JP2009536822A - 飲料保存剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】微生物の成長を阻止する天然保存剤及び/又は保存剤システムを提供すること。
【解決手段】本発明は、飲料又は食物中のカビ、酵母及び/又は細菌から選択された微生物の成長を遅延、維持、抑制及び/又は減少させるために、保存剤として使用する、及び/又は保存剤システムの一部として使用することができる少なくとも1つのサポニン含有抽出物に関する。
【選択図】 なし

Description

[001] 本出願は、参照によりあらゆる意味で全体を本明細書に組み込むものとする2006年5月12日出願の米国仮特許出願第60/799,641号に対する優先権を主張する。
[002] 本発明は、保存剤に関し、また、カビ、酵母及び細菌から選択される少なくとも1つの微生物の成長を阻止及び/又は減少させるのに効果的な量で保存剤として使用される少なくとも1つのサポニン含有抽出物を含む組成物に関する。また、本発明は、少なくとも1つのサポニン含有抽出物及び少なくとも1つの付加保存剤を含む保存剤システムに関し、保存剤システムは、単独で使用される少なくとも1つのサポニン含有抽出物又は少なくとも1つの付加保存剤と比較した場合に、カビ、酵母及び細菌から選択された少なくとも1つの微生物の成長の阻止及び/又は減少の向上を示す。
[003] 飲料の微生物腐敗は、今日の飲料産業の関心事である。飲料は、pH、栄養素分(例えば、果汁、ビタミン又は微量栄養素分)、炭酸レベル、ブリックス、水質(例えば、アルカリ性及び/又は硬度)、及び保存剤などの飲料の固有の要素に応じて、微生物腐敗に対する感度の程度が様々である。腐敗事象は、微生物が飲料の固有の要素を克服し、成長できる場合に生じる。これらのハードルを克服する微生物の能力は、特に、初期汚染レベル、温度、及び、炭酸ソフトドリンクの場合には、炭酸の損失に対する飲料の包装の完全性に影響されることがある。
[004] 微生物腐敗は、1つ又は複数の酵母、細菌及び/又はカビの微生物から発生することがある。例えば、酵母及び細菌は、果実飲料、茶、コーヒー、強化水などの炭酸及び非炭酸飲料を腐敗させることができる。酵母及び特定の細菌は嫌気性成長する能力を有するので炭酸飲料内で成長することができるが、カビは好気性代謝に限定されるので、成長しない。M.Stratford他のFruit Juices, Fruit Drinks, and Soft Drinks, In The Microbiological Safety & Quality of Food(B.M.Lund、T.C. Baird−Parker及びG.W.Gould編集、Aspen Publishers、2000年)参照。通常、酵母による腐敗は、気体とエタノールの発酵作用、さらに沈降、異臭及び臭気、及び混濁又は乳化安定度の損失として現れる。細菌は、異臭及び臭気を生成し、沈降を伴う傾向がある。一方、カビは低酸素環境では生き延びるが、通常は成長することができず、従って炭酸は減少するが、炭酸ソフトドリンクは腐敗しない。しかし、非炭酸飲料ではカビ腐敗は発生し、カビ菌糸体の成長後に、浮遊する小球、凝集塊又は表面の薄膜によって明らかになることがある。
[005] 一般的な飲料では、サッカロミセス、チゴサッカロミセス、カンジダ、及びデッケラ種などの酵母が、腐敗発生の原因であることが多いが、乳酸菌、ロイコノストック属、グルコノバクタ属、及びジモモナス種などの好酸性細菌、及びペニシリン及びアスペルギルス種のようなカビも、低温充填飲料を腐敗させる場合ある。脂環桿菌属などの好酸性好熱性細菌の胞子、及びByssochlamys及びNeosartoryaの耐熱性カビの胞子は低温殺菌を生き延びることができ、スポーツ飲料及び茶などの非炭酸高温充填製品を腐敗させることがある。包装された水もカビが成長しやすい。
[006] 飲料の微生物腐敗に対する防御は、化学的保存剤及び/又は処理技術を使用することによって達成することができる。例えば、高温充填、トンネル低温殺菌、超高温処理(UHT)又は低温殺菌後の無菌包装、及び/又は低温殺菌後の飲料の冷却である。通常、pHが4.6未満の飲料は、製品が再汚染されないように、化学的に保存加工し、熱処理し、及びパッケージに充填することができる。例えば、化学的保存剤の低温充填又は低温殺菌後の低温充填のようなプロセス技術を使用して、このタイプの飲料を保存することができる。同様の方法で、この同じ飲料を、高温充填、トンネル低温殺菌、低温殺菌後の無菌充填のような非保存技術を使用して処理することができるし、また飲料を冷却する必要がある場合もある。すなわち低温殺菌ステップ後に冷却する。4.6以上のpHを有する飲料は、超高温を使用した後に、容器に無菌充填するか、製品の密封容器をレトルト処理して、胞子が破壊されるように処理しなければならない。
[007] 酸性で保存性の炭酸及び非炭酸ソフトドリンク用の現在の保存システムは、弱酸保存剤(例えば、安息香酸及び/又はソルビン酸)に頼っている。安息香酸及びソルビン酸(及びその塩)は、幾つかの例外はあるが、酵母、細菌及びカビを効果的に抑制する。飲料中の弱酸は、解離形と非解離形の間で平衡した状態で存在し、これは酸の解離定数(pKa)及び飲料のpHに依存する。安息香酸のpKaは4.19であり、ソルビン酸のpKaは4.76である。特定の酸のpKaより飲料のpHが低いと、平衡状態は非解離形へと押しやられる。非解離形は、微生物に対してより有効であり、従って弱酸保存剤は低いpH範囲で最も効果的であり得る。弱酸の保存特性は、飲料にキレート化合物を添加することによって強化することができる。例えば、飲料に添加される一般的なキレート化合物としては、エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム(EDTA)や例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウム(SHMP)のような1つ又は複数のポリ燐酸塩が挙げられる。果汁、ビタミン及び/又はミネラルを含む飲料などの、高栄養分の非炭酸製品では、弱酸は、保存剤エンハンサと組み合わせて使用すると、抑制を加える可能性が高くなる。
[008] しかし、弱酸保存システムには限界がある。微生物による遺伝的適応及びその後の抵抗が、最大の関心事の1つである。P.Piper他のWeak Acid Adaptation:The Stress Response that Confers Yeasts with Resistance to Organic Acid Food Preservatives(147 Microbial、2635−2642(2001))参照。チゴサッカロミセス−バイリィ、デッケラ−ブルクセレンシス、カンジダ−クルセイ及びサッカロミセス‐セレビジエなどの特定の酵母は、弱酸保存剤が存在しても、EDTA又はSHMPの同時存在に関係なく、弱酸保存剤に抵抗して成長できるようにする特定の遺伝子を有する。グルコノバクタ種などの一部の細菌も、保存剤に抵抗性があると考えられる。この抵抗を克服するのに必要な弱酸のレベルは、使用レベルの通常の限界をはるかに超えることが判明している。保存された茶、果汁を含む飲料、及び炭酸飲料の腐敗は通常、保存剤に抵抗性のある酵母による。
[009] 弱酸は、高レベルで使用されると喉又は口に熱傷を与えることも知られている。これが許容可能な特定の保存性飲料もあるが、この知覚作用は往々にして否定的に考えられている。また、非政府組織及び幾つかの国際的行政当局は、飲料及び食物に弱酸性保存剤を使用することに関して懸念を示している。
[010] また、低酸飲料(すなわち、pH≧4.6)の他のプロセス技術には限界がある。このような低酸飲料は、フロストリジウム−ボツリヌム及びバチルス−セレウスの胞子を十分に破壊するために、熱処理しなければならない。このようなプロセスの例はUHT及びレトルト処理を含む。このような処理後も、製品は、処理後の汚染を防止するような方法で扱わなければならない。しかし、研究によると、これらの様々な処理技術を生き延びることができる微生物の胞子を形成する様々な菌株がまだある。そのために、これらの処理技術は、腐敗の可能性を消さないことがある。
[011] 飲料を保存する機能を有するだけでなく、健康上の利点を与えることもできる天然保存剤が、消費者には望ましい。天然に分類できる保存剤によれば、また、生鮮保存性の保存剤を含まない飲料を高温充填する必要がなくなる。それ故、当技術分野の上述した限界の少なくとも1つを解決するために、微生物の成長を阻止する天然保存剤及び/又は保存剤システムを提供することが望ましい。
[012] 本発明の発明者は、飲料及び/又は食物中のカビ、酵母及び/又は細菌から選択される微生物の成長を阻止及び/又は減少させるために、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を、保存剤として、及び/又は保存剤システムの一部として使用できることを発見した。
[013] 一実施形態では、本発明は少なくとも1つのサポニン含有抽出物である飲料又は食物保存剤に関し、少なくとも1つの抽出物は、カビ、酵母及び細菌から選択される微生物の成長を阻止及び/又は減少させるのに効果的な量だけ存在する。
[014] 別の実施形態では、本発明は少なくとも1つのサポニン含有抽出物及び少なくとも1つの付加保存剤を含む保存剤システムに関し、保存剤システムは、少なくとも1つのサポニン含有抽出物又は少なくとも1つの付加保存剤が単独で使用される場合と比較した場合に、カビ、酵母及び細菌から選択された少なくとも1つの微生物の成長の阻止及び/又は減少する力が増すことを示す。
[015] 以上の一般的説明と以下の詳細な説明は両方とも例示的で説明的なものにすぎず、特許請求の範囲にある本発明を限定するものではないことを理解されたい。
[027] 本発明は、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を含む保存剤組成物に関し、保存剤組成物は、飲料又は食物中のカビ、酵母及び細菌から選択される少なくとも1つの微生物の微生物安定性を達成する。その結果、この飲料及び/又は食物の組成物は、シロップの低温殺菌、飲料の高温充填、又は従来レベルの弱酸保存剤の飲料への混合など、微生物の成長を阻止及び/又は減少させるためのさらなる処理技術を必要としない。この飲料又は食物の組成物は、従来レベルの保存剤を必要とせず、天然保存剤を使用することができるので、本発明の組成物は、高レベルの保存剤に伴う異臭を最小限に抑え、抗菌薬耐性を招く従来の保存剤システムへの依存性を軽減し、少なくとも1つの天然保存剤を使用し、従来の保存剤のレベルを低下させることができる。
[028] 本発明の以上の一般的説明及び以下の詳細な説明は、例示のために、飲料組成物との関連で説明する。本発明の発明者は、本明細書で説明する実施形態が、例えば、人間が消費する食物及び動物が消費する食物のような食物、化粧品、及び薬品組成物などの他の組成物にも使用することができると想定している。従って、本発明には、特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある限り、本発明の変更及び変形が含まれるものとする。
[029] 少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、微生物の増殖に対して、例えば、飲料などの保存剤として使用することができ、その結果、カビ、酵母及び細菌から選択された微生物を初期接種した後の飲料の微生物安定性を維持することが発見されたのは驚きであり、予想外であった。本明細書において、「微生物学的安定性」又は「微生物安定性」又は「微生物抑制」とは、飲料又はモデル飲料中の微生物接種物に0日から28日まで有意の増減がない、すなわち0日から28日までに1.0 log以下の増加又は1.0 log未満の増加で静止状態を維持する、又は微生物生存度の1.0 log以下の減少を意味する。本明細書で使用する「長期間微生物安定性」又は「長期間微生物抑制」とは、飲料又はモデル飲料中の微生物接種物の生存度が0日から60日まで有意に増減しない、すなわち0日から60日までに1.0 log以下の増加又は1.0 log未満の増加で静止状態を維持する、又は微生物生存度の1.0 log以下の減少を意味する。「微生物の減少」とは、0日の時点又は既知の接種物レベルと比較して、28日以内における微生物接種物の個体数減少が1.0 logCFU/mlを超えることを意味する。「高度微生物の減少」とは、28日又は60日以内に微生物接種物が完全に減少することを意味する。
[030] 本明細書で使用する「飲料」又は「飲料組成物」という用語は、人間又は動物が消費するのに適切な液体飲料を意味する。例えば、栄養飲料、フレーバー水、果実スムージー、スポーツ飲料、果汁(例えば、ジュース飲料及び100%果汁)、炭酸ソーダ/ジュース、シェーク、プロテイン飲料(例えば、乳製品、大豆、米又はその他)、食事の代用品、飲む乳製品ヨーグルト、飲む大豆ヨーグルト、茶、コーヒー、コーラ飲料、強化水、21C.F.R.§113で規定されているような低酸飲料、21C.F.R.§114で規定されているような酸性飲料、シロップ、強壮剤、スカッシュなどの希釈可能な飲料、健康飲料、機能性飲料(例えば、栄養補助食品)、ネクタ、トニック、オルチャータ(すなわち飲料にした野菜及び/又は米の成分)、冷凍炭酸飲料及び冷凍非炭酸飲料などの飲料が挙げられるが、これに限定されない。
[031] 本明細書で使用する「食物」とは、固体又は半固体食物などの可食性食品を意味する。冷凍したアイスクリーム又はデザート、ヨーグルト、ベビーフード/小児用食物、フルーツレザー/ロールアップ、乳製品ヨーグルト、大豆ヨーグルト、グラノーラバー/スナック、クラッカー、フルーツバー、エネルギーバー、栄養バー、歯磨き、及び微生物汚染の結果として腐敗することがある任意の他の可食性組成物のような食品があるが、これに限定されない。
[032] サポニン含有抽出物
[033] 本発明の発明者は、特定レベルの少なくとも1つのサポニン含有抽出物を飲料又は食品の保存剤として使用できること、特定レベルの少なくとも1つのサポニン含有抽出物をこれ以外の少なくとも1つの付加保存剤と組み合わせて飲料又は食品の保存剤として使用できることを発見した。サポニンは、自然に発生する配糖体の一種であり、主に植物界に見られる。これは糖鎖単位と結合した非炭水化物アグリコンを含む。サポニンは2つのグループ、すなわちステロイドサポニンとトリテルペンサポニンに分類される。これまでに100を超えるステロイドサポニン、及びさらに多数のトリテルペンサポニンが同定されている。K.Hostettmann及びA.MarstonのSaponins(ケンブリッジ大学出版局、1995)。
[034] サポニン含有抽出物は、例えば、大豆、豆類、エンドウ豆、オート麦、ナス属及びネギ属、トマト、アスパラガス、茶、ピーナツ、ほうれん草、テンサイ、ヤムイモ、ブラックベリー、甘草、桜草の根、セネガ根、キラヤ、ユッカ、及びカスミソウから抽出することができるが、これに限定されない。市販されているサポニン含有抽出物は、通常、ユッカ−シジゲラ(Yucca schidigera)などのユッカ及びキラヤ−サポナリア(Quillaja saponaria)などのキラヤから抽出される。
[035] ユッカ−シジゲラは、米国南西物及びメキシコ北部の野生の植物である。キラヤ−サポナリアは、チリの乾燥地方などの南米で見られる樹木である。研究によると、サポニンは、通常、消化管で吸収されず、従って深刻な毒性問題に至らず、サポニンの経口毒性は低いと推定されている。Price他のChemistry and Biological Significance of Saponins in Foods and Feedingstuffs(26 CRC Crit.Rev.Food Sci.Nutr.27−135(1987))。本発明によると、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を1つの発生源又は複数の発生源から抽出することができる。さらに、少なくとも1つのサポニン含有抽出物は、ステロイドサポニン及びトリテルペンサポニン、及びその混合物から選択することができる。
[036] サポニン含有抽出物は特定の有利な特性を有し、米国特許第4,986,994号で使用されているような発泡剤、米国特許第5,503,766号及び第6,214,349号で使用されているような界面活性剤、米国特許第5,804、239号で使用されているような食物香味剤、米国特許第6,734,157号で使用されているような衛生的拭き取り用布の作用因子、及び米国特許公開第2004/0096527号で使用されているような薬品としての用途を有することが知られている。また、日本特許公開第2003009832号は、保存向上剤、特に細菌胞子の新芽成長の阻止に関し、ムクロジ、セイヨウトチノキ及びアスパラガスから選択されるサポニン草木からの抽出物を活性剤として含む保存性向上剤を教示している。
[037] サポニン含有抽出物は様々な容量で使用されてきたが、本発明の発明者は、驚いたことに、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を、従来の保存剤システムの代わりに及び/又は既知の保存剤と組み合わせて使用して、微生物安定性、微生物の減少、又は向上した安定性又は減少を維持する、又は微生物安定性を向上させることができること、さらに、従来の保存剤システムのレベルを低下させるために使用できることを発見した。このことは、飲料及び飲料システムにおいて、従来の弱酸保存剤システムを使用した場合より多くの酵母細胞が死滅すること(例えば、28日以内に1.0 log及び/又は2.0 logCFU/mlの減少)、サポニンがない場合には弱酸性保存剤入り飲料又は飲料システム中で成長する保存剤耐性酵母(チゴサッカロミセス及びカンジダ−クルセイ)を阻止すること、及び、これらの同じシステム中での細菌増殖を阻止すること(28日以内で1.0 logCFU/ml未満の増加)によって実証されている。
[038] サポニンの抗微生物性は、サポニン分子と、酵母などの細胞膜のかなりの部分を含む膜ステロールとの相互作用によると推測される。細菌膜はコレステロールが少なく、そのためサポニンの効果に対して耐性があるが、細菌細胞膜の脂肪酸組成物もサポニンのターゲットになり得ることが判明している。細菌に対するサポニンの主要な効果は、膜を破壊し、タンパク質及び酵素を漏出させることである。Hoagland他のEffecf of Alfalfa Saponins on Rhizosphere Bacteria,86 Phytopathology S97(1996)、Zablotowicz他のEffects of Saponins on the Growth and Activity of Rhizosphere Bacteria(Saponins Used in Food and Agriculture 83−95(G.R.Waller及びK.Yamasaki編集、1996)。膜ステロールとタンパク質と燐脂質との相互作用は、サポニンの抗菌及び抗カビ作用のメカニズムとして考えられるもののうちの少なくとも1つのようである。
[039] 飲料を通常汚染するカビ、酵母及び細菌などの様々なタイプの微生物の非制限的な例を以下の表1に示す。コウジカビ属及びペニシリン属は、保存剤や加熱によって抑制されないと、果汁飲料及び強化水などの非炭酸飲料中で容易に成長できる一般的なカビ属の例である。Byssochlamys属及びNeosartorya属は、低温殺菌を生き延び、保存剤を含まないアイソトニックスポーツ飲料や茶などの中で成長する耐熱性カビの例である。酵母、チゴサッカロミセス属、サッカロミセス属、及びカンジダ属は、ソルビン酸及び安息香酸に対する潜在的な耐性のため、酸性保存性飲料にとって幾分問題になることがある。デッケラ属は、高レベルの炭酸に無類の耐性があり、そのため炭酸飲料中で成長し、それを腐敗させることができる酵母の属である。乳酸桿菌属及びグルコノバクタ属は、非炭酸飲料を腐敗させることができる好酸性細菌である。脂環桿菌属は、低温殺菌を生き延び、高温のアイソトニックスポーツ飲料やジュースなどで成長することができる胞子形成細菌である。桿菌属及びクロストリジウム属は、穏やかな低温殺菌処理を生き延びて、低酸食物及び飲料製品を腐敗させるような胞子形成細菌である。
Figure 2009536822
[040] サポニンは自然に発生する化合物であり、様々な植物に見ることができる。例えば、ピーナッツは3%から6%、ほうれん草の根は約4.7%、セイヨウトチノキは約1.3%から1.6%、グアーは約10%、アスパラガスは約1.5%のサポニンを有する。Price他のThe Chemistry and Biologial Significance of Saponins in Foods and Feeding Stuffs(26 CRC Crit.Rev.Food Sci.Nutr.27−135 (1987))。多くの植物で自然に発生するこれらのサポニンは、人間の食物として使用されているが、食物添加剤として認可されている植物源は2つしかない。その2つはキラヤ−サポナリア(トリテルペンサポニン)及びユッカ−シジゲラ(ステロイドサポニン)である。これらのサポニン含有抽出物は現在、一般的に有効な(GRAS)製品と見なされ、英国及び米国及び他の地域で食物及び飲料として使用することが許可されている。さらに、ユッカ抽出物は通常、約10%の乾燥重量のサポニンを含む。Oleszek、Wieslaw他のSteroidal Saponins of Yucca schidigera Roezel(49 J.Agric.Food Chem. 4392(2001))。
[041] 本発明によると、サポニン含有抽出物の抗微生物性は、有効量のサポニン含有抽出物を使用することにより、飲料などの組成物の保存剤として活用することができ、保存剤は、飲料又は食物中のカビ、酵母及び細菌から選択された少なくとも1つの微生物の微生物安定性を達成する。サポニン含有抽出物の有効量は、飲料の性質によって決定することができる。例えば、サポニン含有抽出物は、飲料製品中に約50ppmから約20,000ppmの範囲に、例えば、高栄養分飲料(例えば、果汁、ビタミン、窒素など)では約250ppmから約5000ppm、又は例えば、低栄養分飲料(例えば、ビタミンがない、窒素のレベルが低いなどの飲料、及び約3%未満の果汁)では約100ppmから約1000ppm、さらに例えば、低酸性飲料では、約250ppmから約1000ppm、例えば、250ppmから750ppm存在してもよい。
[042] 最初に、本発明の発明者は麦芽エキス培養液中の様々な微生物の菌株を検査して、少なくとも1つのサポニン含有抽出物、例えば、ユッカ−シジゲラの粗抽出液、がこれらの微生物に対して抗菌作用を示したかどうかを評価し、最低抑制濃度を決定した。麦芽エキス培養液を選択したのは、腐敗微生物を列挙するために飲料産業で一般的に使用されているからである。麦芽エキス培養液は、クエン酸でpH5.0に調節した。幾つかの抗生物質は高いpH(この場合は、pH5)では最大の効果を発揮せず、発揮しても非常に少ないかもしれないが、この目的は、微生物が成長するのに理想に近い状態におけるサポニン含有抽出物の最低抑制レベルを決定することであった。これは、抗生物質の有効性を試験するためには最悪のケースのシナリオであり、酸性飲料中の場合は、pHが低下して、窒素生体分子が少なくなるので、微生物の抑制が向上する(すなわち微生物の細胞又は胞子の成長が低下するか、その死滅が多くなる)と問題なく予想することができる。実験を3回繰り返し、ある時間にわたるサンプル中の平均対数個体数を表にした。下表2及び3に示されるように、サポニン含有抽出物は、ある範囲の微生物に対して様々な程度の成長抑制/減少を示した。
[043] 以下の表2〜表3に示すデータにおいては、20ml又は10mlのユッカ抽出物を980mlから990mlの麦芽エキス培養物及び顆粒酸剤に無菌状態で添加し、pHを約5.0に調節することにより調製した、20ml/L及び10ml/Lのユッカ又はキラヤ抽出物の原液を使用した。各サポニン含有抽出物の抗菌剤検定は、以下のようにして、0.1、0.25、0.5、1及び2ml/Lの最終ユッカ濃度に調製した使用液を使用して別個に設定した。すなわち、0.1ml/L(100ppm)の溶液では、10ml/Lの原液0.1mlを9.9mlの培養液に入れ、0.25ml/L(250ppm)の溶液では、10ml/Lの原液0.25mlを9.75mlの培養液に入れ、0.5ml/L(500ppm)の溶液では、20ml/Lの原液0.25mlを9.75mlの培養液に入れ、1ml/L(1000ppm)の溶液では、20ml/Lの原液0.5mlを9.5mlの培養液に入れ、2ml/L(2000ppm)の溶液では、20ml/Lの原液1mlを9.0mlの培養液に入れる。これらの溶液は、体積/体積パーセンテージに基づいて調製したので、より正確なppm値を得るには、カッコ内及び表に示したppmの値に、希釈していない粗抽出液の密度を掛けなければならないことにも留意されたい。希釈していない抽出液の密度は約1.22g/mlであった。従って、100ppmの溶液の場合、ppm値は実際には122ppmであった。同様に、250ppmの溶液は305ppmになり、500ppmの溶液は610ppmになり、1000ppmの溶液は1220ppmになり、2000ppmの溶液は2440ppmになる。
[044] 表4には、表2及び表3に示したものと同様の微生物を接種した麦芽エキス培養液を示しているが、従来の保存剤システム、すなわち安息香酸/ソルビン酸塩/EDTA、を使用した。
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[045] 表2及び表3によると、少なくとも1つのサポニン含有抽出物は、pH5.0の培養液システム中で、約3 logcFU/mlで多くの酵母種の死滅、約2 logCFU/mlで多少のカビの死滅、約3 logCFU/mlで細菌の死滅が観察されたことを示している。これは、飲料中のユッカ抽出物、すなわち少なくとも1つのサポニン含有抽出物、の抗菌可能性を裏付ける。これは、試験した最低濃度である100ppm以下のレベルを使用して、抑制を達成できることも実証する。さらに、サポニン含有抽出物を他の抗菌組成物と組み合わせて使用すると、微生物の抑制、さらには死滅も生じる可能性が高い。表2及び表3のデータを表4と比較すると、少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、安息香酸とソルビン酸塩とEDTAの組合せのような従来の飲料保存剤と比較して、微生物抑制の向上を提供できることが示唆される。
[046] 表2及び表4のデータに基づき、図1から図4は、弱酸保存剤及びユッカ抽出物保存剤入り麦芽エキス培養液中において酵母(図1)、カビ(図2)、好酸性細菌(図3)、及び胞子形成細菌(図4)が0日から28日の期間内に到達した最大個体数を示す。
[047] 次の実験で、本発明の発明者は、麦芽エキス培養液をモデル飲料システム、すなわちクエン酸でpH3.0に酸性化した蔗糖溶液、と交換した。このタイプの蔗糖媒体は、この業界で一般的に使用されているものであり、多くの酸性で保存性のすぐ飲める飲料を代表した成長環境における微生物の体系的な試験を可能にする。また、蔗糖又は同様に機能する甘味料は往々にして飲料中に見られ、クエン酸は、飲料に一般的に使用される酸味料である。すなわち蔗糖及びクエン酸溶液は、略式の飲料基質を表す。従って、成長媒体中で繁殖する微生物が存在する場合、蔗糖溶液は、甘味料、酸及び炭酸水で構成された従来の炭酸飲料と比較してより悪いケースのシナリオを表している。何故なら、蔗糖溶液は、微生物に十分な発酵性炭水化物を提供し、炭酸(すなわち酸素がより多く存在する)がないので、カビ及び細菌の成長する可能性が高くなるからである。
[048] 以下の表5〜表10に示すデータにおいては、20ml及び10mlのユッカ又はキラヤ抽出物を、蒸留水、高果糖コーンシロップ又は蔗糖、及び顆粒酸剤で構成された980mlから990mlの蔗糖溶液に無菌状態で添加し、pHを約3.0から約3.1に調節することにより調製した、20ml/L及び10ml/Lのユッカ又はキラヤ抽出物の原液を使用した。各サポニン含有抽出物の抗菌剤アッセイは、以下のように、0.1、0.25、0.5、1及び2ml/Lの最終ユッカ及びキラヤ濃度に調製した使用液を使用して別個に設定した。すなわち、0.1ml/L(100ppm)の溶液では、10ml/Lの原液0.1mlを9.9mlの蔗糖溶液に入れ、0.25ml/L(250ppm)の溶液では、10ml/Lの原液0.25mlを9.75mlの蔗糖溶液に入れ、0.5ml/L(500ppm)の溶液では、20ml/Lの原液0.25mlを9.75mlの蔗糖溶液に入れ、1ml/L(1000ppm)の溶液では、20ml/Lの原液0.5mlを9.5mlの蔗糖溶液に入れ、2ml/L(2000ppm)の溶液では、20ml/Lの原液1mlを9.0mlの蔗糖溶液に入れる。前述したように、これらの希釈は体積/体積パーセンテージに基づいているので、より正確なppm値を得るには、以上で列記したppmの値に、希釈していないユッカ粗抽出液の密度、すなわち1.22g/mlを掛けなければならない。従って、100ppmの溶液では、ppm値は122ppmであった。同様に、250ppmの溶液は305ppmになり、500ppmの溶液は610ppmになり、1000ppmの溶液は1220ppmになり、2000ppmの溶液は2440ppmになる。
[049] 希釈していないユッカ抽出物のpHは約3.8であり、希釈していないキラヤ抽出物のpHは約3.9であった。蔗糖システムで調製した原液のpHは、約3.0から3.14であるので、原液を蔗糖溶液に添加すると、pHの変化はあるとしても最小限であった。
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[050] 表5〜表10によると、ユッカ又はキラヤ抽出物又は安息香酸塩/ソルビン酸塩/EDTAが0ppmの濃度において、大部分の微生物は培養液及び蔗糖モデル飲料中で容易に成長する。これは、接種した微生物の、抗菌剤のないモデル飲料内で成長する能力を示しており、これは陽性成長対照と呼ばれる。抗菌剤があるサンプル中で接種物が成長しないことは、0日におけるCFU/mlの値が元の接種物と等しいか、又はそれより低いことにより証明される。抗菌剤によって引き起こされる成長の遅れは、陽性成長対照に見られる値よりCFU/mlの値が低いことにより証明される。接種物の死滅は、様々なレベルのユッカ又はキラヤ抽出物を含むサンプルにおけるCFU/mlの値が、0日における元の接種物より低いことによって証明される。多くのケースで、接種した微生物の死滅が観察された。幾つかのケースでは、接種した微生物の成長の遅れ、又はゼロ成長が観察された。
[051] 本発明の発明者は、トリテルペン−サポニンを豊富に含むキラヤ−サボンソウの抽出物、及びステロイドを豊富に含むユッカ−シジゲラ抽出物によって、蔗糖飲料システム中においてサッカロミセス、チゴサッカロミセス、カンジダ、デッケラ及びピチアが抑制されることを実証する。表5〜表8を参照されたい。また、ユッカ及びキラヤ抽出物は、安息香酸塩/ソルビン酸塩/EDTAの組合せと組み合わせて、繁殖した微生物に対する抑制を示した。例えば、表9では、0日における元の接種物と比較してCFU/mlの値が増加したことによって示されるように、細菌グルコナセトバクター キシリナスは安息香酸塩/ソルビン酸塩/EDTAを含む蔗糖中で成長した。これに対して、表5及び表7では、この同じ細菌が、ユッカ及びキラヤ抽出物を含むサンプル中では死滅したことが、0日における元の接種物と比較してCFU/mlの値が低下することによって示される。細菌クロストリジウム‐アセトブチリクムは、安息香酸塩/ソルビン酸塩/EDTAサンプル(表10)中でユッカ(表6)及びキラヤ(表8)と比較して同様の現象を実証した。これは、ユッカ及びキラヤの微生物に対して作用する能力が、飲料システム中の従来の保存剤システムに対して耐性があることを示す。これらの微生物に対して作用できることにより、サポニン含有抽出物と追加の保存剤との組合せが、微生物に対する抑制力を高めることが示唆される。
[052] 表5、表6、表9及び表10のデータに基づき、図5、図7、図8及び図10は、弱酸保存剤及びユッカ抽出物保存剤入り溶液、すなわちモデル飲料システム中、において、酵母(図5)、カビ(図7)、好酸性細菌(図8)、及び胞子形成細菌(図10)が、0日から28日の期間内に到達した最大個体数を示す。表7〜表10のデータに基づき、図6、図9及び図11は、弱酸保存剤及びキラヤ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中、つまりモデル飲料システム中、において、酵母(図6)、好酸性細菌(図9)、及び胞子形成細菌(図11)が、0日から28日の期間内に到達した最大個体数を示す。
[053] 非炭酸麦芽エキス培養液及び蔗糖の試験で行われたように、ユッカ及びキラヤ抽出物を、それぞれ、炭酸培養液システム及び炭酸蔗糖システム中で検査した。これらの炭酸システムは、ユッカ又はキラヤ抽出物が、細菌、酵母及び/又はカビなどの微生物に対して抗菌作用を示すか否かを判定し、その最低抑制濃度を決定するために使用された。このデータから、非炭酸麦芽エキス培養液及び蔗糖のシステムで見られたのと同じように、接種した微生物の微生物抑制又は微生物の減少が概して観察された。これらの結果は、少なくともユッカ又はキラヤのレベル、微生物のタイプ(細菌、酵母又はカビ)、及び/又は微生物の属/種に依存していた。
[054] pH
[055] 本発明の組成物、例えば、飲料は、約2から約9の範囲のpHを有することができる。酸性飲料は通常、約2から約4.6の範囲のpHを有し、中性pH飲料は約4.6から7.0の範囲のpHを有し、塩基性飲料は通常7.0より大きいpHを有する。
[056] 酸性条件で成長が阻害される微生物があることから、飲料のpHは、保存性飲料を保存する際の要因となり得ることが当技術分野で周知である。しかし、このことは、サッカロミセス及びカンジダなどの微生物には当てはまらず、これらの微生物はこのような酸性環境を生き延びる。本発明の保存剤を使用することにより、酸性条件でも組成物は微生物安定性を維持することができる。
[057] また、本発明の組成物は果実及び野菜を含むことがあり、その結果、強い酸性及び/又は刺激性のフレーバーになる。一般に、組成物全体に対して0重量%から15重量%の範囲の量の少なくとも1つの炭水化物と、組成物全体に対して0重量%から0.5重量%の範囲の少なくとも1つの酸を含有する飲料は、このような酸性及び/又は刺激性のフレーバーを相殺することができる。この範囲は、飲料用だけでなく、単一濃度の飲料を作成するために適切に希釈された場合は、シロップにも適切なことがある。
[058] 酸性飲料(約2から約4.6の範囲のpH)の場合、当技術分野で周知の従来の方法で、飲料の酸性を調節し、言及した範囲内に維持することができる。例えば、pHは、少なくとも1つの酸味料を使用して調節することができる。また、酸味料を使用すると、飲料のpHを維持するのと同時に、微生物抑制を補助することができる。しかし、本発明の組成物は、pHを変更するために酸味料又は他の成分を使用せずに、本質的に所望のpHを有することができる。従って、本発明の組成物において、少なくとも1つの酸味料を組み込むことは任意選択である。
[059] 使用可能な酸味料としては、飲料などの本発明の組成物のpHを調節する際に使用する有機及び無機酸剤があるが、これに限定されない。酸味料は、非解離形であってもよいし、又はカリウム、ナトリウム又は塩酸塩などの個々の塩の形であってもよい。本発明の組成物に使用される酸味料は、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、安息香酸、リン酸、酢酸、アジピン酸、フマル酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、プロピオン酸、ソルビン酸、又はその混合物であってもよいが、これに限定されない。一実施形態では、酸味料はクエン酸である。
[060] さらに、本発明の開示による組成物中に存在し得る酸味料の量は、飲料及び食物などの本発明の組成物に従来通りに使用されている量である。例えば、少なくとも1つの酸味料が、組成物に対して重量で約0%から約1%の範囲の量で存在してもよい。
[061] 任意選択の保存剤
[062] 本発明の組成物は、さらに、少なくとも1つのサポニン含有抽出物以外の少なくとも1つの付加保存剤を含むことができる。本明細書で使用する「保存剤」という用語は、飲料及び/又は食物製品の組成物中に使用が認可されている全ての保存物を含む。化学的保存剤(例えば、安息香酸塩、ソルビン酸塩、クエン酸塩、及びその塩)、キレート剤(例えば、ヘキサメタ燐酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、遊離脂肪酸、エステル及びその誘導体、ペプチド、ラウリン酸アルギネート、培養ブドウ糖、ニーム油、オイゲノール、p−シメン、チモール、カルバクロール、リナロール、ヒドロキシ桂皮酸、桂皮酸、桂皮アルデヒド、ナタマイシン、チャノキ油、フィンガルート抽出物、アカイ粉末、4−ヒドロキシベンジルイソチオシアネート及び/又は白ガラシシード精油、フェルラ酸、及びこれらの混合物などの付加保存剤があるが、これに限定されない。さらに、付加保存剤は、ラクトフェリン、ラクトペルオキシダーゼ、ラクトグロブリン及び乳脂肪などの乳抗菌物質、リゾチーム、オボトランスフェリン、オボグロブリンIgY及びアビジンなどの卵抗菌物質、植物フェノール類、フラボノイド類、チオスルフィネート類、カテキン類、グルコシノレート類及び寒天などの植物抗菌物質、プロバイオディックス、ナイシン、ペジオシン、ロイテリンおよびサカシン類などの抗細菌物質(bacto−antimicrobials)、乳酸、ソルビン酸、酢酸及びクエン酸などの酸抗菌物質、塩化ナトリウム、ポリ燐酸塩類、クロロシド類及びオゾンなどの環境抗菌物質を含むが、これに限定されない。少なくとも1つの付加保存剤は、米国食品医薬品局又は他の食品及び飲料の行政体によって制定されているような最高指定レベルを超えない量で存在してもよい。
[063] 少なくとも1つのサポニン含有抽出物と少なくとも1つの付加保存剤との組合せは、例えば、飲料中で保存剤なしの陽性成長対照と比較し、典型的な腐敗微生物に対してさらなる抑制を提供すると考えられる。例えば、少なくとも1つのサポニン含有抽出物と少なくとも1つの付加保存剤との組合せは、飲料又は食物中に少なくとも1つのサポニン含有抽出物又は少なくとも1つの付加保存剤のみを使用する場合と比較して、微生物成長の抑制及び/又は減少が高まることを示す。
[064] また、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を使用する場合、付加保存剤のみを使用する場合と比較して、少なくとも1つの付加保存剤を低いレベルで使用することができると考えられる。これは、これらの付加保存剤の最低抑制濃度の低下につながるばかりでなく、付加保存剤が原因となりうるフレーバーの変化も最小限に抑えることができる。従って、本発明の発明者は、このような付加保存剤の有用性を改良したと考えられる。
[065] 例えば、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を、ソルビン酸及び/又は安息香酸及びそれに関連する塩などの弱酸性保存剤と組み合わせて使用すると、保存剤耐性の微生物、すなわちチゴサッカロミセス属、サッカロミセス−セレビジエ、カンジダ−クルセイ、及びグルコノバクタ属、を、例えば、微生物の細胞壁に対し、表面活性剤として働いて、その完全性を破壊し、これにより保存剤耐性のメカニズムを無効化することによって、抑制又は死滅させるという追加の利点があり得る。
[066] 任意選択の成分
[067] 本発明の組成物は、さらに、従来の飲料及び/又は食品中に一般的に見られる任意選択の成分を含むことができる。このような任意選択の成分は、本発明の組成物に分散、溶解、又は他の方法で混合することができる。従来の飲料及び/又は食物成分としては、例えば、水、着色剤、香味剤、果汁、フラボノイド、ビタミン、ミネラル、タンパク質、甘味料及びゼロカロリー甘味料、乳化剤、炭酸成分、シックナー(thickner)、すなわち粘度調整剤及び増粘剤、酸化防止剤、消泡剤、及びその混合物などが挙げられるが、これに限定されない。
[068] 水
[069] 本発明の一実施形態によると、組成物はさらに水を含むことができる。水は、「処理した水」、「精製水」、「脱イオン水」及び/又は「蒸留水」であってもよい。水は、人間が消費するのに適切でなければならず、組成物は、水を含むことによって影響を受けないか、又は実質的に悪影響を受けないものでなければならない。
[070] 一実施形態では、水は、約1%から約99.9%の範囲の量で存在してもよい。追加した水の成分も、生物、栄養、及び沈降物の基準など、特定の品質基準に適合することができる。例えば、生物学的酸素要求量、水の硬度、水の導電性及び/又は水の抵抗は、飲料及び/又は食物を配合する場合に考慮する要素になり得る。
[071] 着色剤
[072] 本発明の組成物は、さらに、少なくとも1つの着色剤も含むことができる。着色剤には、FD&C染料、FD&Cレーキ、及びその混合物があるが、これに限定されない。飲料及び/又は食品に使用される任意の他の着色剤を使用することができる。例えば、FD&C染料又はFD&Cレーキ染料と、他の従来の飲料及び/又は食物着色剤との混合物を使用することができる。さらに、例えば、ブドウ、クロスグリ、人参、ビートの根、赤キャベツ及びハイビスカス等の果実、野菜及び/又は植物抽出物を含む他の天然着色剤を使用することができる。
[073] フレーバー
[074] 本発明の組成物は、さらに、少なくとも1つのフレーバーを含むことができる。少なくとも1つのフレーバーとしては、油、抽出物、含油樹脂、精油、当技術分野で周知の他の任意のフレーバー、及びその混合物が挙げられるが、これに限定されない。例えば、適切なフレーバーとしては、果実フレーバー、コーラフレーバー、茶フレーバー、コーヒーフレーバー、チョコレートフレーバー、乳製品フレーバー、コーヒー、茶、コーラノキ、朝鮮人参、カカオのさや、及びその混合物が挙げられるが、これに限定されない。適切な油及び抽出物としては、バニラ抽出物、柑橘類の油及び抽出物、及びこれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。フレーバーは、果汁、精油及び抽出物などの天然の発生源から誘導するか、人工的に調製することができる。さらに、少なくとも1つのフレーバーは、果実及び/又は野菜などの様々なフレーバーの混合物であってもよい。
[075] 果汁(Juices)
[076] 本発明の組成物は、さらに、少なくとも1つの果汁(Juice)を含むことができる。少なくとも1つの果汁組成物は、本発明の組成物にフレーバー及び栄養分などの有利な特徴を提供することができる。少なくとも1つの果汁は組成物に有利な特性を与えるが、組成物に取りついた微生物の食物源にもなり得る。結果として、本発明を使用すると、微生物安定性を放棄せずに少なくとも1つの果汁を組み込むことができる。さらに、少なくとも1つの果汁のフレーバー又は栄養分に悪影響を与えずに、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を、飲料及び食物などの組成物に組み込むことができる。
[077] 少なくとも1つの果汁組成物は、柑橘系及び非柑橘系果実、野菜、植物、又はその混合物から誘導することができるが、これに限定されない。柑橘系及び非柑橘系果実としては、桃、ネクタリン、梨、マルメロ、サクランボウ、アプリコット、リンゴ、プラム、イチジク、キウイ、クレメンタイン、キンカン、ミネオーラ、マンダリン、オレンジ、温州ミカン、タンジェリン、タンジェロ、レモン、ライム、グレープフルーツ、バナナ、アボカド、ナツメヤシ、テリハタマゴノキ、マンゴ、スグリ、スターフルーツ、柿、グアバ、パッションフルーツ、パパイヤ、ザクロ、ヒラウチワサボテン、ブルーベリ、ブラックベリー、ラズベリ、ブドウ、ニワトコ、カンタループメロン、パイナップル、スイカ、スグリ、イチゴ、クランベリ、及びこれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。
[078] 野菜には、人参、トマト、ほうれん草、胡椒、キャベツ、スプラウト、ブロッコリ、ジャガイモ、セロリ、アニス、キュウリ、パセリ、ビーツ、シバムギ、アスパラガス、ズッキーニ、ルバーブ、カブ、スウェーデンカブ、アメリカボウフウ、ラディッシュ、及びこれらの混合物があるが、これに限定されない。
[079] 植物果汁は往々にして、例えば、植物の豆、ナッツ、樹皮、葉及び根から得られるが、これに限定されない。すなわち、植物の果実以外から得られる場合がある。例えば、植物果汁は、バニラ、コーヒー、茶、コーラ及びコカなどのフレーバーを与えることができる。これらのフレーバーは天然又は人工的に誘導することができる。
[080] フラボノイド
[081] 本発明は、任意選択で、少なくとも1つのフラボノイドを含んでもよく、これは1クラスの植物二次代謝産物の天然物質である。フラボノイドは、抗酸化、抗微生物、及び抗癌作用を有することが知られている。フラボノイドは植物、野菜、果実、花又は当業者に知られている任意の他の天然源に存在する。フラボノイドは、当技術分野で周知の従来の手段で、これらの源から抽出することができる。抽出は、1つのフラボノイドの抽出源からに限定されず、1つの野菜又は野菜の混合物からの抽出物のような源の混合物からでもよい。また、フラボノイドを人工的に、又は別の適切な化学的手段で調製して、本発明の組成物に組み込むことができる。ケルセチン、ケンペロール、ミリセチン、イソハンメチン、カテキン、及びこれらの誘導体又は混合物などのフラボノイドがあるが、これに限定されない。
[082] ビタミン及びミネラル
[083] 本発明によると、少なくとも1つの補助ビタミン及び/又はミネラルを任意選択で、本発明の組成物に組み込むことができる。少なくとも1つの果汁組成物と同様に、添加したビタミン及び/又はミネラルも、微生物の食物源として働き得る。歴史的に、カルシウム、鉄及びマグネシウムなどのビタミン及びミネラルで、飲料組成物を強化することができなかった。何故なら、ポリ燐酸などの保存剤がビタミン及び/又はミネラルに結合し、これを不活性化するためである。これは、少なくとも1つのサポニン含有抽出物である保存剤や本発明の組成物により回避することができる。
[084] ビタミンとしては、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸、ピリドキシン、コバラミン、重酒石酸コリン、ナイアシンアミド、チアミン、葉酸、d−パントテン酸カルシウム、ビオチン、ビタミンA、ビタミンC、1つ又は複数のB−複合ビタミン、例えば、塩酸ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、塩酸ビタミンB6及びビタミンB12、ビタミンD、酢酸ビタミンE、ビタミンK、及びこれらの誘導体又は混合物が挙げられるが、これに限定されない。ミネラルとしては、カルシウム、亜鉛、鉄、マグネシウム、マンガン、銅、ヨウ素、フッ化物、セレン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。合成ビタミン及びミネラルも、本発明の組成物の範囲内で想定される。任意選択のビタミン及びミネラルの添加は、本発明の組成物のフレーバーが有意に減少しないように注意して実行しなければならない。少なくとも1つの補助ビタミン及び/又はミネラルは、消費者がビタミン及びミネラルに関する米国必要摂取量(RDI)を満たすのを補助するために添加することもできる。
[085] タンパク質
[086] また、本発明の組成物は、さらに、少なくとも1つのタンパク質成分、例えば、大豆タンパク抽出物を含むことができる。少なくとも1つのタンパク質成分は、例えば、カゼイン(カゼイン塩)などの乳タンパク、乳清タンパク、卵白、ゼラチン、コラーゲン、及びこれらの混合物からのものであってもよいが、これに限定されない。
[087] 甘味料
[088] 本発明の組成物は、さらに、栄養甘味料、非栄養甘味料、及びその混合物から選択された少なくとも1つの甘味料を含むことができる。少なくとも1つの甘味料は天然、人工、又はその混合物であってもよい。栄養(すなわち、カロリー)甘味料では、本発明の組成物は、例えば、単糖及び/又は二糖などの炭水化物甘味料を含むことができる。カロリー甘味料としては、果糖、蔗糖、ブドウ糖、糖アルコール、コーンシロップ、蒸発したサトウキビの果汁、米蜜、メープルシロップ、黒麦芽シロップ、果汁濃縮物、蜂蜜、リュウゼツラン、タピオカシロップ、チコリの根のシロップ、及びこれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。非栄養甘味料としては、羅漢果、ステビア及びその誘導体、エリトリトール、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ネオテーム、サッカリン、スクラロース、タガトース、アリテーム、シクラマート、及びその混合物が挙げられるが、これに限定されない。本明細書では、栄養甘味料、さらに非栄養甘味料の混合物が想定される。
[089] 乳化剤
[090] 本発明は任意選択で、少なくとも1つの乳化剤を含む。乳化を安定させるために、任意の飲料及び/又は食物等級の乳化剤を使用することができる。ガムアカシア、変性食物デンプン(例えば、コハク酸アルケニル変性食物デンプン)、セルロースから誘導した陰イオンポリマ(例えば、カルボキシメチルセルロース)、ガッチゴム、変性ガッチゴム、キサンタンガム、トラガガントガム、ガーゴム、ローカストビーンガム、ペクチン、レシチン、及びこれらの混合物などの乳化剤があるが、これに限定されない。例えば、飲料は懸濁乳剤又はフレーバー乳剤を含むことができる。
[091] 懸濁乳剤の場合、懸濁剤は、適切な食物等級の乳化剤を使用し、水中油型乳化として安定した少なくとも1つの脂肪又は油を含むことができる。いかなる脂肪又は油も、その脂肪又は油が飲料などの組成物で使用するのに適切である限り、懸濁剤として使用することができる。脂肪又は油の懸濁剤を、水中油型乳化として安定化できる、任意の適切な飲料及び/又は食物等級の乳化剤を使用することができる。
[092] 本発明の組成物、例えば、飲料、などに使用可能なフレーバー乳化物としては、飲料の香味剤として使用するために当技術分野で周知の少なくとも1つの適切なフレーバー油、抽出物、含油樹脂、精油などが挙げられる。
[093] 炭酸
[094] 本発明の組成物が飲料である場合、当業者に一般に知られている技術に基づいて炭酸(例えば、二酸化炭素)をさらに添加することができる。例えば、飲料又は飲料濃縮物に導入される水に、二酸化炭素を添加することができる。本発明の組成物に導入される炭酸の量は、飲料の性質及び炭酸の望ましいレベルに依存する。
[095] シックナー(Thickeners)
[096] 本発明の組成物は、任意選択で、少なくとも1つのシックナーを含むことができる。シックナー、すなわち粘度調整剤及び/又は増粘剤としては、セルロース化合物、ガムガッチ、変性ガムガッチ、ガーゴム、トラガカントガム、アラビアゴム、ペクチン、キサンタンガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、ペクチン、レシチン、及びこれらの混合物があるが、これに限定されない。
[097] 酸化防止剤
[098] 本発明の組成物は、さらに、少なくとも1つの酸化防止剤を含む。少なくとも1つの酸化防止剤としては、アスコルビン酸、ガーゴム、没食子酸プロピル、亜硫酸塩及びメタ重亜硫酸塩、チオジプロピオン酸及びそのエステル類、香辛料抽出物、グレープシード、茶抽出物、及びその混合物が挙げられるが、これに限定されない。
[099] アミノ酸
[0100] 本発明によると、組成物は、さらに、少なくとも1つのアミノ酸を含むことができる。少なくとも1つのアミノ酸としては、アラニン、アルギニン、アスパラギン、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、ロイシン、リジン、メチオニン、オルニチン、プロリン、フェニルアラニン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン及びこれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。
[0101] 消泡剤
[0102] 本発明は、さらに、少なくとも1つの消泡剤を含むことができる。少なくとも1つの消泡剤としては、アルギン酸カルシウム、ポリジメチルシロキサンなどのシリコーンポリマー、及びプロピレングリコール脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類及びソルビタン脂肪酸エステル類などの脂肪酸エステル類、及びこれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。
[0103] 本発明による組成物中に存在し得る以上の任意選択の成分の量は、飲料及び/又は食品組成物中で通常使用される量である。また、これらの付加成分の量は、所望の飲料及び/又は食品によって決まる。
[0104] 調製
[0105] 本発明の組成物、例えば、飲料は、当業者によく知られている方法に従って製造することができる。例えば、飲料組成物は、全ての成分を同時に分散、溶解、拡散又は他の方法で混合するか、可溶性又は任意の他のパラメータに基づいて成分を順次添加し、適宜、水を添加することによって調製することができる。これは、当技術分野で一般的に周知の機械的攪拌機で、又は均質化技術によって実行することができる。また、本発明の組成物は、液体又は乾燥した飲料濃縮物にすることができる。
[0106] 微生物の評価
[0107] 本発明の組成物は、当業者に周知の技術に基づいて微生物安定性を決定するために評価することができる。例えば、微生物安定性を決定する1つの方法は、カビ、酵母及び細菌などの微生物のグループを評価するための本発明の飲料基質に接種することである。これらの微生物は、予め表1で言及したような腐敗問題を引き起こすことが知られている微生物、又は任意の他のタイプの酵母、カビ、細菌及び/又はこれらの混合物であってもよい。媒体に接種すると、定期的な菌数カウントを実行して、微生物の成長を決定することができる。菌数カウントに基づいて、例えば、飲料などの接種組成物中の微生物の成長程度を決定することができる。本発明の発明者は、Ito & Pouch−DownesのCompendium of Methods for the Microbiological Examination of Foods(第4版、Amer,Pub.Health Assoc.2001)に記載され、Notermans他のA User’s Guide to Microbiological Challenge Testing for Ensuring the Safety and Stability of Food products(10 Food Microbiology 145−57(1993))に見られるような食物及び飲料の微生物学的の標準的計数方法を使用し、これらの内容は参照により本明細書に組み込むものとする。
[0108] また、微生物の成長を決定するために、フローサイトメトリも使用することができる。J.M.JayのModern Food Microbiology(Aspen Publishers,Inc.2000)を参照。フローサイトメトリは、光の散乱、光の励起及び蛍光色素分子の放射の原理を使用して、微生物を識別し、計数する。例えば、接種した組成物のサンプルをシースフローの中心に注入する。微生物が光源を遮断すると、これが光を散乱させ、蛍光色素が高エネルギー状態へと励起される。エネルギー状態が高くなると、特定の特性を有する光子を放出する。光は基本的に電気パルスに変換され、これが生菌数のグラフなどの読み取り可能なフォーマットに伝送される。
[0109] 本発明の他の実施形態は、本明細書を考察し、本明細書で開示された本発明を実践することから、当業者には明らかになるだろう。本明細書及び実施例は例示としてのものにすぎず、本発明の真の範囲及び精神は、添付の特許請求の範囲によって示すものとする。
[0110] 使用実施例以外に、又は他で示していない場合、本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分、反応、状態などの量を表す全ての数字は、いかなる場合も「約」という用語で修飾されるものと理解されたい。従って、反対のことが示されていない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本開示によって入手しようとしている所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、特許請求の範囲では、各数値パラメータは、有効桁数及び通常の概数化のアプローチに照らして解釈されたい。
[0111] 広範囲の本開示について述べる数値範囲及びパラメータは近似値であるが、特定の実施例で述べる数値は、可能な限り正確に報告されている。しかし、いかなる数値も、個々の試験測定値に見られる標準偏差に必然的に由来する特定の誤差を本質的に含む。
実施例
[0112] 以下の実施例は、本発明による飲料組成物の実施形態を含む。これらの組成物は、微生物安定性、すなわち様々な微生物を接種した場合の微生物成長の抑制及び/又は減少、及び/又は微生物の死滅を決定するために調製され、評価された。
[0113] 以下の実施例は、本発明を実現するものと見なされ、いかなる意味でも本発明を制限するものとは解釈されない。
[0114] 非炭酸飲料基質を配合した。非炭酸飲料の配合及び処理の詳細を以下に示す。
[0115] 以下を含む9Lの非炭酸飲料基質を調製した。
成分 量
蔗糖 10%(w/v)
澄んだ果汁(リンゴ) 10%(w/v)
オレンジフレーバー乳剤 0.2%(w/v)
クエン酸 0.15%(w/v)
処理した水 7,168.5ml
*オレンジフレーバー乳剤は、水、アラビアゴム、クエン酸、常温圧搾したオレンジ油、及び酢酸スクロースイソブチレート及び10%エタノール増量剤を含んでいた。
[0116] 清浄な実験瓶に150mlの飲料基質を添加した。次に、各瓶に蓋をして、槽内で100rpmで攪拌しながら、75℃で約12分間低温殺菌した。実験瓶を槽から取り出し、逆さまにして混合した。瓶を50℃以下まで冷ました。保存剤及び保存剤の組合せに関する以下のリストを評価し、本発明の抗菌作用を評価した。
Figure 2009536822
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[0117] 上述したように、保存剤及び保存剤の組合せは、体積/体積パーセンテージに基づいて調製されたので、より正確なppm値を得るには、以上で示し、対応する表で述べたppm値に、ユッカの粗抽出液の密度を掛けなければならない。希釈していない粗抽出液の密度は約1.22g/mlであった。従って、350ppmのユッカ溶液の場合、ppm値は実際には427ppmであった。同様に、500ppmの溶液は610ppmのユッカになる。
[0118] 列挙したこれらの保存剤及び保存剤の組合せを検査するために、以下の微生物を使用して、様々な細菌、酵母及びカビの接種物を調製した。
細菌類:ラクトバチルス‐プランタルム、ラクトバチルス−パラカセイ、ラクトバチルス−アシドフィルス、及びグルコノバクタ‐オキシダンス
酵母:チゴサッカロミセス−バイリィ、サッカロミセス−セレビジエ、カンジダ−クルセイ、デッケラ−ブルクセレンシス、デブラリミセス−ハンセニイ
カビ:ペニシリウム−グラブルム、アスペルギラス−オキラセウス、ビソクラミス−フルバ、ネオサルトリヤ−フィスチェリ
[0119] 各タイプの微生物の接種物は、以下のように調製した。
[0120] 細菌及び酵母の接種物
[0121] 4つの種で別々に満たした1つのループを、クエン酸でpH3.8に酸性化した乳酸桿菌MRS培養液に入れて、細菌培養物を調製した。培養物を35℃で48時間培養した。それぞれの酵母種で満たした1つのループを、低温殺菌して冷却したpH3.0のモデル飲料に入れて、各酵母種の個々の培養物を調製した。接種したモデル飲料を25℃で約72時間培養し、酵母が成長できるようにした。微生物を平板培養し、CFU/mlのレベルを計数した。健康な酵母又は細菌の培養物は、約1×10cfu/ml以上になることがある。モデル飲料の接種試験変数について、複数の細菌及び複数の酵母の接種物を生成するように、各培養物を組み合わせた。
[0122] カビの接種物
[0123] 酸性化したポテトデキストロース寒天培地のペトリ皿を、カビの種毎に別個にスポット接種した。この平板を約4週間培養した。胞子を平板から洗い流し、遠心分離によって菌糸の断片から胞子を分離した。胞子を燐酸塩緩衝剤中に再び懸濁させ、酸性化ポテトデキストロース寒天培地又は変性した緑酵母及びカビ媒質上に表面プレーティングすることによって、個体数を計数した。平板は、計数する前に、25℃で約3日から5日間培養した。
[0124] 以上で調製した飲料基質の保存剤なし及び保存剤入りの瓶に、微生物、すなわちおおよそ1×10CFU/mlの酵母、細菌又はカビ、を接種した(接種物毎に3つ組の管を準備した)。管を10秒間ボルテックスに入れ、各容器から初期サンプルを取り出して、これを0時とした。微生物は、接種した管内で25℃で培養した。所定の時間毎に、酵母又はカビのサンプルについては麦芽エキス寒天培地に、細菌については乳酸桿菌MRS寒天培地に螺旋プレーティング又は塗布プレーティングすることによって、サンプルを観察した。
[0125] 以下の表11〜表13のデータは、所定の時点における個々の微生物の平均対数値を表す。表11及び表13のデータは、以上で識別されたこれらの保存剤及び保存剤の組合せのサンプリングである。概して、以下で表すデータは、よりよい抗菌作用を示した保存剤及び/又は保存剤の組合せの対に基づく。例えば、変数22は、350ppmのユッカ及び250ppmのε−ポリリジンであり、変数43は500ppmのユッカ及び250ppmのε−ポリリジンである。28日及び62日のログ変化値に基づき、変数43は、変数22と比較して、モデル飲料中の微生物接種物の減少が大きいことを示した。その結果、変数43のデータが表11〜表13において示されている。
[0126] 28日及び62日のログ変化を、検査した保存剤について以下で報告する。これらのログ変化は、28日又は62日目の微生物のレベルを採取し、0日目に見られた微生物のレベルを引いて計算した。微生物が0日目にすぐ減少し、28日又は62日目まで持続したことが観察された場合、ログ変化は、酵母又はカビでは−3.0、細菌では−3.5であるとした。正の値は微生物成長の増加を示し、負の値は微生物成長の減少を実証する。
Figure 2009536822
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[0130] 表11〜表13によると、変数番号1が保存剤なしの陽性成長の対照標準であり、変数番号4及び48〜62が、少なくとも1つのサポニン含有抽出物を使用しない、飲料システム内にある少なくとも1つの付加保存剤単独の作用を示す保存剤の変数である。変数番号6〜10、12〜31、及び33〜47は、少なくとも1つのサポニン含有抽出物と組み合わせて使用した、飲料システム中にある少なくとも1つの付加保存剤の作用を示す。変数11及び32は、付加保存剤を使用しない、飲料システム内にある少なくとも1つのサポニン含有抽出物単独の作用を表す。細菌、酵母及びカビから選択された微生物に入れた本発明の保存剤について、微生物安定性、長期間微生物安定性、さらに微生物の減少及び微生物の減少の向上が確認された。これらの結果は、少なくとも、保存剤のレベル及び/又は組合せ、微生物のタイプ(細菌、酵母又はカビ)、及び/又は微生物の属に依存する。
[0131] 例えば、表11では、少なくとも変数番号8及び12が、0日から28日までの増加が1.0 log以下であることによって、微生物安定性を示した。少なくとも変数番号6は、しかし、0日での接種物と比較した28日以内の減少が1.0 logより大きいことによって、微生物の減少を示した。長期間微生物安定性は、少なくとも変数25及び32で観察され、0日から62日までの増加が1.0 log以下であった。
[0132] 表12では、本発明の保存剤を入れた変数の大部分が、微生物の減少を示し、すなわち0日における接種物と比較して、28日以内の減少が1.0 logより大きく、本発明の保存剤を入れた幾つかの変数が、微生物安定性を示した。7、11、12、13、18及び19等の、ただしこれに限定されない幾つかの変数が、減少の向上、すなわち接種物の完全な減少を示した。
[0133] 表13によると、少なくとも変数番号6及び9は微生物安定性を示し、少なくとも変数番号6、7及び9は、長期微生物安定性を示し、少なくとも変数番号8は微生物抑制を示した。さらに、変数番号19及び35は、微生物の減少の向上を示した。
[016] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り麦芽エキス培養液中で0日から28日の期間内に到達した酵母の最大個体数を示す棒グラフであり、表2及び表4で表したデータに対応する。 [017] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り麦芽エキス培養液中で0日から28日の期間内に到達したカビの最大個体数を示す棒グラフであり、表2及び表4で表したデータに対応する。 [018] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り麦芽エキス培養液中で0日から28日の期間内に到達した好酸性細菌の最大個体数を示す棒グラフであり、表2及び表4で表したデータに対応する。 [019] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り麦芽エキス培養液中で0日から28日の期間内に到達した胞子形成細菌の最大個体数を示す棒グラフであり、表2及び表4で表したデータに対応する。 [020] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中で0日から28日の期間内に到達した酵母の最大個体数を示す棒グラフであり、表5及び表9で表したデータに対応する。 [021] 弱酸保存剤入り又はキラヤ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中で0日から28日の期間内に到達した酵母の最大個体数を示す棒グラフであり、表7及び表9で表したデータに対応する。 [022] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中で0日から28日の期間内に到達したカビの最大個体数を示す棒グラフであり、表5及び表9で表したデータに対応する。 [023] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中で0日から28日の期間内に到達した好酸性細菌の最大個体数を示す棒グラフであり、表5、表6及び表9で表したデータに対応する。 [024] 弱酸保存剤入り又はキラヤ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中で0日から28日の期間内に到達した好酸性細菌の最大個体数を示す棒グラフであり、表7、表8及び表9で表したデータに対応する。 [025] 弱酸保存剤入り又はユッカ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中で0日から28日の期間内に到達した胞子形成細菌の最大個体数を示す棒グラフであり、表5、表6及び表9で表したデータに対応する。 [026] 弱酸保存剤入り又はキラヤ抽出物保存剤入り蔗糖溶液中で0日から28日の期間内に到達した胞子形成細菌の最大個体数を示す棒グラフであり、表7、表8及び表9で表したデータに対応する。

Claims (50)

  1. 少なくとも1つのサポニン含有抽出物を含む保存剤組成物であって、前記保存剤組成物が、飲料又は食物中のカビ、酵母及び細菌から選択される少なくとも1つの微生物の微生物安定性を達成する組成物。
  2. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で長期微生物安定性を達成する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で微生物の減少を達成する、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で向上した微生物の減少を達成する、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約50ppmから約20,000ppmの範囲の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約5,000ppmの範囲の量で存在する、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約100ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項5に記載の組成物。
  9. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約750ppmの範囲の量で存在する、請求項7に記載の組成物。
  10. さらに、少なくとも1つの付加保存剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記少なくとも1つの付加保存剤が、弱酸及びその塩、ヘキサメタ燐酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、遊離脂肪酸類、エステル類及びその誘導体、ペプチド類、ラウリン酸アルギネート、培養ブドウ糖、ニーム油、オイゲノール、p−シメン、チモール、カルバクロール、リナロール、ヒドロキシ桂皮酸、桂皮酸、桂皮アルデヒド、ナタマイシン、チャノキ油、フィンガルート抽出物、アカイ粉末、4−ヒドロキシベンゾイルイソチオシアネート及び/又は白ガラシシード精油、フェルラ酸、及びこれらの混合物から選択される、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、大豆、豆類、エンドウ豆、オート麦、ナス属及びネギ属、トマト、アスパラガス、茶、ピーナツ、ほうれん草、テンサイ、ヤムイモ、ブラックベリー、甘草、桜草の根、セネガ根、キラヤ、ユッカ、カスミソウ、及びこれらの混合物から抽出される、請求項1に記載の組成物。
  13. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、ユッカ−シジゲラ、キラヤ−サポナリア及びこれらの混合物から抽出される、請求項11に記載の組成物。
  14. 有効な量の少なくとも1つのサポニン含有抽出物と少なくとも1つの付加保存剤を含む保存剤組成物であって、前記保存剤組成物が、飲料又は食物中のカビ、酵母及び細菌から選択された少なくとも1つの微生物の微生物安定性を達成する組成物。
  15. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で長期微生物安定性を達成する、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で微生物の減少を達成する、請求項14に記載の組成物。
  17. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で向上した微生物の減少を達成する、請求項14に記載の組成物。
  18. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約50ppmから約20,000ppmの範囲の量で存在する、請求項14に記載の組成物。
  19. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約5,000ppmの範囲の量で存在する、請求項18に記載の組成物。
  20. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項19に記載の組成物。
  21. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約100ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項18に記載の組成物。
  22. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約750ppmの範囲の量で存在する、請求項20に記載の組成物。
  23. 前記少なくとも1つの付加保存剤が、弱酸及びその塩、ヘキサメタ燐酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、遊離脂肪酸類、エステル類及びその誘導体、ペプチド類、ラウリン酸アルギネート、培養ブドウ糖、ニーム油、オイゲノール、p−シメン、チモール、カルバクロール、リナロール、ヒドロキシ桂皮酸、桂皮酸、桂皮アルデヒド、ナタマイシン、チャノキ油、フィンガルート抽出物、アカイ粉末、4−ヒドロキシベンゾイルイソチオシアネート及び/又は白ガラシシード精油、フェルラ酸、及びこれらの混合物から選択される、請求項14に記載の組成物。
  24. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、大豆、豆類、エンドウ豆、オート麦、ナス属及びネギ属、トマト、アスパラガス、茶、ピーナツ、ほうれん草、テンサイ、ヤムイモ、ブラックベリー、甘草、桜草の根、セネガ根、キラヤ、ユッカ、カスミソウ、及びこれらの混合物から抽出される、請求項14に記載の組成物。
  25. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、ユッカ−シジゲラ、キラヤ−サポナリア及びこれらの混合物から抽出される、請求項24に記載の組成物。
  26. 少なくとも1つのサポニン含有抽出物を含む保存剤組成物を含む飲料であって、前記保存剤組成物が、飲料又は食物中のカビ、酵母及び細菌から選択された少なくとも1つの微生物の微生物安定性を達成する飲料。
  27. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で長期微生物安定性を達成する、請求項26に記載の組成物。
  28. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で微生物の減少を達成する、請求項26に記載の組成物。
  29. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で向上した微生物の減少を達成する、請求項26に記載の組成物。
  30. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約50ppmから約20,000ppmの範囲の量で存在する、請求項26に記載の組成物。
  31. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約5,000ppmの範囲の量で存在する、請求項30に記載の組成物。
  32. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項31に記載の組成物。
  33. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約100ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項30に記載の組成物。
  34. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約750ppmの範囲の量で存在する、請求項32に記載の組成物。
  35. さらに、少なくとも1つの付加組成物を含む、請求項26に記載の組成物。
  36. 前記少なくとも1つの付加保存剤が、弱酸及びその塩、ヘキサメタ燐酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、遊離脂肪酸類、エステル類及びその誘導体、ペプチド類、ラウリン酸アルギネート、培養ブドウ糖、ニーム油、オイゲノール、p−シメン、チモール、カルバクロール、リナロール、ヒドロキシ桂皮酸、桂皮酸、桂皮アルデヒド、ナタマイシン、チャノキ油、フィンガルート抽出物、アカイ粉末、4−ヒドロキシベンゾイルイソチオシアネート及び/又は白ガラシシード精油、フェルラ酸、及びこれらの混合物から選択される、請求項35に記載の組成物。
  37. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、大豆、豆類、エンドウ豆、オート麦、ナス属及びネギ属、トマト、アスパラガス、茶、ピーナツ、ほうれん草、テンサイ、ヤムイモ、ブラックベリー、甘草、桜草の根、セネガ根、キラヤ、ユッカ、カスミソウ、及びこれらの混合物から抽出される、請求項26に記載の組成物。
  38. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、ユッカ−シジゲラ、キラヤ−サポナリア及びその混合物から誘導される、請求項37に記載の組成物。
  39. 少なくとも1つのサポニン含有抽出物及び少なくとも1つの付加保存剤を含む保存剤組成物を含む飲料であって、前記保存剤組成物が、飲料又は食物中のカビ、酵母及び細菌から選択された少なくとも1つの微生物の微生物安定性を達成する飲料。
  40. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で長期微生物安定性を達成する、請求項39に記載の組成物。
  41. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で微生物の減少を達成する、請求項39に記載の組成物。
  42. 前記保存剤組成物が、飲料又は食物中で向上した微生物の減少を達成する、請求項39に記載の組成物。
  43. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約50ppmから約20,000ppmの範囲の量で存在する、請求項39に記載の組成物。
  44. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約5,000ppmの範囲の量で存在する、請求項43に記載の組成物。
  45. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項44に記載の組成物。
  46. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約100ppmから約1,000ppmの範囲の量で存在する、請求項43に記載の組成物。
  47. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、約250ppmから約750ppmの範囲の量で存在する、請求項45に記載の組成物。
  48. 前記少なくとも1つの付加保存剤が、弱酸及びその塩、ヘキサメタ燐酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、遊離脂肪酸類、エステル類及びその誘導体、ペプチド類、ラウリン酸アルギネート、培養ブドウ糖、ニーム油、オイゲノール、p−シメン、チモール、カルバクロール、リナロール、ヒドロキシ桂皮酸、桂皮酸、桂皮アルデヒド、ナタマイシン、チャノキ油、フィンガルート抽出物、アカイ粉末、4−ヒドロキシベンゾイルイソチオシアネート及び/又は白ガラシシード精油、フェルラ酸、及びこれらの混合物から選択される、請求項39に記載の組成物。
  49. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、大豆、豆類、エンドウ豆、オート麦、ナス属及びネギ属、トマト、アスパラガス、茶、ピーナツ、ほうれん草、テンサイ、ヤムイモ、ブラックベリー、甘草、桜草の根、セネガ根、キラヤ、ユッカ、カスミソウ、及びこれらの混合物から抽出される、請求項39に記載の組成物。
  50. 前記少なくとも1つのサポニン含有抽出物が、ユッカ−シジゲラ、キラヤ−サポナリア及びこれらの混合物から抽出される、請求項49に記載の組成物。
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