JP2010524890A - 化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、三環式含窒素化合物および抗菌剤としてのその使用に関する。

Description

本発明は、新規化合物、それを含有する組成物および結核の治療における使用を含む抗菌剤としてのその使用に関する。
WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO06002047、WO06014580、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561、WO2006081179、WO2006081264、WO2006081289、WO2006081178、WO2006081182、WO01/25227、WO02/40474、WO02/07572、WO2004035569、WO2004089947、WO04024712、WO04024713、WO04087647、WO2005016916、WO2005097781、WO06010831、WO06021448、WO06032466、WO06038172、WO06046552、WO06099884、WO06126171、WO06105289、WO06125974、WO06134378、WO06137485、WO07016610、WO07081597、WO07071936、WO07115947、WO07118130、WO07122258、WO08006648、WO08003690およびWO08009700は、抗菌活性を有するキノリン、ナフチリジン、モルホリン、シクロヘキサン、ピペリジンおよびピペラジン誘導体を開示している。WO2006044405は、EP3受容体アンタゴニストとしてのアリールスルホンアミドを開示している。WO2003084948は、ナトリウムチャンネルブロッカーとしての含窒素ヘテロサイクリック化合物を開示している。
本発明は、式(I):
Figure 2010524890
[式中:
はCHであり、Z、ZおよびZの2つは、独立して、CR1bまたはNであり、残りは、独立してCR1bであり、ZおよびZ間に二重結合を有し;
または、ZおよびZの1つはCR1bまたはNであり、他方は、独立してCR1bであり、ZはOであり、ZはCHであり;
は、ZがCR1bである場合CHまたはCFであり、またはZがNである場合CHであり;
1aおよびR1bは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;ニトロ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;モノ−、ジ−またはトリ−フルオロメチル;モノ−、ジ−またはトリ−フルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によりN−置換されていてもよいアミノ基;アミノ基が1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルから選択されるか;またはR1aおよびZでのR1bは、一緒になって、エチレンジオキシ基を形成し;
または、ZおよびZがCR1bである場合、R1bは:
(C3−6)シクロアルキル;(C3−6)シクロアルコキシ;カルボキシ、(C1−6)アルコキシカルボニル、またはアミノ基が1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルにより置換されていてもよい(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニルオキシム;(C1−4)アルキルオキシカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニルにより置換されているアミノ;アミノ基が(C1−4)アルコキシスルホニル、ヒドロキシ(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ−置換(C1−)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、単環式ヘテロアリールまたは単環式ヘテロアリール−メチルにより置換されていてもよいアミノカルボニル;ベンジルオキシ;フェニル;ベンジル;単環式ヘテロアリール;または単環式ヘテロアリール−メチルであり;
ここに、ヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を含有する5または6員環であり、R1bにおけるヘテロアリールまたはフェニル環は、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよいアミノスルホニルから選択される3個までの基によりC−置換されていてもよく;
は水素、または(C1−4)アルキルであり;
Aは基(i)または(ii):
Figure 2010524890
(式中、A、AおよびAは、独立して、NまたはCRであるか;または
はNであり、AおよびAは一緒になって、O、S、またはNRを形成し;
、YおよびYは、独立して、CHR、COまたはXであり;
はCRであり;
XはNRまたはOである:
ただし、1つを超えるY、YおよびYはXではなく、1つを超える基Y、YおよびYはCOではない:
ただし、Aは、2個までのR基により置換されていてもよい;
はR1aと同意義であるか、またはカルボキシ(C1−4)アルキルまたはアミノ(C1−4)アルキルであり、ここに、該アミノ基は、1または2個の(C1−4)アルキルまたは(C1−4)アルキルカルボニル基によりN−置換されていてもよく;
は水素;メチル;カルボキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ、(C1−4)アルコキシまたはアミノ(ここに、アミノ基は、1または2個の(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキルカルボニルまたは(C1−4)アルキルスルホニル基により置換されていてもよい)により置換されていてもよい(C2−4)アルキルであり;ここに、Rのいずれのアルキル基も、1〜3個のフッ素原子により置換されていてもよい;
Uは、COおよびCHから選択され;
は、4個までのヘテロ原子を含有する置換されていてもよい二環式カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環系(B):
Figure 2010524890
(ここに、環(a)および(b)の少なくとも1つは芳香族であり;
は、芳香環の一部である場合CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合CR14であり;
は、芳香環または非芳香環の一部である場合N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または非芳香環の一部である場合、加えて、CR1415であってもよく;
およびXは、独立して、NまたはCであり;
は0〜4個の原子リンカー基であり、その各々の原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合、独立して、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
は、2〜6個の原子リンカー基であり、Yの各々の原子は、独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14であり、または、非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
14およびR15は、各々独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによりモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニルから選択されるか;または
14およびR15は、一緒になってオキソを意味し;
13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルにより1または2置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
xは、各々独立して、0、1または2である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはN−オキシドを提供する。
本発明はまた、哺乳動物、特にヒトの結核を含む細菌感染症の治療方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩またはN−オキシドを投与することを含む方法を提供する。
本発明はまた、哺乳動物における結核を含む細菌感染症の治療に用いるために医薬の製造における、式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩またはN−オキシドの使用を提供する。
本発明はまた、式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩またはN−オキシド、および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
一の特定の態様において、Y、YおよびYはCHであり、YはCHである。
Figure 2010524890
他の特定の態様において、YおよびYはCHであり、YはCHであり、YはXである。
Figure 2010524890
他の特定の態様において、Aは基(i)であり、YはCHであり、YはCHであり、YはCOであり、YはNRである。
Figure 2010524890
他の特定の態様において、Aは基(ii)であり、YはCHであり、YはCHであり、YまたはYの1つはXであり、他はCHである。
Figure 2010524890
さらなる態様において:
(1)A、AおよびAは、各々、CRであり;
(2)AはNであり、AおよびAは、各々、CRであり;
(3)AはNであり、AおよびAは、一緒になってSであり:または
(4)AはCRであり、AおよびAは、各々、Nである。
特定の態様において:
(1)ZはCHであり、Z、ZおよびZは、各々独立して、CR1bであり;
(2)ZはCHであり、ZはNであり、ZおよびZは、独立して、CR1bであり;
(3)ZはCHであり、ZおよびZはNであり、ZはCR1bであり;
(4)ZはCHであり、ZはNであり、ZおよびZは、独立して、CR1bであり;
(5)ZはCHであり、ZはOであり、ZおよびZは、独立して、CR1bであり;または
(6)ZはCH、ZおよびZはNであり、ZはCR1bである。
Figure 2010524890
特定の態様において、R1aおよびR1bは、各々独立して、水素、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキルチオ、(C1−4)アルキル、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシメチルまたはハロゲン;さらに特別には、水素、メトキシ、メチル、エチル、シアノ、またはハロゲンである。特に、ZまたはZでのR1b置換基は、メチル、シアノまたはCH=CHCOHである。
ある具体例において、R1aおよびR1b基の1つだけが水素以外である。特定の具体例において、R1aはメトキシ、シアノまたはハロ、例えばフルオロ、クロロまたはブロモであり、R1bは水素である。
他の具体例において、2つの基R1aおよびR1bは、水素以外である。特に、R1aはフルオロであり、R1bは水素以外、例えば、フルオロ、エチルまたはメトキシである。
他の具体例において、ZおよびZの1つがCR1bである場合、R1bはシアノ、メチルおよびCH=CHCOHから選択される。
特定の態様において、本発明は、式(IA)、(IB)および(C):
Figure 2010524890
で示される化合物である。
特定の態様において、Rは水素である。
の具体的な例としては、水素;置換されていてもよいヒドロキシ;置換されていてもよいアミノ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;1−ヒドロキシ−(C1−4)アルキル;置換されていてもよいアミノカルボニルが挙げられる。より具体的には、R基は水素;CONH;1−ヒドロキシアルキル、例えばCHOH;置換されていてもよいヒドロキシ、例えばメトキシ;置換されていてもよいアミノ;およびハロゲンであり、特に、フルオロである。最も特別には、Rは水素、ヒドロキシまたはフルオロである。
特定の態様において、R基の1つは水素以外であるか、R基は水素ではない。
特定の態様において、AおよびAにより形成されたNRにおけるRは水素またはメチルである。
さらに具体的には、Aは:
Figure 2010524890
から選択される基である。
さらにより具体的には、Aは:
Figure 2010524890
[*相対立体化学は、いずれかまたは両方のcisジアステレオマーを含む]
から選択される基である。
ある具体例において、UはCHである。
ある具体例において、Rは、少なくとも1つがNまたはNR13である2〜4個のヘテロ原子を含む8〜11個の環原子を有する芳香族ヘテロサイクリック環(B)であり、特定の具体例において、Yは2〜3個のヘテロ原子を含有し、これらの1つがSであり、1〜2個がNであり、1個のN原子がXに結合している。
別の具体例において、ヘテロサイクリック環(B)は、置換されていてもよいベンゾ、ピリド、ピリダジノおよびピリミジノから選択される芳香環(a)および非芳香環(b)を有し、Yは3個の原子を有し、少なくとも1つはテロ原子であり、O、S、CHまたはNR13(ここに、R13は水素以外である)でXに結合し、Nを介してNHCOでXに結合しているか、あるいはO、S、CHまたはNHでXに結合する。特定の態様において、環(a)は、芳香族窒素を含有し、より特別には、環(a)はピリジンである。
環(B)の例としては置換されていてもよい以下の基が挙げられる:
(a)および(b)芳香族
1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル,
1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル,
3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリド−2−イル,
3H−キナゾリン−4−オン−2−イル,
ベンズイミダゾール−2−イル,
ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル,
ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル,
ベンゾフル−2−イル,
ベンゾチアゾール−2−イル,
ベンゾ[b]チオフェン−2−イル,
ベンゾキサゾール−2−イル,
クロメン−4−オン−3−イル,
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル,
イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル,
インドール−2−イル,
インドール−6−イル,
イソキノリン−3−イル,
[1,8]−ナフチリジン−3−イル,
オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル,
キノリン−2−イル,
キノリン−3−イル,
キノキサリン−2−イル,
ナフタレン−2−イル
1,3−ジオキソ−イソインドール−2yl,
1H−ベンゾトリアゾール−5−イル,
1H−インドール−5−イル,
3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル,
3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル,
3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル,
3H−キナゾリン−4−オン−6−イル,
ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル,
ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル,
ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル,
ベンゾチアゾール−5−イル,
ベンゾチアゾール−6−イル,
シンノリン−3−イル,
イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル,
ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル,
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル,
ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル,
ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル,
ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル,
ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル,
キナゾリン−2−イル,
キノキサリン−6−イル,
チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル,
チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル,
チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル,
チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル,
チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル,
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル,
2H−イソキノリン−1−オン−3−イル
Figure 2010524890
[→は結合位置である]
(a)が非芳香族
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル,
(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル,
3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル,
3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル,
3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル,
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル,
3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル,
Figure 2010524890
[→は結合位置である]
(b)が非芳香族
1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ1l−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル,
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル,
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル(ベンゾキサゾール−2(3H)−オン−6−イル;6−置換ベンゾキサゾール−2(3H)−オン)
3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル,
3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル,
3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル,
4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル),
4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル),
4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル,
4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[1,5]チアゼピン−7−イル,
5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル,
1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン−7−イル(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル),
2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル,
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]チアジン−7−イル,
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル,
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル,
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル,
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル,
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル,
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル,
3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル,
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル,
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル,
3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル,
6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル,
1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−7−イル,
2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル,
6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル(3−置換5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−6(7H)−オン),
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル,
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル,
6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル,
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル,
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル,
2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル,
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル,
2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン,
2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン,
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル,
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル,
5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル,
2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル,
7−置換2H−クロメン−2−オン,
7−置換2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン,
2−置換6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン,
8−置換2H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン,
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル,
2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル
Figure 2010524890
[→は結合位置である]
ある具体例において、R13は、環(a)である場合、Hであるか、あるいは環(b)である場合、さらに(C1−4)アルキル、例えばメチルまたはイソプロピルである。より詳細には、環(b)において、NR13がXに結合している場合R13はHであり、NR13がXに結合している場合(C1−4)アルキルである。
さらなる具体例において、R14およびR15は、独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される。さらに詳細には、R15は水素である。
より詳細には、R14は、各々独立して、水素、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、ニトロおよびシアノから選択される。さらにより詳細には、R14は、水素、フッ素またはニトロから選択される。
最も特別には、R14およびR15は、各々Hである。
詳細には、R基は:
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル(6−置換3−メチル−1,3−ベンゾキサゾール−2(3H)−オン)
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル(6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン)
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)
4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル
6−ニトロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル
8−ヒドロキシキノリン−2−イル
ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル
ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル
ベンゾチアゾール−5−イル
チアゾロ−[5,4−b]ピリジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル(6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン)
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル(6−置換7−クロロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン)
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
2,3−ジヒドロ−5−カルボニトロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル(7−置換2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−カルボニトリル)
2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル,
2−置換4−クロロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
2−置換4−クロロ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−メチル−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−メチルオキシ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
7−置換2H−クロメン−2−オン
7−置換2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル
8−置換2H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)
5−クロロ−1−ベンゾチオフェン−2−イル
6−クロロ−1−ベンゾチオフェン−2−イル
1−ベンゾチオフェン−5−イル
1−メチル−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−6−イル
イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−7−イル
1−メチル−1H−インドール−2−イル
2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル
Figure 2010524890
Figure 2010524890
[→は結合位置である]
特に、
6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
6−置換7−クロロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル,
Figure 2010524890
[→は結合位置である]
本明細書において用いられる場合、「アルキル」なる語は、直鎖または分岐鎖を有する基、例えば、適当には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを包む。「アルケニル」なる語はそれに応じて解釈されるべきである。
ハロまたはハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを包む。
ハロアルキル部分は1〜3個のハロゲン原子を含む。
本発明の範囲内の化合物はヘテロシクリル基を含み、そのヘテロシクリル基の特性に応じて2種以上の互変異性型にて存在してもよく;このような互変異性型のすべては本願発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物のいくつかは水性または有機溶媒のような溶媒から結晶化または再結晶化してもよい。そのような場合には、溶媒和物が形成され得る。本願発明はその範囲内に、凍結乾燥のような方法により製造され得る、水和物および可変量の水を含有する化合物を含んでいる化学量論的溶媒和物を含む。
さらには、「式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩またはN−オキシド」のような語句は、式(I)で示される化合物、式(I)のN−オキシド、式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩、またはこれらの医薬上許容される組み合わせを含むことを意図することが理解されるであろう。
式(I)で示される化合物は医薬組成物での使用を意図としているので、具体的な実施形態において、それらは実質的に純粋な状態、例えば、少なくとも60%純度、より適切には少なくとも75%の純度、詳細には少なくとも85%の純度、特に少なくとも98%の純度(%は重量基準に対する重量)にて提供されることがすぐに理解されるであろう。該化合物の純粋でない調製物は医薬組成物に使用される、より純粋な剤形を調製するために用いてもよい;これらの化合物のあまり純粋でない調製物は、少なくとも1%の、より適切には少なくとも5%、およびより詳細には10%の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩またはN−オキシドを含まなくてはならない。
本発明における具体的な化合物は、実施例に記載の化合物およびその医薬上許容されるN−オキシドまたは塩を含む。
上記した式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩は、酸付加塩または四級アンモニウム塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸もしくはリン酸のような鉱酸、または酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸もしくは酒石酸のような有機酸との塩を含む。式(I)で示される化合物はまた、N−オキシドとして調製されてもよい。本願発明はこのようなすべての誘導体に及ぶものである。
ある種の式(I)で示される化合物は、光学異性体、例えばジアステレオ異性体および全ての比率での異性体の混合物、例えばラセミ混合物にて存在してもよい。本願発明はこのようなすべての形態、具体的には純粋な異性体を含む。異なる異性体は、一の異性体を他の異性体から慣用的方法により分離もしくは分割してもよく、または所定の異性体を慣用的な合成方法により、もしくは立体特異的合成もしくは不斉合成により得てもよい。ある種の式(I)で示される化合物は多形体として存在することができ、本発明はかかる多形体を包含する。
本発明のさらなる態様において、式(I)で示される化合物、およびその医薬上許容される塩またはN−オキシドを調製する方法が提供され、その工程は、式(II)で示される化合物を、式(IIIA)で示される化合物:
Figure 2010524890
[式中:
、Z、Z、Z、Z、AおよびR1aは、式(I)の記載と同意義であり、QおよびQは両方、AにおけるYに結合し、QはHであり、QはN(R20)R2’であるか、またはQおよびQは、エチレンジオキシまたはオキソを一緒に形成し、R20はURまたはそれに変換可能な基であり、R2’は、Rまたはそれに変換可能な基であり、R、UおよびRは、式(I)の記載と同意義であり、Lは、ブロモのごとき脱離基である]
と反応させて式(X):
Figure 2010524890
で示される化合物を得て、次いで任意選択的にまたは必要に応じてQおよびQをNRURに変換し、いずれかの可変基を相互変換し、および/または医薬上許容される塩、その溶媒和物またはN−オキシドを生じる。
(II)および(IIIA)の反応は、Pd(dba)(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))をキサントホス(4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン)およびCsCOを用いてパラジウムで触媒されるカップリングである(Ligthart. G. et at., Journal of Organic Chemistry (2006), 71(1), 375-378を参照)。
およびQがエチレンジオキシを一緒に形成する場合、ケタールは、例えば、HCl水溶液またはトリフルオロ酢酸との慣用的な酸加水分解処理、およびアミンNHR2’20による慣用的な還元アルキル化によるNRURへの変換(例えば、Nudelman, A., et al,Tetrahedron 60 (2004) 1731-1748を参照)、次いで必要な置換アミンへの変換、またはジクロロメタン/メタノール中のトリアセトキシボロヒドリドナトリウムのごときNHRURとの直接結合により、ケトンに変換されてもよい(QおよびQが一緒にオキソを形成する)。
利便的に、R20およびR2’のうちの1つがt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニルまたはトリフルオロアセチルのごときN−保護基である。これは、当業者により周知であるいくつかの方法、例えば、慣用的な酸加水分解(例えば、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン、塩酸/ジクロロメタン/メタノール)、または炭酸カリウム/メタノールにより取り除かれてもよい(例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis, T.W. GreeneおよびP.G.M. Wuts, Wiley-Interscience, 1999を参照のこと)。遊離アミンは、アシル誘導体RCOWによるアミド形成のごとき慣用的な手法により、UがCOであるか、UがCHである化合物においては、塩基の存在下におけるハロゲン化アルキルRCH−ハロゲン化物によるアルキル化、アシル誘導体RCOWによるアシル化/還元化または慣用的な条件下におけるアルデヒドRCHOによる還元アルキル化により、NRURに変換される(例えば、Smith, M.B.; March, J.M. Advanced Organic Chemistry, Wiley-Interscience 2001を参照)。適当な条件は、(メタノール/クロロホルム/酢酸中の)シアノボロヒドリドナトリウムを含む。アミン(IIIA)が塩酸塩である場合、酢酸ナトリウムが緩衝液反応物に添加されてもよい。トリアセトキシボロヒドリドナトリウムは代替的な還元剤である。
必要とするR基を含む適当な試薬は、公知の化合物であるか、または公知の化合物に類似して調製されてもよく、例えば、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210,WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2006014580、WO2004/035569、WO2004/089947、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561、WO06132739、WO06134378、WO06137485、WO06081179、WO06081264、WO06081289、WO06081178、WO06081182、WO07016610、WO07081597、WO07071936、WO07115947、WO07118130、WO07122258、WO08006648、WO08003690、WO08009700、WO2007067511およびEP0559285を参照のこと。
本発明は、式(X)で示される化合物であって、QがHであり、QがN(R20)R2’であり、R20が水素である化合物をさらに提供する。
式(II)で示される化合物は、以下のスキーム1a〜c:
Figure 2010524890
(式中、Zは、Nであり、ZおよびZは、両方CHである)により調製されてよい。ブロモ誘導体(V)がPd/Cを用いて水素化されて(IV)が得られてもよい。HBrによる脱メチル化は化合物(II)を生じる。
Figure 2010524890
市販のブロモピリジン(1)とアンモニアとの減圧下における反応は、アミノピリジン(2)を生じる。次いで、水素化は不安定なジアミノピリジン(3)を供し、これはグリオキシル酸で迅速に縮合されて7−フルオロピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(4)を生じる。
Figure 2010524890
クロロピリジン(1)がアンモニアと反応されてアミノピリジン(2)を生じ、パラ−メトキシベンジルアルコールのアニオンと反応されてエーテル(3)が得られる。ニトロ官能基の還元は、ジアミノピリジン(4)を生じ、次いでブロモアセテートでアルキル化されてエチルエステル(5)が得られる。熱環化は(6)を供し、次いで酸化されて(7)を生じる。これがトリフラート(8)に変換され、臭化物で置換され、(9)を供する。メトキシドによる置換は、ビス−エーテル(10)を生じ、次いで、硝酸セリウムアンモニウムによるパラ−メトキシベンジルエーテルの分裂が3−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−6(4H)−オン(11)を供する。
本発明の別の態様において、式(I)で示される化合物であって、ZおよびZが両方窒素である化合物、およびその医薬上許容される塩またはN−オキシドを調製する方法が提供され、その方法は、式(VIa)または(VIb):
Figure 2010524890
[式中、AおよびR1aは式(I)の記載と同意義であり、QおよびQは両方、AにおけるYに結合し、QはHであり、QはN(R20)R2’であるか、またはQおよびQは一緒にエチレンジオキシまたはオキソを形成し、R20は、URまたはそれに変換可能な基であり、R2’はRまたはそれに変換可能な基であり、R、UおよびRは式(I)の記載と同意義である]
で示される化合物を、(i)ブロモ酢酸エチルと反応させ、次いで環化および酸化させるか、あるいは(ii)オキソ酢酸エチル(エチルグリオキシレート)と反応させ、次いで環化させ、次いで、任意選択的にまたは必要に応じて、R20およびR2’をURおよびRに変換させ、いずれかの可変基を相互変換し、および/または医薬上許容される塩、その溶媒和物またはN−オキシドが得られることを含む。
反応の変形型(i)は、(炭酸カリウムのごとき)塩基条件下におけるブロモ酢酸エチルによる選択的なアルキル化(2,3−ジアミノピリジンのアルキル化におけるこの選択性の例について、Yoshizawa, H. et al., Heterocycles (2004), 63(8), 1757-1763を参照のこと)、(t−ブトキシドカリウムのごとき)強力な塩基条件下における熱環化、次いで慣用的な条件下における二酸化マンガンによる酸化(例えば、 Smith, M.B.; March, J.M. Advanced Organic Chemistry, Wiley-Interscience 2001を参照)である。
反応の変形型(ii)は、トルエン中で行われてもよく、熱により環化が施される。別法として、イミンはボロヒドリドナトリウムにより還元され、次いで(カリウムt−ブトキシドのごとき)強い塩基条件下における環化され、変形型(i)に関して酸化されうる。
後の変換は、上述のごとく実施されてもよい。
式(VIa)および(VIb)で示される化合物は、下記スキーム2:
Figure 2010524890
により調製されてもよい。
式(VIIIa/b)から(VIIa/b)で示される化合物の変換は、任意選択的に炭酸水素ナトリウムのごとき塩基の存在下において、あるいはNaHまたはt−ブトキシドカリウムのごとき強い塩基中の場合において、慣用的な条件下で生じる(例えば、Smith, M.B.; March, J.M. Advanced Organic Chemistry, Wiley-Interscience 2001を参照)。次いで、化合物(VIa/b)は慣用的な条件下で接触水素化を介して(VIIa/b)から調製されてもよい(例えば、Smith, M.B.; March, J.M. Advanced Organic Chemistry, Wiley-Interscience 2001を参照)。
本発明の別の態様において、式(I)で示される化合物であって、ZおよびZが両方窒素である化合物、およびその医薬上許容される塩またはN−オキシドを調製する方法が提供され、その方法は、式(IX)の化合物を、式(IIIA):
Figure 2010524890
[式中、Pは保護基であり、残りの変換可能な基は、前述と同意義である]と反応させ、次いで生じたジヒドロ誘導体を酸化させることを含む。利便的に、Lはクロロまたはヨードであり、反応は、Pd(dba)(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))をキサントホス(4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン)およびCsCOと一緒に用いるパラジウム触媒カップリングである(Ligthart. G. et al., Journal of Organic Chemistry (2006), 71(1), 375-378)。代替的に、Lは、(HO)Bであってもよく、カップリング反応はCu(OAc)により触媒されてもよく、例えば、 B.K.Singh et al, Organic Letters, 2006, 1863(チャンカップリング)を参照のこと。代替的に、Lはブロモであってもよく、高温(例えば、125℃)にて1,4−ジオキサン中のCu(I)ヨウ化物、シクロヘキシルジアミンおよびKCOでカップリングは生じる。(IIIA)がN−保護基、例えば、BOCを有する場合、直交保護は、CBZのごとき異なる保護基であるPを必要とする。これらの保護基は明確に消滅させることができる。酸化工程は、慣用的な条件下で二酸化マンガンを用いて利便的に行われる(例えば、Smith, M.B.; March, J.M. Advanced Organic Chemistry, Wiley-Interscience 2001を参照)。
式(IX)で示される化合物は、下記スキーム:
Figure 2010524890
により調製されてもよい。
クロロピリジン(1)のアミノ分解は、アミノピリジン(2)を供し、それが水素化されて不安定なジアミノピリジン(3)を生じる。ブロモアセテートによるアルキル化は(4)を生じ、tert−ブトキシドカリウムを用いて環化され、(5)が得られる。クロロギ酸ベンジルによる保護は(6)を供する。
式(I)で示される化合物であって、ZがNであり、ZがCR1bであり、ZがOであり、ZがCHである化合物は、下記スキーム
Figure 2010524890
により調製されてもよい。
ブロムアセトアミド中間体(A)によるフェノールのO−アルキル化(1)(この置換パターンのタイプを有するフルオロピリジンの調製について、Reiffenrath, V. et al, Angewandte Chemie (1994), 106(13), 1435-8を参照のこと)は、エーテル(2)を供し、反応の塩基条件下で環化して主にオキサジノン中間体(3)を生じ(この方法により調製されたピリド[1,4]オキサジノンの例について、Ma, T. et al, Hecheng Huaxue, 2003, 11(6), 513を参照のこと)、その後、任意選択的または必要に応じて、QおよびQをNRURに変換し、いずれかの可変基を相互変換し、および/または医薬上許容される塩、その溶媒和物またはN−オキシドを形成する。
1a、R1b、R、AおよびRの相互変換は慣用的である。例えば、R1aアルコキシカルボニルは、加水分解によりR1aカルボキシに変換されてもよく、代わりに、慣用的な手順によりR1aアミノカルボニルおよびシアノに変換されてもよい。R1aハロは、慣用的なハロゲン化反応、例えば、クロロ基をR1bに導入する酢酸中のクロロスクシニミドによる塩素化により導入されてもよい。任意選択的に保護ヒドロキシ基を含む化合物において、適当な慣用的なヒドロキシ保護基は、分子のうちの残りを分裂させることなく取り除かれてもよく、アシルおよびアルキルシリル基を含む。N−保護基は、慣用的な方法により取り除かれる。
例えば、R1aまたはR1bメトキシは、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Ireland et al, J. Amer. Chem. Soc., 1973, 7829に記載される一般的な方法)またはHBrによりR1aまたはR1bヒドロキシに変換可能である。ハロゲン化物などの脱離基を有する適当なアルキル誘導体によるヒドロキシル基のアルキル化は、R1aまたはR1bで置換されたアルコキシを生じる。R1aハロゲンは、金属触媒カップリング反応を用いて、例えば、Synlett (2003), 15, 2428-2439およびAngewandte Chemie, International Edition, 2003, 42(44), 5400-5449に総説されるごとき銅を用いて、慣用的な手法によりその他のR1a、例えば、ヒドロキシ、(チオールを介する)アルキルチオールおよびアミノに変換可能である。R1aフルオロは、メタノール中のメトキシドナトリウムによる処理によりメトキシドに変換されてもよい。ブロモのごときR1bハロは、M. A. Alonso et al, Tetrahedron 2003, 59(16), 2821またはP.Imming et al, Eur. J. Med. Chem., 2001, 36 (4), 375の一般的な方法により導入されてもよい。クロロのごときR1bハロは、N−クロロスクシニミドによる処理により導入されてもよい。ブロモのごときR1aまたはR1bハロは、N,N−ジメチルホルムアミド中の銅(I)シアン化物による処理により、シアノに変換されてもよい。R1aまたはR1bカルボキシルは、R1aまたはR1bシアノによる慣用的な加水分解により得られてもよく、このカルボキシルは、慣用的な還元によりヒドロキシメチルに変換されてもよい。
式(II)、(V)および(IX)で示される化合物は、公知の化合物であるか、または公知の化合物に類似して調製されてもよく、例えば、キナゾリノンおよびキナゾリンは、T.A. Williamson in Hererocyclic Compounds, 6, 324 (1957) Ed. R.C. Elderfieldに記載されるごとき標準的な経路により調製されてもよい。ナプチリジンは、Comprehensive Heterocyclic Chemistry, Volume 2, Ed A.J. Boulton and A. McKillopに記載される経路と類似する経路により調製されてもよい。
(V)のごとき4−ハロゲン誘導体は、市販されているか、または当業者に公知の方法により調製されてもよい。A−4−ブロモ−置換基は、DMF中の三臭化リン(PBr)による反応により、キノリン−またはナプチリジン−4−オンから調製されてもよい。4−クロロキナゾリンは、オキシ塩化リン(POCl)または五塩化リン、PClとの反応により、対応するキナゾリン−4−オンから調製される。
式(II)および(V)で示される化合物においては、例えば、WO2004/035569、WO2004/089947、WO02/08224、 WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210,WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06014580、WO06134378、WO06137485を参照のこと。
式(IIIA)および(IIIB)で示される化合物は、QがHであり、QがN(R20)R2’であり、R20が水素であるか、またはQおよびQが一緒にオキソを形成する化合物を含み、公知の化合物であり、あるいは公知の化合物に類似して調製されてもよい。
Aが基:
Figure 2010524890
である場合、式(I)で示される化合物は、式(II)の化合物と式(IIIA’)の化合物:
Figure 2010524890
との反応により調製されてもよい。
式(IIIA’)で示される化合物であって、LがB(OH)である化合物は、下記スキーム:
Figure 2010524890
により調製されてもよい。
ヒドロキシピリジン(1)は、ヨウ化されてヨードピリジン(2)を生じ、パラジウム触媒下でcis−プロペニルボロン酸と反応して(3)を生じる。(4)に対するアリル化は、グラブス第2世代触媒を用いるメタセシス環化の基質を提示し、ピラノピリジン(5)を供する。これは、金属酸化され、リチオがボロン酸(6)に転換されうる。次いで、式(II)で示される化合物とのチャンカップリングはN−アリール中間体(7)を生じる。式(I)で示される化合物は、直接的に、アミンNHRURを用いてオレフィンに対する擬似マイケル付加、あるいは、間接的に、O−ベンジルヒドロキシルアミンの擬似マイケル付加、次いで還元および再芳香族化によりアミン(10)とし、次いで標準的な還元アルキル化のごとき上述されるNHRURへの変換のいずれかにより入手されてもよい。
式(IIIB)で示される化合物であって、Aが基(ii)であり、A、AおよびAがそれぞれCRであり、Y、YおよびYがそれぞれCHRであり、YがC−OHである化合物は、下記スキーム:
Figure 2010524890
により調製されてもよい。
シアノ誘導体(45)の還元、その後のシリル保護基の加水分解は、脂肪族アミン上において選択的に保護されうるアミノアルコール(xx)を供し、(xxx)を生じる。
式(IIIA)または(IIIB)で示される化合物であって、A、AまたはAが式(I)で定義されるヘテロ原子である化合物は、下記のスキーム3〜8:
Figure 2010524890
に記載されるごとく慣用的な経路により調製されてもよい。
アンモニアおよびプロピオン酸メチルによるケトン(14)の縮合は、ピリジン(15)を供し、対応するトシレート(16)(文献で公知であり、Glase, S. et al, Journal of Medicinal Chemistry (1995), 38(16), 3132-7を参照のこと)に変換され、次いでベンジルアミンによる置換および水素化分解によりアミノピリジン(17)に変換されうる(関連する化学に関してGlase, S. et al, (1995)を再度参照のこと)。別法として、ピリジン(15)の塩素化、次いでアミノ分解(Li, J. et al, Journal of the American Chemical Society (2005), 127(36), 12657-12665を参照のこと)もまた、アミン(17)を供しうる。
Figure 2010524890
シクロヘキサノン(27)は、文献の手法(Drescher, K. ら、 WO2006040178)に従って、カルバメート(28)に変換され、それによりニトロピリジン(29)に変換されうる。水素化は、第2級アミノ基の脱保護を伴ってニトロ基をアミノに還元し、(30)を生じる。
基は、下記のスキーム4a:
Figure 2010524890
により、(30)(スキーム4)中の環に導入されてもよい。
(Murahashi, S. et al, Journal of Organic Chemistry (1993), 58(11), 2929-30の方法により調製される)ラセミ体トランスヒドロキシケトン(1)のシリル化は、エーテル(2)を生じる。これは、二炭酸ジ−tert-ブチルの存在下で水素化されて保護アミノケトン(3)が得られる。次いで、これは、メタノールに1M アンモニア中の1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノンによる処理に付されてニトロピリジン(4)が供され、スキーム4のごときアミンに還元されうる。
Figure 2010524890
ケトン(28)は、Costantino, L. et al, Farmaco (2000), 55(8), 544-552の方法によりヒドラジンおよびグリオキシル酸と縮合されて(34)が得られてもよく、三臭化リンによる処理により対応する臭化物に変換され(35)、次いで上述のごとく代表的な最終化合物(IIIA)または(IIIB)に転換されうる。
Figure 2010524890
ケトン(37)はジメチルホルムアミドジメチルアセタールまたはトリス(ジメチルアミノ)メタンと縮合されて(38)を生じ、次いでグアニジン塩酸塩により(39)を生じる(このヘテロ環のタイプのより関連する例に関して、Marinko, P. et al, Journal of Heterocyclic Chemistry (2000), 37(2), 405-409を参照のこと)。代表的な最終化合物(IIIA)または(IIIB)への転換は、上述のごとくである。
Figure 2010524890
ケトン(41)は臭素化されて(42)を生じうる。チオウレアによる縮合は、主にアミノチアゾール(43a)を供する。この化学型の例について、Kanwar, S. ら、 WO2006117614、Rao, D. (2004) GB 2394951およびSchneider, C. ら、 Journal of Medicinal Chemistry (1987), 30(3), 494-8を参照のこと。尿素による(42)の反応は、同様に、対応するアミノオキサゾール(43b)を生じる(例えば、Xiang, J. et al, Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2005), 15(11), 2865-2869を参照)。N−アセチルグアニジンとの同様の反応は、対応するアミノイミダゾール誘導体(43c)を供し、例えば、Ahmad, S. et al, Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2004), 14(1), 177-180を参照のこと。
Figure 2010524890
市販のケトン(44)とトリメチルシリルシアニドとの反応は、シアノヒドリン(45)を供し(類似の関連する実施例について、Coe, J. らのWO 2005007630を参照のこと)、容易に酸で脱水されてオルフィン(46)を生じうる(Napier, J. ら、出願:EP 86-106200 19860506を参照)。次いで、ltenbach, R. Journal of Medicinal Chemistry (2004), 47(12), 3220-3235の方法によるシアノボロヒドリドナトリウムによる還元は、飽和類似物(47)を生じ、さらにラネーニッケル水素化による還元は、ジアミノ誘導体(48)を生成する(DeBernardis, J. et al, Journal of Medicinal Chemistry (1985), 28(10), 1398-404を参照のこと)。次いで、カルバメートとしての脂肪族アミノ基の選択的保護は(49)を供する。
におけるR基は、下記スキーム9:
Figure 2010524890
により導入されてもよい。
エノールエーテル(1)の加水分解は、エボキシド化されうる不飽和ケトン(2)を供し、(3)が得られる。塩基性アルミナを用いる再転位は、ヒドロキシルエノン(4)を生じ、次いで1,1−ジメチルエチルカルバメートのマイケル付加が(5)を供する。1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノンを用いる付加環化はニトロピリジン(6)を生成し、次いで水素化はアミノピリジン(7)を生じる。
式(IIIA)または(IIIB)で示される化合物であって、Y、YまたはYが式(I)で定義されるXまたはCOである化合物は、下記スキーム10〜18:
Figure 2010524890
に記載されるごとき慣用的な経路により調製されてもよい。
市販のアミン(45)は、NaNOおよびHSO、次いでKIと反応されて(46)を生じうる[Tetrahedron 2002, 43(51), 9377-9380を参照]。次いで、このヨウ化物は、保護アミノアクリレートとのヘック反応を得て化合物(47)を生じうる[Org. lett. 2001, 3(13), 2053−2056を参照]。このアクリレートの二重結合は、パラジウムおよび水素を用いて還元されて飽和類似体が得られ[Org. lett. 2001, 3(13), 2053−2056を参照]、次いでエステルを還元して、トリエチルホウ水素化物リチウム[Org. lett. 2001, 3(13), 2053-2056を参照]またはNaBH+LiI[Tetrahedron 2005, 61(45), 10748-10756を参照]のいずれかの使用により(48)が得られてもよい。ミツヌボ(Mitsunubo)条件下における最終的な環化は、中間体(44)を生じうる[Tetrahedron Asymmetry 2001, 12(12), 1689-1694を参照]。
Figure 2010524890
フェノール(49)は、多くの経路により合成されてもよい。例えば、市販のアルデヒド(50)はニトロエタノールと縮合してピラン(51)を生じうる[J. Med. Chem. 2006, 49(23), 6848-6857]。LiAlHを用いる(51)の還元、次いでパラジウムおよび水素による還元は、化合物(52)を生じうる[Bioorg. & Med. Chem. Lett. 2004, 14(1), 47-50を参照]。第1級アミンの保護は、BocOを用いて所望のフェノール(49)を生じることができる[J. Med. Chem. 2006, 49(15), 4497 - 4511]。
Figure 2010524890
この経路は、RajanBabu, T. et al, Organic Letters, 2001, 3, 2053により記載されるごとく関連する構造の合成に基づく。市販のアニリン(1)のニトロ化は、メタ−ニトロ誘導体(2)を生じ、(3)として保護することができる。酢酸パラジウム(II)により触媒される2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−2−プロペン酸メチルによるヘック反応は、(4)を生じ、次いで、水素とロジウム触媒を用いる二重結合の選択的な還元は、(5)を生じる。次に、エステルは、第1級アルコール(6)に還元され、次いでメシラート(7)として活性化されうる。付随する環化を有するニトロ基の水素化は(8)を生じる。両方のBOC保護基を取り除く前にCBZ基を用いて遊離アミンを保護してからジアミン(10)を得ることが必要である。脂肪族アミノ基の選択性保護は、(11)を供する。
Figure 2010524890
市販のアミン(15)は、ジアゾ化、次いでヨウ素化を通してヨウ化物(16)変換されうる[J. Org. Chem. 2004, 69(5), 1752−1755]。この生じたヨウ化物は、アリルチン(tin)とのスチィルカップリングを経て化合物(17)を生じる[J. Org. Chem. 2006, 71(18), 6863−6871]。ジヒドロキシル化、次いでTsClによる選択性保護はトシレートを生じる(14)[J. Am. Chem. Soc. 1996, 118(9), 2301−2302]。このニトロ化合物(18)は、自発環化される対応するアニリンに還元されてテトラヒドロキノリン(19)を生じる[Org. lett. 2001, 3(13), 2053-2056]。中間体(19)はクロロギ酸ベンジルを用いて窒素において保護をしてCBZ中間体を生じうる。メシレートとしてのアルコールの活性化およびアジ化ナトリウムによる置換はアジ化物を供する。アジ化物の還元および二炭酸ジ−tert−ブチルによる対応するアミンの保護は、式(IIIB)のBOCで保護された第1級アミンを供する。
Figure 2010524890
化合物(13)(スキーム10)は酸(20)に加水分解され[J. Org. Chem. 2006, 71(15), 5625-5630]、次いでアミドカップリング反応を介して環化されて[J. Heterocyclic Chem. 1982, 19(2), 401−406またはChemical & Pharmaceutical Bulletin 2005, 53(11), 1387−1391]化合物(21)を生じうる。
Figure 2010524890
式(IIIA)の化合物26および27は、上述のスキーム14aにより調製され、式(II)または(IX)で示される化合物とカップルされうる。特に、化合物26の式(IX)で示される化合物とのカップリングは、高温(例えば125℃)にて1,4−ジオキサン中のヨウ化銅(I)、シクロヘキシルジアミンおよびKCOで行われうる。化合物27の式(IX)で示される化合物とのカップリングは、室温にてDCM中の酢酸銅(II)およびトリエチルアミンで生じうる。
Figure 2010524890
2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−オン(1)と1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノンとの反応(ケトンに由来するかかるニトロピリジンの形成関する例について、Harling J. et al, Syn. Comm., 2001, 31(5), 787を参照)はニトロピリジン(2)を供する。アセタールの脱保護は、ジオール(3)を供し、次いで、ベンジルアルコールの選択的酸化(3)は、アルデヒド(4)を生じる(des−ニトロ類似体におけるこの反応の例について、Wang, P. et al, J. Med.Chem., 1990, 33, 608を参照のこと)。次いで、(4)のニトロエタノールとの縮合は、二環式エーテル(5)を生じる(Cueva, J., Journal of Medicinal Chemistry (2006), 49(23), 6848-6857を参照)。二重結合はボロヒドリドナトリウムで還元され、次いで芳香族および脂肪族の両方のニトロ官能基はヒドラジンおよびラネーニッケルを用いてアミノに還元されて(6)を生じうる(Hatzenbuhler, N. et al, Journal of Medicinal Chemistry (2006), 49(15), 4785-4789)。脂肪族窒素の選択的保護は、ジ−tert−ブチル−カルボネートで成し遂げられて(7)を生じうる。代替的に、(5)は、6−メチルテトラヒドピラン−2−オールのアニオンと反応されてアセタールアセタール(8)を生成しうる(例えば、この化学タイプに関して、Buchanon, D.J. ら、 SynLett, 2005, (12), 1948およびAdderly, N. J. et al, Angew. Chem. Int. Ed. Eng., 2003, 42, 4241を参照のこと)。アセタールは、この段階で酸により取り除かれて(9)を生じうるか、またはより好ましくは合成の後まで残されてもよい。(9)のラネーニッケルおよび水素との還元は、(10)を生じ、選択的に保護されて(11)を供しうる。
Figure 2010524890
(1)(Ting, P.らのUS 2005182095を参照のこと)のメタノールアンモニア中の1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノンによる処理は、ニトロピリジン(2)を生じ、アミノピリジン(3)に水素化され得る。
Figure 2010524890
ケトン(1)(この中間体の調製について、Oishi, T. et al Synlett (1997), (8), 980-982を参照のこと)と、1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノンのメタノール中2M アンモニア溶液を反応させて、ニトロピリジン(2)を得、水素添加によって、アルコール(3)を得る。アミンの保護により、(4)を得、次いで、メシル酸化によってメシレート(5)を得る。アジ化ナトリウムで置換することにより、(6)を得て、次いで、第2の水素添加によって、ジアミン(7)を得る。
Figure 2010524890
ケトン(1)と、[(メチルオキシ)メチル]ビス(フェニルメチル)アミンとの反応によって、第三級アミン(2)を得る(この反応の例について、Ibrahem I. et al, Synthesis, 2006, 4060を参照のこと)。(2)と、1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノンのメタノール性アンモニアとの反応によって、ニトロピリジン(3)を得、次いで、水素添加によって、ジアミン(4)を得る。
基を、慣用的な方法(例えば、R1aおよびR1bについて上記のもの)によって相互変換してもよい。
基を、慣用的な方法によって相互変換してもよい(例えば、Hは、ヨウ化メチルを用いたアルキル化によって、塩基の存在下、メチルに変換され得る)。
式(IIIA)および(IIIB)で表される化合物(式中、R20はURである)は、対応する式(IIIA)または(IIIB)で示される化合物(式中、R20は水素である)から、上記の慣用的な手段によって、または、対応する誘導体(式中、QおよびQはオキソであり、(IIIA)または(IIIB)に変換され得る)から、アミンR−CH−NHを用いた還元的アルキル化によって調製され得る。
式(IIIA)で示される化合物(式中、LはBrである)は、式(IIIB)で示される対応するアミン化合物に、ベンゾフェノンイミンを介したパラジウム触媒アミノ化、続いて、一級アミンへの加水分解によって変換され得る(例えば、Zhang, D. et al, Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2004), 14(24), 6011-6016を参照のこと)。
式(I)で示される化合物の調製についてのさらなる詳細は実施例に示す。
本発明による抗菌化合物は、他の抗菌化合物/抗結核剤化合物と同様に、ヒトまたは獣医薬としての使用に都合のよいいずれの方法によって、投与のために製剤化されてもよい。
本発明の医薬組成物は、いずれの経路による投与のために処方することができ、経口、局所または非経口の使用に適した形態であるものを含み、ヒトを含む哺乳動物の結核を含む細菌感染症の治療に使用してもよい。
組成物は、錠剤、カプセル、散剤、顆粒、トローチ、坐剤、クリームまたは、経口または滅菌非経口溶液または懸濁液のような液体製剤の形態であってもよい。
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏、クリームもしくはローション、眼用軟膏および点眼もしくは点耳剤、含浸包帯およびエアロゾールとして提供してもよく、保存剤、薬剤の浸透を補助する溶媒、軟膏およびクリーム中の皮膚軟化剤のような適切な標準的な添加剤を含んでもよい。
また製剤は、クリームまたは軟膏基剤およびローション用のエタノールまたはオレイルアルコールのような、適合する標準的な担体を含んでもよい。そのような担体は、製剤の約1%〜約98%まで存在してもよい。より一般的には、これらは製剤の約80%までを形成するであろう。
経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位投与剤形であってもよく、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントもしくはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールもしくはグリシン;打錠潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールもしくはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;または許容される湿潤剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、のような標準的な賦形剤を含んでもよい。錠剤は、通常の薬務において周知の方法によって被覆されていてもよい。経口用液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、使用前に水または適当なビヒクルでもどす乾燥製剤として提供してもよい。そのような液体製剤は、懸濁化剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルもしくは硬化食用油、乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレイン酸エステル、もしくはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、例えばアーモンド油、グリセリンのような油性エステル、プロピレングリコール、もしくはエチルアルコール;保存料、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピルもしくはソルビン酸、および、所望により、標準的な香料または着色料のような、標準的な添加剤を含んでもよい。
座剤は、標準的な坐剤基剤、例えば、カカオバターまたは他のグリセリドを含むであろう。
非経口投与のための液体単位剤形は、化合物および滅菌ビヒクル、好ましくは水、を利用して調製される。化合物を、使用するビヒクルおよび濃度に応じて、ビヒクル中に懸濁または溶解することができる。溶液の調製において、化合物を注射のための水に溶解し、滅菌濾過し、その後、適当なバイアルまたはアンプルに充填して、密封する。
有利には、局所麻酔剤、保存料および緩衝剤のような薬剤をビヒクル中に溶解することができる。安定性強化のため、組成物は真空化で水分が除去され、バイアルに充填した後冷凍される。ついで、凍結乾燥粉末をバイアル中に密閉し、注射のための水の入った添付のバイアルを供給し、使用前に液体にもどしてもよい。非経口の懸濁液は化合物がビヒクル中に溶解の代わりに懸濁していることおよびろ過による滅菌ができないことを除いて、実質的に同じ方法で調製する。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁する前に、エチレンオキシドに曝露することにより滅菌することができる。有利には、化合物の均一な分布を促進するため、界面活性剤または湿潤剤が組成物に含まれる。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%から、好ましくは10〜60重量%の活性物質を含んでもよい。組成物が単位用量を含む場合、各々の単位は、好ましくは、50〜1000mgの活性成分を含有するであろう。成人の治療に用いられる投与量は、好ましくは、1日あたり100〜3000mg、例えば、投与経路および頻度に応じて1日あたり1500mgであろう。そのような投与量は、1日あたり約1.5〜約50mg/kgに相当する。適切には、投与量は1日あたり5〜30mg/kgである。
式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中にある唯一の治療剤であってもよく、または、他の抗結核化合物を含む抗菌剤と組み合わせてもよい。他の抗菌剤がβ−ラクタムである場合、β−ラクタマーゼ阻害剤を用いてもよい。
式(I)で示される化合物は、グラム−陰性およびグラム−陽性の生物の両方を含む広範囲の生物に起因する細菌感染、例えば上気道および/または下気道感染症、皮膚および軟組織感染症および/または尿路感染症の治療に使用することができる。式(I)で示される化合物はまた、Mycobacterium tuberculosisにより引き起こされる結核の治療に用いることができる。いくつかの式(I)で示される化合物は、1つ以上の生物に対して活性であり得る。これは、本明細書に記載の方法により測定することができる。
以下の実施例は、式(I)で示される特定の化合物の調製および種々のMycobacterium tuberculosisを含む細菌性生物に対する式(I)で示される特定の化合物の活性を説明する。
実施例および実験例
一般
実施例における略語:
ES=エレクトロスプレー質量分析
HPLC=高速液体クロマトグラフィー(Rtは保持時間を意味する)
LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析
rt=室温
Rf=保持因子
ある種の試薬もまた、本明細書において省略される。DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、DCMはジクロロメタンを意味し、CHClはクロロホルムを意味し、DMSOはジメチルスルホキシドを意味し、EtOAcは酢酸エチルを意味し、MeOHはメタノールを意味し、TFAはトリフルオロ酢酸を意味し、THFはテトラヒドロフランを意味し、EtOはジエチルエーテルを意味し、Pd(dba)はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を意味し、Pd/Cは炭素担持パラジウム触媒を意味し、および(±)−BINAPは2,2’−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを意味する。プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルは250または400MHzで記録し、化学シフトは、内部標準テトラメチルシラン(TMS)からダウンフィールドした百万分の一の割合(δ)で示す。NMRデータの略号は、以下の通りである:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレットダブレット、dt=ダブレットトリプレット、app=見かけ、br=ブロード。Jは、Hertzで測定したNMRカップリング定数を意味する。CDClは重クロロホルムであり、DMSO−dはヘキサジュウテリオジメチルスルホキシドであり、MeODはテトラジュウテリオメタノールである。質量スペクトルは、エレクトロスプレー(ES)イオン化法を用いて得た。すべての温度は摂氏で報告する。
MP−カーボネート樹脂は市販されているマクロ多孔性ポリスチレンアニオン交換樹脂であり、樹脂結合したテトラアルキルアンモニウムカルボネートの等価物である。MP−カーボネートはアミン塩酸塩を中和する汎用性の塩基として使用される。セライト(登録商標)は濾過補助剤であり、酸洗浄の珪藻質シリカで構成されており、Manville Corp., Denver, Coloradoの登録商標である。
SCX(強カチオン交換)カラムは、シリカ支持体に共有結合したベンゼンスルホン酸を有し、それ自身がアミンなどの有機分子の高pKa(すなわち、塩基性)を強く保持し、その後、適当な溶媒中の過剰量のアンモニアで遊離させることができる。
Chiralpak AS−Hは、5μmのシリカにコートされたアミローストリス(S)−アルファ−メチルベンジルカルバメート)を含む多糖類をベースとするキラルHPLCカラム(Chiral Technologies Inc.)である。ChiralpakAD−Hはアミロース トリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)でコートされた分取カラム(5um粒度 AD−H,21×250mm)用のシリカを含む(Chiral Technologies USA)。ChiralpakIAカラムは、アミロース トリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)で固定された分取カラム(5um粒度、21mmID×250mmL)用のシリカを含む。測定した保持時間は、クロマトグラフィー操作の正確な条件に依存する。下記実施例において示される場合、溶出の順番を示す。
水素化リチウム、水素化アルミニウムリチウム、ジ−イソブチルアルミニウムハイドライド、水素化ナトリウム、ボロヒドリドナトリウム、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム、シアノボロヒドリド(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムを含む水素化金属に関する反応は、アルゴン雰囲気下または他の不活性ガス雰囲気下で行った。
当業者であれば、他の調製物の一般的方法と類似の方法で、または他の調製方法により実施される調製に対する言及は、時間、温度、後処理条件、試薬量等のわずかな変化などの操作条件の変化を包含していてもよいことを認識するであろう。
実施例1 1−{(6S)−6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン・二塩酸塩
Figure 2010524890
(a) (2S)−6−ブロモ−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレナミン
(2S)−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレナミン(0.51g、1.94ミリモル)をCHCl(20mL)およびMeOH(2ml)でアルゴン雰囲気下、室温にて処理し、ついでトリエチルアミン(0.541ml、3.88ミリモル)を加えた。反応物を室温にて10分間攪拌し、ついで2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(0.320g、1.94ミリモル)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098、実施例19(d)を参照のこと)を加え、つづいてトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(1.24g、5.83ミリモル)を添加した。該反応物を室温にて16時間攪拌させ、その後で該反応物に飽和NaHCO水溶液(20ml)を添加することで該反応物をクエンチした。ついで、水相を分離し、ついで10%MeOH/DCM(10ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合わせ、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を除去して黄色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%の勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%の勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、白色固体(0.707g、97%)を得た。
MS(ES+)m/z376(MH)。
(b) 1,1−ジメチルエチル [(2S)−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル](2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
(2S)−6−ブロモ−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレナミン(0.707g、1.88ミリモル)をMeOH(10ml)に溶かし、NaHCO(0.474g、5.65ミリモル)をアルゴン雰囲気下、室温にて加えた。反応物を10分間攪拌し、それを0℃に冷却し、その後で二炭酸ジ−tert−ブチル(0.452g、2.07ミリモル)を少しずつ添加した。ついで、該反応物を室温に一晩加温した。ついで該反応物を濾過し、蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、透明な油(0.855g、96%)を得た。
MS(ES+)m/z476(MH)。
(c) (2E)−N−(3−フルオロフェニル)−3−フェニル−2−プロペナミド
シンナモイルクロリド(3.6g、18ミリモル)/酢酸エチル(14mL)を、3−フルオロアニリン、酢酸エチル(28mL)およびNaHCO飽和溶液(28mL)および氷(15g)を含有する攪拌混合物に加え、2時間攪拌した。ついで、有機層を分離し、1NのHClで、ついで飽和ブラインで洗浄して乾燥させた。40%酢酸エチル/40−60石油エーテルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付し、白色固体(4.14g、95%)を得た。
MS(ES+)m/z242(MH)。
(d) 7−フルオロ−2(1H)−キノリノンおよび5−フルオロ−2(1H)−キノリノンの混合物
(2E)−N−(3−フルオロフェニル)−3−フェニル−2−プロペナミド(3.82g、15.8ミリモル)/クロロベンゼン(25mL)を10分間にわたって少しずつ三塩化アルミニウム(10.6 g、79ミリモル)で処理した。ついで、該混合物を125℃に3時間加熱した。該混合物を少し冷却し、ついで氷/水(約200mL)上に注ぎ、ついで10%メタノール/酢酸エチル(2×250 mL)で抽出して乾燥させ、濾過し、少容量にまで蒸発させて、桃色固体を得、それを濾過し、ついで酢酸エチル/メタノールから再結晶して標題の7−フルオロ異性体(1.15g、44%)を得た。
HNMR δ(DMSO−d)6.45(1H,d)、6.97−7.07(1H,m)、7.70 − 7.77(1H,m)、7.91(1H,d)、11.75 − 11.91(1H,brs)。
母液を蒸発させて乾燥して、標題の7−フルオロおよび5−フルオロ異性体の1:1混合物(1g、39%)を得た。
(e) 1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)[(2S)−6−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]カルバメート
1,1−ジメチルエチル [(2S)−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル](2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(0.855g、1.79ミリモル)、7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(0.245g、1.49ミリモル)およびヨウ化銅(I)(0.057g、0.3ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にて1,4−ジオキサン(8ml)に懸濁させた。これを数回脱気し、そしてN,N'−ジメチルエチレンジアミン(0.064ml、0.6ミリモル)を加え、つづいてKPO(0.637g、3.0ミリモル)を添加した。ついで、該反応物を110℃にて一晩加熱した。さらにヨウ化銅(I)(0.057g、0.3ミリモル)およびN,N'−ジメチルエチレンジアミン(0.064ml、0.6ミリモル)を加え、該反応物を再び110℃で一晩放置し、その後で反応混合物を冷却し、HO(5ml)およびEtOAc(5ml)で希釈した。水相を分離し、EtOAc(5ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)させ、溶媒を除去した。ついで、この残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサン、ついで0−20%勾配のMeOH/in EtOAcで溶出して所望の生成物と7−フルオロ−2(1H)−キノリノンの混合物を得た。この混合物をDCMに再び溶かし、2MのNaOHで洗浄し、有機層を分離し、溶媒を除去して黄色固体(0.1085g、13%)を得た。
MS(ES+)m/z558(MH)。
(f) 標題化合物
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)[(2S)−6−(7−フルオロ−2−オキソ−1(2H)−キノリニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]カルバメート(0.108g、0.19ミリモル)をDCM(2ml)中に室温にてアルゴン雰囲気下で溶解させ、ついでTFA(1ml)を滴下した。1時間後、溶媒を除去し、残渣を再びMeOH(2ml)およびDCM(2ml)に溶かし、MP−カーボネート樹脂をpH8が得られるまで添加した。15分後、該反応物を濾過し、該樹脂をMeOHおよびDCMでさらに洗浄した。合した濾液を蒸発させて、黄色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−30%MeOH/DCMで溶出して精製し、標題化合物の遊離塩基を透明な油として得た。
MS(ES+)m/z458(MH)。
HNMR(250MHz)δ(MeOD)1.71−2.15(1H,m)、2.69(1H,brs)、2.71−3.09(4H,m)、3.10−3.24(1H,m)、3.90(1H,s)、4.28−4.38(4H,m)、6.32−6.43(1H,m)、6.67(1H,d)、6.98−7.09(4H,m)、7.26−7.38(1H,m)、7.74−7.80(1H,m)および7.99−8.03(2H,m)。
標題化合物の遊離塩基を、該遊離塩基をMeOH(2ml)に溶かし、1MのHCl/MeOH(0.3ml)を添加し、ついで溶媒を除去することにより、標題の二塩酸塩に変換し、標題化合物(0.045g)を得た。
実施例2 1−{(6R)−6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン・二塩酸塩
Figure 2010524890
標題化合物を実施例1と同様に(2R)−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレナミンを用いて調製し、その遊離塩基は1−{(6S)−6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノンと同じ分光学的特性を示した。
実施例3および4 4−{6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン ベンゾエート エナンチオマー1および2
Figure 2010524890
7−(アジドメチル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン
2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメタノール(合成に関しては、WO2004002490、実施例6(b)を参照のこと)(2.17g、12.99ミリモル)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.13ml、14.29ミリモル)のトルエン(20ml)中溶液を0℃に冷却し、ジフェニルホスホリルアジド(3.35 ml、15.59ミリモル)で処理し、該反応物を室温に加温し、室温にて3時間攪拌し、ついでジクロロメタン(500ml)および水性炭酸水素ナトリウム(500ml)を加えた。有機相を分離し、水(2×500ml)で2回洗浄した。有機相を乾燥し、蒸発させた。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン勾配)に付し、所望の生成物(2.45g、98%)を得た。
(b)1−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)メタナミン
7−(アジドメチル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン(2.45g、12.76ミリモル)および10%炭素担持パラジウム(250mg)のメタノール(100ml)中混合物を室温にて1気圧の水素の下で2時間攪拌した。混合物をセライトにより濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(2MのNH/メタノール/ジクロロメタン勾配)に付して所望の生成物(1.11g、52%)を得た。
MS(ES+)m/z167(MH+)。
(c) (6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミン
6−ブロモ−2−テトラロン(5.0g、22.1ミリモル)(Sigma−Aldrichより入手可能)をCHCl(200mL)およびMeOH(20ml)にアルゴン雰囲気下室温にて溶かし、ついで1−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)メタナミン(3.7g、22.1ミリモル)およびトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.117g、0.552ミリモル)を加え、該反応物を室温にて16時間攪拌させ、その後で該反応物に飽和NaHCO水溶液(50ml)を添加することで該反応物をクエンチさせた。水相を分離し、ついで10%MeOH/DCMでさらに3回洗浄した。有機物を合し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、溶媒を除去して、黒色油を得た。ついで、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサン、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、黄色油(4.49g、54%)を得た。
MS(ES+)m/z376(MH)。
(d) 1,1−ジメチルエチル (6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミン(4.49g、11.9ミリモル)をMeOH(50ml)に溶かし、NaHCO(3.02g、35.9ミリモル)を室温にてアルゴン雰囲気下で添加した。該反応物を10分間攪拌し、そしてそれを0℃に冷却し、その後で二炭酸ジ−tert−ブチル(2.88g、13.2ミリモル)を少しずつ添加した。ついで、該反応物を室温にて一晩加温した。該反応物を濾過し、溶媒を除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、標題化合物を灰色泡沫体(4.91g、86%)として得た。
MS(ES+)m/z476(MH)。
(e) 1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){6−[(ジフェニルメチリデン)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(4.69g、9.86ミリモル)、ベンゾフェノンイミン(1.98ml、11.8ミリモル)、Pd(dba)(0.023g、0.25モル%),(±)−BINAP(0.046g、0.75mol%)およびナトリウムtert−ブトキシド(1.33g、13.8ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にて反応容器に入れた。ついで、このフラスコを排出し、アルゴンを3回流し、そして乾燥トルエン(100ml)を加えた。ついで、該反応物を80℃で一晩加熱した。さらにPd(dba)(0.023g、0.25mol%)、(±)−BINAP(0.046g、0.75モル%)およびナトリウムtert−ブトキシド(0.66g、6.9ミリモル)を加え、該混合物を100℃で一晩加熱した。ついで、反応物を冷却し、濾過し、EtOAc(100ml)およびHO(100ml)で希釈した。水層を分離し、EtOAc(100ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、溶媒を除去した。ついで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、標題化合物を黄色固体として得た(5.61g、99%)。
MS(ES+)m/z576(MH)。
(f) 1,1−ジメチルエチル (6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){6−[(ジフェニルメチリデン)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}カルバメート(5.61g、9.74ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてTHF(100ml)に溶かし、それに2MのHCl(5ml)を加えた。1時間経過後、該反応物を飽和NaHCO水溶液(100ml、すなわち、pH9が得られるまで)でクエンチした。水層を分離し、10%MeOH/DCM(50ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、溶媒を除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、黄色固体(2.76g、69%)を得た。
MS(ES+)m/z412(MH)。
(g) 1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(6−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(2.76g、6.72ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてDMF(20ml)に溶かし、それに2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロピリジン(1.27g、6.72ミリモル)およびNaHCO(1.13g、13.4ミリモル)を加えた。ついで、該反応物を50℃に加熱し、5時間後に該反応物を室温に冷却した。該反応物をHO(40ml)およびDCM(40ml)で希釈した。水層を分離し、DCM(40ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、溶媒を除去した。ついで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、黄色/橙色固体(3.15g、83%)を得た。
MS(ES+)m/z564(MH)。
(h) 1,1−ジメチルエチル (6−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(6−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)カルバメート(3.15g、5.58ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてEtOH(300ml)に溶かし、それに10%Pd/C(1g)を加えた。ついで、該反応物を室温にてHの雰囲気下に一晩置いた。ついで、該反応物を濾過し、残渣をさらにEtOHで洗浄した。有機層を回収し、溶媒を除去し、暗色油(3.35g)を得た。
MS(ES+)m/z534(MH)。
(i) エチルN−[2−{[6−((2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート
1,1−ジメチルエチル (6−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(2.98g)を、アルゴン雰囲気下室温にてDMF(50mL)およびアセトニトリル(50ml)に溶かし、ついでKCO(1.54g、11.1ミリモル)およびブロモ酢酸エチル(0.619ml、5.58ミリモル)を加え、該反応物を室温にて2日間攪拌した。該反応物をHO(50ml)およびEtOAc(50ml)で希釈した。水層を分離し、EtOAc(50ml)でさらに3回洗浄した。有機抽出物を合し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、溶媒を除去した。ついで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、黄色固体(2.68g、78%)を得た。
MS(ES+)m/z620(MH)。
(j) 1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}カルバメート
エチルN−[2−{[6−((2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート(1g、1.61ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてTHF(60mL)に溶かした。ついで、該反応物を0℃に冷却し、1Mカリウムtert−ブトキシド/THF(0.807ml、0.807ミリモル)を滴下した。ついで、該反応物を飽和NHCl水溶液(20ml)でクエンチさせた。水層を分離し、EtOAc(50ml)でさらに4回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、溶媒を除去した。ついで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出し、褐色油(0.599g、65%)を得た。
MS(ES+)m/z574(MH)。
(k) 1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}カルバメート(0.599g、1.04ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてDCM(50ml)に溶かし、それに酸化マンガン(II)(1.36g、15.7ミリモル)を加えた。1時間後、該反応物を濾過し、残渣をDCMでさらに洗浄した。濾液を回収し、溶媒を除去して黒色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%勾配のEtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%勾配のMeOH/EtOAcで溶出して精製し、標題化合物を褐色油として得た(0.463g、78%)。
MS(ES+)m/z572(MH).
(l) 4−{6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}カルバメート(0.463g、0.809ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてDCM(3ml)に溶かし、それにTFA(2ml)を滴下した。30分後、溶媒を除去し、この残渣を再びMeOHおよびDCM(30ml)の1:1混合液に溶かし、MP−カーボネート樹脂を、pHが8となるまで、添加した。ついで、混合物を濾過し、該樹脂をさらにMeOHで洗浄した。合した濾液を蒸発させて、標題化合物のラセミ体の遊離塩基を白色固体として得た(0.320g、84%)。
MS(ES+)m/z472(MH)。
HNMR(250MHz)δ(MeOD)1.95−1.92(1H,m)、2.15−2.20(1H,m)、2.66−3.06(4H,m)、3.07−3.29(1H,m)、3.61(3H,s)、3.92(2H,s)、4.27−4.39(4H,m)、6.78(1H,d)、7.02−7.07(3H,m)、7.24−7.30(1H,m)および7.95−8.17(3H,m)。
標題化合物のラセミ体の遊離塩基の一部(0.247g)をChiralpak AD−Hカラムのクロマトグラフィーに付し、90%アセトニトリル:10%メタノール:0.1%イソプロピルアミンで溶出し、最初にE1エナンチオマー(0.125g、Rt:7.1分)を得、ついでE2エナンチオマー(0.115g、Rt:11.4分)を得た。これらの物質を、該溶液を1当量の安息香酸で処理することにより、個々に標題のベンゾエート塩に変換した。
実施例5 4−{6−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・二塩酸塩
Figure 2010524890
(a) 1,1−ジメチルエチル (3−ブロモ−4−oxoシクロヘキシル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(2g、9.4ミリモル)の酢酸エチル(100mL)中溶液を三塩化アルミニウム(38mg、0.28ミリモル)で処理し、混濁した混合物を得た。攪拌を止め、臭素(1滴)を0℃で添加した。5分後、臭素(0.47mL、9.3ミリモル)を加えた。10分以内に脱色が起こり、ついで該混合物を酢酸エチル(50mL)および2%水性硫酸ナトリウムに添加した。水相をさらに酢酸エチルで抽出し、合した有機抽出物を希炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させて生成物(2.3g、85%)を得た。
MS(ES+)m/z293、295(MH)。
(b) 1,1−ジメチルエチル (2−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3−ブロモ−4−oxoシクロヘキシル)カルバメート(1g、3.4ミリモル)のアセトニトリル(34mL)中溶液をジイソプロピルエチルアミン(1.2mL、6.9ミリモル)で、ついでチオウレア(0.26g、3.4ミリモル)で処理した。該混合物を15分間加熱還流し、ついで蒸発させ、乾燥させた。残渣をクロマトグラフィーに付し、5−25%メタノール/DCMで溶出し、生成物(0.82g、89%)を得た。
MS(ES+)m/z270(MH)。
(c) 1,1−ジメチルエチル (2−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (2−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバメート(1g、3.7ミリモル)のTHF(20mL)中溶液を水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、4.1ミリモル)に加えた。20分後、2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロピリジン(0.7g、3.7ミリモル)のTHF(10 mL)中溶液を加えた。2時間後、該混合物を飽和水性塩化アンモニウム(20mL)で処理し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させた(1.7g)。残渣をクロマトグラフィーに付し、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出し、黄色固体(0.55g、35%)を得た。
MS(ES+)m/z422(MH)。
(d) 1,1−ジメチルエチル (2−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (2−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバメート(0.55g、1.3ミリモル)のエタノール(100mL)中溶液を60℃にてギ酸アンモニウム(0.52g、8.3ミリモル)およびチャコール担持パラジウム(0.2g)で処理した。1時間後、該混合物を冷却し、濾過して蒸発させた。該工程をギ酸アンモニウム(0.9g)、チャコール担持パラジウム(0.3g)および70℃で繰り返した。3時間後、該混合物を冷却し、濾過し、エタノールで洗浄し、蒸発させて紫色固体(0.47g、92%)を得た。
MS(ES+)m/z392(MH)。
(e) エチル (2E)−{[2−{[6−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]イミノ}エタノエート
1,1−ジメチルエチル (2−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバメート(50mg、0.13ミリモル)のトルエン(2.3mL)中溶液を50%オキソ酢酸エチル/トルエン溶液(0.025mL、1.5ミリモル)で処理した。3時間後、該混合物を濃縮した。ヘキサン中20−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付し、黄色固体(0.02g、33%)を得た。
MS(ES+)m/z476(MH)。
(f) 1,1−ジメチルエチル {2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル}カルバメート
エチル (2E)−{[2−{[6−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]イミノ}エタノエート(20mg、0.04ミリモル)のTHF(2mL)中溶液を1Mカリウムt−ブトキシド/THF溶液(1滴)で処理し、アルゴン雰囲気下で一晩攪拌した。該混合物を飽和水性塩化アンモニウム(5mL)で処理し、酢酸エチル(5mL)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。残渣を50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィーに付し、黄色油(17mg、100%)を得た。
MS(ES+)m/z430(MH)。
(g) 4−(6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
1,1−ジメチルエチル {2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル}カルバメート(150mg、0.35ミリモル)のDCM(6mL)中溶液を1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.09mL、約1当量)で処理した。3.5時間経過後、さらに1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.9mL、約10当量)を加えた。3時間後、該混合物を蒸発させ、DCM/メタノール(1/1、2×20mL)との共沸蒸留に付した。この物質をSCX上のクロマトグラフィーに付し、DCM/メタノール(1/1)で、ついでアンモニア/メタノールの勾配で溶出し、褐色油(111mg、95%)を得た。
MS(ES+)m/z330(MH)。
(h) 3,4,6−トリクロロピリダジン
この化合物をKasnarら、Nucleosides & Nucleotides(1994)、13(1−3)、459−79の方法に少し変形を加えて調製した。
硫酸ヒドラジン塩(51g)を水(250ml)に懸濁させ、加熱還流し、無水ブロモマレイン酸(90.38g)を滴下した。該混合物を4時間加熱還流し、ついで室温に冷却した。該反応を29gの硫酸ヒドラジン、53gの無水ブロモマレイン酸および130mlの水で繰り返した。沈殿物をを濾過により回収し、水およびアセトンで洗浄し、バッチを合わせて真空下で乾燥させ、4−ブロモ−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオンを白色固体として得た(113g)。
2つのバッチの固体をオキシ塩化リン(2×200ml)で処理し、3.5時間加熱還流した。該混合物を冷却し、蒸発させ、トルエンと共沸させた。残渣をジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配し、DCMで2回以上抽出した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。この残渣をジクロロメタン中に再び溶解し、シリカゲルのクロマトグラフィー(300g)(溶出液としてDCM)に付し、白色固体(101.5g、87%)を得た。
(LC/MS分析は約20−30%の不純物の存在、ブロモ−ジクロロピリダジンの異性体の存在を示した)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z184/185/186(MH+)、トリクロロピリダジン
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z228/229/231(MH+)、ブロモ−ジクロロピリダジン
(i) 2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール
エチレングリコール(55ml)のテトラヒドロフラン(200 ml)中溶液を約0℃(氷浴冷却)にて水素化ナトリウム(油中60%分散液、5.9g)で40分間にわたって処理した。添加が完了した後、不純物としてのブロモ−ジクロロピリダジンの異性体を含有する3,4,6−トリクロロピリダジン(27g)を少しずつ添加し、さらなる乾燥THF(50ml)で洗浄し、該混合物を0℃で1時間、ついで室温にて一晩攪拌した。該混合物を濃縮(1/3容量)、ついで炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、クロロホルム(5x)および酢酸エチル(3x)で抽出した。合した有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、固体を濾過し、CHClで洗浄し(x3)、真空下、40℃にて一晩乾燥させ、ブロモ誘導体(10−15%)含有の白色固体(25.5g、83%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z209/211(MH+)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z255/7(MH+)、ブロモ−誘導体。
(j) 3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
ブロモ誘導体含有の2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール(15.46g;0.0703モル)の乾燥1,4−ジオキサン(1.2L)中溶液を水素化リチウム(2.3g;0.28モル)で少しずつ処理し、アルゴン雰囲気下室温にて1時間攪拌し、ついで110℃で一晩加熱した。反応混合物を湿式1,4−ジオキサンで、ついで氷水でクエンチした。該溶液を半分の容量まで蒸発させて、5M塩酸でpHを8とし、蒸発乾固体させた。水を加え、残渣をクロロホルム(5x)、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、白色固体(12.4g、約77%)(約15%のブロモ種を含有する)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z173/5(Cl MH+);217/9(Br MH+)。
(k) 3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
約15%のブロモ種を含有する3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(13.6g、0.079モル)のジメトキシエタン(400ml)中溶液をアルゴン雰囲気下で10分間にわたって脱気し、ついでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2g)、炭酸カリウム(10.33g)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(11.32g)および水(55ml)を加えた。該混合物を95℃で48時間加熱し、冷却し、蒸発乾固させた。該混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCM(x5)で抽出した。該抽出物を乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(500g)に付し、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出し、生成物(6.43g、50%)を得、純粋でないフラクション(1.8g)も得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z165(MH+)。
(l) 6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(11.58g)の1,4−ジオキサン/水(600ml/180 ml)中溶液を氷中にて冷却し、四酸化オスミウム(4%w/v、25ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(43g)の水溶液で処理した。この混合物を室温に加温し、攪拌下で7時間経過後、該混合物を蒸発乾固させ、1,4−ジオキサンと共沸させた。シリカゲル、1,4−ジオキサンおよびクロロホルムを加え、該混合物を一晩蒸発乾固させて、ついでシリカカラム(400g)に加え、クロロホルム、ついでヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付し、白色固体(7.55g、64%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z167(MH+)。
(m) 標題化合物
4−(6−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(55mg、0.17ミリモル)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(28mg、0.17ミリモル)のDCM/メタノール(20mL/2.5 mL)中溶液をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(約100mg、約0.5ミリモル)で処理した。20分間攪拌した後、その暗色混合物をさらにトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(約100mg)で処理した。2時間後、酢酸(3滴)を加えた。さらなるトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(約100mg)を加え、該混合物を一晩撹拌した。該混合物を濃縮(約3mLに)し、ついでさらなる6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(20mg)およびさらなるトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(約100mg)を加えた。3時間後、さらなる6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(20mg)およびさらなるトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(約100mg)を加えた。2時間後、該混合物をDCMおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機抽出液を乾燥かつ蒸発させ、その黒色残渣をクロマトグラフィーに付し、0−50%メタノール/DCMで3回溶出し、標題化合物の遊離塩基を黄色油として得た(20mg、25%)。
δH(CDCl、250MHz)1.80−1.90(1H,m)、2.15−2.25(1H,m)、2.70−2.80(1H,m)、2.85−3.05(2H,m)、3.15−3.25(2H,m)、3.78(3H,s)、4.10(2H,q)、4.35−4.40(2H,m)、4.50−4.55(2H,m)、6.75(1H,d)、7.08(1H,s)、8.08(1H,d)、8.22(1H,s)。
MS(ES+)m/z480(MH)。
標題化合物の遊離塩基をDCMに溶かし、過剰量のHCl/エーテルで処理し、標題化合物を固体(25mg)として得た。
実施例6 6−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]アミノ]メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・二塩酸塩
Figure 2010524890
(a)1,1−ジメチルエチル (3−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
フェニルメチル (3−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(28.6g、87.3ミリモル)(合成に関しては、WO 2006/040178 実施例 11.2を参照のこと)のエタノール(250mL)中溶液を室温にてアルゴンでパージし、ついで10%チャコール担持パラジウムペースト(3g)を一度に加えた。得られた懸濁液を排出し、アルゴンで3回パージし、ついで水素の雰囲気に供し、室温にて6時間激しく攪拌した。該反応混合物を排出し、アルゴンで数回パージし、ついで室温にて15時間攪拌した。懸濁液をセライトパッドを介して濾過し、沈殿物をエタノールで広く洗浄した。濾液を濃縮して、橙色油(16.9g、>100%)を得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
この物質(16.9g)のメタノール(350mL)中溶液に、0℃にて炭酸水素ナトリウム(22g、261.9ミリモル)を、ついで二炭酸ジ−tert−ブチル(20.9g、96.0ミリモル)を加えた。該反応混合物を室温に加温し、2時間後に室温にて暖めた。該反応混合物をセライトパッドを介して濾過し、ついで濃縮して、粘性の橙色ガムを得た。該ガムを9:1のDCM:MeOH(100 mL)に懸濁させ、シリカパッドを介して濾過した。濾液を部分的に濃縮し、ついで400gのシリカカートリッジ上に直接充填し、0−10%MeOH:DCMで溶出し、橙色非晶質固体(4.89g、2工程にわたって21%)を得た。
MS(ES+)m/z264(MH)。
最初のシリカパッドを9:1のDCM:MeOH(100mL)に懸濁させ、室温にて18時間攪拌し、ついで濾過した。濾液を濃縮して、暗橙色非晶質固体(4.50g、2工程にわたって20%)を得た。
MS(ES+)m/z264(MH)。
(b)1,1−ジメチルエチル (3−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(4.89g、18.6ミリモル)のDMF(60mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(3.50g、18.6ミリモル)を、ついで炭酸水素ナトリウム(3.12g、37.2ミリモル)を添加した。得られた反応混合物を60℃で一晩加熱し、ついで室温に冷却して濃縮した。残渣をDCMとHOの間に分配させ、ついで分離した。水層をDCMで数回抽出し、合した有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して橙色油を得た。この残渣を二等分し、その各々をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−100%EtOAc:ヘキサンで溶出して精製し、黄色固体 [5.51g(質量合計)、71%]を得た。
MS(ES+)m/z416(MH)。
(c)エチル N−[2−{[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート
1,1−ジメチルエチル (3−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(2.08g、5.01ミリモル)のエタノール(100mL)中溶液に、室温にてアルゴンでパージし、ついで10%チャコール担持パラジウムペースト(1g)を一度に添加した。得られた懸濁液を排出し、アルゴンで数回パージし、ついで水素の雰囲気に供し、室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を排出し、アルゴンで数回パージした。懸濁液をセライトパッドを介して濾過し、沈殿物をエタノールで広く洗浄した。濾液を濃縮して、透明な紫色油を得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
この材料のトルエン(50mL)中溶液に、室温にてグリオキシル酸エチル(1.19mL、6.01ミリモル、トルエン中50%溶液)を加え、得られた暗緑色溶液を室温にて一晩攪拌した。2個の5mLの反応混合物のアリコートを試験反応のために取り出し、残りの反応混合物(40mL)を室温にて一晩攪拌した。さらに5mLの反応混合物を試験反応のために取り出し、残りの反応混合物を室温にてさらに4日間攪拌した。メタノール(35mL)を該反応混合物に加え、得られた溶液を0℃に冷却した。ボロヒドリドナトリウム粉末(146mg、3.85ミリモル)を該反応混合物に一度に添加し、気体が激しく発散するのを観察した。ついで、混合物を室温に加温し、10分間攪拌した。該反応物をHOでクエンチし、層を分離した。水層を酢酸エチルで数回抽出し、合した有機抽出物をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して橙色油を得た。残渣クロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH:DCMで溶出して精製し、褐色泡沫体(1.48g、3工程にわたって90%)を得た。
MS(ES+)m/z472(MH)。
(d)1,1−ジメチルエチル {3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
エチル N−[2−{[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナートのTHF(60mL)中溶液に、0℃にて、THF中1Mカリウムtert−ブトキシド(3.46 mL、3.46ミリモル)を滴下した。得られた暗褐色溶液を0℃にて攪拌し、ついで室温に加温した。さらに10分間室温にて経過した後、該反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、該反応混合物を濃縮した。残渣を飽和NHCl水溶液と酢酸エチルの間に分配し、層を分離した。水層をEtOAcでさらに3回抽出した。合した有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、暗褐色油を得た。ついで、残渣を70gのシリカカートリッジ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH:DCMで溶出して精製し、暗橙色油(1.22g、91%)を得た。
MS(ES+)m/z426(MH)。
(e)1,1−ジメチルエチル {3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル {3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(58mg、0.14ミリモル)のDCM(10mL)中溶液に、室温にてMnO(183mg、2.10ミリモル)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温にて1時間攪拌し、濾過し、濾液を濃縮して褐色油を得た。残渣を5gのフラッシュマスターシリカカートリッジ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH:DCMで溶出し、淡黄色の透明な油(48mg、81%)を得た。
MS(ES+)m/z424(MH)。
(f)4−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
1,1−ジメチルエチル {3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(752mg、1.80ミリモル)のDCM(5mL)中溶液に、0℃にてTFA(5mL)を滴下した。得られた暗褐色溶液を室温に加温し、45分間攪拌し、ついで該反応混合物を濃縮した。残渣をクロロホルムと、ついでトルエンと連続して共沸させ、暗橙色油を得た。この油を9:1のDCM:MeOH(100mL)に溶かし、MP−カーボネート樹脂をpHが8になるまで添加した。室温にて20分間攪拌した後、該反応物を濾過し、濃縮して明橙色粉末(435mg、75%)を得た。
MS(ES+)m/z324(MH)。
(g)標題化合物
4−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(145mg、0.45ミリモル)のDCM(5mL)およびMeOH(0.5mL)中溶液に、室温にて3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(104mg、0.59ミリモル)(合成に関しては、WO03087098、実施例31(e)を参照のこと)を、ついでトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(286mg、1.35ミリモル)を加えた。得られた懸濁液を室温にて2時間攪拌し、ついで該反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(10mL)で洗浄した。ついで、水層を分離し、DCM(10mL)でさらに3回洗浄した。ついで、合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して橙色粉末を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH:DCMで溶出して透明な橙色油(59mg、27%)を得た。
MS(ES+)m/z486(MH)。
HNMR(250MHz)δ(CDCl)1.77−1.86(1H,m)、2.14−2.19(1H,m)、2.45−3.04(3H,m)、3.15−3.22(1H,m)、3.36(1H,dd)、3.67(3H,s)、3.99(2H,s)、4.64(2H,s)、6.74(1H,d)、6.98(1H,d)、7.22(1H,d)、7.42(1H,d)、8.08(1H,d)、8.27(1H,s)、8.39(1H,d)。
遊離塩基をMeOHに溶かし、MeOH中1MのHCl(0.18ml)を添加することで標題化合物の遊離塩基をその塩酸塩に変換し、ついで溶媒を除去することにより、標題化合物の二塩酸塩(54mg)を得た。
実施例7 4−{7−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩
Figure 2010524890
4−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例6(f)を参照のこと)(145mg、0.45ミリモル)のDCM(5mL)およびMeOH(0.5mL)中溶液に、室温にて、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例5(l)を参照のこと)(97mg、0.59ミリモル)を添加し、ついでトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(286mg、1.35ミリモル)を加えた。得られた懸濁液を室温にて48時間攪拌し、ついで該反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(10mL)で洗浄した。ついで、水層を分離し、DCM(10mL)でさらに3回洗浄した。合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して橙色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH:DCMで溶出して精製し、標題化合物の遊離塩基を透明な橙色油(27mg、13%)として得た。
MS(ES+)m/z474(MH)。
HNMR(250MHz)δ(CDCl)1.68−1.84(1H,m)、2.13−2.19(1H,m)、2.82−3.04(3H,m)、3.15−3.18(1H,m)、3.23(1H,dd)、3.67(3H,s)、4.13(2H,s)、4.36−4.40(2H,m)、4.51−4.54(2H,m)、6.75(1H,d)、7.03(1H,d)、7.42(1H,d)、8.07(1H,d)、8.27(1H,s)、8.37(1H,d)。
遊離塩基をMeOHに溶かし、1MのHCl/MeOH(0.09ml)を添加することで標題化合物の遊離塩基をHCl塩に変換し、ついで溶媒を除去して標題化合物の塩酸塩(26mg)を得た。
実施例8 4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩
Figure 2010524890
4−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例6(f)を参照のこと)(145mg、0.45ミリモル)のDCM(5mL)およびMeOH(0.5mL)中溶液に、室温にて2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(97mg、0.59ミリモル)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098、実施例19(d)を参照のこと)を添加し、ついでトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(286mg、1.35ミリモル)を加えた。得られた懸濁液を室温にて1時間攪拌し、次いで該反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(10mL)で洗浄した。ついで、水層を分離し、DCM(10mL)で3回洗浄した。合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して橙色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(3個の連続するカラムを必要とする)に付し、0−10%MeOH:DCMで溶出して標題化合物の遊離塩基を透明な橙色油(25mg、11%)として得た。
MS(ES+)m/z473(MH)。
HNMR(400MHz)δ(CDCl)1.72−1.81(1H,m)、2.12−2.17(1H,m)、2.83−3.01(3H,m)、3.12−3.19(1H,m)、3.32(1H,dd,)、3.67(3H,s)、3.92(2H,s)、4.27−4.29(2H,m)、4.32−4.35(2H,m)、6.74(1H,d)、6.85(1H,s)、7.41(1H,d)、8.07(1H,d)、8.13(1H,s)、8.27(1H,s)、8.37(1H,d)。
遊離塩基をMeOHに溶かし、1MのHCl/MeOH(0.08 ml)を添加することで標題化合物の遊離塩基をそのHCl塩に変換し、ついで溶媒を除去して標題化合物の塩酸塩(25mg)を得た。
実施例9 ラセミ6−{[({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・塩酸塩
Figure 2010524890
(a) 6−アミノ−1−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンカルボニトリル
リチウムメトキシド(0.187g、5.0ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてTHF(100ml)に溶かし、それにシアン化トリメチルシリル(15.9ml、119ミリモル)を滴下した。該反応物を室温にて10分間攪拌させ続け、その際に6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノン(16.0g、99.4ミリモル)を少しずつ添加した。この混合物を一晩攪拌させ続けた。さらなるリチウムメトキシド(0.187g、5.0ミリモル)を加え、該反応物をさらに2ないし3時間そのままにした。ついで、該反応物をHO中10%NaHCO(飽和水溶液)(100ml)およびDCM(200ml)で希釈した。水層を分離し、ついでDCM(100ml)でさらに3回抽出した。有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して標題化合物と出発物質の(8:2)混合物を黒色油(25.6g、79%[8:2の混合物と計算して])として得た。
MS(ES+)m/z261(MH)。
(b) 6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−ナフタレンカルボニトリル
6−アミノ−1−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンカルボニトリルおよび6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンの(8:2)混合物(15.23g、46.8ミリモル[8:2の混合物で計算])をアルゴン雰囲気下室温にてトルエン(300ml)に溶かし、ついでp−トルエンスルホン酸(0.5g)を加えた。該反応物を還流温度で2時間加熱し、ついで室温に冷却した。ついで、溶媒を除去し、残渣をクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%MeOH/EtOAcの勾配で溶出し、標題化合物および6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンの(8:2)混合物を褐色油(10.3g)として得た。
MS(ES+)m/z171(MH)。
(c) 6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンカルボニトリル
6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−ナフタレンカルボニトリルおよび6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンの(8:2)混合物(8.81g、41.4ミリモル[8:2の混合物として計算])を、アルゴン雰囲気下室温にてEtOH(250ml)に溶かし、ついでボロヒドリドナトリウム(3.92g、104ミリモル)を加えた。該反応物を室温にて10分間攪拌し、ついで40℃で一晩加熱した。ついで、該反応物をHO(50ml)でクエンチし、ついでDCM(50ml)で希釈した。水層を分離し、ついでDCMでさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して黄色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%MeOH/EtOAcの勾配で溶出して精製し、標題化合物を黄色油として得た(7.11g、100%)。
MS(ES+)m/z173(MH)。
(d) 1,1−ジメチルエチル[(6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)メチル]−カルバメート
6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンカルボニトリル(7.0g、40.7ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にて水酸化アンモニウム(50ml)およびEtOH(230ml)に溶かし、それにラネーニッケル(スパテラ3杯分)を加えた。ついで、該反応物を3.5バールのHの下に置き、一晩静置した。ついで、該反応物を濾過し(注意、HOおよび5MのHClで注意してクエンチすることでニッケル残留物を別々に処理した)、溶媒を除去して物質を得、その分光学的特性は5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレナミンと一致した。ついで、この残渣をアルゴン雰囲気下室温にてMeOH(140ml)に溶かし、0℃に冷却し、ついでNaHCO(9.70g、115ミリモル)で処理し、二炭酸ジ−tert−ブチル(9.24g、42.3ミリモル)を加えた。0℃で2時間経過した後、該反応物を濾過し、蒸発乾固させ、ついで残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%MeOH/EtOAcで溶出して精製し、標題化合物を黄色油として得た(5.92g、56%)。
MS(ES+)m/z299(MNa)。
(e) 1,1−ジメチルエチル [(6−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)メチル]カルバメート
1,1−ジメチルエチル[(6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)メチル]−カルバメート(5.92g、21.4ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてDMF(120ml)に溶かし、ついで2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロピリジン(4.04g、21.4ミリモル)およびNaHCO(3.60g、42.9ミリモル)を加えた。ついで、該混合物を50℃に加熱し、一晩静置した。ついで、該反応物を室温に冷却し、HO(150ml)およびDCM(150ml)で希釈した。ついで、水層を分離し、DCMでさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して黄色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−20%MeOH/EtOAcで溶出して精製し、標題化合物を黄色油として得た(10.8g)。
MS(ES+)m/z451(MH)。
(f) 1,1−ジメチルエチル [(6−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)メチル]カルバメート
1,1−ジメチルエチル [(6−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)メチル]カルバメート(前工程より100%変換されていると仮定して、10.8g、21.4ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてEtOH(400ml)に溶かし、ついで10%Pd/C(7g)を加えた。ついで、該反応物を水素雰囲気下で室温にて3時間置いた。ついで、この混合物を濾過し、有機層を回収し、溶媒を除去して標題化合物を暗黄色油(8.54g、100%)として得た。
MS(ES+)m/z399(MH)。
(g) エチル N−[2−({5−[({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}アミノ)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート
1,1−ジメチルエチル [(6−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)メチル]カルバメート(8.54g、21.4ミリモル、前工程より100%変換されていると仮定して)を、アルゴン雰囲気下室温にてDMF(200mL)およびアセトニトリル(200ml)に溶かし、ついで炭酸カリウム(5.92g、42.9ミリモル)およびブロモ酢酸エチル(2.38ml、21.4ミリモル)を加え、該反応物を室温にて一晩攪拌させた。さらなる量のブロモ酢酸エチル(0.4当量)を室温にて加え、1時間経過後、該反応物をさらに5時間40℃に加熱した。反応物を冷却し、HO(200ml)およびEtOAc(200ml)で希釈した。ついで、水層を分離し、EtOAc(200ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して黒色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−30%MeOH/EtOAcで溶出して精製し、標題化合物を黒色油として得た(10.3g、99%)。
MS(ES+)m/z485(MH)。
(h) 1,1−ジメチルエチル ({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)カルバメート
エチル N−[2−({5−[({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}アミノ)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート(10.3g、21.2ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてTHF(400mL)に溶かし、ついでそれを0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド/THF(1M;5.30ml、5.30ミリモル)を滴下した。10分後、該反応物を水性塩化アンモニウム(200ml)で0℃にてクエンチし、つづいて水(200ml)およびEtOAc(200ml)でクエンチした。ついで、水層を分離し、EtOAc(3×100ml)で洗浄した。合した有機層を乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して標題化合物を暗色油として得た(9.00g、96%)。
MS(ES+)m/z461(MNa)。
(i) 1,1−ジメチルエチル ({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル ({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)カルバメート(9.00g、20.5ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてDCM(500ml)に溶かし、ついで酸化マンガン(II)(26.8g、308ミリモルs)を少しずつ添加した。1時間経過した後、該反応物を濾過し、DCMでさらに洗浄した。溶媒を除去して黒色油を得た。この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−30%MeOH/EtOAcで溶出して精製し、標題化合物を褐色油として得た(5.33g、60%)。
MS(ES+)m/z459(MNa)。
(j) 4−[5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩
1,1−ジメチルエチル ({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)カルバメート(5.33g、12.2ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてMeOH(15ml)およびCHCl(15ml)に溶かし、それに1,4−ジオキサン中4MのHCl(15ml)を滴下した。2時間経過後、溶媒を除去して標題化合物を褐色固体として得た(5.41g、119%)。
MS(ES+)m/z359(遊離アミンについてのMH)。
(k) 4−[5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]−6−(メチルオキシ)ピリド−[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
4−[5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩(4.81g、12.9ミリモル)を10%MeOH/DCM(100ml)に溶かした。この有機層をNaHCO(20ml)で洗浄し、水層を分離し、pHが約8であることをチェックし、10%MeOH/DCM(50ml)で更に3回洗浄した。ついで、有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して標題化合物(3.44g、79%)を得た。
MS(ES+)m/z359(MH)。
(l) 標題化合物
4−[5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]−6−(メチルオキシ)−ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩(0.2g、0.536ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてCHCl(5ml)およびMeOH(0.5ml)に溶かし、トリエチルアミン(0.150ml、1.07ミリモル)で処理した。該反応物を15分間攪拌し、pHをチェックし、7−8の場合に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO03087098 実施例31(e)を参照のこと)(0.096g、0.536ミリモル)を加えた。該混合物を再びさらに15分間攪拌し、ついでそれをトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.342g、1.61ミリモル)で処理し、ついで室温にて一晩攪拌させた。該反応物を飽和NaHCO水溶液(10ml)でクエンチした。水層を分離し、10%MeOH/DCM(10ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して暗褐色油を得た。この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−30%MeOH/EtOAcの勾配で溶出して2回精製し、標題化合物の遊離塩基を透明油として得た(0.157g、59%)。
MS(ES+)m/z499(MH)。
HNMR(250MHz)δ(MeOD)1.71−2.02(4H,m)、2.79−3.00(4H,m)、3.10−3.18(1H,m)、3.58(3H,s)、3.85(1H,d)、3.90(1H,d)、4.61(2H,s)、6.73(1H,d)、6.96−7.08(3H,m)、7.24(1H,d)、7.38(1H,d)、8.06(1H,d)および8.14(1H,s)。
遊離塩基をMeOH(2ml)に溶かし、1MのHCl/MeOHを添加することで標題化合物の遊離塩基をHCl塩に変換し、溶媒を除去して標題化合物を固体(0.151g)として得た。
実施例10 4−(5−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−メチル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩
Figure 2010524890
4−[5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩(調製に関しては、実施例9(k)を参照のこと)(0.2g、0.536ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてCHCl(5ml)およびMeOH(0.5ml)に溶かし、トリエチルアミン(0.150ml、1.07ミリモル)で処理した。該反応物を15分間攪拌し、ついで2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144 実施例2(c)またはWO2003087098 実施例19(d)を参照のこと)(0.089g、0.536ミリモル)を加えた。該混合物をさらに15分間攪拌し、ついでそれをトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.342g、1.61ミリモル)で処理し、室温にて一晩攪拌させた。反応物を飽和NaHCO水溶液(10ml)でクエンチした。水層を分離し、10%MeOH/DCM(10ml)でさらに3回洗浄した。ついで、有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して暗褐色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−30%MeOH/EtOAcの勾配で溶出して精製し、標題化合物の遊離塩基を透明油として得た(0.104g、40%)。
MS(ES+)m/z486(MH)。
HNMR(250MHz)δ(MeOD)1.72−2.02(4H,m)、2.78−2.95(4H,m)、3.06−3.13(1H,m)、3.58(3H,s)、3.80(1H,d)、3.85(1H,d)、4.26−4.36(4H,m)、6.74(1H,d)、6.96−7.08(3H,m)、7.37(1H,d)、8.00(1H,s)、8.75(1H,d)および8.13(1H,s)。
得られた遊離塩基をMeOH(2ml)に溶かし、1MのHCl/MeOHを添加することで標題化合物の遊離塩基をそのHCl塩に変換し、溶媒を除去して固体(0.075g)を得た。
実施例11 4−(5−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−メチル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩
Figure 2010524890
4−[5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン・塩酸塩(調製に関しては、実施例9(k)を参照のこと)(0.2g、0.536ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にてCHCl(5ml)およびMeOH(0.5ml)に溶かし、トリエチルアミン(0.150ml、1.07ミリモル)で処理した。該反応物を15分間攪拌し、pHをチェックし、7−8の時に、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例5(l)を参照のこと)(0.089g、0.536ミリモル)を加えた。該混合物を再びさらに15分間攪拌し、ついでそれをトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.342g、1.61ミリモル)で処理し、ついで室温にて一晩攪拌させた。さらなる3当量のトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.342g、1.61ミリモル)を加え、2時間経過後、該反応物を飽和NaHCO水溶液(10ml)でクエンチした。水層を分離し、10%MeOH/DCM(10ml)でさらに3回洗浄した。ついで、有機層を合し、乾燥(NaSO)し、濾過し、溶媒を除去して暗褐色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーを用い、0−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−30%MeOH/EtOAcの勾配で溶出して精製し、標題化合物の遊離塩基を透明な油(0.153g、59%)として得た。
MS(ES+)m/z487(MH)。
HNMR(250MHz)δ(MeOD)1.72−2.02(4H,m)、2.69−3.03(4H,m)、3.10−3.17(1H,m)、3.57(3H,s)、4.02−4.13(2H,m)、4.40−4.45(2H,m)、4.51−4.56(2H,m)、6.73(1H,d)、7.04−7.08(2H,m)、7.24(1H,s)、7.40(1H,d)、8.05(1H,d)および8.11(1H,s)。
得られた遊離塩基をMeOH(2ml)に溶かし、1MのHCl/MeOHを添加することで標題化合物の遊離塩基をそのHCl塩に変換し、溶媒を除去して固体(0.147g)を得た。
実施例12 シス−6−[({6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン・二塩酸塩
Figure 2010524890
(a) 4−ヒドロキシ−2−シクロヘキセン−1−オン
この方法は、出典明示により本明細書にて引用される、Danishefsky, S. J.; Simoneau, B. J.、Am. Chem. Soc. 1989、111、2599−2604の操作を改変した。
1−メトキシ−シクロヘキサ−1,4−ジエン(10mL、131ミリモル)のMeOH:HO(3:1、80mL)中溶液に、シュウ酸(385mg)を一度に添加した。得られた溶液を30分間攪拌し、ついでDCM(x3)で抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して3−シクロヘキセン−1−オンを油として得た。この物質のDCM(150mL)中溶液に、室温にて、メタ−クロロペル安息香酸(33.1g、96.03ミリモル、50%純度)のDCM(150 mL)中懸濁液を10分間にわたって滴下した。得られた溶液を18時間攪拌し、ついで濾過した。濾液を10%水性Na、飽和水性NaHCO、HO、ブライン(150mL)で洗浄し、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して粗エポキシドを得た。残渣のDCM:ジエチル エーテル(1:1、200mL)中溶液に、塩基性アルミナ(34.5g、活量1)を一度に添加した。得られた懸濁液を1時間激しく攪拌し、ついで濾過し、該固体をDCM(約1L)で完全に洗浄した。濾液を濃縮し、粗生成物を透明黄色油として得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液として、ペトロール:EtOAc 2:1−1:2)に付して精製し、透明無色の油(4.54g、3工程を通じて46%)を得た。
MS(ES+)m/z113(MH)。
(b) シス−1,1−ジメチルエチル (2−ヒドロキシ−5−オキソシクロヘキシル)カルバメート
4−ヒドロキシ−2−シクロヘキセン−1−オン(1.13g、10.1ミリモル)およびtert−ブチルカルバメート(1.18g、10.1ミリモル)のDCM(3.5mL)中溶液に、室温にて、Bi(NO(489mg、1.01ミリモル)を一度に添加した。得られた懸濁液を18時間攪拌し、ついでDCMで希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して黄色ガムを得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、ペトロール:EtOAc 3:2−1:1で溶出して白色固体(842mg、36%)を得た。
MS(ES+)m/z252(MNa)。
(c) シス−1,1−ジメチルエチル (6−ヒドロキシ−3−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノン(合成に関しては、Demartino, J.ら、米国2006030582、中間体[0328]を参照のこと)(732mg、3.7ミリモル)およびシス−1,1−ジメチルエチル (2−ヒドロキシ−5−オキソシクロヘキシル)カルバメート(839mg、3.7ミリモル)の1MのNH/MeOH(20mL)中溶液を65℃にて1.5時間加熱し、ついで室温に冷却した。ついで、反応混合物を濃縮し、DCMとHOの間に分配した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて橙色固体を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、ペトロール:EtOAc 1:1−1:2で溶出し、白色固体(377mg、33%)を得た。
HNMR(400MHz)δ(CDCl)1.47(9H,s)、2.87(1H,s)、3.07(1H,dd)、3.13−3.23(2H,m),(1H,dd)、3.31(1H,dd)、4.07−4.15(1H,m)、4.38−4.41(1H,m)、4.91(1H,m)、8.23(1H,d)、9.22(1H,d)。
(d) シス−1,1−ジメチルエチル (3−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
シス−1,1−ジメチルエチル (6−ヒドロキシ−3−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(4.25g)のエタノール(200mL)中溶液を室温にてアルゴンでパージし、ついで10%チャコール担持パラジウムペースト(0.5g)を一度に加えた。得られた懸濁液を排出し、アルゴンで3回パージし、ついで水素雰囲気に供し、室温にて16時間激しく攪拌した。該反応混合物を排出し、アルゴンで数回パージし、ついで該懸濁液をセライトを介して濾過し、沈殿物をエタノールで広く洗浄した。濾液を濃縮して褐色油を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH:DCM(1滴の濃アンモニア溶液を含有する/100mL溶出液)で溶出して褐色固体(2.16g)を得た。
MS(ES+)m/z280(MH)。
(e) シス−1,1−ジメチルエチル (6−ヒドロキシ−3−{[5−(メチルオキシ)−2−ニトロフェニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
シス−1,1−ジメチルエチル (3−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(200mg、0.72ミリモル)のDMF(3mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下室温にて2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(135mg、0.72ミリモル)を、ついで炭酸水素ナトリウム(121mg、1.44ミリモル)を加えた。得られた反応混合物を60℃で一晩加熱し、ついで室温に冷却して濃縮した。残渣をDCMとHOの間に分配して分離させた。水層をDCMで数回抽出し、合した有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して黄色油を得た。
別個に、シス−1,1−ジメチルエチル (3−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(2.17 g、7.77ミリモル)のDMF(32mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(1.47g、7.77ミリモル)を、ついで炭酸水素ナトリウム(1.31 g、15.54ミリモル)を加えた。得られた反応混合物を60℃で一晩加熱し、ついで室温に冷却して濃縮した。残渣をDCMとHOの間に分配して分離させた。水層をDCMで数回抽出し、合した有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して褐色油を得た。
これらの合わせた粗製油を合し、フラッシュカラムクロマトグラフィーに供し、0−2%MeOH:DCMで溶出し、黄色固体(2.46g、67%)を得た。
MS(ES+)m/z432(MH)。
(f) シス−エチル N−[2−{[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート
シス−1,1−ジメチルエチル (6−ヒドロキシ−3−{[5−(メチルオキシ)−2−ニトロフェニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(2.46 g、5.71ミリモル)のエタノール(100mL)中溶液に、室温にて、アルゴンでパージし、ついで10%チャコール担持パラジウムペースト(1g)を一度に加えた。得られた懸濁液を排出し、アルゴンで3回パージし、ついで水素雰囲気下に供し、室温で2時間激しく攪拌した。反応混合物を排出し、アルゴンで数回パージした。該懸濁液を珪藻土パッドを介して濾過し、該沈殿物をエタノールで広く洗浄した。濾液を濃縮して暗緑色油を得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
この物質のトルエン(60mL)中溶液に、室温にてエチルグリオキシレート(1.36mL、6.85ミリモル、トルエン中50%溶液)を添加し、得られた暗緑色溶液を室温にて1時間攪拌した。メタノール(60mL)を該反応混合物に加え、得られた溶液を0℃に冷却した。ボロヒドリドナトリウム(238mg、6.28ミリモル)を該反応混合物に一度に加え、気体の激しい発生が観察された。ついで、該混合物を室温に加温し、10分間攪拌した。該反応物をHOでクエンチし、反応混合物を最初の容量の半分にまで濃縮した。層を分離し、水層を酢酸エチルで数回抽出し、合した有機抽出物をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して緑色泡沫体を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−5%MeOH:DCMで溶出して黄色泡沫体(2.67g、60%)を得た。
MS(ES+)m/z488(MH)。
(g) シス−エチル N−[2−{[6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート
シス−エチル N−[2−{[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート(1.35 g、2.77ミリモル)のDMF(4.5mL)中溶液に、室温にて、tert−ブチルジメチルクロロシラン(418mg、2.77ミリモル)を、ついでイミダゾール(207mg、3.05ミリモル)を添加した。得られた溶液を18時間攪拌し、ついでさらなるtert−ブチルジメチルクロロシラン(84mg、0.55ミリモル)およびイミダゾール(38mg、0.55ミリモル)を加えた。さらに2時間経過した後、該反応混合物をHO(40mL)で希釈し、DCM(3×40mL)で抽出した。合した有機層をHO(40mL)、ブライン(80mL)で洗浄し、ついでMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して透明な橙色油を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、ペトロール:EtOAc 2:1−1:1で溶出し、透明な橙色油(977mg、59%)を得た。
MS(ES+)m/z602(MH)。
(h) シス−1,1−ジメチルエチル {6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
水素化ナトリウム(86mg、2.15ミリモル、鉱油中60%分散液)のTHF(50mL)中懸濁液に、0℃にてシス−エチル N−[2−{[6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシナート(1.17 g、1.95ミリモル)のTHF(50mL)中溶液を15分間にわたってカニューレを介して滴下した。得られた溶液を0℃で20分間攪拌し、ついで該反応物を最小量の飽和水性NHCl(約1mL)でクエンチした。該反応物を室温に加温し、EtOAcで希釈し、過剰量のNaSOを加えた。得られた懸濁液を室温にて5分間激しく攪拌し、ついで濾過し、濃縮して橙色粉末を得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
この物質のDCM(100mL)中溶液に、室温にてMnO(2.54 g、29.25ミリモル)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温にて1時間攪拌し、濾過し、濾液を濃縮して褐色泡沫体を得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
この物質のTHF(5mL)中溶液に、0℃にてテトラブチルアンモニウムフルオリド(2.15mL、2.15ミリモル、THF中1M溶液)を滴下した。得られた溶液を0℃で20分間攪拌し、ついで室温に加温した。室温にてさらに45分間経過した後、該反応物を水(50mL)でクエンチし、10分間攪拌した。反応混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合した有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して褐色油を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−5%MeOH:DCMで溶出して精製し、明褐色粉末(776mg、3工程を通して91%)を得た。
MS(ES+)m/z440(MH).
(i) シス−4−(7−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
シス−1,1−ジメチルエチル {6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(764mg、1.74ミリモル)のDCM(10mL)中溶液に、室温にて4MのHCl/1,4−ジオキサン(1mL)を滴下した。室温にて1時間経過した後、もう一つ別の1mLの酸を加え、攪拌をさらに2時間室温にて続けた。さらなる2mLの酸を加え、攪拌をさらに30分間続け、ついで反応混合物を濃縮して橙色固体を得た。残渣をSCXカートリッジを用い、0−100%MeOH:DCMで溶出して精製し、ついで0−100%2MのNH/MeOH:MeOHで溶出し淡橙色固体(553mg、94%)を得た。
MS(ES+)m/z340(MH)。
(j) 標題化合物
シス−4−(7−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(131mg、0.39ミリモル)のDCM(5mL)およびMeOH(0.5mL)中溶液に、室温にて3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO03087098 実施例31(e)を参照のこと)(104mg、0.43ミリモル)と、ついでトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(165mg、0.78ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を室温にて一晩攪拌し、ついで反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(10mL)で洗浄した。ついで、水層を分離し、DCM(10mL)でさらに3回洗浄した。合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して黄色油を得た。ついで、この残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH:DCMで溶出して標題化合物の遊離塩基を黄色油として得た(94mg、48%)。
MS(ES+)m/z502(MH)。
HNMR(400MHz)δ(CDCl)3.08−3.11(2H,m)、3.14−3.22(3H,m)、3.66(3H,s)、3.99(2H,s)、4.29−4.30(2H,s)、4.64(2H,s)、6.74(1H,d)、6.92(1H,d)、7.22(1H,d)、7.46(1H,d)、8.07(1H,d)、8.26(1H,s)、8.39(1H,d)。
標題化合物の遊離塩基をMeOHに溶かし、過剰量の1MのHCl/MeOH(約2mL)を添加することでその遊離塩基を標題化合物に変換し、ついで溶媒を除去して固体(84mg)を得た。
実施例13 シス−4−{7−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2010524890
室温にて、シス−4−(7−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン (調製に関しては、実施例12(i)を参照)(131mg、0.39ミリモル)のDCM(5mL)およびMeOH(0.5mL)中溶液に、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例5(l)を参照)(85mg、0.51ミリモル)、次いで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(248mg、1.17ミリモル)を加えた。得られた懸濁液を室温にて一晩攪拌し、次いで、反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(10mL)で洗浄した。次いで、水相を分離し、DCM(10mL)でさらに3回抽出した。次いで、合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色泡沫を得た。次いで、該残渣を、0−10%MeOH:DCMで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して3回精製し、黄色油として標題化合物の遊離塩基を得た(28mg、15%)。
MS(ES+)m/z490(MH).
H NMR(400MHz)δ(CDCl)3.07−3.14(4H,m)、3.21−3.25(1H,m)、3.67(3H,s)、4.14(2H,dd)、4.24−4.27(1H,m)、4.38−4.40(2H,m)、4.52−4.54(2H,m)、6.74(1H,d)、6.92(1H,d)、7.00(1H,s)、7.45(1H,d)、8.07(1H,d)、8.26(1H,s)、8.39(1H,d).
MeOHで溶解し、大過剰のMeOH中1M HCl(約2mL)を加え、次いで、溶媒を除去し、標題化合物の二塩酸塩(24mg)を得ることにより、標題化合物の遊離塩基をHCl塩に変換した。
実施例14 シス−4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
Figure 2010524890
室温にて、シス−4−(7−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン (調製に関しては、実施例12(i)を参照)(131mg、0.39ミリモル)のDCM(5mL)およびMeOH(0.5mL)中溶液に、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例 2(c)またはWO2003087098 実施例19(d)を参照)(71mg、0.43ミリモル)、次いで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(165mg、0.78ミリモル)を得た。得られた懸濁液を、室温にて一晩攪拌し、次いで、反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(10mL)で洗浄した。次いで、水相を分離し、DCM(10mL)でさらに3回洗浄した。次いで、合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色泡沫を得た。次いで、該残渣を、0−10%MeOH:DCMで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して3回精製し、黄色固体を得た(112mg、59%)。
MS(ES+)m/z489(MH).
H NMR(400MHz)δ(CDCl)3.07−3.13(4H,m)、3.16−3.19(1H,m)、3.67(3H,s)、3.96(2H,dd)、4.20−4.22(1H,m)、4.28−4.31(2H,m)、4.34−4.36(2H,m)、6.74(1H,d)、6.79(1H,s)、7.45(1H,d)、8.07(1H,d)、8.13(1H,s)、8.26(1H,s)、8.39(1H,d).
MeOHで溶解し、大過剰のMeOH中1M HCl(約2mL)を加え、次いで、溶媒を除去し、標題化合物の塩酸塩(106mg)を得ることにより、標題化合物の遊離塩基をHCl塩に変換した。
実施例15 4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
Figure 2010524890
(a)2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン
5−ブロモ−3−ニトロ−2(1H)−ピリジノン(5g、22.83ミリモル)をトルエン(50ml)で懸濁した。DMF(0.177ml、2.283ミリモル)を加え、混合物を光から保護した。オキシ臭化リン(7.85g、27.4ミリモル)のトルエン(50ml)中溶液を、90℃にて1.5時間かけてピリジン混合物に加えた。反応混合物を90℃にて14時間加熱し、冷却し、水で抽出した。有機層を1N NaOHおよびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を除去して、黄色固体として標題化合物を得た(6.45g、22.88ミリモル、収率100%)。
MS(ES+)m/z282(MH).
(b)2,5−ジブロモ−3−アミノピリジン
2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(2.5g、8.87ミリモル)を酢酸(10mL)中で攪拌した。鉄粉(2.476g、44.3ミリモル)を加え、溶液を、勢いよく攪拌しながら80℃にて15分間加熱した。反応混合物を、セライトにより濾過し、エーテルおよびEtOAcで洗浄した。得られた有機層を、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。溶媒を除去して、粗生成物を得た。粗生成物を、0−30%EtOAc:ヘキサンで溶出するシリカ上で精製し、白色固体として標題化合物を得た(1.7g、6.75ミリモル、収率76%)。
MS(ES+)m/z252(MH).
(c)1,1−ジメチルエチル (7−ブロモ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート
亜鉛末(0.934g、14.28ミリモル)およびヨウ素(0.054g、0.214ミリモル)を真空フラスコ中で加熱し、次いで、窒素で3回フラッシュした。メチル N−{[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}−3−ヨード−D−アラニネート(2.35g、7.14ミリモル、Aldrich Chemicals)を乾DMF(11.74mL)で溶解し、予め0℃に冷却した反応混合物にシリンジで移した(1.5時間後、反応終了)。氷浴を取り除き、2,5−ジブロモ−3−ピリジンアミン(2.392g、9.50ミリモル)を、次いで、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.251g、0.357ミリモル)を加え、混合物を40℃にて14時間加熱した。混合物を冷却し、EtOAcで洗浄しながらセライトにより濾過した。溶媒を真空中で除去した。混合物をDMF(10mL)で再度溶解し、炭酸カリウム(1.283g、9.28ミリモル)を加えた。得られた混合物を80℃にて6時間攪拌した。混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を除去し、混合物を、0−100%EtOAc:ヘキサンで溶出するシリカクロマトグラフィーに付して、淡黄色固体として標題化合物を得た(1.8g、5.26ミリモル、収率73.7%)。
MS(ES+)m/z343(MH).
(d)1,1−ジメチルエチル (7−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート
水素化ナトリウム(0.250 g、6.24ミリモル)および1,1−ジメチルエチル (7−ブロモ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(1.78g、5.20ミリモル)を0℃にてTHF(35mL)中で合した。ヨウ化メタン(0.342ml、5.46ミリモル)を加え,混合物を0℃〜室温にて18時間攪拌した。混合物を塩化アンモニウムでクエンチし、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。生成物を、0−80%EtOAc:ヘキサンで溶出するシリカクロマトグラフィーに付して、白色泡沫体として標題化合物を得た(750mg、2.105ミリモル、収率40.5%)。
MS(ES+)m/z357(MH).
(e)[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]ボロン酸
−78℃に冷却したN−ブチルリチウム(0.225ml、0.561ミリモル、THF中2.5M溶液)の1mL THF中溶液に、THF(5 ml)中の1,1−ジメチルエチル (7−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(100mg、0.281ミリモル)を加えた。混合物を−78℃にて1時間攪拌した。ボロン酸トリメチル(0.038ml、0.337ミリモル)を加え、混合物を−78℃〜室温にて3時間攪拌した。混合物を水でクエンチした。溶媒を真空中で除去した。混合物をEtOAcで抽出し、1N HCl、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を真空中で除去し、標題化合物を得た(90mg、0.281ミリモル、収率100%)。
MS(ES+)m/z322(MH).
(f)標題化合物
標題化合物を、本明細書に一般的に記載された製法によって1,1−ジメチルエチル (7−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメートまたは[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]ボロン酸から調製する。
実施例16 4−(8−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン 二塩酸塩
Figure 2010524890
アルゴン雰囲気下室温にて、4−[8−(アミノメチル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例30(h)を参照)(0.05g、0.147ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144 実施例2(c)またはWO2003087098 実施例19(d)を参照)(0.024g、0.147ミリモル)をクロロホルム(2ml)およびメタノール(0.2ml)で溶解してすぐに、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.094 g、0.442ミリモル)を少しずつ加えた。2時間後、反応物を飽和NaHCO(5ml)でクエンチし、DCM中10%MeOH(5ml)で希釈した。水相を分離し、DCM中10%MeOH(5ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、(NaSO)乾燥し、濾過し、溶媒を除去して、黄色油を得た(0.053g)。次いで、該残渣を、DCM中0−30%MeOHで溶出するクロマトグラフィーに付して、透明油として標題化合物の遊離塩基を得た(0.035g、49%)。
MS(ES+)m/z489(MH).
H NMR(400MHz)δ(MeOD)2.96−3.08(2H,m)、3.11−3.17(1H,m)、3.62(3H,s)、3.63(3H,s)、3.85(2H,d)、4.07(1H,dd)、4.18(1H,dd)、4.27−4.30(2H,m)、4.33−4.37(2H,m)、4.83(2H,d)、6.81(1H,d)、6.89(1H,s)、7.62(1H,d)、7.99(1H,s)、8.13(1H,d)、8.19(1H,s),および8.46(1H,d).
得られた遊離塩基をMeOH(2ml)で溶解してすぐに、(0.145 ml、2当量)のMeOH中1M HClを加えることにより、該化合物を標題化合物に変換した。次いで、該溶液を蒸発乾固して、標題化合物を得た(0.0342g)。
実施例17 4−{3−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンフマル酸塩
Figure 2010524890
(a)5−ブロモ−2−ヨード−3−ピリジノール
5−ブロモ−3−ピリジノール(25.1g、144ミリモル)を水(500ml)で懸濁し、炭酸ナトリウム(45.9g、433ミリモル)を加え、透明溶液を形成するまで混合物を攪拌した。室温で攪拌しながら、ヨウ素(36.6g、144ミリモル)を2.75時間かけて少しずつ加えた。反応が進行するようにより素早くヨウ素を溶解させて、暗褐色溶液を得、徐々に淡黄色に変化した。混合物をさらに30分間攪拌し、次いで、徐々に150mlの2M塩酸に加えた。白色沈殿を形成した。必要に応じて追加の酸を加えて、最終pHを約7にした。固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥し(50℃、真空)、生成物を得た(43.16g 、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z300/302(MH+).
(b)5−ブロモ−2−[(1Z)−1−プロパン−1−イル]−3−ピリジノール
5−ブロモ−2−ヨード−3−ピリジノール(11.16g、37.2ミリモル)、シス−プロペニルボロン酸(3.84g、44.7ミリモル)および炭酸カリウム(3.84g、149ミリモル)の1,4−ジオキサン/水(3:1、320ml)中混合物を、溶液に通して窒素を発泡させることにより脱気した後にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.860g、0.74ミリモル)を加えた。混合物を100℃にて一晩加熱し、次いで、蒸発させた。水性残渣を吸引濾過し、DMFで洗浄し、濾液を約半分量に蒸発させた。次いで、残渣を次の工程にて粗製物で用いた(推定収率100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z214/216(MH+).
(c)5−ブロモ−2−[(1Z)−1−プロパン−1−イル]−3−(2−プロパン−1−イルオキシ)ピリジン
DMF(340ml)中の粗5−ブロモ−2−[(1Z)−1−プロパン−1−イル]−3−ピリジノール(推定37.2ミリモル)を炭酸カリウム(10.28g 、74.4ミリモル)およびヨウ化アリル(3.41ml、37.2ml)で処理した。混合物を室温にて一晩攪拌し、次いで、蒸発させた。 残渣をトルエンでスラリー化し、吸引濾過し、濾液を蒸発させて、生成物を得(8.9g 、94%粗製物)、次の工程にて粗製物を用いた。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z254/256(MH+).
(d)7−ブロモ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン
トルエン(350ml)中の粗5−ブロモ−2−[(1Z)−1−プロパン−1−イル]−3−(2−プロパン−1−イルオキシ)ピリジン(8.9g、35ミリモル)を、溶液に通して窒素を発泡させることにより脱気した後にベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン]ジクロロ(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(Grubbs 触媒、第2世代、0.65g、0.766ミリモル)を加えた。混合物を90℃にて一晩(24時間)加熱した。さらに一部のGrubbs触媒(0.65g)を加え、24時間加熱し続けた。混合物を蒸発させ、粗生成物を、0−20%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出した330gシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物を得た(3.25g、44%:5−ブロモ−2−ヨード−3−ピリジノールから3工程かけて41%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z212/214(MH+).
(e)2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イルボロン酸
500L丸底フラスコに窒素を充満させ、それに乾ジエチルエーテル50ml)およびn−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、7.66ml)を加えた。溶液を−78℃に冷却した。250mLの丸底フラスコ中にて7−ブロモ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン(3.25g、15.33ミリモル)をジエチルエーテル(100ml)で溶解し、いつくか溶解していない物質を伴う褐色溶液を得た。該溶液をn−ブチルリチウムのジエチルエーテル中溶液にカニューレで徐々に加えた。混合物を5分間攪拌した。100mLの丸底フラスコ中にてボロン酸トリイソプロピル(4.45ml、19.16ミリモル)をエーテル(50ml)で溶解し、無色溶液を得た。溶液を反応混合物に滴下し、次いで、冷却浴から取り除き、室温に加温した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液(125ml)でクエンチし、次いで、酢酸エチル(125ml)および水(50ml)を加え、相を分離した。5M塩酸を加えて、水相のpHを約5にしながら、水相を酢酸エチル/メタノール(10−20%メタノール)で完全に抽出した。有機フラクションを合し、乾燥し、蒸発させて、黄色固体として生成物を得た(2.73g、100%)。これを精製することなく次の工程に用いた。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z178(MH+).
(f)6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オン(調製に関しては、実施例26(d)を参照)(10.9g、61ミリモル)のDMF(200ml)中溶液を、MnO(26.4g)で処理した。室温にて2時間後、反応が起こらなかったので、追加のMnO(18g)を加え、混合物を50℃にて3時間加熱した。反応混合物を、温DMF(2x100ml)で洗浄しながらセライトにより濾過し、約100mlに濃縮し、次いで、水(200ml)で徐々に希釈し、濾過し、真空中で乾燥して、淡褐色固体として生成物を得た(7.3g、68%)。
(g)6−(メチルオキシ)−4−(2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イルボロン酸(1.36g、7.69ミリモル )、6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(1.36g、7.69ミリモル)、酢酸銅(II)(2.79g、15.37ミリモル)およびトリエチルアミン(2.131ml、15.37ミリモル)をジクロロメタン(150ml)中で合し、3杯のスパーテル全量の粉末3Aモレキュラーシーブを加えた。混合物を、酸素雰囲気下室温にて一晩攪拌した。さらに0.68gのボロン酸および1.4gの酢酸銅(II)を加え、攪拌し続けた。6時間後、さらに0.68gのボロン酸、2mlのトリエチルアミンおよび1.4gの酢酸銅(II)を加え、一晩攪拌し続けた。混合物を、ジクロロメタンで、次いで、10%メタノール /ジクロロメタンで洗浄しながら、珪藻土に通して濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を、50−100%酢酸エチル/イソヘキサンで溶出する、100gシリカカラムのクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を得た(1.56g、66%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z309(MH+).
(h) 標題化合物
6−(メチルオキシ)−4−(2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(200mg、0.649ミリモル)および1−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)メタンアミン (調製に関しては、実施例3(b)またはWO2008009700A1、実施例265を参照)(216mg、1.297ミリモル)をイソプロパノール(8 ml)中で合し、塩化水素の1,4−ジオキサン中溶液(4M、0.32ml)を加え、混合物を一晩加熱還流した。溶解度を改善するためにメタノール(8ml)を加え、追加の(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミン(216mg、1.297ミリモル)(216mg、1.297ミリモル)およびHCl/1,4−ジオキサン(0.324ml、1.297ミリモル)を加えた。一晩加熱し続けた。溶媒を真空下で蒸発させた。残渣を、ジクロロメタンおよび水性炭酸水素ナトリウムで溶解し、相を分離した。水相をジクロロメタンで数回抽出し、有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で蒸発させた。粗生成物を、0−20%ジクロロメタン/メタノールで溶出する20gシリカのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(25mg、8%)。
H NMR(CDCl) δ 8.27(1H,s)、8.16(1H,s)、8.05(2H,d)、7.15(1H,s)、6.74(1H,d)、6.69(1H,s)、4.67(1H,d)、4.32 5H,m)、4.15(1H、t)、3.67(4H,m)、2.70(2H,m)、2.54(1H,m).
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z475(MH+).
遊離塩基を1−2mlのクロロホルムで溶解し、メタノール(1ml)中のフマル酸(1当量、6.2mg、0.053ミリモル)を加えた。 溶媒を蒸発させ、残渣を高真空下で乾燥して、フマル酸塩を得た(31mg)。
実施例18 4−{(6R/S,7R/S)−7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2010524890
(a)1,1−ジメチルエチル [(7R/S)−3−ニトロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]カルバメート
室温にて、デス−マーティンペルヨウジナン(1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾジオキソール−3−(1H)−オン)のジクロロメタン(42.2ml、12.67ミリモル)のジクロロメタン(300ml)中溶液に、ジクロロメタン(150ml)中のシス−1,1−ジメチルエチル [(6−ヒドロキシ−3−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]カルバメート(調製に関しては、実施例12(c)を参照)(1.96g、6.34ミリモル)を20分かけて均圧滴下漏斗により滴下した。反応混合物を室温にて2時間攪拌した。さらなるデス−マーティンペルヨウジナン(4.22ml、1.267ミリモル)を少しずつ加え、さらに2時間室温にて攪拌し続けた。反応混合物を、300mL飽和水性Na/300mL飽和水性NaHCOに慎重に注ぎ、DCM(200mL)で抽出した。次いで、有機層を、300mL飽和水性NaHCO、水(250mL)およびブライン(250mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、橙色油を得た。粗残渣を、0−100%EtOAc/ヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製した。関連フラクション を合し、蒸発させて、橙色油を得た(932mg、3.03ミリモル、48%)。
MS(ES+)m/z252(MH+− t−Bu).
(b)トランス−1,1−ジメチルエチル [(6R/S,7R/S)−6−ヒドロキシ−3−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]カルバメート
−78℃にて、ボロヒドリドナトリウム(126mg、3.33ミリモル)のエタノール(25.2 ml)中懸濁液に、1,1−ジメチルエチル [(7R/S)−3−ニトロ−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]カルバメート(0.93g、3.03ミリモル)のエタノール(50.4ml)中懸濁液を加えた。反応混合物を−78℃にて20分間攪拌し、−60℃に加温し、次いで、反応物を−60℃にて1mL飽和水性NHClでクエンチし、次いで、室温に加温した。20mL MeOHを加え、濁った橙色懸濁液を、室温にて5分間攪拌し、次いで、濃縮して、橙色/白色固体を得た。固体をDCM(100mL)で一部溶解し、沈殿をEtOAc(約300mL)で十分に洗浄しながらシリカ栓に通して濾過した。濾液を濃縮して、粗残渣を得た。残渣を、2:1〜1:1 石油:酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーに付して精製した。関連フラクションを合し、蒸発させて、透明な、橙色油を得た(379mg、1.225ミリモル、41%)。
MS(ES+)m/z254(MH+− t−Bu).
(c)トランス−1,1−ジメチルエチル [(6R/S,7R/S)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]カルバメート
室温にて、トランス−1,1−ジメチルエチル [(6R/S,7R/S)−6−ヒドロキシ−3−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]カルバメート(1.06g、3.43ミリモル)のエタノール(50ml)中溶液に、10%炭素担持パラジウム(0.365g、3.43ミリモル)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下室温にて一晩攪拌した。反応混合物をアルゴンで浄化し、次いで、エタノール(50 mL)で洗浄しながらセライトにより濾過した。濾液を蒸発させ、さらに精製することなく次の工程に直接用いた。
MS(ES+)m/z280(MH).
(d)トランス−1,1−ジメチルエチル ((6R/S,7R/S)−6−ヒドロキシ−3−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
室温にて、トランス−1,1−ジメチルエチル [(6R/S,7R/S)−3−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル]カルバメート(958mg、3.43ミリモル)および2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(711mg、3.77ミリモル)のDMF(8.575 ml)中溶液に、炭酸水素ナトリウム(576mg、6.86ミリモル)を加えた。次いで、反応混合物を60℃にて6時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、一晩静置した。反応物を蒸発させ、次いで、DCM(50mL)および水(50mL)の間に分配し、DCM(3x50mL)で抽出した。合した有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、 橙色油を得、0−10%MeOH/DCMで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製した。関連フラクション を合し、蒸発させて、透明な、橙色油を得た(725mg、1.68ミリモル、2工程かけて49%)。
MS(ES+)m/z432(MH).
(e)トランス−1,1−ジメチルエチル ((6R/S,7R/S)−3−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
室温にて、トランス−1,1−ジメチルエチル ((6R/S,7R/S)−6−ヒドロキシ−3−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(725mg、1.680ミリモル)のエタノール(25ml)中溶液に、炭素担持パラジウム(179mg)を加えた。反応混合物を室温にて3時間攪拌した。追加の炭素担持パラジウム(100mg)を加え、反応物をH下で一晩攪拌した。反応物をアルゴンで浄化し、次いで、エタノール(50mL)で洗浄しながらセライトにより濾過した。濾液を蒸発させ、さらに精製することなく次の工程に直接用いた。
MS(ES+)m/z402(MH).
(f)トランス−エチル N−[2−{[(6R/S,7R/S)−7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート
室温にて、トランス−1,1−ジメチルエチル ((6R/S,7R/S)−3−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(674mg、1.679ミリモル)のトルエン(40ml)中溶液に、エチル グリオキサレート溶液(50重量%、トルエン中)(0.4ml、1.679ミリモル)を加えた。反応混合物を室温にて2時間攪拌した。モレキュラーシーブ(3A)(0.2g)を加え、反応物を室温にて72時間攪拌した。反応混合物をメタノール(40.0ml)で希釈し、反応物を0℃に冷却し、次いで、ボロヒドリドナトリウム(69.9mg、1.847ミリモル)を少しずつ加えた。室温に加温した後、20分間攪拌し続け、次いで、反応物を水(10 mL)でクエンチし、反応物を濃縮して、乾燥した。
粗残渣を酢酸エチル(100 mL)および水(100mL)の間に分配し、酢酸エチル(3x100mL)で抽出した。合した有機層をブライン(9100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、暗緑色油を得、0−10%MeOH/DCMで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製した。関連フラクションを合し、蒸発させて、橙色泡沫を得た(417mg、0.855ミリモル、51%)。
MS(ES+)m/z488(MH).
(g)トランス−エチル N−[2−{[(6R/S,7R/S)−6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート
室温にて、トランス−エチル N−[2−{[(6R/S,7R/S)−7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート(417mg、0.855ミリモル)およびイミダゾール(64.0mg、0.941ミリモル)のDMF(1.425mL)中溶液に、クロロ(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシラン(129mg、0.855ミリモル)を加えた。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。追加のクロロ(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシラン(64.5mg、0.428ミリモル)および追加のイミダゾール(29.1mg、0.428ミリモル)を室温にて加え、反応物を室温にて攪拌した。室温にて5時間後、反応物を、水(20mL)でクエンチし、DCM(3x20mL)で抽出し、合した有機層を、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、暗橙色油を得た。粗残渣を、0−100%EtOAc/ヘキサンで溶出し、次いで、EtOAcでフラッシュするフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して2回精製した。関連フラクションを合し、蒸発させて、橙色油を得た(205mg、0.341ミリモル、40%)。
MS(ES+)m/z602(MH).
(h)トランス−1,1−ジメチルエチル {(6R/S,7R/S)−6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
0℃にて、水素化ナトリウム(14.99mg、0.375ミリモル)のTHF(8.516ml)中懸濁液に、THF(8.52ml)中のトランス−エチル N−[2−{[(6R/S,7R/S)−6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート(205mg、0.341ミリモル)を滴下した。反応混合物を0℃にて15分間攪拌し、次いで、室温に加温し、室温にて20分間攪拌した。
反応物を、0℃にて2mL飽和NHCl(水性)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で希釈し、過剰のMgSOを加えた。反応物を室温にて10分間勢いよく攪拌し、次いで、濾過し、蒸発させて、 橙色油を得、さらに精製することなく次の工程に用いた。
MS(ES+)m/z556(MH).
(i)トランス−1,1−ジメチルエチル {(6R/S,7R/S)−6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
室温にて、トランス−1,1−ジメチルエチル {(6R/S,7R/S)−6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(0.340ミリモル、前工程からの推定収率100%)のDCM(17.100ml)中溶液に、二酸化マンガン(446mg、5.13ミリモル)を加えた。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。反応混合物を、500mLの10%MeOH/DCMで洗浄しながらセライト層に通して濾過した。濾液を蒸発させて、暗橙色油を得、さらに精製することなく次の工程に用いた。
MS(ES+)m/z554(MH).
(j)トランス−1,1−ジメチルエチル {(6R/S,7R/S)−6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
0℃にて、トランス−1,1−ジメチルエチル {(6R/S,7R/S)−6−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(0.340ミリモル、前工程からの推定収率100%)のTHF(3.40ml)中溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M)(0.373ml、0.373ミリモル)を滴下した。反応混合物を0℃にて5分間攪拌し、次いで、室温に加温し、35分間攪拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、室温にて10分間攪拌し、次いで、酢酸エチル(20mL)およびブライン(10mL)で希釈し、層を分離し、酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。合した有機層 をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、暗橙色油を得た。粗残渣を、4%MeOH/DCMで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製した。関連フラクションを合し、蒸発させて、橙色粉末を得た(53mg、0.121ミリモル、3工程かけて36%)。
MS(ES+)m/z440(MH).
(k)トランス−4−[(6R/S,7R/S)−7−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
室温にて、トランス−1,1−ジメチルエチル {(6R/S,7R/S)−6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(53mg、0.121ミリモル)のDCM(5ml)中溶液に、1,4−ジオキサン中塩酸(1.0mL、4.00ミリモル)を加えた。反応混合物は、透明な橙色から濁った緑色懸濁液に変化した。反応混合物を室温にて2時間攪拌した。反応混合物を蒸発させて、淡橙色粉末を得、最小量のメタノールで希釈し、20mLのDCM、20mLのDCM/MeOH(1:1)、20mLのMeOH、20mL(3:1)メタノール中2MのNH/メタノールおよび20mL(1:1)メタノール中2MのNH/メタノールで溶出する、SCXカートリッジ上で精製した。関連(塩基性)フラクションを蒸発させて、淡橙色粉末を得た(40mg、98%)。
MS(ES+)m/z340(MH
(l)標題化合物
トランス−4−[(6R/S,7R/S)−7−アミノ−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(41.1mg、0.121ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144 実施例2(c)またはWO2003087098 実施例19(d)を参照)(16mg、0.097ミリモル)のジクロロメタン(5ml)およびメタノール(0.5 ml)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.1ml)中溶液を、室温にて30分間攪拌し、次いで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(51.3mg、0.242ミリモル)を加えた。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。
反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、飽和水性NaHCO(10mL)で洗浄し、DCM(20mL)で逆抽出した。合した有機層を、半飽和ブライン/水(5 mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、橙色油を得た。粗残渣を、5−10%MeOH/DCMで溶出する、シリカ上で精製した。関連フラクションを合し、蒸発させて、透明な黄色/橙色油として標題化合物の遊離塩基を得た(33mg、0.07ミリモル、70%)。
MS(ES+)m/z489(MH).
H NMR(400MHz)δ(CDCl)2.83−3.13(6H,m)、3.25(1H,dd)、3.46(1H,dd)、3.67(3H,s)、3.85−3.95(2H,m)、4.27−4.62(4H,m)、6.72−6.85(2H,m)、7.45(1H,d)、8.02−8.13(2H,m)、8.27(1H,s)、8.38(1H,d).
遊離塩基をMeOHで溶解し、大過剰のMeOH中1M HCl(約2mL)を加え、次いで、溶媒を除去し、標題化合物(30mg)を得ることにより、該化合物を二塩酸塩に変換した。
MS(ES+)m/z489(MH
実施例19および20 6−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、エナンチオマー1および2
Figure 2010524890
標題化合物のラセミ体の遊離塩基(調製に関しては、実施例6を参照)(30mg)を、85%アセトニトリル:15%メタノール:0.1%イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−H カラムのクロマトグラフィーに付して、最初にエナンチオマー1(8mg、Rt:7.3分、100%ee[αD]=−35.04(c=0.7%,MeOH))、次いで、エナンチオマー2(6.5mg、Rt:10.5分、100%ee [αD]=+48.7(c=0.8%,MeOH))を得た。
実施例21および22 シス−6−[({6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン エナンチオマー1および2
Figure 2010524890
標題化合物のラセミ体の遊離塩基(調製に関しては、実施例12を参照)(53mg)を、40%アセトニトリル:40%メタノール:20%イソプロパノール:0.1%イソプロピルアミンで溶出するChiralpak IAカラムのクロマトグラフィーに付して、最初にエナンチオマー1(16mg、Rt:7.3分、100%ee)、次いで、エナンチオマー2(16mg、Rt:16.7分、100%ee )を得た。
実施例23および24 シス−4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
Figure 2010524890
標題化合物のラセミ体の遊離塩基(調製に関しては、実施例14を参照)(50mg)を、40%アセトニトリル:40%メタノール:20%イソプロパノール:0.1%イソプロピルアミンで溶出するChiralpak IAカラムのクロマトグラフィーに付して、最初にエナンチオマー1(10.9mg、Rt:5.2分、100%ee)、次いで、エナンチオマー2(11mg、Rt:8.9分、100%ee )を得た。
実施例25 4−{7−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン二塩酸塩
Figure 2010524890
(a)1,1−ジメチルエチル 6−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−4−カルボキシレート
1,1−ジメチルエチル 7−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−カルボキシレート(90mg、0.34ミリモル)(合成に関しては、WO2007/081597 実施例(7(f)を参照)および4−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例 6(f)を参照)(110mg、0.34ミリモル)のDCM/メタノール中溶液を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(210mg、0.99ミリモル)で処理した。2時間後、反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、水層を分離し、DCM中5%MeOHで洗浄した。次いで、有機層を合し、乾燥し、溶媒を除去した。次いで、該残渣を、DCM中0−20%MeOH勾配で溶出するクロマトグラフィー技法に付して、油を得た(0.1g、51%)。
MS(ES+)m/z572(MH).
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル 6−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−4−カルボキシレート(100mg)の溶液をDCM/メタノール(10ml/5ml)で溶解し、1,4−ジオキサン中1M HClで処理した。一晩攪拌した後、混合物を氷浴中で1時間攪拌し、次いで、濾過した。得られた白色固体を減圧下で乾燥した(95mg)。
MS(ES+)m/z472(MH
H NMR(400MHz)δ(d6−DMSO)1.90−2.10(1H,m)、2.40−2.60(2H,m)、2.90−3.10(2H,m)、3.20−3.30(1H,m)、3.50−3.60(2H,m)、3.60(3H,s)、3.70−3.80(1H,m)、4.20−4.30(2H,m)、4.40−4.65(2H,m)、6.90(1H,d)、7.40(1H,s)、7.85(1H,s)、8.20−8.30(3H,m)、8.55(1H,s)、9.35(1H、bs)、10.20−10.50(2H、b)
実施例26 6−[({2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2010524890
(a)6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジンアミン
2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(65.7g、348ミリモル)のメタノール中2Mアンモニア(500ml、1000ミリモル)および水性アンモニア(500ml、348ミリモル)中溶液/懸濁液を、65℃にて18時間攪拌した。反応物を冷却し、固体を濾去し、水(2x100ml)で洗浄した。固体を、一晩40℃にて真空オーブン中で乾燥し、鮮黄色固体として生成物を得た(52.14g、NMRによると純度84%、74%)。
MS(ES+)m/z170(MH).
(b)6−(メチルオキシ)−2,3−ピリジンジアミン
6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジンアミン(26g、129ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてエタノール(500ml)で懸濁し、次いで、炭素担持パラジウム(15g、14.10ミリモル)(10%ペースト)で処理した。反応物を1atmの水素下で一晩攪拌した。反応物をセライトパッドに通して濾過し、パッドをエタノール(500ml)で洗浄した。エタノールを蒸発させて、 生成物を淡色油として得た(20.68g、わずかに不純)。
MS(ES+)m/z140(MH).
(c)エチル N−[2−アミノ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート
6−(メチルオキシ)−2,3−ピリジンジアミン(21.7g、純度87%、136ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にて、アセトニトリル(500ml)で溶解し、次いで、炭酸カリウム(24.38g、176ミリモル)およびブロモ酢酸エチル(18.13 ml、163ミリモル)で処理した。反応物を室温にて一晩攪拌した。アセトニトリルを減圧下で除去した。アセトニトリル(500ml)、炭酸カリウム(25.9g)およびブロモ酢酸エチル(23.23g)中の、追加の6−(メチルオキシ)−2,3−ピリジンジアミン(20.68g、純度87%、129ミリモル)を用いて反応を繰り返し、反応物を再度、室温にて一晩攪拌し、アセトニトリルを減圧下で除去した。残渣を水(1L)および酢酸エチル(1L)の間に分配し、層を分離した。水層を酢酸エチル(1L)で1回以上抽出し、合した有機層をMgSOで乾燥し、 濾過し、蒸発させて、紫色油を得た(64g)。油をDCM(300ml)で処理し、不溶性不純物を濾過した。DCM溶液を、800gシリカカラム上に充填し、0−2%MeOH/DCMで溶出し、固体として40.6gの所望の生成物を得た(LCMSおよびNMRは75%の所望の生成物と15%の環化生成物6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オンに一致する)。
MS(ES+)m/z226(MH).
(d)6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オン
エチル N−[2−アミノ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート(40.6g、135ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にてTHF(1L)で溶解し、カリウムtert−ブトキシド(15.17g、135ミリモル)で処理した。室温にて2時間後、飽和NHCl(500ml)を加え、THFを蒸発させた。水(500ml)を、次いで、20%MeOH/DCM(L)を加えた; 不溶物を濾去し、ジエチルエーテルで洗浄し、40℃にて一晩真空オーブン中で乾燥し、黄色固体として所望の生成物を得た(15.3g)。2相を分離漏斗に移し、分離した。水層を、20%MeOH/DCM(2x500ml)で2回以上抽出し、合した有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、褐色固体を得、多量のジエチルエーテルで洗浄し、淡緑色固体として多量の所望の生成物を得た(7.7g):LCMSおよびNMRは生成物(NMRで存在する20%の酸化物質)に一致する。
MS(ES+)m/z180(MH).
別法:
エチル N−[2−アミノ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート(16.2g、72ミリモル)をテトラヒドロフラン(500ml)で溶解し、アルゴン雰囲気下で0℃(氷浴冷却)に冷却した。次いで、これをカリウムtert−ブトキシド(THF中1M、80ml、80ミリモル)で処理した。1.5時間後、反応物を酢酸(80ミリモル)で処理し、蒸発させて、暗色固体を得た。これを(200ml)でトリチュレートし、濾過し、減圧下で乾燥し(約13g、定量的)、さらに精製することなく用いた。
(e)フェニルメチル 6−(メチルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−カルボキシレート
室温にて、勢いよく攪拌した6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オン(6.35g、35.4ミリモル)の酢酸エチル(600ml)/炭酸水素ナトリウム中(飽和溶液)(200 ml)に、クロロギ酸ベンジル(5.31ml、37.2ミリモル)を加えた。45分後、反応が終了した。層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、灰白色固体として所望の生成物を得た(11g、99%)。
MS(ES+)m/z314(MH).
(f)1,1−ジメチルエチル (2−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル)カルバメート
トルエン(100mL)中のトリス(ジメチルアミノ)メタン(12.19 ml、70.3ミリモル)および1,1−ジメチルエチル(4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(3.0g、14.07ミリモル)を90℃にて4時間加熱した。トルエンを減圧下で除去し、残渣をEtOH(125mL)で溶解した。炭酸グアニジン(6.34g、35.2ミリモル)を加え、溶液を4時間還流温度に加熱し、次いで、室温に冷却し、一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCMで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、水層を新しいDCMで逆抽出した。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、DCM中0−100%(DCM/MeOH/NH4OH)(90:10:1)の勾配を用いてクロマトグラフィーに付した。さらに、0−100%アセトン/CHClの勾配を用いてクロマトグラフィーを行い、鮮黄色泡状固体を得た(1.234g、33%)。
MS(ES+)m/z265(MH).
(g)1,1−ジメチルエチル (2−ヨード−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル)カルバメート
THF(10ml)中の1,1−ジメチルエチル (2−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル)カルバメート(0.250g、0.946ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.180g、0.946ミリモル)、ジヨードメタン(0.389ml、4.82ミリモル)および硝酸イソアミル(0.382ml、2.84ミリモル)を、窒素下で3時間還流温度に加熱した。反応物を常温に冷却し、混合物をEtOAcおよび1NのHCl溶液の間に分配した。次いで、水層をEtOAcで抽出し(2回)、有機層を合した。溶液をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、0−100%EtOAc/ヘキサンの勾配を用いてクロマトグラフィーに付して、黄色油を得た(147mg、41%)。
MS(ES+)m/z376(MH).
(h)フェニルメチル 4−[6−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キナゾリニル]−6−(メチルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−カルボキシレート
密封管中にて、1,1−ジメチルエチル (2−ヨード−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル)カルバメート)(925mg、2.46ミリモル)、フェニルメチル 6−(メチルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−カルボキシレート(386mg、1.23ミリモル)、1,2−ジアミノシクロヘキシルアミン(28mg、0.246ミリモル)、ヨウ化銅(I)(47mg、0.246ミリモル)および炭酸カリウム(358mg、2.59ミリモル)を1,4−ジオキサン(15mL)中で合した。合した混合物を125℃にて10時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、0−10%MeOH/DCMで溶出するクロマトグラフィーに付して精製し、固体を得た(270mg、収率39%)。
MS(ES+)m/z561(MH).
(i)1,1−ジメチルエチル {2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル}カルバメート.
酢酸エチル(10ml)中のフェニルメチル 4−[6−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キナゾリニル]−6−(メチルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−カルボキシレート(270mg、0.482ミリモル)を、Pd/C(20mg、0.188ミリモル)で処理し、60psiの水素下で10時間水素化した。混合物を濾過し、蒸発させて、固体を得た(180mg、収率88%)。
MS(ES+)m/z427(MH).
(j)1,1−ジメチルエチル {2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル {2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル}カルバメート(180mg、0.422ミリモル)のDCM(15ml)中溶液を、酸化マンガン(II)(183mg、2.1ミリモル)で処理した。混合物を1時間攪拌し、次いで、濾過し、蒸発させて、固体を得た(120mg、収率67%)。
MS(ES+)m/z425(MH).
(k)4−(6−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キナゾリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩
DCM(10ml)中の1,1−ジメチルエチル {2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル}カルバメート(120mg、0.283ミリモル)に、1,4−ジオキサン中塩酸(4M;0.25ミリモル、1ミリモル)を加えた。混合物を18時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、固体を得た(92mg、0.284ミリモル、収率100 %)。
MS(ES+)m/z325(MH).
(l) 標題化合物
4−(6−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キナゾリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩(46mg、0.142ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO03087098 実施例31(e)を参照)(25mg、0.142ミリモル)、および炭酸水素ナトリウム(119mg、1.42ミリモル)のDCM(4 ml)およびメタノール(0.8ml)中混合物を、硫酸ナトリウム(200mg、1.408ミリモル)で処理し、一晩撹拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(90mg、0.425ミリモル)を加え、反応物を窒素下で4時間攪拌した。次いで、混合物を、0−20%MeOH/DCM(1%NHOH含有)を用いてクロマトグラフィーに付して、固体として標題化合物の遊離塩基を得た(18mg、22%)。
H NMR δH CDCl,(250MHz)1.8−2.25(m、4H)、2.8(m、1H)、3.0−3.3(m、4H)、3.6(s、3H)、3.95(s、2H)、4.65(s、2H)、6.7(d、1H)、7.0(bs、1H)、7.2(d、1H)、8.1(d、1H)、8.25(s、1H)、8.7(s,1H)
1当量のエーテル中1M HClを化合物のDCM中溶液に加え、次いで、蒸発乾固することにより、該物質を標題化合物に変換した。
実施例27 4−{6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キナゾリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2010524890
4−(6−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キナゾリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩(調製に関しては、実施例26(k)を参照)(46mg、0.142ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144 実施例2(c)またはWO2003087098 実施例19(d)を参照)(23.4mg、0.142ミリモル)、および炭酸水素ナトリウム(119mg、1.42ミリモル)のDCM(4ml)およびメタノール(0.8ml)中混合物を、硫酸ナトリウム(200mg、1.408ミリモル)で処理し、一晩撹拌した。トリアセトキボロヒドリドナトリウム(90mg、0.425ミリモル)を加え、反応物を窒素下で4時間攪拌した。次いで、混合物をシリカに吸着させ、0−20%MeOH/DCM(1%NHOH含有)を用いてクロマトグラフィーに付して、固体として標題化合物の遊離塩基を得た(18mg、25%)。
H NMR δH CDCl,(250MHz)1.8−2.25(m、4H)、2.8(m、1H)、3.0−3.3(m、4H)、3.6(s、3H)、3.95(s、2H)、4.3(dd、2H)、4.35(dd、2H)、6.7(d、1H)、6.8(bs、1H)、8.1(d、1H)、8.15(d、1H)、8.25(s、1H)、8.7(s,1H).
MS(ES+)m/z510.4(MH).
1当量のエーテル中1M HClを化合物のDCM中溶液に加え、次いで、蒸発乾固することにより、該物質を標題化合物に変換した。
実施例28および29 6−{[({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン エナンチオマーE1およびE2、塩酸塩
Figure 2010524890
ラセミ4−[5−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル]−6−(メチルオキシ)ピリド−[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例9(k)を参照)を、メタノール中0.1%イソプロピルアミンで溶出するChiralpak AS−Hカラムを用いて高圧クロマトグラフィーにより分割し、E1エナンチオマー(Rt:4.0分)、次いで、E2エナンチオマー(Rt:6.2分)を得、1gのラセミ体から各々約400mgを得た。分割したエナンチオマーを、9(l)に一般的に記載される製法により変換し、標題エナンチオマーE1およびE2、塩酸塩を得た。
実施例30 2−{[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル}メチル)アミノ]メチル}−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン二塩酸塩
Figure 2010524890
(a)3−{[ビス(フェニルメチル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン
ジベンジルアミン(18.27ml、95ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にて、丸底フラスコ中に加え、次いで、MeOH中1M HCl(95ml、95ミリモル)を加えた。溶媒を真空下で除去し、白色固体を得た。次いで、該固体を、アルゴン雰囲気下室温にてエタノール(200ml)で再度溶解し、次いで、パラホルムアルデヒド(8.56g、285ミリモル)およびテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(17.56ml、190ミリモル)を加えた。反応物を50℃にて9時間加熱した。反応物を室温に冷却し、濾過し、溶媒を除去して、黄色/白色油性固体を得た。該固体をEtOで2回トリチュレートした。残りの淡黄色固体を乾燥して、いくつかのジベンジルアミン(約20%)で不純となった所望の生成物を得た(28.55g、87%)。
MS(ES+)m/z310(MH).
(b)1−(3−ニトロ−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)−N,N−ビス(フェニルメチル)メタンアミン
アルゴン雰囲気下室温にて、3−{[ビス(フェニルメチル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(28.55g、83ミリモル)のメタノール(250ml)中溶液に、トリエチルアミン(11.51ml、83ミリモル)を加えた。反応物を10分間攪拌した後にMeOH中2Mアンモニア(250ml、500ミリモル)をアルゴン雰囲気下室温にて攪拌し、ここで、1−メチル−3,5−ジニトロ−2(1H)−ピリジノン(16.44 g、83ミリモル)を少しずつ加えた。次いで、反応物を2.5時間65℃に加熱した。次いで、反応物を室温に冷却し、橙色固体に濃縮し、3x1L ヘキサン、4x1L ヘキサン中25%EtOAc、次いで、4x1L ヘキサン中50%EtOAcで溶出するクロマトグラフィー技法に付して、前工程からのいくつかのジベンジルアミン(約20%)をいまだに含有する黄色固体を得た(13.74g、34%)。
MS(ES+)m/z390(MH).
(c)1,1−ジメチルエチル [(3−アミノ−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)メチル]カルバメート
アルゴン雰囲気下室温にて、1−(3−ニトロ−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)−N,N−ビス(フェニルメチル)メタンアミン(13.74g、35.3ミリモル)のエタノール(300ml)および酢酸(100ml)中混合物を、10%Pd/C(10g、94ミリモル)で処理し、次いで、反応物を1気圧のH下室温にて一晩かけて攪拌し続けた。濾過し、蒸発させて、8−{[(フェニルメチル)アミノ]メチル}−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−アミン(9.51g)を得た。該物質を、室温にて追加のエタノール/酢酸で溶解した。炭素担持水酸化パラジウム(4g、28.5ミリモル)を加え、得られた混合物を2日間水素化した。混合物を濾過し、蒸発させ、残渣を酢酸エチル/飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(各約500ml)間に分配した。所望の生成物は水相に残っていた。酢酸エチルフラクションをデカントし、約35ミリモルの8−(アミノメチル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−アミンを含有する飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(約500ml容量)を、二炭酸ジ−tert−ブチル(7.70g、35.3ミリモル)の1,4−ジオキサン(200ml)中溶液で処理した。一晩攪拌した後、非常に少量の反応物が生じたが、蒸発乾固すると反応が終了した。固体残渣をジクロロメタン(100ml)で抽出し、溶液をヘキサン中0−50%酢酸エチルで溶出するシリカカラムに加え、黄色固体として生成物を得た(3.91g、3工程かけて40%)。
MS(ES+)m/z280(MH).
(d) 1,1−ジメチルエチル [(3−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)メチル]カルバメート
アルゴン雰囲気下室温にて、1,1−ジメチルエチル [(3−アミノ−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)メチル]カルバメート(3.91 g、14.00ミリモル)のDMF中溶液に、2−クロロ−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(2.64g、14.00ミリモル)、次いで、炭酸水素ナトリウム(2.352g、28.0ミリモル)を得た。得られた溶液を、一晩60℃に加熱し、次いで、90℃にて6時間加熱した。反応物を濃縮し、次いで、DCM(50ml)およびHO(50ml)で希釈した。水層を分離し、DCM(50ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、(NaSO)乾燥し、濾過し、溶媒を除去し、黄色油を得た(6.6g)。次いで、該残渣を2つに分け、ヘキサン中0−100%EtOAc、次いで、EtOAc中0%−20%MeOHで溶出するクロマトグラフィーに付して精製し、黄色油を得た(4.32g、72%)。
MS(ES+)m/z432(MH).
(e)1,1−ジメチルエチル [(3−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)メチル]カルバメート
アルゴン雰囲気下室温にて、1,1−ジメチルエチル [(3−{[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]アミノ}−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)メチル]カルバメート(4.32g、10.01ミリモル)を、エタノール(150ml)およびジクロロメタン(150 ml)で溶解した。10%Pd/C(2.5g)を加え、次いで、反応物を1気圧のH下室温にて2時間攪拌し続けた。次いで、反応混合物をセライトにより濾過し、溶媒を除去し、所望の生成物を得た(4.10g、約100%)。
MS(ES+)m/z402(MH).
(f) エチル N−[2−({8−[({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル}アミノ)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート
1,1−ジメチルエチル [(3−{[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]アミノ}−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル)メチル]カルバメート(4.10g、約10ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温にて、トルエン(100ml)およびジクロロメタン(50ml)で処理した。次いで、エチル グリオキサレート(2.2ml、11.23ミリモル)を滴下し、次いで、反応物を一晩静置した。さらに0.2当量のエチル グリオキサレート(0.45ml、2.25ミリモル)を加えた。1時間後、メタノール(100ml)を加え、混合物を0℃に冷却したらすぐに、ボロヒドリドナトリウム(0.425g、11.23ミリモル)を少しずつ添加した。0℃にて20分後、水(20ml)を加え、MeOHを真空下で除去した。次いで、水層を分離し、EtOAc(20ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、(NaSO)乾燥し、濾過し、溶媒を除去し、黒色油を得た(6.7g)。次いで、該残渣を2つに分け、ヘキサン中0−100%EtOAc、次いで、EtOAc中0−30%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィーを用いて精製した。黄色油として所望の生成物を得(2.637g、53%)、黒色油として第2フラクションを得(1.964g)、いくつか(20%)の対応するメチル エステルとともに主に所望の生成物を含有していた。両フラクションを次の工程で合した。
MS(ES+)m/z488(MH).
(g) 1,1−ジメチルエチル ({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル}メチル)カルバメート
アルゴン雰囲気下0℃にて、水素化ナトリウム(0.361g、9.02ミリモル)を、THF(200ml)に加え、次いで、エチル N−[2−({8−[({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル}アミノ)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]グリシネート(4.40g、9.02ミリモル)のテトラヒドロフラン(200ml)中溶液を滴下した。(添加中、透明〜青色〜暗青色に色が変化した)。0℃にて5分後、反応物を最小量の飽和水性NHCl(40ml)を加えた。次いで、反応物を室温に加温し、ここで、それを200ml EtOAcで希釈し、過剰のNaSOを(乾燥反応物に)加えた。次いで、得られた懸濁液を5分間勢いよく攪拌し、次いで、濾過し、濃縮して、1,1−ジメチルエチル ({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−4(1H)−イル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル}メチル)カルバメートに一致する分光分析データを有する褐色油を得た(11g)。アルゴン雰囲気下室温にて、残渣をDCM(100ml)で溶解し、次いで、二酸化マンガン(7.84g、90ミリモル)を少しずつ加えた。30分後、反応物をセライトにより濾過し、残渣をDCM(100ml)でさらに洗浄した。有機層を合し、溶媒を除去して、黒色固体を得た(3.65g)。次いで、該残渣を、ヘキサン中0−100%EtOAc、次いで、EtOAc中0−20%MeOHで溶出するクロマトグラフィーに付して、、黄色油として所望の生成物を得た(1.95g、49%)。
MS(ES+)m/z440(MH).
(h)4−[8−(アミノメチル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
アルゴン雰囲気下室温にて、1,1−ジメチルエチル ({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル}メチル)カルバメート(1.95g、4.44ミリモル)をDCM(10ml)で溶解してすぐに、TFA(5 ml)を滴下した。 1時間後、溶媒を除去した。黄色残渣を1:1 MeOH/DCM(20ml)で再度溶解し、次いで、pHが8に達するまでMP−カルボネート樹脂(約10g)を加えた。反応物を濾過し、溶媒を除去して、ピンク色油性固体として所望の生成物を得た(2.49g、165%)。
MS(ES+)m/z340(MH).
(i)標題化合物
アルゴン雰囲気下室温にて、4−[8−(アミノメチル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(0.05g、0.147ミリモル)および7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(合成に関しては、調製例Aを参照)(0.026g、0.147ミリモル)をクロロホルム(2ml)およびメタノール(0.2ml)で溶解してすぐに、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.094g、0.442ミリモル)を少しずつ加えた。2時間後、反応物を飽和NaHCO(5ml)でクエンチし、DCM中10%MeOH(5ml)で希釈した。水相を分離し、DCM中10%MeOH(5ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、(NaSO)乾燥し、濾過し、溶媒を除去し、黄色油を得た(0.053g)。次いで、該残渣を、DCM中0−30%MeOHで溶出するクロマトグラフィーに付して、透明油として標題化合物の遊離塩基を得た(0.0259g、37%)。
MS(ES+)m/z472(MH).
H NMR(400MHz)δ(MeOD)2.67(2H、t)、2.96(2H、t)、3.01−3.19(3H,m)、3.63(3H,s)、3.8−4.00(2H,m)、4.08(1H,dd)、4.23(1H,dd)、4.82−4.86(1H,m)、6.81(1H,d)、7.63−7.65(1H,m)、8.13(1H,d)、8.19(1H,s)、8.36(1H,s)および8.46−8.48(1H,m)
得られた遊離塩基をMeOH(2ml)で溶解してすぐに、(0.16ml、2当量)のMeOH中1M HClを加えることにより、該化合物を標題化合物に変換した。次いで、該溶液を蒸発乾固し、生成物を得た(0.030g)。
実施例31 6−{[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、三塩酸塩
Figure 2010524890
アルゴン雰囲気下室温にて、4−[8−(アミノメチル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル]−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例30(h)を参照)(0.05g、0.147ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO03087098 実施例31(e)を参照)(0.026 g、0.147ミリモル)をクロロホルム(2ml)およびメタノール(0.2ml)で溶解してすぐに、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.094 g、0.442ミリモル)を少しずつ加えた。2時間後、反応物を飽和NaHCO(5ml)でクエンチし、DCM中10%MeOHで希釈した(5ml)。水相を分離し、DCM中10%MeOH(5ml)でさらに3回洗浄した。有機層を合し、(NaSO)乾燥し、濾過し、溶媒を除去し、黄色油を得た(0.053g)。次いで、該残渣を、DCM中0−30%MeOHで溶出するクロマトグラフィーに付して、透明油として標題化合物の遊離塩基を得た(0.044g、60%)。
MS(ES+)m/z502(MH).
H NMR(400MHz)δ(MeOD)2.9−3.08(2H,m)、3.11−3.18(1H,m)、3.62(3H,s)、3.83(2H)、4.07(1H,dd)、4.18(1H,dd)、4.61(2H,s)、4.83(2H,d)、6.80(1H,d)、6.96(1H,d)、7.24(1H,d)、7.62(1H,d)、8.13(2H,d)、8.19(1H,s)および8.48(1H,d).
得られた遊離塩基をMeOH(2ml)で溶解してすぐに、(0.26ml、3 当量)のMeOH中1M HClを加えることにより、該化合物を標題化合物に変換した。次いで、該溶液を蒸発乾固し、生成物を得た(0.044g)。
実施例32 1−{7−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
Figure 2010524890
(a)3,5−ジフルオロ−2−ニトロピリジン
濃硫酸(37.5ml)をアルゴン雰囲気下で4℃に冷却し、温度を15℃以下に保ちながら過酸化水素(20ml)を1.5時間かけて滴下処理した。反応物は黄色〜無色に変化し、非常に濃厚かつシロップ風になった。反応物を4℃まで冷却し、次いで、温度を15℃以下に保ちながら15分かけて3,5−ジフルオロ−2−ピリジンアミン(3.1g、23.83ミリモル)の硫酸(37.5ml)中溶液で滴下処理した。さらに10分間攪拌した後、冷却浴を取り除き、黄色溶液をアルゴン雰囲気下で1時間攪拌し、その間に緑色に変わり、温度が30℃に上昇した。反応物を20℃に冷却し、次いで、冷却浴を取り除き、反応混合物を室温にて18時間攪拌し、濃黄色溶液を得た。反応混合物を400ml 氷に注ぎ、固体炭酸水素ナトリウムで徐々に塩基性化した。粘性クリーム固体を形成したのみではなく、濃厚無機沈殿をそのように形成し、次いで、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH8に塩基性化した。全容量は1.5リットルであり、また、いくつかの無機物質を含有していた。混合物を酢酸エチル(2x250ml)で抽出した。有機抽出物を合し、飽和ブライン(100 ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、乾燥した。得られた暗色油 (2.51g)を、ヘキサン中0〜50%酢酸エチル勾配で溶出するクロマトグラフィーに付して精製した。生成物フラクションを合し、蒸発させて、黄色油を得た(1.04g、27%)。
NMR(CDCl).7.57(1H,m)、8.32(1H,d).
(b)1,1−ジメチルエチル {3−[(5−フルオロ−2−ニトロ−3−ピリジニル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
50mLの丸底フラスコ中にて、3,5−ジフルオロ−2−ニトロピリジン(577mg、3.61ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10 ml)で溶解し、褐色溶液を得た。1,1−ジメチルエチル (3−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(調製に関しては、実施例6(a)を参照)(950mg、3.61ミリモル)を加え、褐色溶液を、アルゴン雰囲気下70℃にて21時間加熱し、非常に暗色の反応混合物を得、蒸発乾固した。残渣をジクロロメタン(100ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)の間に分配した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2x25ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、飽和ブライン(25ml)で洗浄し、疎水性フリットに通し、蒸発乾固し、残渣を、イソ−ヘキサン中20〜100%酢酸エチル勾配で溶出するクロマトグラフィーに付した。生成物フラクションを合して、黄色固体を得た(472mg、32%)。
MS(ES+)m/z348(M−tBu).
NMR(CDCl)1.48(9H、bs)、1.79,(1H,m)、2.20(1H,m)、2.78−2.92(3H,m)、3.33(1H,m)、4.11(1H,m)、4.61(1H,m)、7.15(1H,m)、7.35(1H,d)、7.86(1H,m)、8.39(1H,m)、9.24(1H,d).
(c)1,1−ジメチルエチル (3−{[5−(メチルオキシ)−2−ニトロ−3−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル {3−[(5−フルオロ−2−ニトロ−3−ピリジニル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(470mg、1.165ミリモル)の無水メタノール(20ml)中懸濁液を、アルゴン雰囲気下室温にて攪拌した。ナトリウムメトキシド(0.55ml、2.405ミリモル)のメタノール中25重量%溶液を5分かけて滴下した。固体は徐々に溶解し始め、深赤色/橙色を形成した。出発物質がすべて溶解するまで、反応物を室温にて15分間攪拌した。反応混合物 をほぼ蒸発乾固し(加熱せず)、赤色ゴムをジクロロメタン(50ml)および水(25ml)の間に分配し、深赤色が消失し、黄色混合物が残った。飽和ブライン(25 ml)を加え、混合物を10分間勢いよく攪拌し、次いで、層を分離し、水層をジクロロメタン(25 ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、飽和ブライン(25ml)で洗浄し、疎水性フリットに通し、蒸発させて、深赤色油を得、イソ−ヘキサン中20〜100%酢酸エチル勾配で溶出するクロマトグラフィーに付した。生成物フラクションを合し、蒸発させて、暗黄色泡沫を得た(528mg、109%)。
MS(ES+)m/z416.
(d)1,1−ジメチルエチル (3−{[2−アミノ−5−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3−{[5−(メチルオキシ)−2−ニトロ−3−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(1.77g、4.26ミリモル)のエタノール(150ml)中溶液を、10%炭素担持パラジウム(55%水)(500mg)の存在下において、大気圧で19時間水素化し、反応混合物を、珪藻土に通して濾過し、エタノール(150ml)で洗浄した。濾液は淡黄色〜暗褐色に変化し、蒸発乾固して、暗褐色油として標題化合物を得た(2.28g)。約30重量%エタノールを含有する。
MS(ES+)m/z386
該物質を次の工程において直接用いた。
(e)エチル N−[3−{[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−5−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]グリシネート
1,1−ジメチルエチル (3−{[2−アミノ−5−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル)カルバメート(1.64g、4.25ミリモル)(エタノール、30重量%を含有するとして実際の重量2.28g)の無水トルエン(100ml)中暗褐色溶液を、アルゴン雰囲気下室温にて攪拌し、5分かけてオキソ酢酸エチル(1.0ml、5.04ミリモル)(トルエン中50%溶液)を滴下処理した。30分後、乾燥3Aモレキュラーシーブを加え、反応物をアルゴン雰囲気下室温にて4時間攪拌した。オキソ酢酸エチル(0.4ml)(トルエン中50%)を加え、橙色反応混合物をアルゴン雰囲気下室温にて18時間攪拌した。オキソ酢酸エチル(0.2 ml)を加え、橙色 /褐色混合物を4時間攪拌し、メタノール(100ml)を加え、溶液を氷浴中で冷却した。ボロヒドリドナトリウム(0.177g、4.68ミリモル)を少しずつ加え、反応物を冷却浴中で30分間攪拌した。冷却浴を取り除き、反応物を30分間攪拌し、濾過して、シーブを除去し、1:1 ジクロロメタン:メタノール(200ml)でよく洗浄した。非常に暗褐色の濾液を、水(25ml)で処理し、メタノールおよびジクロロメタンを蒸発除去した。残渣を酢酸エチル(100ml)および飽和水性ブライン(75ml)で処理した。層を分離し、水層を酢酸エチル(100ml)で洗浄した。合した有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、黒色油に蒸発させ、イソ−ヘキサン中0〜100%酢酸エチル、次いで、酢酸エチル中0〜20%メタノールで溶出するクロマトグラフィー技法に付した。生成物フラクションを蒸発乾固して、橙色ゴムを得た(0.96g、48%)。
MS(ES+)m/z472.
(f)1,1−ジメチルエチル {3−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
鉱油中60%水素化ナトリウム(82mg、2.061ミリモル)の無水テトラヒドロフラン(40ml)中懸濁液を、アルゴン雰囲気下で0℃に冷却し、エチル N−[3−{[7−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル]アミノ}−5−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]グリシネート(810mg、1.718ミリモル)の無水テトラヒドロフラン(40ml)中溶液を10分かけて滴下した。最初、反応混合物は緑−青色になったが、最終的に反応混合物は暗褐色になった。鉱油中60%水素化ナトリウム(30mg、0.750ミリモル)を加え、冷却浴を取り除き、暗色反応物を20分間攪拌し、次いで、5分間氷浴中で冷却し、次いで、飽和水性塩化アンモニウム(2ml)で処理した。冷却浴を取り除き、反応物を10分間攪拌し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、無水硫酸ナトリウムで処理し、10分間攪拌した。懸濁液を濾過し、蒸発させて、褐色固体として標題化合物を得(900mg、123%)、精製することなくすぐに反応させた。
MS(ES+)m/z426(MH
(g)1,1−ジメチルエチル {3−[7−(メチルオキシ)−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル {3−[7−(メチルオキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(900mg)の無水ジクロロメタン(10 ml)中褐色溶液を、活性化二酸化マンガン(1.5g、17.25ミリモル)で処理し、得られた懸濁液を室温にて3時間攪拌し、珪藻土に通して濾過し、ジクロロメタン(250ml)で洗浄した。暗褐色濾液を蒸発乾固し、イソ−ヘキサン中0〜100%酢酸エチル、次いで、酢酸エチル中0〜20%メタノール 勾配で溶出するクロマトグラフィーに付した。生成物フラクションを蒸発乾固して、粘性橙色ガラスを得た(370mg、52%)。
MS(ES+)m/z424(MH).
(h)1−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン塩酸塩
1,1−ジメチルエチル {3−[7−(メチルオキシ)−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}カルバメート(350mg、0.827ミリモル)の無水メタノール(20ml)および無水ジクロロメタン(20ml)中溶液を、室温にて アルゴン雰囲気下室温にて攪拌し、1,4−ジオキサン中4M HCl(1.0 ml)で処理し、得られた褐色溶液をアルゴン雰囲気下で1時間攪拌し、アルゴン雰囲気下室温にて17時間静置した。1,4−ジオキサン中4MのHCl(2 ml)を加え、反応物をアルゴン雰囲気下室温にて5時間攪拌した。1,4−ジオキサン中4MのHCl(2 ml)を加え、反応物をアルゴン雰囲気下室温にて3時間攪拌し、次いで、暗橙色反応混合物を蒸発乾固した。赤色油性残渣を無水メタノールおよび無水エーテルと合し、蒸発させて、褐色固体を得た(350mg、118%)。
MS(ES+)m/z324(MH).
(i)標題化合物
1−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(100mg、0.278ミリモル)(塩酸塩)の無水ジクロロメタン(DCM)(4ml)および無水メタノール(0.4ml)中懸濁液を、トリエチルアミン(0.077 ml、0.556ミリモル)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例5(l)を参照)(50.8mg、0.306ミリモル)で処理し、得られた懸濁液をアルゴン雰囲気下20℃にて15分間攪拌した。 橙色溶液をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(177mg、0.834ミリモル)で処理し、暗橙色懸濁液をアルゴン雰囲気下室温にて19時間攪拌した。6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(20mg、0.120ミリモル)およびトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(100mg、0.472ミリモル)を加え、反応物を2時間攪拌した。6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(10mg、0.060ミリモル)およびトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(50mg、0.236ミリモル)を加え、暗橙色懸濁液をアルゴン雰囲気下室温にて2時間攪拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2 ml)で処理し、10分間攪拌し、ジクロロメタン(20ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)で希釈し、層を分離した。水層をジクロロメタン(2x20ml)で洗浄した。有機層を合し、疎水性フリットに通して乾燥し、黄色ゴムに蒸発させて、ジクロロメタン中0〜20%メタノールで溶出した20gシリカカラム上で精製した。生成物フラクションを合し、蒸発乾固した。残渣を、ジクロロメタンで溶解し、ジエチルエーテルで希釈し、沈殿を濾過により回収して、黄色固体として標題化合物を得た(20.8mg、16%)。
MS(ES+)m/z474(MH).
NMR(CDCl) 1.80(1H,m)、2.16(1H,m)、2.82−3.06(3H,m)、3.20−3.38(2H,m)、3.83(3H,m)、4.13,(2H,m)、4.38(2H,m)、4.53(2H,m)、6.47−6.54(1H,m)、7.0−7.07(1H,m)、7.38(1H,m)、8.33(1H,m)、8.37(1H,m)、8.44(1H,m).
実施例33 6−[({3−[7−(メチルオキシ)−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2010524890
1−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(100mg、0.278ミリモル)(塩酸塩)(調製に関しては、実施例32(h)を参照)の無水DCM(4 ml)および無水メタノール(0.4ml)中懸濁液を、トリエチルアミン(0.077ml、0.556ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO03087098 実施例31(e)を参照)(49.5mg、0.278ミリモル)で処理し、得られた懸濁液を、アルゴン雰囲気下20℃にて15分間攪拌した。 橙色溶液をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(177mg、0.834ミリモル)で処理し、黄色懸濁液を18時間攪拌し、水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2ml)で処理し、10分間攪拌した。層を分離し、水層を10:1 ジクロロメタン:メタノール(2x10ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、疎水性フリットに通して乾燥し、黄色ゴムに蒸発させた。該ゴムを、ジクロロメタン中0〜20%メタノール勾配で溶出するクロマトグラフィーに付した。生成物フラクションを合し、黄色ゴムに蒸発させた。該ゴムをジクロロメタン(5 ml)と合し、ジエチルエーテル(50ml)で希釈し、淡黄色固体を濾過により回収し、乾燥した。該固体をジクロロメタン(25ml)で溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2ml)で洗浄した。層を分離し、水層をジクロロメタン(25ml)で洗浄した。合した有機層を疎水性フリットに通し、ほぼ蒸発乾固し、ジエチルエーテル(50ml)で処理し、淡黄色固体を濾過により回収し、エーテルで洗浄し、乾燥して、淡黄色固体として標題化合物を得た(33mg、23%)。
MS(ES+)m/z486(MH).
NMR(CDCl3)1.80−1.90(1H,m)、2.10−2.22(1H,m)、2.90−3.10(3H,m)、3.12−3.25(1H,m)、3.32−3.40(1H,m)、3.83(3H,m)、3.93(2H,s)4.65(2H,d)、6.52(1H,m)、6.97(1H,m)、7.23(1H,m)、7.39(1H,m)、8.35(2H,m)、8.44(1H,m).
実施例34 1−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン
Figure 2010524890
1−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン(メタノールで溶解し、メタノール、メタノール中0.2M アンモニア、次いで、メタノール中1M アンモニア で溶出するSCXカートリッジ上で精製することにより塩酸塩から入手可能(調製に関しては、実施例32(h)を参照))(60mg、0.186ミリモル)の無水ジクロロメタン(DCM)(4ml)および無水メタノール(0.4ml)中溶液を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144 実施例2(c)またはWO2003087098 実施例19(d)を参照)(30.6mg、0.186ミリモル)で処理し、溶液をアルゴン雰囲気下20℃にて15分間攪拌した。橙色溶液を氷浴中で冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(118mg、0.557ミリモル)を一気に加え、黄色溶液を室温にて1.5時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1ml)で処理し、10分間攪拌した。層を分離し、水層を10:1 DCM: メタノール(2x20ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、疎水性フリットに通して乾燥し、黄色ゴムに蒸発させ、イソ−ヘキサン中0〜100%酢酸エチル勾配、次いで、酢酸エチル中0〜30%メタノール勾配で溶出するクロマトグラフィーに付した。生成物フラクションを合し、黄色ゴムに蒸発させ、ジクロロメタン(2ml)と合し、無水ジエチルエーテル(50ml)で希釈し、静置した。淡黄色固体を濾過により回収し、 エーテルでよく洗浄し、40℃にて乾燥し、黄色固体として標題化合物を得た(39.1mg、44%)。
MS(ES+)m/z473(MH).
NMR(CDCl) 1.80(1H,m)、2.16(1H,m)、2.82−3.06(3H,m)、3.20−3.38(2H,m)、3.83(3H,m)、3.93(2H,m)、 4.30(4H,m)、6.48−6.55(1H,m)、6.82−6.87(1H,m)、7.38(1H,m)、8.14(1H,m)、8.32−8.36(2H,m)、8.44(1H,m).
実施例35 4−{7−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン塩酸塩
Figure 2010524890
4−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例6(f)を参照)(55mg、0.170ミリモル)の無水ジクロロメタン(DCM)(2ml)および無水メタノール(0.2ml)中溶液を、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−カルボアルデヒド(28mg、0.171ミリモル)で処理し、溶液をアルゴン雰囲気下20℃にて15分間攪拌した。橙色溶液を氷浴中で冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(108mg、0.510ミリモル)を少しずつ加え、淡橙色懸濁液を10分間冷却浴中で攪拌し、次いで、冷却浴を取り除き、橙色溶液をアルゴン雰囲気下で3時間攪拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(100mg、0.472ミリモル)を加え、反応物を2時間15分攪拌し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1ml)で処理し、10分間攪拌した。反応物をジクロロメタン(5ml)で希釈し、層を分離した。水層をジクロロメタン(10ml)で洗浄し、有機抽出物を合し、疎水性フリットに通して乾燥し、黄色ゴムに蒸発させ、イソ−ヘキサン中0〜100%酢酸エチル勾配、次いで、酢酸エチル中0〜30%メタノール勾配で溶出するクロマトグラフィーに付した。生成物フラクションを合し、蒸発乾固し、クリーム固体として標題化合物の遊離塩基を得た(53mg)。
MS(ES+)m/z472(MH).
NMR(CDCl)(400Hz)1.73−1.91(1H,m)、2.10−2.23(1H,m)、2.40−3.0(3H,m)、3.12−3.22(1H,m)、3.40−3.48(1H,m)、3.67(3H,s)、3.85(2H,s)、4.25(4H,s),6.74(1H,d)、6.84(2H,m)、6.89(1H,s)、7.42(1H,d)、8.06(1H,d)、8.27(1H,s)、8.38(1H,d).
該物質を、エーテル中1M HCl(3ml)を有する1:1 DCM:MeOH(2ml)で溶解し、鮮黄色沈殿を形成した。懸濁液を無水ジエチルエーテル(10ml)で希釈し、沈殿を濾過により回収し、無水エーテル(10ml)でよく洗浄し、40℃にて乾燥し、クリーム固体として標題化合物を得た(58mg)。
実施例36 2−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン塩酸塩
Figure 2010524890
4−(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(調製に関しては、実施例6(f)を参照)(103mg、0.32ミリモル)の無水ジクロロメタン(DCM)(4ml)および無水メタノール(0.4ml)中溶液を、7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド(合成に関しては、調製例Bを参照)(51.6mg、0.288ミリモル)で処理し、溶液をアルゴン雰囲気下20℃にて15分間攪拌した。橙色溶液を氷浴中で冷却し、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(203mg、0.960ミリモル)を一気に加え、淡橙色懸濁液を10分間攪拌した。冷却浴を取り除き、橙色溶液をアルゴン雰囲気下で5時間攪拌した。7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド(32mg)をトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(70mg)とともにジクロロメタン(2ml)、メタノール(0.2ml)中で加え、得られた混合物をアルゴン雰囲気下室温にて18時間攪拌した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1ml)で処理し、10分間攪拌した。層を分離し、水層を10:1 ジクロロメタン:メタノール(2x25ml)で洗浄した。有機抽出物を合し、疎水性 フリットに通して、黄色ゴムを得、イソ−ヘキサン中0〜100%酢酸エチル勾配、次いで、酢酸エチル中0〜30%メタノール勾配で溶出するクロマトグラフィーに付した。生成物フラクションを合し、蒸発乾固して、クリーム固体として標題化合物の遊離塩基を得た(40.0mg)。
MS(ES+)m/z487(MH
NMR(CDCl)1.85(1H,m)、2.15(1H,m)、2.81−3.04(3H,m)、3.23(1H,m)、3.41(1H,m)、3.67(3H,s)、4.13(2H,m)、4.72(2H,s)、6.72(1H,d)、7.44(1H,s)、8.08(1H,d)、8.26(2H,m)、8.40(1H,s)
該物質を無水ジクロロメタン(3ml)で溶解し、エーテル中1M HCl(2ml)で処理した。鮮黄色懸濁液を形成し、蒸発させて、クリーム固体として標題化合物を得た(38mg)。
MS(ES+)m/z487(MH
実施例37 6−[({7−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン フマル酸塩
Figure 2010524890
(a)6−(メチルオキシ)−4−(3−{[(フェニルメチル)オキシ]アミノ}−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
メタノール(10ml)中の6−(メチルオキシ)−4−(2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン (調製に関しては、実施例17(f)を参照)(450mg、1.460ミリモル)およびO−ベンジルヒドロキシlアミンHCl(0.466g、2.92ミリモル)を一晩加熱還流した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をジクロロメタンおよび水性炭酸ナトリウムで溶解し、相を分離した。水相をジクロロメタンで3回抽出し、有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で蒸発させた。粗生成物を、50−100%酢酸エチル/イソヘキサンで溶出する50gシリカのクロマトグラフィーに付して、生成物を得た(0.35g、56%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z432(MH+).
(b)4−(3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オン
6−(メチルオキシ)−4−(3−{[(フェニルメチル)オキシ]アミノ}−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(0.39g、0.904ミリモル)をメタノール(30ml)で溶解し、濾過し、10%パラジウム/炭素触媒カートリッジを伴うフロー反応器(流速1ml/分、25℃、40bar圧)を用いて水素化した。溶出した生成物溶液をその元の容量に濃縮し、再度新たな触媒カートリッジを有する装置に通した。混合物を蒸発させ、残渣を、0−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出する10gシリカのクロマトグラフィーに付して、必須の生成物を得た(2番目に溶出、66mg、22%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z328(MH+).
一部減少した生成物、6−(メチルオキシ)−4−(3−{[(フェニルメチル)オキシ]アミノ}−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オンをまた得た(0.183g、47%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z434(MH+).
(c)4−(3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
4−(3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−6−(メチルオキシ)−1,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−3(2H)−オン(66mg、0.202ミリモル)を、室温にて2.5時間、酸化マンガン(IV)(0.35g、4.03ミリモル)とともにジクロロメタン(5ml)/メタノール(0.5ml)中で攪拌し、次いで、混合物を、10%メタノール/ジクロロメタンで完全に洗浄しながら珪藻土に通して濾過した。アルコールを蒸発させて、生成物を得た(56mg、85%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z326(MH+).
(d)標題化合物
4−(3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン(56mg、0.172ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO03087098 実施例 31(e)を参照)(30.7mg、0.172ミリモル)を、3Aモレキュラーシーブとともに乾クロロホルム(5ml)中で7.5時間攪拌した。トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(182mg、0.861ミリモル)を加え、混合物を室温にて一晩攪拌した。混合物を水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、相を分離した。水相を10%メタノール/ジクロロメタンで3回抽出し、有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で蒸発させた。粗生成物を、0−20%メタノール/ジクロロメタンで溶出した5gシリカのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を得た(67mg、80%)。
H NMR(CDCl) δ 8.48(1H、broad)、8.27(1H,s)、8.27(1H,d)、8.08(1H,d)、7.23(1H,d)、7.17(1H,d)、6.97(1H,s)、6.74(1H,d)、4.65(2H,s)、4.30(1H,d)、4.06(1H,m)、3.96(2H,s)、3.68(3H,s)、3.36(1H,m)、3.29(1H,dd)、2.70(2H,m)、2.98(1H,dd).
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z488(MH+).
標題化合物の遊離塩基をジクロロメタン(2ml)で溶解し、フマル酸のメタノール中溶液(2ml)で処理した。溶液を蒸発させ、残渣を高真空下で乾燥し、標題フマル酸塩を得た(77mg)。
調製例A: 7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
Figure 2010524890
(a)3−エチル 1,1−ジメチル 1,1,3−プロパントリカルボキシレート
マロン酸ジメチル(2.5g、18.9ミリモル)の無水THF(20mL)中溶液に、NaH(0.038g、0.95ミリモル、鉱油中60%)を加えた。反応物を常温にて15分間攪拌した。別々のフラスコ中にて、アクリル酸エチルを無水THF(1mL)で溶解し、次いで、30分かけてマロン酸ジメチル溶液に加えた。反応物を常温にて16時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc(酢酸エチル)で溶解し、飽和NHCl溶液およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、EtOAc/ヘキサン勾配を用いてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、無色油として所望の化合物を得た(1.68 g、77%)。
H NMR(400 MHz、CDCl)δ 1.24(t、J=7.07Hz、3H)2.20(q、J=7.24Hz、2H)2.37(t、J=7.33 Hz、2H)3.47(t、J=7.33Hz、1 H)3.70−3.75(m、6H)4.12(q、J=7.24Hz、2H).
(b)(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド
シンナモニトリル(25.0g、194ミリモル)をEtOH(エタノール)(200mL)で溶解した。溶液を0℃に冷却し、30分間HClガスを溶液に通して発泡させた。溶液を常温にて16時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣をEtOH(100mL)で溶解し、0℃に冷却し、NH/MeOHの溶液(7M、69mL、484ミリモル)を添加漏斗により滴下した。加えてすぐに、溶液を常温に加温し、得られたNHClを濾過した。溶液を真空下で濃縮し、得られた白色固体をさらに精製することなく用いた(粗製物26g)。
LCMS: m/z147.4(MH+).
(c)エチル 3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパノエート
3−エチル 1,1−ジメチル 1,1,3−プロパントリカルボキシレート(1.65g、7.11ミリモル)および(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(1.04g、7.11ミリモル)をEtOH(36mL)中で合した。トリエチルアミン(1.98mL、14.2ミリモル)を加え、溶液を還流温度にて3時間加熱し、LCMSによると変化がなかった。溶液を室温に冷却し、MeOH中NaOMe(1.0mL、5.33ミリモル、25重量%溶液)で処理し、溶液をさらに4時間還流した。もう一部のMeOH中NaOMe(1.0mL、5.33ミリモル、25重量%溶液)を加え、溶液を16時間還流した。その後、黄色沈殿を形成し、濾過した。母液を1N HClでpH2に酸性化し、溶液を真空下で濃縮した。得られた物質を黄色固体と合し、さらに精製することなく用いた。
LCMS: m/z315.2(MH+).
(d)エチル 3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパノエート
粗エチル 3−{4−ヒドロキシ−6−オキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1,6−ジヒドロ−5−ピリミジニル}プロパノエートをPOCl(25mL)で溶解し、N,N−ジメチルアニリン(0.9mL、7.1ミリモル)を溶液に徐々に加えた。次いで、反応物を還流温度にて2時間加熱した。常温に冷却した後、得られた溶液を氷水に慎重かつゆっくりと加え、過剰のPOClでクエンチした。混合物をEtOAcで抽出し(3x)、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。次いで、粗残渣を、EtOAc/ヘキサン勾配を用いてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、黄色固体として所望の化合物を得た(0.48g、2工程かけて19%)。
LCMS: m/z351.4(MH+).
(e)4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
エチル 3−{4,6−ジクロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパノエート(0.42g、1.19ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に、濃NHOH(3.5mL)を加えた。反応物を密封管中で75℃にて16時間加熱した。溶液を真空下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。次いで、粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、黄色固体として所望の化合物を得た(0.072g、21%)。
LCMS: m/z286.2(MH+).
また、白色固体として3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパンアミドも得た(0.175g)。
LCMS: m/z303.3(MH+).
3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパンアミド(0.175g、0.58ミリモル)をEtOH(15mL)で溶解し、飽和になるまでHClガスを溶液に通して発泡させた。溶液を還流温度にて2時間加熱し、常温に冷却し、真空下で濃縮した。残渣を水で溶解し、EtOAcで抽出した(3x)。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、白色固体としてエチル 3−{4−アミノ−6−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジニル}プロパノエートを得た。LCMS: m/z332.2(MH+)。次いで、該生成物をDMF(5mL)で溶解し、KCO(0.16g、1.16ミリモル)で処理し、75℃にて30分間加熱した。溶液を冷却し、水で希釈し、EtOで抽出した(3x)。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。次いで、粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、灰白色固体としてさらに0.11gの所望の化合物を得た。
LCMS: m/z286.2(MH+).
(f)4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド
4−クロロ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.18g、0.64ミリモル)を1,4−ジオキサン/水の2:1 溶液(6mL)で溶解し、0℃に冷却した。NaIO(0.314g、1.47ミリモル)および触媒OsO(1mL、4%水性溶液)を加え、次いで、溶液を常温にて16時間攪拌した。反応溶液を真空下で濃縮し、水で希釈し、10%MeOH/DCMで抽出した(4x)。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。次いで、粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、灰白色固体として所望の化合物を得た(0.05g、44%)。
LCMS: m/z212.0(MH+).
(g)2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−4−クロロ−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(1.43g、6.78ミリモル)のMeOH(50mL)中溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(p−TsOH・HO)(0.13g、0.68ミリモル)を加えた。溶液を還流温度にて3時間加熱し、次いで、常温に冷却した。溶液を減圧下で濃縮して、白色固体として所望の生成物を得、これをさらに精製することなく用いた。
LCMS: m/z257.9(MH+).
(h)2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン
MeOH(50mL)で溶解した粗2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−4−クロロ−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(1.43g 4−クロロ−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒドから調製)に、10%Pd/C(ウェット)(0.15g)を加えた。溶液をH雰囲気下(バルーン)で一晩攪拌した。Pd/C を濾過し、溶液を真空下で濃縮した。粗残渣を、DCM/DCM−MeOH−NHOH(90:10:1)勾配を用いてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、白色固体として所望の生成物を得た(0.873g、2工程かけて58%)。
LCMS: m/z223.9(MH+).
(i)標題化合物
2−[ビス(メチルオキシ)メチル]−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン(0.87 g、3.91ミリモル)の1:1 HO/アセトン(10mL)中溶液に、p−TsOH・HO(0.074g、0.39ミリモル)を加え、反応物を還流温度にて2日間加熱した。反応が終了しなかったので、追加のp−TsOH・HO(0.20g)を加え、溶液をさらに1日間還流した。出発物質が消失した後、溶液を減圧下で濃縮して、白色固体として所望の生成物を得、粗物質を次に工程に直接用いた(1.023g)。
LCMS: m/z178.0(MH+).
調製例B:7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド
Figure 2010524890
(a)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4(1H)−ピリミジノン
NaH(0.38g、9.5ミリモル、パラフィン油中60%)をエチル (テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)アセテート(エチル ヒドロキシアセテートを3,4−ジヒドロ−2H−ピランおよびp−トルエンスルホン酸と反応させることで調製)(1.0g、5.3ミリモル)および乾燥ギ酸エチル(3.9g、53ミリモル)のTHF(20mL)溶液にゆっくりと添加した。該反応混合物を室温にて15分間攪拌し、ついで65℃で45分間加熱した。該反応混合物を濃縮乾固体させ、淡黄色固体を得た。該固体を(2E)−3−フェニル−2−プロペンイミダミド(合成に関しては、調製例A(b)を参照のこと)(0.78g、5.3ミリモル)のMeOH/EtOH(20mL/20mL)溶液に加え、その後の混合物を80℃で4時間加熱した。得られた物質をシリカゲル(3g)を含有するDCM(10mL)に注ぎ、蒸発させた。MeOH/DCM勾配(0−10%)を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、所望の生成物を淡黄色固体として得た(1g、63%)。
LCMS:m/z299(MH)。
(b)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジニル トリフルオロメタンスルホネート
2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4(1H)−ピリミジノン(2.04g、6.84ミリモル)のDCM(25mL)中懸濁液に、ピリジン(1.22mL、15.05ミリモル)を添加した。−78℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.38mL、8.2ミリモル)を滴下漏斗を介してゆっくりと添加した。該反応物を−78℃に10分間維持し、その後で冷却浴を氷水浴と置き換え、該反応物をさらに0.5時間攪拌した。反応混合物を水中に注ぎ、水相をDCMで抽出した。ついで、有機相を水、飽和水性NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して暗い赤みを帯びた油を得、それを次の工程に直接使用した。
LCMS: m/z431.0(MH+)。
(c)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジナミン
粗製2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジニル トリフルオロメタンスルホネート(6.8ミリモル)をアンモニアの1,4−ジオキサン中0.5M溶液(136mL)と加圧容器中60℃で24時間反応させた。該反応物を減圧下で濃縮し、残渣をDCMに溶かし、水、飽和水性NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過して濃縮した。粗残渣をMeOH/DCM勾配を用いるカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、所望の化合物を黄褐色固体(1.28g、2工程を通じて63%)として得た。
LCMS:m/z298.0(MH+)。
(d)4−アミノ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジノール・塩酸塩
2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4−ピリミジナミン(1.28g、4.3ミリモル)をMeOH(25mL)に懸濁させ、50℃の油浴中で完全に溶けるまで加熱した。この中に1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.11mL、0.43ミリモル)を加え、該反応物を50℃で1.5時間加熱した。この時点で、LCMSは反応がほとんど進行していないことを示し、したがって付加的な1.1mLの4MのHCl/1,4−ジオキサンを加え、加熱を3時間続けた。該反応物を室温に冷却すると、白色沈殿物の形成がもたらされた。溶媒を真空下で除去し、得られた黄褐色固体を高真空下で一晩乾燥させ、1.08g(100%、HCl塩について)を得た。この物質をさらに精製することなく使用した。
LCMS:m/z214.0(MH+)。
(e)2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
4−アミノ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−5−ピリミジノール・塩酸塩(250mg、1.0ミリモル)の無水エタノール(5mL)中懸濁液に、カリウムtert−ブトキシド(224mg、2.0ミリモル)を室温にて添加した。5分間攪拌した後、ブロモ酢酸エチル(0.11mL、1.0ミリモル)を滴下漏斗を介して添加し、該反応物を18時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を10%MeOH−CHClおよび少量の水に溶かした。層を分離し、水相を10%MeOH−CHCl(3x)で抽出した。合した有機抽出物を濃縮し、得られた固体をEtOAcでトリチュレートした。白色固体を濾過で回収した(106mg、42%)。
LCMS:m/z254.0(MH+)。
(f)標題化合物
2−[(E)−2−フェニルエテニル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン(106mg、0.418ミリモル)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(3mL)中懸濁液に、NaIO(357mg、1.67ミリモル)およびOsO(0.1mL、水中4%重量)を加え、該反応混合物を室温にて攪拌した。2時間経過後、さらなる3mLの1,4−ジオキサンおよび180mgのNaIOを加えた。合計7.5時間後、反応物に蓋をし、冷凍庫の中で週末の間貯蔵した。室温に加温した後、さらなるOsO(0.1mL、水中4%重量)を加え、該反応物を付加的に4時間攪拌した。溶媒を蒸発させて白色固体を得、それをDCMおよび水に溶かした。水層を10%MeOH−DCM(6x)で抽出した。合した有機抽出物をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して明黄褐色固体(92mg)を得、それはさらに精製されなかった。
LCMS:m/z180.0(MH+)。
生物学的活性
抗微生物活性アッセイ:
全細胞抗微生物活性は、臨床検査標準協会(Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI))が推奨する手法、ドキュメントM7−A7、「好気的に生育する細菌のための希釈感受性試験方法(Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically)」を用いる培養液微量希釈によって測定した。化合物は、0.016〜16mcg/mLの範囲で1連の2倍希釈において試験した。
最小阻害濃度(MIC)は、可視的な生育を阻害した化合物の最低濃度と決定した。MIC終点の決定を補助するためにミラーリーダーを用いた。
化合物は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)およびエンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)を含むグラム陽性生物に対して評価された。
さらに、化合物は、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、モラキセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanii)およびステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)を含むグラム陰性生物に対して評価された。
本明細書に同定された実施例15以外の列挙した実施例の各々は、少なくとも1つの例示される塩または遊離塩基形態で試験した。実施例37は、グラム陰性生物に対してのみ試験した。試験した実施例は、少なくとも1つの列挙した生物に対してMIC≦2μg/mlを有しており、実施例17は、少なくとも1つの列挙した生物に対して16μg/mlで活性であった。すべての上記した生物の少なくとも1つの株に関して、少なくとも1つの試験した実施例がMIC≦2μg/mlを有していた。
マイコプラズマ結核H37Rv阻害アッセイ
列挙した化合物について最小阻害濃度(MIC)を、96ウェルフラットボトム・ポリスチレンマイクロタイタープレートで測定した。400μMで開始するニートDMSOでの薬剤の2倍希釈を10回行った。5μlのこれらの薬剤溶液を、95μlのMiddlebrook 7H9培地に加えた(Lines A−H、1〜10列のプレートレイアウト)。イソニアジドを正の対照として用い、イソニアジドの160μ/gmlで開始する2倍希釈法を8回行い、5μlのこの対照曲線を95μlのMiddlebrook 7H9(Difco catalogue Ref.271310)+ADC培地(Becton Dickinson CatalogueRef.211887)(列11、ラインA−H)に加えた。5μlのニートDMSOを列12に加えた(成長およびブランク対照)。
接種菌を約1×10cfu/mlに標準化し、Middlebrook 7H9+ADC培地および0.025%Tween80(SigmaP4780)中で100倍希釈し、H37Rv株(ATCC25618)の最終接種菌を製造した。100μlのこの接種菌を、G−12およびH−12ウェル(ブランク対照)を除く全プレートに加えた。すべてのプレートをシールしたボックス内に置き、末梢ウェルの乾燥を予防し、これらを振盪することなく6日間37℃でインキュベートした。レザズリン溶液を、1個のレザズリン錠剤(レザズリン錠剤、Milk Testing;Ref330884Y VWR International Ltd)を30mlの滅菌PBS(リン酸緩衝セイライン)に溶解することにより調製した。25μlのこの溶液を各々のウェルに加えた。48時間後に蛍光を測定してMIC値を決定した(Spectramax M5 Molecular Devices、励起530nm、発光590nm)。
実施例6〜14、18および26〜29を、マイコプラズマ結核H37Rv阻害アッセイで試験した。実施例6〜9、12〜14、18および28は、MIC値1.1μg/ml以下を示した。実施例6、9、12および28は、MIC値0.2μg/ml以下を示した。

Claims (13)

  1. 式(I):
    Figure 2010524890
    [式中:
    はCHであり、Z、ZおよびZの2つは、独立して、CR1bまたはNであり、残りは、独立してCR1bであり、ZおよびZ間に二重結合を有し;
    または、ZおよびZの1つはCR1bまたはNであり、他方は、独立してCR1bであり、ZはOであり、ZはCHであり;
    は、ZがCR1bである場合CHまたはCFであり、またはZがNである場合CHであり;
    1aおよびR1bは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;ニトロ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;モノ−、ジ−またはトリ−フルオロメチル;モノ−、ジ−またはトリ−フルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によりN−置換されていてもよいアミノ基;アミノ基が1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルから選択されるか;またはR1aおよびZでのR1bは、一緒になって、エチレンジオキシ基を形成し;
    または、ZおよびZがCR1bである場合、R1bは:
    (C3−6)シクロアルキル;(C3−6)シクロアルコキシ;カルボキシ、(C1−6)アルコキシカルボニル、またはアミノ基が1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルにより置換されていてもよい(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニルオキシム;(C1−4)アルキルオキシカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニルにより置換されているアミノ;アミノ基が(C1−4)アルコキシスルホニル、ヒドロキシ(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ−置換(C1−)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、単環式ヘテロアリールまたは単環式ヘテロアリール−メチルにより置換されていてもよいアミノカルボニル;ベンジルオキシ;フェニル;ベンジル;単環式ヘテロアリール;または単環式ヘテロアリール−メチルであり;
    ここに、ヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を含有する5または6員環であり、R1bにおけるヘテロアリールまたはフェニル環は、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよいアミノスルホニルから選択される3個までの基によりC−置換されていてもよく;
    は水素、または(C1−4)アルキルであり;
    Aは基(i)または(ii):
    Figure 2010524890
    (式中、A、AおよびAは、独立して、NまたはCRであるか;または
    はNであり、AおよびAは一緒になって、O、S、またはNRを形成し;
    、YおよびYは、独立して、CHR、COまたはXであり;
    はCRであり;
    XはNRまたはOである:
    ただし、1つを超えるY、YおよびYはXではなく、1つを超える基Y、YおよびYはCOではない:
    ただし、Aは、2個までのR基により置換されていてもよい;
    はR1aと同意義であるか、またはカルボキシ(C1−4)アルキルまたはアミノ(C1−4)アルキルであり、ここに、該アミノ基は、1または2個の(C1−4)アルキルまたは(C1−4)アルキルカルボニル基によりN−置換されていてもよく;
    は水素;メチル;カルボキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ、(C1−4)アルコキシまたはアミノ(ここに、アミノ基は、1または2個の(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキルカルボニルまたは(C1−4)アルキルスルホニル基により置換されていてもよい)により置換されていてもよい(C2−4)アルキルであり;ここに、Rのいずれのアルキル基も、1〜3個のフッ素原子により置換されていてもよい;
    Uは、COおよびCHから選択され;
    は、4個までのヘテロ原子を含有する置換されていてもよい二環式カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環系(B):
    Figure 2010524890
    (ここに、環(a)および(b)の少なくとも1つは芳香族であり;
    は、芳香環の一部である場合CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合CR14であり;
    は、芳香環または非芳香環の一部である場合N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または非芳香環の一部である場合、加えて、CR1415であってもよく;
    およびXは、独立して、NまたはCであり;
    は0〜4個の原子リンカー基であり、その各々の原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合、独立して、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
    は、2〜6個の原子リンカー基であり、Yの各々の原子は、独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14であり、または、非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
    14およびR15は、各々独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによりモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニルから選択されるか;または
    14およびR15は、一緒になってオキソを意味し;
    13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルにより1または2置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
    xは、各々独立して、0、1または2である]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはN−オキシド。
  2. 式(IA)、(IB)および(C):
    Figure 2010524890
    で示される化合物から選択される請求項1記載の化合物。
  3. Aが:
    Figure 2010524890
    (*相対立体化学は、cisジアステレオマーのいずれかまたは両方を含む)
    で示される基から選択される上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  4. が水素である、上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  5. UがCHである、上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  6. が、少なくとも1つがNまたはNR13である2〜4個のヘテロ原子を含む8〜11個の環原子を有する芳香族ヘテロサイクリック環(B)(ここに、Yが2〜3個のヘテロ原子を含有し、その1つがSであり、1〜2個がNであり、1つのNがXに結合している)であるか、あるいは、ヘテロサイクリック環(B)が、置換されていてもよいベンゾ、ピリド、ピリダジノおよびピリミジノから選択される芳香環(a)を有し、非芳香環(b)およびYが、少なくとも1つのヘテロ原子を含む3〜5個の原子を有し、O、S、CHまたはNR13がXに結合しており(ここに、R13は水素以外である)、NHCOがNを介してXに結合しているか、またはO、S、CHまたはNHがXに結合している、上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  7. が:
    6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
    [1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
    3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
    6−置換2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
    6−置換7−クロロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    から選択される、請求項1〜5いずれか一項記載の化合物。
  8. 1−{(6S)−6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン;
    1−{(6R)−6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン;
    4−{6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンエナンチオマー1;
    4−{6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンエナンチオマー2;
    4−{6−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    6−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    4−{7−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    ラセミ6−{[({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    4−(5−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−メチル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    4−(5−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−メチル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    Cis−6−[({6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    Cis−4−{7−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    Cis−4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5−メチル−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    4−(8−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    4−{3−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−7−イル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    4−{(6R/S,7R/S)−7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    6−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンエナンチオマー1;
    6−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンエナンチオマー2;
    Cis−6−[({6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンエナンチオマー1;
    Cis−6−[({6−ヒドロキシ−3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンエナンチオマー2;
    Cis−4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンエナンチオマー1;
    Cis−4−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−6−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オンエナンチオマー2;
    4−{7−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン
    6−[({2−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−6−キナゾリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
    4−{6−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キナゾリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    6−{[({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンエナンチオマーE1;
    6−{[({6−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンエナンチオマーE2;
    2−{[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル}メチル)アミノ]メチル}−5,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
    6−{[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−b]ピリジン−8−イル}メチル)アミノ]メチル}−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    1−{7−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン;
    6−[({3−[7−(メチルオキシ)−2−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−1(2H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    1−{7−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−7−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−2(1H)−オン;
    4−{7−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−キノリニル}−6−(メチルオキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン;
    2−[({3−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−7−キノリニル}アミノ)メチル]−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン;
    6−[({7−[6−(メチルオキシ)−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン−4(3H)−イル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    から選択される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  9. 哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染症の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に、有効量の上記請求項いずれか一項記載の化合物を投与することを含む方法。
  10. 哺乳動物における細菌感染症の治療において用いるための医薬の製造における請求項1〜8いずれか一項記載の化合物の使用。
  11. 治療において用いるための請求項1〜8いずれか一項記載の化合物。
  12. 哺乳動物の細菌感染症の治療に用いるための請求項1〜8いずれか一項記載の化合物。
  13. 請求項1〜8いずれか一項記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物
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