JP2009535345A - 制御された析出による6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−アミド化合物の析出および単離のための方法、ならびにこれを含む医薬処方物 - Google Patents

制御された析出による6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−アミド化合物の析出および単離のための方法、ならびにこれを含む医薬処方物 Download PDF

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Abstract

本発明は、制御された物性を有する、3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミドの非晶質固体粒状形態の連続析出および単離方法を提供する。また、本発明は、析出した化合物を含む医薬処方物も提供する。該方法により、狭い粒径範囲、例えば、約200nm〜約300nmの粒径、凝集粒状体および析出粒子に関し狭い弦長を有する固体が常に得られ、さらに、含有溶剤の量の制御を所望のレベルにする。これらおよび他の目的および/または利点は、本発明によって提供される。

Description

(発明の分野)
本発明は、治療特性を有する化合物の析出および単離のための方法、より詳しくは3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミドの析出および単離、ならびにこれを含有する顆粒状医薬処方物に関する。
(発明の背景)
本願のこの節またはいかなる節におけるいかなる刊行物の標記は、該刊行物が本発明の先行技術であるという承認ではない。
固体形状の医薬化合物を提供する1つの方法として、抗溶剤と析出すべき化合物の溶液とを合わせることによって、溶液から化合物を析出させる方法(溶剤/抗溶剤析出プロセス)がある。一般的に、溶剤/抗溶剤析出プロセスを使用して析出物を製造する場合、溶液と抗溶剤とを合わせる際、粒子形成の迅速性の増加に伴って、溶液と抗溶剤との混合中に作り出される濃度勾配の存在に対する感受性が増す、析出材料の特徴が示される。溶剤/抗溶剤析出プロセスにおいて濃度勾配の存在によって影響を受けうる析出生成物特徴の例として、該析出プロセスによって提供される一次粒子径の範囲、析出粒子(一次粒子の凝結物)の粒径、バルク表面積および容積密度、ならびに析出粒子に含まれる溶剤の量が挙げられる。
溶剤/抗溶剤析出プロセスは、一般的に、バッチプロセスで行われる。一般的に、バッチプロセスは、析出させるべき化合物の溶液の少量のアリコートを、抗溶剤を含有するタンクに、混合条件下低速で導入することにより実施される。抗溶剤タンクにおける混合せん断が不十分なこの種のバッチプロセスでは、濃度勾配にあまり拘束されない抗溶剤および溶液の混合を提供し、該プロセスによって低溶剤含有で一貫性のある制御された粒径範囲の粒子を得ることが一般的である。
核成長速度が混合速度と同程度または該速度より速い溶剤/抗溶剤析出プロセスは、混合制御プロセスと言われる。析出粒子材料を生成する混合制御プロセスでは、実質的に対向する溶剤の流れと抗溶剤の流れとを高速で衝突させ、粒径範囲をうまく制御し、析出した材料中の含有溶剤を低く維持することを含む方法を採用している研究者もいる。例えば、Midlerらに対する特許文献1(’506特許)、およびAm−Endeらに対する特許文献2を参照。これらはそれぞれ、溶液および抗溶剤の実質的に直角方向で対向する衝突ジェットを利用して、高強度ミクロ混合および溶解化合物の析出結晶を提供することにより、制御された粒径の結晶を得ることを教示する。Lindrudらに対する特許文献3は、’506特許で考えられたような衝突流れを利用し、さらに、衝突ゾーン内に配置された超音波プローブを利用して、混合された液体の均質化の速度が混合ゾーン内での結晶核化時間より短いタイムスケールとなる点に混合速度を上げることを教示する。混合制御された析出に関し、これらの解決法はそれぞれ、正確な機構の使用を必要とし、析出した結晶性固体の物性を制御するためには、流体力学の正確な制御に頼る。
Saskenaらに対する特許文献4(’066特許)は、式A:
Figure 2009535345
(式中、Rは、’066特許でR、Z、R、WおよびYとして記載された部分を表わし、Rは、’066特許で、RおよびRで置換されたメチレンとして記載された部分を表わす)の6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]−ヘキサン−アミド化合物を記載する。’066特許に記載された化合物の具体的な1例は、3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミド(式Bの化合物、’066特許、第113欄、実施例XXIV(第448〜451欄)および第1259欄を参照)。これらの化合物は、HCV感染症の治療において、C型肝炎ウィルス(HCV)プロテアーゼ阻害剤として望ましい特性を有する。
Figure 2009535345
該化合物を、HCVプロテアーゼ阻害剤治療に適している状態を処置または予防する医薬に導入する場合、医薬処方物(API)中の活性化合物、例えば式AまたはBの化合物が、一貫した物性を持つ高度に純粋な形態、例えば、狭い粒状体粒度分布を持つミクロン範囲の平均粒径、一貫性のある容積密度を有し、含まれる溶剤が少量で、はっきりと確定された融点を有する凝集粒状体材料の形態で提供されることが望ましい。仮に化合物が結晶化できるなら、結晶化の動力学を、高純度を確保するために使用することができ、均一な物性を確保するために利用することができるので好ましい。結晶形態で式Bの化合物を提供する試みは、まだ成功していない。
医薬用途に適切な化合物の供給において、化合物の溶液から固体化合物を析出させることによって、医薬的に活性な化合物を精製および単離することは、一般的な慣行である。本明細書で「溶液/抗溶剤方法」と呼ぶ、一般的な析出方法の1つは、所望の化合物の溶液を、十分な量の抗溶剤に混合し、所望の化合物の溶解性が減少させられた溶剤/抗溶剤混合物を得ることによって行われる。したがって、所望の化合物の溶液と抗溶剤を混合する際、所望の化合物は、析出粒子と溶剤および抗溶剤混合液体とを含むスラリーを形成する混合液体から凝集、析出する一次粒子を形成する。
バッチ式晶析装置を用いる式Bの化合物を提供するために、溶剤/抗溶剤方法を適用する場合、大きく変化した一次粒子径および広い範囲の凝塊物の粒径を有し、該析出プロセスから生成された粒状体材料の第二分級を必要とする非晶質粒状体材料が析出する。さらに、溶液/抗溶剤方法によってバッチ式晶析装置から得られた式Bの化合物の析出生成物からは、バッチ毎に大きく変化する量の溶剤を含む析出材料が得られ、過剰の含有溶剤を除去するために長い乾燥時間を必要とするか、粒子形態というよりゴム状形態を有する生成物を提供することが多く、したがって使用に適さないものである。
米国特許第5,314,506号明細書 米国特許第6,558,435号明細書 米国特許第6,302,958号明細書 米国特許第7,012,066号明細書
(発明の目的および要旨)
先に記載したことに鑑み、必要なのは、式Aの化合物、例えば、3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミド、つまり式Bの化合物を、固体で、高純度で、析出粒子形態および/または凝集粒状形態で提供する方法であり、該方法により、狭い粒径範囲、例えば、約200nm〜約300nmの粒径、凝集粒状体および析出粒子に関し狭い弦長を有する固体が常に得られ、さらに、含有溶剤の量の制御を所望のレベルにする。これらおよび他の目的および/または利点は、本発明によって提供される。
したがって、本発明の一態様では、式Aの化合物、例えば、3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミド(式Bの化合物)を、約200nm〜約300nmの粒径範囲内の一次粒子を含む非晶質固体粒状形態で析出させる方法であって、制御された乱流条件下で、式Bの化合物の溶液の流れを、式Bの化合物用の抗溶剤の流れに導入することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、溶液の流れのレイノルズ数(Re)を、乱流を提供するのに少なくとも十分な値、例えば、少なくとも約2,000の値、より好ましくは少なくとも約5,500の値、より好ましくは少なくとも約10,000の値に維持することが好ましい。いくつかの実施形態では、抗溶剤の流れのレイノルズ数を、少なくとも約9,000の値、好ましくは少なくとも約15,000の値、より好ましくは少なくとも約20,000の値に維持することが好ましい。いくつかの実施形態では、いかなる並流成分も存在させずに、流れを合わせることが好ましい。いくつかの実施形態では、溶剤流れを、抗溶剤の流れと、抗溶剤の流れに対して実質的に90°の角度で合わせることが好ましい。いくつかの実施形態では、いかなる流れ衝突成分も存在させずに、流れを合わせることが好ましい。
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、溶液の流れのレイノルズ数を、少なくとも約5,500の値に維持し、溶剤の流れと抗溶剤の流れの体積比を、約1:15〜1:3溶液:抗溶剤、好ましくは1:4溶液:抗溶剤とする式Bの溶液の流れを利用することを含む。
いくつかの実施形態では、溶液と抗溶剤との間の接触が起こる装置の領域を、約−25℃〜約+25℃、好ましくは約−25℃〜約+20℃の温度に維持することが好ましい。好ましくは、溶液と抗溶剤との接触が起こる装置の領域を、約−15℃の温度に維持する。いくつかの実施形態では、抗溶剤を、約−25℃〜約+20℃の温度、好ましくは約−20℃の温度に維持することが好ましい。いくつかの実施形態では、式Bの化合物の溶液を、約−10℃〜約+20℃の温度、好ましくは約0℃の温度に維持することが好ましい。いくつかの実施形態では、抗溶剤および溶液を、所望の温度に冷却し、溶液および抗溶剤を合わせる装置の領域、例えば混合T字管を、周囲温度で操作する。
いくつかの実施形態では、好ましくは、式Bの化合物の溶液は、溶剤としてメチル第三級ブチルエーテル(MTBE)を含む。いくつかの実施形態では、好ましくは、溶液は、約80mg/ml(0.15M)〜約250mg/ml(0.48M)の式Bの化合物、好ましくは約166mg/ml〜約200mg/mlの式Bの化合物、より好ましくは約166mg/mlの式Bの化合物を有する溶液を提供する量の式Bの化合物を含有する。いくつかの実施形態では、溶剤は、メチル第三級ブチルエーテル(MTBE)および酢酸エチルとMTBEとの混合物から選択されることが好ましい。いくつかの実施形態では、抗溶剤としてn−ヘプタンが好ましい。いくつかの実施形態では、析出の前に、例えば溶液を乾燥剤で、蒸留、またはCUNOろ過で乾燥することによって、溶液から水を実質的に除くことが好ましい。いくつかの実施形態では、溶剤はアセトンであり、抗溶剤は水である。
いくつかの実施形態では、溶液および抗溶剤が連続してブレンドされる流れを利用して、溶剤、抗溶剤および析出粒子のスラリー(初期スラリー)を形成することによって析出プロセスを行うことが好ましい。いくつかの実施形態では、初期スラリーを、溶液および抗溶剤が組み合わされる領域から、初期スラリーが集められる貯蔵タンクへ導くことが好ましい。いくつかの実施形態では、任意に、ブレンド領域とスラリーが導かれる貯蔵タンクとの間の導管内に静止ミキサーが配置される。溶液および抗溶剤が連続してブレンドされる流れを利用するいくつかの方法では、デカンデーション、ろ過および遠心分離から選択される1つ以上の方法で、析出した固体を集めることが好ましい。
いくつかの実施形態では、貯蔵タンク中で溶液および抗溶剤の流れを合わせることによって形成したスラリーを集め、さらに集めたスラリーの蒸留工程を行うことが好ましい。
いくつかの実施形態では、ある量の液体を除くことによって、初期スラリー体積の約90体積%〜約25体積%の体積を有する残留スラリーを提供し、より好ましくは、初期スラリー体積の約90体積%〜約30体積%の体積を提供し、より好ましくは初期スラリー体積の1/3のスラリー体積を提供することが好ましい。
いくつかの実施形態では、蒸留工程を、制御された圧力/温度蒸留体制で行い、析出固体(析出粒子)の再生可能な凝集を容易にし、これによって制御された弦長、バルク表面積および容積密度の凝集粒状体を形成する。いくつかの実施形態では、蒸留工程を、減圧雰囲気条件下、好ましくは約32℃未満の温度で、約−0.97バーゲージ(barg)より大きな圧力条件下で行うことが好ましい。いくつかの実施形態では、約30℃未満の温度で、初期スラリー体積の約18体積%〜約22体積%を留去することが好ましい。いくつかの実施形態では、26℃未満の温度で、初期スラリー体積の最初の10体積%を留去することが好ましい。いくつかの実施形態では、約25℃未満の温度で、初期スラリー体積の最初の8体積%を留去することが好ましい。いくつかの実施形態では、約23℃未満の温度で、初期スラリー体積の最初の6体積%を留去することが好ましい。いくつかの実施形態では、約22℃未満の温度で、初期スラリー体積の最初の4体積%を留去することが好ましい。いくつかの実施形態では、約21℃未満の温度で、初期スラリー体積の最初の2体積%を留去することが好ましい。
いくつかの実施形態では、該プロセスは、初期スラリーの濃縮後、さらに、ろ過、次いで抗溶剤のアリコートでろ過ケーキを洗浄することによって、凝集粒状体を単離する工程を含む。いくつかの実施形態では、ろ過ケーキの体積と同じ体積〜その4倍の体積のn−ヘプタンで、ろ過ケーキを洗浄することが好ましい。いくつかの実施形態では、ろ過ケーキの質量と同じ質量の抗溶剤で、ろ過ケーキを洗浄することが好ましい。いくつかの実施形態では、ろ過ケーキの質量と同じ質量の抗溶剤で2回、ろ過ケーキを洗浄することが好ましい。いくつかの実施形態では、ろ過ケーキ中の残留溶剤濃度が約1%〜約1.5重量%未満になるまで、ろ過ケーキを抗溶剤で洗浄することが好ましい。
いくつかの実施形態では、該プロセスは、ろ過ケーキを洗浄した後、さらに、単離凝塊粒状体を、周辺環境下、約25℃〜約45℃の温度で、総残留溶剤を、約1.0重量%未満の値、好ましくは約0.8重量%未満に減少させるのに十分な時間、乾燥する工程を含む。
いくつかの実施形態では、3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミド(式Bの化合物)の濃度、溶液および抗溶剤の流れの体積比、および合わせる流れの線速度を、式Bの化合物の析出物であって、一次粒子が約1.0ミクロン未満であり、析出粒子の中央粒子径(一次粒子の凝集体)が約1ミクロン〜約2.5ミクロン、好ましくは1.5ミクロンであり、析出粒子の粒度分布が約1ミクロン〜約50ミクロンであり、含有溶剤の濃度が約1重量%未満である析出物を生成するように選択することが好ましい。いくつかの実施形態では、バルク表面積が約16m/g〜約33m/g、好ましくは約25m/g〜約32.5m/gである析出粒子を初期スラリー中に生成するプロセス条件を選択することが好ましい。いくつかの実施形態では、スラリー中の固体の軟化点が約20℃〜約50℃、好ましくは約25℃〜約50℃であるスラリーを与えるプロセス条件を選択することが好ましい。いくつかの実施形態では、バルク表面積範囲が約5m/g〜約12m/gの凝集粒状体を得る条件下、最初に集めたスラリー上で、蒸留工程を行うことが好ましい。いくつかの実施形態では、バルク表面積中央値が約7m/gである凝塊粒状体を得る蒸留工程条件を選択することが好ましい。
本発明の別の態様では、容積密度が約0.4mg/ml〜約0.6mg/ml、好ましくは容積密度が約0.47mg/mlであり、タップ密度が約0.64mg/mlであり、本発明に従って調製された凝集粒状体を含む医薬処方物が提供される。いくつかの実施形態では、顆粒状医薬処方物は、本発明の方法に従って調製された、50重量%までの式Bの化合物を含むAPIを含むことが好ましく、50重量%のAPIと、14重量%までのラクトース一水和物、好ましくは14重量%のラクトース一水和物と、6重量%までのクロスカルメロースナトリウム、好ましくは6重量%のクロスカルメロースナトリウムと、10重量%までの微結晶性セルロース、好ましくは10重量%の微結晶性セルロースと、15重量%までのアルファ化デンプン、好ましくは15重量%のアルファ化デンプンと、6重量%までのラウリル硫酸ナトリウム、好ましくは3重量%のラウリル硫酸ナトリウムと、2重量%までのステアリン酸マグネシウム、好ましくは2重量%のステアリン酸マグネシウムとを含むもことが好ましい。
いくつかの実施形態では、顆粒状医薬処方物を、以下の工程を含むプロセスにより製造することが好ましい。
(a)以下の工程:
(i)58重量%までの、好ましくは第一顆粒状物のうちの55.6重量%を提供するのに十分な量の本発明の方法に従って調製された式Bの化合物(API)と、第一顆粒状物のうちの6.0重量%、好ましくは5.6重量%までを提供するのに十分な量の微結晶性セルロースと、第一顆粒状物のうちの18重量%、好ましくは16.6重量%までを提供するのに十分な量のアルファ化デンプンと、第一顆粒状物のうちの4重量%、好ましくは3.3重量%まで提供するのに十分な量のクロスカルメロースナトリウムと、第一顆粒状物のうちの16重量%、好ましくは15.6重量%までを提供するのに十分な量のラクトース一水和物とをブレンドし、第一乾式ブレンド混合物を得る工程;と
(ii)SLSの重量と等しい量〜7倍の量の水に溶解した、6.6重量%までの、好ましくは3.3重量%の第一顆粒状物を提供するのに十分な量のラウリル硫酸ナトリウム(SLS)を含む造粒流体を使用して、工程「a(i)」からの混合物を造粒する工程;と
(iii)工程「ii」からの顆粒状物の湿式ミリングを行い、顆粒状物の均一な粒径を得る工程;と
(iv)工程(iii)で調製された湿った顆粒状物を、該顆粒状物が2.5重量%未満の乾燥減量(LOD)を示すまで乾燥する工程;と
を含むプロセスによって第一顆粒状物を形成する工程と、
(b)スクリーンによって乾燥第一顆粒状物をミリングし、分級された顆粒状物を得る工程と、
(c)工程「a(iv)」からの分級された顆粒状物を、第二乾式ブレンド混合物のうちの6重量%、好ましくは5.1重量%までを提供するのに十分な量の微結晶性セルロース、および第二乾式ブレンド混合物のうちの6.2重量%、好ましくは3.1重量%までを提供するのに十分な量のクロスカルメロースナトリウムとブレンドすることによって、第二乾式ブレンド混合物を形成する工程と、
(d)第二乾式ブレンド混合物を、顆粒状物生成物のうちの3重量%、好ましくは2重量%までを提供するのに十分な量のステアリン酸マグネシウムと乾式ブレンドすることによって、顆粒状物医薬処方物を形成する工程と、
を含む。
いくつかの実施形態では、先に記載した方法に従って調製された顆粒状医薬処方物を、粒状処方物で含有されたAPIの所望量を提供するのに十分な量で、カプセルに充填することによって、カプセル投薬形態で医薬を提供することが好ましい。いくつかの実施形態では、ブレンドおよび造粒用の高せん断ミキサー/造粒機、0.375インチ孔を持つスクリーンを備えた湿式ミル、0.040インチの孔を持つスクリーンを備えた流動床乾燥機および乾燥ミルを使用して、第一顆粒状物を製造することが好ましい。いくつかの実施形態では、ビンブレンダーを使用して、乾式ブレンドを行うことが好ましい。
いくつかの実施形態では、先に記載した析出方法で製造し、製造したまま使用する式Bの化合物(API)40kgを、4.0kgの微結晶性セルロース、11.2kgのラクトース一水和物、12.0kgのアルファ化デンプンおよび2.4kgのクロスカルメロースナトリウムと乾式ブレンドによって作った混合物から、第一顆粒状物を形成し、第一乾式ブレンド混合物とすることが好ましい。いくつかの実施形態では、48kgの水に溶解した2.4kgのラウリル硫酸ナトリウムを含む造粒流体を準備し、浮遊粉末が観測されなくなるまで、乾式ブレンド混合物を造粒することが好ましい。いくつかの実施形態では、乾燥減量が約2.5重量%未満を示すまで、流動床乾燥機を用いて、顆粒状物を乾燥することが好ましい。いくつかの実施形態では、0.032インチスクリーンを備えるスクリーンミルで、乾燥顆粒状物のミルを行い、平均メッシュサイズが32の顆粒状材料を提供することが好ましい。いくつかの実施形態では、乾燥し、ミルされた顆粒状物を、4.0kgの追加の微結晶性セルロースおよび2.4kgの追加のクロスカルメロースナトリウムとブレンドし、第二乾式ブレンド混合物を得、次いで1.6kgのステアリン酸マグネシウムを、第二乾式ブレンド混合物とブレンドし、顆粒状医薬処方物を得ることが好ましい。
いくつかの実施形態では、任意に、前記顆粒状医薬処方物のアリコートを、ゼラチンカプセルに充填した、以下の表に示す成分重量を持つ投薬形態が提供される(各用量は、約200mgのAPIを含む)。
Figure 2009535345
a:処理のために加えられる;製造工程で蒸発する。
b:No.0、青色で不透明な保存剤を含まない、ツーピース硬質ゼラチンカプセル。
c:重量は、析出物が100%活性であると仮定。実際の処方物重量は、より低い活性に合わせて、より多く調整。
本発明の別の態様では、58重量%までの式Bの化合物のAPI、6重量%までの微結晶性セルロース、18重量%までのアルファ化デンプン、4重量%までのクロスカルメロースナトリウム、16重量%までのラクトース一水和物、および6重量%までのラウリル硫酸ナトリウムを含む、ある量の顆粒状医薬処方物を含み、さらに、容積密度が約0.4g/ml〜約0.6g/mlであることを特徴とする投薬形態であって、APIの粒状形態が、バルク表面積が約5m/g〜約12m/gであり、容積密度が約0.15g/ml〜約0.19g/mlであることを特徴とする凝塊粒状体であり、該投薬形態は、さらに、800mgのAPIを含有し、約3.0時間における2106のCmaxを発現し、単一用量として投与した場合、7029のAUCを発現することを特徴とする投薬形態を提供する。
いくつかの実施形態では、前記式BのAPIを、本明細書に記載の式I〜XXVIIIの化合物から選択される1種以上の化合物に置き換えて、前記医薬処方物を提供することが好ましい。このような処方物は、HCVプロテアーゼおよび/またはカプテシン(capthesin)活性を阻害するのに有用でありえ、良好な溶解特性を持ち、式I〜XXVIIIの化合物の吸収を容易にする。
いくつかの実施形態では、以下の文献(これらは参考として本明細書に援用される):(省略)に記載されたHCVプロテアーゼ阻害剤の群からの少なくとも1種のHCVプロテアーゼ阻害剤を選択することが好ましい。
Figure 2009535345
Figure 2009535345
(発明の詳細な説明)
式Bの化合物を製造する方法は、米国特許第7,012,066号、Saskenaら(’066特許)に記載されている。’066特許は、特に、式Bの化合物の調製を、第113欄、実施例XXIV(第448〜第451欄)および第1259欄に具体的に記載している。特にこれらの部分および’066特許の全体は、参考として本明細書に援用される。式Bの化合物の合成の改良方法が、米国特許出願第11/598,528号、2006年11月13日出願(’528出願)および国際特許出願第2006/048613号(’613出願)、2006年12月20日出願に記載されている。’528は、第10〜第13ページおよび実施例1〜2に、式Bの化合物の製造に関する’066特許に記載された方法の改良を記載し、これらのページは、’528出願全体とともに、参考として本明細書に援用される。’613出願は、第19〜第39ページに、式Bの化合物の製造に関する’066特許に記載された方法の改良における改良を記載し、これらのページは、’613出願全体とともに、参考として本明細書に援用される。
本明細書で使用される用語「抗溶剤」は、抗溶剤を溶剤および関心のある化合物を含む溶液に混合した場合、関心のある化合物の溶解性を減少させる液体である。したがって、関心のある化合物を含む溶液と混合された、十分な量の抗溶剤は、関心のある化合物を溶液から追い出し、粒状体材料として析出させる。
本明細書で使用される用語「弦長」は、1個の粒子を横切るのに必要な理論的コードの長さをいう。したがって、各粒子は、そのサイズおよび形の弦長分布特性を有する。
本明細書で使用される「一次粒子」は、溶液と抗溶剤とを合わせることによって核とされる、最初に形成される粒子である。「一次粒子径」は、一次粒子の粒径を言い、走査型電子顕微鏡法(SEM)によって測定される。
本明細書で使用される用語「析出粒子」は、一次粒子の凝集によって、スラリー中で形成される粒子をいう。本明細書で使用される用語「凝塊粒状体」は、析出粒子の凝塊をいう。これらの用語を本明細書で使用する場合、「粒子」および「粒状体」は、析出プロセスによって形成された材料に関し、「顆粒状物」は、粒子の凝塊物または凝集体、あるいは構成成分の混合物の凝集体または凝塊物、例えば、固体の粉末混合物を造粒流体で塊にすることによって製造した「顆粒状物」をいう。
本明細書で使用される「析出粒子の中央粒子径」、「集粒径中央値」および「粒状体粒度分布」は、レーザー回析(LC)測定法によって測定する。
他に特記しない限り、本明細書で使用される略語「nm」は、ナノメーターを意味する。
他に特記しない限り、本明細書で使用される略語「M」は、モルを意味する。
本明細書で使用される用語「レイノルズ数」(Re)は、流体力学に基づく従来の定義で、
Re=pUL/μ=UL/v
(式中、
p=流体密度
μ=粘性係数
v=動的粘度
U=特性速度
L=特性長スケール)で規定される無次元パラメーターである。
公知のように、レイノルズ数は、層状流れまたは乱流の条件下で、流体が流れているがどうかを示す。一般的に、層状流れ条件は、Re=約2100未満のレイノルズ数で存在する。約2100を超えるReの流れで乱流が始まり、約10,000を超えるReで、流れは無秩序になる。
材料を析出させ、医薬中に含ませるための活性医薬成分(API)を得る場合、平均一次粒子径および一次粒子粒径範囲分布、一次粒子(析出粒子)凝塊の平均サイズ(弦長)、および凝塊粒状体材料の粒径範囲分布(これらの用語は先に定義されている)を、厳密に制御する必要がある。また、凝塊粒状体材料のバルク表面積および容積密度、ならびに一次粒子および析出粒子の両方、および凝塊粒状体材料中に含まれる溶剤の量も、厳密に制御することが必要である。これらのパラメーターは、生成された粒状体材料の物性、例えば、医薬処方物に重要な、軟化点、容積密度および取り扱い特性に影響する。また、APIの薬理特性、例えば、溶解速度、安定性およびバイオアベイラビリティー、ならびに粒状体が凝塊粒状体材料の仕上げにおいて供されるかもしれない追加の処理工程において使用されるパラメーター、例えば、析出スラリーから単離された粒状体材料に委ねられる乾燥時間および最大乾燥温度にも影響を及ぼす。
先に検討したように、式Bの化合物の析出のための溶液/抗溶剤方法は、化合物を析出させ、未回収の式Bの量を最小限にするために使用する抗溶剤の体積を最小限にするために、高い濃度で溶解している式Bを有する溶液の使用を必要とする。最新のバッチ式晶析装置技術が、式Bの化合物の析出の実行を採用する場合、溶剤濃度の大きな勾配は、抗溶剤と混合した場合、大きな粒子粒径範囲、望ましくない大きな平均一次粒子径および望ましくない大きな凝塊の平均粒径を有する析出材料を生産する。さらに、析出生成物は、平均粒径および溶剤の含有量の両方について、バッチ間で一貫性が欠けている。その上、商業規模で活性化合物を単離、精製するためにバッチ操作を行うのは、不便で不十分である。
本発明の一態様は、非晶質化合物を溶液/抗溶剤技術によって析出させる方法であって、析出物は、制御された狭い粒径範囲(ミクロン)および制御された狭い範囲のバルク表面積(m/g)を有する方法である。任意に、本発明のプロセスは、さらに、析出化合物を、析出プロセスで初期に生成されるスラリー(初期スラリー)から上澄み液をいくらか留去させる制御された凝塊形成に供し、狭い粒径範囲および狭い範囲のバルク表面積を持つ顆粒状材料を得る工程を含む。これらのプロセス態様のそれぞれを、順番に説明する。
驚くべきことに、本発明は、狭い粒径範囲および狭い範囲の弦長を持つ固体を一貫して生産する析出プロセスを提供する。本発明のプロセスは、抗溶剤の流れと、析出すべき化合物を含有する溶液の流れとを組合せる工程を含み、そこで、流れは、抗溶剤流の流れに対して実質的に90°の角度(抗溶剤流の流れの方向に対して測定)の垂直方向の溶液流と組み合わされ、そして抗溶剤流を提供する条件は、少なくとも約9000のレイノルズ数を与えるように選択され、溶液流を提供する条件は、少なくとも乱流をつくるのに十分なレイノルズ数、例えば、Re=約2000までを与えるように選択される。好ましくは、抗溶剤は、Re=少なくとも約9,000、より好ましくは少なくとも約20,000を与えるように選択される条件下で供給され、溶液は、Re=少なくとも約5500のレイノルズ数を生じる条件下で供給される。
したがって、本発明者らは、驚くべきことに、約200nm〜約300nmの範囲の制御された一次粒子径、および約25m/g〜約32m/gのバルク表面積を持つ、式Bの化合物の非晶質固体形態が、本発明のプロセスを使用して提供されることを発見した。さらに、発明者らは、驚くべきことに、本発明のプロセスによれば、任意の後続の凝塊形成工程(以下に記載)を行うことにより、約5m/g〜約8m/gのバルク表面積および約0.15g/ml〜約0.19g/mlの容積密度を持つ、所望の凝塊体の弦長を有する粒状体が提供されることを発見した。
図1を参照して、本発明のプロセスに従う式Bの化合物の析出は、混合T字管(1)と、任意に該T字管ランの出口脚部(2)に連結する、静止ミキサー(3)とを含む混合チャンバを有する簡単な装置を使用することによって、連続法に基づいて行うことができ、該装置内で、抗溶剤の流れは、抗溶剤入り口ライン(5)を介して、直行入り口(4)を矢印(6)の方向に通り抜け、式Bの化合物を含む溶液の流れは、溶液入り口ライン(8)を介して、分枝路(7)を矢印(9)の方向に通り抜ける。一例では、T字管(1)は、1/2インチ入り口ライン(5)、3/8インチ静止ミキサー(3)および1/8インチ溶液入り口ライン(8)をはめ込んだ、標準の3/8インチスチール製T字管である。この装置を使用して、少なくとも約5,500のレイノルズ数が得られる速度で、溶液の流れを該装置に供給し、少なくとも約9,000のレイノルズ数が達成される速度で、抗溶剤のある量を供給することによって、本発明の析出プロセスを行う。いくつかの実施形態では、このような相対的範囲を持つ装置を使用して、1つの流れ、例えば、所望のレイノルズ数が得られる溶液の流れを提供する条件を確立し、抗溶剤の体積の溶液の体積に対する体積比を、約3:1の抗溶剤:溶液〜約15:1の抗溶剤:溶液に維持することが好ましい。抗溶剤の溶液に対する体積の比は、約4:1の抗溶剤:溶液の比で混合T字管に供給することが好ましい。記載した簡単な混合装置を使用して、本発明者らは、好都合にも、これらの所望の体積比は、少なくとも約5,500、好ましくは少なくとも約10,000のレイノルズ数を生じる速度で、溶液を混合T字管に供給し、抗溶剤を、少なくとも約9,000、好ましくは少なくとも約15,000、より好ましくは少なくとも約20,000のレイノルズ数を生じる速度で、混合T字管に供給した時に達成されることを発見した。いくつかの実施形態では、抗溶剤を、少なくとも25,000のレイノルズ数を生じる条件下で供給することが好ましい。
驚くべきことに、本発明者らは、式Bの化合物を使用して、溶液および抗溶剤を、簡単な装置を用い、上記条件下で合わせると、T字管中で、狭い一次粒子粒径範囲を持つ式Bの化合物の粒状体非晶質固体を一貫して供給する、抗溶剤および溶液の十分に速い混合が達成され、医薬の提供における活性医薬成分(API)としての用途に適した所望の物性を持つ顆粒状凝塊の提供を容易にすることを発見した。
例として、3/8インチの呼称外径ラン(3/8インチ入り口および出口チューブをはめ込んだ)および1/4インチの呼称外径分枝脚部(1/8インチの供給チューブをはめ込んだ)を備えたT字型配管で構成される混合チャンバを持つ装置を使用し、約3300ml/分〜約4200ml/分の流速のn−ヘプタン抗溶剤を、混合T字管ランを通し、約380ml/分〜約880ml/分の流速の溶液(ここで、溶液は、MTBEを含み、これに溶解する約80mg/ml〜約250mg/mlの式Bの化合物を有する)を、混合T字管分枝脚部を通して、供給することによって、所望の流れ条件が実現する。所望の最小レイノルズ数を達成し、抗溶剤および溶液の所望の体積比を提供するように、抗溶剤および溶液の供給速度を変化させることによって、混合チャンバの他の直径および配置を使用することができることは理解されるであろう。
好都合なことに、本発明の方法での使用に適切な混合チャンバは、標準の、市販されている90°T字管、例えば、通常の配管T字管、圧縮T字管およびスワジロック(Swagelok)(登録商標)T字管によって提供されうる。抗溶剤の流れと溶液の流れとの間に厳格な90°の関係は必要ではないが、実質的な度合いまで、式Bの化合物の溶液を、抗溶剤の流れ(基準の抗溶剤枠から)に、いかなる並流成分も伴わずに供給する、配管取付け部品を利用することが好ましい。ある並流特徴を阻害する入り口を有する取付け部品を使用する程度まで、抗溶剤の流れおよび溶液の流れの組合せのレイノルズ数を増やし、該組合せの並流成分を相殺する、より乱流の混合環境を提供するように調整すべきことが理解されるであろう。
したがって、例えば、混合チャンバが、120°未満離れた投入脚部(したがって、それらは共通の脚部に関して120°を超える角度を形成する)を有するY字型取付けの配置形態である場合、2本の狭い角度の脚部を、溶液および抗溶剤投入のために利用することができ、かつ組合せ流れの並流成分を相殺する入り口流れのレイノルズ数を同時に増やすように誘導される条件を選択することができる。逆に、そのようなT字管を、入り口脚部としての共通の脚部および1個の狭角脚部とともに使用し、そのようにして流れを衝突成分と合わせれば、投入流れのレイノルズ数の同時減少に導く条件の選択を使用することができ、その段階を、組合せ流れの混合を改良する衝突成分と合わせる流れに活用する。したがって、T字管構成以外の脚部構成を持つ取付け部品を、実質的な並流または衝突成分を組合せ流れに与える配向を持つ配置に必要なレイノルズ数を提供するために条件に適切な変更を加えて、本発明のプロセスにおいて使用してもよい。
任意に、従来の静止ミキサー、例えば、KoFlo社(Cary,IL)のモデル1−TU−3L−12−1静止ミキサーを、混合チャンバの出口脚部で使用し、混合時間および流れが合わされた後の溶液および抗溶剤の強度を増やすことにより、生成された粒状体の物性の追加の制御を提供することができる。
析出すべき化合物によって、異なる溶剤および抗溶剤の組合せを使用してもよい。式Bの化合物に関し、抗溶剤は、約5個の炭素原子〜約12個の炭素原子、好ましくは約5個の炭素原子〜約8個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状炭化水素、より好ましくは約5個〜約8個の炭素原子を有する直鎖炭化水素から成る群から選択されることが好ましく、より好ましくはn−ヘプタンである。式Bの化合物に関し、式Bの化合物の溶液を提供するために使用される溶剤は、アセトン、メチル−第三級ブチルエーテル(MTBE)、および酢酸エチルとMTBEとの混合物から選択されることが好ましく、より好ましくは溶剤はMTBEである。アセトンを溶剤として選択する場合、水を抗溶剤として使用することが好ましい。MTBEまたはMTBEと酢酸エチルとの混合物を、溶剤として選択する場合、n−ヘプタンを抗溶剤として使用することが好ましい。本発明の方法に従い、式Bの化合物を析出させる場合、MTBEを溶剤として、およびn−ヘプタンを抗溶剤として使用することが好ましい。
いくつかの実施形態で、集められた、最初に形成されたスラリー(本明細書に記載された)からの上澄み液を留去する後続の任意の工程を行うことが望ましくない場合、流れを組合せ、析出物を形成する前に、溶液および抗溶剤を、厳密に乾燥し、最初に形成したスラリーから水を実質的に取り除くことが好ましい。使用してもよい乾燥方法の例として、水を吸収する媒体によるろ過、例えば、CUNOろ過、蒸留方法、および溶液または抗溶剤を乾燥剤、例えば、分子スクリーンに接触させる方法が挙げられる。
本発明の析出プロセスは、析出すべき化合物の高濃縮溶液を用いて行うことが好ましい。いくつかの実施形態では、式Bの化合物の溶液は、約80gの式Bの化合物/1mlの溶液(0.15M)〜約250mgの式Bの化合物/1mlの溶液(0.48M)を含有することが好ましい。いくつかの実施形態では、約166mgの式Bの化合物/1mlの溶液(0.32M)を含む溶液を使用することが好ましい。いくつかの実施形態では、これらの濃度を利用して、溶液を、約−20℃〜約+25℃の温度に、好ましくは約−10℃〜約+20℃の温度に維持し、より好ましくは溶液を0℃に維持する。本発明の析出プロセスのいくつかの実施形態では、析出すべき化合物が式Bの化合物である場合、抗溶剤および式Bの化合物の溶液の両方を、約−25℃〜約+25℃の温度に、好ましくは約−25℃〜約+20℃の温度に維持する。いくつかの実施形態では、約166mgの式Bの化合物/1mlの溶液(0.32M)を含む溶液を使用し、かつ該溶液を約0℃の温度に維持することが好ましい。
本発明の析出プロセスは、任意の所望の温度を維持する、熱的に制御された供給ライン、混合チャンバ(例えば、冷却ライン−トレース混合T字管)および導管を備える装置で行うことができる。いくつかの実施形態では、流れが合わされた際に生成されたスラリーが、システムを通過する際に、それが周囲温度に暖められるように、供給ラインおよび混合チャンバを周囲温度、概して、約25℃に維持し、抗溶剤および所望の温度に維持された式Bの化合物の溶液を、混合チャンバに供給することが好ましい。析出プロセスのいくつかの実施形態では、溶液および抗溶剤の供給を、約−25℃〜約+20℃の温度に維持することが好ましい。析出プロセスのいくつかの実施形態では、式Bの化合物の溶液の供給を、約−10℃〜約20℃の温度に維持することが好ましい。
いくつかの実施形態では、冷却ラインを備える混合チャンバまでの式Bの化合物の溶液用の供給導管をトレースし、それによって、混合チャンバに入る溶液を、約0℃の温度に維持することが好ましい。いくつかの実施形態では、冷却ラインを備える混合チャンバまでの抗溶剤供給導管をトレースし、抗溶剤供給を、約−20℃の温度に維持することが好ましい。式Bの化合物の溶液を混合チャンバに0℃で供給し、抗溶剤を混合チャンバに−20℃で供給すれば、生成されたスラリーの温度は、約−15℃であることが通常わかる。
式Bの化合物を析出するために使用される本発明のプロセスは、連続析出プロセスの一部として使用することができる。例えば、図2を参照すると、図2で図式的に示されるように、混合T字管(1)の入り口ラン脚部には、抗溶剤が、保存タンク(2)から供給され、混合T字管(1)の分枝脚部入り口には、式Bの化合物の溶液が、保存タンク(3)からチェック弁(6)を通って供給されうる。合わされた溶液および抗溶剤(これは、スラリーを、式Bの化合物析出物として製造する)は、混合T字管(1)出口から、任意に静止ミキサー(7)を通り、貯蔵タンク(8)に運ばれうる。したがって、この方法では、化合物は、混合T字管内で連続的に析出されうる。さらに図2を参照して、もし混合T字管内で形成されたスラリーが、いくつかの1つに直結する出口を持つ導管を通って貯蔵タンク(8)に運ばれ、各タンクがその容量に達した場合、集められたスラリーはさらに処理され、一方、混合T字管内で行われる析出プロセスは、新しい貯蔵タンクに繋がる混合T字管の出口で操作が続けられる。あるいは、混合T字管および任意の静止ミキサーからの生産物は、液体から析出物を分離する機器、例えば、真空ろ過器、遠心分離機、または合わされた溶剤および抗溶剤のデカンデーション用の沈殿槽に直接運ばれうる。
図2を参照して、抗溶剤の保存タンク(2)および式Bの化合物の溶液の保存タンク(3)によって、混合機器に供給される場合、混合T字管を通る抗溶剤および溶液の流れは、任意の方法、例えば、絞り弁、ニードル弁、計量ポンプ、流量計および質量流量制御装置から選択される制御弁(4)によって制御することができる。液体の流れを調整するための他の方法も使用することができることは、理解されるであろう。任意に、図2に示すように、圧力計(5)および他のプロセスモニター機器を、該システム内の種々の場所に設置し、プロセスの制御を補助してもよい。
先に記載し、および図2に示すように、本発明で開発したプロセスのいくつかの実施形態では、混合T字管で生成されたスラリーを、攪拌器(10)が備えられた貯蔵タンク(8)に送る。任意に、ある量のスラリーを集めた後、集めたスラリーの上澄み液の一部を、部分真空下でタンクから留去し、これによって、スラリーを濃縮し、析出粒子を凝塊とし、所望のバルク表面積および容積密度の凝塊粒状体を得る。凝塊形成の間、広いバルク表面積の析出粒子を凝塊させ、減少したバルク表面積、好ましくは約5m/g〜約8m/gの表面積を有する顆粒状材料を得、対応して、凝塊粒状体材料の容積密度は、析出粒子材料の約0.25g/ml〜約0.35g/mlの範囲の容積密度から、凝塊粒状体材料の約0.15g/ml〜約0.2g/mlの容積密度に変化する。バルク表面積の変化は、本明細書に記載するように、蒸留の間、PSD測定プローブ(9)によってモニターすることができる。
任意の蒸留工程を使用する別の利点は、析出粒子および凝塊粒状体に残っている揮発性構成成分の量を減少させることである。析出材料中に残っているかもしれない揮発性構成成分の例として、MTBE、酢酸および水が挙げられ、これらはそれぞれ、析出プロセスの前またはその間の式Bの化合物の製造および処理に起因して存在する。任意の蒸留工程の追加の利点として、スラリーから析出粒状体を分離する処理をしなければならない液体の体積の減少、およびスラリーの上澄み液に残る式Bの化合物の量の減少が挙げられる。任意の蒸留工程の間、蒸留の温度および圧力は、単離された固体生成物における凝塊粒状体弦長の分布を狭く維持するように、注意深く制御しなければならない。
理論に縛られるつもりはないが、析出固体中に保持される揮発性構成成分、例えば、MTBE、水、およびMTBEと水との混合物の量を減少させることにより、固体の軟化点が上昇し、これによって、析出固体の電位が減少し、「ガム状」粘稠性を達成し、一方、集めた析出物をより高い温度で乾燥できると考えられる。図3を参照すると、MTBEの割合がスラリー中で減少するにつれ、スラリー中の粒状体の軟化温度が上がることがわかる。類似の関係が、析出材料の軟化温度と、スラリー中に存在する水の量との間にも存在する。本発明者らは、水とMTBEとの組合せは、析出材料の軟化点を低下させることにおいて、水またはMTBE単独比べて、相乗効果となることも発見した。したがって、本発明の析出プロセスにおいて、MTBEを溶剤として使った場合、水を可能な最低量に除去することが望ましい。
スラリーを、例えば、機械的攪拌器によって攪拌しながら、任意の真空蒸留工程を行う。スラリー中の析出固体の軟化点未満の温度で、集めたスラリーの上澄み液に関し、蒸留工程を行うことが好ましい。いくつかの実施形態では、集めた上澄み液の少なくとも10体積%が留去してしまうまで、上澄み液の温度を約25℃未満に維持することが好ましい。いくつかの実施形態では、集めたスラリーの少なくとも約2体積%が留去してしまうまで、集めたスラリーの温度を約20℃以下に保ち、次いで20℃から26℃まで、留去させる、最初に集めたスラリーのさらに2体積%ごとに、1℃ずつ増加するように加熱する。いくつかの実施形態では、最初に集めたスラリーの13体積%を留去した後、スラリーの体積が、最初に集めたスラリーの約1/3の体積になるまで、温度を32℃以下に維持する。いくつかの実施形態では、スラリーに残っている上澄み液中に存在する水の量が、約0.003重量%以下になるまで、スラリーから上澄み液を留去することが好ましい。いくつかの実施形態では、スラリーの上澄み液中に存在するMTBEの量が、約0.2重量%未満、好ましくは約0.12重量%〜約0.2重量%になるまで、蒸留を続ける。いくつかの実施形態では、濃縮スラリーの体積を、最初に集めたスラリーの体積の約1/3まで減らすことが好ましい。
溶液中に存在する揮発性構成成分の種類および量は、最初に集めたスラリーにおいて先に検討したことから、様々であるので、蒸留および凝塊形成工程は、先に記載した蒸留スキームから離れた条件が必要であることは理解されるであろう。析出物のあるバッチを凝塊するための温度/圧力必要条件は、バッチをサンプリングし、スラリーサンプルにおける析出物の軟化温度を測定し、次いで、スラリーの蒸留を、各段階で適切な温度で行い、その中に存在する析出物の軟化を避け、そして必要に応じ、蒸留および凝塊形成を進め、十分な速度および凝塊粒径の望ましい範囲を保つように、かける真空を調整することによって誘導され、選択することができる。
本発明の析出プロセスを行う前に、溶液から揮発性構成成分、特に水を除去することによって、析出プロセスは、析出工程において、抗溶剤:溶液の低い比を利用して行うことができ、例えば、これらの条件下で、2:1の抗溶剤:溶液比、好ましくは3:1の抗溶剤:溶液比を使用することができることは、理解されるであろう。そのような比を実質的に水のない溶液とともに使用した場合、本発明の析出プロセスによって提供される狭い粒度分布を保ちながら、析出プロセスのパラメーターを、所望の粒径およびバルク表面積の析出物を提供するように調整することができることが期待される。
先に検討したことから、本発明のプロセスは、狭く、制御された粒径、弦長、バルク表面積および容積密度を持つ析出粒状体材料を得る、他の混合制御された析出プロセスにも適用できることは理解されるであろう。他の化合物の例として、式Aの化合物および構造式I〜XXVIIIの化合物(これらは結晶性であっても非晶質であってもよい)が挙げられる。
次に、本発明によって提供される析出粒状体材料から生成される医薬処方物を記載する。
医薬処方物
本発明のいくつかの実施形態では、前記析出材料を、HCV感染症の治療において有用な医薬を提供するための処方物に導入する。ここで、該析出材料は、式Bの化合物を含むことが好ましい。いくつかの実施形態では、約1.0ミクロン未満の一次粒子径、好ましくは約200nm〜約300nmの一次粒子径;約1ミクロン〜約2.5ミクロンの、好ましくは約1.5ミクロンの析出粒子の中央粒子径(一次粒子の凝集体);約1ミクロン〜約50ミクロンの析出粒子の粒度分布;および約1重量%未満の含有溶剤の濃度を有する式Bの化合物の析出形態から、医薬を製造することが好ましい。いくつかの実施形態では、医薬処方物の提供において、約5m/g〜約12m/gのバルク表面積範囲を有する式Bの化合物を含む凝塊粒状体(析出粒子の凝塊)を使用することが好ましい。約7m/gのバルク表面積中央値および約0.15g/ml〜約0.19g/mlの容積密度を有する凝塊粒状体、例えば、以下で検討するように、約16m/g〜約33m/g、好ましくは約25m/g〜約32.5m/gのバルク表面積を有する析出粒子を含有する初期析出スラリーを、最初に析出した固体の軟化点未満の温度での濃縮工程に供することにより調製された凝塊粒状体がより好ましい。いくつかの実施形態では、カプセル充填物としての使用に適切な顆粒状形態での式Bの化合物を含む凝塊粒状体材料を提供する医薬処方物を製造することが好ましい。いくつかの実施形態では、処方物は、58重量%までの式Bの化合物APIと、6重量%までの微結晶性セルロースと、18重量%までのアルファ化デンプンと、4重量%までのクロスカルメロースナトリウムと、16重量%までのラクトース一水和物と、6重量%までのラウリル硫酸ナトリウムとを含む顆粒状物を含む。いくつかの実施形態では、顆粒状物の容積密度は、約0.4g/ml〜約0.6g/mlであることが好ましく、より好ましくは、容積密度は約0.468g/mlである。
本明細書で使用される句「APIの重量」は、APIを供給する材料中に含有される活性医薬成分(重量単位)の量をいう。したがって、もし材料が80%の活性医薬成分を含む場合、80グラムのAPIを供給するために、100グラムの材料が使用されなければならない。したがって、処方物で使用されるAPIの重量は、組成物にAPIを供給するために使用される材料の質量体中に存在する、100%APIの理論的重量を言い、APIのその重量を供給するために使用される材料の実際の重量は、それに合わせて調整される。
いくつかの実施形態では、本発明によって提供された析出粒状体材料のアリコートを、医薬処方物の提供における用途に適切な顆粒状物に、以下の工程を含む方法を使用して、導入することが好ましい。
(a)58重量%までの、好ましくは55.6重量%の顆粒状物を提供するのに十分な量の本発明のプロセスに従って製造した析出粒状体材料(API)と、6.0重量%までの、好ましくは5.6重量%の顆粒状物を提供するのに十分な量の微結晶性セルロースと、18重量%までの、好ましくは16.6重量%の顆粒状物を提供するのに十分な量のアルファ化デンプンと、4重量%までの、好ましくは3.3重量%の顆粒状物を提供するのに十分な量のクロスカルメロースナトリウムと、16重量%までの、好ましくは15.6重量%の顆粒状物を提供するのに十分な量のラクトース一水和物とをブレンドすることにより、乾式ブレンド混合物を得る工程と、
(b)6.6重量%までの、好ましくは3.3重量%の顆粒状物を提供するのに十分な量のラウリル硫酸ナトリウム(SLS)であって、使用されるSLSの重量の約12倍〜約13倍に等しい重量の水に溶解したSLSを含む造粒流体を使用して、工程「a」の乾式ブレンド混合物を造粒する工程と、
(c)工程「b」の顆粒状物の湿式ミリングを行い、均一な顆粒状物サイズを得る工程と、
(d)顆粒状物が2.5重量%未満、好ましくは約1.5重量%〜約2.5重量%の乾燥減量(LOD)を示すまで、工程(b)で製造した湿った顆粒状物を乾燥する工程と、
(e)乾燥させた第一顆粒状物をスクリーンによるミルを行い、分級された顆粒状物を得る工程。
いくつかの実施形態では、工程「a」の材料を乾式ブレンドするために、低または高せん断ミキサーを使用することが好ましく、高せん断ミキサー/造粒機が好ましく使用され、都合がよいことに、これは、後続の工程「b」で、乾式ブレンド混合物を造粒するためにも使用される。いくつかの実施形態では、0.375インチの孔を有するスクリーンを備えた湿式ミルを使用し、工程「b」の顆粒状物の湿式ミリングを行うことが好ましい。いくつかの実施形態では、オーブンおよび流動床乾燥機から選択される装置を用いて、湿った顆粒状物を乾燥することが好ましく、より好ましくは、流動床乾燥機が使用される。いくつかの実施形態では、0.040インチの孔を有するスクリーンを備えた乾式ミルを使用して、乾式ミリング工程「e」を行うことが好ましい。低または高せん断ブレンダー/造粒機の使用、湿式ミルおよび乾式ミル用の手動または自動スクリーニング装置の使用を含む、他の方法を使用して、顆粒状物を製造してもよいことは、理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、上記のようにして調製された分級された顆粒状物を、顆粒外クロスカルメロースナトリウム、顆粒外微結晶性セルロースおよび顆粒外ステアリン酸マグネシウムを含む医薬組成物に導入することが好ましい。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、好ましくは、50重量%のAPI(顆粒内)、14重量%のラクトース一水和物(顆粒内)、5重量%の顆粒内微結晶性セルロース、5重量%の顆粒外微結晶性セルロース、3重量%の顆粒内クロスカルメロースナトリウム、3重量%の顆粒外クロスカルメロースナトリウム、15重量%のアルファ化デンプン(顆粒内)、3重量%のラウリル硫酸ナトリウム(顆粒内)、および2重量%のステアリン酸マグネシウム(顆粒外)である。
いくつかの実施形態では、分級された顆粒状物を含有する顆粒状医薬処方物は、さらに、APIを含有する顆粒状物を、賦形剤とブレンドして、投薬形態が製造される顆粒状医薬処方物を得ることにより調製される。いくつかの実施形態では、これは、顆粒状物を製造する前記プロセスと、さらに以下の工程を含むプロセスを利用することによって達成される。
(a)前記造粒プロセスの工程「e」の分級された顆粒状物を、分級された顆粒状物中に存在する微結晶性セルロースの量と同量の微結晶性セルロースおよび分級された顆粒状物中に存在するクロスカルメロースナトリウムの重量と等しい量のクロスカルメロースナトリウムと乾式ブレンドし、均質な顆粒状粉末を得る工程と、
(b)乾式ブレンド工程「a」の均質な顆粒状粉末を、2重量%の乾式ブレンド生成物を提供するのに十分な量のステアリン酸マグネシウムと乾式ブレンドし、顆粒状医薬処方物を得る工程。
いくつかの実施形態では、顆粒状物中に存在する量を超える量の微結晶性セルロースを使用することができる。いくつかの実施形態では、顆粒状物中に存在する量を超える量のクロスカルメロースナトリウムを使用することができる。いくつかの実施形態では、タンブルブレンダーおよびビンブレンダーから選択される、より好ましくはビンブレンダーを使用するブレンド方法を使用して、前記ブレンド工程「a」および「b」を行うことが好ましいが、均質なブレンドは、粒状体材料を乾式ブレンドする任意の適切な手段を使用して得られることは、理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、前記プロセスに従って調製された顆粒状医薬処方物を、治療血漿濃度の顆粒状医薬処方物中に含有されるAPIを提供するのに十分な量、カプセルに充填することによって、カプセル投薬形態での医薬を提供することが好ましい。
いくつかの実施形態では、前記析出方法に従って調製され、そのまま使用される式Bの化合物(API)を40kgと、4.0kgの微結晶性セルロースと、11.2kgのラクトース一水和物と、12.0kgのアルファ化デンプンと、2.4kgのクロスカルメロースナトリウムとを乾式ブレンドすることによって調製された乾式ブレンド混合物を造粒することによって、医薬処方物で使用される顆粒状物を形成することが好ましい。いくつかの実施形態では、48kgの水に溶解した2.4kgのラウリル硫酸ナトリウムを含む造粒流体を得、浮遊粉末が観察されなくなるまで、乾式ブレンド混合物を造粒することが好ましい。いくつかの実施形態では、約2.5重量%未満の乾燥減量を示すまで、流動床乾燥機で顆粒状物を乾燥することが好ましい。いくつかの実施形態では、0.032インチスクリーンを備えたスクリーンミルで、乾燥顆粒状物のミルを行い、平均メッシュサイズが32の顆粒状材料を得ることが好ましい。いくつかの実施形態では、乾燥され、ミルを行った顆粒状物を、4.0kgの追加の微結晶性セルロースおよび2.4kgの追加のクロスカルメロースナトリウムとブレンドして第二乾式ブレンド混合物を得、次いで1.6kgのステアリン酸マグネシウムを、該第二乾式ブレンド混合物とブレンドし、顆粒状物生成物を得ることが好ましい。
本発明の顆粒状物における用途のためには、Avicel PH102と等価の微結晶性セルロースを使用することが好ましく、微粉末級のラクトース一水和物を使用することが好ましく、Colorconのものと等価のアルファ化デンプン1500を使用することが好ましく、NF級のクロスカルメロースナトリウムを使用することが好ましく、かつStepan社のNF級と等価のラウリル硫酸ナトリウムおよび植物性ステアリン酸から誘導されるステアリン酸マグネシウムNFグレードを使用することが好ましい。適切な材料は、市販されており、例えば、FMC社のAvicel PH102微結晶性セルロース、Foremost Farms社の微粉末級のラクトース一水和物、Colorcon社のアルファ化デンプン1500、FMC社のクロスカルメロースナトリウムNF級、Stepan社のラウリル硫酸ナトリウムステパノールWA−100NF、およびGreven社の植物性のステアリン酸マグネシウムである。
いくつかの実施形態では、任意に、均質な粉末のアリコートを、ゼラチンカプセルに充填し、以下の表に示す成分重量を持つ投薬形態を提供する。(各用量は、APIの約200mgである。)
Figure 2009535345
a:処理のために加えられる;製造工程で蒸発する。
b:No.0、青色で不透明な保存剤を含まない、ツーピース硬質ゼラチンカプセル
c:重量は、析出物が100%活性であると仮定。より低い活性を有するAPI原料に合わせて、より多く調整。
各賦形剤は、複数の役割を果たしてもよいことは理解されるであろう。例えば、結合剤は、崩解剤としても関与してもよい。したがって、機能の記載は、主要なものを示すために記載され、前記表中のある賦形剤によって発揮される役割を除外しない。
代替実施形態
いくつかの実施形態では、APIとして、本明細書に記載する式I〜XXVIIIの化合物から選択される化合物の1種以上を含有する、前記プロセスに従う医薬処方物を提供することが好ましい。そのような処方物は、HCVプロテアーゼおよび/またはカプテシン活性を阻害するのに有用でありえ、式I〜XXVIIIの化合物の吸収を容易にする良好な溶解特性を有する。
いくつかの実施形態では、以下の刊行物(これらは参考として本明細書に組み込まれる)に記載されたHCVプロテアーゼ阻害剤の群から、少なくとも1種のHCVプロテアーゼ阻害剤を選択することが好ましい。
Figure 2009535345
Figure 2009535345
Figure 2009535345
処方物の量は、それを必要とする患者に、HCVプロテアーゼ阻害剤を、用量範囲が約100〜約4000mg/日(例えば、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、1050mg、1100mg、1150mg、1200mg、1250mg、1300mg、1350mg、1400mg、1450mg、1500mg、1550mg、1600mg、1650mg、1700mg、1750mg、1800mg、1850mg、1900mg、1950mg、2000mg、2050mg、2100mg、2150mg、2200mg、2250mg、2300mg、2350mg、2400mg、2450mg、2500mg、2550mg、2600mg、2650mg、2700mg、2750mg、2800mg、2850mg、2900mg、2950mg、3000mg、3050mg、3100mg、3150mg、3200mg、3250mg、3300mg、3350mg、3400mg、3450mg、3500mg、3550mg、3600mg、3650mg、3700mg、3750mg、3800mg、3850mg、3900mg、3950mg、4000mg/日)となる量で与えることが好ましい。好ましい一実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、約400mg〜約2500mg/日の用量範囲で投与する。他の好ましい実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、約1900mg〜約4000mg/日の用量範囲で投与する。さらに他の好ましい実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、約1050mg〜約2850mg/日の用量範囲で投与する。
HCVプロテアーゼ阻害剤が、式Iの化合物、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである一実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、約1920mg〜約4000mg/日、好ましくは約1920mg〜約3000mg/日または約2560mg〜約4000mg/日の用量範囲で投与する。
HCVプロテアーゼ阻害剤が、式XXVIIの化合物、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである一実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、約1080mg〜約3125mg/日、好ましくは約1800〜約2813mg/日の用量範囲で投与する。
HCVプロテアーゼ阻害剤が、式XXVIIIの化合物、医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである一実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、約1080mg〜約3125mg/日、好ましくは約1800〜約2813mg/日の用量範囲で投与する。
HCVプロテアーゼ阻害剤の用量は、1日当たり、単一用量(すなわち、QD)として投与してもよく、あるいは2〜4回の用量に分割(すなわち、BID、TIDまたはQID)してもよいことに注意すべきである。一実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、約600mgQID〜約800mgQIDの用量範囲で投与する。HCVプロテアーゼ阻害剤が、式Iの化合物、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである一実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、800mgTID、600mgQIDまたは800mgQIDの用量で投与する。HCVプロテアーゼ阻害剤が、式XXVIIの化合物、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである別の実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、750mgTIDの用量で投与する。同様に、HCVプロテアーゼ阻害剤が、式XXVIIIの化合物、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである別の実施形態では、HCVプロテアーゼ阻害剤を、750mgTIDの用量で投与する。
HCVプロテアーゼ阻害剤は、経口投与することが好ましい。
式Iの化合物の構造は、2003年7月31日に公開されたPCT国際公開第03/062265号に開示されている。この公報に開示されているある化合物の限定ではない例示として、第48ページ〜第75ページに列挙されているもの、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルが挙げられ、これは参考として本明細書に組み込まれる。
一実施形態では、APIは、式Ia:
Figure 2009535345
の化合物、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルから選択される。
式Iaの化合物は、米国特許公開第2005/0249702号、2005年11月10日公開に開示されるように、近年、式IbおよびIcの異性体/ジアステレオマーに分類されている。一実施形態では、少なくとも1種の化合物は、式Ic(HCV NS3セリンプロテアーゼの強力な阻害剤):
Figure 2009535345
その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである。式Icの化合物の化学名は、(1R,2S,5S)−N−[(1S)−3−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−2,3−ジオキソプロピル]−3−[(2S)−2−[[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]アミノ]−3,3−ジメチル−1−オキソブチル]−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミドである。
式Iの化合物を製造する方法は、米国特許公開第2005/0059648号、第2005/0020689号および第2005/0059800号に開示され、これらは参考として本明細書に援用される。
式IIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第02/08256号および米国特許第6,800,434号、第5〜第247欄に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式IIIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第02/08187号および米国特許公開第2002/0160962号、第3ページ、第22段落〜第132ページに開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式IVの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第03/062228号および米国特許公開第2003/0207861号、第3ページ、第25段落〜第26ページに開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式Vの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、米国特許公開第2005/0119168号、第3ページ、段落[0024]〜第215ページ、段落[0833]に開示され、これは参考として本明細書に援用される。
式VIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、米国特許公開第2005/0085425号、第3ページ、段落0023〜第139ページに開示され、これは、参考として本明細書に援用される。
式VII、VIIIおよびIXの適切な化合物ならびにそれらの製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/051980号および米国特許公開第2005/0164921号、第3ページ、段落[0026]〜第113ページ、段落[0271]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式Xの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/085275号および米国特許公開第2005/0267043号、第4ページ、段落[0026]〜第519ページ、段落[0444]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/087721号および米国特許公開第2005/0288233号、第3ページ、段落[0026]〜第280ページ、段落[0508]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XIIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/087725号および米国特許公開第2005/0245458号、第4ページ、段落[0026]〜第194ページ、段落[0374]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XIIIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/085242号および米国特許公開第2005/0222047号、第3ページ、段落[0026]〜第209ページ、段落[0460]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XIVの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/087731号、第8ページ、第20行〜第683ページ、第6行に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XVの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/058821号および米国特許公開第2005/0153900、第4ページ、段落[0028]〜第83ページ、段落[0279]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XVIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/087730号および米国特許公開第2005/0197301号、第3ページ、段落[0026]〜第156ページ、段落[0312]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XVIIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/085197および米国特許公開第2005/0209164号、第3ページ、段落[0026]〜第87ページ、段落[0354]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XVIIIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、米国特許公開第2006/0046956号、第4ページ、段落[0024]〜第50ページ、段落[0282]に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XIXの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2005/113581号および米国特許公開第2005/0272663号、第3ページ、段落[0026]〜第76ページに開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XXの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2000/09558号、第4ページ、第17行〜第85ページに開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XXIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2000/09543号、第4ページ、第14行〜第124ページに開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XXIIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第2000/59929号および米国特許第6,608,027号、第65欄、第65行〜第141欄、第20行に開示され、これらはそれぞれ、参考として本明細書に援用される。
式XXIIIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第02/18369号、第4ページ、第4行〜第311に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XXIVの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、米国特許公開第2002/0032175号、第2004/0266731号、ならびに米国特許第6,265,380号、第3欄、第35行〜第121欄、および同第6,617,309号、第3欄、第40行〜第121欄に開示され、これらはそれぞれ、参考として本明細書に援用される。
式XXVの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、国際公開第1998/22496号、第3ページ〜第122に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XXVIの適切な化合物およびその製造方法の限定ではない例示は、米国特許第6,143,715号、第3欄、第6行〜第62欄、第20行に開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。
式XXVIIおよび式XXVIIIの適切な化合物およびそれらの製造方法の限定ではない例示は、国際公開第02/18369号、第4ページ、第4行〜第311ページに開示され、これらは、参考として本明細書に援用される。より具体的には、国際公開第02/18369号、実施例17、27、86および126を参照のこと。これらは、参考として本明細書に援用される。特に、化合物XXVIIに関しては、国際公開第02/18369号、第146〜153ページの第90ページに示される化合物「CU」を製造する方法を詳述する実施例27、および第225ページの中間化合物cxxxviiiを製造する方法を詳述する実施例126を参照のこと。同様に、化合物XXVIIIaに関しては、国際公開第02/18369号、第139〜140ページの第52ページに示される化合物「BW」を製造する方法を詳述する実施例17、および第207ページの中間化合物Ixxxixを製造する方法を詳述する実施例86を参照のこと。
先に列挙した代替化合物のそれぞれに関し、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体およびラセミ体を始めとする種々の化合物の異性体(それらが存在する場合)も、本発明の一部となるものであり、立体異性体の混合物およびそのラセミ混合物も含まれる。
以下に式I〜XXVIIIの化合物の構造について、説明する。
構造式Iの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステル類を含み、
式I中、
Yは、以下の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノからなる群から選択され、ただし、Yは、任意に、X11またはX12で置換されてもよく;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、ただし、X11は、X12でさらに任意に置換されてもよく;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、ただし、前記アルキル、アルコキシおよびアリールは、X12から独立して選択される部分でさらに任意に置換されてもよく;
は、COR(ここで、RはCORであり、RはNHRであり、Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、[CH(R1’)]COOR11、[CH(R1’)]CONR1213、[CH(R1’)]SO11、[CH(R1’)]COR11、[CH(R1’)]CH(OH)R11、CH(R1’)CONHCH(R)COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R)R’、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONHCH(R5’)COOR11およびCH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONHCH(R5’)CONR1213からなる群から選択され、R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R11、R12、R13およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアラルキルからなる群から独立して選択される)であり;
Zは、O、N、CHおよびCRから選択され;
Wは、存在してもしなくてもよく、Wが存在する場合は、Wは、C=O、C=S、C(=N−CN)またはSOから選択され;
Qは、存在してもしなくてもよく、Qが存在する場合は、Qは、CH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、NR、S、またはSOであり;Qが存在しない場合は、Mは存在してもしなくてもよく;QおよびMが存在しない場合は、Aは直接Lに結合し;
Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、NR、S、SOまたは結合手であり;
Eは、CH、N、CRまたはA、LまたはGへの二重結合であり;
Gは、存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合は、Gは、(CH、(CHR)または(CRR’)p’であり;Gが存在しない場合、Jが存在し、Eは、Gが結合するように、式I中の炭素原子に直接結合し;
Jは、存在してもしなくてもよく、Jが存在する場合、Jは、(CH、(CHR)または(CRR’)、SO、NH、NRまたはOであり;Jが存在しない場合、Gが存在し、Eは、Jに結合するように、式Iに示されるNに直接結合し;
Lは、存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合、LはCH、CR、O、SまたはNRであり;Lが存在しない場合、Mは、存在してもしなくてもよく;Mが存在し、Lが存在しない場合、Mは、独立して、Eに直接結合し、Jは、独立して、Eに直接結合し;
Mは、存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合は、Mは、O、NR、S、SO、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;
pは、0〜6の数字であり;
R、R’、R、RおよびRは、H;C−C10アルキル;C−C10アルケニル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル(ここで、前記シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子および0〜6個の酸素、窒素、イオウまたはリン原子で構成され、アルキルは、1〜6個の炭素原子で構成される);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールからなる群から独立して選択され;
ここで、前記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は、任意に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニルウレア、ヒドラジドおよびヒドロキサメートからなる群から選択される1個以上の部分で、化学的に適切に置換(ここで、用語「置換される」は、任意の化学的に適切な置換をいう)されてもよく;
さらに、前記単位:N−C−G−E−L−J−Nは、5員または6員環構造を表わし、ただし、前記単位:N−C−G−E−L−J−Nが、5員環構造を表わす場合、またはN、C、G、E、L、J、N、A、QおよびMを含む式I中の二環式構造が、5員環構造を表わす場合は、前記5員環構造は、環構造の部分としてカルボニル基を欠いている。
構造式IIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式II中、
ZはNHであり;
Xは、アルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニルまたはヘテロアリールアミノカルボニル部分であり、ただし、Xは、R12またはR13でさらに任意に置換されてもよく;
は、H;C−C直鎖アルキル;C−C分枝状アルキル;またはCH−アリール(置換されたまた非置換)であり;
12は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル部分であり、ただし、R12は、R13でさらに任意に置換されてもよく;
13は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロ部分であり、ただし該アルキル、アルコキシおよびアリールは、任意に、さらに、R13から独立して選択される部分で置換されてもよく;
P1a、P1b、P2、P3、P4、P5およびP6は、独立して、H;C1−C10直鎖状または分枝状アルキル;C2−C10直鎖状または分枝状アルケニル;C3−C8シクロアルキル、C3−C8複素環;(シクロアルキル)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキル(ここで、シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、イオウまたはリン原子で構成され、アルキルは1〜6個の炭素原子で構成される);アリール−ヘテロアリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキル(ここで、前記アルキルは1〜6個の炭素原子で構成される)であり;
ここで、前記アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクリル)アルキル部分は、任意に、R13で置換されてもよく、さらに前記P1aおよびP1bは、任意に、互いに結合し、スピロ環またはスピロ複素環を形成してもよく、前記スピロ環またはスピロ複素環は、0〜6個の酸素、窒素、イオウまたはリン原子を含有し、任意に、R13でさらに置換されてもよく;
P1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリール−アルキルであり;ただし、前記P1’は、R13でさらに任意に置換されてもよい。
構造式IIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式III中、
Gは、カルボニルであり;
JおよびYは、同じでも異なってもよく、独立して、部分:H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノからなる群から選択され、ただし、Yは、任意に、X11またはX12でさらに置換されてもよく;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル部分からなる群から選択され、ただし、X11は、任意に、X12でさらに置換されてもよく;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、ただし、前記アルキル、アルコキシおよびアリールは、任意に、X12から独立して選択された部分でさらに置換されてもよく;
は、CORまたはC(OR)2であり、ここで、Rは、H、OH、OR、NR10、CF、C、C、CF、RおよびCORからなる群から選択され、Rは、H、OH、OR、CHR10およびNR10からなる群から選択され、ここで、R、R、RおよびR10は、同じでも異なってもよく、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、CH(R1’)COOR11、CH(R1’)CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)R、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONHCH(R5’)COOR11およびCH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONHCH(R5’)CONR1213からなる群から選択され、ここで、R1’、R2’、R3’、4’、R5’、R11、R12、R13およびR’は、同じでも異なってもよく、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアラルキルから成る群から選択され;
Zは、O、NまたはCHから選択され;
Wは、存在してもしなくてもよく、Wが存在する場合は、Wは、C=O、C=SまたはSOから選択され;
R、R’、R、RおよびRは、独立して、H;C1−C10アルキル;C2−C10アルケニル;C3−C8シクロアルキル;C3−C8ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ;酸素、窒素、イオウまたはリン原子(前記酸素、窒素、イオウまたはリン原子の数は、0〜6個);(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル(ここで、シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子および0〜6個の酸素、窒素、イオウまたはリン原子で構成され、前記アルキルは、1〜6個の炭素原子で構成される);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、前記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は、任意に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニルウレア、ヒドラジドおよびヒドロキサメートからなる群から選択される1個以上の部分で、置換(ここで、前記用語「置換される」は、任意の化学的に適切な置換をいう)
されてもよい。
構造式IVの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式IV中、
Yは、以下の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノからなる群から選択され、ただし、Yは、任意に、X11またはX12で置換されてもよく;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり、ただし、X11は、X12でさらに任意に置換されてもよく;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、ただし、アルキル、アルコキシおよびアリールは、任意に、X12から独立して選択される部分でさらに置換されてもよく;
は、以下の構造:
Figure 2009535345
(式中、kは、0〜5の数字であり、これは同じまたは異なってもよく、R11は、任意の置換基を示し、該置換基は、それぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノおよびニトロからなる群から選択され、ただし、R11(R11≠Hの場合)は、任意に、X11またはX12で置換されてもよい)から選択され;
Zは、O、N、CHまたはCRから選択され;
Wは、存在してもしなくてもよく、Wが存在する場合は、Wは、C=O、C=S、C(=N−CN)およびS(O)から選択され;
Qは、存在してもしなくてもよく、Qが存在する場合は、Qは、CH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、N(R)、SまたはS(O)であり;Qが存在しない場合は、Mは、存在してもしなくてもよく;QおよびMが存在しない場合は、Aは、Lに直接結合し;
Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、S、S(O)または結合であり;
Eは、CH、N、CR、あるいはA、LまたはGへの二重結合であり;
Gは、存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合は、Gは、(CH、(CHR)または(CRR’)であり;Gが存在しない場合は、Jが存在し、Eが、Gが結合するように、式Iの炭素原子に直接結合し;
Jは、存在してもしなくてもよく、Jが存在する場合は、Jは、(CH、(CHR)または(CRR’)、S(O)、NH、N(R)またはOであり;Jが存在しない場合は、Gが存在し、Eが、Jが結合するように、式Iに示されるNに直接結合し;Lは、存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合は、Lは、CH、C(R)、O、SまたはN(R)であり;Lが存在しない場合は、Mは存在してもしなくてもよく;Mが存在し、Lが存在しない場合は、Mは、独立して、Eに直接結合し、Jは、独立して、Eに直接結合し;
Mは、存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合、Mは、O、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;
pは、0〜6の数字であり;
R、R’、R、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H;C−C10アルキル;C−C10アルケニル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル、(ここで、前記シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子および0〜6個の酸素、窒素、イオウまたはリン原子で構成され、前記アルキルは1〜6個の炭素原子で構成される);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、前記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール−ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は、任意に、1個以上の部分であって、これらは同じまたは異なってもよく、それぞれ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニルウレア、ヒドラジドおよびヒドロキサメートからなる群から独立して選択される部分で、置換(ここで用語「置換された」は、置換をいう)されてもよく;
さらに、前記単位:N−C−G−E−L−J−Nは、5員環構造または6員環構造を表わし、ただし、前記単位:N−C−G−E−L−J−Nが5員環構造を表わす場合、またはN、C、G、E、L、J、N、A、QおよびMを含む式I中の二環構造が5員環構造を表わす場合は、前記5員環構造は、5員環の部分としてカルボニル基を欠いている。
構造式Vの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式V中、
(1)Rは、−C(O)Rまたは−B(OR)であり;
(2)Rは、H、−OH、−OR、−NR10、−C(O)OR、−C(O)NR10、−CF、−C、C、−CF、−R、−C(O)RまたはNRSOであり;
(3)Rは、H、−OH、−ORまたは−CHR10であり;
(4)R、R、RおよびR10は、独立して、H、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、R14、−CH(R1’)CH(R1’)C(O)OR11、[CH(R1’)]C(O)OR11、−[CH(R1’)]C(O)NR1213、−[CH(R1’)]S(O)R11、−[CH(R1’)]C(O)R11、−[CH(R1’)]S(O)NR1213、CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)(R’)、CH(R1’)CH(R1’)C(O)NR1213、−CH(R1’)CH(R1’)S(O)R11、−CH(R1’)CH(R1’)S(O)NR1213、−CH(R1’)CH(R1’)C(O)R11、−[CH(R1’)]CH(OH)R11、−CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)OR11、C(O)N(H)CH(R2’)C(O)OR11、−C(O)N(H)CH(R2’)C(O)R11、CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)NR1213、−CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)R’、CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)N(H)CH(R3’)C(O)OR11、CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)CH(R3’)NR1213、CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)N(H)CH(R3’)C(O)NR1213、CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)N(H)CH(R3’)C(O)N(H)CH(R4’)C(O)OR11、H(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)N(H)CH(R3’)C(O)N(H)CH(R4’)C(O)NR1213、CH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)N(H)CH(R3’)C(O)N(H)CH(R4’)C(O)N(H)CH(R5’)C(O)OR11、およびCH(R1’)C(O)N(H)CH(R2’)C(O)N(H)CH(R3’)C(O)N(H)CH(R4’)C(O)N(H)CH(R5’)C(O)NR1213からなる群から選択され、
ここで、R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R11、R12およびR13は、同じでも異なってもよく、それぞれ、独立して、H、ハロゲン、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルケニル、アルキニル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルからなる群から選択され、あるいは
12およびR13は、一緒に結合し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを形成し、
14は、存在しあるいは存在せず、存在する場合は、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アリル、アルキル−ヘテロアリール、アルコキシ、アリールアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロアラルキルからなる群から選択され;
(5)RおよびR’は、存在しあるいは存在せず、存在する場合は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、OH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、(アリール)アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、(アルキル)アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキルからなる群から選択され、ここで、前記シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子および0〜6個の酸素、窒素、イオウまたはリン原子で構成され、前記アルキルは、1〜6個の炭素原子で構成され;
(6)L’は、H、OH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり;
(7)M’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロシクリルまたはアミノ酸側鎖であり;または
L’およびM’が一緒に結合し、構造式1:
Figure 2009535345
で表わされる部分が、構造式2
Figure 2009535345
で表わされる環構造を形成し、
(式2中、
Eは、存在しまたは存在せず、存在する場合は、C、CH、NまたはC(R)であり;
Jは、存在しまたは存在せず、Jが存在する場合は、Jは、(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、Gが存在する場合は、Lは、2位の印がある窒素原子に直接結合し;
pは、0〜6の数字であり;
Lは、存在しまたは存在せず、Lが存在する場合は、Lは、C(H)またはC(R)であり;Lが存在しない場合は、Mは、存在しまたは存在せず;Mが存在し、Lが存在しない場合は、Mは、独立して直接Eに結合し、Jは、Eに独立して直接結合し;
Gは、存在しまたは存在せず、Gが存在する場合、Gは、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;Gが存在しない場合は、Jは存在し、Eは、1位の印がある炭素原子に直接結合し;
Qは、存在しまたは存在せず、Qが存在する場合は、Qは、NR、PR、(CR=CR)、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、NR、S、SOまたはSOであり;Qが存在しない場合は、Mは、(i)Aに直接結合し、あるいは(ii)L上の独立した置換基であり、該独立した置換基は、−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択され、あるいは(iii)存在せず;QおよびMが両方存在しない場合は、Aは、Lに直接結合し、あるいはE上の独立した置換基であり、該独立した置換基は、−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択され、あるいはAは存在せず;
Aは、存在しまたは存在せず、存在する場合は、Aは、O、O(R)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、NRR’、S、S(O)、−OR、CH(R)(R’)またはNRR’であり;あるいはAは、Mに結合し、脂環式、脂肪族またはヘテロ脂環式架橋を形成し;
Mは、存在しまたは存在せず、Mが存在する場合、Mは、ハロゲン、O、OR、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;あるいはMはAに結合し、脂環式、脂肪族またはヘテロ脂環式架橋を形成する);
(8)Z’は、構造式3:
Figure 2009535345
で表わされ、
(式3中、
Yは、H、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルヘテロシクロアルキル、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノからなる群から選択され、Yは、非置換、または任意に、同じまたは異なり、X11またはX12から独立して選択される1または2個の置換基で置換され;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり、X11は、非置換、または任意に、同じまたは異なり、独立して選択される1個以上のX12部分で置換され;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、スルホニルウレア、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−スルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、前記アルキル、アルコキシおよびアリールは、非置換、または任意に独立して、同じまたは異なり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルから独立して選択される1個以上の部分で置換され;
Zは、O、N、C(H)またはC(R)であり;
31は、H、ヒドロキシル、アリール、アルキル、アルキル−アリル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキルヘテロアリール、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノまたはヘテロシクロアルキルアミノであり、R31は、非置換、または任意に、同じまたは異なり、X13またはX14から独立して選択される1または2個の置換基で置換され;
13は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり、X13は、非置換、または任意に、同じまたは異なり、独立して選択される1個以上のX14部分で置換され;
14は、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、前記アルキル、アルコキシおよびアリールは、非置換、または任意に独立して、同じまたは異なり、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルから選択される1個以上の部分で置換され;
Wは、存在してもしなくてもよく、Wが存在する場合は、Wは、C(=O)、C(=S)、C(=N−CN)またはS(O)である);
(9)Xは、構造式4:
Figure 2009535345
で表わされ、
(式4中、
aは、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
b、c、d、eおよびfは、0、1、2、3、4または5であり;
Aは、C、N、SまたはOであり;
29およびR29’は、独立して、存在しまたは存在せず、存在する場合は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−(ここで、YおよびYは、同じまたは異なってもよく、水素、アルキル、アリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択される)からなる群から独立して選択される1個または2個の置換基であり;あるいは
29およびR29’は、0〜6個の炭素の脂肪族またはヘテロ脂肪族鎖を形成するように、一緒に結合し、
30は、存在しまたは存在せず、存在する場合は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルからなる群から独立して選択される1個または2個の置換基である);
(10)Dは、構造式5:
Figure 2009535345
で表わされ、
(式5中、
32、R33およびR34は、存在しまたは存在せず、存在する場合は、独立して、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、スピロアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、-C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−(式中、YおよびYは、同じまたは異なってもよく、水素、アルキル、アリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択される)からなる群から独立して選択される1個または2個の置換基であり;あるいは
32およびR34は、シクロアルキル基の一部を形成するように、一緒に結合し;
gは、1、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
h、i、j、k、lおよびmは、0、1、2、3、4または5であり;
AはC、N、SまたはOである);
(11)ただし、構造式2:
Figure 2009535345
が、
Figure 2009535345
であり、W’がCHまたはNである場合、以下の除外条件(i)および(ii)の両方が適用される。
除外条件(i):Z’は、-NH−R36(式中、R36はH、Cまたは10アリール、ヘテロアリール、−C(O)−R37、−C(O)−OR37または−C(O)−NHR37であり、ここで、R37は、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである)でない;
除外条件(ii):Rは、-C(O)OH、−C(O)OHの医薬的に許容しうる塩、−C(O)OHのエステル、または−C(O)NHR38(式中、R38は、C1−8アルキル、C3−6シクロアルキル、C6〜10アリール、またはC7−16アラルキルからなる群から選択される)ではない。
構造式VIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、その医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルも含まれ、
式VI中、
「Cap」は、H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノであり、ここで、前記アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、同じまたは異なってもよく、XおよびXから独立して選択される、1個または2個の置換基で置換されてもよく、
P’は、−NHRであり;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり、Xは、非置換、または任意に独立して、同じまたは異なってもよく、独立して選択される1個以上のX部分で置換されてもよく;
は、ヒドロキシ、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、ケト、エステルまたはニトロであり、ここで、前記アルキル、アルコキシおよびアリールは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、同じまたは異なってもよく、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルから選択される1個以上の部分で置換されてもよく;
Wは、存在してもしなくてもよく、Wが存在する場合は、Wは、C(=O)、C(=S)、C(=NH)、C(=N−OH)、C(=N−CN)、S(O)またはS(O)であり;
Qは、存在してもしなくてもよく、Qが存在する場合は、Qは、N(R)、P(R)、CR=CR’、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、S、S(O)またはS(O)であり;Qが存在しない場合は、Mは、(i)Aに直接結合し、あるいは(ii)Mは、L上の独立した置換基であり、AはE上の独立した置換基であり、該独立した置換基は、−OR、−CH(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択され;QおよびMの両方が存在しない場合、Aは、Lに直接結合し、あるいはAは、−OR、CH(R)(R’)、−S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択される、E上の独立した置換基であり;
Aは、存在しまたは存在せず、存在する場合Aは、−O−、−O(R)CH−、−(CHR)−、−(CHR−CHR’)−、(CRR’)、N(R)、NRR’、SまたはS(O)であり、Qが存在しない場合は、Aは、−OR、−CH(R)(R’)または−NRR’であり;Aが存在しない場合は、QおよびEのいずれかが結合手によって結合し、またはQはM上の独立した置換基であり;
Eは、存在しまたは存在せず、存在する場合Eは、CH、N、C(R)であり;
Gは、存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合、Gは、(CH、(CHR)または(CRR’)であり;Gが存在しない場合は、Jは存在し、Eは、1位の印がある炭素原子に直接結合し;
Jは、存在してもしなくてもよく、Jが存在する場合は、Jは、(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、Gが存在する場合は、Lは、2位の印のある窒素原子に直接結合し;
Lは、存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合は、Lは、CH、NまたはCRであり;Lが存在しない場合は、Mは、存在しまたは存在せず;Mが存在し、Lが存在しない場合は、Mは、独立してEに直接結合し、Jは、独立してEに直接結合し;
Mは、存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合は、Mは、O、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;
pは、0〜6の数字であり;
R、R’およびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクリル)アルキルからなる群から選択され;
(CRR’)中のRおよびR’は、シクロアルキルまたはヘテロシクリル部分を形成するように、互いに結合することができ;
は、カルボニルである。
構造式VIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式VII中、
Mは、O、N(H)またはCHであり;
nは、0〜4であり;
は、−OR、−NRまたは
Figure 2009535345
(ここで、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノからなる群から選択される)であり;
およびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から選択され;あるいはRおよびRは互いに結合し、部分
Figure 2009535345
が、
Figure 2009535345
(式中、kは、0〜2であり、Xは、
Figure 2009535345

(ここで、pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノまたはシクロアルキルアミノである)からなる群から選択される)で表わされるように、環状5〜7員環の一部を形成し;
は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2009535345
(式中、Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は、同じまたは異なってもよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される。
構造式VIIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式VIII中、
Mは、O、N(H)またはCHであり;
は、−C(O)NHR(ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノまたはアルキルアミノである)であり;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルハロアルキルからなる群から選択され;
は、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびアリールで縮合されたシクロアルキルからなる群から選択され;
およびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から選択され;あるいは、RおよびRは一緒になって、部分
Figure 2009535345
が、
Figure 2009535345
(ここで、kは0〜2である)で表わされるように、環状5〜7員環の一部を形成し;
Xは、
Figure 2009535345
(式中、pは、1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノまたはシクロアルキルアミノである)からなる群から選択され;
は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2009535345
(式中、Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は、同じまたは異なってもよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される。
構造式IXの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式IX中、
Mは、O、N(H)またはCHであり;
nは、0〜4であり;
は、−OR、−NR、または
Figure 2009535345
(式中、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノからなる群から選択される)であり;
およびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から選択され;あるいはRおよびRが一緒になって、部分
Figure 2009535345
Figure 2009535345
(式中、kは0〜2である)で表わされるように、環状5〜7員環の一部を形成し;
Xは、
Figure 2009535345
(式中、pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノまたはシクロアルキルアミノである)からなる群から選択され;
は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2009535345
(式中、Yは、O、SまたはNHであり、ZはCHまたはNであり、R部分は、同じまたは異なってもよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシからなる群から選択される)からなる群から選択される。
構造式Xの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式X中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキルである)であり;
AおよびMは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択され;あるいはAおよびMが、式Iで先に示す部分:
Figure 2009535345
が、3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように、互いに結合し;
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)またはC(R)CHであり;
R、R’、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−およびヘテロアリール−アルキル−からなる群から選択され;あるいはNRR’中のRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように、互いに結合し;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、GはNHまたはOであり;R15、R16、R17およびR18は同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいはR15およびR16は、互いに結合し、4〜8員シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル構造体を形成し、同様に、独立して、R17およびR18は、互いに結合し、3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成する)から選択され;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
一実施形態では、「少なくとも1種の化合物」は、構造式XI:
Figure 2009535345
で表わされる化合物、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XI中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキルである)であり;
AおよびMは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、NR10、SR、SORおよびハロから選択され;あるいはAおよびMは、式I中で先に示す部分:
Figure 2009535345
が、3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように、互いに結合し(言い換えれば、一緒になって、A−E−L−Mとなり);
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)またはC(R)CHであり;
R、R’、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−およびヘテロアリール−アルキル−からなる群から選択され;あるいは、NRR’中のRおよびR’は、NR10が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように、互いに結合し;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、Y30およびY31は、
Figure 2009535345
(式中、uは、0〜6の数字)から選択される)から選択され;
Xは、O、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOから選択され;
Gは、NHまたはOであり;
15、R16、R17、R18、R19、T、T、TおよびTは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいはR17およびR18は、互いに結合し、3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XII中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキルである)であり;
AおよびMは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択され;またはAおよびMは、式Iで先に示す部分:
Figure 2009535345
が、3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように、互いに結合し;
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)またはC(R)CHであり;
R、R’、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−およびヘテロアリール−アルキル−からなる群から選択され;あるいはNRR’中のRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように、互いに結合し;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、GはNHまたはOであり;R15、R16、R17、R18およびR19は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいは(i)R15およびR16が互いに結合して4〜8員環状構造を形成、またはR15およびR19が互いに結合して4〜8員環状構造を形成し、および(ii)同様に、独立して、R17およびR18は互いに結合し、3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成する)から選択され;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XIIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XIII中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルである)であり;
AおよびMは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択され;またはAおよびMは、式I中で先に示す部分:
Figure 2009535345
が、3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように、互いに結合し(言い換えれば、一緒になって、A−E−L−Mとなり);
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)またはC(R)CHであり;
R、R’、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−およびヘテロアリール−アルキル−からなる群から選択され;あるいはNRR’中のRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように、互いに結合し;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、GはNHまたはOであり、R15、R16、R17、R18、R19およびR20は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、C−C10アルキル、C−C10ヘテロアルキル、C−C10アルケニル、C−C10ヘテロアルケニル、C−C10アルキニル、C−C10ヘテロアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールからなる群から選択され、あるいは(i)R15およびR16は、互いに結合して4〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成でき、あるいはR15およびR19は互いに結合して5〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し、あるいはR15およびR20は互いに結合して5〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し、および(ii)同様に、独立して、R17およびR18は互いに結合して3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成する)から選択され;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XIVの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XIV中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキルである)であり;
AおよびMは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択され;またはAおよびMは、式I中で先に示す部分:
Figure 2009535345
が、3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように、互いに結合し;
Eは、C(H)またはC=であり;
Lは、C(H)、C=、CHC=またはC=CHであり;
R、R’、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいはNRR’中のRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように、互いに結合し;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、GはNHまたはOであり;R15、R16、R17およびR18は同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され、あるいは(i)R15およびR16は、互いに結合して4〜8員環構造を形成し、および(ii)同様に、独立して、R17およびR18は互いに結合して3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成する)から選択され;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XVの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XV中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、シクロアルキル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキルである)であり;
EおよびJは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、OR、NHR、NRR、SR、ハロおよびS(O)Rからなる群から選択され、またはEおよびJは、互いに直接結合して、3〜8員シクロアルキルまたは3〜8員ヘテロシクリル部分を形成することができ;
Zは、N(H)、
Figure 2009535345
またはOであり、ただし、ZがOの場合、Gは、存在しまたは存在せず、Gが存在し、ZがOの場合、GはC(=O)であり;
Gは、存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合、Gは、C(=O)またはS(O)であり、Gが存在しない場合、ZはYに直接結合し;
Yは、
Figure 2009535345
からなる群から選択され:
R、R、R、R、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−およびヘテロアリール−アルキル−からなる群から選択され(ここで、前記ヘテロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、それぞれ独立して、1〜6個の酸素、窒素、イオウまたはリン原子を持つ);
ここで、前記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル部分は、それぞれ、非置換、または任意に独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、ウレア、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニルウレア、ヒドラジドおよびヒドロキサメートからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XVIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XVI中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキルである)であり;
およびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24およびR25は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいは(i)R17およびR18は、独立して、互いに結合して3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に独立して、R15およびR19は、互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に独立して、R15およびR16は、互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iv)同様に独立して、R15およびR20は、互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(v)同様に独立して、R22およびR23は、互いに結合して3〜8員シクロアルキルまたは4〜8員ヘテロシクリルを形成し;および(vi)同様に独立して、R24およびR25は、互いに結合して3〜8員シクロアルキルまたは4〜8員ヘテロシクリルを形成する)から選択され;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XVIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XVII中、
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキルである)であり;
AおよびMは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択され;またはAおよびMは、式I中で先に示す部分:
Figure 2009535345
が、3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように、互いに結合し;
Eは、C(H)またはC=であり;
Lは、C(H)、C=、CHC=またはC=CHであり;
R、R’、RおよびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−およびヘテロアリール−アルキル−からなる群から選択され;あるいはNRR’中のRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように互いに結合し;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(1)式中、Y30
Figure 2009535345
(ここで、uは0〜1の数字)から選択され、
Xは、O、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOから選択され;
Gは、NHまたはOであり;
15、R16、R17、R18、R19、T、TおよびTは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいはR17およびR18は、互いに結合して3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XVIIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式VIII中、
は、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、ヘテロアリールアルキル−およびヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され;
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から選択され;
AおよびMは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、R、OR、N(H)R、N(RR’)、SR、S(O)Rおよびハロからなる群から選択され;またはAおよびMは、式I中で先に示す部分:
Figure 2009535345
が、3、4、5、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように、互いに結合し(言い換えれば、一緒になって、A−E−L−Mとなり);
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)またはC(R)CHであり;
RおよびR’は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−およびヘテロアリール−アルキル−からなる群から選択され;あるいはN(RR’)中のRおよびR’は、N(RR’)が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように、互いに結合し;
およびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、スピロ結合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19およびR20は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいは(i)R17およびR18は、独立して、互いに結合し、3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に独立して、R15およびR19は互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に独立して、R15およびR16は互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;および(iv)同様に独立して、R15およびR20は互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成する)から選択され;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、スピロ結合シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されうる。
構造式XIXの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XIX中、
Zは、ヘテロシクリル部分、N(H)(アルキル)、−N(アルキル)2、−N(H)(シクロアルキル)、−N(シクロアルキル)、−N(H)(アリール、−N(アリール)、−N(H)(ヘテロシクリル)、−N(ヘテロシクリル)、−N(H)(ヘテロアリール)および−N(ヘテロアリール)からなる群から選択され;
は、NHR(式中、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−またはヘテロアリールアルキル)であり;
およびRは、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
Yは、以下の部分:
Figure 2009535345
(式中、Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19、R20およびR21は、同じまたは異なってもよく、それぞれ独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、あるいは(i)R17およびR18は、独立して、互いに結合して3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に独立して、R15およびR19は、互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に独立して、R15およびR16は、互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;および(iv)同様に独立して、R15およびR20は、互いに結合して4〜8員ヘテロシクリルを形成し;
ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、それぞれ、非置換、または任意に独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロからなる群から選択される1個以上の部分で置換されてもよい。
構造式XXの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XX中、
aは0または1であり;bは0または1であり;YはHまたはC1−6アルキルであり;
Bは、H、式:R−C(O)−のアシル誘導体または式:R−SOのスルホニル
(ここで、
は、(i)任意にカルボキシルで置換されたC1−10アルキル、C1−6アルカノイルオキシまたはC1−6アルコキシ;
(ii)任意にカルボキシルで置換されたC3−7シクロアルキル、(C1−6アルコキシ)カルボニルまたはフェニルメトキシカルボニル;
(iii)任意にC1−6アルキルで置換されたCまたはC10アリールまたはC7−16アラルキル、ヒドロキシ、または任意にC1−6アルキルで置換されたアミノ;または
(iv)任意にC1−6アルキルで置換されたHet、ヒドロキシ、任意にC1−6アルキルで置換されたアミノ、または任意にC1−6アルキルで置換されたアミドである)であり;
存在する場合、Rは、カルボキシルで置換されたC1−6アルキルであり;
存在する場合、Rは、任意にカルボキシルで置換されたC1−6アルキルであり;
は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であり;
は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であり;
は、CH−R20、NH−R20、0−R20またはS−R20
(式中、R20は、飽和または不飽和C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であって、これらは任意にR21で1、2または3置換され、またはR20は、CまたはC10アリールあるいはC7−16アラルキルであって、これらは任意にはR21で1、2または3置換され、または
20は、Hetまたは(低級アルキル)−Hetであって、これらは任意にR21で1、2または3置換され、
ここで、各R21は、独立して、C1−6アルキル;C1−6アルコキシ;任意にC1−6アルキルで1、または2置換されたアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;任意にC1−6アルキル、CまたはC10アリール、C7−16アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで1置換されたアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10アリール、C7−16アラルキルまたはHetであって、前記アリール、アラルキルまたはHetは、任意に、R22で置換され;
22は、C1−6アルキル;C1−6アルコキシ;任意にC1−6アルキルで1または2置換されたアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミドまたは(低級アルキル)アミドである)であり;
は、C1−6アルキル、または任意にハロゲンで置換されたC2−6アルケニルであり;
Wは、ヒドロキシまたはN−置換アミノである。
式XXの化合物の上に示した構造式において、用語P6、P5、P4、P3、P2およびP1は、当業者には従来より公知のように、それぞれのアミノ酸部分を示す。
構造式XXIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XXI中、
Bは、H、CまたはC10アリール、C7−16アラルキル;Hetまたは(低級アルキル)−Het、これらは全て、任意に、C1−6アルキルで置換され;C1−6アルコキシ;C1−6アルカノイル;ヒドロキシ;ヒドロキシアルキル;ハロ;ハロアルキル;ニトロ;シアノ;シアノアルキル;任意にC1−6アルキルで置換されたアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミドであり;あるいは
Bは、式:R−C(O)−のアシル誘導体;式:R−O−C(O)−のカルボキシル;式:R−N(R)−C(O)−のアミド;式:R−N(R)−C(S)−のチオアミド;または式:R−SOのスルホニル(ここで、
は、(i)任意にカルボキシルで置換されたC1−10アルキル、C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、任意にC1−6アルキルで1または2置換されたアミノ、アミドまたは(低級アルキル)アミド;
(ii)C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシまたはC4−10アルキルシクロアルキルであって、これらは全て、任意に、ヒドロキシ、カルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニル、任意にC1−6アルキルで1または2置換されたアミノ、アミドまたは(低級アルキル)アミドで置換され;
(iii)任意に、C1−6アルキルで1または2置換されたアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミド;
(iv)CまたはC10アリールまたはC7−16アラルキルであって、これらは全て、任意に、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、または任意にC1−6アルキルで1または2置換されたアミノで置換され;または
(v)Hetまたは(低級アルキル)−Het、両方とも、任意に、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、または任意にC1−6アルキルで1または2置換されたアミノで置換されている)であり;
は、HまたはC1−6アルキルであり;
(ただし、Rがアミドまたはチオアミドの場合、Rは、(ii)シクロアルコキシではない)である)であり;
Yは、HまたはC1−6アルキルであり;
は、C1−8アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC4−10アルキルシクロアルキルであり、これらは全て、任意に、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、アミド、(低級アルキル)アミド、CまたはC10アリール、あるいはC7−16アラルキルで置換され;
は、CH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20(式中、R20は、飽和または不飽和C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であり、これらは全て、任意に、R21で1、2または3置換され、またはR20は、CまたはC10アリール、あるいはC7−14アラルキルであり、これらは全て、任意に、R21で1、2または3置換され、あるいは
20は、Hetまたは(低級アルキル)−Hetであり、これらは両方とも、任意に、R21で1、2または3置換され、
ここで、各R21は、独立して、C1−6アルキル;C1−6アルコキシ;低級チオアルキル;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;任意にC1−6アルキル、CまたはC10アリール、C7−14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで1または2置換されたアミノ;任意にC1−6アルキル、CまたはC10アリール、C7−14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで1置換されたアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10アリール、C7−14アラルキルまたはHetであって、前記アリール、アラルキルまたはHetは、任意に、R22で置換され;
22は、C1−6アルキル;C3−7シクロアルキル;C1−6アルコキシ;任意にC1−6アルキルで1または2置換されたアミノ;スルホニル;(低級アルキル)スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミド;(低級アルキル)アミド;または任意にC1−6アルキルで置換されたHetである)であり;
R1は、H;C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニルであり、これらは全て任意にハロゲンで置換される。
構造式XXIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XXII中、
Wは、CHまたはNであり、
21は、H、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、ヒドロキシまたはN(R23(式中、各R23は、独立して、H、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである)であり;
22は、H、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6チオアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、C2−7アルコキシアルキル、C3−6シクロアルキル、Cまたは10アリールまたはHet(ここで、Hetは、窒素、酸素およびイオウから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5、6、または7員飽和または不飽和ヘテロ環である)であって;
前記シクロアルキル、アリールまたはHetは、R24(ここで、R24は、H、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、NO、N(R25、NH−C(O)−R25またはNH−C(O)−NH−R25(式中、各R25は独立して、H、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである)であり;またはR24は、NH−C(O)−OR26(式中、R26は、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである)である)で置換され;
は、ヒドロキシ、NH、または式:−NH−R31(式中、R31は、Cまたは10アリール、ヘテロアリール、−C(O)−R32、−C(O)−NHR32または−C(O)−OR32(式中、R32は、C1−6アルキルまたはC3―6シクロアルキルである)である)であり;
Dは、任意に、O、SまたはN−R41(式中、R41はH、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは−C(O)−R42(式中、R42は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはCまたは10アリールである)である)から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する、5〜10原子飽和または不飽和アルキレン鎖であり;
は、Hまたは前記鎖Dの任意の炭素原子における1〜3個の置換基であって、前記置換基は、独立して、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、オキソ、チオおよびC1−6チオアルキルからなる群から選択され;
Aは、式:−C(O)−NH−R(式中、Rは、C1−8アルキル、C3−6シクロアルキル、Cまたは10アリールおよびC7−16アラルキルからなる群から選択される)のアミド;またはAはカルボン酸である。
構造式XXIIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XXIII中、
は、結合手またはジフルオロメチレンであり;
は、水素であり;
およびRは、それぞれ独立して、任意に置換された脂肪族基、任意に置換された環状基、または任意に置換された芳香族基であり;
、RおよびRは、それぞれ独立して、
任意に置換された(1,1−または1,2−)シクロアルキレン;または
任意に置換された(1,1−または1,2−)ヘテロシクリレン;または
メチレンまたはエチレン)であって、任意に置換された脂肪族基、任意に置換された環状基または任意に置換された芳香族基からなる群から選択される1個の置換基で置換され、ここで、前記メチレンまたはエチレンは、さらに、任意に、脂肪族基置換基で置換され;または
、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素または任意に置換された脂肪族基であり;
Figure 2009535345
は、置換単環式アザヘテロシクリル、または任意に置換された多環式アザヘテロシクリル、または任意に置換された多環式アザヘテロシクレニルであり、ここで、不飽和は、R−L−(N(R)−R−C(O)−)N(R)−R−C(O)−N部分を有する環の環末端にあり、−C(O)−N(R)−R−C(O)C(O)NR部分が結合し;Lは、−C(O)−、−OC(O)−、−NR10C(O)−、−S(O)−または−NR10S(O)−であり;nは0または1であり;
ただし、
Figure 2009535345
が、置換
Figure 2009535345
である場合、Lは−OC(O)−であり、Rは、任意に置換された脂肪族であり;またはR、RおよびRの少なくとも1つは、任意に置換された脂肪族基、任意に置換された環状基、または任意に置換された芳香族基からなる群から選択される1個の置換基で置換されたエチレンであって、該エチレンは、さらに任意に、脂肪族基置換基で置換され;またはRは、任意に置換された脂肪族である。
構造式XXIVの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XXIV中、
Wは、
Figure 2009535345
であり;
mは0または1であり;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり;ここで、任意のR炭素原子は、任意に、Jで置換され;
Jは、アルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアルキル、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、アシル、スルホニルまたはスルホンアミドであり、任意に1〜3個のJ基で置換され;
は、アルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、スルホニルまたはスルホンアミドであり;
Lは、アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ここで、任意の水素は、任意に、ハロゲンで置換され、任意の末端炭素原子に結合する任意の水素またはハロゲン原子は、任意に、スルフヒドリルまたはヒドロキシで置換され;
は、結合手であり;
は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキルまたはカルボキサミドアルキルであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され;
およびRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され;
Xは、結合手、−C(H)(R)−、−0−、−S−または−N(R)−であり;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され;
は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アラルカノイル、ヘテロシクラノイル、ヘテロアラルカノイル、−C(O)R14、−SO14またはカルボキサミドであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され;またはRおよびZは、これらが結合する原子と一緒になって、任意に1〜3個のJ基で置換された窒素含有単環または二環構造対を形成し;
14は、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり;
Yは、結合手、−CH−、−C(O)−、−C(O)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR)−であり、ここで、Rは先に規定した通りであり;
Zは、アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−ORまたは−N(Rであり、ここで、任意の炭素原子は、任意に、Jで置換され、Rは、先に規定した通りであり;
は、結合手または
Figure 2009535345
であり;
は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキルまたはカルボキサミドアルキルであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され;
Mは、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され、ここで、任意のアルキル炭素原子は、ヘテロ原子によって置き換えられてもよく;
Vは、結合手、−CH−、−C(H)(R11)−、−0−、−S−または−N(R11)−であり;
11は、水素またはC1−3アルキルであり;
Kは、結合手、−0−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−または−S(O)(NR11)−(式中、R11は、先に規定した通りである)であり;
Tは、−R12、−アルキル−R12、−アルケニル−R12、−アルキニル−R12、−OR12、−N(R12、−C(O)R12、−C(=NOアルキル)R12、または
Figure 2009535345
であり;
12は、水素、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキリデニルまたはヘテロシクロアルキリデニルであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され、または第一R12および第二R12は、これらが結合する窒素と一緒になって、任意に1〜3個のJ基で置換された単環または二環構造を形成し;
10は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキルまたはカルボキサミドアルキルであり、任意に、1〜3個の水素J基で置換され;
15は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキルまたはカルボキサミドアルキルであり、任意に、1〜3個のJ基で置換され;
16は、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルである。
構造式XXVの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XXV中、
Eは、CHOまたはB(OH)を表わし;
は、低級アルキル、ハロ−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、ヘテロアリール低級アルキル、低級アルケニルまたは低級アルキニルを表わし;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ低級アルキル、アリール−低級アルキル、アミノカルボニル−低級アルキルまたは低級シクロアルキル−低級アルキルを表わし;
は、水素または低級アルキルを表わし;あるいは
およびRは、一緒になって、任意にヒドロキシで置換されたジまたはトリメチレンを表わし;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、低級アルケニル、アリールまたは低級シクロアルキルを表わし;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表わし;
は、水素または低級アルキルを表わし;
は、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、カルボキシ低級アルキル、アリール−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表わし;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキルまたはアリール−低級アルキルを表わし;
は、低級アルキルカルボニル、カルボキシ−低級アルキルカルボニル、アリールカルボニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、低級アルコキシカルボニルまたはアリール−低級アルコキシカルボニルを表わす。
構造式XXVIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルであり、
式XXVI中、
Bは、式:R11−C(O)−(式中、R11は、任意にカルボキシルで置換されたC1−10アルキル;またはR11は、任意にC1−6アルキルで置換されたCまたはC10アリール、またはC7−16アラルキルである)のアシル誘導体であり;
aは、0または1であり;
存在する場合、Rは、カルボキシ(低級)アルキルであり;
bは、0または1であり;
存在する場合、Rは、C1−6アルキルまたはカルボキシ(低級)アルキルであり;
Yは、HまたはC1−6アルキルであり;
は、C1−10アルキル;C3−10シクロアルキルであり;
は、C1−10アルキル;C3−10シクロアルキルであり;
Wは、
式:
Figure 2009535345
(式中、Rは、任意にカルボキシルで置換されたC1−10アルキルまたはC3−7シクロアルキル;CまたはC10アリール;またはC7−16アラルキルである)の基;または
Wは式:
Figure 2009535345
(式中、Xは、CHまたはNであり;
’は、Xと一緒になり、5または6員環を形成するC3−4アルキレンであり、前記環は、任意に、OH;SH;NH;カルボキシル;R12;OR12、SR12、NHR12またはNR1212’(式中、R12およびR12’は、独立して、環状C3−16アルキルまたは非環状C1−16アルキルまたは環状C3−16アルケニルまたは非環状C2−16アルケニルであり、前記アルキルまたはアルケニルは、任意に、NH、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換され;前記アルキルまたはアルケニルは、任意に、O、SおよびNから成る群から独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み;あるいは
12およびR12 は、独立して、任意に、C1−6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されたCまたはC10アリール、あるいはC7−16アラルキルであり、前記アリールまたはアラルキルは、任意に、O、SおよびNからなる群から独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する)で置換され;
前記環状アルキル、環状アルケニル、アリールまたはアラルキルは、任意に、第二の5、6または7員環と縮合し、環状構造またはヘテロ環を形成し、前記第二の環は、任意に、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキル;CまたはC10アリール、あるいはヘテロ環で置換され;前記第二の環は、任意に、O、SおよびNからなる群から独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する)の基であり;
Qは、式:
Figure 2009535345
(式中、ZはCHであり;
Xは、OまたはSであり;
は、H、C1−6アルキルまたはC1−6アルケニルであり、両方とも、任意に、チオまたはハロで置換され;および
13は、CO−NH−R14(式中、R14は、水素、環状C3−10アルキルまたは非環状C1−10アルキル、あるいは環状C3−10アルケニルまたは非環状C2−10アルケニルであり、前記アルキルまたはアルケニルは、任意に、NH、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換され;前記アルキルまたはアルケニルは、任意に、O、SおよびNからなる群から独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する)であり;または
14は、任意に、C1−6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換され、あるいはさらにC3−7シクロアルキル、CまたはC10アリール、あるいはヘテロ環で置換されたCまたはC10アリール、あるいはC7−16アラルキルであり;前記アリールまたはアラルキルは、任意に、O、SおよびNからなる群から独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する)の基であり;
前記環状アルキル、環状アルケニル、アリールまたはアラルキルは、任意に、第二の5、6または7員環と縮合し、環構造またはヘテロ環を形成し、該第二の環は、任意に、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換され、またはさらに、C3−7シクロアルキル、CまたはC10アリールまたはヘテロ環で置換され;前記第二の環は、任意に、O、SおよびNからなる群から独立して選択された少なくとも1種のヘテロ原子を含有し;
ただし、ZがCHの場合、R13は、α−アミノ酸でもそのエステルでもなく;
Qは、式:
Figure 2009535345
(式中、R15およびR16は、独立して、C6−20アリールオキシであり;Rは、先に規定した通りである)のホスホネート基である。
式XXVIの化合物の先に示した構造式において、用語P6、P5、P4、P3、P2およびP1は、当業者に従来より公知のように、それぞれアミノ酸部分を示す。したがって、式XXVIの化合物の実際の構造式は、
Figure 2009535345
である。
構造式XXVIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである。
構造式XXVIIIの化合物は、構造:
Figure 2009535345
で表わされ、またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物またはエステルである。
本発明は、式I〜XXVIIIから選択される少なくとも1種の活性化合物を含む医薬処方物であって、処方物中に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約20%が、10分以内で溶解する医薬処方物を提供する。選択実施形態では、処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約60%が、10分以内で溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約50%が、20分以内に溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約80%が、20分以内に溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約65%が、30分以内に溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約90%が、30分以内に溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約80%が、45分以内に溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約95%が、45分以内に溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約85%が、60分以内に溶解し;処方物に初期に含有される少なくとも1種の活性化合物の少なくとも約98%が、60分以内に溶解する。一実施形態では、pH6.8のリン酸ナトリウム緩衝液で緩衝化した0.5%ラウリル硫酸ナトリウム溶液で構成される900mlの溶解媒体を満たした、USPII装置パドル攪拌器を使用し、37℃で溶出試験をする。
本発明のプロセスの実施例および従来の攪拌バッチ式反応機により析出させた粒状体の比較例を以下に載せる。以下に続く実施例のそれぞれに関し、式Bの化合物は、公開された国際公開第02/08244号(これは、参考として本明細書に組み込まれる)に詳述された手順に従って、生成した。
別段の断りが無い限り、試薬は全て、USPまたは食品グレードの純度の商品であり、受け取ったまま使用した。記載されている場合、粒径情報は、以下の手順に従い得た。
以下に続く実施例に関し、そのような測定値を得るための製造業者の指示に従って、Mettler Toledo社のLasentecプローブで実施される集束ビーム反射率測定(FBRM)を用いて、スラリーにおいて生成される粒状体材料を測定することによって、粒径情報を得た。測定は、真空蒸留前に、貯蔵タンクから得たスラリーのサンプルで行った。手順および装置は、1ミクロンから1000ミクロンの粒径範囲にわたって粒状体材料を測定することができる。一次粒子径は、走査型電子顕微鏡法(SEM)によって定性的に特性確認を行った。粒子凝集および凝集形態の変化を、種々の条件下でSEMによって観察し、析出材料の軟化点を測定した。軟化点のSEM測定に関し、スラリーが加熱されるにつれ、スラリーのサンプルを各温度間隔で定期的に得た。サンプル中の固体をろ過により集め、1〜2時間真空乾燥し、乾燥サンプルを、従来のSEMを使用して調べた。図7aを参照すると、軟化処理を受けていない粒状体材料の顕微鏡写真は、低倍率下で団塊状粒子外観を示した。7bを参照すると、軟化点を超える温度に曝された粒子は、同じ倍率で調べると、団塊状粒子概観がないことを示した。同じ方法でSEMによって調べた場合、軟化点は、析出物が団塊状粒子外観の喪失を示し始めるサンプリング温度から推論される。
SEM観察によって確認されたように、軟化点は、制御された加熱を受けたスラリーのサンプル上でなされたFBRM測定(製造業者の指示に従って行った)からも測定することができることも示された。したがって、スラリーを含有する反応器は、200rpmと300rpmとの間の速度で攪拌した。攪拌されたスラリーを、1C/分の速度で、−20Cから150Cを超える温度に加熱した。FBRM測定値は、加熱サイクルの間、連続的に得、軟化点は、加熱状態の間、粒子数曲線において最大値に対応する温度と決定した。
(実施例1)
混合T字管を、3/8インチのラン脚部であってそこに圧縮継手を持つラン脚部と1/4インチNPTねじ状分枝脚部とを備えるステンレス鋼製のT字管から構成し、圧力計(Cole Parmer社から入手した機械式計器)および流量計量制御弁(1.5ガロン/分、最大、水、R.S.Crum & Companyから入手)を接続する1/2インチの長さの鋼管を、前記T字管のラン脚部の1つに固定することによって、抗溶剤用の入り口とした。3/8インチの静圧管ミキサー(Cole Parmer社製、Koflo社)を、T字管の他のラン脚部に固定し、出口とした。T字管の分枝脚部に、スチール製の1/4インチNPT X1/8インチ圧縮継手アダプター(市販品)を装着し、式Bの溶液用の入り口ラインとした。機械式圧力計(Cole/Parmer)および流量調節計測弁(1.1ガロン/分、最大、水、R.S.Crum & Companyから入手)を装着した1/8インチ316Lステンレス鋼ラインを、T字管の分枝脚部に取り付けられた圧縮アダプターに接続した。
3/8インチ入り口ライン(抗溶剤供給)中の制御弁を、約20Lのn−ヘプタンを含有する供給タンクに接続した。1/8インチの入り口ライン(溶液供給)中の制御弁を、0.41Mの式Bの化合物の溶液、約2.85Lを貯蔵するタンクに接続した。608.5gの式Bの化合物を、2450mlのメチル−第三級ブチルエーテル(MTBE)に溶解することによって、式Bの溶液を製造した。
混合T字管の静止ミキサーの出口を、機械式攪拌器、粒径測定用のLasentecプローブ、および加熱ジャケットを備える5Lフラスコに接続した。
n−ヘプタンが3400ml/分で、およびMTBE/式B溶液の化合物が840ml/分で供給されるように、流量制御弁を設定することによって、式Bの化合物の析出スラリーを製造した。溶液、抗溶剤および混合T字管を、20℃に維持した。抗溶剤および溶液の温度が安定した場合、流れを開始し、10.4Lの抗溶剤および2.85Lの溶液が混合T字管を通りフラスコに移行するまで続けた。フラスコ中のスラリーで行ったFBRM測定により、凝塊粒状体は、15.8ミクロンの平均弦長を有し、粒状体弦長の範囲は、約1ミクロン〜約110ミクロンであることが示された。また、このように製造したスラリーのアリコートも評価して、その中に存在する析出物の軟化点を測定した。すなわち、3L反応器中で攪拌しながら、アリコートを1℃/分の速度で加熱し、一方、FBRM測定を、Lasentec(登録商標)プローブを用いて行った。この方法により、軟化温度は36.2℃であると測定された。
先のようにして調製された粒状体を、加圧ろ過により回収し、室内真空(約60〜70トル)下、25℃で2時間、次いで室内真空下、35Cで8時間乾燥した。生成物を室内真空下、45℃でさらに16時間、最終乾燥した。乾燥粒状体を測定すると、一次粒子径は、1ミクロン未満から約2ミクロンまでの範囲であることがわかった。比表面積(BET吸収法)を測定すると、約19.11m/gであった。単離された材料の容積密度を、25ml(詰め込まれていない)サンプルの重量を量ることによって測定した。容積密度は0.3g/mlであった。
456gの式Bの化合物を3600mlのMTBEに溶解して製造した0.24Mの式Bの化合物のMTBE溶液、3.7Lを使用して、前記装置を用いて、第二の操作を行った。抗溶剤流量制御弁を、n−ヘプタンが3750ml/分で供給されるように設定し、溶液制御弁を、式Bの化合物の溶液を635ml/分で供給するように設定した。溶液、抗溶剤および混合装置を、全て、20℃に維持した。温度が安定した場合、流れを開始し、20.3Lの抗溶剤および3.7Lの溶液が混合T字管を通り貯蔵タンクに移行するまで続けた。
貯蔵タンクに移行した2500mlのスラリーのアリコートを、約60トルの真空下、32℃で、最初の体積の約35%、約870mLに減少するまで、真空留去した。スラリー中の析出物の軟化点を、前記FBRM測定を使用して測定し、51.6℃であることがわかった。析出物を真空ろ過によって回収し、n−ヘプタンのアリコート1Lで1回洗浄し、残ったMTBEを調べた。湿ったろ過ケーキには、1重量%未満の残渣MTBEが含まれていることがわかった。析出物を、室内真空下、35℃で8時間、その後さらに45℃で16時間、真空乾燥した。
単離された材料は、一次粒子径が1ミクロン未満で、凝塊物の平均粒径が11ミクロンであり、粒子の粒度分布範囲が約2ミクロン〜約30ミクロンであることがわかった。BET表面積測定により、粒状体の平均バルク表面積は約10.3m/gであり、サンプルは、約5m/g〜約25m/gの範囲内であることが示された。単離された粒状体の平均容積密度を測定すると、0.191g/mであり、容積密度は、約15g/cm〜約0.35g/cmの範囲であった。
(実施例2)
それぞれの脚部が1/2インチ圧縮継手で止められた、公称ODランが1/2インチの配管T字管と、実施例1で記載したより小さな混合T字管で利用された流量計および圧力計と同じタイプの配置を利用する3/16インチの分枝脚部とを利用して、より大きなスケールの混合T字管を作製した。混合T字管の出口を、外径が1/2インチの静止ミキサーに接続した。5℃の温度に保たれたn−ヘプタン(したがって、レイノルズ数は9700)2,900ml/分と、5℃の温度に保たれた0.41Mの式Bの化合物のMTBE溶液(したがってレイノルズ数は2700)を含む溶液716ml/分とを使用して、スラリーを製造した。混合T字管からの産出物を、攪拌貯蔵タンクに集めた。攪拌器を作動させ、タンク内の内容物を約30〜50トルの真空(室内真空)下に置き、スラリーの上澄み液を、約12℃〜約17℃の温度で、貯蔵タンクから、真空蒸留させた。真空蒸留を利用し、スラリーの体積を最初の約40%、約600Lに減少させた。析出材料を、遠心分離ろ過によって回収した。ろ過ケーキを240Lのn−ヘプタンで洗浄した。湿ったろ過ケーキを室内真空(約30〜50トル)下、25℃で4時間、次いで35℃で10時間、それから45℃でさらに12時間真空乾燥した。
析出操作の間、スラリー中の粒状体の軟化点を、FBRM測定法を使用してモニターしながら、約500mlの体積〜約700mlの体積のサンプルを容器内に入れ、加熱することによって、貯蔵タンク中のスラリーのアリコートを評価した。このスラリーの結果を図3に報告する。図3に示されるように、MTBEおよび水の留去によりスラリーの濃度が増加するにつれ、生成された粒状体材料の軟化点は上昇する。スラリーから得られた析出物の分析により、これは、バルク表面積が8.14m/g、容積密度が0.23g/cm、および中央粒径が1.57ミクロンであることが示された。
(実施例3)
それぞれの脚部が1インチの圧縮継手で止められた、公称ODランが1インチの配管T字管と、1/4インチの分枝脚部を使用して、混合チャンバを作製した。実施例1において先に記載した装置で利用した流量計および圧力計と同じ構成をこの実施例でも使用した。−20℃の温度に保たれたn−ヘプタン(したがって、レイノルズ数は23,650)20,000ml/分と、0℃に保たれた0.32Mの式Bの化合物のMTBE溶液(したがって、レイノルズ数は10,650)を含む溶液5,000ml/分とを使用して、スラリーを製造した。混合T字管からの産出物を、約5.5時間かけて温度制御ジャケット、真空ラインおよび攪拌翼を備える攪拌貯蔵タンクに集めた。容器を密閉すると、15℃の温度でジャケットを作動させることにより、スラリーを集められた温度から暖めた。スラリーの温度が12.1℃になった場合、圧力が−0.800バーゲージ(barg)になるまで、容器を排気し、そして蒸留が始まった。以下の表に示される、蒸留の間の圧力とジャケット温度は、スラリーの体積が、初期に集められたスラリー体積の33.33%と成るまで、維持した。スラリーから単離された析出物の分析により、これは、バルク表面積が7.2m/gであり、容積密度が0.18g/cmであり、中央粒径が1.46ミクロンであり、粒状体の粒径範囲が0.25ミクロン〜18ミクロンであることが示された。
Figure 2009535345
集められた初期スラリー体積
図8に示すグラフは、実施例2で生成された析出物(抗溶剤のレイノルズ数=9700、溶液のレイノルズ数=2700)と実施例3で生成された析出物(抗溶剤のレイノルズ数=23,650、溶液のレイノルズ数=10,650)との弦長分布の比較を示す。粒子数の増大により立証されるように、より高いレイノルズ数を生産した実施例3で使用された条件により、より高い核成長速度を得る結果となり、かつ狭い弦長分布が得られたことが、図8からわかる。
追加の操作を以下の表に記載するように行った。「A」、「B」および「C」と指定された群で示された操作のそれぞれ別の群を、表の下に記載された装置を使用して行い、表に示されるような一次粒子径および凝塊粒状体を得た。
Figure 2009535345
*注:「A」と称されたバッチは、公称ラン外径が1/2インチで、公称岐脚部外径が3/16インチの混合T字管を使用して行い、「B」と称されたバッチは、公称ラン外径が1/2インチで、公称岐脚部外径が1/8インチの混合T字管を使用して行い、「C」と称されるバッチは、公称ラン外径が1インチで、公称岐脚部外径が1/4インチの混合T字管を使用して行われた。
実施例C1およびC2のそれぞれで製造したスラリーを、蒸留工程に供した。C1で生成された析出物のバルク表面積は、24.85m/gから6.13m/gに減少し、C2で生成された析出物は、32.41m/gから最終顆粒状生成物において6.31m/gに減少した。これらの2つの操作に関し、図9は、バルク表面積は蒸留工程で減少し、その後、残りのプロセスの間実質的に同じに残留することを示す。
(比較例1)
−20℃に維持されたn−ヘプタン、1780mlを含有する、90mmのリトリート曲線羽根を供えた3L攪拌皿底バッチ反応器を利用して、比較例の式Bの化合物の析出物を製造した。溶液1ミリリットル当たり132mgの式Bの化合物を含有するMTBE溶液330ml体積を、攪拌(550rpm)しながら、29分の時間をかけ、抗溶剤に導入した。得られたスラリーを、室内真空(30〜60トル)下、蒸留させ、体積1600mlとした。析出物を加圧ろ過で集め、400mlのヘプタンで洗浄し、攪拌フィルター乾燥機で、全真空下、ジャケット温度35℃で、15.5時間、次いで50℃で7.3時間乾燥した。ろ液は、約5重量%のMTBEを含有していた。集められた材料の容積密度は0.16g/mlであり、BET表面積が1.76m/gしかなかったことは、大きな一次粒子径であったことを示した。粒状体のSEM試験は、粒子が融着(溶融)していたことを示した。湿ったケーキの軟化点を測定すると、約30℃未満であった。
バッチ析出材料の比較で、本発明に従って製造した析出物は、より均一で、同量の活性生物でより小さな投薬形態を可能にする改良された、容積密度を有する。さらに、単離された粒状体材料の軟化点が上がり、より積極的な乾燥条件、処理時間の短縮を可能にする。
先に示したように製造した析出物を使用して、医薬処方物を製造した実施例が以下に続く。
医薬処方物
実験室的規模の装置(3kg規模)を用い、低せん断ミキサーで造粒することを含み、オーブンで乾燥し、タンブルブレンダーでブレンドし、手動でカプセルに充填するか、またはCollette高せん断造粒機、Glatt流動床乾燥機、Bohleビンブレンダー、Quadro Comilスクリーンミル(湿式および乾式ミルの両方)を備える工業的規模の装置(40kg以上)およびBoschカプセル充填機を用いて、以下に記載する実施例の医薬処方物を製造した。全ての実施例において、スクリーン分け、造粒、ミル、流動床乾燥および粉末混合を含む操作は、GMP標準処方物処理プロセスおよび業界基準に従って行った。
別段の断りがない限り、処方物において利用した材料は、全て、アメリカ薬局方/国民医薬品集(USP/NF)の現在の要件を満たす市販品であった。医薬処方物の製造において使用した活性医薬成分は、前記実施例2に従って製造した。全てのAPIは、製造したまま使用し、先に記載した析出粒状体材料に合致した、特徴的なバルク表面積、平均弦長、平均粒径、容積密度およびバルク表面積を有していた。
(実施例4)−40kgの医薬処方物の製造
本発明の顆粒状医薬処方物を、以下の手順を使用して、40kgバッチ規模で製造した。ミキサーブレードおよびチョッパーブレードを備えるCollette造粒機/高速ミキサー中に、2.000kgの微結晶性セルロース(Avicel PH102,FMC)、1.200kgのクロスカルメロースナトリウム(NF級)、6.000kgのアルファ化デンプン1500(Colorcon)、4.586kgのラクトース一水和物(NF,微細級,Foremost Farms)、およびバルク表面積中央値が8.14m/g、容積密度が0.23g/cmであり、中央粒径が1.57ミクロンを有する先の実施例2に従って製造した式Bの化合物21.014kgを充填した。使用したAPIの重量は、理論的20kgからAPIの活性を補うような質量の調整を反映している。したがって、使用した21.014kgのAPIは、100%の活性も持つ理論的な材料20kgと同等の活性を持つ。ミキサー中にあるAPIおよび賦形剤を、高せん断ミキサーを15.7フィート/秒で2分間作動することによって乾式ブレンドし、均質な粉末を得た。該粉末を、17kgの精製水に溶解した1.200kgのラウリル硫酸ナトリウム(NF/USP,Stepan)を含む溶液を用いて湿式造粒した。造粒は、18.9フィート/秒で作動するミキサーブレードと2500RPMで作動するチョッパーブレードとを備えるミキサー/造粒機で、均質な粉末上に毎分3kgの溶液を噴霧することにより行った。造粒流体全てを噴霧した場合、造粒流体を含有していたタンクおよび造粒流体を噴霧装置に供給するラインを、8.10kgの精製水を造粒機/ミキサーにさらに噴霧することにより濯いだ。その後、ミキサー所要電力が11.1kWに上がるまで、造粒機ジャケットに冷却水を流して顆粒状物を30℃未満の温度に保ちながら、造粒機を作動させた。造粒時間の最後で、このようにして製造した湿った顆粒状物を、0.375インチの角穴スクリーンと丸棒羽根とを備えるQuadro Comilに流出させた。湿った顆粒状物の全量が、該ミルを通り抜けた。ミルされ、湿った顆粒状物を、Glatt WSG60流動床処理装置に移し、サンプルが2.2重量%の水分重量の乾燥減量を示すまで、55℃、1000CFM空気流で乾燥した。
0.040インチの孔径のガータースクリーンおよび丸棒羽根を備えるQuadro Comilを使用して、製造した乾燥顆粒状物の全量の乾式ミル/スクリーンを行った。先に記載した方法と実質的に同じ方法で製造した顆粒状材料の第二バッチも、同じ条件下でミルを行い、第一バッチのミル材料と合わせ、合わせた重量が69,560gのミルされた材料を得た。このミルされた材料の全量を、3,864gの微結晶性セルロース(顆粒外,Avicel PH102,ミル材料中に存在する顆粒内微結晶性セルロースと同じ重量の微結晶性セルロース)および2,319gのクロスカルメロースナトリウム(顆粒外,NF級,ミル材料中に存在する顆粒内クロスカルメロースナトリウムと同じ重量のクロスカルメロースナトリウム)と共に、400LのBohleビンブレンダーに移した。ビンブレンダーの構成成分を、8RPMで、約30分乾式ブレンドし、均質な粒状体ブレンド物を得た。ステアリン酸マグネシウム(1.546g,Greven)を30メッシュスクリーンに通し、粒状体ブレンド物を含有するBohleブレンダーに加えた。ブレンダーの内容物を、8.0RPMで9分乾式ブレンドし、容積密度が0.468g/mlでタップ密度が0.642g/mlであり、50重量%のAPI(顆粒内)を含み、10重量%の微結晶性セルロース(5重量%顆粒内,5重量%顆粒外)、14重量%のラクトース一水和物(顆粒内)、6重量%のクロスカルメロースナトリウム(3重量%顆粒内,3重量%顆粒外)、15重量%のアルファ化デンプン(顆粒内)、3重量%のラウリル硫酸ナトリウム(顆粒内)および2重量%ステアリン酸マグネシウム(顆粒外)を含む、均質な顆粒状医薬処方物を得た。
顆粒状医薬処方物のPK結果
上記のように製造した顆粒状医薬処方物の0.400g部分(平均)を、200mgの活性材料/カプセルに相当する、19mm投薬ディスクを備えるBoschカプセル充填器を用い、サイズ0のカプセルに充填した。
これらのカプセルのサンプルを、4カプセルを一度に、または1時間投与間隔をあけて3時間にわたって、健康な志願者に投与した。結果を図10に示す。これによると、3.1時間における2106ng/mlのCmax(単一用量)および4.25時間で1631ng/mlのCmax(複数回投与)が示されている。対応する単一用量AUCは、7029ng・時間/mlであり、対応する複数回投与AUCは、6410ng・ml/時間であり、処方物は、そこに含有された、治療濃度のHCVプロテアーゼ阻害剤APIを提供することができることを示唆する。
(実施例5)-医薬処方物
顆粒状医薬処方物の追加のバッチを、実施例4に記載のプロセスを使用して製造したが、以下の表に示すように、より大きな(250kg)およびより小さな(3kg)バッチサイズ用に適正な規模の装置を利用した。以下の表に、各バッチで使用した構成成分に重量を報告する(報告されたクロスカルメロースナトリウムおよび微結晶性セルロースの半分を、顆粒内材料として、顆粒状医薬処方物生成物中に存在させ、半分は、実施例4に記載されたプロセスに従って、処方物製造において顆粒状材料とブレンドした、すなわち顆粒外材料である。)
Figure 2009535345
a:カプセル化の前に、2個のブレンド物を1個のブレンド物に合わせることができる。
b:半分は顆粒内であり、半分は顆粒外である。
カプセル溶解特性
上記のようにして製造した顆粒状医薬処方物のそれぞれのアリコートを、カプセルに充填し、以下のプロセスに従って溶解特性に関して試験した。使用した溶解試験装置は、pH6.8のリン酸ナトリウム緩衝液で緩衝化した0.5%ラウリル硫酸ナトリウム溶液からなる900mLの溶解媒体を満たした、USPII装置パドル攪拌器であった。溶解試験は、37℃で行った。試験は、50RPMに設定されたパドルで、溶解媒体を試験温度に安定化させることによって行った。試験カプセルを、作動させたパドルで、溶解媒体に落とした。定期的に溶解媒体のアリコートサンプルを引き出し、HPLCで活性内容物を分析した。溶解媒体中に存在する活性分の総量を、HPLC測定に基づいて計算し、溶解媒体に溶解した活性分を、カプセル中に最初に含有された活性成分の総量の割合として報告する。各バッチサイズで調製されたカプセルから取ったそれぞれの代表的なサンプルに関する結果を、6カプセルの平均として、以下の表に示す。
Figure 2009535345
比較PK結果
3kgバッチでの上記のような処方物、および同じプロセスで製造したが、実験室規模で、造粒流体中にラウリル硫酸ナトリウムを使用しないで製造した処方物を使用して製造したカプセルを、12人の健康なヒト志願者に投与した。すなわち、各試験対象は、単一投与で200mgのAPIを含有するカプセルを2個受けた。血液サンプルを、投与前(時間0)、および投与から0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、12および24時間後に、各志願者から集め、APIを受けたこれらの対象平均濃度の値を、四角のデータポイントとして表わされたトレースとして図6にグラフで示した。活性薬物を受けた志願者の血漿薬物濃度を、以下に表形式で報告する。該表は、3%SLS処方物およびSLSなしの処方物のそれぞれに関する結果を示す1欄を含有する。この実験の薬物動態(PK)データーは、造粒流体中にラウリル硫酸ナトリウムを含んで調製された投薬形態に関し、1回投与後の平均最大血漿濃度(Cmax)は、平均で864ng/mlであり、最大濃度に達した時間(時間)の中央値(Tmax)は1.71時間であり、AUC24(投与から24時間後の血漿濃度時間曲線下の面積はng.時間/mLで)は2540であることを示した。
Figure 2009535345
図6を参照して、ラウリル硫酸ナトリウム(白丸データーポイントでのトレース)を含有しない処方物と比較した場合、本発明の処方物は、投与した時に、改良されたバイオアベイラビリティーを示す。
(実施例6)−他のAPIを使用する医薬処方物
前記析出プロセスを使用して、式Iの構造(本明細書に例示されている式Bの化合物以外)および本明細書に記載の式II〜XXVIIIの構造の他の化合物に関して、APIを製造する。析出粒状体材料を、前記実施例4および5における顆粒状医薬処方物の製造に関し先に記載したプロセスにおけるAPIをこれに代えて、医薬処方物に導入する。
本発明の先の記載は、説明のためのものであり限定ではない。本明細書で記載された実施形態において、種々の変更および修正を当業者は想到しうる。これらの変更は、本発明の範囲または精神を逸脱しない限り、なされうるものである。
図1は、本発明に従って、溶液の流れおよび抗溶剤の流れを合わせるために有用なT字型装置の概略断面図を提供する。 図2は、本発明に従って析出物を製造するための混合T字管を含む装置の概略フロー図を提供する。 図3は、生成された析出物の軟化点における蒸留の効果のグラフ表示を提供する。 図4は、製造プロセスの概略図を提供する。 図5は、攪拌バッチプロセスを使用して調製した比較粒状体材料の軟化点のグラフ表示を提供する。 図6は、同様に調製したSLSを使用しない処方物と比較した、処方物中にSLSを使用した場合のバイオアベイラビリティーにおける効果のグラフ表示を提供する。 図7aは、軟化温度を超える温度に曝す前の顆粒状物形態を示すSEM25X拡大顕微鏡写真を提供する。 図7bは、軟化温度を超える温度に曝した後の顆粒状物形態を示すSEM25X拡大顕微鏡写真を提供する。 図8は、抗溶剤の流れと溶液の流れとを合わせることによって得られるレイノルズ数に応じた析出凝集体における弦長の比較を提供する。 図9は、析出、凝集材料の処理段階とバルク表面積との間の相関関係を提供する。 図10は、単一用量として投与された800mgの用量と、3時間にわたって200mgを複数回用量で投与された800mgの用量との間のCmaxおよびAUCの比較(詳しくは、前出の実施例5を参照)を提供する。

Claims (39)

  1. 約200nm〜約300nmの粒径範囲を持つ、式Aの化合物の粒子を析出させる方法であって、該方法は、式Aの化合物の溶液の流れを、式Aの化合物についての抗溶剤の流れに導入する工程を含み、該抗溶剤の流れは、少なくとも約9,000のレイノルズ数を生じる条件下で供給され、該溶液は、少なくとも約2,000のレイノルズ数を生じる条件下で供給され、かつ該流れは、実質的にいかなる並流成分も衝突成分も存在せずに導入される、方法。
  2. 前記抗溶剤が、約9,000〜約25,000のレイノルズ数を生じる条件下で供給される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記式Aの化合物を含有する溶液が、少なくとも約10,000のレイノルズ数を生じる条件下で供給される、請求項2に記載の方法。
  4. 式Aの化合物が、3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミド(式Bの化合物)であり、前記抗溶剤が、少なくとも約23,000のレイノルズ数を生じる条件下で供給される、請求項3に記載の方法。
  5. 式Aの化合物が、3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミド(式Bの化合物)であり、前記式Bの化合物を含有する溶液が、5,500以上のレイノルズ数を生じる条件下で供給され、かつ、該式Bの溶液の流れの前記抗溶剤の流れに対する体積比が、約1:15の溶液:抗溶剤〜約1:3の溶液:抗溶剤の比で維持される、請求項1に記載の方法。
  6. 合わせた流れの比が、約1:4の溶液:抗溶剤で維持される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記式Bの化合物の溶液が、該溶液中に溶解された約80mg/ml〜約250mg/mlの式Bの化合物を有するメチル−第三級ブチルエーテル(MTBE)溶剤を含み、前記抗溶剤が、約5個〜約12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状のアルカン類から選択される、請求項4に記載の方法。
  8. 前記抗溶剤がヘプタンである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記溶液が、約80mg/ml〜約200mg/mlの量の式Bの化合物を含有する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記溶液および抗溶剤が、保持され、約−20℃〜約+25℃の温度で合わせられる、請求項8に記載の方法。
  11. 混合する時点まで、前記溶液が約0℃の温度に維持され、前記抗溶剤が約−20℃の温度に維持される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記溶液が、約166mg/mlの式Bの化合物を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 溶液濃度、導入する際の前記溶液および抗溶剤の温度、ならびに該溶液および抗溶剤のレイノルズ数を生じる条件は、一次粒子径が約1.0ミクロン未満であり、析出粒子の中央粒子径が約1ミクロン〜約2.5ミクロンであり、析出粒子の粒度分布が約1ミクロン〜約50ミクロンであり、バルク表面積が約25m/g〜約32.5m/gであり、軟化点が約20℃〜約50℃である析出粒子を提供するように選択される、請求項3に記載の方法。
  14. 凝塊粒状体を提供する方法であって、請求項12に記載の方法によって提供された析出粒子を前記溶剤および抗溶剤とともに集める工程と、少なくとも約60体積%の合わせた液体を大気圧より低い圧力および析出粒子の軟化点より低い温度で留去する工程とを含む、方法。
  15. 蒸留条件は、バルク表面積中央値が約5m/g〜約12m/gであり、凝塊粒状体の中央粒径が約1ミクロン〜約2.5ミクロンであり、凝塊粒状体の粒度分布が約1ミクロン〜約50ミクロンであり、軟化点が約20℃〜約50℃である凝塊粒状体を生じるように選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 166mg/mlの3−[2−(3−tert−ブチル−ウレイド)−3,3−ジメチル−ブチリル]−6,6−ジメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1−シクロブチルメチル−2−オキソ−エチル)−アミドの化合物(式Bの化合物)を溶解して含むメチル第三級ブチルエーテル(MTBE)を含む溶液の0℃の流れを、−20℃のヘプタンの流れと合わせる工程を含む方法であって、該溶液の流れが、10650のレイノルズ数を生じる条件下で提供され、該ヘプタンの流れが、23,650のレイノルズ数を生じる条件下で供給され、該溶液の流れが、抗溶剤の流れに対して実質的に90°の角度で合わされ、これによって、式Bの化合物の析出粒子を含むスラリーを提供する、方法。
  17. 前記スラリーを集める工程と、該集められたスラリーからの上澄み液を大気圧より低い圧力および約25℃より高い軟化点を持つ凝塊粒状体を形成する温度で蒸留する工程とをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 分級された顆粒状物を作製する方法であって、
    (a)該顆粒状物のうちの55.6重量%を提供するための、請求項17に記載の方法に従って調製された十分な量の析出粒状体材料(API)、該顆粒状物のうちの5.6重量%を提供するのに十分な量の微結晶性セルロース、該顆粒状物のうちの16.6重量%を提供するのに十分な量のアルファ化デンプン、該顆粒状物のうちの3.3重量%を提供するのに十分な量のクロスカルメロースナトリウム、および該顆粒状物のうちの15.6重量%を提供するのに十分な量のラクトース一水和物ををブレンドすることによって乾式ブレンド混合物を提供する工程;と
    (b)使用したラウリル硫酸ナトリウムの重量の約12倍〜約13倍の重量と等しい重量の水に溶解した該顆粒状物のうちの6.6重量%までを提供するのに十分な量のラウリル硫酸ナトリウムを含む造粒流体を使用して、工程「a」からの該乾式ブレンド混合物を凝塊し、それによって、第一顆粒状物を提供する工程;と
    (c)工程「b」からの該第一顆粒状物の湿式ミリングを行って、大きさが均一な第二顆粒状物を得る工程;と
    (d)工程(c)で調製された該第二顆粒状物を、該第二顆粒状物が約1.5重量%〜約2.5重量%の乾燥減量(LOD)を示すまで乾燥する工程;と
    (e)スクリーンを通して該乾燥された第二顆粒状物の乾式ミリングを行う工程;と
    を含む、方法。
  19. 造粒工程「b」で使用されるラウリル硫酸ナトリウムの量が、3.3重量%の顆粒状ラウリル硫酸ナトリウムを提供するのに十分な量である、請求項18に記載の方法。
  20. 湿式ミリング工程「c」が、0.375インチの孔を持つスクリーンを備えた湿式ミルで行われる、請求項18に記載の方法。
  21. 乾燥工程「d」が、流動床乾燥機で行われる、請求項20に記載の方法。
  22. 乾式ミリング工程「e」が、0.040インチの孔を持つスクリーンを備えたスクリーンミルで行われる、請求項21に記載の方法。
  23. 顆粒状医薬処方物を提供する方法であって、
    (a)請求項19に記載の工程「e」からの前記分級された顆粒状物を、該分級された顆粒状物中に存在する微結晶性セルロースの量と等しい量の微結晶性セルロース、および該分級された顆粒状物中に存在するクロスカルメロースナトリウムの重量と等しい量のクロスカルメロースナトリウムと乾式ブレンドして、均質な顆粒状粉末を提供する工程;と
    (b)工程「a」からの均質な顆粒状粉末を、2重量%の乾式ブレンドされた生成物を提供するのに十分な量のステアリン酸マグネシウムと乾式ブレンドし、これによって顆粒状医薬処方物を提供する工程;と
    を含む、方法。
  24. ある量の請求項23に記載の顆粒状医薬処方物をカプセル中に含む、投薬形態。
  25. 37℃でpH6.8のリン酸ナトリウム緩衝液で緩衝化された0.5%ラウリル硫酸ナトリウム溶液からなる900mLの溶解媒体で満たされ、50RPMに設定されたパドルを備えるUSPII溶解試験装置パドル攪拌器を使用して試験した場合、平均して以下:
    Figure 2009535345
    の溶解プロフィールを示す、請求項24に記載の投薬形態。
  26. 単一用量として投与した場合、約3時間における2106ng/mlのCmaxおよび7029ng・時間/mlのAUCを示す800mgの前記APIを含有する請求項24に記載の顆粒状医薬処方物のある量を含む、投薬形態。
  27. 請求項13に記載の方法に従って調製された、析出粒子。
  28. 請求項14に記載の方法に従って調製された、凝塊粒状体。
  29. 請求項4の方法に従って調製された、析出粒子。
  30. 請求項22の方法に従って調製された、分級された顆粒状物。
  31. 請求項23の方法に従って調製された、顆粒状医薬処方物。
  32. 請求項18の方法に従って調製された分級された顆粒状物であって、式Aの化合物が、式I〜式XXVIIIの任意の構造の化合物で置換されている、分級された顆粒状物。
  33. 式Bの化合物を含む析出粒子であって、一次粒子径が約1.0ミクロン未満であり、析出粒子の粒度分布が約1ミクロン〜約50ミクロンであり、バルク表面積が約25m/g〜約32.5m/gであり、軟化点が約20℃〜約50℃である、析出粒子。
  34. バルク表面積中央値が約5m/g〜約12m/gの式Bの化合物を含む凝塊粒状体であって、凝塊粒状体粒径が約1ミクロン〜約2.5ミクロンであり、凝塊粒状体粒度分布が約1ミクロン〜約50ミクロンであり、軟化点が約20℃〜約50℃である、凝塊粒状体。
  35. 55.6重量%のAPIと、5.6重量%の微結晶性セルロースと、16.6重量%のアルファ化デンプンと、3.3重量%のクロスカルメロースナトリウムと、15.6重量%のラクトース一水和物と、6.6重量%までのラウリル硫酸ナトリウムとを含み、容積密度が約0.4g/ml〜約0.6g/mlである顆粒状物であって、該APIは、バルク表面積中央値が約5m/g〜約12m/gの式Bの化合物を含む凝塊粒状体であって、凝塊粒状体粒径が約1ミクロン〜約2.5ミクロンであり、凝塊粒状体粒度分布が約1ミクロン〜約50ミクロンであり、容積密度が約0.15g/ml〜約0.19g/mlであり、軟化点が約20℃〜約50℃である凝塊粒状体である、顆粒状物。
  36. 前記ラウリル硫酸ナトリウムが、前記顆粒状物のうちの3.3重量%を提供する量で存在する、請求項35に記載の顆粒状物。
  37. 50重量%のAPIと、14重量%のラクトース一水和物(顆粒内)と、5重量%の顆粒内微結晶性セルロースと、5重量%の顆粒外微結晶性セルロースと、3重量%の顆粒内クロスカルメロースナトリウムと、3重量%顆粒外クロスカルメロースナトリウムと、15重量%のアルファ化デンプン(顆粒内)と、3重量%のラウリル硫酸ナトリウム(顆粒内)と、2重量%のステアリン酸マグネシウム(顆粒外)とを含む顆粒状医薬処方物であって、該APIは、バルク表面積中央値が約5m/g〜約12m/gの式Bの化合物を含む凝塊粒状体であって、凝塊粒状体粒径が約1ミクロン〜約2.5ミクロンであり、凝塊粒状体粒度分布が約1ミクロン〜約50ミクロンであり、容積密度が約0.15g/ml〜約0.19g/mlであり、軟化点が約20℃〜約50℃である凝塊粒状体である、顆粒状医薬処方物。
  38. 請求項37に記載の顆粒状医薬処方物を含むカプセルであって、37℃でpH6.8のリン酸ナトリウム緩衝液で緩衝化された0.5%ラウリル硫酸ナトリウム溶液からなる900mLの溶解媒体で満たされ、50RPMに設定されたパドルを備えるUSPII溶解試験装置パドル攪拌器を使用して試験した場合、平均して以下:
    Figure 2009535345
    の溶解プロフィールを示す、カプセル。
  39. 800mgのAPIを含有する請求項37に記載の顆粒状医薬処方物のある量を含む投薬形態であって、該投薬形態が、ヒトに投与した場合、約3時間における2106ng/mlのCmaxおよび7029ng・時間/mlのAUCを提供する、投薬形態。
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