JP2010000877A - ドアトリムの接合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両のドアパネルを車室内側から覆うドアトリムの接合構造であって、アッパトリム10と、アッパトリム10に接合されるロアトリム11と、を備え、アッパトリム10とロアトリム11との接合部分が車両前側から車両後側にかけて車両上下方向に曲がりながら延びている。アッパトリム10とロアトリム11との接合部分が曲がりながら延びているので、アッパトリム10及びロアトリム11にねじれが生じ難い。したがって、接合部分が直線状である場合に比べてドアトリム1の剛性が向上する。
【選択図】図1
Description
倒れ込みが生じると、接合部分全体を見たとき倒れ込みが生じている部分と生じていない部分とがあることにより、アッパトリム及びロアトリムがねじれることになる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、アッパトリムとロアトリムとを備えるドアトリムの剛性を簡素な構成で向上させるドアトリムの接合構造を提供することを目的とする。
物を折り畳むとき曲線を折り畳み線として折り畳むことはできないので、アッパトリムとロアトリムとの接合部分が車両前側から車両後側にかけて車両上下方向に曲がりながら延びるようにすると、接合部分が直線状に延びる場合に比べ、アッパトリムとロアトリムとが折り畳まれるように倒れ込む所謂倒れ込みは生じ難い。したがって、接合部分が直線状である場合に比べてドアトリムの剛性が向上する。
また、この発明によると、ドアトリムの剛性を向上させるために別途部品を用いるのではなく、アッパトリムとロアトリムとの接合部分を曲がりながら延びる形状にすることによって剛性を向上させているので、剛性を向上させるための構成が簡素である。
よってこの発明によると、アッパトリムとロアトリムとを備えるドアトリムの剛性を簡素な構成で向上できる。
この発明によると、車両幅方向の力に対してのみでなく車両上下方向の力に対してもドアトリムの剛性が向上する。
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るドアトリム1の斜視図である。ドアトリム1はアッパトリム10とロアトリム11とを備えており、図示しない車両のドアパネルを車室内側から覆う。アッパトリム10及びロアトリム11はそれぞれ合成樹脂製の基板とその基板の表面を被覆する表皮とで構成されており、アッパトリム10の下端部にロアトリム11の上端部が接合されている。
図1に示すように、アッパトリム10及びロアトリム11は、アッパトリム10の下端部にロアトリム11の上端部を接合したときのアッパトリム10とロアトリム11との見切り線12が曲線となるように形成されている。見切り線12は全体に直線部分のない曲線であって、側面部分から上面部分にかけてねじれ形状に延びている。
図3はドアトリム1を車両上側から見た模式図であって、ドアトリム1の上面部分を示す模式図である。ここで本実施形態において上面部分とは、ドアトリム1において車両上側から視認される部分のことをいう。図示するように見切り線12は車両幅方向に曲がっている。
図1〜図3では見えていないが、アッパトリム10とロアトリム11との接合部分はドアトリム1の背面側を見切り線12に沿って延びている。すなわち接合部分は見切り線と同様にドアトリム1の側面部分から上面部分にかけてねじれ形状に延びている。
アッパトリム10の下端は見切り線12より下まで延びている。アッパトリム10の下端側の縁部はドアパネル側(図示しないが図4及び図5の右側)に折り曲げられて車両幅方向に延びる形状に形成されており、ロアトリム11のフランジ11aと接合するためのフランジ10aを形成している。フランジ10aも見切り線12に沿ってほぼ一定の幅で車両前後方向に延びている。
図6は比較例を示す模式図であって、アッパトリムとロアトリムとの接合部分が直線状である従来のドアトリムの車両前後方向に垂直な断面を示す模式図である。従来のドアトリム30の場合、接合部分35が直線状であるので、車両幅方向の力(特に車室内側からの力)が作用したとき、図6に示すように接合部分35が折り畳み線となってアッパトリム31とロアトリム32とが折り畳まれるように倒れ込む所謂倒れ込みが生じ易い。ここで図6に示す二点鎖線34は倒れ込みが生じた状態のドアトリム30を示している。そして、接合部分全体を見たとき部分的に倒れ込みが生じることにより、アッパトリム31及びロアトリム32がそれぞれねじれることになる。
よって実施形態1に係るドアトリムの接合構造によると、アッパトリム10とロアトリム11とを備えるドアトリム1の剛性を簡素な構成で向上できる。
図7及び図8は本願の第2実施形態に係るドアトリム50の断面図であって、図7は図1に示すA−A線に相当する線の断面の模式図であり、図8は図1に示すB−B線に相当する線の断面の模式図である。ここではドアトリム50を、合成樹脂製の基板57及び59と、基板57及び59の表面を被覆する表皮56及び58とに分けて示している。以降の説明では第1実施形態と実質的に同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
10…アッパトリム
10a…フランジ(接合部分)
11…ロアトリム
11a…フランジ(接合部分)
13…接合部分
40…ドアトリム
50…ドアトリム
51…ロアトリム
51a…段部(接合部分)
52…アッパトリム
52a…下端(接合部分)
Claims (3)
- 車両のドアパネルを車室内側から覆うドアトリムの接合構造であって、
アッパトリムと、
前記アッパトリムに接合されるロアトリムと、
を備え、前記アッパトリムと前記ロアトリムとの接合部分が車両前側から車両後側にかけて車両上下方向に曲がりながら延びていることを特徴とするドアトリムの接合構造。 - 前記接合部分は、車両前側から車両後側にかけて車両上下方向に曲がりつつ車両幅方向に曲がりながら延びていることを特徴とする請求項1に記載のドアトリムの接合構造。
- 前記接合部分は、当該ドアトリムの側面部分から上面部分にかけてねじれ形状に延びていることを特徴とする請求項2に記載のドアトリムの接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008160808A JP2010000877A (ja) | 2008-06-19 | 2008-06-19 | ドアトリムの接合構造 |
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JP2008160808A JP2010000877A (ja) | 2008-06-19 | 2008-06-19 | ドアトリムの接合構造 |
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JP2010000877A true JP2010000877A (ja) | 2010-01-07 |
Family
ID=41582957
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JP2008160808A Pending JP2010000877A (ja) | 2008-06-19 | 2008-06-19 | ドアトリムの接合構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013203173A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Suzuki Motor Corp | 車両の内装構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0613950U (ja) * | 1992-07-28 | 1994-02-22 | アラコ株式会社 | 車両用ドアトリムのラップ構造 |
JP2001030755A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-02-06 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用内装部品 |
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2008
- 2008-06-19 JP JP2008160808A patent/JP2010000877A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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