JP2009536635A - オリドニンを含む耐性癌の治療用組成物 - Google Patents

オリドニンを含む耐性癌の治療用組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、治療抵抗性腫瘍の治療に関する。本発明の化合物および方法は、ヒトのタキソール耐性癌、特に子宮頸癌および乳癌の治療に特に有用である。本発明の組成物の成分は互いに強い相乗効果を示し、それらをIV期、または、従来の化学療法剤に対して耐性を獲得した可能性がある再発性癌の治療に比較的少量、使用することが可能である。これらの組成物はオリドニンを含む。

Description

本発明は、治療抵抗性腫瘍の治療に関する。排他的ではないが、本発明は、特に、ヒトのタキソール耐性癌の治療に有用な、有効な薬剤の組み合わせおよび方法に関する。
癌は、世界中で苦痛や死の主要な原因となっており、現代科学技術によって寿命が延びるにつれ罹患率の増加が予測される。時折、細胞の寿命の間に、突然異変として知られるDNAの僅かな変化が起こることがある。これらの突然変異には、「サイレント突然変異」として知られ、細胞の機能に物理的変化が全く起こらないものもあるが、細胞の挙動を変化させ得るものもある。
突然変異が起こった細胞の細胞周期が進行することを防止する多数の機構が存在し、遺伝的エラーが修復されないと、細胞はアポトーシスとして知られるプロセスで「自殺」することになる。しかし、突然変異が細胞周期調節に関わるタンパク質で起こると、これは腫瘍として知られる無制御の細胞増殖に繋がる可能性があり、癌に進行する可能性がある。
癌細胞は、一般的には、身体に対して悪影響がある。癌は、悪性腫瘍細胞が隣接する組織に浸潤することによって、および、悪性細胞が腫瘍塊から分離して遠隔部位に広がる、転移として知られるプロセスによって広がる可能性がある。癌は様々な形態で多くの異なる種類の組織で発現し、浸潤性と病原性の程度によって特徴付けることができる。
癌は、手術、放射線療法および化学療法を含む多数の方法で治療され得る。使用される正確な治療の種類は、癌がどの段階に到達しているか、癌が広がっているかどうか、および癌がどこで広がっているか、ならびに生活様式にどのような影響があり得るかなどの、多数の要因の1つ以上に依存し得る。
改善された治療を達成するために様々な治療方法を併用してもよい。例えば、腫瘍を外科的に除去した後、化学療法または放射線療法を使用して残りの癌細胞を標的にしてもよい。しかしながら、様々な方法を単独で使用して、良好な結果が得られることもある。
化学療法は、薬剤の投与を含み、しばしば急速に分裂する細胞を標的とする。多くの化学療法薬剤は、細胞分裂前のDNA複製に干渉する。化学療法剤には多くの利点があるが、癌細胞、とりわけ進行癌の遺伝的不安定性のため、薬剤耐性癌の発生率が高くなり、更には多剤耐性(MDR)が生じる。
最も進行した病期であるIV期や再発性疾患の治療には、2つの好ましい化学療法剤である、タキソールとシスプラチンが組み合わせて使用される。理解されるように、これらの薬剤のどちらか、または、実際には両方の組み合わせに応答しない場合、腫瘍専門医が進める治療の選択肢は限られている。
治療抵抗性癌を治療する治療剤または治療剤の組み合わせが使用可能であれば、有用である。
従って、本発明の目的は、治療抵抗性癌の治療に有用な薬剤を提供することである。
第1の態様では、本発明は、
Figure 2009536635
式Iの構造を有する化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;ならびに、
Figure 2009536635
式IIの構造を有する化合物であって、式中、Rは水素、C〜Cアルキルであり;Rは水素、C〜Cアルキル、またはC〜Cアシルであり;R〜R10は独立して水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cアシルであるが、但し、R〜R10の少なくとも4つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;および、
Figure 2009536635
式IVの構造を有する化合物であって、式中、R11〜R14は独立して水素またはC〜Cアルキルであり;R15〜R20は独立して水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cアシルであるが、但し、R15〜R20の少なくとも3つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせと、
の1つ以上の使用を提供する。
治療される腫瘍は、悪性であってもまたは良性であってもよく、好ましい実施形態では、ホルモン依存性癌の群から選択され得る。具体的には、本発明の医薬で治療される好ましい腫瘍は、前立腺癌、乳癌、子宮内膜癌、大腸癌、肺癌、膀胱癌、精巣癌、卵巣癌、甲状腺癌、または骨肉腫からなる群から選択されるいずれか1つ以上の腫瘍であってもよい。好ましくは、治療される腫瘍はヒトの癌である。
特に好ましい一実施形態では、本発明の医薬は、タキソール耐性卵巣癌または乳癌の治療に使用され得る。
式IIの構造を有する化合物は、好ましくは、Rがメチルであり、Rが水素であり、R〜R10が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R〜R10の少なくとも5つは水素である。
式IIの構造を有する化合物は、最も好ましくは、式IIIの構造を有するように置換されている。
Figure 2009536635
式IVの構造を有する化合物は、好ましくは、R11〜R14が水素であり、R15〜R20が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R15〜R20の少なくとも4つは水素である。
式IVの構造を有する化合物は、最も好ましくは、式Vの構造を有するように置換されている。
Figure 2009536635
本発明による医薬で治療される耐性癌は、タキソール耐性癌またはシスプラチン耐性癌であってもよい。
好ましい実施形態では、本発明の医薬で治療される耐性癌は、タキソール耐性癌である。
本発明は、また、医薬的に有効な量の式Iの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;ならびに、
式IIの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;および
式IVの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ、
の1つ以上を含む薬剤耐性癌の治療用組成物も提供する。
好ましくは、組成物は式IIIの化合物を含有する。
好ましくは、組成物は式Vの化合物を含有する。
好ましい実施形態では、本発明による組成物は、式IIの化合物と式IVの化合物の両方、それらの医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の2つ以上の組み合わせを更に含んでもよい。
本発明の医薬は、式IIIを有する化合物と式Vを有する化合物を含んでもよい。
本発明の医薬は、任意の数の追加の化学療法剤、または例えば、TNFαなどの成長因子、カスパーゼ阻害剤などの化学療法剤の効果を向上させるために化学療法剤と一緒に同時投与され得る薬剤、または本発明の医薬から得られる治療効果を向上させ得る他の任意の薬剤を更に含んでもよい。
本発明の医薬は、錠剤、カプセル、注射用(indictable)溶液、埋め込み可能な徐放性マトリックスまたはデバイスの形態、または当該技術分野で既知の、他の任意の形態を取ってもよい。
本発明による医薬中に有効な薬剤として使用される化合物は、例えば、部位指向性の(site−directed)用途、胃腸での分解に対する耐性を提供するように、および/または薬剤動態学的特性を改善するように誘導されてもよい。
本発明の医薬は、また、直接吸入される粉末、坐剤、または経皮適用に好適となり得る溶液の形態を取ってもよい。例えば、本発明による1つの医薬は、単に、有効な薬剤(S)のジメチルスルホキシド溶液を含んでもよい。
本発明の医薬は、当該技術分野で既知の任意の方法を使用して製造されてもよい。例えば、組成物は打錠前に乾燥粉砕および混合されてもよく、および組成物は必然的に、他の医薬的に期待され得る賦形剤、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、タルク、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される潤滑剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロースおよびポリビニルピロリドン(PVP)からなる群から選択される結合剤などを含んでもよい。
本発明の医薬は、結合剤、フィラー、顔料、崩壊剤、潤滑剤、湿潤剤、緩衝剤、および、製薬および化学分野で慣例的に使用される他の賦形剤などの任意の医薬的に許容される賦形剤を含んでもよい。本発明の医薬に使用される賦形剤の幾つかの例としては、微結晶性セルロース、ラクトース、デンプン、コロイダルシリカ、タルク、グリセロールエステル、ステアリルフマル酸ナトリウム、および二酸化チタンがある。
方法
別の態様では、本発明は、約0.5%w/w以上の
Figure 2009536635
式Iの構造を有する化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;ならびに
Figure 2009536635
式IIの構造を有する化合物であって、式中、Rは水素、C〜Cアルキルであり;Rは水素、C〜Cアルキル、またはC〜Cアシルであり;R〜R10は独立して水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cアシルであるが、但し、R〜R10の少なくとも4つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;および
Figure 2009536635
式IVの構造を有する化合物であって、式中、R11〜R14は独立して水素またはC〜Cアルキルであり;R15〜R20は独立して水素またはC〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cアシルであるが、但し、R15〜R20の少なくとも3つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ、
の1つ以上を含む組成物を投与する工程を含む、治療抵抗性腫瘍の治療を必要とするヒトを治療する方法も提供する。
本発明の方法で治療される腫瘍は、悪性であってもまたは良性であってもよく、好ましい実施形態では、ホルモン依存性癌の群から選択され得る。具体的には、本発明の方法で治療されるのが好ましい腫瘍は、前立腺癌、乳癌、子宮内膜癌、大腸癌、肺癌、膀胱癌、精巣癌、卵巣癌、甲状腺癌、または骨肉腫からなる群から選択されるいずれか1つ以上の腫瘍であってもよい。好ましくは、治療される腫瘍はヒトの癌である。
特に好ましい一実施形態では、本発明の方法は、タキソール耐性卵巣癌または乳癌の治療に使用され得る。
式IIの構造を有する化合物は、好ましくは、Rがメチルであり、Rが水素であり、R〜R10が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R〜R10の少なくとも5つは水素である。
式IIの構造を有する化合物は、最も好ましくは、式IIIの構造を有するように置換されている。
Figure 2009536635
式IVの構造を有する化合物は、好ましくは、R11〜R14が水素であり、R15〜R20が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R15〜R20の少なくとも4つは水素である。
式IVの構造を有する化合物は、最も好ましくは、式Vの構造を有するように置換されている。
Figure 2009536635
本発明による方法で治療される治療抵抗性腫瘍は、タキソール耐性癌またはシスプラチン耐性癌であってもよい。特に好ましい実施形態では、本発明の方法は、タキソール耐性卵巣癌の治療に使用され得る。
本発明の方法は、好ましくは、式I、IIおよびVの化合物の投与を含む。
組成物
本発明は、また、組成物の総重量を基準にして約0.5%w/w以上の、
Figure 2009536635
式Iの構造を有する化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;ならびに
組成物の総重量を基準にして約0.5%w/w以上の
Figure 2009536635
式IIの構造を有する化合物であって、式中、Rは水素、C〜Cアルキルであり;Rは水素、C〜CアルキルまたはC〜Cアシルであり;R〜R10は独立して水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cアシルであるが、但し、R〜R10の少なくとも4つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;および
組成物の総重量を基準にして約0.5%w/w以上の
Figure 2009536635
の構造を有する化合物であって、式中、R11〜R14は独立して水素またはC〜Cアルキルであり;R15〜R20は独立して水素、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cアシルであるが、但し、R15〜R20の少なくとも3つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ、
の1つ以上を含む組成物も提供する。
式IIの構造を有する化合物は、好ましくは、Rがメチルであり、Rが水素であり、R〜R10が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R〜R10の少なくとも5つは水素である。
式IIの構造を有する化合物は、最も好ましくは、式IIIの構造を有するように置換されている。
Figure 2009536635
式IVの構造を有する化合物は、好ましくは、R11〜R14が水素であり、R15〜R20が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R15〜R20の少なくとも4つは水素である。
式IVの構造を有する化合物は、最も好ましくは、式Vの構造を有するように置換されている。
Figure 2009536635
本発明の組成物は、ホルモン依存性癌の治療に有利に使用され得る。具体的には、本発明による医薬および組成物で治療される癌は、前立腺癌、乳癌、子宮内膜癌、大腸癌、肺癌、膀胱癌、精巣癌、卵巣癌、甲状腺癌、または骨肉腫から選択され得る。
本発明の組成物は、好ましくは、式I、IIIおよびVの化合物を含む。
本発明の使用、方法、および組成物において、化合物は、好ましくは、相乗的に有効な量で存在する。それらの2つの組み合わせでは、2つの成分は互いに相乗的に有効な量で存在する。それらの3つ以上の有効な薬剤の組み合わせでは、有効な薬剤は互いに相乗的に有効な量で存在してもよく、および/または組成物は全体として相乗効果を有してもよい。
本発明の組成物および医薬は、既知の抗癌剤および免疫賦活剤を更に含んでもよい。好ましくは、本発明の方法、組成物および医薬に使用される抗癌剤は、インジルビン、タキソール、シスプラチン、カンプトテシン(camptothecan)、ビンクリスチン、モノクロタリン、メイタンシン、ホモハリントニン、コルヒチン、アイリスキノン(irisquinone)A、アイリスキノンB、アイリスキノンC、アクロニシン(cronycine)、マトリン、オキシマトリン、クルクミン、パリシン(paricine)、パリフィリン(pariphyllin)、または上記および他の既知の抗癌剤の1つ以上を含む組み合わせから選択されてもよい。
好ましくは、本発明の方法、組成物および医薬に使用される免疫賦活剤は、ジンセノサイド、フェルラ酸、マンナン、シナンスリン、エレウテロシドA、エレウテロシドB、エレウテロシドC、エレウテロシドD、エレウテロシドE、ガイノシド(gynoside)、β−パキマン(beta−pachyman)、イヌリン、糖タンパク質、インターフェロン、γ−グロブリン、マンネンタケエキス、カワラタケエキス、マツホドエキス、上記および他の既知の免疫賦活剤の1つ以上を含む組み合わせから選択されてもよい。
経口投与されるように、本発明の組成物または医薬は任意の不活性希釈剤または可食性担体と一緒に投与されてもよい。それらは、患者の食事の一部を構成する食物または飲料に直接組み込まれてもよい。本発明の組成物または医薬は、賦形剤と一緒に配合され、摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁シロップ、およびカシェ剤(wafers)等の形態で使用されてもよい。
錠剤、トローチ、丸薬、およびカプセル等は前述の賦形剤を含んでもよく、場合によっては、スクロース、グルコース、アスパルテーム、またはサッカリンなどの甘味剤、ミント、ペパーミント、スペアミントの精油、または他の任意の好適な香味料などの香味剤も含んでもよい。投薬単位がカプセルである場合、更に油または緩衝水溶液などの液体担体を含んでもよい。
本発明の医薬および組成物は、リン脂質または脂肪酸または他の合成ナノ粒子を担体として一緒に配合してもよい。
本発明の医薬および組成物は、腸管外投与される製剤の形態を取ってもよく、滅菌水溶液または分散体、および、注入可能な滅菌溶液または分散体を調製するための滅菌粉末を含んでもよい。溶液または分散体は、緩衝剤、希釈剤、および、例えばリポソームなどの、組成物中の有効な薬剤の細胞吸収を促進するように設計され得る他の好適な添加剤を含んでもよい。
局所投与される医薬製剤は、局所治療にとりわけ有用となり得る。局所治療用の製剤としては、軟膏、スプレー、ゲル、懸濁液、ローション、およびクリーム等を含む。局所投与用の製剤は、イソプロパノール、グリセロール、パラフィン、ステアリルアルコール、およびポリエチレングリコール等の既知の担体材料を含んでもよい。医薬的に許容される担体はまた、既知の化学吸収促進剤を含んでもよく、または、製剤は経皮適用を促進するように特別に設計されてもよい。吸収促進剤としては、例えば、トリクロロエタノール、トリフルオロエタノール、および、GB1,001,949号明細書(Meyer)およびGB1,464,975号明細書(Astra Lakemedel)による特定のアルコール、およびこれらの混合物を含む。
直腸または膣投与に好適な本発明の医薬および組成物は坐剤として提供されてもよく、これは、例えば、ココアバター、ポリエチレングリコール、坐剤ワックス、またはサリチレートを含む、室温で固体であるが体温では液体であるため、直腸または膣の腔内で溶け、有効な化合物を放出する、1種類以上の好適な非刺激性賦形剤または担体を含んでもよい。
膣投与に好適な本発明の製剤としては、適切であることが当該技術分野で既知の担体を含む膣坐剤、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤を含む。
このような治療を必要とするヒトの腫瘍および癌を治療する医薬、組成物および方法が本明細書に開示されている。本明細書で使用される場合、治療を必要とするヒトは、癌と診断された患者であっても、または癌の発症を予防または遅延したい患者、例えば、癌の家族歴を有する人であってもよい。癌は、例えば、前立腺癌、乳癌、子宮内膜癌、大腸癌、肺癌、膀胱癌、精巣癌、卵巣癌、甲状腺癌、または骨肉腫などのホルモン関連の癌であってもよい。
特に好ましい一実施形態では、治療され得る腫瘍は、タキソール耐性卵巣癌または乳癌であってもよい。
エステル化される場合、式IVまたはVの化合物のエステルは、好ましくはグリコシドである。グリコシドの形成に使用される単糖類または多糖類に対する制限は特になく、好適な単糖類としては、例えば、グルコース、グルクロン酸、マンノース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、ガラクツロン酸、キシロース、ルチノース、およびラムノース等、ならびに上記単糖類の1つ以上を含む組み合わせを含む。好適な多糖類としては、例えば、任意の単糖類単位、好ましくは上記単糖類の1つ以上から形成される2量体、3量体、オリゴマーおよびポリマーを含む。
図IVおよびVの化合物の類似体は、フロレチン、または4,2,4’−トリヒドロキシカルコン等、またはこれらの化合物の1つ以上を含む組み合わせであってもよい。
ウラルカンゾウエキス(Glycyrrhiza uralensis)またはスペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra)エキスを式IVおよびVの化合物の供給源として使用してもよい。
式IVおよびVの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、および選択的に置換された類似体を合成または単離する方法は、当該技術分野で既知である。例えば、S.K.Srivastava et al.,Indian J. Chem.,Sect.B(1981),20B(4):347−8、およびF.A.Macias et al.,Phytochemistry(1998),50(1):35−46を参照されたい。
用語「治療する」および「治療」は、本明細書で使用される場合、症状の重篤さおよび/または頻度の低減、症状および/または根本的な原因をなくすこと、症状および/または根本的な原因の発生の予防、および損傷の改善または修復を指す。従って、例えば、腫瘍または癌を「治療する」本方法は、その用語が本明細書で使用される場合、疾患の予防と臨床症状のある個体の疾患の治療を両方とも包含する。
用語「医薬的に許容される担体」は、生物学的にまたは他の形で有害(undesirable)でない材料を含む。このような材料は選択された有効な薬剤と共に個体に投与されてもよく、望ましくない生物学的効果を引き起こさない、またはそれを含有する医薬組成物の他の成分のどれとも有害な相互作用をしない。
ここで本発明の特定の態様を例示する。下記に詳述する実験は例として記載されるに過ぎず、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではない。
本治験は2種類の癌細胞:A2780とPTX−10を使用する。A2780は大部分のヒト卵巣癌に一般的なものであり、薬剤耐性が知られていない。PTX10はA2780のタキソール耐性変種である。これらの2種類の細胞は、タキソールが有用な治療となる一般的なヒト卵巣癌と、タキソールが治療に有用でない腫瘍系統に対する本発明の組成物の有効性を比較するためのモデルとなる。
3つの実験全てに共通の実験条件を以下に記載する:
細胞系統:A2780およびPTX−10細胞系統は、National Institute of Health, Bethesda,MDから入手した。
細胞培養:細胞系統は両方とも、Halickaらの方法(Int.J.Oncology 1:437−48,1997)に準拠して、10%牛胎児血清、L−グルタミン、および抗生物質を補ったRPMI 1640中で培養した。培地、サプリメントおよび抗生物質は全てLife Technologies(Grand Island,NY)から入手した。培養物のマイコプラズマ感染を定期的に試験した。
非同期の指数関数的増殖を維持するため、これらの接着細胞をT−75フラスコ内に3×10で通常通り(routinely)接種し、37℃、5%CO中で5〜6日間インキュベートした後、トリプシン処理(0.25%トリプシン/1mM EDTA)により1:10の希釈で再び継代接種した。対照および処理された癌細胞の形態学的変化および細胞数を光学顕微鏡で測定した。全ての実験において、指数関数的に且つ非同期的に増殖する細胞のみを使用した。
細胞増殖の抑制および生存度(Viability)アッセイ:生細胞を計数するため、MTT試薬キットをBoehringer Mannheim(Roche Diagnosis Corp, Indianapolis, Indiana)から購入した。テトラゾリウム色素(MTT)は、代謝活性細胞により開裂されてホルマザンを形成し、550〜618nmで強い赤色吸収帯を示す。細胞生死判別試験のプロトコルは、製造業者によって提供され、当研究室では下記のような変更を行った。
96ウェルのマイクロタイタープレート内の容積100μLの細胞培地に、1ウェル当たり細胞6×10個の濃度で卵巣癌細胞を接種した。24時間後、様々な濃度の化合物の20μLのアリコートを付着細胞に添加した。各濃度を3つのウェルに入れて平板培養し、平均値を得た。溶媒効果をなくすため、化合物の最も高い濃度(DMSOの体積で最大0.5%)の調製に使用した溶媒20μLを各ウェルの対照細胞に添加した。
プレートを37℃のCOインキュベータ内で72時間インキュベートした。3日目の終わりに、細胞を妨害しないように培地を注意して除去し、新しい細胞培地100μLと交換した。MTT試薬10μLを各ウェルに添加し、プレートを再び37℃のCOインキュベータ内で4時間インキュベートした。SDS可溶化剤(Boehringer Mannheim製)100μLを各ウェルに添加した。プレートを一晩COインキュベータ内に放置し、ELISAリーダー(EL800、Bio−Tek Instruments,Inc.)で、波長570nmで読み取った。下式に従って細胞生存率を計算した:
100%(対照細胞の吸収−処理された細胞の吸収)/対照細胞の吸収。
定義により、未処理の培養物の対照細胞の生存度を100%と定義した。
3つの異なる組成物を使用して2種類の細胞を処理したが、それらの実験の結果を以下に詳述する。
実験1
一方はタキソール感受性であり(A2780)および他方はタキソール耐性(PTX−10)である2つのヒト卵巣癌細胞系統に対する式Iの化合物の抗増殖活性を調べた。用量−応答曲線から、A2780細胞系統の方がPTX−10よりも式Iの化合物に対する感受性が高いことが分かる。
実験2
タキソール感受性(A2780)とタキソール耐性(PTX−10)の2つのヒト卵巣癌細胞系統に対する式Vの化合物の抗増殖活性を調べた。用量−応答曲線から、PTX−10細胞系統の方がA2780よりも式Vの化合物に対する感受性が高いことが分かる。
実験3
タキソール感受性(A2780)とタキソール耐性(PTX10)の2つのヒト卵巣癌細胞系統に対する式IIIの化合物の抗増殖活性を調べた。用量−応答曲線から、PTX−10細胞系統の方がA2780よりも式IIIの化合物に対する感受性が僅かに高いことが分かる。
実験4
本発明の製剤中の化合物が互いにどのように相乗作用するかを示す第2組の実験を実施した。異なる実験室で僅かに異なる条件で実験を行ったため、実験結果は上記に報告したものと僅かに異なる。第2組の実験では、時間の制約のため、英国のSigma−AldridgeからMTT試薬キットを購入し、薬剤で処理する前に細胞を一晩しかインキュベートしなかった。細胞系統は、また、起源(origin)が異なり(第2組は、NIH,Bethesda Maryland, USAのDr Marianne Poruchから直接入手した)、貯蔵中、異なる条件に曝された可能性がある。
表1は、新しいシステムで第2組の実験の条件で試験した場合の、3つの異なる薬剤に対するIC50をマイクロモルで示す。
Figure 2009536635
CalcuSyn「用量効果分析用ソフトウェア」Biosoft(著作権)2005を使用して計算した時の、化合物間の相乗効果を実証する。
組み合わせ指数(combination index)法は、ChouおよびTalalayによって記載されたもの、ならびにChouおよびChouのコンピュータソフトウェア、ならびにCalcuSyn(登録商標)をベースにする。CIの範囲および記号はChouが前に記載したものから改良されている。CI<1、=1、および>1は、それぞれ、相乗効果、相加効果、および拮抗作用を示す。
下記の表は、本発明による化合物の異なる組み合わせで処理されたときのA2780とPTX−10細胞系統についてのED90におけるCIを示す。
Figure 2009536635
Figure 2009536635
表2に示されているデータを表3に示されている組み合わせ指数の範囲に関して分析した場合、約0.3の評点は「相乗効果」と「強い相乗効果」の両方の境目にあることが分かる。PTX−10細胞系統に一緒に適用された場合、I+V、I+III、およびIII+Vの組み合わせの化合物は全て強い相乗効果または相乗効果を示し、それらの薬剤の組み合わせは全てタキソール耐性細胞系統に対して相乗効果があることが分かる。
結果から、化合物のこれらの組み合わせは、タキソール感受性癌の治療よりもタキソール耐性腫瘍の治療に有効であることが分かる。実際、組み合わせの幾つかでは、タキソール感受性癌細胞系統は相乗効果よりはむしろ拮抗作用を示した。
IC50に関して化合物が約1:1で存在するように、実験の多くを実施した。1:1の比を使用した結果、強い相乗効果が表れ、そのため好ましい組成物は、式I、VおよびIIIの化合物を約1:1:1の比で有する。実験中、他の幾つかの相対成分比が特に有効であることに気付いた。式I、VおよびIIIの化合物の4:4:1および9:1:2の比での組み合わせが特に有利である。
本発明の好ましい組成物にはこれらの成分が前述の特定の比で存在する。治療方法において、有効成分は、好ましくは、それを必要とする患者にこれらの比に従った量で投与される。本発明の組成物の成分は、同じ時間に同時に投与されてもよく、または、成分の血漿中濃度がほぼ前述の比になるように逐次的に投与されてもよい。
組成物実施例
経口シロップ
式Iの化合物25mg、式IIIの化合物2.5mgおよび式Vの化合物25mgを、クエン酸一水和物(105mg)、水酸化ナトリウム(18mg)、スペアミント香味料と一緒に混合し、蒸留水で100mLにして、経口投与に好適なシロップを得た。
注射用製剤
式Iの化合物25mg、式IIIの化合物2.5mgおよび式Vの化合物25mgを、デキストロース一水和物、等張にするのに適切な量、クエン酸一水和物(10.5mg)、水酸化ナトリウム(1.8mg)、および注射用蒸留水、10.0mLにするのに適切な量と一緒に混合し、注射に好適な製剤を得た。
錠剤A
式Iの化合物25mg、式IIIの化合物2.5mgおよび式Vの化合物25mgを、ラクトース(55mg)、コーンスターチ1(30mg)、微結晶性セルロース(35mg)およびポリビニルピロリドン(PVP)(15mg)と一緒に混合した。混合物を篩分し、更にコーンスターチ(60mg)および水と一緒に処理して顆粒を形成し、それを乾燥させて篩分した。カルボキシメチルスターチナトリウム(23mg)およびステアリン酸マグネシウム(2mg)を添加、混合し、混合物を圧縮して錠剤を形成した。
錠剤B
式Iの化合物25mgおよび式Vの化合物25mgを、ラクトース(52.5mg)、コーンスターチ1(30mg)、微結晶性セルロース(35mg)およびポリビニルピロリドン(PVP)(15mg)と一緒に混合した。混合物を篩分し、更にコーンスターチ(60mg)および水と一緒に処理して顆粒を形成し、それを乾燥させて篩分した。カルボキシメチルスターチナトリウム(23mg)およびステアリン酸マグネシウム(2mg)を添加、混合し、混合物を圧縮して錠剤を形成した。
錠剤C
式Iの化合物25mgおよび式IIIの化合物2.5mgを、ラクトース(40mg)、コーンスターチ1(20mg)、微結晶性セルロース(35mg)およびポリビニルピロリドン(PVP)(15mg)と一緒に混合した。混合物を篩分し、更にコーンスターチ(60mg)および水と一緒に処理して顆粒を形成し、それを乾燥させて篩分した。カルボキシメチルスターチナトリウム(23mg)およびステアリン酸マグネシウム(2mg)を添加、混合し、混合物を圧縮して錠剤を形成した。
例えば、卵巣腫瘍または乳房腫瘍の外科的除去後に残る腔内に埋め込むのに有用な別の製剤も考えられる。当業者は、当該技術分野で既知の知識から、且つ自ら発明することなく、このような製剤を製造することができる。

Claims (20)

  1. 治療抵抗性腫瘍を治療するための医薬の製造における、
    Figure 2009536635
    式Iの構造を有する化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;ならびに、
    Figure 2009536635
    式IIの構造を有する化合物であって、式中、Rが水素、C〜Cアルキルであり;Rが水素、C〜CアルキルまたはC〜Cアシルであり;R〜R10が独立して水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cアシルであるが、但し、R〜R10の少なくとも4つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;および
    Figure 2009536635
    式IVの構造を有する化合物であって、式中、R11〜R14が独立して水素またはC〜Cアルキルであり;R15〜R20が独立して水素、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cアシルであるが、但し、R15〜R20の少なくとも3つは水素である化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせと、
    の1つ以上の相乗的に有効な量での使用。
  2. 前記治療される腫瘍が、前立腺癌、乳癌、子宮内膜癌、大腸癌、肺癌、膀胱癌、精巣癌、卵巣癌、甲状腺癌、または骨肉腫からなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
  3. 前記治療される腫瘍が、タキソール耐性卵巣癌または乳癌である、請求項1に記載の使用。
  4. 前記式IIの構造を有する化合物が、Rがメチルであり、Rが水素であり、R〜R10が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R〜R10の少なくとも5つは水素である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 前記式IIの構造を有する化合物が、式IIIの構造を有するように置換される、請求項4に記載の使用。
    Figure 2009536635
  6. 前記式IVの構造を有する化合物が、R11〜R14が水素であり、R15〜R20が独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、またはプロピオニルであるように置換されているが、但し、R15〜R20の少なくとも4つは水素である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 前記式IVの構造を有する化合物が、式Vの構造を有するように置換される、請求項6に記載の使用。
    Figure 2009536635
  8. 式IIIの化合物と式Vの化合物が両方とも前記医薬中に存在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 約0.5%w/wより多くの量の式Iの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;ならびに
    0.5%w/wより多くの量の本明細書に記載の置換基を有する式IIの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;および
    0.5%w/wより多くの量の本明細書に記載の置換基を有する式IVの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;
    の1つ以上を含む組成物であって、前記化合物は相乗的に有効な量で存在する組成物。
  10. 前記式IIの化合物が、式IIIの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせである、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記式IVの化合物が、式Vの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせである、請求項9または10に記載の組成物。
  12. 式IIIの化合物と式Vの化合物が両方とも前記医薬中に存在する、請求項9〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 約0.5%w/w以上の式Iの構造を有する化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;ならびに
    0.5%w/wより多くの量の本明細書に記載の置換基を有する式IIの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;および
    0.5%w/wより多くの量の本明細書に記載の置換基を有する式IVの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせ;
    の1つ以上を含む組成物を投与する工程を含む、治療抵抗性腫瘍の治療を必要とするヒトの治療方法であって、前記化合物が相乗的に有効な量で投与される方法。
  14. 前記治療される腫瘍が、前立腺癌、乳癌、子宮内膜癌、大腸癌、肺癌、膀胱癌、精巣癌、卵巣癌、甲状腺癌、または骨肉腫からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記治療される好ましい腫瘍が、タキソール耐性卵巣癌である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記式IIの化合物が、式IIIの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせである、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記式IVの化合物が、式Vの化合物、その医薬的に許容される塩およびエステル、選択的に置換された類似体、または前記化合物の1つ以上の組み合わせである、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記組成物または医薬が、インジルビン、タキソール、シスプラチン、カンプトテシン、ビンクリスチン、モノクロタリン、メイタンシン、ホモハリントニン、コルヒチン、アイリスキノンA、アイリスキノンB、アイリスキノンC、アクロニシン、マトリン、オキシマトリン、クルクミン、パリシン、パリフィリンから選択される1つ以上の抗癌剤を更に含む、請求項13〜17のいずれか一項に記載の方法、または請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
  19. 前記組成物または医薬が、ジンセノサイド、フェルラ酸、マンナン、シナンスリン、エレウテロシドA、エレウテロシドB、エレウテロシドC、エレウテロシドD、エレウテロシドE、ガイノシド、β−パキマン、イヌリン、糖タンパク質、インターフェロン、γ−グロブリン、マンネンタケエキス、カワラタケエキス、マツホドエキスから選択される1つ以上の免疫賦活剤を更に含む、請求項13〜17のいずれか一項に記載の方法、または請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
  20. 前記組成物が、膣坐剤、坐剤、または経皮パッチとして処方される、請求項9〜12のいずれか一項に記載の組成物。
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