JP2009541456A - アザ三環式化合物およびその使用 - Google Patents

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Abstract

式(I)
Figure 2009541456

の三環式窒素含有化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシド、および抗菌剤としてのその使用。

Description

本発明は、新規化合物、該化合物を含有する組成物、および抗菌剤としてのその使用に関する。
WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO06002047、WO06014580、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561、WO01/25227、WO02/40474、WO02/07572、WO2004035569、WO2004089947、WO04024712、WO04024713、WO04087647、WO2005016916、WO2005097781、WO06010831、WO04035569、WO04089947、WO06021448、WO06032466、WO06038172、WO06046552、WO06134378およびWO06137485は、抗菌活性を有するキノリン、ナフチリジン、モルホリン、シクロヘキサン、ピペリジンおよびピペラジン誘導体を開示する。
WO02/08224 WO02/50061 WO02/56882 WO02/96907 WO2003087098 WO2003010138 WO2003064421 WO2003064431 WO2004002992 WO2004002490 WO2004014361 WO2004041210 WO2004096982 WO2002050036 WO2004058144 WO2004087145 WO06002047 WO06014580 WO06010040 WO06017326 WO06012396 WO06017468 WO06020561 WO01/25227 WO02/40474 WO02/07572 WO2004035569 WO2004089947 WO04024712 WO04024713 WO04087647 WO2005016916 WO2005097781 WO06010831 WO04035569 WO04089947 WO06021448 WO06032466 WO06038172 WO06046552 WO06134378 WO06137485
本発明は、式(I):
Figure 2009541456
[式中、
BおよびDのうち1つは、CHであり、他方は結合であり;
およびZのうち1つは、CHまたはNであり、他方はCHであり;
1aおよびR1bは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によってN−置換されていてもよいアミノ基;またはアミノ基が(C1−4)アルキルで置換されていてもよいアミノカルボニルから選択され;
但し、ZがNならば、R1bはHであり;
は、水素、または(C1−4)アルキルであるか、またはRと一緒になって下記のYを形成し;
Aは、基(i):
Figure 2009541456
(式中、Rは、R1aまたはR1bに関して定義したとおりであるか、またはオキソであり、nは、1または2である)
であるか、または
Aは、基(ii)
Figure 2009541456
であり;
、WおよびWは、CRであるか、または
およびWはCRであって、WはWおよびN間の結合を示し、
Xは、O、CR、またはNRであり;
1つのRは、R1aおよびR1bの定義とおりであって、残りおよびRは水素であるか、または1つのRおよびRはオキソであって、残りは水素であり;
は、水素または(C1−6)アルキルであるか、またはRと一緒になってYを形成し;
は、水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
Yは、CRCH;CHCR;(C=O);CR;CR(C=O);または(C=O)CRであるか;
またはXがCRである場合、RおよびRは一緒になって結合を示し;
Uは、CO、およびCHから選択され;および
は、置換されていてもよい二環式炭素環または4個までのヘテロ原子を含有する複素環系(B):
Figure 2009541456
(ここに、環(a)および(b)のうち少なくとも1つが芳香族であり;
は、芳香環の一部である場合、CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合、CR14であり;
は、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または非芳香環の一部である場合、さらにCR1415であってもよく;
およびXは、独立して、NまたはCであり;
は、芳香環または非芳香環の一部である場合、0〜4個の原子からなるリンカー基であり、各原子は独立して、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、さらにCR1415であってもよく;
は、2〜6個の原子からなるリンカー基であり、Yの各原子は、芳香族または非芳香環の一部である場合、独立して、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、さらに、CR1415であってもよく;
14およびR15の各々は、独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによって一置換または二置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニルから選択され;または
14およびR15は一緒になってオキソを形成してもよく;
各R13は、独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルによって一置換または二置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
各xは、独立して、0、1または2である)である]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシドを提供する。
本発明は、また、治療の必要な哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシドを投与することを特徴とする哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染を治療する方法も提供する。
本発明は、また、哺乳動物における細菌感染の治療において使用するための医薬の製造における式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシドの使用も提供する。
本発明は、また、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシド、および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
特定の態様において、
(1)BがCHであって、Dが結合であり、ZがCHであって、ZがNであるか;
(2)BがCHであって、Dが結合であり、ZがCHであって、ZがCHであるか;
(3)BがCHであって、Dが結合であり、ZがNであって、ZがCHであるか;
(4)Bが結合であって、DがCHであり、ZがNであって、ZがCHであるか;または
(5)Bが結合であって、DがCHであり、ZがCHであって、ZがNである。
特定の態様において、R1aおよびR1bは各々、独立して、水素、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキルチオ、(C1−4)アルキル、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシメチルまたはハロゲン、例えば、フルオロであり、より特別には、水素、メトキシ、メチル、シアノまたはフルオロである。
ある特定の具体例において、R1aまたはR1b基の1つだけが水素以外である。特定の具体例において、R1aはフルオロまたはメトキシであり、R1bは水素である。
特定の態様において、Rは水素である。
の特定の例は、水素;置換されていてもよいヒドロキシ;置換されていてもよいアミノ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;1−ヒドロキシ−(C1−4)アルキル;置換されていてもよいアミノカルボニルを包含する。より特定のR基は、水素;CONH;1−ヒドロキシアルキル、例えば、CHOH;置換されていてもよいヒドロキシ、例えば、メトキシ;置換されていてもよいアミノ;およびハロゲン、特に、フルオロである。最も特別には、Rは水素、ヒドロキシまたはフルオロである。
特定の態様において、Aが(ia)である場合、nは1である。さらなる態様において、Rは3−または4−位である。より特定の態様において、Aは(ia)であり、nは1であって、RはHまたは3位のヒドロキシであり、より特別には、NR基に対してシスである。
特定の態様において、Aが(ii)である場合、XはCRであり、RはHであって、RはHまたはOHである。より特別には、RがOHである場合、それはRに対してトランスである。さらなる態様において、Wは結合である。別の態様において、RはHである。さらなる態様において、WおよびWは、どちらもCHである。Aが3−ヒドロキシピロリジン−4−イルメチルである場合、特定の態様において、配置は(3S,4S)である。
ある特定の具体例において、UはCHである。
ある特定の具体例において、Rは、少なくとも1つがNまたはNR13である2−4個のヘテロ原子を含む8−11個の環原子を有する芳香族複素環(B)であって、ここに、特定の具体例において、Yは2−3個のヘテロ原子を含有し、そのうち1つがSであって、1−2個がNであり、1つのNがXに結合している芳香族複素環(B)である。
別の具体例において、複素環(B)は、置換されていてもよいベンゾ、ピリド、ピリダジノおよびピリミジノから選択される芳香族の環(a)および非芳香族の環(b)を有し、Yは、少なくとも1つのヘテロ原子を含む3−5個の原子、より特別には4個の原子を有し、O、S、CHまたはNR13はXに結合しており、ここに、R13は水素以外であり、NHCOがNを介してXに結合しているか、またはO、S、CHもしくはNHがXに結合している。特定の態様において、環(a)は、芳香族窒素を含有し、より特別には、環(a)は、ピリジン、ピラジンまたはピリミジンである。
特定の具体例において、Rは:
Figure 2009541456
[式中、
→は結合点であり;
はCHまたはOであり;
10は、独立して、水素、ハロゲン、(C1−6)アルキルおよび(C1−6)アルコキシから選択される。
より特別には、R10は、水素、クロロ、メチルおよびメトキシから選択される。
環(B)の例は、置換されていてもよい以下の環を包含する。
(a)および(b)が芳香族のもの:
1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリド−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフル−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シンノリン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル、
Figure 2009541456
[ここに、→は結合点である];
(a)が非芳香族のもの:
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、
Figure 2009541456
[ここに、→は結合点である];
(b)が非芳香族のもの:
1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロール l−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン−7−イル(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]チアジン−7−イル)、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]チアジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−7−イル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル(6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−3−イル)、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン、2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロ[1,8]ナフチリジン−2−イル、
Figure 2009541456
[ここに、→は結合点である]。
いくつかの具体例において、R13は、環(a)にある場合、Hであり、または環(b)にかる場合、さらに(C1−4)アルキル、例えば、メチルまたはイソプロピルである。より特別には、環(b)において、NR13がXに結合する場合、R13はHであり、NR13がXに結合する場合、(C1−4)アルキルである。
さらなる具体例において、R14およびR15は、独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ニトロ、およびシアノから選択される、より特別には、R15は水素である。
より特別には、各R14は、水素、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、ニトロおよびシアノから選択される。まだより特別には、R14は、水素、フッ素またはニトロから選択される。
最も特別には、R14およびR15は各々、Hである。
特定のR基は、
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル、
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)、
4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、
6−ニトロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、
8−ヒドロキシキノリン−2−イル、
ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル、
ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、
ベンゾチアゾール−5−イル、
チアゾロ−[5,4−b]ピリジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル、
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル、
5−カルボニトロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル、
2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル、
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、
2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン、
2−置換4−クロロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン、
2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、
2−置換4−クロロ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、
2−置換4−メチル−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、
2−置換4−メチルオキシ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、
Figure 2009541456
[ここに、→は結合点である]、
特に、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、
2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、
2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン、
2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、
Figure 2009541456
[ここに、→は結合点である]
を包含する。
本明細書中で使用される場合、「アルキル」なる語は、直鎖および分枝鎖を有する基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを包含する。「アルケニル」なる語は、それに応じて解釈されるべきである。
ハロまたはハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを包含する。
ハロアルキル基は、1−3個のハロゲン原子を含む。
本発明内の化合物は、複素環基を含有し、該複素環基の性質によって2以上の互変形態において生じてもよく、かかる互変形態の全てが本発明の範囲内である。
本発明の化合物のいくつかは、水性および有機溶媒などの溶媒から結晶化または再結晶化されていてもよい。かかる場合、溶媒和物が形成されてもよい。本発明は、その範囲内に、水和物を包含する化学量論的溶媒物ならびに凍結乾燥などの工程によって生じうる種々の量の水を含有する化合物を包含する。
さらに、「式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシド」のようなフレーズは、式(I)の化合物、式(I)の化合物のN−オキシド、式(I)の化合物の医薬上許容される塩、式(I)の化合物の溶媒和物、またはこれらのいずれかの医薬上許容される組み合わせを包含することが意図されると理解される。かくして、説明目的で本明細書中で使用される非限定的実施例によって、「式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩または溶媒和物」なる語は、さらに溶媒和物として存在する式(I)の化合物の医薬上許容される塩を包含しうる。
式(I)の化合物は、医薬組成物における使用が意図されるので、特定の具体例において、それらは、実質的に純粋な形態、例えば、少なくとも60%純粋、より適当には少なくとも75%純粋、特に少なくとも85%、特別には少なくとも98%純粋(%は重量/重量に基づく)で提供されると容易に理解されよう。該化合物の不純な調製物は、医薬組成物において用いられるより純粋な形態を調製するために使用してもよく、これらの該化合物の純度の低い調製物は、少なくとも1%、より適当には少なくとも5%、より特別には10〜59%の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシドを含有すべきである。
本発明の特定の化合物は、実施例に示される化合物およびそれらの医薬上許容されるN−オキシド、塩および溶媒和物を包含する。
上記式(I)の化合物の医薬上許容される塩は、酸付加塩または第4アンモニウム塩、例えば、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸との塩、または有機酸、例えば、酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸または酒石酸との塩を包含する。式(I)の化合物は、また、N−オキシドとして調製されてもよい。本発明は、かかる全ての誘導体に及ぶ。
ある特定の式(I)の化合物は、光学異性体、例えば、ジアステレオ異性体およびあらゆる比率での異性体混合物、例えば、ラセミ混合物の形態で存在していてもよい。本発明は全てのかかる形態、特に、純粋な異性形態を包含する。例えば、本発明は、NRおよびRの結合点でのエナンチオマーおよびジアステレオ異性体を包含する。異なる異性形態は、常法によって他から分離または分割してもよく、または、所定の異性体を常法の合成法または立体特異的もしくは不斉合成によって得てもよい。式(I)のある特定の化合物は、また、多形で存在していてもよく、本発明は、かかる多形を包含する。
本発明のさらなる態様において、式(IIA):
Figure 2009541456
[式中、R21は、(C1−6)アルキル、例えば、メチルであり、Lは、LCHCH(OH)−またはCH=CH−であり、ここに、Lは−A−N(R20)R2’またはそれに変換可能な基であり、ここに、R20はURまたはそれに変換可能な基であり、R2’は、Rまたはそれに変換可能な基であり、ここに、Z、Z、A、R1a、R1b、R、UおよびRは式(I)で定義したとおりである]
で示される化合物を環化して、式(IIB):
Figure 2009541456
(IIB)
で示される化合物を得、その後、所望により、または必要に応じて、Lを−A−NR−URに変換し、いずれかの種々の基を相互に変換し、および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを形成することを特徴とする、式(I)の化合物、およびその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシドを調製するための方法が提供される。
がLCHCH(OH)である場合、環化反応は、式(IIA)の化合物を活性化剤、例えば、無水トリフルオロメタンスルホン酸、塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル、無水メタンスルホン酸または無水p−トルエンスルホン酸、および有機塩基、例えば、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンで処理することによって成し遂げられる。メシラートまたはトシラートの調製は、標準的な条件下で行い、式(IIB)の化合物がin situで形成する。
がCH=CH−である場合、環化は、該オレフィンをm−クロロ過安息香酸で処理してエポキシドを生じ、それがin situで環化して、LがOHである式(IIB)の化合物を得ることによって成し遂げることができる。別法では、該オレフィンを水中におけるN−ブロモスクシンイミドで処理することにより、LがBrである式(IIB)の化合物を得る。
該環化は、(i)BがCHであって、Dが結合であり、(ii)Bが結合であって、DがCHである式(IIB)の化合物の混合物を生成する。得られる5−および6−員環生成物の相対的な割合は、使用される特定の基質および正確な反応条件(例えば、溶媒または活性化基)に依存する。生成物の混合物が結晶化工程から生じる場合、クロマトグラフィーを用いて異性体を分離してもよい。
Lは、ヒドロキシ基であってもよく、それを通常の手段、例えば、通常の条件下におけるHA−N(R20)R2’を用いる還元的アルキル化のための1,1,1−トリス−(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードオキソール−3−(1H)−オンによって、アルデヒドに酸化することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience参照)。
別法では、Lはブロモであってもよく、それは、通常の条件下、HA−N(R20)R2’を用いてアルキル化することができる。
通常、R20およびR2’の1つはN−保護基、例えば、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたは9−フルオレニルメチルオキシカルボニルである。これは、当業者によく知られたいくつかの方法(例えば、”Protective Groups in Organic Synthesis”,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Wiley−Interscience,1999参照)、例えば、通常の酸加水分解によって除去されうる。本発明は、さらに、R20が水素である式(IIB)の化合物を提供する。
20が水素である式(IIB)の遊離アミンは、通常の手段によってNRURに変換してもよく、例えば、UがCOまたはSOである化合物の場合、アシル誘導体RCOWまたはRSOWを用いるアミドまたはスルホンアミド形成によって、またはUがCHである化合物の場合、塩基の存在下におけるハロゲン化アルキルRCH−ハライドを用いるアルキル化、アシル誘導体RCOWを用いるアシル化/還元またはアルデヒドRCHOを用いる通常の条件下における還元的アルキル化によって変換してもよい(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience参照)。所望のR基を含有する適当な試薬は、既知の化合物であるか、または既知の化合物と同様に調製されうる(例えば、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2004/035569、WO2004/089947、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06014580、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468およびWO06020561、WO06132739、WO06134378、WO06137485およびEP0559285参照)。
がNH基を含有する場合、これは、R誘導体と式(IIB)の遊離アミンとのカップリングの間に、適当なN−保護基、例えば、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたは9−フルオレニルメチルオキシカルボニルで保護されていてもよい。該保護基は、常法、例えば、トリフルオロ酢酸での処理によって除去されうる。
式(IIA)の化合物は、下記のスキーム1:
Figure 2009541456
Figure 2009541456
によって調製されうる。
(i)タイプ(1)の複素環臭化物は、アリルホウ素試薬(Kotha,Sambasivaraoら、Synlett(2005)12,1877−1880参照)、アリルスズ試薬(Bolm,Carstenら、Journal of Organic Chemistry(2005)70(6),2346−2349参照)、アリルマグネシウムグリニャール試薬(Hourdin,Marieら、Journal of Combinatorial Chemistry(2005)7(2),285−297参照)またはアリルインジウム試薬(Lee,Phil,Advanced Synthesis & Catalysis(2004)346(13−15),1641−1645参照)との反応によって、アリル誘導体(2)に変換することができる。
別法では、該臭化物を金属化することができ、対応する有機金属種(マグネシウム(Beinhoff,Matthias,Synthesis(2003)(1),79−90);リチウム(Lau,Stephen,Canadian Journal of Chemistry(2001)79(11)1541−1545);銅(Inoue,Atsushi,Journal of Organic Chemistry(2001)66(12),4333−4339))を臭化アリルでアルキル化して(2)を得てもよい。
(ii)アリル誘導体(2)のジオール(3)への酸化は、標準的な試薬系、例えば、四酸化オスミウム/N−メチルモルホリン−N−オキシドを用いて達成されうる(Zheng,Taoら、Journal of the American Chemical Society(2005)127(19),6946−6947参照)。当然のことながら、かかる酸化は、適当なキラル酸化系、例えば、ADミックスアルファまたはベータを用いてキラル的に行うことができる(Pinard,Eら、Bioorganic & Medicinal Chemistrイルetters(2001),11(16),2173−2176参照)。これにより、LがLCHCH(OH)である式(IIA)の化合物が提供される。
(iii)ジオール(3)の第1級アルコールは、ハロゲン化スルホニルとの反応によって、置換のために選択的に活性化することができ(Wallner,Sabine R,Organic & Biomolecular Chemistry(2005)3(14),2652−2656参照)、該選択性は、酸化ジブチルスズの触媒量の使用によって増強されうる(Boger,Dale,Journal of the American Chemical Society(1996)118(9),2301−2参照)。
(iv)スルホネート(4)を環化して、最も好都合には、穏やかな塩基性条件下、例えば、メタノール中における炭酸カリウムを用いてエポキシド(5)を得てもよいが(Gooding,Owen,Synthetic Communications(1995),25(8),1155−66)、強塩基条件、例えば、ブチルリチウムを用いてもよい(Chong,J.Michael,Tetrahedron Letters(1994),35(39),7197−200)。エポキシドの別法として、ジオールを環状サルフェートとして活性化してもよい(Bonini,Carlo,Tetrahedron(2005)61(27),6580−6589参照)。当然のことながら、オレフィン(2)を直接、ルテニウムに基づく系を用いて(Yudin,Andrei K,Journal of Organic Chemistry(2001)66(13),4713−4718およびその参考文献参照)、またはメタクロロ過安息香酸を用いることによって(Florez−Alvarez,Jose,Tetrahedron Letters(2002)43(1),171−174)、またはジメチルジオキシランを用いることによって(Bhoga,Umadevi,Tetrahedron Letters(2005)46(31),5239−5242)、エポキシド(5)に酸化してもよい。
(v)該エポキシドをDMFまたはエタノールなどの溶媒中、炭酸ナトリウムまたはカリウム、リン酸水素2ナトリウムまたはトリエチルアミンなどの塩基の存在下、アミンHA−N(R20)Rと反応させて、エタノールアミン(6)(LがLCHCH(OH)であって、Lが−A−N(R20)R2’である式(IIA)の化合物)を得てもよい。スルホネート(4)およびアミンと、例えば、塩基として炭酸カリウムとの反応は、推定されるin situ形成およびエポキシド(5)の反応でエタノールアミン(6)を提供することができるので、エポキシド(5)を単離すことは必須ではなく、または必要でさえない(Bonini,Carlo,Tetrahedron(2005),61(27),6580−6589参照)。
(vi)別法では、アリル誘導体(2)は、メチル複素環(7)から、過酸化ジベンゾイルまたは2,2’−アゾジイソブチロニトリル由来の触媒反応で、N−ブロモスクシンイミドを用いる臭素化によって(Aguirre,Gabrielaら、Bioorganic & Medicinal Chemistry(2005)13(23),6324−6335参照)ブロモメチル誘導体(8)を得て調製されうる。
(vii)ブロモメチル誘導体(8)は、ビニルトリブチルスズ(Crawforth,Catherineら、Tetrahedron Letters(2004)45(3),461−465参照)、ヨウ化銅(I)触媒反応を用いる臭化ビニルマグネシウム(Esumi,Tomoyukiら、Bioorganic & Medicinal Chemistry letters(2004)14(10),2621−2625参照)および有機ホウ素試薬(関連する例について、Langle,Sandrineら、Tetrahedron Letters(2003)44(52),9255−9258参照)を包含する種々の試薬によって、アリル類似体(2)に変換することができる。
(1)および(7)のような中間体は、下記のスキームによって調製されうる。
キノキサリノン系(Z=N)の場合、スキーム2を用いてメチル誘導体(7)を得てもよい。
Figure 2009541456
スキーム2
NBS=N−ブロモスクシンイミド
TMSCl=クロロトリメチルシラン
TMSCHN=(トリメチルシリル)ジアゾメタン
アニリン(XVII)をアシル化によってクロロアセトアミド(XVI)に変換し、それをニトロ化して(XV)を得、次いで、加水分解してニトロアニリン(XIV)を得る。これをシアノ酢酸および五塩化リンでの処理によって、シアノアセトアミド(XIII)に変換する(S.T.Hazeldineら、J.Med.Chem.(2002)44,1758の方法による)。別法では、ニトロ−クロロアセトアミド(XV)をシアン化カリウムで処理して、シアノアセトアミド(XIII)を直接得てもよい。ピリジン中での水酸化ナトリウムを用いる環化により、シアノキノキサリノン−N−オキシド(XII)を得、それを亜ジチオン酸ナトリウムによって、シアノ基の喪失を伴って還元して、式(XI)の化合物を得る。これをまず、オキシ塩化リンで塩素化し、次いで、ナトリウムメトキシドで処理して(X)を得るか、または(XI)をトリエチルアミンの存在下、(トリメチルシリル)ジアゾメタンでメチル化することができる。該経路は特に、R1a=Fの場合に適当である。
およびZがどちらも炭素であるキノリノン系の場合、スキーム3を用いてメチル誘導体(7)を得てもよい。
Figure 2009541456
スキーム3
アニリン(XVII)をシンナミド(XI)に変換し、それを塩化アルミニウムを用いて環化して(フェニル基の喪失を伴う−M.C.Elliotら、J.Med.Chem.47(22),5405−5417(2004),S.R.Inglisら、Synlett,5,898−900(2004)参照)、(VIII)を得る。これを、例えば、ヨウ化メチルを用いて選択的にO−アルキル化して、(VII)を得る。
およびZがどちらも炭素であるキノリノン系の場合、スキーム4を用いてブロモ誘導体(1)を得てもよい。
Figure 2009541456
スキーム4
アニリン(VI)を塩化シンナモイルと反応させて(V)を得ることができ、それを次いで、環化して(該手法の例について、Cottet,F.;Marull,M.;Lefebvre,O.;Schlosser,M European Journal of Organic Chemistry(2003),8,1559参照)、(IV)を得ることができる。これを標準的な条件下でのo−メチル化によって、ブロモ−キノリン(III)に変換することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience参照)。
およびZがどちらもNである臭化ナフチリジノン(1)は、文献、例えば、WO2004058144において知られている。
およびZがどちらもNであり、R1aがフッ素である臭化ナフチリドン(1)の場合、スキーム5を用いてもよい。
Figure 2009541456
スキーム5
DPPA=ジフェニルホスホリルクロリド
カルボン酸(XVIII)をメトキシ中間体(XIX)に変換し、次いで、標準的な条件下におけるクルチウス型転位によって、保護されたアミノピリジン(XX)に変換する(例えば、Smith,M.B.;March,J.M. Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience参照)。エノールエーテル(XXI)は、Fuらの手法を用いるStilleカップリングによって形成される(参考までに、Littke,A.F.;Schwartx,L.;Fu,G.C.J.Am.Chem.Soc.2002,124,6343参照)。(XXI)とSelectfluorR(登録商標)1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンとの反応により、フルオロ−ケトン(XXII)を得る(例えば、Lal,G.S.;Pez,G.P.;Syvret,R.G.Chem.Rev,1996,96,1737参照)。エナミノ−ケトン(XXIII)への変換、脱保護により(XIV)を得、最終的に、標準的な条件下で臭化して、中間体(XXV)を得る(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience参照)。該経路は、特に、R1b=Fの場合に適当である。
、Z、R1a、R1b、R、AおよびRの相互変換は、常法である。保護されていてもよいヒドロキシ基を含有する化合物において、分子の残部を分解することなく除去されうる適当な通常のヒドロキシ保護基は、アシルおよびアルキルシリル基を包含する。N−保護基は、常法によって除去される。
1aおよびR1b基の相互変換は、通常、式(I)、(IIA)または(IIB)の化合物で行われうる。例えば、R1aまたはR1bメトキシは、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Irelandら、J.Amer.Chem.Soc.,1973,7829に記載の一般的な方法)またはHBrでの処理によって、R1aまたはR1bヒドロキシに変換可能である。ハライドなどの脱離基を有する適当なアルキル誘導体を用いるヒドロキシ基のアルキル化により、R1aまたはR1b置換アルコキシを生じる。R1aハロゲンは、常法により他のR1a、例えば、金属触媒カップリング反応を用いて、例えば、Synlett(2003),15,2428−2439 and Angewandte Chemie,International Edition,2003,42(44),5400−5449において概説されるように銅を用いて、ヒドロキシ、アルキルチオール(チオールを経て)およびアミノに変換可能である。R1bハロ、例えば、ブロモは、M.A.Alonsoら、Tetrahedron 2003,59(16),2821の方法によって導入されうる。R1aまたはR1bハロ、例えば、ブロモは、N,N−ジメチルホルムアミド中におけるシアン化銅(I)での処理によってシアノに変換されうる。R1aまたはR1bカルボキシは、R1aまたはR1bシアノの通常の加水分解によって得てもよく、該カルボキシを通常の還元によってヒドロキシメチルに変換してもよい。
式 HA−N(R20)R2’の化合物は、既知の化合物であるか、または既知の化合物と同様に、例えば、WO2004/035569、WO2004/089947、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06014580、WO06134378およびWO06137485と同様に調製されうる。
スキーム6に示されるように、式(xiii)のヒドロキシ−アミノメチルピロリジン(HA−NH(R20),Aは(ii)であり、XはCRであり、Wは結合であり、WおよびWはどちらもCHであり、RおよびRはHであり、RはOHである)は、分取HPLCによって分離される二重に保護されたキラル中間体(xvi)から調製することができる。該ベンジルオキシカルボニル保護基を水素化によって除去して(xv)を得、該アミノ官能基をトリフルオロアセトアミド(xiv)に変換する。t−ブトキシカルボニル(Boc)保護基をHClを用いて除去して、ピロリジン塩酸塩(xiii)を得る。
Figure 2009541456
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
スキーム6
中間体(xvi)は、スキーム7の一般的な方法によって調製されうる。
Figure 2009541456
スキーム7
試薬および条件:(a)N−ヒドロキシベンジルアミン塩酸塩、パラホルムアルデヒド、トルエン、EtOH、80℃;(b)Pd(OH),H(50psi),MeOH,室温;(c)ベンジルオキシカルボニル−スクシンイミド,EtN,ジクロロメタン,室温
スキーム8において、式(xvii)のアミノメチルピロリジン(HA−NH(R20),Aは(ii)であり、XはCRであり、Wは結合であり、WおよびWはどちらもCHであり、R、RおよびRは全てHである)は、市販のBoc−保護アミノメチルピロリジンから調製でき、トリフルオロアセトアミドに変換できる。
Figure 2009541456
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
スキーム8
式(xxi)のアミノメチルモルホリン中間体(HA−NH(R20),Aは(ii)であり、XはOであり、W、WおよびWは各々CHである)は、キラルなジクロロベンジル中間体(xxiii)(WO2003082835)(スキーム9)から、まず、アミノ官能基をBoc−保護基で保護し(xxii)、水素化によってジクロロベンジル基を除去して(xxi)を得、モルホリンN−原子をベンジルオキシカルボニル基(クロマトグラフィーによる精製が可能になる)で保護し(xx)、水素化により所望のモルホリン誘導体(xxi)を得ることによって調製されうる。
Figure 2009541456
スキーム9
ピリミジニルオキサジノン単位R(C)(ここに、Y=O,R10=H)を調製するための方法をスキーム10に示す。
Figure 2009541456
スキーム10
適当に保護されたグリコール酸エチル(該例においてTHP−保護,1)を、ギ酸エチルおよびNaH等の塩基をTHFまたはジエチルエーテル中において用いてホルミル化する。中間体ホルミルエノラート2を次いで、アミジン、この場合、(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド3と直接反応させて、ピリミジノン4を得る。ピリミジノン4をトリフルオロメタンスルホン酸エステル(5)に変換し、次いで、それを適当な溶媒、例えば、1,4−ジオキサン中でアンモニアと反応させて、アミン6を得る。次いで、6のTHP−保護基をメタノール中における酸を用いて除去することによって、アミノアルコール7を得る。無水エタノールなどのアルコール溶媒中、7を塩基およびハロ酢酸エステルで処理することにより、直接、二環式中間体8を得る。該変換は、カリウムtert−ブトキシドおよびアルキル化剤ブロモ酢酸エチルを用いて達成されうる。また、本明細書に記載のアルコキシド塩基の代わりに、アミン塩基、例えば、トリエチルアミンを用いてもよい(類似の例についで、N.V.Sazonov and T.S.Safonova,Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii,1971,1285−1288参照)。次いで、フェニルエテニル側鎖の酸化的開裂によって、最終アルデヒド中間体9を得る。該化合物を得るための1の方法は、1,4−ジオキサン−水と、触媒量のOsOの混合物中、8をNaIOと反応させることによる。他の方法、例えば、オゾン分解もまた、所望の転換を達成するために適当である。
ピリミジンジヒドロピリドンアルデヒド(R(C)、ここに、Y=CHおよびR10=Cl)は、スキーム11に示されるように調製されうる。
Figure 2009541456
スキーム11
マロン酸ジメチル(10)のアニオンとアクリル酸エチル(11)の反応により、トリエステル12が得られる。塩基の存在下、12を(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(3)と縮合して、ジヒドロキシピリミジン13をもたらす。EtOH中におけるトリエチルアミンを用いて該転換を行うことができるが、好ましい条件は、MeOH中におけるNaOMeを利用する。後者の条件下、13のメチルエステル(R=Me)が得られるのに対し、該エチルエステルは前者の条件を用いて保存されることに注意されたい。いずれかのエステル形態、メチルまたはエチルを用いて合成の残りの工程を実施することができる。13をPOClで処理することにより、ジクロロピリミジン14を提供する。NHOHの存在下、密閉管中で14を加熱することにより、通常、15および16優性の成分15、16および17の混合物を得る。次いで、中間体15をMeOH中におけるKCOで処理することによって16に変換することができる。さらに、17をエタノール性HClで処理することにより、15(R=Et)に再循環させることができる。次いで、アルデヒド18の調製は、OsOおよびNaIOを用いる16のオレフィン側鎖の酸化的開裂によって、またはオゾン分解によって完了する。
スキーム12は、デス−クロロアルデヒド20(R(C)、ここに、Y=CHおよびR10=H)を得るために、18において見出される塩素置換基を除去するための1の好都合な方法を説明する。これは、まず、p−トルエンスルホン酸(p−TsOH)およびMeOHを用いてジメチルアセタールを形成することによって18のアルデヒド基を保護し、19を提供することによって達成することができる。次いで、該塩素を、H雰囲気下、Pd−C触媒反応を用いる水素化によって除去する。水性酸、例えば、TFAおよび水での処理により、もう一度、アルデヒド基を遊離させて、かくして、20を提供する。
Figure 2009541456
スキーム12
スキーム13は、ピリミジン環の4位に別の置換基を組み込んだ類似体(例えば、Y=CHおよびR10=OMeまたはMeであるR(C)の場合)を調製するための方法を説明する。これらの類似体は、以前に記載された中間体16から、種々のよく知られた方法を用いて調製することができる。スキーム13には、4−メトキシおよび4−メチル誘導体の調製を示すが、類似または他の方法を用いて幅広い範囲の置換基を組み込んでもよい。下記に示すように、16を還流メタノール中、NaOMeで処理して、メトキシ−含有中間体21Aを提供することができる。メチル基は、メチルボロン酸を用いるPd−媒介性反応によって16から調製することができ、かくして21Bが提供される。オゾン分解などの方法を用いるオレフィン側鎖の酸化的開裂によって、またはOsOおよびNaIOとの反応によって、アルデヒド官能基がもう一度遊離して、22Aおよび22Bが提供される。
Figure 2009541456
スキーム13
=OおよびR10=ClであるR(C)の例の調製に必要なピリミジンオキサジノンアルデヒド単位は、Peace,Carman,Wulfman,Synthesis,658−661,(1971)にしたがって調製されるジアゾマロン酸ジメチル(23)から出発するスキーム14に示される。ロジウム触媒反応下、グリコール酸エチルと23との反応により、置換マロン酸塩24を提供する。ピリミジン環系は、24と(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(3)、およびナトリウムメトキシドとの反応により構成されて25を得る。メチルエステルをナトリウムメトキシド反応条件下で加水分解するとき、中間体25がカルボン酸として単離される。25のPOClでの処理、次いで、MeOHの添加により、ジクロリド−メチルエステル26を提供する。塩素の1つのアンモニアとの交換は、26をNHOHで処理することによって達成することができ、また、第1級アミドが提供され、次いで、それを、HClおよびEtOHを用いてエチルエステル27に変換する。オキサジノン環の形成は、27を極性溶媒、例えば、DMF中、塩基、例えば、KCOで処理することによって実施することができる。加熱は、通常、二環式系28への変換を完了するために必要とされる。アルデヒドへの変換は、2−フェニルエテニル側鎖の酸化的開裂によって達成することができる。該特定の例において、28の側鎖をOsOおよびNaIOと反応させてアルデヒド29を得る。
Figure 2009541456
スキーム14
式(I)の化合物の調製のためのさらなる詳細は、実施例に見出される。
本発明の抗菌化合物は、ヒトまたは獣医学的医薬における使用のためのいずれかの好都合な方法において投与するために、他の抗菌剤と同様に処方されうる。
本発明の医薬組成物は、経口、局所または非経口的使用に適応された形態におけるものを包含し、ヒトを包含する哺乳動物の細菌感染の治療に使用されうる。
該組成物は、いずれかの経路によって投与するために処方されうる。該組成物は、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、ロゼンジ、クリームまたは液体調製物、例えば、経口または滅菌非経口溶液または懸濁液の形態であってもよい。
本発明の局所的処方は、例えば、軟膏、クリームまたはローション、眼用軟膏および点眼剤または点耳剤、含浸包帯およびエーロゾルとして提供されてもよく、適当な通常の添加剤、例えば、保存料、薬物浸透を助けるための溶媒、および軟膏およびクリームにおける皮膚軟化剤を含有していてもよい。
処方は、また、適合性の通常の担体、例えば、クリームまたは軟膏基剤およびローション用のエタノールまたはオレイルアルコールを含有していてもよい。かかる担体は、処方の約1%〜約98%として存在していてもよい。より普通には、それらは、処方の約80%まで形成する。
経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位投与提供形態であってもよく、通常の賦形剤、例えば、結合剤、例えば、シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン、増量剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン、錠剤成形滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ、崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン、または許容される湿潤剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムを含有していてもよい。錠剤は、通常の製薬習慣においてよく知られた方法にしたがって被覆されていてもよい。経口液体調製物は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、または使用前に水または他の適当なビヒクルで復元するための乾燥製品として提供されうる。かかる液体調製物は、通常の添加物、例えば、懸濁化剤、例えば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素化食用脂、乳化剤、例えば、レシチン、モノオレイン酸ソルビタン、またはアラビアゴム、非水性ビヒクル(食用油を包含しうる)、例えば、アーモンド油、油性エステル、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはエチルアルコール、保存料、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピル、またはソルビン酸、および所望により、通常のフレーバー剤または着色料を含有していてもよい。
座剤は、通常の剤剤基剤、例えば、ココア脂または他のグリセリドを含有する。
非経口投与の場合、流体単位投与形態は、該化合物及び滅菌ビヒクル、好ましくは水を用いて調製される。使用されるビヒクルおよび濃度にもよるが、該化合物は、ビヒクル中に懸濁または溶解することができる。溶液の調製において、該化合物を注射用水に溶解し、フィルター滅菌した後、適当なバイアルまたはアンプル中に充填し、密封することができる。
有利には、局所麻酔剤、保存料および緩衝化剤などの剤をビヒクル中に溶解することができる。安定性を増加するために、組成物をバイアル中に充填後に凍結し、真空下で水を除去することができる。次いで、該凍結乾燥粉末をバイアル中に密封し、使用前に液体を復元するために、注射用水の添付バイアルを供給してもよい。非経口懸濁液は、化合物をビヒクル中に溶解する代わりに懸濁し、滅菌を濾過によって達成出来ないことを除き、実質的に同じ方法で調製される。該化合物はエチレンオキシドに曝露することによって滅菌した後、滅菌ビヒクル中に懸濁することができる。有利には、界面活性剤または湿潤剤を組成物中に含ませて、化合物の均一な分布を容易にする。
組成物は、投与方法にもよるが、0.1重量%、好ましくは、10〜60重量%の活性物質を含有しうる。組成物が投与単位からなる場合、各単位は、好ましくは、50〜1000mgの活性成分を含有する。成人の治療に用いられる投与量は、投与経路および頻度にもよるが、好ましくは、1日に100〜3000mg、例えば、1日に1500mgである。かかる投与量は、1日に1.5〜50mg/kgに相当する。適当には、1日に5〜20mg/kgである。
式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシドを上記投与範囲で用いる場合、毒物学的効果は示されない。
式(I)の化合物は、本発明の組成物中における唯一の治療剤であってもよく、または他の抗菌剤との組み合わせであってもよい。他の抗菌剤がβ−ラクタムである場合、β−ラクタマーゼ阻害剤を使用してもよい。
式(I)の化合物は、グラム陰性およびグラム陽性菌の両方を包含する幅広い範囲の生物によって引き起こされる細菌感染、例えば、上および/または下気道感染、皮膚および軟組織感染および/または尿路感染の治療において使用され得る。式(I)のいくつかの化合物は、1以上の生物に対して活性でありうる。これは、本明細書に記載の方法によって決定されうる。
下記の実施例は、ある特定の式(I)の化合物の調製およびある特定の式(I)の化合物の種々の細菌に対する活性を示すものである。
実施例および実験例
一般
実施例中の略語:
LC−MS=液体クロマトグラフィー質量分析
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
Rt=保持時間
ある特定の試薬も、本明細書では略する。DMFはN,N−ジメチルホルムアミドをいい、TFAはトリフルオロ酢酸をいい、THFはテトラヒドロフランをいい、DCMはジクロロメタンをいう。NBSはN−ブロモスクシンイミドをいう。
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルは、400または250MHzで記録され、化学シフトは、内部標準テトラメチルシラン(TMS)から低磁場への百万分率(δ)で報告される。NMRデータの略語は下記の通りである。s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレットのダブレット、dt=トリプレットのダブレット、app=見かけ、br=幅広。CDClはジュウテリオクロロホルムであり、DMSO−dはヘキサジュウテリオジメチルスルホキシドであり、CDODはテトラジュウテリオメタノールである。質量スペクトルは、エレクトロスプレー(ES)イオン化技術を用いて得られた。全ての温度は摂氏で報告される。
MP−カーボネート樹脂は、マクロ多孔性トリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカーボネート(Argonaut Technologies)をいう。AmberlystA21は、アルキルアミン官能性を有する弱塩基性マクロ網状樹脂である(Rohm & Haas Coの登録商標)。SCXは、Varian,USAによって供給される強カチオン交換樹脂(ベンゼンスルホン酸)を含有するイオン交換カラムである。
Chiralpak AS−Hカラムは、5μmシリカゲル上に被覆されたアミローストリス[(S)−アルファメチルベンジルカルバマート]に基づくキラル吸着剤からなる(21mm ID x 250mm L,Chiral Technologies,Inc)。測定された保持時間は、正確なクロマトグラフィー法の条件に依存する。実施例において下記する場合、それらは、溶出の順番を示す。Chiralpak IAカラムは、アミローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバマート)で固定化された分取カラム(5μm粒径,21mm ID x 250mm L)のためのシリカからなる。
ADミックスアルファは、オスミウム酸カリウム(KOsO・2HO)(0.52g)、(3a,9R,3’’’a,4’’’b,9’’’R)−9,9’−[1,4−フタラジンジイルビス(オキシ)]ビス[6’−(メチルオキシ)−10,11−ジヒドロシンコナン][(DHQ)PHAL](5.52g)を混合し、次いで、フェリシアン化カリウム[KFe(CN)](700g)および粉末炭酸カリウム(294g)を加えることによって調製される。該混合物をブレンダー中で30分間攪拌する。これにより、約1kgのADミックスアルファが提供され、それは、Aldrichから市販されている。K.Barry Sharplessら、J.Org.Chem.,1992,57(10),2771を参照のこと。ADミックスベータは、(9S,9’’’S)−9,9’−[1,4−フタラジンジイルビス(オキシ)]ビス[6’−(メチルオキシ)−10,11−ジヒドロシンコナン][(DHQD)2PHAL]を用いて調製される対応する混合物である。ADミックスアルファおよびベータに言及する場合、これは、アルファおよびベータミックスの1:1混合物である。
水素化リチウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジ−イソブチルアルミニウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素(ポリスチルメチル)トリメチルアンモニウムを包含する金属水素化物を含む反応は、アルゴンまたは他の不活性気体下で行われる。
熟練した化学者に理解されるように、他の調製と同様な方法において実施される調製、または他の調製の一般的な方法によって実施される調製に対する言及は、時間、温度、後処理条件、試薬量の小さな変更などのルーチンなパラメーターのバリエーションを包含しうる。
実施例1および2
5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(a)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)−1,5−ナフチリジン
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(20g,77.8mmol)(合成について、WO2004058144,実施例53(g)参照)の脱気した1,4−ジオキサン(200ml)中懸濁液をアルゴン下、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.71g,0.8mmol)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.8g,1.6mmol)、アリルトリブチルスタンナン(24.7ml,80mmol)およびフッ化セシウム(26mg,0.2mmol)で処理し、該混合物を70℃で1時間加熱した。該混合物を珪藻土のプラグで濾過し、酢酸エチル(200ml)で洗浄した。濾液を半飽和ブライン(200ml)で処理し、相を分離した。水相をさらに酢酸エチル(2x100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて、茶色油を得た(44g)。該物質をヘキサン中における0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して黄色油を得た(17g,100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z219(MH+)
(b)(2R/S)−3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−1,2−プロパンジオール
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)−1,5−ナフチリジン(17g,78mmol)のtert−ブタノール(500ml)中溶液を水(500ml)で処理し、濁った懸濁液を氷浴中で冷却した。ADミックスアルファおよびベータの等量混合物(各50g)を45分かけて徐々に加えた。混合物を周囲温度で18時間攪拌した。さらにADミックスアルファおよびベータ(各20g)を加え、混合物をさらに5日間攪拌した。相を分離し、水相をDCM中における10%メタノール(4x250ml)で抽出した。合わせた有機抽出物は均一ではなく、第2相分離を行った。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させて白色固体を得た(18g,92%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z253(MH+)
(c)4−メチルベンゼンスルホン酸(2R/S)−3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシプロピル
(2R/S)−3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−1,2−プロパンジオール(18g,71mmol)のDCM(400ml)、THF(400ml)およびDMF(400ml)中懸濁液を15℃にて、トリエチルアミン(15ml,107mmol)、酸化ジブチルスズ(0.9g,3.5mmol)および塩化パラ−トルエンスルホニル(13.6g,71mmol)で処理した。12時間後、混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(300ml)で処理し、相を分離した。水相をさらにジクロロメタン中における10%メタノール(3x200ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させて黄色油を得た。DCM中における0−2%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、ある程度純粋な物質が得られ、それをエーテルでのトリチュレーション、次いで、濾過によって単離して、固体を得た(18.4g)。濾液を不純なカラムフラクションと合わせ、蒸発させた。DCM中における0−10%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、さらに物質を得、それをエーテルでのトリチュレーション、次いで濾過によって単離して、固体を得た(3g)。合わせた収量=21.4g(74%)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z407(MH+)
(d)(1−{(2R/S)−3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
4−メチルベンゼンスルホン酸(2R/S)−3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシプロピル(21.3g,52.5mmol)、4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(21g,105mmol)のエタノール/DMF(250ml/65ml)および炭酸ナトリウム(16.7g,156mmol)中懸濁液をアルゴン下で2日間、40℃に加熱した。混合物を珪藻土により濾過し、蒸発させた。残渣をDCMおよび水(各100ml)の間に分配し、水相をさらにDCM(50ml)で抽出した。合わせた抽出物をシリカゲルカラムに負荷し、それを酢酸エチル中における0−2%メタノールで溶出するクロマトグラフィーに付した。不純なフラクションを合わせ、酢酸エチル中における0−20%メタノールで溶出するクロマトグラフィーに再度付した。全ての純粋なフラクションを合わせ、蒸発させて、泡沫を得た(9.7g,42%)。
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 435 (MH+)
(e)(1−{[(5R/S)−3−フルオロ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチルおよび{1−[(5R/S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
(1−{(2R/S)−3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(2.0g,4.6mmol)のDCM(100ml)中溶液をアルゴン下、0℃に冷却し(氷−塩浴)、ピリジン(0.82ml,10.1mmol)で処理し、次いで、10分かけて、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.93ml,5.5mmol)で処理した。混合物を一晩で室温に戻し、次いで、4℃に再冷却し、さらに無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.19ml,1.1mmol)で処理した。さらに、混合物を一晩で室温に戻した。暗色の反応混合物を水(500ml)中に注ぎ入れた。相を分離し、水相をさらにDCM(4X50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて、暗色泡沫を得た(3g)。ヘキサン中における0−100%酢酸エチル、次いで、酢酸エチル中における0−50%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、出発物質および{1−[(5R/S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(451mg)のほとんど等量の混合物、次いで、(1−{[(5R/S)−3−フルオロ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(487mg,26%)を得た。
MS(+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 403 (MH+)
上記出発物質および{1−[(5R/S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(451mg)の混合物をジメチルスルホキシド中に溶解し、アセトニトリルで処理した。静置して、{1−[(5R/S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチルを結晶化し、濾過によって単離し、真空下で白色結晶性固体として乾燥させた(35mg)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z403(MH+)
(f)(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
(1−{[(5R/S)−3−フルオロ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(300mg,0.75mmol)のTFA/DCM(3ml/3ml)中溶液を1時間攪拌し、次いで、蒸発させた。残渣を1/1 DCM/メタノール中に溶解し、MP−カーボネート樹脂で処理した(湿らせたpH指示ストリップが約pH8を示すまで)。濾過、メタノールでの洗浄および蒸発により、茶色油性固体を得た(175mg,78%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z303(MH+)
(g)標題化合物
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(66mg,0.22mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例2(c)またはWO03/087098,実施例19(d)参照)(36mg,0.22mmol)のクロロホルム/メタノール(2.5ml/0.25ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(140mg,6.6mmol)で処理し、アルゴン下で2時間攪拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(5ml)およびDCM中における10%メタノール(5ml)で処理し、相を分離した。水相をさらに、ジクロロメタン中における10%メタノール(3x5ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、黄色油を得た。DCM中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を得た(54mg,55%)。
δH(CDOD,250MHz)1.20−1.50(2H,m),1.75−1.95(2H,m),2.10−2.30(2H,m),2.42−2.60(1H,m),2.60−2.75(2H,m),3.00−3.15(2H,m),3.50−3.70(2H,m),3.80(2H,s),4.25−4.40(4H,m),5.10−5.20(1H,m),6.75(1H,d),6.95(1H,s),7.95(1H,d),8.00(1H,s),8.40(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z452(MH+)
該物質を対応する二塩酸塩に変換した(54mg)。該物質の一部(14mg)の85:15:0.1 アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上におけるクロマトグラフィーにより、標題化合物の分離した遊離塩基を得た(各4.8mg)(Rt エナンチオマー1,4.6分,Rt エナンチオマー2,8.7分)。各遊離塩基を次いで、1当量の塩酸を用いて分離した標題化合物に変換した。
実施例3および4
5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(a)3,4,6−トリクロロピリダジン
これは、Kasnarら、Nucleosides & Nucleotides(1994),13(1−3),459−79の方法にわずかに変更を加えて調製された。
ヒドラジン硫酸塩(51g)を水(250ml)中に懸濁し、熱還流し、無水ブロモマレイン酸(90.38g)を滴下した。混合物を4時間熱還流し、次いで、室温に冷却した。反応を29gヒドラジン硫酸塩、53g無水ブロモマレイン酸および130ml水を用いて繰り返した。沈殿を濾過によって収集し、水およびアセトンで洗浄し、合わせたバッチとして真空下で乾燥させて、4−ブロモ−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオンを白色固体として得た(113g)。
2つのバッチにおける該固体をオキシ塩化リン(2x200ml)で処理し、3.5時間熱還流した。混合物を冷却し、蒸発させ、トルエンと共沸させた。残渣をジクロロメタンおよび飽和水性重炭酸ナトリウム溶液の間に分配し、DCMで2回抽出した。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。該残渣をジクロロメタン中に再溶解し、シリカゲル(300g)(溶出液としてDCM)上のクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(101.5g,87%)。
(LC/MS分析は、約20−30%不純度、ブロモ−ジクロロピリダジンの異性体を示した。)
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 184/185/186 (MH+),トリクロロピリダジン
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 228/229/231 (MH+),ブロモ−ジクロロピリダジン
(b)2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール
エチレングリコール(55ml)のテトラヒドロフラン(200ml)中溶液を約0℃(氷浴冷却)にて、水素化ナトリウム(油中60%分散,5.9g)で40分かけて処理した。添加完了後、不純物としてブロモ−ジクロロピリダジンの異性体を含有する3,4,6−トリクロロピリダジン(27g)を徐々に加え、さらに乾燥THF(50ml)で洗浄し、混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで、室温で一晩攪拌した。混合物を濃縮し(1/3容量に)、次いで、水性重炭酸ナトリウム溶液で希釈し、クロロホルム(5x)および酢酸エチル(3x)で抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、固体を濾過し、CHCl(x3)で洗浄し、真空オーブン中、40℃で一晩乾燥させて、いくらかのブロモ−誘導体(10−15%)を含有する
白色固体を得た(25.5g,83%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z209/211(MH+)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z255/7(MH+),ブロモ−誘導体
(c)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール(5.5g)のテトラヒドロフラン(4.5リットル)中溶液を水素化ナトリウム(油中60%分散,8g)で処理し、80℃で72時間加熱した。反応混合物を湿ったテトラヒドロフラン、次いで氷でクエンチし、蒸発乾固させた。残渣をヘキサン中における0−100%酢酸エチルで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、いくらかのブロモ種(5%)を含有する白色固体を得た(2.5g,55%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z173(MH+)
(d)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(2.5g,14.5mmol)のジメトキシエタン(75ml)中溶液をアルゴン下で脱気し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(500mg)、炭酸カリウム(1.9g)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン錯体(Astatech Ltdから市販されている)および水(10ml)を加えた。混合物を95℃で16時間加熱した。混合物を水性重炭酸ナトリウム溶液で処理し、蒸発乾固させた。残渣をヘキサン中における0−100%酢酸エチルで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(1.7g,70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z165(MH+)
(e)6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(1.4g)の1,4−ジオキサン/水(100ml/35ml)中溶液を水性四酸化オスミウム溶液(4%w/v,8ml)および過ヨウ化ナトリウム(3.9g)で処理した。5時間後、混合物をシリカ上で蒸発させ、ヘキサン中における0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(820mg,60%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z165(MH+)
(f)標題化合物
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(58mg,0.19mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(32mg,0.19mmol)のクロロホルム/メタノール(2.5ml/0.25ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(120mg,5.7mmol)で処理し、アルゴン下で2時間攪拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(5ml)およびDCM中における10%メタノール(5ml)で処理し、相を分離した。水相をさらにジクロロメタン中における10%メタノール(3x5ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。DCM中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を得た(43mg,50%)。
δH(CDOD,250MHz)1.20−1.50(2H,m),1.75−1.95(2H,m),2.10−2.30(2H,m),2.42−2.55(1H,m),2.60−2.75(2H,m),3.00−3.15(2H,m),3.50−3.70(2H,m),3.90(2H,s),4.40−4.55(4H,m),5.10−5.20(1H,m),6.78(1H,d),7.25(1H,s),7.95(1H,d),8.40(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z453(MH+)
該物質を対応する二塩酸塩に変換した(45mg)。該物質の一部(18mg)の90:10:0.1アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上のクロマトグラフィーにより、標題化合物の分離した遊離塩基を得た(各6.0mg)(Rt エナンチオマー1,3.9分,Rt エナンチオマー2,11.3分)。各遊離塩基を次いで、1当量の塩酸を用いて分離した標題化合物に変換した。
実施例5および6
3−フルオロ−5−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(58mg,0.19mmol)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルバルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例61参照)(32mg,0.19mmol)のクロロホルム/メタノール(2.5ml/0.25ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(120mg,5.7mmol)で処理し、アルゴン下で2時間攪拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(5ml)およびDCM中における10%メタノール(5ml)で処理し、相を分離した。水相をさらにジクロロメタン中における10%メタノール(3x5ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。DCM中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を得た(46mg,53%)。
δH(CDOD,250MHz)1.20−1.50(2H,m),1.75−1.95(2H,m),2.10−2.30(2H,m),2.40−2.55(1H,m),2.60−2.75(2H,m),3.00−3.15(2H,m),3.50−3.70(2H,m),3.75(2H,s),5.10−5.20(1H,m),5.80(2H,s),6.78(1H,d),7.35(1H,s),7.80(1H,s),7.95(1H,d),8.40(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z454(MH+)
該物質を対応する二塩酸塩に変換した(50mg)。該物質の一部(20mg)の90:10:0.1アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上のクロマトグラフィーにより、標題化合物の分離した遊離塩基を得た(各4.6mg)(Rt エナンチオマー1,5.4分,Rt エナンチオマー2,10.7分)。各遊離塩基を次いで、1当量の塩酸を用いて分離した標題化合物に変換した。
実施例7および8
5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(57mg,0.19mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(34mg,0.19mmol)(合成について、WO2004058144,実施例60(i)参照)のクロロホルム/メタノール(2.5ml/0.25ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(120mg,5.7mmol)で処理し、アルゴン下で2時間攪拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(5ml)およびDCM中における10%メタノール(5ml)で処理し、相を分離した。水相をさらにジクロロメタン中における10%メタノール(3x5ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。DCM中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を得た(90mg,100%)。
δH(CDOD,250MHz)1.30−1.50(2H,m),2.00−2.25(2H,m),2.50−2.70(2H,m),3.20−3.40(4H,m),3.60−4.00(5H,m),4.35(2H,s),4.50(2H,t),5.70(1H,m),6.95(1H,d),7.35(1H,s),8.10(2H,m),(1H,d),8.50(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z468(MH+)
該物質を対応する二塩酸塩に変換した(69mg)。該物質の一部(14mg)の85:15:0.1アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上のクロマトグラフィーにより、標題化合物の分離した遊離塩基を得た(各3.8mg)(Rt エナンチオマー1,5.2分,Rt エナンチオマー2,11.1分)。各遊離塩基を次いで、1当量の塩酸を用いて分離した標題化合物に変換した。
実施例9および10
3−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(57mg,0.19mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサルデヒド(37mg,0.19mmol)(合成について、WO2004058144,実施例7(d)参照)のクロロホルム/メタノール(2.5ml/0.25ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(120mg,5.7mmol)で処理し、アルゴン下で2時間攪拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(5ml)およびDCM中における10%メタノール(5ml)で処理し、相を分離した。水相をさらにジクロロメタン中における10%メタノール(3x5ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。DCM中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を得た(44mg,48%)。
δH(CDOD,250MHz)1.15−1.40(2H,m),1.70−1.95(2H,m),2.05−2.25(2H,m),2.40−2.50(1H,m),2.60−2.70(2H,m),2.95−3.10(2H,m),3.45−3.65(4H,m),3.75(2H,s),5.05−5.15(1H,m),6.75(1H,d),7.05(1H,d),7.70(1H,d),7.95(1H,d),8.40(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z481(MH+)
該物質を対応する二塩酸塩に変換した(43mg)。該物質の一部(12mg)の85:15:0.1アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上のクロマトグラフィーにより、標題化合物の分離した遊離塩基を得た(各3.1mg)(Rt エナンチオマー1,5.8分,Rt エナンチオマー2,9.1分)。各遊離塩基を次いで、1当量の塩酸を用いて分離した標題化合物に変換した。
実施例11
(5R/S)−3−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン二塩酸塩
Figure 2009541456
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(57mg,0.19mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例1(l)参照)(34mg,0.19 mmol)のクロロホルム/メタノール(2.5ml/0.25ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(120mg,5.7mmol)で処理し、アルゴン下で2時間攪拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(5ml)およびDCM中における10%メタノール(5ml)で処理し、相を分離した。水相をさらにジクロロメタン中における10%メタノール(3x5ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。DCM中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を得た(51mg,57%)。
δH(DMSO−d,250MHz)1.10−1.35(2H,m),1.70−1.90(2H,m),2.00−2.22(2H,m),2.40−2.70(3H,m),2.90−3.00(2H,m),3.40−3.65(4H,m),3.70(2H,s),4.62(2H,s),5.05−5.15(1H,m),6.75(1H,d),7.00(1H,d),7.30(1H,d),7.95(1H,d),8.45(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z465(MH+)
上記物質の溶液をメタノール中における1M塩酸(0.3ml)で処理し、蒸発乾固させて、二塩酸塩を得た。
実施例12および13
2−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(a){1−[(9−フルオロ−4−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−2−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸(2R/S)−1,1−ジメチルエチル
方法A
(1)(2E)−N−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロペンアミド
塩化シンナミル(100g,610mmol)の酢酸エチル(400ml)中溶液を勢い良く攪拌した3−フルオロ−2−メチルアニリン(75g,400mmol)、飽和水性重炭酸ナトリウム(850ml)、氷(約100g)および酢酸エチル(400ml)の混合物に加えた。1時間後、混合物をロータリーエバポレーター上で濃縮し(酢酸エチルのほとんどを除去)、濾過し、水で洗浄した。得られた白色固体を真空乾燥させた(〜160g,100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 256 (MH+)
(2)7−フルオロ−8−メチル−2(1H)−キノリノン
(2E)−N−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロペンアミド(75g,305mmol)のクロロベンゼン(400ml)中溶液を<30℃にて、10分かけてゆっくりと、三塩化アルミニウム(163g,1.2mol)で処理した。反応物を75℃(内温)に1時間加熱した。混合物を冷却し(約40℃)、次いで、勢い良く攪拌しながら過剰量の氷に加え、室温で一晩放置した。得られた油性沈澱を濾過によって単離し、水で洗浄した。真空乾燥により、薄茶色固体を得た(42.5g,79%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 178 (MH+)
(3)7−フルオロ−8−メチル−2−(メチルオキシ)キノリン
粗7−フルオロ−8−メチル−2(1H)−キノリノン(46g,260mmol)をDMSO(300ml)中に懸濁し、35℃に加温し、次いで、アルゴン下、カリウムt−ブトキシド(32g,286mmol)で処理した(内温は45℃に上昇した)。15分後、ヨウ化メチル(21ml,48g,338mmol)を2分かけて加えた。(内温は60℃に上昇した)。混合物を水(2リットル)に加え、ヘキサン(1.5リットル)で抽出した。ヘキサン抽出物をさらにブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、1:1ヘキサン:ジクロロメタン(500ml)で溶出する短いシリカプラグ(約80g)で濾過した。蒸発により、油を得た(36.8g,74%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z192(MH+)
(4)8−(ブロモメチル)−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノリン
7−フルオロ−8−メチル−2−(メチルオキシ)キノリン(36.7g,192mmol)のトリフルオロメチルベンゼン(500ml)中溶液をN−ブロモスクシンイミド(37.6g,211mmol)および過酸化ベンゾイル(243mg,1mmol)で処理し、120ワットのタングステンランプで照射しながら70℃で1時間加熱した。冷却した混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、合わせた有機フラクションを飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した後、乾燥させた。該溶液をシリカのプラグで濾過し、蒸発させて、薄黄色固体を得た(51.4g,99%)。
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 271 (MH+)
(5)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)キノリン
8−(ブロモメチル)−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノリン(18.25g;67.6mmol)のジメトキシエタン(340ml)および水(51ml)中溶液をアルゴン流で10分間脱気し、次いで、炭酸カリウム(8.8g)、[1,1’−ビス(ジフェニルホイスフィノ)フェロセン]ジクロロ−パラジウム(II):DCM錯体(1.12g;1.53mmol)および2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン錯体(14.7g)を加え、混合物を一晩熱還流した。さらに2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン錯体(7.3g)を加え、加熱を一晩続けた。混合物を蒸発乾固させ、乾燥トルエンと共沸させ、残渣をDCM、次いで、5%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、不純な生成物を得た(LC−MSおよびNMRにより約50%純度)(5.5g)。
LC−MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z218(MH+)
さらにメタノールで溶出して、1−{[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]メチル}ピリジニウム種を得[MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z269(MH+)(12g)]、それを2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン錯体で処理して(上記のように、72時間後蒸発させ、重炭酸ナトリウムで処理し、クロロホルムで抽出)、シリカゲル上のクロマトグラフィー(2%メタノール−DCMで溶出する)後、さらなる生成物を得た(3.4g;LC−MSにより約80%純度)。
(6)(2R/S)−3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−1,2−プロパンジオール
2−ブタノール(50ml)および水(50ml)中における不純な7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)キノリン(約50%純度;4.1g)をADミックスα/β(1:1混合物)(28.4g)と共に室温で72時間攪拌した。水を加えて固体を溶解させ、透明な上層(ブタノール)を分離し、少量の水で洗浄した。合わせた水層を10%メタノール−クロロホルムで抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ブタノール層に加え、蒸発させた。生成物を0−15%メタノール−DCMで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、生成物を油として得た(3.0g)(LC−MSにより88%純度)。
LC−MS(+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 252 (MH+)
(7)4−メチルベンゼンスルホン酸(2R/S)−3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−2−ヒドロキシプロピル
DCM(30ml)およびトリエチルアミン(1.22ml)中における(2R/S)−3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−1,2−プロパンジオール(2.18g;8.7mmol))を塩化トシル(1.82g;9.6mmol)および酸化ジブチルスズ(IV)(108mg;5mol%)で処理し、混合物を室温で4.5時間攪拌した。さらに塩化トシル(150mg)を加え、混合物をさらに30分間攪拌し、次いで、重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物をDCMで抽出し(3x)、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発乾固させて生成物を得、それをすぐに次工程に用いた。LC−MS(+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 406 (MH+)
(8)(1−{3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸(2R/S)−1,1−ジメチルエチル
エタノール/DMF(5ml/1ml)およびリン酸水素2ナトリウム(5.0g,35mmol)中における4−メチルベンゼンスルホン酸(2R/S)−3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−2−ヒドロキシプロピル(推定8.7mmol)および4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(7.0g,35mmol)を18時間熱還流し、冷却した。水および重炭酸ナトリウムを加え、混合物をDCMで抽出し(3x)、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、生成物を油として得た(約75%純度,1.05g)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 434 (MH+)
(9)標題化合物
(1−{3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸(2R/S)−1,1−ジメチルエチル(1.1g;約75%純度)(2.54mmol)、無水メタンスルホン酸(0.575g;3.3mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.86ml;5.1mmol)を88℃で3時間加熱し、冷却した。炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物をクロロホルム、次いでDCM(x2)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して生成物を得た。いくつかの不純なフラクションを上記のように再度クロマトグラフィーに付して、さらなる物質を得た(全収量0.58g)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 402 (MH+)
方法B
(10)(2R/S)−9−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)キノリン(約50%純度,2.0g;約4.6mmol)のクロロホルム中溶液をm−クロロ過安息香酸(水で約60%純度;1.6g)で処理し、溶液を室温で一晩攪拌した。さらにm−クロロ過安息香酸(0.8g)を加え、溶液を室温で72時間攪拌した。MPカーボネート樹脂(12g)および過剰な固体メタ重亜硫酸ナトリウムを加え、混合物を室温で3時間攪拌した。それを濾過し、3分の1容量になるまで蒸発させ、0−2%メタノール−DCM、次いで、1:1 酢酸エチル−DCMで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、9−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(より低い極性、逆相LC−MS系においてより長い保持時間)、および10−フルオロ−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンと考えられる異性体(より高い極性、逆相LC−MS系においてより短い保持時間)の57:25混合物を得た(0.85g)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 220 (MH+)
(11)9−フルオロ−4−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−2−カルバルデヒド
(2R/S)−9−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オンおよび10−フルオロ−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンの乾燥DCM(40ml)中57:25混合物(80%純度;0.75g;3.42mmol)を1,1,1−トリス−(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードオキソール−3−(1H)−オン(Dess−Martinペルヨージナン)(1.74g;4.1mmol)、固体重炭酸ナトリウム(2.87g;3.4mmol)および3Aモレキュラーシーブと共に、室温で2時間攪拌した。メタノール(5滴)を加え、混合物を濾過し、蒸発させ、2つの等量の部分に分割した。1部分を0−5%メタノール−DCMで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、不純な9−フルオロ−4−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−2−カルバルデヒド(70mg)を含有するフラクションを得た(70mg)。
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 218 (MH+)
δH(CDCl),(400MHz)9.95(1H,s,CHO)
(12)標題化合物
不純な9−フルオロ−4−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−2−カルバルデヒド(推定200mg、0.922mmol)および4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(370mg;1.85mmol)をクロロホルム(3ml)および乾燥メタノール(3ml)中で、3Aモレキュラーシーブと共に1時間熱還流した。混合物を冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(586mg;2.76mmol)を加え、混合物を室温で72時間攪拌した。炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物をDCMで抽出し(3x)、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−15%メタノール−DCMで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、油を得た(27mg)。
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 402 (MH+)
(b)(2R/S)−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
{1−[(9−フルオロ−4−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−2−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸(2R/S)−1,1−ジメチルエチル(0.70g)の乾燥DCM(10ml)および乾燥メタノール(10ml)中溶液を1,4−ジオキサン中における4M塩化水素(15ml)で処理し、溶液を室温で3時間攪拌した後、蒸発乾固させ、トルエン/メタノールと共沸させた。それをメタノール(10ml)およびDCM(10ml)中に溶解させ、過剰なMP−カーボネート樹脂(7.0g)と共に室温で一晩攪拌し、濾過し、蒸発させて、固体を得た(760mg)(いくらかの無機物/樹脂を含有する)(LC−MSにより95%純度)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 302 (MH+)
(c)標題化合物
(2R/S)−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(約67%純度)(110mg,推定73mg純粋な物質,0.242mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(調製について、実施例3(e)参照)(46mg,0.28mmol)のクロロホルム/メタノール(3ml/3ml)中溶液をアルゴン下、過剰な3Aモレキュラーシーブと共に、室温で一晩攪拌した。混合物をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(154mg,0.7mmol)で処理し、室温で5時間攪拌した。さらに6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(15mg)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を飽和水性炭酸ナトリウム溶液およびクロロホルム中における10%メタノールで処理し、相を分離した。水相をさらにクロロホルム中におおける10%メタノールで抽出した(x3)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。DCM中における0−15%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基をラセミ体(racemate)として得た(50mg)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 452 (MH+)
δH(CDCl),(400MHz)1.30−1.50(2H,m),1.75−1.95(2H,m),2.15−2.30(2H,m),2.40−2.60(2H,m),2.67(1H,d),3.05(1H,d),3.11(1H,dd),3.40−3.55(3H,m),4.00(2H,s),4.38(2H,m),4.51(2H,m),5.08(1H,m),6.55(1H,d),6.88(1H,t),7.05(1H,s),7.35(1H,m),7.65(1H,d)
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 452 (MH+)
メタノール/クロロホルム中におけるラセミ体遊離塩基を過剰な1,4−ジオキサン中における4M HClで処理し、蒸発させ、得られた固体をエーテルで洗浄して、標題化合物(二塩酸塩)をラセミ混合物として得た。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 452 (MH+)
ラセミ体標題化合物二塩酸塩(54mg)を、90:10:0.1アセトニトリル/メタノール/イソプロピルアミン混合物で20ml/分にて溶出し、254nMにてUVでモニターするChiralpak AS−Hカラム(21x250mm L)上のキラル分取HPLCによって分離して、エナンチオマー1(遊離塩基、22mg、>99%ee;保持時間6.1分)およびエナンチオマー2(遊離塩基、19mg、>99%ee;保持時間12.8分)を得た。
該遊離塩基をメタノール中に溶解し、1当量の6.0M HClで処理し、蒸発乾固させることによって、一塩酸塩に変換した。
実施例14および15
2−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(a)N−(2−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニル−2−プロペンアミド
2−ブロモ−3−フルオロアニリン(5.29g,27.8mmol)のアセトン(12ml)中溶液に、炭酸カリウム(5.75g,41.8mmol)、次いで、水(15ml)を加え、攪拌した混合物を0℃に冷却した。塩化シンナモイル(4.63g,27.8mmol)を15分かけて徐々に加え、混合物をさらに2時間攪拌した。その後、反応混合物を氷/水上に注ぎ入れ、得られた沈殿物を収集し、乾燥させて、白色固体を得た(8.1g)。
LC−MS: m/z 320/322 (MH)
(b)8−ブロモ−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
N−(2−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニル−2−プロペンアミド(8.0g,25mmol)のクロロベンゼン(40ml)中攪拌懸濁液に、塩化アルミニウム(20.0g,150mmol)を約15分かけて徐々に加えた。次いで、混合物を120℃に1.5時間加熱し、〜50℃に冷却し、ゆっくりと氷上に加えた。ピンク色の油/固体を分離し、混合物を一晩静置させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物を乾燥させ、濃縮して赤茶けた固体を得(4.9g)、それは主として標題化合物であって。該固体をヘキサンで洗浄し、乾燥させてピンク色固体を得た(2.35g)。
LC−MS: m/z 242/244 (MH)
(c)8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノリン
8−ブロモ−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(2.0g,8.3mmol)のDMF(30ml)中溶液に、炭酸カリウム(2.28g,16.6mmol)、次いで、ヨウ化メチル(1.0ml,9.9mmol)を加え、混合物を3時間攪拌した。混合物を酢酸エチルおよび水の間に分離し、有機相を単離し、乾燥させ、濃縮して、暗色固体を得た(2.1g)。
LC−MS: m/z 257 (MH)
(d)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)キノリン
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノリン(1.51g,5.9mmol)の1,4−ジオキサン(20ml)中溶液に、アリルトリブチルスタンナン(1.9ml,5.9mmol)、次いで、フッ化セシウム(1.9g,12.9mmol)を加えた。混合物をよく脱気し、次いで、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.06g,0.06mmol)およびビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.06g,0.12mmol)を加え、混合物を再び脱気した。混合物を75℃で3時間加熱した後、冷却し、酢酸エチルおよびブラインの間に分離した。有機相を単離し、乾燥させ、濃縮して赤色油を得た。クロマトグラフィー(100gシリカSPE、勾配溶出 ヘキサン/ジクロロメタン 0%〜15%)により、いくらかのスズ残渣で汚染された標題化合物を得た(1.72g)。
LC−MS: m/z 218 (MH)
(e)(2R/S)−2−(ブロモメチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)キノリン(0.5g,2.3mmol)のDMF(5ml)中溶液に、水(0.3ml)、次いで、NBS(0.41g,2.3mmol)を加え、溶液を2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルおよびブラインの間に分離し、有機相を単離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(70gシリカSPE,ジクロロメタン/ヘキサン 2:1〜ジクロロメタン、次いで、ジクロロメタン/酢酸エチル 1:0〜4:1を用いる勾配溶出)により、2−(ブロモメチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オンおよび2−ブロモ−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンの4:1比の混合物を得た(0.27g)。
LC−MS: m/z 282/284 (MH)
(f)(1−{[(2R/S)−9−フルオロ−4−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−2−イル]メチル}−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
アセトニトリル(20ml)中における2−(ブロモメチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オンおよび2−ブロモ−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンの4:1比(0.25g,0.9mmol)溶液に、4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(0.18g,0.9mmol)および炭酸カリウム(0.124g,0.9mmol)を加えた。混合物を50℃で24時間加熱し、その際、反応のlc/msモニタリングは、たった50%の変換を示した。したがって、さらに等価の4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(0.18g,0.9mmol)を炭酸カリウム(0.124g,0.9mmol)と一緒に加え、50℃でさらに24時間加熱し、次いで、70℃で2時間加熱した。冷却後、溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチルおよび水の間に分離した。有機相を分離し、乾燥させ、濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(20gシリカSPE,ヘキサン/酢酸エチル 40%−100%を用いる勾配溶出)により、黄色固体を得た(0.15g)。
LC−MS: m/z 402 (MH)
(g)(2R/S)−2−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン塩酸塩
(1−{[(2R/S)−9−フルオロ−4−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−2−イル]メチル}−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(0.14g,0.35mmol)のジクロロメタン(1ml)中溶液に、1,4ジオキサン中におけるHCl(1ml,4M溶液)を加え、次いで、メタノール(0.5ml)を加えた。該溶液を3時間攪拌し、次いで、濃縮して、クリーム色固体を得た(0.14g)。
LC−MS: m/z 302 (MH)
(h)標題化合物
(2R/S)−2−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン塩酸塩(0.12g,0.32mmol)のジクロロメタン(5ml)中懸濁液に、トリエチルアミン(0.11ml,0.8mmol)を加え、その際、全ての固体が溶解した。該溶液に、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例2(c)またはWO03/087098,実施例19(d)参照)(0.053g,0.32mmol)、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.20g,0.96mmol)を加え、溶液を4時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタンおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液の間に分離した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、標題化合物(ラセミ体)の遊離塩基を透明油として得た(0.14g,100%)。
δH(CDCl),(400MHz)1.30−1.50(2H,m),1.75−1.95(2H,m),2.15−2.30(2H,m),2.40−2.55(2H,m),2.65(1H,d),3.05(1H,d),3.11(1H,dd),3.40−3.55(3H,m),3.75(2H,s),4.25(2H,m),4.35(2H,m),5.08(1H,m),6.55(1H,d),6.8(1H,s),6.85(1H,t),7.35(1H,m),7.65(1H,d),8.1(1H,s)
LC−MS: m/z 451 (MH)
該物質の一部(80mg)の90:10:0.1アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上のクロマトグラフィーにより、エナンチオマー1異性体の遊離塩基(保持時間5.0分)(19mg)、次いで、エナンチオマー2異性体の遊離塩基(保持時間13.2分)(23mg)を得た。
遊離塩基をメタノール中に溶解し、1当量の6.0M HClで処理し、蒸発乾固することによって、塩酸塩に変換した。
実施例16および17
2−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(a)2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール
3,4,6−トリクロロピリダジン(25g)のテトラヒドロフラン(200ml)およびトリエチルアミン(19ml)中溶液を0℃(氷浴冷却)にて、2−メルカプトエタノール(8.33ml)で5分かけて処理した。添加完了後、混合物を室温で72時間攪拌した。混合物を水性重炭酸ナトリウム溶液およびジクロロメタンと共に攪拌し、固体を収集し、水、エーテルおよびペンタンで洗浄し、真空乾燥させて、22.9gを得た。合わせた水性および有機性フラクションを半分の容量になるまで蒸発させて、さらに固体を得、それを上記のように洗浄および乾燥させた(5.0g)。固体の全収量(27.9g;91%)は、NMRにより、いくらかのブロモ−誘導体を含有していた(5−10%)。
(b)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール(13g)(予め、50℃で真空乾燥させた)の乾燥1,4−ジオキサン(250ml)中溶液を水素化リチウム(3g)で徐々に処理し、105−110℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷水でクエンチした。該溶液を5M塩酸を用いてpH10−11にし、蒸発させた。水を加え、混合物をジクロロメタンで4回抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(1.61g)(約10%のブロモ種を含有する)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z189/91(Cl MH+);233/5(Br MH+)
δH(CDCl,400MHz)3.23(2H,m),4.67(2H,m),7.26(1H,s)(主要なクロロ化合物について)
(c)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(1.0g)のジメトキシエタン(25ml)中溶液をアルゴン下で脱気し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(135mg)、炭酸カリウム(0.695g)、トリエテニルボロキシンピリジン錯体(0.8g)および水(3.7ml)を加えた。混合物を105℃で一晩加熱した。さらにトリエテニルボロキシンピリジン錯体(0.4g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(30mg)を加え、加熱を24時間続けた。混合物を冷却し、水性重炭酸ナトリウム溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出し(4x)、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−100% 酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル(70g)上のクロマトグラフィーに付して,固体を得た(0.56g)(LC−MSにより87%純度)。
MS(+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 181 (MH+)
(d)6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(320mg)の1,4−ジオキサン/水(20ml/5ml)中溶液を四酸化オスミウムの溶液(4%w/v,2ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(1.08g)で処理し、最初に氷浴中で攪拌し、次いで、室温に温めた。2.5時間後、混合物を蒸発乾固させ、1,4−ジオキサンおよびクロロホルム中に溶解した。シリカゲルを加え、混合物を蒸発乾固させ、シリカカラム(50g)に加え、ヘキサン中における0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(116mg,36%)。
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 183 (MH+)
(e)標題化合物
(2R/S)−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(調製について、実施例12(b)参照)(約67%純度)(110mg,推定73mg純粋な物質;0.242mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(約80%純度)(55mg,推定44mg純粋な物質;0.243mmol)のメタノール(2ml)およびクロロホルム(2ml)中溶液を3Aシーブと一緒に一晩攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(150mg,0.70mmol)を加え、8時間攪拌した。さらにトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを加え、攪拌を一晩続けた。混合物を炭酸ナトリウム溶液で塩基性にし、DCM中における10%メタノールで抽出し(3x)、抽出物を乾燥させ、蒸発させた。DCM中における0−10%メタノールで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、ラセミ体遊離塩基を得た(29mg)。
δH(CDCl),(250MHz)1.30−1.50(2H,m),1.55−1.95(2H,m),2.10−2.35(2H,m),2.35−2.60(2H,m),2.70(1H,d),3.00−3.30(4H,m),3.35−3.60(2H,m),3.97(2H,s),4.60−4.75(2H,m),5.10(1H,m),6.57(1H,d),6.89(1H,t),7.34(2H,m),7.66(1H,d)
エナンチオマーは、90:10:0.1アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミン混合物で20ml/分にて溶出し、254nMでUVによりモニターするChiralpak AS−Hカラム(21x250mm L)上のキラル分取HPLCによって分離した。ラセミ体24mgを処理して、エナンチオマー1(7mg,>99%ee;保持時間3.9分)およびエナンチオマー2(7mg,>99%ee;保持時間10.9分)を得た。
遊離塩基をメタノール中に溶解し、1当量の6.0M HClで処理し、蒸発させて、標題化合物を得た(各8mg)。
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 468 (MH+)
実施例18および19
5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(a)2−クロロ−N−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)アセトアミド
塩化クロロアセチル(38.4ml,480mmol)の酢酸エチル(100ml)中溶液を勢い良く攪拌した3−フルオロ−2−メチルアニリン(60g,480mmol)、飽和水性重炭酸ナトリウム(400ml)、氷(約100g)および酢酸エチル(400ml)の混合物に加えた。1時間後、混合物をロータリーエバポレーター上で濃縮し(酢酸エチルのほとんどが除去)、濾過し、水で洗浄した。得られた白色固体を真空下で乾燥させた(94.4g,98%)。
LC−MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z202/204[MH
(b)2−クロロ−N−(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロフェニル)アセトアミド
2−クロロ−N−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)アセトアミド(47.1g,243mmol)の濃硫酸(220ml)中溶液を約−20℃にて(エタノール/水/CO浴)、内温<10℃を維持しながら、濃硝酸(69%,15.2ml,19g,235mmol)で30分かけて処理した。添加終了時に反応が完了した。混合物を勢い良く攪拌しながら氷に加え、次いで、一晩放置した。濾過、固体の水での洗浄、乾燥により、生成物を得た(54.6g,95%)。
LC−MS(−veイオンエレクトロスプレー):m/z245/247[(M−H
(c)3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロアニリン
2−クロロ−N−(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロフェニル)アセトアミド(47.2gの2−クロロ−N−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)アセトアミドから調製、約234mmol)を水(220ml)中に懸濁し、次いで、水性水酸化ナトリウム溶液(12.5M,110ml,1.37mol)で処理した。テトラヒドロフラン(110ml)を加え、次いで、混合物を5時間熱還流し、次いで、ロータリーエバポレーター上で濃縮した(テトラヒドロフランのほとんどを除去)。黄色固体を濾過し、洗浄液が非アルカリ性になるまで氷水で洗浄した。真空乾燥により、黄色固体を得た(2工程で、32.3g,81%)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 171 [MH
(d)2−シアノ−N−(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロフェニル)アセトアミド
方法A
3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロアニリン(10.0g,58.8mmol)およびシアノ酢酸(10.1g,117.5mmol)の乾燥トルエン(500ml)中溶液に、五塩化リン(25.8g,117.5mmol)を攪拌しながら徐々に加えた。次いで、混合物を120−125℃で加熱し、その間、混合物に通気した。2.5時間後、さらに1gのシアノ酢酸および2.6gの五塩化リンを加え、加熱を1時間続けた。冷却後、トルエンを蒸発させ、残渣を酢酸エチル中に溶解し、ブライン、ブライン/重炭酸ナトリウム(2回)およびブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をエタノールから再結晶化し、エタノール/ヘキサン(1:1)で洗浄し、乾燥させて、10.72g(77%)を得、それは、いくらかの6−フルオロ−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キノキサリンカルボニトリル1−オキシドを含有していた(TLC(1:1 酢酸エチル/ヘキサン)上で低速で移動した黄色スポット)。
方法B
ジメチルホルムアミド(20ml)中における2−クロロ−N−(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロフェニル)アセトアミド(2.7g,11mmol)をシアン化カリウム(1.08g,16.6mmol)で処理し、混合物を室温で24時間攪拌した。ジメチルホルムアミドを蒸発させ、残渣を酢酸エチル/水中に溶解した。水相を酢酸エチルで数回抽出し、有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をエタノール/ペトロール(40−60℃)から再結晶化して、薄茶色固体を得た(1.44g,55%)。
LC−MS(−veイオンエレクトロスプレー):m/z236[(M−H
(e)6−フルオロ−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キノキサリンカルボニトリル1−オキシド
2−シアノ−N−(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロフェニル)アセトアミド(11.17g,45mmol)をピリジン(50ml)中に部分的に溶解し、1M水性水酸化ナトリウム(46ml)を加え、透明溶液を得た。混合物を室温で24時間攪拌し、次いで、水を加えて全ての固体を溶解させ、混合を濾過し、水で洗浄した。濾液(〜300ml)を5M HClでpH6に酸性化した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて生成物を得た(8.13g)。濾液をpH1に酸性化し、酢酸エチルで3回抽出した。抽出物を乾燥させ、蒸発させ、残渣をトルエンと共沸させて、いくらかのアセトアミド出発物質を含有する生成物を得た(2.28g)。
全収量10.41g(約7%アセトアミドを含有する)
LC−MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z220[MH
(f)7−フルオロ−8−メチル−2(1H)−キノキサリノン
6−フルオロ−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キノキサリンカルボニトリル1−オキシド(15.9g,71.8mmol)および亜ジチオン酸ナトリウム(36.7g,179.6mmol)のエタノール(200ml)および水(400ml)中混合物を、HCNを捕集するための漂白剤を充填したDrechsel瓶へ通じているコンデンサーの上部にアルゴン流を与えながら、1時間熱還流した。冷却した混合物を5M HClで注意深くpH1に酸性化し、混合物を室温で45分間攪拌した。次いで、水酸化ナトリウム(50%水性)を加えてpH11−12にし、混合物を蒸発させて約500mlを除去した。残渣を5M HClでpH6に酸性化し(注意:シアン化物がまだ存在する!)、沈澱を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて固体を得た(10.37g,81%)。水性液体を10%メタノール/ジクロロメタンで抽出し、抽出液を蒸発させて、さらに少量の生成物を得た(0.8g)。全収量11.2g,88%。
LC−MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z179[MH
(g)2−クロロ−7−フルオロ−8−メチルキノキサリン
オキシ塩化リン(30ml)中における7−フルオロ−8−メチル−2(1H)−キノキサリノン(5.75g,32.3mmol)を2時間熱還流した。オキシ塩化リンを蒸発により除去し、残渣を水性重炭酸ナトリウムで塩基性化し、酢酸エチルで数回抽出した。抽出物を乾燥させ、蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に溶解し、シリカ(20g)の短いカラムに素速く通し、さらにジクロロメタンで洗浄した。溶媒除去により、薄茶色固体を得た(4.13g,65%)。
LC−MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z197/199[MH
(h)7−フルオロ−8−メチル−2−(メチルオキシ)キノキサリン
2−クロロ−7−フルオロ−8−メチルキノキサリン(4.1g,20.9mmol)を乾燥メタノール中に懸濁し、メタノール中におけるナトリウムメトキシドの25%溶液(4.73ml,21.9mmol)を加えた。混合物を2時間熱還流し、次いで、蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水中に溶解し、相を分離した。水相をジクロロメタンで2回抽出し、合わせた有機フラクションを乾燥させ、蒸発させて、薄茶色固体を得た(3.84g,96%)。
LC−MS(+veイオンエレクトロスプレー): m/z 193 [MH
(i)8−ブロモメチル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノキサリン
7−フルオロ−8−メチル−2−(メチルオキシ)キノキサリン(50g,260mmol)を乾燥クロロホルム(1L)中に溶解した。N−ブロモスクシンイミド(52g,292mmol)および過酸化ベンゾイル(70%,0.42g)を加え、120Wランプで照射しながら、混合物を2時間熱還流した。冷却後、混合物を水で洗浄した。水相をジクロロメタンで2回再抽出し、合わせた有機フラクションを水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、オフホワイト色固体を得た(72.1g,100%)。
LC−MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z271/273[MH
(j)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)キノキサリン
8−ブロモメチル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノキサリン(25g,92.2mmol)の1,4−ジオキサン(450mL)および水(60mL)中溶液をアルゴンでフラッシュし、次いで、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン錯体(15g,62.1mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(1.52g)および炭酸カリウム(12g,185mmol)を加えた。混合物をアルゴン下で約72時間熱還流した。冷却後、水および酢酸エチルを加え、相を分離した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機フラクションを乾燥させ、蒸発させた。0−20%エーテル/ヘキサンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーにより、2、3モルパーセントの8−メチル類似体を含有する生成物を得た(8.23g,41%)。
LC−MS(+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 219 [MH
(k)(2R/S)−3−[6−フルオロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]−1,2−プロパンジオール
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−プロペン−1−イル)キノキサリン(8.23g,37.75mmol)のtert−ブタノール(250mL)および水(250mL)中溶液に、ADミックスアルファおよびベータの1:1混合物(50g)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、別の10gのADミックスアルファおよびベータを加え、攪拌を3日間続けた。亜硫酸ナトリウム(60g)を加え、混合物を30分間攪拌し、次いで、相を分離した。水相を10%メタノール/ジクロロメタンで2回抽出し、合わせた有機フラクションを乾燥させ、蒸発させて生成物を得た(9.57g,100%)。
LC−MS(+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 253 [MH
(l)4−メチルベンゼンスルホン酸(2R/S)−3−[6−フルオロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]−2−ヒドロキシプロピル
(2R/S)−3−[6−フルオロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]−1,2−プロパンジオール(9.57g,37.75mmol)を無水テトラヒドロフラン/ジクロロメタン(1:1,400mL)中に部分的に溶解した。トリエチルアミン(7.85mL,56.6mmol)および酸化ジブチルスズ(IV)(0.47g,1.9mmol)を加え、次いで、塩化4−メチルベンゼンスルホニル(7.16g,37.75mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、水性重炭酸ナトリウムを加え、相を分離した。水相をジクロロメタンで抽出し、有機フラクションをブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、いくらかの残留トリエチルアミンおよび2、3パーセントの7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−オキシラニルメチル)キノキサリンを含有する生成物を得た(15.4g,約100%)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー):m/z 407[MH
(m)(1−{(2R/S)−3−[6−フルオロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
4−メチルベンゼンスルホン酸(2R/S)−3−[6−フルオロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]−2−ヒドロキシプロピル(15.4g,37.75mmol)、4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(15.1g,75.5mmol)および炭酸ナトリウム(12.0g,113.25mmol)のエタノール(180mL)およびジメチルホルムアミド(45mL)中混合物を40℃で約64時間加熱した。混合物を蒸発させ、残渣をブラインおよび酢酸エチル中に溶解した。相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。有機フラクションを乾燥させ、蒸発させ、残渣を0−20%メタノール/酢酸エチルで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、生成物を得た(8.05g,49%)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー):m/z 435 [MH
(n)(1−{[(5R/S)−7−フルオロ−3−オキソ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−5−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチルおよび{1−[(6R/S)−8−フルオロ−3−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−6−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
(1−{(2R/S)−3−[6−フルオロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(7.02g,16.15mmol)の乾燥クロロホルム(80mL)中溶液に、無水メタンスルホン酸(3.37g,18.5mmol)およびジ−イソプロピルエチルアミン(6.32mL,36.2mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間攪拌し、次いで、24時間熱還流した。冷却後、水を加え、相を分離した。水相をジクロロメタンで2回抽出し、有機フラクションを乾燥させ、蒸発させた。50−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーにより、標題異性体生成物(1−{[(5R/S)−7−フルオロ−3−オキソ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−5−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(最初に溶出、3.55g,55%)、および{1−[(6R/S)−8−フルオロ−3−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−6−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(2番目に溶出、0.84g,13%)を得た。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー):m/z 403 [MH
(o)(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン
(1−{[(5R/S)−7−フルオロ−3−オキソ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−5−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(0.21g,0.52mmol)のジクロロメタン(4mL)およびメタノール(2.5mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中における塩化水素(4M,4mL)を加えた。混合物を1.75時間攪拌した後、蒸発乾固させた。残渣を10%メタノール/ジクロロメタン(20mL)中に溶解し、MP−カーボネート樹脂(0.77g,2.69mmol/g)と共に1時間攪拌した。樹脂を濾過し、2、3回、10%メタノール/ジクロロメタンおよびメタノールで交互に洗浄し、濾液を蒸発させて、遊離アミンを得た(0.19g,約83%純度)。
LC−MS(+ve イオンエレクトロスプレー):m/z 303 [MH
(p)標題化合物
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(約83%純度,0.19g,0.52mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(調製について、実施例3(e)参照)(96mg,0.58mmol)を乾燥クロロホルムおよびメタノール(1:1,14mL)中に溶解し、3Aモレキュラーシーブと共に一晩熱還流した。冷却後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.44g,2.08mmol)を加え、混合物を室温で8時間攪拌した。水性重炭酸ナトリウムを加えて塩基性化し、相を分離した。水相をジクロロメタンおよび10%メタノール/ジクロロメタンで数回抽出し、有機フラクションを乾燥させ、蒸発させた。0−10%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーにより、標題化合物を遊離塩基として得た(0.144g,61%)。
δH(CDCl,250MHz)1.38(2H,m),1.88(2H,m),2.24(2H,m),2.50(2H,m),2.69(1H,br.d),3.00(1H,br.d),3.13(1H,dd),3.48(1H,m,part.溶媒によって覆い隠される)),3.99(2H,s),4.37(2H,m),4.51(2H,m),5.08(1H,m),6.99(1H,t),7.02(1H,s),7.65(1H,dd),8.15(1H,s)
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 453 [MH
ジクロロメタン/メタノール中における遊離塩基を1,4−ジオキサン中における0.4M塩化水素(1.6mL)で処理し、溶媒を蒸発させて、ラセミ体二塩酸塩を得た(167mg)。
ラセミ体5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン二塩酸塩(148mg)を、21x250mm Chiralpak AS−Hカラム(2インジェクション、アセトニトリル/メタノール/イソプロピルアミン(90/10/0.1,20ml/分,UV 254nmでモニタリング)で溶出)上の分取HPLCによって分離して、標題化合物の遊離塩基の2つのエナンチオマーE1(保持時間3.6分)およびE2(保持時間5.1分)を得た。
メタノール中における分離したエナンチオマーはどちらも、1当量の水性塩酸で処理し、溶媒を蒸発させて、標題塩酸塩を得た。
実施例18B
5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オンフマル酸塩,エナンチオマー1
ジクロロメタン/メタノール中における遊離塩基(0.84g)の溶液をメタノール中におけるフマル酸(216mg)の溶液で処理した。混合物を蒸発させ、得られた固体をエーテルでトリチュレートし、乾燥させた(1.05g)。
実施例19B
5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オンジ−トリフルオロ酢酸塩,エナンチオマー2
遊離塩基(29mg)を1%TFAを含有する水性アセトニトリルで溶出する逆相C18カラム上で精製した。溶媒除去により、固体を得た(30mg)。
実施例19C
5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オンジ−フマル酸塩,エナンチオマー2
遊離塩基(1.1g)のジクロロメタン/メタノール中溶液をフマル酸(281mg)のメタノール中溶液で処理した。混合物を蒸発させ、得られた固体をエーテルでトリチュレートし、乾燥させた(1.24g)。
実施例19D
5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン安息香酸塩,エナンチオマー2
遊離塩基(900mg)をメタノール(50ml)中に溶解し、安息香酸(243mg)で処理し、次いで、蒸発乾固させて、オフホワイト色固体を得た(1.17g)。
実施例20
(6−R/S)−6−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン二塩酸塩
Figure 2009541456
(a)(6R/S)−6−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン
{1−[(6R/S)−8−フルオロ−3−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−6−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン鎖1,1−ジメチルエチル(0.88g,2.19mmol)をジクロロメタン(16mL)およびメタノール(10mL)中に溶解し、1,4−ジオキサン中における4M塩化水素(16mL)で処理した。室温で1.5時間攪拌後、混合物を蒸発させた。残渣を10%メタノール/ジクロロメタン(50mL)中に部分的に溶解し、MP−カーボネート樹脂(2.69mmol/g,3.27g)と共に約2時間攪拌した。樹脂を濾過し、10%メタノール/ジクロロメタンおよびメタノールで交互に数回洗浄し、濾液を蒸発させた。粗生成物を20−50%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、アミンを得た(0.51g,77%)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー): m/z302[MH
(b)標題化合物
(6R/S)−6−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(0.10g,0.33mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例2(c)またはWO03/087098,実施例19(d)参照)(55mg,0.33mmol)の乾燥1:1クロロホルム/メタノール(10ml)中溶液を3Aモレキュラーシーブと共に一晩、熱還流した。冷却後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.28g,1.32mmol)を加え、混合物を室温で8時間攪拌し、次いで、一晩静置させた。水性重炭酸ナトリウムを加えて塩基性化し、相を分離した。水相を10%メタノール/ジクロロメタンで3回抽出し、有機フラクションを乾燥させ、蒸発させた。0−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、遊離塩基を得た(131mg,88%)。
δH(CDCl,250MHz)1.44(2H,m),1.92(2H,m),2.39(2H,m),2.53(1H,m),2.70−3.10(4H, complex m),3.22(1H,d),3.63(1H,dd),3.81(2H,s),4.30(4H,m),4.65(1H,d),6.82(1H,s),7.05(1H,t),7.70(1H,dd),8.11(1H,s),8.23(1H,s)
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 452 [MH+]
ジクロロメタン/メタノール中における遊離塩基(31mg)を1,4−ジオキサン中における0.4M塩化水素(0.34mL)で処理し、溶媒を蒸発させて、標題二塩酸塩を得た(35mg)。該ラセミ体物質(100mg)を、Chiralpak IA(アセトニトリル/THF/イソプロピルアミンを用いる)上で部分的に分割した。豊富な2番目に溶出するエナンチオマー(E2)を次いで、さらに、Chiralpak IA(CHOH:CHCN:イソプロパノール:イソプロピルアミンを用いる)で分割して、遊離塩基を得(28mg)、それを1当量の塩酸を用いて一塩酸塩に変換した(30mg)。
実施例21および22
6−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(6R/S)−6−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(調製について、実施例20参照)(0.10g,0.33mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(調製について、実施例3(e)参照)(55mg,0.33mmol)の乾燥1:1クロロホルム/メタノール(10ml)中溶液を3Aモレキュラーシーブと共に一晩、熱還流した。冷却後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.28g,1.32mmol)を加え、混合物を室温で8時間攪拌し、次いで、一晩静置させた。水性重炭酸ナトリウムを加えて塩基性化し、相を分離した。水相を10%メタノール/ジクロロメタンで3回抽出し、有機フラクションを乾燥させ、蒸発させた。0−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、遊離塩基を得た(118mg,79%)。
δH(CDCl,250MHz)1.41(2H,m),1.94(2H,br.d),2.38(2H,q),2.55(1H,m),2.70−3.10(4H,complex m),3.21(1H,d),3.67(1H,dd),4.01(2H,s),4.37(2H,m),4.51(2H,m),4.62(1H,d),7.04(1H,s)重複する7.05(1H,t),7.70(1H,dd),8.23(1H,s)
LC−MS(+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 453 [MH+]
ジクロロメタン/メタノール中における遊離塩基(28mg)を1,4−ジオキサン中における0.4M塩化水素(0.31mL)で処理し、溶媒を蒸発させて、二塩酸塩を得た(33mg)。
ラセミ体6−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(90mg)を、21x250mm Chiralpak AS−Hカラム(4インジェクション、アセトニトリル/メタノール/イソプロピルアミン(98/2/0.1,20ml/分,UV 254nmでモニタリング)で溶出)上の分取HPLCによって分離して、2つのエナンチオマーE1(保持時間6.9分)およびE2(保持時間7.5分)を得た。
メタノール中における分離した両異性体を1当量の塩酸で処理し、溶媒を蒸発させて、塩酸塩を得た。
実施例23
(5R/S)−5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−(メチルオキシ)−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン二塩酸塩
Figure 2009541456
(a)(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−(メチルオキシ)−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(調製について、実施例18(o)参照)(0.30g,1mmol)の乾燥メタノール(5mL)中溶液をナトリウムメトキシド(メタノール中25%,0.65mL,3mmol) で処理し、一晩熱還流した。冷却した混合物を水性塩化アンモニウム(6滴)で処理し、蒸発乾固させた。残渣を10%メタノール/ジクロロメタンで3回抽出し、抽出物を濾過し、蒸発させた。粗生成物を0−20%(メタノール中2Mアンモニア)/ジクロロメタンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、アミンを得た(0.20g,64%)。
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 315 [MH+]
(b)標題化合物
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−(メチルオキシ)−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(0.20g,0.64mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(調製について、実施例3(e)参照)(116mg,0.70mmol)の乾燥1:1 クロロホルム/メタノール(16ml)中溶液を3Aモレキュラーシーブと共に一晩熱還流した。冷却後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.54g,2.55mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。水性重炭酸ナトリウムを加えて塩基性化し、相を分離した。水相を10%メタノール/ジクロロメタンで数回抽出し、有機フラクションを乾燥させ、蒸発させた。0−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して、遊離塩基を得た(185mg,62%)。
δH(CDCl,250MHz)1.40(2H,m),1.88(2H,m,一部、水によって覆い隠される),2.24(2H,m),2.48(1H,m),2.52(1H,m),2.72(1H,br.d),3.02(1H,br.d),3.17(1H,dd),3.39(1H,m),3.96(3H,s),4.00(2H,s),4.38(2H,m),4.51(2H,m),5.04(1H,m),6.87(1H,d),7.03(1H,s),7.63(1H,d),8.05(1H,s)
LC−MS (+ve イオンエレクトロスプレー): m/z 465 [MH+]
クロロホルム/ジクロロメタン/メタノール中における遊離塩基を過剰な1,4−ジオキサン中における0.4M塩化水素(1.99mL)で処理し、溶媒を蒸発させて二塩酸塩を得た(213mg)。
実施例24
(5R/S)−5−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2009541456
{1−[(5R/S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−5−イル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(調製について、実施例1(e)参照)(35mg,0.09mmol)をジクロロメタンおよびトリフルオロ酢酸(1ml/1ml)中に溶解し、1時間攪拌し、次いで、蒸発させた。残渣をジクロロメタン/メタノール中に溶解し、湿らせたpHペーパーがpH8を示すまで、MP−カーボネート樹脂で処理した。混合物を濾過し、メタノールで洗浄し、蒸発させて油を得た。分析は、予想された(5R/S)−5−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンおよび3−フルオロ−6H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンの4:1混合物を示した。該物質をクロロホルム/メタノール(1ml/0.1ml)中に溶解し、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例2(c)またはWO03/087098,実施例19(d)参照)(14mg,0.09mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(55mg,0.3mmol)で処理した。2時間後、混合物をシリカカラムに加え、ジクロロメタン中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基の一酢酸塩を油として得た(30mg)。
δH(CDOD,250MHz)1.50−1.70(2H,m),1.95(3H,s),2.10−2.30(2H,m),2.35−2.50(2H,m),3.05−3.25(4H,m),4.05−4.20(3H,m),4.25−4.40(7H,m),6.85(1H,d),7.00(1H,s),7.95(1H,d),8.10(1H,s),8.45(1H,s)
該物質を過剰のメタノール中における塩酸で処理し、蒸発させて二塩酸塩を得た(約30mg)。
MS (+ve イオンエレクトロスプレー) m/z 452 (MH+)
実施例25および26
5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン塩酸塩,エナンチオマー1および2
Figure 2009541456
(a)5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(調製について、実施例1(f)参照)(332mg,1.1mmol)のメタノール(25ml)中溶液をナトリウムメトキシド(メタノール中25%溶液,1.0ml,4.6mmol)で処理し、60℃に6時間加熱した。さらにナトリウムメトキシド(メタノール中25%溶液,1.0ml,4.6mmol)を加え、混合物を60℃で17時間加熱した。混合物を氷浴中で冷却し、飽和水性塩化アンモニウムで約pH8にし、次いで、蒸発乾固させた。残渣をメタノール中に懸濁し、SCXカラムに添加し、2Mメタノール性アンモニアで洗浄した。蒸発により、オレンジ色ゴムを得た(389mg)。
MS(ES+) m/z 315 (MH
(b)標題化合物
5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(170mg)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例2(c)またはWO03/087098,実施例19(d)参照)(89mg)のジクロロメタン/メタノール(10ml/2ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(343mg,0.52mmol)で処理し、20時間攪拌し、次いで、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で処理した。相を分離し、水相をさらにジクロロメタン中における10%メタノールで3回抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を黄色ゴムとして得た(121mg)。遊離塩基(20mg)をクロロホルム(0.33ml)中に溶解し、エーテル中における1M塩酸(0.5ml)、次いで、エーテル(1ml)で処理した。溶媒除去により、生成物を得た(23mg)。
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.30−1.45(2H,m),1.75−1.95(2H,m),2.18(1H,t),2.25(1H,t),2.50(2H,m),2.65(1H,d),3.05(1H,d),3.15(1H,dd),3.45(1H,dd),3.55(1H,dd),3.80(2H,s),4.08(3H,s),4.30(2H,m),4.38(2H,m),5.05(1H,m),6.68(1H,d),6.80(1H,s),7.82(1H,d),8.10(1H,s),8.22(1H,s),
MS (ES+) m/z 464 (MH+)
水/アセトニトリル勾配(1%イソプロピルアミンが存在する)で溶出するChiralpak AS−Hカラム上での該物質(遊離塩基)の一部(78mg)のクロマトグラフィーにより、分離したエナンチオマーを得た(Rt エナンチオマー1,2.4分,アルファ+133(メタノール中c=0.5),Rt エナンチオマー2,3.9分,アルファ−143(メタノール中c=0.9))。次いで、各物質を1当量の塩酸を用いて分離した標題化合物に変換した(25mg E1および28mg E2)。
実施例27
5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル二ギ酸塩
Figure 2009541456
(a)6−(メチルオキシ)−4−(2−プロペン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
4−ブロモ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(4−ブロモ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸(WO2004058144,実施例53(d))から、臭化オキサリル、次いで、アンモニアを用いる4−ブロモ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミドへの変換、次いで、4−ブロモ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミドの無水トリフルオロメタンスルホン酸およびトリエチルアミンで処理して4−ブロモ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリルを得ることを介して調製される)(200mg,0.76mmol)の脱気した1,4−ジオキサン(2ml)中溶液を、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(6.9mg,0.008mmol)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(7.8mg,0.015mmol)、アリルトリブチルスタンナン(0.2ml,0.76mmol)およびフッ化セシウム(253mg,1.7mmol)で処理した。反応混合物をアルゴン下、70℃で2時間加熱し、冷却し、水および酢酸エチルの間に分配した。水相をさらに酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を乾燥させ、蒸発させ、クロマトグラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサン)に付して、所望の化合物を得た(156mg;92%)。
MS (ES+) m/z 226 (MH
(b)4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
6−(メチルオキシ)−4−(2−プロペン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(60mg,0.0.27mmol)の1:1 THF:水(1ml)中溶液を塩素酸ナトリウム(43mg,0.4mmol)で処理し、次いで、四酸化オスミウム(0.01ml,4%水性溶液,0.00134mmol)で処理した。反応混合物を6時間攪拌し、次いで、蒸発させ、アセトニトリルで処理し、5分間音波処理し、次いで、濾過した。濾液を蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー(80%酢酸エチル/ヘキサン)に付して、所望の化合物を白色固体として得た(39mg;56%)。
MS (ES+) m/z 260 (MH
(c)(1−{3−[3−シアノ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(3g,11.6mmol)のDCM(150ml)中溶液をアルゴン下、0℃にて、トリエチルアミン(3.22ml,23.2mmol)および無水パラ−トルエンスルホン酸(5.28g,16.2mmol)で処理し、0℃で1時間攪拌した。エタノールを加え、反応物をさらに0.5時間攪拌し、反応物を蒸発させ、エタノールで処理し、再び蒸発させた。残渣をエタノール(100ml)中に懸濁し、4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(4.6g,23mmol)および炭酸ナトリウム(3.87g,34.8mmol)で処理し、次いで、アルゴン下、60℃で24時間攪拌した。次いで、反応物を水およびDCMの間に分配し、水相をDCMでさらに2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ、蒸発させ、クロマトグラフィー(99:1:0.1 DCM:メタノール:0.88アンモニア)に付して、所望の化合物を得た(2.92g;57%)。
MS (ES+) m/z 442 (MH
(d){1−[(3−シアノ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
(1−{3−[3−シアノ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシプロピル}−4−ピペリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(2.15g,4.87mmol)のDCM(40ml)中溶液をアルゴン下、0℃にて、炭酸ナトリウム(2.12g,20mmol)および無水メタンスルホン酸(1.74g,10mmol)で処理し、4時間攪拌した。さらに炭酸ナトリウム(2.12g,20mmol)および無水メタンスルホン酸(1.74g,10mmol)を加え、反応物を一晩攪拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、次いで、残渣をクロロホルム(40ml)中に溶解し、炭酸ナトリウム(2.12g,20mmol)および無水メタンスルホン酸(1.74g,10mmol)で処理した。反応混合物を6時間攪拌し、次いで、水およびDCMの間に分配し、水相をDCMでさらに2回分離した。合わせた有機相を乾燥させ、蒸発させ、クロマトグラフィー(98:2:0.2 DCM:メタノール:0.88アンモニア)に付して、所望の化合物および出発物質の混合物を得た(1.7g)。該物質のいくらか(1.26g)をアルゴン下、0℃にて、DCM(20ml)中における炭酸ナトリウム(6.36g)および無水メタンスルホン酸(5.22g)で処理し、4時間攪拌し、次いで、上記のように再び後処理し、MDAP(マス・ディレクテッド自動精製)によって精製して、所望の生成物を得た(65mg)。
MS (ES+) m/z 410 (MH
(e)4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
{1−[(3−シアノ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(84mg)のDCM(4ml)中溶液をトリフルオロ酢酸で処理し、1時間攪拌した。次いで、反応混合物を蒸発乾固させ、次いで再溶解し、Amberlyst A−21塩基性樹脂のカラムに通し、メタノールで溶出した。次いで、所望の化合物を含有するフラクションを蒸発させ、クロマトグラフィー(99:1:0.1 DCM:メタノール:0.88アンモニア)に付して、所望の化合物を得た(41mg;64%)。
MS (ES+) m/z 310 (MH
(f)標題化合物
4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(41mg,0.113mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド(22mg,0.113mmol)(合成について、WO2004058144,実施例2(c)またはWO03/087098,実施例19(d)参照)の1:1 メタノール:クロロホルム(2ml)中溶液を3Aモレキュラーシーブと共に、65℃で4時間加熱し、氷中で冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(56mg,0.266mmol)で処理し、一晩攪拌した。次いで、反応物を水および20%メタノール:DCMの間に分配し、水相を20%メタノール:DCMでさらに2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ、蒸発させ、MDAP(マス・ディレクテッド自動精製)によって精製し、蒸発させ、ジエチルエーテルでトリチュレートして、所望の化合物を得た(40mg;54%)。
H NMR (400MHz)δ(CDOD:CDClの混合物)1.69(m,2H),2.05(m,2H),2.30(m,2H),2.60(m,1H),2.80(m,1H),3.0(m,1H),3.15(m,2H),3.72(m,2H),4.12(s,2H),4.48(m,4H),5.12(m,1H),7.01(m,2H),8.02(d,1H),8.30(s,1H),8.41(br s,2H),8.71(s,1H)
MS (ES+) m/z 459(MH+)
実施例28および29
5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン安息香酸塩,エナンチオマーE1およびE2
Figure 2009541456
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(調製について、実施例18(o)参照)(200mg,0.66mmol)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例2(c)またはWO03/087098,実施例19(d)参照)(130mg,0.8mmol)、トリエチルアミン(0.2ml)のメタノール/クロロホルム(10ml/10ml)中混合物を3Aモレキュラーシーブの存在下、一晩熱還流した。混合物を室温で、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(367mg)で処理し、7時間攪拌し、次いで、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で処理した。相を分離し、水相をジクロロメタン中における10%メタノールでさらに数回抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ、蒸発させて、黄色固体を得た(320mg)。ジクロロメタン中における0−20%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を黄色ゴムとして得た(87mg,30%)。
H NMR(250MHz,CDCl)1.42(2H,m),1.89(2H,br t),2.10−2.35(2H,m),2.50(2H,m),2.70(1H,d),3.01(1H,dd),3.12(1H,dd),3.49(2H,m),3.80(2H,s),4.30(4H,m),5.08(1H,m),6.82(1H,s),6.99(1H,t),7.65(1H,dd),8.10(1H,s),8.15(1H,s)
MS (ES+) m/z 452 (MH+)
1当量のフマル酸を遊離塩基のジクロロメタン溶液に加え、次いで、蒸発することによって、該物質を対応するフマル酸塩に変換した(98mg)。水/アセトニトリル勾配(1%TFAが存在する)で溶出するChiralpak AS−Hカラム上の該物質の一部(70mg)のクロマトグラフィーにより、分離したエナンチオマーを得た(Rt エナンチオマー1,5.6分;Rt エナンチオマー2,10.6分,ベースライン分離)。各物質を次いで、1当量の安息香酸を用いて、分離した標題化合物に変換した(24mg E1および23mg E2)。
実施例30および31
7−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE1およびE2
Figure 2009541456
(5R/S)−5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(調製について、実施例18(o)参照)(50mg,0.17mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例1(l)参照)(35mg,0.2mmol)のクロロホルム/メタノール(3ml/3ml)中混合物を3Aモレキュラーシーブと共に一晩、熱還流した。混合物を室温でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(110mg,0.52mmol)で処理し、24時間攪拌し、次いで、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で処理した。相を分離し、水相をジクロロメタン中における10%メタノールでさらに3回抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン中における0−20%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、標題化合物の遊離塩基を黄色ゴムとして得た(55mg,71%)。
H NMR(250MHz,CDCl)1.45(2H,m),1.89(2H,br t),2.15−2.35(2H,m),2.52(2H,m),2.72(1H,br d),3.02(1H,br d),3.15(1H,dd),3.48(2H,m),3.84(2H,s),4.64(2H,s),5.07(1H,m),6.98(2H,m),7.20(1H,d),7.65(1H,dd),8.15(1H,s)
MS (ES+) m/z 465(MH
1,4−ジオキサン中における2当量の塩酸を遊離塩基のクロロホルム/ジクロロメタン溶液に加え、次いで、蒸発させることによって、該物質を対応する二塩酸塩に変換した(59mg)。85:15:0.1 アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上の該物質の一部(30mg)のクロマトグラフィーにより、分離したエナンチオマーを得(Rt エナンチオマー1,5.5分;Rt エナンチオマー2,7.0分)、それにより、9.5mg E1および9.5mg E2を得た。
実施例32
8−フルオロ−6−(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン二塩酸塩,エナンチオマーE1
Figure 2009541456
(a)6−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE1およびE2
(6R/S)−6−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(調製について、実施例20(a)参照)(500mg)を85:15:0.1 アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラム上のクロマトグラフィーに付して、分離したエナンチオマーを得(Rt エナンチオマー1,5.3分;Rt エナンチオマー2,13.6分)、それにより、189mg E1および159mg E2を得た。
(b)標題化合物
6−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE1(100mg,0.33mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド(合成について、WO2004058144,実施例1(l)参照)(60mg,0.33mmol)のクロロホルム/メタノール(5ml/5ml)中混合物を3Aモレキュラーシーブおよび酢酸(16滴)と共に、室温で1時間攪拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(84mg)を加えた。3時間後、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液を加えた。相を分離し、水相をジクロロメタン中における10%メタノールでさらに抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン中における0−20%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、黄色ゴムを得た(40mg)。該物質を、1,4−ジオキサン中における2当量の塩酸(40mg)での処理によって、二塩酸塩に変換した。該物質をジクロロメタン/メタノール(1ml/6ml)中に溶解し、MP−カーボネート樹脂、次いで、酸化マンガン(II)で処理した。2時間後、混合物を濾過し、蒸発させて、標題化合物の遊離塩基を得た(28mg)。遊離塩基の溶液を1,4−ジオキサン中における2当量のHClで処理し、次いで、蒸発させることによって、該物質を二塩酸塩に変換し、それにより、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(25mg)。
H NMR(di−HCl塩)(250MHz,d−DMSO)2.19(2H,br),2.38(2H,br),3.65(2H,br),3.96(2H,br),4.18(2H,s),4.71(2H,s),4.89(1H,br),7.24(1H,d),7.30(1H,t),7.46(1H,d),7.81(1H,m),8.25(1H,s),9.59(2H,br)
MS (ES+) m/z 465(MH
実施例33
8−フルオロ−6−(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン二塩酸塩,エナンチオマーE2
Figure 2009541456
該化合物は、6−(4−アミノ−1−ピペリジニル)−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE2から、実施例32の手法によって調製され、標題化合物がオフホワイト色固体として得られた(32mg)。
H NMR(ジ−HCl塩)(250MHz,CDOD)1.72(2H,br),2.22(2H,br),2.58(2H,br),3.11(2H,m),3.69(2H,m),4.07(1H,m),4.26(2H,s),4.44(1H,d),4.70(2H,s),7.09(1H,d),7.18(1H,t),7.37(1H,d),7.75(1H,m),8.18(1H,s)
MS (ES+) m/z 465(MH
実施例34
7−フルオロ−5−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン塩酸塩
Figure 2009541456
(a)1,1,3−プロパントリカルボキン酸3−エチル1,1−ジメチル
マロン酸ジメチル(2.5g,18.9mmol)の無水THF(20mL)中溶液に、NaH(0.038g,0.95mmol,鉱油中60%)を加えた。反応物を周囲温度で15分間攪拌した。別のフラスコ中、アクリル酸エチル(1.02mL,9.45mmol)を無水THF(1mL)中に溶解し、次いで、30分かけて、該マロン酸ジメチル溶液に滴下した。反応物を周囲温度で一晩攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解し、飽和NHCl溶液およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣をEtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、所望の化合物を得た(1.68g,77%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.24(t,J=7.07Hz,3H)2.20(q,J=7.24Hz,2H)2.37(t,J=7.33Hz,2H)3.47(t,J=7.33Hz,1H)3.70−3.75(m,6H)4.12(q,J=7.24Hz,2H)
(b)(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド
シンナモニトリル(25.0g,194mmol)をEtOH中に溶解した。該溶液を0℃に冷却し、HClガスを該溶液に30分間バブルした。該溶液を周囲温度で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣をEtOH(100mL)中に溶解し、0℃に冷却し、NH/MeOHの溶液(7M,69mL,484mmol)を添加漏斗によって滴下した。加えたらすぐに、溶液を周囲温度に温め、一晩攪拌し、得られたNHClを濾過した。該溶液を真空下で濃縮し、得られた生成物をさらに精製することなく用いた(28.6g粗生成物)。
LC−MS: m/z 147.4 (MH+)
(c)3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
1,1,3−プロパントリカルボキン酸3−エチル1,1−ジメチル(1.65g,7.11mmol)および(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(1.04g,7.11mmol)をEtOH(36mL)中で合わせた。トリエチルアミン(1.98mL,14.2mmol)を加え、該溶液を3時間熱還流し、LC−MSに基づいて変化がなかった。該溶液を室温に冷却し、MeOH中におけるNaOMe(1.0mL,5.33mmol,25−30%w/w溶液)で処理し、該溶液を3時間還流した。さらにMeOH中におけるNaOMe(2x1.0mL)を2回にわけて加え、該溶液を一晩還流した。その後、黄色沈澱が形成し、それを濾過した。母液を1N HClでpH2に酸性化し、該溶液を真空下で濃縮した。得られた物質を黄色固体と合わせ、さらに精製することなく用いた。
LC−MS: m/z 315.2 (MH+)
(d)3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
粗3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル(7.1mmol)をPOCl(25mL)中に溶解し、N,N−ジメチルアニリン(0.862g,0.9mL,7.1mmol)をゆっくりと、該溶液に加えた。次いで、反応物を2時間熱還流した。周囲温度に冷却後、得られた溶液を注意深く、かつ、ゆっくりと、氷水に加えて過剰なPOClをクエンチした。混合物をEtOAc(3X)で抽出し、真空下で濃縮した。粗残渣を次いで、EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、所望の化合物を黄色固体として得た(2工程で、0.48g,19%)。
LC−MS: m/z 351.4 (MH+)
(e)4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル(0.42g,1.19mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に、濃NHOH(3.5mL)を加えた。反応物を密閉管中、75℃で一晩加熱した。該溶液を真空下で濃縮し、水で希釈し、EtOAc/DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残渣を次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、所望の化合物を得た(0.072g,21%)。
LC−MS: m/z 286.2 (MH+)
また、3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパンアミドも得られた(0.175g)。
LC−MS: m/z 303.3(MH+)
3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパンアミド(0.175g,0.58mmol)をEtOH中に溶解し、HClガスを該溶液に飽和するまでバブルした。該溶液を2時間熱還流し、周囲温度に冷却し、真空下で濃縮した。残渣を水に溶解し、KCO溶液でpH9に中和し、EtOAc(3X)で抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチルを白色固体として得た。LC−MS: m/z 332.2(MH+)。次いで、該生成物をDMF(5mL)中に溶解し、KCO(0.16g,1.16mmol)で処理し、75℃で30分間加熱した。該溶液を冷却し、水で希釈し、EtO(3X)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を次いで、DCM/(DCM:MeOH:NHOH)90:10:1を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、付加的な0.11gの所望の化合物を得た。
LC−MS: m/z 286.2 (MH+)
(f)4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルバルデヒド
4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.18g,0.64mmol)を1,4−ジオキサン/水の2:1溶液(6mL)中に溶解し、0℃に冷却した。NaIO(0.314g,1.47mmol)および触媒的OsO(1mL,4%水性溶液)を加え、該溶液を次いで、周囲温度で一晩攪拌した。反応溶液を真空下で濃縮し、水で希釈し、10%MeOH/DCM(4X)で抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を次いで、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、所望の化合物を得た(0.05g,44%)。
LC−MS: m/z 212.0 (MH+)
(g)2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−4−クロロ−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルバルデヒド(1.43g,6.78mmol)のMeOH中溶液に、p−TsOH・HO(0.13g,0.68mmol)を加えた。該溶液を2.5時間熱還流し、次いで、周囲温度に冷却した。該溶液を真空下で濃縮して、所望の生成物を得、それをさらに精製することなく用いた。
LC−MS: m/z 257.9 (MH+)
(h)2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
MeOH中に溶解した粗2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−4−クロロ−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(推定6.78mmol)に、10%Pd/C(0.15g)を加えた。該溶液をH雰囲気(バルーン)下で一晩攪拌した。Pd/Cを濾過し、溶液を真空下で濃縮した。粗残渣をDCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、所望の化合物を白色固体として得た(2工程で、0.873g,58%)。
LC−MS: m/z 223.9 (MH+)
(i)7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルバルデヒド
2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.873g,3.91mmol)の1:1 HO/アセトン(10mL)中溶液に、p−TsOH・HO(0.074g,0.391mmol)を加え、反応物を、さらにp−TsOH・HO(0.20g)を用いて3日間80℃に加熱した。出発物質が消失した後、該溶液を真空下で濃縮して、所望の生成物を得た(1.023g)。
LC−MS:m/z178.0(MH+)
(j)標題化合物
5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン(調製について、実施例18(o)参照)(60mg,0.2mmol)のメタノール/DCM(10ml/10ml)中溶液に、7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルバルデヒド(50mg;0.2mmol)および過剰な固体硫酸ナトリウムを加えた。該溶液を周囲温度で16時間攪拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.126g;0.6mmol)を加えた。得られた溶液を2時間攪拌した。次いで、該溶液を真空下、シリカゲル上で濃縮し、粗残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(CHCl/90:10:1 CHCl/MeOH/NHOH)によって精製して、所望の生成物の遊離塩基を黄色を帯びた油性フィルムとして得た(0.033g,36%)。
1H NMR δ(400MHz,CDCl)1.55(d,2H)1.88−2.04(m,2H),2.14−2.37(m,2H)2.53(dd,1H),2.61−2.81(m,4H),2.98(t,2H),3.06(d,1H),3.17(dd,1H),3.51(d,2H),4.05(s,2H),5.09(dd,1H),5.31(s,1H),6.99(t,1H),7.66(dd,1H),8.16(s,1H)8.39(s,1H)
MS (ES+) m/z 464.2 (MH+)
DCM中に溶解した標題化合物の遊離塩基を1当量のジエチルエーテル中における1M塩化水素で処理し、蒸発乾固させて、標題化合物を淡褐色固体として得た(31mg)。
実施例35
5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン二塩酸塩
Figure 2009541456
5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(調製について、実施例25(a)参照)(170mg,0.54mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルバルデヒド(調製について、実施例3(e)参照)(100mg,0.60mmol)のジクロロメタン/メタノール(10ml/2ml)中溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(343mg,0.52mmol)で処理し、18時間攪拌した。さらにアルデヒド(20mg)およびさらにトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(100mg)を加えた。6時間後、混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液およびジクロロメタンで処理した。相を分離し、水相をさらにジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン中における0−30%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより、部分的に精製した物質を得、それをエーテルでトリチュレートし、次いで、真空乾燥させて、標題化合物の遊離塩基を黄色ゴムとして得た(56mg)。
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.30−1.45(2H,m),1.75−1.95(2H,m),2.20(1H,t),2.28(1H,t),2.45−2.55(2H,m),2.65(1H,d),3.05(1H,d),3.15(1H,dd),3.45(1H,dd),3.55(1H,dd),3.98(2H,s),4.07(3H,s),4.35(2H,m),4.52(2H,m),5.05(1H,m),6.68(1H,d),7.03(1H,s),7.85(1H,d),8.10(1H,s),8.25(1H,s),
MS (ES+) m/z 465 (MH
標題化合物の遊離塩基を2.5mlの19:1 クロロホルム:メタノール中に溶解し、エーテル中における1M塩酸(1ml)で処理した。さらにエーテル(4ml)を加え、得られた懸濁液を遠心分離した。上清をデカンテーションし、残渣を乾燥させて標題化合物を固体として得た(70mg)。
生物学的活性
抗菌活性アッセイ:
全細胞抗菌活性は、Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)で推奨される手法、ドキュメントM7−A7、「好気的に成長する細菌の希釈感受性試験法(”Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically”」を用いて、ブロス微量希釈によって決定された。0.016〜16mcg/mLの範囲の連続2倍希釈において、化合物を試験した。
化合物は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ポジェンス(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)およびエンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)から選択されるグラム陽性菌に対して評価された。
さらに、化合物は、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、モラキセラ・カタラリス(Moraxella catarrhalis)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、シュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、クラミジア・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、およびステノトロホモナス・マルトフィラ(Stenotrophomonas maltophilia)から選択されるグラム陰性菌に対して評価された。
シー・ニューモニエ(C.pneumoniae)単離株の場合、ストックを解凍し、CCM(クラミジア培養培地)中で希釈して、〜1x10封入体形成単位/ml(IFUs/ml)を含有する接種原を得た。該接種原の100μLアリコートを、コンフルエンスに生育させたHEp−2(ヒト上皮(咽頭)細胞系統)細胞を含有するマイクロタイタープレートの全てのウェルに加えた。マイクロタイタープレートを1700gで1時間遠心分離し、次いで、5%CO中、35℃で1時間インキュベートした。100μLの希釈した試験化合物(CCM/シクロヘキシミド中の2倍連続希釈物として調製された)を次いで、マイクロタイタープレートに加えた。5%CO中35℃で72時間インキュベーション後、マイクロタイタープレートをネズミモノクローナル蛍光結合抗体(Kallestad Cat.#532 Roche Biomedical Products)を用いて、製造者の推奨にしたがって染色した。染色時、IFUsは青リンゴ色をもたらし、100x倍率で見たとき、対する赤色に染色したHEp−2細胞に対し視覚的に認識できた。MICは、IFUsが見られない最も低い化合物濃度として定義された。
最少阻害濃度(MIC)は、視覚可能に生育を阻害した化合物の最低濃度として決定された。ミラーリーダーを用いてMIC終点の決定を補助した。
記載した実施例の各々は、本発明において同定されたように、少なくとも1つの例示した塩形態において試験された。記載の実施例は、上記した微生物の少なくとも1つの株に対して、MIC<2μg/mlを有した。上記したあらゆる微生物の少なくとも1つの株に関し、少なくとも1つの実施例がMIC32μg/mlを有した。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 2009541456
    [式中、
    BおよびDのうち1つは、CHであり、他方は結合であり;
    およびZのうち1つは、CHまたはNであり、他方はCHであり;
    1aおよびR1bは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によってN−置換されていてもよいアミノ基;またはアミノ基が(C1−4)アルキルで置換されていてもよいアミノカルボニルから選択され;
    但し、ZがNならば、R1bはHであり;
    は、水素、または(C1−4)アルキルであるか、またはRと一緒になって下記のYを形成し;
    Aは、基(i):
    Figure 2009541456
    (式中、Rは、R1aまたはR1bに関して定義したとおりであるか、またはオキソであり、nは、1または2である)
    であるか、または
    Aは、基(ii)
    Figure 2009541456
    であり;
    、WおよびWは、CRであるか、または
    およびWはCRであって、WはWおよびN間の結合を示し、
    Xは、O、CR、またはNRであり;
    1つのRは、R1aおよびR1bの定義とおりであって、残りおよびRは水素であるか、または1つのRおよびRはオキソであって、残りは水素であり;
    は、水素または(C1−6)アルキルであるか、またはRと一緒になってYを形成し;
    は、水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
    Yは、CRCH;CHCR;(C=O);CR;CR(C=O);または(C=O)CRであるか;
    またはXがCRである場合、RおよびRは一緒になって結合を示し;
    Uは、CO、およびCHから選択され;
    は、置換されていてもよい二環式炭素環、または各環に4個までのヘテロ原子を含有する複素環系(B):
    Figure 2009541456
    (ここに、環(a)および(b)のうち1つが芳香族であり;
    は、芳香環の一部である場合、CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合、CR14であり;
    は、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または非芳香環の一部である場合、さらにCR1415であってもよく;
    およびXは、独立して、NまたはCであり;
    は、芳香環または非芳香環の一部である場合、0〜4個の原子からなるリンカー基であり、各原子は独立して、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、さらにCR1415であってもよく;
    は、2〜6個の原子からなるリンカー基であり、Yの各原子は、芳香族または非芳香環の一部である場合、独立して、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、さらに、CR1415であってもよく;
    14およびR15の各々は、独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによって一置換または二置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニルから選択され;または
    14およびR15は一緒になってオキソを形成してもよく;
    各R13は、独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルによって一置換または二置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
    各xは、独立して、0、1または2である)である]
    で示される化合物、またはその医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシド。
  2. (1)BがCHであって、Dが結合であり、ZがCHであって、ZがNであるか;
    (2)BがCHであって、Dが結合であり、ZがCHであって、ZがCHであるか;
    (3)BがCHであって、Dが結合であり、ZがNであって、ZがCHであるか;
    (4)Bが結合であって、DがCHであり、ZがNであって、ZがCHであるか;または
    (5)Bが結合であって、DがCHであり、ZがCHであって、ZがNである、請求項1記載の化合物。
  3. 1aがフルオロまたはメトキシであって、R1bが水素である請求項1または2記載の化合物。
  4. が水素である請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物。
  5. Aが(ia)であり、nが1であって、RがHまたは3位のヒドロキシであるか、またはAが(ii)であり、XがCRであり、RがHであって、RがHまたはOHである、請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物。
  6. UがCHである請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物。
  7. が少なくとも1つがNまたはNR13である2−4個のヘテロ原子を含む8−11個の環原子を有する芳香族複素環(B)であり、ここに、Yは1つがSであり、1−2個がNである2−3個のヘテロ原子を含有し、1つのNはXに結合しており、または該複素環(B)は、置換されていてもよいベンゾ、ピリド、ピリダジノおよびピリミジノから選択される芳香族の環(a)および非芳香族の環(b)を有し、Yは、少なくとも1つのヘテロ原子を含む3−5個の原子を有し、O、S、CHまたはNR13はXに結合しており、ここに、R13は水素以外であり、NHCOがNを介してXに結合しているか、またはO、S、CHもしくはNHがXに結合している、請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物。
  8. が、
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
    6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、
    6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、
    [1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、
    2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、
    2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン、
    2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    から選択される請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物。
  9. 5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー1、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー2、
    5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー1、
    5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー2、
    3−フルオロ−5−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー1、
    3−フルオロ−5−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー2、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー1、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー2、
    3−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー1、
    3−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー2、
    (5R/S)−3−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン、
    2−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン,エナンチオマー1、
    2−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン,エナンチオマー2、
    2−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン,エナンチオマー1、
    2−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン,エナンチオマー2、
    2−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン,エナンチオマー1、
    2−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−9−フルオロ−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン,エナンチオマー2、
    5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマー1、
    5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマー2、
    (6−R/S)−6−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン、
    6−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマー1、
    6−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−8−フルオロ−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマー2、
    (5R/S)−5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−(メチルオキシ)−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン、
    (5R/S)−5−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー1、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン,エナンチオマー2、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE1、
    5−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE2、
    7−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE1、
    7−フルオロ−5−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE2、
    8−フルオロ−6−(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE1、
    8−フルオロ−6−(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン,エナンチオマーE2、
    7−フルオロ−5−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−5,6−ジヒドロ−3H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−3−オン、
    5−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン、
    または上記化合物のいずれかの医薬上許容される塩から選択される化合物。
  10. 治療の必要な哺乳動物に有効量の請求項1記載の化合物を投与することを特徴とする、哺乳動物、特にヒトにおいて細菌感染を治療する方法。
  11. 哺乳動物における細菌感染の治療において使用するための医薬の製造における請求項1記載の化合物の使用。
  12. 請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
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