JP2010524887A - 抗菌剤としての含窒素三環式複素環化合物 - Google Patents

抗菌剤としての含窒素三環式複素環化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、三環式含窒素化合物および抗菌剤としてのその使用に関する。

Description

本発明は、新規化合物、それを含有する組成物および結核の治療における使用を含む抗菌剤としてのその使用に関する。
WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO06002047、WO06014580、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561、WO06081179、WO06081264、WO06081289、WO06081178、WO06081182、WO01/25227、WO02/40474、WO02/07572、WO04024712、WO04024713、WO04087647、WO2005016916、WO2005097781、WO06010831、WO04035569、WO04089947、WO06021448、WO06032466、WO06038172、WO06046552、WO06099884、WO06105289、WO06126171、WO06125974、WO06134378、WO06137485、WO07016610、WO07081597、WO07071936、WO07115947、WO07118130、WO07122258、WO08006648、WO08003690およびWO08009700は、抗菌活性を有するキノリン、ナフチリジン、モルホリン、シクロヘキサン、ピペリジンおよびピペラジン誘導体を開示している。
本発明は、式(I):
Figure 2010524887
[式中:
DはO、SまたはCHであり;
およびZの1つはNまたはCR1cであり、他方は独立してCR1cであり;
1a、R1bおよびR1cは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によりN−置換されていてもよいアミノ基;およびアミノ基が、(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいにより置換されていてもよいアミノカルボニルから選択され;
または、ZおよびZの1つがCR1cである場合、R1cは:
(C3−6)シクロアルキル;(C3−6)シクロアルコキシ;カルボキシ、(C1−6)アルコキシカルボニル、またはアミノ基が1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルにより置換されていてもよい(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニルオキシム;(C1−4)アルキルオキシカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニルにより置換されているアミノ;アミノ基が(C1−4)アルコキシスルホニル、ヒドロキシ(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ−置換(C1−)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、単環式ヘテロアリールまたは単環式ヘテロアリール−メチルにより置換されていてもよいアミノカルボニル;ベンジルオキシ;フェニル;ベンジル;単環式ヘテロアリール;または単環式ヘテロアリール−メチルであり;
ここに、ヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を含有する5または6員環であり、R1bにおけるヘテロアリールまたはフェニル環は、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよいアミノスルホニルから選択される3個までの基によりC−置換されていてもよく;
は、水素または(C1−4)アルキルであるか、またはRと一緒になって、下記に定義するYを形成し;
Aは基(i):
Figure 2010524887
(式中:RはR1aまたはR1bと同意義である:ただし、4位のRはカルボキシ以外である、またはRはオキソであり、nは1または2である)
であるか、
または、Aは基(ii):
Figure 2010524887
(式中、W、WおよびWはCRであり;
または、WおよびWはCRであり、WはWおよびN間の結合を意味し;
XはO、CR、またはNRであり;
1つのRはR1aおよびR1bと同意義であって、残りおよびRは水素であるか、あるいは1つのRおよびRは一緒になってオキソであって、残りは水素であり;
は水素または(C1−6)アルキルであるか;あるいはRと一緒になってYを形成し;
は水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
YはCRCH;CHCR;(C=O);CR;CR(C=O);または(C=O)CRであり;
あるいは、XがCRである場合、RおよびRは一緒になって結合を意味する)
であり;
Uは、COおよびCHから選択され;
は、4個までのヘテロ原子を含有する置換されていてもよい二環式カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環系(B):
Figure 2010524887
(ここに、環(a)および(b)の少なくとも1つは芳香族であり;
は、芳香環の一部である場合CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合CR14であり;
は、芳香環または非芳香環の一部である場合N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または非芳香環の一部である場合、加えて、CR1415であってもよく;
およびXは、独立して、NまたはCであり;
は0〜4個の原子リンカー基であり、その各々の原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合、独立して、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
は、2〜6個の原子リンカー基であり、Yの各々の原子は、独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14であり、または、非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
14およびR15は、各々独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによりモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;から選択されるか;または
14およびR15は、一緒になってオキソを意味し;
13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルにより1または2置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
xは、各々独立して、0、1または2である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩および/またはN−オキシドを提供する。
本発明はまた、哺乳動物、特にヒトの結核を含む細菌感染症の治療方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法を提供する。
本発明はまた、哺乳動物における結核を含む細菌感染症の治療に用いるために医薬の製造における、式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩および/またはN−オキシドの使用を提供する。
本発明はまた、式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩および/またはN−オキシド、および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
特定の態様において、D特定の態様において、が特定の態様において、OまたはSである場合、特定の態様において、*で記した炭素原子の立体化学は特定の態様において、(R)である。他の特定の態様において、D特定の態様において、がCHである場合、*で記した炭素原子の立体化学は特定の態様において、、実施例16の3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン特定の態様において、エナンチオマー特定の態様において、1と同じ絶対配置を有する。
特定の態様において、R1aおよびR1bは、各々独立して、水素、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキルチオ、(C1−4)アルキル、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシメチルまたはハロゲンであり;より具体的には、水素、メトキシ、メチル、シアノ、またはハロゲン、例えば特定の態様において、フルオロ、特定の態様において、クロロまたはブロモである。
ある具体例において、ただ1つの基特定の態様において、R1a、特定の態様において、R1bおよびR1c特定の態様において、が、水素以外である。
特定の具体例において、特定の態様において、ZおよびZ特定の態様において、は両方ともCHであり、特定の態様において、R1a特定の態様において、は特定の態様において、フルオロであり、R1b特定の態様において、は特定の態様において、水素である。
さらなる具体例において、特定の態様において、Z特定の態様において、はCHであり、Z特定の態様において、はCR1c特定の態様において、であり、ここに特定の態様において、R1c特定の態様において、は水素以外であり、特に、特定の態様において、R1c特定の態様において、は特定の態様において、シアノ、特定の態様において、−CH=CHCOHまたは−CH=CHCOであり、特定の態様において、R1a特定の態様において、は特定の態様において、フルオロであり、R1b特定の態様において、は特定の態様において、水素である。
他の具体例において、Z特定の態様において、は特定の態様において、CHであり、Z特定の態様において、は特定の態様において、Nであり、特定の態様において、R1a特定の態様において、は特定の態様において、フルオロ、特定の態様において、ブロモ、特定の態様において、シアノまたはメトキシであり、R1b特定の態様において、は特定の態様において、水素である。
さらなる具体例において、特定の態様において、Z特定の態様において、は特定の態様において、Nであり、Z特定の態様において、は特定の態様において、CHであり、R1a特定の態様において、は特定の態様において、クロロである。
特定の態様において、特定の態様において、R特定の態様において、は特定の態様において、水素である。
の具体的な例としては、水素;置換されていてもよいヒドロキシ;置換されていてもよいアミノ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;1−ヒドロキシ−(C1−4)アルキル;置換されていてもよいアミノカルボニルが挙げられる。より具体的には、R基は水素;CONH;1−ヒドロキシアルキル、例えばCHOH;置換されていてもよいヒドロキシ、例えばメトキシ;置換されていてもよいアミノ;およびハロゲンであり、特に、フルオロである。最も特別には、Rは水素、ヒドロキシまたはフルオロである。
特定の態様において、Aが(ia)である場合、nは1である。さらなる態様において、Rは3−または4−位にある。さらに特別な態様において、Aは(ia)であり、nは1であり、Rは3−位にあり、より具体的には、NR基に対してcis位にある。
特定の具体例において、Aは基(ia)であり、ここに、nは1であり、Rは水素またはヒドロキシである。
より特別には、Aが3−ヒドロキシピペリジン−4−イルである場合、立体配置は(3R,4S)または(3S,4R)である。
別として、より特別には、Aが3−ヒドロキシピペリジン−4−イルである場合、立体配置は(3R,4S)である。
特定の態様において、Aが(ii)である場合、XはCRであり、RはHであり、RはHまたはOHであり、より具体的には、OHはRのtransにある。さらなる態様において、Wは結合である。別の態様において、RはHである。さらなる態様において、Wは結合であり、WおよびWは両方CHであり、RはHである。Aが4−ヒドロキシピロリジン−3−イルメチルである場合、特定の態様において、立体配置は(3S,4S)である。
特定の態様において、Aが(ii)である場合、XはOであり、RはHであり、W、WおよびWは、各々、CHである。
ある具体例において、UはCHである。
ある具体例において、Rは、少なくとも1つがNまたはNR13である2〜4個のヘテロ原子を含む8〜11個の環原子を有する芳香族ヘテロサイクリック環(B)であり、特定の具体例において、Yは2〜3個のヘテロ原子を含有し、これらの1つがSであり、1〜2個がNであり、1個のN原子がXに結合している。
別の具体例において、ヘテロサイクリック環(B)は、置換されていてもよいベンゾ、ピリド、ピリダジノおよびピリミジノから選択される芳香環(a)および非芳香環(b)を有し、Yは3〜5個の原子、より特別には4個の原子を有し、少なくとも1つはテロ原子であり、O、S、CHまたはNR13(ここに、R13は水素以外である)でXに結合し、Nを介してNHCOでXに結合しているか、あるいはO、S、CHまたはNHでXに結合する。特定の態様において、環(a)は、芳香族窒素を含有し、より特別には、環(a)はピリジンまたはピラジンである。
環(B)の例としては置換されていてもよい以下の基が挙げられる:
(a)および(b)芳香族
1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリド−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフロ−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンゾキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル(4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シノリン−3−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル(4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル)、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル(1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル)、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル
Figure 2010524887
[→は結合位置である]
(a)が非芳香族
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、
Figure 2010524887
[→は結合位置である]
(b)が非芳香族
1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロールl−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン−7−イル(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]チアジン−7−イル)、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]チアジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−イル(1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−7−イル)、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−3−イル(6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル)、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−e−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−3−シンノリニル、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリダジン−3−イル、7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン−3−イル,6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル、2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン、2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン、7−置換2H−クロメン−2−オン、7−置換2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン、2−置換6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン、8−置換2H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル
Figure 2010524887
[ここに、Rは任意の置換基であり;
→は結合位置である]。
ある具体例において、R13は、環(a)である場合、Hであるか、あるいは環(b)である場合、さらに(C1−4)アルキル、例えばメチルまたはイソプロピルである。より詳細には、環(b)において、NR13がXに結合している場合R13はHであり、NR13がXに結合している場合(C1−4)アルキルである。
さらなる具体例において、R14およびR15は、独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される。さらに詳細には、R15は水素である。
より詳細には、R14は、各々独立して、水素、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、ニトロおよびシアノから選択される。さらにより詳細には、R14は、水素、フッ素またはニトロから選択される。
最も特別には、R14およびR15は、各々Hである。
詳細には、R基は:
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)
4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル
6−ニトロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル
8−ヒドロキシキノリン−2−イル
ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル
ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル
ベンゾチアゾール−5−イル
チアゾロ−[5,4−b]ピリジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
5−カルボニトロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル
2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル
5,6,7,8−テトラヒドロ−3−シンノリニル
6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリダジン−3−イル
7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン−3−イル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル
6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
2−置換1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
2−置換4−クロロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−7(6H)−オン
2−置換5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−クロロ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−メチル−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
2−置換4−メチルオキシ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−7(1H)−オン
7−置換2H−クロメン−2−オン
7−置換2H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−オン
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル
8−置換2H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−オン
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)
5−クロロ−1−ベンゾチオフェン−2−イル
6−クロロ−1−ベンゾチオフェン−2−イル
1−ベンゾチオフェン−5−イル
1−メチル−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−6−イル
イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−7−イル
1−メチル−1H−インドール−2−イル
2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル
Figure 2010524887
[→は結合位置である]。
特に
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
Figure 2010524887
[→は結合位置である]
である。
本明細書において用いられる場合、「アルキル」なる語は、直鎖または分岐鎖を有する基、例えば、適当には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを包む。「アルケニル」なる語はそれに応じて解釈されるべきである。
ハロまたはハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを包む。
ハロアルキル部分は1〜3個のハロゲン原子を含む。
本発明の範囲内の化合物はヘテロシクリル基を含み、そのヘテロシクリル基の特性に応じて2種以上の互変異性型にて存在してもよく;このような互変異性型のすべては本願発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物のいくつかは水性または有機溶媒のような溶媒から結晶化または再結晶化してもよい。そのような場合には、溶媒和物が形成され得る。本願発明はその範囲内に、凍結乾燥のような方法により製造され得る、水和物および可変量の水を含有する化合物を含んでいる化学量論的溶媒和物を含む。
さらには、「式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩またはN−オキシド」のような語句は、式(I)で示される化合物、式(I)のN−オキシド、式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩、またはこれらの医薬上許容される組み合わせを含むことを意図することが理解されるであろう。それゆえ、説明を目的とする本明細書で使用される非限定的な例として、「式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩」は、さらには溶媒和物として存在する、式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩を含んでもよい。
式(I)で示される化合物は医薬組成物での使用を意図としているので、具体的な実施形態において、それらは実質的に純粋な状態、例えば、少なくとも60%純度、より適切には少なくとも75%の純度、詳細には少なくとも85%の純度、特に少なくとも98%の純度(%は重量基準に対する重量)にて提供されることがすぐに理解されるであろう。該化合物の純粋でない調製物は医薬組成物に使用される、より純粋な剤形を調製するために用いてもよい;これらの化合物のあまり純粋でない調製物は、少なくとも1%の、より適切には少なくとも5%、およびより詳細には10%の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩および/またはN−オキシドを含まなくてはならない。
本発明における具体的な化合物は、実施例に記載の化合物およびその医薬上許容される塩またはN−オキシドを含む。
上記した式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩は、酸付加塩または四級アンモニウム塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸もしくはリン酸のような鉱酸、または酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸もしくは酒石酸のような有機酸との塩を含む。式(I)で示される化合物はまた、N−オキシドとして調製されてもよい。本願発明はこのようなすべての誘導体に及ぶものである。
ある種の式(I)で示される化合物は、光学異性体、例えばジアステレオ異性体および全ての比率での異性体の混合物、例えばラセミ混合物にて存在してもよい。本願発明はこのようなすべての形態、具体的には純粋な異性体を含む。例えば、本発明は、NRおよびRの結合部でのエナンチオアマーおよびジアステレオマーを含む。異なる異性体は、一の異性体を他の異性体から慣用的方法により分離もしくは分割してもよく、または所定の異性体を慣用的な合成方法により、もしくは立体特異的合成もしくは不斉合成により得てもよい。ある種の式(I)で示される化合物は多形体として存在することができ、本発明はかかる多形体を包含する。
本発明のさらなる態様において、式(I)で示される化合物、およびその医薬上許容される塩、および/またはN−オキシドの調製方法であって、下記式(IIA)で示される化合物を式(III)で示される化合物と反応させること:
Figure 2010524887
[式中:
20はURまたはこれに変換可能な基であり、R2’はRまたはこれに変換可能な基であり、ここに、ZおよびZ、A、R1a、R1b、R、UおよびRは式(I)の記載と同意義である]
ついで、任意に、または必要に応じて、R20およびR2’をそれぞれURおよびRに変換すること、可変基を相互変換することおよび/またはその医薬上許容される塩、またはN−オキシドを形成することを含む方法を提供する。
反応は、適当な還元剤、例えばシアノボロヒドリドナトリウム(メタノール/クロロホルム/酢酸中)、トリアセトキシボロヒドリドまたは(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリドでの還元アルキル化(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)である。アミンが塩酸塩として存在する場合、過剰の酢酸ナトリウムを、反応溶液を緩衝させるために用いるのが好ましい。3Aモレキュラーシーブをまた、最初のイミン中間体の形成を補助するために用いることができる。式(IIA)で示される化合物は、ヘミアセタールとして存在し得る。
本発明のさらなる態様において、式(I)で示される化合物およびその医薬上許容される塩および/またはN−オキシドの製造方法であって、式(IIB)で示される化合物と、式(III)で示される化合物を反応させ:
Figure 2010524887
[Wは脱離基であり、R20はURまたはそれに変換可能な基であり、R2’はRまたはそれに変換可能な基であり、ここに、ZおよびZ、A、R1a、R1b、R、UおよびRは、式(I)の記載と同意義である]
ついで、所望により、または適宜、R20およびR2’をURおよびRに変換し、変換可能な基を相互変換し、および/またはその医薬上許容される塩またはN−オキシドを形成することを含む方法を提供する。
脱離基Wは、慣用的な基、例えばメタンスルホニルまたはメチルベンゼンスルホニルであってもよい。反応は、アミンカップリング反応の慣用的な条件下、例えば適当な塩基、例えばピリジンまたはトリエチルアミンの存在下、適当な溶媒、例えばアセトン、エタノールまたはN,N−ジメチルホルムアミド中、常温〜80℃で反応させることを含む。
(IIA)または(IIB)および(III)の反応は、式(IIC):
Figure 2010524887
本発明は、さらに、R20が水素である式(IIC)で示される化合物を提供する。
上記の反応において、有利には、R20およびR2’の1つはN−保護基、例えばt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニルまたはトリフルオロアセチルである。これは当業者に公知のいくつかの方法(例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Wiley−Interscience,1999を参照)、例えば、慣用的な酸加水分解(例えば、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン、塩酸/ジクロロメタン/メタノール)、または炭酸カリウム/メタノールにより除去することができる。
20が水素である式(IIC)で示される遊離アミンは、慣用的な方法、例えば、UがCOである化合物に関してはアシル誘導体RCOWでのアミド形成、あるいは、UがCHである場合には、塩基の存在下、ハロゲン化アルキルRCH−ハライドでのアルキル化により、アシル誘導体RCOWでのアシル化/還元により、あるいは、慣用的な条件下でのアルデヒドRCHOでの還元アルキル化(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001)により、NRURに変換することができる。適当な条件は、ナトリウムシアノボロヒドリド(メタノール/クロロホルム/酢酸中)または(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリドを含む。アミン(III)が塩酸塩である場合、ついで、酢酸ナトリウムを加えてもよい。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドは、別の還元剤である。
必要なR基を含有する適当な試薬は、公知の化合物または公知の化合物と類似の方法で調製することができる(例えば、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2006014580、WO2004/035569、WO2004/089947、WO2003082835、WO06002047、WO06014580、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561、WO2002026723、WO06132739、WO06134378、WO06137485、WO06081179、WO06081264、WO06081289、WO06081178、WO06081182、WO07016610、WO07081597、WO07071936、WO07115947、WO07118130、WO07122258、WO08006648、WO08003690、WO08009700、WO2007067511およびEP0559285を参照)。
がNH基を含有する場合、これは、適当なN−保護基、例えばt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたは9−フルオレニルメチルオキシカルボニルにより、R誘導体と式(IIB)で示される遊離アミンとのカップリングの間保護してもよい。保護基は、慣用的な方法、例えばトリフルオロ酢酸で処理することにより除去することができる。
式(IIA)で示される化合物は、WがOHである式(IIB)で示される化合物から、慣用的な条件下での酸化により調製することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience2001を参照)。適当な条件は、DMSOおよび塩化オキサリルのような酸化剤、または超原子価ヨウ素剤、例えばデス−マーティンペルヨウジナン(1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズイヨウドキソール−3−(1H)−オンを含む。
WがOHである式(IIB)で示される化合物は、式(IV):
Figure 2010524887
で示される化合物を、ルイス酸、例えば三塩化アルミニウム、またはイッテルビウムトリフラートと、適当な溶媒、例えばジクロロメタン、THF、またはそれらの混合物中で処理することにより調製することができる。得られたアルコールを、メタンスルホン酸または他の活性化剤で処理することにより活性化する。DがOまたはSである式(IV)で示される化合物は、下記ように調製することができる:
Figure 2010524887

アルコールまたはチオール(V)を、R’’が脱離基、例えばハロ、4−メチルベンゼンスルホネートまたは3−ニトロベンゼンスルホネートであるエポキシド(VI)と、慣用的な条件下で反応させる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。適当な条件は、塩基、例えば水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムの存在下、溶媒、例えばDMF中を含む。ZおよびZが両方CHである場合において、(V)の(VI)でのアルキル化は、(IV)を介して、(IV)を単離することなく、直接(IIB)に進行する。エポキシド(VI)は、ラセミ体または光学活性体であってもよい。(VI)が光学活性体である場合、これは、光学活性な(IV)、したがって、(IIB)である。
DがCHである式(IV)で示される化合物は下記のように調製することができる:
Figure 2010524887
式(VII)で示される化合物は、R’’’がアルキル基である式(VIII)で示される化合物に、アルケンのアリール化の慣用的なパラジウム−触媒法により変換することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。(VII)とアクリル酸のR’’’エステルとの反応に適当な試薬は、適当な溶媒、例えば1,4−ジオキサン中、塩基、例えばジシクロヘキシルメチルアミンの存在下、高温、適当には70℃での、パラジウム触媒トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を含む。式(VIII)で示される化合物は、慣用的な条件下で、式(IX)で示される化合物に変換することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。適当な条件は、常圧下、触媒、適当な溶媒、例えばエタノール、メタノールまたは1,4−ジオキサン中の、例えば5%Pd/Cでの水素化を含む。式(IX)で示される化合物は、式(X)で示される化合物に、慣用的な条件下での反応により変換することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。適当な条件は、ヒドリド還元剤、例えば適当な溶媒、例えばジエチルエーテルまたはTHF中の水素化アルミニウムリチウムを含む。式(X)で示される化合物は、式(XI)で示される化合物に、慣用的な条件下での酸化により酸化することができる(例えば、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience 2001を参照)。適当な条件は、DMSOおよび塩化オキサリルに基づく酸化剤、または超原子価ヨウ素剤、例えばデス−マーティンペルヨウジナン(1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨウドキソール−3−(1H)−オン)を含み、またはIBXとして知られている酸化剤(2−ヨウドキシ安息香酸の環状互変異性体)を含む(D.B.Dess and J.C.Martin,J.Org.Chem1983,48,4155−4156)。式(XI)で示される化合物は、式(IV)で示される化合物(D=CH)に、標準的な方法によりジメチルスルホキソニウムメチリドで酸化することにより変換することができる(例えば、A.W,Beckら、J.Chem Soc Perkin 1,1990,689)。
別法として、式(IIC)で示される化合物、式(IV)で示される化合物は、式(XII)で示される化合物に、式(III)で示されるアミンと、溶媒、例えばアセトニトリル、またはDMF中、50−130℃で加熱することにより変換することができる。式(XII)で示される化合物は、式(IIC)で示される化合物に、無水メタンスルホン酸で、適当な溶媒、例えばジクロロメタン、クロロホルム、または1,2−ジクロロエタン中、40−100℃で、塩基、例えばジ−イソプロピルエチルアミンで処理することにより変換することができる。
Figure 2010524887
、Z、R1a、R1b、R1c、R、AおよびRの相互変換は慣用的である。保護されていてもよいヒドロキシ基を含む化合物において、分子の他の部分に影響を与えることなく除去することができる適当な慣用的なヒドロキシ保護基は、アシルおよびアルキルシリル基を含む。N−保護基は、慣用的な方法により除去することができる。
1a、R1bおよびR1c基の相互変換は、慣用的に、式(I)、(IIA)、(IIB)または(IIC)で示される化合物において行うことができる。例えば、R1aまたはR1bメトキシは、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Irelandら、J.Amer.Chem.Soc.,1973,7829に記載の一般法)またはHBrにより、R1aまたはR1bヒドロキシに変換することができる。ハライドのような脱離基を有する適当なアルキル誘導体を有するヒドロキシ基のアルキル化により、R1aまたはR1b置換アルコキシを得る。R1aハロゲンは、金属触媒カップリング反応を用いる、例えば、Synlett(2003),15,2428−2439およびAngewandte Chemie,International Edition,2003,42(44),5400−5449に記載のように銅を用いる慣用的な手段により、他のR1a、例えば、ヒドロキシ、アルキルチオール(チオールを介して)およびアミノに変換することができる。R1aフルオロは、適当な溶媒、例えばメタノールおよび所望によりジクロロメタン中のナトリウムメトキシドで処理することにより、メトキシに変換することができる。R1aまたはR1bハロ、例えばブロモは、N,N−ジメチルホルムアミド中のシアン化銅(I)で処理することにより、シアノに変換することができる。R1aまたはR1bカルボキシは、R1aまたはR1bシアノの慣用的な加水分解により得ることができ、カルボキシは、慣用的な還元によりヒドロキシメチルに変換することができる。
式(V)および(VII)で示される化合物は公知であり、例えば、WO2004/035569、WO2004/089947、WO02/08224、WO02040474、WO02072572、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06014580、WO06002047、WO06014580、WO2006021448、WO06134378およびWO06137485と類似の方法により調製することができる。式(V)および(VII)で示される化合物の調製に関するさらなる詳細は実施例において見ることができる。
DがOであり、ZがCHであり、ZがNである、式(V)で示される化合物は、以下のように調製することができる:
Figure 2010524887
エノール−エーテル(XIV)は、アリール−ハライド(XII)から、Stilleカップリングを介して、適当なアルコキシビニルスタンナン、例えば(XIII)を用いて(Dharら、Org.Lett.,2002,4,2091)またはHeckカップリングを介して得ることができる(Xuら、J.Mol.Catalysis A:Chemical,2002,187,189)。(XIV)を、求電子フッ化剤、例えばSelectFluor(登録商標)[1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ビス(テトラフルオロボレート]で処理して、フルオロケトン(XV)を得る。ケトン(XV)は、試薬、例えばBredereckまたはEmmons試薬等により、エナミノ−ケトン(XVI)に変換することができる(例えば、Wassermanら、J.Org.Chem.1985,50,3573を参照)。ニトロケトン(XVI)を鉄で還元することにより、対応するアミン(XVII)を得、これを酸で処理して環化して、ヒドロキシナフチリジン(V)を得る。ニトロ基を還元するための多くの別の方法が知られている(参考として、RylanderP.N.Hydrogenation Methods;Academic Press:NY:1985)。他の方法に関しては、Smith,M.B.;March,J.M.Advanced Organic Chemistry,Wiley−Interscience,2001,1552を参照。ヒドロキシ誘導体(V)は、適当な溶媒、例えばDMF中PBrのようなブロモ化剤を用いることにより、ブロモ誘導体(VII)に変換することができる。
およびZが両方ともCである場合、式(VII)で示されるブロモキノリンは以下のように調製することができる:
Figure 2010524887
アニリン(XVIII)は、シンナミド(XIX)に変換することができ、これを塩化アルミニウムで環化して(フェニル基の喪失を伴う−M.C.Elliotら、J.Med.Chem.47(22),5405−5417(2004),S.R.Inglisら、Synlett,5,898−900(2004)またはCottet,F.;Marull,M.;Lefebvre,O.;Schlosser,MEuropeanJournal of Organic Chemistry(2003),8,1559)(XX)を得る。キノロン(XX)を、慣用的な条件、例えば、ジアゾメタン、トリメチルシリルジアゾメタンまたはヨウドメタンを、炭酸カリウムのような塩基の存在下で用いることにより、(VII)にアルキル化することができる。
式(III)HA−N(R20)R2’で示される化合物は公知の化合物であり、または公知の化合物と類似の方法で調製することができる、例えば、WO2004/035569、WO2004/089947、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047、WO06014580、WO06002047、WO06014580、WO2006021448、WO06134378、WO06137485、WO07016610、WO07081597、WO07071936、WO07115947、WO07118130、WO07122258、WO08006648、WO08003690およびWO08009700を参照。
式(I)で示される化合物の調製についてのさらなる詳細は実施例に示す。
本発明による抗菌化合物は、他の抗菌化合物/抗結核剤化合物と同様に、ヒトまたは獣医薬としての使用に都合のよいいずれの方法によって、投与のために製剤化されてもよい。
本発明の医薬組成物は、いずれの経路による投与のために処方することができ、経口、局所または非経口の使用に適した形態であるものを含み、ヒトを含む哺乳動物の結核を含む細菌感染症の治療に使用してもよい。
組成物は、錠剤、カプセル、散剤、顆粒、トローチ、坐剤、クリームまたは、経口または滅菌非経口溶液または懸濁液のような液体製剤の形態であってもよい。
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏、クリームもしくはローション、眼用軟膏および点眼もしくは点耳剤、含浸包帯およびエアロゾールとして提供してもよく、保存剤、薬剤の浸透を補助する溶媒、軟膏およびクリーム中の皮膚軟化剤のような適切な標準的な添加剤を含んでもよい。
また製剤は、クリームまたは軟膏基剤およびローション用のエタノールまたはオレイルアルコールのような、適合する標準的な担体を含んでもよい。そのような担体は、製剤の約1%〜約98%まで存在してもよい。より一般的には、これらは製剤の約80%までを形成するであろう。
経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位投与剤形であってもよく、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントもしくはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールもしくはグリシン;打錠潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールもしくはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;または許容される湿潤剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、のような標準的な賦形剤を含んでもよい。錠剤は、通常の薬務において周知の方法によって被覆されていてもよい。経口用液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、使用前に水または適当なビヒクルでもどす乾燥製剤として提供してもよい。そのような液体製剤は、懸濁化剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルもしくは硬化食用油、乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレイン酸エステル、もしくはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、例えばアーモンド油、グリセリンのような油性エステル、プロピレングリコール、もしくはエチルアルコール;保存料、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピルもしくはソルビン酸、および、所望により、標準的な香料または着色料のような、標準的な添加剤を含んでもよい。
座剤は、標準的な坐剤基剤、例えば、カカオバターまたは他のグリセリドを含むであろう。
非経口投与のための液体単位剤形は、化合物および滅菌ビヒクル、好ましくは水、を利用して調製される。化合物を、使用するビヒクルおよび濃度に応じて、ビヒクル中に懸濁または溶解することができる。溶液の調製において、化合物を注射のための水に溶解し、滅菌濾過し、その後、適当なバイアルまたはアンプルに充填して、密封する。
有利には、局所麻酔剤、保存料および緩衝剤のような薬剤をビヒクル中に溶解することができる。安定性強化のため、組成物は真空化で水分が除去され、バイアルに充填した後冷凍される。ついで、凍結乾燥粉末をバイアル中に密閉し、注射のための水の入った添付のバイアルを供給し、使用前に液体にもどしてもよい。非経口の懸濁液は化合物がビヒクル中に溶解の代わりに懸濁していることおよびろ過による滅菌ができないことを除いて、実質的に同じ方法で調製する。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁する前に、エチレンオキシドに曝露することにより滅菌することができる。有利には、化合物の均一な分布を促進するため、界面活性剤または湿潤剤が組成物に含まれる。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%から、好ましくは10〜60重量%の活性物質を含んでもよい。組成物が単位用量を含む場合、各々の単位は、好ましくは、50〜1000mgの活性成分を含有するであろう。成人の治療に用いられる投与量は、好ましくは、1日あたり100〜3000mg、例えば、投与経路および頻度に応じて1日あたり1500mgであろう。そのような投与量は、1日あたり約1.5〜約30mg/kgに相当する。適切には、投与量は1日あたり5〜20mg/kgである。
式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中にある唯一の治療剤であってもよく、または、他の抗結核化合物を含む抗菌剤と組み合わせてもよい。他の抗菌剤がβ−ラクタムである場合、β−ラクタマーゼ阻害剤を用いてもよい。
式(I)で示される化合物は、グラム−陰性およびグラム−陽性の生物の両方を含む広範囲の生物に起因する細菌感染、例えば上気道および/または下気道感染症、皮膚および軟組織感染症および/または尿路感染症の治療に使用することができる。式(I)で示される化合物はまた、Mycobacterium tuberculosisにより引き起こされる結核の治療に用いることができる。いくつかの式(I)で示される化合物は、1つ以上の生物に対して活性であり得る。これは、本明細書に記載の方法により測定することができる。
以下の実施例は、式(I)で示される特定の化合物の調製および種々のMycobacterium tuberculosisを含む細菌性生物に対する式(I)で示される特定の化合物の活性を説明する。
生物学的活性
抗微生物活性アッセイ:
全細胞抗微生物活性は、臨床検査標準協会(Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI))が推奨する手法、ドキュメントM7−A7、「好気的に生育する細菌のための希釈感受性試験方法(Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically)」を用いる培養液微量希釈によって測定した。化合物は、0.016〜16mcg/mLの範囲で1連の2倍希釈において試験した。
化合物は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)およびエンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)を含むグラム陽性生物に対して評価された。
さらに、化合物は、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、モラキセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、およびステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)を含むグラム陰性生物に対して評価された。
レジオネラ・ニューモフィラ(L.pneumophila)分離株は培養液微量希釈の改良されたCLSI手法を用いて試験した。このアッセイのため、化合物を濃度範囲が0.03〜32mcg/mLの一連の二重の希釈液で試験した。各々の試験で接種する分離株は、緩衝化酵母ブロスで調製し、比重をマクファーランド標準液の0.5と同等に調整した。植菌後、マイクロタイタープレートを37℃、72時間培養した。
最小阻害濃度(MIC)は、可視的な生育を阻害した化合物の最低濃度と決定した。MIC終点の決定を補助するためにミラーリーダーを用いた。
本明細書に同定された実施例の各々は、少なくとも1つの例示される塩または遊離塩基形態で試験した。特記しない限り、列挙された実施例は、<16μg/mlで列挙した生物に対して活性を示さなかった実施例88および97を除いて、上記の少なくとも1つの生物の株に対して、MIC≦2μg/mlを有していた。すべての上記した生物の少なくとも1つの株に関して、少なくとも1つの実施例がMIC≦2μg/mlを有していた。ただし、プロテウス・ミラビリスの株については、少なくとも1つの実施例がMIC≦8μg/mlを有し、シュードモナス・アエルギノサについては、少なくとも1つの実施例がMIC≦16μg/mlを有していた。
マイコプラズマ結核H37Rv阻害アッセイ
列挙した化合物について最小阻害濃度(MIC)を、96ウェルフラットボトム・ポリスチレンマイクロタイタープレートで測定した。400μMで開始するニートDMSOでの薬剤の2倍希釈を10回行った。5μlのこれらの薬剤溶液を、95μlのMiddlebrook 7H9培地に加えた(Lines A−H、1〜10列のプレートレイアウト)。イソニアジドを正の対照として用い、イソニアジドの160μ/gmlで開始する2倍希釈法を8回行い、5μlのこの対照曲線を95μlのMiddlebrook 7H9(Difco catalogue Ref.271310)+ADC培地(Becton Dickinson CatalogueRef.211887)(列11、ラインA−H)に加えた。5μlのニートDMSOを列12に加えた(成長およびブランク対照)。
接種菌を約1×10cfu/mlに標準化し、Middlebrook 7H9+ADC培地および0.025%Tween80(SigmaP4780)中で100倍希釈し、H37Rv株(ATCC25618)の最終接種菌を製造した。100μlのこの接種菌を、G−12およびH−12ウェル(ブランク対照)を除く全プレートに加えた。すべてのプレートをシールしたボックス内に置き、末梢ウェルの乾燥を予防し、これらを振盪することなく6日間37℃でインキュベートした。レザズリン溶液を、1個のレザズリン錠剤(レザズリン錠剤、Milk Testing;Ref330884Y VWR International Ltd)を30mlの滅菌PBS(リン酸緩衝セイライン)に溶解することにより調製した。25μlのこの溶液を各々のウェルに加えた。48時間後に蛍光を測定してMIC値を決定した(Spectramax M5 Molecular Devices、励起530nm、発光590nm)。
実施例2、7、10、20、22、28、30、31、37、43、48、50、52、54、56、57、67、82および94〜96を、マイコプラズマ結核H37Rv阻害アッセイで試験した。実施例20、28、30、37、43、48、50、52、54、67および82は、MIC値2.8μg/ml以下を示した。実施例28、37、43、52、54、67および82は、MIC値1.0μg/ml以下を示した。
実施例および実験例
一般
実施例における略語:
RT=室温
S.T.P=常温常圧
ES=エレクトロスプレー質量分析
LC−MS=液体クロマトグラフィー質量分析
HPLC=高速液体クロマトグラフィー(Rtは保持時間を意味する)。
ある種の試薬もまた、本明細書において省略される。DCMはジクロロメタンを意味し、DMSOはジメチルスルホキシドを意味し、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、TFAはトリフルオロ酢酸を意味し、THFはテトラヒドロフランを意味し、TEAはトリエチルアミンを意味し、Pd/Cは炭素担持パラジウム触媒を意味する。BOCはt−ブトキシカルボニルを意味する。グリシジルノシレートはグリシジル−3−ニトロベンゼンスルホネートを意味する。NBSはN−ブロモスクシニミドを意味する。IBXは2−ヨウドオキシ安息香酸を意味する。DMF−DMAはN,N’ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを意味する。DMEは1,2−ジメトキシエタンを意味する。(S)−(−)−tol−BINAPはS−(−)−2,2’−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを意味する。MeCNはアセトニトリル,SelectfluorTM(Air ProductsおよびChemicals Ltd)は1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)を意味する。
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルは400または250MHzで記録し、化学シフトは、内部標準テトラメチルシラン(TMS)からの百万分率で示す。NMRデータの略号は、以下の通りである:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレットダブレット、dt=ダブレットトリプレット、app=見かけ、br=ブロード。Jは、Hertzで測定したNMRカップリング定数を意味する。CDClは重クロロホルムであり、DMSO−dはヘキサジュウテリオジメチルスルホキシドである。質量スペクトルは、エレクトロスプレー(ES)イオン化法を用いて得た。すべての温度は摂氏で報告する。
Chiralpak ADおよびAD−Hカラムは、アミロース トリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメートでコートされた分取カラム(5um粒度 AD−H,21×250mm;20um粒度AD,101.6×250mm)用のシリカ;アミロース トリス[(S)−アルファ−メチルベンジルカルバメート](Chiral Technologies USA)でコートされた20um粒度AS−H,20×250mmを含む。測定した保持時間は、クロマトグラフィー法の正確な条件に依存する。下記実施例において示される場合、溶出の順番を示す。
SPEは、Isolute、UKが製造している、クロマトグラフィー用のシリカゲルのカラムを意味する。
SCXカートリッジは、Varian、USAから提供される、強カチオンイオン交換樹脂(ベンゼンスルホン酸)を含むイオン交換カラムを意味する。
水素化リチウム、水素化アルミニウムリチウム、ジ−イソブチルアルミニウムハイドライド、水素化ナトリウム、ボロヒドリドナトリウムを含む水素化金属に関する反応は、アルゴン雰囲気下または他の不活性ガス雰囲気下で行った。
当業者であれば、他の調製物の一般的方法と類似の方法で、または他の調製方法により実施される調製に対する言及は、時間、温度、後処理条件、試薬量等のわずかな変化などの操作条件の変化を包含していてもよいことを認識するであろう。
実施例1 3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)N−(2−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニル−2−プロペンアミド
2−ブロモ−3−フルオロアニリン(5.29g、27.8mmol)のアセトン(12ml)中溶液に、炭酸カリウム(5.75g、41.8mmol)、ついで、水(15ml)を加え、混合物を撹拌し、0℃に冷却した。シンナモイルクロライド(4.63g、27.8mmol)を15分間にわたって加え、ついで、混合物をさらに2時間撹拌した。この後、反応混合物を氷/水に注ぎ、得られた沈殿を回収し、乾燥して、白色固体(8.1g)を得た。
MS(ES+)m/z320/322(MH)
(b)8−ブロモ−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン
N−(2−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニル−2−プロペンアミド(8.0g、25mmol)中クロロベンゼン(40ml)の撹拌溶液に、塩化アルミニウム(20.0g、150mmol)を約5分にわたって加えた。ついで、混合物を120℃に1.5時間加熱し、約50℃に冷却し、氷にゆっくりと加えた。桃色油/固体を分離し、混合物を一晩静置した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥し、濃縮して、赤茶色の固体を得(4.9g)、この大部分が標題化合物であった。固体をヘキサンで洗浄し、乾燥して、桃色固体(2.35g)を得た。
MS(ES+)m/z242/244(MH)
(c)8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノリン
8−ブロモ−7−フルオロ−2(1H)−キノリノン(2.0g、8.3mmol)のDMF(30ml)中の溶液に、炭酸カリウム(2.28g、16.6mmol)、ついで、ヨウ化メチル(1.0ml、9.9mmol)を加え、混合物を3時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水間で分配し、有機相を単離し、乾燥し、濃縮して、暗色固体を得た(2.1g)。
MS(ES+)m/z257(MH)
(d)ブチル (2E)−3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−2−プロパノエート
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)キノリン(5g、19.5mmol)を、n−アクリル酸ブチル(2.8mL、19.5mmol)および1,4−ジオキサン(50mL)中ジシクロヘキシルメチルアミン(4.6mL、21.5mmol)で処理し、常圧アルゴンで脱気した。トリス(ジベンジリジンアセトン)ジパラジウム(0)(0.18g、0.2mmol)(Strem Chemicals UK)およびビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.2g、0.4mmol)(Strem Chemicals UK)を加え、混合物を70℃で18時間加熱した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣を水および酢酸エチル間で分配した(2×150mL)。合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣を、40−60石油エーテル中0−30%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を油として得た(4.15g)。
H NMR(400MHz,CDCl):δ0.97(3H,t,J7.6Hz),1.39−1.51(2H,m),1.66−1.74(2H,m),4.12(3H,s),4.24(2H,t,J6.4Hz),6.89(1H,d,J9Hz),7.15−7.22(2H,m),7.66−7.71(1H,m),7.95(1H,d,J9Hz),8.68(1H,d,J16Hz)
(e)ブチル 3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]プロパノエート
ブチル (2E)−3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−2−プロパノエート(3.8g、12.5mmol)をエタノール(200mL)中に溶解し、1気圧の水素雰囲気下、5%炭素担持パラジウム(5g)で6時間室温で水素化した。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を油として得た(3.15g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ0.89(3H,t,J7.6Hz),1.21−1.39(2H,m),1.47−1.62(2H,m),2.68−2.78(2H,m),3.44−3.53(2H,m),4.01−4.09(5H,m),6.84(1H,d,J9Hz),7.15(1H,t,J8Hz),7.49−7.59(1H,m),7.91(1H,d,J9Hz)
(f)3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−1−プロパノール
ブチル 3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]プロパノエート(3.15g、10mmol)のTHF(50mL)中溶液を、THF(100mL)中の1.0Mの水素化アルミニウムリチウムTHF(11.4mL、11.4mmol)の溶液に、0−5℃で、10分にわたって加えた。混合物を室温に加温し、ついで、2日間撹拌した。水(6.4mL)および2.0M水酸化ナトリウム(3.8mL)の混合物を滴下し、ついで、ジエチルエーテル(100mL)および硫酸ナトリウムを加えた。ついで、混合物を濾過し、固体をさらにジエチルエーテル(2×50mL)で洗浄した。合した濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を油として得た(2.5g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ1.92−2.04(2H,m),3.28−3.38(2H,m),3.39−3.45(2H,m),6.83(1H,d,J9Hz),7.15(1H,t,J8Hz),7.51−7.59(1H,m),7.95(1H,d,J9Hz)
(g)3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]プロパナール
3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]−1−プロパノール(2.5g、10mmol)をアセトン(100mL)中に溶解し、IBX(D.B.Dess and J.C.Martin,J.Org.Chem1983,48,4155−4156)(4.2g、15mmol)を加え、ついで、室温で18時間撹拌した。ついで、混合物を40℃で6時間加熱し、ついで、室温でさらに18時間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。残渣を、25%酢酸エチル/40−60石油エーテルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を油として得た(2.4g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ2.79−2.89(2H,m),3.43−3.52(2H,m),4.04(3H,s),6.83(1H,d,J9Hz),7.15(1H,t,J8Hz),7.52−7.61(1H,m),7.92(1H,d,J9Hz)
(h)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−[2−(2−オキシラニル)エチル]キノリン
トリメチルスルホキソニウムヨウダイド(2.72g、12mmol)のDMF(50mL)中混合物に、0−5℃で、水素化ナトリウム(60%の油中分散液)(0.5g、12.5mmol)を加え、30分間撹拌した。3−[7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリニル]プロパナール(2.4g、10mmol)のDMF(20mL)中溶液を加え、混合物を3時間撹拌し、室温に加温した。ついで、混合物を水(100mL)および酢酸エチル(150mL)間で分配し、有機層を分離し、ついで、さらに水(2×100mL)で洗浄した。混合物を硫酸ナトリウムで乾燥した。25%酢酸エチル/40−60石油エーテルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を油として得た(1.04g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ1.83−2.05(2H,m),2.48−2.57(1H,m),2.65−2.73(1H,m),2.96−3.04(1H,m),3.28−3.38(2H,m),6.83(1H,d,J9Hz),7.15(1H,t,J8Hz),7.51−7.61(1H,m),7.92(1H,d,J9Hz)
(i)10−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−[2−(2−オキシラニル)エチル]キノリン(5.76g、23mmol)を1:1DCM/THF(200mL)中に溶解し、イッテルビウム(III)トリフラート(1.45g、2.3mmol)で処理し、室温で3時間撹拌し、ついで、40℃で1.5時間撹拌した。さらに、イッテルビウム(III)トリフラート(2.9g、4.6mmol)を加え、混合物を室温で22時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(250mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。ついで、混合物を10%メタノール/DCM(3×200mL)で抽出し、合した有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ついで、蒸発させて、乾燥した。0−10%メタノール/DCMの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物をイッテルビウム(4.0g)との複合体として得た(3.5g)。この物質をエタノール(150mL)に溶解し、2M水酸化ナトリウム溶液(35mL)で処理し、室温で1時間撹拌した。この混合物を小容量に濃縮して、水(100mL)を加え、混合物を10%メタノール/DCMで抽出した(3×150mL)。合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて乾燥して、標題化合物を灰白色固体として得た(2.2g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ1.79−1.97(1H,m),2.38−2.48(1H,m),2.65−2.83(1H,m),3.01−3.18(2H,m),3.72−3.91(2H,m),5.29−5.39(1H,m),6.75(1H,d,J9.5Hz),6.95(1H,t,J8Hz),7.35−7.45(1H,m),7.69(1H,d,J9.5Hz)
(j)10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−3−カルボアルデヒド
10−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン(2.2g、9mmol)をDCM(100mL)中に溶解し、デス−マーティンペルヨウジナン(4.74g、11mmol)で処理し、ついで、室温で18時間撹拌した。ジエチルエーテル(120mL)および1M水酸化ナトリウム溶液(120mL)を加え、混合物を分離漏斗に移し、10%メタノール/DCMで抽出した(3×150mL)。合した抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を含有する混合物を黄色油として得た(2.2g)。
MS(ES+),m/z232(MH,100%)
(k)1,1−ジメチルエチル {1−[(10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−3−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバメート
10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−3−カルボアルデヒド(0.265g、1.2mmol)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.24g、1.2mmol)のクロロホルム(10mL)、メタノール(10mL)および酢酸(4滴)中混合物を、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(1.2g、4.8mmol)で処理し、室温で18時間撹拌した。さらに酢酸(5滴)および(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(1.2g、4.8mmol)を加え、混合物を50℃で18時間加熱した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。残渣を、DCM中0−10%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を含有する混合物を油として得た(0.39g)。
MS(ES+),m/z416(MH,100%)
(l)3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン
1,1−ジメチルエチル {1−[(10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−3−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバメート(0.39g、0.9mmol)のDCM(10mL)中溶液を、TFA(10mL)で処理し、室温で2時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣を飽和炭酸カリウム溶液および10%メタノール/DCMメタノール/DCM間で分配した(3×30mL)。合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。DCM中0−20%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を淡黄色油として得た(0.179g)。
MS(ES+),m/z316(MH,85%)
(m)標題化合物
3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン(0.04g、0.13mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d))(0.021g、0.13mmol)のクロロホルム(5mL)、メタノール(5mL)および酢酸(5滴)中混合物を、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.27g、1.1mmol)で処理し、室温で2.5日間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、樹脂を1:1DCM/メタノール(2×20mL)で洗浄し、合した濾液および洗浄液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−12%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を遊離塩基として得た(0.052g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ1.35−2.88(14H,m),2.93−3.21(2H,m),3.81(2H,s),4.22−4.38(4H,m),5.22−5.33(1H,m),6.61(1H,d,J9.5Hz),6.79(1H,s),6.89(1H,t,J8Hz),7.29−7.39(1H,m),7.59(1H,d,J9.5Hz),8.12(1H,s)
MS(ES+),m/z465(MH,100%)
メタノール中の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中4.0M塩化水素を添加し、ついで、蒸発させて乾燥して、白色固体を得ることにより二塩酸塩に変換した。
実施例2 10−フルオロ−3−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン(0.04g、0.13mmol)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144 実施例61を参照)(0.021g、0.13mmol)nクロロホルム(5mL)、メタノール(5mL)および酢酸(5滴)の混合物を、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.27g、1.1mmol)で処理し、室温で2.5日間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、樹脂を1:1DCM/メタノールで洗浄し(2×20mL)、合した濾液および洗浄液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−12%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより標題化合物を遊離塩基として得た(0.051g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ1.33−2.87(14H,m),2.93−3.21(2H,m),3.83(2H,s),5.19−5.31(1H,m),5.72(2H,s),6.61(1H,d,J9.5Hz),6.91(1H,t,J8Hz),7.20(1H,s)7.29−7.39(1H,m),7.59(1H,d,J9.5Hz),8.00(1H,s)
MS(ES+),m/z467(MH,100%)
メタノール中の遊離塩基を、1,4−ジオキサン中4.0M塩化水素を添加し、ついで、蒸発させて乾燥して、白色固体を得ることにより、二塩酸塩に変換した。
実施例3 3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)3,4,6−トリクロロピリダジン
これを、Kasnarら、Nucleosides & Nucleotides(1994),13(1−3),459−79に記載の方法をわずかに改変することにより調製した。
硫酸ヒドラジン塩(51g)を水(250ml)中に懸濁し、加熱還流し、無水ブロモマレイン酸(90.38g)を滴下した。混合物を4時間加熱還流し、ついで室温に冷却した。反応物を29g硫酸ヒドラジン、53g無水ブロモマレイン酸および130ml水に置き換えた。沈殿を濾過により回収し、水およびアセトンで洗浄し、合したバッチとして減圧下で乾燥して、4−ブロモ−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオンを白色固体として得た(113g)。
固体を2つのバッチでオキシ塩化リン(2x200ml)で処理し、3.5時間加熱還流した。混合物を冷却し、蒸発させ、トルエンと共沸させた。残渣をジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配し、DCMで2回以上抽出した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。この残渣をジクロロメタン中に再び溶解し、シリカゲルのクロマトグラフィー(300g)(溶出液としてDCM)に付して、白色固体を得た(101.5g、87%)。
(LC/MS分析は、約20−30%不純物、ブロモ−ジクロロピリダジン)の異性体を示した。)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z184/185/186(MH+),トリクロロピリダジン
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z228/229/231(MH+),ブロモ−ジクロロピリダジン
(b)2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール
エチレングリコール(55ml)のテトラヒドロフラン(200ml)中溶液を、約0℃(氷浴冷却)で、水素化ナトリウム(60%油中分散液、5.9g)で40分にわたって処理した。添加が完了した後、不純物としてブロモ−ジクロロピリダジンの異性体を含有する3,4,6−トリクロロピリダジン(27g)を滴下し、さらに乾燥THF(50ml)で洗浄し、混合物を0℃で1時間撹拌し、ついで、室温にて一晩撹拌した。混合物を(1/3容量)に濃縮し、ついで、炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、クロロホルム(5×)および酢酸エチル(3×)で抽出した。合した有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、固体を濾過し、CHClで洗浄し(×3)、減圧オーブン中一晩40℃で乾燥し、いくつかのブロモ−誘導体(10−15%)を含有する白色固体(25.5g、83%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z209/211(MH+)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z255/7(MH+),ブロモ−誘導体
(c)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
ブロモ−誘導体を含有する2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール(15.46g;0.0703mol)の乾燥1,4−ジオキサン(1.2L)中混合物を、水素化リチウム(2.3g;0.28mol)で処理し、アルゴン雰囲気下室温で1時間撹拌し、ついで、110℃で一晩加熱した。反応混合物を湿った1,4−ジオキサン、ついで、氷水でクエンチした。溶液を蒸発させて半分の容量にし、ついで、5M塩酸でpH8に調節し、蒸発させて、乾燥した。水を加え、残渣をクロロホルムで5回抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させて、白色固体(12.4g、約77%)(約15%のブロモ種を含有する)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z173/5(ClMH+);217/9(BrMH+)
(d)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
約15%のブロモ種を含有する3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(13.6g、0.079mol)のジメトキシエタン(400ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下で10分間脱気し、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2g)、炭酸カリウム(10.33g)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(11.32g)および水(55ml)を加えた。混合物を95℃で48時間加熱し、冷却し、蒸発させて、乾燥した。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで抽出した(×5)。抽出物を乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、残渣を、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィー(500g)に付して、生成物(6.43g、50%);[また、純粋でないいくつかのフラクション(1.8g)]を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z165(MH+)
(e)6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(11.58g)の1,4−ジオキサン/水(600ml/180ml)中溶液を、氷中で冷却し、四酸化オスミウム水溶液(4%w/v、25ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(43g)で処理した。この混合物を室温に加温し、7時間撹拌後、混合物を蒸発させて乾燥し、1,4−ジオキサンと共沸させた。シリカゲル、1,4−ジオキサンおよびクロロホルムを加え、混合物を蒸発させて、一晩乾燥し、ついで、シリカカラム(400g)に加え、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィークロロホルムに付して、白色固体を得た(7.55g、64%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z167(MH+)
(f)標題化合物
3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン(0.04g、0.13mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(0.021g、0.13mmol)のクロロホルム(5mL)、メタノール(5mL)および酢酸(5滴)中混合物を、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.27g、1.1mmol)で処理し、室温で2.5日間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、樹脂を1:1DCM/メタノールで洗浄し(2×20mL)、合した濾液および洗浄液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−12%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を遊離塩基として得た(0.045g)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ1.31−1.54(2H,m),1.64−2.83(12H,m),2.93−3.19(2H,m),3.98(2H,s),4.31−4.39(2H,m),4.44−4.52(2H,m),5.21−5.32(1H,m),5.72(2H,s),6.61(1H,d,J9.5Hz),6.93(1H,t,J8Hz),7.02(1H,s)7.31−7.40(1H,m),7.60(1H,d,J9.5Hz)
MS(ES+),m/z466(MH,60%)
二塩酸塩
実施例4 3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール
3,4,6−トリクロロピリダジン(25g)のテトラヒドロフラン(200ml)およびトリエチルアミン(19ml)中溶液を、0℃(氷浴冷却)で、2−メルカプトエタノール(8.33ml)で5分間処理した。添加が完了した後、混合物を室温にて72時間撹拌した。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液およびジクロロメタンと撹拌し、固体を回収し、水、エーテルおよびペンタンで洗浄し、減圧下で乾燥し(22.9g)を得た。合した水性および有機フラクションを蒸発させて半分の容量にし、さらに固体を得、これを上記のように洗浄し、乾燥した(5.0g)。合わせた固体(27.9g;91%)は、NMRによるといくつかのブロモ−アナログ(5−10%)を含有していた。
(b)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール(13g)(減圧下50℃で予め乾燥した)の乾燥1,4−ジオキサン(250ml)中溶液を水素化リチウム(3g)で処理し、105〜110℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷水でクエンチした。溶液を5M塩酸でpH10−11にし、蒸発させた。水を加え、混合物をジクロロメタンで4回抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、白色固体(1.61g)を得た(約10%のブロモ種を得た)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z189/91(ClMH+);233/5(BrMH+)
δH(CDCl3,400MHz)3.23(2H,m),4.67(2H,m),7.26(1H,s)(主にクロロ−化合物)
(c)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(1.0g)のジメトキシエタン(25ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下で脱気し、ついで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(135mg)、炭酸カリウム(0.695g)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(0.8g)および水(3.7ml)を加えた。混合物を105℃で一晩加熱した。さらに、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(0.4g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(30mg)を加え、加熱を24時間続けた。混合物を冷却し、炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで抽出し(4×)、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、0−100%酢酸エチル−ヘキサン、で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィー(70g)に付して、固体(0.56g)を得た(87%純度、LC−MS)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z181(MH+)
(d)6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(320mg)の1,4−ジオキサン/水中溶液(20ml/5ml)を、四酸化オスミウム(4%w/v、2ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(1.08g)の水溶液で処理し、氷浴で撹拌し、ついで、室温に加温した。2.5時間後、混合物を蒸発させて乾燥し、1,4−ジオキサンおよびクロロホルム中に溶解した。シリカゲルを加え、混合物を蒸発させて、乾燥し、シリカカラム(50g)に加え、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、白色固体を得た(116mg、36%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z183(MH+)
(e)標題化合物
3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン(0.04g、0.13mmol)および6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(0.023g、0.13mmol)のクロロホルム(5mL)、メタノール(5mL)および酢酸(5滴)中混合物を、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.27g、1.1mmol)で処理し、室温で2.5日間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、樹脂を1:1DCM/メタノールで洗浄し(2×20mL)、合した濾液および洗浄液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−12%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を遊離塩基として得た(0.033g)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.35−1.49(2H,m),1.69−1.79(1H,m),1.81−1.95(2H,m),2.02−2.29(3H,m),2.33−2.41(2H,m),2.45−2.63(2H,m),2.71−2.87(2H,m),2.97−3.05(1H,m),3.11−3.19(1H,m),3.20−3.25(2H,m),3.95(2H,s),4.61−4.66(2H,m),5.21−5.32(1H,m),6.61(1H,d,J9.5Hz),6.93(1H,t,J8Hz),7.29(1H,s)7.30−7.39(1H,m),7.60(1H,d,J9.5Hz)
MS(ES+),m/z482(MH,70%)
二塩酸塩
実施例5 3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンエナンチオマー1モノ安息香酸塩および
実施例6 3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンエナンチオマー2モノ安息香酸塩
Figure 2010524887
3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン(1.93g)を、分取HPLC(複数回注入)(Chiralpac AS−Hカラム(20×250mm)およびメタノール中0.1%イソプロピルアミン移動相)を用いて別個のエナンチオマーに分割した。溶出液を蒸発させた後、エナンチオマー1を淡黄色泡沫体(0.83g)として、10.8分の保持時間で得、エナンチオマー2を淡色泡沫体(0.84g)として14分の保持時間で得た。ついで、これらをモノ安息香酸塩に変換して標題化合物を得た。
実施例7 (6R)−3−ブロモ−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)3−ブロモ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−オール
6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−オール(調製方法に関しては、GB特許1147760、1965)(17.6g、10mmol)を氷酢酸(500ml)中に溶解し、N−ブロモスクシニミド(17.8g、10mmol)で10分間処理した。黄色沈殿が観察され、反応混合物を室温にてさらに3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して20mlの容量にした。この混合物を半飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した(激しく発泡した)。得られた沈殿を濾過により回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥し、室温にて18時間、ついで、50℃で4時間撹拌した。生成物を淡黄色固体として得た(23.02g、90%)。
MS(ES+),m/z257,259(MH,100%)
(b)7−ブロモ−2−メトキシ−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]オキシ}−1,5−ナフチリジン
3−ブロモ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−オール(7.68g、30mmol)を乾燥DMF(200ml)中に溶解し、炭酸カリウム(4.14g)、ついで、S−(+)−グリシジルノシレート(9.3g、30mmol)で処理し、混合物を室温にて一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を水(150ml)および酢酸エチル (150ml)間で分配した。水相を酢酸エチル (2×150ml)で抽出し、合した水相を乾燥(MgSO)し、蒸発させた。残渣を、40−60石油エーテル中0−50%2M酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体として得た(2.92g、32%)。
MS(ES+),m/z311,313(MH,100%)
(c)(6R)−3−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
7−ブロモ−2−メトキシ−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]オキシ}−1,5−ナフチリジン(2.94g、9.5mmol)をジクロロメタン(75ml)およびTHF(75ml)中に溶解した。溶液をイッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネート(5.78g、9.3mmol)で処理し、混合物をアルゴン雰囲気下室温にて一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml)を加え、混合物を30分間撹拌し、ついで、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(100ml)および水(100ml)間で分配し、水相をジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥し(MgSO)、濃縮して小容量(30ml)にした。白色沈殿が形成され、これを濾過により回収し、減圧下で乾燥して、所望の生成物を白色固体として得た(1.65g、58%)。濾液を、シリカゲルのカラムに適用し、ジクロロメタン中0−10%メタノールで溶出して、さらに所望の生成物のクロップを得た(0.61g、22%)。
MS(ES+),m/z297,299(MH,100%)
物質を熱メタノールから結晶化した。X−線結晶解析により、立体中心で(R)配置を有することを確認した。
(d)[(6S)−3−ブロモ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート
(6R)−3−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(545mg、1.83mmol)をジクロロメタン(25ml)中に懸濁し、トリエチルアミン(0.32ml、2.2mmol)で処理し、氷水浴で冷却した。メタンスルホニルクロライド(0.17ml、2.2mmol)を加え、冷却浴を除去した。反応混合物を室温にて1時間撹拌し、ついで、ジクロロメタンで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄した。いずれの層にも溶解しない白色沈殿を濾過により回収し、減圧下で乾燥して、所望のメシレートを白色固体として得た(265mg、38%)。
MS(ES+):m/z375,377(MH,100%)
さらなるクロップを乾燥し(MgSO)、有機層を蒸発させることにより得た。
(e)1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−ブロモ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[(6S)−3−ブロモ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(232mg、0.62mmol)をアセトニトリル(7ml)中に溶解し、乾燥ピリジン(0.06ml、2.0当量)および1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(260mg、2.0当量)で処理した。混合物を70℃に18時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチル (20ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)、水(10ml)およびブライン(10ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中0−7%2Mメタノール性アンモニアで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。生成物−含有フラクションを合し、蒸発させて、白色固体(134mg、45%)。
MS(ES+),m/z479,481(MH,100%)
(f)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−ブロモ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(134mg、0.28mmol)をジクロロメタン(5ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(1.0ml、4.0mmol)の溶液で処理した。反応混合物を室温にて30分間撹拌し、ついで、減圧下で蒸発させて、白色固体を得た(147mg、水和二塩酸塩であると推定される)。これをメタノール(5mL)、および酢酸(0.05ml)中に溶解し、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.046g、0.28mmol)で処理した。室温にて40分撹拌した後、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.3g、1.2mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−15%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を無色の油の遊離塩基として得た(100mg、67%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.35−1.49(2H,m),1.79−1.95(2H,m),2.13−2.20(1H,m),2.28(1H,dt,J2.4,11.2Hz),2.40(1H,dd,J2.8,12.4Hz),2.45−2.53(2H,m),2.85(1H,d,J11.2Hz),3.15(1H,d,J11.6Hz),3.79(2H,s),4.16(1H,d,J10.8Hz),4.26−4.28(2H,m)4.31−4.34(2H,m),4.90−4.96(1H,m),5.10(1H,dd,J10.8Hz),6.81(1H,s),6.91(1H,d,J10.0Hz),7.86(1H,d,J10.0Hz),8.10(1H,s,),8.50(1H,s)
MS(ES+),m/z530,532(MH,60%)
標題化合物の遊離塩基(100mg、0.19mmol)をメタノール中に溶解し、ジエチルエーテル中の1MのHCl(0.8ml、0.8mmol)で処理した。10分後、得られた混合物を蒸発させて乾燥して、二HCl塩を黄色固体として得た。
MS(ES+),m/z530,532(MH,40%)
実施例8 (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
Figure 2010524887
(a)2−[1−(エチルオキシ)エテニル]−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン
雰囲気下、2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロピリジン(600g、3.18mol)、MeCN(4200ml、7vol)およびPdCl(PPh(33.5g、477mmol、0.015当量)を充填した。黄色懸濁液を65℃に加熱し、(1−エトキシビニル)−トリブチル−スタンナン(1182ml、1264g、3.50mol、1.1当量)を2時間にわたって滴下し、滴下速度により約65℃に温度を維持した。得られた褐色懸濁液を65℃で4時間撹拌し、一晩撹拌しながら室温に冷却した。反応混合物を10%KF水溶液(3600ml、6vol)で激しく撹拌しながらクエンチし、1時間撹拌した。得られた固体を減圧濾過により除去し、MeCNで洗浄した(7×1000ml)。層を分離し、有機層を蒸発させて、5容量(3000ml)にした。それをグラスマイクロファイバーで濾過し、小容量の固体を除去し、MeCN(1800ml、3vol)で洗浄した。EtOAc(3600ml、6vol)を加え、容量を3容量(1800ml)に減少させた。EtOAc(3600ml)を加え、容量を3容量(1800ml)に減少させた。シクロヘキサン(3600ml、6vol)を加え、容量を5容量(3000ml)に減少させた。シクロヘキサン(2400ml、4vol)およびシリカゲル(600g、1wt)を加え、室温で1.5時間撹拌した。固体を減圧濾過により除去し、EtOAc:シクロヘキサン、1:8(4200ml、7vol)で洗浄した。濾液を3容量(1800ml)に減少させた。シクロヘキサン(2400ml、4vol)を加え、容量を3容量(1800ml)に減少させた。シクロヘキサン(3600ml、6vol)およびEtOAc(600ml、1vol)およびシリカゲル(600g、1wt)を加え、1.5時間撹拌した。固体を減圧濾過で除去し、EtOAc:シクロヘキサン、1:8(4200ml、7vol)で洗浄した。溶媒を蒸発させて乾燥した。MeCN(2000ml)を加え、蒸発させて、標題化合物を橙色油として得た(93%収率)。
(b)2−フルオロ−1−[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]エタノン
雰囲気下、Selectfluor(1286.4g、3.63mol)、MeCN(2060ml)および水(820ml)を充填した。2−[1−(エチルオキシ)エテニル]−6−(メチルオキシ)−3−ニトロピリジン(708.0g、3.16mol)のMeCN(1416ml)中溶液を、白色懸濁液に、氷/水浴を用いて温度<15℃を維持して、1.5時間にわたって滴下した。得られた黄色溶液を室温で一晩撹拌した。TLC(EtOAc:ヘキサン、1:4)はすべての出発物質が消費されたことを示した。反応混合物をNaHCO飽和水溶液(2140ml)で処理し、30分間撹拌した。容量をロータリーエバポレーションにより3250mlにまで減少させた。得られた黄色懸濁液に、EtOAc(4400ml)および水(720ml)を加え、15分間撹拌した。層を分離し、水相をEtOAc(2×1000ml)で抽出した。有機層を合し、水(1000ml)およびブライン(1000ml)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し(400g)、濾過し、蒸発させた。MeCN(1000ml)を加え、蒸発させて、標題化合物を橙色油として得、これを静置してゆっくりと固体化した(97.2%)。
(c)3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロ−1−[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]−2−プロパン−1−オン
2−フルオロ−1−[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]エタノン(657.0g、3.07mol)のトルエン(2700ml)中溶液に、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(1550ml)を加えた。反応混合物を50℃に加熱し、N雰囲気下で4時間撹拌した。生成物は約1時間後に沈殿した。シクロヘキサン(2000ml)を加え、反応混合物を1時間にわたってゆっくりと冷却し、ついで、<5℃に氷水を用いて冷却した。固体を減圧濾過により回収し、EtOAc:シクロヘキサン、1:1(3×1000ml)で洗浄した。標題化合物を黄色固体として得、これを減圧オーブン中40℃で一晩乾燥した(収率69.8%)。
(d)3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−オール(OnyxEW412、EW434)
5%Pd/C、58.2%水(274.4g、114.7g、アクティブインプット、10wt%)をDMF(1000ml)中で撹拌し、20Lのナス型フラスコに加え、これを40℃に加温した。3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロ−1−[6−(メチルオキシ)−3−ニトロ−2−ピリジニル]−2−プロパン−1−オン(1146.7g、4.26mol)をDMF(10500ml)中に溶解し、40℃に加温し、チャージし、反応混合物を、45〜50℃でH雰囲気下15psiで3時間撹拌した。HPLCは、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物を60℃に加温した。DMF(1800ml)を50℃に加温し、加圧フィルターに加えた。熱反応混合物を、窒素雰囲気下、加圧フィルターに15psiで通し、触媒を除去した。容器を熱DMF(2×1500ml)で洗浄し、DMFの総容量を16容量にした。生成物、1−[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]−3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロ−2−プロパン−1−オンは単離せず、直接次の工程に用いた。
(2Z)−1−[3−アミノ−6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]−3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロ−2−プロパン−1−オンのDMF中溶液(5500ml、264.6gアミン含有、1.10mol)を氷/水浴を用いて5℃に冷却した。6NのHCl(184ml、1.10mol、1当量)を反応混合物に30分にわたって加え、ゆっくりと発熱させ、温度を<10℃に保持した。反応物を室温に加温し、一晩撹拌した。各々のバッチの容量を、50℃でのロータリーエバポレーションにより2000mlに減少させた。黄色懸濁液を、フランジフラスコに移し、氷/水浴を用いて10℃に冷却した。水(4000ml)を30分にわたってゆっくりと桑うぇ、温度を<15℃に維持した。反応混合物を1時間にわたって激しく撹拌した。固体を減圧濾過により回収し、水(3000ml)、ついで、EtOAc:シクロヘキサン、1:1(3×2000ml)で洗浄した。標題化合物を淡褐色固体として得、減圧オーブン中50℃で4日間乾燥した(76.9%収率)。
(e)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]オキシ}−1,5−ナフチリジン
3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−オール(5.82g、30mmol)をS−(+)グリシジルノシレート(9.3g、30mmol)と、実施例7(b)に記載の一般的な条件下で反応させた。同様の条件で、処理しクロマトグラフィーに付した後、所望の化合物を白色固体として得た(4.58g、65%)。
MS(ES+),m/z251(MH,100%)
(f)(6R)−3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]オキシ}−1,5−ナフチリジン(495mg、1.98mmol)をイッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネート(1.2g、1.93mmol)で、実施例7(c)に記載の一般的な条件下で処理した。室温にて一晩撹拌した後、反応混合物を炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)で処理し、混合物20分間撹拌した。層を分離し、水酸化ナトリウム溶液(1M、20ml)を水相に加えた。ついで、水相をジクロロメタン中10%メタノールで3回抽出した(合計100ml)。合した有機抽出物を乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣を、シリカゲルのカラムに適用し、ジクロロメタン中0−10%メタノールで溶出して、所望の生成物を白色固体として得た(323mg、69%)。
MS(ES+),m/z237(MH,100%)
(g)[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート
(6R)−3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(236mg、1.0mmol)を、実施例7(d)に記載の一般的な条件下でメシレートに変換した。生成物を白色固体として得、さらに精製することなく用いた。
MS(ES+),m/z315(MH,100%)
(h)1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(320mg、1.0mmolを含有)を、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(400mg、2.0当量)と、実施例7(e)の一般的な条件下で反応させた。処理後、残渣を、ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、灰白色固体を得た(261mg、63%)。
MS(ES+),m/z419(MH,100%)
(e)(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(1.51g、3.6mmol)をジクロロメタン(30ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(10ml、40mmol)で、10分にわたって処理した。室温にて30分撹拌した後、混合物を減圧下で蒸発させて、白色流動性固体(1.88g>100%)を得た。これは水和した二塩酸塩であると推定される。
MS(ES+),m/z319(MH,100%)
(i)標題化合物
(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(2.98g、5.56mmolの推定二塩酸塩を含有)を、酢酸(0.2ml)を含有するメタノール(20ml)中に溶解し、酢酸ナトリウム(1.36g、3.0当量)、ついで、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(918mg、5.56mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098、実施例19(d)を参照)で処理した。室温にて40分間撹拌した後、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(5.56g、4.0当量)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−15%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を遊離塩基として得、白色泡沫体として得た(1.69g、65%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.47−1.56(2H,m),1.88−1.95(2H,m),2.02−2.10(1H,m),2.13−2.20(1H,m),2.29(1H,dt,J2.4,11.6Hz),2.42−2.62(2H,m),2.85(1H,d,J11.2Hz),3.15(1H,d,J11.6Hz),3.84(2H,s),4.13(1H,dd,J0.8,11.2Hz),4.27−4.29(2H,m)4.33−4.35(2H,m),4.92−4.96(1H,m),5.07(1H,d,J10.4Hz),6.82(1H,s),6.83(1H,d,J10.0Hz),7.86(1H,d,J10.0Hz),8.10(1H,s,),8.37(1H,d,J2.0Hz)
実施例9 (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン塩酸塩
Figure 2010524887
(6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン遊離塩基(1.69g)をメタノール(30ml)中に溶解し、ジエチルエーテル中の1MのHCl(3.6ml、1.0当量)で処理した。得られた混合物を蒸発させて、乾燥し、ついで、ジエチルエーテルから2回蒸発させて、塩酸塩を淡桃色固体として得た(1.47g)。
MS(ES+),m/z468(MH,40%)
キラルHPLC(Chiralpak AD4.6x250mm、10um、100%エタノールで溶出)は、>98%eeを示した。
実施例10 (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン遊離塩基(64mg)をメタノール(2ml)中に溶解し、ジエチルエーテル中の1MのHCl(2当量)で処理した。溶液を蒸発させて、二塩酸塩を灰白色固体として得た。
MS(ES+),m/z468(MH,40%)。
キラルHPLC(Chiralpak AD4.6x250mm、10um、100%エタノールで溶出)は、>99.8%eeを示した。
実施例11 (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン ベンゾエート
Figure 2010524887
(6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン遊離塩基(980mg、2.1mmol)をメタノール(10ml)中に溶解し、安息香酸(256mg、2.1mmol)のメタノール(2ml)中溶液で処理した。溶媒を減圧下で蒸発させて、安息香酸塩を白色泡沫体として得た(1.2g)。
MS(ES+),m/z468(MH,100%)
実施例12 (3R)−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)7−フルオロ−2−メトキシ−8−キノリノール
8−ブロモ−7−フルオロ−2−メトキシキノリン(調製に関しては、実施例1(c)を参照)(0.514g、2.0mmol)のジエチルエーテル(30ml)中溶液を−78℃にアルゴン雰囲気下で冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、1.76ml、2.2当量)の溶液を、シリンジで滴下した。5分後、反応混合物をトリ−イソプロピルボレート(1.02ml、2.2当量)を滴下して処理し、混合物を室温に30分にわたって滴下した。混合物を0℃に冷却し、過酸化水素溶液(35%w/w、1.4ml5当量)で処理し、混合物を0℃で15分間、ついで、室温にて15分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(20ml)でクエンチし、減圧下で濃縮し、ついで、ジクロロメタンで2回抽出した。合した有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させて油を得た。これを、40−60石油エーテル中0−100%酢酸エチルで溶出するシリカクロマトグラフィーに付した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、白色固体を得た(250mg、65%)。
MS(ES+),m/z194(MH,100%)
(b)(3R)−10−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン
7−フルオロ−2−メトキシ−8−キノリノール(1.2gm、6.2mmol)を乾燥DMF(70ml)中に溶解し、NaH(248mg、6.2mmol)で処理し、室温にて30分間撹拌した。S−(+)−グリシジルノシレート(1.93g、7.4mmol)を加え、反応物を2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ついで、蒸発させた。ヘキサン中0−100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物(0.56g)を得た。
MS(ES+),m/z236(MH,100%)
(c)[(3S)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチルメタンスルホネート
(3R)−10−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン(1.36g、5.8mmol)を乾燥ジクロロメタン(100ml)中に溶解し、トリエチルアミン(0.97ml)で処理し、氷浴で冷却した。メタンスルホニルクロライド(0.53ml)を加え、氷浴を除去し、反応物を室温にて20分間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム(100ml)、水(100ml)、およびブライン(100ml)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて乾燥して、淡黄色固体を得た。
MS(ES+),m/z314(MH,100%)
(d)1,1−ジメチルエチル (1−{[(3R)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[(3S)−10−ジフルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチルメタンスルホネート(1.8g、5.7mmol)を乾燥アセトニトリル(100ml)中に溶解し、ピリジン(0.92ml)、ついで、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(2.3g、11.4mmol)で処理した。反応混合物をアルゴン雰囲気下一晩70℃で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(100ml)で希釈し、有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を白色固体として得た。
MS(ES+),m/z418(MH,100%)
(e)(3R)−3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン
1,1−ジメチルエチル (1−{[(3R)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(2.1g、5.0mmol)を乾燥ジクロロメタン(40ml)中に溶解した。1,4−ジオキサン中4MのHCl(3.75ml.15mmol)を加え、反応混合物を室温にて10分間撹拌した。さらに4当量の1,4−ジオキサン中4MのHCl(5ml)を加え、反応物をさらに20分間撹拌した。過剰の酸を減圧下で除去し、固体を減圧下で乾燥した。遊離塩基をHCl塩を少量のジクロロメタンに溶解することにより遊離した。メタノール中2Mメタノール性アンモニア(25ml)を加えた。溶液を濃縮し、ついで、ジクロロメタン中10%メタノールおよび水間で分配し、炭酸カリウムで飽和し、ジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物(1.3g、82%)を得た。
MS(ES+),m/z318(MH,100%)
(f)標題化合物
(3R)−3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン(0.29g、0.92mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド((0.152g、0.92mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)をメタノール(25ml)中に溶解し、酢酸(0.25ml)で処理した。これを(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.92g、3.7mmol)を加えて処理し、混合物を室温で一晩撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−10%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色泡沫体として得た(0.21g)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.72−1.85(3H,m),1.87−1.93(2H,m),2.16−2.19(1H,m),2.25−2.31(1H,m),2.37−2.41(1H,m),2.48−2.55(1H,m),2.59−2.63(1H,m),2.84−2.87(1H,m),3.18−3.21(1H,m),3.78(2H,s),4.00−4.4.03(1H,m),4.28−4.34(4H,m),4.95−4.99(2H,m),6.61(1H,d,J=8Hz),6.82(1H,s),6.99−7.09(1H,m),7.10−7.13(1H,m),7.64(1H,d,J=8Hz),8.10(1H,s)
MS(ES+)m/z467(MH+,100%)
遊離塩基をメタノール(5ml)中に溶解し、ジエチルエーテル中の1MのHCl(1.34ml、3当量)を滴下し、溶液減圧下で濃縮して、標題化合物を淡黄色固体として得た。
実施例13 エチル (2E)−3−[(3R)−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル]−2−プロパノエート
Figure 2010524887
(a)5−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリノール
7−フルオロ−2−メトキシ−8−キノリノール(0.23g、1.2mmol)のTHF(10ml)中溶液に、NBS(0.23g、1.3mmol)を加え、溶液を1.5時間撹拌し、ついで、濃縮した。シリカクロマトグラフィー(20g SPE、1:1ジクロロメタン/ヘキサンで溶出)に付して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.28g、86%)。
MS(ES+)m/z272/274[MH]
(b)エチル (2E)−3−[7−フルオロ−8−ヒドロキシ−2−(メチルオキシ)−5−キノリニル]−2−プロパノエート
5−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−キノリノール(6.8g、25mmol)の1,4−ジオキサン(100ml)中溶液に、アクリル酸エチル (2.75g、27.5mmol)、ついで、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.26g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.26g)およびジシクロヘキシルメチルアミン(5.8ml、30mmol)を加えた。混合物をアルゴンを用いて脱気し、ついで、70℃で3時間加熱し、冷却し、酢酸エチルおよびブライン間で分配した。シリカのクロマトグラフィー(100g SPE、1:1ジクロロメタン/ヘキサン〜100%ジクロロメタンで勾配溶出)に付して標題化合物を得た(4.8g、66%)。
MS(ES+)m/z292[MH]
(c)エチル (2E)−3−[(3R)−10−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル]−2−プロパノエート
エチル (2E)−3−[7−フルオロ−8−ヒドロキシ−2−(メチルオキシ)−5−キノリニル]−2−プロパノエート(1.2g、4.1mmol)のDMF(15ml)中溶液に、水素化ナトリウム(0.165g、4.1mmol、60%パラフィン中分散液)を加えた。5分後、(S)−グリシジルノシレート(1.07g、4.1mmol)を加え、溶液を28時間撹拌し、ついで、酢酸エチルおよび水間で分配した。有機層を単離し、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、油を得た。シリカのクロマトグラフィー(50g SPE、ジクロロメタン〜1:1ジクロロメタン/酢酸エチルで勾配溶出)に付して、標題化合物を得た(0.65g、47%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.36(3H,t,J=7Hz),3.14(1H,m),3.77−3.84(2H,m),3.9(1H,m),4.13(2H,q,J=7Hz),4.93(1H,d,J=11.5Hz),5.14(1H,m),6.40(1H,d,J=15.5Hz),6.75(1H,d,J=10Hz),7.30(1H,d,J=11Hz),8.10(2H,m)
(d)エチル (2E)−3−((3S)−10−フルオロ−3−{[(メチルスルホニル)オキシ]メチル}−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル)−2−プロパノエート
エチル (2E)−3−[(3R)−10−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル]−2−プロパノエート(0.63g、1.9mmol)のジクロロメタン(15ml)中溶液に、トリエチルアミン(0.27ml、1.9mmol)、ついで、メタンスルホニルクロライド(0.33g、1.9mmol)を加えた。溶液を2時間撹拌し、ついで、ジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液間で分配した。有機層を単離し、乾燥し、濃縮して、標題化合物をクリーム色固体として得た(0.66g、85%)。
MS(ES+)m/z412[MH]
(e)エチル (2E)−3−((3R)−3−{[4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]メチル}−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル)−2−プロパノエート)
エチル (2E)−3−((3S)−10−フルオロ−3−{[(メチルスルホニル)オキシ]メチル}−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル)−2−プロパノエート(0.66g、1.6mmol)を、アセトニトリル(20ml)中に懸濁させ、1,1−ジメチルエチル−4−ピペリジニルカルバメート(0.32g、1.6mmol)および炭酸カリウム(0.66g、4.8mmol)を加えた。混合物を70℃で18時間加熱し、ついで、冷却した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。シリカのクロマトグラフィー(50g SPE、ジクロロメタン/酢酸エチル1:0〜1:2での勾配溶出)に付して、標題化合物を淡黄色油として得た(0.16g、19%)。
MS(ES+)m/z516[MH]
(f)エチル (2E)−3−{(3R)−3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル}−2−プロパノエート二塩酸塩
エチル (2E)−3−((3R)−3−{[4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジニル]メチル}−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル)−2−プロパノエート(0.16g、0.31mmol)をジクロロメタン(3ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中塩化水素の溶液(3ml、4M溶液)を加えた。溶液を2時間撹拌し、ついで、濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(0.15g、100%)。
MS(ES+)m/z384[M−31]
(g)標題化合物
エチル (2E)−3−{(3R)−3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル}−2−プロパノエート二塩酸塩(0.15g、0.3mmol)をジクロロメタン(2ml)中に懸濁させ、トリエチルアミン(0.13ml、0.9mmol)を加えた。2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(0.051g、0.3mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)を、得られた溶液に加え、ついで、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.32g、1.5mmol)を加え、4時間撹拌し、さらにトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.28g、1.3mmol)を加え、溶液を72時間撹拌した。溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、ついで、ブラインで洗浄した。有機層を単離し、乾燥し、濃縮して油を得た。シリカのクロマトグラフィー(5g SPE、ジクロロメタン〜ジクロロメタン/メタノール95:5での勾配)に付して、標題化合物を油として得、これをエーテル下でトリチュレートして、生成物を白色固体として得た(0.14g、81%)。
MS(ES+)m/z565[MH]
実施例14 (2E)−3−[(3R)−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル]−2−プロペン酸
Figure 2010524887
エチル (2E)−3−[(3R)−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル]−2−プロパノエート(0.12g、0.2mmol)の1,4−ジオキサン(2ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.034g、0.8mmol)の水(2ml)中溶液を加えた。溶液を4時間撹拌し、ついで、濃縮し、残渣を水に溶解し、塩酸(2M)で約pH6に酸性化し、これにより沈殿が形成し、濾過した。沈殿を水で洗浄し、減圧下で乾燥して、標題化合物をクリーム色固体として得た(0.076g、67%)。
MS(ES+)m/z537[MH],m/z535[M−H]
実施例15 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)ブチル (2E)−3−[3−フルオロ−6−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−プロパノエート
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(合成に関しては、WO2004058144、実施例53(g)を参照)(15.04g58.5mmol)を1,4ジオキサン(135ml)中に溶解し、トリス(ジベンジリジンアセトン)ジパラジウム(0)(0.536g、1mol%)およびビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.598g、2mole%)で処理した。反応混合物を減圧、アルゴン置換を数回行い脱気した。アクリル酸ブチル(8.39ml58.5mmol)およびジシクロヘキシルメチルアミン(13.75ml64.35mmol)を加え、反応混合物を70℃に18時間加熱した。反応混合物を冷却し、ついで、水(100ml)および酢酸エチル(100ml)で処理した。合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣を、ヘキサン中5〜10%酢酸エチルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。標題化合物を褐色油として得た(13.58g、76%)。
MS(ES+),m/z305(MH,100%)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ0.98−1.14(3H,m),1.39−1.52(2H,m),1.74−1.80(2H,m),4.14(3H,s),4.28−4.30(2H,t,J6.5Hz),7.11−7.15(1H,d,J10Hz),7.15−7.22(1H,m),8.17−8.23(1H,m),8.49−8.56(1H,d,J17Hz),8.71−8.72(1H,m)
(b)ブチル 3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]プロパノエート
ブチル (2E)−3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−プロパノエート(42g、276mmol)を2つの当量の部分に分け、これをエタノール(400mL)中に溶解し、10%炭素担持パラジウムペースト(10g)で処理し、室温、水素1気圧で24時間水素化した。2つの部分を合し、濾過し、触媒を除去した。濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を得た。
(c)3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−1−プロパノール
ブチル 3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]プロパノエート(3.06g、10mmol)を乾燥THF(100ml)中に溶解し、アルゴン雰囲気下−78℃に冷却した。溶液を水素化アルミニウムリチウム(THF中1.0M溶液、12ml、12mmol)の溶液で処理し、−78℃で15分間撹拌し、0℃に加温し、さらに15分間撹拌した。混合物を水(4ml)、2MのNaOH溶液(7ml)、ついで、水(8ml)で処理し、さらに30分間撹拌した。無水硫酸ナトリウムおよびジエチルエーテル(100ml)を加え、混合物をさらに30分撹拌し、濾過し、蒸発させた。これを1.0mmolスケールで調製した反応物からの粗生成物と合し、40−60石油エーテル中0−100%酢酸エチル勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題化合物を黄色固体として得た(2.2g、85%)。
MS(ES+),m/z237(MH,100%)
(d)3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]プロパナール
3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−1−プロパノール(237mg、1.0mmol)のジクロロメタン(15ml)中溶液に、デス−マーティンペルヨウジナン1.1mmol、0.47g)を加え、反応混合物を室温にて20分間撹拌した。ジエチルエーテル(50ml)を加え、混合物をNaOH溶液(1M、15ml)に注ぎ、10分間撹拌した。層を分離し、有機層を1MのNaOH、水およびブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(215mg、91%)。
MS(ES+),m/z235(MH,100%)
(e)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−[2−(2−オキシラニル)エチル]−1,5−ナフチリジン
3−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]プロパナール(215mg、0.92mmol)を、実施例1(h)の一般的な条件を用いて標題化合物に変換した。40−60石油エーテル中0−100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を無色油として得た(75mg、33%)。
MS(ES+),m/z249(MH,100%)
(f)3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−[2−(2−オキシラニル)エチル]−1,5−ナフチリジン(350mg、1.41mmol)をジクロロメタン(25ml)中に溶解し、イッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネート(300mg、0.35当量)で処理した。混合物を室温にて一晩撹拌し、ついで、さらに550mg(0.65mmol)のイッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネートで処理した。撹拌をさらに3時間続けた。反応混合物を水(10ml)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)を添加することにより処理し、40分間撹拌した。生成物をジクロロメタン(3×50ml)、ついで、ジクロロメタン中10%メタノール(4×50ml)で洗浄することにより抽出した。合した有機相を乾燥(MgSO)し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中0−10%メタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体として得た(238mg、72%)。
MS(ES+),m/z235(MH,100%)。
(g)3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−カルボアルデヒド
3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(238mg、1.0mmol)をジクロロメタン(30ml)中に溶解し、デス−マーティンペルヨウジナン(466mg、1.1mmol)で処理した。混合物を室温にて20分間撹拌し、ついで、ジクロロメタン(50ml)で希釈し、10%チオ硫酸ナトリウム溶液(2×50ml)、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し(MgSO)、ジクロロメタン中0−10%メタノールで溶出するシリカクロマトグラフィーに付した。標題化合物を、少量のデス−マーティンを含有する無色油として得た(260mg、>100%)。
MS(ES+),m/z265([M+MeOH],100%),232(MH+,30%)。
(h)6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−カルボアルデヒド(260mg、1.0mmol含有)をメタノール(40ml)中に溶解し、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.2g、1.0mmol)と、実施例1(k)の一般的な条件下で反応させた。処理およびクロマトグラフィー後、BOC−保護アミンをジクロロメタン(2ml)中に溶解し、TFA(2ml)で処理した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣を、DCM中0−20%メタノール中2Mアンモニアで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を無色油として得た(90mg)。
MS(ES+),m/z317(MH100%)
(i)標題化合物
6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(0.14g、0.44mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.072g、0.44mmol)をメタノール(20mL)および酢酸(0.02ml)中に溶解した。反応物を5分間撹拌し、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.44g、1.76mmol)で処理した。反応物を室温で一晩撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。
DCM中0−10%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色泡沫体として得た(150mg73%.)。
H NMR(250MHz,CDCl):δ1.35−2.88(14H,m),3.13−3.21(2H,m),3.81(2H,s),4.25−4.38(4H,m),5.22−5.33(1H,m),6.80−6.85(2H,m),7.85(1H,d,J9.7Hz),8.10(1H,s),8.35(1H,s)
MS(ES+),m/z466(MH,40%)、488(MNa,10%)
標題化合物の遊離塩基(22mg、0.047mmol)をジクロロメタン中に溶解し、ジエチルエーテル中HClの溶液(0.2ml、0.2mmol)で処理した。形成した白色沈殿を濾過により回収し、減圧下で乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(18mg)。遊離塩基に関してはMS。
実施例16 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1および
実施例17 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2
Figure 2010524887
6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(調製に関しては、実施例15を参照)(110mg)を、分取HPLC(複数回注入)(Chiralpak AD−Hカラム(21×250mm)、0.1%イソプロピルアミンを含有する50:50アセトニトリル:メタノール)を用いて2つのエナンチオマーに分けた。溶媒を蒸発させた後、エナンチオマー1(39mg)を7分の保持時間で得、エナンチオマー2(35mg)を13分の保持時間で得た。エナンチオマー1は、HPLC偏光計においてネガティブピークを示し、100%eeであった。エナンチオマー2は偏光計でポジティブピークを示し、100%eeを示した。
実施例18 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1ベンゾエート
Figure 2010524887
ラセミ6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(調製に関しては、実施例16を参照)(253mg)を、実施例16の一般的な条件を用いてキラルHPLCで分割した。エナンチオマー1(最初に溶出される異性体)を安息香酸塩(134mg)に変換した。
実施例19 (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル二ギ酸塩
Figure 2010524887
(a)(6R)−6−(ヒドロキシメチル)−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
(6R)−3−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(合成に関しては、実施例7(c)を参照)(150mg、0.5mmol)を乾燥DMF(5ml)中に溶解し、シアン化銅(I)(56mg、0.6mmol)およびヨウ化銅(I)(42mg、0.21mmol)で処理し、100℃で3時間加熱した。さらに6当量(280mg)のシアン化銅(I)を加え、混合物を120℃に18時間加熱した。反応混合物を冷却し、蒸発させ、残渣を水(40ml)およびジクロロメタン中15%メタノール(80ml)間で分配した。水層をさらにジクロロメタン中15%メタノール(2×50ml)で分配した。合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させて、標題化合物を淡黄色固体として得た(30mg、31%)。
MS(ES+),m/z244(MH100%)
(b)[(6S)−3−シアノ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート
(6R)−6−(ヒドロキシメチル)−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(300mg、1.23mmol)を乾燥ジクロロメタン(25ml)中に懸濁し、トリエチルアミン(0.215ml、1.2当量)で処理し、氷水浴で冷却した。メタンスルホニルクロライド(0.115ml、1.2当量)を滴下し、冷却浴を除去した。T反応物を室温で1時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させて、標題化合物を固体として得た(275mg、69%)。
MS(ES+),m/z322(MH100%)
(c)1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−シアノ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[(6S)−3−シアノ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(271mg、0.84mmol)を、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(336mg、2.0当量)と、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で反応させて、クロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体として得た(88mg、26%)。
MS(ES+),m/z426(MH100%)
(d)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−シアノ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(86mg、0.2mmol)を乾燥ジクロロメタン(2ml)中に溶解し、TFA(2ml)で処理し、室温にて20分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に溶解し、再び蒸発させた。プロセスを3回繰り返して、白色泡沫体を得た。これをメタノール(2mL)および酢酸(0.02ml)中に溶解し、酢酸ナトリウム(無水、49mg、3.0当量)、ついで、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.046g、0.28mmol)で処理した。室温にて40分間撹拌した後、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.3g、1.2mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−20%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(40mg)。20%の対応する3−ブロモ化合物の存在が不純物として確認された生成物を>90%純度まで精製して、溶出液としてアセトニトリル/水中0.1%ギ酸を用いるマス−ディレクテッド分取HPLCにより二ギ酸塩に変換して、標題化合物を得た(15mg)。
H NMR(400MHz,MeOD)δ1.67−1.70(2H,m),2.06−2.30(4H,m),2.50−2.65(2H,m),3.01−3.20(3H,m),4.20(2H,s),4.31−4.33(2H,m)4.36−4.39(2H,m),4.44(1H,dd,J2.4,11.6Hz),5.06−5.09(2H,m,),7.00(1H,s),7.04(1H,d,J10.0Hz),8.01(1H,d,J10.0Hz),8.13(1H,s,),8.25(2H,br.s),8.63(1H,s)
MS(ES+),m/z475(MH100%)
実施例20 (3R)−3−({(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)1,1−ジメチルエチル ((3R,4S)−1−{[(3R)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバメート
[(3S)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例12(c)を参照)(1.0mg、3.2mmol)を乾燥アセトニトリル(30ml)中に溶解し、乾燥ピリジン(0.516ml)およびcis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー1(合成に関しては、WO2004/058144実施例5(c)を参照)(1.4mg、6.4mmol)で処理した。反応混合物を、アルゴン雰囲気下70℃で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100ml)で希釈し;有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を白色泡沫体として得た(1.0g)。
MS(ES+),m/z434(MH,100%)
(b)(3R)−3−{[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン
1,1−ジメチルエチル ((3R,4S)−1−{[(3R)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバメート(1.0g、2.3mmol)を乾燥DCM(25ml)中に溶解し、TFA(10ml)で処理し、室温で1時間撹拌した。過剰の溶媒を減圧下で除去した。DCM中0−20%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色泡沫体として得た(0.7g)。
MS(ES+),m/z334(MH,100%)
(c)標題化合物
(3R)−3−{[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン(0.05g、0.15mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.025g、0.15mmol)をメタノール(10ml)中に溶解し、酢酸(0.1ml)で処理した。これを(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.2g、0.6mmol)を加えて処理し、混合物を室温で一晩撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−10%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を淡黄色油の遊離塩基として得た(収量、0.05g)。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ2.04−2.13(3H,m),2.30−2.35(2H,m),2.45−2.49(1H,m),2.65−2.71(1H,m),2.83−2.85(1H,m),3.22−3.25(1H,m),3.78(3H,s),4.03−4.05(2H,m),4.25−4.35(5H,m),4.91−5.02(2H,m),6.62(1H,d,J=12Hz),6.83(1H,s),6.95−7.00(1H,m),7.02−7.11(1H,m),7.64(1H,d,J=12Hz),8.10(1H,s)
MS(ES+),m/z483(MH,10%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(2ml)中に溶解し、ジエチルエーテル中の1MのHClの3当量(0.35ml)を滴下して処理し、溶液を減圧下で濃縮して、標題化合物を固体として得た(収量、0.06g)。
実施例21 (3R)−3−[((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート
1,1−ジメチルエチル (3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキシレート(合成に関しては、WO2006002047、調製例24(c)を参照)、(±)−1,1−ジメチルエチル cis−3−ヒドロキシ−4−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキシレート E1異性体)(1g、2.85mmol)のDCM(50ml)中撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(50ml)を桑うぇ、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、減圧下で3時間置いた。100mlの10:1CHCl:MeOH中に溶解したTFA塩に、MP−カルボネート樹脂(4g;11.4mmol)を加え、一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、標題化合物を淡黄色油として得た(840mg、100%)。
MS(ES+)m/z251.3(MH+)
(b)フェニルメチル [((3S,4S)−1−{[(3R)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
[(3S)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例12(c)を参照)(0.5mg、1.6mmol)を乾燥アセトニトリル(20ml)中に溶解し、乾燥ピリジン(0.181ml)およびフェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(0.48g、1.92mmol)で処理した。反応混合物をアルゴン雰囲気下60℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチル(100ml)で希釈し;有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。ジクロロメタン中の0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、所望の化合物を白色泡沫体として得た(0.37g)。
MS(ES+),m/z468(MH,100%)
(c)(3R)−3−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン
フェニルメチル [((3S,4S)−1−{[(3R)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(0.36g、0.77mmol)をエタノール(30ml)中に溶解し、10%炭素担持パラジウムペースト(0.3g)で処理し、1気圧の水素雰囲気下室温で2時間水素化した。反応混合物を濾過して、結晶を除去した。ついで、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を無色油として得た(収量0.185g)。
MS(ES+),m/z334(MH,100%)
(d)標題化合物
(3R)−3−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン(35mg、0.1mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(0.94g、5.7mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.017g、0.1mmol)のメタノール(2mL)および酢酸(20マイクロリットル)中の混合物を、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.1g、0.4mmol)で処理し、室温で18時間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、蒸発させて、乾燥した。DCM中0−20%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.018g)。
H NMR(400MHz,CDCl):δ2.35−2.41(1H,m),2.43−2.47(1H,m,),2.54−2.62(1H,m),2.78−2.93(6H,m),3.78(2H,s),3.97−4.03(1H,m),4.28−4.29(2H,m),4.32−4.34(2H,m),4.45−4.48(1H,m),4.96(2H,d,J11.2Hz),4.98−5.02(1H,m),6.59(1H,d,J9.6Hz),6.76(1H,s),6.95−7.00(1H,m),7.12−7.15(1H,m),7.64(1H,d,J9.6Hz),8.13(1H,s)
MS(ES+),m/z483(MH,40%)。
標題化合物の遊離塩基(18mg、0.037mmol)をメタノール(2ml)中に溶解し、ジエチルエーテル中HClの溶液で処理した(0.13ml、3当量)。溶媒を蒸発させて、標題生成物を淡黄色固体として得た。MSは遊離塩基に関する。
実施例22 (6R)−6−({(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)1,1−ジメチルエチル ((3R,4S)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバメート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例8(g)を参照)(0.8g、2.5mmol)を、cis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー1(合成に関しては、WO2004/058144 実施例5(c)を参照)(0.650g、3.25mmol)で、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で処理した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を白色泡沫体として得た(0.444g)。
MS(ES+),m/z435(MH,80%)
(b)(6R)−6−{[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩
1,1−ジメチルエチル ((3R,4S)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバメート(0.44g、1mmol)を、DCM(20mL)中トリフルオロ酢酸(5mL)で18時間室温で処理し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣をメタノール(50mL)中に溶解し、Amberlyst A21イオン交換樹脂(約15g)を加え、混合物を1時間撹拌して、過剰のTFAを除去した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色泡沫体として得、これはモノTFA塩と考えられた(0.44g)。
MS(ES+),m/z335(MH,100%)
(c)標題化合物
(6R)−6−{[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩(0.22g、0.49mmol)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(0.081g、0.49mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)で、実施例8(f)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.162g)。
H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.59−1.83(2H,m),2.27−2.41(2H,m),2.43−2.73(4H,m),2.75−2.85(1H,m),3.17−3.27(1H,m),3.81(2H,s),4.09−4.19(1H,m),4.25−4.38(4H,m),4.91−5.01(1H,m),5.05(1H,d,J11Hz),6.79(1H,s),6.82(1H,d,J10Hz),7.85(1H,d,J10Hz),8.11(1H,s),8.38(1H,d,J2Hz)
MS(ES+)m/z484(MH+,60%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例23 (6R)−3−フルオロ−6−{[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−({[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}メチル)−1−ピロリジニル]メチル}−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)フェニルメチル [((3S,4S)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(0.214g、0.68mmol)を、フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(調製に関しては、実施例21(a)を参照)(0.256g、1mmol)で、実施例7(e)に記載の標準的な条件下で処理することにより標題化合物に変換した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を無色油として得た(0.152g)。
MS(ES+),m/z469(MH,100%)
(b)(6R)−6−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
フェニルメチル [((3S,4S)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(0.152g、0.32mmol)をエタノール(30mL)中に溶解し、10%チャコール担持パラジウムペースト触媒でS.T.Pで2時間水素化した。触媒を濾過し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を得た(0.116g)。
MS(ES+),m/z335(MH,100%)
(c)標題化合物
(6R)−6−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(0.055g、0.16mmol)を3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(0.029g、0.16mmol)(合成に関しては、WO2003087098実施例31(e)を参照)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.035g)。
H NMR(250MHz,CDCl3) δ2.33−2.47(1H,m),2.52−2.58(1H,m),2.69−2.92(8H,m),3.69−3.82(2H,m),4.09−4.19(1H,m),4.39−4.47(1H,m),4.64(2H,s),4.95−5.02(1H,m),5.04(1H,d,J11Hz),6.85(1H,d,J8Hz),6.89(1H,d,J10Hz),7.22(1H,d,J8Hz),7.87(1H,d,J10Hz),8.39(1H,d,J2Hz)
MS(ES+)m/z497(MH+,100%)。
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例24 (6R)−6−({(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
Figure 2010524887
(a)1,1−ジメチルエチル ((3S,4R)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバメート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例8(g)を参照)(0.5g、1.58mmol)を、cis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー2(合成に関しては、WO2004/058144実施例5(c)を参照)(0.650g、3.25mmol)で、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で標題化合物に変換した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を白色泡沫体として得た(523mg、76%)。
MS(ES+),m/z435(MH,100%)
(b)(6R)−6−{[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル ((3S,4R)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバメート(0.512g、1.17mmol)をジクロロメタン(12ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(3.5ml、14mmol)の溶液で処理した。室温にて30分間撹拌した後、溶媒を蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(550mg、>100%)。
MS(ES+),m/z335(MH,100%)
(c)標題化合物
(6R)−6−{[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(0.055g、0.117mmolを含有)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(20mg)と、実施例8(j)の一般的な条件下で反応させて標題化合物の遊離塩基を得た。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(20mg)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.62−1.72(2H,m),1.88−1.95(2H,m),2.13−2.21(1H,m),2.40−2.60(3H,m),3.00−3.07(2H,m),3.82(2H,s),3.86(1H,br.s)4.16(1H,dd,J0.8,12.0Hz),4.27−4.29(2H,m)4.33−4.35(2H,m),4.92−5.02(2H,m),6.85(1H,s),6.86(1H,d,J10.0Hz),7.86(1H,d,J10.0Hz),8.10(1H,s,),8.37(1H,d,J2.0Hz)
MS(ES+),m/z484(MH,60%)
標題化合物の遊離塩基(20mg)をメタノール(2ml)中に溶解し、メタノール中1MのHCl(0.2ml、0.2mmol)で処理した。固体を蒸発させて、標題化合物を淡黄色固体として得た。
実施例25 (6R)−6−({(3S,4R)−4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
Figure 2010524887
(6R)−6−{[(3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(調製に関しては、実施例24(b)を参照)(0.055g、0.117mmolを含有する)を、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144実施例126(e)を参照)(20mg)と、実施例8(j)の一般的な条件下で反応させることにより標題化合物の遊離塩基に変換した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(15mg)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.68−1.72(2H,m),1.78−1.93(2H,m),2.00−2.06(2H,m),2.18−2.26(1H,m),2.38−2.42(1H,m)2.48−2.60(3H,m),3.60(2H,t,J11.2Hz),2.94−3.03(2H,m),3.84−3.88(2H,m)4.16−4.22(3H,m),4.88−5.02(2H,m),6.82(1H,d,J10.0Hz),6.99(1H,s),7.88(1H,d,J10.0Hz),8.07(1H,s,),8.38(1H,d,J2.0Hz)
MS(ES+),m/z482(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基(15mg)をメタノール(2ml)中に溶解し、メタノール中1MのHCl(0.2ml、0.2mmol)で処理した。固体を蒸発させて、標題化合物を淡黄色固体として得た。
実施例26 (6R)−6−[(3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)ラセミエチル 4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキシレート(cisおよびtransの混合物)
エチル 4−オキソ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキシレート塩酸塩(50g、170mmol)のメタノール(1l)中混合物に、トリエチルアミン(28.3ml、204mmol)を加え、混合物を、室温にて10分間アルゴン雰囲気下で撹拌した。ボロヒドリドナトリウム(21.32g、560mmol)を滴下し、反応物を室温にて3時間撹拌した。5NのHCl溶液(175ml)を加え(最終、pH=2−3)、混合物を約200mlに減らした。残渣を、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液(150ml)で中和し、水相を、ジクロロメタンついで、9:1ジクロロメタン:メタノール混合物で抽出した。有機層を乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。所望の化合物(37g、84%)を、約1:1のcisおよびtrans異性体の混合物として得た。
MS(ES+)m/z264(MH,100%)
(b)エチル (cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキシレート
ラセミエチル 4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキシレート(37g、140mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(250ml)中溶液に、tert−ブチルジメチルクロロシラン(10.6g、70mmol)およびイミダゾール(5.3g、77mmol)をアルゴン雰囲気下で加えた。反応物を室温にて3時間撹拌し;水を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥し、溶媒を減圧下で除去して、40gの粗物質を得た。粗物質を3個のバッチに分け(5g、17g、17g)、各々のバッチを、ヘキサンおよび酢酸エチル勾配(ヘキサン中0−20%酢酸エチル)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。所望の化合物(16.67g、45%)およびエチル (trans)−4−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキシレート(15.8g、30%)を得た。
MS(ES+)m/z264(MH,100%)
(c)(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボン酸ナトリウム塩
エチル (cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキシレート(16.67g、63.4mmol)のTHF/水(500ml/50ml)中溶液に、2N水酸化ナトリウム溶液(72ml)を加えた。反応混合物を室温にて5時間撹拌し、ついで、pHを、2N塩酸で7に調節した。混合物を約50mlに減らし、形成した固体を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、所望の化合物をナトリウム塩として得た(17g、>100%)。
MS(ES+)m/z236(MH,100%)
(d)(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキサミド
(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボン酸ナトリウム塩(17g)および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(5g、37mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド中溶液に、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(14.1g、73.4mmol)、ついで、重炭酸アンモニウム(21g、26.6mmol)を加えた。反応混合物を室温にて18時間撹拌した。ついで、溶媒を減圧下で除去し、残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理した。水相を9:1ジクロロメタン:メタノール混合物で抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、メタノールおよびジクロロメタン勾配(0−20%メタノール/ジクロロメタン)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。所望の化合物を得た(9.5g、62%)。
MS(ES+)m/z235(MH,80%),257(100%)
(e)(cis)−3−(アミノメチル)−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジノール
(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジンカルボキサミド(0.7g、3mmol)のTHF(6ml)中溶液を、ボラン−メチルスルフィド複合体(THF中2M溶液、3.3ml)で処理した。反応混合物を80℃で1300秒マイクロ波照射条件下で加熱した。これを12回繰り返し、ついで、反応混合物を合し、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、ジクロロメタン、メタノールおよび水性アンモニア勾配(20%メタノール/ジクロロメタン−20%メタノール中2Mアンモニア/ジクロロメタン)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、4.6gの所望の純粋な化合物および1.1gの純度に劣る物質を得た。
MS(ES+)m/z219(MH,100%)
(f)1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート
(cis)−3−(アミノメチル)−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジノール(4.6g、21.1mmol)をクロロホルム(125ml)中に溶解し、炭酸水素ナトリウム(4.5g、53.6mmol)で撹拌した。二炭酸ジ−tert−ブチル(4.64g、21.1mmol)のクロロホルム(60ml)中溶液を、0.5時間にわたって加え、反応混合物を室温にて撹拌した。水を加え、2つの相を分離した。水相を9:1ジクロロメタン:メタノール混合物で再び抽出した。合した有機フラクションを乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、メタノールおよびジクロロメタン勾配(ジクロロメタン中0−10%メタノール)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。所望の化合物を得た(5g、75%)。
MS(ES+)m/z321(MH,40%),265(100%)
(g)1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート、エナンチマー1および2
ラセミ1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジニル]メチル}カルバメート(5g)を、分取HPLC(Chiralpak AD(77×240mmカラム)、90:10:0.1ヘプタン:イソプロパノール:イソプロピルアミンで溶出)に付した。このプロシージャにより、速く溶出されるエナンチオマー(エナンチオマー1、2.2g)を>98%eeで、遅く溶出されるエナンチオマー(エナンチオマー2、2.2g)を97%eeで得た。
(h)1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメートエナンチオマー1
1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジニル]メチル}カルバメートエナンチオマー1(2.2g、6.8mmol)のメタノール(50ml)中溶液を、水素雰囲気下、室温にて、20%水酸化パラジウム(0.5g)の存在下で18時間撹拌した。kieselguhrで濾過した後、メタノールを減圧下で除去して、所望の生成物を得た(1.6g、100%)。
MS(ES+)m/z231(MH,100%)
(i)1,1−ジメチルエチル [(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル)メチル]カルバメートエナンチオマー1
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例8(g)を参照)(0.16g、0.51mmol)を、1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメートエナンチオマー1(0.175g、0.76mmol))で、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で処理することにより標題化合物に変換した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を白色泡沫体として得た(0.109g)。
MS(ES+),m/z449(MH,100%)
(j)(6R)−6−{[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
1,1−ジメチルエチル [(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル)メチル]カルバメートエナンチオマー1(0.109g、0.24mmol)を、DCM(10mL)中トリフルオロ酢酸(2mL)で、室温で18時間処理し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣をメタノール(50mL)中に溶解し、Amberlyst A21イオン交換樹脂(約10g)を加え、混合物を1時間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色泡沫体として得た(0.086g)。
MS(ES+),m/z349(MH,100%)
(k)標題化合物
(6R)−6−{[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(0.04g、0.11mmol)を、(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.018g、0.11mmol)で、酢酸ナトリウムを除く実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.024g)。
H NMR(250MHz,CDCl3) δ1.73−1.83(2H,m),1.88−1.98(1H,m),2.31−2.68(7H,m),2.77−2.92(2H,m),3.02−3.14(1H,m),3.69−3.83(2H,m),3.95−4.05(1H,m),4.08−4.17(1H,m),4.25−4.39(4H,m),4.89−5.03(2H,m),6.77(1H,s),6.83(1H,d,J9.7Hz),7.88(1H,d,J9.7Hz),8.11(1H,s),8.38(1H,d,J2Hz)
MS(ES+)m/z498(MH,100%)。
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例27 (6R)−3−フルオロ−6−[(4−ヒドロキシ−3−{[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピペリジニル)メチル]−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(6R)−6−{[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(調製に関しては、実施例26(j)を参照)(0.04g、0.11mmol)を、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(0.018g、0.11mmol)(合成に関しては、WO2004058144 実施例61を参照)で、酢酸ナトリウムを除く実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.026g)。
H NMR(250MHz,CDCl3) δ1.71−181(2H,m),1.90−2.02(1H,m),2.32−3.17(10H,m),3.71−3.89(2H,m),3.94−4.05(1H,m),4.08−4.18(1H,m),4.88−5.05(2H,m),5.75(2H,s),6.81(1H,d,J9.7Hz),7.14(1H,s),7.85(1H,d,J9.7Hz),8.01(1H,s),8.38(1H,d,J2Hz)
MS(ES+)m/z500(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例28 3−フルオロ−6−{[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−({[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}メチル)−1−ピロリジニル]メチル}−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチルメタンスルホネート
3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(調製に関しては、実施例15(f)を参照)(1.4g、6mmol)を、実施例12(c)の一般法により標題化合物に変換して灰白色固体(1.84g)を得た。
MS(ES+)m/z313(MH,100%)
(b)フェニルメチル ({(3S,4S)−1−[(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート
(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチルメタンスルホネート(0.277g、0.88mmol)を、フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(調製に関しては、実施例21(a)を参照)(0.256g、1mmol)で、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で処理することにより標題化合物に変換した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を無色油として得た(0.208g)。
MS(ES+),m/z467(MH,100%)
(c)6−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
フェニルメチル ({(3S,4S)−1−[(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート(0.208g、0.44mmol)をエタノール(30mL)中に溶解し、10%チャコール担持パラジウムペースト触媒でS.T.Pで3時間水素化した。触媒を濾過し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物(0.155g)を得た。
MS(ES+),m/z333(MH,80%)
(d)標題化合物
6−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(0.07g、0.21mmol)を、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(0.037g、0.21mmol)(合成に関しては、WO2003087098実施例31(e)を参照)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.046g)。
H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.71−1.91(1H,m),2.35−3.11(13H,m),3.68−3.88(2H,m),4.37−4.45(1H,m),4.64(2H,d,J2Hz),5.17−5.31(1H,m),6.81−6.95(2H,m),7.19(1H,d,J10Hz),7.87(1H,d,J10Hz),8.37(1H,s)
MS(ES+)m/z495(MH,100%)。
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例29 3−フルオロ−6−{[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−({[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル)メチル]アミノ}メチル)−1−ピロリジニル]メチル}−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
6−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(調製に関しては、実施例28(c)を参照)(0.065g、0.19mmol)を、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−カルボアルデヒド(0.035g、0.19mmol)(合成に関しては、WO2003087098実施例309(i)を参照)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.028g)。
H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.75−1.91(1H,m),2.35−3.15(13H,m),3.72−3.91(2H,m),4.37−4.45(1H,m),4.64(2H,s),5.19−5.33(1H,m),6.83−7.02(2H,m),7.88(1H,d,J10Hz),8.18(1H,d,J4Hz),8.38(1H,d,J1.5Hz)
MS(ES+)m/z495(MH,60%)。
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例30 6−({(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)1,1−ジメチルエチル {(3R,4S)−1−[(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバメート
(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例28(a)を参照)(0.45g、1.4mmol)を、cis−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルエナンチオマー1(合成に関しては、WO2004/058144実施例5(c)を参照)(0.405g、1.9mmol)で、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で処理することにより標題化合物に変換した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を淡黄色油として得た(0.42g)。
MS(ES+),m/z433(MH,100%)
(b)6−{[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩
1,1−ジメチルエチル {(3R,4S)−1−[(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバメート(0.42g、0.97mmol)を、DCM(20mL)中トリフルオロ酢酸(5mL)を用いて室温で18時間処理し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣をメタノール(50mL)中に溶解し、Amberlyst A21イオン交換樹脂(約15g)を加え、混合物を1時間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(0.386g)。
MS(ES+),m/z333(MH,100%)
(c)標題化合物
6−{[(3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩(0.096g、0.2mmol)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−(0.081g、0.49mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.068g)。
H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.61−1.95(3H,m),2.09−2.89(8H,m),2.99−3.21(2H,m),3.78−3.95(3H,m),4.23−4.38(4H,m),5.17−5.37(1H,m),6.78−6.89(2H,m),7.84(1H,dd,J6および10Hz),8.09(1H,t,J3.5Hz),8.36(1H,d,J6Hz)
MS(ES+)m/z482(MH+,35%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例69 (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)8−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(合成に関しては、WO2004058144、実施例53(g)を参照)(2.57g、10mmol)および(s)−(−)−tol−BINAP(620mg、10mol%)のトルエン(170ml)中溶液をアルゴンでパージし、フラスコから排出し、この操作を3回繰り返した。酢酸パラジウム(II)(220mg)を加え、混合物を10分間撹拌した。固体ナトリウムtert−ブチルチオラート(1.56g)を加え、フラスコをアルゴンでパージした。反応混合物を24時間80℃で加熱し、ついで、2日間乾留した。溶媒を蒸発させ、残渣を水および酢酸エチル間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するシリカクロマトグラフィーに付して、標題化合物を淡黄色油として得た(1.58g、59%)。
MS(ES+),m/z267(MH,40%)
(b)3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−チオール
8−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(0.1g、0.37mmol)を濃HCl(1ml)中に溶解し、溶液を室温にて30分間撹拌し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣を、DCM中1−10%2Mメタノール性アンモニアで溶出するシリカクロマトグラフィーに付して、標題化合物を黄色固体として得た(0.034g、50%)。
MS(ES+),m/z211(MH,100%)
(c)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]チオ}−1,5−ナフチリジン
3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−チオール(0.45g、2.1mmol)を乾燥DMF(15ml)中に溶解し、炭酸カリウム(0.29g、2.1mmol)、ついで、S−(+)−グリシジルノシレート(0.55g、2.1mmol)で処理し、混合物を室温にて一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を酢酸エチル中に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム、水、およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中の0−50%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体として得た(0.53g、93%)。
MS(ES+),m/z267(MH,100%)
(d)(6R)−3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]チオ}−1,5−ナフチリジン(0.52g、1.95mmol)をジクロロメタン(10ml)およびTHF(10ml)中に溶解した。溶液をイッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネート(1.2g、1.95mmol)で処理し、混合物を室温にて一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中10%メタノールおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml)間で分配した。水相をジクロロメタン中10%メタノール(3×50ml)で抽出した。有機層を合し、乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0−10%メタノールの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体として得た(0.48g、98%)。
MS(ES+),m/z253(MH,100%)
(e)[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート
(6R)−3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン.(0.47g.1.88mmol)を、ジクロロメタン中に懸濁させ、トリエチルアミン(0.3ml、2.26mmol)で処理し、氷浴で冷却した。メタンスルホニルクロライド(0.17ml、2.26mmol)を加え、冷却浴を除去した。反応混合物を室温にて20分間撹拌した。反応混合物を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(0.5g、81%)。
MS(ES+),m/z331(MH,100%)
(f)(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(0.5g、1.5mmol)を乾燥アセトニトリル(25ml)中に溶解し、乾燥ピリジン(0.24ml3mmol)、ついで、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.6g、3mmol)で処理した。混合物を70℃で18時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチル(30ml)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメートを淡黄色固体として得た(70mg、11%)。これを乾燥DCM(4ml)中に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.16ml3.0mmol)で処理した。反応混合物を10分間室温にて撹拌した。さらに、4MのHCl(0.16ml3.0mmol)を滴下し、反応物をさらに15分間撹拌した。溶媒を蒸発させて、標題化合物を流動性白色固体として得た(75mg、0.16mmolを含有)。
MS(ES+),m/z335(MH,100%)
(g)標題化合物
(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(37mg、0.08mmolを含有)を、メタノール(4ml)および酢酸(0.04ml)中に溶解し、無水酢酸ナトリウム(21mg、2.5mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(20mg、0.12mmol)で処理した。反応混合物を室温にて20分間撹拌した。シアノボロヒドリドナトリウム(6.22mg、0.1mmol)を加え、反応物を室温にて一晩撹拌した。反応混合物をSCXカートリッジ(2g)に適用し、メタノール(10ml)およびメタノール(10ml)中0.2Mアンモニアで溶出した。化合物を含有するフラクションを合し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中0−20%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色固体として得た(18.5mg、39%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.71−1.95(2H,m),2.03−2.15(2H,m),2.24−2.33(2H,m),2.49−2.56(1H,m),2.72−2.78(1H,m),2.84(2H,m),3.07−3.16(1H,m),3.19−3.23(1H,m),3.43−3.53(4H,m),4.26−4.34(4H,m),5.57−5.60(1H,m),6.79−6.84(2H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.10(1H,s),8.29(1H,s)
MS(ES+),m/z484(MH,100%)。,m/z633(MH,50%)
標題化合物の遊離塩基(18.5mg、0.038mmol)をメタノール(2ml)中に溶解し、ジエチルエーテル中の1MのHCl(0.11ml、3当量)で処理した。得られた混合物を蒸発させて乾燥して、二HCl塩を黄色固体として得た。
MS(ES+),m/z484,532(MH,40%)
実施例70 (6R)−6−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンフマレート
Figure 2010524887
(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(37mg、0.08mmolを含有)を、メタノール(4ml)および酢酸(0.04ml)中に溶解し、酢酸ナトリウム(21mg、2.5mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例3(e)を参照)(16mg、0.1mmol)で処理した。反応混合物を室温にて20分間撹拌した。シアノボロヒドリドナトリウム(6.22mg、0.1mmol)を加え、反応物を室温にて一晩撹拌した。反応混合物を、SCXカートリッジ(2g)に適用し、メタノール(10ml)およびメタノール中0.2Mアンモニア(10ml)で溶出した。化合物を含有するフラクションを合し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の0−20%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を淡黄色固体として得た(6mg、13%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.89−1.90(2H,m),2.14−2.28(1H,m),2.30−2.34(2H,m),2.50−2.53(2H,m),2.72−2.78(2H,m),3.02−3.04(1H,m),3.07−3.09(1H,m),3.64−3.69(1H,m),4.36−3.40(4H,m),4.50−4.56(4H,m),5.59−5.61(1H,m),6.85(2H,d,J=8Hz),7.02(1H,s),7.85(1H,d,J=8Hz),8.29(1H,s)
MS(ES+),m/z485(MH,100%)
遊離塩基をメタノール(1ml)中に溶解し、フマル酸のメタノール中0.1M溶液(0.1ml、1当量)を滴下し、反応物を5分間撹拌し、溶媒を蒸発させて、標題化合物を得た。
実施例71 10−クロロ−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オン二塩酸塩(エナンチオマー1)
Figure 2010524887
(a)7−クロロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]オキシ}キノキサリン
6−クロロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリノール(合成に関しては、WO2006021448実施例93(f)を参照)(1.0g、4.7mmol)を、乾燥DMF(30ml)中に溶解し、水素化ナトリウム(60%油中分散液)(0.18g、4.7mmol)で処理し、室温にて30分間撹拌した。S−(+)−グリシジルノシレート(1.46g、5.64mmol)を加え、反応混合物を、アルゴン雰囲気下、室温にて一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水間で分配し、水層を酢酸エチル(100ml×4)で抽出し、有機層を合し、乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0−40%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.45g、38%)。
MS(ES+),m/z267(MH,100%)
(b)1,1−ジメチルエチル [1−(3−{[6−クロロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]オキシ}−2−ヒドロキシプロピル)−4−ピペリジニル](2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(エナンチオマー1)
7−クロロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2S)−2−オキシラニルメチル]オキシ}キノキサリン(100mg、0.38mmol)をアセトニトリル(10ml)中に溶解し、ついで、1,1−ジメチルエチル (2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)4−ピペリジニルカルバメート(合成に関しては、WO2004058144実施例99(h)を参照)(131mg、0.38mmol)を加えた。反応混合物を80℃で72時間加熱した。溶媒を減圧下で濃縮し、残渣を、ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を淡黄色油として得た(135mg、58%)。
MS(ES+),m/z616.5(MH,100%)
(c)1,1−ジメチルエチル (1−{[10−クロロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−3−イル]メチル}−4−ピペリジニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(エナンチオマー1)
1,1−ジメチルエチル [1−(3−{[6−クロロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]オキシ}−2−ヒドロキシプロピル)−4−ピペリジニル](2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメート(135mg、0.22mmol)をクロロホルム(15ml)中に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.041ml、0.24mmol)、ついで、無水メタンスルホン酸(42mg、0.24mmol)を加えた。反応混合物を60℃で一晩加熱した。反応混合物をさらに1当量のジイソプロピルエチルアミンおよび無水メタンスルホン酸で処理し、60℃で一晩加熱した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色泡沫体として得た(55mg、43%)。
MS(ES+),m/z584(MH,50%),m/z616(MH,30%)
(d)標題化合物
1,1−ジメチルエチル (1−{[10−クロロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−3−イル]メチル}−4−ピペリジニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバメートエナンチオマー1(55mg、0.09mmol)をジクロロメタン(4ml)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(2ml)で処理した。反応混合物を室温にて30分間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を褐色油として得た(10mg、23%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.88−1.94(2H,m),2.16−2.27(2H,m),2.56−2.67(2H,m),2.77−304.(6H,m),3.20−3.26(2H,m),3.51−3.54(1H,m),3.77−3.80(1H,m),4.91−4.97(4H,m),5.42−5.48(1H,m),,7.44(1H,s),7.71(1H,dJ=8Hz),7.95(1H,d,J=8Hz),8.71(1H,s)8.99(1H,s)
MS(ES+),m/z484(MH,100%)
遊離塩基をメタノール中に溶解し、ジエチルエーテル中1MのHCl(2当量)を加えた。溶媒を蒸発させて、標題化合物を黄色固体として得た。
実施例72 10−クロロ−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オン二塩酸塩(エナンチオマー2)
Figure 2010524887
(a)7−クロロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2R)−2−オキシラニルメチル]オキシ}キノキサリン
6−クロロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリノール(合成に関しては、WO2006021448実施例93(f)を参照)(0.45g、2.0mmol)を乾燥DMF(10ml)中に溶解し、水素化ナトリウム(60%油中分散液)(80mg、2.0mmol)で処理し、室温にて30分間撹拌した。R−(−)−グリシジルノシレート(0.62g、2.4mmol)を加え、反応混合物を、室温にて一晩アルゴン雰囲気下で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。水層を酢酸エチル(50ml×4)で抽出し、有機層を合し、乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0−40%酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を灰白色固体として得た(0.45g、85%)。
MS(ES+),m/z267(MH,100%)
(b)1,1−ジメチルエチル [1−(3−{[6−クロロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]オキシ}−2−ヒドロキシプロピル)−4−ピペリジニル]カルバメート(エナンチオマー2)
7−クロロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2R)−2−オキシラニルメチル]オキシ}キノキサリン(0.45g、1.70mmol)をアセトニトリル(40ml)中に溶解し、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(0.34g、1.70mmol)を加えた。反応混合物を80℃で72時間加熱した。溶媒を減圧下で濃縮し、残渣を、ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を淡黄色油として得た(0.59g、75%)。
MS(ES+),m/z467(MH,100%)
(c)1,1−ジメチルエチル (1−{[10−クロロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−3−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(エナンチオマー2)
1,1−ジメチルエチル [1−(3−{[6−クロロ−3−(メチルオキシ)−5−キノキサリニル]オキシ}−2−ヒドロキシプロピル)−4−ピペリジニル]カルバメート(0.59g、1.27mmol)を、1,2ジクロロエタン(20ml)中に溶解し、ジ−イソプロピルエチルアミン(0.238ml、1.40mmol)、ついで、無水メタンスルホン酸(244mg、1.40mmol)を加えた。反応混合物を、60℃で一晩加熱した。反応混合物をさらに1当量のジイソプロピルエチルアミンおよび無水メタンスルホン酸で処理し、60℃で2時間加熱した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を褐色油として得た(260mg、47%)。
MS(ES+),m/z435(MH,100%)
(d)3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−クロロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オン.(エナンチオマー2)
1,1−ジメチルエチル (1−{[10−クロロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−3−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(260mg、0.60mmol)をジクロロメタン(20ml)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(10ml)で処理した。反応混合物を室温にて30分間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0−20%2Mメタノール性アンモニアの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を褐色油として得た(150mg、75%)。
MS(ES+),m/z335(MH,100%)
(e)10−クロロ−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オン(エナンチオマー2)
3−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−10−クロロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オンエナンチオマー2(150mg、0.50mmol)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.83mg、0.50mmol)のメタノール(20ml)および酢酸(0.2ml)中溶液に、(ポリスチリルメチル)トリメチルアンモニウムシアノボロヒドリド4.0mmol/gm(0.5g、2mmol)で処理し、室温にて一晩撹拌し、ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥した。DCM中0−10%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を黄色油として得た(80mg、33%)。
MS(ES+),m/z486(MH,100%)
(f)標題化合物
10−クロロ−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オン(エナンチオマー2)(70mg、0.14mmol)をジクロロメタン中に溶解し、二酸化マグネシウム(104mg、1.2mmol)で処理した。反応混合物を室温にて72時間撹拌した。反応混合物をkieselguhrで濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、残渣をDCM中0−10%2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を黄色油として得た(15mg、21%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.42−1.52(4H,m),1.86−1.93(2H,m),2.17−2.20(1H,m),2.25−2.31.(1H,m),2.40−2.49(1H,m),2.52−2.62(2H,m),2.84−2.87(1H,m),3.10−3.13(1H,m),3.5(1H,s),3.79(2H,s)3.99−4.02(1H,m)4.27−4.37(4H,m)4.79−4.80(1H,m),6.82(1Hs)7.07(1H,dJ=8Hz),7.29(1H,d,J=12Hz),8.10(1H,s),8.34(1H,s)
MS(ES+),m/z484(MH,100%)。
HCl塩形成:
遊離塩基をメタノール中に溶解し、ジエチルエーテル中1MのHCl(3当量)を加えた。溶媒を蒸発させて、標題化合物を黄色固体として得た。
実施例73 (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(メチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
Figure 2010524887
1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(合成に関しては、実施例8(h)を参照)(207mg、0.52mmol)をジクロロメタン(5ml)およびTFA(5ml)中に溶解し、混合物を室温にて20分間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗脱保護アミンを、ジクロロメタン(30ml)中10%メタノールに溶解し、カルボネート樹脂で処理し(Argonaut)(1.0g、2/69mmol)、室温にて1時間撹拌し、濾過し、蒸発させた。19FnmrによりTFAが除去されるのを確認できるまで、このプロシージャを各々新しいカルボネート樹脂を用いて3回以上繰り返して、120mg(0.38mmol)の脱保護アミンを得た。これを2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(66mg、0.4mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)と、実施例8(j)に記載の一般的な条件下で繰り返して、標題化合物(62mg、37%)を得た。
MS(ES+),m/z482(MH,40%)
実施例74 (6S)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2R)−2−オキシラニルメチル]オキシ}−1,5−ナフチリジン
3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−オール(調製に関しては、実施例8(d)を参照)(5.82g、30mmol)を、R−(−)グリシジルノシレート(9.3g、30mmol)と、実施例8(e)に記載の一般的な条件下で反応させた。同様の条件下で処理およびクロマトグラフィー後、約25%ニトロベンゼンスルホネート樹脂を含有する所望の化合物を白色固体として得た(4.5g)。
MS(ES+),m/z251(MH,100%)
(b)(6S)−3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−{[(2R)−2−オキシラニルメチル]オキシ}−1,5−ナフチリジン(500mg、約1.48mmolを含有)を、イッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネート(1.2g、1.93mmol)で、実施例8(f)に記載の一般的な条件下で処理して、標題化合物を白色固体として得た(320mg、91%)。
MS(ES+),m/z237(MH,100%)
(c)[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート
(6S)−3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(236mg、1.0mmol)を、実施例7(d)に記載の一般的な条件下でメシレートに変換した。生成物を淡黄色固体として得(266mg、80%)、さらに精製することなく用いた。
MS(ES+),m/z315(MH,100%)
(d)1,1−ジメチルエチル (1−{[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート
[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(265mg、0.8mmol)を、1,1−ジメチルエチル 4−ピペリジニルカルバメート(400mg、2.0mmol)と、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で反応させた。処理後、残渣を、ジクロロメタン中0−10%2Mメタノール性アンモニアで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、無色油を得た(210mg、50%)。
MS(ES+),m/z419(MH,100%)
(e)(6S)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル (1−{[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(0.21g、0.5mmol)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.4ml、1.6mmol)の溶液で、実施例8(i)に記載の一般的な条件下で処理して、標題化合物を、白色流動性固体として得た(0.236g>100%)。これは水和した二塩酸塩であると考えられる。
MS(ES+),m/z319(MH,100%)
(f)標題化合物
(6S)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(0.236g、0.5mmolの推定二塩酸塩を含有)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(83mg、0.5mmol)(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)と、実施例8(j)の一般的な条件下での反応により標題化合物の遊離塩基に変換して、白色泡沫体として得た(77mg、33%)。
MS(ES+),m/z468(MH,50%),490(MNa+,10%)。
遊離塩基(77mg)をメタノール(2ml)中に溶解し、メタノール中1MのHCl(0.33ml、2当量)で処理した。溶媒を蒸発させて、標題化合物を灰白色固体として得た。
キラルhplc(Chiralpak AD4.6x250mm、10um、100%エタノールで溶出)は、物質が>99.6%eeであることを示した。
実施例75 (6S)−6−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
Figure 2010524887
(6S)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(0.189g、0.5mmol)を、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(調製に関しては、実施例3(e)を参照)(0.083g、0.5mmol)と、実施例69(g)の一般条件下で反応させて、標題化合物の遊離塩基を白色固体として得た(0.095g、40%)。
MS(ES+),m/z469(MH,100%),491(MNa+,20%)
実施例76 (6S)−3−フルオロ−6−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
Figure 2010524887
(6S)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(0.189g、0.5mmol)を、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(0.084g、0.5mmol)(合成に関しては、WO2004058144 実施例61を参照)で、実施例69(g)の一般的な条件下で処理して、標題化合物の遊離塩基を白色固体として得た(0.090g、38%)。
MS(ES+),m/z470(MH,100%)
実施例77 (6R)−6−[(3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメートエナンチオマー2
1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−3−ピペリジニル]メチル}カルバメートエナンチオマー2(実施例26(g))(2.2g、6.8mmol)のメタノール(50ml)中溶液を、水素雰囲気下室温にて、20%水酸化パラジウム(0.5g)の存在下18時間撹拌した。kieselguhrで濾過した後、メタノールを減圧下で除去して、所望の生成物を得た(1.6g、100%)。
MS(ES+)m/z231(MH+,100%)
(b)1,1−ジメチルエチル [(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例8(g)を参照)(0.16g、0.51mmol)を、1,1−ジメチルエチル {[(cis)−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル]メチル}カルバメートエナンチオマー2(0.175g、0.76mmol))で、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で処理して標題化合物に変換した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を無色油として得た(0.102g)。
MS(ES+),m/z449(MH,100%)
(c)(6R)−6−{[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩
1,1−ジメチルエチル [(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−3−ピペリジニル)メチル]カルバメート(0.102g、0.22mmol)を、DCM(10mL)中トリフルオロ酢酸(3mL)で、室温で18時間処理し、ついで、蒸発させて、乾燥した。残渣をメタノール(30mL)中に溶解し、Amberlyst A21イオン交換樹脂(約5g)を加え、混合物を30分間撹拌した。ついで、混合物を濾過し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を無色油として得た(0.102g)。
MS(ES+),m/z349(MH,100%)。
(d)標題化合物
(6R)−6−{[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩(0.05g、0.11mmol)を、(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.017g、0.11mmol)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.01g)。
MS(ES+)m/z498(MH,35%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(3mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例78 (6R)−6−[(3−{[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(6R)−6−{[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩(調製に関しては、実施例77(c)を参照)(0.05g、0.11mmol)を、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144実施例126(e)を参照)(0.017g、0.11mmol)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.02g)。MS(ES+)m/z496(MH,80%)。
標題化合物の遊離塩基をメタノール(3mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例81 (6R)−6−{[4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)1−(1,1−ジメチルエチル) 4−メチル4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1,4−ピペリジンジカルボキシレート
1−(1,1−ジメチルエチル) 4−メチル4−アミノ−1,4−ピペリジンジカルボキシレート(メチル 4−アミノ 1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボキシレート)(5.76g、22.3mmol)および(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(3.61g、21.8mmol)のDMF(60mL)中に、60℃で、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(14.2g、66.9mmol)を、発泡を制御するために必要に応じて冷却しながら滴下した。ついで、混合物を室温で2時間撹拌し、ついで、一晩67℃で加熱した。混合物を冷却し、ついで、1:1水/ブライン(100mL)および酢酸エチル(100mL)間で分配した。水層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加して塩基性化し、酢酸エチル(3×100mL)で溶出した。合した有機層を分離し、水(100mL)、ついでブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、乾燥した。80−100%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物黄色油として得た(6.82g)。
MS(ES+),m/z408(MH,100%)
(b)メチル 4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−4−ピペリジンカルボキシレート
1−(1,1−ジメチルエチル) 4−メチル4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1,4−ピペリジンジカルボキシレート(0.5g、1.2mmol)をDCM(10mL)およびトリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣をメタノール(50mL)中に溶解し、amberlyst A−21イオン交換樹脂(約5g)で処理し、室温で30分間撹拌した。樹脂を濾過により除去し、濾液を蒸発させて、乾燥した。得られた残渣を、飽和炭酸カリウム水溶液(10mL)および酢酸エチル(3×30mL)間で分配した。合した有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて乾燥して、標題化合物を無色油として得た(0.32g)。
MS(ES+),m/z308(MH,80%)
(c)メチル 4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジンカルボキシレート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例8(g)を参照)(0.22g、0.7mmol)のアセトニトリル(20mL)中溶液を、メチル 4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−4−ピペリジンカルボキシレート(0.32g、1.0mmol)およびピリジン(0.1mL)で、75℃で20時間処理した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)およびDCM(2×50mL)間で分配した。合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、乾燥した。DCM中0−10%メタノールの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、純粋でない生成物を得、これを、さらに、DCM中0−6%メタノールの勾配を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物を最初に油として得、ついで、これは白色泡沫体となった(0.14g)。
MS(ES+),m/z526(MH,100%)
(d)標題化合物
メチル 4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジンカルボキシレート(0.17g、0.32mmol)をメタノール(15mL)中に溶解し、ボロヒドリドナトリウム(0.25g、6.5mmol)を滴下して処理し、ついで、室温で18時間撹拌した。さらにボロヒドリドナトリウム(0.5g)を加え、混合物を50℃で4時間加熱し、さらに、ボロヒドリドナトリウム(0.25g)を加え、混合物を室温で60時間撹拌した。5M塩酸(10mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。メタノールを減圧下で除去し、混合物を固体炭酸カリウムで塩基性化して飽和させ、ついで、10%メタノール/DCMで抽出した(3×40mL)。合した有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、乾燥した。2−14%(2MのNH3/MeOH/)DCMの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.084g)。
MS(ES+),m/z498(MH,70%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例82 N−(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド塩酸塩
Figure 2010524887
(a)(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩
1,1−ジメチルエチル (1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバメート(調製としては、実施例8(h)を参照)(0.47g、1.1mmol)のDCM(20mL)中溶液を、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理し、室温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣をメタノール(50mL)中に溶解し、Amberlyst A−21イオン交換樹脂(約15g)で処理し、室温で1時間撹拌した。樹脂を濾過により除去し、濾液を蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色泡沫体として得た(0.468g)。
MS(ES+),m/z319(MH,100%)
(b)標題化合物
(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩(0.07g、0.16mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸(合成に関しては、WO2004058144実施例65を参照)(0.031g、0.16mmol)のDMF(2mL)中溶液を、トリエチルアミン(0.05mL、0.36mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(0.068g、0.18mmol)で処理し、室温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)およびDCM(2×20mL)間で分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥した。0−10%メタノール/DCMの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体として得た(0.064g)。
MS(ES+),m/z495(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例83 N−(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド塩酸塩
Figure 2010524887
実施例82(b)の一般法により、(6R)−6−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩(調製に関しては、実施例82(a)を参照)(0.07g、0.16mmol)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(合成に関しては、WO2004058144実施例7(b)を参照)(0.034g、0.16mmol)から、標題化合物を調製して、遊離塩基を白色固体として得た(0.074g)。
MS(ES+)m/z511(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例84 (6R)−6−[((3S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)1,1−ジメチルエチル [((3S)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例8(g)を参照)(0.2g、0.63mmol)を、1,1−ジメチルエチル [(3R)−3−ピロリジンylメチル]カルバメート(0.25g、1.2mmol)(塩酸塩から、炭酸カリウムで中和し、10%メタノール/DCM)に抽出して調製した)から、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で標題化合物を調製した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を黄色油として得た(0.037g)。
MS(ES+),m/z419(MH,60%)
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル [((3S)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(0.037g、0.09mmol)をDCM(4mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)で処理し、室温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣を飽和炭酸カリウム溶液(10mL)および10%メタノール/DCM(3×15mL)間で分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ついで、蒸発させて乾燥して、脱保護化合物を含有する混合物を褐色油として得た。これを、(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.008g、0.05mmol)で実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.014g)。
MS(ES+)m/z468(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(2mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を黄色固体として得た。
実施例85 (6R)−6−[((3S,4R)−3−{[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(6R)−6−{[3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(調製に関しては、実施例26(j)を参照)(0.093g、0.26mmol)を、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144実施例126(e)を参照)(0.039g、0.24mmol)で、酢酸ナトリウムを除く実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.036g)。
MS(ES+)m/z496(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(3mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例86 (6R)−6−[((3R)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(a)1,1−ジメチルエチル [((3R)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート
[(6S)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチルメタンスルホネート(調製に関しては、実施例8(g)を参照)(0.365g、1.1mmol)を、1,1−ジメチルエチル [(3S)−3−ピロリジンylメチル]カルバメート(0.465g、2.3mmol)(塩酸塩から、炭酸カリウムで中和し、10%メタノール/DCM)に抽出して調製した)で、実施例7(e)に記載の標準的な条件下で処理して標題化合物を調製した。処理およびクロマトグラフィー後、所望の生成物を無色油として得た(0.117g)。
MS(ES+),m/z419(MH,100%)
(b)標題化合物
1,1−ジメチルエチル [((3R)−1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−3−ピロリジニル)メチル]カルバメート(0.117g、0.28mmol)をDCM(10mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温で4時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、残渣をメタノール(30mL)中に溶解し、Amberlyst A−21イオン交換樹脂(約10g)で処理し、室温で2時間撹拌した。樹脂を濾過により除去し、濾液を蒸発させて乾燥して、(6R)−6−{[(3R)−3−(アミノメチル)−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンモノトリフルオロアセテート塩を淡褐色油(0.107g)として得た。この物質の半分(0.05g、0.11mmol)を、(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.019g、0.11mmol)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩を無色油として得た(0.043g)。
MS(ES+)m/z468(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(2mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を黄色固体として得た。
実施例87 (6R)−6−[((3R)−3−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩
Figure 2010524887
(6R)−6−{[(3R)−3−(アミノメチル)−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オントリフルオロアセテート塩(調製に関しては、実施例86(b)を参照)(0.05g、0.11mmol)を、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド((調製に関しては、実施例3(e)を参照)(0.019g、0.11mmol)で、実施例8(j)の一般的な条件下で処理した。標題化合物の遊離塩基を無色油として得た(0.041g)。
MS(ES+)m/z469(MH,100%)
標題化合物の遊離塩基をメタノール(2mL)中に溶解し、過剰の1,4−ジオキサン中4M塩化水素で処理し、ついで、蒸発させて乾燥して、標題化合物を黄色固体として得た。
実施例91 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−(メチルオキシ)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン塩酸塩
Figure 2010524887
6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(合成に関しては、実施例15を参照)(30mg、0.06mmol)を、メタノール(14ml)中に溶解し、メタノール(0.14mlの25%w/v溶液)中ナトリウムメトキシドの溶液で処理し、室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM中0−10%2Mメタノール性アンモニアで溶出するシリカのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(24mg、83%)。
MS(ES+),m/z478(MH,20%),500(MNa+,10%)
遊離塩基をメタノール中に溶解し、エーテル中1MのHCl(0.05mmol、1.0当量)で処理した。過剰の溶媒を減圧下で除去し、残渣をトリチュレートして、標題化合物を固体として得た。
実施例92 3−(メチルオキシ)−6−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン塩酸塩
Figure 2010524887
3−フルオロ−6−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(実施例60の遊離塩基,表7)を、ナトリウムメトキシドと、実施例91の一般条件下で反応させて、標題化合物の遊離塩基(25mg、86%)を得た。
MS(ES+),m/z480(MH,100%)
遊離塩基をメタノール中に溶解し、エーテル中の1MのHClで処理した(0.05mmol、1.0当量)。過剰の溶媒を減圧下で除去して、標題化合物を固体として得た。
実施例93 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2ベンゾエート
Figure 2010524887
6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2(偏光計でポジティブピーク)(調製に関しては、実施例17を調製)を、安息香酸塩に変換して、標題化合物を白色固体として得た。
実施例94 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2二塩酸塩
Figure 2010524887
6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2(偏光計でポジティブピーク)(36mg、0.077mmol)(調製に関しては、実施例17を参照)をメタノール(2ml)中に溶解し、エーテル中の1MのHClで処理した(0.2ml、3当量)。溶媒を減圧下で除去して、二塩酸塩を淡黄色固体として得た。
MS(ES+),m/z466(MH+,100%)
実施例95 6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1二塩酸塩
Figure 2010524887
6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1(偏光計でネガティブピーク)(調製に関しては、実施例16を参照)(32mg、0.068mmol)をメタノール(2ml)中に溶解し、エーテル中の1MのHClで処理した(0.2ml、3当量)。溶媒を減圧下で除去して、二塩酸塩を淡黄色固体として得た。
MS(ES+),m/z466(MH+,100%)
実施例96 (6R)−6−[((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン二塩酸塩(単一のジアステレオマー)
Figure 2010524887
(a)3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1およびエナンチオマー2
ラセミ3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(調製に関しては、実施例15(f)を参照)(4.43g)を、キラル分取HPLC(4−インチchiralpak AD(20ミクロン)カラム、メタノール中0.1%イソプロピルアミンで溶出)によりそのエナンチオマーに分離した。速く溶出されるエナンチオマー(E1)を白色固体として得た(1.92g)
MS(ES+),m/z235(MH+,100%)、旋光度α−173.2°(22℃、C1.00、メタノール)、光学純度>99%。
遅く溶出されるエナンチオマーを、白色固体として得た(1.95g)。
MS(ES+),m/z235(MH+,100%)、旋光度α+174.6°(22℃、C1.00、メタノール)、光学純度99%。
(b)(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチルメタンスルホネート(ヒドロキシメチルエナンチオマー2由来)
3−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2(234mg、1.0mmol)を、実施例19(b)に記載の一般的な条件下でメタンスルホネートに変換して、標題化合物(330mg、>100%)を得た。
MS(ES+),m/z313(MH+,100%)
(c)1,1−ジメチルエチル ({(3S,4S)−1−[(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート
(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチルメタンスルホネート(ヒドロキシメチルエナンチオマー2由来)(0.326g、1.0mmolを含有)を、フェニルメチル {[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル]メチル}カルバメート(合成に関しては、WO2006002047、調製24(d)エナンチオマー1を参照)(0.39g、1.56mmol)で、実施例7(e)に記載の一般的な条件下で処理した。処理およびクロマトグラフィー後、標題化合物を淡褐色油として得た(0.290g、62%)。
(d)6−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
1,1−ジメチルエチル ({(3S,4S)−1−[(3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−ピロリジニル}メチル)カルバメート(290mg、0.62mmol)を、反応時間を18時間にすること以外は実施例28(c)に記載の一般的な条件下で水素化した。粗生成物を、DCM中の0−20%2Mメタノール性アンモニアで溶出するシリカクロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体として得た(96mg、46%)。
MS(ES+),m/z335(MH,100%)。
(e)標題化合物
6−{[(3S,4S)−3−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン(0.046g、0.14mmol)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(合成に関しては、WO2004058144、実施例2(c)またはWO2003087098実施例19(d)を参照)(0.021g、0.13mmol)で、実施例1(m)の一般的な条件下で処理して、標題化合物の遊離塩基を得た(16mg、23%)。
MS(ES+),m/z484(MH,50%)
標題化合物の遊離塩基(16mg)を、メタノール(2ml)に溶解し、エーテル中1MのHCl(0.1ml、3当量)で処理することにより二塩酸塩に変換した。溶媒を蒸発させ、残渣をジエチルエーテル(3ml)でトリチュレートして、標題化合物を固体として得た。
以下の表1〜8の化合物を、以下の実施例と類似の方法:
表1 化合物31−36、90 実施例12;
表2 化合物37−41、97 実施例20;
表3 化合物42−44 実施例21;
表4 化合物45−49、88 実施例8;
表5 化合物50−54 実施例22;
表6 化合物55−58、89 実施例23;
表7 化合物59−66 実施例15;
表8 化合物67−68 実施例30;
で、特定のアルデヒドから調製した。
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
Figure 2010524887
中間体1 5,6,7,8−テトラヒドロ−3−シンノリンカルボアルデヒド
Figure 2010524887
(a)3−エテニル−5,6,7,8−テトラヒドロシンノリン
3−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロシンノリン(合成に関しては、Arch.Pharm..1989,322(6),331−6を参照)(0.78g、4.6mmol)および無水ビニルボロン酸・ピリジン複合体(0.442g、1.04mmol)の1,4−ジオキサン(25ml)および炭酸水素ナトリウム(4.8ml水中1.0g)の混合物中溶液を、アルゴンの排出およびパージにより脱気した。脱気プロシージャを4回繰り返し、ついで、混合物をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)で処理し、一晩加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残渣を、水(50ml)および酢酸エチル(50ml)間で分配した。有機相を、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の1−10%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物黄色油として得た(0.48g、66%)。
MS(ES+)m/z161(MH+,100%)
(b)標題化合物
3−エテニル−5,6,7,8−テトラヒドロシンノリン(0.230g、1.4mmol)を、1,4−ジオキサン(15ml)および水(3.75ml)の混合物中に溶解し、氷浴で冷却し、四酸化オスミウム(4%水溶液、1.5ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(0.81g)で処理した。反応物を0℃で1時間撹拌し、ついで、減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機相を水およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中50−100%酢酸エチルで溶出するシリカクロマトグラフィーに付して、標題化合物を黄色固体として得た(13mg、5.6%)。
MS(ES+)m/z163(MH+,100%)
中間体2 6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
Figure 2010524887
(a)3−エテニル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリダジン
3−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリダジン(2.0g13mmol)(合成に関しては、Horning,R.H.;Amstutz,E.D.Journal of Organic Chemistry(1955),20707−13.を参照)を、中間体1(a)に関する一般条件を用いて標題化合物を調製した。生成物を灰白色固体として得た(4.45g、78%)。
MS(ES+)m/z147(MH+,100%)
(b)標題化合物
3−エテニル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリダジンを、反応時間を室温で18時間にする以外は、中間体1(b)の一般条件を用いて標題化合物に変換した。処理およびクロマトグラフィー後、生成物を灰白色固体として得た(0.277g、18%)。
MS(ES+)m/z149(MH+,100%),181(MeOH付加物、20%)
中間体3 7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
Figure 2010524887
(a)7,8−ジヒドロ−2H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン
テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(4.12g、41mmol)をグリオキシル酸一水和物(3.8g、41mmol)と、アルゴン雰囲気下50℃で加熱した。3時間後、反応混合物を氷水浴で冷却し、エタノール(25ml)で希釈した。ヒドラジン水和物(2.95ml)を10分にわたって滴下し、ついで、反応物を6時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、一晩静置した。得られた黄色結晶を濾過により回収し、減圧下で乾燥して、標題化合物、1.54g、(24%)を得た。
MS(ES+)m/z153(MH+,100%),175(MNa+,20%)
(b)3−クロロ−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン
7,8−ジヒドロ−2H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン(1.65g、10.7mmol)を、塩化リンで処理し、混合物を100℃に1時間加熱し、ついで、冷却し、蒸発させた。残渣をジクロロメタン(120ml)中に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(60ml)で注意深く処理した。混合物を1時間、ガスの発生が収まるまで撹拌し、ついで、相を分離した。有機相乾燥し(MgSO)、蒸発させて、標題化合物を赤褐色固体として得た(1.34g)。
MS(ES+)m/z171(MH+,100%)
(c)3−エテニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン
3−クロロ−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン(1.33g、7.8mmol)を、中間体1(a)の一般条件を用いて標題化合物に変換した。クロマトグラフィー後、標題化合物を淡黄色固体として得た(1.09g、86%)。
MS(ES+)m/z163(MH+,100%)
(d)標題化合物
3−エテニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−c]ピリダジン(0.163g、1.0mmol)を、反応時間を室温で18時間にすること以外は、中間体1(b)の一般条件下で標題化合物に変換した。処理後、ジクロロメタンを酢酸エチルで置換し、ついで、クロマトグラフィーに付して、生成物を白色固体として得た(0.043g、26%)。
MS(ES+)m/z165(MH+,100%),197(MH+,メタノール付加物、20%)。
中間体4 [1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボアルデヒド
Figure 2010524887
(a)6−ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン(5g、28.9mmol)のDMF(12mL)中撹拌溶液に、DMF−DMA(12mL)を加え、溶液を130℃で一晩加熱した。ついで、反応物を室温に冷却し、揮発性物質を除去して、所望の中間体N−(5−ブロモ−2−ピリジニル)イミドホルムアミドを得た。
H NMR(400MHz)δ(DMSO)6.76(1H,d),7.73(1H,),8.24(1H,m),8.45(1H,s)
中間体をメタノール(40mL)中に溶解し、ピリジン(4.6mL)で処理し、0℃に冷却した。ヒドロキシルアミン−o−スルホン酸(4.52g)を加え、反応混合物を室温に加温し、室温にて一晩撹拌した。ついで、溶媒を除去し、残渣を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液およびジクロロメタン中20%メタノール間で分配した。相を分離し、水層をジクロロメタン中20%メタノール(2×250mL)で再び抽出した。有機層を水で洗浄し、ブライン、乾燥(硫酸マグネシウム)し、減圧下で濾過し、4.7gの粗生成物を得た。これをジクロロメタン中20%メタノール中に溶解し、ブラインで洗浄し、ついで乾燥し、濾過し、蒸発させて、4gの純粋でない生成物を得た。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、2.37gの標題化合物を得た。
MS(ES+)m/z198/200(MH
(b)6−エテニル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
6−ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(0.5g、2.5mmol)を、脱気したDME(20mL)中にアルゴン雰囲気下で溶解し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(58mg、0.05mmol)を、アルゴン雰囲気下で加え、橙色溶液を、アルゴン雰囲気下室温にて約40分間撹拌した。炭酸カリウム(345mg、2.5mmol)、水(4mL)およびトリエテニルボロキサンピリジン複合体(合成に関しては、Kerins,F.;O’Shea,D.J.Org.Chem.(2002),67(14),4968−4971を参照)(162mg、1mmol)を加え、混合物を4時間還流温度で撹拌した(反応物の色は黄色に変わった)。反応物を還流温度で一晩撹拌した。さらに、1%のテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、0.2当量のトリエテニルボロキサンピリジン複合体および100mgの炭酸カリウムを加え、反応物を1時間還流温度で撹拌した。反応物を室温に冷却し、ジエチルエステルを加え、水相を抽出した(3×80mL)。有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過して固体を得、シリカクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0−5%メタノール)に付して、標題化合物を得た(340mg、93%)。
MS(ES+)m/z146(MH
(c)標題化合物
6−エテニル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(340mg,2.34mmol)の1,4−ジオキサン/水(10/5mL)中溶液を、過ヨウ素酸ナトリウム(1.25g,5.85mmol)および4%四酸化オスミウム溶液の水溶液(0.45mL)で室温にて30分間処理した。
ジオキサンを蒸発させ、水層をジクロロメタン中20%メタノール(2×100mL)で抽出した。合した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、330mgの所望の生成物を得た。
MS(ES+)m/z148(MH+)
H NMR(250MHz)δ(CDCl3)10.1(1H,s),9.12(1H,m),8.51(1H,s),8.04(1H,d,),7.79(1H,d)
中間体5 2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボアルデヒド
Figure 2010524887
(a){5−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル
(5−({[4−(メトキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−2−ピリジニル)酢酸メチル (合成に関しては、WO2004058144実施例60(d)を参照)(10g、23mmol)をアセトニトリル(400ml)中に溶解し、トリエチルアミン(65ml)およびヨウ化銅(I)(0.44g、2.3mmol)を加えた。混合物を脱気し、アルゴン雰囲気下に置いた。トリメチルシリルアセチレン(10ml、69mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(0.645g、0.9mmoles)を加え、混合物を45℃に18時間加熱した。ついで、混合物を冷却し、濾過した。濾液を蒸発させて乾燥し、残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機層を分離し、乾燥した(硫酸ナトリウム)。40−60石油エーテル中20−75%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して油を得た(8.45g、96%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z384(MH+)
(b){5−ヒドロキシ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル,トリフルオロアセテート
{5−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル(8.45g、22mmol)のジクロロメタン(70ml)中溶液を、トリフルオロ酢酸(9.4ml)およびトリエチルシラン(3.33ml)で処理し、常温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、ジクロロメタン中2−8%メタノールの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油を得た(10g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z264(MH+)
(c)フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル酢酸メチル
{5−ヒドロキシ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−2−ピリジニル}酢酸メチル,トリフルオロアセテート)(10g、22mmol)をピリジン(200ml)中に溶解し、ヨウ化銅(I)(5.2g、27mmol)で処理し、ついで、18時間加熱還流した。混合物を冷却し、蒸発させて乾燥し、残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。この混合物をkieselguhrで濾過し銅残渣を除去した。有機層を濾液から分離し、乾燥し、40−60石油エーテル中10−60%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル酢酸メチル (1.15g、27%)および極性の低い生成物[2−(トリメチルシリル)フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル]酢酸メチル (1.3g、23%)を油として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z192(MH+)およびMS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z264(MH+)
(d)フロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール
フロ[2,3−c]ピリジン−5−イル酢酸メチル (1.15g)の1,4−ジオキサン(30ml)および水(10ml)中溶液を、2M水酸化ナトリウム(12ml)で処理し、ついで、常温で18時間撹拌した。ついで、混合物を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機層を分離し、乾燥し、ついで、蒸発させて、乾燥して油を得た(0.63g、70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z150(MH+)
(e)2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール
フロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール(1.29g、8.7mmol)をエタノール(50ml)中に溶解し、S.T.P(常温常圧)で、10%チャコール担持パラジウムペーストで18時間水素化した。混合物をkieselguhrで濾過し、濾液を蒸発させて、乾燥して標題化合物を得た(1.31g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z152(MH+)
(f)2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボアルデヒド
2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イルメタノール(1.31g、8.7mmol)をジクロロメタン(100ml)中に溶解し、二酸化マグネシウム(IV)(6g、69mmol)で処理して、18時間加熱還流した。kieselguhrで濾過し、濾液を蒸発させて乾燥して油を得た(0.9g、70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z150(MH+)

Claims (14)

  1. 式(I):
    Figure 2010524887
    [式中:
    DはO、SまたはCHであり;
    およびZの1つはNまたはCR1cであり、他方は独立してCR1cであり;
    1a、R1bおよびR1cは、独立して、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によりN−置換されていてもよいアミノ基;およびアミノ基が、(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいにより置換されていてもよいアミノカルボニルから選択され;
    または、ZおよびZの1つがCR1cである場合、R1cは:
    (C3−6)シクロアルキル;(C3−6)シクロアルコキシ;カルボキシ、(C1−6)アルコキシカルボニル、またはアミノ基が1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノカルボニルにより置換されていてもよい(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニルオキシム;(C1−4)アルキルオキシカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキルオキシ;(C1−4)アルキルアミノカルボニルにより置換されているアミノ;アミノ基が(C1−4)アルコキシスルホニル、ヒドロキシ(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ−置換(C1−)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、単環式ヘテロアリールまたは単環式ヘテロアリール−メチルにより置換されていてもよいアミノカルボニル;ベンジルオキシ;フェニル;ベンジル;単環式ヘテロアリール;または単環式ヘテロアリール−メチルであり;
    ここに、ヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を含有する5または6員環であり、R1bにおけるヘテロアリールまたはフェニル環は、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;1または2個の(C1−4)アルキルにより置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよいアミノスルホニルから選択される3個までの基によりC−置換されていてもよく;
    は、水素または(C1−4)アルキルであるか、またはRと一緒になって、下記に定義するYを形成し;
    Aは基(i):
    Figure 2010524887
    (式中:RはR1aまたはR1bと同意義である:ただし、4位のRはカルボキシ以外である、またはRはオキソであり、nは1または2である)
    であるか、
    または、Aは基(ii):
    Figure 2010524887
    (式中、W、WおよびWはCRであり;
    または、WおよびWはCRであり、WはWおよびN間の結合を意味し;
    XはO、CR、またはNRであり;
    1つのRはR1aおよびR1bと同意義であって、残りおよびRは水素であるか、あるいは1つのRおよびRは一緒になってオキソであって、残りは水素であり;
    は水素または(C1−6)アルキルであるか;あるいはRと一緒になってYを形成し;
    は水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルにより置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
    YはCRCH;CHCR;(C=O);CR;CR(C=O);または(C=O)CRであり;
    あるいは、XがCRである場合、RおよびRは一緒になって結合を意味する)
    であり;
    Uは、COおよびCHから選択され;
    は、4個までのヘテロ原子を含有する置換されていてもよい二環式カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環系(B):
    Figure 2010524887
    (ここに、環(a)および(b)の少なくとも1つは芳香族であり;
    は、芳香環の一部である場合CまたはNであり、または非芳香環の一部である場合CR14であり;
    は、芳香環または非芳香環の一部である場合N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、または非芳香環の一部である場合、加えて、CR1415であってもよく;
    およびXは、独立して、NまたはCであり;
    は0〜4個の原子リンカー基であり、その各々の原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合、独立して、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から選択され、または非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
    は、2〜6個の原子リンカー基であり、Yの各々の原子は、独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、CO、CR14であり、または、非芳香環の一部である場合、加えてCR1415であってもよく;
    14およびR15は、各々独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルによりモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;から選択されるか;または
    14およびR15は、一緒になってオキソを意味し;
    13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノ基が(C1−4)アルキルにより1または2置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
    xは、各々独立して、0、1または2である]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはN−オキシド。
  2. およびZが両方ともCHであり、R1aがフルオロであり、R1bが水素であるか;
    がCHであり、ZがCR1cであり、ここに、R1cがシアノ、−CH=CHCOHまたは−CH=CHCOであり、R1aがフルオロであり、R1bが水素であるか;
    がCHであり、ZがNであり、R1aがフルオロ、ブロモ、シアノまたはメトキシであり、R1bが水素であるか;
    がNであり、ZがCHであり、R1aがクロロである、
    請求項1記載の化合物。
  3. Aが(ia)基であり、nが1であり、Rが水素またはヒドロキシである、上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  4. Aが(ii)であり、XがCRであり、RがHであり、RがHまたはOHであり、Wが結合であり、WおよびWが両方ともCHであり、RがHであり、またはXがOであり、RがHであり、W、WおよびWが、各々CHである、請求項1または2いずれか一項記載の化合物。
  5. が水素である、上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  6. UがCHである、上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  7. が、少なくとも1つがNまたはNR13である2〜4個のヘテロ原子を含む8〜11個の環原子を有する芳香族ヘテロサイクリック環(B)(ここに、Yが2〜3個のヘテロ原子を含有し、その1つがSであり、1〜2個がNであり、1つのNがXに結合している)であるか、あるいは、ヘテロサイクリック環(B)が、置換されていてもよいベンゾ、ピリド、ピリダジノおよびピリミジノから選択される芳香環(a)を有し、非芳香環(b)およびYが、少なくとも1つのヘテロ原子を含む3〜5個の原子、特に4個の原子を有し、O、S、CHまたはNR13がXに結合しており(ここに、R13は水素以外である)、NHCOがNを介してXに結合しているか、またはO、S、CHまたはNHがXに結合している、上記請求項いずれか一項記載の化合物。
  8. が:
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
    6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
    [1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル
    3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル
    2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
    から選択される、請求項1〜6いずれか一項記載の化合物。
  9. 3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン;
    10−フルオロ−3−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン;
    3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン;
    3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オン;
    3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンエナンチオマー1;
    3−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ピリド[3,2,1−ij]キノリン−5−オンエナンチオマー2;
    (6R)−3−ブロモ−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (3R)−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン;
    (2E)−3−[(3R)−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル]−2−プロパン酸エチル;
    (2E)−3−[(3R)−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−8−イル]−2−プロペン酸;
    6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1;
    6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2;
    6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1;
    (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    (3R)−3−({(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン;
    (3R)−3−[((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)メチル]−10−フルオロ−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−ij]キノリン−5−オン;
    (6R)−6−({(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−3−フルオロ−6−{[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−({[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}メチル)−1−ピロリジニル]メチル}−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({(3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({(3S,4R)−4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−[(3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−3−フルオロ−6−[(4−ヒドロキシ−3−{[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピペリジニル)メチル]−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    3−フルオロ−6−{[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−({[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}メチル)−1−ピロリジニル]メチル}−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    3−フルオロ−6−{[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−({[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル)メチル]アミノ}メチル)−1−ピロリジニル]メチル}−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    6−({(3R,4S)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]チアジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    10−クロロ−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オン(エナンチオマー1);
    10−クロロ−3−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−2,3−ジヒドロ−5H−[1,4]オキサジノ[4,3,2−de]キノキサリン−5−オン(エナンチオマー2);
    (6R)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(メチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6S)−6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6S)−6−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6S)−3−フルオロ−6−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−[(3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−[(3−{[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−{[4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジニル]メチル}−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    N−(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド;
    N−(1−{[(6R)−3−フルオロ−8−オキソ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−6−イル]メチル}−4−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
    (6R)−6−[((3S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
    (6R)−6−[((3S,4R)−3−{[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−[((3R)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    (6R)−6−[((3R)−3−{[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[2,3,4−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−(メチルオキシ)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    3−(メチルオキシ)−6−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン
    6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー2;
    6−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オンエナンチオマー1;
    (6R)−6−[((3S,4S)−3−{[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル)メチル]−3−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H,8H−ピリド[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−8−オン;
    または表1〜8のいずれかの化合物の遊離塩基から選択される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  10. 哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染症の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に、有効量の上記請求項いずれか一項記載の化合物を投与することを含む方法。
  11. 哺乳動物における細菌感染症の治療において用いるための医薬の製造における請求項1〜9いずれか一項記載の化合物の使用。
  12. 治療において用いるための請求項1〜9いずれか一項記載の化合物。
  13. 哺乳動物の細菌感染症の治療に用いるための請求項1〜9いずれか一項記載の化合物。
  14. 請求項1〜9いずれか一項記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
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