JP2009541255A - 化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高める方法 - Google Patents

化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高める方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高める方法、かかる製剤のサンケア指数を高めるためのUV-Aフィルターの使用、ならびに特定の日焼け止め化粧品および/または皮膚用製剤に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数(sun protection factor)を高める方法、かかる製剤のサンケア指数を高めるためのUV-Aフィルターの使用、特定の日焼け止め化粧品および/または皮膚用製剤に関する。
化粧品および/または皮膚用製剤に使用されている日焼け止め剤には、ヒトの皮膚に対する太陽光線の有害作用(すなわち、具体的には太陽光線中の紫外線の有害作用)を軽減する役割がある(Chemie in unserer Zeit, 2004, 38, 98-112)。しかし、これらの日焼け止め剤には、さらに製剤の成分が紫外線によって変質したり分解したりするのを防ぐ役割もある。ヒトの皮膚の保護を目的とした化粧品組成物中における日焼け止めフィルター物質の使用は、かかる物質を使用する際の最大量を記載したポジティブリストによってほとんどの工業先進国で法律により規定されている。
紫外線は、波長にもとづいて、UV-A波(320〜400nm)、UV-B波(280〜320nm)およびUV-C波(100〜280nm)に分類されている。
波長が290nm未満の光線は地球の大気中のオゾン層によって吸収され、地表に到達しない。いわゆるUV-B領域に属する290nm〜320nmの範囲の紫外線は、例えば、皮膚に紅斑(すなわちサンバーン)を引き起こしたり、あるいは重度または軽度の日焼けを引き起こし得る。308nm付近の比較的狭い領域は、紅斑を起こす太陽光線の最大効力域といえる。
サンケア指数(SPF)とは、日焼け止め剤で保護された皮膚が、非保護の皮膚の場合に生じるのと同様の紅斑反応が発生するまで、どのくらいの時間、太陽光線に暴露され得るかを示す(すなわち、SPF=10とは、非保護の皮膚と比べた場合に時間が10倍であることを示す)。よって、サンケア指数は特にUV-B線に対する防御の目安である。日焼け止め製品のマーケティングでは、in vivoにおける(すなわちヒトにおいて測定された)SPFを明示することが義務付けられている。ヨーロッパ、南アメリカおよび日本では、「International SPF Test Method 2003」のプロトコルにin vivoにおけるSPFの測定が定められている。
UV-B波の防御に関して多数の化合物が知られており、とりわけ、トリアジン誘導体、3-ベンジリデンカンファーの誘導体、4-アミノ安息香酸の誘導体、珪皮酸の誘導体、サリチル酸の誘導体、ベンゾフェノンの誘導体、および2-フェニルベンズイミダゾールの誘導体がある。
また、320nm〜400nmの範囲のUV-A線には皮膚に対するダメージ作用だけでなく、製剤に対する有害作用もある。よって、同様に、化粧品および皮膚用製剤中に有効なUV-Aフィルター物質を含有することが重要である。長い間、長波UV-A線には生物学的影響はほとんどないと誤って考えられてきた。しかし、表皮(外皮)までしか透過しないUV-B線とは異なり、UV-A線は、例えば血管も存在するような真皮(皮膚深層)の深い層まで通過する。さらにUV-A線は、UV-B線とは異なって、ガラスウィンドウ(例えば自動車のフロントガラス)を透過し得る。これは、ヒトが建物の内部または自動車の中にいるときであっても保護されていないことを意味する。
一方、多くの研究では、UV-A線は、光力学的反応(特に光アレルギー反応および光毒性反応)ならびに皮膚の慢性変化の誘発に関し、少なくともUV-B線と同程度に危険性があることが明らかになっている。その結果、とりわけ、全く一般的な日常の条件下で生じるような、少量ではあっても規則的なUV-A線の線量が、例えば皮膚の結合組織、正確にはコラーゲンおよびエラスチン繊維に深刻なダメージを与えるのに十分であることが分かった。この皮膚ダメージは、皮膚の他の光誘発性の慢性変化とともに、「皮膚の早期老化」または「光老化」という用語で一般に知られている。光による皮膚の早期老化の臨床症状は、例えば、線および皺、弾力および強度の低下、ならびに水分の低下が挙げられる。また、光誘起の皮膚老化の影響を受けた部分には、不規則な色素沈着(例えば「染み(age spot)」)および角化症が起こる可能性がある。
さらに、UV-A線はDNAも損傷する可能性があり、これは最悪の場合、皮膚癌に至る場合がある。
地表に到達する紫外線の約90%はUV-A線から成っている。UV-B線は多くの要因(例えば、季節および日時または緯度)によって大幅に変わるが、UV-A線は、季節および日周または地理な各種要因に関係なく、日々比較的一定に保たれている。したがって、わずかであっても規則的なUV-A暴露によって生じる慢性皮膚ダメージから皮膚を保護するため、また、皮膚の早期老化などを防ぐために、純粋な日焼け止め剤だけでなく、美容化粧品などのデイケア製品中にUV-Aフィルターを使用することが特に重要である。
一般に、日焼け止めフィルター物質の光吸収特性は非常によく知られており、また報告されている。最終製剤中の物質の用量については、それ自体の吸収スペクトルが最善の目安となり得る。UVフィルター物質と他の物質との、または製剤の成分との、または皮膚そのものとの相互作用は、防御作用に予測不可能な影響がある可能性がある。また、どれくらい均一に、かつどのような層の厚みでフィルター物質が皮膚の角質層中および角質層上に広げられるかを前もって評価するのは一般に困難である。よって、これはすべて、製剤の日焼け止め効果に影響を与え、正確な予測を困難とするか、不可能としている。
UV-A防御試験については、ほとんどの国に関し、統一され一般に拘束力のある方法はまだない。しかし、通常はPPD法が用いられる(PPD=持続型即時黒化(persistent pigment darkening))。これは日本に法的根拠がある(日本化粧品工業連合会(Japan Cosmetic Industry Association (JCIA)); UVA防御の有効性に関する測定基準(Measurement standard for UVA protection efficacy)、1996年1月1日)。この測定では、サンケア指数の測定と同じく、日焼け止め剤で保護された皮膚が、非保護の皮膚で行った場合と同様の発色が発生するまで、どのくらいの時間、UV-A線に照射され得るかを示す値として確認する。
ヨーロッパ全体で使用されているサンスクリーン剤のUV-A防御に関する別の既定の分類は、いわゆるオーストラリア基準である(AS/NZS 2604:1997)。この基準では、UV-A領域での製剤の透過性を測定する。この基準を満たすためには、製剤は、320〜360nmの範囲の入射UV-A線の透過が最大で10%でなければならない。言い換えれば、製剤は、この範囲の紫外線の少なくとも90%を遮断しなければならない。
これまで、紫外線防御における重要課題は日焼けの回避、すなわち、紅斑発生性UV-B線に対する防御であり、さらに高いSPF値で、最大でSPF>100で表される。これまでの製品には、UV-A防御がこれらの製品中に全くないか、不十分な防御しかないことが多かった。
UV-A線の有害性に関する知識が増えるにつれて、皮膚を防御するUV-Aフィルターの使用増加の必要性も明らかになるとともに、日焼け止め製品におけるUV-A防御の下限に関する規制が必要になる。これはUV-A防御の最少量を課題とする取り組みが現在増加していることに反映されており、工業連盟の部会(欧州香粧品類工業連盟(COLIPA))とさらに欧州委員会で、日焼け止め組成物における統一されたUV-A定量法が策定されている。
UV-A線の防御にはジベンゾイルメタンの誘導体を利用することが多いが、それらの光安定性は不十分である(Int. J. Cosm. Science 10, 53, 1988)。
EP-A-1 046 391には、化粧品に光安定性UV-Aフィルターとしてアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンを使用することが記載されている。
UV-B線の紅斑誘発性はUV-A線に比べ最大で1000倍強いことと、サンケア指数(SPF)が紅斑への防御基準を示すことから、通常は、日焼け止め剤のUV-B領域にその吸収極大を持つ物質(UV-Bフィルター)の量を増やし、日焼けに対する防御を亢進し、それによりサンケア指数を高める。
反対に、上述のUV-A線の影響を防御するためには主としてUV-Aフィルターを用いる。
UV防御という用語は、UV-A線とUV-B線の両方に対する防御を意味するものと理解されたい。
WO 2005/094772には、例えば、光安定性UV-Aフィルターである2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルを単独UVフィルターとして含むデイクリームが記載されている。記載のデイクリームは、太陽照射による皮膚のタンニングを軽減する。サンケア指数は記載されていない。
EP-A-1 290 999には、UV-Aフィルターの2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルに加えて、追加のUV-Aフィルター物質を含む、粘性、皮膚適合性およびスキンケア効果に関して非常に良好な特性を持つ化粧スティックが記載されている。実施例4に、UV-Bフィルターおよび/または広帯域フィルターの合計よりも高分率のUV-Aフィルターを含むスティック製剤が記載されているが、他の各製剤では、UV-Aフィルターの重量分率の合計は、UV-Bフィルターおよび/または広帯域フィルターの重量分率の合計より小さい。サンケア指数は記載されていない。
第21回 IFSCC International Congress 2000、Berlin、page 530 ffの議事録には、少量のUV-Aフィルター(BMDBM)を追加するとSPFにプラス効果がもたらされることが記載されている。そこで用いられたUV-AフィルターのUV-Bフィルターに対する質量比は0.5を大幅に下回っていた。
WO 03/039507には、UV-Aフィルターとして特に2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルを含み、UV-Bフィルターおよび/または広帯域フィルターとして少なくとも1種の難溶性トリアジン誘導体および/またはベンゾトリアジン誘導体を含む日焼け止め剤が記載されている。各種製剤についてサンケア指数の値は記載されていない。
日焼けを引き起こすUV-B線の影響と、さらに、特に皮膚の早期老化(「光老化」)の速度を速めるUV-A線の影響の両方を軽減する、より効果の高い日焼け止め製剤が引き続き必要とされている。この場合、特に皮膚への不必要な負担、また化学物質による環境への不必要な負担がかからないようにするため、利用可能なフィルター物質のできるだけ効率よい利用、すなわち、可能な限り最少量の日焼け止めフィルター物質による高い日焼け防御作用が達成されなければならない。さらに、有効なUVフィルターが質量分率が低くなると、例えば、化粧品成分をより高分率で、またはその他の分率で使用するなど、製造者の融通性が高まる。さらに、製剤に少数の日焼け止めフィルター物質を用いて所望の効果を得るのが望ましい。これによって、化粧品または皮膚用製剤の複雑性が軽減される。よって、UVフィルター物質をなるべく少ししか使用せずに、可能な限り最大のUV-A防御とさらに高いUV-B防御を得ることが目的である。
本発明の目的は、特に、いかにして使用の日焼け止めフィルター物質を有効に利用して(SPFとして表される)紅斑保護を高めることができるか、また同時に、いかにして極めて良好なUV-A防御を達成するかについての最善の方法を示すことである。
この目的は、少なくとも1種のUV-Bおよび/または広帯域フィルターを含む化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高める方法であって、その製剤の製造時に少なくとも1種のUV-Aフィルターを添加することを含み、化粧品および/または皮膚用最終製剤中、UV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和に対するUV-Aフィルターの質量の和の比率を少なくとも0.5に設定する、前記方法により達成される。
サンケア指数(SPF)は、上で説明した通り、UV-B線に対する防御の指標である。
本発明によれば、化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高めるということは、当業者に公知の国際SPF法(International SPF method)(2003)により測定した場合のSPFが出発値と本発明の方法によって加えたUV-Aフィルターの量に依存して、少なくとも1〜3、好ましくは少なくとも4〜6、特に少なくとも7〜9 SPF単位高くなることを意味する。
好ましくは、本発明による方法では、製剤中のUV-Bフィルターおよび/または広帯域フィルターの重量分率の和を一定に保ちながら、最終製剤の質量に対して1重量%ずつUV-Aフィルターを増やしていくことにより、少なくとも1 SPF単位、好ましくは少なくとも1.3 SPF単位ずつの増加が達成される。
一般に、化粧品および/または皮膚用製剤は、皮膚または毛髪への局所使用で用いられるものであって、(i)ヒトの皮膚および/またはヒトの毛髪へのダメージを防止し、(ii)ヒトの皮膚および/またはヒトの毛髪の既に存在しているダメージを処理し、(iii)ヒトの皮膚および/またはヒトの毛髪をケアし、かつ/または、(iv)皮膚の感触(官能特性)を改善するのに適している、混合物または製剤を意味するものと理解されたい。装飾化粧品(decorative cosmetics)用の組成物は明らかに含まれる。本発明による方法に記載されている化粧品および/または皮膚用製剤は、主たる適用が主に(例えば日焼け止め剤の場合)、また、とりわけ(例えば、デイケア製品の場合、アンチエイジング製品の場合、セルフタンニング剤の場合)、太陽光線、特にUV-B線(280〜320nm)およびUV-A線(>320nm)によるダメージに対して皮膚を防御する製剤である。化粧品および/または皮膚用製剤は、UVフィルター物質の他に、特定の利用分野で選択される好適な補助剤および添加剤を化粧品用相溶性媒体中に含む。このタイプの補助剤および添加剤は当業者に公知であって、例えば、化粧品のハンドブック、例えば、Schrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika [Fundamentals and formulations of cosmetics], Huthig Verlag, Heidelberg, 1989, ISBN 3-7785-1491-1、またはUmbach, Kosmetik:Entwicklung, Herstellung und Anwendung kosmetischer Mittel [Cosmetics: development, preparation and use of cosmetic compositions], 第2版, 1995, Georg Thieme Verlag, ISBN 3 13 712602 9で確認することができる。
UV-Aフィルターという用語は、吸収極大がUV-A領域(すなわち320〜400nmの範囲)にある、特に油溶性または水溶性の物質を意味するが、また難溶性または顔料様の物質をも意味するものとして理解されたい。UV-Aフィルターとしては、吸収極大が330〜400nm、特に350〜380nmの物質を用いるのが好ましい。さらに特に好ましいのは、それ自体が光安定性であるか、追加物質によって光安定化されるUV-Aフィルターである。さらに、本発明による方法では、UV-Aフィルターとして、UV-A領域に高い特異的吸収を有する、好ましくは、A 1%/1cm(1cmの路長で1%濃度溶液)の特異的吸収が少なくとも700(特に少なくとも900)である物質を用いることが好ましい。
高吸収性のUV-Aフィルターの例は、ジベンゾイルメタン誘導体、特に356nmに吸収極大のある4-(tert-ブチル)-4'-メトキシジベンゾイルメタン(BMDBM、CAS No. 70356-09-1)であって、これはDSMからParsol 1789の商品名で、またMerckからEusolex(登録商標) 9020の商標名で販売されており、以下の構造を特徴とする:
Figure 2009541255
さらなるジベンゾイルメタン誘導体は4-イソプロピルジベンゾイルメタン(CAS No. 63250-25-9)で、これはMerckからEusolex(登録商標) 8020という商品名で販売されている。Eusolex(登録商標) 8020は以下の構造を特徴とする:
Figure 2009541255
ジベンゾイルメタン誘導体の4-(tert-ブチル)-4'-メトキシジベンゾイルメタンは、それ自体には光安定性はない。よって、有利には、三重項消光剤として作用する別のUVフィルター(例えば、オクトクリレンまたは3-(4'-メチルベンジリデン)-DL-カンファー)と一緒に、あるいは純粋な三重項消光剤(例えば、ジエチルヘキシルナフタレート(CP Hall製のHallbrite TQもしくはSymrise製のCorapan TQ)またはジエチルヘキシルシリンギリデンマロネート(Merck製のOxynex ST)と一緒に、あるいはマンガンをドープしたTiO2(例えばOxonica製のOptisol(商標))の存在下で、安定化を目的として用いられる。
有利なUV-Aフィルターのさらなる例は、次式:
Figure 2009541255
(式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素、C1-C20-アルキル、C3-C10-シクロアルキルまたはC3-C10-シクロアルケニルであり、ここで、置換基R1およびR2は、これらが結合している窒素原子と一緒になって5員または6員環を形成することができ、R3はC1-C20-アルキル基である)
を有するアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンである。
本発明の目的において特に有利な高吸収性のアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンは、吸収極大が354nmにある2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(DHHB)であり、以下の構造を有する:
Figure 2009541255
この化合物は、BASF AGからUvinul(登録商標) A Plusの商品名で販売されている。
水溶性UV-Aフィルターの一例は、以下の構造:
Figure 2009541255
を特徴とするフェニレン-1,4-ビス(2-ベンズイミダジル)-3,3'-5,5'-テトラスルホン酸などのスルホン化化合物およびその塩(特に対応するナトリウム塩、カリウム塩またはトリエタノールアンモニウム塩)であり、特にSymrise製からNeo Heliopan(登録商標)APの商標名で販売されている、INCI名称フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(DPDT)(CAS No.:180898-37-7)のフェニレン-1,4-ビス(2-ベンズイミダジル)-3,3'-5,5'-テトラスルホン酸ビスナトリウム塩である。
さらなるスルホン化UV-Aフィルターは、3,3'-(1,4-フェニレンジメチン)ビス(7,7-ジメチル-イルメタンスルホン酸2-オキソ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1およびそのナトリウム塩、カリウム塩またはトリエタノールアンモニウム塩:
Figure 2009541255
であり、INCI名称はテレフタリデンジカンファースルホン酸(TDSA、CAS. No.:90457-82-2)で、ChimexからMexoryl(登録商標) SXの商標名で製造されている。
本発明による方法で好ましく使用されるUV-Aフィルターは、単独の、または別のもの(特に特異的高吸収が少なくとも700、特に少なくとも900であるもの)と組み合わせた、光安定性UV-Aフィルターおよび/または光安定化UV-Aフィルターである。
光安定性UV-Aフィルターは、実際的な照射条件下で、その吸収能力を失わない、またはわずかにしか失わない(例えば、10基準MEDを上回る模擬太陽光照射後の損失が10%以下)フィルター物質を意味するものと理解されたい。MEDは、最小紅斑量、すなわち、非保護の皮膚上での最初の紅斑の兆候(すなわち、軽微な発赤)を引き起こす照射量を意味するものと理解されたい。MEDは個人によって異なる。250J/m2の紅斑量が基準MEDとして定められている。
光安定性の測定方法の一つがBersetらによってInternational Journal of Cosmetic Science 1996, page 167-177に記載されている。模擬太陽光照射(5MEDおよび10MED)後に吸収極大で90%以上の吸収を保持している場合に(例えば2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸)、光安定性のものとして分類される。
光安定化UV-Aフィルターは、単独の場合には暴露によりその吸収能力をほとんどまたは完全に失うが、好適な別の物質と組み合わせた場合には暴露の際その吸収能力を維持するフィルターである。
光安定性UV-Aフィルターの例は、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシ-ベンゾイル)安息香酸ヘキシル(Uvinul(登録商標) A Plus)、テレフタリデンジカンファースルホン酸(TDSA)またはフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(DPDT)であり、光安定化UV-Aフィルターの例は、例えばオクトクリレンまたはジエチルヘキシルナフタレートで安定化させたBMDBM(例えば、Hallbrite TQ)である。
使用するUV-Aフィルターは、例えばEP 1 046 391 A2に記載のようなアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンが特に好適である。高吸収性UV-Aフィルターとして特に好ましいのは、とりわけ単独UV-Aフィルターとしての2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルの使用である。
UV-Bフィルターという用語は、吸収極大がUV-B領域、すなわち290〜320nmの範囲にある油溶性、水溶性、難溶性または顔料様の物質を意味するものと理解されたい。
広帯域フィルターという用語は、UV-A領域とUV-B領域の両方に有意な吸収があるか、UV-B領域からUV-A領域へスムースに移動するほぼ一定の吸収がある有機または無機の油溶性、水溶性、難溶性または顔料様の物質を意味するものと理解されたい。
油溶性のUV-Bフィルターの例は、3-ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは3-(4-メチルベンジリデン)カンファー、4-アミノ安息香酸誘導体、好ましくは2-エチルヘキシル 4-(ジメチルアミノ)ベンゾエート、アミル 4-(ジメチルアミノ)ベンゾエート、ポリエトキシエチル 4-ビス(ポリエトキシ)アミノベンゾエート(BASF AGからUvinul(登録商標) P25の商標名で購入可能);およびポリマーに結合のUV-Bフィルター(例えばベンジリデンマロネートポリシロキサン、INCI:ポリシリコン-15)である。
本発明による有利な水溶性UV-Bフィルターの例は、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸とそのナトリウム塩、カリウム塩またはトリエタノールアンモニウム塩である。
本発明の目的において、室温で液体のUV-Bフィルター物質の例は、サリチル酸ホモメンチル(ホモサレート)、サリチル酸エチルヘキシル、2-エチルヘキシル 2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(オクトクリレン)、2-エチルヘキシル 2-ヒドロキシエンゾエート、珪皮酸のエステル類、好ましくは2-エチルヘキシル 4-メトキシシンナメートおよびイソペンチル 4-メトキシシンナメート、ならびに(3-(4-(2,2-ビスエトキシカルボニルビニル)フェノキシ)-プロペニル)メチルシロキサン/ジメチルシロキサンコポリマー(これは、例えばDSMからParsol(登録商標) SLXの商標名で購入可能)である。
UV広帯域フィルターの例は、ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(BASF AGからUvinul(登録商標) M40の商標名で購入可能)、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸(BASF AGからUvinul(登録商標) MS40の商標名で購入可能);トリアジン類、例えばビスレソルシニルトリアジン誘導体、特に2,4-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(4-メトキシ-フェニル)-1,3,5-トリアジン(これはCIBA-Chemikalien GmbHからTinosorb(登録商標) Sの商標名で購入可能)、ベンゾトリアゾール類、例えば2,2'-メチレンビス(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール)(これはCIBA-Chemikalien GmbHからTinosorb(登録商標) Mの商標名で購入可能)、INCI名称がドロメトリゾールトリシロキサンの2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-[2-メチル-3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]フェノール(CAS No.:155633-54-8)(これはMexoryl(登録商標) XLの商標名でChimexにより製造されている)、および[2,4'-ジヒドロキシ-3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-5-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-2'-n-オクトキシ-5'-ベンゾイル]ジフェニルメタン、2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(メチル)フェノール]、2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]、2-(2'-ヒドロキシ-5'-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-アミルフェニル)ベンゾトリアゾールおよび2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチル-フェニル)ベンゾトリアゾールである。
さらにUVの広帯域フィルター物質はまた、水に不溶または難溶の金属酸化物および/または他の金属化合物、特にチタン酸化物(TiO2)、亜鉛酸化物(ZnO)、鉄酸化物(例えばFe2O3)、ジルコニウム酸化物(ZrO2)、シリコン酸化物(SiO2)、マンガン酸化物(例えばMnO)、アルミニウム酸化物(Al2O3)またはセリウム酸化物(例えばCe2O3)、対応する金属の混合酸化物、かかる酸化物の混合物、および硫酸バリウムをベースとした無機顔料である。これらの顔料はX線非晶質または非X線非晶質である。これらの顔料としては、ZnOまたはTiO2、特にTiO2をベースとしたものが特に好適である。
顔料は、有利には市販の油性または水性の予備分散液の形態で用いることができる。これらの予備分散液には、分散補助剤および/または可溶化促進剤を有利に加えることができる。
広帯域フィルターとして用いられる顔料は、有利には、表面処理されて(コーティングされて)いてもよい。その目的は、例えば、親水性、両親媒性または疎水性の特性を形成および/または保持するためである。この表面処理は、それ自体は公知の方法によって、顔料に弱親水性および/または疎水性の無機層および/または有機層を提供することにより行うことができる。各種の表面コーティング剤はまた水を含んでいてもよい。本発明の目的において、無機表面コーティング剤は、例えば酸化アルミニウム(Al2O3)、水酸化アルミニウムAl(OH)3または酸化アルミニウム水和物、ヘキサメタリン酸ナトリウム(NaPO3)6、メタリン酸ナトリウム(NaPO3)n、二酸化ケイ素(SiO2)または酸化鉄(Fe2O3)からなる。これらの無機表面コーティングは、単独で、組合せで、かつ/または有機コーティング物質との組合せで生じ得る。
本発明の目的において、有機コーティング物質は、例えば植物性または動物性のステアリン酸アルミニウム、植物性または動物性のステアリン酸、ラウリン酸、ジメチルポリシロキサン(別名:ジメチコーン)、メチルポリシロキサン(メチコーン)、シメチコン(平均鎖長200〜350のジメチルシロキサン単位をもつジメチルポリシロキサンとシリカゲルの混合物)、トリエトキシ(メトキシ)カプリリルシラン、ジフェニルカプリルメチコーンまたはアルギン酸からなる。これらの有機表面コーティングは、単独で、組合せで、かつ/または無機コーティング物質との組合せで生じ得る。
UVの広帯域フィルターとして好適な表面改質された酸化亜鉛粒子および二酸化チタン粒子は、例えばBASF AGからZ-COTE(登録商標) HP1、Z-COTE(登録商標) MAXまたはT-Lite(商標) SF、T-Lite(商標) SF-SまたはT-Lite(商標) Maxの商品名で市販されている。
認可されている市販のUV-Bフィルターの例は、4-アミノ安息香酸、N,N,N-トリメチル-4-(2-オキソボルン-3-イリデンメチル)アニリニウムメチルスルフェート、ホモサレート、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩またはトリエタノールアンモニウム塩、α(2-オキソボルン-3-イリデン)トルエン-4-スルホン酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩またはトリエタノールアンモニウム塩、2-エチルヘキシル 2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(オクトクリレン)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、エチルヘキシル メトキシ-シンナメート、エトキシ化エチル 4-アミノベンゾエート、イソペンチル 4-メトキシシンナメート、2,4,6-(トリアニリノ-p-(カルボ-2'-エチルヘキシル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン(エチルヘキシルトリアゾン)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、3-(4'-メチルベンジリデン)-DL-カンファー、3-ベンジリデン-カンファー、2-エチルヘキシルサリチレート、2-エチルヘキシル 4-ジメチルアミノベンゾエートおよびジメチコジエチルベンザルマロネートである。
認可されている市販の広帯域フィルター、いわゆるUV-ABフィルターの例は、オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3)、ドロメトリゾールトリシロキサン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン-5-スルホン酸およびそのナトリウム塩(ベンゾフェノン-4)、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、酸化亜鉛および二酸化チタンである。
本発明による方法では、使用するUV-Bフィルターおよび/または広帯域フィルター、特にUV-Bフィルターは、UV-B領域に特異的高吸収を有する、好ましくは、A 1%/1cm(1cmの路長で1%濃度溶液)の特異的吸収が少なくとも800(特に少なくとも1000)である物質が好適である。
特に好適な高吸収性のUV-Bフィルターの例は、珪皮酸誘導体、例えばエチルヘキシルメトキシシンナメートまたはイソアミルp-メトキシシンナメート、カンファー誘導体、例えば、3-(4'-メチルベンジリデン)-DL-カンファー、2-フェニル-ベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩もしくはトリエタノールアンモニウム塩、またはトリアジン誘導体、例えばエチルヘキシルトリアゾンまたはジエチルヘキシルブタミドトリアゾンである。とりわけ特に好ましいUV-Bフィルターはトリアジン誘導体、例えばエチルヘキシルトリアゾンまたはジエチルヘキシルブタミドトリアゾンである。
本発明の方法により製造される製剤は、好ましくは、UV-Aフィルターとして、少なくとも1種の高吸収性の物質、例えば2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル、BMDBM、テレフタリデンジカンファースルホン酸(TDSA)、および/またはフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(DPDT)、特に2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルおよび/またはBMDBMを含み、UV-Bフィルターとして、少なくとも1種の高吸収性の物質、例えばエチルヘキシルメトキシシンナメート、イソアミルp-メトキシシンナメート、3-(4'-メチルベンジリデン)-DL-カンファー、2-フェニル-ベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩もしくはトリエタノールアンモニウム塩、エチルヘキシルトリアゾンおよび/またはジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、特にエチルヘキシルトリアゾンまたはジエチルヘキシルブタミドトリアゾンを含む。
上に記載したこれらの製剤は、UV-Aフィルター物質およびUV-Bフィルター物質の他に、広帯域フィルター、例えば二酸化チタンおよび/または酸化亜鉛、好ましくは二酸化チタン、ならびに/あるいは有機広帯域フィルター、例えばメチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールおよび/またはビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンを含むこともできる。
UV-AフィルターおよびUV-Bフィルターのこれらの組合せは、SPFと化粧品組成物および/または皮膚用組成物で用いられるUVフィルター物質の重量分率との比率に関して非常に良好な効率および性能を有しており、すなわち、好ましくは、SPF単位とUVフィルターの質量分率との比率は少なくとも1.5、好ましくは少なくとも2である。
本発明による方法では、格別特に好ましいのは、UV-Aフィルターとしてアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン、特に2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルを使用し、UV-Bフィルターとしてトリアジン誘導体、すなわち対称置換トリアジン誘導体、特に2,4,6-トリアニリノ-p-(カルボン-2'-エチルヘキシル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン(Uvinul T150、BASF)または非対称置換トリアジン誘導体、例えばジエチルヘキシルブタミドトリアゾンを単独で使用するか、あるいは2種類のUV-Bフィルターの混合物を使用することである。
本発明による方法で設定されている少なくとも0.5というUV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和に対するUV-Aフィルターの質量の和の比率は、次式によって表すこともできる:
Σ(mUV-A)/[Σ(mUV-B)+ΣmUV-広帯域)≧0.5
(式中、
UV-Aは個々のUV-Aフィルターの質量であり、
UV-Bは個々のUV-Bフィルターの質量であり、
UV-広帯域は個々の広帯域フィルターの質量である)。
好ましくは、本発明による方法では、UV-Aフィルターの質量の和の、UV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和に対する比率は0.5〜20の範囲、好ましくは0.75〜15の範囲、特に好ましくは0.9〜10の範囲、とりわけ1〜6の範囲である。
製剤中の全UV-Aフィルターの質量の和は通常30重量%以下、好ましくは25重量%以下である。特にこれは0.5重量%〜15重量%の範囲である。
製剤中の全UV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和は通常40重量%以下、好ましくは25重量%以下である。特にこれは0.5重量%〜20重量%の範囲である。
本発明の方法により製造可能な化粧品および/または皮膚用製剤は、通常、少なくとも1種のオイル相を含む担体をベースとして構成される。しかし、親水性置換基を含む化合物を用いる場合には水性ベースのみをベースとする製剤も可能である。したがって、オイル、水中油型および油中水型エマルション、クリームおよびペースト剤、唇および皮膚防御用のスティックマス(stick mass)またはグリース非含有のジェル剤、ならびにスプレー剤およびフォーム剤が考えられる。
好適なエマルションはまた、特に、O/W型マクロエマルション、O/W型マイクロエマルションまたはO/W/O型エマルションであって、これらのエマルションは、DE-A-197 26 121に記載のような転相技術により得ることができる。
添加剤として好適である慣用の化粧品用補助剤は、例えば補助乳化剤、油脂およびワックス、安定剤、増粘剤、生物起源の有効成分、皮膜形成剤、香料、染料、パール剤、防腐剤、顔料、電解質(例えば硫酸マグネシウム)およびpH調節剤である。好適な補助乳化剤は、好ましくは公知のW/O型乳化剤、さらにはO/W型乳化剤であり、例えばポリグリセロールエステル、ソルビタンエステルまたは部分的エステル化グリセリドである。油脂の代表例はグリセリドである;例として挙げることができるワックスとしては、特に蜜ろう、パラフィンワックスまたはマイクロワックスであり、適宜親水性ワックスと組み合わせる。使用可能な安定剤は脂肪酸の金属塩であり、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウムおよび/またはステアリン酸亜鉛などである。好適な増粘剤は、例えば架橋ポリアクリル酸およびその誘導体、多糖類、特にキサンタンガム、グアーガム、寒天、アルギン酸塩およびチロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、さらに脂肪アルコール、モノグリセリドおよび脂肪酸、ポリアクリレート、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンである。生物起源の有効成分は、例えば植物抽出エキス、タンパク加水分解物およびビタミン複合体など意味するものと理解されたい。慣用の皮膜形成剤は、例えば親水コロイド類で、キトサン、微結晶性キトサンもしくは四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−ビニルアセテートコポリマー、アクリル酸系ポリマー、第四級セルロース誘導体および類似の化合物などである。好適な防腐剤は、例えばホルムアルデヒド溶液、p-ヒドロキシ安息香酸またはソルビン酸である。好適なパール剤は、例えばジステアリン酸エチレングリコールなどのグリコールジステアリン酸エステル、また脂肪酸および脂肪酸モノグリコールエステルである。使用可能な染料は、化粧品目的で承認されている好適な物質であって、例えばVerlag Chemie, Weinheim, 1984によって発行されているドイツ研究財団染料委員会(Dyes Commission of the German Research Society)の「Kosmetische Farbemittel」[cosmetic colorants]の刊行物に挙げられているものである。これらの染料は、通常、全混合物に対して0.001〜0.1重量%濃度で用いられる。
抗酸化物質成分の追加が一般に好ましい。よって、使用可能な好ましい抗酸化物質は、慣用のものであるか、化粧品および/または皮膚用途に適した抗酸化物質である。
抗酸化物質は、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびその誘導体、ペプチド(D,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシンなど)およびその誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えばβ-カロチン、リコピン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンとそのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)ならびにその塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、また極く低許容量(例えばpmol〜μmol/kg)のスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-、ヘプタチオニンスルホキシミン)、さらに(金属)キレート剤(例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTAおよびその誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびその誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、パルミチン酸アルコルビル、リン酸Mgアスコルビル、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよび誘導体(例えば、ビタミンE酢酸塩、トコトリエノール)、ビタミンAおよび誘導体(ビタミンAパルミチン酸塩)、およびベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびその誘導体、α-グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアシン酸(nordihydroguaiacic acid)、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、トランス-スチルベンオキシド)である。
また、有利であるのは、例えば茶、ブドウまたは藻類の抽出物などの天然植物性抗酸化剤複合体であるが、また例えばレスベラトロールなどの天然もしくは天然物と同等の個々の物質である。
抗酸化物質は、化粧品および/または皮膚用製剤を酸化から保護する以外に、ヒトの皮膚に抗酸化作用およびアンチエイジング作用を付与し得る。
したがって、本発明の目的においてとりわけ特に好ましいのは、ヒトの皮膚に浸透し、そこで、またある意味で日焼け止めフィルターに相乗して、紫外線によるダメージから、日焼けから、また活性酸素種およびフリーラジカルから皮膚を保護する作用を効果的に示す抗酸化物質である。ビタミンCおよびビタミンEならびにその誘導体がとりわけ特に好ましい。
上述の抗酸化物質(1種または複数の化合物)の製剤中の量は、製剤総重量に対して好ましくは0.001〜30重量%、特に好ましくは0.05〜20重量%、特に1〜10重量%である。
ビタミンEおよび/またはその誘導体を抗酸化物質として用いる場合、それらのそれぞれの濃度を製剤の総重量に対して0.001〜10重量%の範囲から選択するのが有利である。
ビタミンAおよび/またはその誘導体またはカロチノイドが抗酸化物質または抗酸化物質群である場合、それぞれの濃度を製剤の総重量に対して0.001〜10重量%の範囲から選択するのが有利である。
化粧品中の慣用のオイル成分は、例えばパラフィン油、ステアリン酸グリセリル、イソプロピルミリステート、アジピン酸ジイソプロピル、セチルステアリル 2-エチルヘキサノエート、水素化ポリイソブテン、ワセリン、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、微結晶ワックス、ラノリンおよびステアリン酸である。しかしこの事例は例示であって、すべてを網羅しているものではない。
さらに本発明の目的においては、各種の活性機能を有する天然および/または天然物と同等のおよび/または合成の有効物質を製剤に加えることができる。例えば、皮膚を引締め、あるいは循環を促進するカフェイン、セルフタンニングを目的としたジヒドロキシアセトンおよび/またはエリトルロース、皮膚を鎮静させるビサボロールおよび/またはパンテノール、ならびに/あるいは保湿用(潤い付与)物質、皮膚を滑らかにする物質、特に皮膚老化を防ぐ有効物質、例えばビタミンAおよび/またはその誘導体、植物抽出物または他のタンパク質様物質である。
本発明の目的における化粧品および/または皮膚用製剤の追加成分は付加機能、例えば装飾化粧品における皮膚の染色、また製品そのものの染色を発揮するものであってもよい。この場合、一般に、顔料様の油溶性および/または水溶性化粧品用カラー付与原料が用いられる。
補助剤および添加剤の総割合は、組成物に対して1〜80重量%、好ましくは6〜40重量%であり、非水性画分(「有効物質」)は20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%とすることができる。組成物は、それ自体は公知の方法で、すなわち例えばホット、コールド、ホット−ホット昇温/コールドまたはPIT乳化によって製造することができる。これは純粋な機械的プロセスであって、化学反応はない。
したがって、本発明の方法によって得られる組成物は、特に液体、ペーストまたは固体の形態、例えば油中水型クリーム、水中油型クリームまたはローションの形態、エアロゾルおよびポンプフォーム剤、フォームクリーム剤、ジェル剤、オイル、グリーススティック剤、パウダー、スプレーまたはアルコール性水性ローション剤とすることができる日焼け止め剤である。
最後に、使用するUVフィルターを組合せた系全体で安定しているならば、紫外線領域で吸収があり、それ自体は公知の追加物質を加えることができる。
さらに本発明は、少なくとも1種のUV-Bおよび/または広帯域フィルターを含む化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高めるためのUV-Aフィルターの使用であって、完成化粧品および/または皮膚用製剤中、UV-Aフィルターの質量の和の、UV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和に対する比率が少なくとも0.5、好ましくは0.75〜15の範囲、特に好ましくは0.9〜10の範囲、とりわけ1〜6の範囲である前記使用を提供する。
この使用における好ましいUV-Aフィルターと、好ましい実施形態の種々の他のパラメーターおよび成分は、本明細書の前半部分に既に記載してある。
さらに本発明は、少なくとも1種のUV-Aフィルターおよび少なくとも1種のUV-Bフィルターを含み、必要に応じて追加の化粧品有効成分、補助物および添加剤を含む、日焼け止め化粧品および/または皮膚用製剤であって、UV-Aフィルターの質量の和の、UV-Bフィルターの質量の和に対する比率が少なくとも1であり、かつ製剤が広帯域フィルターを含まない、前記製剤を提供する。
好ましいUV-AフィルターおよびUV-Bフィルターは、化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高めるための本発明による方法の記述に関連し、上記で既に説明してある。
同様に、広帯域フィルターに関しても上で既に説明しており、化合物を定義している。
特に好ましいのは、UV-Aフィルターとして高吸収性物質、例えば2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル、BMDBM、テレフタリデンジカンファースルホン酸(TDSA)またはフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(DPDT)、好ましくは2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルまたはBMDBM、特に2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルを含み、UV-Bフィルターとして高吸収性物質、例えばエチルヘキシルメトキシシンナメート、イソアミル p-メトキシシンナメート、3-(4'-メチルベンジリデン)-DL-カンファー、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸および/またはそのナトリウム、カリウムまたはトリエタノールアンモニウム塩、エチルヘキシルトリアゾンまたはジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、好ましくはエチルヘキシルトリアゾンまたはジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、特にエチルヘキシルトリアゾンを含む、日焼け止め化粧品および/または皮膚用製剤である。
本発明による製剤中のUV-Aフィルターの質量の和のUV-Bフィルターの質量の和に対する比率は少なくとも1である。好ましくは、その比率は1〜10であり、特に1〜8である。
本発明を以下の実施例により説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
実施例1
相Aの成分(表1を参照)を80℃に加熱した。相Bの成分(表1を参照)を同様に約80℃に加熱し、80℃で相A中に撹拌しながら入れ、均質化した。この2種類の相の混合物を撹拌しながら約40℃に冷却した。約40℃で、相C(表1)を加えた。混合物を再度短時間で均質化し、次いで、撹拌しながら室温まで冷却した。
Figure 2009541255
実施例2〜20および比較例C1およびC2
表2に示した以下の実施例を実施例1と同様にして製造した。
Figure 2009541255
それぞれのUVフィルター物質の数値データは重量%である。

Claims (6)

  1. 少なくとも1種のUV-Bおよび/または広帯域フィルターを含む化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高める方法であって、その製剤の製造時に少なくとも1種のUV-Aフィルターを添加することを含み、化粧品および/または皮膚用最終製剤中、UV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和に対するUV-Aフィルターの質量の和の比率を少なくとも0.5に設定する、前記方法。
  2. UV-Aフィルターの少なくとも1種が光安定性有機UV-Aフィルターまたは光安定化有機UV-Aフィルターである、請求項1に記載の方法。
  3. 使用するUV-Aフィルターがアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンであり、使用するUV-Bフィルターがトリアジン誘導体である、請求項1または2に記載の方法。
  4. UV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和に対するUV-Aフィルターの質量の和の比率が0.5〜20の範囲である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 少なくとも1種のUV-Bおよび/または広帯域フィルターを含む化粧品および/または皮膚用製剤のサンケア指数を高めるためのUV-Aフィルターの使用であって、化粧品および/または皮膚用最終製剤中、UV-Bフィルターおよび広帯域フィルターの質量の和に対するUV-Aフィルターの質量の和の比率が少なくとも0.5である、前記使用。
  6. 少なくとも1種のUV-Aフィルターと少なくとも1種のUV-Bフィルターを含み、さらに追加の化粧品有効成分、補助物および添加剤を含んでいてもよい日焼け止め化粧品および/または皮膚用製剤であって、UV-Bフィルターの質量の和に対するUV-Aフィルターの質量の和の比率が少なくとも1であり、かつ製剤が広帯域フィルターを含まない、前記製剤。
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