JP2017125041A - 癌の治療のためのキナーゼ阻害剤 - Google Patents
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Abstract
Description
R1、R2、及びR3、並びにR5は、H、アルキル、ハロゲン、-CF3、または-CNからそれぞれ独立に選択され;
R4及びR6は、H、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、-CF3、-OCF3、-SO2-CF3、-SO-CF3、または-S-CF3からそれぞれ独立に選択され;
Xは、ヘテロ原子、N(アルキル)、またはNHであり;さらに
nは、1乃至20である]
の化合物、あるいはその代謝産物、薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの治療上の有効量を、これを必要とする患者に投与する工程を含む、方法が提供される。
あるいはその代謝産物、薬学的に許容される塩、溶媒和物、またはプロドラッグのいずれか一つより選択される。
R1、R2、及びR3、並びにR5は、H、アルキル、ハロゲン、-CF3、または-CNからそれぞれ独立に選択され;
R4及びR6は、H、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、-CF3、-OCF3、-SO2-CF3、-SO-CF3、または-S-CF3からそれぞれ独立に選択され;
Xは、ヘテロ原子、N(アルキル)、またはNHであり;さらに
nは、1乃至20である]
の化合物、あるいはその代謝産物、薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
R1、R2、及びR3、並びにR5は、H、アルキル、ハロゲン、-CF3、または-CNからそれぞれ独立に選択され;
R4及びR6は、H、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、-CF3、-OCF3、-SO2-CF3、-SO-CF3、または-S-CF3からそれぞれ独立に選択され;
Xは、ヘテロ原子、N(アルキル)、またはNHであり;さらに
nは、1乃至20である]
の化合物、あるいはその代謝産物、薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素、好ましくは、フッ素または塩素を意味する。
本発明は、式(I)の化合物、あるいは前記化合物の代謝産物、薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの少なくとも一種及び少なくとも一種の薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物、医薬、及びキットを提供する。本発明によって記載される化合物から医薬組成物を調製するためには、不活性な薬学的に許容される担体は、固体または液体のいずれであってもよい。固体形態の調剤には、散剤、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤、及び坐剤が含まれる。散剤及び錠剤は、約5乃至約95パーセントの活性成分を含んでよい。適切な固体担体は当業者には既知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、またはラクトースである。錠剤、粉末、カシェ剤、及びカプセル剤は、経口投与に適した固体投薬形態として使用することができる。薬学的に許容押される担体、並びに、様々な組成物の製造方法の例は、A. Gennaro (ed.), Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, (1990), Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvaniaに見られる。
本発明の化合物はまた、皮下に送達されてもよい。
好ましくは、式(I)の化合物は経口投与される。
別の実施形態においては、キットは、断片化されたキットであってもよい。
薬剤、組成物、及び医薬は、以下に限定されるものではないが、非経口(例えば、静脈内、髄腔内、皮下、または筋内)、経口、局所、または粘膜経路(例えば、鼻腔内)経路を含む標準的な経路によって、受容者に投与することができる。いくつかの実施態様では、これらは単独で、または他の追加の治療剤と組み合わせて、受容者に投与してよい。このような実施態様では、前記投与は同時または連続であってよい。
さらにまた、癌の治療のために本発明を使用することの別の驚くべき利点には、式(I)の化合物の一般的に高い臨床的耐性がある。例えば、24時間ごとに体重1kgあたり1000mgのMPLの用量は、哺乳動物において十分に許容される。このように、本発明における使用のための薬剤、組成物、または医薬は、24時間ごとに体重1kgあたり最大1000mgの量の活性成分を含む量で患者に投与されてもよい。
例えば、用量を動物モデルに処方して、細胞培養において決定されるIC50を含む血中濃度範囲を達成することができる。こうした情報は、ヒトおよび他の哺乳動物対象における有用な用量をより正確に決定するために使用することができる。
%に亘って血漿レベルをMEC以上に維持する投薬計画を用いて投与してよい。局所投与または選択的取込みが利用される実施態様においては、薬剤の有効な局所濃度は、血漿濃度と関連していなくてもよい。
細胞増殖抑制剤、細胞毒性剤(例えば、以下に限定されるものではないが、DNA相互作用剤(例えば、シスプラチンまたはドキソルビシン));タキサン(例えば、タキソテール、タキソール);トポイソメラーゼII阻害剤(例えば、エトポシド);トポイソメラーゼI阻害剤(例えば、イリノテカン(またはCPT-11)、カンプトスター(camptostar)、またはトポテカン);チューブリン相互作用剤(例えば、パクリタキセル、ドセタキセル、またはエポチロン); ホルモン剤(例えば、タモキシフェン);チミジル酸シンターゼ阻害剤(例えば、5-フルオロウラシル);代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート);アルキル化剤(例えば、テモゾロマイド(TEMODAR(TM)、シェリング・プラウ社(Schering-Plough Corporation, Kenilworth, New Jersey)製)、シクロホスファミド);ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤(例えば、SARASAR(TM)(4-[2-[4-[(11R)-3,10ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル-]-1-ピペリジニル]-2-オキソエチル]-1-ピペリジンカルボキサミド、もしくはシェリング・プラウ社(Schering-Plough Corporation, Kenilworth, New Jersey)製のSCH 66336)、ティピファミブ(tipifamib)(Zamestra(登録商標)またはヤンセンファーマ(Janssen Pharmaceuticals)製のR115777)、L778.123(メルク社(Merck & Company, Whitehouse Station, New Jersey)製のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤)、BMS 214662(ブリストル・マイヤーズスクイブ医薬品(Bristol-Myers Squibb Pharmaceuticals, Princeton, New Jersey)製のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤);シグナル伝達阻害剤(例えば、イレッサ(アストラゼネカ医薬品(Astra Zeneca Pharmaceuticals, England)製))、タルセバ(EGFRキナーゼ阻害剤)、EGFRに対する抗体(例えば、C225)、GLEEVEC(TM)(ノバルティスファーマ(Novartis Pharmaceuticals, East Hanover, New Jersey)製のC-ablキナーゼ阻害剤);インターフェロン、例えば、イントロン(シェリング・プラウ社(Schering-Plough Corporation)製)、Peg-lntron(シェリング・プラウ社(Schering-Plough Corporation)製);ホルモン療法複合剤;アロマターゼ複合剤;ara-C、アドリアマイシン、サイトキサン、及びゲムシタビンからなる群より選択される一種または複数種の抗癌剤と組み合わせて(共にまたは連続して投与して)使用してもよい。
本発明の予防および治療の方法は、任意の適切な対象に適用することができる。いくつかの実施形態において、対象は、対象哺乳動物である。例えば、対象は、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、ウマ、または社会的に、経済的に、または研究上重要である他のあらゆる哺乳動物であってよい。したがって、対象は、哺乳動物、例えば、ヒトまたは非ヒト哺乳動物であってよい。
(細胞株)
ヒト卵巣癌細胞株OVCAR-3、SKOV-3、及びA2780、並びに初代細胞ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)、並びに他の全ての細胞株は、American Type Culture Collection(ATCC)から入手し、彼らの指示に従って維持した。星状細胞および神経膠腫細胞株は、Lowy Cancer Research Centre, University of New South Wales, Australiaのケリー・マクドナルド博士(Dr. Kerry McDonald)の厚意によって贈られた。
細胞増殖を、スルホローダミンB(SRB)アッセイを用いて評価した。96ウェルプレート(2,000乃至3,000細胞/ウェル)に播種した細胞を、MPL(0、1、5、10、25、50、及び100μmol/L)で72時間処理した。次いで細胞を固定し、洗浄し、1%の酢酸に溶解させた100μlの0.4%(w/v)SRBで染色した。未結合の染料は、空気乾燥前に1%の酢酸で5回洗浄することにより除去した。結合したSRBは、100μlの10mMトリス塩基(pH10.5)に溶解させ、吸光度を570nmで読み取った。全く同じ手順を用いてMPL-SO2を評価した。いずれの薬剤も、エタノールに溶解させ、細胞培養アッセイに必要な最終濃度を与えるように培地で希釈した。
生存実験のために、6ウェルプレートに播種した細胞を、0、1、10、50、及び100μMの濃度のモネパンテル(MPL)に24、48、または72時間曝露した。モネパンテル(ノバルティス社(Novartis, Basel, Switzerland)により寄贈)を100%エタノールに溶解させ、その後、細胞培養培地で希釈した。治療期間の終わりに、細胞を、PBSで洗浄し、トリプシン処理し、トリパンブルー及び血球計を用いてカウントした。全ての実験点は、四重に設定され、各実験は、少なくとも2回行われた。
コロニー形成アッセイのために、5×106の細胞、例えば、OVCAR-3またはA2780細胞を、100mmのペトリ皿に播種し、一晩付着させた。培地を吸引し、急激に成長する細胞を、様々な濃度のMPLと共に72時間に亘りインキュベートした。この時点で、培地を吸引し、皿をPBSで洗浄し、薬物を含まない培地を各プレートに添加した。培地を、週に2回、3週間に亘って変更した。この後、プレートをPBSで穏やかに洗浄し、細胞を100%エタノールで固定し、濾過したクリスタルバイオレットの0.5%溶液で染色した。50以上の細胞からなるコロニーを、倒立顕微鏡下でカウントした。
細胞周期に対するMPLの効果を、標準フローサイトメトリー分析プロトコル及び手順を用いて測定した。簡単には、0.7×106百万の細胞を25cm3のフラスコに播種し、一晩接着させ、24または48時間に亘りMPLで処理した。細胞をトリプシン処理で回収し、細胞を培地中に浮遊させてプールした。細胞懸濁液を遠心分離し、PBSで洗浄し、メタノールで固定した。次いで細胞を洗浄し、PBS中のヨウ化プロポジウム及びリボヌクレアーゼA中に室温にて30分間再懸濁させ、フローサイトメトリーで分析した(Becton Dickinson FACSort)。
細胞におけるタンパク質の発現は、ウェスタンブロット分析を用いて決定した。指示濃度のMPLで処理した後、細胞溶解物を準備し、cdk2、cdk4、サイクリンA、サイクリンE、PARP-1に対する抗体(1:1000希釈液;Cell Signalling Technology)及びp53に対する抗体(1:200希釈液;Santa Cruz Biotechnology)でプローブした。ゲル上のタンパク質の同等のローディングを、GAPDH抗体を(1:30000希釈液;Sigma-Aldrich)でブロットを再プローブすることにより確認した。
雌のヌードマウス(6週齢)をBiological Resources (University of New South Wales)から購入した。制度的動物倫理は、対象となる、マウスに行われる操作を承認するものである。簡単には、2.5×106対数成長性OVCAR-3細胞を、各マウスの左脇腹にs.c.注射した。動物を週に1回計量する一方で、それらの腫瘍体積は週2回測定した。腫瘍成長を直交径のキャリパー測定により観察し、理論上の腫瘍体積を、式1/2(長さ×幅2)に基づいて算出したが、ここでは幅は二つの直交径測定値のより短い方である。制度的倫理の承認に基づいて、腫瘍体積が500mm3に達する前にマウスを安楽死させた。処置は、マウスを無作為に選んでMPLまたは媒体での処置グループいずれか一つに割り当てた(1グループあたり5乃至6匹)、腫瘍細胞注射の8日後に開始した。MPLをヒドロペルオキシメチルセルロース中に懸濁させ(0.5% w/v HPMC)、超音波破砕機で滅菌し、腹腔内投与(i.p.)及びチューブによる栄養補給としての経口投与(100μL)のいずれかで一日おきに投与した。
最初のパイロット試験において、医薬は、体重1kgあたり2.5または25mgで週に3回、2週間に亘ってi.p.投与された。
結果に従い、次のグループの動物においては、用量を体重1kgあたり25及び50mgで週に3回に増量した。
最後の(第3の)パイロット研究では、マウスを経口処置した。投与用量は体重1kgあたり50及び100mgで週に3回であった。これら全ての試験において、コントロールグループのマウスには、同量の媒質(0.5%HPMC)を与えた。腫瘍組織学/免疫組織化学的処理を、標準的な手順に従って、ホルマリン固定腫瘍切片上で実施した。
全てのデータは、少なくとも2つの独立した実験からの平均±標準誤差(SEM)として報告される。MPL処置グループとコントロールグループとの腫瘍体積の差を、事後Dunnett試験で一元配置分散分析ANOVAを用いて分析した。量的変数は、スチューデントt検定を用いて比較した。統計的有意差は、P<0.05で定義された。
(MPLによる細胞増殖の阻害)
MPLの効果を、OVCAR-3、A2780、及びSKOV-3の卵巣癌細胞株の成長に関して調べた。 SRBアッセイを使用することによって、細胞増殖に対するMPLの効果を調べた。表1によれば、MPLは、6.3、10.0、及び29.3のIC50値で、それぞれ濃度依存的にOVCAR-3、A2780、及びSKOV-3細胞の増殖を抑制した。これらの結果から、卵巣癌細胞株は、MPLの抗増殖効果に対して感受性であることが明らかである。SKOV-3細胞の感受性が最も低かった。MPL-SO2もまた、SRB増殖アッセイを使用し、同様の方法で試験した。MPL-SO2はMPLと同程度に強力であることが判明した。MPL-SO2は、培養液中で成長する癌細胞株の生存率を低下させ、細胞増殖を阻害した。MPL-SO2のIC50値を表1に示す。
細胞増殖に対するMPLの阻害効果を、様々な細胞、例えば、乳癌、前立腺癌、及び中皮腫細胞に対して試験した。得られた結果を表1に示す。更なる結果は、表2に示す。
MPLが、さらに増殖恒常性並びにコロニー確立のための細胞株の能力を阻害するか否かを調査するために、MPLに曝露された細胞のクローン形成活性を調べた。様々な濃度のMPLに対する72時間の曝露後、細胞を洗浄し、次いで、薬物を含まない培地中で2週間に亘りインキュベートした。MPLが、これらの細胞によるコロニー形成を著しく阻害することが判明した。 MPLの濃度が高いほど、クローン形成能力のほぼ完全な喪失をもたらした(図2)。
薬物曝露及び離脱後の細胞完全性並びに薬物効果から自身を排除する性能に対するMPLの効果を測定するために、細胞を、MPL(0、5、10、25μM)と共に72時間インキュベートし、PBSで洗浄し、寒天プレートに移し、成長培地で培養し、さらに標準的条件下で2週間インキュベートした。次いで、細胞を100%メタノールで固定し、1%クリスタルバイオレットで染色した。コロニー(50より多くの細胞のクラスター)を顕微鏡下で(倍率5倍)で数えた。別々の実験群について数えたコロニーの数を、コントロールに対するパーセンテージとして表す(図14)。これらの結果は、MPLによるコロニー形成の、濃度依存性阻害を示す。
MPLが細胞増殖およびコロニー形成を阻害する機構を調査するために、細胞周期に対するMPLの効果をフローサイトメトリーで検査した。MPLが、細胞周期の進行を阻害することが判明した(図3)。MPLに曝露された細胞の進行は、濃度および時間に依存した方式でG1期に停止された。 G1期における細胞の蓄積に伴い、S及びG2-M期においては細胞が急激に減少した(%)。MPL誘発細胞周期停止に関与する分子メカニズムを研究するために、細胞周期調節タンパク質cdk2、cdk4、サイクリンA、及びEの発現を検査した。MPL処理された細胞は、より低いレベルでcdk2、cdk4、サイクリンA、及びEを発現した(図4)。
MPLが細胞増殖及びコロニー形成を阻害する機構を調査するために、細胞周期に対するMPLの効果を、フローサイトメトリー(FACS)を用いて検査した。MPLが、細胞周期の進行を阻害することが判明した(図22)。MPLに曝露された細胞においては、細胞周期が、濃度および時間に依存した方式でG1期に停止された。 G1期における細胞の蓄積に伴い、S及びG2-M期においては細胞が急激に減少した(%)。MPL誘発細胞周期停止に関与する分子メカニズムを研究するために、細胞周期調節タンパク質cdk2、cdk4、サイクリンA、及びEの発現を検査した。MPL処理された細胞は、より低いレベルでcdk2、cdk4、サイクリンA、及びEを発現した(図4及び16)。
MPL誘導性細胞死が、PARPの切断に関するのか否かを調査するために、PARP-1及び切断されたPARP-1について、MPL処理細胞の溶解物のウェスタンブロット分析を行った。PARP-1の切断は、DNA修復に誘導される生存を妨げることにより、アポトーシスを促進する。PARPは細胞がその生存を維持することを補助することから、PARPの切断は、細胞の分解を促進し、アポトーシスを起こしている細胞のマーカーとして役立つ。図5は、PARPが、MPL処理された細胞内で切断されたことを示している。
MPL処理されたOVCAR-3及びA2780細胞から調製された細胞溶解物のウェスタンブロット分析により、細胞死を表す、PARPの高度に誘発された切断が示される(図17)。
17)を誘起示す。
図18a及び18bに示されるように、MPLによるOVCAR-3またはA2780細胞の処理は、細胞中に見出されるATPレベルの低下を引き起こす。
図6は、MPLによる細胞の処理により、MPLがこれらの細胞において自食作用を誘発していることを示唆する小胞の形成がもたらされることを示す。図7は、MPL処理によってADP/ATPの細胞比が低減されることを示すが、これは、細胞の自食作用のもう一つの示唆である。
図19乃至21は、ヌードマウスにおけるMPLのin vivo試験を示す。OVCAR-3腫瘍を有するマウスを、最初のi.p.、あるいは最後の実験にしたがって経口で処置した。得られた結果により、(i.p.及び経口の両方の)投与用量、特に、50mg/kgの用量の作用が、これらの動物において腫瘍成長を著しく遅延させることが示される。腫瘍組織学により、大規模な領域の腫瘍細胞死が明示された(図22)。
1.細胞増殖を阻害する;
2.MPL誘導阻害は、ニコチンアゴニストもしくはアンタゴニストでの予備処理によっては正にも負にも影響を受けず、このことはかかる作用機序がニコチン受容体仲介性ではないことを示す;
2.コロニー形成を阻害する;
3.細胞周期(G1期)を停止する;
4.細胞周期制御タンパク質(CdK2、CdK4、サイクリンA、サイクリンE)を下方制御する;
5.細胞へのチミジン取込みを遮断し、これによりDNA合成を阻害する;
6.細胞ATPレベルを低減する;
7.LC3B-IのLC3B-IIへの変換によって確認される通り、進行性自食を引き起こす;
8.自食は、卵巣癌細胞株及び神経膠腫癌細胞株のいずれにおいても、顕微鏡観察によって明らかであった;
9.MPLはまた、PARP-1の切断を誘発し、よって細胞死を誘発する;
10.このことは、皮下腫瘍を有するヌードマウスにおける腫瘍の、用量依存性の抑制を示すin vivoデータによって確認される;
11.腹腔内及び経口のいずれの投与経路も有効であった。
さらにまた、MPLは、いくつかの標準的な化学療法に耐性である細胞の増殖も阻害する。
表1に示されるように、MPLを、HUVECについても試験した。IC50値が、OVCAR-3におけるIC50値の約10倍であることが判明し、このことは、非癌細胞に対してよりも癌細胞に対して、MPLがより高い細胞毒性効力を有することを反映している。
コロニー形成アッセイにおいて、MPLは、寒天プレート上で成長する卵巣癌細胞株によるコロニー形成を濃度依存的に抑制し、従って、癌細胞の成長を阻害するためのMPLの効力をさらに実証する。
MPLで示される効果は、卵巣癌に加えて、他の種類の癌に拡張できることを理解されたい。
Claims (9)
- 一種もしくは複数種の癌の治療のための、以下の化合物:
- 前記化合物が、(R)-若しくは(S)-エナンチオマー、又はラセミ体である、請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記化合物が、(S)-エナンチオマーである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記癌が、キナーゼと関連している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記キナーゼが、サイクリン依存性キナーゼである、請求項4に記載の医薬組成物。
- 前記サイクリン依存性キナーゼが、cdk2又はcdk4である、請求項5に記載の医薬組成物。
- 前記癌が、以下:膀胱癌、乳癌、結腸癌、中皮腫癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌と非小細胞肺癌とを含む肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸癌、甲状腺癌、前立腺癌、及び、扁平上皮細胞癌を含む皮膚癌を含む、癌腫;白血病、急性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、骨髄腫、及びバーキットリンパ腫を含む、リンパ系の造血器腫瘍;急性及び慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、及び前骨髄球白血病を含む、骨髄細胞系列の造血器腫瘍;脂肪肉腫、GIST、線維肉腫、及び横紋筋肉腫を含む、間葉由来の腫瘍;星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、及び神経鞘種を含む、中枢及び末梢神経系の腫瘍;並びに、黒色腫、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、ケラトアカントーマ、甲状腺濾胞癌、及びカポジ肉腫を含む他の腫瘍より選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記癌が、卵巣癌、乳癌、前立腺癌、または中皮腫癌から選択される、請求項7に記載の医薬組成物。
- 前記癌が、卵巣癌である、請求項8に記載の医薬組成物。
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