本発明による第1実施例は、添付図面の図1〜図4に示すように、比較的少量の遺骨粉などを溶融して舎利に成形するための装置として利用されるために、最適モジュールで構成される。この装置は、本体100と、その本体100の内部に収容される溶融部400と、前記溶融部400前面側下端に備えられる採集部500と、溶融部400の一側に備えられる塑性加工部200と、作業者が直接遺骨粉を溶融処理するための携帯用ガストーチ310の点火を制御する点火部300とから構成される。
前記本体100は、本発明による舎利製造装置のハウジングに当たるもので、図1に示すように、本体100の前面側に作業者の両腕が進入することができる投入口110を左右両側にそれぞれ構成し、前記両側投入口110の間に透視窓120を形成する。
前記透視窓120は遺骨分の溶融過程の際に発生する有害な光または強烈な光などを本体100の内側から遮断して、作業者の視神経を保護すると同時に、本体100の内部での遺骨粉溶融過程または冷却及び塑性過程などを視覚的に確認して作業するための構成である。
一方、前記本体100の一側面には遺骨粉、またはその他の移動可能な採集部500などを投入するか引き出すこと、あるいは本体100の内部掃除などを容易にするために、本体100の内部の開閉が可能なドア130を備える。
さらに、本体100の他側面下端に、ガスを本体100に供給するためのガス供給口142と前記ガス供給口142を通じて供給されるガスと適正混合比で混合するための酸素を供給する酸素供給口143を備え、溶融部400の内部に冷却水を流入させるための冷却水流入口140を備え、流入した冷却水が溶融部400を循環してから本体100の外へ排出されるようにするための冷却水流出口141を備える。
また、前記本体100の背面側には、ガス容器及び酸素容器などを据え置いて固定するためのガス容器固定板150が備えられるので、前記ガス供給口142及び酸素供給口143と配管またはその他のホースなどの連結手段を介して連結できるようにする。
一方、前記本体100の上端部側に通気口160を形成し、その通気口160を通じて、本体100の内部で発生する燃焼ガスなどが円滑に排出されるようにファン170を備える。前記ファン170を駆動させるためのモーターなどは公知のもので、図面には示されていない。
前記溶融部400は、図1から図4に示すように、塑性加工部200の一側に固定されるもので、前記遺骨粉を点火部300の制御によって点火される携帯用ガストーチ310を用いて、高温に加熱溶融して流下するようにするとともに、本体100の前面部下端に備えられる採集部500によって固形化した遺骨粉、つまり舎利を収得するようにする構成である。
このような溶融部400は、その上面が“V”字形の溝を形成してなる誘導溝410が長手方向に長く形成され、溶融部400の一側に冷却水が流入するための流入口420と冷却水が流出するための流出口430がそれぞれ備えられ、冷却溶融部400の内部を循環し、携帯用ガストーチ310によって加熱される溶融部400を冷却させるようにする。
一方、前記溶融部400は、液状遺骨分の自由な流動のために、前面側より後面側が高く構成されることが好ましい。
前記採集部500は、前記溶融部400の誘導溝410に沿って流動し、遺骨粉を点火部300の携帯用ガストーチ310で加熱、溶融させて収得する液状溶融液が誘導溝410から下方に落下して採集されるようにするためのものである。
このような採集部500の内部には、粉状のパウダーを収容し、前記溶融部400から液状で流下する遺骨粉が採集部500のパウダーと接触すれば、丸形に凝集するので、舎利形態を得ることができることになる。
すなわち、このような現象は、まるで水を小麦粉に落としたとき、水の凝集力によって丸形に凝集しながらも、その外表面に小麦粉が表面塗布処理される現象を利用したものである。
前記塑性加工部200は、前記溶融部400によって溶融処理され、溶融部400の下端側の採集部500で球形の舎利を得た後、その舎利を塑性加工するためのもので、図面に示すように、本体100の内部一側に左右に複数が等間隔で離隔され、ガスなどを供給、点火するトーチ210を備えて、球形の舎利形態を持つ遺骨粉の外表面を加熱、塑性するようにすることが好ましい。
このように塑性加工を行えば、舎利の表面が壊れるかまたは亀裂が生じる現象を防止することができる。
前記点火部300は、携帯用ガストーチ310を据え置くためのもので、作業者が前記溶融部400に位置する遺骨粉を加熱、溶融させるとき、前記携帯用ガストーチ310の点火を制御するための手段である。
以下、前記のような構成の第1実施例による舎利製造装置によって舎利を製造する過程を説明する。
まず、前記第1実施例の装置を利用して舎利を製造するに先立ち、死体を火葬処理して得られる遺骨粉を水と一定配合比で混合して練る過程を経る。
このように練る理由は、遺骨分の質量がかなり小さいため、作業者が携帯用ガストーチ310で前記遺骨粉に直接火気を提供する場合、前記遺骨粉が飛散する現象が発生して、所望の溶融作業が不可能になるので、これを防止するためのものである。
このように、水と一定の混合比で混合処理して練られた遺骨粉を前記溶融部400の上面側に形成される誘導溝410においた状態で、作業者は携帯用ガストーチ310を点火部300の制御によって点火した後、前記誘導溝410に置かれた遺骨粉を加熱することになる。
この際、加熱温度は通常遺骨分の溶融が可能な1700℃程度の温度範囲であることが好ましい。
一方、前記溶融部400は、携帯用ガストーチ310から提供される火気によって加熱処理されて高温を維持することになるので、冷却処理のために別途のラインを通じて、つまり本体100の側面に備えられた冷却水流入口140を通じて冷却水が流入した後、溶融部400の側面に備えられた流入口420を通じて、溶融部400の内部を循環した後、流出口430と本体100の冷却水流出口141を通じて排出、循環されるようにする。
このように加熱される遺骨粉は、加熱火気などによって飛散しないで溶融処理されて液状に相変換され、前記勾配付き誘導溝410に沿って下方に誘導され、溶融部400の前面側下端に備えられた採集部500側に落下する。
前記採集部500の内部には細かい粉末状態のパウダーを内蔵しているので、前記溶融処理された液状遺骨粉が採集部500に落下するとき、前記パウダーと接触し、パウダーが液状遺骨粉をくるんで球形をなすことになる。
このように、落下する液状遺骨粉は一定流量の範囲内で持続的に落下するが、ゲル状の一定粘度を持っているので、採集部500に落下する一定流量の液状遺骨粉の外表面にパウダーが塗布処理される現象によって、サイズは多様であるが一様に球形の舎利を得ることができるものである。
一方、前記の採集部500に落下して球形の舎利を得ることになれば、その舎利の物性を強化するために、つまり易しく割れるか亀裂が生ずる現象を防止するために、採集部500の側面に備えられた塑性加工部200に前記舎利を位置させた後、適正温度で加熱して塑性加工処理した後、完成された舎利を得ることができるものである。
本発明の第2実施例は、死体を火葬して得られる遺骨粉を予め溶融処理した後、液状の遺骨粉から球形の舎利を製造する装置を開示するもので、図5〜図13に示されている。
このような第2実施例による舎利製造装置は、フレーム1と、メーンホッパー2と、“U”字形のハウジング3と、溶融状態で供給される液状遺骨粉をカットするためのカッティング部4と、複数の溝50が形成され、前記カットされる液状遺骨粉を誘導する回動ドラム5と、前記回動ドラム5を回動させるための手段としてのモーター6とからなる。
前記フレーム1は、ほぼ長方形のもので、4角部に支持部10が形成され、前記支持部10の間には、連結部11が前記フレーム1の上下側の前後に備えられ、中間には連結部11が前記フレーム1の左右両側のいずれか一側に形成され、他側には、コントローラー14、センサー15及び電源スイッチ16が備えられたボード板12が形成され、前記フレーム1の最上端には装着板13が形成されている構造である。
すなわち、前記連結部11は後述するカッティング部4またはモーター6などをメーンフレーム1に固定するための機能をするもので、前記連結部11はその固有の機能をするものであれば、どんな形態であっても本発明に属するものである。
前記メーンホッパー2は、前記装着板13に孔を穿孔して結合するもので、熔接処理するかその他の固定手段で着脱可能にすることも可能である。前記メーンホッパー2は、火葬処理された死体の遺骨粉を溶融処理し、溶融した液状遺骨粉を製造した後、前記遺骨溶融液を注入することができるように構成したものである。
好ましくは、前記溶融した遺骨液が前記メーンホッパー2に注入されるとき、熱損失によって固体化することを防止するために、前記メーンホッパー2の内側に熱線層20を形成することで、遺骨液を注入する過程でも遺骨液の熱損失を防止するようにすることが好ましい。
前記ハウジング3は、ほぼ“U”字形のもので、具体的に前記メーンホッパー2の下端から所定間隔を置いて形成され、上板31に補助ホッパー30が形成される。前記補助ホッパー30の位置は前記メーンホッパー2の位置と一致するようにし、両側には切開孔32が形成され、前記切開孔32の一側下端には吐出口33が形成される。このように構成されたハウジング3を前記フレーム1に固定するために、中間一側に形成された前記連結部11とボード板12の内側にハウジング3を熔接処理して固定する。
好ましくは、前記ハウジング3の両側に形成された切開孔32には固定部材34が形成され、前記固定部材34の下端には前記回動ドラム5が前記駆動プーリー60の軸と連結されており、前記固定部材34の上端には回動取っ手35が形成され、前記回動取っ手35の回動によって前記回動ドラム5とハウジング3の間の間隔調節ができるようにしたものである。
また、前記ハウジング3の上板31を着脱可能にすることにより、ハウジング3の内部の補修及び洗浄を容易にすることができる。
前記カッティング部4は、プレート40、シリンダー41、ピストン42、及び切断刃43で構成される。具体的に、前記プレート40は前記補助ホッパー30の上側に位置し、前記プレート40の一側が前記支持部10と上側連結部11に固定され、前記プレート40の上部にはシリンダー41とピストン42が備えられ、前記ピストン42の端部には切断刃43が備えられる構造である。前記ピストン42は、前記コントローラー14とセンサー15の調整によって、シリンダー41の内側での移動間隔が調整できるようにし、前記ピストン42の端部に形成された切断刃43によって、前記メーンホッパー2に注入された遺骨液が補助ホッパー30に落下する前にカットできるように、前記ピストン42を前記メーンホッパー30の間の適正な位置で出入可能にし、その時間間隔は前記コントローラー14とセンサー15の調整によって調整できるようにしたものである。
前記回動ドラム5は後述するモーター60によって回動するようにし、具体的には、前記ハウジング3内に位置し、外周面にスクリュー形状の複数の溝50が形成されている。
前記モーター6の駆動によって、前記回動ドラム5の一側に、つまり前記ハウジング3の外側に備えられた駆動プーリー60と連結されているメーンプーリー61とベルト62が駆動され、前記駆動プーリー60が駆動されることによって前記回動ドラム5が回動する。モーター6は前記下側連結部11に固定結合されるように構成される。
前記本発明の第2実施例による舎利製造装置を利用して球形の舎利を製造する過程を説明すれば次のようである。
まず、前記メーンホッパー2に、予め別途の溶融装置等によって溶融させてなった遺骨液、つまり約1500℃で溶融した遺骨液を注入することにおいて、前記コントローラー14とセンサー15を操作することで、前記切断刃43の出入、つまりシリンダー41にピストン42が出入する時間間隔を調整して、使用者が望む時間間隔をセットすることになる。
このようにセットする理由は、遺骨液をカッティングして真円形の舎利を製造することにおいて、前記切断刃43の出入時間の間隔によって舎利のサイズを調整することができるからである。
前記のように、コントローラー14とセンサー15を調整した後、電源スイッチ16の操作によって電源を供給すれば、前記メーンホッパー2の内側に備えられた熱線層20が1200℃を維持する。このような状態で、前記メーンホッパー2に遺骨液を注入すれば、前記遺骨液が補助ホッパー30に落下し、この際、一定間隔でピストン運動するピストン42が、前記メーンホッパー2から注入された遺骨液を補助ホッパー30に落下させる前に、前記ピストン42の端部に備えられた切断刃43でカットすることになる。
このように、カットされる遺骨液は所定間隔で前記回動ドラム5のスクリュー形状の溝50に順次一定間隔で落下して、溝50に安着することになる。
この際、モーター6の駆動によってメーンプーリー61が駆動し、これによってベルト62で連結された駆動プーリー60が駆動されることにより前記回動ドラム50が回転運動し、このように回転運動によって落下した前記遺骨液は室温で徐々に冷却しながら真球形の舎利に製造され、前記スクリュー形状の溝50に沿って回動し、前記回動ドラム5の後半部に移動すれば、結局前記回動ドラム5の端部に到逹することになり、前記ハウジング3の一側下端に備えられた吐出口33を通じて吐出され、このように吐出された舎利は真円形に完成される。
一方、前記本発明の回動ドラム5が損傷するか、またはその他洗浄が必要な場合には、前記上板31に締結されたネジをハウジング3から分離させて解放することにより、前記回動ドラム5の補修及びその他の洗浄だけでなく、回動ドラム5の取り換えも可能にしたものである。
一方、長期間にわたる使用の際、前記回動ドラム5の外周面形成された溝50に遺骨液の異物がついていることにより、遺骨液が舎利に製造される過程で、溝50に沿って玉、つまり固体化した遺骨液の移動が円滑でなく、さらに前記ハウジング3と回動ドラム5の間の間隔、例えば直径の大きい舎利を製造するためには、ハウジング3の内側面と回動ドラム5の外側面の間の間隔調節が必要であり、また、長期間使用によって減少したベルト62の張力、または回動ドラム5とハウジング3の間の間隔を調節するために、ベルト62の調節が必要である。このために、前記回動取っ手35を回動させれば、前記固定部材34が上下にスライドすることにより、回動ドラム5とハウジング3の間の間隔調節を容易に行うことができる。
本発明の多様な変形、追加及び置換が可能である。したがって、本発明の前述した実施例に限定されず、以降の特許請求の範囲とともに等価物の全範囲によって限定される。