JP2010000924A - 作業車両の制動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブレーキペダルの踏み込みを継続し、ピストン21が所定ストローク(たとえばピストン21のフルストロークの手前3mm)に達すると、その時点で第1の絞り22は、閉じられる。この時点以降、油量調整室120内の作動油は、第2の絞り23を通過して出口ポート20bに供給されるようになる。このため第2の絞り23の開口面積に応じた流量の作動油が油路8を介して、ブレーキシリンダのブレーキ油室32に供給される。
【選択図】図5
Description
ブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ弁を作動させ、ブレーキ弁から作動油をブレーキシリンダのブレーキ油室に供給し、ブレーキシリンダのブレーキ油室に供給された作動油によりブレーキシリンダ内のブレーキピストンを作動させ、ブレーキピストンをブレーキディスクに押し付けてブレーキを作動させる作業車両の制動装置において、
ブレーキ弁とブレーキシリンダのブレーキ油室との間の油路に、
ブレーキ弁から供給される作動油量の増加に応じて、作動油をブレーキ油室に供給する流量制御手段であって、ブレーキ弁からの供給作動油量がしきい値に達した時点でブレーキ油室への供給を停止する第1の流量制御手段と、
ブレーキ弁から供給される作動油量の増加に応じて、作動油をブレーキ油室に供給する第2の流量制御手段と
が備えられていること
を特徴とする。
ブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ弁を作動させ、ブレーキ弁から作動油をブレーキシリンダのブレーキ油室に供給し、ブレーキシリンダのブレーキ油室に供給された作動油によりブレーキシリンダ内のブレーキピストンを作動させ、ブレーキピストンをブレーキディスクに押し付けてブレーキを作動させる作業車両の制動装置において、
ブレーキ弁とブレーキシリンダのブレーキ油室との間の油路に、ブレーキ油量制御弁が設けられ、
このブレーキ油量制御弁は、
ブレーキ弁に連通する入口ポートと、
ブレーキシリンダのブレーキ油室に連通する出口ポートと、
入口ポートに供給される作動油によって作動するピストンと、
ピストンと出口ポートとの間に形成された油量調整室と、
油量調整室内の作動油を出口ポートに供給する絞りであって、ピストンが所定ストロークに達した時点で閉じられる第1の絞りと、
第1の絞りよりも開口面積が小さく設定され、油量調整室内の作動油を出口ポートに供給する第2の絞りと
を備えていること
を特徴とする。
入口ポートから出口ポートへ向う作動油の流れのみを許容するチェック弁が設けられていること
を特徴とする。
作業車両は、フォークリフトであること
を特徴とする。
ブレーキ弁6から供給される作動油量の増加に応じて、作動油をブレーキ油室32に供給する流量制御手段であって、ブレーキ弁6からの供給作動油量が第1のしきい値に達した時点でブレーキ油室32への供給を停止する。
第1の流量制御手段よりも小さい流量の作動油を、ブレーキ弁6から供給される作動油量の増加に応じて、ブレーキ油室32に供給する(第1発明)。
従来にあっては、図1で特性L1にて説明したように、ブレーキペダル7の急踏み込み時等に発生するピーク圧によって、「ガク効き」、「バックラッシ音」等が発生する。こうしたピーク圧を抑制する方法としては、通常、ブレーキ弁6よりも下流の油圧配管内に絞り又はダンピング機能部品(AOC等)を設置することで、ブレーキ油室32への作動油の供給を緩やかにするのが一般的である。しかし、このような方法を採用するとブレーキの効きの応答性の低下は避けられない。よって、車両として必要とされるブレーキの効きの応答性を確保しつつピーク圧抑制効果とのバランスをみて、絞り量を決定する必要がある。しかし、中小型フォークリフト等の場合には、高いブレーキ効き応答性が要求されるため、ピーク圧抑制とブレーキ効き応答性の両立は困難である。そこで、スラックアジャスタ20としての後述するスラックアジャスタ機能を維持しつつ、制動時にブレーキディスク34同士の接触直前から流量を制御し、最初は大流量を供給し次に小流量に切り換えるように流量を調整することで、ブレーキ効き応答性の低下を最小限に留めピーク圧(バックラッシ音)を抑制するようにしている。
湿式多板ディスクブレーキ30は、環境への配慮やメンテナンスフリーの観点から建設機械、産業機械を問わず多くの車種に採用されている。湿式多板ディスクブレーキ30は、使用を継続すると新品時に比べてブレーキディスク34が磨耗して、ブレーキディスク34との間の隙間(ディスククリアランス)38が拡大、増加する。このため制動に必要な作動油量が増え、ブレーキ効きの応答性に大きな影響を与える。また、車体の左右若しくは前後のディスク磨耗量がばらつくと、ブレーキ片効き等の不具合の発生も予測される。そこで、スラックアジャスタ20を設け、後述するチェック弁(24)を介して油量調整室120へ油量を補給することにより、ブレーキディスク34の磨耗によりディスククリアランス38の拡大が生じた際に、ブレーキピストン33の戻り量(ディスククリアランス38)を一定にし、新品時から変わらない安定したブレーキ効き応答性を確保するものである。
ブレーキ弁6は、作動油排出位置6bに位置されている。このためスラックアジャスタ20の作動油供給室26は、タンク11に連通している。このためピストン21は、両スプリング27、29aのばね力および作動油供給室26、油量調整室120内の低圧がバランスする位置にあり、油量調整室120は、最大容量となる位置まで戻されている。
ブレーキペダル7が踏み込まれると、ブレーキ弁6は作動油供給位置6a側に移動する。これにより作動油がブレーキ弁6のポンプポート6Pからディスク側ポート6Dに流れ、油路17、分岐油路17L、17Rを介してスラックアジャスタ20、20の入口ポート20a、20aに供給される。
ブレーキペダル7が戻されると、ブレーキ弁6は、作動油排出位置6b側に移動される。これにより図5(d)、(e)に示すように、作動油供給室26へ作動油が供給されなくなり、作動油供給室26がタンク11に連通するようになるため、チェック弁24が閉弁側に作動するとともに、スプリング29aのばね力と油量調整室120内の圧力が、スプリング27のばね力と作動油供給室26の圧力に打ち勝ち、ピストン21はスプリング27を圧縮しながら戻る。チェック弁24が閉弁するまでに油量調整室120内に必要な油量が補給されることになる(スラックアジャスタ機能)。
ブレーキ弁6から供給される作動油量の増加に応じて、作動油をブレーキ油室32に供給する流量制御手段であって、ブレーキ弁6からの供給作動油量が第1のしきい値に達した時点でブレーキ油室32への供給を停止する。
第1の流量制御手段よりも小さい流量の作動油を、ブレーキ弁6から供給される作動油量の増加に応じて、ブレーキ油室32に供給する。
第2の絞り、24 チェック弁、30 湿式多板ディスクブレーキ、31 ブレーキシリンダ、32 ブレーキ油室、33 ブレーキピストン、34 ブレーキディスク
Claims (4)
- ブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ弁を作動させ、ブレーキ弁から作動油をブレーキシリンダのブレーキ油室に供給し、ブレーキシリンダのブレーキ油室に供給された作動油によりブレーキシリンダ内のブレーキピストンを作動させ、ブレーキピストンをブレーキディスクに押し付けてブレーキを作動させる作業車両の制動装置において、
ブレーキ弁とブレーキシリンダのブレーキ油室との間の油路に、
ブレーキ弁から供給される作動油量の増加に応じて、作動油をブレーキ油室に供給する流量制御手段であって、ブレーキ弁からの供給作動油量がしきい値に達した時点でブレーキ油室への供給を停止する第1の流量制御手段と、
ブレーキ弁から供給される作動油量の増加に応じて、作動油をブレーキ油室に供給する第2の流量制御手段と
が備えられていること
を特徴とする作業車両の制動装置。 - ブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ弁を作動させ、ブレーキ弁から作動油をブレーキシリンダのブレーキ油室に供給し、ブレーキシリンダのブレーキ油室に供給された作動油によりブレーキシリンダ内のブレーキピストンを作動させ、ブレーキピストンをブレーキディスクに押し付けてブレーキを作動させる作業車両の制動装置において、
ブレーキ弁とブレーキシリンダのブレーキ油室との間の油路に、ブレーキ油量制御弁が設けられ、
このブレーキ油量制御弁は、
ブレーキ弁に連通する入口ポートと、
ブレーキシリンダのブレーキ油室に連通する出口ポートと、
入口ポートに供給される作動油によって作動するピストンと、
ピストンと出口ポートとの間に形成された油量調整室と、
油量調整室内の作動油を出口ポートに供給する絞りであって、ピストンが所定ストロークに達した時点で閉じられる第1の絞りと、
第1の絞りよりも開口面積が小さく設定され、油量調整室内の作動油を出口ポートに供給する第2の絞りと
を備えていること
を特徴とする作業車両の制動装置。 - 入口ポートから出口ポートへ向う作動油の流れのみを許容するチェック弁が設けられていること
を特徴とする請求項2記載の作業車両の制動装置。 - 作業車両は、フォークリフトであること
を特徴とする請求項1、2、3に記載の作業車両の制動装置。
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2008
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