA−A断面図であり、クラッチ装置は第1クラッチ装置のみを断面図で示している。 クラッチ装置の断面図であり、(a)は図7のB−B断面図、(b)は図7のC−C断面図である。 第2、第4クラッチ機構におけるカムドラムの動きを示した図であり、(a)は停止、(b)はスクリーン下降時、(c)は下降操作の停止、(d)は下降操作の解除、(e)はスクリーン上昇時を示す図である。 第1クラッチ装置における昇降高さ規制装置の分解斜視図である。 第1クラッチ装置における昇降高さ規制装置の一部を分解した斜視図である。 図7のD−D断面図であり、(a)はストッパが収容部に収容された状態を示し、(b)はストッパが収容部から突出した状態を示す。 図7のD−D断面図を用いた動作説明図である。 昇降高さ規制装置が作動した状態を示すロールスクリーンの側断面図である。 第1シャフトを図13の状態から回転させて、第1巻取パイプによる第1スクリーンの巻取りの上限位置を変更したときの動作説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明に係るブラインド用クラッチ装置が適用されたブラインドとしてのロールスクリーンについて、図1〜図3を参照しながら説明する。なお、ブラインドとしては、ロールスクリーンに限らず、複数の遮蔽材を備えた横型ブラインド、ローマンシェード、プリーツスクリーン等の任意のブラインドとすることができる。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るロールスクリーン100は、一対のブラケット110、110により窓枠等の図示しない固定部に取り付けられるセットフレーム120と、セットフレーム120の両端に設けられた一対のサイドプレート130、130と、一対のサイドプレート130、130に回転可能に支持される、図2中仮想線で示す第1及び第2巻取パイプ140、150と、第1及び第2巻取パイプ140、150に一端が巻取り及び巻解き可能に連結される第1及び第2スクリーン160、170と、を備える。またロールスクリーン100は、第1及び第2スクリーン160、170の下端にそれぞれ設けられる第1及び第2ウエイトバー180、190と、一対のサイドプレート130、130の一方に設けられ、第1及び第2巻取パイプ140、150の回転を操作する、操作ユニット200と、図2に示すように第1及び第2巻取パイプ140、150内に設けられ、操作ユニット200の回転を第1及び第2巻取パイプ140、150に伝達する伝達状態と伝達しない非伝達状態とを切替える、第1及び第2クラッチ装置300、400と、第1及び第2巻取パイプ140、150内に設けられ、第1及び第2巻取パイプ140、150による第1及び第2スクリーン160、170の巻取の上限位置をそれぞれ規定する上限リミット機構500(第2巻取パイプ150の上限リミット機構は図示を省略している)を備えて構成される。
第1及び第2巻取パイプ140、150は、図3(a)に示すように、一対のサイドプレート130、130に対して前後方向(図において左右方向)に若干ずらされて配置されており、第1巻取パイプ140が室内側に、第2巻取パイプ150が屋外側にそれぞれ位置している。また、第1巻取パイプ140及び第2巻取パイプ150内には、これらをスクリーン巻取り方向に常時付勢する図示していない巻取ばねがそれぞれ設けられている。第1スクリーン160は第1巻取パイプ140の室内側から垂下し、第2スクリーン170は第2巻取パイプ150の屋外側から垂下している。これにより、図1に示すように、第1及び第2スクリーン160、170が前後方向に間隔を空けて重なるように垂下する。
操作ユニット200は、図3(b)及び図4に示すように、操作チェーン(操作部材)210と、操作チェーン210によって回転駆動されるプーリ220と、プーリ220の回転が伝達される中間ギア230と、中間ギア230の回転がそれぞれ伝達される第1及び第2駆動部材240、250と、第1及び第2駆動部材240、250と係合して一体回転する係合状態と、第1及び第2駆動部材240、250と係合せず相対回転する非係合状態とにそれぞれ切替えられ、第1及び第2クラッチ装置300、400にそれぞれ回転を伝達する第1及び第2伝達部材260、270と、これら各部材を収納するケース280とを備えて構成される。
第1及び第2駆動部材240、250と第1及び第2伝達部材260、270との係合状態と非係合状態との切替えは、第1及び第2駆動部材240、250の円周方向に形成された3つの切欠き241、251に、第1及び第2伝達部材260、270の軸方向に突出した3つの係合突起261、271が一対一の対応でそれぞれ挿入されることにより実現されている。係合突起261、271が切欠き241、251内を円周方向に移動している間は非係合状態になり、係合突起261、271が切欠き241、251の円周方向端部に当接することにより係合状態となっている。第1及び第2駆動部材240、250と第1及び第2伝達部材260、270とは、非係合状態のときは相対回転し、係合状態のときは、一体に回転する。
ケース280には、第1及び第2駆動部材240、250を回転可能にそれぞれ支持する第1及び第2支持部280c、280dが設けられており、これら第1及び第2支持部280c、280dの軸心に方形状の第1及び第2貫通孔280a、280bがそれぞれ設けられている。
なお、ケース280が取付けられる一方のサイドプレート130には、第1及び第2円形開口部131、132がそれぞれ形成されており、第1及び第2円形開口部131、132は、第1及び第2駆動部材240、250のほぼ全体を露出するが、第1及び第2駆動部材240、250が挿通しない大きさとなっている。
ケース280の第1及び第2貫通孔280a、280bには、図5に示すように、後述する第1及び第2クラッチ装置300、400の第1及び第2シャフト330、430の方形状の一端330b、430bが嵌め合わされて固定される。これにより、第1及び第2駆動部材240、250の軸心と第1及び第2クラッチ装置300、400の軸心とが一致する。
また、第1シャフト330の他端330cには、図2に示すように、第1巻取パイプ140による第1スクリーン160の巻取りの上限位置を規定する前述の上限リミット機構500が設けられている。上限リミット機構500は、第1シャフト330の他端330cに一体的に連結されて雄ネジが形成されたネジ軸510と、ネジ軸510に螺合し第1巻取パイプ140と一体的に回転する移動コマ520とを備えている。第1巻取パイプ140と一体に回転する移動コマ520がネジ軸510上を軸方向に移動して、ネジ軸510に形成されたストッパ部510aに当接することで、第1巻取パイプ140の回転を停止させるものである。
(第1及び第2クラッチ装置300、400)
次に、図6〜図11を参照しつつ、第1及び第2クラッチ装置300、400の構成を説明する。なお、第1クラッチ装置300と第2クラッチ装置400とは、クラッチの作動方向が逆になっているだけで、基本的な構成は同じであるため、第1クラッチ装置300を例にとって説明するものとする。そして、第2クラッチ装置400の構成についての説明は、以下の説明では省略し、同じ部材及び構成については、同じ名称を用い、符号のみ400番台を付すものとする。
第1クラッチ装置300は、第1巻取パイプ140の一端部に設けられ、操作ユニット200の第1巻取パイプ140への回転の伝達又は非伝達を切替える第1クラッチ機構310と、第1巻取パイプ140を第1シャフト330に固定した固定状態と固定しない非固定状態とに切替える第2クラッチ機構320と、第1巻取パイプ140が第1スクリーン160を全て巻解いたときに第1巻取パイプ140の回転を停止させる昇降高さ規制装置350と、第1クラッチ機構310、第2クラッチ機構320及び昇降高さ規制装置350をそれぞれ支持する前述の第1シャフト330と、第1クラッチ機構310、昇降高さ規制装置350、第2クラッチ機構320及び第1シャフト330を収容するケース340とを備えて構成されている。ケース340は、第1巻取パイプ140の内部に相対回転が規制されて挿入される挿入部340aと、第1巻取パイプ140の一端部から突出し、第1巻取パイプ140とともに巻取パイプを構成する巻取パイプ構成部340bとからなる。よって、第1スクリーン160は、第1巻取パイプ140のみならず巻取パイプ構成部340bの外周面にも巻き付けられる。以下に第1クラッチ装置300の各構成について詳細に説明する。
(第1クラッチ機構310)
第1クラッチ機構310は、図6〜図8に示すように、巻取パイプ構成部340bの空間部342内に配置され、この空間部342は、巻取パイプ構成部340bの内周面に円周方向に等間隔に中心に向かって突出する9つの係合部341の先端を結んで構成される空間である。第1クラッチ機構310は、第1シャフト330に回転可能に支持されるとともに第1伝達部材260と一体回転するカムドライブ311と、第1シャフト330に対して締結及び弛緩するクラッチばね312と、3つのガイドピン313と、3つのガイドピン313を案内することにより、操作ユニット200の回転を第1巻取パイプ140に伝達する伝達位置と伝達しない非伝達位置との間での移動を可能にするガイドワッシャ314とを備えて構成されている。以下、第1クラッチ機構310の各構成について詳細に説明する。
(カムドライブ311)
カムドライブ311は、図6に示すように、中心部に円形の開口部311aを備えた円板状部311bを備えており、円板状部311bの円周方向に等間隔に3つの挿通孔311cが形成されている。また、カムドライブ311の一方の面には、これら3つの挿通孔311cの円周方向両端部から軸方向にそれぞれ突出した一対の突出部311d、311eが形成されている。図8(a)に示すように、一対の突出部311d、311eのうち一方の突出部311dの側面は、3つのガイドピン313の移動をそれぞれ案内するカム面311d−1となっており、他方の突出部311eの上端は、円周方向外方に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面311e−1となっている。また、開口部311aの縁部311fはカムドライブ311の一方の面から軸方向に突出しており、この縁部311fから中心部に向かって押圧部311gが突出して形成されている。この押圧部311gは3つのうちの1つの一対の突出部311d、311eの間に設けられている。
(クラッチばね312)
クラッチばね312は、図6に示すように、コイル状の形状をしており、円周方向に180度間隔を空けた位置で、クラッチばね312の両端部312a、312bが径方向外方に突出している。
(ガイドピン313)
ガイドピン313は、図6に示すように、3つ設けられており、それぞれ円柱状の形状を備えている。
(ガイドワッシャ314)
ガイドワッシャ314は、図6に示すように、中心部に円形の開口部314aを備えた円板状部314bを備えており、円板状部314bの一方の面から一対の突起314c、314dが軸方向に突出して形成されている。一対の突起314c、314dは、円板状部314bの外周縁に沿って等間隔に3個所に設けられており、一方の突起314dは断面略方形状の形状を備え、他方の突起314cは、図8(a)に示すように、頂部がカムドライブ311の突出部311eの傾斜面311e−1と接合する傾斜面314c−1となった断面台形状の形状を備えている。また、開口部314aの縁部に円板状部314bの一方の面から軸方向に突出する2つの第1及び第2押圧部314e、314fが形成されており、これら第1及び第2押圧部314e、314fの位置は、図8(a)に示すように、互いが離間している角度が180度よりも円周方向に所定角度ずれた位置となっている。
以上のように構成される各部材は、図7及び図8(a)に示すように、カムドライブ311の円板状部311bがケース340の端部側面に当接し、一対の突出部311d、311eが空間部342内に配置され、空間部342の最も奥にガイドワッシャ314が配置されている。そして、カムドライブ311とガイドワッシャ314との間に、クラッチばね312と3つのガイドピン313がそれぞれ配置されている。
カムドライブ311の開口部311aには、図7及び図8(a)に示すように、第1シャフト330が挿通しており、これにより、カムドライブ311は、第1シャフト330に回転可能に支持されている。
カムドライブ311の3つの挿通孔311cには、図8(a)に示すように、第1伝達部材260の3つの係合突起261がそれぞれ挿入されており、これにより、3つの係合突起261が突出部311d、311eと係合して、第1伝達部材260とカムドライブ311とは一体に回転する。
ガイドワッシャ314の開口部314aには、図6に示すように、第1シャフト330が挿通しており、これにより、ガイドワッシャ314は、第1シャフト330に回転可能に支持されている。また、ガイドワッシャ314の突起314c、314d及び第1及び第2押圧部314e、314fはカムドライブ311との対面側に配置されている。ガイドワッシャ314の一対の突起314c、314dと、カムドライブ311の一対の突出部311d、311eとは、図8(a)に示すように、交互に配置されている。ガイドワッシャ314とカムドライブ311とは互いに相対回転可能であるが、ガイドワッシャ314の傾斜面314c−1とカムドライブ311の傾斜面311e−1とが接合すると、相対回転が規制されるようになっている。
コイル状のクラッチばね312は、図6及び図8(a)に示したように、これの中空部に第1シャフト330が挿通しており、第1シャフト330に締着及び弛緩するように支持されている。クラッチばね312は、第1シャフト330とカムドライブ311の開口部311aとの間に配置されており、クラッチばね312の両端部312a、312bとカムドライブ311とによって2つの空間部が画成される。これら2つの空間部のうちの一方の空間部にカムドライブ311の押圧部311gと、ガイドワッシャ314の第1押圧部314eとが配置され、他方の空間部にガイドワッシャ314の第2押圧部314fが配置される。カムドライブ311の押圧部311gはクラッチばね312の端部312aを押圧可能であり、ガイドワッシャ314の第1及び第2押圧部314e、314fは、それぞれクラッチばね312の端部312bを押圧可能である。カムドライブ311の押圧部311gとガイドワッシャ314の第1押圧部314eとは、クラッチばね312を弛緩させる方向に端部312a、312bを押圧し、ガイドワッシャ314の第2押圧部314fは、クラッチばね312を締着させる方向に端部312bを押圧するようになっている。また、ガイドワッシャ314の第2押圧部314fがクラッチばね312の端部312bに当接する位置において、ガイドワッシャ314の押圧部311gとクラッチばね312の端部312aとの間に若干の隙間が形成されるようになっている。押圧部311gがこの隙間を移動することによって、後述のように、ガイドピン313が非係合位置に移動することができる。
3つのガイドピン313は、図8(a)に示したように、それぞれガイドワッシャ314の一対の突起314c、314dの間に、周方向には一体に回転するが径方向には相対移動するように配設されている。ガイドピン313の径方向外方向への移動は、カムドライブ311のカム面311d−1上をこれに沿って移動することによって行われる。各ガイドピン313は径方向中心方向に最も移動した状態で、カムドライブ311の開口部311aの縁部311fに当接して、ケース340の係合部341と係合しない非伝達状態となる。一方、各ガイドピン313は径方向外方向に最も移動した状態で、ケース340の内周面に当接して係合部341と係合する伝達状態となる。
(第2クラッチ機構320)
次に、図7を参照しつつ、第2クラッチ機構320の構成について説明する。
第2クラッチ機構320は、カムドラム322、ボール323、カムドラム用クラッチばね324、駆動側軸325、被駆動側軸326を備えており、ケース340内に配置されている。カムドラム322はケース340に対して回転可能に配設されており、カムドラム322の外周面には案内溝322aが形成されている。案内溝322aは、図9に示したように、カムドラム322の円周方向に無端で伸びる無端ループ322bと、無端ループ322bから分岐した分岐ループ322cとから構成され、分岐ループ322cには停止部322d及び係止部322eが形成されている。案内溝322aをスライド可能なボール323が設けられており、ボール323は、同時にケース340の内周面に形成された図示していない縦溝内を軸方向にスライド可能になっている。ボール323はケース340と共に回転し、案内溝322aを移動する。
カムドラム322の後端部には、図7に示したように、カムドラム用クラッチばね324が設けられている。カムドラム用クラッチばね324は、カムドラム322の後端側に一体に延設された駆動側軸325と、駆動側軸325と軸方向に沿って同心的に並設されて駆動側軸325とほぼ同一径の周面を持つ非駆動側軸326との周面に渡り巻回されている。非駆動側軸326は、カムドラム322の内側を延びる固定の第1シャフト330に相対回転不能に嵌合しているために、回転不能となっている。また非駆動側軸326の一体に延びる爪が駆動側軸325内を貫通して駆動側軸325を軸方向に移動不能且つ相対回転可能となるように係止している。カムドラム用クラッチばね324の一端は駆動側軸325に連結され、カムドラム用クラッチばね324の他端は非駆動側軸326の端部によって自由度が規制されている。
カムドラム322にスクリーン巻解き方向の回転が入力されると、駆動側軸325が同じ方向に回転し、カムドラム用クラッチばね324が弛緩して、駆動側軸325の同方向の回転を許容し、駆動側軸325と非駆動側軸326との間の連結を解除するために、駆動側軸325は非駆動側軸326に対して回転可能となる。
反対に、カムドラム322にスクリーン巻取り方向の回転が入力されると、駆動側軸325が同じ方向に回転しようとしても、カムドラム用クラッチばね324が駆動側軸325及び非駆動側軸326を締め付けるため、駆動側軸325は非駆動側軸326と連結されて、カムドラム322の回転が禁止される。
以上のように構成される第2クラッチ機構320の作用を図9を参照しつつ説明する。
第1巻取パイプ140の停止状態においては、図9(a)に示したように、ボール323は案内溝322の停止部322dに位置している。
このような第1巻取パイプ140の停止状態から第1巻取パイプ140にスクリーン巻解き方向の回転が伝達されると、第1巻取パイプ140と一体にケース340が回転する。ケース340が回転すると、ケース340と共に回転するボール323が、図9(b)に示したように、停止部322dを出発して、無端ループ322bを少し進んだ後、再び分岐ループ322cに入り係止部322eへと移動する。係止部322eに達してからは、カムドラム用クラッチばね324が弛緩することによってカムドラム322の回転が許容されるので、第1巻取パイプ140の回転が許容される。こうして第1スクリーン160が下降する。
第1巻取パイプ140のスクリーン巻解き方向の回転の伝達が停止すると、第1巻取パイプ140が巻取りばねの付勢力によってスクリーン巻取り方向に回転する。これにより、図9(c)に示したように、第1巻取パイプ140と共に回転するケース340によってボール323は係止部322eから停止部322dへと進み、第1巻取パイプ140が停止する。このとき、カムドラム用クラッチばね324が駆動側軸325及び非駆動側軸326を締め付けることによってカムドラム322の回転が禁止されている。
第1巻取パイプ140にスクリーン巻解き方向の若干の回転(すなわち、図9(d)中25°から195°までの回転)が伝達されると、図9(d)に示したように、ケース340と共に回転するボール323が停止部322dを出発して、分岐ループ322cに入り、係止部322eの手前まで達する。そして、スクリーン巻解き方向の回転の伝達が停止されると、第1巻取パイプ140が巻取りばねの付勢力によりスクリーン巻取り方向に回転するので、ボール323は分岐ループ322cを図9(d)中の矢印とは逆方向に戻って無端ループ322bに達し、図9(e)に示したように、無端ループ322bを移動する。こうして第1スクリーン160が上昇する。
再び第1巻取パイプ140にスクリーン巻解き方向の回転が伝達されると、ボール323は分岐ループ322cに入り係止部322eを経由して、停止部322dへと移動する。ここで、カムドラム用クラッチばね324によってカムドラム322の回転が禁止されるので、第1巻取パイプ140が停止する。この間、カムドラム322はカムドラム用クラッチばね324によって回転が禁止される。
(昇降高さ規制装置350)
昇降高さ規制装置350は、図10〜図12に示すように、第1シャフト330と、第1シャフト330に対して原位置から所定角度相対回転可能に支持される規制部材351と、規制部材351を原位置の方向に常時付勢するコイルバネ352と、前述の巻取パイプ構成部340bと、巻取パイプ構成部340bと一体に回転するとともに、規制部材351に係合することによって巻取パイプ構成部340bの回転を規制可能であり、規制部材351に係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動し、第1スクリーン160の下限位置において係合位置に移動するストッパ353と、を備えて構成される。以下に昇降高さ規制装置350の各構成について詳細に説明する。
(第1シャフト330)
第1シャフト330には、図10〜図12に示すように、これの一端部(図10中右端部)近傍の外周面に円周方向に等間隔に4つの突部330aが形成されている。また、第1シャフト330の一端330bは前述のように断面方形状の形状を有し、他端330cは断面非円形状の形状を有する。
(規制部材351)
規制部材351は、図10〜図12に示すように、軸方向に幅広のリング状の形状をしており、外周面に円周方向に等間隔に4つの係合突部351aが形成されている。また、規制部材351の内周面には、各係合突部351aと円周方向において隣接する位置に4つの規制突部351bが形成されている。
(コイルバネ352)
コイルバネ352は、図10に示すように、規制部材351の内周面に嵌め合わされる大きさを備えており、これの一方の端部352aが径方向外向きに、他方の端部352bが径方向内向きにそれぞれ突出している。
(巻取パイプ構成部340b)
巻取パイプ構成部340bには、図10〜図12に示すように、ストッパ353を収容する収容部340b−1が形成されている。収容部340b−1は、巻取パイプ構成部340bの外周面の2箇所に形成された方形状の第1及び第2開口部340b−11、340b−12と、巻取パイプ構成部340b内に階段状に形成された階段状部340b−13とを備えている。階段状部340b−13の両端部と、第1及び第2開口部340b−11、340b−12とは連続して形成されている。
(ストッパ353)
ストッパ353は、図10〜図12に示すように、巻取パイプ構成部340bの階段状部340b−13に配置される摺動部353aと、巻取パイプ構成部340bの第1開口部340b−11に嵌め合わされる突出片353bと、巻取パイプ構成部340bの第2開口部340b−12に嵌め合わされる係止片353cとが一体に成形されて構成されている。
摺動部353aは、径方向外側に配置される第1面353a−1が平面状に、また、径方向内側に配置される第2面353a−2が円弧状にそれぞれ形成されている。第1面353a−1は、巻取パイプ構成部340bの収容部340b−1の階段状部340b−13に面接触し、階段状部340b−13に沿ってスライドするようになっている。また、第2面353a−2は、規制部材351の係合突部351aの外周面の径方向若干外方に配置されている。さらに、第2面353a−2の一方の端部は、巻取パイプ構成部340bの第1開口部340b−11側の端部340b−2に係止される係止部353dとなっており、第2面353a−2の他方の端部は、規制部材351の係合突部351aに係合する係合部353eとなっている。
突出片353bは、巻取パイプ構成部340bと同じ曲率を備えており、巻取パイプ構成部340bの第1開口部340b−11に嵌め合わされた状態で、巻取パイプ構成部340bの一部を構成するようになっている。
また、係止片353cは、巻取パイプ構成部340bと同じ曲率を備えており、巻取パイプ構成部340bの第2開口部340b−12に嵌め合わされた状態で、巻取パイプ構成部340bの一部を構成するようになっている。
昇降高さ規制装置350は、図10〜図12に示すように、規制部材351の内周面にコイルバネ352が嵌め合わされており、コイルバネ352の一方の端部352aが規制部材351に連結されている。そして、規制部材351とコイルバネ352の中空部には第1シャフト330が挿通しており、規制部材351とコイルバネ352は第1シャフト330の4つの突部330a上に配設されている。
規制部材351の4つの規制突部351bと第1シャフト330の4つの突部330aとは交互に配置されており、規制突部351bは第1シャフト330の外周面に接触し、突部330aは規制部材351の内周面に接触して、規制部材351と第1シャフト330との径方向の移動が規制されている。また、規制部材351の規制突部351bは、隣合う突部330a間を移動可能となっており、規制部材351は、規制突部351bが隣合う突部330a間を移動する範囲内で第1シャフト330に対して回転可能である。さらに、規制部材351は、規制突部351bが突部330aと当接することにより、第1シャフト330に対する回転が規制される。規制部材351が第1シャフト330に対して回転する回転角度は、第2クラッチ機構320が第1巻取パイプ140を固定状態から非固定状態にするために必要な第1巻取パイプ140の回転角度以上である。
コイルバネ352は、前述のように一方の端部が規制部材351に連結されており、他方の端部352bが第1シャフト330に連結されている。これにより、コイルバネ352は規制部材351を原位置の方向に常時付勢している。規制部材351の原位置とは、図12に示すように、第1シャフト330の4つの突部330aのうち、巻取パイプ構成部340bの第1開口部340b−11に最も近い突部330aに規制突部351bが当接する位置である。
ストッパ353は、図11及び図12(a)に示すように、巻取パイプ構成部340bの収容部340b−1に収容されており、第1面353a−1が巻取パイプ構成部340bの収容部340b−1の階段状部340b−13に面接触している。また、ストッパ353の突出片353bは収容部340b−1の第1開口部340b−11に嵌め合わされており、係止片353cは収容部340b−1の第2開口部340b−12に嵌め合わされている。
ストッパ353は、図12(a)に示すように、突出片353bが第1開口部340b−11に嵌め合わされる位置と、図12(b)に示すように、第1開口部340b−11から突出した位置との間で移動可能である。ストッパ353は、図12(b)に示すように、係止部353dが巻取パイプ構成部340bの第1開口部340b−11側の端部340b−2に係止されることにより、それ以上の突出が規制されるようになっている。
次に、本実施形態の昇降高さ規制装置350の動作について、図13を参照しつつ(1)から(10)の順に説明する。
(1) 操作チェーン210が操作されることによってプーリ220が回転駆動する。これにより、第1巻取パイプ140が図中矢印Aで示すスクリーン巻解き方向に回転して、第1スクリーン160を巻解く。第1巻取パイプ140に第1スクリーン160が巻き付いていている間は、ストッパ353の突出片353b及び係止片353cには第1スクリーン160が巻き付いており、ストッパ353は巻取パイプ構成部340bの収容部340b−1に収容された状態となっている。
このとき、第2クラッチ機構320は、図9(b)に示すように、ボール323がカムドラム322の係止部322eにあり、第1巻取パイプ140は回転が許容された非固定状態にある。
(2) そして、第1巻取パイプ140に巻取られている第1スクリーン160が一巻き分になり、その後、さらに巻取パイプ140が第1スクリーン160を巻解いていくと、ストッパ353が巻取パイプ構成部340bの下部に移動したときには、突出片353b及び係止片353cから第1スクリーン160が完全に巻解かれた状態になる。このとき、ストッパ353は収容部340b−1に収容された状態のままである。
(3) さらに、第1巻取パイプ140が第1スクリーン160を巻解いていくと、巻取パイプ構成部340bとともにストッパ353が上昇していくが、ストッパ353は自重によって第1面353a−1が収容部340b−1の階段状部340b−13に沿って摺動しながら下降する。これにより、突出片353bが第1開口部340b−11から突出するが、係止部353dが第1開口部340b−11側の端部340b−2に係止されることにより、それ以上の突出が規制される。
(4) さらに、第1巻取パイプ140が第1スクリーン160を巻解いていくと、巻取パイプ構成部340bと一体回転しながらストッパ353がさらに上昇し、ストッパ353の係合部353eが規制部材351の係合突部351aに係合する。
(5) この後、巻取パイプ140が第1スクリーン160をさらに巻解いていくと、巻取パイプ構成部340bと一体にストッパ353が回転する。これにより、ストッパ353の係合部353eによって規制部材351の係合突部351aが押圧されて、ストッパ353とともに規制部材351が回転する。この回転によって、規制部材351は、これの規制突部351bが第1シャフト330の一方の突部330aに当接している位置(以後、原位置という)からこれと隣り合う他方の突部330aまで移動すると、他方の突部330aに当接してそれ以上の移動が規制される。このため、ストッパ353と規制部材351とは、規制部材351の規制突部351bが一方の突部330aから他方の突部330aまで移動する角度だけ回転した後、回転が規制される。これにより、巻取パイプ140も回転が規制されて停止する。
このとき、第2クラッチ機構320は、図9(b)に示すように、ボール323がカムドラム322の係止部322eにあり、第1巻取パイプ140は回転が許容された非固定状態にある。
このように、ストッパ353と規制部材351とが係止した後、規制部材351の規制突部351bが一方の突部330aから他方の突部330aまで移動する角度だけ回転した後に、巻取パイプ140が回転を停止する。よって、例えば、ストッパ353と規制部材351とが係合した直後に巻取パイプ140が回転を停止するというように、巻取パイプ140が急激に停止するということがない。これにより、ストッパ353が規制部材351を乗り越えてしまうことを防止することができる。
(6) 上述の(5)において、第1巻取パイプ140の回転が規制されるため、操作チェーン210によるプーリ220の回転駆動が停止されると、巻取パイプ140にスクリーン巻解き方向の回転力が伝達されなくなる。このため、巻取パイプ140は巻取ばねの付勢力により図中矢印Bで示すスクリーン巻取り方向に回転し、これによりストッパ353も巻取パイプ140と一体にスクリーン巻取り方向に回転する。よって、規制部材351はストッパ353からスクリーン巻き解き方向に押圧されなくなるため、コイルバネ352の付勢力により原位置に復帰する。
このとき、第2クラッチ機構320は、ボール323が図9(b)に示すカムドラム322の係止部322eから、図9(c)に示すカムドラム322の停止部322dに移動していく。
(7) 第1巻取パイプ140が巻取ばねの付勢力によりさらにスクリーン巻取り方向に回転すると、第1巻取パイプ140と一体にストッパ353もスクリーン巻取り方向に回転するため、ストッパ353の係合部353eは規制部材351の係合突部351aから離隔していく。第1巻取パイプ140がスクリーン巻取り方向に回転を始めてから約48°回転すると、図9(c)に示すように、第2クラッチ機構320のボール323がカムドラム322の停止部322dに達する。このため、第1巻取パイプ140は第2クラッチ機構320によって固定状態になり、回転を停止する。これにより、図14に示すように、第1スクリーン160は最も下降した位置で停止した状態となる。
(8) 次に、操作チェーン210が操作されることにより、第1巻取パイプ140が約25°を超える所定の範囲内、つまり巻取パイプ構成部340bと一体にストッパ353が回転し、ストッパ353の係合部353eによって規制部材351の係合突部351aが押圧されて、ストッパ353とともに規制部材351が回転し、この回転によって、規制部材351の規制突部351bが第1シャフト330の一方の突部330aに当接している位置から隣り合う他方の突部330aまで移動する手前までの範囲でスクリーン巻解き方向に回転すると、第1巻取パイプ140の回転により、第2クラッチ機構320は、図9(d)に示すように、ボール323がカムドラム322の停止部322dを出発して、分岐ループ322cの係止部322eの手前に達する。これにより、第1巻取パイプ140は第2クラッチ機構320によって非固定状態になる。
(9) 次に、操作チェーン210が操作されなくなると、第1巻取パイプ140が巻取ばねの付勢力によりスクリーン巻取り方向に回転する。これにより、ストッパ353の突出片353b上に第1スクリーン160が巻き取られ始めると、突出していた突出片353bが第1スクリーン160によって第1開口部340b−11方向に押圧される。よって、ストッパ353が収容部340b−1に押し戻される。
このとき、第2クラッチ機構320は、図9(d)に示すように分岐ループ322cの係止部322eの手前にあったボール323が、分岐ループ322cを戻り、図9(e)に示すように無端ループ322aに移動する。
(10) 上述のように、第1巻取パイプ140は、第2クラッチ機構320によって非固定状態になっているため、巻取ばねの付勢力によりスクリーン巻取り方向に回転し、第1スクリーン160を巻取っていく。
このとき、第2クラッチ機構320は、図9(e)に示すように、ボール323が無端ループ322aを移動する。
次に、第1シャフト330を回転させて、第1巻取パイプ140が第1スクリーン160を巻取るときの上限位置を変更し、さらに操作チェーン210を操作してストッパ353が規制部材351の係止突部351aに係止する手前で操作を止めた際の昇降高さ規制装置350の動作について図15を参照しつつ(1)から(5)の順に説明する。
第1シャフト330は、図13に示す状態から約45°回転させたものとする。
(1) 操作チェーン210が操作されることによってプーリ220が回転駆動する。これにより、第1巻取パイプ140がスクリーン巻解き方向に回転して、第1スクリーン160を巻解く。第1巻取パイプ140に第1スクリーン160が巻き付いている間は、ストッパの突出片353b及び係止片353cには第1スクリーン160が巻き付いており、ストッパ353は巻取パイプ構成部340bの収容部340b−1に収容された状態となっている。
このとき、第2クラッチ機構320は、図9(b)に示すように、ボール323がカムドラム322の係止部322eにあり、第1巻取パイプ140は回転が許容された非固定状態にある。
(2) 第1巻取パイプ140に巻取られている第1スクリーン160が一巻き分になり、その後、さらに巻取パイプ140が第1スクリーン160を巻解いていくと、突出片353b及び係止片353cから第1スクリーン160が巻解かれる。その後引き続き、巻取パイプ140が第1スクリーン160を巻解いていくと、巻取パイプ構成部340bと一体にストッパ353が上昇し、ストッパ353は自重によって下降する。これにより、突出片353bが第1開口部340b−11から突出する。ここで、ストッパ353の係合部353eが規制部材351の係合突部351aに係止する手前で、操作チェーン210の操作が停止されて、第1巻取パイプ140が回転を停止すると、ストッパ353は第2面353a−2が規制部材351の係合突部351aの外周面に当接する状態となる。
このとき、第2クラッチ機構320は、図9(b)に示すように、ボール323がカムドラム322の係止部322eにあり、第1巻取パイプ140は回転が許容された非固定状態を維持している。
(3) このため、操作チェーン210からの操作力が第1巻取パイプ140に伝達されなくなると、第1巻取パイプ140は巻取ばねの付勢力により、ストッパ353と一体にスクリーン巻取り方向に約48°回転して停止する。これにより、ストッパ353は係合部353eが規制部材351の係合突部351aを乗り越えて、乗り越えた係合突部351aとこれに隣り合う係合突部351aとの間に移動する。
第1巻取パイプ140が回転する前述の約48°の回転角度は、第2クラッチ機構320において、ボール323が図9(b)に示すカムドラム322の係止部322eから、図9(c)に示すカムドラム322の停止部322dに移動するまでの間に第1巻取パイプ140が回転する角度である。
(4) 次に、操作チェーン210が操作されることにより、第1巻取パイプ140がスクリーン巻解き方向に回転する。このとき、第1巻取パイプ140と一体にストッパ353もスクリーン巻解き方向に回転する。この回転によって、ストッパ353が規制部材351と相対回転して、ストッパ353の係合部353eが規制部材351の係合突部351aに係合して係合突部351aを押圧する。これにより、規制部材351が第1シャフト330と相対回転して、第1シャフト330の一方の突部330aに当接していた規制部材351の規制突部351bが第1シャフト330の他方の突部330aに接近していく。規制部材351が第1シャフト330と相対回転する角度は、約25°+αあり、約25°の角度は、第1巻取パイプ140が第2クラッチ機構320によって非固定状態になる角度である。すなわち、第1巻取パイプ140がスクリーン巻解き方向に約25°回転すると、この回転により、第2クラッチ機構320では、図9(d)に示すように、ボール323がカムドラム322の停止部322dを出発して、分岐ループ322cの係止部322eの手前に達する。これによって、第1巻取パイプ140が非固定状態になる。
このようにストッパ353の突出片353bが第1開口部340b−11から突出した状態になりながらも、ストッパ353が規制部材351の係止突部351aに係止する手前で操作を止めるような変則的な操作が行われても、第2クラッチ機構320による第1巻取パイプ140の非固定状態への切替えは、第1巻取パイプ140の非固定状態への切替えに必要な回転角度を、規制部材351が第1シャフト330に対して相対回転することができるために達成される。
(5) 上述のように、第1巻取パイプ140は、第2クラッチ機構320により非固定状態になっているため、巻取ばねの付勢力によりスクリーン巻取り方向に回転し、第1スクリーン160を巻取っていく。
このとき、第2クラッチ機構320は、図9(e)に示すように、ボール323が無端ループ322aを移動する。
以上説明したように、本実施形態によれば、規制部材351は、これの規制突部351bが第1シャフト330の隣合う突部330aの間を移動する角度だけ第1シャフト330と相対回転することができる。これにより、ストッパ353と規制部材351とは、これらが係合すると、第1巻取パイプ140のスクリーン下降方向への回転により上述の角度だけ一体回転する。このため、ストッパ353と一体に回転する第1巻取パイプ140も、上述の角度だけ回転した後に停止することになる。これにより、第1巻取パイプ140が急激に停止することはないので、ストッパ353が規制部材351を乗り越えてしまうことを防止することができる。
また、規制部材351が第1シャフト330と相対回転する上述の角度は、第2クラッチ機構320が第1巻取パイプ140の回転を規制する状態(固定状態)から規制を解除する状態(非固定状態)に切替えるために必要な第1巻取パイプ140の回転角度以上である。これにより、第1巻取パイプ140を非固定状態に切替えられなくなることを防止することができる。
さらに、規制部材351は周方向おいて等間隔に4か所に係合突部351aを備えているため、第1スクリーン140が巻取られる上限位置を変更するために第1シャフト330を回転させて、これと一体に規制部材351が回転しても、ストッパ353の係合部353eは、規制部材351のいずれかの係合突部351aに係合することができる。このため、第1スクリーン140が巻取られる上限位置を変更するために、第1シャフト330を回転させても、第1スクリーン140が巻解かれる下限位置においてストッパ353を正常に作動させることができる。
なお、規制部材351に設ける係合突部351aの数を4つとしたが、これに限定されない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものである。
なお、上記実施形態においては、ストッパ353は自重によって巻取パイプ構成部340bから突出する構成としたが、ばねの付勢力によって突出する構成とすることもできる。
上記実施形態では、ロールスクリーンを例にとって説明したが、複数の遮蔽材を備えた横型ブラインド、ローマンシェード、プリーツスクリーン等の任意のブラインドとすることができる。
140 第1巻取パイプ(回転軸体)
150 第2巻取パイプ(回転軸体)
160 第1スクリーン(遮蔽材)
170 第2スクリーン(遮蔽材)
320、420 第2、第4クラッチ機構
330、430 第1、第2シャフト(固定体)
351 規制部材
351a 係合突部(係合部)
352 コイルバネ(付勢部材)
353 ストッパ

Claims (3)

  1. 回転方向に応じて遮蔽材(160、170)を上昇又は下降させる回転軸体(140、150)と、
    前記回転軸体を回転可能に支持する固定体(330、430)と、
    前記固定体に対して原位置から所定角度相対回転可能に支持される規制部材(351)と、
    前記回転軸体と一体に回転するとともに、前記規制部材に係合することによって前記回転軸体の回転を規制可能であり、前記規制部材に係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動し、前記遮蔽材の下限位置において係合位置に移動するストッパ(353)と、
    前記規制部材を前記原位置の方向に常時付勢する付勢部材(352)と、
    を備え、
    前記規制部材は、前記ストッパが係合しているときには前記回転軸体の前記遮蔽材を下降させる方向への回転により前記ストッパとともに前記所定角度回転し、前記回転軸体の回転の停止によって前記付勢部材により付勢されて前記ストッパとともに前記原位置に復帰するブラインド用昇降高さ規制装置。
  2. 前記回転軸体と前記固定体との間にクラッチ機構(320、420)が設けられ、
    該クラッチ機構は、前記回転軸体の回転方向及び回転角度に応じて、前記回転軸体を前記固定体に固定する固定状態と、前記回転軸体を前記固定体に固定しない非固定状態とに切替えられ、
    前記規制部材が回転する前記所定角度は、前記クラッチ機構が前記非固定状態に切替えられるために必要な前記回転軸体の回転角度以上であることを特徴とする請求項1記載のブラインド用昇降高さ規制装置。
  3. 前記固定体は回転方向において角度調整可能であり、前記規制部材は周方向における複数個所に前記ストッパと係合する係合部(351a)を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラインド用昇降高さ規制装置。
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