JP2010513255A - 2−キノリノン及び2−キノキサリノン誘導体と抗菌剤としてのそれらの使用 - Google Patents

2−キノリノン及び2−キノキサリノン誘導体と抗菌剤としてのそれらの使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2010513255A
JP2010513255A JP2009540854A JP2009540854A JP2010513255A JP 2010513255 A JP2010513255 A JP 2010513255A JP 2009540854 A JP2009540854 A JP 2009540854A JP 2009540854 A JP2009540854 A JP 2009540854A JP 2010513255 A JP2010513255 A JP 2010513255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
alkyl
pharmaceutically acceptable
ethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009540854A
Other languages
English (en)
Inventor
コミタ−プレ−ボワール,ジャネル
クローニン,マーク
ゲン,ボリン
ゴッドフリー,アンドリュー・アイドン
レック,フォルカート
Original Assignee
アストラゼネカ アクチボラグ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=39046831&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010513255(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by アストラゼネカ アクチボラグ filed Critical アストラゼネカ アクチボラグ
Publication of JP2010513255A publication Critical patent/JP2010513255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/4709Non-condensed quinolines and containing further heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D498/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D513/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00
    • C07D513/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D513/04Ortho-condensed systems

Abstract

本発明は、式(I):
Figure 2010513255

の化合物とその医薬的に許容される塩に、細菌感染症の治療におけるそれらの使用に、そしてそれらの製造の方法に関する。

Description

本発明は、新規ピペリジン、その医薬組成物、及び使用の方法に関する。さらに、本発明は、細菌感染症の治療への療法に関する。
国際的な医療共同体は、抗菌耐性の進化により、現在利用可能な抗菌剤が無効になる菌株が生じるという深刻な懸念を表明し続けている。例えば、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)、ペニシリン耐性肺炎連鎖球菌、及び多剤耐性エンテロコッカス・フェシウムのようなグラム陽性病原体の耐性株は、処置することが難しくて、駆逐することも難しい。必然的に、広まった多剤耐性微生物の脅威を克服するために、新たな抗生物質、特に新規の作用機序及び/又は新たな薬作用発生基(pharmacophoric groups)のいずれかを含有するものを開発することへの現行のニーズがある。
本発明により、出願人は、抗微生物薬として作用する能力を保有する化合物をここに発見した。従って、本発明は、抗菌活性を示す化合物、それらの製造の方法、それらを有効成分として含有する医薬組成物、医薬品としてのそれらの使用、並びにヒトのような温血動物における細菌感染症の治療に使用の医薬品の製造におけるそれらの使用に関する。
従って、本発明は、式(I):
Figure 2010513255
の化合物又はその医薬的に許容される塩[ここで、式(I)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まず、そして式中:
Aは、CH及びNより選択され;
Dは、C−R及びNより選択され;
ここでA及びDの少なくとも1つは炭素であり;
Eは、O、NH、及びSより選択され、
ここで:
i)Eは、RとRが一緒に=Oを形成すれば、NHであり;そして
ii)Eは、RとRがそれぞれHであれば、O又はSであり;
Gは、O及びSより選択され;
Jは、C−R及びNより選択され;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、OR1a、及び−N(R1aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR10で置換されていてもよく;
1aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR2a、及び−N(R2aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
2aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、−OR3a、及び−N(R3aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
3aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、−COH、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR40で置換されていてもよく;
は、フルオロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR6aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
6aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR70で置換されていてもよく;
とRは、それぞれ水素であるか又は、RとRは、一緒に=Oを形成し;そして
10、R20、R30、R40、R60、及びR70は、それぞれの出現において、それぞれ独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−COH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択される]を提供する。
別の側面において、本発明は、式(II):
Figure 2010513255
の化合物又はその医薬的に許容される塩[式中、炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してtrans関係にあり、そして式中:
Aは、CH及びNより選択され;
Dは、C−R及びNより選択され;
ここでA及びDの少なくとも1つは炭素であり;
Eは、O、NH、及びSより選択され、
ここで:
i.Eは、RとRが一緒に=Oを形成すれば、NHであり;そして
ii.Eは、RとRがそれぞれHであれば、O又はSであり;
Gは、O及びSより選択され;
Jは、C−R及びNより選択され;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、OR1a、及び−N(R1aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR10で置換されていてもよく;
1aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR2a、及び−N(R2aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
2aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、−OR3a、及び−N(R3aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
3aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、−COH、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR40で置換されていてもよく;
は、フルオロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR6aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
6aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR70で置換されていてもよく;
とRは、それぞれ水素であるか又は、RとRは、一緒に=Oを形成し;そして
10、R20、R30、R40、R60、及びR70は、それぞれの出現において、それぞれ独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−COH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択される]を提供する。
式(I)及び(II)の化合物とその医薬的に許容される塩は、細菌感染症を治療するのに有効であると考えられている。従って、本発明は、抗菌活性を示す式(I)及び(II)の化合物、それらの製造の方法、それらを有効成分として含有する医薬組成物、細菌感染症の治療におけるそれらの使用の方法、細菌感染症の治療用医薬品としてのそれらの使用、そのような医薬品の製造におけるそれらの使用に関する。
本明細書において、Cx−yアルキル、等(ここでxとyは、整数である)のような用語に使用される接頭辞Cx−yは、その基に存在する炭素原子の数的範囲を示す;例えば、C1−4アルキルには、Cアルキル(メチル)、Cアルキル(エチル)、Cアルキル(プロピル及びイソプロピル)、及びCアルキル(ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、及びt−ブチル)が含まれる。
本明細書に使用されるように、用語「アルキル」は、特定数の炭素原子を有する直鎖と分岐鎖の両方の飽和炭化水素基を意味する。「プロピル」のような個々のアルキル基への言及は、直鎖バージョンだけに特定されて、「イソプロピル」のような個々の分岐鎖アルキル基への言及は、分岐鎖バージョンだけに特定される。
用語「アルケニル」は、特定数の炭素原子を有して少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する、直鎖と分岐鎖の両方の炭化水素基を意味する。例えば、「C2−8アルケニル」には、限定されないが、C2−6アルケニル、C2−4アルケニル、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、及び2−メチル−1−ヘプテニルのような基が含まれる。
用語「アルキニル」は、特定数の炭素原子を有して少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有する、直鎖と分岐鎖の両方の炭化水素基を意味する。例えば、「C2−8アルキニル」には、限定されないが、C2−6アルキニル、C2−4アルキニル、エチニル、2−プロピニル、2−メチル−2−プロピニル、3−ブチニル、4−ペンチニル、5−ヘキシニル、2−ヘプチニル、及び4−メチル−5−ヘプチニルのような基が含まれる。
用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、及びブロモを意味する。1つの側面において、「ハロ」は、フルオロを意味する場合がある。
任意選択の置換基が「1以上の」基より選択される場合、この定義には、特定基の1つより選択されるすべての置換基、又は特定基の2以上より選択される置換基が含まれると理解されたい。
用語「カルボシクリル」は、3〜12の環原子を含有する、飽和、部分飽和、又は不飽和の単環又は二環系の炭素環を意味し、ここで1以上の−CH−基は、対応数の−C(O)−基により置き換えられていてもよい。1つの側面において、用語「カルボシクリル」は、3〜6の環原子を含有する単環系の環、又は9若しくは10の原子を含有する二環系の環を意味する場合がある。別の側面において、用語「カルボシクリル」は、5若しくは6の原子を含有する単環系の環を意味する場合がある。「カルボシクリル」の代表例には、限定されないが、アダマンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、1−オキソシクロペンチル、フェニル、ナフチル、テトラリニル、インダニル、又は1−オキソインダニルが含まれる。「カルボシクリル」基の特別な例は、フェニルである。
用語「ヘテロシクリル」は、その少なくとも1つの原子が窒素、イオウ、及び酸素より選択される4〜12の原子を含有して、他に特定されなければ、炭素又は窒素で連結され得る、飽和、部分飽和、又は不飽和の単環又は二環系の環を意味し、ここで−CH−基は、−C(O)−により置き換えられていてもよい。環イオウ原子は、酸化されてS−オキシドを形成してもよい。環窒素原子は、酸化されてN−オキシドを形成してもよい。用語「ヘテロシクリル」の代表例には、限定されないが、1,3−ベンゾジオキソリル、3,5−ジオキソピペリジニル、イミダゾリル、インドリル、イソキノロン、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリノ、2−オキソピロリジニル、2−オキソ−1,3−チアゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロリル、ピロリジニル、ピロリニル、ピリミジル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、4−ピリドン、キノリル、テトラヒドロピラニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、チエニル、チオモルホリノ、チオフェニル、ピリジン−N−オキシド、及びキノリン−N−オキシドが含まれる。本発明の1つの側面において、用語「ヘテロシクリル」は、その少なくとも1つの原子が窒素、イオウ、及び酸素より選択される5若しくは6の原子を含有して、他に特定されなければ、炭素又は窒素で連結され得る、飽和、部分飽和、又は不飽和の単環系の環を意味する場合があり、環窒素原子は、酸化されてN−オキシドを形成してもよい。
記号「(±)」は、ラセミ混合物、即ち指定化合物の等量の(+)及び(−)エナンチオマーの光学的に不活性な混合物を表すと意図される。
化合物又は混合物が「cis(±)」又は「trans(±)」であるとして指定されるとき、そこに示されるcis又はtrans関係は、炭素「a」上の基と炭素「b」上の−NH−基の間の関係に関すると理解されたい。
式(I)又は(II)の化合物に特別なR基が1回より多く存在する場合、そのR基の各選択は、それぞれの出現で独立していると企図される。
具体的に述べなければ、ある基の結合原子は、その基のどの好適な原子でもよい;例えば、プロピルには、プロプ−1−イルとプロプ−2−イルが含まれる。
用語「実質的に含まない」は、特定の実体が10%未満、より特別には5%未満、特に2%未満、より特別には1%未満、特に0.5%未満、特に0.2%未満の量で存在することを示すと企図される。
本明細書に使用されるように、用語「置換されていてもよい」は、その置換が任意選択であって、それ故に、指定の基は、置換されているか又は未置換であることが可能であることを示す。置換が望まれる場合、指定基上の水素の任意数が指定置換基からの選択物で置き換えられてよいが、但し、特別な置換基上の原子の通常の原子価は超えないこと、そしてその置換が抗菌効果を示す安定化合物をもたらすことが条件である。
本明細書に使用されるように、用語「医薬的に許容される」は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒト及び動物の組織との接触時に過度の毒性、刺激、アレルギー応答、又は他の問題又は合併症をもたらさず、妥当な利益/リスク比に見合った使用に適している化合物、材料、組成物、及び/又は剤形に言及する。
本明細書に使用されるように、句「有効量」は、治療すべき症状及び/又は状態を有意かつ前向きに変化させる(例、正の臨床応答をもたらす)のに十分である化合物又は組成物の量を意味する。医薬組成物に使用の有効成分の有効量は、治療される特別な状態、その状態の重症度、治療の期間、併用療法の特質、利用される特別な有効成分(複数)、活用する特別な医薬的に許容される賦形剤(複数)/担体(複数)、並びに担当医の知識及び専門技術内にある同様の要因に伴って変動するものである。
本発明の化合物及び置換基の諸定義は、ACD/Labs(登録商標)によるACD/Nameを利用して命名した。
式(I)及び(II)の化合物とその医薬的に許容される塩は、安定した医薬的に許容される酸性又は塩基性の塩を生成してよく、そのような場合は、化合物の塩としての投与が適正であり得て、医薬的に許容される塩は、当該技術分野でよく知られた慣用法によって作製してよい。
本発明の化合物の好適な医薬的に許容される塩は、例えば、十分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、例えば無機酸又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、又はマレイン酸との酸付加塩である。さらに、十分に酸性である本発明の化合物の好適な医薬的に許容される塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム又はマグネシウム塩、アンモニウム塩、又は、生理学的に許容されるカチオンをもたらす有機塩基との塩、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、又はtris−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
式(I)及び(II)の化合物は、中央のピペリジン環に2つのキラル炭素、炭素「a」及び炭素「b」を有する。さらに、式(I)及び(II)の化合物は、他のキラル中心及び/又は幾何異性中心(E及びZ−異性体)を有する場合がある。本発明には、抗菌活性を保有する、すべてのそのような光学、ジアステレオ異性体、及び幾何異性体が含まれると理解されたい。さらに本発明は、抗菌活性を保有する式(I)及び(II)の化合物とその医薬的に許容される塩のありとあらゆる互変異性型に関する。
式(I)及び(II)のある化合物は、非溶媒和型だけでなく、例えば、水和型のような溶媒和型でも存在し得ることも理解されたい。本発明には、抗菌活性を保有するすべてのそのような溶媒和型が含まれると理解されたい。
本発明の追加の態様は、以下の通りである。他に示さなければ、これらの追加の態様は、式(I)及び(II)の両方の化合物に、そしてそれらの医薬的に許容される塩に関する。上記又は下記に明確化される定義、特許請求項、又は態様のいずれでも、特定の置換基及び立体化学関係を適宜使用してよい。
炭素「a」及び炭素「b」
1つの側面において、式(I)の化合物の炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してcis(+)関係にあり、ここで式(I)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
別の側面において、式(I)の化合物の炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してcis(−)関係にあり、式(I)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
さらに別の側面において、式(I)の化合物の炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してtrans(+)関係にある。
さらに別の側面において、式(I)の化合物の炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してtrans(−)関係にある。

1つの側面において、Aは、Nである。
別の側面において、Aは、CHである。

1つの側面において、Dは、Nである。
別の側面において、Dは、CHである。
さらに別の側面において、Dは、N及びCHより選択される。
A及びD
1つの側面において、Aは、Nであり;
そしてDは、CHである。
別の側面において、Aは、CHであり;そして
Dは、Nである。
E、G、R 、及びR
1つの側面において、EとGは、それぞれOであり;そして
とRは、それぞれHである。
別の側面において、Eは、NHであり;Gは、O及びSより選択され;そして
とRは、一緒に=Oを形成する。
さらに別の側面において、Eは、NHであり;Gは、Sであり;そして
とRは、一緒に=Oを形成する。
なお別の側面において、Eは、NHであり;Gは、Oであり;そして
とRは、一緒に=Oを形成する。

1つの側面において、Jは、Nである。
別の側面において、Jは、CHである。
さらに別の側面において、Jは、N及びCHより選択される。
なお別の側面において、Jは、N及びC−Rより選択され;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
さらなる側面において、Jは、N及びC−Rより選択され;そして
は、H及びメチルより選択される。
なおさらなる側面において、Jは、C−Rより選択され;そして
は、H及びメチルより選択される。
A、D、E、G、R 、及びR
1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成する。
別の側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
を形成する。
さらに別の側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
を形成する。
なお別の側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
を形成する。
さらなる側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成する。

1つの側面において、Rは、Hである。

1つの側面において、Rは、シアノ及び−OR2aより選択され;そして
2aは、C1−6アルキルである。
別の側面において、Rは、シアノ及びメトキシより選択される。
さらに別の側面において、Rは、シアノである。
なお別の側面において、Rは、−OR2aであり;そして
2aは、C1−6アルキルである。
さらなる側面において、Rは、メトキシである。

1つの側面において、Rは、Hである。

1つの側面において、Rは、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
別の側面において、Rは、フルオロ、ヒドロキシ、及びメトキシより選択される。
さらに別の側面において、Rは、フルオロである。
なお別の側面において、Rは、ヒドロキシである。
さらなる側面において、Rは、メトキシである。
、R 、R 、R 、R 、R 、A、D、E、G、及びJ
式(I)
1)1つの側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ia):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで式(Ia)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
1.1)式(Ia)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、
Gは、O及びSより選択され;
Jは、N及びCHより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
1.2)式(Ia)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
Gは、O及びSより選択され;
Jは、N及びCHより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、フルオロ、ヒドロキシ、及びメトキシより選択される。
1.3)式(Ia)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
Gは、O及びSより選択され;
Jは、N及びC−Rより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
1.4)式(Ia)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
Gは、O及びSより選択され;
Jは、N及びC−Rより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
2)別の側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ib):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であり、ここで式(Ib)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
2.1)式(Ib)の化合物の1つの側面において、
Jは、N及びCHより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
2.2)式(Ib)の化合物の別の側面において、
Jは、N及びCHより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、フルオロ、ヒドロキシ、及びメトキシより選択される。
2.3)式(Ib)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
Jは、N及びCHより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
2.4)式(Ib)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
Jは、N及びCHより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、フルオロ、ヒドロキシ、及びメトキシより選択される。
3)さらに別の側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ic):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで式(Ic)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
3.1)式(Ic)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
3.2)式(Ic)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
3.3)式(Ic)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
3.4)式(Ic)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
4)さらなる側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Id):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで式(Id)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
4.1)式(Id)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
4.2)式(Id)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
4.3)式(Id)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
4.4)式(Id)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
5)なおさらなる側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ie):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで式(Ie)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
5.1)式(Ie)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
5.2)式(Ie)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
5.3)式(Ie)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
5.4)式(Id)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
6)なおさらなる側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(If):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで炭素「a」上のフルオロ基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してcis関係にあり、そしてここで式(If)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
6.1)式(If)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
6.2)式(If)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
6.3)式(If)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
6.4)式(If)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
7)1つの側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ig):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで式(Ig)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
7.1)式(Ig)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
7.2)式(Ig)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
7.3)式(Ig)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
7.4)式(Ig)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
8)別の側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ih):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで式(Ih)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まない。
8.1)式(Ih)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
8.2)式(Ih)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
8.3)式(Ih)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
8.4)式(Ih)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
式(II)
1.1)式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
1.2)式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びR、は、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
1.3)式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
1.4)式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、Hであり;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
1.5)式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらなる側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
2)1つの側面において、式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(IIa):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよい。
2.1)式(IIa)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
2.2)式(IIa)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
2.3)式(IIa)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、Hであり;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
2.4)式(IIa)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
2.5)式(IIa)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらなる側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、Hであり;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
3)別の側面において、式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(IIb):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよい。
3.1)式(IIb)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
3.2)式(IIb)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、H及びC1−6アルキルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
3.3)式(IIb)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、Hより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びC1−6アルキルより選択される。
3.4)式(IIb)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、H及びメチルより選択され;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
3.5)式(IIb)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらなる側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、メチルであり;
は、Hであり;
は、Hであり;
は、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
6aは、H及びメチルより選択される。
4)さらに別の側面において、式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(IIc):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで炭素「a」上のフルオロ基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してtrans関係にある。
4.1)式(IIc)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
4.2)式(IIc)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
4.3)式(IIc)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、Hである。
4.4)式(IIc)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
4.5)式(IIc)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらなる側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、Hである。
5)なお別の側面において、式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(IId):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよい。
5.1)式(IId)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
5.2)式(IId)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
5.3)式(IId)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、Hである。
5.4)式(IId)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
5.5)式(IIc)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらなる側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、Hである。
6)さらなる側面において、式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(IIe):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、R、R、A、D、E、G、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよい。
6.1)式(IIe)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
6.2)式(IIe)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
6.3)式(IIe)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、Hである。
6.4)式(IIc)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
6.5)式(IIe)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらなる側面において、
A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に:
Figure 2010513255
より選択される基を形成し;
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、Hである。
7)なおさらなる側面において、式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(IIf):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで炭素「a」上のフルオロ基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してtrans関係にある。
7.1)式(IIf)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
7.2)式(IIf)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、Hである。
7.3)式(IIf)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
7.4)式(IIf)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、Hである。
8)なおさらなる側面において、式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(IIg):
Figure 2010513255
[式中、R、R、R、及びJは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩であってよく、ここで炭素「a」上のフルオロ基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してtrans関係にある。
8.1)式(IIg)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の1つの側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、H及びC1−6アルキルより選択される。
8.2)式(IIg)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の別の側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及び−OR2aより選択され;
2aは、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;そして
は、Hである。
8.3)式(IIg)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のさらに別の側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、H及びメチルより選択される。
8.4)式(IIg)の化合物、又はその医薬的に許容される塩のなお別の側面において、
Jは、N及びCRより選択され;
は、Hであり;
は、シアノ及びメトキシより選択され;
は、Hであり;そして
は、Hである。
別の側面において、本発明は、「実施例」に例示されるような、式(I)及び(II)の化合物とそれらの医薬的に許容される塩を提供し、そのそれぞれは、本発明のさらに独立した側面を提供する。
生物学的活性
式(I)及び(II)の化合物とその医薬的に許容される塩は、その抗菌効果のために興味深い。本明細書に開示する本発明の化合物の抗菌効果をもたらす能力は、以下の試験によって実証することができる。
細菌感受性試験法1
化合物について、96ウェルフォーマット中の液体培地における感受性試験によって抗微生物活性を試験することができる。化合物をジメチルスルホキシドに溶かして、10回の倍々希釈液において、感受性アッセイで試験してよい。アッセイに使用する微生物は、好適な寒天培地上で一晩増殖させてから、その微生物の増殖に適した液体培地に懸濁させてよい。この懸濁液を0.5マクファーランド(McFarland)に等しいように調整してよく、同じ液体培地へさらに10倍希釈して、最終の微生物懸濁液を100μLで調製してよい。プレートを適正な条件下に37℃で24時間インキュベートしてから読み取ることができる。増殖を80%以上抑制することが可能な最低の薬物濃度として最小阻止濃度(MIC)を決定した。
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)、Streptococcus pneumoniae(肺炎連鎖球菌)、Streptococcus pyogenes(化膿連鎖球菌)、及びEnterococcus faecium(エンテロコッカス・フェシウム)が含まれるグラム陽性菌種のパネルに対して化合物を評価した。さらに、Haemophilus influenzae(インフルエンザ菌)、Escherichia coli(大腸菌)、及び Moraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)が含まれるグラム陰性菌種のパネルに対して化合物を評価した。本発明の化合物とその医薬的に許容される塩は、上記に挙げた微生物の1以上に対して8μg/ml以下のMICを概して有すると考えられている。
実施例2の化合物は、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)に対して0.25(mg/L)のMICと、Escherichia coli(大腸菌)に対して0.5(mg/L)のMICを有した。
細菌感受性試験法2
化合物について、CSLIの推奨するミクロブロス希釈法を使用して、感受性試験によって抗微生物活性を試験することができる。化合物をジメチルスルホキシドに溶かして、アッセイ中の最終ジメチルスルホキシド濃度が2%(v/v)であるように、10回の倍々希釈液において、感受性アッセイで試験してよい。このアッセイに使用する Staphylococcus aureus(Sau)516細胞は、適正な寒天培地で一晩増殖させてから、NCCLS推奨液体感受性試験培地に懸濁させてよい。各懸濁液の濁度を0.5マクファーランド(McFarland)標準に等しいように調整してよく、同じ液体培地へさらに200倍希釈して、最終の微生物懸濁液を調製してよく、この懸濁液の100μLを、2μLのジメチルスルホキシドに溶かした化合物を含有するマイクロタイタープレートの各ウェルへ加えてよい。プレートをNCCLS標準法に従った大気及び温度の適正な条件下で適正な時間インキュベートした後で、読み取ってよい。以下の表1に使用するように、用語「阻害」は、指定の実施例番号の化合物によって(未処置試料に比較して)抑制される、Staphylococcus aureus 516細胞増殖の百分率を意味する。
上記の in vitro アッセイにおいて試験するとき、下記に収載する実施例番号の化合物及び塩について指定の濃度で試験して、指定の阻害を得た。ほとんどの場合、化合物を試験した最高濃度は、8μg/mLであった。しかしながら、ある場合は、8μg/mLより高い濃度で化合物を試験して、典型的にはこの場合、濃度をはじめはμMで測定して、その後μg/mLへ変換した。8μg/mLより高い1以上の濃度で化合物を試験した場合は、8μg/mLに最も近い濃度を下記に示す。
表1
Figure 2010513255
実施例11〜20
Figure 2010513255
実施例21〜30
Figure 2010513255
実施例31〜40
Figure 2010513255
実施例41〜52
Figure 2010513255
このように、1つの側面において、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩を医薬品としての使用に提供する。
さらに別の側面において、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における細菌感染症の治療に使用の医薬品の製造における使用を提供する。
なお別の側面において、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物において、Acinetobacterbaumanii(アシネトバクター・バウマニ)、Aeromis hydrophila(アエロミス・ヒドロフィラ)、Bacillus anthracis(炭疽菌)、Bacteroides fragilis(バクテロイデス・フラギリス)、Bordatella pertussis(百日咳菌)、Burkholderia cepacia(バークホルデリア・セパシア)、Chlamyida pneumoniae(クラミジア・ニューモニエ)、Citrobacter freundii(シトロバクター・フロインディー)、Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシル)、Enterobacter cloacae(エンテロバクター・クロアカエ)、Enterococcus faecalis(エンテロコッカス・フェカーリス)、Enterococcus faecium(エンテロコッカス・フェシウム)、Enterobacter aerogenes(エンテロバクター・エロゲネス)、Escherichia coli(大腸菌)、Fusobacterium necrophorum(フソバクテリウム・ネクロフォールム)、Haemophilus influenzae(インフルエンザ菌)、Haemophilus parainfluenzae(パラインフルエンザ菌)、Haemophilus somnus(ヘモフィルス・ソムナス)、Klebsiella oxytoca(クレブシエラ・オキシトカ)、Klebsiella pneumoniae(クレブシエラ・ニューモニエ)、Legionella pneumophila(レジオネラ・ニューモフィラ)、Listeria monocytogenes(リステリア・モノサイトゲネス)、Moraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)、Morganella morganii(モルガネラ・モルガニイ)、Mycoplasma pneumoniae(肺炎マイコプラズマ)、Neisseria gonorrhoeae(淋菌)、Neisseria meningitidis(髄膜炎菌)、Pasteurella multocida(パスツレラ・ムルトシダ)、Proteus mirabilis(プロテウス・ミラビリス)、Proteus vulgaris(プロテウス・ブルガーリス)、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)、Salmonella typhi(チフス菌)、Salmonella typhimurium(ネズミチフス菌)、Serratia marcesens(セラチア・マルケセンス)、Shigella flexneria(フレクスナー赤痢菌)、Shigella dysenteriae(シゲラ・ディセンテリエ)、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)、Staphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)、Staphylococcus haemolyticus(溶血性ブドウ球菌)、Staphylococcus intermedius(スタフィロコッカス・インターメディウス)、Staphylococcus saprophyticus(腐生ブドウ球菌)、Stenotrophomonas maltophila(ステノトロホモナス・マルトフィリア)、Streptococcus agalactiae(ストレプトコッカス・アガラクチエ)、Streptococcus mutans(ストレプトコッカス・ミュータンス)、Streptococcus pneumoniae(肺炎連鎖球菌)、及び Streptococcus pyrogenes(化膿連鎖球菌)のような1以上の病原微生物によって引き起こされる細菌感染症の治療に使用の医薬品の製造における使用を提供する。
さらなる側面において、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における、気管支炎、C. difficile 大腸炎、子宮頚管炎、心内膜炎、淋菌性尿道炎、吸入炭疽、腹腔内感染症、髄膜炎、骨髄炎、中耳炎、咽頭炎、肺炎、前立腺炎、敗血症、副鼻腔炎、皮膚及び軟組織の感染症、及び尿路感染症のような感染症の治療に使用の医薬品の製造における使用を提供する。
なおさらなる側面において、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における、細菌感染症(ここで細菌は、アエロモナス、アシネトバクター、バシラス、バクテロイデス、ボルデテラ、バークホルデリア、クラミドフィラ、シトロバクター、クロストリジウム、エンテロバクター、エンテロコッカス、エシェリヒア、フラボバクテリウム、フソバクテリウム、ヘモフィルス、クレブシエラ、レジオネラ、リステリア、モルガネラ、モラクセラ、マイコプラズマ、ナイセリア、パスツレラ、ペプトコッカス、ペプトストレプトコッカス、プレボテラ、プロテウス、サルモネラ、シュードモナス、セラチア、シゲラ、ステノトロフォモナス、ストレプトコッカス、及びスタフィロコッカスより選択される属のものである)の治療に使用の医薬品の製造における使用を提供する。
別の側面において、ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療するための方法を提供し、前記方法は、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含んでなる。
さらに別の側面において、Acinetobacterbaumanii(アシネトバクター・バウマニ)、Aeromis hydrophila(アエロミス・ヒドロフィラ)、Bacillus anthracis(炭疽菌)、Bacteroides fragilis(バクテロイデス・フラギリス)、Bordatella pertussis(百日咳菌)、Burkholderia cepacia(バークホルデリア・セパシア)、Chlamyida pneumoniae(クラミジア・ニューモニエ)、Citrobacter freundii(シトロバクター・フロインディー)、Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシル)、Enterobacter cloacae(エンテロバクター・クロアカエ)、Enterococcus faecalis(エンテロコッカス・フェカーリス)、Enterococcus faecium(エンテロコッカス・フェシウム)、Enterobacter aerogenes(エンテロバクター・エロゲネス)、Escherichia coli(大腸菌)、Fusobacterium necrophorum(フソバクテリウム・ネクロフォールム)、Haemophilus influenzae(インフルエンザ菌)、Haemophilus parainfluenzae(パラインフルエンザ菌)、Haemophilus somnus(ヘモフィルス・ソムナス)、Klebsiella oxytoca(クレブシエラ・オキシトカ)、Klebsiella pneumoniae(クレブシエラ・ニューモニエ)、Legionella pneumophila(レジオネラ・ニューモフィラ)、Listeria monocytogenes(リステリア・モノサイトゲネス)、Moraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)、Morganella morganii(モルガネラ・モルガニイ)、Mycoplasma pneumoniae(肺炎マイコプラズマ)、Neisseria gonorrhoeae(淋菌)、Neisseria meningitidis(髄膜炎菌)、Pasteurella multocida(パスツレラ・ムルトシダ)、Proteus mirabilis(プロテウス・ミラビリス)、Proteus vulgaris(プロテウス・ブルガーリス)、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)、Salmonella typhi(チフス菌)、Salmonella typhimurium(ネズミチフス菌)、Serratia marcesens(セラチア・マルケセンス)、Shigella flexneria(フレクスナー赤痢菌)、Shigella dysenteriae(シゲラ・ディセンテリエ)、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)、Staphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)、Staphylococcus haemolyticus(溶血性ブドウ球菌)、Staphylococcus intermedius(スタフィロコッカス・インターメディウス)、Staphylococcus saprophyticus(腐生ブドウ球菌)、Stenotrophomonas maltophila(ステノトロホモナス・マルトフィリア)、Streptococcus agalactiae(ストレプトコッカス・アガラクチエ)、Streptococcus mutans(ストレプトコッカス・ミュータンス)、Streptococcus pneumoniae(肺炎連鎖球菌)、及び Streptococcus pyrogenes(化膿連鎖球菌)のような1以上の病原微生物によって引き起こされる細菌感染症を治療するための方法を提供し、前記方法は、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含んでなる。
なお別の側面において、ヒトのような温血動物において、気管支炎、C. difficile 大腸炎、子宮頚管炎、心内膜炎、淋菌性尿道炎、吸入炭疽、腹腔内感染症、髄膜炎、骨髄炎、中耳炎、咽頭炎、肺炎、前立腺炎、敗血症、副鼻腔炎、皮膚及び軟組織の感染症、及び尿路感染症のような細菌感染症を治療するための方法を提供し、前記方法は、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含んでなる。
さらなる側面において、ヒトのような温血動物において、細菌感染症(ここで細菌は、アエロモナス、アシネトバクター、バシラス、バクテロイデス、ボルデテラ、バークホルデリア、クラミドフィラ、シトロバクター、クロストリジウム、エンテロバクター、エンテロコッカス、エシェリヒア、フラボバクテリウム、フソバクテリウム、ヘモフィルス、クレブシエラ、レジオネラ、リステリア、モルガネラ、モラクセラ、マイコプラズマ、ナイセリア、パスツレラ、ペプトコッカス、ペプトストレプトコッカス、プレボテラ、プロテウス、サルモネラ、シュードモナス、セラチア、シゲラ、ステノトロフォモナス、ストレプトコッカス、及びスタフィロコッカスより選択される属のものである)を治療するための方法を提供し、前記方法は、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含んでなる。
なおさらなる側面において、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩を、ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療することにおける使用に提供する。
別の側面では、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩を、ヒトのような温血動物において、Acinetobacterbaumanii(アシネトバクター・バウマニ)、Aeromis hydrophila(アエロミス・ヒドロフィラ)、Bacillus anthracis(炭疽菌)、Bacteroides fragilis(バクテロイデス・フラギリス)、Bordatella pertussis(百日咳菌)、Burkholderia cepacia(バークホルデリア・セパシア)、Chlamyida pneumoniae(クラミジア・ニューモニエ)、Citrobacter freundii(シトロバクター・フロインディー)、Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシル)、Enterobacter cloacae(エンテロバクター・クロアカエ)、Enterococcus faecalis(エンテロコッカス・フェカーリス)、Enterococcus faecium(エンテロコッカス・フェシウム)、Enterobacter aerogenes(エンテロバクター・エロゲネス)、Escherichia coli(大腸菌)、Fusobacterium necrophorum(フソバクテリウム・ネクロフォールム)、Haemophilus influenzae(インフルエンザ菌)、Haemophilus parainfluenzae(パラインフルエンザ菌)、Haemophilus somnus(ヘモフィルス・ソムナス)、Klebsiella oxytoca(クレブシエラ・オキシトカ)、Klebsiella pneumoniae(クレブシエラ・ニューモニエ)、Legionella pneumophila(レジオネラ・ニューモフィラ)、Listeria monocytogenes(リステリア・モノサイトゲネス)、Moraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)、Morganella morganii(モルガネラ・モルガニイ)、Mycoplasma pneumoniae(肺炎マイコプラズマ)、Neisseria gonorrhoeae(淋菌)、Neisseria meningitidis(髄膜炎菌)、Pasteurella multocida(パスツレラ・ムルトシダ)、Proteus mirabilis(プロテウス・ミラビリス)、Proteus vulgaris(プロテウス・ブルガーリス)、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)、Salmonella typhi(チフス菌)、Salmonella typhimurium(ネズミチフス菌)、Serratia marcesens(セラチア・マルケセンス)、Shigella flexneria(フレクスナー赤痢菌)、Shigella dysenteriae(シゲラ・ディセンテリエ)、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)、Staphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)、Staphylococcus haemolyticus(溶血性ブドウ球菌)、Staphylococcus intermedius(スタフィロコッカス・インターメディウス)、Staphylococcus saprophyticus(腐生ブドウ球菌)、Stenotrophomonas maltophila(ステノトロホモナス・マルトフィリア)、Streptococcus agalactiae(ストレプトコッカス・アガラクチエ)、Streptococcus mutans(ストレプトコッカス・ミュータンス)、Streptococcus pneumoniae(肺炎連鎖球菌)、及び Streptococcus pyrogenes(化膿連鎖球菌)のような1以上の病原微生物によって引き起こされる細菌感染症を治療することにおける使用に提供する。
さらに別の側面では、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩を、ヒトのような温血動物において、気管支炎、C. difficile 大腸炎、子宮頚管炎、心内膜炎、淋菌性尿道炎、吸入炭疽、腹腔内感染症、髄膜炎、骨髄炎、中耳炎、咽頭炎、肺炎、前立腺炎、敗血症、副鼻腔炎、皮膚及び軟組織の感染症、及び尿路感染症のような感染症を治療することにおける使用に提供する。
なお別の側面では、式(I)又は(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩を、ヒトのような温血動物において、細菌感染症(ここで細菌は、アエロモナス、アシネトバクター、バシラス、バクテロイデス、ボルデテラ、バークホルデリア、クラミドフィラ、シトロバクター、クロストリジウム、エンテロバクター、エンテロコッカス、エシェリヒア、フラボバクテリウム、フソバクテリウム、ヘモフィルス、クレブシエラ、レジオネラ、リステリア、モルガネラ、モラクセラ、マイコプラズマ、ナイセリア、パスツレラ、ペプトコッカス、ペプトストレプトコッカス、プレボテラ、プロテウス、サルモネラ、シュードモナス、セラチア、シゲラ、ステノトロフォモナス、ストレプトコッカス、及びスタフィロコッカス、及び Munnheimia より選択される属のものである)を治療することにおける使用に提供する。
1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Acinetobacterbaumanii(アシネトバクター・バウマニ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Aeromis hydrophila(アエロミス・ヒドロフィラ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Bacillus anthracis(炭疽菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Bacteroides fragilis(バクテロイデス・フラギリス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Bordatella pertussis(百日咳菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Burkholderia cepacia(バークホルデリア・セパシア)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Chlamydia pneumoniae(クラミジア・ニューモニエ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Citrobacter freundii(シトロバクター・フロインディー)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシル)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシル)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Enterobacter cloacae(エンテロバクター・クロアカエ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Enterococcus faecalis(エンテロコッカス・フェカーリス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Enterococcus faecium(エンテロコッカス・フェシウム)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Enterobacter aerogenes(エンテロバクター・エロゲネス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Escherichia coli(大腸菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Fusobacterium necrophorum(フソバクテリウム・ネクロフォールム)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Haemophilus influenzae(インフルエンザ菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Haemophilus parainfluenzae(パラインフルエンザ菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Haemophilus somnus(ヘモフィルス・ソムナス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Klebsiella oxytoca(クレブシエラ・オキシトカ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Klebsiella pneumoniae(クレブシエラ・ニューモニエ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Legionella pneumophila(レジオネラ・ニューモフィラ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Listeria monocytogenes(リステリア・モノサイトゲネス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Moraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Morganella morganii(モルガネラ・モルガニイ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Mycoplasma pneumoniae(肺炎マイコプラズマ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Neisseria gonorrhoeae(淋菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Neisseria meningitidis(髄膜炎菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Pasteurella multocida(パスツレラ・ムルトシダ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Proteus mirabilis(プロテウス・ミラビリス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Proteus vulgaris(プロテウス・ブルガーリス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Salmonella typhi(チフス菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Salmonella typhimurium(ネズミチフス菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Serratia marcesens(セラチア・マルケセンス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Shigella flexneria(フレクスナー赤痢菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Shigella dysenteriae(シゲラ・ディセンテリエ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Staphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Staphylococcus haemolyticus(溶血性ブドウ球菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Staphylococcus intermedius(スタフィロコッカス・インターメディウス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Staphylococcus saprophyticus(腐生ブドウ球菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Stenotrophomonas maltophila(ステノトロホモナス・マルトフィリア)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Streptococcus agalactiae(ストレプトコッカス・アガラクチエ)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Streptococcus mutans(ストレプトコッカス・ミュータンス)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Streptococcus pneumoniae(肺炎連鎖球菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、Streptococcus pyrogenes(化膿連鎖球菌)によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。
1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、アエロモナス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、アシネトバクター属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、バシラス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、バクテロイデス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、ボルデテラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、バークホルデリア属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、クラミドフィラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、シトロバクター属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、クロストリジウム属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、エンテロバクター属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、エンテロコッカス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、エシェリヒア属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、フラボバクテリウム属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、フソバクテリウム属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、ヘモフィルス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、クレブシエラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、レジオネラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、リステリア属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、モルガネラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、モラクセラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、マイコプラズマ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、ナイセリア属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、パスツレラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、ペプトコッカス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、ペプトストレプトコッカス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、プレボテラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、プロテウス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、シュードモナス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、サルモネラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、セラチア属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、シゲラ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、スタフィロコッカス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、ステノトロフォモナス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、ストレプトコッカス属の細菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。
1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、婦人科系の感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、気道感染症(RTI)を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、性的伝染病を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、尿路感染症を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、慢性気管支炎の急性増悪(ACEB)を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、急性中耳炎を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、急性副鼻腔炎を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、薬剤耐性菌によって引き起こされる細菌感染症を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、カテーテル関連敗血症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、軟性下疳を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、クラミジアを意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、市中肺炎(CAP)を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、複雑性皮膚及び皮膚構造感染症を意味する場合がある。1つの側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、単純性皮膚及び皮膚構造感染症を意味する場合がある。別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、心内膜炎を意味する場合がある。さらに別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、有熱性好中球減少症を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、淋菌性子宮頚管炎を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、淋菌性尿道炎を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、院内肺炎(HAP)を意味する場合がある。なお別の側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、骨髄炎を意味する場合がある。さらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、敗血症を意味する場合がある。なおさらなる側面において、用語「感染症」及び「細菌感染症」は、梅毒を意味する場合がある。
さらなる側面において、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(Ia)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(Ib)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
なおさらなる側面において、式(Ic)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
なおさらなる側面において、式(Id)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(Ie)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(If)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(Ig)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(Ih)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(II)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(IIa)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(IIb)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(IIc)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(IIe)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(IIf)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
1つの側面において、式(IIg)の化合物又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
本発明の組成物は、経口使用に(例えば、錠剤、トローチ剤、硬又は軟カプセル剤、水性又は油性の懸濁液剤、乳剤、分散性の散剤又は顆粒剤、シロップ剤又はエリキシル剤として)、局所使用に(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、又は水性又は油性の溶液剤又は懸濁液剤として)、吸入による投与に(例えば、微細化散剤又は液体エアゾール剤として)、通気による投与に(例えば、微細化散剤として)、又は非経口投与に(例えば、静脈内、皮下、筋肉内へ投薬するための無菌の水性又は油性の溶液剤として、又は直腸投薬用の坐剤として)適した形態であってよい。
本発明の組成物は、当該技術分野でよく知られている慣用の医薬賦形剤を使用する慣用の手順により入手してよい。従って、経口使用に企図される組成物は、例えば、1以上の着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有してよい。
錠剤製剤に適した医薬的に許容される賦形剤には、例えば、乳糖、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性希釈剤;コーンスターチ又はアルギン酸のような造粒剤及び崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような滑沢剤;p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような保存剤、及び、アスコルビン酸のような抗酸化剤が含まれる。錠剤製剤は、被覆しなくても、有効成分の胃腸管内での崩壊と後続の吸収を変化させる、又はその安定性及び/又は外観を改善するために被覆してもよく、いずれの場合でも、当該技術分野でよく知られている慣用のコーティング剤及び手順を使用する。
経口使用の組成物は、不活性の固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと有効成分を混合する硬ゼラチンカプセル剤の形態であっても、水又は落花生油、流動パラフィン、又はオリーブ油のようなオイルと有効成分を混合する軟ゼラチンカプセル剤の形態であってもよい。
一般に、水性懸濁液剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアカシアゴムのような1以上の懸濁剤;レシチン、又は脂肪酸と酸化アルキレンの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアレート)、又は長鎖脂肪族アルコールと酸化エチレンの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのような、脂肪酸及びヘキシトールより誘導される部分エステルと酸化エチレンの縮合生成物、又は、長鎖脂肪族アルコールと酸化エチレンの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのような、脂肪酸及びヘキシトールより誘導される部分エステルと酸化エチレンの縮合生成物、又は脂肪酸及びヘキシトール無水物より誘導される部分エステルと酸化エチレンの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートのような分散剤又は湿潤剤と一緒に、微細粉末の形態で、又はナノ粒子又は微細化粒子の形態で有効成分を含有する。水性懸濁液剤はまた、1以上の保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような)、抗酸化剤(アスコルビン酸のような)、着色剤、芳香剤、及び/又は甘味剤(ショ糖、サッカリン又はアスパルテームのような)を含有してよい。
油性懸濁液剤は、植物油(落花生油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油のような)又は鉱油(流動パラフィンのような)に有効成分を懸濁することによって製剤化してよい。油性懸濁液剤は、ミツロウ、固形パラフィン又はセチルアルコールのような濃化剤も含有してよい。口当たりのよい経口調製物を提供するために、上記に示したような甘味剤と芳香剤を加えてよい。上記組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加により保存してよい。
水の添加による水性懸濁液剤の調製に適した分散性の散剤及び顆粒剤は、一般に、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び1以上の保存剤と一緒に有効成分を含有する。好適な分散又は湿潤剤と懸濁剤は、すでに上記のものにより例示されている。甘味剤、芳香剤、及び着色剤のような追加の賦形剤も存在してよい。
本発明の医薬組成物は、水中油型乳剤の形態であってもよい。油相は、オリーブ油又は落花生油のような植物油、又は例えば流動パラフィンのような鉱油、又はこれらのいずれかの混合物であってよい。好適な乳化剤は、例えば、アカシアゴムやトラガカントゴムのような天然に存在するゴム、大豆、レシチンのような天然に存在するホスファチド、脂肪酸及び無水へキシトールより誘導されるエステル又は部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート)、及びポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートのような、酸化エチレンと前記部分エステルの縮合生成物であってよい。乳剤は、甘味剤、芳香剤、及び保存剤も含有してよい。
シロップ剤とエリキシル剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテーム又はショ糖のような甘味剤とともに製剤化してよく、粘滑剤、保存剤、芳香剤及び/又は着色剤も含有してよい。
本医薬組成物はまた、無菌で注射可能な水性又は油性懸濁液剤の形態であってよく、これは、上記に示した、1以上の適正な分散剤又は湿潤剤と懸濁剤を使用する既知の手順に従って製剤化してよい。無菌の注射可能な調製物はまた、非経口的に許容される無毒の希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能な溶液剤又は懸濁液剤、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液剤であってよい。
吸入による投与用の組成物は、微細固形物を含有するエアゾール剤か又は液体の小滴として有効成分を調合するように配置された慣用の加圧エアゾール剤の形態であってよい。揮発性フッ素化炭化水素又は炭化水素のような慣用のエアゾール推進剤を使用してよく、エアゾールデバイスは、簡便には、目盛り量の有効成分を調合するように配置される。
製剤に関するさらなる情報について、読者には、「医化学総覧(Comprehensive Medicinal Chemistry)」(Corwin Hansch; 編集長)ペルガモンプレス(1990)の第5巻、25.2章が参考になる。
1以上の賦形剤と組み合わせて単一の剤形をもたらす有効成分の量は、治療される宿主と特別な投与経路に依存して必然的に変化するものである。例えば、ヒトへの経口投与に企図される製剤は、一般に、例えば、0.5mg〜4gの活性剤を含有し、組成物全体の約5〜約98重量パーセントを変動し得る適正で簡便な量の賦形剤と複合される。単位剤形は、一般に、約1mg〜約500mgの有効成分を含有する。投与経路と投与方式に関するさらなる情報について、読者には、「医化学総覧(Comprehensive Medicinal Chemistry)」(Corwin Hansch; 編集長)ペルガモンプレス(1990)の第5巻、25.3章が参考になる。
本発明の化合物に加えて、本発明の医薬組成物はまた、他の臨床上有用な群の抗菌剤(例えば、マクロライド、キノロン、β−ラクタム、又はアミノグリコシド)及び/又は他の抗感染症剤(例えば、抗真菌のトリアゾール又はアンホテリシン)より選択される1以上の既知の医薬品を含有しても、それと同時投与(同時的、連続的、又は分離的に)してもよい。これらには、治療有効性を広げるために、カルバペネム、例えば、メロペネム又はイミペネムを含めてよい。本発明の化合物はまた、グラム陰性菌と抗微生物剤に耐性の細菌に抗する活性を改善するために、殺菌性/透過亢進タンパク(BPI)産物、又は流出ポンプ阻害剤を含有しても、それと同時投与してもよい。
上記に述べたように、特別な疾患状態の療法又は予防治療に必要とされる用量のサイズは、治療される宿主、投与の経路、治療される病気の重症度に応じて必然的に変動する。好ましくは、1〜50mg/kgの範囲の1日用量を利用する。従って、最適投与量は、特別な患者を治療している診療医により決定され得る。
治療医薬品におけるその使用に加えて、式(I)の化合物とその医薬的に許容される塩は、新たな療法剤の探索の一部として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット、及びマウスのような実験動物における抗菌効果の評価用の in vitro 及び in vivo 試験系を開発及び標準化するときの薬理学的ツールとしても有用である。
上記の医薬組成物、方法、手法、使用、医薬品、及び製造の特徴のいずれでも、本明細書に記載の本発明の化合物の代わりの態様のいずれも適用される。
方法
市販されていなければ、本明細書に記載のような手順に必要な出発材料は、標準の有機化学技術、既知の構造的に似た化合物の合成に類似した技術、又は記載の手順又は「実施例」に記載の手順に類似している技術より選択される手順によって作製してよい。
本明細書に記載のような合成法の出発材料の多くは、市販されている、及び/又は科学文献に広く報告されている、又は科学文献に報告された方法の適用を使用して、市販の化合物より作製することができることが注目される。読者には、反応条件及び試薬に関する一般ガイダンスとして「Advanced Organic Chemistry(先端有機化学)第5版」Jerry March and Michael Smith 著、出版元:ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(2001)がさらに参考になる。
本明細書に述べた反応のいくつかでは、化合物中の鋭敏な基を保護することが必要である/望ましい場合があることも理解されよう。保護化が必要であるか又は望ましい事例は、そのような保護化に適した方法と同様に、当業者に知られている。標準法に従って、慣用の保護基を使用してよい(例示については、T. M. Greene「Protective Groups in Organic Chemistry(有機合成の保護基)」(1991)を参照のこと)。
ヒドロキシ基に適した保護基の例は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、トリメチルシリルのようなシリル基、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基での加水分解によって外してよい。あるいは、トリメチルシリルのようなシリル基は、例えば、フッ化物によるか又は酸水溶液によって外してよく;又は、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒の存在下の水素化により外してよい。
アミノ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、又はt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基のようなアシル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基での加水分解によって外してよい。あるいは、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸、又はリン酸、又はトリフルオロ酢酸のような好適な酸での処理により外してよく、ベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により、又はルイス酸、例えばtris(トリフルオロ酢酸)ホウ素での処理により外してよい。一級アミノ基に適した代替の保護基は、例えばフタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン又は2−ヒドロキシエチルアミンでの、又はヒドラジンでの処理により外してよい。アミンの別の好適な保護基は、例えば、テトラヒドロフランのような環状エーテルであり、これは、トリフルオロ酢酸のような好適な酸での処理により外してよい。
保護基は、化学の技術分野でよく知られた慣用の技術を使用して、合成中のどの簡便な段階でも外してよく、また、それらは、後の反応工程又は後処理の間に外してよい。
1つの側面において、本発明は、式(I)又は式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法を提供し、前記方法は、式(AA):
Figure 2010513255
の化合物を式(AB):
Figure 2010513255
の化合物と好適な還元剤の存在下に反応させること、そしてその後必要ならば:
i)式(I)又は式(II)の化合物を式(I)又は式(II)の別の化合物へ変換すること;
ii)あらゆる保護基を外すこと;及び/又は
iii)医薬的に許容される塩を生成することを含んでなる。
式(AA)の化合物は、式(AB)の化合物と典型的な還元アミノ化条件の下で反応させてよい。この反応の第一工程、イミン生成は、典型的には、分子篩い(MS 3A:オングストローム)のような脱水剤の存在下で生じるが、この反応は、一般に、脱水剤なしでも進行するものである。好適な溶媒は、メタノール又はメタノール/クロロホルム混合物である。イミン中間体は、典型的には、単離しない;むしろ、一般的には、イミン生成の後で、還元剤を反応混合物へ加える。この方法の第二(還元)工程に適した還元剤には、NaB(OAc)H又はNaBHCNのようなホウ素還元剤が含まれる。
別の側面において、本発明は、RがFである式(I)又は(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法を提供し、前記方法は、式(AC):
Figure 2010513255
の化合物を式(AB):
Figure 2010513255
の化合物と好適な還元剤の存在下に反応させること、そしてその後必要ならば:
i)式(I)又は式(II)の化合物を式(I)又は式(II)の別の化合物へ変換すること;
ii)あらゆる保護基を外すこと;及び/又は
iii)医薬的に許容される塩を生成することを含んでなる。
式(AC)の化合物の式(AB)の化合物との反応の反応条件は、式(AA)の化合物の式(AB)の化合物との反応について上記に記載した通りである。
さらに別の側面において、本発明は、式(I)又は式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法を提供し、前記方法は、式(BI):
Figure 2010513255
の化合物を好適な還元剤と反応させること、そしてその後必要ならば:
i)式(I)又は式(II)の化合物を式(I)又は式(II)の別の化合物へ変換すること;
ii)あらゆる保護基を外すこと;及び/又は
iii)医薬的に許容される塩を生成することを含んでなる。
式(BI)の化合物の還元に適した還元剤には、NaB(OAc)H又はNaBHCNのようなホウ素還元剤が含まれる。好適な溶媒は、メタノール又はメタノール/クロロホルム混合物である。
式(AA)の化合物は、スキーム1:
Figure 2010513255
に示すように製造することができる。水素化ナトリウムのような塩基の存在下での式(AD)の化合物の式(AE)の化合物との反応を使用して、式(AF)の化合物を入手することができる。脱保護化によって、式(AA)の化合物を得る。好適な脱離基には、メシラート、クロロ、ブロモ、及びヨードのような脱離基が含まれる。好適な保護基には、t−ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル基が含まれ、これは、HClのような酸を使用して脱保護してよい。
式(AA)の化合物を製造するために使用し得る別の方法をスキーム2:
Figure 2010513255
に示す。式(AD)の化合物の Mitsunobu(光延)条件下での式(AG)の化合物との反応を使用して、式(AF)の化合物を入手することができる。脱保護化によって、式(AA)の化合物を得る。好適な保護基には、t−ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル基が含まれ、これは、HClのような酸を使用して外してよい。
スキーム3は、式(AA)の化合物を製造するための別の方法を図示する:
Figure 2010513255
式(AD)の化合物をNaHのような塩基と反応させて、ブロモ若しくはクロロ−エタノール又はブロモ若しくはクロロ−アセトアルデヒドと、又はこれらの保護化誘導体との反応を続けて(アルコール誘導体の場合は、脱保護化及び酸化を続ける)、式(AH)の化合物を得ることができる。式(AH)の化合物を式(AI)の化合物と典型的な還元アミノ化条件の下で反応させてよい。式(AA)の化合物の式(AB)の化合物との反応について上記に注目したように、このイミン生成は、典型的には、分子篩い(MS 3A:オングストローム)のような脱水剤の存在下で生じるが、この反応は、一般に、脱水剤なしでもほとんど同様に進行するものである。好適な溶媒は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、又はクロロホルム/メタノール混合物である。イミン中間体は、典型的には、単離しない;むしろ、一般的には、イミン生成の後で、還元剤を反応混合物へ加える。この反応の第二(還元)工程に適した還元剤には、NaB(OAc)H又はNaBHCNのようなホウ素還元剤が含まれる。式(AF)の化合物の脱保護化により、式(AA)の化合物を得る。式(AI)の化合物のピペリジン環上のアミノ置換基に適した保護基には、t−ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル(これは、HClのような酸を使用して外してよい);及びアジド(これは、トリフェニルホスフィンによる(Staudinger 反応)か又は水素化のいずれかによってアミンへ還元的に変換してよい)が含まれる。
脱離基がメシラート脱離基である式(AE)の化合物である、式(AL)の化合物は、スキーム4に従って製造することができる。
Figure 2010513255
式(AL)の化合物は、式(AI)の化合物の、トリエチルアミンのような塩基の存在下でのブロモエタノール又はその誘導体との反応によって式(AG)の化合物を得て、製造することができる。式(AG)の化合物を、トリアルキルアミンのような塩基、又は樹脂上のその固定化バージョンの存在下に塩化メシルと反応させて、式(AL)の化合物を得ることができる。式(AL)の化合物は、潜在的に不安定であり、対応する塩化物(塩化物のメシル基上での攻撃より生じる)との混合物の一部として存在する可能性があり、慎重に制御された条件の下で用時製造する必要がある。
JがCHである式(AD)の化合物である、式(AO)の化合物は、スキーム5に従って製造することができる。
Figure 2010513255
スキーム5に示すように、式(AO)の化合物は、式(AM)の市販化合物より、2,6−ルチジンのような好適な塩基の存在下での塩化シンナモイルとの反応に、三塩化アルミニウムでの環化を続けることによって製造することができる。
同様のやり方で、塩化シンナモイルを塩化E−エトキシアクリロイルで置き換えて、中間体、E−エトキシアクリロイルアミドの環化を三塩化アルミニウムの代わりに硫酸で行ってよい(E. Baston et al, European Journal of Medicinal Chemistry 35 (2000) 931)。不斉置換されたアニリンは、一般に、位置異性体のキノリン−2(1H)−オン誘導体をもたらし、これは、限定された溶解性のために、クロマトグラフィーによって分離させることが難しい場合がある。このような混合物は、結晶化によって分離させても、対応の2−クロロキノリン誘導体へ(例えば、オキシ塩化リン(III)で)変換してもよく、これは、クロマトグラフィー又は結晶化によって分離させてから、還流塩酸を用いて再び加水分解して、式(AO)の化合物の単一の位置異性体とすることができる。
式(AO)の化合物は、スキーム6に従って製造してもよい。
Figure 2010513255
式(AO)の化合物は、式(AP)の化合物より、炭素−炭素二重結合を形成することに続く、適正に構築されたcis不飽和系の分子内アミド結合形成によって製造することができる。trans二重結合の異性化は、熱的に、又は紫外線下で光化学的に実施してよい。あるいは、炭素−炭素結合の形成は、アルキン中間体への Sonogashira カップリングとして実施してよく、これは、Lindlar 条件の下でcis二重結合へ一部水素化する場合がある。
式(AO)の化合物は、スキーム7に従って製造してもよい。
Figure 2010513255
式(AO)の化合物は、式(BE)の化合物より、ナトリウムエトキシドのような塩基での脱プロトン化に続く、シュウ酸ジエチルとの反応によって製造してよく、式(BF)の化合物を生成する。次いで、この中間体をホウ水素化ナトリウムのような好適な還元剤で還元してよく、式(BG)の化合物を得る。次いで、式(BG)の化合物は、酢酸中の鉄又は二塩化スズのような好適な還元剤でのニトロ基の還元の後で、式(BH)の化合物へ環化させてよい。最後に、DBUのような塩基での脱離反応によって、式(AO)の化合物を得る。
JがNである式(AD)の化合物である、式(AU)の化合物は、スキーム8に従って製造することができる。
Figure 2010513255
式(AU)の化合物の位置異性体の混合物は、スキーム5について上記に記載の方法によって分離させてよい。
スキーム9は、式(AU)の化合物を製造するための別の方法を図示する。
Figure 2010513255
式(AU)の化合物は、式(AX)の化合物の、過酸化水素のような酸化剤での酸化によって入手してよい。式(AX)の化合物は、式(AV)の化合物をブロモ酢酸エステルと、又はグリオキシル酸エチルと反応させることに続く、ニトロ基の還元と自発的な環化によって入手してよい。好適な還元剤には、Pd/C及びH、酢酸中の鉄、及び塩化スズが含まれる。
保護基がt−ブトキシカルボニルである式(AG)の化合物である式(AZ)の化合物は、スキーム10に従って製造することができる。
Figure 2010513255
式(BA)の化合物を塩基の存在下に式(BB)の化合物と反応させてよく、式(BC)の化合物を得る。塩基の例は、CsCO、NaH、KCO、又はNaCOである。この反応に適した脱離基には、メシラートとクロロ及びブロモのようなハロ基が含まれる。この反応に適した保護基には、t−ブチル−ジメチルシリルのようなシリル保護基が含まれる。フッ化t−ブチルアンモニウムを使用して式(BC)の化合物の保護基を外してよく、式(BD)の化合物を得る。式(BD)の化合物は、水素化により脱保護してよい。そのような反応に適した触媒の例には、Pd(OH)、白金ブラック、及びPtOが含まれ、炭酸ジt−ブチルとの反応を続けて、式(AZ)の化合物が得られる。
本発明の化合物の光学活性型が求められる場合、それは、純粋なエナンチオマーを出発材料として使用して上記手順の1つを行うことによるか、又は標準手順を使用する最終生成物又はキラル中間体のエナンチオマー又はジアステレオマーの混合物の分割によって入手してよい。エナンチオマーの分割は、Chiralpak ADカラムのようなキラル定常相でのクロマトグラフィーによって達成してよい。分割だけでなく、溶解性に対しても考慮を払わなければならない。あるいは、分割は、キラル中間体又はキラル生成物の(カンファースルホン酸のような)キラル酸とのジアステレオマー塩の製造及び選択的結晶化によって入手してよい。あるいは、例えば、保護基のキラル変異体、キラル触媒、又はキラル試薬を反応順序において適宜使用することによる、立体選択的な合成の方法を利用してよい。
光学活性化合物及び/又は中間体の製造には、酵素技術が有用な場合もある。
同様に、本発明の化合物の純粋な位置異性体が求められる場合、それは、純粋な位置異性体を出発材料として使用して上記の手順の1つを行うことによるか、又は標準手順を使用する位置異性体又は中間体の混合物の分割によって入手してよい。
熟練した有機化学者は、必要な出発材料と生成物を入手するために、上記の参考文献とその中の付帯の「実施例」、並びに本明細書の「実施例」に含まれて参照される情報を使用及び採用することができよう。
これから本発明を、以下の実施例により例示するが、本発明はそれにより限定されず、ここで、他に述べなければ:
(i)蒸発操作は、真空中のロータリーエバポレーションにより行って、残留固形物の濾過による除去の後で、後処理操作を行った;
(ii)温度は、℃として引用する;各種操作は、典型的には18〜26℃の範囲にある周囲温度で、他に述べなければ、又は当業者が他のやり方で不活性気体の下で作業しなければ、空気を排除せずに行った;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)は、化合物を精製するために使用して、他に述べなければ、Merck Kieselgelシリカ(Art.9385)で実施した;
(iv)一般に、反応の経過は、TLC、HPLC、又はLC/MSによって追跡して、反応時間は、例示のためにのみ示す;収率は、例示のためにのみ示し、必ずしも達成可能な最大値ではない;
(v)本発明の最終生成物の構造は、NMR及び質量スペクトルの技術により概ね確定した。プロトン磁気共鳴スペクトルは、他に述べなければ、300MHz又は400MHzの磁場強度でそれぞれ作動するBruker DRX−300分光計又はBruker DRX−400分光計を使用して、DMSO−dにおいて概して決定した。NMRスペクトルが複雑である場合、診断シグナルのみを報告する。化学シフト(δスケール)を内部標準としてのテトラメチルシランから下方磁場の百万分率で報告して、ピーク多重度を以下のように示す:s,一重項;d,二重項;dd,二重項の二重項;dt,三重項の二重項;dm,多重項の二重項;t,三重項,m,多重項;br,ブロード。一般に、高速原子衝突(FAB)質量スペクトルデータは、Platform分光計(供給元:Micromass)をエレクトロスプレーで作動させて使用して入手し、適宜、陽イオンデータ又は陰イオンデータのいずれかを回収するか、又はSedex 75ELSDを取り付けたAgilent 1100シリーズLC/MSDを使用して、適宜、陽イオンデータ又は陰イオンデータのいずれかを回収した。同位体分離が多重の質量スペクトルピークをもたらす場合(例えば、塩素が存在するとき)、分子の主要な最低質量イオンを報告する。逆相HPLCは、YMC Pack ODS−AQ(内径100x20mm、粒径S−5μ、孔径12nm)をAgilent機器で使用して行った;
(vi)各中間体は、後続の段階に求められる標準まで精製し、十分詳しく特性決定して、帰属した構造が正しいことを確かめた;HPLC、TLC、又はNMRにより純度を評価して、赤外分光法(IR)、質量分析法、又はNMR分光法により同一性を適宜決定した;
(vii)以下の略語を使用する場合がある:
TLCは、薄層クロマトグラフィーである;HPLCは、高速液体クロマトグラフィーである;MPLCは、中速液体クロマトグラフィーである;NMRは、核磁気共鳴分光法である;DMSOは、ジメチルスルホキシドである;CDClは、重水素クロロホルムである;MeODは、重水素メタノール、即ちDCODである;MSは、質量分析法である;ESP(又はES)は、エレクトロスプレーである;EIは、電子衝撃である;APCIは、大気圧化学イオン化である;THFは、テトラヒドロフランである;DCMは、ジクロロメタンである;MeOHは、メタノールである;DMFは、ジメチルホルムアミドである;EtOAcは、酢酸エチルである;LC/MSは、液体クロマトグラフィー/質量分析法である;hは、時間(複数)である;minは、分(複数)である;dは、日(複数)である;MTBDは、N−メチル−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デク−5−エンである;TFAは、トリフルオロ酢酸である;v/vは、容量/容量比である;Bocは、t−ブトキシカルボニルを意味する;Cbzは、ベンジルオキシカルボニルを意味する;Bzは、ベンジルを意味する;atmは、大気圧を意味する;rtは、室温を意味する;mgは、ミリグラムを意味する;gは、グラムを意味する;μLは、マイクロリットルを意味する;mLは、ミリリットルを意味する;Lは、リットルを意味する;μMは、マイクロモル濃度を意味する;mMは、ミリモル濃度を意味する;Mは、モル濃度を意味する;Nは、規定濃度を意味する;nmは、ナノメートルを意味する。
中間体1
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
及び
中間体2
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
アセトニトリル/水(9:1,50mL)中の1−[2−cis(±)(4−アジド−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体3)(0.545g,1.61ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.507g,1.93ミリモル)の混合物を室温で6日間撹拌した。この反応混合物を減圧で濃縮乾固させた。ジクロロメタン/メタノール(6:1,0.2%水酸化アンモニウムを含有する)でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、中間体1及び2のラセミ混合物(0.452g,90%)を無色のハードフォームとして得た。
C17H20N4O2MS (ESP): 313 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.48 (m, 2H); 2.20-2.40 (m, 2H); 2.45-2.61 (m, 4H); 2.72 (m, 1H); 3.44 (m, 1H); 4.35 (dd, 2H); 6.78 (d, 1H); 7.64 (d, 1H); 7.90 (d, 1H); 8.00 (d, 1H); 8.08 (d, 1H)。(OH及びNHプロトンをメタノールと交換した)。
このラセミ混合物を、0.1%ジエチルアミンを含有する60%ヘキサン及び40%エタノール/メタノール(1:1)でのChiralpak ADカラム(250x20mm,10ミクロン)で分離した。中間体2([α]=+45.5)が最初に溶出し、中間体1([α]=−45.9)が続いた(メタノール/クロロホルム 1:1中、c=1)。
中間体3
1−[2−cis(±)(4−アジド−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
1−[2−cis±(4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体4)(0.724g,1.6ミリモル)のTHF(5mL)溶液を室温にフッ化テトラブチルアンモニウムのTHF溶液(1M,2.2mL)で滴下処理した。1時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えて、THFを減圧で除去した。これをジクロロメタン/エーテル(1:1,約200mL)で抽出した。不溶性の生成物をいくらか含有する有機相を分離させ、水相をジクロロメタン(100mL)で再抽出し、合わせた有機相を減圧で濃縮乾固させ、高真空で乾燥させて、生成物(0.545g,定量的)を無色の固形物として得た。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.56 (m, 1H); 1.71 (m, 1H); 2.25-2.63 (m, 6H); 3.67 (m, 2H); 4.35 (dd, 2H); 5.06 (m, 1H); 6.78 (d, 1H); 7.64 (dd, 1H); 7.90 (d, 1H); 8.00 (d, 1H); 8.08 (brs, 1H)。
中間体4
1−[2−cis(±)(4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体5)(0.51g,3.0ミリモル)のDMF(15mL)懸濁液を0℃に水素化ナトリウム(オイル中、60%,132mg)で処理した。これを2時間撹拌してから、メタンスルホン酸2−cis±(4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル(中間体6)(3ミリモル)のDMF(7mL)溶液をシリンジより加えた。冷却器を外して、これを室温で一晩撹拌した。DMFを減圧で除去し、残渣をジクロロメタン(約200mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL,pHを1M NaOH溶液でpH10へ調整した)に取った。水相をジクロロメタン(2X100mL)で2回再抽出して、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。ヘキサン/アセトン(4:1)でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、生成物(0.724g,53%)をハードフォームとして得た。
C23H32N6O2SiのMS (ESP): 453 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.00 及び 0.03 (2xs, 6H); 0.80 (s, 9H); 1.59 (m, 1H); 1.70 (m, 1H); 2.30-2.65 (m, 6H); 3.69 (m, 1H); 3.80 (m, 1H); 4.29 (m, 1H); 4.42 (m,1H); 6.77 (d, 1H); 7.63 (d, 1H); 7.90 (d, 1H); 7.99 (d, 1H); 8.08 (s, 1H)。
中間体5
2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
7−ブロモキノリン−2(1H)−オン(中間体46)(9.21g,41ミリモル)とシアン化銅(I)(4.05g)をN−メチルピロリドン(50mL)において160℃で16時間加熱した。これを室温へ冷やし、エチレンジアミン四酢酸塩の水溶液(2M,pH8.3,100mL)を加えて、この混合物を室温で、外気へ開いて5日間撹拌した。0.45μm膜を通す濾過により沈殿を採取し、水と酢酸エチルで洗浄し、DMF/水より再結晶させて、生成物(純度90%,4.72g,60%)を茶褐色の固形物として得て、これをさらに精製せずに使用した。
C10H6N2OのMS (ESP): 171 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 6.66 (d, 1H); 7.55 (d, 1H); 7.61 (s, 1H); 7.85 (d, 1H); 7.99 (d, 1H); 12.01 (s, 1H)。
中間体5の合成の代替手順
アセトニトリル(155mL)中の3−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体66,15.51g,82.42ミリモル)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)の混合物を75℃で2.5時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、沈殿を濾過により採取し、水(77mL)とメタノール(77mL)で洗浄し、減圧で乾燥させて、生成物(9.71g,68%)をオフホワイトの固形物として得た。
融点>250℃。
C10H6N2O のMS (ESP): 171 (MH+)。
1H-NMR (DMSO-d6) δ ppm 6.67 (d, 1H); 7.48-7.68 (m, 2H); 7.85 (d, 1H); 7.98 (d, 1H); 12.01 (s, 1H)。
中間体6
メタンスルホン酸2−(cis(±))−(4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル
乾燥ジクロロメタン(20mL)及びトリエチルアミン(1.18mL,8.4ミリモル)中の2−(cis±)−(4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エタノール(中間体7,1.8g,6ミリモル)の混合物を0℃に塩化メタンスルホニル(0.556mL,7.2ミリモル)で処理した。90分後、反応は、TLC(クロロホルム/メタノール 6:1,rf 約0.9)によれば、完了していた。リン酸カリウム緩衝液(pH7,1M,15mL)を加え、ジクロロメタンを減圧で除去して、これを氷冷エーテル(100mL)で抽出した。水相をエーテル(50mL)で1回再抽出して、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧で除去して、残渣をDMF(10mL)に取った。このメシラートの粗製造物を遅滞なく次の工程に使用した。
C14H36N4O4SSiのMS (ESP): 379 (MH+)。
中間体7
2−(cis(±))−(4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エタノール
乾燥アセトニトリル(17mL)中の(cis±)−4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン(中間体8)(1.625g,6.34ミリモル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.65mL,9.5ミリモル)、及び2−ブロモエタノール(0.584mL,8.25ミリモル)の混合物をマイクロ波において70℃で2時間加熱した。溶媒を減圧で除去し、残渣を酢酸エチル(約150mL)に取って、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(約25mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(100mL)で1回再抽出して、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。ジクロロメタン/メタノール(20:1)でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、1.80g(95%)の生成物を無色のオイルとして得た。
C13H28N4O2Si の MS (ESP): 301 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.08 (s, 6H); 0.87 (s, 9H); 1.65 (m, 2H); 2.18 (m, 1H); 2.25-2.60 (m, 5H); 3.44 (m, 2H); 3.73 (m, 1H); 3.91 (m, 1H); 4.35 (m, 1H)。
中間体8
(cis(±))−4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン
(cis±)−4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体9)(2.3g,6.45ミリモル)のジクロロメタン(50mL)溶液を0℃にトリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。3時間後、この混合物を減圧で濃縮して、残渣をジクロロメタンとともに2回共蒸留させた。残渣をジクロロメタン(100mL)に取って、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄した。水相をジクロロメタン(100mL)で1回再抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、生成物(1.625g,98%)をやや黄色いオイルとして得た。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.07 及び 0.09 (2xs, 6H); 0.88 (s, 9H); 1.49-1.73 (m, 2H); 2.45 (m, 1H); 2.56-2.69 (m, 3H); 3.65 (m, 1H); 3.79 (m, 1H)。
中間体9
(cis(±))−4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
DMF(7mL)中の(cis±)−4−アジド−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体10)(1.76g,7.25ミリモル)及びイミダゾール(0.74g,10.9ミリモル)の混合物を0℃に塩化ジメチルシリルtert−ブチル(1.3g,8.7ミリモル)で処理した。冷却器を外して、この混合物を室温で一晩撹拌した。これを0℃へ冷やして、リン酸塩緩衝液(1M,pH7,20mL)で冷却した。15分後、この混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機相を水(2x50mL)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。ヘキサン/酢酸エチル(9:1)でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、生成物(2.3g,89%)を無色のオイルとして得た。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.10 (s, 6H); 0.87 (s, 9H); 1.37 (s, 9H); 1.56-1.80 (m, 2H); 3.09-3.30 (m, 2H); 3.46 (m, 2H); 3.62 (m, 1H); 3.88 (m, 1H)。
中間体10
(cis(±))−4−アジド−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
イソプロパノール(20mL)及びジクロロメタン(25mL)中の(cis±)−4−アジドピペリジン−3−オール(キラル材料についてのWO2005/066176に記載の手順に従って製造した)(2.1g,14.8ミリモル)及び水酸化カリウム(2.5g,44ミリモル)の混合物へ0℃で二炭酸ジtert−ブチル(3.9g,17.7ミリモル)のジクロロメタン(10mL)溶液を加えた。冷却器を外して、これを室温で2時間撹拌した。これを水(50mL)で冷却して、イソプロパノールとジクロロメタンを減圧で除去した。これをリン酸カリウム緩衝液(1M,pH7,100mL)で中和し、酢酸エチル(2x300mL)で2回抽出して、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、残渣をヘキサン(約20mL)より摩砕して、0.966gの生成物を無色の固形物として得た。母液のヘキサン/酢酸エチル(5:1)でのクロマトグラフィーにより、0.353g(35%)の生成物を得た。
C10H18N4O3MS (ESP): 265.2 (MNa+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.39 (s, 9H); 1.58 (m, 1H); 1.74 (m, 1H); 3.20-3.40 (m, 4H); 3.69 (m, 2H); 5.40 (d, 1H)。
中間体11
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
及び
中間体12
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
アセトニトリル/水(9:1,20mL)中の1−[2−{(cis±)−(4−アジド−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)}エチル]−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体13)(0.507g,1.47ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.463g,1.77ミリモル)の混合物を室温で5日間撹拌した。この反応混合物を減圧で濃縮乾固させた。残渣をジクロロメタン(5mL)に取り、ジクロロメタン/メタノール(6:1,0.2%水酸化アンモニウムを含有する)でのシリカゲルでクロマトグラフ処理して、中間体11及び12のラセミ混合物(0.422g,90%)を無色のハードフォームとして得た。
C16H22N4O3MS (ESP): 319 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.48 (m, 2H); 1.89 (m, 1H); 2.28 (m, 1H); 2.37 (dd, 1H); 2.54-2.62 (m, 3H); 2.71 (m, 1H); 3.45 (m, 1H); 3.91 (s, 3H); 4.30 (dd, 2H); 6.96-7.00 (m, 2H); 7.73 (d, 1H); 8.03 (s, 1H)。(OH及びNHプロトンをメタノールと交換した)。
このラセミ混合物を、0.1%ジエチルアミンを含有するエタノール/メタノール(1:1)でのChiralpak ADカラム(250x20mm,10ミクロン)で分離した。中間体12([α]=+45.5)が最初に溶出し、中間体11([α]=−44.7)が続いた(メタノール/クロロホルム 1:1中、c=1)。
中間体13
1−[2−{(cis(±))−(4−アジド−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)}エチル]−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
1−[2−(cis±)−4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル]−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体14,0.721g,1.57ミリモル)のTHF(5mL)溶液を室温にフッ化テトラブチルアンモニウムのTHF溶液(1M,2.2mL)で滴下処理した。1時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えて、THFを減圧で除去した。これをジクロロメタン/エーテル(1:1,約200mL)で抽出した。水相をジクロロメタン(100mL)で再抽出して、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。ヘキサン/アセトン(1:1)でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、生成物(0.507g,94%)を無色のハードフォームとして得た。
C16H20N6O3MS (ESP): 345 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.58 (m, 1H); 1.70 (m, 1H); 2.25-2.65 (m, 6H); 3.67 (m, 2H); 3.90 (s, 3H); 4.31 (dd, 2H); 5.11 (m, 1H); 6.97-7.00 (m, 2H); 7.73 (d, 1H); 8.03 (s, 1H)。
中間体14
1−[2−(cis(±))−4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル]−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
中間体4の合成についての記載に類似した手順を使用して7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,0.528g,3.0ミリモル)を水素化ナトリウム(オイル中,60%,132mg)とメタンスルホン酸2−cis±(4−アジド−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル(中間体6,3ミリモル)で処理して、生成物(0.721g,52%)をハードフォームとして得た。
C22H34N6O3SiのMS (ESP): 459 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.03 及び 0.05 (2xs, 6H); 0.82 (s, 9H); 1.65 (m, 2H); 2.25-2.70 (m, 6H); 3.70 (m, 1H); 3.90 (s, 3H); 3.83 (m, 1H); 4.24 (m, 1H); 4.39 (m, 1H); 6.96-7.00 (m, 2H); 7.73 (m, 1H); 8.02 (s, 1H)。
中間体15
7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
水酸化ナトリウムの8%水溶液(1.32L)へ7−メトキシ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン(中間体16,100g)に続いて過酸化水素の3重量%水溶液(1.17L)を加えた。この反応混合物を80℃へゆっくり加熱して、この温度で4時間維持した。次いで、加熱源を外して、酢酸(150mL)を滴下した。この懸濁液を室温で一晩撹拌し、沈殿した固形物を濾過により採取して、生成物(90g)を黄褐色の固形物として得た。
C9H8N2O2MS (ESP): 177 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.83 (s, 3H); 6.76 (d, 1H); 6.90 (dd, 1H); 7.67 (d, 1H); 7.97 (s, 1H); 12.32 (brs, 1H)。
中間体16
7−メトキシ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
18L Parr装置において、[(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)イミノ]酢酸エチル(中間体17)の懸濁液を、水素が消費されなくなるまで、20重量% Pd/C(100g,約50重量%の水を含有する)の存在下に55psiで水素化した(註:この反応はきわめて発熱性であるので、温度は、水素を再チャージする速度を調整することによって、そして冷却システムによって約60℃に制御すべきである)。この反応混合物を放出し、セライトケークで濾過し、減圧で蒸発させて粗製の固形物を得て、これをMTBE(6L)で摩砕して、生成物(400g)を黄褐色の固形物として得た。
C9H10N2O2MS (ESP): 179 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.61 (m, 5H); 5.57 (m, 1H); 6.35-6.40 (m, 2H); 6.60 (m, 1H); 10.13 (brs, 1H)。
中間体16の代替手順
N−(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)グリシン酸エチル(中間体18,15.8g,粗製)を200mLの1:1メタノール/酢酸に取り、10%パラジウム担持カーボン(2g)で処理して、水素の雰囲気中に一晩撹拌した。この反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を濃縮乾固させて、10.6gの粗生成物を黄褐色の固形物として得た。これをさらに精製せずに使用した。
C9H10N2O2MS (ESP): 179 (MH+)。
中間体17
[(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)イミノ]酢酸エチル
4−メトキシ−2−ニトロアニリン(1kg,5.95モル)及びグリオキシル酸エチル(1180mL,トルエン中50重量%,5.95モル)のトルエン(10L)溶液をディーン・スターク装置において48時間還流させ、減圧で蒸発させて粗生成物を濃褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに使用した。
中間体18
N−(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)グリシン酸エチル
4−メトキシ−2−ニトロアニリン(25.0g,0.15モル)、ブロモ酢酸エチル(200mL,1.8モル)、及び炭酸カリウム(31.1g,0.23モル)の混合物を150℃で4.5時間加熱した。室温へ冷却後、水酸化ナトリウム水溶液(1M,600mL)を加えた。この混合物を酢酸エチル(2x500mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮乾固させた。ヘキサン中25〜50%アセトンでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、22.1gの粗生成物を赤い固形物として得た。H NMRは、約20%のジアルキル化生成物の存在を明らかにした。この材料をさらに精製せずに使用した。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.18-1.23 (t, 3H); 3.74 (s, 3H); 4.12-4.18 (q, 2H); 4.23-4.25 (d, 2H); 6.90-6.93 (d, 1H); 7.25-7.29 (dd, 1H); 7.51-7.52 (d, 1H); 8.23-8.27 (t, 1H)。
中間体19
cis(±)1−[2−(4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
cis(±){1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体20,397mg,0.95ミリモル)のクロロホルム(8mL)溶液を0℃にクロロホルム中30%トリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。室温で5時間後、溶媒を減圧で除去して生成物のトリフルオロ酢酸塩を得て、これをさらに精製せずに次の工程へ進めた。
C17H19FN4O の MS (ESP): 315 (MH+)。
中間体20
cis(±){1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体4について記載のように、2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体5,0.3g,1.7ミリモル)のDMF(10mL)懸濁液を室温に水素化ナトリウムとメタンスルホン酸cis(±)2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル(中間体21,約1.7ミリモル)で処理した。ヘキサン/酢酸エチル(2:3)でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、生成物(397mg,73%)を固形物として得た。
C22H27FN4O3MS (ESP): 415 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.37 (s, 9H); 1.48 (m, 1H); 1.67 (m, 1H); 2.27 (m, 2H); 2.56 (m, 2H); 2.96 (m, 1H); 3.15 (m, 1H); 3.46 (m, 1H); 4.34 (m, 2H); 4.60 (m, 1H); 6.77 (m, 1H); 6.91 (m, 1H); 7.64 (m, 1H); 7.90 (m, 1H); 7.99 (m, 1H); 8.07 (s, 1H)。
中間体21
メタンスルホン酸cis(±)2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル
中間体6の合成の記載に類似した手順を使用して、cis(±)[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体22,314mg,1.2ミリモル)をトリエチルアミンの存在下に塩化メシルと反応させた。この粗製のメシラートを遅滞なく次の工程に使用した。
中間体22
cis(±)[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
cis(±)[1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体23,530mg,1.4ミリモル)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液へ0℃でフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M,2.8mL)を加えた。30分後、反応物を飽和重炭酸ナトリウムで冷却し、酢酸エチルで2回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。酢酸エチル中2.5%メタノールでのシリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物(314mg,85%)を無色の固形物として得た。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 1.43 (s, 9H); 1.81 (m, 2H); 2.30 (m, 1H); 2.36 (m, 1H); 2.59 (m, 2H); 2.75 (m, 1H); 2.95 (m, 1H); 3.24 (m, 1H); 3.61 (m, 2H); 3.71 (m, 1H); 4.68 (m, 1H); 4.85 (m, 1H)。
中間体23
cis(±)[1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
cis(±)1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−アミン(中間体24,2.8g,10.4ミリモル)と二炭酸ジtert−ブチル(3.4g,15.6ミリモル)を室温でテトラヒドロフラン(50mL)に合わせた。90分後、この反応混合物を減圧で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(3:2)でのシリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物(3.2g,82%)を無色のオイルとして得た。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 0.03 (s, 6H); 0.86 (s, 9H); 1.43 (s, 9H); 1.77 (m, 2H); 2.25 (m, 1H); 2.37 (m, 1H); 2.58 (m, 2H); 2.95 (m, 1H); 3.26 (m, 1H); 3.62 (m, 1H); 3.74 (m, 2H); 4.65 (m, 1H); 4.83 (m, 1H)。
中間体24
cis(±)1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−アミン
cis(±)ベンジル[1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル(中間体25,5.2g,10.4ミリモル)を無水メタノール(15mL)において水酸化パラジウム20重量%担持カーボン(31mg)で24時間水素化してから、セライトに通して濾過し、減圧で濃縮して、生成物(2.8g)を無色のオイルとして得た。
中間体25
cis(±)ベンジル[1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル
アセトニトリル(150mL)中のcis(±)ベンジル(3−フルオロピペリジン−4−イル)カルバミン酸ベンジル塩酸塩(中間体26,4.3g,6.1ミリモル)、(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(9.8mL,45.7ミリモル)、及び炭酸セシウム(9.9g,30.4ミリモル)の混合物を60℃で一晩加熱した。この反応混合物を濾過して、減圧で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(3:2)でのシリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物(5.2g,91%)を無色のオイルとして得た。
C28H41FN2O3SiのMS (ESP): 501 (MH+)。
中間体26
cis(±)ベンジル(3−フルオロピペリジン−4−イル)カルバミン酸ベンジル
cis(±)4−{ベンジル[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体27,6g,13.5ミリモル)のジクロロメタン(50mL)溶液へ0℃でジオキサン中4N HCl(6.8mL)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。沈殿を濾過により採取して、生成物(4.4g,86%)を無色の固形物として得た。
C20H23FN2O2のMS (ESP): 343 (MH+)。
中間体27
cis(±)4−{ベンジル[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
ジオキサン(20mL)中のcis(±)4−(ベンジルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体28,1.1g,3.6ミリモル)と飽和炭酸ナトリウム(10mL)の混合物へ0℃でクロロギ酸ベンジル(0.76mL,5.4ミリモル)を滴下して、この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。酢酸エチル(約20mL)と塩水(約20mL)を加えて、層を分離させた。水相を酢酸エチルで1回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧で濃縮して、生成物(1.4g,89%)を無色の固形物として得た。
C25H31FN2O4MS (ESP): 343 (-BOC, MH+)。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 1.46 (s, 9H); 1.46 (m, 1H); 2.00 (m, 1H); 2.91 (m, 2H); 4.33 (m, 4H); 4.86 (m, 2H); 5.16 (m, 2H); 7.28 (m, 10H)。
中間体28
cis(±)4−(ベンジルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
ジクロロメタン(150mL)中の3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体29,8.1g,37.3ミリモル)、ベンジルアミン(4.5mL,41ミリモル)、及び3A(オングストローム)分子篩いの混合物を0℃にトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(11.8g,56ミリモル)で少量ずつ処理した。この反応混合物を室温で30分間撹拌してから、濾過した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えて、層を分離させた。水層をジクロロメタンで1回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(3:2)でのシリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物(6.9g,60%)をオフホワイトの固形物として得た。
C17H25FN2O2MS (ESP): 309 (MH+)。
中間体29
3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
4−[(トリメチルシリル)オキシ]−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(中間体30,14g,51ミリモル)のアセトニトリル(200mL)溶液を0℃にSELECTFLUORTM(20g,57ミリモル)で少量ずつ処理した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌してから、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(3:2)でのシリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物(8.1g,72%)を無色のオイルとして得た。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 1.48 (s, 9H); 2.56 (m, 2H); 3.22 (m, 2H); 4.18 (m, 1H); 4.45 (m, 1H); 4.72 (m, 1H)。
中間体30
4−[(トリメチルシリル)オキシ]−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル
DMF(40mL)中の4−オキソ−1−ピペリジンカルボン酸tert−ブチル(11g,55ミリモル)及びトリエチルアミン(18.5mL,132ミリモル)の混合物を0℃にクロロトリメチルシラン(8.4mL,66ミリモル)で滴下処理した。この反応混合物を80℃で一晩加熱してから、室温へ冷やした。飽和重炭酸ナトリウムを加えて、生成物をヘキサンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、14g(93%)の生成物を黄色いオイルとして得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ: 0.18 (s, 9H); 1.45 (s, 9H); 2.09 (m, 2H); 3.51 (m, 2H); 3.86 (m, 2H); 4.78 (m, 1H)。
中間体31
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
{(3S,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体32,420mg,0.97ミリモル)のジクロロメタン(50mL)溶液をトリフルオロ酢酸(10mL)で処理した。1時間後、反応物を濃縮乾固させた。残渣をクロロホルム中15%メタノール(30mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水層を15%メタノール/クロロホルム(4x30mL)で再抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮乾固させて、310mg(97%)の粗生成物をオイルとして得た。
C17H24N4O3MS (ESP): 333 (MH+)。
中間体32
{(3S,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,320mg,1.79ミリモル)の乾燥DMF(10mL)溶液を窒素下の氷浴に冷やして、水素化ナトリウム(オイル中60%,86mg,2.15ミリモル)で処理した。この反応物を室温で約90分間撹拌した。反応物を再び氷浴に冷やして、メタンスルホン酸2−{(3S,4R)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチルの乾燥DMF溶液(中間体33,約0.20ミリモル/mL,1.97ミリモル)で処理した。反応物を室温で一晩撹拌してから、減圧で濃縮乾固させた。残渣を酢酸エチルと水の間で分画した。水相を酢酸エチルで2回再抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。ヘキサン中15〜25%アセトンの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、420mg(55%)の生成物を無色の固形物として得た。
C22H32N4O5MS (ESP): 433 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.38 (s, 9H); 1.43-1.51 (m, 1H); 1.57-1.72 (m, 1H); 2.20-2.40 (m, 2H); 2.55-2.66 (m, 2H); 2.67-2.78 (m, 1H); 2.80-2.93 (m, 1H); 3.18 (s, 3H); 3.29 (s, 1H); 3.51-3.65 (m, 1H); 3.92 (s, 3H); 4.24-4.43 (m, 2H); 6.40 (d, 1H); 6.96-7.05 (m, 2H); 7.75 (d, 1H); 8.04 (s, 1H)。
中間体33
メタンスルホン酸2−{(3S,4R)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル
[(3S,4R)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体34,540mg,1.97ミリモル)の乾燥ジクロロメタン(20mL)溶液を0℃にトリエチルアミン(0.38mL,2.76ミリモル)に続いて塩化メタンスルホニル(0.18mL,2.36ミリモル)で処理した。15分後、TLCは、出発材料の完全な消失を明らかにした。反応物をリン酸カリウム緩衝液(1M,pH7)で冷却した。水相をジクロロメタンで再抽出(1x)した。合わせた有機相へ酢酸エチルを加えた。ジクロロメタンを減圧で除去すると、酢酸エチルに溶けた生成物が後に残った。この有機相を水で洗浄して、あらゆる残留塩を除いた。水相を酢酸エチルで再抽出(1x)した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過した。濾液へ乾燥DMF(10mL)を加えた。酢酸エチルを減圧で除去すると、DMF中の生成物が後に残り、これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
中間体34
[(3S,4R)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
2−[(3S,4R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−メトキシピペリジン−1−イル]エタノール(中間体35,940mg,2.66ミリモル)及び二炭酸ジtert−ブチル(0.67mL,2.92ミリモル)のメタノール(100mL)溶液を20%水酸化パラジウム担持カーボン(240mg)で一晩水素化した。この反応混合物をセライトに通して濾過して、減圧で濃縮乾固させた。クロロホルム中2〜10%メタノールでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、540mg(74%)の生成物を無色のオイルとして得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.38 (s, 9H); 1.43-1.50 (m, 1H); 1.58-1.73 (m, 1H); 2.15 (d, 2H); 2.37 (t, 2H); 2.54-2.64 (m, 1H); 2.75-2.88 (m, 1H); 3.22 (s, 3H); 3.27-3.32 (m, 1H); 3.41-3.59 (m, 3H); 4.37 (t, 1H); 6.35 (d, 1H)。
中間体35
2−[(3S,4R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−メトキシピペリジン−1−イル]エタノール
及び
中間体36
2−[(3R,4S)−4−(ジベンジルアミノ)−3−メトキシピペリジン−1−イル]エタノール
cis(±)N,N−ジベンジル−3−メトキシピペリジン−4−アミン(1.7g,5.5ミリモル)(WO2005/068461)、ブロモエタノール(0.5mL,7.1ミリモル)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.4mL,8.3ミリモル)の混合物を、70℃で1時間加熱すること以外は、中間体7についての記載のように反応させた。0.25%水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタン中5%メタノールでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、1.3g(68%)のcis−ラセミ生成物を無色の固形物として得た。
C22H30N2O2MS (ESP): 355 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.44-1.58 (m, 1H); 1.64 (d, 1H); 1.79-2.08 (m, 2H); 2.32 (t, 2H); 2.36-2.45 (m, 1H); 2.88 (d, 1H); 3.13 (d, 1H); 3.30 (s, 3H); 3.40-3.49 (m, 2H); 3.56 (s, 1H); 3.59-3.87 (m, 4H); 4.34 (s, 1H); 7.11-7.24 (m, 2H); 7.24-7.40 (m, 8H)。
このエナンチオマーを、1:1 メタノール/エタノールと0.1%ジエチルアミンで、10mL/分の流速で溶出させるキラルセルOJカラム(250x20mm,10ミクロン)でのキラルクロマトグラフィーによって分離させた。はじめに(−)異性体(中間体36)が溶出して、(+)異性体(中間体35)が続いた。
中間体37
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
中間体31の合成についての記載に類似した手順を使用して、{(3R,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体38,100mg,0.23ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、70mg(91%)の粗生成物をオイルとして得た。
C17H24N4O3MS (ESP): 333 (MH+)。
中間体38
{(3R,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体32の合成についての記載に類似した手順を使用して、7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,530mg,3.00ミリモル)、メタンスルホン酸2−{(3R,4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル(中間体39,約0.33ミリモル/mL,3.30ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,140mg,3.60ミリモル)を反応させた。この粗生成物をヘキサン中25%アセトンで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、540mg(42%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
C22H32N4O5 のMS (ESP): 433 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.38 (s, 9H); 1.42-1.50 (m, 1H); 1.57-1.72 (m, 1H); 2.20-2.38 (m, 2H); 2.60 (t, 2H); 2.68-2.78 (m, 1H); 2.79-2.93 (m, 1H); 3.18 (s, 3H); 3.25-3.31 (m, 1H); 3.50-3.67 (m, 1H); 3.92 (s, 3H); 4.23-4.42 (m, 2H); 6.41 (d, 1H); 6.96-7.07 (m, 2H); 7.75 (d, 1H); 8.04 (s, 1H)。
中間体39
メタンスルホン酸2−{(3R,4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル
中間体33について記載のように、[(3R,4S)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体40,0.91g,3.3ミリモル)、トリエチルアミン(0.64mL,4.62ミリモル)、及び塩化メタンスルホニル(0.31mL,3.99ミリモル)を反応させた。この粗生成物をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
中間体40
[(3R,4S)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体34の合成についての記載に類似した手順を使用して2−[(3R,4S)−4−(ジベンジルアミノ)−3−メトキシピペリジン−1−イル]エタノール(中間体36,3.2g,9.0ミリモル)を反応させて、1.7g(68%)の生成物を無色のオイルとして得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 1.38 (s, 9H); 1.42-1.50 (m, 1H); 1.58-1.73 (m, 1H); 2.11-2.21 (m, 2H); 2.38 (t, 2H); 2.55-2.66 (m, 1H); 2.77-2.89 (m, 1H); 3.23 (s, 3H); 3.28-3.33 (m, 1H); 3.41-3.59 (m, 3H); 4.38 (s, 1H); 6.36 (d, 1H)。
中間体41
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
中間体31の合成についての記載に類似した手順を使用して{(3S,4R)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体42,370mg,0.87ミリモル)をジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸と反応させて、300mg(定量的)の粗生成物をオイルとして得た。
C18H22N4O2MS (ESP): 327 (MH+)。
中間体42
{(3S,4R)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体32の合成についての記載に類似した手順を使用して2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体5,370mg,2.20ミリモル)、メタンスルホン酸2−{(3S,4R)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル(中間体33,約0.24ミリモル/mL,2.40ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,110mg,2.60ミリモル)を反応させた。ヘキサン中25〜35%アセトンでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、370mg(39%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
C23H30N4O4MS (ESP): 427 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.38 (s, 9H); 1.42-1.51 (m, 1H); 1.57-1.71 (m, 1H); 2.18-2.40 (m, 2H); 2.56 (t, 2H); 2.65-2.76 (m, 1H); 2.78-2.90 (m, 1H); 3.18 (s, 3H); 3.27 (s, 1H); 3.58 (s, 1H); 4.30-4.46 (m, 2H); 6.37 (d, 1H); 6.78 (d, 1H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.09 (s, 1H)。
中間体43
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
中間体31の合成についての記載に類似した手順を使用して{(3R,4S)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体44,320mg,0.75ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、250mg(定量的)の粗生成物をオイルとして得た。
C18H22N4O2MS (ESP): 327 (MH+)。
中間体44
{(3R,4S)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
アセトニトリル(10mL)中の{(3R,4S)−1−[2−(7−ブロモ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体45,460mg,0.98ミリモル)及びシアン化カリウム(96mg,1.5ミリモル)の混合物を脱気して、窒素で(3回)パージした。塩化スズトリブチルの溶液(ヘプタン中14μL/mL,0.90μL,0.003ミリモル)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(3mg,0.005ミリモル)、及びtris(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5mg,0.005ミリモル)を加えた。この混合物を3回脱気して、室温で30分間撹拌した。この混合物をもう一度脱気してから、80℃まで一晩加熱した。LC/MSは、生成物への不完全な変換を明らかにした。さらなる塩化スズトリブチル(ヘプタン中14μL/mL,0.90μL,0.003ミリモル)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(3mg,0.005ミリモル)、及びtris(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5mg,0.005ミリモル)を加えた。反応物を再び一晩撹拌すると、生成物への完全な変換を生じた。反応物をジクロロメタンで希釈した。有機相を水で洗浄した。水相をジクロロメタンで4回再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮乾固させた。ヘキサン中25〜35%アセトンでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、320mg(76%)の生成物を黄色い固形物として得た。
C23H30N4O4MS (ESP): 427 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.33-1.41 (m, 9H); 1.42-1.50 (m, 1H); 1.56-1.73 (m, 1H); 2.17-2.41 (m, 2H); 2.57 (t, 2H); 2.64-2.76 (m, 1H); 2.78-2.91 (m, 1H); 3.13-3.22 (m, 3H); 3.25-3.30 (m, 1H); 3.52-3.66 (m, 1H); 4.29-4.44 (m, 2H); 6.38 (d, 1H); 6.79 (d, 1H); 7.65 (dd, 1H); 7.92 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.09 (d, 1H)。
中間体45
{(3R,4S)−1−[2−(7−ブロモ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体32の合成についての記載に類似した手順を使用して7−ブロモキノリン−2(1H)−オン(中間体46,450mg,2.00ミリモル)、メタンスルホン酸2−{(3R,4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル(中間体39,約0.23ミリモル/mL,2.30ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,100mg,2.61ミリモル)を反応させた。粗生成物をヘキサン中15〜30%アセトンの勾配で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、460mg(48%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
C22H30BrN3O4MS (ESP): 480/ 482 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.36-1.41 (m, 9H); 1.43-1.52 (m, 1H); 1.59-1.75 (m, 1H); 2.20-2.38 (m, 2H); 2.54 (t, 2H); 2.63-2.75 (m, 1H); 2.77-2.89 (m, 1H); 3.16-3.23 (m, 3H); 3.26-3.32 (m, 1H); 3.52-3.68 (m, 1H); 4.33 (t, 2H); 6.40 (d, 1H); 6.64 (d, 1H); 7.44 (dd, 1H); 7.68 (d, 1H); 7.73-7.78 (m, 1H); 7.91 (d, 1H)。
中間体46
7−ブロモキノリン−2(1H)−オン
(2E)−N−(3−ブロモフェニル)−3−フェニルアクリルアミド(中間体47,16g,53ミリモル)と塩化アルミニウム(31.8g,238ミリモル)をクロロベンゼン(100mL)において90℃浴温で1時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、氷上へ注いだ。氷が完全に融けるまでこれを撹拌し、この混合物を濾過し、水と酢酸エチルで洗浄して、粗生成物(8.8g,70%)をやや褐色の固形物として、副生成物の5−ブロモキノリン−2(1H)−オンとの混合物(約3:2)において得た。この混合物は、分離させることができなかった。この混合物をホスホロキシ塩化物(50mL)において65℃で1時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、氷上へ注いだ。これを0℃に炭酸ナトリウムで慎重に中和し、酢酸エチル(300mL)へ抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、7−ブロモ−2−クロロキノリン及び5−ブロモ−2−クロロキノリンの粗製混合物を得た。この混合物をジクロロメタン(100mL)に取り、シリカゲル(約20g)で処理し、濾過して、濾過ケークをジクロロメタンで洗浄した。濾液と洗液を合わせて、濃縮した。残渣をトルエン/ヘキサン(約70mL,1:1)より結晶させて、純粋な7−ブロモ−2−クロロキノリン(3.74g)を無色の固形物として得た。融点:113℃。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 7.63 (d, J 8.4 Hz, 1H); 7.81 (dd, J 8.4, 1.6 Hz, 1H); 8.03 (d, J 8.4 Hz, 1H); 8.18 (d, J 1.6 Hz, 1H); 8.48 (d, J 8.4 Hz, 1H)。
C9H5BrClN の MS (ESP): 242/244/246 (MH+)。
この塩化物を5M HCl(100mL)とジオキサン(10mL)において還流で1時間加熱した。これを冷やし、濾過し、水で洗浄して、表題化合物(2.89g)を無色の固形物として得た。融点:295℃。
C9H6BrNO の MS (ESP): 224.13/226.13 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 6.51 (d, J 9.6 Hz, 1H); 7.32 (dd, J 8.6, 1.6 Hz, 1H); 7.46 (d, J 1.6 Hz, 1H); 7.61 (d, J 8.6 Hz, 1H); 7.88 (d, J 9.6 Hz, 1H); 11.80 (brs, 1H)。
中間体47
(2E)−N−(3−ブロモフェニル)−3−フェニルアクリルアミド
3−ブロモアニリン(13.1mL,120ミリモル)のジクロロメタン(100mL)及び2,6−ルチジン(21mL,180ミリモル)溶液へ0℃で塩化シンナモイル(20g,120ミリモル)のジクロロメタン(50mL)溶液を滴下した。この反応混合物をそのまま室温へ達せしめて、2時間撹拌した。これをリン酸カリウム緩衝液(100mL,1M,pH7)で冷却して、15分間撹拌した。ジクロロメタンを減圧で除去して、これを酢酸エチルで抽出した。有機相をリン酸塩緩衝液(上記と同様、200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮乾固させた。残渣をトルエン/ヘキサンより結晶させて、生成物(33.4g,92%)を無色の固形物として得た。
C15H12BrNO の MS (ESP): 302/304 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 6.79 (d, 1H); 7.23-7.70 (m, 9H); 8.07 (s, 1H); 10.38 (s, 1H)。
中間体48
1−{2−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
{(3S,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、(−)transエナンチオマー(中間体49,190mg,0.44ミリモル)を中間体31について記載のようにトリフルオロ酢酸と反応させて、140mg(93%)の粗生成物をオイルとして得た。
C17H24N4O3MS (ESP): 333 (MH+)。
中間体49
{(3S,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、(−)transエナンチオマー
及び
中間体50
{(3R,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、(+)transエナンチオマー
中間体32の合成についての記載に類似した手順を使用して、7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,430mg,2.45ミリモル)、メタンスルホン酸2−{trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル(中間体51,約0.27ミリモル/mL,2.70ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,110mg,2.70ミリモル)を反応させた。15〜35%アセトン/ヘキサンの勾配で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、490mg(45%)の生成物のラセミ混合物をオフホワイトの固形物として得た。
C22H32N4O5MS (ESP): 433 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.21-1.33 (m, 1H); 1.37 (s, 9H); 1.63-1.74 (m, 1H); 1.78 (t, 1H); 2.01 (t, 1H); 2.62 (t, 2H); 2.80-2.90 (m, 1H); 2.96-3.06 (m, 1H); 3.07-3.18 (m, 1H); 3.22-3.29 (m, 4H); 3.93 (s, 3H); 4.27-4.43 (m, 2H); 6.78 (d, 1H); 6.96-7.06 (m, 2H); 7.75 (d, 1H); 8.05 (s, 1H)。
このエナンチオマーの混合物を、20%イソプロパノール/0.1%ジメチルエチルアミンの定組成勾配で、60mL/分の流速で溶出させるChiralpak AD−Hカラム(250x21mm,5ミクロン)での臨界流体クロマトグラフィーによって分離した。これにより、190mgの{(3S,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体49)(第一溶出化合物、(−)transエナンチオマー)と190mgの{(3R,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体50)(第二溶出化合物、(+)transエナンチオマー)を得た。
中間体51
メタンスルホン酸2−{trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル
中間体33の合成についての記載に類似した手順を使用して、[trans(±)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体52,0.74g,2.7ミリモル)、トリエチルアミン(0.53mL,3.78ミリモル)、及び塩化メタンスルホニル(0.25mL,3.24ミリモル)を反応させた。この粗生成物をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
中間体52
[trans(±)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体7の合成についての記載に類似した手順を使用して、[trans(±)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体53,1.1g,4.8ミリモル)、2−ブロモエタノール(0.44mL,6.2ミリモル)、及びエチル(ジイソプロピル)アミン(1.25mL,7.2ミリモル)を反応させて、0.74g(57%)の生成物を無色のオイルとして得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 1.24-1.34 (m, 1H); 1.38 (s, 9H); 1.62-1.77 (m, 2H); 1.82-1.97 (m, 1H); 2.38 (t, 2H); 2.73 (d, 1H); 2.98-3.18 (m, 3H); 3.27 (s, 3H); 3.46 (q, 2H); 4.39 (t, 1H); 6.78 (d, 1H)。
中間体53
[trans(±)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(中間体54,0.98g,2.69ミリモル)をメタノール(50mL)において10% Pd/C(400mg)上に常圧で水素化した。1時間後、この反応混合物をセライトに通して濾過した。濾液を濃縮乾固させて、0.61g(98%)の生成物を無色のオイルとして得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.14-1.29 (m, 1H); 1.34-1.42 (m, 9H); 1.68 (d, 1H); 2.11 (dd, 1H); 2.26-2.38 (m, 1H); 2.71-2.82 (m, 1H); 2.86-2.98 (m, 1H); 3.14-3.21 (m, 3H); 3.26 (s, 3H); 6.75-6.86 (m, 1H)。
中間体54
trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(中間体55,1.0g,2.86ミリモル)を10mLのトルエンに懸濁させて、水酸化ナトリウムの50重量%水溶液(6mL)に続いて硫酸ジメチル(0.33mL,3.43ミリモル)と塩化トリエチルアンモニウムベンジル(触媒量)で処理した。反応物を1時間激しく撹拌した。反応物を氷で冷却した。相を分離させた。水相を酢酸エチルで再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮乾固させた。ヘキサン中25〜50%アセトンでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.78g(78%)の生成物を無色のオイルとして得た。
C19H28N2O5MS (ESP): 365 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.55-0.68 (m, 10H); 1.04-1.19 (m, 1H); 2.17-2.46 (m, 2H); 2.55-2.64 (m, 2H); 2.67-2.80 (m, 1H); 2.85-3.07 (m, 1H); 3.10-3.31 (m, 1H); 4.09 (s, 3H); 4.32 (s, 2H); 6.45-6.61 (m, 5H)。
中間体55
trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
酢酸エチル/水(1:1,100mL)中のtrans(±)−4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(WO2005/066176,3.0g,12.0ミリモル)、二炭酸ジtert−ブチル(2.9g,13.2ミリモル)、及び重炭酸ナトリウム(3.0g,36.0ミリモル)の混合物を一晩激しく撹拌した。この二相混合物を分離させた。水相を酢酸エチルで1回再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固させて、4.2gの生成物を無色の固形物として得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.15-1.32 (m, 1H); 1.35-1.42 (m, 9H); 1.71-1.83 (m, 1H); 2.60-2.79 (m, 1H); 2.82-2.98 (m, 1H); 3.15-3.29 (m, 2H); 3.74-3.86 (m, 1H); 3.88-3.98 (m, 1H); 5.00 (d, 1H); 5.04-5.08 (m, 2H); 6.73 (d, 1H); 7.25-7.42 (m, 5H)。
中間体56
1−{2−[(3R,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン
中間体31の合成についての記載に類似した手順を使用して、{(3R,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、(+)transエナンチオマー(中間体50,190mg,0.44ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、150mg(定量的)の粗生成物をオイルとして得た。
C17H24N4O3MS (ESP): 333 (MH+)。
中間体57
1−{2−[(4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA
{(3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA(中間体58,130mg,0.31ミリモル)を中間体31について記載のようにトリフルオロ酢酸と反応させて、78mg(79%)の粗生成物をオイルとして得た。
C16H22N4O3MS (ESP): 319 (MH+)。
中間体58
{3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA
及び
中間体59
{3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB
{trans(±)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体60,0.60g,1.13ミリモル)のTHF(20mL)溶液を0℃にフッ化テトラブチルアンモニウムのTHF溶液(1M,2.2mL)で処理した。この反応物を室温で2時間撹拌してから、減圧で濃縮乾固させた。粗製の残渣を酢酸エチルに取った。有機相を水で洗浄した。水相を酢酸エチルで3回再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮乾固させた。ジクロロメタン中0〜5%メタノールでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.27gの所望の生成物と0.12gのO−アセチル化副生成物を得た。この副生成物をメタノールに取って、触媒量の炭酸カリウムで処理した。これを室温で1時間撹拌すると、アルコールへの完全な変換を生じた。この反応混合物を濃縮乾固させた。残渣を水性リン酸カリウム緩衝液(pH=7)と酢酸エチルの間で分画した。水相を酢酸エチルで2回再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、さらに100mgの所望の生成物(全量79%)を得た。
C21H30N4O5MS (ESP): 419 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.18-1.33 (m, 1H); 1.38 (s, 9H); 1.63-1.77 (m, 1H); 1.86 (t, 1H); 1.97 (t, 1H); 2.54-2.64 (m, 2H); 2.80-2.93 (m, 1H); 2.96-3.09 (m, 2H); 3.23 (dd, 1H); 3.92 (s, 3H); 4.32 (t, 2H); 4.67 (d, 1H); 6.62 (d, 1H); 6.94-7.06 (m, 2H); 7.69-7.79 (m, 1H); 8.04 (s, 1H)。
このエナンチオマーの混合物を、25%イソプロパノール/0.1%ジメチルエチルアミンの定組成勾配で、60mL/分の流速で溶出させるChiralpak AD−Hカラム(250x21mm,5ミクロン)での臨界流体クロマトグラフィーによって分離した。これにより、130mgの{3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA(中間体58,第一流出エナンチオマー)と130mgの{(3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB(中間体59,第二流出エナンチオマー)を得た。
中間体60
{trans(±)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体32の合成についての記載に類似した手順を使用して、7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,430mg,2.43ミリモル)、メタンスルホン酸2−(trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル(中間体61,約0.27ミリモル/mL,2.70ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,110mg,2.70ミリモル)を反応させた。10〜25%アセトン/ヘキサンの勾配で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、600mg(46%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
C27H44N4O5Si の MS (ESP): 533 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.00 (s, 6H); 0.79 (s, 9H); 1.33 (s, 9H); 1.37-1.47 (m, 1H); 1.49-1.59 (m, 1H); 1.87 (t, 1H); 1.95-2.07 (m, 1H); 2.55-2.66 (m, 2H); 2.77-2.89 (m, 1H); 2.92-3.02 (m, 1H); 3.11 (s, 1H); 3.30 - 3.40 (m, 1H); 3.89 (s, 3H); 4.17-4.41 (m, 2H); 6.57 (d, 1H); 6.91-7.04 (m, 2H); 7.72 (d, 1H); 8.01 (s, 1H)。
中間体61
メタンスルホン酸2−(trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)エチル
中間体33の合成についての記載に類似した手順を使用して、[trans(±)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体62,1.0g,2.7ミリモル)、トリエチルアミン(0.52mL,3.74ミリモル)、及び塩化メタンスルホニル(0.25mL,3.21ミリモル)を反応させた。この粗生成物をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
中間体62
[trans(±)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体7の合成についての記載に類似した手順を使用して、(trans(±)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体63,1.3g,3.9ミリモル)、2−ブロモエタノール(0.36mL,5.1ミリモル)、及びエチル(ジイソプロピル)アミン(1.0mL,5.9ミリモル)を反応させて、1.0g(67%)の所望の生成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.00 (s, 6H); 0.79 (s, 9H); 1.33 (s, 9H); 1.39 (dd, 1H); 1.46-1.58 (m, 1H); 1.71-1.82 (m, 1H); 1.82-1.93 (m, 1H); 2.33 (t, 2H); 2.72 (d, 1H); 2.80-2.90 (m, 1H); 2.99-3.16 (m, 1H); 3.32-3.47 (m, 3H); 4.36 (t, 1H); 6.56 (d, 1H)。
中間体63
(trans(±)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル
trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(中間体64,1.8g,3.9ミリモル)をメタノール(50mL)において10%パラジウム担持カーボン(約400mg)上に常圧で1時間水素化した。この反応混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧で濃縮して、1.3g(定量的)の生成物を無色の固形物として得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.00 (s, 6H); 0.80 (s, 9H); 1.20-1.30 (m, 1H); 1.33 (s, 9H); 1.53 (d, 1H); 2.15 (dd, 1H); 2.23-2.39 (m, 1H); 2.74 (d, 1H); 2.88 (dd, 1H); 3.20-3.30 (m, 2H); 4.08 (s, 1H); 6.58 (d, 1H)。
中間体64
trans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
DMF(15mL)中のtrans(±)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(中間体55,2.0g,5.7ミリモル)、イミダゾール(0.58g,8.6ミリモル)、及びtert−ブチル(クロロ)ジメチルシラン(1.0g,6.9ミリモル)の混合物を室温で窒素下に一晩撹拌した。この反応物へ水(50mL)を加えて、この混合物をエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮乾固させた。ヘキサン中10〜25%アセトンでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、1.8g(69%)の生成物を無色の固形物として得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.00 (s, 6H); 0.80 (s, 9H); 1.27-1.41 (m, 10H); 1.61-1.72 (m, 1H); 2.59-3.05 (m, 2H); 3.30-3.40 (m, 2H); 3.69-3.95 (m, 2H); 4.92-5.14 (m, 2H); 6.68 (d, 1H); 7.24-7.40 (m, 5H)。
中間体65
1−{2−[4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB
中間体31の合成についての記載に類似した手順を使用して、{3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB(中間体59,130mg,0.31ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、84mg(85%)の粗生成物をオフホワイトのフォームとして得た。
C16H22N4O3MS (ESP): 319 (MH+)。
中間体66
3−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−カルボニトリル
3−(4−シアノ−2−ニトロフェニル)−2−オキソプロパン酸エチル(6.5kg,24.8モル)とアセトニトリル(21L)を22℃で撹拌し、ホウ水素化ナトリウム(0.30kg,7.9モル)を少量ずつ加えてから、この混合物を24℃で1時間撹拌した。この溶液へ酢酸(65L)を入れると、内部温度が65℃へ上昇した。この溶液へ鉄(3.3kg)を少量ずつ(6x0.5kg)1時間にわたり加えた。さらに1時間後、生成物を濾過により単離し、水(3x25L)とエタノール(29L)で順に洗浄し、減圧で乾燥させて、生成物(3.07kg,66%)をベージュ色の固形物として得た。
融点>250℃
C10H8N2O2MS (ESP): 189 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 2.90-3.20 (m, 2H); 4.10-4.20 (m, 1H); 5.65 (d, 1H) 7.15 (s, 1H) 7.35-7.45 (m, 2H); 10.38 (s, 1H)。
中間体67
1−{2−[−4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA
{1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA(中間体68,0.30g,0.72ミリモル)のジクロロメタン(20mL)溶液へトリフルオロ酢酸(4mL)を氷浴中で冷却しながら加えた。この反応混合物をそのまま室温へ温めた。約30分後に、TLC(0.5%水酸化アンモニウムを含有する15%メタノール/ジクロロメタンを溶出液とする)は、明瞭であるが不完全な変換を明らかにした。さらに4mLのトリフルオロ酢酸を加えた。30分後、反応物を濃縮乾固させたた。この粗製の残渣を15%メタノール/ジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウムの間で分画した。水相を飽和炭酸ナトリウム溶液で約10のpHへ調整した。層を分離させた。水相を15%メタノール/ジクロロメタンで2回再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、0.30gの粗生成物をオイルとして得た。
C17H19FN4O5MS (ESP): 315 (MH+)。
中間体68
{1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA
2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体5,500mg,2.94ミリモル)の乾燥DMF(10mL)溶液を0℃に水素化ナトリウム(オイル中60%,153mg,3.82ミリモル)で処理した。冷却器を外して、この反応物を室温で90分間撹拌した。反応物を氷浴に再び冷やして、メタンスルホン酸2−{(3R,4R)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル、transエナンチオマーA(中間体69,約0.38ミリモル/mL,3.82ミリモル)の乾燥DMF溶液で処理した。反応物を室温で一晩撹拌した。これを水(100mL)で冷却して、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。ヘキサン中10〜50%アセトンの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、680mg(56%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.25-1.43 (m, 11H); 1.67-1.78 (m, 1H); 2.04-2.17 (m, 2H); 2.57-2.68 (m, 2H); 2.80-2.89 (m, 1H); 3.25-3.32 (m, 1H); 4.27-4.47 (m, 2H); 4.30 (m, 1H) 6.78 (d, 1H); 6.99 (d, 1H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.09 (s, 1H)。
C22H27FN4O3MS (ESP): 415 (MH+)。
中間体69
メタンスルホン酸2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル、transエナンチオマーA
[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA(中間体70,2.0g,7.62ミリモル)の乾燥ジクロロメタン(50mL)溶液を0℃にトリエチルアミン(1.5mL,10.7ミリモル)に続いて塩化メタンスルホニル(0.71mL,9.15ミリモル)で処理した。15分後、反応物をリン酸カリウム緩衝液(1M,pH7)で冷却した。水相をジクロロメタンで1回抽出した。合わせた有機相へ酢酸エチルを加えた。ジクロロメタンを減圧で除去すると、生成物が酢酸エチルの溶液に残った。この有機相を水で洗浄して、あらゆる残留塩を除去した。水相を酢酸エチルで(1回)再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過した。濾液へ乾燥DMF(20mL)を加えた。酢酸エチルを減圧で除去すると、生成物がDMFに残り、これをさらに精製せずに次の工程に遅滞なく使用した。
中間体70
[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA
ベンジル[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル、transエナンチオマーA(中間体71,5.6g,14.5ミリモル)のエタノール(100mL)溶液へ20%水酸化パラジウム担持カーボン(1.5g)を加えた。反応物を水素の雰囲気下に一晩撹拌した。TLC(0.5%水酸化アンモニウムを含有する15%メタノール/ジクロロメタンを溶出液とする)は、出発材料の完全な消失を明らかにした。次いで、この反応混合物を二炭酸ジtert−ブチル(4.0mL,17.4ミリモル)で処理して、窒素下に1時間撹拌した。TLCは、出発材料の完全な消失を明らかにした。この反応混合物をセライトに通して濾過した。濾液を濃縮乾固させ、0〜5%メタノール/ジクロロメタンの勾配に続く、0.25%水酸化アンモニウムを含有する5%メタノール/ジクロロメタンの定組成勾配で溶出させるシリカゲルのクロマトグラフィーへ処して、2.86g(75%)の生成物を黄色いオイルとして得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.29-1.45 (m, 11H); 1.65-1.79 (m, 1H); 1.93-2.08 (m, 2H); 2.38-2.46 (m, 2H); 2.69-2.79 (m, 1H); 3.10-3.21 (m, 1H); 3.47 (q, 2H); 4.26 (m, 1H) 4.44 (t, 1H); 6.99 (d, 1H)。
中間体71
ベンジル−[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル、transエナンチオマーA
及び
中間体72
ベンジル−[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル、transエナンチオマーB
テトラヒドロフラン(20mL)中のtrans(±)ベンジル[1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル(中間体73,8.9g,17.8ミリモル)へフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1M,21.3mL,21.3ミリモル)を0℃で加えた。この溶液をそのまま室温へ温めて、1時間撹拌した。次いで、この混合物を0℃へ冷やして、水で冷却した。この混合物を酢酸エチルで抽出して、塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧で濃縮した。ヘキサン中40%アセトンでのシリカのクロマトグラフィーにより、生成物(5.1g,74%)をオイルとして得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.55 (m, 1H); 1.67 (m, 1H); 2.02 (m, 2H); 2.40 (m, 2H); 2.74 (m, 1H); 3.14-3.28 (m, 2H); 3.43 (m, 2H); 3.93 (m, 1H); 4.40 (t, 2H); 4.50 (m, 1H); 5.06 (m, 2H); 7.15 (m, 1H); 7.20-7.31 (m, 8H); 7.36 (m, 1H)。
C22H27FN2O3MS (ESP): 387.25 (MH+)。
このラセミ混合物をChiralpak ADカラム(500x20mm,20ミクロン)で、0.1%ジエチルアミンを含有するエタノール/メタノール(1:1)で分離させた。transエナンチオマーA(中間体71)が最初に溶出され、transエナンチオマーB(中間体72)が続いた。両方のエナンチオマーについて、キラル純度(上記に記載の製造法と同等の分析法を使用する)は>98%e.eであると定量した。
中間体73
trans(±)ベンジル−1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル
アセトニトリル(60mL)中のtrans(±)ベンジル(3−フルオロピペリジン−4−イル)カルバミン酸ベンジル塩酸塩(中間体74,7.98g,21.1ミリモル)、(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(6.85g,27.5ミリモル)、及び炭酸セシウム(17.9g,55.0ミリモル)の混合物を60℃まで12時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、減圧でほとんど濃縮乾固させた。残渣を酢酸エチルで希釈して、水と塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧で濃縮した。ヘキサン中10%アセトンでのシリカのクロマトグラフィーにより、生成物(8.9g,84%)をオイルとして得た。
1 H NMR (クロロホルム-d 3 ) δ ppm: 0.04-0.07 (s, 6H); 0.77-0.88 (s, 9H); 1.58-1.74 (m, 2H); 2.05-2.20 (m, 2H); 2.44-2.58 (m, 2H); 2.69-2.84 (m, 1H); 3.24 (m, 1H); 3.65 (s, 2H); 4.44-4.59 (m, 3H); 5.11 (s, 2H); 7.13-7.28 (m, 9H); 7.34 (m, 2H)。
C28H41FN2O3Si の MS (ESP): 501.28 (MH+)。
中間体74
trans(±)ベンジル(3−フルオロピペリジン−4−イル)カルバミン酸ベンジル塩酸塩
trans(±)4−{ベンジル[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体75,12.05g,28.2ミリモル)のジクロロメタン(50mL)溶液へ0℃で塩酸(ジエチルエーテル中1M,56.5mL,56.5ミリモル)を加えた。この溶液をそのまま1時間撹拌した。固形物を濾過し、濾過ケークをジエチルエーテルで洗浄して、生成物の一塩酸塩(10.1g,95%)を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.68 (m, 1H); 2.00-2.15 (m, 1H); 3.08 (m, 1H); 3.18 (m, 1H); 3.34 (m, 2H); 3.50(m, 1H); 4.34-4.49 (m, 2H); 4.65 (m, 1H); 5.02 (s, 1H); 5.14 (d, J=19.40 Hz, 2H); 7.15-7.30 (m, 8H); 7.32 (m, 2H)。
C20H23FN2O2MS (ESP): 343.19 (MH+)。
中間体75
trans(±)4−{ベンジル[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
trans(±)(4−ベンジルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体76,10.3g,33.4ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液と水(20mL)中の炭酸ナトリウム(5.31g,50.1ミリモル)へクロロギ酸ベンジル(5.89mL,41.8ミリモル)を0℃で滴下した。この混合物をそのまま室温へ温めて、2時間撹拌した。次いで、この反応混合物をほとんど濃縮乾固させて、酢酸エチルで希釈した。有機相を水と塩水で洗浄してから、硫酸ナトリウムで乾燥させた。ヘキサン中20%酢酸エチルでのシリカのクロマトグラフィーにより、生成物(12.5g,94%)を固形物として得た。
C25H31FN2O4MS (ESP): 343.18 (MH+ - BOC)。
1 H NMR (クロロホルム-d 3 ) δ ppm: 1.45 (s, 9H); 1.67 (d, J=8.67 Hz, 2H); 1.84 (m, 1H); 2.59-2.75 (m, 2H); 3.91-4.07 (m, 2H); 4.48 (d, J=16 Hz, 2H); 4.63 (d, J=16 Hz, 1H); 5.18 (s, 2H); 7.20-7.34 (m, 10H)。
中間体76
trans(±)(4−ベンジルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
表題化合物は、Monique B. van Neil et al, J. Med. Chem., 1999, 42, 2087-2104 とその中の参考文献に記載のように製造した。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.32 (m, 1H); 1.39 (s, 9H); 1.79 (m, 1H); 2.38 (m, 1H); 2.73 (m, 1H); 3.18 (m, 1H); 3.31 (m, 1H); 3.46 (m, 1H); 3.60-3.80 (m, 3H); 4.39 (m, 1H); 7.20-7.38 (m, 5H)。
中間体77
1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA
中間体67の合成についての記載に類似した手順を使用して、{3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA(中間体78,0.30g,0.71ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、0.25gの粗生成物をオイルとして得た。
C16H21FN4O2MS (ESP): 321 (MH+)。
中間体78
{3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーA
中間体68の合成についての記載に類似した手順を使用して、7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,0.52g,2.95ミリモル)、メタンスルホン酸2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル、transエナンチオマーA(中間体69,約0.38ミリモル/mL,3.82ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,153mg,3.82ミリモル)を反応させた。ヘキサン中10〜50%アセトンの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.83g(67%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.23-1.45 (m, 11H); 1.64-1.80 (m, 1H); 2.04-2.19 (m, 2H); 2.61-2.71 (m, 2H); 2.84 (d, 1H); 3.25-3.33 (m, 1H); 3.92 (s, 3H); 4.27-4.43 (m, 2H); 4.28 (m, 1H); 16.94-7.05 (m, 3H); 7.75 (d, 1H); 8.04 (s, 1H)。
C21H29FN4O4MS (ESP): 421 (MH+)。
中間体79
1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーB
中間体67の合成についての記載に類似した手順を使用して、{1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB(中間体80,0.30g,0.72ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、0.25gの粗生成物をオイルとして得た。
C17H19FN4O の MS (ESP): 315 (MH+)。
中間体80
{1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB
中間体68の合成についての記載に類似した手順を使用して、2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体5,0.50g,2.94ミリモル)、メタンスルホン酸2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル、transエナンチオマーB(中間体81,約0.38ミリモル/mL,3.82ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,153mg,3.82ミリモル)を反応させた。ヘキサン中10〜50%アセトンの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.64g(53%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
C22H27FN4O3MS (ESP): 415 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.25-1.43 (m, 11H); 1.67-1.78 (m, 1H); 2.04-2.17 (m, 2H); 2.57-2.68 (m, 2H); 2.80-2.89 (m, 1H); 3.25-3.32 (m, 1H); 4.27-4.47 (m, 2H); 4.30 (m, 1H); 6.78 (d, 1H); 6.99 (d, 1H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.09 (s, 1H)。
中間体81
メタンスルホン酸2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル、transエナンチオマーB
中間体69の合成についての記載に類似した手順を使用して、[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB(中間体82,2.0g,7.62ミリモル)、トリエチルアミン(1.5mL,10.7ミリモル)、及び塩化メタンスルホニル(0.71mL,9.15ミリモル)を反応させた。この粗生成物をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
中間体82
[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB
中間体70の合成についての記載に類似した手順を使用して、ベンジル[3−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸ベンジル、transエナンチオマーB(中間体72,5.6g,14.4ミリモル)、20%水酸化パラジウム担持カーボン(0.5g)、及び二炭酸ジtert−ブチル(3.5g,15.8ミリモル)を反応させた。酢酸エチル中10%メタノール(0.1%水酸化アンモニウム)で溶出させるシリカゲルでのクロマトグラフィーにより、2.9g(76%)の生成物をオイルとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ ppm 1.36-1.55 (m, 10H); 2.02-2.31 (m, 3H); 2.52-2.64 (m, 2H); 2.72-2.82 (m, 2H); 3.09-3.20 (m, 1H); 3.60 (t, 3H); 4.31 (m, 1H); 4.80 (d, 1H)。
中間体83
1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB
中間体67の合成についての記載に類似した手順を使用して、{3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB(中間体84,0.33g,0.78ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、0.27gの粗生成物をオイルとして得た。
C16H21FN4O2MS (ESP): 321 (MH+)。
中間体84
{3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル、transエナンチオマーB
中間体68の合成についての記載に類似した手順を使用して、7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,0.52g,2.95ミリモル)、メタンスルホン酸2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル、transエナンチオマーB(中間体81,約0.38ミリモル/mL,3.82ミリモル)、及び水素化ナトリウム(オイル中60%,153mg,3.82ミリモル)を反応させた。ヘキサン中10〜50%アセトンの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.93g(78%)の生成物をオフホワイトの固形物として得た。
C21H29FN4O4MS (ESP): 421 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.23-1.45 (m, 11H); 1.64-1.80 (m, 1H); 2.04-2.19 (m, 2H); 2.61-2.71 (m, 2H); 2.84 (d, 1H); 3.25-3.33 (m, 1H); 3.92 (s, 3H); 4.27-4.43 (m, 2H); 4.28 (m, 1H); 16.94-7.05 (m, 3H); 7.75 (d, 1H); 8.04 (s, 1H)。
中間体85
1−{2−[(3R,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
{(3R,4R)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体86,280mg,0.66ミリモル)のジクロロメタン(30mL)溶液をトリフルオロ酢酸(10mL)で処理した。1時間後、反応物を濃縮乾固させた。残渣をクロロホルム中15%メタノール(30mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水層を飽和炭酸ナトリウム溶液で約10のpHへ調整して、15%メタノール/クロロホルム(3x30mL)で再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固させて、240mgの粗生成物をオイルとして得た。
C18H22N4O2MS (ESP): 327 (MH+)。
中間体86
{(3R,4R)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
及び
中間体87
{(3S,4S)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
1:1乾燥メタノール/クロロホルム(30mL)中の[trans(±)−3−メトキシピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体53,0.63g,2.7ミリモル)及び2−オキソ−1−(2−オキソエチル)−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体88,0.57g,2.7ミリモル)の混合物を70℃まで2時間加熱した。反応物を室温へ冷やし、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(1.7g,8.1ミリモル)で処理して、室温で2時間撹拌した。この反応物をセライトに通して濾過して、濾液を真空で濃縮した。粗製の残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液の間で分画した。層を分離させて、水相を酢酸エチルで1回再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。ヘキサン中25〜50%アセトンでのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.74g(62%)の生成物のラセミ混合物を得た。
C23H30N4O4MS (ESP): 427 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.19-1.33 (m, 1H); 1.37 (s, 9H); 1.64-1.73 (m, 1H); 1.77 (m, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.59 (m, 2H); 2.79-2.87 (m, 1H); 2.93-3.04 (m, 1H); 3.05-3.15 (m, 1H); 3.23-3.30 (m, 1H); 3.28 (s, 3H); 4.30-4.47 (m, 2H); 6.79 (d, 2H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.09 (s, 1H)。
このエナンチオマーの混合物を、80%ヘキサン、20% 1:1エタノール/メタノール、0.1%ジメチルエチルアミンの定組成勾配、20mL/分の流速でのChiralpak ADカラム(20x250mm,10ミクロン)でのHPLCによって分離した。これにより、0.28gの{(3R,4R)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体86,第二流出ピーク、(+)異性体)と0.32gの{(3S,4S)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体87,第一流出ピーク、(−)異性体)を得た。
中間体88
2−オキソ−1−(2−オキソエチル)−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
1−(2,2−ジエトキシエチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体89,21.5g,75.1ミリモル)のアセトニトリル(230mL)溶液へ濃塩酸(2当量、12.5mL)を加えた。1時間後、生じる沈殿を濾過により採取した。これにより、乾燥後に16g(100%)の生成物を無色の固形物として得て、これをさらに精製せずに使用した。
C12H8N2O2MS (ESP): 213 (MH+)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 5.25-5.38 (m, 2H); 6.82 (d, 1H); 7.67 (d, 1H); 7.95 (d, 1H); 8.02-8.14 (m, 2H); 9.64-9.74 (m, 1H)。
中間体89
1−(2,2−ジエトキシエチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
乾燥NMP(200mL)中の2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体5,35.0g,201ミリモル)、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(44.1mL,281ミリモル)、及び炭酸セシウム(78.5g,241ミリモル)の混合物を70℃で一晩撹拌した。この反応混合物を水(350mL)で希釈して、酢酸ブチル(2x350mL)で抽出した。合わせた有機相をセライトに通して濾過して、水(1x175mL)で洗浄した。この酢酸ブチル溶液を140mLへ濃縮して、イソヘキサン(525ml)で希釈した。沈殿を濾過により単離して、イソヘキサン(70ml)で洗浄した。これにより、乾燥後に34g(60%)の生成物を無色の固形物として得て、これをさらに精製せずに使用した。
C16H18N2O3MS (ESP): 309 (MNa+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 0.96 (t, 6H); 3.34-3.47 (m, 2H); 3.56-3.73 (m, 2H); 4.39 (d, 2H); 4.72 (t, 1H); 6.80 (d, 1H); 7.62 (d, 1H); 7.89 (d, 1H); 8.02 (d, 1H); 8.13-8.22 (m, 1H)。
中間体90
1−{2−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
中間体85の合成についての記載に類似した手順を使用して、{(3S,4S)−1−[2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体87,0.32g,0.75ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、0.24gの粗生成物をオイルとして得た。
C18H22N4O2MS (ESP): 327 (MH+)。
中間体91
cis(±)1−[2−(4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル]−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、トリフルオロ酢酸塩
cis(±){3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体92,222mg,0.53ミリモル)のクロロホルム(10mL)溶液へ0℃でクロロホルム中30%トリフルオロ酢酸(6mL)を加えた。室温で3時間後、溶媒を減圧で除去して表題化合物を得て、これを精製せずに次の工程に使用した。表題化合物は、ビス−トリフルオロ酢酸塩の形態で存在してよい。
C16H21FN4O の MS (ESP): 321 (MH+)。
中間体92
cis(±){3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体20の合成についての記載に類似した手順を使用して、7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体15,181mg,1ミリモル)とメタンスルホン酸cis(±)2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル(中間体21,約1ミリモル)を反応させた。ヘキサン/酢酸エチル(2:3)でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、222mg(51%)の生成物を固形物として得た。
C21H29FN4O4MS (ESP): 421 (MH+)。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 1.44 (s, 9H); 1.86 (m, 2H); 2.40 (m, 2H); 2.80 (m, 2H); 3.15 (m, 1H); 3.41 (m, 1H); 3.70 (m, 1H); 3.94 (s, 3H); 4.42 (m, 2H); 4.70 (m, 2H); 6.93 (m, 2H); 7.77 (m, 1H); 8.11 (s, 1H)。
中間体93
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩
中間体91の合成についての記載に類似した手順を使用して、{(3R,4S)−1−[2−(7−シアノ−4−メチル−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体94,360mg,0.81ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、表題化合物を得た。表題化合物は、ビス−トリフルオロ酢酸塩の形態で存在してよい。
C19H24N4O2MS (ESP): 341 (MH+)。
中間体94
{(3R,4S)−1−[2−(7−シアノ−4−メチル−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(V. N. Gogte, S.B. Kulkarni and B.D. Tilak, Indian Journal of Chemistry, 15B , 769-773 (1977))(368mg,2ミリモル)の無水DMF(20mL)溶液へ水素化ナトリウム(120mg,オイル中60%,3ミリモル)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、メタンスルホン酸2−{(3R,4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル(中間体39,約2ミリモル)のDMF溶液を0℃で加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌してから、水で希釈して、ジクロロメタンで3回抽出した。この有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(3:2)でのシリカゲルクロマトグラフィーによって、360mgの表題化合物及びO−アルキル化生成物の3:1混合物を得た。
C24H32N4O4MS (ESP): 441 (MH+)。
中間体95
cis(±)1−[2−(4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル]−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩
中間体91の合成についての記載に類似した手順を使用して、cis(±){1−[2−(7−シアノ−4−メチル−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体96,269mg,0.63ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、粗生成物(200mg)を得た。表題化合物は、ビス−トリフルオロ酢酸塩の形態で存在してよい。
C18H21FN4O の MS (ESP): 329 (MH+)。
中間体96
cis(±){1−[2−(7−シアノ−4−メチル−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−フルオロピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
無水DMF(20mL)中の4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(V. N. Gogte, S.B. Kulkarni and B.D. Tilak, Indian Journal of Chemistry, 15B , 769-773 (1977))(350mg,1.9ミリモル)の混合物へ水素化ナトリウム(90mg,オイル中60%,2.2ミリモル)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、メタンスルホン酸cis(±)2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル(中間体21,約1.9ミリモル)のDMF溶液を0℃で加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌してから、水で希釈して、ジクロロメタンで3回抽出した。この有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(1:1)でのシリカゲルクロマトグラフィーによって、269mg(33%)の生成物を黄褐色の固形物として得た。
C23H29FN4O3MS (ESP): 428 (MH+)。
中間体97
1−(2−((3S,4R)−4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩
中間体91の合成についての記載に類似した手順を使用して、(3S,4R)−1−(2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体98,0.5g,1.21ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、粗生成物を定量的な収率で得て、これを次の工程に直接使用した。表題化合物は、ビス−トリフルオロ酢酸塩の形態で存在してよい。
C17H19FN4O の MS (ESP): 315 (MH+)。
中間体98
(3S,4R)−1−(2−(7−シアノ−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
DMF(50mL)中の2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体5,0.5g,2.94ミリモル)と鉱油中60重量%水素化ナトリウム(0.176g,4.41ミリモル)の混合物を窒素下に室温で1時間撹拌した。この溶液を0℃へ冷やして、メタンスルホン酸2−((3S,4R)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル(中間体99,1g,2.94ミリモル)のDMF(10mL)溶液を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を水で希釈して、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜75%酢酸エチル)により、表題化合物(0.55g,45%)を黄褐色の固形物として得た。[α]=+0.063(c=0.2,DMSO)。
C22H27FN4O3MS (ESP): 415 (MH+)。
中間体99
メタンスルホン酸2−((3S,4R)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル
表題化合物は、中間体24から中間体21の合成についての記載に類似した手順を使用して、(3S,4R)−1−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−3−フルオロピペリジン−4−アミン(中間体100)より製造した。
C13H25FN2O5S の MS (ESP): 341 (MH+)。
中間体100
(3S,4R)−1−(2−tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−3−フルオロピペリジン−4−アミン
(3S,4R)−1−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イルカルバミン酸ベンジル(中間体101,8g,19.48ミリモル)のエタノール(100ml)溶液を常圧に室温で一晩、パラジウム担持カーボン(10%,活性化、1.037g)で水素化した。この反応混合物を0.45μm膜に通して濾過し、溶媒を減圧で蒸発させて、表題化合物(5g,93%)をオイルとして得た。
C13H29FN2OSi の MS (ESP): 277 (MH+)。
1 H-NMR (CDCl 3 d) δ: 0.04 (s, 6H); 0.87 (s, 9H); 1.75 (m, 4H); 2.35 (m, 2H); 2.56 (m, 2H); 2.81 (m, 2H); 3.15 (m, 1H); 3.74 (m, 2H); 4.57 (m, 1H)。
中間体101
(3S,4R)−1−(2−tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−3−フルオロピペリジン−4−イルカルバミン酸ベンジル
アセトニトリル(300mL)中の(3S,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イルカルバミン酸ベンジル塩酸塩(中間体102,5.9g,20.43ミリモル)及び炭酸セシウム(33.3g,102.17ミリモル)の撹拌混合物へ室温で(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(21.92mL,102.17ミリモル)を加えた。反応物を60℃で一晩撹拌した。この反応混合物をフリット(fritted)漏斗に通して濾過して、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜50%酢酸エチル)により、表題化合物(8g,95%)を黄色いオイルとして得た。
C21H35FN2O3Si の MS (ESP): 411 (MH+)。
中間体102
(3S,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イルカルバミン酸ベンジル・塩酸塩
4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸(3S,4R)−tert−ブチル(中間体103,8g,22.7ミリモル)のジクロロメタン(200mL)溶液へ0℃でジオキサン中4M塩酸(11.35mL,45.4ミリモル)を加えた。この反応混合物をそのまま室温へ温めて、一晩撹拌した。さらに等量のジオキサン中4M塩酸を加えて、反応物をさらに4時間撹拌した。生じる白い沈殿を濾過により採取し、減圧で乾燥させて、表題化合物(5.9g,90%)を得た。
C13H17FN2O2MS (ESP): 253 (MH+)。
中間体103
4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸(3S,4R)−tert−ブチル
ジオキサン中(150ml)の4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸(3S,4R)−tert−ブチル(PCT公開公報番号:WO2006087543及びWO2007071965に記載の手順を使用して製造した)(5.1g,23.37ミリモル)と飽和炭酸ナトリウム(50mL)の混合物へ0℃でクロロギ酸ベンジル(5.00ml,35.05ミリモル)を加えた。15分後、この反応混合物を酢酸エチルと飽和塩化ナトリウムで希釈した。層を分離させて、この有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜50%酢酸エチル)によって、表題化合物(8g,97%)をオフホワイトの固形物として得た。
C18H25FN2O4MS (ESP): 353 (MH+)。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 1.44 (m, 9H); 1.73 (m, 2H); 2.80 (m, 2H); 3.60 (m, 1H); 4.30 (m, 2H); 4.65 (m, 1H); 5.06 (m, 1H); 5.09 (s, 2H); 7.34 (m, 5H)。
中間体104
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩
中間体91の合成についての記載に類似した手順を使用して、{(3S,4R)−1−[2−(7−シアノ−4−メチル−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体105,191mg,0.43ミリモル)をトリフルオロ酢酸と反応させて、粗製の表題化合物を定量的な収率で得て、これを次の工程に直接使用した。表題化合物は、ビス−トリフルオロ酢酸塩の形態で存在してよい。
C19H24N4O2MS (ESP): 341 (MH+)。
中間体105
{(3S,4R)−1−[2−(7−シアノ−4−メチル−2−オキソキノリン−1(2H)−イル)エチル]−3−メトキシピペリジン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル
4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(V. N. Gogte, S.B. Kulkarni and B.D. Tilak, Indian Journal of Chemistry, 15B , 769-773 (1977))(435mg,2.36ミリモル)の無水DMF(20mL)溶液へ水素化ナトリウム(142mg,オイル中60%,3.54ミリモル)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、メタンスルホン酸2−{(3S,4R)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル(中間体33,約2.8ミリモル)のDMF溶液を0℃で加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌してから、水で希釈して、ジクロロメタンで3回抽出した。この有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。アセトニトリル/水/酢酸アンモニウムでの逆相クロマトグラフィーによって、表題化合物(191mg,18%)を、凍結乾燥の後で、淡黄色の固形物として得た。
C24H32N4O4MS (ESP): 441 (MH+)。
中間体106
1−(2−((3R,4S)−4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩
表題化合物は、最終工程における以下の変更以外は、ラセミ材料(中間体19)について記載の順序に類似した方法によって、(3R,4S)−4−(ベンジルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(WO2007071965及びWO2006087543)より製造した:表題化合物の粗製のトリフルオロ酢酸塩をジクロロメタン(100mL)に取って、飽和重炭酸ナトリウム(20mL)で1回洗浄した。この水性の洗液を20%水酸化ナトリウムでpH=10へ調整して、ジクロロメタン(100mL)で3回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、表題化合物(352mg,81%)をオフホワイトの固形物として得た。
C17H19FN4O の MS (ESP): 315 (MH+)。
実施例1
1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体1,74mg,0.24ミリモル)及び2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(39mg,0.24ミリモル)の混合物を用時活性化した3A(オングストローム)分子篩い上に70℃で3時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(150mg,0.75ミリモル)を加えた。生じる反応混合物を室温で30分間撹拌してから、0.45μm膜に通して濾過して、減圧で濃縮乾固させた。ジクロロメタン/メタノール(8:1〜4:1)でのシリカゲルのクロマトグラフィー。生成物を含有する分画をプールして、濃縮乾固させた。残渣をジクロロメタン/ジエチルエーテル(1:2,10mL)に取り、ジエチルエーテル中のHCl(2M,約0.15mL)を加えた。この混合物を減圧で濃縮乾固させ、ジクロロメタン(2x15mL)とともに2回共蒸留させ、エーテルより摩砕して、表題組成物(91mg,72%)を無色の固形物として得た。融点>210℃。
C25H27N5O4MS (ESP): 462 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.18 (m, 2H); 3.15 (m, 1H); 3.25-3.36 (m, 4H); 3.69 (m, 2H); 4.10-4.49 (m, 7H); 4.61 (dd, 2H); 6.64 (brs, 1H); 6.83 (d, 1H); 7.30 (s, 1H); 7.72 (d, 1H); 7.97 (d, 1H); 8.08 (d, 1H); 8.22 (m, 2H); 9.45 (brs, 2H); 10.00 (brs, 1H)。
実施例2
1−[2−((3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)と中間体1を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: (D2O) 2.28 (m, 2H); 3.15 (ddd, 1H); 3.26 (m, 1H); 3.40-3.72 (m, 4H); 3.91 (m, 1H); 4.28 (s, 2H); 4.52 (m, 1H); 4.61 (m, 1H); 4.71 (s, 2H); 4.80 (m, 1H); 6.65 (d, 1H); 7.08 (d, 1H); 7.35 (d, 1H); 7.66 (d, 1H); 7.87 (d, 1H); 7.96 (s, 1H); 8.02 (d, 1H)。
ES (MH) + : 475。
実施例3
1−[2−((3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)と中間体1を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: (D2O) 2.31 (m, 2H); 3.20 (ddd, 1H); 3.31 (m, 1H); 3.40-3.80 (m, 4H); 3.55 (s, 2H); 3.95 (m, 1H); 4.34 (s, 2H); 4.55-4.70 (m, 2H); 4.82 (m, 1H); 6.84 (d, 1H); 7.11 (d, 1H); 7.66 (d, 1H); 7.80 (d, 1H); 7.87 (d, 1H); 7.96 (s, 1H); 8.03 (d, 1H)。
ES (MH) + : 491。
実施例4
1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒドと中間体2を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.17 (m, 2H); 3.14 (m, 1H); 3.25-3.38 (m, 4H); 3.69 (m, 2H); 4.00-4.49 (m, 7H); 4.61 (dd, 2H); 6.62(brs, 1H); 6.83 (d, 1H); 7.25 (s, 1H); 7.72 (d, 1H); 7.97 (d, 1H); 8.06 (d, 1H); 8.20 (m, 2H); 9.39 (brs, 2H); 9.93 (brs, 1H)。
ES (MH) + : 462。
実施例5
1−[2−((3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒドと中間体2を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.20 (m, 2H); 3.19 (m, 1H); 3.25-3.48 (m, 4H); 3.71 (m, 2H); 4.19 (m, 2H); 4.55-4.65 (m, 3H); 4.69 (s, 2H); 6.63 (brs, 1H); 6.83 (d, 1H); 7.26 (d, 1H); 7.44 (d, 1H); 7.73 (d, 1H); 7.97 (d, 1H); 8.07 (d, 1H); 8.24 (brs, 1H); 9.28 (m, 1H); 9.58 (m, 1H); 10.07 (m, 1H); 11.40 (m, 1H)。
ES (MH) + : 475。
実施例6
1−[2−((3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルバルデヒドと中間体2を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.21 (m, 2H); 3.20 m, 1H); 3.30-3.76 (m, 6H); 3.60 (s, 2H); 4.24 (m, 2H); 4.57-4.67 (m, 3H); 6.62 (d, 1H); 6.83 (d, 1H); 7.27 (d, 1H); 7.73 (d, 1H); 7.89 (d, 1H); 7.98 (d, 1H); 8.07 (d, 1H); 8.24 (m, 1H); 9.34 (m, 1H); 9.61 (m, 1H); 10.04 (m, 1H); 11.08 (s, 1H)。
ES (MH) + : 491。
実施例7
1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒドと中間体11を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 2.28 (m, 2H); 3.20 (ddd, 1H); 3.31 (m, 1H); 3.45-3.76 (m, 4H); 3.92 (s, 3H); 3.99 (m, 1H); 4.29-4.62 (m, 8H); 4.83 (m, 1H); 6.93 (m, 1H); 7.12 (m, 1H); 7.22 (d, 1H); 7.81 (dd, 1H); 8.06 (d, 1H); 8.19 (d, 1H)。
ES (MH) + : 468。
実施例8
6−[({(3R,4S)−3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒドと中間体11を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.19 (m, 2H); 3.19 (m, 1H); 3.30-3.48 (m, 4H); 3.62-3.83 (m, 2H): 3.96 (s, 3H); 4.18 (m, 2H); 4.54-4.76 (m, 3H); 4.69 (s, 2H); 6.54 (m, 1H); 7.04 (dd, 1H); 7.21 (d, 1H); 7.26 (d, 1H); 7.44 (d, 1H); 7.79 (d, 1H); 8.09 (s, 1H); 9.28 (m, 1H); 9.61 (m, 1H); 10.26 (m, 1H); 11.41 (s, 1H)。
ES (MH) + : 481。
実施例9
6−[({(3R,4S)−3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルバルデヒドと中間体11を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.19 (m, 2H); 3.17 (m, 1H); 3.25-3.70 (m, 6H); 3.59 (s, 2H); 3.96 (s, 3H); 4.23 (m, 2H); 4.55-4.67 (m, 3H); 6.53 (d, 1H); 7.04 (dd, 1H); 7.20 (d, 1H); 7.27 (d, 1H); 7.79 (d, 1H); 7.90 (d, 1H); 8.09 (s, 1H); 9.30 (m, 1H); 9.60 (m, 1H); 10.21 (m, 1H); 11.08 (s, 1H)。
ES (MH)+: 497。
実施例10
1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒドと中間体12を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.18 (m, 2H); 3.16 (m, 1H); 3.26-3.40 (m, 4H); 3.65-3.74 (m, 2H); 3.96 (s, 3H); 4.26-4.43 (m, 7H); 4.62 (dd, 2H); 6.55 (m, 1H); 7.04 (dd, 1H); 7.19 (d, 1H); 7.36 (s, 1H); 7.79 (d, 1H); 8.08 (s, 1H); 8.26 (s, 1H); 9.51 (m, 2H); 10.18 (m, 1H)。
ES (MH)+: 468。
実施例11
6−[({(3S,4R)−3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・ビス塩酸塩
実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒドと中間体12を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 2.28 (m, 2H); 3.17 (ddd, 1H); 3.27 (m, 1H); 3.51-3.75 (m, 4H); 3.91 (s, 3H); 3.99 (m, 1H); 4.28 (m, 2H); 4.50-4.62 (m, 2H); 4.71 (s, 2H); 4.80 (m, 1H); 6.90 (d, 1H); 7.08 (d, 1H); 7.11 (dd, 1H); 7.34 (d, 1H); 7.79 (d, 1H); 8.05 (s, 1H)。
ES (MH) + : 481。
実施例12
1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・一酢酸塩
及び
実施例13
1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・一酢酸塩
cis(±)1−[2−(4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体19,0.95ミリモル)をクロロホルム/メタノール(1:1,20mL)に懸濁させて、すべての材料が溶けるまで、N,N−ジイソプロピルエチルアミンの滴下によって遊離塩基化した。次いで、実施例1の合成についての記載に類似した手順を使用して、これを2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(160mg,0.95ミリモル)とトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(600mg,2.8ミリモル)での還元アミノ化へ処した。濾過後に入手した残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウムに取った。水相のpHを1M水酸化ナトリウム溶液で約10のpHへ調整した。水相をジクロロメタンで再抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。水/アセトニトリル/酢酸アンモニウムでの逆相クロマトグラフィーによって、生成物(276mg,62%)を黄褐色のフォームとして得た。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 1.86 (m, 2H); 2.34 (m, 3H); 2.71 (m, 2H); 2.82 (m, 1H); 3.03 (m, 1H); 3.30 (m, 1H); 3.93 (m, 2H); 4.30 (m, 4H); 4.42 (m, 2H); 4.90 (m, 1H); 6.80 (d, 1H); 6.90 (s, 1H); 7.45 (d, 1H); 7.65 (m, 2H); 7.78 (s, 1H); 8.09 (s, 1H)。
C25H26FN5O3MS (ESP): 464 (MH+)。
このラセミ混合物をChiralpak AD,250x20mm,10μカラム(50%メタノール、50%エタノール、0.1%ジエチルアミン)で分離させた。実施例12,[α]=+14.3(c=0.3,メタノール)(89mg)が最初に溶出して、実施例13,[α]=−11.6(c=0.328,メタノール)(80mg)が続いた。
実施例14
1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩
乾燥メタノール/クロロホルム(1:1,10mL)中の1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体31,160mg,粗製、0.48ミリモル)及び2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(80mg,0.48ミリモル)の混合物を窒素下、3A(オングストローム)分子篩い上に70℃で1時間加熱した。反応物をそのまま室温へ冷やして、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(310mg,1.44ミリモル)を加えた。30分後、この反応物をセライトに通して濾過した。濾液を濃縮乾固させ、クロロホルム中15%メタノールに取って、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水相を15%メタノール/クロロホルムで2回再抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧で濃縮した。0.25%水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタン中の2〜5%メタノールの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、160mg(70%)の表題組成物の遊離塩基をオイルとして得た。これをジクロロメタン/ジエチルエーテル(1:1,5mL)に取り、エーテル中2.0M HCl(約2当量)で処理した。生じる沈殿を濾過により採取し、水に復元して凍結乾燥させて、148mgの表題組成物を固形物として得た。
1H NMR (D2O) δ: 2.04-2.33 (m, 2H); 3.05-3.25 (m, 2H); 3.44 (s, 3H); 3.50-3.71 (m, 3H); 3.87 (s, 3H); 4.04 (s, 1H); 4.21 (d, 3H); 4.26-4.32 (m, 3H); 4.33-4.40 (m, 2H); 4.45-4.58 (m, 1H); 4.74-4.87 (m, 1H); 6.82-6.92 (m, 1H); 7.02-7.12 (m, 2H); 7.75 (d, 1H); 8.01 (s, 1H); 8.09 (s, 1H)。
C25H31N5O5MS (ESP): 482 (MH+)。
実施例15
6−[({(3S,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
(塩酸塩の製造以外は)実施例14について記載のように、1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体31,160mg,粗製、0.48ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(85mg,0.48ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(310mg,1.44ミリモル)を反応させて、139mg(58%)の表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.36-1.53 (m, 1H); 1.59-1.77 (m, 1H); 2.24-2.37 (m, 1H); 2.40-2.46 (m, 1H); 2.60 (t, 2H); 2.65-2.84 (m, 2H); 3.14-3.21 (m, 3H); 3.30-3.34 (m, 2H); 3.67 (q, 2H); 3.92 (s, 3H); 4.22-4.45 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.92-7.10 (m, 3H); 7.30 (d, 1H); 7.75 (d, 1H); 8.04 (s, 1H); 11.15-11.27 (m, 1H)。
C25H30N6O5MS (ESP): 495 (MH+)。
実施例16
1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体37,37mg,0.11ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(18mg,0.11ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(70mg,0.33ミリモル)を実施例14による記載のように反応させて、29mgの表題組成物を無色の固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 2.17-2.30 (m, 2H); 3.12-3.24 (m, 2H); 3.49 (s, 3H); 3.56-3.75 (m, 3H); 3.92 (s, 3H); 4.09 (s, 1H); 4.25 (d, 2H); 4.34 (dd, 2H); 4.41 (dd, 2H); 4.52-4.70 (m, 2H); 4.79-4.93 (m, 2H); 6.93 (d, 1H); 7.08-7.16 (m, 2H); 7.82 (d, 1H); 8.07 (s, 1H); 8.13 (s, 1H)。
C25H31N5O5MS (ESP): 482 (MH+)。
実施例17
6−[({(3R,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体37,37mg,粗製、0.11ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(20mg,0.11ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(70mg,0.33ミリモル)を(塩酸塩の製造以外は)実施例14について記載のように反応させて、34mg(63%)の表題組成物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.39-1.53 (m, 1H); 1.59-1.77 (m, 1H); 2.29 (d, 1H); 2.38-2.47 (m, 1H); 2.60 (t, 2H); 2.65-2.85 (m, 3H); 3.13-3.22 (m, 3H); 3.30-3.34 (m, 2H); 3.58-3.78 (m, 2H); 3.92 (s, 3H); 4.24-4.44 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.93-7.07 (m, 3H); 7.30 (d, 1H); 7.75 (d, 1H); 8.04 (s, 1H); 11.20 (s, 1H)。
C25H30N6O5MS (ESP): 495 (MH+)。
実施例18
6−[({(3R,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン・ビス塩酸塩
実施例14の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体37,70mg,粗製、0.21ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(40mg,0.21ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(130mg,0.63ミリモル)を反応させて、73mgの表題組成物をオフホワイトの固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 2.13-2.28 (m, 2H); 3.03-3.21 (m, 2H); 3.41-3.46 (m, 3H); 3.50 (s, 2H); 3.52-3.72 (m, 4H); 3.86 (s, 3H); 4.08 (s, 1H); 4.19-4.35 (m, 3H); 4.44-4.59 (m, 1H); 4.74-4.88 (m, 1H); 6.86 (d, 1H); 7.01-7.10 (m, 2H); 7.70-7.79 (m, 2H); 8.01 (s, 1H)。
C25H30N6O4S の MS (ESP): 511 (MH+)。
実施例19
1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例14の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体41,93mg,0.29ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(47mg,0.29ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(180mg,0.86ミリモル)を反応させて、95mgの表題組成物を無色の固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 2.14-2.33 (m, 2H); 3.12-3.27 (m, 2H); 3.42-3.49 (m, 3H); 3.54-3.62 (m, 2H); 3.63-3.76 (m, 2H); 4.09 (s, 1H); 4.25 (d, 1H); 4.32-4.39 (m, 4H); 4.43-4.50 (m, 2H); 4.50-4.65 (m, 1H); 4.83 (d, 1H); 6.80 (d, 1H); 7.29 (s, 1H); 7.61 (dd, 1H); 7.82 (d, 1H); 7.91 (s, 1H); 7.97 (d, 1H); 8.22 (s, 1H)。
C26H29N5O4MS (ESP): 476 (MH+)。
実施例20
1−[2−((3S,4R)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
(塩酸塩の製造以外は)実施例14の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体41,93mg,0.29ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(51mg,0.29ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(180mg,0.86ミリモル)を反応させて、80mg(57%)の表題化合物をオフホワイトの固形物として得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.36-1.51 (m, 1H); 1.59-1.75 (m, 1H); 2.23-2.37 (m, 1H); 2.56 (t, 2H); 2.60-2.80 (m, 3H); 3.17 (s, 3H); 3.26-3.32 (m, 2H); 3.68 (q, 2H); 4.25-4.45 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.78 (d, 1H); 6.99 (d, 1H); 7.29 (d, 1H); 7.65 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.00 (d, 1H); 8.10 (s, 1H); 11.20 (s, 1H)。
C26H28N6O4MS (ESP): 489 (MH+)。
実施例21
1−[2−((3S,4R)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例14の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体41,93mg,0.29ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(55mg,0.29ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(180mg,0.86ミリモル)を反応させて、68mgの表題組成物を黄色い固形物として得た。
1H NMR (D2O) δ: 2.14-2.27 (m, 2H); 3.00-3.15 (m, 2H); 3.44 (s, 3H); 3.47-3.53 (m, 4H); 3.57-3.70 (m, 2H); 4.05 (s, 1H); 4.12-4.21 (m, 1H); 4.27 (d, 2H); 4.47-4.64 (m, 1H); 4.72-4.86 (m, 1H); 6.80 (d, 1H); 7.05 (d, 1H); 7.61 (dd, 1H); 7.75 (d, 1H); 7.82 (d, 1H); 7.91 (s, 1H); 7.97 (d, 1H)。
C26H28N6O3S の MS (ESP): 505 (MH+)。
実施例22
1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例14の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体43,80mg,0.25ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(41mg,0.25ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(160mg,0.74ミリモル)を反応させて、69mgの表題組成物をオフホワイトの固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 2.14-2.30 (m, 2H); 3.12-3.25 (m, 2H); 3.41-3.48 (m, 3H); 3.54-3.62 (m, 2H); 3.63-3.74 (m, 2H); 4.08 (s, 1H); 4.26 (s, 1H); 4.30-4.38 (m, 4H); 4.40-4.47 (m, 2H); 4.53-4.66 (m, 1H); 4.75-4.90 (m, 1H); 6.80 (d, 1H); 7.24 (s, 1H); 7.62 (dd, 1H); 7.83 (d, 1H); 7.92 (s, 1H); 7.98 (d, 1H); 8.19 (s, 1H)。
C26H29N5O4MS (ESP): 476 (MH+)。
実施例23
1−[2−((3R,4S)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
(塩酸塩の製造以外は)実施例14の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体43,80mg,0.25ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(45mg,0.25ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(160mg,0.74ミリモル)を反応させて、62mg(収率55%)の表題化合物をオフホワイトの固形物として得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.36-1.51 (m, 1H); 1.61-1.74 (m, 1H); 2.23-2.36 (m, 1H); 2.58 (t, 2H); 2.61-2.85 (m, 3H); 3.13-3.21 (m, 3H); 3.26-3.32 (m, 2H); 3.58-3.78 (m, 2H); 4.30-4.45 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.78 (d, 1H); 7.00 (d, 1H); 7.30 (d, 1H); 7.65 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.00 (d, 1H); 8.07-8.13 (m, 1H); 11.21 (s, 1H)。
C26H28N6O4MS (ESP): 489 (MH+)。
実施例24
1−[2−((3R,4S)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体43,80mg,0.25ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(48mg,0.25ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(160mg,0.74ミリモル)を実施例14について記載のように反応させて、56mgの表題組成物をオフホワイトの固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 2.10-2.24 (m, 2H); 2.89-3.13 (m, 2H); 3.38-3.46 (m, 5H); 3.48-3.52 (m, 2H); 3.53-3.68 (m, 2H); 4.04 (s, 1H); 4.11 (d, 1H); 4.27 (d, 2H); 4.49-4.62 (m, 1H); 4.73-4.84 (m, 1H); 6.79 (d, 1H); 7.05 (d, 1H); 7.61 (dd, 1H); 7.75 (d, 1H); 7.82 (d, 1H); 7.91 (s, 1H); 7.97 (d, 1H)。
C26H28N6O3S の MS (ESP): 505 (MH+)。
実施例25
1−(2−{(3S,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩
実施例14の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体48,70mg,0.21ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(35mg,0.21ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(130mg,0.63ミリモル)を反応させて、61mgの表題組成物を黄色い固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 1.83-2.02 (m, 1H); 2.37-2.50 (m, 1H); 2.90-3.06 (m, 1H); 3.08-3.23 (m, 1H); 3.33-3.48 (m, 4H); 3.55-3.70 (m, 3H); 3.73-3.81 (m, 1H); 3.87 (s, 3H); 4.16-4.26 (m, 1H); 4.32-4.39 (m, 4H); 4.43-4.51 (m, 2H); 4.60-4.80 (m, 2H); 6.87 (d, 1H); 7.07 (dd, 1H); 7.27 (s, 1H); 7.76 (d, 1H); 8.01 (s, 1H); 8.20 (s, 1H)。
C25H31N5O5MS (ESP): 482 (MH+)。
実施例26
6−[({(3S,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
1−{2−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体48,70mg,0.21ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(37mg,0.21ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(130mg,0.63ミリモル)を(塩酸塩の製造以外は)実施例14について記載のように反応させた。粗生成物を0〜10%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーへ処して、62mg(62%)の表題化合物を得た。[α]=−19.5(メタノール,c=0.58)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.04-1.23 (m, 1H); 1.76 (t, 1H); 1.81-1.91 (m, 1H); 1.93-2.07 (m, 1H); 2.18-2.42 (m, 1H); 2.61 (t, 2H); 2.79-2.99 (m, 2H); 3.20 - 3.30 (m, 4H); 3.54-3.75 (m, 2H); 3.91 (s, 3H); 4.25-4.43 (m, 2H); 4.59 (s, 2H); 6.90-7.06 (m, 3H); 7.27 (d, 1H); 7.74 (d, 1H); 8.02-8.06 (m, 1H); 11.18 (s, 1H)。
C25H30N6O5MS (ESP): 495 (MH+)。
実施例27
1−(2−{(3R,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩
1−{2−[(3R,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体56,75mg,0.23ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(37mg,0.23ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(150mg,0.69ミリモル)を実施例14について記載のように反応させて、表題組成物(63mg)を黄色い固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 1.81-2.02 (m, 1H); 2.34-2.52 (m, 1H); 2.92-3.05 (m, 1H); 3.10-3.23 (m, 1H); 3.37-3.49 (m, 4H); 3.54-3.72 (m, 3H); 3.73-3.82 (m, 1H); 3.85-3.90 (m, 3H); 4.22 (d, 1H); 4.29-4.41 (m, 4H); 4.43-4.51 (m, 2H); 4.60-4.80 (m, 2H); 6.83-6.91 (m, 1H); 7.07 (dd, 1H); 7.26-7.31 (m, 1H); 7.74 (d, 1H); 7.97-8.03 (m, 1H); 8.17-8.26 (m, 1H)。
C25H31N5O5MS (ESP): 482 (MH+)。
実施例28
6−[({(3R,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
1−{2−[(3R,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン(中間体56,75mg,0.23ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(40mg,0.23ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(150mg,0.69ミリモル)を(塩酸塩の製造以外は)実施例14について記載のように反応させて、73mg(66%)の表題化合物を得た。[α]=+17.5(メタノール,c=0.56)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.04-1.22 (m, 1H); 1.78 (t, 1H); 1.83-1.93 (m, 1H); 2.00 (m, 1H); 2.22-2.35 (m, 1H); 2.62 (t, 2H); 2.81-3.00 (m, 2H); 3.20-3.30 (m, 4H); 3.56-3.78 (m, 2H); 3.92 (s, 3H); 4.26-4.44 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.92-7.08 (m, 3H); 7.29 (d, 1H); 7.75 (d, 1H); 8.05 (s, 1H); 11.21 (s, 1H)。
C25H30N6O5MS (ESP): 495 (MH+)。
実施例29
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA、ビス塩酸塩
1−{2−[4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA(中間体57,39mg,0.12ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(20mg,0.12ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(76mg,0.36ミリモル)を実施例14について記載のように反応させて、表題組成物(39mg)を黄色い固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 1.82-2.00 (m, 1H); 2.48 (dd, 1H); 3.01 (t, 1H); 3.08-3.21 (m, 1H); 3.30-3.44 (m, 1H); 3.58 (t, 2H); 3.79-3.95 (m, 5H); 3.97-4.09 (m, 1H); 4.30-4.50 (m, 6H); 4.65 (t, 2H); 6.87 (d, 1H); 7.07 (dd, 1H); 7.28 (s, 1H); 7.76 (d, 1H); 8.01 (s, 1H); 8.20 (s, 1H)。
C24H29N5O5MS (ESP): 468 (MH+)。
実施例30
6−[({3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーA
1−{2−[4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン,transエナンチオマーA(中間体57,39mg,0.12ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(21mg,0.12ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(76mg,0.36ミリモル)を(塩酸塩の製造以外は)実施例14について記載のように反応させて、49mg(84%)の表題化合物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.09-1.26 (m, 1H); 1.94 (t, 2H); 2.04 (t, 1H); 2.20 - 2.35 (m, 1H); 2.64 (t, 2H); 2.88-3.10 (m, 2H); 3.18-3.32 (m, 1H); 3.63-3.87 (m, 2H); 3.98 (s, 3H); 4.39 (t, 2H); 4.67 (s, 2H); 4.90 (d, 1H); 6.99-7.11 (m, 3H); 7.36 (d, 1H); 7.81 (d, 1H); 8.10 (s, 1H); 11.27 (s, 1H)。
C24H28N6O5MS (ESP): 481 (MH+)。
実施例31
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB、ビス塩酸塩
1−{2−[4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマー(中間体65,42mg,0.13ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(22mg,0.13ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(83mg,0.39ミリモル)を実施例14について記載のように反応させて、45mgの表題組成物を黄色い固形物として得た。
1 H NMR (D 2 O) δ: 1.82-1.99 (m, 1H); 2.42-2.53 (m, 1H); 3.01 (t, 1H); 3.08-3.20 (m, 1H); 3.32-3.44 (m, 1H); 3.58 (t, 2H); 3.80-3.95 (m, 5H); 3.96-4.09 (m, 1H); 4.32-4.50 (m, 6H); 4.65 (t, 2H); 6.87 (d, 1H); 7.07 (dd, 1H); 7.29 (s, 1H); 7.76 (d, 1H); 8.00 (s, 1H); 8.21 (s, 1H)。
C24H29N5O5MS (ESP): 467 (MH+)。
実施例32
6−[({3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーB
1−{2−[4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマー(中間体65,42mg,0.13ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(24mg,0.13ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(83mg,0.39ミリモル)を(塩酸塩の製造以外は)実施例14について記載のように反応させて、42mg(収率68%)の表題化合物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.02-1.21 (m, 1H); 1.88 (t, 2H); 1.98 (t, 1H); 2.15-2.31 (m, 1H); 2.59 (t, 2H); 2.84-3.03 (m, 2H); 3.13-3.25 (m, 1H); 3.58-3.80 (m, 2H); 3.92 (s, 3H); 4.32 (t, 2H); 4.61 (s, 2H); 4.84 (d, 1H); 6.94-7.05 (m, 3H); 7.30 (d, 1H); 7.68-7.79 (m, 1H); 8.04 (s, 1H); 11.16-11.29 (m, 1H)。
C24H28N6O5MS (ESP): 481 (MH+)。
実施例33
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA、ビス塩酸塩
乾燥メタノール/クロロホルム(1:1,20mL)中の1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA(中間体67,粗製、150mg,0.48ミリモル)、及び2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(80mg,0.48ミリモル)の混合物を窒素下、3A(オングストローム)分子篩い上に70℃で1時間加熱した。反応物をそのまま室温へ冷やして、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(300mg,1.43ミリモル)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をセライトに通して濾過した。濾液を濃縮乾固させた。粗生成物を15%メタノール/クロロホルムに取って、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水相を15%メタノール/クロロホルムで1回再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧で濃縮した。ジクロロメタン中0〜5%メタノールの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、66mg(26%)の表題組成物の遊離塩基をオイルとして得た。これを1:1ジクロロメタン/ジエチルエーテル(5mL)に取り、エーテル中1.0M HCl(約2当量)で処理すると、沈殿を生じた。この混合物を濃縮乾固させた。生じる固形物を水に復元して凍結乾燥させて、66mgの表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ ppm: 1.81-1.94 (m, 1H); 2.30-2.43 (m, 1H); 3.13-3.26 (m, 1H); 3.32-3.42 (m, 1H); 3.42-3.50 (m, 1H); 3.53 (t, 2H); 3.57-3.66 (m, 1H); 3.79-3.93 (m, 1H); 4.11-4.27 (m, 2H); 4.38-4.43 (m, 2H); 4.50-4.56 (m, 2H); 4.62-4.75 (m, 1H); 4.80-4.88 (m, 1H); 4.85 (m, 1H) 6.85 (d, 1H); 7.25 (s, 1H); 7.68 (dd, 1H); 7.89 (d, 1H); 7.98 (s, 1H); 8.03 (d, 1H); 8.20 (s, 1H)。
C25H26FN5O3MS (ESP): 464 (MH+)。
実施例34
1−[2−((3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA
1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA(中間体67,150mg,0.48ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(85mg,0.48ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(300mg,1.43ミリモル)を(塩酸塩の製造以外は)実施例33について記載のように反応させて、70mg(30%)の表題組成物を得た。[α]=−12.4(メタノール,c=0.5)。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.21 (m, 1H); 1.84-1.95 (m, 1H); 2.04-2.21 (m, 2H); 2.30-2.41 (m, 1H); 2.57-2.67 (m, 2H); 2.78-2.87 (m, 1H); 3.18-3.29 (m, 1H); 3.73 (s, 2H); 4.29 (m, 1H); 4.29-4.46 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.78 (d, 1H); 7.01 (d, 1H); 7.30 (d, 1H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.11 (s, 1H); 11.19 (s, 1H)。
C25H25FN6O3MS (ESP): 477 (MH+)。
実施例35〜40は、酢酸アンモニウム緩衝液(pH=8)を含む5〜50%水/アセトニトリルで溶出させるWaters XBridge C−18カラムでの逆相HPLCによって精製した。
実施例35
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA、ビス塩酸塩
実施例33の合成についての記載に類似した手順を使用して2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒドと1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA(中間体77)を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ ppm: 1.81-1.97 (m, 1H); 2.32-2.45 (m, 1H); 3.20-3.32 (m, 1H); 3.35-3.44 (m, 1H); 3.52-3.72 (m, 4H); 3.91 (s, 3H); 3.85-3.95 (m, 1H); 4.13-4.28 (m, 2H); 4.37-4.43 (m, 2H); 4.51-4.56 (m, 2H); 4.57-4.73 (m, 2H); 4.94 (m, 1H); 6.90 (d, 1H); 7.10 (dd, 1H); 7.30 (s, 1H); 7.78 (d, 1H); 8.03 (s, 1H); 8.22 (s, 1H)。
ES (MH) + 470。
実施例36
6−[({3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーA
(塩酸塩の製造以外は)実施例33の合成についての記載に類似した手順を使用して、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒドと1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA(中間体77)を反応させて、表題化合物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.14-1.29 (m, 1H); 1.82-1.95 (m, 1H); 2.04-2.20 (m, 2H); 2.52-2.61 (m, 1H); 2.60-2.70 (m, 2H); 2.78-2.89 (m, 1H); 3.16-3.27 (m, 1H); 3.67-3.80 (m, 2H); 3.88-3.96 (m, 3H); 4.29-4.43 (m, 2H); 4.30 (m, 1H); 4.61 (s, 2H); 6.96-7.06 (m, 3H); 7.30 (d, 1H); 7.75 (d, 1H); 8.00-8.09 (m, 1H); 11.19 (s, 1H)。
ES (MH) + 483。
実施例37
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーB、ビス塩酸塩
実施例33の合成についての記載に類似した手順を使用して2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒドと1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーB(中間体79)を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ ppm: 1.81-1.94 (m, 1H); 2.30-2.43 (m, 1H); 3.13-3.26 (m, 1H); 3.32-3.42 (m, 1H); 3.42-3.50 (m, 1H); 3.53 (t, 2H); 3.57-3.66 (m, 1H); 3.79-3.93 (m, 1H); 4.11-4.27 (m, 2H); 4.38-4.43 (m, 2H); 4.50-4.56 (m, 2H); 4.62-4.75 (m, 1H); 4.80-4.88 (m, 1H); 4.85 (m, 1H) 6.85 (d, 1H); 7.25 (s, 1H); 7.68 (dd, 1H); 7.89 (d, 1H); 7.98 (s, 1H); 8.03 (d, 1H); 8.20 (s, 1H)。
ES (MH)+ 464。
実施例38
1−[2−(3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーB
(塩酸塩の製造以外は)実施例33の合成についての記載に類似した手順を使用して、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒドと1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーB(中間体79)を反応させて、表題化合物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.21 (m, 1H) 1.84-1.95 (m, 1H); 2.04-2.21 (m, 2H); 2.30-2.41 (m, 1H); 2.57-2.67 (m, 2H); 2.78-2.87 (m, 1H); 3.18-3.29 (m, 1H); 3.73 (s, 2H); 4.29 (m, 1H) 4.29-4.46 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.78 (d, 1H); 7.01 (d, 1H); 7.30 (d, 1H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.11 (s, 1H); 11.19 (s, 1H)。
ES (MH) + 477。[α]=+19.8(メタノール,c=0.46)。
実施例39
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB、ビス塩酸塩
実施例33の合成についての記載に類似した手順を使用して2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒドと1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB(中間体83)を反応させて、表題組成物を得た。
1 H NMR (D 2 O) δ ppm: 1.81-1.97 (m, 1H); 2.32-2.45 (m, 1H); 3.20-3.32 (m, 1H); 3.35-3.44 (m, 1H); 3.52-3.72 (m, 4H); 3.91 (s, 3H); 3.85-3.95 (m, 1H); 4.13-4.28 (m, 2H); 4.37-4.43 (m, 2H); 4.51-4.56 (m, 2H); 4.57-4.73 (m, 2H); 4.94 (m, 1H); 6.90 (d, 1H); 7.10 (dd, 1H); 7.30 (s, 1H); 7.78 (d, 1H); 8.03 (s, 1H); 8.22 (s, 1H)。
ES (MH)+ 470。
実施例40
6−[({3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーB
(塩酸塩の製造以外は)実施例33の合成についての記載に類似した手順を使用して、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒドと1−{2−[4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB(中間体83)を反応させて、表題化合物を得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ ppm: 1.14-1.29 (m, 1H); 1.82-1.95 (m, 1H); 2.04-2.20 (m, 2H); 2.52-2.61 (m, 1H); 2.60-2.70 (m, 2H); 2.78-2.89 (m, 1H); 3.16-3.27 (m, 1H); 3.67-3.80 (m, 2H); 3.88-3.96 (m, 3H); 4.29-4.43 (m, 2H); 4.30 (m, 1H); 4.61 (s, 2H); 6.96-7.06 (m, 3H); 7.30 (d, 1H); 7.75 (d, 1H); 8.00-8.09 (m, 1H); 11.19 (s, 1H)。
ES (MH) + 483。
実施例41
1−(2−{(3R,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
乾燥メタノール/クロロホルム(1:1,10mL)中の1−{2−[(3R,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体85,105mg,粗製、0.32ミリモル)及び2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(53mg,0.32ミリモル)の混合物を窒素下、3A(オングストローム)分子篩い上に70℃で3時間加熱した。反応物をそのまま室温へ冷やして、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(205mg,0.97ミリモル)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌してから、セライトに通して濾過した。濾液を濃縮乾固させ、クロロホルム中15%メタノールに取って、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水相を15%メタノール/クロロホルムで2回再抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧で濃縮した。0.25%水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタン中2〜10%メタノールの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、61mg(40%)の表題組成物の遊離塩基をオイルとして得た。これを1:1ジクロロメタン/ジエチルエーテル(5mL)に取り、エーテル中1.0M HCl(約2当量)で処理した。生じる沈殿を濾過により採取し、水に復元して凍結乾燥させて、63mgの表題組成物を固形物として得た。
C26H29N5O4MS (ESP): 476 (MH+)。
1 H NMR (D 2 O) δ ppm: 1.84-2.00 (m, 1H); 2.37-2.49 (m, 1H); 2.93-3.06 (m, 1H); 3.10-3.23 (m, 1H); 3.33-3.44 (m, 4H); 3.53-3.80 (m, 4H); 4.19 (d, 1H); 4.27-4.40 (m, 4H); 4.40-4.48 (m, 2H); 4.62-4.76 (m, 2H); 6.79 (d, 1H); 7.22 (s, 1H); 7.62 (dd, 1H); 7.83 (d, 1H); 7.91 (s, 1H); 7.97 (d, 1H); 8.14-8.20 (m, 1H)。
実施例42
1−[2−((3R,4R)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
(塩酸塩の製造以外は)実施例41の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3R,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体85,105mg,0.32ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(57mg,0.32ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(205mg,0.97ミリモル)を反応させた。0.25%水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタン中2〜10%メタノールの勾配でのシリカゲルのクロマトグラフィーにより、88mg(56%)の表題化合物をオフホワイトの固形物として得た。
C26H28N6O4MS (ESP): 489 (MH+)。
1H NMR (DMSO-d6) δ ppm: 1.00-1.15 (m, 1H); 1.76 (m, 1H); 1.87 (d, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.22-2.34 (m, 1H); 2.59 (m, 2H); 2.78-2.96 (m, 2H); 3.25-3.33 (m, 2H); 3.30 (s, 3H); 3.55-3.77 (m, 2H); 4.30-4.50 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.79 (d, 1H); 6.97 (d, 1H); 7.28 (d, 1H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.12 (s, 1H); 11.21 (s, 1H)。
実施例43
1−(2−{(3S,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例41の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体90,120mg,0.37ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(61mg,0.37ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(234mg,1.10ミリモル)を反応させて、表題組成物(54mg)を得た。
C26H29N5O4MS (ESP): 476 (MH+)。
1H NMR (D2O) δ ppm 1.84-2.00 (m, 1H); 2.37-2.49 (m, 1H); 2.93-3.06 (m, 1H); 3.10-3.23 (m, 1H); 3.33-3.44 (m, 4H); 3.53-3.80 (m, 4H); 4.19 (d, 1H); 4.27-4.40 (m, 4H); 4.40-4.48 (m, 2H); 4.62-4.76 (m, 2H); 6.79 (d, 1H); 7.22 (s, 1H); 7.62 (dd, 1H); 7.83 (d, 1H); 7.91 (s, 1H); 7.97 (d, 1H); 8.14-8.20 (m, 1H)。
実施例44
1−[2−((3S,4S)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル
(塩酸塩の製造以外は)実施例41の合成についての記載に類似した手順を使用して、1−{2−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体90,120mg,0.37ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(61mg,0.37ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(234mg,1.10ミリモル)を反応させて、表題化合物を得た。
C26H28N6O4MS (ESP): 489 (MH+)。
1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 1.00-1.15 (m, 1H); 1.76 (m, 1H); 1.87 (d, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.22-2.34 (m, 1H); 2.59 (m, 2H); 2.78-2.96 (m, 2H); 3.25-3.33 (m, 2H); 3.30 (s, 3H); 3.55-3.77 (m, 2H); 4.30-4.50 (m, 2H); 4.61 (s, 2H); 6.79 (d, 1H); 6.97 (d, 1H); 7.28 (d, 1H); 7.66 (dd, 1H); 7.91 (d, 1H); 8.01 (d, 1H); 8.12 (s, 1H); 11.21 (s, 1H)。
実施例45
6−[({(3S,4R)−3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・ビス塩酸塩
及び
実施例46
6−[({(3R,4S)−3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・ビス塩酸塩
cis(±)1−[2−(4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル]−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・トリフルオロ酢酸塩(中間体91,約0.53ミリモル)のジクロロエタン/メタノール(1:1,20mL)溶液をN,N−ジイソプロピルエチルアミンで中和した。3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(113mg,0.63ミリモル)を加えて、反応物を3A(オングストローム)分子篩い上に還流で一晩撹拌した。この反応混合物を0℃へ冷やして、シアノホウ水素化ナトリウム(40mg,0.63ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌してから、フリット漏斗に通して濾過して、濃縮した。残渣を酢酸エチルに取り、飽和重炭酸ナトリウムに続いて飽和塩化ナトリウムで洗浄した。この有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。水/メタノール/トリフルオロ酢酸での逆相クロマトグラフィーによって、生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。この塩を水とクロロホルムに溶かして、飽和炭酸ナトリウムで塩基性にした。層を分離させて、水層をクロロホルムで抽出した。この有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮して、表題組成物の遊離塩基のラセミ混合物(26mg,10%)を固形物として得た。
C24H27FN6O4MS (ESP): 483 (MH+)。
1 H-NMR (CDCl 3 -d) δ: 1.70 (m, 4H); 2.35 (m, 2H); 2.64 (m, 1H); 2.73 (m, 2H); 3.04 (m, 1H); 3.31 (m, 1H); 3.86 (s, 2H); 3.92 (s, 3H); 4.35 (m, 2H); 4.63 (s, 2H); 4.83 (m, 1H); 6.86 (m, 1H); 6.92 (m, 1H); 6.98 (m, 1H); 7.21 (m, 1H); 7.77 (m, 1H); 8.11 (s, 1H)。
このラセミ混合物をキラルクロマトグラフィー(HPLC,Chiralcel OJ,250x20mm,10μ移動相:50%ヘキサン、25%エタノール、25%メタノール、0.1%ジエチルアミン)によって分離させた。実施例45の遊離塩基が最初に溶出して、実施例46の遊離塩基が続いた。この遊離塩基をジクロロメタン(2mL)に溶かして、2.2当量のジオキサン中4N HClを加えることによって塩酸塩を製造した。生じる無色の沈殿を濾過により採取して、48mgの実施例45と46mgの実施例46を得た。
実施例47
1−[2−((3R,4S)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体93,約0.81ミリモル)をクロロホルム/メタノール(1:1,20mL)に懸濁させて、固形物が溶解するまで、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを滴下した。3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(210mg,1.2ミリモル)を加えて、反応物を3A(オングストローム)分子篩い上で5時間還流させた。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(340mg,1.6ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌してから、0.45μm膜に通して濾過して、濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウムに取った。水相のpHを1M水酸化ナトリウム溶液で約10のpHへ調整した。水相をジクロロメタンで再抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。水/アセトニトリル/酢酸アンモニウムでの逆相クロマトグラフィーによって、表題組成物の遊離塩基(144mg,36%)を黄褐色のフォームとして得た。実施例45の合成についての記載に類似した手順を使用して、ビス塩酸塩を製造した。
C27H30N6O4MS (ESP): 503 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d -6 ) δ: 1.41 (m, 1H); 1.75 (m, 2H); 2.28 (m, 1H); 2.44 (s, 3H); 2.53 (m, 2H); 2.70 (m, 2H); 3.16 (s, 3H); 3.31 (m, 2H); 3.64 (m, 2H); 4.35 (m, 2H); 4.59 (s, 2H); 6.68 (s, 1H); 6.97 (d, 1H); 7.27 (d, 1H); 7.66 (d, 1H); 7.92 (d, 1H); 8.08 (s, 1H); 8.31 (s, 1H); 11.19 (s, 1H)。
実施例48
1−[2−((3S,4R)−3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
及び
実施例49
1−[2−((3R,4S)−3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
実施例47の合成についての記載に類似した手順を使用して、cis(±)1−[2−(4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル)エチル]−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体95,200mg,0.63ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(170mg,0.94ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(260mg,1.26ミリモル)を反応させた。水/アセトニトリル/TFAでの逆相クロマトグラフィーによって、表題化合物のラセミ混合物(80mg)を乾燥フィルムとして得た。
このラセミ混合物をキラルクロマトグラフィー(SFC,Chiralpak AD−H,250x21mm,5μ;50%メタノール、0.1%ジメチルエチルアミン)によって分離させた。実施例48の遊離塩基が最初に溶出して、実施例49の遊離塩基が続いた。実施例45の合成についての記載に類似した手順を使用してビス塩酸塩を製造して、表題化合物(それぞれ6mgと4mg)を無色の固形物として得た。
C26H27FN6O3MS (ESP): 491 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.60 (m, 2H); 2.12 (m, 4H); 2.44 (s, 3H); 2.54 (m, 2H); 2.91 (m, 1H); 3.12 (m, 1H); 3.71 (m, 2H); 4.34 (m, 2H); 4.59 (s, 2H); 4.70 (m, 1H); 6.68 (s, 1H); 7.01 (d, 1H); 7.28 (d, 1H); 7.66 (m, 1H); 7.92 (d, 1H); 8.07 (s, 1H); 11.18 (s, 1H)。
実施例50
1−[2−((3S,4R)−3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩(中間体97,1.2ミリモル)をクロロホルム/メタノール(1:2,30mL)に懸濁させて、N,N−ジイソプロピルエチルアミンの滴下によって中和した。3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(258mg,1.45ミリモル)を加えて、反応物を3A(オングストローム)分子篩い上で5時間還流させた。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(512mg,2.42ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を室温で30分間撹拌してから、フリット漏斗に通して濾過して、濃縮した。残渣をジクロロメタンに取って、飽和重炭酸ナトリウムと飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。水/アセトニトリル/酢酸アンモニウムでの逆相クロマトグラフィーによって、凍結乾燥後に生成物をオフホワイトの固形物として得た。この凍結乾燥生成物をジクロロメタン(5mL)に溶かして、2.2当量のジオキサン中4N HClを加えることによって塩酸塩を製造して、表題組成物(154mg,26%)を無色の固形物として得た。
C25H25FN6O3MS (ESP): 477 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.61 (m, 2H); 2.20 (m, 2H); 2.52 (m, 4H); 3.04 (m, 2H); 3.72 (s, 2H); 4.34 (m, 2H); 4.59 (s, 2H); 4.82 (m, 1H); 6.67 (d, 1H); 7.01 (d, 1H); 7.28 (d, 1H); 7.64 (d, 1H); 7.89 (d, 1H); 8.00 (d, 1H); 8.09 (s, 1H); 11.19 (s, 1H)。
実施例51
1−[2−((3S,4R)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビストリフルオロ酢酸塩
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−メトキシピペリジン−1−イル]エチル}−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩(中間体104,約0.52ミリモル)をクロロホルム/メタノール(1:2,15mL)に懸濁させて、N,N−ジイソプロピルエチルアミンの滴下によって中和した。3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(93mg,0.52ミリモル)を加えて、反応物を3A(オングストローム)分子篩い上で一晩還流させた。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(138mg,0.65ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を室温で5時間撹拌してから、フリット漏斗に通して濾過して、濃縮した。残渣をジクロロメタンに取って、飽和重炭酸ナトリウムと飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸での逆相クロマトグラフィーによって、凍結乾燥後に表題組成物(108mg,34%)を白い固形物として得た。
C27H30N6O4MS (ESP): 503 (MH+)。
1 H-NMR (D 2 O-d -2 ) δ: 2.26 (m, 2H); 2.49 (s, 3H); 3.20 (m, 2H); 3.48 (s, 3H); 3.64 (m, 4H); 4.18 (m, 4H); 4.70 (m, 6H); 6.75 (s, 1H); 7.06 (d, 1H); 7.35 (d, 1H); 7.69 (m, 1H); 7.94 (s, 1H); 8.01 (d, 1H)。
実施例52
1−[2−((3R,4S)−3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−フルオロピペリジン−1−イル]エチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル(中間体106,352mg,1.12ミリモル)をクロロホルム/メタノール(1:1,30mL)に懸濁させた。3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(WO2004/058144)(299mg,1.68ミリモル)を加えて、反応物を3A(オングストローム)分子篩い上で一晩還流させた。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(356mg,1.68ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を室温で5時間撹拌してから、フリット漏斗に通して濾過して、濃縮した。残渣をジクロロメタンに取って、飽和重炭酸ナトリウムと塩水で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。水/アセトニトリル/酢酸アンモニウムでの逆相クロマトグラフィーによって、凍結乾燥後に表題化合物の酢酸塩をオフホワイトの固形物として得た。この酢酸塩のジクロロメタン(5mL)溶液より、2.2当量のジオキサン中4N HClを加えることによってビスHCl塩を製造した。濾過と真空での乾燥によって、所望の化合物(154mg,26%)を無色の固形物として得た。
C25H25FN6O3MS (ESP): 477 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.57 (m, 2H); 2.37 (m, 2H); 2.58 (m, 4H); 2.91 (m, 2H); 3.71 (s, 2H); 4.34 (m, 2H); 4.59 (s, 2H); 4.70 (m, 1H); 6.76 (d, 1H); 7.00 (d, 1H); 7.28 (d, 1H); 7.63 (d, 1H); 7.89 (d, 1H); 7.98 (d, 1H); 8.08 (s, 1H)。

Claims (32)

  1. 式(I):
    Figure 2010513255
    の化合物又はその医薬的に許容される塩[ここで、式(I)の化合物は、そのエナンチオマーのcis(±)混合物を実質的に含まず、そして式中:
    Aは、CH及びNより選択され;
    Dは、C−R及びNより選択され;
    ここでA及びDの少なくとも1つは炭素であり;
    Eは、O、NH、及びSより選択され、
    ここで:
    i)Eは、RとRが一緒に=Oを形成すれば、NHであり;そして
    ii)Eは、RとRがそれぞれHであれば、O又はSであり;
    Gは、O及びSより選択され;
    Jは、C−R及びNより選択され;
    は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、OR1a、及び−N(R1aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR10で置換されていてもよく;
    1aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
    は、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR2a、及び−N(R2aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
    2aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、−OR3a、及び−N(R3aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
    3aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、シアノ、−COH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR40で置換されていてもよく;
    は、フルオロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR6aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
    6aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR70で置換されていてもよく;
    とRは、それぞれ水素であるか又は、RとRは、一緒に=Oを形成し;そして
    10、R20、R30、R40、R60、及びR70は、それぞれの出現において、それぞれ独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−COH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択される]。
  2. がHである、請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  3. が、シアノ及び−OR2aより選択され;そして
    2aは、C1−6アルキルより選択される、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  4. がHである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  5. が、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
    6aは、H及びC1−6アルキルより選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  6. Jが、C−R及びNより選択され;そして
    は、H及びC1−6アルキルより選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  7. A、D、E、G、R、及びRが、それらが付く環原子と一緒に、
    Figure 2010513255
    より選択される基を形成する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  8. Jが、N及びC−Rより選択され;
    A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に、
    Figure 2010513255
    より選択される基を形成し、
    は、Hであり;
    は、シアノ及びメトキシより選択され;
    は、Hであり;
    は、H及びメチルより選択され;そして
    は、フルオロ、ヒドロキシ、及びメトキシより選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  9. 式(I)の化合物の炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基が互いに対してcis(+)関係にある、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  10. 式(I)の化合物の炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基が互いに対してcis(−)関係にある、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  11. 1−[2−((3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩;
    6−[({(3R,4S)−3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・ビス塩酸塩;
    1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・一酢酸塩;
    1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩;
    1−(2−{(3R,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩;
    1−[2−((3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA;
    1−[2−((3R,4R)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル;
    1−[2−((3S,4R)−3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩;及び
    1−[2−((3R,4S)−3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩より選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法であって、式(AA):
    Figure 2010513255
    の化合物を式(AB):
    Figure 2010513255
    の化合物と好適な還元剤の存在下に反応させること、そしてその後必要ならば:
    i.式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること;
    ii.あらゆる保護基を外すこと;及び/又は
    iii.医薬的に許容される塩を生成することを含んでなる、前記方法。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法であって、式(BI):
    Figure 2010513255
    の化合物を好適な還元剤と反応させること、そしてその後必要ならば:
    i.式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること;
    ii.あらゆる保護基を外すこと;及び/又は
    iii.医薬的に許容される塩を生成することを含んでなる、前記方法。
  14. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における細菌感染症の治療用医薬品の製造への使用。
  15. ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療するための方法であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含んでなる、前記方法。
  16. ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療することに使用の、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  17. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物。
  18. 式(II):
    Figure 2010513255
    の化合物又はその医薬的に許容される塩[式中、炭素「a」上のR基と炭素「b」上の−NH−基は、互いに対してtrans関係にあり、そして式中:
    Aは、CH及びNより選択され;
    Dは、C−R及びNより選択され;
    ここでA及びDの少なくとも1つは炭素であり;
    Eは、O、NH、及びSより選択され、
    ここで:
    i.Eは、RとRが一緒に=Oを形成すれば、NHであり;そして
    ii.Eは、RとRがそれぞれHであれば、O又はSであり;
    Gは、O及びSより選択され;
    Jは、C−R及びNより選択され;
    は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、OR1a、及び−N(R1aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR10で置換されていてもよく;
    1aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR2a、及び−N(R2aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
    2aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR20で置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニル、−OR3a、及び−N(R3aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
    3aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR30で置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、−COH、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR40で置換されていてもよく;
    は、フルオロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR6aより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
    6aは、それぞれの出現において、H及びC1−6アルキルより独立して選択され、ここで前記C1−6アルキルは、1以上のR60で置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルは、1以上のR70で置換されていてもよく;
    とRは、それぞれ水素であるか又は、RとRは、一緒に=Oを形成し;そして
    10、R20、R30、R40、R60、及びR70は、それぞれの出現において、それぞれ独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−COH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択される]。
  19. がHである、請求項18に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  20. が、シアノ及び−OR2aより選択され;そして
    2aは、C1−6アルキルより選択される、請求項18又は19に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  21. がHである、請求項18〜20のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  22. が、フルオロ及び−OR6aより選択され;そして
    6aは、H及びC1−6アルキルより選択される、請求項18〜21のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  23. Jが、C−R及びNより選択され;そして
    は、H及びC1−6アルキルより選択される、請求項18〜22のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  24. A、D、E、G、R、及びRが、それらが付く環原子と一緒に、
    Figure 2010513255
    より選択される基を形成する、請求項18〜23のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  25. Jが、C−R及びNより選択され;
    A、D、E、G、R、及びRは、それらが付く環原子と一緒に、
    Figure 2010513255
    より選択される基を形成し、
    は、Hであり;
    は、シアノ及び−OR2aより選択され;
    2aは、メチルより選択され;
    は、Hであり;そして
    は、H及びメチルより選択される、請求項18に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  26. 1−(2−{(3S,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩;
    6−[({(3S,4S)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    1−(2−{(3R,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン・ビス塩酸塩;
    6−[({(3R,4R)−3−メトキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA、ビス塩酸塩;
    6−[({3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーA;
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB、ビス塩酸塩;
    6−[({3−ヒドロキシ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーB;
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA、ビス塩酸塩;
    1−[2−((3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーA;
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーA、ビス塩酸塩;
    6−[({3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーA;
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーB、ビス塩酸塩;
    1−[2−(3−フルオロ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル、transエナンチオマーB;
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−フルオロピペリジン−1−イル}エチル)−7−メトキシキノキサリン−2(1H)−オン、transエナンチオマーB、ビス塩酸塩;
    6−[({3−フルオロ−1−[2−(7−メトキシ−2−オキソキノキサリン−1(2H)−イル)エチル]ピペリジン−4−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、transエナンチオマーB;
    1−(2−{(3R,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩;
    1−[2−((3R,4R)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル;
    1−(2−{(3S,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−メトキシピペリジン−1−イル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリル・ビス塩酸塩;及び
    1−[2−((3S,4S)−3−メトキシ−4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−7−カルボニトリルより選択される、請求項18に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  27. 請求項18〜26のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法であって、式(AA):
    Figure 2010513255
    の化合物を式(AB):
    Figure 2010513255
    の化合物と好適な還元剤の存在下に反応させること、そしてその後必要ならば:
    i.式(II)の化合物を式(II)の別の化合物へ変換すること;
    ii.あらゆる保護基を外すこと;及び/又は
    iii.医薬的に許容される塩を生成することを含んでなる、前記方法。
  28. 請求項18〜26のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法であって、式(BI):
    Figure 2010513255
    の化合物を好適な還元剤と反応させること、そしてその後必要ならば:
    i.式(II)の化合物を式(II)の別の化合物へ変換すること;
    ii.あらゆる保護基を外すこと;及び/又は
    iii.医薬的に許容される塩を生成することを含んでなる、前記方法。
  29. 請求項18〜26のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における細菌感染症の治療用医薬品の製造への使用。
  30. ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療するための方法であって、請求項18〜26のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含んでなる、前記方法。
  31. ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療することに使用の、請求項18〜26のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
  32. 請求項18〜26のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、又はその医薬的に許容される塩と少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる医薬組成物。
JP2009540854A 2006-12-15 2007-12-13 2−キノリノン及び2−キノキサリノン誘導体と抗菌剤としてのそれらの使用 Pending JP2010513255A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US87018106P 2006-12-15 2006-12-15
US96916307P 2007-08-30 2007-08-30
PCT/GB2007/004766 WO2008071961A1 (en) 2006-12-15 2007-12-13 2-quinolinone and 2-quinoxalinone- derivatives and their use as antibacterial agents

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010513255A true JP2010513255A (ja) 2010-04-30

Family

ID=39046831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009540854A Pending JP2010513255A (ja) 2006-12-15 2007-12-13 2−キノリノン及び2−キノキサリノン誘導体と抗菌剤としてのそれらの使用

Country Status (17)

Country Link
EP (1) EP2121702A1 (ja)
JP (1) JP2010513255A (ja)
KR (1) KR20090090385A (ja)
AR (1) AR064369A1 (ja)
AU (1) AU2007331247B2 (ja)
BR (1) BRPI0720236A2 (ja)
CA (1) CA2671485A1 (ja)
CL (1) CL2007003641A1 (ja)
CO (1) CO6190619A2 (ja)
EC (1) ECSP099506A (ja)
MX (1) MX2009006325A (ja)
NO (1) NO20092655L (ja)
PE (1) PE20081511A1 (ja)
RU (1) RU2009126731A (ja)
TW (1) TW200831517A (ja)
UY (1) UY30788A1 (ja)
WO (1) WO2008071961A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY150958A (en) 2005-06-16 2014-03-31 Astrazeneca Ab Compounds for the treatment of multi-drug resistant bacterial infections
WO2006137485A1 (ja) 2005-06-24 2006-12-28 Toyama Chemical Co., Ltd. 新規な含窒素複素環化合物およびその塩
EP1992628A1 (en) 2007-05-18 2008-11-19 Glaxo Group Limited Derivatives and analogs of N-ethylquinolones and N-ethylazaquinolones
AU2009302007B2 (en) 2008-10-10 2015-01-15 Actelion Pharmaceuticals Ltd Oxazolidinyl antibiotics
AR076222A1 (es) 2009-04-09 2011-05-26 Actelion Pharmaceuticals Ltd Derivados 2-hidroxietil-1h-quinolin-ona y sus analogos azaisotericos con actividad antibacteriana y composiciones farmaceuticas que los contienen
EP2646567A4 (en) * 2010-10-04 2014-03-26 British Columbia Cancer Agency DETECTION OF FUSOBACTERIUM IN A GASTROINTESTINAL SAMPLE TO DIAGNOSE GASTROINTESTINAL CANCER
US11440884B2 (en) * 2017-08-21 2022-09-13 Acadia Pharmaceuticals Inc. Compounds, salts thereof and methods for treatment of diseases
KR20200043409A (ko) 2017-08-21 2020-04-27 아카디아 파마슈티칼스 인코포레이티드 질병 치료를 위한 화합물, 이의 염 및 방법

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09194478A (ja) * 1996-01-16 1997-07-29 Bayer Ag 2−オキソ−および2−チオ−1,2−ジヒドロキノリニル−オキサゾリジノン類
JP2006505505A (ja) * 2002-06-26 2006-02-16 グラクソ グループ リミテッド 化合物
WO2006046552A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 Toyama Chemical Co., Ltd. 新規な含窒素複素環化合物およびその塩
WO2006137485A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Toyama Chemical Co., Ltd. 新規な含窒素複素環化合物およびその塩
WO2007138974A1 (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Toyama Chemical Co., Ltd. 新規な複素環化合物またはその塩ならびにその中間体
JP2009539807A (ja) * 2006-06-09 2009-11-19 グラクソ グループ リミテッド 抗菌薬としての置換1−メチル−1h−キノリン−2−オンおよび1−メチル−1h−1,5−ナフチリジン−2−オン
JP2009541456A (ja) * 2006-07-03 2009-11-26 グラクソ グループ リミテッド アザ三環式化合物およびその使用
JP2009543850A (ja) * 2006-07-20 2009-12-10 グラクソ グループ リミテッド N−エチルキノロンおよびn−エチルアザキノロンの誘導体およびアナログ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY150958A (en) * 2005-06-16 2014-03-31 Astrazeneca Ab Compounds for the treatment of multi-drug resistant bacterial infections
EP1992628A1 (en) * 2007-05-18 2008-11-19 Glaxo Group Limited Derivatives and analogs of N-ethylquinolones and N-ethylazaquinolones

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09194478A (ja) * 1996-01-16 1997-07-29 Bayer Ag 2−オキソ−および2−チオ−1,2−ジヒドロキノリニル−オキサゾリジノン類
JP2006505505A (ja) * 2002-06-26 2006-02-16 グラクソ グループ リミテッド 化合物
WO2006046552A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 Toyama Chemical Co., Ltd. 新規な含窒素複素環化合物およびその塩
WO2006137485A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Toyama Chemical Co., Ltd. 新規な含窒素複素環化合物およびその塩
WO2007138974A1 (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Toyama Chemical Co., Ltd. 新規な複素環化合物またはその塩ならびにその中間体
JP2009539807A (ja) * 2006-06-09 2009-11-19 グラクソ グループ リミテッド 抗菌薬としての置換1−メチル−1h−キノリン−2−オンおよび1−メチル−1h−1,5−ナフチリジン−2−オン
JP2009541456A (ja) * 2006-07-03 2009-11-26 グラクソ グループ リミテッド アザ三環式化合物およびその使用
JP2009543850A (ja) * 2006-07-20 2009-12-10 グラクソ グループ リミテッド N−エチルキノロンおよびn−エチルアザキノロンの誘導体およびアナログ

Also Published As

Publication number Publication date
ECSP099506A (es) 2009-08-28
CL2007003641A1 (es) 2008-09-22
AR064369A1 (es) 2009-04-01
AU2007331247A1 (en) 2008-06-19
UY30788A1 (es) 2008-07-31
CO6190619A2 (es) 2010-08-19
KR20090090385A (ko) 2009-08-25
BRPI0720236A2 (pt) 2013-12-24
EP2121702A1 (en) 2009-11-25
TW200831517A (en) 2008-08-01
NO20092655L (no) 2009-09-02
AU2007331247B2 (en) 2011-10-20
MX2009006325A (es) 2009-07-24
WO2008071961A8 (en) 2009-10-22
CA2671485A1 (en) 2008-06-19
RU2009126731A (ru) 2011-01-20
WO2008071961A1 (en) 2008-06-19
PE20081511A1 (es) 2008-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2007331247B2 (en) 2-quinolinone and 2-quinoxalinone- derivatives and their use as antibacterial agents
EP2776431B1 (en) 2-oxo-oxazolidin-3,5-diyl antibiotic derivatives
EP3468975B1 (en) New antibacterial compounds
MX2007015297A (es) Compuestos para el tratamiento de infecciones bacterianas resistentes a multiples farmacos.
WO2009001126A1 (en) Substituted piperidine derivatives and their use as antibaterial agents
CA2616977A1 (en) Oxazolidinone-quinolone hybrids as antibacterial compounds
NZ577538A (en) 5-hydroxymethyl-2-oxo-oxazolidine-quinoline and 5-hydroxymethyl-2-oxo-oxazolidine-naphthyridine derivatives
RU2737892C1 (ru) Гидроксиалкилтиадиазольные производные
JP2017537933A (ja) 新規な抗菌性化合物
WO2008071981A1 (en) Piperidines for the treatment of bacterial infections
WO2008120003A1 (en) Substituted piperidines for use in the treatment of bacterial infections
US10711011B2 (en) Substituted oxazolidines as anti-bacterial agents
EP3774790B1 (en) Oxazolidinone antibiotic compounds and process of preparation
MX2010009511A (es) Nuevos derivados 7-sustituidos de 3-carboxi-oxadiacino-quinolonas, su preparacion y su aplicacion como antibacterianos.
WO2008071964A1 (en) Naphthyridine bactericides
WO2008071962A1 (en) Pteridines and pyrimidinopyridines as antibacterial agents
US20120270864A1 (en) 2-quinolinone and 2-quinoxalinone-derivatives and their use as antibacterial agents
WO2023017549A1 (en) Antibiotic pyrazinothiazine derivatives and process of preparation thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130624