JP2010001156A - 記録媒体反転装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を小型化し、部品点数を増やすことのない記録媒体反転装置とそれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】スイッチバックする用紙が送り込まれる反転経路内に前記記録媒体の二つの停止位置SW1,SW2を設定すると共に、反転した用紙を両面印刷のため画像記録部に再送給される再給紙搬送路P6及び記録媒体が機外に排出される排紙経路P7の一方に分配する切替ガイドG2,G4と、用紙を前記再送級経路及び前記排紙経路に移送する記録媒体移送手段とを備えてなり、切替ガイドG2,G4及び記録媒体移送手段は、用紙Sが第一の停止位置SW1で停止したとき用紙を再給紙搬送路P6に移送するよう設定されると共に、用紙が第二の停止位置SW2で停止したとき用紙を排紙経路P7に移送するよう設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は記録媒体反転装置及び画像形成装置に係り、特にスイッチバックする記録媒体が送り込まれる反転経路内に記録媒体を両面印刷のため画像記録部に再送給される再送給経路及び記録媒体が機外に排出される排紙経路の一方に排出する記録媒体反転装置及びこの記録媒体反転装置を備える画像形成装置に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置などの電子写真複写プロセスを実行する画像形成装置においては、自動両面プリント機能を持たせるために、記録用紙等の記録媒体をスイッチバックして表裏反転する記録媒体反転装置が設置される。
このような用紙反転装置を備えた画像形成装置として以下のものがある。特許文献1には、転写すべき画像データを記憶し、記憶された画像データを作像部で転写紙上に転写するとともに、転写紙の両面に画像データを転写するため、作像部を通った転写紙を反転させて再度作像部に給送する反転給送部を備えた画像形成装置において、反転給送部に、転写紙の両面に転写する際、最終枚の転写紙の裏面に画像データを転写する必要がないときは、反転給送部の反転経路の途中から装置外に排出するための作像部を通さず装置外に給送する排紙経路が形成されているものが記載されている。
また、特許文献2には、感光体上に形成された像をシートに転写し、定着して画像を形成する画像形成部と、画像形成部の下方に設けられたシートを画像形成部に搬送する給紙装置と、画像形成部の上部に設けられ、シートを積載する上面部を有する排紙部と、シートの搬送路を開放する開閉自在な側面カバーとを具備し、シートを給紙装置により略鉛直に搬送しつつシートに画像形成部にて画像を形成し、画像が形成されたシートを上面部へ排出する画像形成装置において、側面カバーは、定着装置から排出されるシートを上面部に案内する出口ガイド板を有し、側面カバーによる搬送路の開放時に、出口ガイド板がシートの排出路を開放するものが記載されている。
更に、特許文献3には、スイッチバック搬送路及び再給紙路を搭載する両面ユニットを装置本体に対して開放可能に設け、副回動ユニットは両面ユニットに回動可能に支持され、装置本体側にガイド部材を設け、そのガイド部材に係合する係合部材は副回動ユニットに設けられ、両面ユニットを開放するとき、係合部材がガイド部材に抑えられることにより、副回動ユニットの重心位置が副回動ユニットの回動軸よりも装置本体側に移動し、副回動ユニットが反時計回りに回動して、装置本体と両面ユニット間に形成される通常用紙搬送路と、副回動ユニットと両面ユニット間の再給紙路の二つの搬送路が同時に開放されるものが記載されている。
特開2001−312104公報 特開2006−293407公報 特開2006−259449公報。
近年、ユーザーが使用する用紙の種類は多様化しており、それに対応するための排紙トレイを複数設置する需要も高い。しかしながら、自動両面プリントや、複数の排紙トレイへの排出を実行するためには、用紙をスイッチバックかつ分岐するための搬送経路、分岐手段、分岐手段を駆動するための電装部品、電装部品のための制御が必要となり、装置が大型化し、部品点数の増加、電力の増加といった課題が発生してしまう。
そこで、本発明は、装置を小型化し、部品点数を増やすことのない記録媒体反転装置とそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、片面に画像が形成された記録媒体を進入して停止させたあと、その進入方向を逆転して搬送する反転経路を有する反転部と、前記反転部で進入方向が逆転された前記記録媒体を両面印刷のため画像記録部に再給送される再給送路を有する再給送部と、前記反転部で進入方向が逆転された前記記録媒体を、記録媒体を積載する記録媒体積載部へ排出する排紙経路を有する排紙部と、前記反転部で進入方向が逆転された前記記録媒体を、前記再給送路又は前記排紙経路のいずれかに案内する分岐手段と、を備え、前記分岐手段は、前記記録媒体が前記反転経路内における第一の停止位置で停止したとき進入方向が逆転された前記記録媒体を前記再送給経路に移送するよう設定されると共に、前記記録媒体が前記反転経路内における第二の停止位置で停止したとき進入方向が逆転された前記記録媒体を排紙経路に移送するよう設定されていることを特徴とする記録媒体反転装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の記録媒体反転装置において、前記第一の停止位置及び前記第二の停止位置のうち、一方が前記分岐手段より前記記録媒体進入方向上流側に設けられ、他方が前記分岐手段より前記記録媒体進入方向下流側に設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の記録媒体反転装置において、前記分岐手段は、前記第一の停止位置と前記第二の停止位置との間に設けられ、前記再送給経路又は前記排紙経路のいずれか一方に前記記録媒体を案内する第一の分岐手段と、前記第一の分岐手段の前記記録媒体進入方向上流側に設けられ、前記再送給経路又は前記排紙経路のうち前記第一の分岐手段で案内されない経路に前記記録媒体を案内する第二の分岐手段と、を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1に記載の記録媒体反転装置において、前記分岐手段は軸部に回動自在に配置され、付勢手段で常時は搬送経路を形成する片側のガイド面に向け付勢されて姿勢を保つよう構成されると共に、前記記録媒体が分岐手段に当接したとき前記軸部を中心として回動して前記記録媒体が通過する姿勢になることを特徴とする。
請求項5の発明は、記録媒体反転装置において、スイッチバックする記録媒体が送り込まれる反転経路内に前記記録媒体の二つの停止位置を設定すると共に、反転した記録媒体を両面印刷のため画像記録部に再送給される再送給経路及び記録媒体が機外に排出される排紙経路の一方に分配する分岐手段と、前記記録媒体を前記再送級経路及び前記排紙経路に移送する記録媒体移送手段とを備えてなり、前記分岐手段及び前記記録媒体移送手段は、前記記録媒体が第一の停止位置で停止したとき前記記録媒体を前記再送給経路に移送するよう設定されると共に、前記記録媒体が第二の停止位置で停止したとき前記記録媒体を排紙経路に移送するよう設定されている。
請求項6の発明は、記録媒体反転装置において、前記二つの反転停止位置は前記分岐手段より搬送方向下流側に設けられていることを特徴とする請求項5記載のである。
請求項7の発明は、記録媒体反転装置において、前記分岐手段は軸部に回動自在に配置され、付勢手段で常時は搬送経路を形成する片側のガイド面に向け付勢されて姿勢を保つよう構成されると共に、前記記録媒体が分岐手段に当接したとき前記軸部を中心として回動して前記記録媒体が通過する姿勢になることを特徴とする請求項5又は6記載のである。
請求項8の発明は、記録媒体反転装置において、前記付勢手段はスプリングであることを特徴とする請求項4記載のである。
請求項9の発明は、記録媒体反転装置において、前記二つの反転停止位置にはそれぞれ記録媒体検出部品が備えられ、検出部品が記録媒体後端を検出するタイミングで記録媒体を停止させ、その後に反転させることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか記載のである。
請求項10の発明は、画像形成装置において、請求項1乃至9のいずれか記載の記録媒体反転装置を備える。
本発明によれば、記録媒体を再送給経路に搬送するか、排紙経路に排出するかの制御は、記録媒体をスイッチバック経路内における停止位置の制御を行うだけで、記録媒体に裏面印刷を行う両面再送給経路へ搬送するか、記録媒体を機外排出する排紙経路に搬送するかを決定することができる他、機外排出用の搬送経路を配置する必要がないので装置を小型化できる。
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。本実施例に係る画像形成装置は、いわゆるタンデム方式を採用したフルカラープリンタである。図1は実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す断面模式図、図2は図1に示した画像形成装置における画像形成部の概略を示す断面模式図である。
まず、画像形成装置100の外観構成について説明する。画像形成装置100の上部にはスキャナ部101が配置され、原稿を光学的に読み取り画像信号を出力することができるようになっている。このスキャナ部101からの画像情報に基づいて画像を印刷すると、画像形成装置100は複写装置として作動する。一方外部装置からの画像情報に基づいて画像を印刷すると、画像形成装置100はプリンタとして作動する。また、画像形成装置100には、印刷された用紙Sの排紙トレイとして画像形成装置100本体の上側に配置された本体排紙スタック部Tと、画像形成装置100本体の右側に配置された右トレイ排紙スタック部T2とが配置され、必要に応じていずれにも排紙ができるよう構成されている。
次に、画像形成装置100の内部構成について説明する。この画像形成装置100の内部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための画像形成手段として、4個の潜像担持体であるドラム状の感光体2Y,2M,2C,2Bkが図中左右方向に等間隔で離間させて並列に配設されている。そして画像形成装置100の動作時に、不図示の駆動源により、矢印方向に回転する。
上記感光体の周囲には、現像装置など、電子写真方式の画像形成装置に必要な部材、装置が配備され、4箇所に画像形成部として構成され配置されているが、作像する画像のトナー色に対応させるよう、便宜上各作像装置を示す番号の後ろに、その色を表すY(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Bk(ブラック)を添え字として附すことにする。特に一般的説明では、これらの添え字を省略する場合もある。
4個の画像形成部1Y、1C、1M、1Bkは、いずれも同じ構成となっている。図2に示すイエロー画像用の感光体2Yを備える画像形成部1Yについて説明すると、感光体2Yの周囲には静電写真プロセスに従い帯電ローラ4aYを備えた帯電装置4Y、現像ローラ5aY、現像ブレード5bY、スクリュー5cY等を有する現像装置5Y、クリーニングブラシ3aY、クリーニングブレード3bY、回収スクリュー3cY等を備えるクリーニング装置3Y等の作像部材が順に配設されている。
この感光体2Yは例えば直径30〜120mm程度のアルミニウム円筒表面に光導電性物質である有機半導体層を設けた層構造を備える。他の感光体2C,2M,2Bkについても、その周囲に配備される部材は同様の構造を備える。即ち、作像に用いるトナーの色が異なるだけである。なお、感光体としてはベルト状のものを用いることも可能である。
また、図1に示すように、上記感光体2Y,2C,2M,2Bkの下方には各色毎の画像データ対応のレーザ光を、帯電手段で一様に帯電済みの各感光体2の表面に走査し、静電潜像を形成するための露光装置8が設けられている。各帯電装置4と各現像装置5との間には、この露光装置8により照射するレーザ光が感光体に向けて入り込むように、細長いスペースが感光体2の回転軸の方向に確保されている。
図示例の露光装置8は、レーザ光源、ポリゴンミラー等を用いたレーザスキャン方式の露光装置で、不図示の4個の半導体レーザから、形成すべき画像データに応じて変調したビーム光8Y,8C,8M,8Bkを発する。露光装置8は金属あるいは樹脂製の筐体により、光学部品、制御用部品を収納し、上面の出射口には、透光性の防塵部材を備えている。実施例は1個の筐体で構成されているが、複数の露光装置を、各画像形成部に個別に設けることもできる。上記レーザを採用する露光装置の他に、公知のLEDアレイと結像手段とを組み合わせた露光装置も採用できる。
イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色トナーは、各色を扱う現像装置5Y、5C、5M、5Bkで消費されると、不図示のトナー検知手段により検知され、画像形成装置100の上部に備える各色のトナーを収納しているトナーカートリッジ40Y,40C,40M,40Bkから、不図示の供給手段により、各現像装置5に供給される。各トナーカートリッジの外殻は、樹脂あるいは紙からなる容器で、一部に排出口を備え、画像形成装置100の装着部TSに容易に着脱でき、装着したとき、この排出口が画像形成装置100本体に設けた個別のトナー補給手段と結合する。各色のトナーカートリッジ40が誤って装着されて別の色を扱う現像装置にトナーが補給されないよう、装着部TSとトナーカートリッジ40の形状が対をなすようにするなど、誤装着防止手段が設けてある。
現像装置5には、トナーとキャリヤの攪拌、搬送用のスクリュー5cが2本備えてある。現像装置5が画像形成装置100に装着されているとき、上記トナー補給手段の一端が、図で左側のスクリュー5cの上部に接続されている。スクリュー5cによりトナーは、矢印方向に回転する現像ローラ5aに供給されるが、ブレード5bにより、現像ローラ5a表面のトナー層の厚みが所定の厚みになるよう規制される。現像ローラ5aは、ステンレスやアルミニウム製の円筒で、回転可能にかつ感光体との距離が正規に確保されるように現像装置のフレームに支持され、内部には所定の磁力線が構成されるようにマグネットが備えてある。
レーザビームにより各感光体2の表面に形成された色毎の静電潜像は、所定の色のトナーを扱う現像装置5により現像され、顕像となる。
感光体2Y,2C,2M,2Bkの上部には、中間転写ベルトユニット6が配備されている。複数のローラ6b,6c,6d、6eにより支持・張架された像担持体としての中間転写ベルト6aが矢印方向に走行するよう、ローラ6bが回転する。
この中間転写ベルト6aは無端状で、各感光体の現像工程後の一部が接触するように張架、配置されている。ベルト内周部には各感光体に対向させて一次転写ローラ7Y,7C,7M,7Kが設けられている。
中間転写ベルト6aの外周部には、ローラ6eに対向する位置にベルトクリーニング装置6hが設けられている。このベルトクリーニング装置6hは中間転写ベルト6aの表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。このベルトクリーニング装置6hに対向するローラ6eは、中間転写ベルト6aにテンションを与える機構を備える。常に適切なベルトテンションを確保するため移動するが、対向するクリーニング装置も連動して移動が可能となっている。
なお、この中間転写ベルト6aは、例えば、基体の厚さが50〜600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体とするベルトであって、各感光体2が担持するトナー像を、一次転写ローラ7に印加するバイアスにより静電的にベルト表面に転写を可能とする抵抗値を有する。なお上記の中間転写ベルト6aに関連する部材は、中間転写ベルトユニット6として構成してあり、画像形成装置100に着脱が可能となっている。
中間転写ベルトの一つの実施形態として、中間転写ベルト6aは、ポリアミドにカーボンを分散し、その体積抵抗値は、106〜1012Ωcm程度に抵抗が調整されたものである。
ベルトの走行を安定させるためのベルト寄り止めリブを、ベルト片側あるいは両側端部に設けてある。
一次転写ローラの一つの実施形態として、一次転写ローラ7は芯金たる金属ローラの表面に、導電性ゴム材料を被覆したもので、芯金部に、不図示の電源からバイアスが印加される。導電性ゴム材料はウレタンゴムにカーボンが分散され、体積抵抗105 Ωcm程度に抵抗が調整されている。なお、ゴム層を有さない金属ローラも採用が可能である。
上記中間転写ベルト6aの外周で、支持ローラ6bの近傍には、二次転写ローラ14aが設けてある。二次転写ローラ14aは芯金たる金属ローラの表面に、導電性ゴムを被覆したもので、芯金部に、電源14bからバイアスが印加される。上記ゴムにはカーボンが分散されており、体積抵抗は107Ωcm程度に抵抗が調整されたものである。中間転写ベルト6aと二次転写ローラ14aの間に記録媒体(以下用紙S)を通過させながら、バイアスを印加することで中間転写ベルト6aが担持するトナー画像が用紙Sに静電的に転写される。
露光装置8の下方には複数段、例えば2段の給紙カセット9A,9Bが引き出し可能に配設されている。これらの給紙カセット内に収納された用紙Sは、対応する給紙ローラ10A,10Bの回転により選択的に送り出され、分離手段11A、11Bと、搬送ローラ対12A、12Bにより給紙搬送経路P1に送られる。
給紙搬送経路P1には、二次転写部へ用紙Sを送り出す給送タイミングをとるため、二つ一組のレジストローラ対13が設けてある。用紙Sは、レジストローラ対13から、中間転写ベルト6aと二次転写ローラ14aで構成される二次転写部に向けて搬送される。
図中右側に設けてある手差し給紙装置25は使用しないとき、回動させて画像形成装置100の本体の一部のフレームFに収納が可能である。手差し給紙装置25に収納された最上位の用紙Sは、給紙ローラ26により給紙され、確実に一枚だけ搬送されるように分離手段(リバースローラ)27で分離され、搬送ローラ対22、24により給紙搬送経路P1を経て前記一対のレジストローラ13に送られる。
二次転写部の上方には加熱手段を有する定着装置15が設けられている。この例では、ヒータを内蔵したローラ15a、15bから構成されているが、ベルトを採用したタイプ、また加熱の方式もIHを採用したものなど、適宜採用できる。
切替ガイドG1は回動可能で、図示の状態では、定着の終了した用紙を排紙路P3に案内し、一対の排紙ローラ16により、画像形成装置100上部の排紙スタック部Tに排紙、スタックさせる。
この画像形成装置100は、用紙の両面に自動的に画像を形成することができるよう、用紙の反転、再給紙のための搬送路やローラを備えている。具体的には、フレームFの内部にスイッチバック搬送路P5と再給紙搬送路P6を備え、給紙搬送路P1へ片面に画像形成を終えた用紙を搬送させるよう、切替ガイドG1、G2や反転可能のローラ18aや反転可能のローラ22等を備えている。
反転可能の駆動ローラ22には、ローラ23と24が当接しており、このローラ22が時計方向に回転するとき、ローラ24と協働して手差し給紙装置25からの用紙搬送を行い、反時計方向に回転するとき、ローラ23と協働してレジストローラ13の方向に用紙を再給紙させる。
切替ガイドG1が図示の状態から時計方向に回動すると、定着の終了した用紙は、ローラ対17により反転搬送路P4に案内され、切替ガイドG2を経てローラ18a、18bへと搬送され、一旦スイッチバック搬送路P5に送られる。ローラ18aが反時計方向に回転し、かつ切替ガイドG2が反時計方向に回動することで、用紙は再給紙搬送路P6に送られる。ローラ対15c、20及び14c、21により搬送される用紙は更にローラ対22、23に搬送され、レジストローラ対13に到達する。
図1に示した装置は、下部に別の給紙装置50を備えている。この例では2個の給紙カセット9C、9Dを備えているが、更に個数を増やしたタイプのものも採用でき、用紙収納数を多くした給紙カセットを内蔵したタイプでもよい。
このような構成において、用紙Sの片面に画像を形成する片面印刷時の動作について説明する。まず、露光装置8の作動により半導体レーザから出射されたイエロー用の画像データ対応のビーム光8Yが、帯電ローラ4aYにより一様帯電された感光体2Yの表面に照射されることにより静電潜像が形成される。
この静電潜像は現像ローラ5aYによる現像処理を受けてイエロートナーで現像され、可視像となり、感光体2Yと同期して移動する中間転写ベルト6a表面に一次転写ローラ7Yによる転写作用を受けて一次転写される。このような潜像形成、現像、一次転写動作は感光体2C,2M,2Bkでもタイミングをとって順次同様に行われる。
この結果、中間転写ベルト6aの表面上には、イエローY、シアンC、マゼンタM、及びブラックBkの各色トナー画像が、順次重なり合った4色トナー画像として担持され中間転写ベルト6aとともに矢印の方向に移動される。一方感光体2の表面は、クリーニング装置3により、残存するトナーや異物がクリーニングされる。
中間転写ベルト6a上に形成された4色トナー画像は、中間転写ベルト6aと同期して搬送される用紙S上に、二次転写ローラ14aによる転写作用を受けて転写される。そして、中間転写ベルト6a側ではその表面が、ベルトクリーニング装置6hによりクリーニングされ、次の作像・転写工程に備える。
画像が転写された用紙Sは、定着装置15による定着作用を受け、排紙ローラ16により排紙スタック部Tに、画像面が下向き(フェースダウン)で排紙される。
このような構成において、用紙Sの両面に画像を形成する両面記録時の動作について説明する。上記のとおりの動作により、まず用紙Sの片面(第1面)に画像を中間転写ベルト6aから転写し、定着装置15を通過した用紙を、切替ガイドG1によりローラ対17へ向けて案内する。ローラ対17の搬送路下流に設けてある切替ガイドG3と反転搬送路P4を経て、図1の回動位置にある切替ガイドG2の上方を進む用紙は、スイッチバック搬送路P5へ、ローラ18a、18bとローラ対19とで搬送される。駆動ローラ18a及びローラ対19は、正逆回転可能なローラで、用紙を一旦スイッチバック搬送路P5に進入させた後逆転させ、用紙を逆送させる。そのとき、切替ガイドG2は、図の姿勢から反時計方向に回動し、スイッチバック搬送路P5の用紙進入方向において用紙後端であった方を先端として再給紙搬送路P6へ用紙を案内する。用紙は、ローラ対15c、20と14c、21により再給紙搬送路P6内をレジストローラ対13の方に向けて搬送される。そして、用紙は、上記のようにレジストローラ対13に到達される。その後、レジストローラ対13でタイミングをとって、片面に画像を有している用紙Sを再度、二次転写ローラ14aのある二次転写部に向けて搬送させることにより、中間転写ベルト6a上のトナー画像が用紙Sの裏面(第2面)に転写される。
上記用紙の第2面に形成すべき画像は、この用紙Sが所定のところまで搬送されたとき、開始される作像工程により順次形成される。この場合の作像工程もまた前述の片面印刷時のフルカラートナー画像形成と同様であり、このフルカラートナー画像を中間転写ベルト6a上に担持させる。ただし、用紙は搬送路で前後が反転されているため、最初に作像されたときに対し、用紙搬送方向で逆から作像されるよう、露光装置から出射される画像データの作成が制御、実行される。
このようにして両面にフルカラートナー像が転写された用紙Sは再度、定着装置15による定着処理を経て排紙ローラ16により排紙スタック部T上に排紙される。
両面作像の効率を上げるため、搬送路には同時に数枚の用紙を搬送させることができる。用紙の第1面、第2面に形成すべき画像の形成タイミングは制御手段(不図示)により実行される。
ちなみに、本実施の形態においては、感光体2上に形成されるトナー像の極性はマイナスであり、一次転写ローラ7にプラスの電荷を与えることで感光体2上のトナー像は中間転写ベルト6a表面に転写される。
また、二次転写ローラ14aにプラスの電荷を与えることで中間転写ベルト6a表面のトナー像が、用紙Sに転写される。
なお、これらの片面印刷、両面印刷動作に関して、フルカラー印刷を実行させる例で説明したが、ブラックによるモノクロ印刷時にあっては、使用されない感光体が存在する。
使用されない感光体2Y、2C、2Mあるいは現像装置5Y,5C,5Mを稼動させないだけでなく、これらの使用されない感光体と中間転写ベルト6aとを非接触に保つための機構を備えている。本実施形態では、ローラ6dと一次転写ローラ7Y、7C及び7Mを支持する内部フレーム6fを、軸6gを中心に回動可能に支持し、感光体から遠ざかる方向(図1で時計方向)に回動させることにより、感光体2Kだけが中間転写ベルト6aと接触して、作像工程を実行することにより、ブラックトナーによるモノクロ画像を作成する。寿命向上の点で有利である。
メンテナンスや部品交換等の必要性が生じた場合には、不図示の外装カバー等を開放し、メンテナンスを行うが、図2に示した画像形成部1を構成する部材をユニット化し、プロセスカートリッジとして交換すると都合がよい。
図2に示す画像形成部1をプロセスカートリッジとして構成したとき、画像形成装置100への装着用のガイド部や把手を設けて着脱を容易なものとする。その他プロセスカートリッジの特性や稼動の状況を記憶する記憶装置(例えばICタグ)などを備えておくと、保守の指針となり好都合である。
更に、中間転写ベルトユニット6に関してメンテナンスや交換等をする場合、ベルトと感光体を離間させ、中間転写ベルトユニットを引き出すようにもできる。
図3は画像形成装置のフレームを開放した状態を示す部分断面模式図である。この例では、フレームFは、下方の回動軸Faを回動中心として、上方を開放可能な構造にしてある。開放に先立ち、図示していないロックレバーの操作により、開放させることにより、ほとんどの搬送路が開放できるため、ジャムした用紙の処置が容易にできる。
搬送路P2とスイッチバック搬送路P5を両側に形成した二次転写ユニット14は、ローラ23の中心を回動中心としており、フレームFを図3のように開放したとき、二次転写ローラ14aが中間転写ベルト6aから離れ、かつローラ14cがローラ21と離れるように、二次転写ユニット14に回動習性を与えてある。
この二次転写ユニット14は、内部に電源14bを備え、ケース外部は用紙の搬送機能を有したユニットである。定着装置15も搬送用ローラ15cと搬送用のガイド面を有しており、一部が再給紙搬送路P6を構成している。
定着装置15は、図3に示した状態で、図の右方に引き出し可能に支持されている。従って定着装置内部で発生した用紙ジャムの処理も容易にできる。
また、右トレイ排紙スタック部T2、給紙搬送路P1、搬送路P2、排紙経路P7、レジストローラ対13等をからなる排紙ユニットは、上記フレームFとは別個に構成され、画像形成装置100本体に固定されている。よって、上記フレームFを回動しても排紙ユニットの右トレイ排紙スタック部T2に載置されている用紙が落下することを防止できる。
次に実施例に係る記録媒体反転装置について説明する。画像形成装置100は、図1に示すように、画像形成装置100上部の排紙スタック部T以外に右トレイ排紙スタック部T2を備える。記録媒体反転装置は用紙Sをその第2面に画像形成を行うための再給紙搬送路P6に搬送するか、右トレイ排紙スタック部T2に排紙する排紙経路P7に搬送するかを切替える。図1に示すように、右トレイ排紙スタック部T2はスキャナ部101の右側に配置されており、スキャナ部101はフレームFの上方に備えつけられていることにより、マシン全体のデッドスペースを使用しているので、マシン全体の幅寸法を大きくすることがない。また、右トレイ排紙スタック部T2はフレームFでなく、装置本体側に取り付けられているので、図3に示すように、フレームFが回動する際、右トレイスタック部は装置本体側に残る形態をとる。図16に示すように、右トレイ排紙スタック部の駆動源は装置本体側に設けられたモータであり、図示した個所で駆動を連結することにより、ローラ28を駆動する構成となっている。
ここで、右トレイ排紙スタック部T2は以下のとおりである。即ち、本体排紙スタック部Tに連続印刷している最中に別途プリンタからの印刷要求が割り込みで入った場合、連続印刷の合間にプリンタからの印刷を別の排紙口である右トレイ排紙スタック部に出すことができる機能を備えている。
以下、記録媒体搬送装置の搬送経路について説明する。図4乃至図9は実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。この記録媒体反転装置において、切替ガイドG2は上ガイド板B側に、切替ガイドG4はガイド面B4側にそれぞれ付勢手段であるスプリングによって押し付けられている。これら切替ガイドG2及びG4の構成については後述する。本例によれば、このように切替ガイドG2及びG4の駆動をスプリングで行うので、電装部品等を使用せず等部品点数を削減し、消費電力を減少させることができる。
切替ガイドG1を図1に示した状態から時計方向に付勢された状態で、定着が終了した用紙Sは、図5に示すように、ローラ対17(図1参照)により反転搬送路P4に案内され、切替ガイドG2に接触して切替ガイドG2を回転させ通過し、ローラ18a、18bで駆動されて搬送され、更に切替ガイドG4に接触して切替ガイドG4を回転させ一旦スイッチバック搬送路P5に送られる。なお、図6に示すように、用紙Sの後端が切替ガイドG2を通過すると切替ガイドG2はスプリングの付勢力で元の位置に復帰する。
本例では、用紙Sが送られ用紙Sの後端がスイッチバック路中の停止位置SW1の位置で停止した場合(図6)と、停止位置SW2の位置で停止した場合(図8)で、停止後の用紙Sが再搬送するときには、それぞれ異なる搬送経路に送り込まれる。これらの停止位置SW1,SW2の位置は、用紙Sの反転を行うに際して最も用紙Sの搬送距離の少ない位置とすることが望ましい。
本例では、用紙Sの後端が停止位置SW1で停止した場合(図6)には、図7に示すように、切替ガイドG2が上ガイド板B側に回動している状態なので、ローラ18aが反時計方向に回転して用紙Sは移送され、再給紙搬送路P6に送られる。ローラ対15c、20及び14c、21により搬送される用紙Sは更にローラ対22、23に搬送され、用紙Sは、レジストローラ対13(図1参照)に到達する。
一方用紙Sが停止位置SW2で停止した場合(図8)は、切替ガイドG4がスプリングの付勢力によってガイド面B4側に回動し、スイッチバック経路の上流側が閉塞された状態となる。よって、図9に示すように、ローラ対19が用紙Sを受け入れてSW2で停止するまでの回転方向とは逆方向に回転することで、用紙Sは排紙経路P7を経て排出ローラ対27a,27bにより右トレイ排紙スタック部T2に用紙Sの第1面を下向きにして排出される。
即ち、用紙Sが停止位置SW1で停止した場合には、用紙Sは、再給紙搬送路P6へ搬送(図4→図5→図6→図7)され、用紙Sが停止位置SW2で停止した場合には、用紙Sは、排紙経路P7へ搬送され右トレイ排紙スタック部T2へ排出される(図4→図5→図8→図9)、という流れになる。なお、用紙Sを停止位置SW1及び停止位置SW2のいずれかにするかの制御は前述したレジストスタートからタイミングをとり、用紙搬送速度と搬送経路長より時間を換算して制御する。
上述したレジストスタートから時間換算して用紙の停止位置を決定する上記第1の実施例と異なる他の実施例として、第2の実施例として以下の構成を採用できる。図17乃至図22は第2の実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。ここで、この実施例では用紙及び切替ガイドG2,G4、ローラ18、ローラ対19等の動作は第1の実施例のものと同一である。また、図17は第1実施例の図4に、図18は同図5に、図19は同図6に、図20は同図7に、図21は同図8に、図22は同図9にそれぞれ対応し、同じ状態を示している。本例では、停止位置SW1、SW2に該当する搬送路位置に用紙を検出する用紙検出部材SN1、SN2を配置している。用紙検出部材SN1、SN2としては例えば反射型フォトセンサ、フィラー型透過センサを使用することができる。この場合、用紙検出部材SN1、SN2がそれぞれ用紙後端を検出したときを用紙の停止位置のタイミングとして使用することができる。用紙検出部材SN1を切替ガイドG2とローラ18の間に備えるようにすれば、用紙SがSN1で検出されたとき用紙Sの後端は切替ガイドG2を抜けているので、反転搬送されることができ、また、ローラ対19が用紙Sを保持したままとできるので、用紙Sに搬送力を与えることができ、安定した反転動作を行うことができる。
このような制御は、用紙検出部材SN1、SN2の用紙検知と同時に停止→反転開始する制御なので、ある所定のタイミングから時間をカウントして停止→反転開始する制御(センサを使わない制御)よりも停止位置の時間誤差が少なく、信頼性が高い。同様の効果がSN2、G4、19の構成でも発生する。なお、第2の実施例における用紙Sの移動、切替ガイドG2、切替ガイドG4の動作等は前述した第1の実施例と同様である。
次に切替ガイドG2及び切替ガイドG4の構成について説明する。両ガイドは略同一の構成を備えるので、以下切替ガイドG2について説明する。図10は切替ガイドの動作を示す模式図である。図10に示すように、切替ガイドG2の面部g1と上ガイド板Bの面部g1とは、対をなし用紙Sをスイッチバックさせる反転搬送路のガイド面を形成している。図11は切替ガイドG2の構成を示す斜視図である。切替ガイドG2は複数の爪G2bが回動支点軸G2a上に形成される。なお、図中符号G2cは切替ガイドG2を付勢する引張スプリングを示している。ここで、爪G2bは樹脂で形成され、回動支点軸G2aは金属とすることができる他、爪G2b及び回動支点軸G2a共に樹脂で構成することができる。
図12は切替ガイドG2の回動状態を示す模式図、図13は上ガイド板の構成を示す斜視図、図14は切替ガイドG2の端部を示す拡大斜視図、図15は切替ガイドG2の上ガイド板Bへの取付け状態を示す拡大図である。図12及び図13に示すように、上ガイド板Bの搬送ガイド面には複数の開口部Baが設けられており、切替ガイドG2の先端部G2dは開口部Baに櫛歯状に入り込むことができるようにしている。
また、切替ガイドG2の端部には、図14及び図15に示すように、腕部G2fを介して上述した引張スプリングG2cが配置されている他、上ガイド板Bへの突き当て部G2eが形成されている。突き当て部G2eは、切替ガイドG2と同軸上に設けられており、切替ガイドG2のH方向への回転とともに突き当て部G2eも同じ方向に回転する。そして、突き当て部G2eが上ガイド板Bと接すると、切替ガイドG2はそれ以上H方向に回転することが規制される。切替ガイドG2は、引張スプリングG2cで図15中の矢印Fの方向に力を付勢され、突き当て部G2eを矢印Gに向け上ガイド板Bを付勢し突き当てる。これにより、切替ガイドG2の爪G2bの先端G2dが上ガイド板Bに開設した開口部Bc開口部より突き出している状態で姿勢を保つ。また、突き当て部G2eを用紙搬送経路幅の外側に構成すれば、用紙搬送面を傷つけることなく、切替ガイドG2の位置決めをすることができる。
このような状態で、用紙Sは、ローラ対17を通過して反転搬送路P4に進入したのち、用紙先端が切替ガイドG2に接触すると、用紙先端が切替ガイドG2の引張スプリングG2cの付勢力に打ち勝ち、切替ガイドG2を図12中の矢印E方向に倒し、切替ガイドG2と上ガイド板Bとの間を搬送される。ここで、切替ガイドG2における用紙先端との接触位置と回動中心との距離寸法をなるべく大きく設定すれば小さな力で切替ガイドG2を回転させることができる。また、面部g1から搬送ガイド面g2に至る先端部をR形状にすることで、用紙Sが切替ガイドG2をこすって搬送される際の、用紙Sへのダメージ、画像へのダメージを少なくし、安定した搬送を行うことができる。
しかしながら切替ガイドG2には常に引張スプリングG2cで上側(F方向)に付勢されているので、用紙Sの先端が切替ガイドG2を通過して、用紙Sの先端の接触力がなくなると、切替ガイドG2は再び上ガイド板Bに押し付けられ、用紙Sは切替ガイドG2と上ガイド板Bに必ず摺接しながら搬送されることになる。このとき用紙Sと切替ガイドG2と上ガイド板Bの摺接力によってローラ17の搬送負荷は増大するが、その搬送負荷を見込んでローラ17の搬送力を設定しておけばよい。用紙Sの後端が切替ガイドG2を抜けると切替ガイドG2の先端は引張スプリングG2cの付勢力で再び上ガイド板Bの開口部Bcに入り込む。
用紙Sが停止位置SW1で停止後、所定のタイミングで用紙Sがスイッチバックされると、今度は切替ガイドG2のもう一方の搬送ガイド面g2とそれと対をなす右ガイド板Cの面部c1から形成される再給紙搬送路を用紙は通過することとなる。
同様の構成を切替ガイドG4とガイド面B4とで構成すれば停止位置SW2から右トレイ排紙スタック部T2への反転搬送をさせることができる。
なお、本発明が適用されるのは、上記の画像形成装置の形態に限られるものではない。図23及び図24は本発明が適用される他の画像形成装置を示す模式図である。図23に示すものは排紙経路P7をスイッチバック搬送路P5より上流側1000に配置した画像形成装置である。また、図24に示すものは、記録媒体反転装置を画像形成部2000の下側に配置した画像形成装置である。
以下、図23及び図24について説明する。なお、図1に示した画像形成装置と異なる構成についてのみそれぞれ説明し、その他は図1の構成と同様であるため説明を省略する。まず、図23に示す画像形成装置について説明する。図23は、用紙Sが記録媒体反転装置にない状態を示している。切替ガイドG2は、用紙Sがない状態において図示のように排紙経路P7へ案内可能なような向きに配置されている。切替ガイドG2は、図15に示した例と同様に引張スプリングにより図中左方向に付勢されているので、反転搬送路P4から搬送された用紙により、反時計回りに回転して用紙Sを下流側に案内すると共に、用紙Sが通過すると図23に示した状態に復帰する。また本例で切替ガイドG2は、図15と同様な突き当て部により規制されている。
そして、切替ガイドG2の下流側には、排紙経路P7とスイッチバック搬送路P5とに分岐する搬送経路P8が配置され、この搬送経路P8内に停止位置SW1が設けられている。この停止位置SW1は、用紙Sが停止したのちに再搬送するときに排紙経路P7方向へ用紙Sを排出するときの用紙S後端停止位置である。また、停止位置SW1の下流側には、切替ガイドG4が設けられている。切替ガイドG4は、用紙Sがない状態において図示するように再給紙搬送路P6へ案内可能な向きに配置されている。切替ガイドG4は、図15に示した例を同様に引張スプリングにより左方向に付勢されているので、SW1を通過した用紙Sにより、反時計回りに回転して用紙Sをスイッチバック搬送路P5へ向けて案内すると共に、用紙Sが通過すると図23に示した状態に復帰する。また、図23の状態で切替ガイドG4が規制されているのは、図15と同様な突き当て部によるものである。
そして、切替ガイドG4の下流側には、スイッチバック搬送路P5と再給紙搬送路P6とが分岐して配置され、スイッチバック搬送路P5の搬送路内に停止位置SW2が設けられている。停止位置SW2は、用紙Sが停止したのちに再搬送するときに再給紙搬送路P6へ用紙Sを搬送するときの用紙S後端停止位置である。
更に、用紙SがSW1、SW2で停止したあとに排紙経路P7や再給紙搬送路P6へ案内しやすくするために、切替ガイドG2及びG4の右側の面G2a,G4aは、切替ガイドG2,G4の前後の搬送ガイド面の曲がりにほぼ沿うような曲面を形成している。
以上のような構成により、用紙Sの後端がSW1で停止したときは、排紙経路P7へ用紙が案内され、用紙Sの後端がSW2で停止したときは、再給紙搬送路P6へ用紙が案内される。
次に図24に示す例について説明する.この例では、用紙Sが記録媒体反転装置にない状態を示したものである。図25における画像形成装置は、装置上部に画像形成部2000を、下方に給紙カセット9Aを配置し、画像形成部2000と給紙カセット9Aとの間に記録媒体反転装置に配置するものである。この構成で、定着装置15を通過した用紙Sは、切替ガイドG1の回動により排出ローラ対27a,27b又は反転搬送路P4のいずれかに案内される。
反転搬送路P4の下流側に設けられた切替ガイドG2は、用紙Sがない状態において図示のように排紙経路P7へ案内可能なような向きに配置されている。切替ガイドG2は、図15に示した例と同様に引張スプリングにより右方向に付勢されているので、反転搬送路P4から用紙Sが搬送されると、搬送された用紙Sにより時計回りに回転して用紙Sを下流側に案内すると共に、用紙Sが通過すると図25に示した状態に復帰する。また、図25に示した状態で切替ガイドG2は、図15と同様な突き当て部により規制されている。
そして、本例では、切替ガイドG2の下流側には、停止位置SW1が設けられている。停止位置SW1は、用紙Sが停止したのちに再搬送するときに排紙経路P7方向へ用紙Sを排出するときの用紙S後端停止位置である。また、停止位置SW1の下流側には、切替ガイドG4が設けられている。切替ガイドG4は、用紙Sがない状態において図24に示すように再給紙搬送P6へ案内可能な向きに配置されている。切替ガイドG4は、図15に示した例と同様に引張スプリングにより上方向に付勢されているので、SW1を通過した用紙Sにより、時計回りに回転して用紙Sをスイッチバック搬送路P5へ向けて案内すると共に、用紙Sが通過すると図24に示した状態に復帰する。また、図25に示した状態で切替ガイドG4は、図15に示した例とと同様に突き当て部で規制されている。
そして、切替ガイドG4の下流側には、スイッチバック搬送路P5と再給紙搬送路P6とが分岐して配置されており、スイッチバック搬送路P5の搬送路内に停止位置SW2が設けられている。停止位置SW2は、用紙Sが停止したのちに再搬送するときに再給紙搬送路P6へ用紙Sを搬送するときの用紙S後端停止位置である。
更に、用紙SがSW1、SW2で停止したあとに排紙経路P7や再給紙搬送路P6へ案内しやすくするために、切替ガイドG2の左側の面G2bとG4の下側の面G4bは、切替ガイドG2,G4前後の搬送ガイド面にほぼ沿うような曲面を形成している。
以上のような構成により、用紙Sの後端がSW1で停止したときは、排紙経路P7へ用紙が案内され、用紙Sの後端がSW2で停止したときは、再給紙搬送路P6へ用紙が案内される。
次に本発明に係る画像形成装置の他の実施例について説明する。本実施例では、前記実施例に示した画像形成装置において、両面印刷を行うに際してページ順を揃えるとき印刷順を変更して印刷を行うものである。この機能を実現するため、本例では、転写紙1枚目の表側に原稿2ページ目を印刷し、転写紙1枚目の裏側に原稿1ページ目を印刷し、転写紙2枚目の表側に原稿4ページ目を印刷し、転写紙2枚目の裏側に原稿3ページ目を印刷するよう印刷の順序を制御する。本例によれば、装置のレイアウトがフェースダウンで印刷することになっていても、両面印刷時にページ順を揃えることができる。
以上説明したように、本発明によれば、記録媒体を再送給経路に搬送するか、排紙経路に排出するかの制御は、記録媒体をスイッチバック経路内における停止位置を行うことだけで、記録媒体の裏面印刷を行う両面再送給経路へ搬送するか、記録媒体を機外排出する排紙経路に搬送するかを決定することができる他、機外排出用の搬送経路を配置する必要がないので装置を小型化できる。
また、本発明によれば、記録媒体の個所の停止位置を複数個所に設定しているので、それぞれ、停止位置を適宜選択することにより、記録媒体の搬送距離が最も少ない位置で用紙反転を行うことができ、生産効率を向上させることができる。
また、停止位置の決定に関しては、図17乃至図22で示した第2の実施例の構成とすれば、レジストスタートからの時間換算の場合、装置のタイマカウントの誤差(時間換算の誤差)を使わずにセンサのON/OFF信号で制御できるので、より精度の高い搬送距離での用紙反転を行うことができる。
そして、本発明によれば、切替部材の駆動をスプリング等の付勢部材で行うので、電装部品を使用せずに等部品点数を削減し、消費電力を減少させることができる。
画像形成装置の概略構成を示す断面模式図である。 図1に示した画像形成装置における画像形成部の概略構成を示す中央断面図である。 画像形成装置のフレームを開放した状態を示す部分断面模式図である。 実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 切替ガイドG2の動作を示す模式図である。 切替ガイドG2の構成を示す斜視図である。 切替ガイドG2の回動状態を示す模式図である。 上ガイド板の構成を示す斜視図である。 切替ガイドの端部を示す拡大斜視図である 切替ガイドの上ガイド板Bへの取付け状態を示す拡大図である。 排紙ローラの駆動装置を示す模式図である。 第2の実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 第2の実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 第2の実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 第2の実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 第2の実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 第2の実施例に係る記録媒体反転装置の構成を示す模式図である。 本発明が適用される他の画像形成装置を示す模式図である。 本発明が適用される他の画像形成装置を示す模式図である。
符号の説明
1 画像形成部
1Y、1C、1M、1Bk 画像形成部
2 感光体
2Y,2M,2C,2Bk 感光体
2C,2M,2Bk 感光体
2Y,2C,2M,2Bk 感光体
2Y,2M,2C,2Bk 感光体
2C,2M,2Bk 感光体
2Y,2C,2M,2Bk 感光体
2Y、2C 感光体
2K 感光体
2Y,2M,2C,2Bk 感光体
2C,2M,2Bk 感光体
2Y,2C,2M,2Bk 感光体
2Y,2M,2C,2Bk 感光体
2Y,2C,2M,2Bk 感光体
2Y、2C 感光体
3 クリーニング装置
3Y クリーニング装置
3aY クリーニングブラシ
3bY クリーニングブレード
3cY 回収スクリュー
4 帯電装置
4Y 帯電装置
4aY 帯電ローラ
5 現像装置
5Y、5C、5M、5Bk 現像装置
5a 現像ローラ
5aY 現像ローラ
5b ブレード
5bY 現像ブレード
5c スクリュー
5cY スクリュー
6 中間転写ベルトユニット
6a 中間転写ベルト
6b,6c,6d、6e ローラ
6f 内部フレーム
6g 軸
6h ベルトクリーニング装置
7 一次転写ローラ
7Y,7C,7M,7K 一次転写ローラ
8 露光装置
8Y,8C,8M,8Bk ビーム光
8Y,8C,8M,8Bk ビーム光
9A,9B 給紙カセット
9C、9D 給紙カセット
10A,10B 給紙ローラ
11A、11B 分離手段
12A、12B 搬送ローラ対
13 レジストローラ対
14 二次転写ユニット
14a 二次転写ローラ
14b 電源
14c ローラ
15 定着装置
15a、15b ローラ
15c 搬送用ローラ
16 排紙ローラ
17 ローラ対
18a 駆動ローラ
19 ローラ対
21 ローラ
22、24 搬送ローラ対
22、23 ローラ対
25 給紙装置
26 給紙ローラ
27 分離手段(リバースローラ)
27a,27b 排出ローラ対
40 トナーカートリッジ
40Y,40C,40M,40Bk トナーカートリッジ
50 給紙装置
100 画像形成装置
105 体積抵抗
B 上ガイド板
B4 ガイド面
Bc 開口部
Bk ブラック
C 右ガイド板
F フレーム
Fa 回動軸
G1 切替ガイド
G2 切替ガイド
G2a 回動支点軸
G2b 爪
G2c 符号
G2c 先端部
G2c 引張スプリング
G2d 先端
G2e 当て部
G2f 腕部
G3 切替ガイド
G4 切替ガイド
P1 給紙搬送経路
P2 搬送路
P3 排紙路
P4 反転搬送路
P5 スイッチバック路
P5 搬送路
P5 スイッチバック搬送路
P6 再給紙路
P7 排紙経路
S 用紙(記録媒体)
SW1 停止位置
SW2 停止位置
T 排紙スタック部
T2 右トレイ排紙スタック部
TS 装着部
b1 面部
c1 面部
g1 面部
g2 搬送ガイド面

Claims (10)

  1. 片面に画像が形成された記録媒体を進入して停止させたあと、その進入方向を逆転して搬送する反転経路を有する反転部と、
    前記反転部で進入方向が逆転された前記記録媒体を両面印刷のため画像記録部に再給送される再給送路を有する再給送部と、
    前記反転部で進入方向が逆転された前記記録媒体を、記録媒体を積載する記録媒体積載部へ排出する排紙経路を有する排紙部と、
    前記反転部で進入方向が逆転された前記記録媒体を、前記再給送路又は前記排紙経路のいずれかに案内する分岐手段と、
    を備え、
    前記分岐手段は、
    前記記録媒体が前記反転経路内における第一の停止位置で停止したとき進入方向が逆転された前記記録媒体を前記再送給経路に移送するよう設定されると共に、前記記録媒体が前記反転経路内における第二の停止位置で停止したとき進入方向が逆転された前記記録媒体を排紙経路に移送するよう設定されていることを特徴とする記録媒体反転装置。
  2. 前記第一の停止位置及び前記第二の停止位置のうち、一方が前記分岐手段より前記記録媒体進入方向上流側に設けられ、他方が前記分岐手段より前記記録媒体進入方向下流側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体反転装置。
  3. 前記分岐手段は、
    前記第一の停止位置と前記第二の停止位置との間に設けられ、前記再送給経路又は前記排紙経路のいずれか一方に前記記録媒体を案内する第一の分岐手段と、
    前記第一の分岐手段の前記記録媒体進入方向上流側に設けられ、前記再送給経路又は前記排紙経路のうち前記第一の分岐手段で案内されない経路に前記記録媒体を案内する第二の分岐手段と、を有することを特徴とする請求項1記載の記録媒体反転装置。
  4. 前記分岐手段は軸部に回動自在に配置され、付勢手段で常時は搬送経路を形成する片側のガイド面に向け付勢されて姿勢を保つよう構成されると共に、前記記録媒体が分岐手段に当接したとき前記軸部を中心として回動して前記記録媒体が通過する姿勢になることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の記録媒体反転装置。
  5. スイッチバックする記録媒体が送り込まれる反転経路内に前記記録媒体の二つの停止位置を設定すると共に、反転した記録媒体を両面印刷のため画像記録部に再送給される再送給経路及び記録媒体が機外に排出される排紙経路の一方に分配する分岐手段と、前記記録媒体を前記再送級経路及び前記排紙経路に移送する記録媒体移送手段とを備えてなり、前記分岐手段及び前記記録媒体移送手段は、前記記録媒体が第一の停止位置で停止したとき前記記録媒体を前記再送給経路に移送するよう設定されると共に、前記記録媒体が第二の停止位置で停止したとき前記記録媒体を排紙経路に移送するよう設定されていることを特徴とする記録媒体反転装置。
  6. 前記二つの反転停止位置は前記分岐手段より搬送方向下流側に設けられていることを特徴とする請求項5記載の記録媒体反転装置。
  7. 前記分岐手段は軸部に回動自在に配置され、付勢手段で常時は搬送経路を形成する片側のガイド面に向け付勢されて姿勢を保つよう構成されると共に、前記記録媒体が分岐手段に当接したとき前記軸部を中心として回動して前記記録媒体が通過する姿勢になることを特徴とする請求項5又は6記載の記録媒体反転装置。
  8. 前記付勢手段はスプリングであることを特徴とする請求項4記載の記録媒体反転装置。
  9. 前記二つの反転停止位置にはそれぞれ記録媒体検出部品が備えられ、検出部品が記録媒体後端を検出するタイミングで記録媒体を停止させ、その後に反転させることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか記載の記録媒体反転装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか記載の記録媒体反転装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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