JP2010000827A - タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法 - Google Patents

タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010000827A
JP2010000827A JP2008159180A JP2008159180A JP2010000827A JP 2010000827 A JP2010000827 A JP 2010000827A JP 2008159180 A JP2008159180 A JP 2008159180A JP 2008159180 A JP2008159180 A JP 2008159180A JP 2010000827 A JP2010000827 A JP 2010000827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strand
continuous
circumferential
bead core
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008159180A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Takasuka
豊 高須賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008159180A priority Critical patent/JP2010000827A/ja
Publication of JP2010000827A publication Critical patent/JP2010000827A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

【課題】ユニフォミティを向上させる。
【解決手段】多数の素線層13〜18のうち、複数の一部の素線層14、15における第1連続部は、径方向Kの内側で隣接する他の素線層13、14における第1連続部に対して周方向の一方側にずらされて配置されるとともに、複数の残部の素線層16〜18における第1連続部は、径方向Kの内側で隣接する他の素線層15〜17における第1連続部に対して周方向の他方側にずらされて配置されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法に関するものである。
空気入りタイヤのビード部に埋設されたビードコアとして、非伸張性の素線が幅方向に沿って螺旋状に巻回されて形成された素線層が、この巻回動作が幅方向に沿って往路および復路で交互に繰り返されて径方向に多数積層されることにより、断面多角形状に形成された構成が知られている。
前記素線層は、周方向に沿って平行に延びるとともに、互いに同軸関係を保ちつつ側端同士が互いに当接させられた状態で幅方向に複数配置されたリング部と、幅方向で隣接する2つのリング部のうち、一方のリング部の周方向終端から他方のリング部の周方向始端まで周方向に対して傾斜しながら延びることで両リング部を連続させる第1連続部と、を備えている。
また、径方向で隣接する2つの素線層のうち、径方向内側に位置する素線層の巻回終端から径方向外側に位置する素線層の巻回始端まで周方向に対して傾斜しながら延びることで両素線層を連続させる第2連続部を備えている。
さらに、各素線層内において、複数の第1連続部の各周方向位置が互いに同じとされて、幅方向で隣り合う第1連続部の側端同士がその全長にわたって互いに当接させられている。
さらにまた、従来では、前記第1連続部の配設された周方向位置が、各素線層内においてのみならず素線層毎でも同じになっていた。この状態で、多数の素線層のうち、最も径方向外側に位置する最外側素線層における巻回始端および巻回終端の各周方向位置と、最も径方向内側に位置する最内側素線層の巻回始端の周方向位置と、が互いに同じになっていた。
ところが、前記第1連続部の配設された周方向位置が、各素線層内においてのみならず素線層毎でも同じになっていると、このビードコアにおいて第1連続部が配設された周方向部分100aでは、図10に示されるように、その幅方向Hにおける多数個所で径方向Kに隣り合う全ての素線の幅方向位置が互いに一致することで、このビードコアにおいて、前記第1連続部が配設された周方向部分100aが、図10に二点鎖線で示されるような他の周方向部分100bと比べてその径方向の大きさが局所的に大きくなっていた。
この場合、例えばビード部にこのタイヤ用ビードコアが備えられた製品タイヤのユニフォミティの悪化を招いたり、あるいは素線自体に大きな負荷が加わることでこのビードコアの耐久性の低下を招いたりするおそれがある。
このような問題を解決するための手段として、例えば下記特許文献1に示されるような、第1連続部の周方向位置を素線層毎で周方向に等距離ずつ離す構成を採用することが考えられる。
特許第407306号公報
しかしながら、タイヤ用ビードコアにおいては、その強度を確保するために、空気入りタイヤの仕様や前記素線の直径に応じた前記素線の巻回長さ、つまり全長が定められているため、前述のように、第1連続部の周方向位置を素線層毎で周方向に等距離ずつ離す構成を採用すると、素線の終端が、前記最外側素線層の終端位置、つまり最外側素線層および最内側素線層それぞれの巻回始端が位置する周方向位置を越えて大きく離れたり、あるいはこの周方向位置まで遠く届かなかったりすることがあった。
この場合、前記製品タイヤのユニフォミティを向上させるのが困難になるおそれがある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、タイヤ用ビードコアを構成する素線の終端を、最内側素線層および最外側素線層それぞれの巻回始端が位置する周方向位置に近づけることが可能になり、製品タイヤのユニフォミティを確実に向上させることができるタイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のタイヤ用ビードコアは、非伸張性の素線が幅方向に沿って螺旋状に巻回されて形成された素線層が、この巻回動作が幅方向に沿って往路および復路で交互に繰り返されて径方向に多数積層されることにより、断面多角形状に形成されたタイヤ用ビードコアであって、前記素線層は、周方向に沿って平行に延びるとともに、互いに同軸関係を保ちつつ側端同士が互いに当接させられた状態で幅方向に複数配置されたリング部と、幅方向で隣接する2つのリング部のうち、一方のリング部の周方向終端から他方のリング部の周方向始端まで周方向に対して傾斜しながら延びることで両リング部を連続させる第1連続部と、を備え、径方向で隣接する2つの素線層のうち、径方向内側に位置する素線層の巻回終端から径方向外側に位置する素線層の巻回始端まで周方向に対して傾斜しながら延びることで両素線層を連続させる第2連続部が備えられ、各素線層内において、複数の第1連続部の各周方向位置が互いに同じとされて、幅方向で隣り合う第1連続部の側端同士がその全長にわたって互いに当接させられ、多数の素線層のうち、最も径方向内側に位置する最内側素線層を除く複数の一部の素線層それぞれにおける前記第1連続部は、径方向内側で隣接する他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の一方側にずらされて配置されるとともに、前記最内側素線層を除く複数の残部の素線層それぞれにおける前記第1連続部は、径方向内側で隣接する他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の他方側にずらされて配置されていることを特徴とする。
また、本発明のタイヤ用ビードコアの製造方法は、本発明のタイヤ用ビードコアの製造方法であって、前記素線を周方向に沿って平行に巻回することでリング部を形成する工程と、前記素線を周方向に対して傾斜させながら前記リング部の周方向始端の側部に当接するまでさらに巻回して第1連続部を形成する工程と、を幅方向に沿って交互に繰り返し行うことで、前記素線層を形成するときに、複数の第1連続部の各周方向位置を互いに同じにすることにより、幅方向で隣り合う第1連続部の側端同士をその全長にわたって互いに当接させ、前記素線層を形成した後、この素線層上に新たな素線層を形成して積層する前に、前記素線を周方向に対して傾斜させながらさらに巻回して前記第2連続部を形成し、その後、前記素線をさらに巻回してこの素線層上に新たな素線層を順次形成して積層する過程で、前記複数の一部の素線層それぞれにおける前記第1連続部を、直前に形成した他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の一方側にずらして配置するとともに、前記複数の残部の素線層それぞれにおける前記第1連続部を、直前に形成した他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の他方側にずらして配置し前記タイヤ用ビードコアを形成することを特徴とする。
この発明では、径方向で隣り合う2つの素線層のうち、一方の素線層における第1連続部、および他方の素線層における第1連続部それぞれの周方向位置が互いに異なっているので、このビードコアにおいて、幅方向に沿った多数箇所で径方向に隣り合う全ての素線の幅方向位置が互いに一致する周方向部分、つまり径方向における大きさが局所的に大きくなる周方向部分が生ずるのを防ぐことが可能になる。したがって、ビード部にこのビードコアを備えた製品タイヤのユニフォミティの悪化を招いたり、あるいはこのビードコアの耐久性の低下を招いたりするのを防ぐことができる。
しかも、多数の素線層のうち、最も径方向内側に位置する最内側素線層を除く複数の一部の素線層それぞれにおける前記第1連続部が、径方向内側で隣接する他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の一方側にずらされて配置されるとともに、前記最内側素線層を除く複数の残部の素線層それぞれにおける前記第1連続部が、径方向内側で隣接する他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の他方側にずらされて配置されているので、前記一部の素線層を形成したときに生じた前記素線の余剰分若しくは不足分を、前記残部の素線層を形成したときに吸収若しくは補うことが可能になる。
したがって、タイヤ用ビードコアを構成する素線の終端を、多数の素線層のうち最も径方向内側に位置する最内側素線層および最も径方向外側に位置する最外側素線層それぞれの巻回始端が位置する周方向位置に近づけることが可能になり、このビードコアの径方向における大きさの周方向に沿った均一性が高められることになり、空気入りタイヤのユニフォミティを確実に向上させることができる。
ここで、本発明のタイヤ用ビードコアは、前記複数の一部の素線層は、このタイヤ用ビードコアの径方向内側部分を構成するとともに、それぞれの前記第1連続部は、前記最内側素線層の前記第1連続部に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って一方側に大きくずらされて配置され、前記複数の残部の素線層は、タイヤ用ビードコアの径方向外側部分を構成するとともに、それぞれの前記第1連続部は、前記複数の一部の素線層のうち最も径方向外側に位置する中間素線層の第1連続部に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って他方側に大きくずらされて配置されてもよい。
この場合、タイヤ用ビードコアの径方向内側部分を構成する前記複数の一部の素線層それぞれにおける第1連続部が、最も径方向内側に位置する最内側素線層の第1連続部に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って一方側に大きくずらされて配置され、タイヤ用ビードコアの径方向外側部分を構成する前記複数の残部の素線層それぞれにおける第1連続部が、中間素線層の第1連続部に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って他方側に大きくずらされて配置されているので、タイヤ用ビードコアの径方向内側部分を形成するときに生じた前記素線の余剰分若しくは不足分を、その後でタイヤ用ビードコアの径方向外側部分を形成するときに吸収若しくは補うことが可能になる。
また、全ての前記第1連続部の周方向に沿った長さが互いに同等とされ、前記複数の一部の素線層それぞれにおける前記第1連続部の、径方向内側で隣接する他の素線層の前記第1連続部に対する周方向の一方側に向けた各ずれ量の総和と、前記複数の残部の素線層それぞれにおける前記第1連続部の、径方向内側で隣接する他の素線層の前記第1連続部に対する周方向の他方側に向けた各ずれ量の総和と、の差が、前記第1連続部の周方向に沿った長さよりも小さくなってもよい。
この場合、前記差が、第1連続部の周方向に沿った長さよりも小さくなっているので、前記素線の終端を、最内側素線層および最外側素線層それぞれの巻回始端が位置する周方向位置に確実に近づけることが可能になる。
なお、前記差は零若しくは零に近い方がより好ましい。
この場合、空気入りタイヤのユニフォミティを確実に向上させることができる。
さらに、本発明の空気入りタイヤは、本発明のタイヤ用ビードコアをビード部に有することを特徴とする。
この発明では、空気入りタイヤのユニフォミティや耐久性を確実に向上させることができる。
この発明によれば、タイヤ用ビードコアを構成する素線の終端を、最内側素線層および最外側素線層それぞれの巻回始端が位置する周方向位置に近づけることが可能になり、製品タイヤのユニフォミティを確実に向上させることができる。
以下、本発明に係るタイヤ用ビードコアおよび空気入りタイヤの一実施形態を図1から図9を参照しながら説明する。
まず、空気入りタイヤ1は、図1に示されるように、左右一対のビード部2と、これらのビード部2からそれぞれ略半径方向外側に向かって延びる左右一対のサイドウォール部3と、これらのサイドウォール部3の半径方向外端同士をつなげる円筒状のトレッド部4とを備えている。
本実施形態では、この空気入りタイヤ1には、ビード部2にそれぞれ埋設されたビードコア(タイヤ用ビードコア)10間をトロイダル状に延びてサイドウォール部3およびトレッド部4を補強するカーカス層5が備えられている。図示の例では、このカーカス層5の幅方向両端部は、スティフナー6が付着されたビードコア10の周りにその半径方向内側を通って半径方向外側に向けて折り返されている。
また、カーカス層5は少なくとも1枚のカーカスプライ5aから構成され、このカーカスプライ5aの内部にはラジアル方向(子午線方向)に延びる非伸張性のコードが多数本埋設されている。さらに、カーカス層5においてビード部2の周りに位置する部分はワイヤーチェーファー7により覆われている。
ここで、トレッド部4においてカーカス層5のクラウン部よりも半径方向外側に位置する部分には、複数のベルトプライ8aが積層されてなるベルト層8が埋設されている。なお、ベルトプライ8aの内部には非伸張性コードが多数本埋設されている。このコードは、幅方向および周方向の双方向に対して交差する方向に延在し、半径方向で隣り合うベルトプライ8a内の非伸張性コードは互いに交差している。
さらに、トレッド部4の外表面には、周方向に延びる複数本の主溝4aと、これらの主溝4aに交差する方向に延びる複数本の図示されない横溝と、が形成されている。
ビードコア10は、図2から図8に示されるように、非伸張性の素線が幅方向Hに沿って螺旋状に巻回されて形成された素線層13、14、15、16、17、18が、この巻回動作が幅方向Hに沿って往路H1および復路H2で交互に繰り返されて径方向外側に向けて多数積層されることにより断面多角形状に形成されている。
また、素線層13〜18は、周方向に沿って平行に延びるとともに、互いに同軸関係を保ちつつ側端同士が互いに当接させられた状態で幅方向Hに複数配置されたリング部11と、幅方向Hで隣接する2つのリング部11のうち、一方のリング部11の周方向終端11aから他方のリング部11の周方向始端11bまで周方向に対して傾斜しながら延びることで両リング部11を連続させる第1連続部12と、を備えている。
そして、ビードコア10は、この素線層13〜18が、リング部11の幅方向Hに沿った位置が半ピッチずらされた状態で径方向に多数積層されて構成されている。
さらに、このビードコア10には、前述と同一の素線から構成され、径方向で隣接する2つの素線層13〜18のうち、径方向内側に位置する一方の素線層13〜17の巻回終端Xから径方向外側に位置する他方の素線層14〜18の巻回始端Yまで周方向に対して傾斜しながら延びることで両素線層13〜18を連続させる第2連続部19が備えられている。なお、図2〜図7では、第2連続部19に点状のハッチングを付している。
ここで、素線層13〜18の巻回終端Xは、素線層13〜18を構成する複数のリング部11のうち、最後に巻回されて幅方向Hの端部に配置される後端リング部20の周方向終端11aとなっている。また、素線層13〜18の巻回始端Yは、素線層13〜18を構成する複数のリング部11のうち、最初に巻回されて幅方向Hの端部に配置される前端リング部21の周方向始端11bとなっている。
そして、第2連続部19は、前記後端リング部20の周方向終端11aから周方向に対して傾斜しながら、この後端リング部20が位置する幅方向位置に対して半ピッチ、つまりこの素線の半径分だけ幅方向Hにずれた位置まで延びている。さらにこの第2連続部19の先端に、当該後端リング部20を有する素線層13〜17上に積層された素線層14〜18が有する前端リング部21の周方向始端11bが連続している。
図示の例では、ビードコア10は6つの素線層13〜18を備え、これらのうち径方向最内側に位置する第1素線層(最内側素線層)13には7つのリング部11が、最内側から2番目の第2素線層14には8つ、同3番目の第3素線層(中間素線層)15には9つ、同4番目の第4素線層16には8つ、同5番目の第5素線層17には7つ、そして同6番目の第6素線層(最外側素線層)18には6つのリング部11がそれぞれ備えられている。
ここで、第1素線層13と第2素線層14とを連続させる第2連続部19、および第2素線層14と第3素線層15とを連続させる第2連続部19はそれぞれ、図2および図3に示されるように、前記後端リング部20の周方向終端11aから周方向に対して傾斜しながら、この後端リング部20が位置する幅方向位置に対して半ピッチだけ幅方向Hの外側にずれた位置まで延びている。また、第3素線層15と第4素線層16とを連続させる第2連続部19、第4素線層16と第5素線層17とを連続させる第2連続部19、および第5素線層17と第6素線層18とを連続させる第2連続部19はそれぞれ、図4から図6に示されるように、前記後端リング部20の周方向終端11aから周方向に対して傾斜しながら、この後端リング部20が位置する幅方向位置に対して半ピッチだけ幅方向Hの内側にずれた位置まで延びている。
また、リング部11は、前述のように各素線層13〜18毎に複数備えられているため、第1連続部12もこれに対応して複数備えられている。
さらに本実施形態では、各素線層13〜18内において、複数の第1連続部12の各周方向位置が互いに同じとされて、幅方向Hで隣り合う第1連続部12の側端同士がその全長にわたって互いに当接している。
そして前述のように、各素線層13〜18内において、幅方向Hで隣り合う各リング部11の側端同士が互いに当接し、かつ幅方向Hで隣り合う各第1連続部12の側端同士が互いに当接しているので、各素線層13〜18内においてリング部11同士の間および第1連続部12同士の間に空隙がない状態となっている。
ここで、前記素線は、単線または撚り線からなる断面円形状のスチール線と、該スチール線を被覆するゴム層と、から構成されている。このようにスチール線をゴム層で被覆することにより、後述のようなビードコア10の成形時に、素線を相手方に接着させて固定することが可能になり、この素線の位置決め精度を向上させることができる。
そして、本実施形態では、径方向で隣り合う2つの素線層13〜18のうち、一方の素線層13〜18における第1連続部12、および他方の素線層13〜18における第1連続部12それぞれの周方向位置が互いに異なっている。図示の例では、ビードコア10内に存在する全ての第1連続部12の周方向に沿った長さは、例えば約50mmで互いに同等になっている。また、これらの第1連続部12の周方向に対する傾斜角度の大きさは互いに同等になっている。さらに、径方向で隣り合う各素線層13〜18の第1連続部12同士で周方向に対する傾斜方向が互いに異なっている。なお、1周360°の各素線層13〜18中に、リング部11が約350°占め、第1連続部12が約10°占めている。
さらに本実施形態では、多数の素線層13〜18のうち、第1素線層13を除くこのビードコア10の径方向内側部分10aを構成する複数の素線層(一部の素線層)14、15それぞれにおける第1連続部12は、第1素線層13の第1連続部12に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って一方側に大きくずらされて配置されている。図示の例では、ビードコア10の径方向内側部分10aを構成する複数の素線層14、15は、第2、第3素線層14、15となっている。
第2素線層14の第1連続部12は、図2および図3に示されるように、第1素線層13の第1連続部12から第1連続部12の周方向に沿った全長(以下、第1連続部12の全長という)分だけ巻回方向Aの上流側にずれた位置に配置されている。また、第3素線層15の第1連続部12は、図3および図4に示されるように、第2素線層14の第1連続部12から第1連続部12の全長分だけ巻回方向Aの上流側にずれた位置に配置されている。
なお、第1〜第3素線層13〜15ではそれぞれ、複数のリング部11のうち、前端リング部21の周方向始端11bつまり巻回始端Yの周方向位置と、他のリング部11の各周方向始端11bの周方向位置とが一致している。また、第1、第2素線層13、14ではそれぞれ、複数のリング部11のうち、後端リング部20の周方向終端11aつまり巻回終端Xが、他のリング部11の周方向終端11aよりも巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長の半分だけずらされて配置されている。さらに、第3素線層15における複数のリング部11のうち、後端リング部20の周方向終端11aつまり巻回終端Xの周方向位置と、他のリング部11の各周方向終端11aの周方向位置とが一致している。
なお、第2素線層14における複数のリング部11の各周方向始端11bは、第1素線層13における複数のリング部11の各周方向始端11bに対して、巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。また、第3素線層15における複数のリング部11の各周方向始端11bは、第2素線層14における複数のリング部11の各周方向始端11bに対して、巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。
さらに、第2素線層14における複数のリング部11のうち、後端リング部20を除く他のリング部11の周方向終端11aは、第1素線層13における複数のリング部11のうち、後端リング部20を除く他のリング部11の周方向終端11aに対して、巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。また、第3素線層15における複数のリング部11の各周方向終端11aは、第2素線層14における複数のリング部11のうち、後端リング部20を除く他のリング部11の周方向終端11aに対して、巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。
さらに、第1素線層13において、第1連続部12の周方向中央部は巻回始端Yに対して巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長の半分だけ離れて配置されている。
また、多数の素線層13〜18のうち、ビードコア10の径方向外側部分10bを構成する複数の素線層(残部の素線層)16〜18それぞれにおける第1連続部12は、第3素線層15の第1連続部12に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って他方側に大きくずらされて配置されている。図示の例では、ビードコア10の径方向外側部分10bを構成する複数の素線層16〜18は、第4〜第6素線層16〜18となっている。
第4素線層16の第1連続部12は、図4および図5に示されるように、第3素線層15の第1連続部12から第1連続部12の全長の半分だけ巻回方向Aの下流側にずれた位置に配置されている。また、第5素線層17の第1連続部12は、図5および図6に示されるように、第4素線層16の第1連続部12から第1連続部12の全長分だけ巻回方向Aの下流側にずれた位置に配置されている。さらに、第6素線層18の第1連続部12は、図6および図7に示されるように、第5素線層17の第1連続部12から第1連続部12の全長分だけ巻回方向Aの下流側にずれた位置に配置されている。
なお、第4〜第6素線層16〜18ではそれぞれ、複数のリング部11のうち、前端リング部21の周方向始端11bつまり巻回始端Yは、他のリング部11の各周方向始端11bよりも巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長の半分だけずらされて配置されている。また、第4、第5素線層16、17ではそれぞれ、複数のリング部11のうち、後端リング部20の周方向終端11aつまり巻回終端Xの周方向位置と、他のリング部11の各周方向終端11aの周方向位置とが一致している。第6素線層18では、複数のリング部11のうち、後端リング部20の周方向終端11aつまり巻回終端Xは、他のリング部11の各周方向終端11aよりも巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長の半分だけずらされて配置されている。
さらに、第4素線層16における複数のリング部11のうち、前端リング部21を除く他のリング部11の周方向始端11bは、第3素線層15における複数のリング部11の各周方向始端11bに対して、巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長の半分だけ離れて配置されている。さらにまた、第4素線層16における前端リング部21の周方向始端11bつまり巻回始端Yの周方向位置は、第3素線層15における複数のリング部11の各周方向始端11bの周方向位置と一致している。また、第5素線層17における複数のリング部11のうち前端リング部21を除く他のリング部11の各周方向始端11bは、第4素線層16における複数のリング部11のうち前端リング部21を除く他のリング部11の各周方向始端11bに対して、巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。
さらに、第6素線層18における複数のリング部11のうち前端リング部21を除く他のリング部11の各周方向始端11bは、第5素線層17における複数のリング部11のうち前端リング部21を除く他のリング部11の各周方向始端11bに対して、巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。
以上より、第6素線層18における複数のリング部11のうち前端リング部21を除く他のリング部11の各周方向始端11bは、第1素線層13における複数のリング部11の各周方向始端11bに対して、巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長の半分だけ離れて配置されている。そして、第6素線層18における前端リング部21の周方向始端11bつまり巻回始端Yの周方向位置と、第1素線層13の巻回始端Yの周方向位置とが一致している。
さらに、第4素線層16における複数のリング部11の各周方向終端11aは、第3素線層15における複数のリング部11の各周方向終端11aに対して、巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長の半分だけ離れて配置されている。また、第5素線層17における複数のリング部11の各周方向終端11aは、第4素線層16における複数のリング部11の各周方向終端11aに対して、巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。
さらに、第6素線層18における複数のリング部11のうち、後端リング部20を除く他のリング部11の各周方向終端11aは、第5素線層17における複数のリング部11の各周方向終端11aに対して、巻回方向Aの下流側に第1連続部12の全長分だけ離れて配置されている。
以上より、第6素線層18における複数のリング部11のうち、後端リング部20を除く他のリング部11の各周方向終端11aは、第1素線層13における複数のリング部11の各周方向始端11bに対して、巻回方向Aの上流側に第1連続部12の全長の半分だけ離れて配置されている。そして、第6素線層18における後端リング部20の周方向終端11aつまり巻回終端Xの周方向位置と、第1素線層13の巻回始端Yの周方向位置と、第6素線層18の巻回始端Yの周方向位置と、が一致している。
また、以上より、第1〜第6素線層13〜18のうち、第2、第3素線層14、15それぞれにおける第1連続部12は、径方向内側で隣接する第1、第2素線層13、14に対して巻回方向Aの上流側にずらされて配置されるとともに、第4〜第6素線層16〜18それぞれにおける第1連続部12は、径方向内側で隣接する第3〜第5素線層15〜17における第1連続部12に対して巻回方向Aの下流側にずらされて配置されている。
さらに、第2素線層14における第1連続部12の、第1素線層13の第1連続部12に対する巻回方向Aの上流側に向けたずれ量と、第3素線層15における第1連続部12の、第2素線層14の第1連続部12に対する巻回方向Aの上流側に向けたずれ量と、の和と、第4素線層16における第1連続部12の、第3素線層15の第1連続部12に対する巻回方向Aの下流側に向けたずれ量と、第5素線層17における第1連続部12の、第4素線層16の第1連続部12に対する巻回方向Aの下流側に向けたずれ量と、第6素線層18における第1連続部12の、第5素線層17の第1連続部12に対する巻回方向Aの下流側に向けたずれ量と、の和との差が、第1素線層13において巻回始端Yに対する第1連続部12の周方向中央部の巻回方向Aの上流側に向けたずれ量と同等になっている。つまり、前記差は、第1連続部12の全長の半分と同等になっている。また、前者の和は、後者の和よりも第1連続部12の全長の半分だけ小さくなっている。なお、前記差は絶対値である。
次に、以上のように構成されたタイヤ用ビードコア10の製造方法について説明する。
このタイヤ用ビードコア10を形成する製造装置には、図9に示されるように、回転軸回りに並べられ半径方向に同期移動可能に設けられるとともに、外周面に周方向溝31が形成された複数の弧状セグメント32を有する成形フォーマ30が備えられている。弧状セグメント32の外周面は回転軸に対して傾斜している。また、周方向溝31は、回転軸に沿った断面視で六角形を二分割した台形状となっている。
そして、成形フォーマ30を回転軸回りに回転させながら周方向溝31に素線を供給し、該素線を周方向溝31の底面31aと一方の傾斜側面31bとの境界近傍に押付けながら、1周から第1連続部12の周方向に沿った長さを減じた長さだけ巻回する。これにより、周方向溝31内には、周方向に沿って平行に延び、かつ周方向に沿った長さが1周長に近いリング状のリング部11が形成される。
このようにリング部11が周方向終端11aまで形成されると、前記素線の供給位置を他方の傾斜側面31c側に徐々にずらし(往路H1)、素線を周方向に対して傾斜させながらリング部11の周方向始端11bの側部に当接するまでさらに周方向溝31内で巻回して、第1連続部12を形成する。
以上の工程を幅方向Hに沿って繰り返し行うことにより、周方向溝31の底面31a上で、周方向に沿って平行に延びるとともに、互いに同軸関係を保ちつつ側端同士が互いに当接させられた状態で幅方向Hに複数配置されたリング部11と、幅方向Hで隣接する2つのリング部11のうち、一方のリング部11の周方向終端11aから他方のリング部11の周方向始端11bまで周方向に対して傾斜しながら延びることで両リング部11を連続させる第1連続部12と、を備えた第1素線層13を形成する。
この過程において、素線の周方向溝31内に向けた供給位置を制御することで、複数の第1連続部12の各周方向位置を互いに同じにすることにより、幅方向Hで隣り合う第1連続部12の側端同士をその全長にわたって互いに当接させる。
そして、前記素線を、第1素線層13の巻回終端Xから、周方向溝31の他方の傾斜側面31c側に向けて傾斜させながら、先端が第1素線層13の巻回終端Xから前記他方の傾斜側面31c側に素線の半径分だけずれた位置に達するまでさらに巻き進めて第2連続部19を形成する。この第2連続部19の先端が第2素線層14の巻回始端Yとなる。その後、前述と同様にしてリング部11を形成した後に、前記素線の供給位置を一方の傾斜側面31b側に徐々にずらし(復路H2)、第1連続部12を形成する。
以上の工程を幅方向Hに沿って繰り返し行うことにより、第2素線層14を形成する。
この過程において、素線の周方向溝31内に向けた供給位置を制御することで、第2素線層14の第1連続部12を、第1素線層13における第1連続部12の周方向位置に対して巻回方向Aの上流側にずれた位置に形成する。
その後、前述の工程を繰り返し行って第3〜第6素線層15〜18を径方向外側にこの順に形成しながら積層することで、径方向で隣り合う2つの素線層13〜18のうち、一方の素線層13〜18における第1連続部12、および他方の素線層13〜18における第1連続部12それぞれの周方向位置が互いに異なったビードコア10を形成する。
また、以上の工程において、第1〜第3素線層13〜15を形成する過程で、第1素線層13を形成した後、この素線層13上に第2、第3素線層14、15をこの順に形成して積層するときに、第1連続部12を、直前に形成した第1、第2素線層13、14の第1連続部12に対して巻回方向Aの上流側にずれた位置に形成する。
さらに、第3素線層15上に第4〜第6素線層16〜18をこの順に形成して積層するときに、第1連続部12を、直前に形成した第3〜第5素線層15〜17の第1連続部12に対して巻回方向Aの下流側にずれた位置に形成する。
そして、第2、第3素線層14、15それぞれにおける第1連続部12の、直前に形成した第1、第2素線層13、14の第1連続部12に対する巻回方向Aの上流側に向けた各ずれ量の総和と、第4〜第6素線層16〜18それぞれにおける第1連続部12の、直前に形成した第3〜第5素線層15〜17の第1連続部12に対する巻回方向Aの下流側に向けた各ずれ量の総和と、の差を第1連続部12の全長の半分と同等にして、タイヤ用ビードコア10を形成する。
以上説明したように、本実施形態によるタイヤ用ビードコア10によれば、タイヤ用ビードコア10の径方向内側部分10aを構成する第2、第3素線層14、15それぞれにおける第1連続部12が、第1素線層13の第1連続部12に対して、径方向Kの外側に離れて位置するものほど巻回方向Aの上流側に大きくずらされて配置され、タイヤ用ビードコア10の径方向外側部分10bを構成する第4〜第6素線層16〜18それぞれにおける第1連続部12が、第3素線層14の第1連続部12に対して、径方向Kの外側に離れて位置するものほど巻回方向Aの下流側に大きくずらされて配置されているので、タイヤ用ビードコア10の径方向内側部分10aを形成するときに生じた前記素線の余剰分を、その後でタイヤ用ビードコア10の径方向外側部分10bを形成するときに吸収することが可能になる。
したがって、タイヤ用ビードコア10を構成する素線の終端を、第1素線層13および第6素線層18それぞれの巻回始端Yが位置する周方向位置に近づけることが可能になり、このビードコア10の径方向Kにおける大きさの周方向に沿った均一性が高められることになり、空気入りタイヤ1のユニフォミティを確実に向上させることができる。
さらに本実施形態では、前記差が、第1連続部12の全長よりも小さくなっているので、前記素線の終端を、第1素線層13および第6素線層18それぞれの巻回始端Yが位置する周方向位置に確実に近づけることが可能になる。
また、径方向Kで隣り合う2つの素線層のうち、一方の素線層における第1連続部12、および他方の素線層における第1連続部12それぞれの周方向位置が互いに異なっているので、図10で示したような、このビードコア10において、幅方向Hに沿った多数箇所で径方向Kに隣り合う全ての素線の幅方向位置が互いに一致する周方向部分、つまり径方向Kにおける大きさが局所的に大きくなる周方向部分が生ずるのを防ぐことが可能になる。したがって、ビード部2にこのビードコア10を備えた製品タイヤ1のユニフォミティの悪化を招いたり、あるいはこのビードコア10の耐久性の低下を招いたりするのを防ぐことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、タイヤ用ビードコア10が6つの素線層13〜18が積層されてなる構成を示したが、素線層の個数は適宜変更してもよい。
また、各素線層13〜18が有するリング部11の個数も適宜変更してもよい。
さらに、前記実施形態では、素線が断面円形状のスチール線を備える構成を示したが、これに代えて例えば断面六角形状等の多角形状のスチール線を採用してもよい。
また、多数の素線層13〜18のうち、径方向で隣り合う各素線層13〜18における第1連続部12の周方向に沿ったずれ量は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、ビードコア10の径方向内側部分10aを構成する複数の素線層14、15それぞれにおける第1連続部12を、第1素線層13の第1連続部12に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って一方側に大きくずらして配置する一方、ビードコア10の径方向外側部分10bを構成する複数の素線層16〜18それぞれにおける第1連続部12を、第3素線層15の第1連続部12に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って他方側に大きくずらして配置したが、これに限らず、多数の素線層13〜18のうち、第1素線層13を除く複数の一部の素線層それぞれにおける第1連続部12を、径方向内側で隣接する他の素線層における第1連続部12に対して巻回方向Aの一方側にずらして配置するとともに、第1素線層13を除く複数の残部の素線層それぞれにおける第1連続部12を、径方向内側で隣接する他の素線層における第1連続部12に対して巻回方向Aの他方側にずらして配置すれば、適宜変更してもよい。
例えば、多数の素線層のうち第1素線層13を除く複数の素線層それぞれにおける第1連続部が、径方向内側で隣接する他の素線層の第1連続部に対して周方向にずれる方向を、径方向に沿って交互に異ならせる等してもよい。
さらに、前記実施形態では、前記差を第1連続部12の全長の半分と同等にしたが、これに限らず適宜変更してもよく、好ましくは前記差を第1連続部12の全長よりも小さくしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
タイヤ用ビードコアを構成する素線の終端を、最内側素線層および最外側素線層それぞれの巻回始端が位置する周方向位置に近づけることが可能になり、製品タイヤのユニフォミティを確実に向上させることができる。
本発明に係る一実施形態において、空気入りタイヤの幅方向に沿った断面図である。 図1に示す空気入りタイヤに備えられたビードコアの第1素線層、第2素線層の周方向始端側部分およびこれらを連続する第2連続部を示す平面図である。 図1に示す空気入りタイヤに備えられたビードコアの第2素線層、第1素線層の周方向終端側部分、第3素線層の周方向始端側部分、第1素線層と第2素線層とを連続する第2連続部および第2素線層と第3素線層とを連続する第2連続部を示す平面図である。 図1に示す空気入りタイヤに備えられたビードコアの第3素線層、第2素線層の周方向終端側部分、第4素線層の周方向始端側部分、第2素線層と第3素線層とを連続する第2連続部および第3素線層と第4素線層とを連続する第2連続部を示す平面図である。 図1に示す空気入りタイヤに備えられたビードコアの第4素線層、第3素線層の周方向終端側部分、第5素線層の周方向始端側部分、第3素線層と第4素線層とを連続する第2連続部および第4素線層と第5素線層とを連続する第2連続部を示す平面図である。 図1に示す空気入りタイヤに備えられたビードコアの第5素線層、第4素線層の周方向終端側部分、第6素線層の周方向始端側部分、第4素線層と第5素線層とを連続する第2連続部および第5素線層と第6素線層とを連続する第2連続部を示す平面図である。 図1に示す空気入りタイヤに備えられたビードコアの第6素線層、第5素線層の周方向終端側部分およびこれらを連続する第2連続部を示す平面図である。 図2〜図7に示すビードコアの、(a)周方向位置(a)の縦断面図、(b)周方向位置(b)の縦断面図、(c)周方向位置(c)の縦断面図、(d)周方向位置(d)の縦断面図、(e)周方向位置(e)の縦断面図、(f)周方向位置(f)の縦断面図、および(g)周方向位置(g)の縦断面図である。 本発明に係る一実施形態として示したビードコアの製造装置の要部拡大図である。 本発明に係る従来例として示したビードコアの縦断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 ビード部
10 タイヤ用ビードコア
10a 径方向内側部分
10b 径方向外側部分
11 リング部
11a 周方向終端
11b 周方向始端
12 第1連続部
13〜18 素線層
13 第1素線層(最内側素線層)
14 第2素線層(一部の素線層)
15 第3素線層(一部の素線層、中間素線層)
16 第4素線層(残部の素線層)
17 第5素線層(残部の素線層)
18 第6素線層(残部の素線層、最外側素線層)
19 第2連続部
A 巻回方向(周方向)
H 幅方向
H1 往路
H2 復路
K 径方向
X 巻回終端
Y 巻回始端

Claims (5)

  1. 非伸張性の素線が幅方向に沿って螺旋状に巻回されて形成された素線層が、この巻回動作が幅方向に沿って往路および復路で交互に繰り返されて径方向に多数積層されることにより、断面多角形状に形成されたタイヤ用ビードコアであって、
    前記素線層は、周方向に沿って平行に延びるとともに、互いに同軸関係を保ちつつ側端同士が互いに当接させられた状態で幅方向に複数配置されたリング部と、幅方向で隣接する2つのリング部のうち、一方のリング部の周方向終端から他方のリング部の周方向始端まで周方向に対して傾斜しながら延びることで両リング部を連続させる第1連続部と、を備え、
    径方向で隣接する2つの素線層のうち、径方向内側に位置する素線層の巻回終端から径方向外側に位置する素線層の巻回始端まで周方向に対して傾斜しながら延びることで両素線層を連続させる第2連続部が備えられ、
    各素線層内において、複数の第1連続部の各周方向位置が互いに同じとされて、幅方向で隣り合う第1連続部の側端同士がその全長にわたって互いに当接させられ、
    多数の素線層のうち、最も径方向内側に位置する最内側素線層を除く複数の一部の素線層それぞれにおける前記第1連続部は、径方向内側で隣接する他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の一方側にずらされて配置されるとともに、前記最内側素線層を除く複数の残部の素線層それぞれにおける前記第1連続部は、径方向内側で隣接する他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の他方側にずらされて配置されていることを特徴とするタイヤ用ビードコア。
  2. 請求項1記載のタイヤ用ビードコアであって、
    前記複数の一部の素線層は、このタイヤ用ビードコアの径方向内側部分を構成するとともに、それぞれの前記第1連続部は、前記最内側素線層の前記第1連続部に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って一方側に大きくずらされて配置され、
    前記複数の残部の素線層は、タイヤ用ビードコアの径方向外側部分を構成するとともに、それぞれの前記第1連続部は、前記複数の一部の素線層のうち最も径方向外側に位置する中間素線層の第1連続部に対して、径方向外側に離れて位置するものほど周方向に沿って他方側に大きくずらされて配置されていることを特徴とするタイヤ用ビードコア。
  3. 請求項1または2に記載のタイヤ用ビードコアであって、
    全ての前記第1連続部の周方向に沿った長さが互いに同等とされ、
    前記複数の一部の素線層それぞれにおける前記第1連続部の、径方向内側で隣接する他の素線層の前記第1連続部に対する周方向の一方側に向けた各ずれ量の総和と、前記複数の残部の素線層それぞれにおける前記第1連続部の、径方向内側で隣接する他の素線層の前記第1連続部に対する周方向の他方側に向けた各ずれ量の総和と、の差が、前記第1連続部の周方向に沿った長さよりも小さくなっていることを特徴とするタイヤ用ビードコア。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のタイヤ用ビードコアをビード部に有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のタイヤ用ビードコアの製造方法であって、
    前記素線を周方向に沿って平行に巻回することでリング部を形成する工程と、前記素線を周方向に対して傾斜させながら前記リング部の周方向始端の側部に当接するまでさらに巻回して第1連続部を形成する工程と、を幅方向に沿って交互に繰り返し行うことで、前記素線層を形成するときに、複数の第1連続部の各周方向位置を互いに同じにすることにより、幅方向で隣り合う第1連続部の側端同士をその全長にわたって互いに当接させ、
    前記素線層を形成した後、この素線層上に新たな素線層を形成して積層する前に、前記素線を周方向に対して傾斜させながらさらに巻回して前記第2連続部を形成し、
    その後、前記素線をさらに巻回してこの素線層上に新たな素線層を順次形成して積層する過程で、
    前記複数の一部の素線層それぞれにおける前記第1連続部を、直前に形成した他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の一方側にずらして配置するとともに、前記複数の残部の素線層それぞれにおける前記第1連続部を、直前に形成した他の素線層における前記第1連続部に対して周方向の他方側にずらして配置し前記タイヤ用ビードコアを形成することを特徴とするタイヤ用ビードコアの製造方法。
JP2008159180A 2008-06-18 2008-06-18 タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法 Pending JP2010000827A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008159180A JP2010000827A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008159180A JP2010000827A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010000827A true JP2010000827A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41582913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008159180A Pending JP2010000827A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010000827A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014207129A1 (fr) * 2013-06-28 2014-12-31 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Tringle pour pneumatique, pneumatique et procédé de fabrication
JP2016216044A (ja) * 2011-12-15 2016-12-22 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2017124661A (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2018079931A (ja) * 2018-01-17 2018-05-24 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN108068560A (zh) * 2016-11-14 2018-05-25 东洋橡胶工业株式会社 充气轮胎
US11312190B2 (en) * 2017-01-23 2022-04-26 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016216044A (ja) * 2011-12-15 2016-12-22 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
WO2014207129A1 (fr) * 2013-06-28 2014-12-31 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Tringle pour pneumatique, pneumatique et procédé de fabrication
FR3007690A1 (fr) * 2013-06-28 2015-01-02 Michelin & Cie Tringle pour pneumatique, pneumatique et procede de fabrication
JP2017124661A (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2017122741A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
US11413909B2 (en) 2016-01-12 2022-08-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
CN108068560A (zh) * 2016-11-14 2018-05-25 东洋橡胶工业株式会社 充气轮胎
US11312190B2 (en) * 2017-01-23 2022-04-26 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
JP2018079931A (ja) * 2018-01-17 2018-05-24 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010000827A (ja) タイヤ用ビードコア、空気入りタイヤおよびタイヤ用ビードコアの製造方法
JP2006043908A (ja) タイヤ製造方法
JP2006298238A (ja) 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法
JP5759441B2 (ja) タイヤ形成用のビードコア組立体
JP2002019430A (ja) 空気入りタイヤ
JP2007022283A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP4921793B2 (ja) タイヤ用生ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤ
WO2018105419A1 (ja) 重荷重用タイヤ及び重荷重用タイヤの製造方法
JP2012091781A (ja) 軽量化航空機タイヤ
JP4316525B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2013078902A (ja) ビードコアの製造方法及び空気入りタイヤの製造方法
JP2005289301A (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP4073068B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008168807A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP2014019267A (ja) ケーブルビードおよびこれを用いた空気入りタイヤ
JP2013099905A (ja) ベルト補強層素材の形成方法および、空気入りタイヤ
JP2010076570A (ja) タイヤ
JP5753442B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP7387365B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006159691A (ja) 空気入りタイヤの成型方法およびそれに用いるリボン状ストリップの巻回構造体
JP4316524B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2011037290A (ja) 空気入りタイヤ
JP2010111084A (ja) 航空機用ラジアルタイヤの製造方法及び航空機用ラジアルタイヤ
JP6687381B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JPH0966712A (ja) 空気入りタイヤ