JP2009543850A - N−エチルキノロンおよびn−エチルアザキノロンの誘導体およびアナログ - Google Patents

N−エチルキノロンおよびn−エチルアザキノロンの誘導体およびアナログ Download PDF

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Abstract

本発明は、二環式窒素含有化合物および抗菌剤としてのその使用に関する。

Description

本発明は、新規化合物、それらを含む組成物および結核の治療を含むそれらの抗菌剤としての使用に関する。
WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO06002047、WO06014580、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561、WO01/25227、WO02/40474、WO02/07572、WO2004035569、WO2004089947、WO04024712、WO04024713、WO04087647、WO2005016916、WO2005097781、WO06010831、WO04035569、WO04089947、WO06021448、WO06032466、WO06038172、WO06046552、WO06134378およびWO06137485は、抗菌活性を有する、キノリン、ナフチリジン、モルホリン、シクロヘキサン、ピペリジンおよびピペラジン誘導体を開示する。
本発明は、式(I):
Figure 2009543850
[式中:
、Z、ZおよびZの2つは、独立して、CR1cまたはNであり、残りは、独立して、CR1cであるか;または
およびZは一緒になってSであり、ZおよびZの1つはCR1cまたはNであり、他は、独立して、CR1cであり;
1a、R1bおよびR1cは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によりN−置換されていてもよいアミノ基;またはアミノ基が、(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルから選択されるか;または隣接炭素原子上のR1a、R1bおよびR1cの2つは一緒になって、エチレンジオキシ基を形成してもよく;
は水素、または(C1−4)アルキルであるか、あるいはRと一緒になって、Y基を形成し;
Aは(i)基:
Figure 2009543850
(式中:RはR1a、R1bおよびR1cと同意義であるか、あるいはオキソまたはアミノメチルであり、nは1または2である)
であり;
または、Aは(ii)基:
Figure 2009543850
(式中:
、WおよびWはCRであるか;
あるいは、WおよびWはCRであり、WはWおよびN間の結合である)
であり;
XはO、CR、またはNRであり;
1つのRは、R1a、R1bおよびR1cと同意義であり、残りの基およびRは水素であるか、あるいは、1つのRおよびRは一緒になってオキソであり、残りは水素であり;
は水素または(C1−6)アルキルであるか;あるいはRと一緒になってYを形成し;
は水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
Yは、CRCH;CHCR;(C=O);CR;CR(C=O);または(C=O)CRであり;
または、XがCRである場合、RおよびRは一緒になって結合であり;
Uは、CO、およびCHから選択され;
は、置換されていてもよい二環式炭素環または各々の環に4つまでのヘテロ原子を含有する複素環(B):
Figure 2009543850
(式中、少なくとも1つの環(a)および(b)は芳香族であり;
は、芳香環の一部である場合、CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合CR14であり;
は、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または、これに加えて、非芳香環の一部である場合、CR1415であってもよく;
およびXは、独立して、NまたはCであり;
は0〜4個の原子のリンカー基であり、これらの原子は、各々独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、これに加えて、非芳香環の一部である場合、CR1415であってもよく;
は2〜6個の原子のリンカー基であり、Yの原子は、各々独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14であり、これに加えて、非芳香環の一部である場合、CR1415であってもよく;
14およびR15は、各々独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによりモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニルから選択されるか;または
14およびR15は、一緒になって、オキソを意味し;
13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルによりモノまたはジ置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
xは、各々独立して、0、1または2である)
である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを提供する。
本発明は、さらに:
およびZが一緒になってSであり、ZおよびZの一方がCR1cまたはNであり、他方がCR1cであり;および/または
がアミノメチルである;
化合物以外の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはN−オキシドを提供する。
本発明はまた、哺乳動物、特にヒトにおける結核を含む細菌感染症の治療法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはそれらのN−オキシドを投与することを含む、方法も提供する。
本発明はまた、哺乳動物の結核を含む細菌感染症の治療に用いるための医薬の製造における、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはそれらのN−オキシドの使用も提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはそれらのN−オキシド、および医薬上許容される担体を含む、医薬組成物も提供する。
本発明は、さらに、式(IA):
Figure 2009543850
[式中:
、ZおよびZの2つは、独立して、CR1cまたはNであり、残りの基は、独立して、CR1cであり;
はCHであり;
1aは、水素、ハロゲン、シアノまたは(C1−6)アルキルにより置換されているヒドロキシであり;
1bは水素であり;
がCR1cである場合、R1cは水素であり;
またはZがCR1cである場合、R1cは水素であり;
は水素であり;
Aは、(ia)基:
Figure 2009543850
(式中、Rは、水素またはヒドロキシであり、nは1である)
であり;
または、Aは、(ii)基:
Figure 2009543850
(式中、W、WおよびWはCHであり;
またはWおよびWはCHであり、WはWおよびN間の結合を意味し;
Xは、OまたはCRであり;
は、水素またはヒドロキシであり;
は水素であり;
は水素である)
であり;
Uは、CO、およびCHから選択され;
は、置換されていてもよい各々の環に4つまでのヘテロ原子を含有する二環式ヘテロサイクリック系(B):
Figure 2009543850
(式中、環(a)は芳香族であり、(b)は、芳香族または非芳香族であり;
はCであり;
は、N、O、SまたはCR14であり;
およびXは両方Cであり;
は、1または2個の原子のリンカー基であり、各々の原子は、独立して、NおよびCR14から選択され;
は、3または4個の原子のリンカー基であり、Yの原子は、各々独立して、NR13、O、S、COから選択され、またはi)芳香環の一部である場合、CR14であり、またはii)非芳香環の一部である場合、CR1415であり;
14およびR15は、各々独立して、Hまたはハロから選択され;
13は、H;または(C1−4)アルキルである)
である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを提供する。
特定の態様において、式(IA)に関して、1または2個のZ、ZおよびZはNである。
特定の態様において、式(IA)に関して、R1aは、水素、ハロゲンまたは(C1−6)アルキルに置換されているヒドロキシである。さらなる態様において、式(IA)に関して、R1aは、水素、フルオロまたはメトキシである。さらなる態様において、式(IA)に関して、R1aはメトキシである。
特定の態様において、式(IA)に関して、Aは基(ia):
Figure 2009543850
[式中、Rは水素またはヒドロキシであり、nは1である]
である。
特定の態様において、式(IA)のRに関して:
はNまたはCR14であり、R14は水素またはハロ、例えばクロロから選択され;
は2個の原子のリンカー基であり、ここに個々の原子は、独立して、NおよびCR14から選択される:ただし、Yの両方の原子はNではない]
である。
特定の態様において、式(IA)のRに関して、Yは4個の原子のリンカー基、−NH−C(O)−CH−Q−(式中、Qは、O、SおよびCHから選択される)である。
特定の態様において、式(IA)のRに関して、Yは−O−CH−CH−O−以外である。
ある態様において:
(1)Z、Z、ZおよびZは、各々独立して、CR1cであり;
(2)ZはNであり、Z、ZおよびZは、各々独立して、CR1cであり;
(3)ZはNであり、Z、ZおよびZは、各々独立して、CR1cであり;
(4)ZはNであり、Z、ZおよびZは、各々独立して、CR1cであり;
(5)ZおよびZNであり、ZおよびZは、独立して、CR1cであり;
(6)ZおよびZはNであり、ZおよびZは、独立して、CR1cであり;
(7)ZおよびZはNであり、ZおよびZは、独立して、CR1cであり;
(8)ZおよびZは一緒になってSであり、ZおよびZは、独立して、CR1cであり;
(9)ZおよびZは一緒になってSであり、Zは、CR1cおよびZは、Nであり;
(10)ZおよびZはNであり、ZおよびZは、独立して、CR1cである。
特定の具体例において、R1a、R1bおよびR1cは、各々独立して、水素、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキルチオ、(C1−4)アルキル、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシメチルまたはハロゲンであり;さらに特別には水素、メトキシ、メチル、エチル、シアノ、またはハロゲンである。
いくつかの具体例において、1個のR1a、R1bまたはR1c基は水素以外である。特定の具体例において、R1aはメトキシ、シアノまたはハロ、例えばフルオロ、クロロまたはブロモであり、R1bおよびR1cは水素である。別の具体例において、R1bは水素以外、例えばフルオロである。
別の具体例において、2個のR1a、R1bまたはR1c基は水素以外である。特に、R1aはフルオロであり、R1bまたはR1cは水素以外、例えばフルオロ、エチルまたはメトキシである。
さらに別の具体例において、ZはR1cであり、R1aおよびR1cは一緒になって、エチレンジオキシ基を形成する。
特定の具体例において、Rは水素である。
の具体的な例としては、水素;置換されていてもよいヒドロキシ;置換されていてもよいアミノ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;1−ヒドロキシ−(C1−4)アルキル;置換されていてもよいアミノカルボニルが挙げられる。さらに具体的には、R基は、水素;CONH;1−ヒドロキシアルキル例えば、CHOH;置換されていてもよいヒドロキシ、例えばメトキシ;置換されていてもよいアミノ;およびハロゲン、特にフルオロである。最も具体的には、Rは水素またはヒドロキシである。
特定の態様において、Aが(ia)である場合、nは1である。さらなる態様において、Rは、3または4位に、より特別には3位にある。さらなる具体的態様において、Aは(ia)であり、nは1であり、Rは3位にあり、さらに具体的には、NR基に対してcis位である。
特定の具体例において、Aは(ia)基であり、ここにnは1であり、Rは水素またはヒドロキシである。より特別には、Aが3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル−アミノである場合、立体配置は(3R,4S)である。
特定の態様において、Aが(ii)である場合、XはCRであり、RはHであり、RはHまたはOHである。より特別には、RがOHである場合、Rに対してtrans位にある。さらなる態様において、Wは結合である。別の態様において、RはHである。さらなる態様において、Wは結合であり、WおよびWは両方CHであり、RはHである。具体的な態様において、Aが3−ヒドロキシピロリジン−4−イルメチルである場合、立体配置は、(3S,4S)である。
特定の態様において、Aが(ii)である場合、XはCRであり、RはHであり、RはOHであり、W、WおよびWはすべてCHであり、RはHであり、Aは4−ヒドロキシピペリジン−3−イルメチルである。さらに具体的には、ROHは、RHに対してtrans位にある。
特定の態様において、Aが(ii)である場合、XはOであり、RはHであり、W、WおよびWは、各々CHである。
ある具体例において、UはCHである。
ある具体例において、Rは、少なくとも1個がNまたはNR13である2〜4個のヘテロ原子を含有する8〜11環を有する芳香族ヘテロサイクリック環(B)であり、詳細な具体例において、Yは1個がSであり、1〜2個がNである2〜3個のヘテロ原子を含有し、1個のNはXに結合する。
別の具体例において、ヘテロサイクリック環(B)は、置換されていてもよいベンゾ、ピリド、ピリダジノおよびピリミジノから選択される芳香環(a)および非芳香環(b)を有し、Yは、Xに結合しているO、S、CHまたはNR13と少なくとも1個のヘテロ原子を含む3〜4個の原子を有し、ここにR13は水素以外であり、Nを介してXに結合するNHCOであるか、またはXに結合するO、S、CH、もしくはNHである。
特定の態様において、環(a)は、芳香族窒素を含有し、さらに特別には環(a)はピリジン、ピラジンまたはピリミジンである。
ある具体例において、Rは:
Figure 2009543850
[式中:
→は結合位置であり;
は、CHまたはOであり;
10は、独立して、水素、ハロゲン、(C1−6)アルキルおよび(C1−6)アルコキシから選択される]
である。
さらに具体的には、R10は水素、クロロ、メチルおよびメトキシから選択される。
環(B)の例としては、置換されていてもよい:
(a)および(b)芳香族
1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリド−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフル−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンゾキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2イル、ベンズイミダゾール−2−イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シノリン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル
Figure 2009543850
(a)が非芳香族
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、
Figure 2009543850
(b)が非芳香族
1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ1l−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン−7−イル(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル)、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]チアジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−7−イル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル、2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン、2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、7−置換2H−クロメン−2−オン、7−置換2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン、2−置換6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン,8−置換2H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル
Figure 2009543850
が挙げられる。
いくらかの具体例において、環(a)においてはR13はHであり、さらに、環(b)においては(C1−4)アルキル、例えばメチルまたはイソプロピルである。より具体的には、環(b)において、NR13がXに結合する場合R13はHであり、NR13がXに結合する場合(C1−4)アルキルである。
さらなる具体例において、R14およびR15は、独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される。より特別には、R15は水素である。
より具体的には、R14は、各々、水素、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、ニトロおよびシアノから選択される。さらにより具体的には、R14は、水素、フッ素またはニトロから選択される。
最も具体的には、R14およびR15は、各々Hである。
特定のR基は:
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル(6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン)
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)
4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル
6−ニトロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル
8−ヒドロキシキノリン−2−イル
ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル
ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル
ベンゾチアゾール−5−イル
チアゾロ−[5,4−b]ピリジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル(6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン)
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル(6−置換7−クロロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
2,3−ジヒドロ−5−カルボニトロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル(7−置換2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−カルボニトリル)
2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
2−置換4−クロロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−クロロ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−メチル−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−メチルオキシ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
7−置換2H−クロメン−2−オン
7−置換2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル
8−置換2H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)
5−クロロ−1−ベンゾチオフェン−2−イル
6−クロロ−1−ベンゾチオフェン−2−イル
1−ベンゾチオフェン−5−イル
1−メチル−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−6−イル
イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−7−イル
1−メチル−1H−インドール−2−イル
Figure 2009543850
特に、6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
6−置換7−クロロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
Figure 2009543850
を含む。
本明細書において用いられる場合、「アルキル」なる語は、直鎖または分岐鎖を有する基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを包む。「アルケニル」なる語はそれに応じて解釈されるべきである。
ハロまたはハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを包む。
ハロアルキル部分は1〜3個のハロゲン原子を含む。
本発明の範囲内の化合物はヘテロシクリル基を含み、そのヘテロシクリル基の特性に応じて2種以上の互変異性型にて存在してもよく;このような互変異性型のすべては本願発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物のいくつかは水性または有機溶媒のような溶媒から結晶化または再結晶化してもよい。そのような場合には、溶媒和物が形成され得る。本願発明はその範囲内に、親油性化のような方法により製造され得る、水和物および可変量の水を含有する化合物を含んでいる化学量論的溶媒和物を含む。
さらには、「式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシド」のような語句は、式(I)で示される化合物、式(I)のN−オキシド、式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩、式(I)の溶媒和物またはこれらの医薬上許容される組み合わせを含むことを意図することが理解されるであろう。それゆえ、説明を目的とする本明細書で使用される非限定的な例として、「式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物」は、さらには溶媒和物として存在する、式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩を含んでもよい。
式(I)で示される化合物は医薬組成物での使用を意図としているので、具体的な実施形態において、それらは実質的に純粋な状態、例えば、少なくとも60%純度、より適切には少なくとも75%の純度、詳細には少なくとも85%の純度、特に少なくとも98%の純度(%は重量基準に対する重量)にて提供されることがすぐに理解されるであろう。該化合物の純粋でない調製物は医薬組成物に使用される、より純粋な剤形を調製するために用いてもよい;これらの化合物のあまり純粋でない調製物は、少なくとも1%の、より適切には少なくとも5%、およびより詳細には10〜59%の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を含まなくてはならない。
本発明における具体的な化合物は、実施例に記載の化合物およびその医薬上許容されるN−オキシド、塩および溶媒和物を含む。
上述した式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩は、酸付加塩または四級アンモニウム塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸もしくはリン酸のような鉱酸、または酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸もしくは酒石酸のような有機酸との塩を含む。式(I)で示される化合物はまた、N−オキシドとして調製されてもよい。本願発明はこのようなすべての誘導体に及ぶものである。
式(I)で示される化合物のいくらかは、光学異性体、例えばジアステレオ異性体および全ての比率での異性体の混合物、例えばラセミ混合物にて存在してもよい。本願発明はこのようなすべての形態、具体的には純粋な異性体を含む。異なる異性体を、一の異性体を他の異性体から慣用的方法により分離もしくは分割してもよく、または所定の異性体を慣用的な合成方法により、もしくは立体特異的合成もしくは不斉合成により得てもよい。ある種の式(I)で示される化合物は多形体として存在することができ、本発明はかかる多形体を包含する。
本発明のさらなる態様において、式(I)で示される化合物、およびその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドの調製方法であって、下記式(II)で示される化合物を式(III)で示される化合物と反応させること:
Figure 2009543850
[式中:
20はURまたはこれに変換可能な基であり、R2’はRまたはこれに変換可能な基であり、ここに、Z、Z、Z、Z、A、R1a、R1b、R、UおよびRは式(I)の記載と同意義である]
ついで、任意に、または必要に応じて、R20およびR2’をそれぞれURおよびRに変換すること、可変基を相互変換することおよび/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを形成することを含む方法を提供する。
反応は、適当な還元剤、例えばシアノボロヒドリドナトリウム(メタノール/クロロホルム/酢酸中)、トリアセトキシボロヒドリドまたは(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリドでの還元アルキル化(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)である。アミンが塩酸塩として存在する場合、過剰の酢酸ナトリウムを、反応溶液を緩衝させるために用いるのが好ましい。3Aモレキュラーシーブをまた、最初のイミン中間体の形成を補助するために用いることができる。式(II)で示される化合物は、ヘミアセタールとして存在し得る。
有利には、R20およびR2’の1つはN−保護基、例えばt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニルまたはトリフルオロアセチルである。これは、当業者に公知のいくつかの方法(例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis,T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts,Wiley−Interscience,1999を参照)、例えば慣用的な酸加水分解(例えば、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン、塩酸/ジクロロメタン/メタノール)、または慣用的な手段により炭酸カリウム/メタノールおよびNRURに変換される遊離アミン、例えばUがCOである化合物の場合、アシル誘導体RCOWでのアミドまたはスルホンアミド形成、あるいは、UがCHである場合、塩基の存在下でのハロゲン化アルキルRCH−ハライドを用いるアルキル化、アシル誘導体RCOWを用いるアシル化/還元または慣用的な条件下でのアルデヒドRCHOを用いる還元アルキル化により除去することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。適当な条件としては、シアノボロヒドリドナトリウム(メタノール/クロロホルム/酢酸中)が挙げられる。アミン(III)が塩酸塩である場合、酢酸ナトリウムを、反応溶液を緩衝させるために加えることができる。トリアセトキシボロヒドリドナトリウムが別の還元剤として挙げられる。
別法として、式(III)で示される化合物は、化合物H−A−OHにより置換することができる。(II)とカップリングした後、ヒドロキシ基を、適当な酸化剤、例えばデス−マーティンペルヨウジナン(1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オンを用いて環状ケトンに酸化することができる。ケトンを、アミンHN(R20)R2’と慣用的な還元アルキル化により反応させる。
要するR基を含有する適当な試薬は、公知の化合物であるから、例えば、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2006014580、WO2004/035569、WO2004/089947、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561、WO06132739、WO06134378、WO06137485およびEP0559285に記載の化合物と類似の方法により調製することができる。
式(II)で示される化合物は、下記スキーム1:
Figure 2009543850
により調製することができる。
式(IV)で示される化合物は、慣用的な条件下(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)、型(V)の化合物のアリル化により調製することができる。(IV)を(II)に、オゾンまたは四酸化オスミウムで処理し、慣用的な条件下で過ヨウ素酸ナトリウムで処理して変換した(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。
式(IV)で示される化合物はまた、下記スキーム2により調製することができる:
Figure 2009543850
式(VII)で示される化合物を、第四級塩(VI)に、慣用的な条件下ヨウ化アリルで処理することにより変換した(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。ついで、化合物(IV)を、(VI)から、K[Fe(CN)]を用いて酸化することにより調製した(例えば、Baxter,P.N.W.;Khoury,R.G.;Lehn,J.M.;Baum,G.;Fenske,D.Chemistry−A European Journal(2000),6(22),4140を参照)。
がCHである式(V)で示される化合物は、下記スキーム3により調製することができる:
Figure 2009543850
ブロモ誘導体(IX)を、Pd/Cを用いて水素化して、(VIII)を得る。HBrで脱メチル化して、化合物(V)を得る。
本発明の別の態様において、式(I)で示される化合物および医薬上許容される塩、溶媒和物および/またはN−オキシドの調製方法であって、式(IIA)で示される化合物を式(IIIA)または(IIIB)で示される化合物と反応させること:
Figure 2009543850
[式中、R2’はRまたはこれに変換可能な基であり、YはHまたは脱離基であり、ここに、Z、Z、Z、Z、A、R1a、R1b、R、UおよびRは式(I)の記載と同意義である]
ついで、任意に、または必要に応じて、R2’をそれぞれRに変換すること、可変基を相互変換することおよび/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを形成することを含む方法を提供する。
反応は、上記した還元アルキル化、アシル化またはアルキル化である。
式(IIA)で示される化合物は、R20が水素である場合、上記の式(II)および(III)で示される化合物の反応により調製することができる。別法として、ZおよびZが両方とも窒素である式(IIA)で示される化合物は、下記スキーム4により調製することができる:
Figure 2009543850
式(XII)で示される化合物を、(XI)に、慣用的な条件(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)に付して変換した。ついで、化合物(X)を、(XI)から、慣用的な条件下での触媒水素化を経て調製することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。(X)は、(IIA)に、ブロモ酢酸エチルでの選択的アルキル化、熱環化、ついで、慣用的な条件下二酸化マンガンまたは酸素での酸化により変換することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。
およびZが両方窒素である式(II)で示される化合物は、式(XII)で示される化合物を、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタールと反応させる、スキーム4の変法により調製することができる。触媒水素化、ブロモ酢酸エチルでの選択的アルキル化および熱環化により、(II)のジメチルアセタールを得、これはトリフルオロ酢酸で処理することによりアルデヒド(II)を得ることができる。
1a’のR1aへの変換、およびR1a、R1b、R1c、R、AおよびRの相互変換は、慣用的である。例えば、R1a’アルコキシカルボニルは、加水分解によりR1aカルボキシに変換することができ、順次、慣用的な方法によりR1aアミノカルボニルおよびシアノに変換することができる。R1aハロは、慣用的なハロゲン化反応により導入することができ、例えば酢酸中クロロスクシニミドでの塩素化によりR1bでクロロ基を導入することができる。保護されていてもよいヒドロキシ基を含有する化合物において、分子の残りの部分を破壊することなく除去することができる適当な慣用的なヒドロキシ保護基は、アシルおよびアルキルシリル基を含む。N−保護基は、慣用的な方法により除去することができる。
例えば、R1a、R1bまたはR1cメトキシは、R1a、R1bまたはR1cヒドロキシに、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Irelandら、J.Amer.Chem.Soc.,1973,7829に記載の一般法)またはHBrにより処理することにより変換することができる。ヒドロキシ基を、ハライドのような脱離基を有する適当なアルキル誘導体でアルキル化することにより、R1a、R1bまたはR1c置換アルコキシが得られる。R1aハロゲンは、他のR1aに慣用的な手段により変換することができ、例えば、Synlett(2003),15,2428−2439およびAngewandte Chemie,International Edition,2003,42(44),5400−5449に記載のように、ヒドロキシ、アルキルチオール(チオールを介して)に、金属触媒カップリング反応、例えば銅を用いてアミノに変換することができる。
式HA−N(R20)R2’、(V)、(VII)および(IX)で示される化合物は、公知の化合物であるか、あるいは、公知の化合物の方法と類似の方法で調製することができ、例えばキナゾリノンおよびキナゾリンは、T.A.Williamson,Heterocyclic Compounds,6,324(1957)Ed.R.C.Elderfieldに記載のような標準的な経路により調製することができる。ピリダジンは、Comprehensive Heterocyclic Chemistry,Volume3,Ed A.J.BoultonおよびA.McKillopに記載の方法と類似の方法により調製することができ、ナフチリジンは、Comprehensive Heterocyclic Chemistry,Volume2,Ed A.J.BoultonおよびA.McKillopに記載の方法と類似の方法により調製することができる。
4−ハロゲノ誘導体、例えば(IX)は市販されているか、あるいは当業者に公知の方法により調製することができる。4−ブロモ−置換基は、キノリン−またはナフチリジン−4−オンから、三臭化リン(PBr)とDMF中で反応させることにより調製することができる。4−クロロキナゾリンは、対応するキナゾリン−4−オンから、オキシ塩化リン(POCl)または五塩化リン、PClと反応させることにより調製することができる。
式HA−N(R20)R2’、(V)、(VII)および(IX)の化合物に関しては、例えば、WO2004/035569、WO2004/089947、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06014580、WO06134378およびWO06137485を参照のこと。
スキーム5に示されるように、式(III)(Aは(ii)であり、XはCRであり、Wは結合であり、WおよびWは両方CHであり、RおよびRはHであり、RはOHであり)で示されるヒドロキシ−アミノメチルピロリジンは、二重に保護したキラル中間体(XV)から、分取HPLCにより分離した。ベンジルオキシカルボニル保護基を水素化により除去して(XIV)を得、アミノ官能基を、トリフルオロアセトアミド(XIII)に変換する。t−ブトキシカルボニル(Boc)保護基をHClで除去して、ピロリジン塩酸塩(III)を得る。
Figure 2009543850
中間体(XV)は、スキーム6の一般法により調製することができる:
Figure 2009543850
スキーム7において、式(III)(Aは(ii)であり、XはCRであり、Wは結合であり、WおよびWは両方CHであり、R、RおよびRはすべてHである)で示されるアミノメチルピロリジンは市販されているBoc−保護アミノメチルピロリジンから得ることができ、トリフルオロアセトアミドに変換される。
Figure 2009543850
式(III)(Aは(ii)であり、XはOであり、W、WおよびWは各々CHである)で示されるアミノメチルモルホリン中間体は、キラルジクロロベンジル中間体(XX)(WO2003082835)(スキーム8)から、最初にアミノ官能基をBoc−保護基(XIX)で保護し、ジクロロベンジル基を水素化により除去して(III)を得、モルホリンN−原子をベンジルオキシカルボニル基(クロマトグラフィーにより精製する)で保護し(XVIII)、水素化して、所望のモルホリン誘導体(III)を得ることができる。
Figure 2009543850
=O、R10=H)であるピリミジニルオキサゾノン単位R(C)を調製する方法を、スキーム9に記載する。
Figure 2009543850
適当な保護グリコール酸エチル(実施例1においてTHP−保護)を、ギ酸エチルおよび塩基、例えばTHFまたはジエチルエーテル中NaHを用いてホルミル化した。ついで、中間体ホルミルエノラート2を、アミジンとこの場合(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド3と反応させて、ピリミジノン4を得る。ピリミジノン4を、トリフルオロメタンスルホネートエステル(5)に変換し、ついで、これを、適当な溶媒、例えば1,4−ジオキサン中アンモニアと反応させて、アミン6を得る。ついで、アミノアルコール7を、6のTHP−保護基をメタノール中で酸を用いて除去して得る。7を塩基およびハロ−アセテートと、アルコール性溶媒、例えば無水エタノール中で処理して、二環式中間体8を直接得る。これを、塩基、例えばカリウムtert−ブトキシド、およびアルキル化剤、ブロモ酢酸エチルを用いて変換する。アミン塩基、例えばトリエチルアミンもまた、別法として、本明細書に記載のようにアルコキシド塩基に用いることができる(N.V.SazonovおよびT.S.Safonova,Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii,1971,1285−1288の例と同様に)。最終アルデヒド中間体9を、フェニルエテニル側鎖を酸化的に開裂させることにより得る。一の方法としては、8をNaIOで、1,4−ジオキサン−水の混合物中、触媒量のOsOと一緒に処理する。他の方法、例えばオゾン分解もまた、所望の変換に適している。
ピリミジンジヒドロピリドンアルデヒド(R(C)、Y=CHおよびR10=Cl)は、スキーム10に記載のように調製することができる。
Figure 2009543850
マロン酸ジメチル(10)のアニオンをアクリル酸エチル(11)と反応させ、トリエステル12を得る。12を(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(3)と、塩基の存在下で縮合させて、ジヒドロキシピリミジン13を得る。EtOH中のトリエチルアミンを、この変換に用いることができるが、好ましい条件は、MeOH中NaOMeである。後者の条件下では13のメチルエステル(R=Me)が得られる一方で、前者の条件を用いるとエチルエステルが得られることに注意すべきである。エステル形態、メチルまたはエチルのいずれかを、合成の残りの工程を行うのに用いることができる。13をPOClで処理して、ジクロロピリミジン14を得る。14をシールしたチューブ中NHOHの存在下で加熱することにより、通常成分15、16、および17の混合物を15および16を優勢に得ることができる。ついで、中間体15を、MeOH中KCOで処理することにより16に変換することができる。加えて、17を、エタノール性HClで処理することにより15(R=Et)に再び環化することができる。ついで、アルデヒド18を、16のオレフィン側鎖をOsOおよびNaIOを用いて、またはオゾン分解により酸化的に開裂させることにより得ることができる。
スキーム11は、デス−クロロアルデヒド20(R(C)、Y=CHおよびR10=H)を得るための、18の塩素置換基の一の有利な方法を説明する。これは、最初の18のアルデヒド基を、ジメチルアセタールをp−トルエンスルホン酸(p−TsOH)およびMeOHを用いて形成することにより保護して、19を得る。ついで、塩素を、H雰囲気下でPd−C触媒を用いる水素化により除去する。水性酸、例えばTFAおよび水で処理し、アルデヒド基を再び遊離させて、20を得る。
Figure 2009543850
スキーム12は、ピリミジン環の4位に別の置換基を組み入れたアナログ、例えば、R(C)(Y=CHおよびR10=OMeまたはMe)の製造方法を説明する。これらのアナログは、前記の中間体16から、種々の公知の方法を用いて調製することができる。スキーム13において、4−メトキシおよび4−メチル誘導体の調製を説明するが、類似または他の方法を、広範囲の置換基を組み入れるのに用いることができる。以下に示されるように、16を、還流メタノール中NaOMeで処理して、メトキシ−含有中間体21Aを得ることができる。メチル基は、16から、メチルボロン酸とのPd−介在反応により得ることができ、かくして、21Bが得られる。アルデヒド官能基を、再び、オゾン分解法を用いて、またはOsOおよびNaIOと反応させることにより酸化的に開裂させることにより再び遊離させて、22Aおよび22Bを得る。
Figure 2009543850
(C)(Y=OおよびR10=Cl)の調製に必要なピリミジンオキサジノンアルデヒドユニットは、Peace,Carman,Wulfman,Synthesis,658−661,(1971)に従って調製されるジメチルジアゾマロネート(23)から、スキーム13に記載のように調製される。23をグリコール酸エチルと、ロジウム触媒下で反応させて、置換マロネート24を得る。ピリミジン環系を、24と(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(3)、およびナトリウムメトキシドと反応させることにより構築して25を得る。中間体25を、メチルエステルをナトリウムメトキシド反応条件下で加水分解して得られるカルボン酸として得る。25をPOClで処理し、ついで、MeOHを加えて、二塩化−メチルエステル26を得る。塩素の1つをアンモニアに、26をNHOHで処理することにより変換し、第一級アミドを得、ついで、エチルエステル27にHClおよびEtOHを用いて変換した。極性溶媒、例えばDMF中の塩基、例えばKCOで処理することにより、オキサジノン環を形成する。通常、二環系28に変換するのに加熱を必要とする。アルデヒドへの還元は、2−フェニルエテニル側鎖の酸化的開裂により行うことができる。この特定の例において、28の側鎖はOsOおよびNaIOと反応して、アルデヒド29を得る。
Figure 2009543850
式(I)で示される化合物の調製についてのさらなる詳細を実施例に示す。
本発明による抗菌化合物/抗結核化合物は、他の抗菌化合物/抗結核剤化合物と同様に、ヒトまたは獣医薬としての使用に都合のよいいずれの方法によって、投与のために製剤化されてもよい。
本発明の医薬組成物は、経口、局所または非経口の使用に適した形態であるものを含み、ヒトを含む哺乳動物の結核を含む細菌感染症の治療に使用してもよい。
組成物はいずれの経路による投与のために製剤化されてもよい。組成物は、錠剤、カプセル、散剤、顆粒、トローチ、坐剤、クリームまたは、経口または滅菌非経口溶液または懸濁液のような液体製剤の形態であってもよい。
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏、クリームもしくはローション、眼用軟膏および点眼もしくは点耳剤、含浸包帯およびエアロゾールとして提供してもよく、保存剤、薬剤の浸透を補助する溶媒、軟膏およびクリーム中の皮膚軟化剤のような適切な標準的な添加剤を含んでもよい。
また製剤は、クリームまたは軟膏基剤およびローション用のエタノールまたはオレイルアルコールのような、適合する標準的な担体を含んでもよい。そのような担体は、製剤の約1%〜約98%まで存在してもよい。より一般的には、これらは製剤の約80%までを形成するであろう。
経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位投与剤形であってもよく、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントもしくはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールもしくはグリシン;打錠潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールもしくはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;または許容される湿潤剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、のような標準的な賦形剤を含んでもよい。錠剤は、通常の薬務において周知の方法によって被覆されていてもよい。経口用液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、使用前に水または適当なビヒクルでもどす乾燥製剤として提供してもよい。そのような液体製剤は、懸濁化剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルもしくは硬化食用油、乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレイン酸エステル、もしくはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、例えばアーモンド油、グリセリンのような油性エステル、プロピレングリコール、もしくはエチルアルコール;保存料、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピルもしくはソルビン酸、および、所望により、標準的な香料または着色料のような、標準的な添加剤を含んでもよい。
座剤は、標準的な坐剤基剤、例えば、カカオバターまたは他のグリセリドを含むであろう。
非経口投与のための液体単位剤形は、化合物および滅菌ビヒクル、好ましくは水、を利用して調製される。化合物を、使用するビヒクルおよび濃度に応じて、ビヒクル中に懸濁または溶解することができる。溶液の調製において、化合物を注射のための水に溶解し、滅菌濾過し、その後、適当なバイアルまたはアンプルに充填して、密封する。
有利には、局所麻酔剤、保存料および緩衝剤のような薬剤をビヒクル中に溶解することができる。安定性強化のため、組成物は真空化で水分が除去され、バイアルに充填した後冷凍される。ついで、凍結乾燥粉末をバイアル中に密閉し、注射のための水の入った添付のバイアルを供給し、使用前に液体にもどしてもよい。非経口の懸濁液は化合物がビヒクル中に溶解の代わりに懸濁していることおよびろ過による滅菌ができないことを除いて、実質的に同じ方法で調製する。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁する前に、エチレンオキシドに曝露することにより滅菌することができる。有利には、化合物の均一な分布を促進するため、界面活性剤または湿潤剤が組成物に含まれる。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%から、好ましくは10〜60重量%の活性物質を含んでもよい。組成物が単位用量を含む場合、各々の単位は、好ましくは、50−1000mgの活性成分を含有するであろう。成人の治療に用いられる投与量は、好ましくは、1日あたり100−3000mg、例えば、投与経路および頻度に応じて1日あたり1500mgであろう。そのような投与量は、1日あたり1.5〜50mg/kgに相当する。適切には、投与量は1日あたり5〜30mg/kgである。
式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中にある唯一の治療剤であってもよく、または、他の抗結核化合物を含む抗菌剤と組み合わせてもよい。他の抗菌剤がβ−ラクタムである場合、β−ラクタマーゼ阻害剤を用いてもよい。
式(I)で示される化合物は、グラム−陰性およびグラム−陽性の生物の両方を含む広範囲の生物に起因する細菌感染、例えば上気道および/または下気道感染症、皮膚および軟組織感染症および/または尿路感染症の治療に使用することができる。式(I)で示される化合物はまた、Mycobacterium tuberculosisにより引き起こされる結核の治療に用いることができる。いくつかの式(I)で示される化合物は、1つ以上の生物に対して活性であり得る。これは、本明細書に記載の方法により測定することができる。
以下の実施例は、式(I)で示される特定の化合物の調製および種々のMycobacterium tuberculosisを含む細菌性生物に対する式(I)で示される特定の化合物の活性を説明する。
実施例および実験例
一般
実施例における略号:
PSI=ポンド/平方インチ(1PSI=0.069bar)
RT/rt=室温
ES=エレクトロスプレー質量分析
LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析
HPLC=高速液体クロマトグラフィー(Rtは保持時間を意味する)
ある種の試薬はまた、本明細書において省略される。DCMはジクロロメタンを意味し、DMFはジメチルホルムアミドを意味し、DMSOはジメチルスルホキシドを意味し、MeOHはメタノールを意味し、TFAはトリフルオロ酢酸を意味し、THFはテトラヒドロフランを意味し、Pd/Cは炭素担持パラジウム触媒を意味する。Bocは、tert−ブトキシカルボニルを意味する。EtOHはエタノールを意味する。dppfは、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンである。EDCはN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]エチルカルボジイミド塩酸塩である。HOBtは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールである。
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルは、400または250MHzで記録し、化学シフトは、内部標準テトラメチルシラン(TMS)から低磁場側への百万分率(δ)で記録した。NMRデータの略語は以下の通りである:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレットダブレット、dt=ダブレットトリプレット、app=見かけ、br=ブロード。JはNMRのカップリング定数を示し、ヘルツで測定される。CDClは、ジュウテリオクロロホルム、DMSO−dはヘキサジュウテリオジメチルスルホキシド、CDODはテトラジュウテリオメタノールである。質量スペクトルは、エレクトロスプレー(ES)イオン化法を用いて得られた。すべての温度は、摂氏で記録する。セライト(登録商標)は、酸洗浄珪藻土シリカからなる濾過補助剤であり、Manville Corp.,Denver,Coloradoの登録商標である。MDAPまたはマス・ディレクテット・オートプレパレーションは、質量指向分取HPLCである(ZQ質量分析計(Waters)を用いる)。トリエテニルボロキシン・ピリジン複合体の調製は、Kerins,Fergal;O’Shea,DonalF.;J.Org.Chem.(2002)67(14)4968に記載されている。MP−カルボネートは、マクロ多孔性トリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカルボネート(Argonaut Technologies)を意味する。Amberlyst(登録商標)A21は、アルキルアミン官能基との弱塩基性マクロ網状樹脂であり、Rohm & Haas Co.の登録商標である。SCXは、強カチオン交換樹脂(ベンゼンスルホン酸)を含有するイオン交換カラムであり、Varian,USA.Chiralpak IAにより提供され,Chiralpak AS−HおよびChiralcel ODは、ポリサッカライド系キラルHPLCカラム(Chiral Technologies Inc.)である。Chiralpak AS−Hカラムは、アミローストリス[(S)−アルファ−メチルベンジルカルバメート)でコートされた5umシリカからなり、Chiralpak IAカラムは、アミローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)で固定化した分取カラム用のシリカ(5um粒度、21mmID×250mmL)からなる。Chiralpak ADおよびAD−Hカラムは、アミローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)でコートされた分取カラム用シリカ(5um粒度 AD−Hおよび10um粒度 AD,21mmID×250mmL;20uM粒度 AD,101mmID×250mmL)からなる(Chiral Technologies USA)。測定した保持時間は、クロマトグラフィー法を行う条件に依存する。下記実施例において引用される場合、これらは、溶出の順番を示す。
水素化リチウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジ−イソブチルアルミニウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムおよびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリドを含む、金属水素化物に関する反応は、アルゴンまたは他の不活性ガス下で行われる。
当業者であれば、他の調製物の一般的方法に従って、または他の調製方法により実施される調製に対する言及は、時間、温度、後処理条件、試薬量等のわずかな変化などの操作条件の変化を包含していてもよいことを認識するであろう。
実施例1 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)7−(メチルオキシ)キノリン
NaH(3.3g;137.93mmol)の無水DMF(160ml)中懸濁液を、アルゴン雰囲気下で撹拌しながら0℃に冷却した。無水DMF(320ml)中に溶解した7−キノリノール(8g;55.17mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下0℃で1時間撹拌した。混合物を室温に加温し、MeI(7.8ml;55.17mmol)を加え、反応物を1時間撹拌した。氷水を注意深く加え、得られた混合物をEtOAc(3×500ml)で抽出した。この抽出からの有機層を水(400ml)およびブライン(400ml)で洗浄した。得られた有機層をMgSOで乾燥し、溶媒を除去して、所望の化合物を得た(8.76g;99%)。
MS(ES+) m/z 160(MH
(b)7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)キノリニウムヨウダイド
7−(メチルオキシ)キノリン(8.76g;55.09mmol)およびヨウ化アリル(19.72ml;110.18mmol)を、トルエン(120ml)中95℃で1時間還流し、さらにヨウ化アリル(9.86ml;55.09mmol)を加え、反応温度を110℃に上げた。さらに1時間後、反応温度を120℃に上げ、さらに0.5時間反応を続けた。溶媒を減圧下で除去し、得られた褐色固体をトルエンおよびジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を減圧オーブン中で一晩乾燥して、所望の生成物を得た(14.81g;82%)。
MS(ES+) m/z 201(MH
(c)7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン
7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)キノリニウムヨウダイド(14.81g;45.43mmol)、KOH(11.20g;199.89mmol)およびK[Fe(CN)](32.78g;99.95mmol)を、1:1の水:1,4−ジオキサン(400ml)中アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌した。さらにKOH(1.1g;19.9mmol)およびK[Fe(CN)](3.28g;10.0mmol)を反応物に加え、同じ条件下で0.5時間にわたって撹拌した。EtOAc(500ml)および水(500ml)を加えた。ついで、層を分離し、合した有機層を水で洗浄し、ついで、濃縮した。ついで、粗残渣を、0−5%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(4.90g;51%)。
MS(ES+) m/z 216(MH
(d)[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド
7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(2g;9.3mmol)をDCM(100ml)中に溶解し、Oで−78℃で30分間反応物をバブリングした。ついで、アルゴンで10分間バブリングして、過剰なOを除去し、ついで、反応物を硫化ジメチル(2.3ml、37.2mmol)でクエンチした。反応物を室温に加温し、さらに20分間撹拌した。すべての溶媒を除去し、所望の化合物を得た(2.31g)。このアルデヒドの別の合成については、実施例52(a)−(e)を参照のこと。
MS(ES+) m/z 218(MH
(e)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド(65mg、0.3mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(105mg、0.3mmol)のクロロホルム(3ml)およびMeOH(3ml)中溶液を、室温で1時間撹拌した。ついで、混合物をNaBH(OAc)(190.8mg、0.9mmol)で処理し、室温で0.5時間撹拌した。1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(52mg、0.15mmol)およびNaBH(OAc)(127mg、0.6mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、残渣を、0−10%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(92mg、56%)。
MS(ES+) m/z 551(MH+)
(f)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(92mg)のクロロホルム(1.5ml)中溶液に、1,4−ジオキサン(1.5ml)中4NのHClを加え、反応物を室温で1時間撹拌した。さらに1,4−ジオキサン(0.5ml)中の4NのHClを加え、反応物を0.5時間室温で撹拌し、ついで、溶媒を除去した。残渣をMeOH(25ml)中に溶解し、Amberlyst A21塩基性樹脂で、pHが6になるまで処理した。残渣を濾過し、溶媒を除去し;残渣を、0−20%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(67mg、89%)。
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.72(m,2H),2.06(m,2H),2.38(t,2H),2.76(t,2H),3.15(m,2H),3.80(bs,1H),3.90(s,2H),3.95(s,3H),4.28−4.35(m,4H),4.50(t,2H),6.51(d,1H),6.82(dd,1H),6.90(s,1H),7.01(d,1H),7.45(d,1H),7.59(d,1H),8.09(s,1H)
MS(ES+) m/z 451(MH
この物質を、DCM/メタノール中に溶解し、1当量の4MのHCl/1,4−ジオキサンを加え、ついで、乾燥して、黄色固体を得ることにより、塩酸塩に変換した。
実施例2 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン塩酸塩
および
実施例3 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−2(1H)−キノリノン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)N−(3−フルオロフェニル)−3,3−ビス(メチルオキシ)プロパンアミド
3−フルオロアニリン(50g、450mmol)をトルエン(500ml)中に溶解し、25%のMeOH(120ml)中NaOMeおよび(2E)−3−(メチルオキシ)−2−プロペン酸メチル(57.4ml、495mmol)を加えた。混合物を70℃に加熱し、この温度で2.5時間撹拌した。ついで、溶媒を最初の有機溶媒容量付近に減らし、ついで、NHClでpH7になるまで処理した(約500ml用いた)。EtOAcを反応物に加え、層を分離し、ついで、水層をEtOAcで3回抽出し、合した有機層をMgSOで乾燥した。溶媒を除去し、粗残渣を、30−50%EtOAc/40−60石油エーテル勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有するフラクションを濃縮して、所望の化合物(40.68g、40%)および純度に劣るバッチ(6.17g、6%)を得た。
MS(ES+) m/z 228(MH
(b)7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
70%HSOの溶液を、冷HSO(35ml)を冷水(15ml)に、温度を10〜20℃に確実に保持しながら添加することにより調製した。微粉状のN−(3−フルオロフェニル)−3,3−ビス(メチルオキシ)プロパンアミド(6.17g、27.2mmol)を、氷中に容器を保持しながら、この溶液に注意深く加えた。これを1時間撹拌し、ついで、氷水(70ml)を加えた。ついで、これをさらに水(230ml)で希釈した。混合物をさらに30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、減圧オーブン中で一晩乾燥して、所望の生成物を得た(3.67g、83%)。この物質は、約10%の異性体 5−フルオロ−2(1H)−キノリノンを含有していた。
MS(ES+) m/z 164(MH
(c)7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン
7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(1.53g、9.39mmol)のDMF中懸濁液に、0℃で、水素化ナトリウム(0.83gの油中60%w:w分散液、20.65mmol)を加え、反応物を室温に0.5時間にわたって加温し、ついで、ヨウ化アリル(1.91ml、20.65mmol)を加えた。反応物をさらに0.25時間室温で撹拌し、ついで、水(100ml)を加えた。ついで、水相を、DCM中10%MeOH(3×200ml)で抽出し、合した有機相を乾燥し、蒸発させ、残渣を、10%DCM中MeOH勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(0.91g、48%)。この物質は、約10%の異性体5−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノンを含有していた。
MS(ES+) m/z 204(MH
(d)(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(0.909g、4.48mmol)の1,4−ジオキサン(50ml)および水(30ml)中溶液を、0℃で、過ヨウ素酸ナトリウム(2.20g、10.30mmol)およびOsO(水中4%、5ml)で処理した。反応物を室温に加温し、室温で1時間撹拌し、ついで、さらに30mlの水を加え、1時間後、さらに過ヨウ素酸ナトリウム(2.20g、10.30mmol)を加え、さらに2時間後、さらに過ヨウ素酸ナトリウム(4.20g、19.70mmol)を加えた。ついで、反応物を室温で0.5時間撹拌し、水で処理し、DCM(×3)で抽出した。合した有機物を乾燥し、蒸発させて、所望の生成物を得た(0.50g、88%)。この物質は、約10%の異性体(5−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒドを含有していた。
MS(ES+) m/z 206(MH
(e)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(123mg、0.602mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(210mg、0.602mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.5ml)中混合物を、2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(383mg、1.806mmol)を添加した。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(10ml)を添加した。ついで、反応物を、DCM中10%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(240mg、74%g)。この物質は、約10%の異性体1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(5−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメートを含有していた。
MS(ES+) m/z 539(MH
(f)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(240mg、0.446mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(5ml)中溶液に、1,4−ジオキサン(5ml)中4MのHClを加え、反応物を室温で0.5時間撹拌し、飽和NaHCO(10ml)で処理した。ついで、反応物をDCM中10%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(178mg、91%)を得た。この物質は、約10%の異性体1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−2(1H)−キノリノンを含有していた。
この物質を、複数回注入するluna C18(2)(3ミクロン)カラムの分取HPLC(HO(0.1%TFA)およびCHCN(0.1%TFA)で溶出、流速1.0mL/分、254nmでのUV検出)により分離して、標題化合物の遊離塩基 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(46mg、98%純度)および1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−2(1H)−キノリノン(4.6mg、98%純度)を得た。
主異性体(1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン)に関するデータ:
MS(ES+) m/z 439(MH
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.48−1.55(2H,m),1.58−2.00(2H,m),2.15−2.28(2H,m),2.51−2.71(3H,m),2.95−3.08(2H,m),3.70(2H,s),4.25−4.44(m,6H),6.58−6.62(1H,m),6.82(1H,s),6.80−6.95(1H,m),7.70(1H,d,J11Hz),7.45−7.55(1H,m),7.62(1H,d,J10Hz),8.09(s,1H)
副異性体1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−2(1H)−キノリノンに関するデータ:
MS(ES+) m/z 439(MH
H NMR(500MHz)δ(MeOD)1.31−1.44(2H,m),1.80−1.88(2H,m),2.01−2.11(2H,m),2.39−2.58(3H,m),2.95−3.01(2H,m),3.68(2H,s),4.15−4.41(m,6H),6.61(1H,d,J10Hz),6.88(1H,s),6.95(1H,t,J9Hz),7.34(1H,d,9Hz),7.55(1H,m),7.90(1H,s),8.00(1H,d,J10Hz)
ついで、これらの化合物を、DCM/メタノール中に溶解し、1当量の4MのHCl/1,4−ジオキサンを加え、ついで、蒸発させて乾燥することによりそのHCl塩に変換した。
実施例4 7−フルオロ−1−(2−{4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(594mg;2.89mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(578mg;2.89mmol)のクロロホルムおよびメタノール(20ml:20ml)の1:1混合物中の混合物を、アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌した。ついで、混合物をNaBH(OAc)(1.83g;8.67mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。さらに1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(297mg;1.45mmol)を加え、反応物をさらに0.5時間同じ条件下で撹拌した。ついで、これをNaBH(OAc)(915mg;4.34mmol)で再び処理し、さらに0.75時間室温で撹拌した。さらに、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(118mg;0.578mmol)を加え、反応物をさらに10分間室温で撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(366mg;1.73mmol)を加え、反応物をさらに25分間撹拌した。溶媒を除去し、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、純粋でない所望の化合物を得た(1.32g、117%)。
MS(ES+) m/z 390(MH
(b)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(1.32g;3.39mmol)を、クロロホルム(10ml)およびHCl(12ml)の混合物中に溶解し、ついで、アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌した。ついで、塩をMeOH中に溶解し、すべての溶媒を除去した。残渣をMeOH中に再び溶解し、Amberlystイオン交換樹脂と中性pHになるまで撹拌した。ついで、これを濾過し、溶媒を除去した。粗残渣を、0−20%2MのNH:MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(632mg;64%)。
MS(ES+) m/z 290(MH
(c)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(100mg;0.364mmol)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例61を参照のこと)(57mg;0.364mmol)の混合物を、クロロホルムおよびメタノール(5ml:1ml)の5:1混合物に加え、アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌した。ついで、混合物をNaBH(OAc)(231mg;1.092mmol)で処理し、さらに1時間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、粗残渣を、0−15%MeOH/DCM勾配を用いてシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を遊離塩基として得た(140mg;92%)。
MS(ES+) m/z 441(MH
δHCDCl,(400MHz)1.68(m,2H),2.01(s,2H),2.04(s,3H),2.34(t,2H),2.74(t,3H),3.15(m,2H),3.92(s,2H),4.43(t,2H),.5.48(bs,2H),5.75(s,2H),6.62(d,1H),6.96(m,1H),7.24(m,2H),7.52(m,1H),7.64(d,1H),8.00(s,1H)
この化合物を、得られた遊離塩基をMeOH中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることにより二HCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例5 6−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(100mg;0.346mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(66mg;0.346mmol)を用い、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製する実施例4(d)の一般方法により、標題化合物を遊離塩基として得た(100mg;64%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
δHCDCl,(400MHz)1.76(dd,2H),2.05(m,6H),2.31(t,2H),2.75(m,2H),2.82(bs,1H),3.19(m,2H),3.95(s,2H),4.43(t,2H),4.62(s,2H),6.62(d,1H),6.95(d,2H),7.21(d,2H),7.53(m,1H),7.63(d,1H)
この物質を、遊離塩基をDCM/メタノール中に溶解し、4MのHCl/1,4−ジオキサンを添加し、ついで、蒸発させて乾燥して、黄色固体を得ることにより二塩酸塩に変換した。
実施例6 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)3,4,6−トリクロロピリダジン
これを、Kasnarら、Nucleosides & Nucleotides(1994),13(1−3),459−79の方法を少し改変して調製した。
硫酸ヒドラジン塩(51g)を水(250ml)中に懸濁し、加熱還流し、無水ブロモマレイン酸(90.38g)を滴下した。混合物を4時間加熱還流し、ついで、室温に冷却した。反応を29g硫酸ヒドラジン、53g無水ブロモマレイン酸および130ml水で繰り返した。沈殿物を濾過により回収し、水およびアセトンで洗浄し、減圧下で合したバッチとして乾燥して、4−ブロモ−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオンを白色固体として得た(113g)。
2つのバッチの固体を、オキシ塩化リン(2×200ml)で処理し、3.5時間加熱還流した。混合物を冷却し、蒸発させ、トルエンと共沸させた。残渣を、ジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配し、DCMで2回抽出した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。この残渣をジクロロメタン中に溶解し、シリカゲル(300g)のクロマトグラフィー(溶出液としてDCM)に付して、白色固体を得た(101.5g、87%)。
(LC/MS分析は、約20−30%の不純物、ブロモ−ジクロロピリダジンの異性体を示した)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 184/185/186(MH+)、トリクロロピリダジン
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 228/229/231(MH+)、ブロモ−ジクロロピリダジン
(b)2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール
エチレングリコール(55ml)のテトラヒドロフラン(200ml)中溶液を、約0℃(氷浴で冷却)で、水素化ナトリウム(油中60%分散液、5.9g)で40分にわたって処理した。添加が完了した後、不純物としてブロモ−ジクロロピリダジンを含有する3,4,6−トリクロロピリダジン(27g)を滴下し、さらに乾燥THF(50ml)で洗浄し、混合物を0℃で1時間撹拌し、ついで、室温にて一晩撹拌した。混合物を濃縮(1/3の容量に)し、ついで、炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、クロロホルム(5×)および酢酸エチル(3×)で抽出した。合した有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、固体を濾過し、CHCl(×3)で洗浄し、減圧オーブン中40℃で一晩乾燥し、いくらかのブロモ−誘導体(10−15%)を含有する白色固体(25.5g、83%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 209/211(MH+)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 255/7(MH+)、ブロモ−誘導体
(c)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
ブロモ−誘導体(15.46g;0.0703mol)を含有する2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノールの乾燥1,4−ジオキサン(1.2L)中溶液を、水素化リチウム(2.3g;0.28mol)で処理し、アルゴン雰囲気下室温にて1時間撹拌し、ついで、110℃一晩加熱した。反応混合物を湿1,4−ジオキサン、ついで、氷水でクエンチした。溶液を蒸発させて、半分の量にし、pH8を5M塩酸で3にし、蒸発させて、乾燥した。水を加え、残渣を、5回クロロホルムで抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、白色固体を得た(12.4g、約77%)(約15%のブロモ種を含有する)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 173/5(ClMH+);217/9(BrMH+)
(d)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
約15%のブロモ種を含有する3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(13.6g、0.079mol)のジメトキシエタン(400ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下で10分間脱気し、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2g)、炭酸カリウム(10.33g)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(11.32g)および水(55ml)を加えた。混合物を95℃で48時間加熱し、冷却し、蒸発させて、乾燥した。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで5回抽出した。抽出物を乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、残渣を、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル(500g)のクロマトグラフィーに付して、生成物(6.43g、50%);[また、いくらかの不純物のフラクション(1.8g)]を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 165(MH+)
(e)6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(11.58g)の1,4−ジオキサン/水(600ml/180ml)中氷冷溶液を、四酸化オスミウム水溶液(4%w/v、25ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(43g)で処理した。この混合物を室温に加温し、7時間撹拌した後、混合物を蒸発させて乾燥し、1,4−ジオキサンと共沸させた。シリカゲル、1,4−ジオキサンおよびクロロホルムを加え、混合物を蒸発させて、一晩乾燥し、ついで、シリカカラム(400g)に加え、クロロホルム、ついで、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して白色固体を得た(7.55g、64%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 167(MH+)
(f)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(100mg、0.346mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(57mg、0.346mmol)を用い、0−12%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製する、実施例4(d)の一般法により、標題化合物を遊離塩基として調製した(86mg、66%)。
δHCDCl,(400MHz)1.65(m,2H),2.03(s,1H),2.06(s,4H),2.40(t,2H),2.75(m,3H),3.17(d,2H),3.93(bs,2H),4.05(s,2H),4.38(m,2H),4.47(m,2H),4.53(m,2H),6.62(d,1H),6.97(m,1H),7.08(s,1H),7.31(d,1H),7.53(m,1H),7.65(d,1H)
MS(ES+) m/z 440(MH
この物質を、遊離塩基をDCM/メタノール中に溶解し、4MのHCl/ジオキサンを加え、ついで、蒸発させて乾燥して、黄色固体を得ることにより二塩酸塩に変換した。
実施例7 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(合成に関しては、WO2004058144、実施例53(g)を参照)(5.040g、19.61mmol)をMeOH(200ml)中で炭酸水素ナトリウム(3.29g、39.22mmol)および10%炭素担持パラジウム(2.5g)と一緒に撹拌し、得られた懸濁液を、1気圧の水素圧下4時間水素化した。混合物を、セライトで吸引濾過し、固体をMeOH(500ml)で洗浄した。合した濾液と洗浄液を、減圧下で約50mlに濃縮して、ついで、水(200ml)およびDCM(300ml)で処理した。水相を分離し、DCM(300ml)で2回以上抽出した。合した有機相を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、所望の化合物を灰白色固体として得た(3.044g、87%)。
MS(ES+) m/z 179(MH
(b)7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(3.044g、17.101mmol)の氷酢酸(50ml)中懸濁液を、アルゴン雰囲気下室温で、酢酸(50ml)中33%HBrで処理した。室温で18時間撹拌した後、溶媒を蒸発させた(多量のHBrの煙が発生した)。残渣を酢酸(100ml)で処理し、再び蒸発させ、ついで、水(200ml)と撹拌し、懸濁液のpHを、固体炭酸水素ナトリウムを添加することによりpH4に調節した。ついで、混合物を室温で1時間撹拌し、ついで、固体を吸引濾過して、灰白色固体を得た。生成物を2時間焼結吸引して乾燥し、ついで、減圧デシケーター中Pで一晩乾燥して、所望の化合物を白色固体として得た(2.412g、86%)。
MS(ES+) m/z 165(MH
(c)7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(2.152g、13.122mmol)を乾燥DMF(40ml)中に、アルゴン雰囲気下0℃で溶解し、撹拌懸濁液を水素化ナトリウム(1.155gの60%w:w油中分散液、2.2当量)添加して処理した。懸濁液を室温に加温した。室温で30分間撹拌した後、混合物をヨウ化アリル(2.67ml、2.2eq)で処理し、ついで、さらに30分間撹拌し、ついで、水(100ml)を加えた。ついで、混合物をDCM(3×200ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて残渣を得、これを、DCM中0−10%メタノール勾配を用いるカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を明褐色固体として得た(1.683g、63%)。
MS(ES+) m/z 205(MH
(d)(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(1.683g、8.25mmol)を1,4−ジオキサン(100ml)中に溶解し、水(50ml)を加えた。溶液を0℃に冷却し、過ヨウ素酸ナトリウム(5.29g、24.75mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(9mLの4%水溶液)を加えた。撹拌混合物を室温に加温し、ついで、室温で1時間撹拌した。ついで、混合物をさらに100mlの水および過ヨウ素酸ナトリウム(10.58g、49.5mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。混合物を約50mlまで蒸発させて、残渣をDCM中20%メタノール(3×300ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(主に、メチルヘミアセタールとして)を灰白色固体として得た(1.531g、90%)。
MS(ES+) m/z 239(MH)は、提案したヘミアセタール構造と一致し、NMR(400MHz、メタノール−d4)もまた、提案したヘミアセタール構造と一致した。
(e)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(主に、メチルヘミアセタールとして)(441mg)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)参照)(747mg、2.141mmol)のクロロホルム(20ml)およびMeOH(1ml)中混合物を2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(1.36g、6.422mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOHで抽出した(3×200ml)。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を白色泡沫体として得た(900mg、78%)。
MS(ES+) m/z 540(MH
(f)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(900mg、1.67mmol)のクロロホルム(10ml)およびMeOH(10ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(10ml)を加え、反応物をアルゴン雰囲気下室温で0.5時間撹拌し、ついで、蒸発させ、飽和NaHCO水溶液で処理した。ついで、DCM中の10%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(595mg、81%)。
MS(ES+) m/z 440(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.25−1.42(2H,m),1.81−1.98(2H,m),2.01−2.21(2H,m),2.40−2.55(1H,m),2.62−2.74(2H,t),3.00−3.12(2H,m),3.78(2H,s),4.25−4.35(m,4H),4.63(2H,t),6.81(1H,s),6.84(1H,d,J10Hz),7.51(1H,d,J8Hz),7.68(1H,d,J10Hz),7.98(1H,d,J8Hz),8.08(1H,s)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて乾燥して、白色固体を得た(597mg)。
実施例8 1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(1.09g、5.291mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(1.06g、5.291mmol)のクロロホルム(50ml)およびMeOH(2.5ml)中混合物を2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(3.37g、15.873mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(1.591g、77%)。
MS(ES+) m/z 391(MH
(b)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(1.591g、4.079mmol)のクロロホルム(15ml)およびMeOH(15ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(15ml)を加えた。反応物を室温で0.5時間撹拌し、ついで、蒸発させて、所望の化合物をわずかに純粋でない白色固体として得、これをさらに精製することなく用いた(1.633g、110%)。
MS(ES+) m/z 291(MH
(c)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(145mg、0.399mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.1ml)中混合物を、トリエチルアミン(161μl、1.162mmol)で処理し、0.25時間撹拌し、ついで、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例126(e)を参照)(59mg、0.363mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(231mg、1.089mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(132mg、76%)。
MS(ES+) m/z 438(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.39−1.58(2H,m),1.88−2.09(4H,m),2.11−2.28(2H,m),2.50−2.72(3H,m),2.72−2.82(2H,t),2.92−3.03(2H,m),3.82(2H,s),4.21(2H,t),4.33(2H,t)6.86(1H,d,J10Hz),6.99(1H,s),7.58(1H,dd,J10.5,2Hz),7.90(1H,d,J10Hz),8.08(1H,s),8.42(1H,dJ2.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例9 1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(127mg、0.350mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.1ml)中混合物を、トリエチルアミン(154μl、1.018mmol)で処理し、0.25時間撹拌した後、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(53mg、0.318mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(202mg、0.954mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(46mg、30%)。
MS(ES+) m/z 441(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.39−1.58(2H,m),1.88−2.09(4H,m),2.11−2.28(2H,m),2.50−2.72(3H,m),2.72−2.82(2H,t),2.92−3.03(2H,m),3.82(2H,s),4.21(2H,t),4.33(2H,t)6.86(1H,d,J10Hz),6.99(1H,s),7.58(1H,dd,J10.5,2Hz),7.90(1H,d,J10Hz),8.08(1H,s),8.42(1H,dJ2.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例10 1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(141mg、0.388mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.1ml)中混合物を、トリエチルアミン(156μl、1.130mmol)で処理し、0.25時間撹拌した後、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例61を参照)(59mg、0.353mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(224mg、1.058mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(110mg、64%)。
MS(ES+) m/z 442(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.38−1.56(2H,m),1.85−2.01(2H,m),2.11−2.30(2H,m),2.49−2.72(3H,m),2.91−3.03(2H,m),3.84(2H,s),4.30−4.36(m,2H),5.74(2H,s),6.85(1H,d,J10Hz),7.21(1H,s),7.61(1H,dd,J10.5,2Hz),7.88(1H,d,J10Hz),8.00(1H,s),8.42(1H,dJ2.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例11 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)8−ブロモ−2,7−ビス(メトキシ)−1,5−ナフチリジン
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(合成に関しては、WO2004058144、実施例53(g)を参照)(11.215g、43.64mmol)を、メタノール(100mL)中アルゴン雰囲気下室温で撹拌し、ナトリウムメトキシドのメタノール中溶液(94mlの約25%溶液、10当量)を加えた。混合物を50℃に1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、ついで、水(500ml)およびブライン(500ml)で希釈し、DCM(2×300ml)で抽出した。DCM抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、8−ブロモ−2,7−ビス(メトキシ)−1,5−ナフチリジンをクリーム色の固体として得た(11.21g、95%)。
MS(ES+) m/z 269/271(MH
(b)2,7−ビス(メトキシ)−1,5−ナフチリジン
8−ブロモ−2,7−ビス(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(11.21g、41.673mmol)をMeOH(400mL)中で炭酸水素ナトリウム(7.00g、83.35mmol)および10%炭素担持パラジウム(2.8g)と一緒に撹拌し、得られた懸濁液を、1気圧の水素圧下で18時間水素化した。混合物をセライトで吸引濾過し、固体をエタノール(300ml)で洗浄した。濾液減圧下で濃縮し、残渣をDCM(300ml)および水(300ml)で処理した。水相をDCMで抽出した(2×300ml)。合した有機相を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、2,7−ビス(メトキシ)−1,5−ナフチリジンをクリーム色の固体として得た(7.45g、94%)。
MS(ES+) m/z 191(MH
(c)7−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
氷酢酸(100ml)中、アルゴン雰囲気下室温で撹拌した2,7−ビス(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(7.45g、39.210mmol)溶液を、酢酸中33%HBr(100ml)で処理した。室温で18時間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させ(多量のHBrガスが発生した)。橙色固体の残渣を水(約250ml)と撹拌し、懸濁液のpHを固体炭酸水素ナトリウムを添加することにより約pH6に調節した。ついで、混合物を濾過し、減圧デシケーター中Pで一晩乾燥して、7−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンを灰白色固体として得た(5.958g、86%)。
MS(ES+) m/z 177(MH
(d)7−(メトキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
7−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(5.958g、33.852mmol)を乾燥DMF(100ml)中に、アルゴン雰囲気下室温で懸濁させ、撹拌懸濁液を水素化ナトリウム(2.98g、油中60%懸濁液、74.48mmol)で処理し、室温で0.5時間撹拌した。ヨウ化アリル(6.88ml、74.475mmol)を加えた。反応物を室温で0.5時間撹拌し、ついで、混合物を水で300mlまで希釈し、DCM(3×300ml)で抽出した。DCM抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、褐色ガムを得、これを、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(4.096g、56%)。合成したフラクションを、ジエチルエーテルでトリチュレートして、さらに化合物(0.95g、13%)を得た。
MS(ES+) m/z 217(MH
(e)[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)
7−(メトキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(5.046g、23.361mmol)を1,4−ジオキサン(100mL)および水(100mL)中に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(12.49g、58.402mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(5mLの4%水溶液)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、水(200ml)を加え、混合物をさらに1時間撹拌した。反応物を約300mlに濃縮して、20%MeOH/DCM(3×400ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)を黄色固体として得た(3.807g、75%)。
MS(ES+) m/z 219,251(MH)(提案したヘミアセタール構造に一致する)
(f)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(530mg、2.431mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(848mg、2.431mmol)のクロロホルム(20ml)およびMeOH(1ml)中混合物を2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(1.546mg、7.293mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(833mg、62%)。
MS(ES+) m/z 552(MH
(g)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(833mg、1.512mmol)のクロロホルム(10ml)およびMeOH(10ml)中溶液を、1,4−ジオキサン中4MのHCl(10ml)で処理し、反応物を室温で0.5間撹拌し、ついで、蒸発させ、飽和NaHCO水溶液(50ml)で処理した。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(462mg、68%)
MS(ES+) m/z 452(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.35−1.53(2H,m),1.85−2.00(2H,m),2.11−2.28(2H,m),2.43−2.71(3H,m),2.92−3.05(2H,m),3.78(2H,s),3.98(3H,s),4.26−4.40(m,6H),6.74(1H,d,J10Hz),6.82(1H,s),7.25(1H,s),7.82(1H,d,J10Hz),8.10(1H,s),8.28(1H,dJ2.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例12 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド(2.31g、10.65mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(3.15g、15.98mmol)を、クロロホルムおよびメタノール(140ml)の1:1混合物中で1時間アルゴン雰囲気下室温で撹拌した。ついで、この混合物をNaBH(OAc)(10.16g、47.93mmol)で処理し、さらに45分間撹拌した。溶媒を反応物から除去し、粗残渣を、0−35%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(2.0g;47%)。
MS(ES+) m/z 402(MH
(b)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(2.25g;5.61mmol)を、クロロホルム(20ml)およびHCl(15ml)の混合物中に溶解し、アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌した。塩をMeOH中に溶解し、少量のトルエンを加え、すべての溶媒を除去した。残渣を再びMeOH中に溶解し、Amberlystイオン交換樹脂と、中性pHになるまで撹拌した。樹脂を濾過し、溶媒を除去し、粗残渣を、0−20%2MのNH:MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(900mg;54%)。
(c)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(300mg;0.99mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(164mg;0.99mmol)を、クロロホルムおよびメタノール(10ml:2ml)の5:1混合物中に溶解し、アルゴン雰囲気下室温で4日間撹拌した。ついで、これを、NaBH(OAc)(634mg、2.97mmol)で処理し、1時間撹拌した。さらに、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(25mg;0.15mmol)を加え、混合物を一晩室温で撹拌した。さらに、NaBH(OAc)(300mg;1.38mmol)を加え、30分間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、粗残渣を、0−30%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の化合物を含有するフラクションを濃縮して、生成物を酢酸塩として得た(306mg;68%)。
δHCDCl,(400MHz)1.57(m,2H),2.0(m,3H),2.33(t,2H),2.63(m,1H),2.74(t,2H),3.12(d,2H),3.94(s,3H),4.01(s,2H),4.37(m,2H),4.51(m,4H),6.51(d,1H),6.82(dd,1H),6.99(d,1H),7.04(s,1H),7.45(d,1H),7.59(d,1H)
MS(ES+) m/z 452(MH
この化合物を、遊離塩基をMeOH中に溶解し、これを1,4−ジオキサン中4MのHClで処理することにより二HCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例13 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1−(2−プロパン−1−イル)−7−(2−プロパン−1−イルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1,8−ナフチリジン−2,7(1H,8H)−ジオン(8.0g、49.4mmol)(Newkome,George Rら、Journal of Organic Chemistry(1981),46(5),833−9の方法に従って調製した)のDMF(200ml)中懸濁液を、アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(2.2gの鉱油中60%分散液、1.3g、55mmol)で処理し、ついで、40℃で20分間加熱した。臭化アリル(約5ml)を加えた。40℃で2時間後、さらに水素化ナトリウム(2.2gの鉱油中60%分散液、1.3g、55mmol)およびヨウ化アリル(約5ml)を加えた。さらに40℃で1時間後、混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム(5ml)でクエンチし、混合物を蒸発させ、残渣を、ヘキサン中0−10%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、生成物を黄色油として得た(5.2g、45%)。
MS(ES+) m/z 243(MH
(b)1−(2−プロパン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−2,7(1H,8H)−ジオン
1−(2−プロパン−1−イル)−7−(2−プロパン−1−イルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(440mg、1.8mmol)の酢酸(1ml)中溶液を、酢酸(1ml)中33%臭化水素で処理し、50℃で1時間、80℃で10時間加熱した。混合物を蒸発させて、乾燥し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(約5ml)でpH4にした。混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、生成物を黄色油として得た(123mg、34%)。
MS(ES+) m/z 203(MH
(c)7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(2−プロパン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−2,7(1H,8H)−ジオン(123mg、0.61mmol)のDMF(2ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下、カリウムt−ブトキシドのTHF中溶液(1M;0.7ml、0.7mmol)、ついで、ヨウ化メチル(0.06ml、142mg、1mmol)を加えた。30分後、混合物を蒸発させ、残渣を、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、油を得た(120mg、92%)。
MS(ES+) m/z 217(MH
(d)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(110mg、0.51mmol)の1,4−ジオキサン/水(6ml/6ml)中溶液を、四酸化オスミウム溶液(水中4%、0.6ml)、ついで、過ヨウ素酸ナトリウム(500mg、2.3mmol)で処理した。2時間後、さらに水(6ml)を加えた。さらに2時間後、さらに過ヨウ素酸ナトリウム(1.3g、6mmol)および水(6ml)を加えた。1時間後、混合物を濃縮し、ブライン(30ml)およびジクロロメタン(30ml)中10%メタノール間で分配した。水相をジクロロメタン中10%メタノール(2×30ml)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させて褐色油を得(100mg)、これをジクロロメタン/メタノール(3ml/0.3ml)中に溶解し、ついで、1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(160mg、0.46mmol)およびトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(320mg、1.5mmol)で処理した。1時間後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で処理した。有機抽出物をシリカカラムに加え、ジクロロメタン中0−30%メタノールで溶出して、油を得た(170mg、2工程で67%)。
MS(ES+) m/z 552(MH
(e)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(160mg、0.3mmol)のTFA/ジクロロメタン(2ml/2ml)中溶液を、室温にて1時間保持し、ついで、蒸発させて、乾燥し、クロロホルムと共沸させた。残渣をジクロロメタン/メタノール(10ml/10ml)中に溶解し、MP−カルボネート樹脂(2.5mmolの1グラムあたりのカルボネート、4g、10mmol)で処理した。15分後、混合物を濾過し、ジクロロメタン、ついで、メタノール(2回)で洗浄し、ついで、蒸発させて、標題化合物の遊離塩基を得た。
MS(ES+) m/z 452(MH
δHCDCl,(250MHz)1.35−1.55(2H,m),1.60−2.25(4H,m),2.45−2.60(1H,m),2.65−2.75(2H,m),3.00−3.15(2H,m),3.95−4.20(5H,m),4.25−4.40(4H,m),4.55−4.70(2H,m),6.50−6.60(2H,m),6.80(1H,s),7.55(1H,d),7.70(1H,d),8.10(1H,s)
残渣をジクロロメタン/メタノール(1ml/1ml)中に懸濁させ、少量の不溶性物質を遠心分離し、ついで、上清をデカンテーションすることにより除去した。上清を、エーテル(1ml)中1M塩酸で処理し、エーテルで希釈した。標題化合物を、遠心分離により固体として単離した(115mg)。
実施例14 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリルジホルメート
Figure 2009543850
(a)7−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート
7−ヒドロキシキノリン(1g、6.9mmol)のDCM(50ml)中懸濁液を、ピリジン(1.22mL、15.2mmol)で、アルゴン雰囲気下で処理した。ついで、反応混合物を0℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物を加えた。ついで、反応物を室温で0.5時間撹拌した。塩化アンモニウムの飽和溶液を加え、2つの相を分離した。水相をDCMで2回以上抽出した。合した有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、所望の生成物を固体として得た(1.88g、98%)。
MS(ES+) m/z 278(MH
(b)7−キノリンカルボニトリル
7−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(1.88g、6.8mmol)のDMF(40ml)中の溶液を、アルゴンで10分間脱気した。シアン化亜鉛(II)(0.48g、4.08mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(155mg、2.5%mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスピノ)フェロセン(188mg、5%mmol)を加え、混合物を、アルゴン雰囲気下100℃で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM中に溶解し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で処理した。水相をDCM(3×80ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、残渣を、0−10%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(1.01g、97%)。
MS(ES+) m/z 155(MH
(c)7−シアノ−1−(2−プロパン−1−イル)キノリニウムヨウダイド
7−キノリンカルボニトリル(1.01g、6.6mmol)およびヨウ化アリル(1.2mL、13.2mmol)のトルエン(10ml)中溶液を90℃で加熱し、ついで、120℃で2時間加熱した。さらにヨウ化アリル(1.2ml、13.2mmol)を加えた。さらに2時間後、さらにヨウ化アリル(1.2ml、13.2mmol)を加えた。2時間後、反応物を室温に冷却した。固体を濾過し、トルエンで洗浄し、減圧下45℃で一晩乾燥して、所望の化合物を得た(1.75g、82%)。
MS(ES+) m/z 195(MH
(d)2−オキソ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル
7−シアノ−1−(2−プロパン−1−イル)キノリニウムヨウダイド(1.75g、5.4mmol)、水酸化カリウム(1.33g、23.76mmol)およびフェリシアン化カリウム(3.9g、11.9mmol)の50%1,4−ジオキサン/水中溶液を、室温で2時間撹拌した。水(50ml)を加え、有機相を10%メタノール/DCM(2×100ml)で抽出した。合した有機相を水(100ml)で洗浄し、ついで、乾燥し、蒸発させた。残渣を、0−5%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(0.6g、55%)。
MS(ES+) m/z 211(MH
(e)2−オキソ−1−(2−オキソエチル)−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル
2−オキソ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル(600mg、2.9mmol)の1,4−ジオキサン(30ml)および水(20ml)中の溶液を、0℃に冷却し、OsO(水中4%、3ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(1.4g、6.67mmol)で処理した。反応物を室温に加温し;0.6g、ついで、3.7gのさらなる過ヨウ素酸ナトリウムを加えた。合計4時間後、溶媒を蒸発させ、残渣を水および20%メタノール−DCM間で分配した。相を分離し、有機相を乾燥し、蒸発させて、所望の化合物を得た(660mg、107%)。
MS(ES+) m/z 213(MH
(f)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−シアノ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
2−オキソ−1−(2−オキソエチル)−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル(0.60g、2.8mmol)および4−t−ブトキシカルボニルアミノピペリジン(0.68g、2.8mmol)のクロロホルム(30ml)およびMeOH(20ml)中溶液を、60℃で1時間撹拌した。ついで、混合物をNaBH(OAc)(1.8g、8.5mmol)で2回処理し、室温で1時間撹拌し、さらに4−t−ブトキシカルボニルアミノピペリジン(340mg、1.4mmol)およびNaBH(OAc)(1.2g、5.7mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、残渣を、0−10%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(1.1g、98%)。
MS(ES+) m/z 397(MH
(g)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−シアノ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(1.1g、2.8mmol)のクロロホルム(15ml)中溶液に、1,4−ジオキサン(15ml)中4NのHClを加え、反応物を室温で45分間撹拌した。トルエンを加え、溶液を蒸発させ、MeOH中に溶解し、Amberlyst A21塩基性樹脂で30分間、溶液のpHが塩基性になるまで処理した。樹脂を濾過し、溶媒を除去し;残渣を、メタノール−DCM中0−15%2Mアンモニアで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(0.82g、99%)。
MS(ES+) m/z 297(MH
(h)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル(200mg、0.68mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(113mg、0.68mmol)のクロロホルム(15ml)およびメタノール(10ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下室温で一晩撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(432mg、2.04mmol)を加えた。室温で2時間後、DMF(1ml)を混合物に加えた。1時間後、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(113mg、0.68mmol)およびDMF(1mL)を加え、ついで、反応物を室温で一晩撹拌した。ついで、溶媒を除去し、残渣を、メタノール−DCM中の20%2Mアンモニアで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、70mgの純粋でない化合物を得、これをMDAPに付して、標題化合物(15mg)を直接二ギ酸塩として得た。
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.81(m,2H),2.15(m,2H),2.59(t,2H),2.9−3.00(m,3H),3.32(m,2H),4.17(s,2H),4.40−4.64(m,10H),6.81(d,1H),7.10(s,1H),7.49(d,1H),7.65(d,1H),7.71(d,1H),7.93(s,!H),8.31(s,2H)
MS(ES+) m/z 447(MH
実施例15A 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル(300mg、1.01mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(167mg、1.01mmol)のクロロホルム(10mL)、メタノール(15mL)およびDMF(20mL)中懸濁液を、室温で30分間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(642mg、3.03mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を減圧下で乾燥した。残渣を、0−20%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(247mg、55%)。
MS(ES+) m/z 446(MH
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.55(m,2H),1.97(d,2H),2.23(t,2H),2.6−2.7(m,3H),3.04(d,2H),3.37(bs,1H),3.85(s,2H),4.20−4.35(m,4H),4.41(m,2H),6.81(d,1H),6.85(s,1H),7.46(dd,1H),7.64(d,1H),7.69(d,1H),7.80,(s,1H),8.10(s,1H)
この物質を、DCM/メタノール中に溶解し、1当量の4MのHCl/1,4−ジオキサンを加え、ついで、蒸発させて乾燥することにより塩酸塩に変換した。最小限の量のメタノールに塩を溶解させ、ジエチルエーテルを加えて沈殿させ;トリチュレートした後、溶媒をデカンテーションし、固体を減圧オーブン中40℃で乾燥した。
実施例15B 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリルジホルメート
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリルをMDAPにより精製して、標題化合物を直接二ギ酸塩として得た。
実施例16 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(3.807g、17.463mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(3.493g、17.463mmol)のクロロホルム(100ml)およびMeOH(5ml)中混合物を1時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(11.11g、52.39mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、水(100ml)および飽和NaHCO水溶液(100ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(5.453g、78%)。
MS(ES+) m/z 403(MH
(b)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(5.453g、13.565mmol)のクロロホルム(30ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(30ml)を加え、反応物を室温で0.5間撹拌し、ついで、MeOH(30ml)を加えた。反応物をさらに1時間撹拌し、ついで蒸発させて所望の化合物をわずかに純粋でない白色固体として得(5.323g、105%)、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES+) m/z 303(MH
(c)標題化合物
−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(145mg、0.399mmol)のクロロホルム(20ml)およびMeOH(2ml)中混合物を、トリエチルアミン(0.62ml、4.49mmol)で処理し、0.25時間撹拌した後、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(226mg、1.360mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(577mg、2.72mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、さらにNaBH(OAc)(577mg、2.72mmol)を加えた。さらに1時間後、さらにNaBH(OAc)(577mg、2.72mmol)を加えた。ついで、溶液をさらに0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(20ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(473mg、70%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.45−1.62(2H,m),1.90−2.08(2H,m),2.25−2.42(2H,m),2.52−2.79(3H,m),2.95−3.15(2H,m),4.01(5H,m),4.30−4.56(m,6H),6.73(1H,d,J10Hz),7.04(1H,s),7.35(1H,s),7.85(1H,d,J10Hz),8.28(1H,dJ2Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例17 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(240mg、1.1mmol)の1,4−ジオキサン/水(12ml/20ml)中溶液を、四酸化オスミウム溶液(水中4%、1ml)、ついで、過ヨウ素酸ナトリウム(2.1g、10mmol)で処理した。30分後、さらに水(15ml)を加えた。さらに1時間後、混合物をブラインで洗浄し、酢酸エチルで2回抽出した。乾燥した抽出物を蒸発させて、黄色油を得た。これをジクロロメタン/メタノール(6ml/0.6ml)中に溶解し、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(240mg、1.2mmol)、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(626mg、3mmol)で処理した。2時間後、混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびジクロロメタンで処理した。有機抽出物を、シリカカラムに加え、ヘキサン中0−100%酢酸エチル、ついで、酢酸エチル中0−20%メタノールで溶出して、褐色泡沫体を得た(320mg、2工程で72%)。
MS(ES+) m/z 403(MH
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(310mg、0.77mmol)のTFA/ジクロロメタン(10ml/10ml)中溶液を、室温にて1時間静置し、ついで、蒸発させて、乾燥し、クロロホルムと共沸させ、ついで、エーテルでトリチュレートした。得られた固体を減圧下で1時間乾燥し、ついで、ジクロロメタン/メタノール(10ml/10ml)中に溶解し、MP−カルボネート樹脂(1グラムあたり2.5mmolのカルボネート樹脂、2.7g、7.3mmol)で処理した。15分後、混合物を濾過し、ジクロロメタン、ついで、メタノール(2回)洗浄し、ついで、蒸発させて、油を得た。これをジクロロメタン/メタノール(5ml/0.5ml)中に溶解し、ついで、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(172mg、1.04mmol)およびトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(500mg、2.4mmol)で処理した。1時間後、さらに6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(85mg、0.5mmol)を加えた。さらに1時間後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびジクロロメタンで処理した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。残渣をシリカカラムに加え、ジクロロメタン中0−20%(メタノール中2Mアンモニア)で溶出して、標題化合物の遊離塩基を油として得た(210mg、2工程で60%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
δHCDCl,(250MHz)1.35−1.55(2H,m),1.70−2.00(2H,m),2.10−2.25(2H,m),2.45−2.55(1H,m),2.65−2.75(2H,m),3.00−3.10(2H,m),4.00(2H,s),4.03(3H,s),4.38(2H,m),4.50(3H,m),4.60−4.70(2H,m),6.57(1H,d),6.62(1H,d),7.08(1H,s),7.60(1H,d),7.74(1H,d)
この油をクロロホルム中に溶解し、エーテル(5ml)中の1M塩酸の溶液で処理し、エーテルで希釈した。標題化合物を、遠心分離により固体として単離した(250mg)。
実施例18 6−{[(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(164mg、0.440mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.5ml)中混合物を、トリエチルアミン(194μl、1.40mmol)で処理し、0.25時間撹拌した後、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(71mg、0.40mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(254mg、1.20mmol)を加えた。反応物をさらに0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(20ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(144mg、71%)。
MS(ES+) m/z 465(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.39−1.53(2H,m),1.85−1.99(2H,m),2.12−2.28(2H,m),2.48−2.72(3H,m),2.92−3.05(2H,m),3.81(2H,s),3.98(3H,s),4.34−4.40(m,2H),4.64(2H,s),6.73(1H,d,J10Hz),6.93(1H,d,J8Hz),7.20(1H,d,J8Hz),7.23(1H,d,J2Hz),(7.84(1H,d,J10Hz),8.28(1H,dJ2.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例19 6−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(180mg、0.496mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.1ml)中混合物を、トリエチルアミン(218μl、1.58mmol)で処理し、0.25時間撹拌した後、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(80mg、0.451mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(315mg、1.49mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(187mg、83%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.34−1.65(2H,m),1.72−1.99(2H,m),2.10−2.28(2H,m),2.48−2.72(3H,m),2.89−3.03(2H,m),3.84(2H,s),4.30−4.36(m,2H),4.63(2H,s),6.84(1H,d,J10Hz),6.93(1H,d,J8Hz),7.19(1H,dJ8Hz),7.55(1H,dd,J10,2Hz),7.88(1H,d,J10Hz),8.41(1H,dJ2Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例20 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド(約70%純度、0.63g;2.16mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(0.75g、2.16mmol)の乾燥メタノール(1mL)およびクロロホルム(20mL)中溶液を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(1.37g、6.49mmol)を加え、混合物を1.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相をDCMで数回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%メタノール/DCMで溶出するシリカのクロマトグラフィー、ついで、50−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出する第2のクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得た(0.43g、37%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 540(MH+)
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.43g、0.80mmol)のDCM(8ml)およびメタノール(5ml)中溶液を、1,4−ジオキサン(8ml)中4M塩化水素で処理し、室温で1.5時間撹拌し、蒸発させて、乾燥して(最終的に減圧下50℃で乾燥した)、標題化合物の遊離塩基を得た(0.41g、100%)。
δH(DMSO−d6),(250MHz)2.07(2H,m),2.38(2H,br.d),3.10(2H,m),3.32(3H,ブロード),3.53(2H,m),4.25(2H,br.s),4.38(2H,m),4.44(2H,m),4.62(2H,m),5.30(3H,v.ブロード),7.29(1H,td),7.39(1H,s),7.82(1H,dd),7.92(1H,dd),8.22(1H,s),8.30(1H,s),9.88(2H,ブロード),10.89(2Hブロード)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 440(MH+)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1のDCM:MeOH中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHClを添加することによりジHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例21 1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(174mg、0.466mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.1ml)中混合物を、トリエチルアミン(205μl、1.484mmol)で処理し、0.25時間撹拌した後、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例126(e)を参照)(69mg、0.424mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(270mg、1.272mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(157mg、75%)。
MS(ES+) m/z 450(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.37−1.58(2H,m),1.82−2.10(4H,m),2.11−2.29(2H,m),2.40−2.82(5H,m),3.80(2H,m),3.78(2H,s),3.98(3H,s),4.19−4.23(m,2H),4.35−4.41(m,2H),6.73(1H,d,J10Hz),6.97(1H,s),7.27(1H,s),7.82(1H,d,J10Hz),8.08(1H,s),8.28(1H,s)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例22 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)6−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド
6−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(0.86g;4.22mmol)の1,4−ジオキサン(50ml)および水(100ml)中溶液を、四酸化オスミウム(水中4%溶液;5.1ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(4.14g)で処理し、混合物を室温で3.5時間撹拌した。ジオキサンを蒸発させて除去し、残渣を10%メタノール/DCMで数回抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させ、粗生成物を、50−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、アルデヒド(0.54g、62%;スペクトルは、アルデヒドおよびメチルヘミアセタールの混合物を示した)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 207(MH+),221(M.CH+ヘミアセタールから)
(b)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(6−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
6−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド(0.54g;2.62mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(0.92g、2.62mmol)の乾燥メタノール(0.5ml)およびクロロホルム(10ml)中溶液を、室温で1時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(1.66g、7.87mmol)を加え、混合物を、2.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相をDCMで数回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−15%メタノール/酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得た(0.66g、47%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 540(MH+)
(c)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(6−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.66g、1.22mmol)のDCM(12ml)およびメタノール(8ml)中溶液を、1,4−ジオキサン(12ml)中4M塩化水素で処理し、室温で1.5時間撹拌し、蒸発させて、乾燥して(最終的に減圧下50℃で乾燥した)、標題化合物を得た(0.66g、106%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 440(MH+)
少量(15mg)の二塩酸塩を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで3回抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させて、少量の遊離塩基のサンプルを得た。
δH(CDCl),(250MHz)1.42(2H,m),1.90(2H,br.d),2.17(2H,td),,2.50(1H,m),2.63(2H,t),2.95(2H,br.d),3.79(2H,s),4.32(4H,m),6.82(1H,s),7.32(1H,td),7.39(1H,dd),7.58(1H,dd),8.10(1H,s),8.31(1H,s)
1当量の1,4−ジオキサン中4M塩化水素を、1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンの遊離塩基のDCM/MeOH中溶液に加え、ついで、蒸発させて、モノ−塩酸塩を得た。
実施例23 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.117g、0.368mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(0.061g、0.368mmol)をCHCl(2ml)およびMeOH(0.2ml)中に、アルゴン雰囲気下室温で溶解した。NaBH(OAc)(0.234g、1.10mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。この後、DCM中0−30%MeOH勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を透明油として得た(0.045g、26%)。
MS(ES+) m/z 469(MH
H NMR(250MHz)δ(MeOD)1.38(3H,t),1.58−1.70(2H,m),2.03−2.14(2H,m),2.16−2.35(2H,m),2.76−2.87(2H,m),2.91−3.21(5H,m),4.30(2H,s),4.38−4.63(6H,m),6.82(1H,d),7.33(1H,d),7.90(1H,d),8.44(1H,s)
この化合物を、得られた遊離塩基をMeOH(1ml)中に溶解し、MeOH(0.3ml)中の1MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、この溶液を蒸発させて乾燥して二HCl塩を得た。
実施例24 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)8−エチル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
8−エテニル−7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(合成に関しては、WO2004/058144、実施例53(h)を参照)(1.0g、4.90mmol)を、EtOH(50ml)中で、10%炭素担持パラジウム(0.2g)と撹拌し、得られた懸濁液を、1気圧の水素雰囲気下で3時間水素化した。混合物をセライトで吸引濾過し、固体をMeOH(500ml)で洗浄した。合した濾液と洗浄液を濃縮して、標題化合物を透明油として得た(1.045g、103%)。
MS(ES+) m/z 207(MH
(b)8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
8−エチル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(1.045g、5.07mmol)の氷酢酸(10ml)中の懸濁液を、アルゴン雰囲気下室温で、酢酸中33%HBr(10mL)で処理した。室温で18時間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させた。さらに氷酢酸(10ml)を反応混合物に加え、溶媒を除去して黄色固体を得た。この残渣を水(約50ml)中に置くと、白色沈殿が溶液に生じた。pHを固体炭酸水素ナトリウムを添加することによりpH6−7に調節した。ついで、混合物を室温で2時間撹拌し、固体を吸引濾過により単離して、湿った白色固体を得た。この生成物を2時間吸引焼結濾過し、ついで、40℃の減圧オーブン中18時間乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(0.81g、83%)。
MS(ES+) m/z 193(MH
(c)8−エチル−7−フルオロ−2−(2−プロパン−1−イルオキシ)−1,5−ナフチリジン
8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.810g、4.22mmol)を乾燥DMF(12.5mL)中に、アルゴン雰囲気下0℃で懸濁させ、ついで、これを水素化ナトリウム(0.371gの60%w:w油中分散液、2.2当量)を添加して処理した。懸濁液を室温に加温し;室温で30分間撹拌した後、混合物をヨウ化アリル(0.858ml、2.2eq)で処理した。ついで、さらに30分間撹拌し、ついで、水(10ml)を加えた。ついで、混合物を10%MeOH/DCM(3×20ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて褐色油を得た。この残渣を、ヘキサン中0−100%EtOAc勾配で溶出するシリカゲル(50g)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を褐色油として得た(0.9588g、98%)。
MS(ES+) m/z 233(MH
(d)8−エチル−7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
8−エチル−7−フルオロ−2−(2−プロパン−1−イルオキシ)−1,5−ナフチリジン(0.660g、2.84mmol)をキシレン(14ml)中に、アルゴン雰囲気下室温で溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.329g、0.284mmol)を加えた。ついで、反応物を30分間150℃に加熱した。ついで、反応物を冷却し、固体を沈殿させ、濾過した。ついで、濾液を、ヘキサン中0−100%EtOAc、ついで、EtOAc中0−20%MeOH勾配で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(0.181g、27%)。
MS(ES+) m/z 233(MH
(e)(8−エチル−7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド
8−エチル−7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.181g、0.781mmol)を1,4−ジオキサン(4.0mL)および水(3.5ml)中に、アルゴン雰囲気下室温で溶解した。ついで、過ヨウ素酸ナトリウム(0.418g、1.95mmol)、ついで、四酸化オスミウム(0.175mLの4%水溶液)で処理した。10分後、白色沈殿が溶液に生じ、すべての物質を再溶解するのにさらに水(2ml)を要した。反応物を室温で一晩撹拌した後、ついで、ブライン(20ml)およびEtOAc(20ml)で希釈した。水溶液を分離し、さらにEtOAc(3×20ml)で洗浄した。有機層を合し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、濾過し、溶媒を除去して、粗生成物を黄色固体として得た(0.168g)。
(f)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(8−エチル−7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(8−エチル−7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(0.168g、0.718mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.172g、0.860mmol)をCHCl(6ml)およびMeOH(0.6ml)中に、アルゴン雰囲気下室温で溶解し、NaBH(OAc)(0.497g、2.34mmol)を加え、この後、3時間撹拌した。ついで、反応物を、EtOAc中0−20%MeOH勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を黄色油として得た(0.234g、72%)。
MS(ES+) m/z 419(MH
(g)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(8−エチル−7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.234g、0.559mmol)のDCM(2ml)中溶液に、TFA(1ml)を加え、反応物を室温で1時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。散剤を、1:1のDCMおよびMeOH(2ml)中に溶解し、ついで、MP−カルボネート樹脂でpHが8になるまで処理した。ついで、反応物を濾過し、樹脂をMeOHで洗浄し、濾液を蒸発させて乾燥して、黄色油を得た(0.176g、99%)。
MS(ES+) m/z 319(MH
(h)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.056g、0.184mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(0.030g、0.184mmol)を、CHCl(1ml)およびMeOH(0.1ml)中に、アルゴン雰囲気下室温で溶解した。NaBH(OAc)(0.117g、0.552mmol)を加え、反応物を16時間室温で撹拌した。この後、DCM中0−30%MeOH勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィー(10g)により精製して、標題化合物の遊離塩基を黄色油として得た(0.041g、48%)。
MS(ES+) m/z 468(MH
H NMR(250MHz)δ(MeOD)1.38(3H,t),1.51−1.67(2H,m),2.03−2.10(2H,m),2.18−2.27(2H,m),2.65−2.85(2H,m),3.00−3.21(5H,m),4.18(2H,s),4.30−4.41(4H,m),4.55(2H,t),6.84(1H,d),6.99(1H,s),7.93(1H,d),8.13(1H,s),8.45(1H,s)
この化合物を、得られた遊離塩基をMeOH(1ml)中に溶解し、MeOH中の1MのHCl(0.1ml)を加えることによりHCl塩に変換した。ついで、この溶液を蒸発させて乾燥して二HCl塩を得た。
実施例25 10−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン
3−ニトロ−1,2−ベンゼンジオール(5g;32.26mmol)、ジブロモエタン(12.13ml;64.52mmol)、テトラ(n−ブチル)アンモニウムブロマイド(1.1g;32.26mmol)およびKCO(13.35g;96.78mmol)を、トルエン中還流温度で一晩撹拌した。反応物を水水(150ml)に注ぎ、ジエチルエーテル(2×150ml)で2回洗浄した。合した有機相を水(100ml)およびブライン(100ml)で洗浄し、ついで、MgSOで乾燥し、溶媒を除去して、所望の生成物を得た(5.4g;93%)。
(b)2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−アミン
5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン(5.4g;29.83mmol)をエタノール(130ml)中に溶解し、濃HCl(1.13ml;29.83mmol)を加え、これを、10%Pd/Cと、水素雰囲気下室温で一晩撹拌した。触媒を濾過し、MeOHで洗浄した。溶媒を除去し、粗物質を、SCXにより精製した。生成物を含有するフラクションを濃縮して、所望の生成物(4.6g)を得た。
MS(ES+) m/z 153(MH
(c)2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン
濃硫酸(30ml)、ボロン酸(2.29g;47.20mmol)、硫酸鉄(II)七水和物(1.09g;3.93mmol)および3−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(9.5g;42.36mmol)の混合物を0℃に冷却し、ついで、グリセロール(11ml;151.31mmol)および2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−アミン(4.6g;30.26mmol)、ついで、水(30ml)を加えた。ついで、混合物を140℃に加熱し、4時間撹拌した。ついで、反応物を室温に冷却し、ついで、氷水(150ml)に注ぎ、濾過した。ついで、得られた混合物を、6NのNaOHでpH8に調節し、EtOAcと30分間撹拌した。有機相を分離し、水層をEtOAc×3で抽出した。合した有機層を、Kieselguhrにより濾過し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を除去して、所望の生成物を得た(3.65g;65%)。
MS(ES+) m/z 188(MH
(d)10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10−イウムヨウダイド
2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン(3.65g;19.52mmol)およびヨウ化アリル(6.52ml;39.04mmol)を、トルエン(50ml)中100℃で還流した。2.5時間後、さらにヨウ化アリル(0.65ml;3.9mmol)を混合物に加え、反応物を同じ条件下で0.5時間撹拌した。溶媒を除去し、タール様生成物をトルエンで洗浄した。これを減圧下で一晩乾燥して、所望の生成物を得た(5.91g;85%)。
MS(ES+) m/z 229(MH
(e)10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン
10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10−イウムヨウダイド(5.91g;16.65mmol)、KOH(4.10g;73.26mmol)およびK[Fe(CN)](12.05g;36.63mmol)を、50%水性1,4−ジオキサン中室温で1.5時間撹拌した。水(250ml)を加え、水層を10%MeOH/DCM(150ml)で抽出し、有機物を水(250ml)で洗浄した。有機物をMgSOで乾燥し、溶媒を除去した。粗残渣を、0−7%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(2.6g;65%)。
MS(ES+) m/z 244(MH
(f)(9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)アセトアルデヒド
10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン(1.3g;5.35mmol)をDCM(70ml)中に溶解し、−78℃に冷却した。ついで、この混合物をO雰囲気下65分間撹拌し、ついで、DMS(1.4ml;21.4mmol)を加え、室温に加温した。この温度でさらに20分間撹拌した。ついで、溶媒を除去して、所望の生成物を得た(1.5g)。
MS(ES+)246(MH
(g)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)アセトアルデヒド(1.5g;6.12mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(1.84g;9.18mmol)を、クロロホルムおよびMeOH(50ml:50ml)の1:1混合物中に溶解し、室温で30分間撹拌した。NaBH(OAc)(5.81g;27.54mmol)を加え、反応物を一晩静置した。ついで、溶媒を除去し、残渣を、0−12%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(1g;38%)。
MS(ES+) m/z 430(MH
(h)10−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(1g;2.34mmol)を、クロロホルム(8ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(10ml)を加えた。ついで、これを室温で1時間撹拌した。反応物からの塩をMeOH中に溶解し、すべての溶媒を除去した。残渣をMeOH中に再び溶解し、Amberlystイオン交換樹脂と、中性pHになるまで撹拌した。樹脂を濾過し、すべての溶媒を除去した。粗残渣を、0−20%2MのNH:MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の生成物を得た(425mg;55%)。
MS(ES+) m/z 330(MH
(i)標題化合物
10−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン(100mg;0.304mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(50mg;0.304mmol)を、クロロホルムおよびMeOH(5ml:1ml)の5:1混合物に溶解し、室温で2.5時間撹拌した。さらに、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(10mg;0.031mmol)を反応物に加え、20分間撹拌した。ついで、これをNaBH(OAc)(20mg;0.092mmol)で処理し、30分間撹拌した。さらに2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(10mg;0.031mmol)を反応物に加え、15分間撹拌した。ついで、これをNaBH(OAc)(20mg;0.092mmol)で処理し、15分間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、粗残渣を、0−20%2MのNH:MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、濃縮して、所望の標題化合物の遊離塩基を得た(140mg;96%)。
δHCDCl,(400MHz)1.49(m,2H),1.8−2.6(m,8H),2.76(m,2H),3.04(d,2H),3.81(s,2H),4..2−4.4(m,8H),4.71(m,2H),6.51(d,1H),6.78(d,1H),6.83(s,1H),7.01(d,1H),7.49(d,1H),8.1(s,1H)
MS(ES+) m/z 479(MH
この化合物を、遊離塩基をMeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClで処理して、HCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例26 10−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
10−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン(100mg;0.304mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(50mg;0.304mmol)を、クロロホルムおよびMeOH(5ml:1ml)の5:1混合物中に溶解し、室温で7時間撹拌した。ついで、これをNaBH(OAc)(194mg;0.912mmol)で処理し、撹拌を一晩続けた。さらに、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(25mg;0.152mmol)を加え、さらに20分間撹拌し、ついで、混合物をNaBH(OAc)(32mg;0.152mmol)で処理し、1時間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、粗残渣を、0−15%2MのNH:MeOH/DCMを用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物を含有するフラクションを濃縮して、標題化合物を遊離塩基として得た(110mg、75%)。
MS(ES+) m/z 480(MH
δHCDCl,(400MHz)1.44(m,2H),1.91(d,2H),2.06(bs,1H),2.20(m,2H),2.52(m,1H),2.74(m,2H),3.02(d,2H),4.00(s,2H),4.3−4.4(m,6H),4.51(m,2H),6.50(d,1H),6.77(d,1H),7.01(d,1H),7.05(s,1H),7.49(d,1H)
この化合物を、遊離塩基をMeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClで処理して、HCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例27 5−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)4−ブロモ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル
4−ブロモ−6−(メトキシ)−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸(合成に関しては、WO2004058144、実施例53(d)参照)(8.28g、29.3mmol)のDMF(200ml)中溶液に、KCO(5.934g、43mmol)およびヨウドメタン(2.18ml、35mmol)を加え、反応物を室温で72時間撹拌した。反応物をEtOAcおよび水間で分配した。有機相を分離し、水で2回洗浄した。水相をEtOAcで逆抽出し、EtOA相を分離し、水で洗浄した。合した有機相を乾燥し、蒸発させて、所望の生成物を固体として得た(7g、80%)。
MS(ES+) m/z 297/299(MH
(b)6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル
4−ブロモ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル(1.67g、5.64mmol))およびNaHCO(0.84g、10mmol)のMeOH(20ml)および1,4−ジオキサン(15ml)中の混合物に、10%Pd/C(0.75g)を加え、混合物を室温で1気圧の水素雰囲気下で3時間撹拌した。反応混合物をセライトの薄いパッドで濾過し、EtOHで洗浄した。濾液を蒸発させ、50mlの水中で撹拌し、ついで、固体を濾過し、減圧下で乾燥して、所望の生成物を得た(1.19g、96%)。
MS(ES+) m/z 219(MH
(c)6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル
6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル(1.45g、6.65mmol)の酢酸中30%HBr(40ml)の混合物を、室温で18時間撹拌し、ついで、蒸発させ、減圧下で乾燥した。固体をEtOで洗浄し、減圧下で乾燥し、所望の生成物二臭化水素塩として得た(2.425g、99%)。
MS(ES+) m/z 205(MH
(d)6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル
6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル(1.963g、5.36mmol)のDMF(32ml)中溶液を、KCO(2.95g、21.3mmol)で処理し、10分間撹拌し、ヨウ化アリル(0.535ml、5.88mmol)で処理し、75℃で7時間加熱し、さらにヨウ化アリル(0.15ml、0.89mmol)を加え、反応物をさらに2時間加熱した。反応物をEtOAcで処理し、水で3回洗浄した。合した水相をEtOAcで再び抽出し、水で2回洗浄した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、残渣を、1:1のEtOAc:ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(0.809g、62%)。
MS(ES+) m/z 245(MH
(e)6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸
6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸メチル(0.809g、3.32mmol)の1,4−ジオキサン(10ml)および水(5ml)中溶液に、2MのNaOH(2ml)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。混合物のpHを、2MのHClで2−3に調節し、EtOAcで3回抽出した。合した。有機相を乾燥し、蒸発させて、所望の生成物を固体として得た(0.689g、90%)。
MS(ES+) m/z 231(MH
(f)6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミド
6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.689g、3mmol)のDCM(20ml)およびDMF(2滴)中懸濁液を、0℃に冷却し、塩化オキサリル(0.306mg、3.5mmol)で処理し、室温に加温し、室温で18時間撹拌した。混合物を低容量まで蒸発させて、水性アンモニアで処理し、得られた固体を濾過し、減圧下で乾燥し、所望の生成物を得た(690mg、100%)。
MS(ES+) m/z 230(MH
(g)6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.69g、3mmol)のDCM(30ml)中懸濁液に、0℃で、トリエチルアミン(1.0ml、7.2mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.605ml、3.6mmol)を加え、反応物を室温に加温し、1時間室温で撹拌した。さらに4連続で、トリエチルアミン(1.0ml、7.2mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.605ml、3.6mmol)で、反応が完了するまで6時間を要して処理した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液で処理し、水溶液を2回以上DCMで抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、残渣を、EtOAc:ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(0.570g、90%)。
MS(ES+) m/z 212(MH
(h)6−オキソ−5−(2−オキソエチル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(astheメチルヘミアセタール5−[2−ヒドロキシ−2−(メチルオキシ)エチル]−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル)
6−オキソ−5−(2−プロパン−1−イル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(0.465mg、2.20mmol)の1,4−ジオキサン(22ml)および水(4.4ml)中溶液を0℃に冷却し、過ヨウ素酸ナトリウム(1.10g、5.14mmol)およびOsO(水中4%、1.99ml)で処理した。反応物を室温に加温し、室温で18時間撹拌し、ついで、水で処理し、DCMおよび20%MeOH/DCM(×20)で抽出した。合した有機層を乾燥し、蒸発させて、大部分がわずかに純粋でないメチルヘミアセタールとして存在する生成物を得た(0.50g、93%)。
MS(ES+) m/z 214(MH)、246(メチルヘミアセタールH
(i)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−シアノ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
6−オキソ−5−(2−オキソエチル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(0.50g、2.05mmol)、4−t−ブトキシカルボニルアミノピペリジン(0.80g、4.00mmol)および3AモレキュラーシーブのDCM(4.5ml)およびMeOH(4.5ml)中混合物を、室温で4時間撹拌した。ついで、混合物をNaBH(OAc)(0.94g、4.43mmol)で処理し、室温で18時間撹拌し、セライトのパッドで濾過し、蒸発させ、10%MeOH/DCM中に溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。水相を10%MeOH/DCMで2回抽出し、合した有機物を乾燥し、残渣を、DCM:MeOH:水性NH勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(0.411g、50%)。
MS(ES+) m/z 398(MH
(j)5−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−シアノ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.411g、1.03mmol)のDCM(16ml)中溶液に、TFA(9ml)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。溶液を蒸発させ、MeOHに溶解し、Amberlyst A21塩基性樹脂のカラムに通した。所望の生成物を含有するフラクションを蒸発させ、残渣を、DCM:MeOH:水性NH勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を得た(0.214g、70%)。
MS(ES+) m/z 298(MH
(k)標題化合物
5−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(44mg、0.148mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)参照)(24.5mg、0.148mmol)および3Aモレキュラーシーブのクロロホルム(1ml)およびMeOH(1ml)中溶液を、65℃で5時間加熱し、冷却し、ついで、NaBH(OAc)(63mg、0.30mmol)を加えた。反応物を室温で18時間撹拌し、セライトにより濾過し、蒸発させた。残渣を飽和NaHCO水溶液4:1DCM:MeOH混合物で処理した。水相を4:1のDCM:MeOH混合物で2回抽出し、ついで、合した有機相を乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、DCM、MeOHおよび水性アンモニア勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(0.061g、92%)。
MS(ES+) m/z 447(MH
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.35−1.58(2H,m),1.85−1.95(2H,m),2.12−2.22(2H,m),2.45−2.56(1H,m),2.62−2.68(2H,t),2.90−2.96(2H,m),3.80(2H,s),4.26−4.35(m,6H),6.68(1H,s),7.05(1H,d,J10Hz),7.94(1H,d,J10Hz),8.10(2H,s),8.72(1H,s)
この物質をDCM/MeOH中に溶解し、1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて乾燥して、二塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
1当量の安息香酸を、5−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリルの溶液に加え、ついで、蒸発させて、安息香酸塩を得た。
実施例28 8−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボニトリル塩酸塩
Figure 2009543850
(a)7−オキソ−8−(2−プロパン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート
1−(2−プロパン−1−イル)−1,8−ナフチリジン−2,7(1H,8H)−ジオン(1.172g、5.80mmol)のDMF(100ml)中溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(油中60%分散液、278mg、6.96mmol)を加え、室温に加温し、室温で0.5時間撹拌した。N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(2.48g、6.96mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌し、ついで、水(5ml)を加え、蒸発させた。残渣を水(500ml)で処理し、ついで、ジエチルエーテル(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(697mg、36%)。
MS(ES+) m/z 335(MH
(b)7−オキソ−8−(2−プロパン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボニトリル
7−オキソ−8−(2−プロパン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(697mg、2.087mmol)のDMF(10ml)中の脱気した溶液に、Zn(CN)、(147mg、1.252mmol)Pd(dba)(48mg、0.052mmol)、および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(58mg、0.104mmol)を加えた。ついで、反応物を50℃で1時間加熱し、ついで、70℃でさらに1時間加熱し、100℃でさらに1時間加熱した。さらに、Zn(CN)、(147mg、1.252mmol)Pd(dba)(48mg、0.052mmol)、および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(58mg、0.104mmol)を加え、反応物を100℃でさらに1時間加熱した。反応物を冷却し、水(200ml)で処理した。ついで、反応物をDCM(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(374mg、85%)。
MS(ES+) m/z 212(MH
(c)7−オキソ−8−(2−オキソエチル)−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボニトリル
7−オキソ−8−(2−プロパン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボニトリル(374mg、1.773mmol)を、1,4−ジオキサン(10ml)および水(10ml)中に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(948mg、4.433mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(0.38mlの4%水溶液)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、水(40ml)を加え、混合物をさらに1時間撹拌した。反応物を約50mlに濃縮して、20%MeOH/DCM(3×100ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、7−オキソ−8−(2−オキソエチル)−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボニトリルを純粋でない褐色固体として得た(423mg、112%)。
MS(ES+) m/z 214(MH
(d)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−シアノ−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
7−オキソ−8−(2−オキソエチル)−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボニトリル(329mg、1.545mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(539mg、1.545mmol)のクロロホルム(15ml)およびMeOH(1ml)中混合物を、2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(982mg、4.635mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(620mg、73%)。
MS(ES+) m/z 547(MH
(e)標題化合物
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−シアノ−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(600mg、1.100mmol)のDCM(10ml)中溶液に、0℃で、ジエチルエーテル(10ml)中1MのHClを加え、反応物を0℃で0.5時間撹拌し、ついで、室温で加温し、ついで、蒸発させて、飽和NaHCO水溶液(50ml)で処理した。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(314mg、64%)。
MS(ES+) m/z 447(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.22−1.41(2H,m),1.81−1.92(2H,m),2.11−2.20(2H,m),2.42−2.58(1H,m),2.60−2.72(2H,t),2.59−3.12(2H,m),3.78(2H,m),4.25−4.62(4H,m),4.62(2H,t),6.81(1H,s),6.73(1H,d,J10Hz),7.51(1H,d,J8Hz),7.66(1H,d,J10Hz),7.97(1H,d,J8Hz),8.08(1H,s)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例29 5−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル二塩酸塩
Figure 2009543850
5−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(20mg)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(11.2mg)から、実施例27(k)に記載の一般法により、標題化合物の遊離塩基を得た(16mg、53%)。
MS(ES+) m/z 448(MH
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.31−1.45(2H,m),1.85−1.95(2H,m),2.11−2.22(2H,m),2.51−2.60(1H,m),2.65(2H,t),2.88−2.98(2H,m),4.00(2H,s),4.31−4.42(4H,m),4.52(2H,t),7.04(2H,m),7.92(1H,d,J10Hz),8.12(1H,s),8.72(1H,s)
この物質を、DCM/MeOHに溶解し、1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて乾燥することにより二塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例30 5−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル二塩酸塩
Figure 2009543850
5−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(20mg)および6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(13.3mg)から、実施例27(k)に記載の一般法により、標題化合物の遊離塩基を得た(17mg、45%)。
MS(ES+) m/z 464(MH
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.31−1.46(2H,m),1.85−1.95(2H,m),2.12−2.22(2H,m),2.49−2.51(1H,m),2.57(2H,t),2.88−2.95(2H,m),3.23(2H,t),3.98(2H,s),4.30(2H,t),4.65(2H,t),7.04(1H,d,J10Hz),7.34(1H,s),7.93(1H,d,J10Hz),8.13(1H,s),8.72(1H,s)
この物質をDCM/MeOH中に溶解し、1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて乾燥して、二塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例31 7−ブロモ−1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オンホルメート
Figure 2009543850
(a)7−ブロモピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
5−ブロモ−2,3−ピリジンジアミン(465mg、2.473mmol)およびグリオキシル酸一水和物(284mg、3.09mmol)の水(5ml)中溶液を、室温で3時間撹拌し、残った沈殿物を濾過し、水(50ml)、MeOH(20ml)、最後にジエチルエーテル(20ml)で洗浄し、ついで、減圧下で乾燥して、所望の生成物を明褐色固体として得た(368mg、66%)。
MS(ES+) m/z 226/228(MH
(b)7−ブロモ−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
7−ブロモピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(368mg、1.628mmol)を乾燥DMF(10ml)中にアルゴン雰囲気下室温で懸濁させ、撹拌懸濁液を、KCO(741mg、5.372mmol)およびヨウ化アリル(331μl、3.581mmol)で処理した。ついで、2時間撹拌し、ついで、水(100ml)を加えた。ついで、混合物をDCM(3×200ml)で抽出した。DCM抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、褐色固体を得、DCM中0−10%MeOH勾配を用いるカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を明褐色固体として得た(278mg、64%)。
MS(ES+) m/z 266/268(MH
(c)(7−ブロモ−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(水和物として)
7−ブロモ−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(278mg、1.045mmol)を1,4−ジオキサン(10ml)および水(10ml)中に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(559mg、2.613mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(0.22mlの4%水溶液)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、水40mlを加え、混合物をさらに1時間撹拌した。反応物を約50mlに濃縮して、20%MeOH/DCM(3×100ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、(7−ブロモ−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(ほとんどが水和物として存在する)を純粋でない褐色油として得た(423mg、107%)。
MS(ES+) m/z 268/270(MH)286/288(水和物H
(d)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(6−ブロモ−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
(7−ブロモ−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(アルデヒドおよびアルデヒドの水和物の混合物として)(299mg、1.116mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(389mg、1.116mmol)のクロロホルム(15ml)およびMeOH(1ml)中混合物を、2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(709mg、3.348mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を純粋でない黄色泡沫体として得た(298mg、44%)。
MS(ES+) m/z 601/603(MH
(e)標題化合物
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(6−ブロモ−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(900mg、1.67mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(5ml)中溶液を、1,4−ジオキサン中4MのHCl(5ml)に加え、反応物を室温で0.5間撹拌し、ついで、蒸発させて、飽和NaHCO水溶液(50ml)で処理した。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィー、ついで、MDAPにより精製して、標題化合物を直接ギ酸塩として得た(595mg、81%)。
MS(ES+) m/z 501/303(MH
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.59−1.72(2H,m),1.92−2.08(2H,m),2.22−2.43(2H,m),2.32−2.42(1H,m),2.73(2H,t),3.01−3.08(2H,m),3.99(2H,s),4.28−4.36(m,6H),6.84(1H,s),8.10(2H,s),8.51(1H,s),8.66(1H,s)
実施例32 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノンジホルメート
Figure 2009543850
(a)N−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,3−ビス(メチルオキシ)プロパンアミド
3,5−ジフルオロアニリン(5g、38.8mmol)、メチル−3−メトキシアクリレート(4.6ml、42.7mmol)およびナトリウムメトキシド溶液(MeOH中25%、12ml)のトルエン(50ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下70℃で3時間撹拌した。さらに、ナトリウムメトキシド溶液(MeOH中25%、6mL)を加え、反応物を一晩撹拌した。さらに、ナトリウムメトキシド溶液(MeOH中25%、12mL)およびメチル−3−メトキシアクリレート(5mL、46.4mmol)を加え、反応物を70℃で5時間加熱した。MeOHを加え、トルエンの容量を10mlまで減少させた。残渣を飽和塩化アンモニウム、固体塩化アンモニウムおよび5NのHClを用いてpH7にした。水相を酢酸エチル(2×500ml)を用いて抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、残渣を、0−100%酢酸エチル−40−60C石油エーテルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、純粋でない所望の化合物(12g、126%)を得た。
δHDMSO,(400MHz)2.64(2H,d),3.27(6H,s),4.78(2H,t),6.90(1H,m),7.30(2H,m),10.4(1H,s)
(b)5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノン
70%HSOの溶液を、冷HSO(70ml)を冷水(30ml)に、確実に温度を10〜20℃に保持して添加して調製した。ついで、酸を水に、温度を10〜20℃に保持しながらゆっくりと加えた。微粉末N−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,3−ビス(メチルオキシ)プロパンアミド(12g、49mmol)を冷溶液に1時間にわたって加え、ついで、5℃で1.5時間撹拌した。氷水混合物(100ml)を注意深く加え、ついで、水(400ml)を加えた。混合物を0.5時間撹拌し、ついで、形成した固体を濾過し、減圧オーブンで40℃で週末の間乾燥した。固体はまだ湿っており、したがって、Pを用いてデシケーターで乾燥して、純粋でない所望の化合物(12g、136%)を得た。
MS(ES+) m/z 182(MH
(c)5,7−ジフルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン
5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノン(640mg、3.54mmol)のDMF(15ml)中懸濁液を、アルゴン雰囲気下0℃で、水素化ナトリウム(鉱油中60%、312mg、7.8mmol)で処理し、ついで、室温まで加温した。室温で0.5時間後、ヨウ化アリル(0.72mL、7.8mmol)を加えた。0.5時間後、水素化ナトリウム(鉱油中60%、200mg、5mmol)およびヨウ化アリル(0.35ml、3.8mmol)を加えた。水(15ml)を加え、水層をDCM(3×50ml)を用いて抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、残渣を、0−4%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、350mgの所望の化合物(45%)を得た。
MS(ES+) m/z 222(MH
(d)(5,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド
5,7−ジフルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(1.65g;7.46mmol)をDCM(80ml)中に、3首フラスコにおいて加え、−78℃に冷却した。ついで、これをO雰囲気下1.5時間撹拌し、ついで、アルゴンを反応物に通して過剰のOを除去し、反応物を、DMS(2ml;29.84mmol)でクエンチした。ついで、これを室温に加温して一晩撹拌した。溶媒を除去して、純粋でない生成物(2.1g)を得た。
(e)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(5,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(5,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(2.1g;9.4mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(2.82g;14.1mmol)を、クロロホルムおよびMeOH(60ml:60ml)の1:1混合物中混合物に溶解し、室温で1時間撹拌した。ついで、NaBH(OAc)(8.92g;42.3mmol)で処理し、さらに1時間撹拌した。さらに、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(470mg;2.35mmol)を加え、反応物を同条件下で20分間撹拌し、ついで、これをNaBH(OAc)(1.98g;9.4mmol)で処理し、25分間撹拌した。ついで、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(470mg;2.35mmol)を加え、反応物を20分間撹拌した。さらに、NaBH(OAc)(500mg;2.38mmol)を反応物中に加え、室温で一晩撹拌し、ついで、溶媒を除去し、粗残渣を、0−15%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(2g;52%)。
MS(ES+) m/z 408(MH
(f)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノン
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(5,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(2g;4.9mmol)をクロロホルム(20ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(20ml)を加え、これを室温で1時間撹拌した。塩をMeOH中に溶解し、すべての溶媒を除去した。残渣をMeOH中に再び溶解し、Amberlystイオン交換樹脂と、中性pHになるまで撹拌し、樹脂を濾過し、溶媒を除去した。粗残渣を、0−20%2MのNH:MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(970mg;65%)。
MS(ES+) m/z 308(MH
(g)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノン(150mg;0.49mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(80mg;0.49mmol)を、クロロホルムおよびMeOH(5ml:1ml)の5:1混合物に溶解し、室温で1時間撹拌した。ついで、NaBH(OAc)(310mg;1.47mmol)で処理し、さらに2時間同条件下で撹拌した。ついで、溶媒を反応物から除去し、粗残渣を、0−20%2MのNH:MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含有するフラクションを濃縮して、標題化合物の遊離塩基を得た(200mg;89%)が、これは純粋でなかったので、さらに、MDAPにより精製して、標題化合物(30mg;14%)を直接二ギ酸塩として得た。
MS(ES+) m/z 457(MH
δHMeOD、(400MHz)1.74(m,2H),2.17(d,2H),2.37(m,2H),2.83(t,2H),3.19(m,1H),3.25−3.40(m,2H),4.21(d,2H),4.35(m,2H),4.38(m,2H),4.49(t,2H),6.66(d,1H),6.96−7.02(m,2H),7.29(d,1H),8.05(d,1H),8.13(s,1H),8.28(bs,2H)
実施例33 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノンジホルメート
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノンおよび6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒドを用いて、実施例32(g)の一般法により、所望の生成物を直接二ギ酸塩として得た(34mg;15%)。
δHMeOD,(400MHz)1.75(m,2H),2.19(d,2H),2.45(t,2H),2.90(t,2H),3.19(m,1H),3.25−3.4(m,2H),4.36(s,2H),4.45−4.52(m,4H),4.59(m,2H),6.67(d,1H),7.00(m,1H),7.25(s,1H),7.30(d,1H),8.05(d,1H),8.28(bs,2H)
MS(ES+) m/z 458(MH
実施例34 6−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン(および6−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン)
4−フルオロ−1,2−ベンゼンジアミン(44.9g)およびトルエン中50%グリオキシル酸エチル(74.53ml)のエタノール(1L)中混合物を、3.5時間加熱還流し、氷浴で冷却し、得られた固体を回収し、エタノールで2回洗浄し、減圧下40℃で乾燥して、固体(51.4g;88%)を得、これは7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンおよび6−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンの1:2混合物であった。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 165(MH+)
(b)7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン
7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンおよび6−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン(20g、0.122mol)の1:2混合物、乾燥DMF(250ml)および無水炭酸カリウム(50.5g、0.38mol)の混合物を、ヨウ化アリル(12.3ml、0.134mol)で処理し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させて、乾燥し、水を加え、混合物をDCMで抽出し(3×)、水で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。0−40%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに2回付した。最初のフラクションから、7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(4.7g)が得られた[後のフラクションは、6−フルオロ−異性体(6.7g)を含有していた]。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 205(MH+)
(c)7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(2.4g、11.77mmol)の1,4−ジオキサン(140ml)および水(250ml)中溶液を、四酸化オスミウム(水中4%溶液;14.5ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(11.9g)で処理し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。蒸発させて、シリカゲルで乾燥し、1:1酢酸エチル−ヘキサン、ついで、酢酸エチルで溶出する300gシリカゲルカラムのクロマトグラフィーに付した。最初のフラクションから、(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒドを得、これを、エーテル/DCM3:1でトリチュレートして、生成物を得た(1.56g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 207(MH+)
(d)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド(2.48g、12mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(3.61g、18mmol)のMeOH(10ml)およびクロロホルム(20ml)中溶液を、一晩室温で撹拌し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(7.6g、36mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。水および炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物をDCM(3×)で抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、0−10%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、生成物を泡沫体として得た(4.0g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 391(MH+)
(e)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(4.0g)の乾燥MeOH(15ml)および乾燥DCM(30ml)中溶液を、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(30ml)で処理し、室温で3時間撹拌した。これを蒸発させて、乾燥し、不溶性生成物をMeOH(50ml)中で加熱し、冷却し、濾過し、冷MeOH、ついで、エーテルで洗浄して、固体を得た(3.05g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 291(MH+)
(f)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(32mg、0.166mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中溶液を室温で1時間撹拌し、ついで、70℃で一晩加熱した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.106g;0.5mmol)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。さらに、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒド(4mg)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(53mg)を加え、混合物を室温で72時間撹拌した。水および炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を10%MeOH−DCM(3x)で抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、0−15%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 469(MH+)
δH(CDCl),(400MHz)1.40−1.53(2H,m),1.92(2H,br.d),2.20(2H,t),2.55(1H,m),2.65−2.70(2H,m),2.98(2H,m),3.49(2H,s),3.83(2H,s),4.30(2H,m),6.98(1H,d),7.06(1H,m),7.12(1H,m),7.58(1H,d),7.86(1H,m),8.20(1H,s),8.30(1H,br.s)
この物質をDCM/MeOH中に溶解し、1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて乾燥して、二塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例35 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)5−フルオロ−3−ニトロ−2−ピリジンアミン
2−ブロモ−5−フルオロ−3−ニトロピリジン(1.176g、5.321mmol)のMeOH中2MのNH(20ml)中の溶液を、オートクレーブ中にシールし、75℃で6時間加熱し、ついで、90℃でさらに18時間加熱した。反応混合物を冷却し、蒸発させて、飽和NaHCO水溶液(100ml)でトリチュレートして、ついで、5%MeOH/DCM(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、溶媒を除去した。残渣を、DCM中0−5%MeOH勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を黄色固体として得た(561mg、67%)。
MS(ES+) m/z 158(MH
(b)5−フルオロ−2,3−ピリジンジアミン
5−フルオロ−3−ニトロ−2−ピリジンアミン(561mg、3.573mmol)のエタノール(100ml)中の懸濁液を、10%Pd/C(100mg)を加えて処理し、混合物を室温にて1気圧の水素雰囲気下で5時間撹拌した。ついで、反応混合物をセライトの薄層パッドで濾過し、EtOH(500ml)で洗浄した。濾液を蒸発させて、所望の生成物を灰色固体として得た(435mg、96%)。
MS(ES+) m/z 128(MH
(c)7−フルオロピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オンおよび7−フルオロピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
5−フルオロ−2,3−ピリジンジアミン(435mg、3.425mmol)およびグリオキシル酸一水和物(410mg、4.453mmol)の水(30ml)中溶液を室温で18時間撹拌した。反応物を約5mlに濃縮して、得られた沈殿物を濾過し、酢酸エチルでトリチュレートし、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、ついで、減圧下で乾燥して、所望の生成物をわずかに純粋でない褐色固体として得た(306mg、54%)。
MS(ES+) m/z 166(MH
異性体の7−フルオロピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンを、トリチュレーションで用いた有機物を蒸発させることにより純粋でない褐色固体として得た。
(d)7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
7−フルオロピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(306mg、1.855mmol)を乾燥DMF(10mL)中でアルゴン雰囲気下室温で懸濁させ、撹拌懸濁液をKCO(845mg、6.12mmol)およびヨウ化アリル(223μl、2.41mmol)で処理した。ついで、これを1時間撹拌し、ついで、水(100ml)を加えた。ついで、混合物をDCM(2×200ml)および5%MeOH/DCM(100ml)で抽出した。合した有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、DCM中0−10%MeOH勾配でのカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を黄色固体として得た(177mg、47%)。
MS(ES+) m/z 206(MH
(e)(7−フルオロ−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(163mg、0.795mmol)を1,4−ジオキサン(5ml)および水(5ml)中に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(426mg、1.99mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(0.17mlの4%水溶液)を加えた。混合物室温で2時間撹拌し、ついで、水(20ml)で処理し、20%MeOH/DCM(3×100ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、(7−フルオロ−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(ほとんどがメチルヘミアセタールとして存在する)を純粋でない褐色油として得た(193mg、117%)。
MS(ES+) m/z 207(MH)240(メチルヘミアセタールH
(f)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(6−フルオロ−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(ほとんどがメチルヘミアセタールとして存在する)(193mg、推定0.795mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(277mg、0.795mmol)のクロロホルム(10ml)およびMeOH(0.5ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下室温で2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(377mg、1.59mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌し、ついで、さらにNaBH(OAc)(377mg、1.59mmol)を加えた。反応物をさらに1時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。反応物をDCM(3×100ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を純粋でない油として得た(195mg、45%)。
MS(ES+) m/z 541(MH
(g)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(6−フルオロ−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(195mg、0.361mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(5ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(5ml)を加え、反応物を室温で0.5間撹拌し、ついで、蒸発させ、飽和NaHCO水溶液(30ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×100ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を黄色油として得た(58mg、37%)。
MS(ES+) m/z 441(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.32−1.65(2H,m),1.85−2.00(2H,m),2.10−2.30(2H,m),2.51−2.72(3H,m),2.85−3.05(2H,m),3.81(2H,s),4.26−4.63(m,6H),6.83(1H,s),7.62(1H,dd,J9,3Hz),8.10(1H,s),8.46(1H,s),8.51(1H,d,J2.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、ジエチルエーテル中の1当量の1MのHClを加えて、HCl塩に変換した。ついで、蒸発させて乾燥して、黄色固体(33mg)を得た。
実施例36 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンジオキサレート
Figure 2009543850
(a)4−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノンおよび5−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノン
4−メトキシベンジルアルコール(6.2ml、50mmol)の乾燥エーテル(120ml)中溶液を、三臭化リン(2.07ml、22mmol)で処理した。混合物を1時間加熱還流し、冷却し、水で2回洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発させた。かくして得られた4−メトキシ臭化ベンジルを4−ブロモ−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(調製に関しては、実施例6(a)を参照)(4g、21mmol)および炭酸カリウム(8.28g、60mmol)の乾燥DMF(60ml)中混合物に加え、室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、低容量にした。いくらかの固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を蒸発させて、乾燥し、残渣を、20%酢酸エチル/ヘキサン、ついで、100%酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付した。これから、低極性の2つの所望の生成物(3.233g)、極性の高い2つの所望の生成物(1.626g)およびこれらの混合物(1.351g)を得た。総収量:6.30g、70%。
低極性生成物:MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 431および433(MH、15%)、121(100%)
高極性生成物:MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 431および433(MH、15%)、121(100%)
(b)(2E)−3−[2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロペン酸ブチルおよび(2E)−3−[1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロペン酸ブチル
アルゴンを、4−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノンおよび5−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノン(1.35g、3.14mmol)の乾燥1,4−ジオキサン(7.5ml)中の混合物に20分間通した。ついで、溶液をビス(トリ−t−ブチルホルフィン)パラジウム(0)(32mg、0.0628mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(29mg、0.0314mmol)、ジシクロヘキシルメチルアミン(0.74ml、3.45mmol)およびn−アクリル酸ブチル(0.543ml、3.78mmol)で処理し、ついで、アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌し、ついで、95℃で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水間で分配し、分離し、水層を酢酸エチルで再び抽出した。合した有機溶液を乾燥し、蒸発させ、残渣を、15%酢酸エチル/ヘキサン、ついで、35%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィーにより精製した。
低極性生成物((2E)−3−[2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロペン酸ブチル)(838mg、55%)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 479(MH,70%)、121(100%)
高極性生成物((2E)−3−[1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロペン酸ブチル)(580mg、39%)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 479(MH,70%)、121(100%)
(c)6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン
方法A
(1)3−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパン酸ブチル
(2E)−3−[2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロペン酸ブチル)(838mg)のエタノール(15ml)/1,4−ジオキサン(10ml)中溶液を、10%Pd/C(400mg)で処理し、室温で2時間水素雰囲気下で撹拌した。触媒をKieselguhrを用いて濾過し、濾液を蒸発させ、1,4−ジオキサン中に再溶解し、溶液を蒸発させて、乾燥して、生成物を無色油として得た(0.56g、89%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 361(MH,60%)、121(100%)
(2)5−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン
3−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパン酸ブチル(0.56g、1.56mmol)を乾燥THF(30ml)中に溶解した。溶液を、アルゴン雰囲気下で−30℃に冷却し、THF(1.8ml、1.8mmol)中水素化アルミニウムリチウムの1M溶液を加え、0℃にゆっくりと加温し、氷浴で30分間撹拌した。2M塩酸をpH3になるまで加え、混合物を水および酢酸エチル間で分配した。水層を酢酸エチルで再抽出し、合した有機溶液を乾燥し、蒸発させた。残渣を、酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物を白色固体として得た(300mg、67%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 291(MH,30%)、121(100%)
(3)4−(3−ヒドロキシプロピル)−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン
5−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(2.734g)をアニソール(10ml)およびTFA(100ml)で処理し、40℃で一晩撹拌した。溶液を冷却し、蒸発させて、乾燥し、30分間減圧下に維持した。ついで、残渣をMeOH(150ml)中に溶解し、12時間還流し、冷却し、蒸発させた。残渣を1時間減圧下に保持し、エーテルでトリチュレートし、固体を濾過した。減圧下で乾燥して、生成物を固体として得た(1.48g、92%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 171(MH,100%)
(4)標題化合物
4−(3−ヒドロキシプロピル)−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(1.48g、8.7mmol)のTHF(105ml)中懸濁液を、5分間超音波浴に保持し、ついで、アルゴン雰囲気下氷浴で冷却した。トリフェニルホスフィン(3.67g、14mmol)を加え、ついで、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.76ml、14mmol)を加えた。30分後、溶媒を蒸発させ、残渣を減圧下で一晩保持した。最初に2.5%MeOH/DCMでトリフェニルホスフィンオキシドを除去するまで溶出し、ついで、5%MeOH/DCMで溶出するシリカのクロマトグラフィーにより精製して、生成物を灰白色固体として得た(1.049g、79%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 153(MH,100%)
方法B
(5)3−(1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパン酸ブチル
(2E)−3−[1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロペン酸ブチル)(580mg)のエタノール(15ml)/1,4−ジオキサン(5ml)中溶液を、10%Pd/C(400mg)で処理し、水素雰囲気下室温で2時間撹拌した。触媒をKieselguhrを用いて濾過し、濾液を蒸発させ、1,4−ジオキサン中に再び溶解し、溶液を蒸発させて、乾燥させて、生成物を得た(0.43g、98%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 361(MH,50%)、121(100%)
(6)4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン
3−(1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパン酸ブチル(0.43g、1.19mmol)を乾燥THF(20ml)中に溶解した。溶液を、アルゴン雰囲気下で−30℃に冷却し、水素化アルミニウムリチウムのTHF中中1M溶液(1.4ml、1.4mmol)を加え、0℃にゆっくりと加温し、氷浴で30分間撹拌した。2M塩酸をpHが3になるまで加え、混合物を水および酢酸エチル間で分配した。水相を酢酸エチルで再抽出し、合した有機溶液を乾燥し、蒸発させた。得られた固体を酢酸エチルでトリチュレートし、濾過し、酢酸エチルで洗浄し、減圧下で乾燥して、生成物を得た(241mg、70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 291(MH,10%)、121(100%)
(7)2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン
4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(2.624g、9.1mmol)のTHF(100ml)中懸濁液を、超音波浴で15分間保持した。トリフェニルホスフィン(3.57g、13.6mmol)を、アルゴン雰囲気下で加え、ついで、反応混合物を−10℃に冷却し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.68ml、13.6mmol)を加え、混合物を室温にゆっくりと加温した。1時間後、溶媒を蒸発させた。シリカのクロマトグラフィーに付し、最初に酢酸エチルで溶出して副生成物を得、ついで、10%エタノール/酢酸エチルで溶出して、わずかにトリフェニルホスフィンオキシドを含有する生成物(2.55g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 273(MH,50%)、121(100%)
(8)標題化合物
2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン(2.75g、10.1mmol)をアニソール(10ml)およびTFA(100ml)で処理し、70℃で24時間撹拌した。溶液を冷却し、蒸発させ、残渣を、2.5%MeOH/DCM中に溶解した。これをシリカのカラムに付し、ついで、この溶媒混合物で溶出し、ついで、5%MeOH/DCMで溶出して、生成物を灰白色固体として得た(1.36g、88%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 153(MH,100%)
(d)6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルトリフルオロメタンスルホネート
6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン(152mg、1mmol)のDMF(2.5ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下で氷冷し、水素化ナトリウム(60mgの油中60%分散液、1.5mmol)で処理し、1時間撹拌し、室温に加温した。N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(505mg、1mmol)を加え、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水(2回)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。40%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィーに付して、生成物を白色固体として得た(228mg、80%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 285(MH,100%)
(e)3−エテニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン
アルゴンを、15分間、6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルトリフルオロメタンスルホネート(228mg、0.8mmol)の1,2−ジメトキシエタン(6.5ml)中溶液にバブリングした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg、0.0475mmol)を加え、溶液を20分間アルゴン雰囲気下で撹拌した。ついで、混合物を炭酸カリウム(111mg、0.8mmol)、水(1.9ml)およびトリエテニルボロキシンピリジン複合体(180mg、0.75mmol)で処理した。2時間80℃で撹拌した後、混合物を冷却し、DCMおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配した。層を分離し、水溶液を20%MeOH/DCMで2回抽出した。合した有機溶液を、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、残渣を、酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物を白色固体として得た(100mg、77%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 163(MH,100%)
(f)6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン(100mg、0.617mmol)の1,4−ジオキサン(5.5ml)/水(1.1ml)中溶液を、氷/水中で冷却し、過ヨウ素酸ナトリウム(306mg、1.43mmol)および4%四酸化オスミウム水溶液(0.55ml)で処理した。混合物を室温で1時間加温し、ついで、合計4.75時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。1,4−ジオキサンを加え、蒸発させて、数mlのDCMを加え、混合物を超音波浴中に保持した。全ての混合物をシリカカラムに適用し、酢酸エチルで溶出して、生成物(55mg、54%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 165(MH,100%)
(g)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(30mg、0.183mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中溶液を、室温で一晩撹拌した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.106g;0.5mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。さらに6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(10mg)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(53mg)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。水および炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を10%MeOH−DCMで抽出し(3×)、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、遊離塩基(25mg)の標題化合物を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 439(MH+)
δH(CDCl),(400MHz)1.40−1.52(2H,m),1.92(2H,br.d),2.10(2H,m),2.20(2H,t),2.65(1H,m),2.70(2H,m),2.85(2H,m),3.01(2H,d),4.02(2H,s),4.33(2H,m),4.42(2H,m),7.06(1H,m),7.12(1H,m),7.28(1H,s),7.86(1H,m),8.22(1H,s)
クロロホルム/DCM中の遊離塩基を、過剰のシュウ酸(約20mg)でエーテル(2ml)中で処理し、溶液を蒸発させて、乾燥した。エーテルを加え、淡黄色固体を回収し、エーテルで洗浄し、標題化合物(31mg)を得た。
実施例37 4−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル {1−[2−({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
フェニルメチル (2−ブロモエチル)カルバメート(12.9g、50mmol)(フェニルメチル (2−ブロモエチル)カルバメートおよびクロリドカルボン酸フェニルメチルから、A.J.BrouwerおよびR.M.J.Liskamp,European Journal of Organic Chemistry(2005),(3),487−495の方法に従って調製した)、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(10g、50mmol)、炭酸カリウム(6.9g、50mmol)、アセトニトリル(100ml)およびDMF(30ml)の混合物を、40℃で2.5日間撹拌した。溶媒を無機残渣からデカントし、蒸発させた。残渣を酢酸エチルおよび希ブライン間で分配した。有機抽出物を乾燥(MgSO)し、蒸発させて、白色固体を得た(17.6g、93%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :378(MH
(b)1,1−ジメチルエチル [1−(2−アミノエチル)−4−ピペリジニル]カルバメート
1,1−ジメチルエチル {1−[2−({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(8.2g、21.8mmol)のエタノール(500ml)中溶液を、一晩、10%炭素担持パラジウム(水で50%分散、4.0g)で水素化した。混合物を濾過し、蒸発させて、クロロホルムと共沸させて、標題中間体(5.4g、100%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :244(MH
(c)1,1−ジメチルエチル [1−(2−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}エチル)−4−ピペリジニル]カルバメート
2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(1.9g、10mmol),1,1−ジメチルエチル [1−(2−アミノエチル)−4−ピペリジニル]カルバメート(2.43g、10mmol)および炭酸カリウム(1.4g、10mmol)のアセトニトリル(35ml)およびDMF(10ml)中混合物を、40℃で30分間加熱した。混合物を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、蒸発させた。残渣を最小量のDCM(15ml)中に溶解し、ついで、水(1ml)で洗浄した。有機抽出物をシリカカラムに加え、ついで、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出して、黄色固体(3.1g、78%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :396(MH
(d)1,1−ジメチルエチル [1−(2−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}エチル)−4−ピペリジニル]カルバメート
1,1−ジメチルエチル [1−(2−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}エチル)−4−ピペリジニル]カルバメート(3.0g、7.6mmol)のエタノール(500ml)中溶液を、10%炭素担持パラジウム(水で50%分散、1.5g)で水素化した。混合物を濾過し、蒸発させて、クロロホルムと共沸させて、淡油を得た(2.8g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :366(MH
(e)N−[2−({2−[4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]エチル}アミノ)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシン酸エチル
1,1−ジメチルエチル [1−(2−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}エチル)−4−ピペリジニル]カルバメート(2.8g、7.6mmol)、ブロモ酢酸エチル(0.85ml、1.3g、7.6mmol)および炭酸カリウム(2g、15.2mmol)のアセトニトリル(40ml)およびDMF(20ml)中混合物を、アルゴン雰囲気下で一晩撹拌した。混合物を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、蒸発させた。残渣を最小量のDCM(20ml)中に溶解し、水(20ml)で洗浄した。有機抽出物をシリカカラムに加え、ついで、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで抽出して褐色油を得た(1.3g、38%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :452(MH
(f)1,1−ジメチルエチル (1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
N−[2−({2−[4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]エチル}アミノ)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシン酸エチル(1.2g、2.7mmol)のトルエン(400ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下で24時間加熱還流した。この溶液を室温で二酸化マンガン(2.0g、23mmol)で処理した。7時間後、混合物を濾過し、暖トルエンで処理し、ついで、蒸発して、暗油を得た。ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、黄色固体(470mg、43%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :404(MH
(g)4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
1,1−ジメチルエチル (1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(470mg、1.2mmol)のDCM/トリフルオロ酢酸(10ml/10ml)中溶液を、室温で30分間撹拌し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣をエーテルでトリチュレートし、ついで、残った固体を減圧下で乾燥した。固体をDCM/MeOH(20ml/20ml)中に溶解し、MP−カルボネート樹脂(1グラムあたり2.3mmolのカルバメート、3g、約8mmol)で処理した。1.5時間後、混合物を濾過し、小容量のDCMおよびMeOHで洗浄した。合した濾液を蒸発させて、黄色油を得た(樹脂からの粒子物質により汚染していた)。この残渣をDCM中20%MeOH(20ml)で処理し、濾過し、蒸発させて、黄色油を得た(350mg、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :304(MH
(h)標題化合物
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(150mg、0.494mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(82mg、0.496mmol)の無水DCM(10ml)および無水MeOH(1ml)中溶液を、室温で5分間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(316mg、1.49mmol)を加え、混合物を撹拌し、アルゴン雰囲気下で18時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液(5ml)および10:1DCM:MeOH(10ml)で洗浄した。層を分離し、水層を10:1DCM:MeOH(5ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、ブラインで洗浄し、疎水性フリットに通し、蒸発させて、橙色ガムを得た。0%〜30%DCM/MeOH勾配で溶出する20gシリカカラムに付して、標題化合物の遊離塩基を無色ガムとして得た(128mg、57%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
H NMRδ(CDCl)1.44(2H,m),1.90(2H,m),2.18(2H,m),2.58(1H,m),2.74(2H,m),3.04(2H,m),3.81(2H,s),4.03(3H,s),4.27(2H,m),4.32(2H,m),4.58(2H,t,J=7.2Hz),6.73(1H,d,J=8.4Hz),6.82(1H,s),8.01(1H,d,J=8.4Hz),8.09(1H,s),8.15(1H,s)
遊離塩基(128mg、0.283mmol)のクロロホルム(3.5ml)中溶液を、ジエチルエーテル中1MのHCl(1ml)および無水ジエチルエーテル(4ml)で処理した。遠心分離した後、溶媒をデカントし、固体を乾燥して、標題化合物をクリーム色の固体として得た(154mg)。
実施例38 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a){5−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル
(5−({[4−(メトキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−2−ピリジニル)酢酸メチル(合成に関しては、WO2004058144、実施例60(d)を参照)(10g、23mmol)をアセトニトリル(400ml)およびトリエチルアミン(65ml)中に溶解し、ヨウ化銅(I)(0.44g、2.3mmol)を加えた。混合物を脱気し、アルゴンブランケット下に置いた。トリメチルシリルアセチレン(10ml、69mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(0.645g、0.9mmol)を加え、混合物を45℃で18時間加熱した。ついで、混合物を冷却し、濾過した。濾液を蒸発させて、乾燥し、残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機層を分離し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、40−60℃石油エーテル中20−75%酢酸エチルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た(8.4g、96%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 384(MH+)
(b){5−ヒドロキシ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル,トリフルオロアセテート
DCM(70ml)中の{5−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル(8.45g、22mmol)を、トリフルオロ酢酸(9.4ml)およびトリエチルシラン(3.33ml)で処理し、常温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させて、乾燥し、DCM中の2−8%MeOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た(10g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 264(MH+)
(c)フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル酢酸メチル
{5−ヒドロキシ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル,トリフルオロアセテート)(10g、22mmol)をピリジン(200ml)中に溶解し、ヨウ化銅(I)(5.2g、27mmol)で処理し、ついで、18時間加熱還流した。混合物を冷却し、蒸発させて、乾燥し、残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。この混合物をKieselguhrで濾過して、銅残渣を得た。有機層を濾液から分離し、乾燥し、40−60℃石油エーテル中10−60%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。これにより、フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル酢酸メチル(1.15g、27%)および低極性生成物[2−(トリメチルシリル)フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル]酢酸メチル(1.3g、23%)を油として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 192(MH+)およびMS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 264(MH+)
(d)フロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール
フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル酢酸メチル(1.15g)の1,4−ジオキサン(30ml)および水(10ml)中溶液を、2M水酸化ナトリウム(12ml)で処理し、ついで、常温で18時間撹拌した。ついで、混合物を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機フラクションを分離し、乾燥させ、蒸発させて、乾燥した。これにより油を得た(0.63g、70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 150(MH+)
(e)2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール
フロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール(1.29g、8.7mmol)をエタノール(50ml)中に溶解し、室温1気圧で10%炭素担持パラジウムペーストを用いて18時間水素化した。混合物をKieselguhrで濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥して標題化合物を調製を得た(1.31g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 152(MH+)
(f)2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボアルデヒド
2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール(1.31g、8.7mmol)をDCM(100ml)中に溶解し、二酸化マンガン(IV)(6g、69mmol)で処理し、19時間加熱還流した。Kieselguhrで濾過し、濾液を蒸発させて、油を得た(0.9g、70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 150(MH+)
(g)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボアルデヒド(30mg、0.20mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g;0.52mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、水相を数回10%MeOH−DCMで抽出した有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(50mg、71%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 424(MH+)
δH(CDCl),(250MHz)1.49(2H,m),1.93(2H,br.d),2.19(2H,t),2.59(1H,m),2.67(2H,t),2.98(2H,br.d),3.22(2H,t),3.87(2H,s),4.31(2H,t),4.61(2H,t),7.08(1H,m),7.13(1H,m),7.21(1H,s),7.86(1H,dd),8.07(1H,s),8.22(1H,s)
クロロホルム/DCM中の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中の0.4M塩化水素(0.6mL)で処理し、蒸発させて、乾燥させて、二塩酸塩を得た。
実施例39 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(35mg、0.20mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中の溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g;0.52mmol)を加え、混合物を室温で7〜8時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、水相を数回10%MeOH−DCMで抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(68mg、91%)。
δH(CDCl),(250MHz)1.49(2H,m),1.92(2H,br.d),2.19(2H,t),2.55(1H,m),2.69(2H,t),2.99(2H,br.d),3.83(2H,s),4.31(2H,t),4.63(2H,s),6.95(1H,d),7.08(1H,m),7.14(1H,m),7.20(1H,d),7.85(1H,dd),8.22(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 453(MH+)
クロロホルム/DCM中の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中の0.4M塩化水素(0.75mL)で処理し、蒸発させて、乾燥させて、二塩酸塩を得た。
実施例40 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール
3,4,6−トリクロロピリダジン(25g)のテトラヒドロフラン(200ml)およびトリエチルアミン(19ml)中溶液を、0℃で(氷浴で冷却)、2−メルカプトエタノール(8.33ml)で5分間にわたって処理した。添加が完了した後、混合物を室温で72時間撹拌した。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液およびDCMと撹拌し、固体を回収し、水、エーテルおよびペンタンで洗浄し、減圧下で乾燥した(22.9g)。合した水性および有機フラクションを蒸発させて、半分の容量にし、さらに固体を得、これを洗浄し、上記のように乾燥した(5.0g)。NMRによるとブロモ−アナログ(5−10%)を含有する総収量(27.9g;91%)の固体を得た。
(b)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール(13g)(前もって減圧下50℃で乾燥した)の乾燥1,4−ジオキサン(250ml)中の溶液を、水素化リチウム(3g)で処理し、105−110℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷水でクエンチした。溶液を5M塩酸でpH10−11にし、蒸発させた。水を加え、混合物を4×DCMで抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(1.61g)(約10%のブロモ種を含有する)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 189/91(ClMH+);233/5(BrMH+)
δH(CDCl,400MHz)3.23(2H,m),4.67(2H,m),7.26(1H,s)(主クロロ化合物)
(c)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(1.0g)のジメトキシエタン(2ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下で脱気し、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(135mg)、炭酸カリウム(0.695g)、トリエテニルボロキシンピリジン複合体(0.8g)および水(3.7ml)を加えた。混合物を一晩105℃で加熱した。さらにトリエテニルボロキシンピリジン複合体(0.4g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(30mg)を加え、24時間加熱した。混合物を冷却し、炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで4回抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル(70g)のクロマトグラフィーに付して、固体(0.56g)(LC−MSにより87%純度)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 181(MH+)
(d)6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(320mg)の1,4−ジオキサン/水(20ml/5ml)中の溶液を、四酸化オスミウム水溶液(4%w/v、2ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(1.0g)で処理し、最初に氷浴で撹拌し、ついで、室温に加温した。2.5時間後、混合物を蒸発させて、乾燥し、1,4−ジオキサンおよびクロロホルム中に溶解した。シリカゲルを加え、混合物を蒸発させて、乾燥し、シリカカラム(50g)に加え、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(116mg、36%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 183(MH+)
(e)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(35mg、0.20mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g;0.52mmol)を加え、混合物を室温で7〜8時間撹拌した。さらにトリアセトキシボロヒドリド(100mg)を加え、一晩撹拌した。さらに、トリアセトキシボロヒドリド(100mg)を加え、ついで、さらに50mg、さらに8時間後アルデヒド(5mg)と一緒に加えた。ふたたび一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、水相を10%MeOH−DCMで数回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(25mg、33%)。
δH(CDCl),(250MHz)1.54(2H,m),1.99(2H,br.d),2.28(2H,t),2.66(1H,m),2.72(2H,t),3.05(2H,br.d),3.21(2H,m),4.02(2H,s),4.37(2H,t),4.67(2H,m),7.07(1H,m),7.21(1H,dd),7.36(1H,s),7.85(1H,dd),8.22(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 457(MH+)
クロロホルム/DCM中の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中の0.4M塩化水素(0.25ml)で処理し、蒸発させて、乾燥させて、二塩酸塩を得た。
実施例41 1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル {(3R,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒドメチルヘミアセタール(200mg、0.8396mmol)および1,1−ジメチルエチル [(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル]カルバメート(合成に関しては、WO2004058144、実施例5(c)を参照)、cis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー1)(182mg、1当量)をクロロホルム(10ml)とMeOH(0.5ml)中、アルゴン雰囲気下で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(534mg、3当量)を加え、混合物を室温で一晩撹拌し、ついで、飽和炭酸水素ナトリウム(20ml)によりクエンチし、DCM中20%v:vMeOH(3×200ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これを、DCM中0−20%(MeOH中)で溶出するカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製した。適当なフラクションを合し、減圧下で蒸発させて、標題化合物(247mg)を灰白色泡沫体として得た。
MS(ES+) m/z 407(MH
(b)1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {(3R,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバメート(240mg、0.5905mmol)を、DCM(10ml)中に溶解し、溶液を、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(2mL)で処理した。沸騰および沈殿形成が観察された。2時間後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を減圧下で一晩乾燥し、1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩を灰白色固体として得た(220mg)。
MS(ES+) m/z 307(MH
(c)標題化合物
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(100mg、0.2637mmol)を9:1v:vクロロホルム:MeOH(5ml)中で、アルゴン雰囲気下室温で撹拌し、トリエチルアミン(129μl、3.5当量)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、ついで、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(44mg、0.264mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(168mg)を加えた処理した。ついで、混合物を室温で週末の間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム(2ml)を加え、有機相をDCMで希釈し、総容量約20mlにした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相を、DCM(2×20ml)で抽出した。合したDCM抽出液を減圧下で蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物の遊離塩基を灰白色泡沫体として得た(66mg)。
H NMRδ(400MHz,CDCl):8.44(1H,d,J2Hz),8.34(1H,s),8.11(1H,s),7.91(1H,d,J10Hz),7.54(1H,dd,J8Hz,2Hz),6.89−6.86(2H,m),4.53−4.44(1H,m),4.36−4.20(5H,m),4.12(1H,s),4.08(2H,s),3.32−3.28(1H,m),3.03−2.99(2H,m),2.80−2.71(2H,m),2.39(1H,d,J11Hz),2.32−2.25(1H,m),1.95−1.84(2H,m)
MS(ES+) m/z 456(MH
この物質を、DCMに溶解し、当量の1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて、乾燥することにより塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例42 1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル ((3R,4S)−3−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒドメチルヘミアセタール(200mg、0.7992mmol)および1,1−ジメチルエチル [(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル]カルバメート(合成に関しては、WO2004058144、実施例5(c)を参照)、cis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー1)(173mg、1当量)を、クロロホルム(10ml)とMeOH(0.5ml)中で、アルゴン雰囲気下で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(508mg、3当量)を加え、混合物を室温で週末の間撹拌し、ついで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を添加することによりクエンチし、DCM中20%v:vMeOH(3×200ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これを、DCM中0−20%(MeOH中)で溶出するカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製した。適当なフラクションを合し、減圧下で蒸発させて、1,1−ジメチルエチル ((3R,4S)−3−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(263mg)を灰白色泡沫体として得た。
MS(ES+) m/z 419(MH
(b)1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル ((3R,4S)−3−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(258mg、0.6165mmol)をDCM(10mL)中に溶解し、溶液を1,4−ジオキサン中4M塩化水素(2ml)で処理した。沸騰および沈殿形成が観察された。2時間後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を減圧下で一晩乾燥して、標題化合物を淡桃色固体として得た(223mg)。
MS(ES+) m/z 319(MH
(c)標題化合物
1−{2−[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(100mg、0.2556mmol)を9:1v:vクロロホルム:MeOH(5mL)中、アルゴン雰囲気下室温で撹拌し、トリエチルアミン(125uL、3.5当量)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、ついで、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(163mg)を加えて処理した。ついで、混合物を室温で週末の間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3ml)を加え、有機相をDCMで希釈し、総容量を約20mlにした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相をDCM(2×20ml)で抽出した。合したDCM抽出液を減圧下で蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物の遊離塩基を灰白色泡沫体として得た(45mg)。
H NMRδ(CDCl,400MHz)8.71(1H,s),8.294(1H,d,J2Hz),8.10(1H,s),7.87(1H,d,J10Hz),7.21(1H,d,J2Hz),6.85(1H,s),6.75(1H,d,J10Hz),4.58−4.46(2H,m),4.39−4.28(4H,m),4.08(1H,s),4.02(2H,s),4.00(3H,s),3.33−3.29(1H,m),3.00−2.90(2H,m),2.83−2.70(2H,m),2.42(1H,d,J11Hz),2.35−2.28(1H,m),1.92−1.81(2H,m)
MS(ES+) m/z 468(MH
この物質を、DCM中に溶解し、1当量の1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて乾燥することにより二塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例43 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6,7−ジフルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)6,7−ジフルオロ−2(1H)−キノキサリノン
4,5−ジフルオロ−1,2−ベンゼンジアミン(0.60g)およびトルエン(0.87ml)中50%グリオキサル酸エチルのエタノール(25ml)中の混合物を、2時間加熱還流し、ついで冷却した。一晩冷却した後、得られた固体を回収し、氷冷エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥して、固体を得た(0.57g;75%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 183(MH+)
(b)6,7−ジフルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン
6,7−ジフルオロ−2(1H)−キノキサリノン(0.57g;3.13mmol)の無水炭酸カリウム(1.3g;9.4mmol)を含有する乾燥DMF(10ml)中溶液を、ヨウ化アリル(0.31ml;3.45mmol)で処理し、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水を加え、混合物をDCMで(3×)抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させて、残渣を、0−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、生成物(0.44g、63%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 223(MH+)
(c)6,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド
6,7−ジフルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(0.44g;1.98mmol)の1,4−ジオキサン(25ml)および水(50ml)中溶液を、四酸化オスミウム(水中4%溶液;2.49ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(1.95g)で処理し、混合物を室温で2.75時間撹拌した。1,4−ジオキサンを蒸発させて除去し、水性残渣をDCM/MeOHで数回抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させ、残渣を、50−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムのクロマトグラフィーに付して、アルデヒドおよび対応するメチルヘミアセタール(約1:1,0.38g、80%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 225(MH+),239(M.CH3+ ヘミアセタールから)
(d)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(6,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
6,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド/メチルヘミアセタール混合物(約1:1、0.19g;0.79mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(0.2g、0.8mmol)の乾燥MeOH(0.2ml)およびクロロホルム(5ml)中溶液を、室温で1.5時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.5g、2.37mmol)を加え、混合物を7時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相をDCMで数回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−10%MeOH/酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーにより精製して、生成物(0.26g、59%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 558(MH+)
(e)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(6,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.26g、0.46mmol)のDCM(5ml)およびMeOH(3ml)中溶液を、1,4−ジオキサン中の4M塩化水素(5ml)で処理し、室温で2.5時間撹拌し、蒸発させて、乾燥させて(最終的に減圧下50℃で乾燥した)、標題化合物(0.256g、105%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 458(MH+)
少量の(6−7mg)二塩酸塩を、炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで3回抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させて、少量の遊離塩基の試料を得た。
δH(CDCl),(250MHz)1.43(2H,m),1.90(2H,br.d),2.18(2H,td),,2.55(1H,m),2.65(2H,t),2.94(2H,br.d),3.79(2H,s),4.30(4H,m),6.82(1H,s),7.29(1H,m),7.68(1H,dd),8.10(1H,s),8.25(1H,s)
実施例44A 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル 4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジンカルボキシレート
フェニルメチル 4−アミノ−1−ピペリジンカルボキシレート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(e)を参照)(14.4g粗、11g、47mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例6(e)を参照)(6.46g、39mmol)のDCM(200ml)およびMeOH(10ml)中混合物を4時間室温で撹拌し、ついで、氷で冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(12.4g)を15分にわたって加えた。さらに2時間撹拌した後、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して、中和した。水相をDCMで抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−10%MeOH/DCMで溶出するシリカ(750g)のクロマトグラフィーにより精製して、生成物(11.1g、62%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 385(MH+)
(b)フェニルメチル 4−((6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル){[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジンカルボキシレート
炭酸水素ナトリウム(7.34g)を、フェニルメチル 4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジンカルボキシレート(11.1g、29mmol)のMeOH(200ml)中溶液にゆっくりと加え、混合物を氷浴で冷却し、ついで、二炭酸ジ−tert−ブチル(6.98g、32mmol)を加えた。混合物を室温で約3日間撹拌し、ついで、濾過し、蒸発させた。0−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカのクロマトグラフィー(500g)に付して、生成物を白色固体として得た(11.89g、85%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 485(MH+)
(c)1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)−4−ピペリジニルカルバメート
フェニルメチル 4−((6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル){[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジンカルボキシレート(11.89g.25mmol)のエタノール(90ml)中溶液を、10%炭素担持パラジウム(水性ペースト、2g)で21時間水素化した。混合物を濾過し、蒸発させて、白色固体を得た(8.5g、97%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 351(MH+)
(d)1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)−4−ピペリジニルカルバメート(0.68g、1.94mmol)および7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド(調製に関しては、実施例34(c)を参照)(0.4g、1.94mmol)の乾燥MeOH(0.5ml)およびクロロホルム(10ml)中溶液を、室温で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(1.23g、5.82mmol)を加え、混合物を2.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相をDCMで数回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH/酢酸エチルで溶出するシリカ(50g)のクロマトグラフィーにより精製して、生成物(0.37g、35%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 541(MH+)
(e)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.37g、0.68mmol)のDCM(7ml)およびMeOH(5ml)中溶液を、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(7ml)で処理し、室温で1時間撹拌し、蒸発させて、乾燥して(最終的に減圧下50℃で乾燥した)、標題化合物を淡黄色固体として得た(0.35g、100%)。塩の一部(10mg)をNaHCO水溶液で処理し、10%MeOH/DCMで抽出し、有機層を分離し、乾燥し、蒸発させて、遊離塩基を得た。
δH(CDCl),(250MHz)1.44(2H,m),1.91(2H,br.d),2.18(2H,t),2.54(1H,m),2.65(2H,t),2.96(2H,br.d),4.00(2H,s),4.30(2H,t),4.35(2H,m),4.50(2H,m),7.03(1H,s),7.09(2H,m),7.86(1H,dd),8.22(1H,s)
少量の不純物のシグナル:δ3.90(t),6.66(s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 441(MH+)
実施例44B 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンベンゾエート
メタノール:イソプロパノール:アセトニトリル(0.2:0.2:1.2)中に溶解した1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩を、過剰のイソプロピルアミンを用い、HPLC(Chiralpak IA 5u、21×250mmカラム、80:20:0.1−アセトニトリル:イソプロパノール:イソプロピルアミンで溶出する、20ml/分、50mgインジェクションで330mg、uv検出254nm)でさらに精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(177mg)。
遊離塩基をMeOH中にスラリー化し、1.0当量の安息香酸を加え、完全な溶液を得た。濃縮して半固体にし、メチルt−ブチルエステルを加え、再び濃縮し(5x)、黄色固体を45℃で乾燥して、安息香酸塩(226mg)を得た。
δH(CDOD),(400MHz)1.57(2H,m),2.05(2H,m),2.25(2H,m),2.78(2H,m),2.95(1H,m),3.19(2H,m),4.22(2H,s),4.45(4H,m),4.59(2H,m),7.20(1H,m),7.26(1H,s),7.42(3H,m),7.52(1H,m),7.91(1H,m),8.00(2H,m),8.18(1H,s)
実施例44C 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンフマレート
方法1
MeOH(5.9mL)中の1当量の0.5Mフマル酸を、1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン(1.30g、2.95mmol)のDCM中溶液に加え、ついで、蒸発させて、標題化合物のフマル酸塩を灰白色固体として得た(1.55g)。
方法2
(a)N−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)グリシン酸メチル
2,5−ジフルオロニトロベンゼン(54.6g、343mmol)、グリシンメチルエステル塩酸塩(47.3g、374mmol)およびトリエチルアミン(114.5mL、818mmol)の混合物を、65℃(内部温度)で、THF(1500mL)中、3日間加熱した。さらにグリシンメチルエステル塩酸塩(30g)およびトリエチルアミン(20mL)を加え、2日間加熱した。混合物を冷却し、濾過し、蒸発させて、乾燥した。残渣を5M塩酸で処理し、橙色固体を濾過し、水(総量約2L)で洗浄し、減圧下で乾燥して、生成物(58.5g)を得た。ついで、生成物を酢酸エチル(総量600ml)で抽出し、濾過し、蒸発させた。残渣を水(1L)でスラリー過し、濾過し、乾燥して生成物を得た(40g、51%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)229(MH+)
(b)7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノキサリノン
水(2000mL)中のN−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)グリシン酸メチル(40g、175mmol)を、90℃に加熱し、亜ジチオン酸ナトリウム(243.8g、1401mmol)を加えた。得られた混合物を100℃に2時間加熱し、ついで、冷却した。固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、生成物(13.75、47%)を得た。溶液を約700mLまで蒸発させることにより濃縮して、さらに沈殿を得、これを濾過し、洗浄し、乾燥して、さらに生成物を得た(1.90g:合計15.65g、54%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)167(MH+)
(c)7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノキサリノン(15.65g、92.88mmol)中ジクロロメタン/メタノール(1:1、600mL)の溶液を、二酸化マンガン(78.25g)と、室温にて1.5時間撹拌した。混合物を、Kieselguhrにより濾過し、10%メタノール/ジクロロメタン(約1L)で数回洗浄し、濾液を蒸発させて、生成物(7.27g)を得た。残った濾過固体を数回ジメチルホルムアミドで60−70℃で抽出し、抽出物を濾過し、乾燥して、さらに生成物を得(6.66g)、総量13.93g(91.5%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)165(MH+)
(d)7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン
7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン(3.84g、23mmol)、ヨウ化アリル(2.39mL、25.5mmol)および炭酸カリウム(9.56g、69.3mmol)のジメチルホルムアミド(60mL)中混合物を、室温で3時間撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣をジクロロメタン/水中に溶解し、相を分離した。水相をジクロロメタン(3×)で抽出して、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。
粗生成物を、0−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出する200gシリカのクロマトグラフィーにより精製して、生成物(3.29g、70%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)205(MH+)
(e)7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(7.9g、38.7mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム(38.15g、178.3mmol))の2−ブタノール(500mL)および水(920mL)中溶液を、四酸化オスミウム(水中4%溶液;10mL)で処理し、混合物を、室温にて24時間撹拌した。これを蒸発させて、乾燥し、残渣を水に溶解し、ジクロロメタン/テトラヒドロフランで抽出した。有機抽出物を乾燥し、減圧下室温で蒸発させて、アルデヒド(7.82g、80%、LCMSにより82%純度)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 207(MH+)
別法として、酸化を、3:1DCM/MeOH中でオゾン分解し、ついで、硫化メチルで処理し、アルデヒドおよびヘミアセタールの混合物を得ることにより行うことができ、これは次の工程に用いることができる。
(f)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド(9.56g、46.4mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(10.2g、51mmol)のメタノール(200mL)およびクロロホルム(400mL)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと室温にて2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(30g、140mmol)を加え、混合物を室温にて4時間撹拌した。さらに、トリアセトキシボロヒドリドナトリウムの一部(15g)を加え、一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相を2M水酸化ナトリウムを添加することによりpH8にし、ついで、10%メタノール/ジクロロメタンで数回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。粗生成物を、50−70%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル(1Kg)のクロマトグラフィーに付して、生成物(6.25g)を得た。純粋でない物質(6.7g)を、再び同様の方法から得られた他の1.08g純粋でない物質を一緒に、上記のように溶出するシリカ(600g)クロマトグラフィーに付して、さらに生成物を得た(3.65g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 391(MH+)
溶媒としての1,2−ジクロロエタンの使用、トリアセトキシボロヒドリドナトリウムとの反応の間に5℃以下に温度を維持することにより、環の還元生成物の形成を防止することができる。
(g)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(8.72g、22.36mmol)のメタノール(90ml)およびジクロロメタン(150mL)中溶液を、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(150mL)(ゆっくりと加えて、発熱および急速な沈殿形成が観察された)で処理し、室温にて2.5時間撹拌した。混合物を蒸発させて、乾燥し、残渣を、エーテルでトリチュレートした。固体を濾過し、エーテルで洗浄し、乾燥して、アミン塩を灰緑色固体として得た(8.06g、99%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 291(MH+)
DCM中のTFAをHClの代わりに用いることができ、トリフルオロアセテート塩が得られ、次の工程に用いることができる。
(h)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(8.06g、22.2mmol)、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(4.08g、24.45mmol)およびトリエチルアミン(8.03mL、55.5mmol)を、乾燥クロロホルム(250mL)および乾燥メタノール(200mL)中に混合し、3Aモレキュラーシーブと6〜7時間加熱還流した。冷却した後、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(18.9g、89.1mmol)を加え、混合物を室温にて一晩撹拌した。さらに、アセトキシボロヒドリド(10g)を加え、ついで、残り(5g)を6時間後に加えた。さらに2時間撹拌した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性にした。相を分離し、水相を10%メタノール/ジクロロメタンで数回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させて、粗生成物を、0−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカ(500g)のクロマトグラフィーに付して、生成物を遊離塩基(約10および20%メタノールでのフラクションの2セットとして溶出された、5.98g、61%)として得た。
TFA塩をHCl塩の代わりに用い、ジメチルアセトアミド/イソプロパノールを溶媒としてクロロホルム/メタノールの代わりに用い、さらに当量のTFAをボロヒドリドの添加後に加えた。
フマル酸(1.58g、1当量)のメタノール(約40mL)中溶液を、ジクロロメタン/メタノール中遊離塩基(約200mL)を加えた。溶媒を蒸発させて、フマル酸塩を灰白色固体として得た(7.41g)。
小容量のフマル酸塩を、最小量のメタノール中に加熱しながら溶解した。溶液を濾過し、ゆっくりと室温にて蒸発させて、灰白色微細結晶を得た。結晶化をエタノールから行って、結晶性フマル酸塩を得た(融点230−232℃)。
粗1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート遊離塩基(266.6g、77%−99%の純度の範囲)を、99.5%純度に、分取キラルHPLC(Chiralpak AD(20ミクロン、101.6mm×250mm)、移動相として50:50:0.1アセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミン)により化学的に精製した。所望のフラクション溶液を合し、50〜55℃で減圧下で濃縮して、生成物が結晶化する最小限の容量にし、粘性白色スラリーを得た。常温に冷却した後、生成物を、フラクションにより回収し、メタノールで洗浄した。50−55℃/<5mmHgで一定量になるまで乾燥した後、総量215.5gの純粋な遊離塩基を得た。融点187.84℃(Differential Scanning Calorimetry(TA Instrument model Q100 Differential Scanning Calorimeter)。この試料を置き、Al DSCパンで重量を量った。パンをハンドプレスを用いてシールした。試料は、15℃/分で、35℃から300℃になった)。
実施例44D 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン塩酸塩
30mgの1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンフマレートを、0.25mlメタノール中にスラリー化し、3滴のイソプロピルアミンを、ついで、0.25mlイソプロパノールおよび1.0mlアセトニトリルを加え、混合物を60℃で加熱して、試料を溶解させ、ついで、30℃に冷却した。混合物を、80:20:0.1アセトニトリル:イソプロパノール:イソプロピルアミンで溶出するChiralpak IAカラム(5um、21×250mm)で精製して、主フラクションを得、濃縮して、白色固体(20mg)を得た。これを暖メタノール(5ml)中に溶解し、6NのHClを加えた。混合物を濃縮し、50℃減圧下で乾燥して、モノ塩酸塩(22mg)を得た。
実施例44E 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンシトレート
アセトン(7.0mL)を結晶性1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート遊離塩基(152.90mg、0.3471mmol)に加えた。スラリーを1時間50℃に加熱し、室温に冷却した。スラリーに、クエン酸(3.0M水溶液、1.0当量)を室温にて加えた。酸を添加して粘性スラリーを得、これを第2のアセトン(3.0mL)と合した。スラリーを12時間50℃で加熱し、ゆっくりと23℃に冷却し(冷却速度0.1℃/分)、23℃で6時間撹拌した。スラリーをさらに5℃に冷却し(冷却速度0.1℃/分)、5℃で12時間撹拌した。スラリーを濾過し、アセトンで洗浄し、15分間空気乾燥した。結晶性クエン酸塩の重量は、187.3mgであった。
実施例44F 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンL−タートレート
イソプロパノール(500μL)を、結晶性1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート遊離塩基(20.40mg、0.0463mmol)に加えた。スラリーを1時間40℃に加温し、ついで、室温に冷却した。スラリーに、L−酒石酸(メタノール中1.0M溶液、2.0当量)を室温にて加えた。ついで、スラリーは、40℃に5時間加熱し、23℃にゆっくりと冷却し(冷却速度、0.1℃/分)、23℃で5時間撹拌した。スラリーを、さらに5℃に冷却し(冷却速度、0.1℃/分)、5℃で48時間撹拌した。L−酒石酸塩の試料を、スラリーのアリコートを濾過することにより得た(75μL)。
実施例45 6−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2009543850
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(50mg、0.1648mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(29.4mg、0.1648mmol)の無水DCM(5ml)および無水MeOH(0.5ml)中の溶液を、室温で5分間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(104.7mg、0.494mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下で24時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(2ml)および9:1DCM:MeOH(5ml)で処理した。層を分離し、水層を、9:1DCM:MeOH(10ml)および5:1DCM:MeOH(2×20ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、疎水性フリットに通し、蒸発させて橙色ガムを得た。80:20DCM:MeOHで溶出する10gのシリカカラムに付して、生成物を黄色ガムとして得た(39.8mg、52%)。
MS(ES+) m/z 466(MH
H NMRδ(CDCl,400MHz)1.49(2H,m),1.93(2H,m),2.18(2H,m),2.59(1H,m),2.77(2H,m),3.10(2H,m),3.85(2H,s),4.03(3H,s),4.58(4H,m),6.71(1H,d,J8.4Hz),6.94(1H,d,J8Hz),7.18(1H,d,J8Hz),8.00(1H,d,J8.4Hz),8.12(1H,s)
実施例46A 4−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(50mg、0.1648mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(30.1mg、0.181mmol)の無水DCM(5ml)および無水MeOH(0.5ml)中溶液を、室温で5分間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(115mg、0.543mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下で24時間撹拌した。さらに、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(15mg、0.09mmol)およびトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(50mg、0.236mmol)を加え、反応物を5時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液(2ml)および9:1DCM:MeOH(5ml)で処理した。層を分離し、水層を9:1DCM:MeOH(10ml)および5:1DCM:MeOH(2×20ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、疎水性フリットに通し、蒸発させて、橙色ガムを得た。20:1〜10:1DCM:MeOH勾配で溶出する20gのシリカカラムにより精製して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色ガムとして得た(26.1mg、35%)。
MS(ES+) m/z 454(MH
H NMRδ(CDCl)1.42(2H,m),1.92(2H,m),2.19(2H,m),2.55(1H,m),2.75(2H,m),3.06(2H,m),4.00(2H,s),4.03(3H,s),4.37(2H,m),4.51(2H,m),4.58(2H,m),6.73(1H,d,J8.4Hz),7.03(1H,s),8.01(1H,d,J8.4Hz),8.15(1H,s)
遊離塩基(26.1mg、0.058mmol)のクロロホルム(2ml)中溶液を、ジエチルエーテル中1MのHCl溶液(1ml)および無水ジエチルエーテル(1ml)で処理し、蒸発させて、二塩酸塩を淡緑泡沫体として得た。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例46B 4−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンフマレート
1当量のフマル酸を4−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンの溶液に加え、ついで、蒸発させて標題化合物を得た。
実施例47 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(0.363g、1mmol)の乾燥MeOH(5ml)中溶液に、MeOH中25wt.%のナトリウムメトキシド(0.87ml、4mmol)を加えた。一晩加熱還流した後、さらにナトリウムメトキシド溶液(0.22ml)を加え、24時間加熱した。水性塩化アンモニウム(96滴)を加え、混合物を蒸発させて、乾燥した。残渣を10%MeOH/DCMで数回抽出し、抽出物を濾過し、蒸発させた。残渣を、0−20%(2Mアンモニア/MeOH)/DCMで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物を得た(0.20g、66%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 303(MH+)
(b)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン(200mg;0.66mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(116mg、0.70mmol)のMeOH(8mL)およびクロロホルム(8mL)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.54g;2.55mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。さらにアルデヒド(20mg)およびアセトキシボロヒドリド(100mg)を加え、これを7時間後に繰り返した。混合物を3日間の撹拌し、ついで、水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相を、10%MeOH−DCMで3回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(155mg、52%)。
δH(CDCl),(250MHz)1.45(2H,m),1.92(2H,br.d,水により観察される部分),2.21(2H,t),2.56(1H,m),2.68(2H,t),2.99(2H,br.d),3.93(3H,s),4.00(2H,s),4.35(4H,m),4.52(2H,m),6.88(1H,m),6.93(1H,dd),7.03(1H,s),7.78(1H,d),8.12(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 453(MH+)
クロロホルム/DCM/MeOH中の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(1.7mL)で処理し、蒸発させて、乾燥させて、標題化合物の二塩酸塩を得た。
当量の安息香酸を、1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノンの溶液に加え、ついで、蒸発させて、安息香酸塩を得た。
実施例48 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンフマレート
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2003/087098、実施例20(e)を参照)(33mg、0.197mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g;0.52mmol)を加え、混合物を室温で7時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g)を加え、混合物をさらに5日間撹拌し、さらに2回トリアセトキシボロヒドリド(0.11g)を加えた。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、水相を10%MeOH/DCMで数回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(20mg、27%)。
δH(CDCl),(250MHz)1.42(2H,m),1.90(2H,br.d),2.18(2H,t),2.52(1H,m),2.66(2H,t),2.98(2H,br.d),3.73(2H,s),4.25(2H,m),4.31(2H,t),4.41(2H,m),7.08(1H,td),7.13(1H,dd),7.21(1H,d),7.86(1H,dd),8.22(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 440(MH+)
DCM中の遊離塩基を、一当量の0.5Mフマル酸(0.1mL)で処理し、蒸発させて、乾燥した。固体をエーテルおよびMeOHでトリチュレートし、乾燥して、標題化合物を得た。
実施例49 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6,7−ジフルオロ−2(1H)−キノキサリノントリフルオロアセテート
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(6,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)−4−ピペリジニルカルバメート(0.31g、0.89mmol)および6,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド/メチルヘミアセタール混合物(約1:1、0.2g、0.89mmol)の乾燥MeOH(0.25ml)およびクロロホルム(5ml)中溶液を、室温で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.57g、2.67mmol)を加え、混合物を6時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相をDCMで数回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH/酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物(0.17g、34%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 559(MH+)
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(6,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)カルバメート(0.17g、0.305mmol)のDCM(0.65ml)中溶液を、トリフルオロ酢酸(0.43ml、5.78mmol)で処理し、室温で1時間撹拌し、蒸発させた。残渣をエーテルでトリチュレートして、減圧下50℃で乾燥して、標題化合物(0.149g)を得た。
δH(CDOD),(250MHz)2.04(2H,m),2.49(2H,br.d),3.15(2H,t),3.55(2H,m),3.60(1H,m),4.02(2H,br.d),4.46(4H,m),4.59(2H,m),4.676(2H,t),7.24(1H,s),7.69(1H,dd),7.83(1H,dd),),8.23(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 459(MH+)
実施例50 7−クロロ−6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(100mg;0.33mmol)および7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(70mg、0.33mmol)のメタノール(2mL)、塩化メチレン(4mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(130mg;0.6mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−10%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を固体として得た(80mg)。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.38−2.48(m,1H)2.58−2.67(m,2H)2.73(dd,J=11.75,6.44Hz,1H)2.76−2.88(m,2H)2.90−2.99(m,2H)3.12(dd,J=10.36,5.56Hz,1H)3.31(dt,J=3.28,1.64Hz,2H)3.35(s,3H)3.85−3.95(m,2H)4.36(td,J=6.06,3.28Hz,1H)4.43(ddd,J=8.21,6.06,5.94Hz,2H)4.66(s,2H)6.59(d,J=9.60Hz,1H)7.08(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.36(s,1H)7.39(dd,J=11.49,2.15Hz,1H)7.72(dd,J=8.59,6.32Hz,1H)7.85−7.91(m,2H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 502(M+H)+
1当量の安息香酸を7−クロロ−6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンのMeOH中溶液に加え、ついで、標題化合物の安息香酸塩を得た。
実施例51A 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(196mg、0.956mmol)のMeOH(5ml)中溶液を、ナトリウムメトキシド(MeOH中25%w/v、1.03ml.4.780mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応をさらにMeOH(15ml)中の7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(657mg、3.204mmol)およびナトリウムメトキシド(MeOH中25%w/v、3.45ml.16.02mmol)で繰り返した。この反応物を1時間撹拌し、ついで、両方の反応混合物を合し、水(100ml)で処理した。ついで、混合物をDCM(3×100ml)で抽出した。合した有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて黄色固体を得、これを、酢酸エチルでのカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を褐色固体として得た(846mg、94%)。
MS(ES+) m/z 218(MH
(b)[7−(メチルオキシ)−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)
7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(846mg、3.900mmol)を1,4−ジオキサン(20ml)および水(10ml)中に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(2.09g、9.75mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(0.83mlの4%水溶液)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、ついで、20%MeOH/DCM(3×200ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、[7−(メチルオキシ)−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(ほとんどがメチルヘミアセタールとして存在する)を純粋でない褐色固体として得た(969mg、113%)。
MS(ES+) m/z 220(MH)252(メチルヘミアセタールH
(c)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−(メチルオキシ)−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(969mg、3.510mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(1.22g、3.510mmol)のクロロホルム(40ml)中溶液を、1時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(377mg、1.59mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(100ml)を加えた。ついで、反応物を、DCM中10%MeOHで抽出した(3×200ml)。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を純粋でない黄色泡沫体として得た(1.408g、73%)。
MS(ES+) m/z 553(MH
(d)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(1.408g、2.551mmol)のクロロホルム(20ml)およびMeOH(5ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(10ml)を加え、反応物を室温で0.5間撹拌し、ついで、蒸発させて、飽和NaHCO水溶液(50ml)で処理した。反応物をDCM中20%MeOH(3×100ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を黄色固体として得た(266mg、23%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.32−1.52(2H,m),1.82−1.98(2H,m),2.09−2.25(2H,m),2.42−2.2.61(1H,m),2.61−2.72(2H,t),2.85−3.01(2H,m),3.78(2H,s),4.00(3H,s),4.26−4.34(m,6H),6.81(1H,s),7.21(1H,d,J2.5Hz),8.10(1H,s),8.34(1H,s),8.51(1H,d,J2.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例51B 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オンジホルメート
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オンをMDAPに付して、標題化合物を得た。
実施例52 6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)(2E)−3−(エチルオキシ)−2−プロペノイルクロライド
0℃に冷却した塩化オキサリル(40ml、0.453mol)の溶液に、N雰囲気下、滴下漏斗で、エチルビニルエーテル(29ml、0.302mol)を、内部温度が0℃に保たれる速度で加えた。添加が完了した後、反応混合物を常温に加温し、18時間撹拌した。反応混合物を90℃で90分間加熱し、120℃で1時間加熱した。生成物を単離し、減圧蒸留により黄色油として22g(54%)を得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm1.37(t,J7.07Hz,3H)4.04(q,J7.07Hz,2H)5.48(d,J12.13Hz,1H)7.77(d,J12.13Hz,1H)
(b)(2E)−3−(エチルオキシ)−N−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−プロペンアミド
m−アニシジン(18.ml、0.163mol)のDCM(400ml)混合物に、N雰囲気下0℃で、ピリジン(15.8ml、0.196mol)を加えた。この反応混合物に、滴下漏斗で、(2E)−3−(エチルオキシ)−2−プロペノイルクロライド(22g、0.163mol)を加えた。常温に加温した後、反応物を18時間撹拌し、ついで飽和NaHCO(400ml)で希釈した。粗生成物を、連続して、飽和NaHCO(2×400ml)、ブライン(1×250ml)および0.25MのHCl(1×250ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、褐色油を得、これを静置して固体化して、34g(94%)の標題化合物を褐色固体として得た。
MS(ES+) m/z 222(MH
(c)7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
(2E)−3−(エチルオキシ)−N−[3−(メチルオキシ)フェニル]−2−プロペンアミド(25g;0.113mol)を濃HSO中に溶解し、1時間撹拌した。反応混合物を氷に注ぎ、濾過した。粗生成物を水で洗浄し、乾燥して、標題化合物(12g;60%)を黄褐色固体として得た。
MS(ES+) m/z 175.6(MH
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm3.80(s,3H),6.30(d,J=9.35Hz,1H)6.77−6.83(m,2H)7.55(d,J=8.34Hz,1H)7.81(d,J=9.35Hz,1H)11.63(s,1H)
(d)7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン
7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(5g、0.029mol)のDMF(70ml)中溶液を、N雰囲気下0℃で、NaH(油中60%分散液;2.5g、0.063mol)と、10分間撹拌し、ついで、常温に加温し、さらに30分間撹拌した。この反応混合物に、ヨウ化アリル(3.13ml、0.034mol)を加え、一晩撹拌した。反応物を水(20ml)でクエンチし、濃縮した。生成物を、カラムクロマトグラフィー(勾配−DCM中5%MeOH)に付して、4.2g(68%)を得た。
MS(ES+) m/z 215.8(MH
(e)[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド
7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(4.14g、0.019mol)の1,4−ジオキサン(80ml)および水(40ml)中撹拌溶液に、N雰囲気下、過ヨウ素酸ナトリウム(9.5g;0.044mol)および四酸化オスミウム(10ml、4%水溶液)を加え、一晩撹拌した。反応物を濃縮し、20%MeOH/DCM(300ml)および水(200ml)間で分配した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物を、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製して、(71%)の標題化合物を緑色固体として得た。
MS(ES+) m/z 217.8(MH
(f)フェニルメチル {[(3S,4R)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキシレート(合成に関しては、WO2006002047、調製24(c)、(±)−1,1−ジメチルエチル cis−3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキシレート 異性体E2を参照)(2g、5.7mmol)のDCM(50ml)中撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(50mL)を加え、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、減圧下で3時間置いた。TFA塩を100mlの10:1 CHCl:MeOH中に溶解し、MP−カルボネート樹脂(8g;22.8mmol)を加え、一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、標題化合物を淡黄色油として得た(1.4g;100%)。
MS(ES+) m/z 251.3(MH
(g)フェニルメチル [((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
フェニルメチル {[(3S,4R)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(300mg、1.20mmol)および[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド(260mg、1.12mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に合し、固体炭酸ナトリウムで処理した。反応混合物を窒素雰囲気下で1時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(762mg、3.6mmol)を加え、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、標題化合物を、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して、淡黄色油として得た(337mg、62%)。
MS(ES+) m/z 452.3(MH
(h)1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
フェニルメチル [((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(337mg、0.746mmol)の溶液に、20%Pd(OH)/Cを加え、脱気し、1atmのH雰囲気下に18時間置いた。反応混合物をセライトにより濾過し、濃縮して、標題化合物を黄色油として得た(235mg、100%)。
MS(ES+) m/z 318.3(MH
(i)標題化合物
1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(118mg、0.372mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(77mg、0.398mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと一緒に合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(241mg、1.09mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、精製して、標題化合物の遊離塩基を、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)の後、淡黄色油として得た(148mg、82%)。
MS(ES+) m/z 496.5(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm3.45−3.56(m,3H)3.74(s,4H)4.00(s,5H)4.24(dd,J5.68,2.15Hz,1H)4.39(s,3H)4.66(s,1H)4.73−4.82(m,3H)6.58(d,J9.35Hz,1H)7.01(dd,J8.59,2.02Hz,1H)7.08(d,J1.77Hz,1H)7.16(d,J7.83Hz,1H)7.69(d,J8.59Hz,1H)7.84(d,J7.83Hz,1H)7.92(d,J=9.35Hz,1H)
二塩酸塩を、149μlの4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に添加することにより調製した。
実施例53 6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(111mg、0.350mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(68mg;0.385mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に固体炭酸ナトリウムと一緒に合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(233mg、1.05mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、遊離塩基を淡黄色油として得た(97mg、58%)。
MS(ES+) m/z 496.5(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm3.49(dd,J10.99,1.64Hz,3H)3.69−3.81(m,4H)3.96−4.02(m,4H)4.23(dd,J5.56,2.02Hz,1H)4.34(s,3H)4.66(s,1H)4.71(s,2H)4.73−4.82(m,3H)6.59(d,J8.84Hz,1H)7.00(d,J8.59Hz,1H)7.07(s,1H)7.14(d,J8.08Hz,1H)7.39(d,J8.08Hz,1H)7.68(d,J8.59Hz,1H)7.90(d,J9.60Hz,1H)
二塩酸塩を、102uLの4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に添加することにより調製した。
実施例54 6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンフマレート
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル [((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(0.500g、2.29mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(40mL)中溶液に、フェニルメチル {[(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル]メチル}カルバメート(0.658g、2.29mmol)およびトリエチルアミン(0.351mL、2.52mmol)を加えた。得られた溶液を、常温で1時間撹拌した。Na(OAc)BH(1.46g、6.87mmol)を加え、溶液を室温でさらに18時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色油を得た(0.760g、73%)。
LCMS: m/z 453(M+H)+
(b)1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
フェニルメチル [((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(0.76g、1.68mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、10%炭素担持パラジウム(0.20g)を加え、得られた溶液を、20PSIのHにParrシェーカーで1時間付した。反応が観察されなかった。ついで、溶液を、50PSIのHParrシェーカーに付した。溶液をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、減圧下で濃縮した(0.408g、76%)。
LCMS: m/z 319.2(M+H)+
(c)標題化合物
1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.140g、0.44mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(0.078g、0.44mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を18時間常温で撹拌した。Na(OAc)BH(0.28g、1.32mmol)を加え、溶液を室温にてさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルで濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。物質をさらにHPLC(CHCN/HO、1%TFA)により精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩(0.066g)として得た。遊離塩基を、MeOH中の過剰のポリマー支持カルボネート樹脂で3時間処理することにより得た。
LCMS: m/z 481(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.70−2.79(m,1H)3.04−3.12(m,3H)3.14−3.24(m,3H)3.26(d,J=5.05Hz,1H)3.37(s,5H)4.02−4.07(m,3H)4.27(d,J=2.27Hz,2H)4.46−4.57(m,2H)4.60−4.68(m,1H)4.70(d,J=1.26Hz,2H)6.63(d,J=9.60Hz,1H)6.68(s,3H)7.09(d,J=8.08Hz,1H)7.37(d,J=8.08Hz,1H)7.46(d,J=2.27Hz,1H)7.87(d,J=9.60Hz,1H)8.31(d,J=2.27Hz,1H)
フマル酸塩を、6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンをMeOH中1当量のフマル酸で処理することにより、白色固体として得た(0.026g、10%)。
実施例55 6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オンフマレート
Figure 2009543850
1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.140g、0.44mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(0.085g、0.44mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.28g、1.32mmol)を加え、反応物をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。物質を、HPLC(CHCN/HO、1%TFA)により精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.090g)。遊離塩基を、過剰のポリマー支持カルボネート樹脂で、MeOH中3時間処理することにより得た。ついで、シリカゲルを濾過し、溶液を濃縮した。
LCMS: m/z 497(M+H)+
H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.49(s,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.45(d,J=7.8Hz,1H),7.22(dd,J=9.2Hz,1H),7.10(s,1H),6.81(d,J=7.8Hz,1H),3.95(d,J=14.4Hz,1H),3.85(s,3H),3.77(d,J=14.3Hz,1H),3.59(m,1H),3.31(s,2H),3.21(dd,J=10.34Hz,1H),3.14(t,J=7.7Hz,2H),2.95(d,J=11.1Hz,1H),2.63(m,2H),2.39(m,1H),2.10(m,1H),2.07(m,1H),2.04(m,1H),1.94(m,1H),1.46(m,1H)
フマル酸塩を、6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オンを1当量のフマル酸で処理することにより、灰白色固体(0.035g、13%)として得た。
実施例56 1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル {(3S,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒドメチルヘミアセタール(200mg、0.8396mmol)および1,1−ジメチルエチル [(3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル]カルバメート(合成に関しては、WO2004058144、実施例5(c)を参照)、cis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー2)(182mg、1当量)を、クロロホルム(10ml)とMeOH(0.5ml)中で、アルゴン雰囲気下で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(534mg、3当量)を加え、混合物を室温で週末の間撹拌し、ついで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2mL)を添加してクエンチした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相をDCM(2×20ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これを、DCM中0−20%(MeOH中)で溶出するカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製した。適当なフラクションを合し、減圧下で蒸発させて、1,1−ジメチルエチル {(3S,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバメート(310mg)を黄褐色泡沫体として得た。
MS(ES+) m/z 407(MH
(b)1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {(3S,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバメート(310mg、0.7627mmol)を、DCM(1ml)中に溶解し、溶液を1,4−ジオキサン中4M塩化水素(1ml)で処理した。沸騰および沈殿形成が観察された。2時間後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を減圧下で一晩乾燥して、1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩を灰白色固体として得た(253mg)。
MS(ES+) m/z 307(MH
(c)標題化合物
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(247mg、0.6513mmol)を9:1v:vクロロホルム:MeOH(10ml)中、アルゴン雰囲気下室温で撹拌し、トリエチルアミン(318μL、3.5当量)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。ついで、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(108mg、合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)を加え、混合物を室温で2時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(414mg)を加えて処理した。ついで、混合物を室温で一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)を加え、有機相をDCMで希釈して、総容量約100mlにした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相を、DCM(2×50ml)で抽出した。合したDCM抽出液を、減圧下で蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物の遊離塩基を白色泡沫体として得た(130mg)。
NMRδ(400MHz,CDCl):8.44(1H,d,J2Hz),8.34(1H,s),8.11(1H,s),7.91(1H,d,J10Hz),7.54(1H,dd,J8Hz,2Hz),6.89−6.86(2H,m),4.53−4.44(1H,m),4.36−4.20(5H,m),4.12(1H,s),4.08(2H,s),3.32−3.28(1H,m),3.03−2.99(2H,m),2.80−2.71(2H,m),2.39(1H,d,J11Hz),2.32−2.25(1H,m),1.95−1.84(2H,m)
MS(ES+) m/z 456(MH
この物質を、DCM中に溶解し、1当量の1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて、乾燥することにより塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例57 10−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)5−フルオロ−3−ニトロ−1,2−ベンゼンジオール
テトラヒドロフラン(150ml)中のボロン酸(20.45g、330.7mmol)、および過酸化水素(35%、36.8mL)を、濃硫酸(15ml)で処理し、混合物を室温で30分間撹拌した。テトラヒドロフラン(45ml)中の1−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)エタノン(15g、75.4mmol)を加え、反応物を75℃で48時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、DCM(3×500ml)で抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、残渣を、20%−80%EtOAc:40−60石油エーテル勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、所望の化合物(6.55g、50%)を得、所望の生成物および1−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)エタノン(4g)の5:1混合物を得、1−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)エタノン(1.5g)を回収した。
H NMR(250MHz)δ(DMSO)6.91−6.97(m,1H),7.17−7.22(m,1H),10.5(bs,2H)
(b)7−フルオロ−5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン
5−フルオロ−3−ニトロ−1,2−ベンゼンジオール(6.55g、37.9mmol)、無水炭酸カリウム(21g、151.6mmol)および1,2−ジブロモエタン(8.2mL)のDMF(70ml)中混合物を、アルゴン雰囲気下80℃で、5時間加熱した。反応物を室温で冷却し、水(200ml)を加え、水相を酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発させて、所望の化合物を得た(6.96g、93%)。
H NMR(250MHz)δ(CDCl)4.38(m,4H),6.88(m,1H),7.25(m1H)
(c)7−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−アミン
MeOH(500ml)中の7−フルオロ−5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン(6.96g、35mmol)および5%Pd/C(4g)を、1気圧の水素雰囲気下室温で一晩撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を除去し;残渣をMeOH(100ml)中に溶解し、さらに5%Pd/C(ペースト、3g)を加え、混合物を水素(45psi)雰囲気下室温で一晩撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を除去し;残渣をDCM(20ml)で処理し、固体を濾過し、DCM中の化合物をシリカ(予め石油エーテルで湿らせた)に充填し、10%−50%EtOAc:40−60石油エーテル勾配を用いて精製して、所望の化合物を得た(3g、51%)。
MS(ES+) m/z 170(MH
(d)6−フルオロ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン
濃硫酸(25ml)、ボロン酸(2.22g、35.6mmol)、硫化鉄(II)七水和物(831mg、2.99mmol)および3−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(7.25g、32.2mmol)を、氷浴で冷却したフラスコで撹拌し;グリセロール(8.4ml、23mmol)および7−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−アミン(3.9g、23mmol)を、ついで、水(25ml)を加えた。反応物を、140℃で3時間加熱し、ついで、室温で冷却した。混合物を氷水(100ml)に注ぎ、濾過した。濾液を6N水酸化ナトリウム(130ml)でpH8に塩基性化し、ついで、酢酸エチル(300ml)と0.5時間撹拌した。ついで、混合物をセライトにより濾過し、ペーストを分離した。水層を酢酸エチル(3×300ml)で抽出し、合した有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減少させて、粗物質を得、これを酢酸エチル中に溶解し、シリカパッドで濾過して精製して、化合物を淡緑色固体として得た(2.78g、60%)。
MS(ES+) m/z 206(MH
(e)6−フルオロ−10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10−イウムヨウダイド
トルエン(50ml)中の6−フルオロ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン(2.78g、13.6mmol)およびヨウ化アリル(2.5ml、27.2mmol)を、アルゴン雰囲気下90℃で、ついで、120℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、溶媒をデカンテーションし、固体を40℃減圧オーブンで一晩乾燥して、所望の生成物を得た(4g、80%)。
MS(ES+) m/z 246(MH
(f)7−フルオロ−10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン
6−フルオロ−10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10−イウムヨウダイド(4g;10.7mmol)、KOH(2.6g;47.1mmol)およびK[Fe(CN)](7g;21.4mmol)を、50%の1,4−ジオキサン(100mL)中室温で、ついで、45℃で一晩撹拌した。水(100ml)を加え、水層を15%MeOH/DCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、溶媒を除去した。残渣を、0−4%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(0.62g;22%)。
MS(ES+) m/z 261(MH
(g)(7−フルオロ−9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)アセトアルデヒド
7−フルオロ−10−(2−プロパン−1−イル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン(0.62g、2.4mmol)をDCM(20ml)中に溶解し、−78℃に冷却した。ついで、この混合物をOでバグリングしながら25分間撹拌し、ついで、DMS(0.79ml;5.5mmol)を加え、ついで、反応物を室温に加温した。室温で、さらに30分間撹拌した。ついで、溶媒を除去して、所望の生成物を得た(0.75g、>100%)。
MS(ES+)264(MH
(h)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)アセトアルデヒド(375mg、1.4mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(489mg、1.4mmol)のクロロホルム(10ml)およびMeOH(2ml)中溶液を、室温で0.5時間撹拌した。ついで、混合物をNaBH(OAc)(594mg、2.8mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウムおよび10%MeOH/DCM間で分配した。相を分離し、水層を10%MeOH/DCM(2×100ml)で抽出した。合した有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、330mgの所望の化合物を得た。
MS(ES+) m/z 597(MH
(i)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−9−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−10(9H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(330mg)のクロロホルム(6ml)中溶液に、1,4−ジオキサン(6ml)中4NのHClを加え、反応物を室温で30分間撹拌した。トルエン(10ml)を加え、溶液を蒸発させ、MeOH中に溶解し、Amberlyst A21塩基性樹脂で30分間処理した。樹脂を濾過し、溶媒を除去し;残渣を、0−30%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(200mg、73%)。
δHCDOD,(250MHz)1.57(m,2H),2.04(d,2H),2.30(m,2H),2.81(m,3H)3.15(d,2H),3.96(s,2H),4.30−4.41(m,8H),4.73(m,2H),6.51(d,1H),6.67(d,1H),6.99(s,1H),7.93(d,1H),8.06(s,1H)
MS(ES+) m/z 497(MH
この化合物を、遊離塩基をMeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClで処理して、HCl塩に変換した。ついで、蒸発させて乾燥して、灰白色固体を得た。LCMSは遊離塩基と同じであった。
実施例58 7−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2(3H)−オンフマレート
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004/058144、実施例48(e)を参照)(85%純度、44mg、0.197mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g;0.52mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g)を加え、混合物をさらに4日間撹拌し、この間さらに2回トリアセトキシボロヒドリド(0.11gおよび0.22g)を加えた。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、水相を10%MeOH/DCMで数回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(16mg、21%)。
δH(CDCl),(250MHz)1.40(2H,m),1.90(2H,br.d),2.18(2H,t),2.52(1H,m),2.68(2H,t),2.98(2H,br.d),3.57(2H,s),3.80(2H,s),4.31(2H,t),7.07(2H,m),7.15(1H,d),7.87(1H,dd),8.13(1H,d),8.23(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 440(MH+)
DCM中の遊離塩基を、0.5Mフマル酸(0.07mL、1当量)で処理し、蒸発させて、乾燥した。固体をエーテルでトリチュレートし、乾燥して、フマル酸塩を得た。
実施例59 7−フルオロ−1−[2−(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)エチル]−2(1H)−キノキサリノンフマレート
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(60mg;0.166mmol)および7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロ−[1,8]−ナフチリジン−2−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003/087098、実施例307(f)を参照)(35mg、0.197mmol)のMeOH(3ml)、クロロホルム(3ml)およびトリエチルアミン(0.06ml)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。クロロホルム(2ml)およびMeOH(2ml)を加え、混合物を冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g;0.52mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.11g)を加え、混合物を再び一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、水相を10%MeOH/DCMで数回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(23mg、31%)。
δH(CDCl),(250MHz)1.46(2H,m),1.95(2Hと推定,m,水によりほとんど隠れていた),2.19(2H,t),2.56(1H,m),2.66(4H,m),2.97(4H,m),3.84(2H,s),4.31(2H,t),6.94(1H,d),7.07(1H,td),7.14(1H,dd),7.43(1H,d),7.86(1H,dd),8.03(1H,br.s),8.22(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 451(MH+)
DCM中の遊離塩基を、0.5Mフマル酸(0.1mL、1当量)で処理し、蒸発させて、乾燥した。固体をエーテルでトリチュレートし、MeOH中に溶解し、蒸発させ、乾燥して、フマル酸塩を得た。
実施例60 6−クロロ−4−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン1−オキシド塩酸塩
Figure 2009543850
(a)N−(5−クロロ−2−ニトロフェニル)尿素
トリホスゲン(3.613g、12.175mmol)のトルエン(15ml)中のトリホスゲンの溶液に、5−クロロ−2−ニトロアニリン(2.100g、12.175mmol)中のトルエン(15ml)の溶液を0.5時間にわたって加え、ついで、反応物を80℃で24時間加熱した。ついで、反応物を冷却し、注意深く、水性NHに注いだ。この混合物を1時間撹拌し、濾過し、水(100ml)、MeOH(50ml)および酢酸エチル(50ml)で洗浄して、所望の生成物を黄色固体として得た(1.558g、60%)。
(b)6−クロロ−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン1−オキシド
N−(5−クロロ−2−ニトロフェニル)尿素(1.558g、7.230mmol)のNaOH水溶液(4.34gNaOH、15ml水中)の懸濁液を、0.5時間加熱還流し、ついで、冷却し、水(100ml)で処理した。ついで、混合物を再び加熱還流し、熱混合物をBuchner漏斗で濾過した。濾液を濃HClで酸性化し、得られた固体を濾過し、水(20ml)で洗浄し、減圧下で乾燥し、所望の生成物を得た(700mg、49%)。
MS(ES+) m/z 198/200(MH
(c)6−クロロ−4−(2−プロパン−1−イル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン1−オキシド
6−クロロ−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン1−オキシド(700mg、3.544mmol)を、乾燥DMF(20ml)中に、アルゴン雰囲気下室温で懸濁し、撹拌懸濁液をKCO(1.614mg、11.695mmol)およびヨウ化アリル(0.43ml、4.607mmol)で処理した。ついで、これを室温で2時間撹拌し、ついで、さらにヨウ化アリル(0.86ml、9.214mmol)を加え、ついで、反応物を60℃で1時間加熱し、ついで、水(100ml)を加えた。ついで、混合物をDCM(3×200ml)で抽出した。合した有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて黄色固体を得、DCM中0−5%MeOH勾配で溶出するカラムシリカのクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を明褐色固体として得た(472mg、56%)。
MS(ES+) m/z 238/240(MH
(d)(6−クロロ−1−オキシド−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル)アセトアルデヒド
6−クロロ−4−(2−プロパン−1−イル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン1−オキシド(104mg、0.438mmol)を1,4−ジオキサン(4ml)および水(2ml)中に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(234mg、1.096mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(0.09mlの4%水溶液)を加えた。混合物を室温で6時間撹拌し、ついで、20%MeOH/DCM(3×100ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、(6−クロロ−1−オキシド−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル)アセトアルデヒドを純粋でない黄色油として得た(89mg、85%)。
MS(ES+) m/z 240/242(MH
(e)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(6−クロロ−1−オキシド−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
(6−クロロ−1−オキシド−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル)アセトアルデヒド(89mg、0.372mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(117mg、0.334mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.5ml)中混合物を、2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(212mg、1.002mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(50ml)を加えた。ついで、反応物を、DCM中10%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を黄色油として得た(81mg、42%)。
MS(ES+) m/z 573/574(MH
(f)標題化合物
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(6−クロロ−1−オキシド−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(81mg、0.141mmol)のクロロホルム(1ml)およびMeOH(1ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(1ml)を加え、反応物を室温で0.5間撹拌し、ついで、蒸発させて、飽和NaHCO水溶液(50ml)で処理した。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×100ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を黄色泡沫体として得た(60mg、90%)。
MS(ES+) m/z 473/475(MH
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.38−1.51(2H,m),1.85−1.99(2H,m),2.12−2.26(2H,m),2.52−2.82(3H,m),2.92−3.02(2H,m),3.81(2H,s),4.27−4.38(m,6H),6.81(1H,s),7.28(1H,d,J10Hz),7.58(1H,s),8.08(1H,s),8.27(1H,d,J10.5Hz)
この化合物を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例61 6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキシレート(合成に関しては、WO2006002047調製24(c)、(±)−1,1−ジメチルエチルcis−3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキシレートE1異性体を参照)(1g、2.85mmol)のDCM(50ml)中撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(50ml)を加え、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、減圧下で3時間置いた。DCM(50ml)中に溶解したTFA塩に、MP−カルボネート樹脂(4g;11.4mmol)を加え、一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、標題化合物を淡黄色油として得た(840mg、100%)。
MS(ES+) m/z 251.3(MH
(b)フェニルメチル [((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(840mg、3.35mmol)および[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド(663mg、3.05mmol)を、無水DCM(10ml)および無水MeOH(2ml)中に、固体炭酸ナトリウムと一緒に合した。反応混合物を窒素雰囲気下で1時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(2.03g、9.12mmol)を加え、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、標題化合物を淡黄色油として得た(1g、71%)。
MS(ES+) m/z 452.8(MH
(c)1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
フェニルメチル [((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(1g、2.21mmol)の溶液に、20%Pd(OH)/Cを加え、脱気し、1atmのH雰囲気下で2時間置いた。反応混合物をセライトにより濾過し、濃縮して、標題化合物を黄色油として得た(622mg、89%)。
MS(ES+) m/z 318.3(MH
(d)標題化合物
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(146mg、0.460mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(98mg、0.506mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素奮起下で18時間撹拌し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(306mg、1.38mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色油として得た(91mg、40%)。
MS(ES+) m/z 496.4(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm3.43−3.55(m,3H)3.58(s,2H)3.68(s,3H)3.73(s,3H)4.00(s,4H)4.38(s,2H)4.65(s,1H)4.76(t,J5.94Hz,3H)6.59(d,J9.35Hz,1H)7.02(dd,J8.59,2.02Hz,1H)7.07(s,1H)7.16(d,J7.83Hz,1H)7.70(d,J8.59Hz,1H)7.85(d,J7.83Hz,1H)7.92(d,J9.35Hz,1H)
二塩酸塩を、92μLの4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に添加することにより調製した。
実施例62 7−クロロ−6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(68mg、0.214mmol)および7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(50mg、0.236mmol)を、無水DCM(5mL)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(143mg、0.643mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、標題化合物の遊離塩基を淡色油として得た(96mg;87%)。
MS(ES+) m/z 514(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm3.40(dd,J12.63,6.06Hz,2H)3.57(dd,J12.38,6.57Hz,2H)3.68(s,1H)3.75(t,J5.43Hz,3H)4.00(s,4H)4.47(s,2H)4.68(s,1H)4.73−4.82(m,5H)6.61(d,J9.35Hz,1H)7.01(dd,J8.72,1.89Hz,1H)7.08(d,J1.52Hz,1H)7.54(s,1H)7.69(d,J8.84Hz,1H)7.91(d,J9.35Hz,1H)
二塩酸塩を、93μLの4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に添加することにより調製した。
実施例63 3−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−6(7H)−オン
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(100mg;0.33mmol)および6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−3−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例58を参照)(65mg、0.33mmol)のメタノール(2mL)、DCM(4mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(210mg;1.0mmol)を加え、混合物を室温にて4時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−10%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物油として得、これを固体化して灰白色粉末を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.39−2.50(m,1H)2.68−2.80(m,3H)2.86−2.99(m,4H)3.13(dd,J=10.5,5.6Hz,1H)3.49(dd,J=14.1,7.1Hz,2H)3.73−3.81(m,2H)4.35−4.49(m,3H)6.60(d,J=9.49Hz,1H)7.07−7.10(m,2H)7.43(d,J=11.9Hz,1H)7.76(dd,J=8.6,6.3Hz,1H)7.89(d,J=9.5Hz,1H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 485(M+H)+
実施例64 1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(60mg;0.2mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(32mg、0.2mmol)のメタノール(1mL)、DCM(3mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(85mg;0.4mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−10%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油を得た。油をEtO中1MのHClで処理して、標題化合物(50mg)を塩酸塩として得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.35−2.45(m,1H)2.57(t,J=8.84Hz,1H)2.62−2.70(m,2H)2.76−2.86(m,2H)2.96(dd,J=9.09,7.83Hz,1H)3.14(dd,J=10.36,5.56Hz,1H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,1H)3.73−3.81(m,2H)4.31(dd,J=5.05,2.78Hz,2H)4.35−4.46(m,5H)6.61(d,J=9.35Hz,1H)6.97(s,1H)7.10(td,J=8.53,2.40Hz,1H)7.42(dd,J=11.37,2.27Hz,1H)7.75(dd,J=8.59,6.32Hz,1H)7.90(d,J=9.35Hz,1H)7.92(s,1H)8.00(s,1H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 455(M+H)+
実施例65 3−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−6(7H)−オンフマレート
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩(90mg;0.25mmol)および6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−3−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004/058144、実施例58(d)を参照)(48mg、0.25mmol)のMeOH(5ml)、クロロホルム(5ml)およびトリエチルアミン(0.09ml)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。これを冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.166g;0.78mmol)を加え、混合物を室温で8時間撹拌した。さらに、トリアセトキシボロヒドリド(0.166g)を加え、一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、水相を10%MeOH−DCMで数回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%MeOH−DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(61mg、52%)。
δH(CDCl),(250MHz)1.41(2H,m),1.90(2H,br.d),2.18(2H,t),2.57(1H,m),2.68(2H,t),2.97(2H,br.d),3.65(2H,s),4.09(2H,s),4.31(2H,t),7.08(3H,m),7.20(1H,d),7.86(1H,dd),8.23(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 470(MH+)
クロロホルム中遊離塩基をMeOH中1当量の0.5Mフマル酸で処理し、蒸発させて、乾燥し、フマル酸塩を得た。
実施例66 1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル ((3S,4R)−3−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒドメチルヘミアセタール(200mg)および1,1−ジメチルエチル [(3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル]カルバメート(合成に関しては、WO2004058144、実施例5(c)、cis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー2を参照)(182mg)を、クロロホルム(10ml)とMeOH(0.5ml)中でアルゴン雰囲気下で2時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(534mg)を加え、混合物を室温で一晩撹拌し、ついで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2ml)を添加することによりクエンチした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相をDCM(2×20ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これを、DCM中0−20%(MeOH中)で溶出するカラムシリカのクロマトグラフィーに付した。適当なフラクションを合し、減圧下で蒸発させて、標題化合物(226mg)を灰白色泡沫体として得た。
MS(ES+) m/z 419(MH
(b)1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル ((3S,4R)−3−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(223mg)をDCM(2ml)中に溶解し、溶液を1,4−ジオキサン中4M塩化水素(2ml)で処理した。沸騰および沈殿形成が観察された。2時間後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を減圧下で一晩乾燥し、標題化合物を淡黄色固体として得た(209mg)。
MS(ES+) m/z 319(MH
(c)標題化合物
1−{2−[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(209mg)を、9:1v:vクロロホルム:MeOH(5ml)中アルゴン雰囲気下室温で撹拌し、トリエチルアミン(250μl)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、ついで、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(88mg、合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)を加え、混合物を室温で4時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(360mg)を加えて処理した。混合物を室温で一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2ml)を加え、有機相をDCMで希釈し、総容量約50mlとした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相をDCM(2×10ml)で抽出した。合した有機抽出物を減圧下で蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物の遊離塩基を無色ガムとして得た(30mg)。
NMRδ(400MHz,CDCl):8.71(1H,s),8.29(1H,d,J2Hz),8.10(1H,s),7.87(1H,d,J10Hz),7.21(1H,d,J2Hz),6.85(1H,s),6.75(1H,d,J10Hz),4.58−4.46(2H,m),4.39−4.28(4H,m),4.08(1H,s),4.02(2H,s),4.00(3H,s),3.33−3.29(1H,m),3.00−2.90(2H,m),2.83−2.70(2H,m),2.42(1H,d,J11Hz),2.35−2.28(1H,m),1.92−1.81(2H,m)
MS(ES+) m/z 468(MH
この物質を、DCM中に溶解し、1当量の1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて乾燥して塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例67 1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンフマレート
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル [((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(0.654g、3.0mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(50mL)中溶液に、フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(0.750g、3.0mmol)およびNaSO(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(1.91g、9.0mmol)を加え、さらに溶液を2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た(0.897g、66%)。
LCMS: m/z 453(M+H)+
(b)1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
フェニルメチル [((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(0.90g、1.99mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、触媒10%炭素担持パラジウム(0.20g)を加え、得られた溶液を、50PSIのHにParrシェーカーで付した。溶液をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、減圧下で濃縮して、生成物(0.571g、90%)を得た。
LCMS: m/z 319(M+H)+
(c)標題化合物
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.114g、0.358mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(0.059g、0.358mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.228g、1.07mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。1当量のフマル酸で処理して、フマル酸塩として標題化合物を形成し、灰白色固体を得た(0.048g、23%)。
LCMS: m/z 468(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.64−2.73(m,1H)3.04−3.14(m,6H)3.24(ddd,J=18.44,12.51,5.94Hz,2H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,2H)4.05(s,3H)4.19(s,2H)4.31−4.36(m,2H)4.36−4.41(m,2H)4.51−4.62(m,3H)6.64−6.68(m,3H)6.98(s,1H)7.47(d,J=2.27Hz,1H)7.84(d,J=9.60Hz,1H)7.93(s,1H)8.30(d,J=2.27Hz,1H)
実施例68 6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンフマレート
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.114g、0.358mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(0.064g、0.358mmol)および硫酸ナトリウム(0.10g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.228g、1.07mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。1当量のフマル酸で処理することによりフマル酸塩を形成して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.038g、18%)。
LCMS: m/z 481(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.68−2.78(m,1H)2.96−3.06(m,3H)3.06−3.16(m,3H)3.23(dd,J=12.51,5.18Hz,1H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,3H)4.01−4.07(m,3H)4.26(d,J=1.77Hz,2H)4.45−4.57(m,2H)4.59−4.67(m,1H)4.69(d,J=1.26Hz,2H)6.62(d,J=9.60Hz,1H)6.66(s,2H)7.09(d,J=8.08Hz,1H)7.36(d,J=8.08Hz,1H)7.46(d,J=2.27Hz,1H)7.86(d,J=9.60Hz,1H)8.29(d,J=2.27Hz,1H)
実施例69 6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オンフマレート
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.114g、0.358mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(0.070g、0.358mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.228g、1.07mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。1当量のフマル酸により処理してフマル酸塩を形成して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.053g、24%)。
LCMS: m/z 497(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.70−2.79(m,1H)2.96−3.07(m,3H)3.07−3.17(m,3H)3.24(dd,J=12.63,5.05Hz,1H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,3H)3.37(m,1H)3.51−3.59(m,2H)4.01−4.07(m,3H)4.27−4.35(m,2H)4.45−4.57(m,2H)4.58−4.69(m,1H)6.59(d,J=9.60Hz,1H)6.66(s,2H)7.12(d,J=7.83Hz,1H)7.46(d,J=2.02Hz,1H)7.80(d,J=7.83Hz,1H)7.87(d,J=9.60Hz,1H)8.30(d,J=2.53Hz,1H)
実施例70 1−[2−((3S,4S)−3−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンフマレート
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.114g、0.358mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(0.060g、0.358mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.228g、1.07mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。
LCMS: m/z 469(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.41(d,J=7.83Hz,1H)2.61(t,J=8.72Hz,1H)2.66−2.74(m,2H)2.81−2.90(m,3H)2.92−2.98(m,1H)3.13(dd,J=10.36,5.56Hz,1H)3.96(d,J=2.53Hz,2H)4.06(s,3H)4.38(td,J=6.00,3.16Hz,1H)4.43−4.52(m,4H)4.54−4.61(m,2H)6.74(d,J=9.60Hz,1H)7.24(s,1H)7.52(d,J=2.27Hz,1H)7.92(d,J=9.60Hz,1H)8.30(d,J=2.27Hz,1H)
1当量のフマル酸により処理してフマル酸塩を形成して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.018g、8%)。
実施例71 7−クロロ−6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンフマレート
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.114g、0.358mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(0.076g、0.358mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.228g、1.07mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。1当量のフマル酸により処理してフマル酸塩を形成して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.078g、34%)。
LCMS: m/z 515(M+H)+
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm2.23−2.34(m,1H)2.63−2.71(m,2H)2.71−2.80(m,2H)2.85(dd,J=11.75,7.20Hz,1H)2.90−2.95(m,1H)3.08(dd,J=10.11,5.81Hz,1H)3.81−3.91(m,3H)3.98(s,4H)4.20(td,J=6.13,3.66Hz,1H)4.31−4.41(m,2H)4.68(s,3H)6.56(s,3H)6.64(d,J=9.85Hz,1H)7.40(d,J=2.27Hz,1H)7.56(s,1H)7.85(d,J=9.85Hz,1H)8.28(d,J=2.53Hz,1H)
実施例72 6−({[((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル [((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(0.500g、2.29mmol)の1:4(MeOH/CHCl)(40mL)中溶液に、フェニルメチル [(3R)−3−ピロリジニル−メチル]カルバメート(合成に関しては、WO2006002047調製23(b)を参照)(0.536g、2.29mmol)およびトリエチルアミン(0.351mL、2.52mmol)を加え、得られた溶液を常温で1時間撹拌した。Na(OAc)BH(1.46g、6.87mmol)を加え、溶液をさらに18時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して無色油を得た(0.333g、33%)。
LCMS: m/z 437(M+H)+
(b)1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
フェニルメチル [((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(0.33g、0.761mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、触媒10%炭素担持パラジウム(0.20g)を加え、得られた溶液を、50PSIのHにParrシェーカーで付した。溶液をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、減圧下で濃縮して、無色油を得た(0.100g、43%)。
LCMS: m/z 303(M+H)+
(c)標題化合物
1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.050g、0.165mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(15mL)中溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(0.029g、0.165mmol)および硫酸ナトリウム(0.05g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.105g、0.496mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。油を、HPLC(CHCN/HO)により精製して、標題化合物を白色固体として得た(0.0065g、9%)。
LCMS: m/z 465(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm1.53(dd,J=13.01,6.19Hz,1H)2.02−2.12(m,1H)2.40−2.52(m,2H)2.63(d,J=7.07Hz,2H)2.72−2.81(m,3H)2.82−2.86(m,1H)2.87−2.95(m,1H)3.74−3.82(m,2H)4.05(s,3H)4.49(t,J=7.45Hz,2H)4.65(s,2H)6.76(d,J=9.85Hz,1H)6.98(d,J=8.08Hz,1H)7.28(d,J=8.08Hz,1H)7.50(d,J=2.27Hz,1H)7.93(d,J=9.60Hz,1H)8.30(d,J=2.53Hz,1H)
実施例73 6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(116mg、0.365mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(72mg、0.402mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(243mg、1.1mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色油として得た(91mg、40%)。
MS(ES+) m/z 480.3(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.72(d,J5.05Hz,1H)2.99(d,J17.68Hz,3H)3.06−3.14(m,1H)3.14−3.20(m,1H)3.22−3.30(m,1H)3.33(s,4H)3.38(s,1H)3.96(s,3H)4.23−4.33(m,2H)4.41−4.51(m,1H)4.55(s,1H)4.63−4.73(m,3H)6.34(d,J9.35Hz,1H)6.96−7.05(m,2H)7.11(d,J7.83Hz,1H)7.39(d,J7.83Hz,1H)7.65(d,J8.59Hz,1H)7.80(d,J9.35Hz,1H)
43μL(1当量)の4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に添加することにより標題化合物の塩酸塩を調製した。
実施例74 1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(94mg、0.296mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(54mg、0.326mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(197mg、0.884mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、標題化合物の遊離塩基を淡油として得た(62mg、45%)。
MS(ES+) m/z 467.5(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.62−2.72(m,1H)2.87(dd,J9.60,7.58Hz,1H)2.94−3.00(m,3H)3.02−3.06(m,2H)3.23(d,J5.56Hz,2H)3.33(dt,J3.28,1.64Hz,1H)3.94−4.00(m,3H)4.19(s,2H)4.31−4.41(m,5H)4.50−4.60(m,3H)6.37(d,J9.35Hz,1H)6.94−7.03(m,3H)7.60(d,J8.84Hz,1H)7.75(d,J9.35Hz,1H)7.92(s,1H)
33μL(1当量)の4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に添加することにより標題化合物の塩酸塩を調製した。
実施例75 1−[2−((3S,4S)−3−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(118mg、0.372mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(68mg、0.409mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(247mg、1.12mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、標題化合物の遊離塩基を淡色油として得た(35mg、20%)。
MS(ES+) m/z 468.3(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.65(d,J5.05Hz,1H)3.07(s,1H)3.12−3.20(m,3H)3.20−3.29(m,4H)3.97(s,3H)4.31(d,J2.02Hz,2H)4.48(d,J4.04Hz,2H)4.53(s,1H)4.59(s,5H)6.40(d,J9.35Hz,1H)6.96−7.06(m,2H)7.21(s,1H)7.62(d,J8.59Hz,1H)7.78(d,J9.35Hz,1H)
19μL(1当量)の4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に添加することにより標題化合物の塩酸塩を調製した。
実施例76 6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(100mg;0.33mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(64mg、0.33mmol)のメタノール(2mL)、DCM(4mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.13g;0.6mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−10%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た。この油を、EtO中1MのHClで処理して、標題化合物(60mg)を二塩酸塩として得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.37−2.46(m,1H)2.59(t,J=8.72Hz,1H)2.63−2.71(m,2H)2.77−2.89(m,2H)2.93−3.00(m,1H)3.15(dd,J=10.48,5.43Hz,1H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,3H)3.52(s,2H)3.77−3.85(m,2H)4.37(td,J=5.94,3.28Hz,1H)4.42−4.48(m,2H)6.62(d,J=9.60Hz,1H)7.03(d,J=7.83Hz,1H)7.10(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.42(dd,J=11.62,2.27Hz,1H)7.69(d,J=7.58Hz,1H)7.75(dd,J=8.72,6.19Hz,1H)7.90(d,J=9.35Hz,1H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 484(M+H)+
1当量の安息香酸を6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オンの溶液に加え、ついで、蒸発させて、安息香酸塩を得た。
実施例77 6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
実施例78(a)−(b)に記載のように、7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(0.205g、1mmol)およびフェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメートを用いて調製した。
(b)6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(100mg;0.33mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(60mg、0.33mmol)のメタノール(2mL)、DCM(4mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.13g;0.6mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−20%メタノール−DCM−2%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た。この油を、EtO中の1MのHClで処理して、標題化合物(73mg)を二塩酸塩として得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.36−2.46(m,1H)2.58(t,J=8.84Hz,1H)2.62−2.71(m,2H)2.78−2.84(m,1H)2.85−2.88(m,1H)2.98(dd,J=9.09,7.83Hz,1H)3.15(dd,J=10.36,5.56Hz,1H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,3H)3.73−3.81(m,2H)4.36(td,J=6.06,3.28Hz,1H)4.42−4.47(m,2H)4.64(s,2H)6.62(d,J=9.60Hz,1H)6.98(d,J=8.08Hz,1H)7.10(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.27(d,J=8.08Hz,1H)7.42(dd,J=11.49,2.15Hz,1H)7.75(dd,J=8.59,6.32Hz,1H)7.90(d,J=9.60Hz,1H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 468(M+H)+
実施例78 6−{[({(3R,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル ({(3R,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート
7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(0.205g、1mmol)およびフェニルメチル {[(3S,4R−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(合成に関しては、実施例52(f)またはWO2006002047調製24(d)(±)−フェニルメチル {[cis−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメートE2異性体を参照)(0.25g、1mmol)のメタノール(1mL)およびクロロホルム(3mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.636g;3mmol)を加え、混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物をDCMで3回抽出し、乾燥し(NaSO)、蒸発させて、0−10%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して生成物を泡沫体として得た(0.3g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 440(M+H)+
(b)1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
フェニルメチル ({(3R,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート(0.3g)の乾燥メタノール(15mL)中溶液を、10%Pd/C(0.08g)で処理し、15psi室温にて2時間振盪した。Pd触媒をセライト(登録商標)により濾過した。濾液を蒸発させて、乾燥させて油を得た(0.2g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 305(M+H)+
(c)標題化合物
1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(90mg;0.3mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(53mg、0.3mmol)のメタノール(2mL)、DCM(4mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.127g;0.6mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−15%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た。油を、EtO中の1MのHClで処理して、標題化合物(36mg)を二塩酸塩として得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.38−2.46(m,1H)2.58(t,J=8.84Hz,1H)2.63−2.71(m,2H)2.79−2.84(m,1H)2.86−2.91(m,1H)2.98(dd,J=8.97,7.96Hz,1H)3.15(dd,J=10.48,5.43Hz,1H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,5H)3.78(d,J=1.52Hz,2H)4.36(td,J=6.06,3.28Hz,1H)4.43−4.48(m,2H)4.65(s,2H)6.62(d,J=9.35Hz,1H)6.98(d,J=8.08Hz,1H)7.11(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.27(d,J=8.08Hz,1H)7.42(dd,J=11.49,2.15Hz,1H)7.76(dd,J=8.59,6.32Hz,1H)7.91(d,J=9.60Hz,1H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 468(M+H)+
実施例79 6−{[({(3R,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3R,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(90mg;0.3mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(60mg、0.3mmol)のメタノール(2mL)、DCM(4mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.127g;0.6mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−15%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油を得た。油をEtO中の1MのHClで処理して、標題化合物(40mg)を二塩酸塩として得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm3.37(none,21H)2.38−2.47(m,1H)2.59(t,J=8.84Hz,1H)2.63−2.71(m,2H)2.77−2.87(m,2H)2.88−2.91(m,1H)2.97(dd,J=9.09,7.83Hz,1H)3.15(dd,J=10.36,5.56Hz,1H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,3H)3.52(s,2H)3.77−3.85(m,2H)4.34−4.40(m,1H)4.42−4.49(m,2H)6.62(d,J=9.35Hz,1H)7.03(d,J=7.83Hz,1H)7.10(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.42(dd,J=11.49,2.15Hz,1H)7.69(d,J=7.83Hz,1H)7.75(dd,J=8.59,6.32Hz,1H)7.90(d,J=9.35Hz,1H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 484(M+H)+
実施例80 6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル ({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート
フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(1.17g;4.560mmol)および(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして))(855mg、4.17mmol)を無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で1時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(2.76g;12.44mmol)を加え、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(90:10:DCM:MeOH)に付して、標題化合物を淡黄色油として得た(1.69mg、87%)。
MS(ES+) m/z 442.4(MH
(b)1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
フェニルメチル ({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート(1.7g;3.85mmol)の溶液に10%Pd/Cを加え、脱気し、1atmのH雰囲気下に18時間置いた。反応混合物をセライトにより濾過し、濃縮して、標題化合物を黄色油として得た(1.3g;100%)。
MS(ES+) m/z 307.3(MH
(c)標題化合物
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(108mg;0.353mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(69mg;0.388mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(235mg;1.06mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を合し、精製して、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色油として得た(80mg;48%)。
MS(ES+) m/z 470.5(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.69(d,J6.06Hz,1H)2.84(d,J7.07Hz,1H)2.88−2.95(m,2H)2.99−3.09(m,1H)3.12(dd,J9.60,4.80Hz,1H)3.19−3.29(m,1H)3.68(s,2H)4.24−4.31(m,2H)4.32−4.42(m,1H)4.47−4.55(m,1H)4.57−4.68(m,1H)4.71(d,J1.77Hz,2H)6.72(d,J9.85Hz,1H)7.11(d,J7.83Hz,1H)7.39(d,J8.08Hz,1H)7.89−8.00(m,2H)8.52(d,J2.02Hz,1H)
43μL(1当量)の4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に加えることにより、標題化合物塩酸塩を調製した。
実施例81 6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(130mg、0.423mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(90mg、0.465mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(282mg、1.27mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、精製して、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して標題化合物の遊離塩基を淡黄色油として得た(95mg、46%)。
MS(ES+) m/z 485.5(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.61−2.70(m,1H)2.72−2.82(m,3H)2.84−2.89(m,2H)2.94−3.06(m,2H)3.17−3.26(m,1H)3.57(s,2H)3.68(s,2H)4.29(d,J9.85Hz,2H)4.36(ddd,J14.65,5.81,5.56Hz,1H)4.51(ddd,J7.52,4.04,3.85Hz,1H)4.54−4.65(m,1H)6.68(d,J9.85Hz,1H)7.11−7.17(m,1H)7.80−7.86(m,1H)7.91−7.98(m,2H)8.52(d,J2.27Hz,1H)
49uL(1当量)の4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に加えることにより、標題化合物の塩酸塩を調製した。
実施例82 7−クロロ−6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(118mg、0.386mmol)および7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(90mg、0.425mmol)を、無水DCM(5ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(257mg、1.16mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、精製して、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色油として得た(83mg;43%)。
MS(ES+) m/z 503.3(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.69−2.78(m,3H)2.86(dd,J10.74,6.19Hz,1H)2.91−3.00(m,1H)3.01−3.12(m,2H)3.23(dd,J9.22,3.66Hz,1H)3.68(s,2H)4.29−4.39(m,3H)4.56(td,J6.63,2.40Hz,1H)4.64(ddd,J14.78,8.72,6.32Hz,1H)4.71−4.75(m,2H)6.63(d,J9.60Hz,1H)7.54(s,1H)7.87(d,J9.60Hz,1H)7.95(dd,J=10.48,2.15Hz,1H)8.51(d,J2.27Hz,1H)
41uL(1当量)の4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に加えることにより、標題化合物の塩酸塩を調製した。
実施例83 1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(110mg、0.359mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(65mg;0.395mmol)を、無水DCM(ml)および無水MeOH(1ml)中に、固体炭酸ナトリウムと合した。反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(239mg、1.08mmol)を加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、精製して、標題化合物の遊離塩基をカラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して淡黄色油として得た(46mg、28%)。
MS(ES+) m/z 456.4(MH
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.54(d,J5.81Hz,1H)2.78(dd,J9.47,7.20Hz,1H)2.82−2.91(m,5H)3.09(d,J5.56Hz,2H)3.33(dt,J=3.28,1.64Hz,1H)4.03−4.12(m,2H)4.33(dd,J5.31,2.53Hz,2H)4.37−4.41(m,2H)4.44−4.51(m,3H)6.78(d,J9.60Hz,1H)6.97(s,1H)7.87−7.92(m,2H)7.96(dd,J10.61,2.02Hz,1H)8.51(d,J2.27Hz,1H)
25uL(1当量)の4NのHCl/1,4−ジオキサンを遊離塩基の溶液に加えることにより、標題化合物の塩酸塩を調製した。
実施例84 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノンベンゾエート
および
実施例85 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノンベンゾエート
Figure 2009543850
(a)7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノンおよび5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(1:1混合物)
5,7−ジフルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(350mg、1.58mmol)を乾燥MeOH(7ml)中に溶解した。ナトリウムメトキシド(85mg、1.58mmol)をゆっくりと加え、反応物をアルゴン雰囲気下で一晩加熱還流した。さらに、ナトリウムメトキシド(42.5mg、0.79mmol)を加え、ついで3時間後、さらにナトリウムメトキシド(63.8mg、1.18mmol)を加えた。反応物を還流温度で一晩撹拌し、ついで、さらにナトリウムメトキシド(85mg、1.58mmol)を加え、反応物を還流温度で一晩撹拌した。MeOHを除去し、残渣を水および酢酸エチル間で分配した。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて淡黄色油を得、これを、0−50%酢酸エチル−40−60℃石油エーテルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、240mgの2つの異性体の混合物を得た(62%)。
MS(ES+) m/z 222(MH
(b)[7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒドおよび[5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド(1:1混合物)
7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノンおよび5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(1:1混合物)(240mg;1.03mmol)をDCM(8ml)中に、3首フラスコ中で溶解し、−78℃に冷却した。ついで、O雰囲気下20分間撹拌し、ついで、反応物をDMS(0.29ml;4.12mmol)でクエンチした。ついで、これを室温に加温した。溶媒を除去して、純粋でない生成物を得た(304mg)。
MS(ES+) m/z 236(MH
(c)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメートおよび1,1−ジメチルエチル(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(1:1混合物)
[7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒドおよび[5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド(1:1混合物)(304mg;1.29mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(848mg、2.431mmol)(450mg;1.29mmol)をクロロホルムおよびMeOH(25ml:5ml)の5:1混合物中に溶解し、アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌した。ついで、これをNaBH(OAc)(820mg;3.87mmol)で処理し、さらに1時間撹拌した。ついで、溶媒を除去し、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の化合物を含有するフラクションを濃縮した(300mg;41%)。
MS(ES+) m/z 569(MH
(d)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメートおよび1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(1:1混合物)(300mg、0.53mmol)を、クロロホルム(5ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl溶液を加えた(1ml)。この反応物をアルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌した。
形成した固体をMeOH中に溶解し、溶媒を除去した。固体をMeOH中に再び溶解し、Amberlyst樹脂と中性pHになるまで撹拌した。樹脂を濾過し、溶媒を除去して、220mgの粗物質を得、これをクロマトグラフィーにより精製して、82mgの標題化合物の遊離塩基の1:1混合物を得た。
MS(ES+) m/z 469(MH
この物質を、分取HPLCにより分離した。単回注入で、Chiralpak AS−Hカラム(MeOH(0.1%イソプロピルアミン)で溶出、流速:20.0mL/分、254nmでUV検出)に通して、標題化合物の遊離塩基、1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(39mg、>99.8%純度)および1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(32mg、>99.8%純度)を得た。
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
H NMR(400MHz)δ(CDOD)1.65(1H,m),2.10(2H,d),2.25(2H,t),2.73(2H,t),2.98(1H,m),3.19(2H,d),3.96(3H,s),4.1(2H,s),4.33(2H,m),4.39(2H,m),4.49(2H,t),6.54(1H,d),6.78(1H,m),6.90(1H,s),7.00(1H,s),7.39(2H,m),7.46(1H,m),7.99(3H,m),8.11(1H,s)
1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
H NMR(400MHz)δ(CDOD)1.65(2H,m),2.10(2H,d),2.24(2H,t),2.72(2H,t),2.99(1H,m),3.18(2H,d),3.99(3H,s),4.11(2H,s),4.33(2H,m),4.39(2H,m),4.44(2H,m),6.55(1H,d),6.75(1H,m),7.00(2H,m),7.40(2H,m),7.46(1H,m),7.99(2H,m),8.12(1H,s),8.20(1H,d)
これらの化合物を、1当量の安息香酸で処理して、標題化合物、モノ−安息香酸塩を調製した。
実施例86 5−クロロ−3−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)5−クロロ−3−(2−プロパン−1−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン
5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(1.85g、10mmol)をDMF(50ml)中に溶解し、炭酸カリウム(1.66g、12mmol)およびヨウ化アリル(1.1ml、12mmol)で処理し、ついで、100℃で18時間加熱した。ついで、溶媒を減圧下で除去して、残渣を水(100ml)および酢酸エチル(2×100ml)間で分配した。有機層を飽和ブラインで洗浄し、分離し、乾燥した。10−50%酢酸エチル/40−60石油エーテルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を油として得、これを静置して結晶化した(2.14g、95%)。
MS(ES+) m/z 226および228(MH,100および30%、それぞれ)。
(b)(5−クロロ−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−3(2H)−イル)アセトアルデヒド
5−クロロ−3−(2−プロパン−1−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(0.43g、1.9mmol)(0.43g、1.9mmol)を1,4−ジオキサン(20ml)中に溶解し、水(22ml)を加えた。過ヨウ素酸ナトリウム(0.94g、4.4mmol)、ついで、水中4%四酸化オスミウム(2.1ml)を加え、室温で30分間撹拌し、ついで、多くの沈殿が形成した。水(20ml)を加え、さらに、過ヨウ素酸ナトリウム(1.9g、8.9mmol)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して小容量にし、水(50ml)およびDCM(2×50ml)間で分配した。有機相を分離し、乾燥した。25−100%酢酸エチル/40−60石油エーテルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して0.21g、48%の標題化合物を得た。
MS(ES+) m/z 226および228(M−H,100および35%、それぞれ)
(c)標題化合物
(5−クロロ−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−3(2H)−イル)アセトアルデヒド(0.10g、0.44mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(0.154g、0.44mmol)(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)を、クロロホルム(10ml)およびMeOH(1.5ml)中に溶解し、酢酸(8滴)および(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド(Novabiochem)(4.1mmol/g、0.87g)で処理し、混合物を室温で60時間撹拌した。反応物を濾過し、蒸発させて、乾燥した。0−12%MeOH/DCMの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、1,1−ジメチルエチル {1−[2−(5−クロロ−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾl−3(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメートを油として(0.25g、100%)得た。
MS(ES+) m/z 561および563(MH
これをDCM(10ml)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(3ml)で、室温で18時間処理し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣を、水中10%炭酸カリウム(30ml)およびDCM中10%MeOH(3×30ml)間で分配した。有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させて、乾燥した。MeOH/DCM中0−10%2Mアンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を油として得た(0.138g、67%)。
H NMRδ(CDCl)1.29−1.45(2H,m),1.73(2H,s),1.80−1.93(2H,m),2.05−2.18(2H,m),2.42−2.55(1H,m),2.66(2H,t,J6.5Hz),2.85−2.96(2H,m),3.75(2H,s),3.99(2H,t,J6.5Hz),4.22−4.35(4H,m),6.82(1H,s),7.07−7.13(2H,m),7.33(1H,d,J4.8Hz),8.10(1H,s)
MS(ES+) m/z 461および463(MH,30および10%、それぞれ)
これをMeOHに溶解し、過剰のエーテル中1MのHClで処理した。溶液を蒸発させて、乾燥させて、標題化合物の二塩酸塩を白色固体として得た。
実施例87 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−フルオロ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)2−クロロ−5−フルオロ−3−ニトロピリジン
5−フルオロ−3−ニトロ−2(1H)−ピリジノン(1.0g、6.3mmol)から、Sugimotoら、Tetrahedron Letters(1999),40,7477−7478の一般法により、標題化合物を褐色油として得(0.7g、62%)、これを静置して結晶化した。
H NMRδ(CDCl)7.99−8.05(1H,m),8.55(1H,d,J2.8Hz)
(b)6−フルオロ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2(1H)−オン
2−クロロ−5−フルオロ−3−ニトロピリジン(0.7g、3.9mmol)をTHF(20ml)中に懸濁させ、水(0.43ml)トリエチルアミン(2.3ml)および硫黄フレーク(0.63g)で処理した。この混合物を、Bergoff圧力容器に入れ、一酸化炭素で1500kPa(15bar)に加圧し、90℃に18時間加熱した。反応物を冷却し、過剰の一酸化炭素を除去し、溶液/懸濁液を蒸発させて、乾燥し、残渣を、DCMおよび水間で分配した。有機相を乾燥し、濾過し、蒸発させて、乾燥した。0−10%MeOH/DCM勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィー、ついで、さらに0−100%酢酸エチル/40−60石油エーテル勾配でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(0.05g、7.4%)を得た。
MS(ES+) m/z 171(MH,100%)
(c)6−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2(1H)−オン
6−フルオロ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2(1H)−オン(0.045g、0.31mmol)をDMF(3ml)中に溶解し、炭酸カリウム(0.043g、0.31mmol)およびヨウ化アリル(0.03ml、0.33mmol)で処理し、ついで、100℃で18時間加熱した。ついで、減圧下で除去し、残渣を水および酢酸エチル間で分配した。有機層を飽和ブラインで洗浄し、分離し、乾燥した。10−50%酢酸エチル/40−60石油エーテル勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物(0.046g、83%)を油として得た。
MS(ES+) m/z 211(MH,100%)
(d)(6−フルオロ−2−オキソ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド
6−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2(1H)−オン(0.046g、0.22mmol)をDCM(8ml)およびMeOH(1ml)中に溶解し、溶液を−70℃に冷却した。酸素中のオゾンを含有するガス混合物を、溶液に20分間通し、淡緑色溶液を得た。ついで、アルゴンをこの溶液5分間通気し、ついで、ジ硫化メチル(0.064ml、0.87mmol)を加えた。混合物を室温に加温して、蒸発させて、乾燥させて粗生成物を得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES+) m/z 245(MH、MeOHヘミアセタール,100%)
(e)標題化合物
(6−フルオロ−2−オキソ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(0.046g、0.22mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(0.069g、0.2mmol)(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)をクロロホルム(5ml)およびMeOH(1ml)中に溶解し、酢酸(10滴)および(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド(Novabiochem)(4.1mmol/g、0.39g)で処理し、混合物を室温で60時間撹拌した。反応物を濾過し、蒸発させて、乾燥させて、1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(6−フルオロ−2−オキソ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}を得た。これを、DCM(3ml)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(1ml)で室温で4時間処理し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣をMeOH中に溶解し、ポリマー支持カルボネート樹脂と撹拌し、ついで、濾過し、蒸発させた。MeOH/DCM中の0−12%2Mアンモニア勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(0.05g、51%)。
H NMRδ(CDCl)1.29−1.45(2H,m),1.73(2H,s),1.80−1.93(2H,m),2.05−2.18(2H,m),2.42−2.55(1H,m),2.66(2H,t,J6.5Hz),2.80−2.92(2H,m),3.75(2H,s),3.99(2H,t,J6.5Hz),4.22−4.35(4H,m),6.80(1H,s),7.16(1H,dd,J2.5および9Hz),8.10(1H,s),8.18(1H,dd,J1および2.5Hz)
MS(ES+) m/z 446(MH,100%)
これをMeOH中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4MのHClで処理した。溶液を蒸発させて、乾燥させて、標題化合物の二塩酸塩を灰白色として得た。
実施例88 6−{[({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2009543850
(a)(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(5.0g、0.025mmol)の3:1CHCl:MeOH(500mL)中溶液を、−70℃に冷却し、Oを溶液に20分間通気した。硫化ジメチル(19mL、0.25mol)を加え、反応物を90分間−70℃で撹拌し、ついで、室温に一晩加温した。溶媒を減圧下で除去し、粘性橙色油を得た。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(1%〜100%ヘキサン:酢酸エチル勾配)により精製して、暗黄色固体を得た(4.2g、82%)。
MS(ES) m/z 206[M+H]+
(b)フェニルメチル ({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(1.17g、5.71mmol)およびフェニルメチル [(3R)−3−ピロリジニルメチル]カルバメート((R)−3−(アミノメチル)−1−N−Boc−ピロリジンから、WO2006002047の調製23(b)の3R異性体と類似の方法により調製することができる)(1.34g、5.71mmol)の1:1CHCl:MeOH(80mL)中溶液に、8当量NaSO(6.5g、46mmol)を加え、反応物を常温で18時間撹拌した。中間体イミンを、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(3.63g、17.0mmol)で処理し、さらに16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し;残渣を酢酸エチルおよび飽和NaHCO間で分配し、有機層をNaSO中で乾燥した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(1%〜20%メタノール:ジクロロメタン勾配)により精製して、淡琥珀色油を得た(820mg、34%)。
MS(ES) m/z 424[M+H]+
(c)1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
フェニルメチル ({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート(820mg、1.94mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、5%炭素担持パラジウム(200mg、水中50重量%)を加えた。混合物を15psi下で2.5時間水素化し、セライト(登録商標)のパッドに通し、濃縮して、透明油を得、これを静置すると暗くなり、固体化した(555mg、99%)。
MS(ES) m/z 290[M+H]
(d)6−{[({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピロリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(87mg、0.30mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(54mg、0.302mmol)の溶液に、NaSO(355mg、2.50mmol)を加え、反応物を常温で18時間撹拌した。中間体イミンをトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(160mg、0.75mmol)で処理し、さらに16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し;残渣を、ジクロロメタンおよび炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配し、有機層を乾燥(NaSO)した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(1%〜20%メタノール:ジクロロメタン勾配)により精製して、標題化合物をアモルファス灰白色固体(69mg、51%)として得た。
H NMR(400Mz,CDCl)d7.65(d,J=9.5Hz,1H),7.56−7.53(m,1H),7.21(d,J=8.1Hz,1H),7.16(dd,J=9.6Hz,J=2.2Hz,1H),6.99−6.95(m,1H),6.92,(d,J=8.1Hz,1H),6.71(d,J=9.5Hz),4.65(s,2H),4.46−4.37(m,2H),3.83(s,2H),2.95(apparentt,1H),2.80(t,J=7.63Hz,2H),2.73(t,J=6.91Hz,2H),2.67(d,J=6.92Hz,1H),2.58−2.54(m,1H),2.48−2.07(m.1H),2.07−2.00(m,1H),1.58−1.28(m,1H)
MS(ES) m/z 452[M+H]
実施例89 6−({[((2S)−4−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−2−モルホリニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)ラセミ2−{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
4−ベンジル−2−(クロロメチル)モルホリン(2.0g、8.86mmol)のDMF(10mL)中溶液に、カリウムフタルイミド(1.96g、10.6mmol)を加え、混合物を165℃で4時間加熱した。冷却して、反応混合物を水(20mL)に注ぎ、生成物をCHCl(3×)に抽出し、合した有機層を少量の水、ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)した。溶媒を蒸発させて明黄褐色固体を得、これを直接次の工程に用いた。
LC/MS(ES)m/e337(M+H)
(b)ラセミ{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}アミン
粗2−{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(〜8.8mmol)を無水エタノール(15mL)中に懸濁させ、ヒドラジン一水和物(0.75mL、15.4mmol)で処理した。反応混合物を加熱還流し、この間に反応溶液が黄色に変わり、均一になり、ついで、白色沈殿が形成した。2時間、反応混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、固体を濾過した。濾液を蒸発させ、残渣をCHCl中に溶解し、少量の水、ブラインで洗浄し、乾燥した(NaSO)。溶媒を蒸発させ、黄色油(1.69g)を得、これを直接次の工程に用いた。
LC/MS(ES)m/e207(M+H)
(c)ラセミ1,1−ジメチルエチル {[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバメート
粗{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}アミン(1.69g、8.2mmol)のDCM(15mL)中溶液に、0℃で、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.88g、8.6mmol)を加えた。冷却浴を除去し、反応物を室温にて2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた油をCHCl−MeOH−NH4OH、96:4:1で溶出するシリカゲルにより精製して、標題化合物を白色固体として得た(1.94g、3工程で71%):LC/MS(ES)m/e307(M+H)
(d)1,1−ジメチルエチル {[(2S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバメートおよび1,1−ジメチルエチル {[(2R)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル {[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバメート(10g)をキラル分取HPLC(Chiralcel OD 77mm×240mmカラム、95:5ヘキサン:エタノール、流速280mL/分、0.5gで注入、254nmでのUV)に付して、1,1−ジメチルエチル {[(2S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバメート(4.9g、99%ee、保持時間=4.194分、[α]=−14.6°)を無色油として、1,1−ジメチルエチル{[(2R)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバメート(4.9g、>98%ee、保持時間=3.477分、[α]=+14.6°)を無色油として得た。
(e)1,1−ジメチルエチル [(2R)−2−モルホリニルメチル]カルバメート
1,1−ジメチルエチル {[(2S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバメート(4.9g、16mmol)のエタノール(160mL)中溶液に、10%Pd/C(1.5g)を加えた。懸濁液をParr Shaker装置で50psiで8時間水素化した。反応物をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、パッドを数回メタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、標題化合物(3.35g、97%)を無色固体として得、これをさらに精製することなく用いた:LC/MS(ES)m/e217(M+H)。標題化合物の絶対立体配置を、振動円偏光(VCD)により測定した。
(f)1,1−ジメチルエチル [((2S)−4−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−2−モルホリニル)メチル]カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(0.500g、2.29mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、1,1−ジメチルエチル [(2R)−2−モルホリニル−メチル]カルバメート(0.500g、2.29mmol)およびNaSO(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(1.46g、6.87mmol)を加え、溶液をさらに2gで撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィーに付して[0−100%ヘキサン/EtOAc]、黄色油を得た(0.460g、48%)。
LCMS: m/z 419(MH+)
(g)1−{2−[(2S)−2−(アミノメチル)−4−モルホリニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
1,1−ジメチルエチル [((2S)−4−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−2−モルホリニル)メチル]カルバメート(0.46g、1.10mmol)のCHCl(10mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl(1.10mL、4.40mmol)を加え、得られた溶液を常温で16時間撹拌した。減圧下で濃縮した後、遊離塩基を過剰のMPカルボネートを処理することにより調製して、黄色油を得た(0.300g、85%)。
LCMS: m/z 319(M+H)+
(h)標題化合物
1−{2−[(2S)−2−(アミノメチル)−4−モルホリニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.100g、0.314mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例7(d)を参照)(0.061g、0.314mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.200g、0.942mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。モノ−HCl塩をエーテル中1NのHCl(1当量)で処理することにより精製して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.094g、56%)。
LCMS: m/z 497(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm1.26(t,J=7.07Hz,1H)1.98−2.04(m,2H)2.28(td,J=11.37,3.28Hz,1H)2.61−2.72(m,4H)2.92(dd,J=18.82,11.24Hz,2H)3.52(s,2H)3.58−3.69(m,2H)3.75−3.83(m,2H)3.83−3.91(m,1H)4.04(s,3H)4.12(q,J=7.16Hz,1H)4.50(t,J=7.20Hz,2H)6.75(d,J=9.60Hz,1H)7.01(d,J=7.83Hz,1H)7.50(d,J=2.27Hz,1H)7.68(d,J=7.83Hz,1H)7.92(d,J=9.85Hz,1H)8.29(d,J=2.27Hz,1H)
実施例90 7−クロロ−6−({[((2S)−4−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−2−モルホリニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(2S)−2−(アミノメチル)−4−モルホリニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.100g、0.314mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(0.067g、0.314mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を18時間室温で撹拌した。Na(OAc)BH(0.200g、0.942mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色の油を得た。モノ−HCl塩を、エーテル中1NのHCl(1当量)で処理することにより形成し、標題化合物を灰白色固体として得た(0.095g、54%)。
LCMS: m/z 515(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm2.02(t,J=10.61Hz,1H)2.28(td,J=11.37,3.28Hz,1H)2.64−2.74(m,4H)2.88−2.98(m,2H)3.62(td,J=11.37,2.27Hz,1H)3.67(td,J=4.99,2.65Hz,1H)3.84−3.92(m,3H)4.04(s,3H)4.43−4.53(m,2H)4.67(s,2H)6.74(d,J=9.60Hz,1H)7.35(s,1H)7.48(d,J=2.27Hz,1H)7.90(d,J=9.60Hz,1H)8.27(d,J=2.27Hz,1H)
実施例91 1−[2−((2S)−2−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−モルホリニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543850
1−{2−[(2S)−2−(アミノメチル)−4−モルホリニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.100g、0.314mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド)(合成に関しては、WO2004/058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(0.052g、0.314mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.200g、0.942mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、無色油をカラムクロマトグラフィーに付し、さらに、HPLC(CHCN/HO)により精製して、標題化合物を白色粉末として得た(0.049g、33%)。
LCMS: m/z 468(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm1.98−2.06(m,1H)2.28(td,J=11.31,3.16Hz,1H)2.61−2.72(m,4H)2.92(dd,J=17.68,11.12Hz,2H)3.58−3.67(m,2H)3.70−3.80(m,2H)3.89(ddd,J=9.98,1.52,1.39Hz,1H)4.05(s,3H)4.30−4.40(m,4H)4.51(td,J=7.07,1.52Hz,2H)6.75(d,J=9.60Hz,1H)6.96(s,1H)7.52(d,J=2.27Hz,1H)7.93(d,J=9.85Hz,1H)8.01(s,1H)8.30(d,J=2.53Hz,1H)
実施例92 7−クロロ−6−({[((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル (3S)−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
1,1−ジメチルエチル (3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジンカルボキシレート(2.0g、9.33mmol)のDCM(12mL)中溶液に、0℃で、トリエチルアミン(1.7mL、12.1mmol)、ついで、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシニミド(2.56g、10.3mmol)を加えた。数分後、冷却浴を除去し、反応物を室温にて2時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水(2×)、1NのHCl、飽和NaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。生成物を、10%酢酸エチル−DCMで溶出するシリカゲルに付して、3.48gの少量のN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシニミドを含有する物質を得、これを直接次の工程に用いた。
LC/MS(ES)m/e349(M+H)
(b)フェニルメチル [(3R)−3−ピペリジニルメチル]カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3S)−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルバメート(約9.3mmol)をDCM(25mL)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl溶液(24mL、96mmol)で処理した。反応物を室温にて3時間撹拌し、この時点で、LC/MSによりすべての出発物質が消費されたことが示された。反応物を減圧下で濃縮して粘性ガムを得た。この物質を水に溶解し、酢酸エチルで抽出した。水相を分離し、固体NaCOで処理して、pHを約10にした。ついで、生成物をCHCl(3×)で抽出し、合した有機相を乾燥(NaSO)し、濃縮して、所望の生成物を橙色油として得た(2.3g、2工程で100%)。
LC/MS(ES)m/e249(M+H)
(c)フェニルメチル [((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート
[7−(メトキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(0.250g、1.15mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、フェニルメチル [(3R)−3−ピペリジニル−メチル]カルバメート(0.210g、0.90mmol)およびNaSO(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.57g、2.7mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%ヘキサン/EtOAc]に付して、無色の油を得た(0.207g、51%):LCMS: m/z 451(M+H)+。
(d)1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
フェニルメチル [((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート(0.21g、0.44mmol)のMeOH(30mL)中溶液に、10%炭素担持パラジウム(0.20g)を加え、溶液を50PSIのHにParrシェーカーで付した。溶液をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物を得た(0.149g、100%)。
LCMS: m/z 317.3(MH+)
(e)標題化合物
1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジニル]エチル}−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.149g、0.472mmol)の1:1(MeOH/CHCl)(25mL)中溶液に、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(0.100g、0.472mmol)および硫酸ナトリウム(0.100g)を加え、得られた溶液を常温で18時間撹拌した。Na(OAc)BH(0.300g、1.42mmol)を加え、溶液をさらに2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル上で濃縮し、シリカゲルカラムのクロマトグラフィー[0−100%CHCl/(90:10:1)CHCl/MeOH/NHOH)]に付して、無色油を得、ついで、さらにHPLC(CHCN/HO)に付して、標題化合物を白色粉末として得た(0.041g、17%)。
LCMS: m/z 513(M+H)+
H NMR(400MHz,CDOD)δppm1.04(t,J=6.95Hz,1H)1.57−1.68(m,1H)1.73−1.78(m,J=10.01,3.46,3.46,3.28Hz,1H)1.80−1.91(m,3H)2.12−2.23(m,1H)2.56(d,J=6.06Hz,2H)2.65−2.76(m,2H)2.97(s,1H)3.10−3.16(m,1H)3.85−3.93(m,2H)4.05(s,3H)4.48−4.56(m,2H)4.69(s,2H)6.79(d,J=9.60Hz,1H)7.41(s,1H)7.54(d,J=2.27Hz,1H)7.93(d,J=9.60Hz,1H)8.30(d,J=2.27Hz,1H)
実施例93 7−クロロ−6−{[({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(0.205g、1mmol)およびフェニルメチル[(3R)−3−ピペリジニルメチル]カルバメート(0.275g、1mmol)のメタノール(1ml)およびDCM(3ml)中溶液を、室温で一晩撹拌し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.424g;2mmol)を加え、混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物をDCMで3回抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、0−10%メタノール−DCM−1%NH・HOで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、生成物を泡沫体として得た(0.2g)。乾燥メタノール(15mL)中の泡沫体(0.2g)を10%Pd/C(0.08g)で処理し、15psi室温にて2時間振盪した。Pd触媒をセライト(登録商標)で濾過して除去した。濾液を蒸発させて、乾燥させて油を得た(0.18g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 304(M+H)+
(b)7−クロロ−6−{[({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
1−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(90mg;0.3mmol)および7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(64mg、0.3mmol)のメタノール(2ml)、DCM(4ml)中溶液を、室温で一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.127g;0.6mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌した。反応物を蒸発させ、0−15%メタノール−DCM−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た。この油をEtO中の1MのHClで処理して、標題化合物(14mg)を二塩酸塩として得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δppm1.07(s,1H)1.59−1.69(m,1H)1.71−1.83(m,2H)1.83−1.94(m,2H)2.15−2.23(m,1H)2.56−2.61(m,2H)2.63−2.75(m,3H)2.97(s,1H)3.13−3.20(m,1H)3.90(s,2H)4.49(td,J=14.21,7.71Hz,2H)6.67(d,J=9.60Hz,1H)7.11(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.38−7.50(m,2H)7.75(dd,J=8.72,6.19Hz,1H)7.91(d,J=9.60Hz,1H)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 500(M+H)+
実施例94 5−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−3−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)6−クロロ−3−ニトロ−2−ピリジンアミン
2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(55.65g、288mmol)のEtOH(500ml)中氷冷溶液に、炭酸ナトリウム(76.32g、720mmol)、ついで、水性アンモニア(35%、21ml)を加えた。ついで、反応物を室温に加温し、室温で1時間撹拌し、ついで、50℃で1時間、ついで、90℃で1時間撹拌した。別に、20mlの水性アンモニアを加え、90℃でさらに1時間加熱した。さらに50mlの水性アンモニアを加え、90℃でさらに1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、固体を濾過し、水(500ml)で洗浄し、減圧下で乾燥して、標題化合物を黄色固体として得た(37.25g、75%)。
H NMR(250MHz)δ(CDCl)6.94(2H,d,J=8.5Hz),8.38(2H,d,J=8.5Hz)
(b)6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−ニトロ−2−ピリジンアミン
4−メトキシベンジルアルコール(4.8g、34.7mmol)を、トルエン(100mL)中ナトリウム(0.8g、34.7mmol)に加えた。ほとんどのナトリウムが溶解した後、6−クロロ−3−ニトロ−2−ピリジンアミン(5g、28.9mmol)を加え、反応物を120℃で4時間加熱した。依然として出発物質が残っていたので、さらに4−メトキシベンジルアルコールのアニオンを加え、分離フラスコにて調製し(30mLのトルエン中0.6gのナトリウムおよび4gの4−メトキシベンジルアルコールを用いた)、反応物に室温にて加えた。ついで、反応物を室温にて5時間撹拌し、ついで、水(250mL)を加え、容量を200mLに減少させた。ジエチルエーテルを加え、水相を抽出した(3×500mL)。合した有機相を乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させた。ついで、残渣を、DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、4.8gの標題化合物(60%)を得た。
H NMR(250MHz)δ(DMSO)3.75(3H,s),5.31(2H,s),6.14(1H,d),6.94(2H,m),7.44(2H,m),8.20(2H,bs),8.25(1H,s)
(c)6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−2,3−ピリジンジアミン
6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−ニトロ−2−ピリジンアミン(4.8g、17.5mmol)および亜鉛(11g、175mmol)のメタノール(200mL)中懸濁液に、酢酸(5mL)を室温で加えた。0.5時間後、反応物をセライトにより濾過し、ついで、溶媒を蒸発させた。残渣を水(500mL)および酢酸エチル(500mL)間で分配し、相を分離し、水層を酢酸エチル(5×500mL)で抽出した。合した有機相を乾燥し、濾過し、蒸発させて、3.9gの標題化合物を暗固体として得た(91%)。
MS(ES+) m/z 246(MH+)
H NMR(250MHz)δ(DMSO)3.74(3H,s),4.12(2H,bs),5.03(2H,s),5.35(2H,bs),5.81(1H,d),6.73(1H,d),6.89(2H,m),7.32(2H,m)
(d)N−[2−アミノ−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−ピリジニル]グリシン酸エチル
6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−2,3−ピリジンジアミン(3.9g、15.9mmol)のDMF(200mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下、炭酸カリウム(4.8g、35mmol)を加え、ついで、ブロモ酢酸エチル(1.77mL、15.9mmol)を室温で加えた。反応物を室温で2.5時間撹拌し、ついで、溶媒を除去し、残渣を高い減圧で1時間乾燥させた。残渣を、0−5%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、5gの標題化合物(95%)を得た。
MS(ES+) m/z 332(MH
(e)6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
N−[2−アミノ−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−ピリジニル]グリシン酸エチル(5g、15.1mmol)をトルエン(500mL)中に溶解し、2.5日間加熱還流し、反応物を室温に冷却し、二酸化マンガン(2.4g、27.5mmol)を加えた。室温にて5時間撹拌した後、0.8gの二酸化マンガンを加え、反応物を室温にて一晩撹拌した。反応物をセライトにより濾過し、セライトを多量の20%メタノール/DCMで洗浄した。溶媒を除去し、固体をジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過し、さらにジエチルエーテルで精製して、標題化合物を暗色油として得た(2.1g、50%)。
H NMR(250MHz)δ(DMSO)3.75(3H,s),5.35(2H,s),6.77(1H,d),6.93(2H,m),7.50(2H,m),8.03(1H,s),8.08(1H,d),12.9(1H,bs)
(f)6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イルトリフルオロメタンスルホネート
6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(1g、3.5mmol)のDMF(100mL)中溶液を、アルゴン雰囲気下で、0℃に冷却し、水素化ナトリウム(鉱油中60%、180mg、4.2mmol)を加えた。反応物を室温で0.5間撹拌し、ついで、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−[(トリフルオロメチル)スルホニル]メタンスルホンアミド)(1.54g、4.2mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、ついで、水を加え、溶媒を35℃で蒸発させた。残渣を水で処理し、ついで、DCMで抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、1.54gの標題化合物(100%)を得た。
H NMR(400MHz)δ(CDCl3)3.83(3H,s),5.58(2H,s),6.94(2H,m),7.31(1H,d),7.46(2H,m),8.33(1H,d),8.71(1H,s)
(g)3−ブロモ−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン
6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イルトリフルオロメタンスルホネート(1.39g、3.35mmol)を乾燥トルエン(100mL)中にアルゴン雰囲気下で溶解し、テトラブチルアンモニウムブロマイド(2.16g、6.7mmol)を加えた。反応物を85℃に4時間加熱し;1.08gのテトラブチルアンモニウムブロマイドを加え、反応物を90℃でさらに6時間加熱し;0.54gの臭化物を加え、反応物を3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、トルエンを蒸発させ、残渣を水(200mL)およびジエチルエーテル(400mL)間で分配した。層を分離し、水層をジエチルエーテル(2×300mL)で抽出した。有機相を合し、水(300mL)で洗浄し、ついで、乾燥し、蒸発させて、標題化合物(1.19g、100%)を得た。
H NMR(250MHz)δ(CDCl3)3.83(3H,s),5.56(2H,s),6.94(2H,m),7.27(1H,溶媒ピーク下),7.45(2H,m),8.57(1H,d),8.79(1H,s)
(h)3−(メチルオキシ)−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン
3−ブロモ−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン(1.19g、3.44mmol)をメタノール中に懸濁させ、ナトリウムメトキシドの溶液(メタノール中25%、1.1mL)をアルゴン雰囲気下室温にて加えた。20分後、すべての固体を溶液に加え、反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を水(250mL)および10%MeOH/DCM(200mL)間で分配した。水相を10%MeOH/DCM(2×100mL)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、0.6gの標題化合物(59%)を得た。
H NMR(400MHz)δ(CDCl3)3.83(3H,s),4.19(3H,s),5.54(2H,s),6.94(2H,m),7.04(1H,d),7.44(2H,m),8.19(1H,d),8.39(1H,s)
(i)3−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オン
3−(メチルオキシ)−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン(0.6g、2mmol)をアセトニトリル(100mL)中に溶解し、ついで、水(50mL)中硝酸セリンアンモニウム(IV)(1.09g、2mmol)を加えた。反応物を室温で0.5時間撹拌し、ついで、20%MeOH/DCMおよび水を加えた。層を分離し、水層を20%MeOH/DCMで2回以上抽出した。合した有機相を乾燥し、濾過し、蒸発させ、粗物質をジエチルエーテルでトリチュレートして、標題化合物(0.3g、85%)を得た。
MS(ES+) m/z 178(MH
(l)3−(メチルオキシ)−5−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オン
3−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オン(0.3g、1.7mmol)をDMF(10mL)中にアルゴン雰囲気下室温にて懸濁させ、ついで、炭酸カリウム(0.47g、3.4mmol)、ついで、ヨウ化アリル(0.19mL、2.04mmol)で処理した。室温にて1時間後、反応は完了した。水(50mL)、ついで、10%MeOH/DCM(100mL)を加えた。層を分離し、水層を10%MeOH/DCM(2×100mL)で2回以上抽出した。合した有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、蒸発させ、残渣を、0−5%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、176mgの純粋な生成物および190mgの純度に劣る生成物を得た。
MS(ES+) m/z 218(MH
(m)[3−(メチルオキシ)−6−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−5(6H)−イル]アセトアルデヒド
3−(メチルオキシ)−5−(2−プロパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オン(176mg、0.81mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)および水(5mL)中に室温で溶解し、ついで、過ヨウ素酸ナトリウム(433mg、3.09mmol)および水中4%四酸化オスミウム溶液(0.17mL)で処理した。反応物を室温にて3時間撹拌し、ついで、1,4−ジオキサンを蒸発させ、水相を20%MeOH/DCM(3×50mL)で抽出した。合した有機相を乾燥(MgSO)し、ついで、トルエンを加え、溶媒蒸発させて、185mgの標題化合物を得た(100%)。
H NMR(250MHz)δ(CDCl3)3.97(3H,s),5.24(2H,s),6.83(1H,d),7.93(1H,d),8.15(1H,s),9.71(1H,s)
(n)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[3−(メチルオキシ)−6−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−5(6H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[3−(メチルオキシ)−6−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−5(6H)−イル]アセトアルデヒド(185mg0.84mmol)および1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(283mg、0.84mmol)のクロロホルム(10mL)およびメタノール(1.5mL)中溶液を、アルゴン雰囲気下室温にて1時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(515mg、2.52mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム(20mL)の飽和溶液を反応物に加え、水相を10%MeOH/DCM(3×50mL)で抽出した。合した有機相を乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、残渣を、0−10%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、252mgの標題化合物(60%)を得た。
MS(ES+) m/z 553(MH
(o)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{2−[3−(メチルオキシ)−6−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−5(6H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(250mg、0.45mmol)をクロロホルム(5mL)中に溶解し、ついで、1,4−ジオキサン中4NのHCl(5mL)で処理した。1.5時間後、反応が完了した。トルエンを加え、すべての溶媒を除去した。残渣をMeOH中に溶解し、Amberlyst(登録商標)A21樹脂で、pHが塩基性になるまで処理した。樹脂を濾過し、メタノールを除去し、残渣を、メタノール−DCM中の0−10%2MのNHで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、141mgの標題化合物遊離塩基として得た(70%)。
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.40(2H,m),1.88(2H,d),2.01(1H,bs),2.17(2H,m),2.50(1H,m),2.70(2H,m),3.03(2H,d),3.78(2H,s),4.07(3H,s),4.30(4H,m),4.58(2H,m),6.75(1H,d),6.82(1H,s),7.83(1H,d),8.09(1H,s),8.10(1H,s)
MS(ES+) m/z 453(MH
この物質を、ジクロロメタン/メタノール中に溶解し、1当量の4MのHCl/1,4−ジオキサンを添加し、ついで、蒸発させて乾燥することにより塩酸塩に変換した。残渣を最小限の量のメタノール中に溶解し、ジエチルエーテルを加えて沈殿させた。ついで、溶媒をデカンテーションし、ついで、固体を、Pを用いて減圧下で乾燥した。
実施例95 5−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−3−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オンフマレート
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)(1−{2−[3−(メチルオキシ)−6−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−5(6H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[3−(メチルオキシ)−6−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−5(6H)−イル]アセトアルデヒド(240mg、推定191mgのアルデヒド)および1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(305mg)のクロロホルム(10mL)およびメタノール(1.5mL)中懸濁液を、アルゴン雰囲気下室温にて1時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(553mg)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウムの飽和溶液(20mL)を反応物に加えて、水層を10%MeOH/DCM(3×50mL)で抽出した。合した有機相を乾燥(MgSO)し、蒸発させ、残渣を、0−10%メタノール−DCMで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、358mgの標題化合物(60%)を得た。
MS(ES+) m/z 554(MH
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)(1−{2−[3−(メチルオキシ)−6−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−5(6H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(358mg、0.65mmol)をDCM(5mL)中に溶解し、ついで、トリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。1時間後、すべての溶媒を除去し、残渣をMeOH中に溶解し、Amberlyst A21樹脂で、pHが塩基性になるまで処理した。樹脂を濾過し、メタノールを除去し、残渣を、メタノール−DCM中0−10%2MのNHで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付して、207mgの標題化合物を遊離塩基として得た(70%)。
H NMR(250MHz)δ(CDCl)1.38(2H,m),1.89(3H,d),2.16(2H,m),2.50(1H,m),2.70(2H,m),3.03(2H,d),3.99(2H,s),4.07(3H,s),4.37(2H,m),4.50−4.60(4H,m),6.75(1H,d),7.04(1H,s),7.83(1H,d),8.11(1H,s)
MS(ES+) m/z 454(MH
この物質を、メタノール中に溶解し、1当量の0.5Mフマル酸溶液を加え、蒸発させて乾燥して、フマル酸塩に変換した。
実施例96 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド塩酸塩
Figure 2009543850
(a)7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド
7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(1.280g、7.798mmol)およびm−クロロペルオキシ安息香酸(2.123g、mCPBA含有量75%に基づいて約1.2当量)を、クロロホルム(60mL)中還流温度で一晩撹拌した。さらに、mCPBA(0.420g)を加え、混合物をさらに6時間還流温度で撹拌した。混合物をDCMで希釈して総容量約100mlにし、吸引濾過した。回収した固体をDCM(2×20mL)で洗浄し、空気乾燥して、7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシドを固体として得た(1.045g、約12%の出発物質により汚染されていた)。
MS(ES+) m/z 181(MH
(b)7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド
粗7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド(0.995g、5.524mmol)および炭酸カリウムを無水DMF(20mL)中アルゴン雰囲気下で撹拌し、ヨウ化アリル(1.5mL、約3当量)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をDCM(100mL)および水(50mL)間で分配した。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相をDCM(2×50mL)で抽出した。合した有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗生成物を褐色ガムとして得た。これを、DCM中0−10%メタノールで溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製した。適当なフラクションを合し、減圧下で蒸発させて、7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド(0.341g)を黄褐色非晶質固体として得た。
MS(ES+) m/z 221(MH
(c)(7−フルオロ−5−オキシド−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)
7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド(340mg、1.544mmol)を1,4−ジオキサン(16mL)中で撹拌し、水(8mL)を加え、ついで、過ヨウ素酸ナトリウム(990mg、2.3当量)および四酸化オスミウム(1mLの4%水溶液)を加えた。混合物を室温にて3時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ(水浴の温度は30℃)、容量を約10mLにし、残渣をDCM中20%メタノール(v:v、3×50mL)で抽出した。合した有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、(7−フルオロ−5−オキシド−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(ほとんどメチルヘミアセタール)を黄褐色泡沫体として得た(327mg)。LCMSは、アルデヒド水和物(32%)およびメチルヘミアセタール(64%)に関する主ピークを示した。
MS(ES+) m/z 241(MH、アルデヒド水和物), m/z 255(MH、メチルヘミアセタール)。
(d)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−5−オキシド−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−5−オキシド−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(327mg、1.286mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(283mg、1.1当量)のクロロホルム:メタノール(9:1v:v)(5ml)中混合物を2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(481mg、2当量)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(5ml)を加えた。ついで、反応物をDCM(80mL)で希釈し、ついで、有機相を疎水性フリットを用いて分離した。水相をDCM(2×50mL)で抽出し、合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%(MeOH中2MのNH)/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を(345mg、66%)黄褐色ガムとして得た。
MS(ES+) m/z 407(MH
(e)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−5−オキシド−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(335mg、0.824mmol)をDCM(3mL)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.830mL(約4当量)を加えた。さらに10mLのDCMを加えて固体を分散させ、さらに0.830mLの1,4−ジオキサン中4MのHClを加えた。混合物を室温にて30分静置し、ついで、溶媒を減圧下で除去して、標題化合物を白色固体として得た(315mg)。
MS(ES+) m/z 307(MH
(f)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド二塩酸塩(100mg、0.264mmol)をクロロホルム(2mL)とメタノール(0.1mL)中で撹拌し、ついで、トリエチルアミン(0.130mL)を加えた。10分間室温にて撹拌した後、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例126(e)を参照)(44mg、1当量)を加え、混合物を室温でさらに3時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(168mg、3当量)を加えた。さらに3時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1ml)を加え、有機相をDCMで希釈し、総量約50mlにした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、水相をDCM(2×20ml)で抽出した。合したDCM抽出液を減圧下で蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物の遊離塩基を黄褐色非晶質固体(39mg)として得た。
MS(ES+) m/z 456(MH
この物質を、DCMに溶解し、1当量の1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発させて乾燥して、塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
実施例97 7−フルオロ−1−(2−{4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド二塩酸塩(91mg)を、9:1v:vクロロホルム:メタノール(3mL)中で撹拌し、トリエチルアミン(0.117mL)を加えた。5分間室温にて撹拌した後、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例61を参照)(40mg、1当量)を加え、混合物を室温でさらに3時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(152mg、3当量)を添加した。さらに1時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1ml)を加え、有機相をDCMで希釈して、総容量を約20mlにした。有機相を疎水性フリットを用いて分離し、減圧下で蒸発させ、MDAPにより精製して、標題化合物の遊離塩基を白色泡沫体として得た(56mg)。
MS(ES+) m/z 458(MH
この物質を、DCMに溶解し、1当量の1MのHCl/ジエチルエーテルを加え、ついで、蒸発して乾燥し、塩酸塩に変換した。MSは遊離塩基のものと同様である。
表1:実施例98〜101を、(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド、フェニルメチル[(3R−3−ピロリジニルメチル]カルバメート(WO2006002047調製23(b)と類似の方法により調製することができる)および特定のアルデヒドから、実施例72の一般法により調製した。
Figure 2009543850
Figure 2009543850
表2:実施例102〜112を、特定の出発物質から、実施例50の一般法により調製した。
Figure 2009543850
Figure 2009543850

Figure 2009543850

Figure 2009543850

Figure 2009543850
調製1
exo−フェニルメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イルカルバメートの合成
Exo−フェニルメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イルカルバメートを、公知のexo−1,1−ジメチルエチル6−[ビス(フェニルメチル)アミノ]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3カルボキシレート(合成に関しては、DeMeijere,A.;Williams,C.M.;Kourdioukov,A.;Sviridov,S,V.;Chaplinski,V,;Kordes,M,;Savchenko,A,I.;Stratmann,C,;Noltemeyer,M.Chemistry−A European Journal(2002),8(16),3789−3801を参照)から、下記3工程により調製した。
(1)Pd(OH)触媒で水素化して、exo−1,1−ジメチルエチル 6−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートを得ること;
(2)exo−1,1−ジメチルエチル 6−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートの第1級アミンをクロロギ酸ベンジルで保護して、exo−1,1−ジメチルエチル 6−({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートを得ること;ついで
(3)exo−1,1−ジメチルエチル 6−({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートをHCl/DCMで脱保護して標題化合物を得ること。
表3:実施例113〜118は、[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(合成に関しては、実施例126(e)を参照)および特定の出発物質から、実施例50の一般法により調製した。
Figure 2009543850
Figure 2009543850
実施例116A 4−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル [((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(0.348g、ヘミアセタールをいくらか含む)(調製に関しては、実施例126(e)を参照)およびフェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(0.395g)(調製に関しては、実施例61(a)を参照)のメタノール(2mL)およびクロロホルム(6mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.671g)を加え、混合物を、室温にて時間撹拌した。混合物をDCM(3×)で抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、0−10%メタノール−クロロホルム−1%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して生成物を得た。反応を、0.220gアルデヒド、0.395gアミンおよび0.414gボロヒドリドで繰り返し、バッチを合した(1.0g、85%)。
LCMS: m/z 454(MH+)
(b)4−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
フェニルメチル [((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(1.0g、2.2mmol)のメタノール中溶液を、10%Pd/C(0.44g)で処理し、15psi下室温にて2時間振盪した。Pdをセライトにより濾過し(登録商標)、濾液を濃縮した。残渣をDCM(20mL)およびメタノール(5mL)中に溶解し、酸化マグネシウム(IV)(561mg、6.6mmol)で処理し、室温にて2時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を濃縮して、生成物を得た(0.6g、85%)。
LCMS: m/z 320(MH+)
(c)標題化合物
4−{2−[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(70mg;0.22mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(36mg、0.22mmol)のメタノール(1mL)、DCM(5mL)中溶液を、室温にて一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.093g;0.44mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、0−20%メタノール−DCM−2%NHOHで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た。
H NMR(400MHz,メタノール−d)δppm2.30−2.41(m,1H)2.55(t,J=8.97Hz,1H)2.60−2.68(m,2H)2.83−2.93(m,2H)2.95−3.02(m,2H)3.19(dd,J=10.61,5.56Hz,1H)3.71−3.80(m,2H)4.08(s,3H)4.29−4.40(m,5H)4.57−4.65(m,2H)6.81−6.86(m,1H)6.95(s,1H)8.00(s,1H)8.06−8.10(m,2H)
LCMS: m/z 469(MH+)
油を、1MのHCl(2当量)で処理して、標題化合物(25mg、21%)を二塩酸塩として得た。
実施例116B 4−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンベンゾエート
安息香酸塩を、遊離塩基をMeOH中に溶解し、1当量の安息香酸を加えることにより調製した。溶媒を蒸発させ、安息香酸塩を回収した。
表4:実施例119〜120を、5,7−ジフルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニルアセトアルデヒド((2−アミノ−3,5−ジフルオロフェニル)アミンから、実施例34(a)〜(c)の方法により調製した)および特定の出発物質から、実施例43(d)−(e)の一般法により調製した。
Figure 2009543850
実施例121 4−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)6−(メチルオキシ)−4−(2−プロパン−1−イル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン
6−クロロ−4−(2−プロパン−1−イル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン1−オキシド(調製に関しては実施例60(c)を参照)(420mg、1.77mmol)のMeOH(10ml)中の溶液に、ナトリウムメトキシド溶液(25%w/v、8.84mmol、1.9ml)を加え、ついで、反応物を室温で2時間撹拌した。ついで、反応物を水(100ml)で処理し、DCM(2×100ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−5%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、ついで、ジエチルエーテル(50ml)でトリチュレートして、所望の化合物を黄色泡沫体として得た(205mg、53%)。
MS(ES+) m/z 218(MH
(b)[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)
6−(メチルオキシ)−4−(2−プロパン−1−イル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン(75mg、0.346mmol)を1,4−ジオキサン(5ml)および水(2ml)中に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(185mg、0.865mmol)を加え、ついで、四酸化オスミウム(0.1mlの4%水溶液)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、1,4−ジオキサンを減圧下で蒸発させて、ついで、残った水相を20%MeOH/DCM(3×200ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、(6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(ほとんどがメチルヘミアセタールとして存在する)を純粋でない黄色油として得た(89mg、117%)。
MS(ES+) m/z 220MH),252(メチルヘミアセタールH+)
(c)1,1−ジメチルエチル (1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(メチルヘミアセタールとして)(89mg、0.346mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(69mg、0.346mmol)のクロロホルム(5ml)およびMeOH(0.5ml)中混合物を、2時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(220mg、1.038mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(20ml)を加えた。反応物をDCM中20%MeOH(3×100ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−5%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(48mg、34%)。
MS(ES+) m/z 404(MH
(d)4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル (1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(48mg、0.119mmol)のクロロホルム(2ml)中溶液を、1,4−ジオキサン中4MのHCl(2ml)に加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、ついで、蒸発させ、酢酸エチルでトリチュレートして、所望の化合物を黄色油として得、これをさらに精製することなく用いた(42mg、94%)。
MS(ES+) m/z 304(MH
(e)標題化合物
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン二塩酸塩(42mg、0.112mmol)のクロロホルム(2ml)およびMeOH(0.1ml)中混合物を、トリエチルアミン(50μl、0.358mmol)で処理し、0.25時間撹拌した後、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(18mg、0.112mmol)を加えた。反応物を0.5時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(71mg、0.336mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌し、ついで、飽和NaHCO水溶液(10ml)を加えた。ついで、反応物をDCM中20%MeOH(3×200ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(26mg、51%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
H NMR(400MHz)δ(CDCl)1.55−1.63(2H,m),1.99−2.02(2H,m),2.27−2.32(2H,m),2.67−2.72(3H,m),3.02−3.11(2H,m),3.87(2H,m),4.02(3H,s),4.27−4.36(6H,m),6.86(2H,brs),7.00(1H,dd,J9,2Hz),8.09(1H,s),8.29(1H,dJ9Hz)
標題化合物の遊離塩基を、得られた遊離塩基を1:1DCM:MeOHに溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例122 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン(調製に関しては、実施例47(a)を参照)(50mg;0.17mmol)および2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例38(f)を参照)(27mg、0.18mmol)のメタノール(2mL)およびクロロホルム(2mL)中溶液を、3Aモレキュラーシーブと一晩加熱還流した。混合物を冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.18g;0.85mmol)を加え、混合物を室温にて一晩撹拌した。さらにアルデヒド(30mg)およびアセトキシボロヒドリド(0.180g)を加え、混合物を、室温にて一晩撹拌した。さらにアルデヒド(5.4mg)およびアセトキシボロヒドリド(36mgおよび6mg)を加えた。混合物を再び一晩撹拌し、ついで、炭酸水素ナトリウム水溶液溶液を加えて中和し、相を分離した。水相を10%メタノール−ジクロロメタンで4回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%メタノール−ジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(56mg、76%)。
δH(CDCl),(400MHz)1.50(2H,m),1.96(2H,br.d,一部は水により隠されていた),2.20(2H,t),2.57(1H,m),2.67(2H,t),3.01(2H,br.d),3.22(2H,t),3.86(2H,s),3.93(3H,s),4.35(2H,t),4.61(2H,t),6.88(1H,d),6.92(1H,dd),7.20(1H,s),7.78(1H,d),8.07(1H,s),8.12(1H,s)
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 436(MH+)
ジクロロメタン中の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中の0.4M塩化水素(0.70mL)で処理して、二塩酸塩(43mg)を得た。
実施例123 2−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
4−クロロ−2−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン(調製に関しては、実施例124(j)を参照)(67mg、0.13mmol)のメタノール(3mL)中溶液に、NaHCO(40mg)、ついで、10%炭素担持パラジウム触媒(30mg)を加えた。得られた混合物を室温にて1atmの水素(バルーン)雰囲気下24時間撹拌した。反応混合物をナイロンフィルターにより濾過し、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(10mg、16%)。
MS(ES+) m/z 453(MH
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.58(2H,m),1.88−2.09(2H,m),2.28(2H,m),2.60−2.72(3H,m),3.17(2H,m),3.92(2H,s),4.41(2H,t),4.72(2H,s),6.63(1H,d,J10Hz),6.97(1H,m),7.2(1H,dd,J10.5,2Hz),7.50(1H,dd,J10.5Hz,2Hz),7.68(1H,d,J10Hz),7.9(1H,s)
標題化合物の遊離塩基を、遊離塩基を1:1DCM:MeOHに溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例124 4−クロロ−2−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)ジメチル {[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]オキシ}プロパンジオアート
ジメチル ジアゾプロパンジオアート(4g、25mmol)(Peace,Carman,Wulfman,Synthesis,658−661,(1971)に従って調製した)のDCM(10mL)中の溶液に、グリコール酸エチル(1.2mL、12.8mmol)、ついで、酢酸ロジウム(II)(2g、20%mol)を加えた。反応混合物を室温にて24時間撹拌した。得られた懸濁液をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗残渣を、0−60%EtOAc/ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物油として得た(3g、97%)。
MS(ES+) m/z 235(MH
(b)({4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}オキシ)酢酸
ジメチル {[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]オキシ}プロパンジオアート(3g、12.8mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、室温にて、(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(1.87g、12.8mmol)(調製に関しては、実施例3(g)を参照)、ついで、NaOMe(8.3g、38.4mmol;メタノール中25%溶液)を加えた。得られた混合物を室温にて24時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた固体を精製することなく次の工程に用いた。
MS(ES+) m/z 288(MH
(c)({4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}オキシ)酢酸メチル
粗({4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}オキシ)酢酸(約12.8mmol)に、POCl(8mL、76.9mmol)、ついで、N,N−ジメチルアニリン(1.7mL、12.8mmol)を加えた。得られた混合物を120℃でシールしたチューブ中で3時間加熱した。得られた混合物を0℃に冷却し、冷メタノールでクエンチした。溶媒を減圧下で除去し、粗残渣を、0−30%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を固体として得た(1.3g、2工程で30%)。
MS(ES+) m/z 340(MH
(d)2−({4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}オキシ)アセトアミド
({4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}オキシ)酢酸メチル(1.1g、3.24mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、濃NHOH(2ml、20eq)を加えた。得られた混合物を65℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を、DCM中10%メタノール(3×300mL)で抽出した。有機抽出物を合し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して固体を得、これを、DCM中0−10%メタノール勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を固体として得た(0.6g、61%)。
MS(ES+) m/z 305(MH
また、0.3gの4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(8H)−オンを得た。
(e)({4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}オキシ)酢酸エチル
塩化水素ガスを、2−({4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}オキシ)アセトアミド(0.6g、1.97mmol)のエタノール(20mL)中溶液に通気した。得られた混合物を100℃で3時間加熱した。混合物を減圧下で蒸発させ、所望の生成物を固体として得(0.55g、84%)、これを精製することなく用いた。
MS(ES+) m/z 334(MH
(f)4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(8H)−オン
({4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}オキシ)酢酸エチル(0.55g、1.65mmol)のDMF(5mL)中溶液に、固体KCO(0.46g、3.3mmol)を加え、得られた混合物を75℃で1時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をDCM中10%メタノール(3×100ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて固体を得、DCM中0−10%メタノール勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を固体として得た(0.47g、99%)。
MS(ES+) m/z 288(MH
(g)4−クロロ−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド
4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(8H)−オン(0.45g、1.16mmol)の1,4−ジオキサン(25mL)および水(10mL)中溶液に、NaIO(1.26g、4.4mmol)を、触媒量のOsO(0.36mL、水中4wt.%)と一緒に加えた。得られた混合物を室温にて5時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を、DCM中10%メタノール(3×50ml)で抽出した。有機抽出物を合し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して固体を得、これを、DCM中0−10%メタノール勾配でのカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を明黄色固体として得た(0.28g、84%)。
MS(ES+) m/z 214(MH
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.03(2H,s),8.9(1H,bs),9.9(1H,s)
(h)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(0.50g、2.41mmol)(調製に関して、実施例88(a)を参照)を、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.48g、2.41mmol)と1:1MeOH/DCM(20mL)中で合した。過剰のNaSOを加えて乾燥し、溶液を常温で16時間撹拌した。NaBH(OAc)(1.53g、7.23mmol)を加え、反応物をさらに2時間撹拌した。溶液を、減圧下シリカゲル上で濃縮し、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を黄色固体として得た(0.678g、72%)。
LCMS: m/z 390.4(MH+)
(i)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.67g、1.74mmol)のDCM(20mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(2.18mL、8.71mmol)を加え、溶液を常温で16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、所望の生成物を灰白色固体として得た(0.55g;98%)。
LCMS: m/z 290.0(MH+)
(j)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)キノリノン塩酸塩(0.40g、0.12mmol)のDCM(5mL)およびメタノール(2mL)中溶液に、4−クロロ−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド(0.026g、0.12mmol)、ついで、NaHCO(0.1g、1.2mmol)を加え、無水NaSOを乾燥剤として加えた。得られた混合物を、室温にて24時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(80mg、0.36mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をDCM中20%MeOH(3×20ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、粗残渣を、0−20%MeOH/DCM勾配を用いるクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(24mg、40%)。
MS(ES+) m/z 487(MH
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.58(2H,m),1.88−2.09(2H,m),2.28(2H,m),2.60−2.72(3H,m),3.17(2H,m),3.92(2H,s),4.41(2H,t),4.72(2H,s),6.63(1H,d,J10Hz),6.97(1H,m),7.2(1H,dd,J10.5,2Hz),7.50(1H,dd,J10.5Hz,2Hz),7.68(1H,d,J10Hz)
標題化合物の遊離塩基を、遊離塩基を1:1DCM:MeOHに溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例125 2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−4−クロロ−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例126(k)を参照)(1.43g、6.78mmol)のMeOH中溶液に、p−TsOH・HO(0.13g、0.68mmol)を加えた。溶液を2.5時間加熱還流し、常温に冷却した。溶液を減圧下で濃縮して所望の生成物を得、これをさらに精製することなく用いた。
LCMS: m/z 257.9(MH+)
(b)2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
MeOH中の粗2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−4−クロロ−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(推定6.78mmol)の溶液に、10%Pd/C(0.15g)を加えた。溶液を1気圧のH(バルーン)下で一晩撹拌した。Pd/Cを濾過し、溶液を減圧下で濃縮した。粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を白色固体として得た(0.873g、2工程で58%)。
LCMS: m/z 223.9(MH+)
(c)7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.873g、3.91mmol)の1:1HO/アセトン(10mL)中溶液に、p−TsOH.HO(0.074g、0.391mmol)を加え、反応物を80℃で、p−TsOH・HO(0.20g)を加えながら3日間撹拌した。出発物質が消失した後、溶液を減圧下で濃縮して、所望の生成物(1.023g)を得た。
LCMS: m/z 178.0(MH+)
(d)標題化合物
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩(調製に関しては、実施例126(m)を参照)(0.600g、1.98mmol)の1:1MeOH/DCM中溶液に、7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(0.350g、1.98mmol)、NaHCO(0.831g、9.90mmol)、および過剰のNaSOを加えた。溶液を常温で一晩撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(1.68g、7.92mmol)を加えた。得られた溶液をさらに1時間撹拌し、ついで、減圧下シリカゲル上で濃縮して、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配、ついで、さらに10%MeOH/DCM、ついで、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:1:0.1)を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物の遊離塩基を得た(0.396g、43%)。
LCMS: m/z 465.2(MH+)
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.42−1.53(m,2H)1.90(d,J=10.86Hz,2H)2.18(t,J=10.61Hz,2H)2.52−2.60(m,1H)2.66−2.77(m,5H)2.93(t,J=7.71Hz,2H)3.07(d,J=11.62Hz,2H)3.98(s,2H)4.00−4.03(m,3H)4.52−4.62(m,2H)6.70(d,J=8.84Hz,1H)7.99(d,J=8.59Hz,1H)8.12(s,1H)8.34(s,1H)
標題化合物の遊離塩基を、エーテル中で1当量の1MのHClを添加することによりHCl塩に変換した。
実施例126 4−クロロ−2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)N−[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]−6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジンアミン
2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(10g、53mmol)、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(5.6g、6.2ml、53mmol)および炭酸カリウム(7.4g、53mmol)のアセトニトリル(100mL)およびDMF(10mL)中混合物を、40℃で30分間加熱した。混合物を濾過し、DCMおよびブラインで抽出した。有機抽出物をシリカカラムに加え、ついで、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出して、黄色固体を得た(12.4g、90%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :258(MH
(b)N−[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]−6−(メチルオキシ)−2,3−ピリジンジアミン
N−[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]−6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジンアミン(2.5g、10mmol)のメタノール中溶液を、50psiで0.5時間10%炭素担持パラジウム(0.9g)で水素化した。混合物を濾過し、蒸発させて、クロロホルムと共沸して、暗色油を得た(2.2g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :228(MH
(c)N−[2−{[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシン酸エチル
−[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]−6−(メチルオキシ)−2,3−ピリジンジアミン(2.2g、10mmol)、ブロモ酢酸エチル(1.1mL、1.65g、10mmol)および炭酸カリウム(2.1g、20mmol)のアセトニトリル(50mL)およびDMF(5mL)中混合物を、室温にて一晩撹拌した。混合物を濾過し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル中に溶解し、水およびブラインで洗浄した。有機抽出物を濃縮し、シリカカラムを加え、ついで、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出して、生成物を得た(2.5g、82%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :314(MH
(d)4−[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
N−[2−{[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニルグリシン酸エチル(1g、3.2mmol)および炭酸カリウム(1.3g、9.6mmol)のDMF(64mL、0.05M)中溶液を、105〜110℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、MnO(0.8g、11mmol)を加え、反応物を18時間撹拌した。反応物を濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル中に溶解し、水で洗浄した。有機抽出物を濃縮し、シリカカラムに加え、ついで、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出して、所望の化合物を得た(0.78g、78%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :266(MH
(e)[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド
トリフルオロ酢酸(3mL)を4−[2,2−ビス(メチルオキシ)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(0.9g、3.4mmol)の水(3mL)中溶液に室温にて加え、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、0−10%MeOH/DCM/1%NHOH勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、生成物をアルデヒドおよびヘミアセタールの混合物として得た(0.6g、80%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z :220(MH
(f)3−エチル 1,1−ジメチル1,1,3−プロパントリカルボキシレート
マロン酸ジメチル(2.5g、18.9mmol)の無水THF(20mL)中溶液に、NaH(0.038g、0.95mmol、鉱油中60%)を加えた。反応物を常温で15分間撹拌した。分離漏斗で、アクリル酸エチル(1.02mL、9.45mmol)を無水THF(1mL)中に溶解し、ついで、30分にわたって、マロン酸ジメチル溶液に滴下した。反応物を常温で一晩撹拌し、ついで、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解し、飽和NHCl水溶液およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物(1.68g、77%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.24(t,J=7.07Hz,3H)2.20(q,J=7.24Hz,2H)2.37(t,J=7.33Hz,2H)3.47(t,J=7.33Hz,1H)3.70−3.75(m,6H)4.12(q,J=7.24Hz,2H)
(g)(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド
桂皮酸ニトリル(25.0g、194mmol)をEtOH中に溶解した。溶液を0℃に冷却し、HClガスを溶液中に30分にわたって通気した。溶液を常温で1時間撹拌し、ついで、減圧下で濃縮した。残渣をEtOH(100mL)中に溶解し、0℃に冷却し、NH/MeOH(7M、69mL、484mmol)の溶液を滴下漏斗で滴下した。一旦加えると、溶液を常温に加温し、一晩撹拌し、得られたNHClを濾過した。溶液を減圧下で濃縮し、得られた生成物をさらに精製することなく用いた(28.6g、粗)。
LCMS: m/z 147.4(MH+)
(h)3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
3−エチル 1,1−ジメチル1,1,3−プロパントリカルボキシレート(1.65g、7.11mmol)および(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(1.04g、7.11mmol)を、EtOH(36mL)中に合した。トリエチルアミン(1.98mL、14.2mmol)を加え、溶液を3時間加熱還流し、LCMSによれば変化がなかった。溶液を室温に冷却し、MeOH中NaOMe(1.0mL、5.33mmol、25−30%w/w溶液)で処理し、溶液を3時間還流した。さらにMeOH中NaOMe(2×1.0mL)を2回加え、溶液を一晩還流した。この後、黄色沈殿が形成し、これを濾過した。母液を、1NのHClでpH2に酸性化し、溶液を減圧下で濃縮した。得られた物質を黄色固体と合し、さらに精製することなく用いた。
LCMS: m/z 315.2(MH+)
(i)3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
粗3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル(7.1mmol)を、POCl(25mL)中に溶解し、N,N−ジメチルアニリン(0.862g、0.9mL、7.1mmol)を溶液にゆっくりと加えた。ついで、反応物を2加熱還流した。常温に冷却した後、得られた溶液を注意深くゆっくりと氷水に加えて過剰のPOClをクエンチした。混合物をEtOAc(3×)で抽出し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物を黄色固体として得た(0.48g、2工程で19%)。
LCMS: m/z 351.4(MH+)
(j)4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル(0.42g、1.19mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に、濃NHOH(3.5mL)を加えた。反応物を75℃でシールしたチューブ中で一晩加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、水で希釈し、EtOAc/DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。ついで、粗残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物(0.072g、21%)を得た。LCMS: m/z 286.2(MH+)。また、3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパンアミド(0.175g)を含有していた。
LCMS: m/z 303.3(MH+)
3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパンアミド(0.175g、0.58mmol)をEtOH中に溶解し、HClガスを溶液に飽和するまで通した。溶液を2時間加熱還流し、常温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水中に溶解し、KCO溶液でpH9に調節し、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチルを白色固体として得た。LCMS: m/z 332.2(MH+)。ついで、この生成物をDMF(5mL)中に溶解し、KCO(0.16g、1.16mmol)で処理し、75℃で30分間撹拌した。溶液を冷却し、水で希釈し、EtO(3×)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。ついで、粗残渣を、DCM/(DCM:MeOH:NHOH)90:10:1で溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、さらに0.11gの所望の化合物を得た。
LCMS: m/z 286.2(MH+)
(k)4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.18g、0.64mmol)を、1,4−ジオキサン/水(6mL)の2:1溶液に溶解し、0℃に冷却した。NaIO(0.314g、1.47mmol)および触媒OsO(1mL、4%水溶液)を加え、溶液を常温で一晩撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、水で希釈し、10%MeOH/DCM(4×)で抽出した。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物(0.05g、44%)を得た。
LCMS: m/z 212.0(MH+)
(l)1,1−ジメチルエチル (1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(0.250g、1.14mmol)を、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.229g、1.14mmol)と、MeOH/DCMの1:1溶液中に合した。過剰のNaSOを乾燥剤として加え、溶液溶液を一晩常温で撹拌した。NaBH(OAc)(0.724g、3.42mmol)を加え、反応物をさらに2時間撹拌した。溶液をシリカゲル上減圧下で濃縮し、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物(0.271g、59%)を得た。
LCMS: m/z 404.6(MH+)
(m)4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
1,1−ジメチルエチル (1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(0.27g、0.67mmol)のDCM中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl溶液(1.68mL、6.7mmol、4M溶液)を加えた。反応混合物を常温で3時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮して塩酸塩を得た。
塩酸塩を1:1MeOH/DCM中に溶解した。ついで、この溶液を、MPカルボネート樹脂(10当量;Argonaut Technologies Inc.)で処理し、1時間撹拌した。樹脂を濾過し、溶液を減圧下で濃縮して、遊離塩基を灰白色固体として得た(0.22g、定量的)。
LCMS: m/z 304.3(MH+)
(n)標題化合物
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(0.064g、0.213mmol)の1:1MeOH/DCM中溶液に、4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(0.045g、0.213mmol)および過剰のNaSOを加えた。溶液を一晩常温で撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(0.135g、0.639mmol)を添加した。得られた溶液をさらに2時間撹拌し、減圧下シリカゲル上で濃縮し、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(0.062g、58%)。
LCMS: m/z 499.6(MH+)
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.48−1.59(m,2H)1.96(d,J=15.92Hz,2H)2.28(s,2H)2.58−2.69(m,1H)2.73−2.84(m,5H)3.03−3.15(m,4H)4.01−4.06(m,4H)4.54−4.65(m,2H)6.66−6.76(m,1H)7.96−8.05(m,1H)8.09−8.15(m,1H)
標題化合物の遊離塩基(27mg)を、遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解し、1当量のエーテル中1MのHClを添加することによりHCl塩に変換した。ついで、これを蒸発させて乾燥した(収量25mg)。
実施例127 4−メチル−2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸メチル
3−エチル 1,1−ジメチル1,1,3−プロパントリカルボキシレート(23.8g;103mmol)および(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(10.0g;68.4mmol)を、MeOH(400mL)中に合し、MeOH中NaOMe(31.0g;143mmol)で処理し、溶液を室温にて2日間撹拌した。溶液が暗色に変わり、暗緑色固体を濾過した。溶液を減圧下で濃縮し、水で希釈し、6NのHClでpH2に酸性化し、得られた黄色沈殿を濾過した。水性母液をEtOAcで抽出した。抽出の間に、さらに黄色沈殿が形成し、これを回収した。合した黄色固体を減圧下で乾燥し、さらに精製することなく用いた(12.1g、59%)。
LCMS: m/z 301.0(MH+)
(b)3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸メチル
3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸メチルをPOCl(75mL)中に溶解し、N,N−ジメチルアニリン(4.85g、40mmol)で処理し、2時間加熱還流した。常温に冷却した後、得られた溶液を注意深くゆっくりと氷水に加え、過剰のPOClをクエンチした。混合物をEtOAC(2×)で抽出した。NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、EtOAC/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を黄色固体として得た(3.04g、23%)。
LCMS: m/z 337.2(MH+)
(c)4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸メチル(3.04g、9.02mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に、濃NHOH(20mL)を加えた。反応物をシールしたチューブ中16時間60℃で加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(LCMS: m/z 285.9(MH+))および3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸メチル(LCMS: m/z 317.9(MH+))からなる黄色固体(1.69g)を得た。
DMF(20mL)に溶解した合した生成物(1.69g)に、KCO(0.74g;5.3mmol)を加え、溶液を30分間70℃に加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を灰白色固体として得た(0.92g、2工程で36%)。
LCMS: m/z 285.9(MH+)
(d)4−メチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.434g、2.05mmol)をDMF(5mL)中に溶解し、マイクロ波バイアルに加えた。MeB(OH)(0.273g、4.56mmol)、Pd(PhP)Cl(0.107g、0.152mmol)およびKCO(1.05g、7.61mmol)を加え、バイアルに封をした。反応物を140℃にマイクロ波で10分間加熱した。反応物をシリカゲル上で濃縮し、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を灰白色固体として得た(0.431g、74%)。
LCMS: m/z 265.9(MH+)
(e)4−メチル−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
4−メチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.43g、1.63mmol)をDCM(20mL)中に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。オゾンガスを暗青色に変わるまで溶液に通した。さらに10分間−78℃で撹拌した後、硫化メチル(1.0mL)を加えた。溶液を常温に一晩撹拌した。溶液をシリカで濃縮して、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を黄色固体として得た(0.178g、49%)。
LCMS: m/z 191.9(MH+)
(f)標題化合物
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩(0.097g、0.287mmol)の1:1MeOH/DCM(16mL)中溶液に、4−メチル−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(0.064g、0.287mmol)、NaHCO(0.12g、1.44mmol)および過剰のNaSOを加えた。溶液を常温で16時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(0.182g、0.861mmol)を加えた。得られた溶液をさらに2時間撹拌し、ついで、シリカゲル上で濃縮し、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物の遊離塩基を黄色油性フィルムとして得た(0.072g、53%)。
LCMS: m/z 479.2(MH+)
H NMR(400MHz,CDCl)δppm1.41−1.51(m,2H)1.91(d,J=11.12Hz,2H)2.20(t,J=10.61Hz,2H)2.45(s,3H)2.49−2.59(m,1H)2.68−2.79(m,4H)2.93(t,J=7.71Hz,2H)3.06(d,J=11.62Hz,2H)3.92(s,2H)4.04(s,3H)4.54−4.63(m,2H)6.72(d,J=8.59Hz,1H)8.01(d,J=8.59Hz,1H)8.14(s,1H)
標題化合物の遊離塩基を、遊離塩基を1:1DCM:MeOHに溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例128 4−(メチルオキシ)−2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン塩酸塩
Figure 2009543850
(a)4−(メチルオキシ)−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.45g、1.58mmol)のMeOH(10mL)中懸濁液に、NaOMe(0.094g、1.74mmol)を加えた。反応混合物を3時間加熱還流し、この時点でさらに0.10gNaOMeを加え、還流を続けた。これを2回以上9時間にわたって繰り返した。出発物質が消失した後(LCMS)、反応物をシリカゲル上で濃縮し、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を灰白色固体として得た(0.404g、91%)。
LCMS: m/z 282.2(MH+)
(b)4−(メチルオキシ)−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
4−(メチルオキシ)−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.40g、1.44mmol)をDCM(20mL)中に溶解した。溶液を−78℃に冷却し、Oを暗青色に変わるまで溶液に加えた。溶液をさらに10分間−78℃で撹拌し、ついで、硫化メチル(1.0mL)を加えた。溶液を常温に2日間にわたって加温した。溶液をシリカ上で濃縮し、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を黄色固体として得た(0.216g、72%)。LCMS: m/z 207.6(MH+)
(c)標題化合物
4−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩(0.105g、0.309mmol)の1:1MeOH/DCM(16mL)中溶液に、4−(メチルオキシ)−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(0.074g、0.309mmol)、NaHCO(0.13g、1.55mmol)、および過剰のNaSOを加えた。溶液を常温で16時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(0.196g、0.927mmol)を加えた。得られた溶液をさらに2時間撹拌し、減圧下シリカゲル上で濃縮し、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物の遊離塩基を黄色油性フィルムとして得た(0.114g、75%)。
LCMS: m/z 495.3(MH+)
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.41−1.51(m,2H)1.85−1.96(m,2H)2.19(t,J=10.61Hz,2H)2.55(ddd,J=14.21,10.29,4.04Hz,2H)2.65(t,J=7.58Hz,2H)2.71−2.78(m,2H)2.83(t,J=7.71Hz,2H)3.06(d,J=11.62Hz,2H)3.84−3.90(m,2H)3.98−4.01(m,3H)4.01−4.04(m,3H)4.54−4.62(m,2H)6.72(d,J=8.59Hz,1H)8.01(d,J=8.59Hz,1H)8.14(s,1H)8.73(s,1H)
標題化合物の遊離塩基を、遊離塩基を1:1DCM:MeOHに溶解し、1当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを加えることによりHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例129 7−フルオロ−2−オキソ−1−[2−(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)エチル]−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカルボニトリル二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1−{2−[4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート
7−フルオロ−2−オキソ−1−(2−オキソエチル)−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(調製に関しては、実施例130(e)を参照)(4.9g、12.5mmol)および1,1−ジメチルエチル−4−ピペリジニルカルバメート(2.5g、12.5mmol)のジクロロメタン(50ml)およびメタノール(50ml)中溶液を、1時間3Aシーブスと一緒に撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(8.0g、37.6mmol)を加え、混合物を5日間撹拌した。ついで、炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を単離し、乾燥し、濃縮した。残渣を、1:1酢酸エチル/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物(0.59g、12%)を得た。
LCMS m/z 538[MH
(b)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(4−シアノ−7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
1−{2−[4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(0.17g、0.32mmol)のDMF(10ml)中溶液に、シアン化亜鉛(0.036g、0.3mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.022g、0.024mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.056g、0.1mmol)を加え、アルゴンで脱気した。混合物を90℃で18時間加熱した。ついで、溶液を冷却して、酢酸エチルおよびブライン間で分配した。有機層を乾燥し、濃縮し、ついで、残渣を、半分のスケールの同様の実験からの粗物質と合した。合した物質を、シリカのクロマトグラフィー(10g SPE、酢酸エチル/メタノール0−3%で溶出勾配)により精製して褐色油を得、標題化合物を得た(0.113g、46%)。
LCMS m/z 415[MH
(c)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカルボニトリル塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(4−シアノ−7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.113g、0.27mmol)を、4MのHClを含有する1,4−ジオキサンに溶解し、2時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、標題化合物を得た。
LCMS m/z 315[MH
(d)標題化合物
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカルボニトリル塩酸塩(0.062g、0.16mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(0.028g、0.16mmol)の1:1クロロホルム/メタノール(6ml)中溶液に、酢酸ナトリウム(0.10g、12mmol)、酢酸(0.5ml)および3Aシーブスを加え、混合物1時間撹拌した。ポリマー支持シアノボロヒドリド(0.10g)を加え、混合物を18時間撹拌し、ついで、濾過し、固体をジクロロメタンで洗浄した。有機層を炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。シリカのクロマトグラフィー(10g SPE、ジクロロメタン/メタノール0−15%での勾配溶出)により精製して生成物を得、これをジクロロメタン中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHClで処理した。沈殿物を単離し、エーテルで洗浄し、ついで、乾燥して、標題化合物(0.048g、55%)を得た。
LCMS m/z 477[MH
遊離塩基NMR:δH(CDCl),(250MHz)1.55(2H,m),1.9(2H,m),2.25(2H,m),2.6(3H,m),3.05(2H,m),3.85(2H,s),4.4(2H,t,J=7Hz),4.65(2H,s),4.8(2H,v.br),6.9(1H,d,J=8Hz),7.07(1H,s),7.15(1H,m),7.2(1H,d,J=8Hz),7.3(1H,m),7.9(1H,dd,J=9,6Hz)
実施例130 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカルボニトリルトリフルオロアセテート塩
Figure 2009543850
(a)7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2H−3,1−ベンゾキサジン−2,4(1H)−ジオン
7−フルオロ−2H−3,1−ベンゾキサジン−2,4(1H)−ジオン(5.01g、27.7mmol)のDMF(100ml)中溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(1.11g、27.7mmol、パラフィン中60%)を15分にわたって加えた。ヨウ化アリル(2.6ml、27.7mmol)を加え、溶液を2時間撹拌し、ついで、水(200ml)中の氷(100g)に注いだ。沈殿物を回収し、水、ついでヘキサンで洗浄し、減圧下40℃で乾燥して、標題化合物(4.53g、74%)を灰白色固体として得た。
LCMS m/z 222[MH
(b)7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3−キノリンカルボン酸エチル
マロン酸ジメチル(2.84g、17.7mmol)のDMF(50ml)中溶液に、水素化ナトリウム(0.71g、17.7mmol、パラフィン中60%)を5分間にわたって加え、溶液を0.5時間泡立つまで撹拌した。7−フルオロ−1−(2−プロパン−1−イル)−2H−3,1−ベンゾキサジン−2,4(1H)−ジオン(3.92g、17.7mmol)を溶液に加え、溶液を常温で1時間撹拌し、ついで、105℃で18時間撹拌した。溶液を冷却し、濃縮し、得られた残渣を、酢酸エチルおよび水間で分離した。水層を2N塩酸で酸性化し、ついで、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を乾燥し、濃縮して、標題化合物を黄褐色固体として得た(4.63g、90%)。
LCMS m/z 292[MH
(c)7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン
7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3−キノリンカルボン酸エチル(4.46g、15.3mmol)を、2N水酸化ナトリウム溶液(70ml)中に懸濁させ、4時間加熱還流した。冷却した後、pHを2N塩酸を用いてpH6に調節し、得られた沈殿を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、標題化合物を灰白色固体として得た(2.73g、81%)。
LCMS m/z 220[MH
(d)7−フルオロ−2−オキソ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート
7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(2.57g、11.7mmol)のジクロロメタン(50ml)中懸濁液に、トリエチルアミン(1.8ml、12.9mmol)を加え、混合物を0℃に冷却した。トリフルオロメタンスルホニル無水物(2.18ml、12.9mmol)を15分にわたって加え、混合物を18時間撹拌し、温度を1時間常温に保持した。溶液をブライン、ついで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮して暗色油を得た。クロマトグラフィー(50gシリカSPE、2:1ジクロロメタン/ヘキサンで溶出する)により精製して、標題化合物を透明油として得、これを固体化して、白色固体を得た(2.31g、56%)。
LCMS m/z 352[MH
(e)7−フルオロ−2−オキソ−1−(2−オキソエチル)−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート
7−フルオロ−2−オキソ−1−(2−プロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(5.6g、16mmol)の1,4−ジオキサン(150ml)および水(30ml)中溶液に、0℃で、過ヨウ素酸ナトリウム(7.96g、37.3mmol)、ついで、四酸化オスミウム(14.3ml、水中4%溶液)を加えた。混合物を室温に加温し、ついで、5時間撹拌した。溶液を水およびジクロロメタン間で分離し、有機層を単離し、乾燥し、濃縮して、粗生成物を得(6.03g、溶媒を含有する)、これをさらに精製することなくすぐに次の工程に用いた。
LCMS m/z 372[MH+HO]
(f)1−{2−[4−((2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート
粗7−フルオロ−2−オキソ−1−(2−オキソエチル)−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(5.6g、15.9mmol、前工程から推定100%)をTHF(50ml)中に溶解し、1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004/058144、実施例99(h)を参照)(5.60g、15.9mmol)、ついで、硫酸ナトリウム(約15g)を加え、2時間後、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(12.3g、58mmol)を1時間にわたって加え、溶液を18時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィー(70gシリカSPE、酢酸エチルで溶出する)に付して生成物(4.88g)を得、これは不純物で汚染されていた。さらに、クロマトグラフィー(70gシリカSPE、2:1酢酸エチル/ヘキサン〜酢酸エチル〜o酢酸エチル/10%メタノールでの勾配溶出)により精製して、標題化合物を透明油として得た(2.81g、26%)。
LCMS m/z 687[MH
(g)1,1−ジメチルエチル {1−[2−(4−シアノ−7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
1−{2−[4−((2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(0.131g、0.19mmol)、シアン化亜鉛(0.027g、0.23mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.017g、0.019mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.042g、0.076mmol)のDMF(3ml)中溶液を、アルゴンで脱気し、90℃で18時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチルおよびブライン間で分配した。有機層を単離し、乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィー(10gシリカSPE、酢酸エチル/メタノール0−3%で勾配溶出)により精製して、標題化合物(0.062g、58%)を黄色油として得た。
LCMS m/z 564[MH
(h)標題化合物
1,1−ジメチルエチル {1−[2−(4−シアノ−7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(0.061g、0.11mmol)を、トリフルオロ酢酸(3ml)中に溶解し、15分間撹拌し、ついで、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、エーテルを加え、沈殿が形成した。沈殿物を濾過し、標題トリフルオロアセテート塩を灰色固体として得た(0.034g、54%)。
LCMS m/z 464[MH
δH(DMSOd6),(400MHz)1.79(2H,br),2.33(2H,br),2.90−3.90(7H,brm),4.2(2H,s),4.33(2H,m),4.4(2H,m),4.57(2H,brs),7.11(1H,s),7.38(1H,m),7.5(1H,s),7.68(1H,d,J=10Hz),7.93(1H,m),8.21(1H,s),9.3(2H,br),9.6(1H,br)
実施例131 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−4−メチル−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−4−メチル−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
1−{2−[4−((2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(調製に関しては、実施例130(f)を参照)(0.155g、0.23mmol)の1,4−ジオキサン(2ml)中溶液に、メチルボロン酸(0.05g、0.92mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.051g、0.004mmol)および三塩基性トリリン酸カリウム(0.155g、0.73mmol)を加えた。混合物をアルゴンで脱気し、ついで、90℃で18時間加熱した。混合物を冷却し、ついで、酢酸エチルおよび水間で分配した。有機物を単離し、乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィー(10gシリカSPE、酢酸エチルで溶出)により精製して、標題化合物(0.062g、50%)を透明油として得た。
LCMS m/z 553[MH
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){1−[2−(7−フルオロ−4−メチル−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.061g、0.11mmol)を、4MのHClを含有する1,4−ジオキサンに溶解し、1時間撹拌し、ついで、濃縮した。固体をエーテルで洗浄し、エーテルをデカントした。固体を乾燥して、標題化合物をクリーム色の固体として得た(0.032g、82%)。
LCMS m/z 453[MH
δH(DMSOd6),(400MHz)2.33(2H,m),2.2−2.45(2H,m),2.49(3H,s),3.15(2H,m),3.35(3H,m),3.5(1H,m),3.7(1H,m),3.78(2H,d,J=11Hz),4.3(2H,m),4.5(2H,m),4.65(2H,t,J=7Hz),6.55(1H,s),7.2(1H,m),7.5(1H,s),7.75(1H,dd,J=12,2Hz),7.9(1H,dd,J=9,6Hz),8.4(1H,s),10.0(2H,br),11.0(1H,br)
実施例132 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン
7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(調製としては、実施例130(c)を参照)(1.0g、4.56mmol)のDMF(50ml)中溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(0.20g、5.0mmol、パラフィン中60%)を加えた。得られた溶液に、ヨウ化メチル(0.3ml、4.8mmol)を加え、0℃で1時間撹拌し、ついで、常温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタンおよび水間で分配した。有機層を単離し、乾燥し、濃縮した。シリカのクロマトグラフィー(50gSPE、ジクロロメタンで溶出する)に付して、標題化合物を得た(0.386g、36%)。
LCMS m/z 234[MH
(b)[7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド
7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノリノン(0.386g、1.66mmol)、過ヨウ素酸ナトリウム(0.83g、3.7mmol)および四酸化オスミウム(1.7ml、水中4%)の水(3ml)含有1,4−ジオキサン(15ml)中溶液を5時間撹拌した。混合物を、ジクロロメタンおよび水間で分配した。有機層を単離し、乾燥し、濃縮して、標題化合物を得た(0.364g、93%)。
(c)1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]アセトアルデヒド(0.364g、1.55mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.31g、1.55mmol)のジクロロメタン(5ml)およびメタノール(5ml)中溶液を、0.5時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(1.0g、4.7mmol)を加え、混合物を5日間撹拌し、ついで、炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を単離し、乾燥し、濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(20gシリカSPE、ジクロロメタン/メタノール0−2%の勾配溶出)に付して、標題化合物(0.407g、63%)を得た。
LCMS m/z 420[MH
(d)1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
1,1−ジメチルエチル (1−{2−[7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(0.40g、0.95mmol)を、4MのHClを含有する1,4−ジオキサン(15ml)中で5時間撹拌し、ついで、濃縮した。得られた固体を酢酸エチルおよび炭酸ナトリウム溶液間で分配し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し、濃縮して油を得、これは高度に不純物に汚染されていた。水層をlc/msで分析したところ、水性フラクション中に生成物は主に残っていた。水層を濃縮し、得られた固体を、ジクロロメタン含有メタノール(10%)で洗浄し、蒸発させて物質を得、これを1回以上ジクロロメタン含有メタノール(10%)で洗浄した。溶液を濃縮して、標題化合物(0.114g、37%)を得た。
LCMS m/z 320[MH
(e)1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
1−[2−(4−アミノ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン(0.057g、0.18mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(0.027g、0.16mmol)の1:1ジクロロメタン/メタノール(4ml)中溶液を、3Aと一緒に2時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.115g、0.54mmol)を加え、混合物を一晩撹拌した。溶液をジクロロメタンで希釈し、炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水層をジクロロメタン/メタノール(10%)で抽出し、有機層を乾燥し、濃縮した。シリカのクロマトグラフィー(20gSPE、ジクロロメタン/メタノール0−20%で勾配溶出)により精製して、標題化合物の遊離塩基を得(0.022g)、これを、ジクロロメタン中に溶解し、1,4−ジオキサン中の4NのHClを添加することにより標題二塩酸塩を得た。エーテルを溶液に加え、沈殿物を回収した(0.022g、23%)。
LCMS m/z 469[MH
遊離塩基NMR:δH(CDCl),(400MHz)1.55(2H,m),2.0(3H,m),2.25(2H,m),2.6(3H,m),3.05(2H,m),3.8(2H,s),3.95(3H,s),4.35(6H,m),5.95(1H,s),6.8(1H,s),6.9(1H,m),7.15(1H,m),7.95(1H,m),8.1(1H,s)
実施例133 2−({[((3S)−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル [((3S)−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート
[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(合成に関しては、実施例126(e)を参照)(0.30g、1.36mmol)を、フェニルメチル [(3R)−3−ピペリジニルメチル]カルバメート(調製に関しては、実施例92(b)を参照)(0.337g、1.36mmol)と1:1MeOH/DCM溶液(30mL)中で合した。過剰なNaSOを乾燥剤として加え、溶液を常温で16時間撹拌した。NaBH(OAc)(0.86g、4.08mmol)を加え、反応物をさらに2時間撹拌した。得られた溶液を減圧下シリカゲル上で濃縮し、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を灰白色固体として得た(0.37g、61%)。
LCMS: m/z 452.1(MH+)
(b)4−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
フェニルメチル [((3S)−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート(0.37g、0.83mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、10%Pd/C(0.10g)を加えた。溶液を、Parr装置中、50PSIの水素下で3時間水素化した。Pd/C触媒を濾過し、MnO(0.22g、2.48mmol)を加え、溶液を常温で16時間撹拌した。MnOを濾過し、粗物質(黄色油)をさらに精製することなく用いた(0.26g、2工程で97%)
LCMS: m/z 318.1(MH+)
(c)標題化合物
4−{2−[(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(0.072g、0.23mmol)の1:1MeOH/DCM(20mL)中溶液に、7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例125(c)を参照)(0.04g、0.23mmol)、および過剰のNaSOを加えた。溶液を常温で16時間撹拌し、ついで、NaBH(OAc)(1.68g、7.92mmol)を加えた。得られた溶液をさらに2時間撹拌した。LCMSにより分析して、50%の生成物であることがわかり、したがって、さらに、7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(0.04g、0.23mmol)を加え、反応液をさらに16時間撹拌した。ついで、溶液を減圧下シリカゲル上で濃縮し、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配で溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物の遊離塩基を黄色油フィルムとして得た(0.034g、32%)。
LCMS: m/z 479.2(MH+)
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.57−1.69(m,2H)1.73−1.82(m,1H)1.95(d,J=8.59Hz,2H)2.18(td,J=10.99,3.03Hz,1H)2.51−2.63(m,2H)2.67−2.75(m,4H)2.81−2.92(m,1H)2.92−3.01(m,2H)3.21−3.32(m,1H)3.88−4.00(m,2H)4.00−4.05(m,3H)4.57−4.68(m,2H)6.73(d,J=8.59Hz,1H)8.00−8.04(m,1H)8.23(s,1H)8.36(s,1H)
化合物を、遊離塩基を1:1DCM:MeOH中に溶解させ、2当量の1,4−ジオキサン中4MのHClを添加するこによりジHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例134 cis−7−クロロ−6−{[({(3RS,5RS)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−5−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)cis−(3RS,5RS)−5−ヒドロキシ−3−ピペリジンカルボン酸
5−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸メチル(1.5g;10mmol)の水(40ml)中溶液に、NaOH(5mlの6N溶液、30mmol)およびロジウム(750mg、アルミナ担持5%wt)を加えた。反応物を、Parr装置で45psiのH雰囲気下で36時間水素化した。水素をNで置換し、溶液をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、触媒を除去した。溶液を減圧下で濃縮して、所望の化合物をナトリウム塩として得(1.5g、90%)、これをさらに精製することなく次の反応に用いた。
MS(ES+) m/z 146(MH
(b)cis−(3RS,5RS)−5−ヒドロキシ−1−{[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}−3−ピペリジンカルボン酸
0.5NのNaOH(100ml)中のcis−(3RS,5RS)−5−ヒドロキシ−3−ピペリジンカルボン酸ナトリウム塩(5.2g;31.0mmol)に、クロロギ酸ベンジル(7.0ml;50.0mmol)を加え、反応物をN雰囲気下室温にて14時間撹拌した。反応物をエチルエーテル(2×50ml)で抽出し、6NのHCl(pH=2)で酸性化し、EtOAc(4×100ml)で抽出した。合した有機抽出物をNaSOで乾燥し、溶媒を除去して、所望の化合物を得た(6.2g;72%)。
MS(ES+) m/z 280(MH
(c)cis−(3RS,5RS)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−1−{[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}−3−ピペリジンカルボン酸
cis−(3RS,5RS)−5−ヒドロキシ−1−{[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}−3−ピペリジンカルボン酸(0.78g;2.8mmol)のCHCl中溶液に、EtN(2.0ml;15mmol)およびtert−ブチルジメチルシリルクロライド(1.06g;7.0mmol)を加えた。反応物をN雰囲気下室温にて14時間撹拌した。反応物を200mlのCHClで希釈し、飽和NaHCO、0.1NのHCl、飽和NHCl水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、溶媒を除去して、所望の化合物(0.80g;73%)を無色油として得た。
MS(ES+) m/z 394(MH
(d)cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−5−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボキシレート
cis−(3RS,5RS)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−1−{[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}−3−ピペリジンカルボン酸(0.80g;2.0mmol)のTHF(20ml)中溶液に、THF中1NのBH・THF(6.0ml;6.0mmol)を加え、反応物をN雰囲気下室温にて6時間撹拌した。過剰のボランをMeOHを添加してクエンチし、反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(150ml)および水(25ml)間で分配し、層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除去し、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を無色油として得た(550mg;73%)。
MS(ES+) m/z 380(MH
(e)cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−5−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−5−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボキシレート(550mg;1.4mmol)のTHF(25ml)中溶液に、フタルイミド(250mg;1.7mmol)、トリフェニルホスフィン(450mg;1.7mmol)、およびアゾジカルボン酸ジエチル(300mg;1.7mmol)を加えた。反応物をN雰囲気下室温にて16時間撹拌した。反応物をEtOAc(150ml)および水(50ml)間で分配し、層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除去し、粗残渣を、10%−100%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(690mg;93%)を黄色油としてを得た。
MS(ES+) m/z 509(MH
(f)cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−(アミノメチル)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−1−ピペリジンカルボキシレート
cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−5−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(660mg;1.3mmol)のEtOH(20ml)中溶液に、無水ヒドラジン(0.2ml;6.5mmol)を加えた。反応物を、窒素雰囲気下室温にて14時間撹拌し、反応物をセライト(登録商標)のパッドで濾過した。濾液をEtOAc(150ml)および水(50ml)間で分配し、層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除去して、所望の化合物(450mg;92%)を淡黄色油として得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES+) m/z 379(MH
(g)cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−5−[({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−(アミノメチル)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−1−ピペリジンカルボキシレート(450mg;1.2mmol)のDCM(25ml)中溶液に、EtN(0.33ml;2.4mmol)、および二炭酸ジ−tert−ブチル(315mg;1.4mmol)を加えた。反応物をN雰囲気下室温にて6時間撹拌し、ついで、EtOAc(150ml)および水(50ml)間で分配し、層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除去し、残渣を、5%−50%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、所望の化合物(550mg;96%)を無色油として得た。
MS(ES+) m/z 479(MH
(h)cis−1,1−ジメチルエチル [((3RS,5RS)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート
cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−5−[({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルバメート(550mg;1.1mmol)のEtOH(50ml)中溶液に、Pd/C(150mg;10%)を加えた。反応物を、Parr装置で、40psiH雰囲気下1.5時間水素化した。水素をNで置換し、溶液をセライト(登録商標)のパッドで濾過して触媒を除去し、さらにEtOH(50ml)で抽出した。ついで、濾液を減圧下で濃縮して、所望の化合物(390mg;100%)を淡黄色油として得、これをさらに精製することなく用いた。
(i)cis−1,1−ジメチルエチル ({(3RS,5RS)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート
cis−1,1−ジメチルエチル [((3RS,5RS)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート(350mg;1.0mmol)のMeOH(2ml)およびCHCl(8ml)中溶液に、(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(調製に関しては、実施例2(d)を参照)(200mg;1.0mmol)を加え、反応物を、N雰囲気下室温にて8時間撹拌した。Na(OAc)BH(530mg;2.5mmol)を加え、反応物を窒素雰囲気下室温にてさらに14時間撹拌した。溶媒を除去し、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を(415mg;78%)無色油として得た。
MS(ES+) m/z 534(MH
(j)cis−1−{2−[(3RS,5RS)−3−(アミノメチル)−5−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン−塩酸塩
cis−1,1−ジメチルエチル ({(3RS,5RS)−5−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート(410mg;0.78mmol)のDCM(9ml)およびMeOH(1ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中4NのHCl(1ml;4.0mmol)を加え、反応物を、窒素雰囲気下室温にて2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、所望の化合物(270mg;100%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次の反応に用いた。
MS(ES+) m/z 320(MH
(k)標題化合物
cis−1−{2−[(3RS,5RS)−3−(アミノメチル)−5−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン−塩酸塩(90mg、0.25mmol)のCHCl(10ml)およびMeOH(1ml)中溶液に、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2003064421、実施例15(c)を参照)(56mg;0.25mmol)およびEtN(0.2ml;1.5mmol)を加えた。反応物をN雰囲気下室温にて16時間撹拌し、ついで、NaBH(12mg;0.32mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌し、溶媒を除去し、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM(1%NHOH)勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(35mg;27%)。
MS(ES+) m/z 516,518(MH
δHCDCl,(400MHz)1.89−2.2(m,5H),2.25−2.74(m,4H),2.80−3.33(m,3H),4.0−4.45(m,4H),4.58(s,2H),4.60−4.75(m,2H),6.47(d,1H,J=8.6),7.10(m,1H),7.16(d,1H,J=9.6Hz),7.28(s,1H),7.54(dd,1H,J=8.6,6.2Hz),7.61(d,1H,J=9.6Hz)
得られた遊離塩基を10%MeOH/DCM中に溶解し、ジエチルエーテル中1MのHClを添加することにより、標題化合物の遊離塩基をジHCl塩に変換した。ついで、蒸発させて、乾燥した。
実施例135 6−({[((3S,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1,1−ジメチルエチル 3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジンカルボキシレート
スターラーバーを備える1Lの丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(300mL)中の1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(20g;0.241mmol)を加えた。この溶液に、トリエチルアミン(0.289mmol;40mL)を加え、0℃に冷却した。この冷却溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボネート(0.265mmol;58g)を加えた。反応混合物を濃縮して、43g(99%)の生成物を得た。
MS(ES+) m/z 127(minust−ブチル)
(b)1,1−ジメチルエチル 2−(フェニルメチル)ヘキサヒドロイソキサゾロ[4,5−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレートおよび1,1−ジメチルエチル 2−(フェニルメチル)ヘキサヒドロイソキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(2H)−カルボキシレート
スターラーバーを備えた1Lの丸底フラスコに、トルエン(300mL)およびイソプロパノール(100mL)中の1,1−ジメチルエチル 3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジンカルボキシレート(25g;0.136mmol)を加えた。この溶液に、トリエチルアミン(0.204mmol;28mL)、N−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.204mmol;32.7g)およびパラホルムアルデヒド(0.682mol;20.5g)を加え、85℃で加熱した。3日後、生成物を位置異性体の混合物として得、カラムクロマトグラフィー((10%MeCN:40%DCM:50%ヘキサン;12.8g(43%))に付して(cis)−エナンチオマーを黄色油として得た。
MS(ES+) m/z 319.2(MH
(c)1,1−ジメチルエチル 3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレートおよび1,1−ジメチルエチル 4−(アミノメチル)−3−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート
1−ジメチルエチル 2−(フェニルメチル)ヘキサヒドロイソキサゾロ[4,5−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレートおよび1,1−ジメチルエチル 2−(フェニルメチル)ヘキサヒドロイソキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(2H)−カルボキシレート(12.8g;0.04mol)のEtOH(100mL)中カルボキシレートに、20%Pd(OH)/C(2g)を加えた。混合物を、55psi常温で水素化した。粗生成物をセライトにより濾過し、減圧下で濃縮して、生成物を混合物として、黄色油を得た(8.8g;96%)。
MS(ES+) m/z 231.3(MH
(d)1,1−ジメチルエチル 4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレートおよび1,1−ジメチルエチル 3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
1,1−ジメチルエチル 3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレートおよび1,1−ジメチルエチル 4−(アミノメチル)−3−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(8.8g;0.038mol)のジクロロメタン中混合物に、トリエチルアミン(0.046mol;6.4mL)およびN−ベンジルオキシカルボニルオキシ−スクシニミド(0.035mol;8.8g)を加え、一晩静置した。反応混合物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、生成物を位置異性体混合物(11g;79%)として得た。
位置異性体混合物を、分取HPLC(Chiralpak AD 20u 101.6×250mmカラム;0.1%イソプロピルアミンを有する100%MeCN;400mL/分)により分割して、1,1−ジメチルエチル 4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレートおよび1,1−ジメチルエチル 3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレートを白色固体として得た。位置異性体の構造は、NOE(Nuclear Overhauser Effect)により確認した。
MS(ES+) m/z 365.5(MH
(e)1,1−ジメチルエチル (3S,4R)−4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(E2)および1,1−ジメチルエチル (3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(E1)
1,1−ジメチルエチル 4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレートを、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)(Chiralpak AD−H 30×250mmカラム(CO中20%イソプロパノール;70ml/分;30℃;uv、220nm))により分割して、E1(最初に溶出する異性体:98%ee)およびE2(2番目に溶出する異性体;94%ee)エナンチオマー(1,1−ジメチルエチル (3S,4R)−4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(E2)と推定、1,1−ジメチルエチル (3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(E1)と推定)を白色固体として得た。
E2異性体:
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.37(s,9H)1.40−1.51(m,2H)1.56(d,J=15.41Hz,2H)2.90−3.02(m,2H)3.06−3.15(m,1H)3.59(s,2H)3.80(s,1H)4.65(s,1H)5.02(s,2H)7.21(t,J=5.43Hz,1H)7.29−7.40(m,5H)
MS(ES+) m/z 365.5(MH
旋光度:
[α]d=−7.8°(メタノール,C=1.00,20℃)
E1異性体:
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.37(s,9H)1.41−1.51(m,1H)1.54(s,2H)2.90−3.01(m,2H)3.04−3.14(m,1H)3.57(d,J=17.18Hz,1H)3.80(s,1H)4.64(d,J=2.27Hz,1H)5.02(s,2H)7.21(t,J=5.43Hz,1H)7.29−7.39(m,5H)
MS(ES+) m/z 365.5(MH
旋光度:
[α]d=+7.5°(メタノール,C=1.00,20℃)
(f)フェニルメチル {[(3R,4R)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3S,4R)−4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(E2)(500mg;1.37mmol)を含有するフラスコに、20mLのTFA/DCM(50%)を得た。反応混合物を1時間撹拌し、ついで、濃縮した。粗生成物をクロロホルム中に溶解し、500mgのMP−カルボキシレート樹脂(2.9mmol/g)を加え、一晩撹拌した。濾過し、濃縮して、生成物を遊離塩基として得た(370mg;100%)。
MS(ES+) m/z 265.4(MH
(g)フェニルメチル [((3S,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート
[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(調製に関しては、実施例126(e)を参照)(0.278g;1.27mmol)の無水DCM(10mL)および無水MeOH(3mL)中混合物に、フェニルメチル {[(3R,4R)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート(0.37g;1.4mmol)および無水硫酸ナトリウムを加えた。反応物を一晩撹拌した。粗中間体を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(2.54mmol;0.538g)で処理し、2時間撹拌した。カラムクロマトグラフィー(90:10:0.5:DCM:MeOH:NHOH)に付して、淡黄色油として234mg(40%)の生成物を得た。
MS(ES+) m/z 468.3(MH
(h)4−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オン
フェニルメチル [((3S,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート
(234mg;0.502mmol)のEtOH中溶液に、20%Pd(OH)/C(100mg)を加えた。混合物を、1atmのH雰囲気下常温で一晩水素化した。粗生成物をセライトにより濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、生成物(170mg;100%)を得た。
MS(ES+) m/z 336(MH
(i)4−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
4−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オン(170mg;0.508mmol)のDCM:MeOH:10:1中溶液に、MnO(156mg;1.52mmol)を加えた。反応混合物を、N雰囲気下常温で2日間撹拌し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(142mg;84%)。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm1.26−1.36(m,1H)1.68−1.79(m,2H)1.86−1.98(m,2H)2.00−2.11(m,1H)2.54(d,J=7.33Hz,2H)2.75(td,J=12.57,5.94Hz,2H)2.87−2.98(m,2H)3.13(dd,J=12.88,6.82Hz,1H)3.37(s,1H)3.90−3.98(m,J=4.04,3.66,3.47,3.47Hz,1H)4.04−4.09(m,3H)4.53−4.59(m,1H)4.61−4.68(m,1H)6.77−6.86(m,1H)8.03−8.12(m,2H)
(j)標題化合物
[4−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(0.073g;0.22mmol)のDCM(10mL)およびMeOH(3mL)中混合物に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(WO2004058144、実施例7(d)(0.047g;0.242mmol)および硫酸ナトリウムを加えた。反応物を3日間撹拌した。粗中間体をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.44mmol;93mg)で処理し、一晩撹拌した。カラムクロマトグラフィー(95:5:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して、24mg(21%)の生成物を遊離塩基として得た。二HCl塩を、4NのHCl/1,4−ジオキサン(0.023mL)を添加することにより形成して、標題化合物を黄色固体として得た(32.7mg)。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm1.67−1.78(m,2H)1.86−1.97(m,J=6.51,6.16,6.16,3.16Hz,1H)2.47(d,J=9.35Hz,1H)2.53(dd,J=12.00,6.44Hz,1H)2.66(s,2H)2.75(dd,J=12.00,6.69Hz,2H)2.81(t,J=6.95Hz,2H)3.37(s,2H)3.51−3.54(m,2H)3.74(s,2H)3.89−3.95(m,1H)4.03−4.07(m,3H)4.63(td,J=12.44,5.94Hz,2H)6.81(d,J=8.59Hz,1H)7.01(d,J=7.83Hz,1H)7.68(d,J=7.83Hz,1H)8.07(d,J=8.59Hz,1H)8.09(s,1H)
MS(ES+) m/z 512.5(MH
実施例136 6−({[((3S,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
[4−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例135(i)を参照;0.072g;0.22mmol)の無水DCM(10mL)および無水MeOH(3mL)中混合物に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド3(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(0.042g;0.238mmol)および無水硫酸ナトリウムを加えた。反応物を、N雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.44mmol;93mg)で処理し、2時間撹拌した。生成物をカラムクロマトグラフィー(95:5:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して、淡黄色油として、24mg(22%)の標題化合物の遊離塩基を得た。二HCl塩を、4NのHCl/1,4−ジオキサン(0.024mL)を添加することにより形成して、標題化合物を黄色固体として得た。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm1.67−1.78(m,2H)1.91(td,J=6.25,3.16Hz,1H)2.47(d,J=9.60Hz,1H)2.53(dd,J=12.00,6.44Hz,1H)2.68(s,2H)2.75(dd,J=12.00,6.69Hz,1H)2.81(t,J=6.95Hz,2H)3.37(s,2H)3.71(s,2H)3.92(d,J=4.29Hz,1H)4.03−4.08(m,3H)4.59−4.66(m,4H)6.81(d,J=8.59Hz,1H)6.96(d,J=8.08Hz,1H)7.26(d,J=7.83Hz,1H)8.06−8.11(m,2H)
MS(ES+) m/z 496.5(MH
実施例137 4−[2−((3S,4R)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
[4−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例135(i)を参照;0.157g;0.471mmol)の無水DCM(20mL)および無水MeOH(4mL)中混合物に、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(0.042g;0.471mmol)および活性4Aシーブスを加えた。反応物を、N雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.942mmol;199mg)で処理し、2時間撹拌した。生成物をカラムクロマトグラフィー(90:10:0.5:DCM:MeOH:NHOH)に付して淡黄色油として24mg(11%)の標題化合物の遊離塩基を得た。二HCl塩を、1NのHCl/エーテル(0.098mL)を添加することにより形成して、標題化合物を明褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm2.05−2.16(m,2H)2.64(d,J=6.06Hz,1H)3.35−3.44(m,5H)3.74(t,J=5.94Hz,2H)3.82(d,J=11.62Hz,1H)4.00(d,J=10.36Hz,1H)4.08−4.18(m,4H)4.22(s,1H)4.52−4.61(m,4H)4.63−4.71(m,3H)6.89(d,J=8.59Hz,1H)7.79−7.85(m,1H)8.12−8.21(m,2H)8.56−8.64(m,1H)
MS(ES+) m/z 492.8(MH
実施例138 1−[2−((3S,4R)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル ({(3S,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート
フェニルメチル {[(3R,4R)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート(調製に関しては、実施例135(f)を参照;0.72g;2.72mmol)の無水DCM(10mL)および無水MeOH(2mL)中混合物に、(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(調製に関しては、実施例88(a)を参照)(0.559g;2.72mmol)および活性化4Aシーブスを加えた。反応物をN雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(2.72mmol;577mg)で処理し、2時間撹拌した。生成物を、カラムクロマトグラフィー(90:10:DCM:MeOH)に付して、淡黄色油として306mg(25%)の生成物をその遊離塩基として得た。
MS(ES+) m/z 454.3(MH
(b)1−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
フェニルメチル ({(3S,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート(上記のように調製した)(306mg;0.675mmol)のEtOH(50mL)中溶液に、20%Pd(OH)/C(70mg)を加えた。混合物を、1atmのH雰囲気下常温で3時間水素化した。粗生成物をセライトにより濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、生成物を淡黄色油として得た(210mg;95%)。
MS(ES+) m/z 320.3(MH
(c)1−[2−((3S,4R)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
1−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(0.210g;0.657mmol)の無水DCM(10mL)および無水MeOH(2mL)中混合物に、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照);0.109g;0.657mmol)および4Aシーブスを加えた。反応物をN雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(1.31mmol;278mg)で処理して、2時間撹拌した。生成物をカラムクロマトグラフィー(95:5:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して淡黄色油として159mg(52%)の標題化合物の遊離塩基を得た。二HCl塩を4NのHCl/1,4−ジオキサン(0.170ml)を添加することにより調製して、標題化合物を白色固体として得た。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm2.05−2.16(m,2H)2.59(d,J=6.32Hz,1H)3.22−3.30(m,2H)3.35−3.46(m,3H)3.57−3.63(m,3H)3.97−4.05(m,1H)4.22(s,1H)4.49−4.56(m,5H)4.58−4.66(m,3H)6.70(d,J=9.35Hz,1H)7.18(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.57(dd,J=11.12,2.02Hz,1H)7.66(s,1H)7.83(dd,J=8.72,6.19Hz,1H)8.00(d,J=9.60Hz,1H)8.52(s,1H)
MS(ES+) m/z 469.3(MH
実施例139 6−{[({(3S,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3S,4R)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(調製に関しては、実施例138(b)を参照;0.066g;0.207mmol)の無水DCM(10mL)および無水MeOH(2mL)中混合物に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド3(合成に関しては、WO2003087098、実施例31(e)を参照)(0.037g;0.207mmol)および4Aシーブスを加えた。反応物をN雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.414mmol;88mg)で処理し、2時間撹拌した。生成物を、カラムクロマトグラフィー(95:5:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して淡黄色油として24mg(24%)の標題化合物の遊離塩基を得た。二HCl塩を、4NのHCl/1,4−ジオキサン(0.025mL)を滴下することにより調製して、標題化合物を灰白色固体として得た。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm1.77(d,J=7.58Hz,1H)1.82(s,1H)2.29(d,J=3.03Hz,2H)2.74(s,1H)2.88(d,J=6.57Hz,4H)2.98(s,1H)3.11−3.20(m,2H)3.93−4.02(m,1H)4.44(s,1H)4.60−4.69(m,1H)4.72(s,3H)6.66(d,J=9.35Hz,1H)7.10−7.16(m,3H)7.39−7.47(m,3H)7.78(dd,J=8.59,6.32Hz,1H)7.93(s,1H)
MS(ES+) m/z 482.1(MH
実施例140 1−[2−((3R,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン二塩酸塩
Figure 2009543850
(a)フェニルメチル {[(3S,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(調製に関しては、実施例135(e)を参照)(1g;2.74mmol)を含有するフラスコに、100mLのTFA/DCM(50%)を加えた。反応混合物を1時間撹拌し、ついで、濃縮した。粗生成物を、6NのNaOHを添加することにより塩基性化し、10%MeOH/DCM(2×50mL)で抽出した。有機フラクションを無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮して、生成物を透明油として得た(607mg;84%)。
MS(ES+) m/z 265.4(MH
(b)フェニルメチル ({(3R,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート
フェニルメチル {[(3S,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート(0.607g;2.29mmol)の無水DCM(20mL)および無水MeOH(4mL)中溶液に、(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)アセトアルデヒド(調製に関しては、実施例88(a)を参照)(0.471g;2.29mmol)および活性化4Aシーブスを加えた。反応物を、N雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(4.48mmol;971mg)で処理し、2時間撹拌した。生成物を、カラムクロマトグラフィー(95:5:0.5DCM:MeOH:NHOH)に付して淡黄色油として525mg(50%)の生成物を得た。
MS(ES+) m/z 454.3(MH
(c)1−{2−[(3R,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
フェニルメチル ({(3R,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート(525mg;1.16mmol)のEtOH(100mL)中溶液に、20%Pd(OH)/C(100mg)を加えた。混合物を、1atmのH雰囲気下常温で2時間水素化した。粗生成物を、セライトにより濾過し、エタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、生成物を淡黄色油として得た(356mg;96%)。
MS(ES+) m/z 320.3(MH
(d)標題化合物
1−{2−[(3R,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(0.104g;0.326mmol)の無水DCM(10mL)および無水MeOH(2mL)中混合物に、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(0.054g;0.326mmol)および4Aシーブスを加えた。反応物を、N雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.326mmol;72mg)で処理し、2時間撹拌した。生成物をカラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)に付して、淡黄色油として27mg(18%)の標題化合物の遊離塩基を得た。二HCl塩を1NのHCl/エーテル(0.113mL)を添加することにより形成して、標題化合物を灰白色固体として得た。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm2.11(s,2H)2.59(s,1H)3.60(s,3H)3.69(s,2H)3.99(s,1H)4.21(s,2H)4.50(s,6H)4.60(s,3H)6.70(d,J=9.35Hz,1H)7.18(td,J=8.46,2.27Hz,1H)7.52−7.63(m,3H)7.83(dd,J=8.59,6.32Hz,1H)8.01(d,J=9.60Hz,1H)8.46(s,1H)
MS(ES+) m/z 469.3(MH
実施例141A6−{[({(3R,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2009543850
1−{2−[(3R,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(調製に関しては、実施例140(c)を参照)(0.106g;0.332mmol)の無水DCM(10mL)および無水MeOH(2mL)中混合物に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(0.059g;0.332mmol)および4Aシーブスを加えた。反応物をN雰囲気下で18時間撹拌した。粗中間体をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.332mmol;70mg)で処理し、2時間撹拌した。生成物を、カラムクロマトグラフィー(90:10:1:DCM:MeOH:NHOH)により精製して、淡黄色油として87mg(54%)の標題化合物の遊離塩基を得た。二HCl塩を、1NのHCl/エーテル(0.361mL)を添加して形成して、標題化合物を灰白色固体として得た。
H NMR(400MHz,MeOD)δppm2.09(s,1H)2.16(s,1H)2.60(s,1H)3.19(s,1H)3.34(s,10H)3.60(s,2H)3.97(s,1H)4.20(s,1H)4.35(s,2H)4.73(s,2H)4.80(s,1H)6.76(d,J=9.35Hz,1H)7.12−7.21(m,2H)7.40(d,J=8.08Hz,1H)7.59(dd,J=11.37,2.02Hz,1H)7.83(dd,J=8.72,6.19Hz,1H)8.01(d,J=9.60Hz,1H)
MS(ES+) m/z 482.2(MH
実施例141B6−{[({(3R,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オントリフルオロアセテート
1−{2−[(3R,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(調製に関しては、実施例140(c)を参照)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒドを、一般的に実施例141Aに記載のように反応させた生成物を、アセトニトリル−水−TFAで溶出するHPLCにより精製し、ついで、溶媒を蒸発させて、標題トリフルオロアセテート塩を得た。
表5:特記しない限り、実施例142〜253、255〜256、および259〜281を特定の出発物質から、tert−ブトキシカルボニル保護主要部に関しては実施例121(c)〜(e)の一般法、またはベンジル−オキシカルボニル保護主要部に関しては実施例61(b)〜(d)の一般法により調製した。
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調製A:4−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
Figure 2009543850
(a)3−エチル 1,1−ジメチル1,1,3−プロパントリカルボキシレート
マロン酸ジメチル(2.5g、18.9mmol)の無水THF(20mL)中溶液に、NaH(0.038g、0.95mmol、鉱油中60%)を加えた。反応物を常温で15分間撹拌した。分離漏斗で、アクリル酸エチルを無水THF(1mL)中に溶解し、ついで、30分にわたってマロン酸ジメチル溶液に滴下した。反応物を常温で16時間撹拌し、ついで、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(酢酸エチル)中に溶解し、飽和NHCl水溶液およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物を無色油として得た(1.68g、77%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.24(t,J=7.07Hz,3H)2.20(q,J=7.24Hz,2H)2.37(t,J=7.33Hz,2H)3.47(t,J=7.33Hz,1H)3.70−3.75(m,6H)4.12(q,J=7.24Hz,2H)
(b)(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド
桂皮酸ニトリル(25.0g、194mmol)をEtOH(エタノール)(200mL)中に溶解し、溶液を0℃に冷却し、HClガスを溶液に30分間通気した。溶液を常温で16時間撹拌し、ついで、減圧下で濃縮した。残渣をEtOH(100mL)中に溶解し、0℃に冷却し、fNH/MeOH(7M、69mL、484mmol)の溶液を滴下漏斗で滴下した。添加して、溶液を常温に加温し、得られたNHClを濾過した。溶液を減圧下で濃縮し、得られた白色固体をさらに精製することなく用いた(26g 粗)。
LCMS: m/z 147.4(MH+)
(c)3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
3−エチル 1,1−ジメチル 1,1,3−プロパントリカルボキシレート(1.65g、7.11mmol)および(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(1.04g、7.11mmol)をEtOH(36mL)中に合した。トリエチルアミン(1.98mL、14.2mmol)を加え、溶液を3時間加熱還流したが、LCMSによると変化はなかった。溶液を室温に冷却し、MeOH中NaOMe(1.0mL、5.33mmol、25%wt溶液)で処理し、溶液をさらに4時間還流した。さらにMeOH中NaOMe(1.0mL、5.33mmol、25%wt溶液)を加え、溶液を16時間還流した。この後、黄色沈殿を濾過し、母液を1NのHClでpH2に酸性化し、溶液を減圧下で濃縮した。得られた物質を黄色固体を合し、さらに精製することなく用いた。
LCMS: m/z 315.2(MH+)
(d)3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
粗3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパン酸エチルを、POCl(25mL)中に溶解し、N,N−ジメチルアニリン(0.9mL、7.1mmol)をゆっくりと溶液に加えた。反応物を2時間加熱還流し、常温に冷却した後、得られた溶液を注意深くゆっくりと氷水に加えて、過剰のPOClをクエンチした。混合物をEtOAc(3×)で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物を黄色固体として得た(0.48g、2工程で19%)。
LCMS: m/z 351.4(MH+)
(e)3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}−1−プロパノール
3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル(0.35g、1.04mmol)のTHF(10mL)中溶液に、−78℃で、THF中1Nの水素化アルミニウムリチウムの溶液(2.0mL、2.0mmol)を加えた。反応物を窒素雰囲気下で1時間撹拌し、0℃に加温した。0℃で2時間後、反応物を5mLのメタノールおよび2mLの水によりクエンチした。反応物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAcおよびブライン間で分配した。水層をEtOAc(3×)で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、生成物を黄色固体として得(275mg、86%)、さらに精製することなく用いた。
LCMS: m/z 309.0,311.0(MH+)
(f)4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン
3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}−1−プロパノール(275mg、0.89mmol)のDMF(4mL)中溶液に、KCO(0.50g、3.6mmol)を加えた。懸濁液を60℃で加熱して、窒素雰囲気下16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、濃縮して、ほとんどのDMFを除去し、残渣をEtOAcおよび水間で分配した。水層をさらにEtOAc(2×)で抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。ついで、粗残渣を、EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物を黄色固体として得た(0.21g、88%)。
LCMS: m/z 272.9(MH+)
(g)4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン(0.21g、0.79mmol)を2:1の1,4−ジオキサン/水(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。NaIO(0.50g、2.4mmol)および触媒OsO(0.25mL、4%水溶液)を加え、ついで、溶液を常温で2時間撹拌した。反応溶液を水(10mL)で希釈し、EtOAc(4×)で抽出した。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。ついで、粗残渣を、DCM−MeOH(90:10)を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物を灰白色固体として得た(0.055g、36%)。
調製B:cis−4−{2−[(3RS,5SR)−3−(アミノメチル)−5−(メチルオキシ)−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
Figure 2009543850
(a)Cis−フェニルメチル (3RS,5SR)−3−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート
cis−フェニルメチル (3RS,5SR)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−5−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボキシレート(調製に関しては、実施例134(e)を参照)(0.92g、1.8mmol)の10mLのTHF中溶液に、0℃で、THF中1Nのテトラブチルアンモニウムフルオライド溶液(4mL、4.0mmol)を加えた。反応物を窒素雰囲気下で室温に2時間にわたって加温した。反応物をEtOAcおよび飽和NHCl水溶液間で分配した。有機相を分離し、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、5−100%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(380mg;54%)を無色油として得た。
MS(ES+) m/z 395.1(MH
(b)Cis−フェニルメチル (3RS,5RS)−3−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−5−(メチルオキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート
cis−フェニルメチル (3RS,5SR)−3−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(380mg、0.96mmol)の5mLのCHCl中溶液に、ヨウドメタン(1mL、16.1mmol)およびAgO(1.15g、5.0mmol)を加えた。反応物を窒素雰囲気下室温にて48時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、これを25mLのCHClで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、10−100%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(210mg;53%)を無色油として得た。
MS(ES+) m/z 409.3(MH
(c)Cis−2−{[(3RS,5SR)−5−(メチルオキシ)−3−ピペリジニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
cis−フェニルメチル (3RS,5SR)−3−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−5−(メチルオキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(210mg、0.51mmol)のEtOH(20mL)中溶液に、Pd/C(50mg;10%)を加えた。反応物をParr装置で、45psiのH雰囲気下で3時間水素化した。水素をNで置換し、溶液をセライト(登録商標)のパッドで濾過して触媒を除去し、これをさらにEtOH(50mL)で洗浄した。ついで、濾液を減圧下で濃縮して、所望の化合物(125mg;90%)を無色油として得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES+) m/z 274.9(MH
(d)2−[((3RS,5SR)−5−(メチルオキシ)−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
cis−2−{[(3RS,5SR)−5−(メチルオキシ)−3−ピペリジニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(125mg、0.43mmol)のMeOH(1ml)およびCHCl(5ml)中溶液に、[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]アセトアルデヒド(調製に関しては、実施例126(e)を参照)(100mg;0.50mmol)を加え、反応物を、N雰囲気下室温にて4時間撹拌した。Na(OAc)BH(210mg;1.0mmol)を加え、反応物を窒素雰囲気下室温にてさらに14時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(5mL)およびCHCl(20mL)間で分配し、さらに、水層をCHCl(20mL)で抽出し、合した有機層をNaSOで乾燥した。溶媒を除去し、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(110mg;55%)を無色油として得た。
MS(ES+) m/z 478.2(MH
(e)cis−4−{2−[(3RS,5SR)−3−(アミノメチル)−5−(メチルオキシ)−1−ピペリジニル]エチル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
2−[((3RS,5SR)−5−(メチルオキシ)−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(110mg、0.23mmol)のEtOH(5mL)中溶液に、無水ヒドラジン(0.5mL、15.0mmol)を加えた。反応物を40℃に加温し、窒素雰囲気下で24時間撹拌した。反応物をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、濾液をEtOAc(50mL)および水(10mL)間で分配した。さらに、水層をEtOAc(2×25mL)で抽出して、合した有機層をNaSOで乾燥した。溶媒を除去して、所望の化合物(62mg;77%)を黄褐色固体として得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES+) m/z 348.0(MH
調製C:[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル]アセトアルデヒド
(a)7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノンおよび6−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン
4−(メチルオキシ)−1,2−ベンゼンジアミン(10g、72.5mmol)およびグリオキサル酸エチル(トルエン中50%、15.2mL、74.2mmol)のエタノール(400mL)中溶液を、2時間加熱還流し、冷却し、一晩冷凍庫に保存した。固体を濾過し、氷冷エタノールで洗浄し、乾燥して、7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノンおよび6−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン混合物(約1:1比、9.99g)を得た。液体を濃縮し、氷で冷却し、第のクロップの混合異性体(約2:1比)を得、これを回収し、洗浄し、乾燥した(1.11g)。
(b)7−(メチルオキシ)−2−(2−プロパン−1−イルオキシ)キノキサリン(O−アリル1)および6−(メチルオキシ)−2−(2−プロパン−1−イルオキシ)キノキサリン(O−アリル2)
7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノンおよび6−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン(11.1g、63.1mmol)の混合物を、ヨウ化アリル(6.25mL、69.6mmol)および炭酸カリウム(26.2g、189.8mmol)と一緒に、ジメチルホルムアミド(200mL)中室温にて2.5時間撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水中に溶解し、相を分離した。有機相をジクロロメタンで抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−100%エーテル/石油エーテルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、最初にO−アリル 異性体1(1.18g、9%)、ついで、O−アリル 異性体2(1.99g、15%)、最後に2つのN−アリル異性体の混合物、7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノンおよび6−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(9.18g、67%)を得た。
(c)7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン
O−アリル 異性体1(1.18g、5.45mmol)を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(120mg)とトルエン(25mL)中で3時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残渣を、50−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(1.03g、87%)を得た。
(d)標題化合物
7−(メチルオキシ)−1−(2−プロパン−1−イル)−2(1H)−キノキサリノン(1.03g、4.75mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム(4.68g、21.8mmol)の2−ブタノール(20mL)および水(40mL)中混合物を、四酸化オスミウム(水中4%、1.1mL)で処理し、混合物を3.75時間撹拌した。ブタノールを蒸発させ、残渣を水で希釈し、ジクロロメタンで、ついで、ジクロロメタン/THFで抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させて、残渣を、50−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、アルデヒド(0.68g、66%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 219(MH+),237([M+H0]H+),233(MCH+),251([M+MeOH]H+)
調製D:6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
Figure 2009543850
(a)5−(3−ヒドロキシプロピル)−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4(1H)−ピリミジノン
δ−バレロラクトン(2.0g;20mmol)の無水ジエチルエーテル(20ml)中溶液に、ギ酸エチル(1.6mL;21mmol)および水素化ナトリウム(1.0gの油中60%w:w分散液、25mmol)を加えた。反応物を窒素雰囲気下室温にて45分間撹拌した。(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(2.92g;20mmol)のEtOH(25ml)中溶液を加え、ついで、混合物を70℃に加熱し、この温度で4時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合した有機抽出物をNaSOで乾燥し、溶媒を除去し、粗残渣を、0−10%MeOH/DCM勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物を含有するフラクションを濃縮して、所望の化合物(2.3g、45%)を得た。
MS(ES+) m/z 257(MH
(b)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン
5−(3−ヒドロキシプロピル)−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4(1H)−ピリミジノン(1.0g;4.0mmol)のTHF(20ml)中溶液に、トリフェニルホスフィン(1.6g;6.0mmol)およびジエチルアゾジカルボキシレート(1.0g;6.0mmol)を加えた。反応物を窒素雰囲気下室温にて14時間撹拌した。反応物を水(20ml)およびEtOAc(100ml)間で分配し、水相をさらにEtOAc(2×50ml)で抽出した。合した有機抽出物をNaSOで乾燥し、溶媒を除去し、粗残渣を、DCM中0−2.5%MeOH勾配を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た(0.81g;84%)。
MS(ES+) m/z 239(MH
(c)6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン(0.5g、2.1mmol)をDCM(20ml)中に溶解し、Oを反応物に−78℃で15分間通気した。ついで、窒素を10分間通気し、過剰のOを除去し、反応物を硫酸ジメチル(2.0ml、32.2mmol)でクエンチした。反応物を室温に加温し、さらに14時間撹拌した。すべての溶媒を除去して、所望の化合物(0.28g;80%)を得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES+) m/z 165(MH
調製E:2−オキソ−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−7−カルボアルデヒド
(a)3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−2(1H)−ピリジノン
2−ヒドロキシ−6−メチルピリジン−3−カルボン酸(2g、13mmol)を乾燥THF(80ml)中に溶解し、この溶液を−70℃に冷却した。ついで、LiAlH(32ml、32mmol)を20分にわたって加えた。反応混合物を室温に加温し、70℃で1時間加熱した。0℃に冷却した後、反応混合物に、HO(2mL)、10%NaOH(4mL)および最後にHO(2mL)を加えた。反応混合物を室温にて1時間撹拌した。NaSO(6g)を加え、混合物をさらに30分間撹拌し、濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を濃縮して、乾燥し、所望の生成物を固体として得た(2g、100%)。LCMS(ES+) m/z 140(MH
(b)6−Mメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボアルデヒド
3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−2(1H)−ピリジノン(2.0g、13mmol)をCHCl(80mL)、THF(80mL)およびMeOH(5mL)中に溶解し、MnO(3.7g、43mmol)を加えた。反応混合物を57℃で18時間加熱した。反応物をセライト(登録商標)のパッドで濾過し、濃縮して、固体(1.8g、90%)を得た。LCMS(ES+) m/z 138(MH
(c)7−メチル−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン
6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボアルデヒド(318mg、2.3mmol)のAcO(3mL)中溶液にEtN(1mL)を加えた。反応物を120℃で18時間加熱した。反応物を濃縮し、得られた物質をMeOH中に溶解し、シリカゲルに充填し、蒸発させた。ヘキサン/酢酸エチル勾配(0−100%EtOAc)を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を固体として得た(80mg、30%)。LCMS(ES+) m/z 162(MH
(d)標題化合物
マイクロ波反応容器中の、7−メチル−2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン(160mg、0.98mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)中溶液に、SeO(328mg、3.0mmol)を加えた。反応容器に封をし、混合物をマイクロ波で、160℃で90分間加熱した。反応物をDCMで希釈し、セライト(登録商標)のパッドで濾過し、濃縮した。得られた物質をDCM中に溶解し、シリカゲルプラグに充填し、蒸発させた。DCM/MeOH勾配(0−10%MeOH)を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を淡黄色固体として得た(120mg、40%)。LCMS(ES+) m/z 176(MH
調製F:7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド
(a)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4(1H)−ピリミジノン
NaH(0.38g、9.5mmol、鉱油中60%)を、ゆっくりと(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)酢酸エチル(ヒドロキシ酢酸エチルを3,4−ジヒドロ−2H−ピランおよびTsOHで処理することにより調製することができる)(1.0g、5.3mmol)および乾燥ギ酸エチル(3.9g、53mmol)のTHF(20mL)溶液に加えた。反応混合物を室温にて15分間撹拌した。ついで、65℃で45分間加熱した。反応混合物を濃縮して、乾燥させて、淡黄色固体を得た。固体を(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(0.78g、5.3mmol)のMeOH/EtOH(20mL/20mL)溶液に加え、ついで、混合物を80℃で4時間加熱した。得られた物質をシリカゲル(3g)を含有するDCM(10mL)に注ぎ、蒸発させた。MeOH/DCM勾配(0−10%)を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の生成物を淡黄色固体として得た(1g、63%)。
LCMS: m/z 299(MH
(b)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジニルトリフルオロメタンスルホネート
2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4(1H)−ピリミジノン(2.04g、6.84mmol)のDCM(25mL)中懸濁液に、ピリジン(1.22mL、15.05mmol)を加えた。−78℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.38mL、8.2mmol)をゆっくりと滴下した。反応物を−78℃で10分間保持し、この後、冷却浴を氷浴に置き換え、反応物をさらに0.5時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、水相をDCMで抽出した。ついで、有機相を水、飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して暗赤色油を得、これを直接次の工程に用いた。
LCMS: m/z 431.0(MH+)
(c)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジンアミン
粗2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジニルトリフルオロメタンスルホネート(6.8mmol)を、アンモニアの1,4−ジオキサン(136mL)中0.5M溶液と、加圧ボトル中、60℃で24時間反応させた。反応物を減圧下で濃縮し、残渣をDCM中に溶解し、水、飽和NaHCO水溶液よびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗残渣を、MeOH/DCM勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物を黄褐色固体として得た(1.28g、2工程で63%)。
LCMS: m/z 298.0(MH+)
(d)4−アミノ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジノール,塩酸塩
2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジンアミン(1.28g、4.3mmol)をMeOH(25mL)中に懸濁させ、50℃の油浴で、完全に溶解するまで加熱した。これに、1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.11mL、0.43mmol)を加え、反応物を50℃で1.5時間加熱した。この時点で、LCMSによれば反応が少しだけしか進行しておらず、したがって、さらに1.1mLの4MのHCl/1,4−ジオキサンを加え、3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、白色沈殿物を得た。溶媒を減圧下で除去し、得られた黄褐色固体を減圧下で一晩乾燥して、1.08g(100%、HCl塩)を得た。物質をさらに精製することなく用いた。
LCMS: m/z 214.0(MH+)
(e)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
4−アミノ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジノール塩酸塩(250mg、1.0mmol)の無水エタノール(5mL)中溶液に、カリウムtert−ブトキシド(224mg、2.0mmol)を室温にて加えた。5分間撹拌した後、ブロモ酢酸エチル(0.11mL、1.0mmol)を滴下漏斗で加え、反応物を18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を10%MeOH−CHClおよび少量に水中に溶解した。層を分離し、水相を10%MeOH−CHCl(3×)で抽出した。合した有機抽出物を濃縮し、得られた固体をEtOAcでトリチュレートした。白色固体を濾過により回収して、106mg(42%)を得た。
LCMS: m/z 254.0(MH+)
(f)標題化合物
2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン(106mg、0.418mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(3mL)中懸濁液に、NaIO(357mg、1.67mmol)およびOsO(0.1mL、水中4%)を加え、反応混合物を室温にて撹拌した。2時間後、さらに3mLの1,4−ジオキサンおよび180mgのNaIOを加えた。さらに合計で7.5時間後、反応物に封をし、冷凍庫で週末の間貯蔵した。室温に加温した後、さらにOsO(0.1mL、水中4%wt)を加え、反応物をさらに4時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、白色固体を得、これをDCMおよび水中に溶解し、水層を10%MeOH−DCM(6×)で抽出した。合した有機抽出物をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、明黄褐色固体を得(92mg)、これはさらに精製しなかった。
LCMS: m/z 180.0(MH+)
調製G:7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
(a)ジエチル α−ホルミルグルタレートナトリウム塩
グルタル酸ジエチルおよびギ酸エチルから、金属ナトリウムの存在下、ジエチルエーテル中で、文献公知の方法(J.Bigs,P.Sykes,J.Chemical Society(1959),1849−55)に従って調製した。固体を(28g;45%)を得た。LCMS(ES+) m/z 238(MH
(b)3−{4−ヒドロキシ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
ジエチル α−ホルミルグルタレートナトリウム塩(1g、4.2mmol)および(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(0.61g、4.2mmol)(実施例126(g)で調製した)を、EtOH(20mL)およびMeOH(10mL)中に合し、12時間加熱還流した。溶媒を除去し、得られた固体をエーテルでトリチュレートし、濾過し、所望の生成物を黄色固体として得た(0.75g、56%)。母液はさらに生成物を含有していたが単離しなかった。LCMS(ES+) m/z 299(MH
(c)3−{4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル
3−{4−ヒドロキシ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル(11.6g、38.9mmol)のPOCl(30mL)中溶液を、120℃で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。ついで、粗残渣を、EtOAc/ヘキサン(30−50%)勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、所望の化合物を黄色固体として得た(6.6g、53%)。LCMS(ES+) m/z 317(MH
(d)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
320mLのシールしたフラスコに、室温にて、3−{4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパン酸エチル(6.6g、20.83mmol)およびMeOH中アンモニア(59.5mL、417mmol、7M溶液)を加えた。フラスコをシールし、反応物を110℃で7時間加熱した。3時間後、固体が沈殿した。ついで、反応物を室温にて一晩撹拌し、ついで、さらに5時間加熱した。反応混合物をBuchner漏斗により濾過し、得られた固体をエタノールで洗浄し、乾燥した。固体が得られた(2g、36.3%)。LCMS(ES+) m/z 252(MH
(e)7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
丸底フラスコに、DMF(10mL)およびメタノール(10mL)中2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(600mg、2.39mmol)を加えた。オゾンを溶液に室温にて20分間通気し、過剰のオゾンを窒素流でパージした。硫化ジメチル(1.77mL、23.9mmol)を加え、反応物を室温にて24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、得られた固体を20%MeOH−DCM中に溶解した。粗生成物をシリカゲルカラムに加え、0−20%MeOH−DCMで溶出した。回収したフラクションから、標題化合物(400mg、95%収率)を得た。LCMS(ES+) m/z 177(MH
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ2.6(t,2H),3.0(t,2H),8.7(s,1H),9.8(s,1H),10.27(brs,1H)
実施例254 (+/−)1−(2−{3−(アミノメチル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン 異性体1三塩酸塩
Figure 2009543850
(a)ラセミ4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(cisおよびtrans混合物)
4−オキソ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチル塩酸塩(56.2g、190mmol)のメタノール(1l)中溶液に、トリエチルアミン(31.8mL、230mmol)を加え、混合物を室温にて10分間撹拌した。ボロヒドリドナトリウム(24.0g、630mmol)を氷冷しながら加え、ついで、反応物を室温にて4.5時間撹拌した。5NのHCl溶液(200mL)を加え、混合物を蒸発させた。水性残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基性化し、9:1ジクロロメタン:メタノール混合物で数回抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させて、生成物(44.3g、89%)をcisおよびtrans異性体混合物として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 264(MH
(b)ラセミ4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボン酸
4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(30g、114.4mmol)のTHF/水(800ml/80mL)中溶液に、2N水酸化ナトリウム溶液(126mL)を加えた。反応混合物を室温にて5時間撹拌し、ついで、pHを5N塩酸溶液で7に調節した。混合物を小容量に減らした。残渣を10%メタノール/ジクロロメタンで抽出し、固体を濾過し、10%メタノール/ジクロロメタンで数回抽出した。小容量の水相を抽出物から分離した。これをを蒸発させて、乾燥し、残渣を上記のように抽出した。有機抽出物をすべて蒸発させて、生成物(25.8g、96%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 236(MH
(c)ラセミ4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキサミド
4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボン酸(12g)およびトリエチルアミン(3.53mL、25.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)中溶液に、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(3.48g、25.6mmol)およびN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(8.54g、56.2mmol)を加えた。5〜10分撹拌した後、重炭酸アンモニウム(15.3g、204mmol)を加えた。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。ついで、溶媒を減圧下で除去し、残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液およびジクロロメタン中に溶解した。水相を、9:1ジクロロメタン:メタノールで抽出した。有機層を乾燥し、蒸発させた。残渣を、10−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、所望の化合物(4.15g、35%)を得た。純粋でないフラクションを再びクロマトグラフィーに付して、さらに生成物を得た(1.02g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 235(MH,80%),257(100%)
(d)ラセミ3−(アミノメチル)−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジノール
4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキサミド(5.62g、23.9mmol)のTHF(65mL)中懸濁液を、ボラン−硫化メチル複合体(THF中2M溶液、26.4mL、52.8mmol)を滴下して処理した。室温にて0.5時間撹拌した後、反応混合物を80℃で1.5時間撹拌した。メタノール(16mL)を加え、0.5時間加熱した。混合物を蒸発させ、残渣を、10−30%(2Mアンモニア/メタノール)/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、生成物(2.67g、51%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 221(MH
(e)ラセミ1,1−ジメチルエチル {[4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート
3−(アミノメチル)−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジノール(2.67g、12.1mmol)をジクロロメタン(100mL)中に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.67g、12.2mmol)のジクロロメタン(20ml)中溶液を加えた。反応混合物を室温にて4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を、0−20%(2Mアンモニア/メタノール)/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、生成物(3.12g、81%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 321(MH),265(Cを喪失)
(f)ラセミ1,1−ジメチルエチル {[4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル {[4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート(3.7g、11.56mmol)のメタノール(70ml)中溶液を、水素雰囲気下室温にて、20%水酸化パラジウム/炭素(湿、0.7g)と一晩撹拌した。Kieselguhrで濾過し、メタノールを蒸発させて、所望の生成物を得た(2.65g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 231(MH
(g)ラセミ1,1−ジメチルエチル ({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート
ラセミ1,1−ジメチルエチル {[4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート(2.65g、11.56mmol)および7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)アセトアルデヒド(調製に関しては、実施例34(c)を参照)(2.39g、11.6mmol)のジクロロメタン(75mL)およびメタノール(3.8mL)中溶液を、室温にて1時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(7.39g、34.67mmol)を加え、4時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性化し、相を分離した。水相を10%メタノール/ジクロロメタンで抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%メタノール/酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物(3.32g、68%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 421(MH+)
(h)ラセミ1,1−ジメチルエチル ({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−オキソ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート
ラセミ1,1−ジメチルエチル ({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート(2.0g、4.76mmol)の乾燥ジクロロメタン(120mL)中溶液に、デス−マーティンペルヨウジナン(1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン、3.03g、7.12mmol)を5分にわたって加えた。混合物を1時間撹拌し、ついで、10%亜硫酸ナトリウム(70mL)および炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)を加え、0.5時間撹拌した。相を分離し、水相をジクロロメタンで2回抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させ、残渣を、50−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して生成物を得た(1.35g、68%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 441(MNa+),459([M+HO]Na+)
(i)ラセミ1,1−ジメチルエチル ({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート異性体1および2
ラセミ1,1−ジメチルエチル ({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−オキソ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート(1.35g、3.23mmol)および(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミン(0.54g、3.23mmol(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメタノール(合成に関しては、WO2004002490、実施例6(b)を参照)から、ジフェニルホスホリルアジドおよび1,8ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンと、トルエン中0℃〜室温で反応させ、ついで、得られたアジドを5%パラジウム/炭素ペーストで200:1エタノール/酢酸中で水素化することにより調製した)のジクロロメタン(30mL)およびメタノール(3mL)中混合物を、3Aモレキュラーシーブと一緒に1時間撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(2.05g、9.69mmol)を加え、室温にて撹拌を続けた。さらにボロヒドリドを6時間後に加え(0.20g)、一晩経った後、さらにアミン(0.20g)およびボロヒドリド(0.80g)を加えた。さらに6時間撹拌した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、相を分離した。水相を、10%メタノール/ジクロロメタンで2回抽出し、有機フラクションを乾燥し、蒸発させた。0−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、最初の主生成物(異性体1、1.12g、61%)、ついで、副生成物( 異性体2、0.10g、5%の良好な純度、加えて純度に劣る0.17g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 569(MH+)
(j)標題化合物
ラセミ1,1−ジメチルエチル ({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート 異性体1(0.05g、0.09mmol)のジクロロメタン(2mL)およびメタノール(1mL)中溶液を、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(2mL)を滴下して処理し、混合物を室温にて2.5時間撹拌し、ついで、蒸発させて、標題化合物(50mg)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 469(MH+)
実施例257 (+/−)1−(2−{3−(アミノメチル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン 異性体2三塩酸塩
Figure 2009543850
ラセミ1,1−ジメチルエチル ({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート 異性体2(約80%純度、0.05g、0.09mmol)のジクロロメタン(2mL)およびメタノール(1mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(2mL)を滴下して処理し、混合物を室温にて2.5時間撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、10%メタノール/ジクロロメタンで数回抽出した。抽出物を乾燥し、蒸発させた。0−30%(メタノール中2Mアンモニア)/ジクロロメタンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(29mg.62%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 469(MH+)
ジクロロメタン中の標題化合物の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中4M塩化水素(0.46mL)で処理し、溶媒を蒸発させて三塩酸塩(42mg)を得た。
実施例258 ラセミ1−[2−(4−アミノ−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン三塩酸塩
Figure 2009543850
(a)1−[2−(3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
ラセミ1,1−ジメチルエチル ({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート(調製に関しては、実施例254(h)を参照)(1.3g、3.14mmol)を、ジクロロメタン(30mL)中トリフルオロ酢酸(12mL)で、室温にて1.5時間処理した。溶媒を除去し、エーテルでトリチュレートして、10%メタノール/ジクロロメタン中のMP−カルボネート樹脂で処理し、溶媒を除去した後、1−{2−[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]エチル}−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン(1.31g、約77%純度)を得た。この物質を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照)(0.52g、3.14mmol)および1:1クロロホルム/メタノール(80mL)中3Aモレキュラーシーブと一緒に一晩加熱還流し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(3.28g、15.mmol)を加え、混合物を室温にて8時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基性化し、10%メタノール/ジクロロメタンで抽出し、0−20%メタノール/ジクロロメタン、ついで、0−20%(2Mアンモニア/メタノール)/ジクロロメタンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物(0.57g、37%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 470(MH+)
(b)1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−オキソ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート
1−[2−(3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン(0.54g、1.15mmol)を、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.27g、1.2mmol)と、ジクロロメタン(20mL)中室温にて一晩撹拌した。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、溶媒を除去し、残渣を、0−10%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメートの2つの異性体(総量0.527g、80%)を得た。この物質を、デス−マーティンペルヨウジナン(1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン、0.59g、1.39mmol)とジクロロメタン(25mL)中室温にて2.25時間撹拌した。混合物を、亜硫酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウム(各々15mL)で0.5時間処理した。相を分離し、水相をジクロロメタンで抽出し、有機フラクションを蒸発させて、残渣を、0−10%メタノール/ジクロロメタンで溶出し、ついで、0−10%MeOH/酢酸エチルで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物(90.23g、44%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 568(MH+)
(c)1,1−ジメチルエチル ({4−アミノ−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−オキソ−3−ピペリジニル}メチル)カルバメート(0.23g、0.41mmol)および酢酸アンモニウム(0.31g、4.1mmol)の1:1ジクロロメタン/メタノール(10mL)中混合物を、4時間撹拌し、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.53g、2.5mmol)を加えた。二晩撹拌し、さらにボロヒドリド(上記のように)を一晩撹拌した後に加え、さらに7時間撹拌した。炭酸水素ナトリウムで塩基性化し、10%メタノール/ジクロロメタンで抽出し、有機フラクションを蒸発させ、0−20%(2Mアンモニア/メタノール)/ジクロロメタンで溶出するシリカのクロマトグラフィーで溶出する、生成物(0.11g、47%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 569(MH+)
(d)標題化合物
1,1−ジメチルエチル ({4−アミノ−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(0.10g、0.21mmol)を、ジクロロメタン中トリフルオロ酢酸で、パート(a)の方法により処理した。MP−カルボネート樹脂で処理した後、溶媒を除去し、粗物質を、0−20%(2Mアンモニア/メタノール)/ジクロロメタンで溶出するシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物の遊離塩基を第2の溶出化合物として得た。これをさらに、自動HPLC(質量指向型フラクションコレクション(Mw468でモニタリング))により精製した。溶出液を蒸発させた後、残渣を過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素およびメタノールで処理した。溶媒を蒸発させ、標題三塩酸塩(30mg)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 469(MH+)
表6:実施例282−307を、特定の出発物質から、実施例121(c)〜(e)の一般法により調製した。
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
*1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンはまた、8−ブロモ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンを、EtOH中10%H Pd/Cで脱ハロゲン化し、ついで、6NのHClで加水分解して標題化合物を76%の収率で得ることにより調製することができる。
**この化合物はまた、7−(メチルオキシ)キノリン(実施例1(a))を水素化ナトリウムで、ついで、1,1−ジメチルエチル [1−(2−クロロエチル)−4−ピペリジニル]カルバメートで処理することにより得ることができる。このクロロエチルカルバメートを、一工程で、クロロアセトアルデヒドおよび1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメートの還元剤としてNaBH(OAc)を用いる還元アミノ化により得ることができる。
表7:特記しない限り、実施例308〜317を、特定の出発物質から、tert−ブトキシカルボニル保護主要部に関しては実施例121(c)〜(e)の一般法により、またはベンジル−オキシカルボニル保護主要部に関しては、実施例61(b)〜(d)の一般法により調製した。
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
Figure 2009543850
生物学的活性
抗微生物活性アッセイ:
全細胞抗微生物活性は、臨床検査標準協会(Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI))が推奨する手法、ドキュメントM7−A7、「好気的に生育する細菌のための希釈感受性試験方法(Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically)」を用いる培養液微量希釈によって測定した。化合物は、0.016〜16mcg/mLの範囲で1連の2倍希釈において試験した。
化合物は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)およびエンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)から選択されるグラム陽性生物に対して評価された。
さらに、化合物は、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、モラキセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、クラミジア・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae)、エンテロバクター・クロアカエ( Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、ステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)およびマイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)から選択されるグラム陰性生物に対して評価された。
レジオネラ・ニューモフィラ(L.pneumophila)分離株は培養液微量希釈の改良されたCLSI手法を用いて試験した。このアッセイのため、化合物を濃度範囲が0.03〜32mcg/mLの一連の二重の希釈液で試験した。各々の試験で接種する分離株は、緩衝化酵母ブロスで調製し、比重をマクファーランド標準液の0.5と同等に調整した。植菌後、マイクロタイタープレートを37℃、72時間培養した。
クラミジア・ニューモニエ(C.pneumoniae)分離株のため、保存菌株を溶解し、CCM(クラミジア培地)中に希釈して、〜1×10封入体形成単位/ml(IFUs/ml)を含む接種材料を得た。接種材料の100μLアリコートを、成長濃度まで生育したHEp−2(ヒト上皮(咽頭)細胞株)細胞を含むマイクロタイタープレートの全てのウェルに加えた。マイクロタイタープレートを1時間1700gで遠心分離し、その後5%CO中で35℃1時間培養した。CCM/シクロヘキシミド中への一連の2倍希釈により調製した希釈した試験化合物の100μLを、その後マイクロタイタープレートに加えた。5%CO2中の35℃72時間の培養の後、マイクロタイタープレートをフルオレセイン標識マウスモノクローナル抗体(Kallestad Cat.#532 Roche Biomedical Products)で製造者推奨に従って染色した。染色すると、100倍で観察したときに、IFUは青りんご色を生成し、赤色に対比染色されたHEp−2細胞と対照的に見える。MICはIFUが見られなかった最低の濃度と定義される。
M.ニューモニエMICを、Tanner and Wu[1992]に記載の方法を用いて測定した。この方法を、接種のおおよその力価を予め測定し、10〜10cfu/mlの耐性でのアッセイに関して10cfu/mLのターゲットでセットできるように改変した。
最小阻害濃度(MIC)は、可視的な生育を阻害した化合物の最低濃度と決定した。MIC終点の決定を補助するためにミラーリーダーを用いた。
本明細書に同定された実施例の各々は、少なくとも1つの例示される塩形態で試験した。特記しない限り、列挙された実施例は、上記の少なくとも1つの生物の株に対して、MIC≦2μg/mlを有していた。ただし、上記の少なくとも1つの生物の株に対して、実施例156,274および303はMIC≧8μg/mlであり、実施例183はMIC=16μg/mlであり、実施例272は上記の生物の株に対して≦16μg/mlで活性を示さなかった。上記したいずれもの生物の少なくとも1つの株に関して、少なくとも1つの実施例はMIC≦2μg/mlを有していた。
Tanner, A.C. and WU, C.C. 1992. Adaptation of sensitive broth micro dilution technique to antimicrobial susceptibility testing of Mycoplasma gallisepticum. Avian Diseases, 36, 714-717.
マイコプラズマ結核H37Rv阻害アッセイ
列挙した化合物について最小阻害濃度(MIC)を、96ウェルフラットボトム・ポリスチレンマイクロタイタープレートで測定した。400μMで開始するニートDMSOでの薬剤の2倍希釈を10回行った。5μlのこれらの薬剤溶液を、95μlのMiddlebrook 7H9培地に加えた(Lines A−H、1〜10列のプレートレイアウト)。イソニアジドを正の対照として用い、イソニアジドの160μ/gmlで開始する2倍希釈法を8回行い、5μlのこの対照曲線を95μlのMiddlebrook 7H9(Difco catalogue Ref.271310)+ADC培地(Becton Dickinson CatalogueRef.211887)(列11、ラインA−H)に加えた。5μlのニートDMSOを列12に加えた(成長およびブランク対照)。
接種菌を約1×10cfu/mlに標準化し、Middlebrook 7H9+ADC培地および0.025%Tween80(SigmaP4780)中で100倍希釈し、H37Rv株(ATCC25618)の最終接種菌を製造した。100μlのこの接種菌を、G−12およびH−12ウェル(ブランク対照)を除く全プレートに加えた。すべてのプレートをシールしたボックス内に置き、末梢ウェルの乾燥を予防し、これらを振盪することなく6日間37℃でインキュベートした。レザズリン溶液を、1個のレザズリン錠剤(レザズリン錠剤、Milk Testing;Ref330884Y VWR International Ltd)を30mlの滅菌PBS(リン酸緩衝セイライン)に溶解することにより調製した。25μlのこの溶液を各々のウェルに加えた。48時間後に蛍光を測定してMIC値を決定した(Spectramax M5 Molecular Devices、励起530nm、発光590nm)。
マイコプラズマ結核H37Rv阻害アッセイの結果
実施例2、4〜13、15A、16〜23、25〜28、31、34〜39、41、43、45、46A、49、51B、53、56、57、64、65、73、74、77、78、80、83、86〜89、91、94〜97、100、101、106、107、109、110、114、116、119〜122、129、131、134〜136、138〜141A、144、147〜149、158、159、162、164A、165、170A、171、173、177、179、180、182、188〜190、193〜194、205、209、211、212、217〜219、225、226、228、232、237、244、251、254、257、258、265、266、270、271、273、274、276、278および282〜307を、マイコプラズマ結核H37Rv阻害アッセイで試験した。実施例2、4〜13、15A、16〜21、27、34、37〜39、45、46A、51B、53、57、65、73、74、77、80、88、89、94、95、106、107、109、110、114、116、120、122、129、131、134〜136、138、139、144、147〜149、158、162、164A、165、170A、171、173、179、180、182、190、193、205、209、211、212、217〜219、225、226、228、237、244、273、276、278、282〜290、292〜298、300、302、304〜306は、MIC値4.0μg/ml以下を示した。実施例4〜6、8、10〜13、15A、16、18、19、21、27、34、39、45、46A、65、73、77、80、88、89、94、95、106、107、109、110、114、116、122、129、135、136、139、144、147〜149、162、164A、165、170A、171、173、179、182、190、205、209、211、212、217〜219、228、237、244、273、276、278、283〜286、290、292〜298、300、304〜306は、MIC値1.7μg/ml以下を示した。

Claims (23)

  1. 式(I):
    Figure 2009543850
    [式中:
    、Z、ZおよびZの2つは、独立して、CR1cまたはNであり、残りは、独立して、CR1cであるか;または
    およびZは一緒になってSであり、ZおよびZの1つはCR1cまたはNであり、他は、独立して、CR1cであり;
    1a、R1bおよびR1cは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によりN−置換されていてもよいアミノ基;またはアミノ基が、(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルから選択されるか;または隣接炭素原子上のR1a、R1bおよびR1cの2つは一緒になって、エチレンジオキシ基を形成してもよく;
    は水素、または(C1−4)アルキルであるか、あるいはRと一緒になって、Y基を形成し;
    Aは(i)基:
    Figure 2009543850
    (式中:RはR1a、R1bおよびR1cと同意義であるか、あるいはオキソまたはアミノメチルであり、nは1または2である)
    であり;
    または、Aは(ii)基:
    Figure 2009543850
    (式中:
    、WおよびWはCRであるか;
    あるいは、WおよびWはCRであり、WはWおよびN間の結合である)
    であり;
    XはO、CR、またはNRであり;
    1つのRは、R1a、R1bおよびR1cと同意義であり、残りの基およびRは水素であるか、あるいは、1つのRおよびRは一緒になってオキソであり、残りは水素であり;
    は水素または(C1−6)アルキルであるか;あるいはRと一緒になってYを形成し;
    は水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
    Yは、CRCH;CHCR;(C=O);CR;CR(C=O);または(C=O)CRであり;
    または、XがCRである場合、RおよびRは一緒になって結合であり;
    Uは、CO、およびCHから選択され;
    は、置換されていてもよい二環式炭素環または各々の環に4つまでのヘテロ原子を含有する複素環(B):
    Figure 2009543850
    (式中、少なくとも1つの環(a)および(b)は芳香族であり;
    は、芳香環の一部である場合、CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合CR14であり;
    は、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または、これに加えて、非芳香環の一部である場合、CR1415であってもよく;
    およびXは、独立して、NまたはCであり;
    は0〜4個の原子のリンカー基であり、これらの原子は、各々独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、これに加えて、非芳香環の一部である場合、CR1415であってもよく;
    は2〜6個の原子のリンカー基であり、Yの原子は、各々独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14であり、これに加えて、非芳香環の一部である場合、CR1415であってもよく;
    14およびR15は、各々独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによりモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニルから選択されるか;または
    14およびR15は、一緒になって、オキソを意味し;
    13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルによりモノまたはジ置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
    xは、各々独立して、0、1または2である)
    である]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシド。
  2. 1a、R1bおよびR1cが、各々独立して、水素、メトキシ、メチル、エチル、シアノ、またはハロゲンである、請求項1記載の化合物。
  3. 1aがメトキシ、シアノ、フルオロ、クロロまたはブロモであり、R1bおよびR1cが水素である、請求項2記載の化合物。
  4. が水素である、前記請求項いずれか1項記載の化合物。
  5. UがCHである、前記請求項いずれか1項記載の化合物。
  6. がNであり、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZがNおよびZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZが一緒になってSであり、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZが一緒になってSであり、ZがCR1cであり、ZがNであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、独立して、CR1cである、
    前記請求項いずれか1項記載の化合物。
  7. が:
    6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
    [1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
    3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
    6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    6−置換7−クロロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
    2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    から選択される、請求項6記載の化合物。
  8. Aが(ia)基であり、nが1であり、Rが水素またはヒドロキシであるか、Aが3−ヒドロキシピロリジン−4−イルメチルまたは4−ヒドロキシピペリジン−3−イルメチルである、請求項6または7記載の化合物。
  9. が:
    Figure 2009543850
    [式中:
    は、CHまたはOであり;
    10は、独立して、水素、ハロゲン、(C1−6)アルキルおよび(C1−6)アルコキシから選択される]
    である、請求項1〜5いずれか1項記載の化合物。
  10. が:
    6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
    2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    から選択される、請求項1〜5いずれか1項記載の化合物。
  11. 、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    がNであり、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    がNであり、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    がNであり、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、独立して、CR1cであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、独立して、CR1cであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、独立して、CR1cであり;
    およびZが一緒になってSであり、およびZおよびZが、独立して、CR1cであり;
    およびZが一緒になってSであり、ZがCR1cであり、ZがNであり;
    およびZがNおよびZおよびZは、独立して、CR1cである、請求項9または10記載の化合物。
  12. Aが(ia)基であり、nが1であり、Rが水素またはヒドロキシであるか、あるいはAが3−ヒドロキシピロリジン−4−イルメチルまたは4−ヒドロキシピペリジン−3−イルメチルである、請求項9〜11いずれか1項記載の化合物。
  13. Aが4−ヒドロキシピペリジン−3−イルメチルである、請求項1〜5いずれか1項記載の化合物。
  14. が:
    6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
    [1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
    3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
    6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    6−置換7−クロロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
    2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    から選択される、請求項13記載の化合物。
  15. 、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    がNであり、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    がNであり、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    がNであり、Z、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZが一緒になってSであり、ZおよびZが、各々独立して、CR1cであり;
    およびZが一緒になってSであり、ZがCR1cであり、ZがNであり;
    およびZがNであり、ZおよびZが、各々独立して、CR1cである、
    請求項13または14記載の化合物。
  16. 1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−2(1H)−キノリノン
    7−フルオロ−1−(2−{4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2(1H)−キノリノン
    6−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−7−キノリンカルボニトリル
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
    6−{[(1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    1−(2−{4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−8−エチル−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    10−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン
    10−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン
    5−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
    8−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−カルボニトリル
    5−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
    5−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
    7−ブロモ−1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5,7−ジフルオロ−2(1H)−キノリノン
    6−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    4−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6,7−ジフルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    6−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    4−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6,7−ジフルオロ−2(1H)−キノキサリノン
    7−クロロ−6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
    6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンフマレート
    6−({[((3R,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    10−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−h]キノリン−9(10H)−オン
    7−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2(3H)−オン
    7−フルオロ−1−[2−(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)エチル]−2(1H)−キノキサリノン
    6−クロロ−4−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン1−オキシド
    6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    7−クロロ−6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    3−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−6(7H)−オン
    1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
    3−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノキサリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−6(7H)−オン
    1−(2−{(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンフマレート
    6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    1−[2−((3S,4S)−3−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    7−クロロ−6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−({[((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−({[((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1(2H)−キノリニル]エチル}−3−ピロリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
    1−[2−((3S,4S)−3−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
    6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−{[({(3R,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−{[({(3R,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    7−クロロ−6−{[({(3S,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    1−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−5−フルオロ−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−5−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
    5−クロロ−3−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−フルオロ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2(1H)−オン
    6−{[({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピロリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6−({[((2S)−4−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−2−モルホリニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    7−クロロ−6−({[((2S)−4−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−2−モルホリニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    1−[2−((2S)−2−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−モルホリニル)エチル]−7−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン
    7−クロロ−6−({[((3S)−1−{2−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    7−クロロ−6−{[({(3S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    5−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−3−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オン
    5−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−3−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オンフマレート
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド
    7−フルオロ−1−(2−{4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン5−オキシド
    4−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−6−(メチルオキシ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−3(4H)−オン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−(メチルオキシ)−2(1H)−キノキサリノン
    2−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
    4−クロロ−2−[({1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ピペリジニル}アミノ)メチル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
    2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    4−クロロ−2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    4−メチル−2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    4−(メチルオキシ)−2−{[(1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    7−フルオロ−2−オキソ−1−[2−(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)エチル]−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカルボニトリル
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−キノリンカルボニトリル
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−4−メチル−2(1H)−キノリノン
    1−(2−{4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−4−(メチルオキシ)−2(1H)−キノリノン
    2−({[((3S)−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
    cis−7−クロロ−6−{[({(3RS,5RS)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−5−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オン
    6−({[((3S,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    6−({[((3S,4R)−4−ヒドロキシ−1−{2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]エチル}−3−ピペリジニル)メチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    4−[2−((3S,4R)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
    1−[2−((3S,4R)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
    6−{[({(3S,4R)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    1−[2−((3R,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
    6−{[({(3R,4S)−1−[2−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)エチル]−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    (+/−)1−(2−{3−(アミノメチル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン 異性体1
    (+/−)1−(2−{3−(アミノメチル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン 異性体2
    ラセミ1−[2−(4−アミノ−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピペリジニル)エチル]−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン;
    から選択される化合物または表1〜7のいずれかに記載の化合物の遊離塩基あるいはその医薬上許容される塩。
  17. 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンまたはその医薬上許容される塩。
  18. 1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン二塩酸塩;
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンベンゾエート;
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンフマレート;
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノン塩酸塩;
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンシトレート;または
    1−(2−{4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}エチル)−7−フルオロ−2(1H)−キノキサリノンL−タートレート。
  19. 4−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンまたはその医薬上許容される塩。
  20. 4−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩;または
    4−[2−((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)エチル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンベンゾエート。
  21. 哺乳動物の細菌感染症の治療方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
  22. 哺乳動物における細菌感染症の治療において用いるための医薬の製造における、請求項1記載の化合物の使用。
  23. 請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
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