JP2009533389A - 殺菌剤として使用するための3−(ピリジン−2−イル)−[1,2,4]−トリアジン類 - Google Patents

殺菌剤として使用するための3−(ピリジン−2−イル)−[1,2,4]−トリアジン類 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)で表される3−(ピリジン−2−イル)−[1,2,4]−トリアジン、及び寄生性菌類の防除におけるその使用、さらにはそのような化合物を殺菌剤の有効成分として含んでいる殺菌剤に関する。
Figure 2009533389

式(I)中、R、Rは、互いに独立して、OH、ハロゲン、NO、NH、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロゲンアルキル、C〜C−ハロゲンアルコキシ、C〜C−アルキルアミノ又はジ(C〜C−アルキル)アミノであるか、又は、それらは、それらが結合しているC原子と一緒に、飽和5員、6員もしくは7員炭素環を形成するか、もしくは環員として酸素及び硫黄からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を、その炭素環員に加えて有する飽和5員、6員もしくは7員ヘテロ環を形成しており、この炭素環及びヘテロ環は置換されていないか又は置換基として1、2、3もしくは4個のC〜C−アルキル基を有しており;Rは、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロゲンアルキル、C〜C−ハロゲンアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、又はハロゲンであり;Rは、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロゲンアルキル、C〜C−ハロゲンアルコキシ又はハロゲンを表し;Rは、C〜C−アルキル、C〜C−ハロゲンアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロゲンアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルオキシ、5員もしくは6員ヘテロアリール、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、5員もしくは6員ヘテロアリールメチル又は5員もしくは6員ヘテロアリールオキシを表し、上記した環式基は置換されていないか又は1、2、3、4もしくは5個の基Rを有している。
【選択図】なし

Description

本発明は、3−(ピリジン−2−イル)−[1,2,4]−トリアジン類、及び有害菌類を防除するためのその使用、さらにはそのような化合物を活性成分として含む作物保護用組成物に関する。
(特許文献1)には、ピリジン基の6位にアルキル基を有し、ピリミジン環の3、4位に縮合飽和5員もしくは6員環を有していてもよい2−(ピリジン−2−イル)ピリミジン類が記載されている。この化合物は、植物病原性菌類(有害菌類)を防除するのに適している。
ピリミジン環の4位に置換されていてもよいフェニル環を有している、殺菌作用のある2−(ピリジン−2−イル)ピリミジン類は、(特許文献2)で公知である。
(特許文献3)には、ピリジン基の6位に置換されていてもよいフェニル基を有し、ピリミジン環の3、4位に縮合飽和5員もしくは6員環を有していてもよい2−(ピリジン−2−イル)ピリミジン類が記載されている。この化合物もまた植物病原性菌類(有害菌類)を防除するのに適している。
(特許文献4)には、以下の式B:
Figure 2009533389
[式中、kは0、1、2又は3であり、mは0、1、2、3、4又は5であり、nは1、2、3、4又は5であり、置換基Rは、とりわけ、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アミノ、フェノキシ、他であり、Rは、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、CN又はNOであり、Rは、C〜C−アルキルである]
で表される、殺菌剤として活性な2−(6−フェニルピリジン−2−イル)ピリミジン化合物が記載されている。
これら殺菌剤としての活性に関しては、先行技術で公知の2−(ピリジン−2−イル)ピリミジン類の一部は不十分なものであり、又はそれらは作物植物適合性が低いなどの望ましくない特性を有している。
欧州特許出願公開第234104号明細書 米国特許第4,873,248号明細書 欧州特許出願公開第259139号明細書 国際公開第2006/010570号パンフレット
したがって、本発明は、改良された殺菌剤活性を有し、及び/又は作物植物とのより良い適合性を有する新規な化合物を提供することを目的とする。
驚くべきことに、この目的は、次の一般式I
Figure 2009533389
[式中、
、Rは、互いに独立して、OH、ハロゲン、NO、NH、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルアミノ又はジ(C〜C−アルキル)アミノであり、
又は、それらが結合している炭素原子と一緒に、飽和5員、6員もしくは7員炭素環を形成するか、もしくは環員として酸素及び硫黄からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を、その炭素環員に加えて有する飽和5員、6員もしくは7員ヘテロ環を形成していてもよく、この炭素環及びヘテロ環は置換されていないか又は置換基として1、2、3もしくは4個のC〜C−アルキル基を有しており;
は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、又はハロゲンであり;
は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ又はハロゲンであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルオキシ、5員もしくは6員ヘテロアリール、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、5員もしくは6員ヘテロアリールメチル又は5員もしくは6員ヘテロアリールオキシであり、上記した環式基は置換されていないか又は1、2、3、4もしくは5個の基Rを有していてもよく、ここで
は、OH、SH、ハロゲン、NO、NH、CN、COOH、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルアミノ、ジ(C〜C−アルキル)アミノ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−ハロアルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、及び式C(=Z)Raa[式中、ZはO、S、N(C〜C−アルキル)、N(C〜C−アルコキシ)、N(C〜C−アルケニルオキシ)又はN(C〜C−アルキニルオキシ)であり、Raaは水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、NH、C〜C−アルキルアミノ又はジ(C〜C−アルキル)アミノである]で表される基からなる群から選択され、
又は、隣接する炭素原子に結合された2つの基Rは、それらが結合している炭素原子と一緒に、飽和5員、6員もしくは7員炭素環、ベンゼン環、又は、環員として酸素及び硫黄からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を、その炭素環員に加えて有する5員、6員もしくは7員ヘテロ環も形成し得、この炭素環及びヘテロ環は置換されていないか又は置換基として1、2、3もしくは4個のC〜C−アルキル基を有している]
で表される3−(ピリジン−2−イル)−[1,2,4]−トリアジン化合物、及び式Iの化合物の農薬として有用な塩によって達成される。
つまり、本発明は、一般式Iで表される3−(ピリジン−2−イル)トリアジン類、及びその農薬として許容される塩を提供するものである。
本発明は、さらに、一般式Iの3−(ピリジン−2−イル)トリアジン類及びその農薬として許容される塩の、植物病原性菌類(=有害菌類)を防除するための使用、さらには菌類、又は菌類の攻撃から保護すべき物質、植物体、土壌もしくは種子が、一般式Iの化合物及び/又はIの農薬として許容される塩の有効量で処理される植物病原性菌類の防除方法も提供する。
本発明はさらに有害菌類を防除するための組成物も提供するものであり、該組成物は、少なくとも1種の一般式Iで表される3−(ピリジン−2−イル)トリアジン化合物及び/又はその農薬として許容される塩と、少なくとも1種の液体又は固体担体とを含む。
式Iの化合物及びその互変異性体は、置換パターンに応じて、1個又は複数個のキラル中心を有し得、その場合は、それらは、純粋なエナンチオマー又は純粋なジアステレオマーとして、又はエナンチオマーもしくはジアステレオマー混合物として存在する。本発明は、純粋なエナンチオマー又はジアステレオマー、及びそれらの混合物のいずれをも提供する。
農薬として有用な塩としては、塩のカチオン又は酸付加塩のアニオンが、それぞれ、化合物Iの殺菌作用に対して悪い影響を与えないカチオンの塩又は酸の酸付加塩が特に挙げられる。つまり、適しているカチオンは、特に、アルカリ金属(好ましくはナトリウム及びカリウム)のイオン、アルカリ土類金属(好ましくはカルシウム、マグネシウム及びバリウム)のイオン、及び遷移金属(好ましくはマンガン、銅、亜鉛及び鉄)のイオン、ならびにアンモニウムイオン(これは、望ましいなら、1〜4個のC〜C−アルキル置換基及び/又は1個のフェニルもしくはベンジル置換基を有していてもよく、好ましくはジイソプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウム)、さらにはホスホニウムイオン、スルホニウムイオン(好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホニウム)、及びスルホキソニウムイオン(好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホキソニウム)である。
有用な酸付加塩のアニオンは、先ずは塩素、臭素、フッ素、硫酸水素、硫酸、リン酸二水素、リン酸水素、リン酸、硝酸、重炭酸、炭酸、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロリン酸、安息香酸、さらにはC〜C−アルカン酸のアニオン、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸及び酪酸である。これらは、Iを、対応するアニオンである酸、好ましくは塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸又は硝酸の酸と反応させることにより生成させることができる。
先の式中に記載されている可変部の定義では、当該の置換基を一般的に代表する集合名詞的な用語が使われている。用語C〜Cは、それぞれのケースにおいて、当該の置換基又は置換基部分構造中にあり得る炭素原子の数を表す。
ハロゲン:フッ素、塩素、臭素及びヨウ素;
アルキル、さらにはアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルチオ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル中にあるすべてのアルキル部分構造:1〜8個の炭素原子(C〜C−アルキル)、多くの場合1〜6個の炭素原子(C〜C−アルキル)、特に1〜4個の炭素原子(C〜C−アルキル)を有する飽和、直鎖又は分枝炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、オクチル、1−メチルヘプチル及び2−エチルヘキシル;
ハロアルキル、さらにはハロアルコキシ及びハロアルキルチオ中にあるすべてのハロアルキル部分構造:(上記した)1〜8個(好ましくは1〜4個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル基で、これらの基中にある水素原子の一部又は全部が上記したハロゲン原子(特にフッ素又は塩素)で置換されていてもよいもの:特にC〜C−ハロアルキル、例えばクロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリ−クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロ−フルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル及び1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル;
アルケニル:2〜8個又は3〜8個の炭素原子と任意の位置に二重結合とを有するモノ飽和、直鎖又は分枝炭化水素基、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル;
アルキニル:2〜8個又は3〜8個の炭素原子と任意の位置に三重結合とを有する直鎖又は分枝炭化水素、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル;
シクロアルキル:3〜8(好ましくは3〜6)個の炭素環員を有する一環式飽和炭化水素基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル;
シクロアルキルメチル:メチレン基(CH)を介して結合される、上記したシクロアルキル基;
アルキルアミノ、さらにはアルキルアミノカルボニル中にあるアルキルアミノ部分構造:NH基を介して結合されるアルキル基で、アルキルが1〜8個の炭素原子を有する、上記したアルキル基のうちの1つであるもの、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノなど;
ジアルキルアミノ、さらにはジアルキルアミノカルボニル中にあるジアルキルアミノ部分構造:式N(アルキル)で表される基で、アルキルが1〜8個の炭素原子を有する上記したアルキル基のうちの1つであるもの、例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノなど;
アルコキシ、さらにはアルコキシカルボニル中にあるアルコキシ部分構造:1〜8個、好ましくは1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を有する、酸素を介して結合されるアルキル基、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ又は1,1−ジメチルエトキシ;
アルコキシカルボニル:カルボニル基を介して結合される、上記したアルコキシ基;
アルキルチオ:硫黄原子を介して結合される、上記したアルキル基;
アルキルスルフィニル:S(=O)基を介して結合される、上記したアルキル基;
アルキルスルホニル:S(=O)基を介して結合される、上記したアルキル基;
ハロアルコキシ:フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素で部分的又は完全に置換された、好ましくはフッ素で置換された、上記した1〜8個、好ましくは1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、すなわち、例えば、OCHF、OCHF、OCF、OCHCl、OCHCl、OCCl、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、2−ブロモエトキシ、2−ヨードエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、OC、2−フルオロプロポキシ、3−フルオロプロポキシ、2,2−ジフルオロプロポキシ、2,3−ジフルオロプロポキシ、2−クロロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2,3−ジクロロプロポキシ、2−ブロモプロポキシ、3−ブロモプロポキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、3,3,3−トリクロロプロポキシ、OCH〜C、OCF〜C、1−(CHF)−2−フルオロエトキシ、1−(CHCl)−2−クロロエトキシ、1−(CHBr)−2−ブロモエトキシ、4−フルオロブトキシ、4−クロロブトキシ、4−ブロモブトキシ又はノナフルオロブトキシ;
アルキレン:2〜6個、特に2〜4個の炭素原子を有する直鎖飽和炭化水素鎖、例えばエタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル又はヘキサン−1,6−ジイル。
環員として酸素及び硫黄からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を有する飽和5員、6員もしくは7員ヘテロ環:炭素原子、及び酸素及び硫黄からなる群から選択される1又は2個のヘテロ原子から構成される環で、その環原子(環員)の総数が5、6又は7であるもの、例えば:オキソラン、オキセパン、オキサン(テトラヒドロピラン)、1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、チオラン、チアン、チエパン、1,3−ジチオラン、1,3−ジチアン及び1,4−ジチアン;
5員もしくは6員ヘテロアリール:環員として1、2、3又は4個のヘテロ原子を、炭素原子に加えて有する5員もしくは6員芳香族環で、そのヘテロ原子が、典型的には、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択されるもの、特に:
・環員として1、2、3又は4個の窒素原子を有している5員ヘテロアリール、例えば1−、2−又は3−ピロリル、1−、3−又は4−ピラゾリル、1−、2−又は4−イミダゾリル、1,2,3−[1H]−トリアゾール−1−イル、1,2,3−[2H]−トリアゾール−2−イル、1,2,3−[1H]−トリアゾール−4−イル、1,2,3−[1H]−トリアゾール−5−イル、1,2,3−[2H]−トリアゾール−4−イル、1,2,4−[1H]−トリアゾール−1−イル、1,2,4−[1H]−トリアゾール−3−イル、1,2,4−[1H]−トリアゾール−5−イル、1,2,4−[4H]−トリアゾール−4−イル、1,2,4−[4H]−トリアゾール−3−イル、[1H]−テトラゾール−1−イル、[1H]−テトラゾール−5−イル、[2H]−テトラゾール−2−イル及び[2H]−テトラゾール−5−イル;
・環員として酸素及び硫黄からなる群から選択される1個のヘテロ原子及び場合により1、2又は3個の窒素原子を有している5員ヘテロアリール、例えば2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、3−又は4−イソオキサゾリル、3−又は4−イソチアゾリル、2−、4−又は5−オキサゾリル、2−、4又は5−チアゾリル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル及び1,3,4−オキサジアゾール−2−イル;
・環員として1、2、3又は4個の窒素原子を有している6員ヘテロアリール、例えば2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル及び1,3,5−トリアジニル。
殺菌剤として使用されることを鑑みると、好ましいのは、可変部R、R、R、R及びRが、互いに独立して、特に組み合わせで、以下の意味を有する式Iの化合物である。
本発明の第1の実施形態によれば、R及びRは、互いに独立して、一価の基である。ここでは、R及びRは、同じであっても、異なっていてもよい。このケースでは、R及びRは、フッ素、塩素、C〜C−アルキル(特にメチル、エチル又はn−プロピル)、さらにはメトキシ、エトキシ、CF、CHF、OCF及びOCHFからなる群から好ましくは選択される。
本発明の第2の実施形態によれば、RとRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、先に定義した飽和5員、6員もしくは7員の炭素環又はヘテロ環を形成しており、この環は置換基として1個又は複数個のC〜C−アルキル基を有していてもよい。この実施形態では、RとRは、それらが結合しているトリアジン環の炭素原子と一緒になって、好ましくは、以下の各環:
Figure 2009533389
[式中、
*は、トリアジン環の原子であり;
kは、0、1、2、3又は4であり;
は、C〜C−アルキル(特にメチル)であり;
Xは、(CH[式中n=1、2又は3である]である]
のうちの1つとなっている。
基Rは、これらの環の任意の炭素原子のところに位置し得、また、k≠0の場合は、例えば、(CH中にある1、2、3又は4個の水素原子がRで置き換えられ得る。基Q−2、Q−3及びQ−4は、トリアジン環に対して任意の配置を取り得る。基Q−1〜Q−8の中では、特に好ましいのは、基Q−1、特にn=2又は3である基Q−1である。変数kは、好ましくは、0、1又は2である。
は、好ましくは、水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル(特にメチル、エチル、イソ−プロピル又はt−ブチル)、メトキシ、エトキシ、CF、CHF、OCF又はOCHF、特に水素又はメチルである。特に好ましいのは、さらに、Rが塩素である式Iの化合物である。特に好ましいのは、さらに、RがCFである式Iの化合物である。特に好ましいのは、さらに、Rがメトキシ又はエトキシである式Iの化合物である。
は、好ましくは、水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル(特にメチル又はエチル)、メトキシ、エトキシ、CF、CHF、OCF又はOCHFである。Rは、好ましくは、水素、フッ素、塩素又はメチルである。
式Iの好ましい化合物では、Rは、フェニル、フェノキシ又はベンジルであり、前記した3つの基中にあるフェニル環は置換されていないか又は1、2、3、4もしくは5個の基R、好ましくは1、2又は3個の基Rを有している。
好ましい基Rは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニル、及び式C(=N−O−C〜C−アルキル)Raa[式中、Raaは、水素又はC〜C−アルキルである]で表される基からなる群から選択される。特に好ましくは、基Rは、ハロゲン(特に塩素又はフッ素)、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ及びメチルチオからなる群から選択される。
本発明の好ましい実施形態によれば、式I中のRは、フェニル、フェノキシ又はベンジルであり、このフェニルは1、2、3、4又は5個(好ましくは1、2又は3個)の基Rを有しており、この基Rは、好ましくは、好ましいと記載された基R(好ましくは、特に好ましいと記載された基R)から選択される。この実施形態では、フェニル、フェノキシ又はベンジル中にあるフェニル基は、次の式P:
Figure 2009533389
[式中、#はピリジン環への結合ポイントであり、R11、R12、R13、R14及びR15は水素であるか、又はこれらの基の少なくとも1つ(例えばこれらの基の1つ、2つ、3つ、4つ又は5つ)は、Rに対して記載した各意味のうちの1つ、好ましくは、好ましい又は特に好ましいと記載した各意味のうちの1つを有する]
で表される基となっている。好ましい実施形態では、基R11、R12、R13、R14又はR15のうちの少なくとも1つ(特に1つ、2つ又は3つ)は、水素とは異なる。特に:
11は、水素、フッ素、塩素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり;
12、R14は、互いに独立して、水素、塩素、フッ素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり、基R12及びR14のうちの一方はNO、C(O)CH又はCOOCHでもあり得;好ましくは、R12及びR14は、水素、フッ素、メチル又はトリフルオロメチルであり;
13は、水素、フッ素、塩素、シアノ、OH、CHO、NO、NH、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、C〜C−アルキル(特にCH、C、CH(CH)、C〜C−シクロアルキル(特にシクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシル)、C〜C−アルコキシ(特にOCH)、C〜C−アルキルチオ(特にメチルチオ又はエチルチオ)、C〜C−ハロアルキル(特にCF)、C〜C−ハロアルコキシ(特にOCHF又はOCF)、又はCO(A)[式中AはC〜C−アルキル(特にメチル)又はC〜C−アルコキシ(特にOCH)である]もしくは基C(R13a)=NOR13b[式中R13aは水素又はメチルであり、R13bはC〜C−アルキル、プロパルギル又はアリルである]であり、又は、R12とR13は、一緒に、基O−CH−Oを形成しており;
15は、水素、フッ素、塩素、又はC〜C−アルキル(特にCH)、好ましくは水素又はフッ素である。
有利には、基R11、R12、R13、R14又はR15のうちの2つ以上が水素と異なる場合は、その水素とは異なる基の1つだけをハロゲン又はメチルとは異なるものとする。特に基R11、R12、R13、R14又はR15のうちの1つが水素、ハロゲン又はメチルとは異なる場合は、その残っている基R11、R12、R13、R14、R15は、ハロゲン及び水素からなる群から選択される。
基Pの例には以下に記載する基がある:フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−(メチルチオ)フェニル、3−(メチルチオ)フェニル、4−(メチルチオ)フェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−ニトロフェニル、4−シアノフェニル、4−t−ブチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−n−プロポキシフェニル、4−イソプロポキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、4−n−ブトキシフェニル、4−t−ブトキシフェニル、4−アセチルフェニル、4−メトキシカルボニルフェニル、4−エトキシカルボニルフェニル、4−t−ブトキシカルボニルフェニル、4−(メトキシイミノメチル)フェニル、4−(1−(メトキシイミノ)エチル)フェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,4,5−トリフルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,4,5−トリメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、2−メチル−3−メトキシフェニル、2−メチル−4−メトキシフェニル、2−メチル−6−メトキシフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、5−クロロ−2−フルオロフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、2−フルオロ−4−メチルフェニル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、4−クロロ−3−メチルフェニル、2−クロロ−4−メチルフェニル、2−クロロ−6−メチルフェニル、3−クロロ−2−メチルフェニル、5−クロロ−2−メチルフェニル、2−クロロ−4−メトキシフェニル、2−クロロ−6−メトキシフェニル、2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−メチルフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−エトキシフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−クロロ−4−メチルフェニル、3−クロロ−4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−エトキシフェニル、3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−メチル−4−メトキシフェニル、4−クロロ−2,5−ジフルオロフェニル、4−t−ブチル−2−フルオロフェニル、2−フルオロ−4−イソプロピルフェニル、4−エトキシ−2−フルオロフェニル、4−アセチル−2−フルオロフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニル、4−エチルフェニル。
特に好ましくは、式I中のRは、フェニル、特に基P、好ましくは例としてここに示した各基Pのうちの1つとする。
さらなる好ましい実施形態によれば、Rは、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキル、好ましくはC〜C−アルキル(特にn−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、1,2−ジメチルプロピル又は1,2,2−トリメチルプロピル)又はトリフルオロメチルとする。
さらなる好ましい実施形態によれば、Rは、環原子として、炭素に加えて1、2、3又は4個の窒素原子を有している5員ヘテロアリール;もしくは環原子として、炭素に加えて酸素及び硫黄からなる群から選択される1個のヘテロ原子及び場合により1、2又は3個の窒素原子を有している5員ヘテロアリールであり、又は環原子として1、2、3もしくは4個の窒素原子を有している6員ヘタリールであり、この5員及び6員ヘタリールは置換されていなくてもよいし又はその置換されていないヘタリール中にある水素原子の一部又は全部は、先に示した類の置換基Rで、ヘタリール上にあるすべての置換基Rの総数が典型的には1、2、3又は4となるように置き換えられていてもよい。窒素環原子上の置換基は、好ましくは、炭素を介して結合された基R、特にC〜C−アルキルである。
この実施形態では、Rは、好ましくは、置換されていてもよい2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル又は5−ピリミジニルであり、上記したヘテロ環式基は好ましくは置換されていないか、そうでなければ1、2又は3個の置換基Rを有している。好ましい基、特に好ましい基に関しては、ここまでに述べてきたことが適用される。
好ましいヘテロ芳香族基Rの例には
・置換されていてもよい2−チエニル、例えば置換されていない2−チエニル、5−メチルチオフェン−2−イル、4−メチルチオフェン−2−イル、5−クロロチオフェン−2−イル、3−シアノチオフェン−2−イル、5−ホルミルチオフェン−2−イル、5−アセチルチオフェン−2−イル、5−(メトキシイミノメチル)チオフェン−2−イル、5−(1−(メトキシイミノ)エチル)チオフェン−2−イル、4−ブロモチオフェン−2−イル、3,5−ジクロロチオフェン−2−イル、
・置換されていてもよい3−チエニル、例えば置換されていない3−チエニル、2−メチルチオフェン−3−イル、2,5−ジクロロチオフェン−3−イル、2,4,5−トリクロロチオフェン−3−イル、
・置換されていてもよい2−フリル、例えば置換されていない2−フリル、5−メチルフラン−2−イル、5−クロロフラン−2−イル、4−メチルフラン−2−イル、3−シアノフラン−2−イル、5−アセチルフラン−2−イル、
・置換されていてもよい3−フリル、例えば置換されていない3−フリル、2−メチルフラン−3−イル、2,5−ジメチルフラン−3−イル、
・置換されていてもよい2−ピリジル、例えば置換されていない2−ピリジル、3−フルオロピリジン−2−イル、3−クロロピリジン−2−イル、3−ブロモピリジン−2−イル、3−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、3−メチルピリジン−2−イル、3−エチルピリジン−2−イル、3,5−ジフルオロピリジン−2−イル、3,5−ジクロロピリジン−2−イル、3,5−ジブロモピリジン−2−イル、3,5−ジメチルピリジン−2−イル、3−フルオロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、3−クロロ−5−フルオロピリジン−2−イル、3−クロロ−5−メチルピリジン−2−イル、3−フルオロ−5−クロロピリジン−2−イル、3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル、3−メチル−5−フルオロピリジン−2−イル、3−メチル−5−クロロピリジン−2−イル、5−ニトロピリジン−2−イル、5−シアノピリジン−2−イル、5−メトキシカルボニルピリジン−2−イル、5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、5−メチルピリジン−2−イル、4−メチルピリジン−2−イル、6−メチルピリジン−2−イル、
・置換されていてもよい3−ピリジル、例えば置換されていない3−ピリジル、2−クロロピリジン−3−イル、2−ブロモピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−3−イル、2,4−ジクロロピリジン−3−イル、2,4−ジブロモピリジン−3−イル、2,4−ジフルオロピリジン−3−イル、2−フルオロ−4−クロロピリジン−3−イル、2−クロロ−4−フルオロピリジン−3−イル、2−クロロ−4−メチルピリジン−3−イル、2−メチル−4−フルオロピリジン−3−イル、2−メチル−4−クロロピリジン−3−イル、2,4−ジメチルピリジン−3−イル、2,4,6−トリクロロピリジン−3−イル、2,4,6−トリブロモピリジン−3−イル、2,4,6−トリメチルピリジン−3−イル、2,4−ジクロロ−6−メチルピリジン−3−イル、6−メトキシピリジン−3−イル、6−クロロピリジン−3−イル、
・置換されていてもよい4−ピリジル、例えば置換されていない4−ピリジル、3−クロロピリジン−4−イル、3−ブロモピリジン−4−イル、3−メチルピリジン−4−イル、3,5−ジクロロピリジン−4−イル、3,5−ジブロモ−ピリジン−4−イル、3,5−ジメチルピリジン−4−イル、
・置換されていてもよい4−ピリミジニル、例えば置換されていない4−ピリミジニル、5−クロロピリミジン−4−イル、5−フルオロピリミジン−4−イル、5−フルオロ−6−クロロピリミジン−4−イル、2−メチル−6−トリフルオロメチルピリミジン−4−イル、2,5−ジメチル−6−トリフルオロメチルピリミジン−4−イル、5−メチル−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イル、6−トリフルオロメチルピリミジン−4−イル、2−メチル−5−フルオロピリミジン−4−イル、2−メチル−5−クロロピリミジン−4−イル、5−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル、5−クロロ−6−エチルピリミジン−4−イル、5−クロロ−6−イソプロピルピリミジン−4−イル、5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イル、5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル、5−フルオロ−6−フルオロメチルピリミジン−4−イル、2,6−ジメチル−5−クロロピリミジン−4−イル、5,6−ジメチル−ピリミジン−4−イル、2,5−ジメチルピリミジン−4−イル、2,5,6−トリメチルピリミジン−4−イル、5−メチル−6−メトキシピリミジン−4−イル、
・置換されていてもよい5−ピリミジニル、例えば置換されていない5−ピリミジニル、4−メチルピリミジン−5−イル、4,6−ジメチルピリミジン−5−イル、2,4,6−トリメチルピリミジン−5−イル、4−トリフルオロメチル−6−メチルピリミジン−5−イル、
・置換されていてもよい2−ピリミジニル、例えば置換されていない2−ピリミジニル、4,6−ジメチルピリミジン−2−イル、4,5,6−トリメチルピリミジン−2−イル、4,6−ジトリフルオロメチルピリミジン−2−イル及び4,6−ジメチル−5−クロロピリミジン−2−イル
がある。
特に好ましいのは、以下の式Iの化合物群:
Figure 2009533389
である。
特に、その使用を鑑みると、好ましいのは、表1〜9に記載されている一般式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物である。
表1
が水素であり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表2
がメチルであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表3
がエチルであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表4
がメトキシであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表5
がエトキシであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表6
がイソプロピルであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表7
がt−ブチルであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表8
がトリフルオロメチルであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表9
がジフルオロメトキシであり、各場合において、化合物についてのRとRの組み合わせが表Aの1つの行に対応している式I.1、I.2、I.3、I.4、I.5、I.6及びI.7の化合物。
表A
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
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Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
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Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
一般式Iで表される本発明による化合物は、有機合成の標準的な方法を用いて、冒頭で引用した先行技術と同じようにして調製することができる。
が置換されていてもよいフェニル又はヘテロアリールである式Iの化合物は、例えば、スキーム1に示す方法により調製することができる。
スキーム1:
Figure 2009533389
スキーム1においては、R、R、R及びRは、先に定義したとおりである。Arは、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよい5員もしくは6員ヘタリールである。RはH又はC〜C−アルキルであるか、又は、さらなる分子と一緒になって、Ar−B(OR)、フェニルボロン酸無水物を形成している。Halは、塩素、臭素又はヨウ素である。
スキーム1によれば、式IIの2−(6−ハロピリジン−2−イル)トリアジンは、一般式Ar−B(OR)の(het)アリールボロン酸誘導体と、鈴木カップリングの条件下で、すなわち、例えば、Acc. Chem. Res. 15, pp. 178-184 (1982)、Chem. Rev. 95, pp. 2457-2483 (1995)、及びそれらに引用されている文献、さらにはJ. Org. Chem. 68, p. 9412 (2003)に、それ自体、開示されている反応条件下におけるパラジウム触媒の存在下で反応させる。適している触媒は、特に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロリド、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド/ジクロロメタン錯体、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィン)エタン]パラジウム(0)、及び[1,4−ビス(ジフェニルホスフィン)ブタン]パラジウム(II)クロリドである。触媒の量は、通常、化合物Iを基準にして、0.1〜10モル%である。化合物II対アリール(もしくはヘタリール)ボロン酸誘導体のモル比は、典型的には、1:2〜2:1の範囲内にある。
スキーム1と同じようにして、Rがアルキル、シクロアルキル、置換されていてもよいベンジル又はヘテロアリールメチルである式Iの化合物は、化合物IIを有機金属化合物Met−R[式中、Rは先に定義したとおりであり、Metは、基MgX、SnR又はZnX(X=塩素、臭素又はヨウ素、R=アルキル)である]と、例えばスティルカップリング又は熊田カップリングの概念で反応させることにより、遷移金属触媒カップリング反応を経て、調製することができる。
スキーム1と同じようにして、Rが、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルコキシ、置換されていてもよいフェノキシ又はヘテロアリールオキシである式Iの化合物は、化合物IIを適切なアルコキシドOR[式中Rは先に定義したとおりである]と、求核置換の概念で反応させることにより調製することができる。
式IIの3−(6−ハロピリジン−2−イル)トリアジン類自体は、対応する式IIIのアミジン化合物から、以下のスキームに示す方法により、調製することができる。
、Rが互いに独立してアルキル、ハロアルキルであるか、又はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、先の定義に従った飽和炭素環又はヘテロ環を形成している化合物IIの調製は、例えば、スキーム2に示す合成により、達成することができる。
スキーム2:
Figure 2009533389
スキーム2において、Hal、R及びRは、先に定義したとおりである。R及びRは、互いに独立して、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキルであるか、又は、それらが結合している炭素原子と一緒に、飽和炭素環又はヘテロ環、例えば上記した環Q−1、Q−4又はQ−8のうちの1つを形成している。スキーム2によれば、式IIIのアミジン化合物を、連続的に又はワンポット反応で、ヒドラジン及び化合物IVと反応させると、式IIの化合物を生じる。一般に、ヒドラジン(これは、典型的には、ヒドラジン水和物として用いられる)との反応が最初に行われる。その後、化合物IVが加えられる。適切であれば、反応を完結にもっていくために、温度が上げられる。
式IVの化合物は公知であるが、標準的な方法により、例えば欧州特許第267378号明細書、Tetrahedron Letters, 2003, p. 2307、Tetrahedron Letters, 1992, p. 8131、Tetrahedron Letters, 1987, p. 551、J. Molec. Catalysis 208 (1-2), 2004, pp. 135-145に従って、調製することもできる。3,4−ジオキサオキソランは、例えば、3,4−ビスヒドロキシオキソランを、ピリジン中のN−ブロモスクシンイミド及び四塩化炭素で(Tetrahedron Letters, 44 (2003) p. 4909を参照)、又はジメチルスルホキシド中のo−ヨードソ安息香酸で(Tetrahedron Letters, 35 (1994) S. 8019を参照)酸化することにより調製することができる。アミド化合物IIIも同様に公知であるが、例えば、米国特許出願公開第2003/0087940号明細書及びBioorg. Med. Chem. Lett. 1571-1574 (2003)に記載されている方法と同じようにして調製することもできる。
スキームIIと同じようにして、R及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、基Q−2又はQ−3となっている式IIの化合物は、スキーム3及びスキーム4に示す合成経路により調製することができる。
スキーム3:
Figure 2009533389
スキーム3において、Hal、k、R、R及びRは、先に定義したとおりである。Aは、CH又は化学結合である。Rは、C〜C−アルキル(好ましくはメチル又はエチル)である。スキーム3によれば、アミジン化合物IIIは、ヒドラジン及び式Vのエステルと連続的に反応させる。反応条件については、スキーム2で先に述べたことが同じように適用される。このようにして得られた式VIのビスヒドロキシ化合物は、次に、例えば硫酸で処理することにより環化脱水に付される。式Vのエステルは公知であるが、文献で公知の方法と同じようにして調製することもできる(J. Heterocycl. Chem., 32 (1995) p. 735及びLiebigs Ann. Chem. 1974, pp. 468-476を参照されたい)。
一般式IIIの化合物は、それ自体、対応する一般式VIIの2−シアノピリジン化合物から調製することができる(スキーム4を参照されたい)。このためには、2−シアノピリジン化合物VIIは、米国特許第4,873,248号明細書に記載されている方法を用いて、アルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド又はエトキシドで連続的に処理し、その後塩化アンモニウムと反応させることにより、化合物IIIに変換される。スキーム1〜3に示されているその後のステップでは、塩酸に代えて、臭化水素酸、酢酸、硫酸又はギ酸を用いることも考えられる。式VIIのシアノピリジンは、例えば米国特許出願公開第2003/087940号明細書、国際公開第2004/026305号パンフレット、国際公開第01/057046号パンフレット及びBioorg. Med. Chem. Lett. pp. 1571-1574 (2003)で公知であるが、公知の調製方法により調製することもできる。
第2の合成経路(スキーム4を参照されたい)によれば、Rが、スキーム1で定義した基Arである本発明による化合物は、シアノピリジンVIIから調製することもできる。このためには、化合物VIIは、先ず、スキーム1で記載したアリール(もしくはヘタリール)ボロン酸化合物Ar−B(OR)とカップリングさせ、得られる6−アリール(もしくはヘタリール)−2−シアノピリジンは、化合物VIIで記載した反応条件下でアミジン化合物IXに変換される。この後、化合物IXは、スキーム2及び3で記載した条件下で、対応するトリアジン化合物に変換させることができる。
スキーム4:
Figure 2009533389
さらに、Rが上記した各意味のうちの1つ有する、特にArとは異なる意味を有する式VIIIaの化合物も公知である。スキーム2〜4と同じような方法を用いて、化合物VIIIaは、対応する本発明による化合物Iに変換させることができる:
スキーム4a:
Figure 2009533389
式VIIの化合物が既知でない場合は、それらは、特に、スキーム5に示す方法により、調製することができる。
スキーム5:
Figure 2009533389
スキーム5において、R及びRは、先に定義したとおりである。Halは、塩素、臭素又はヨウ素である。
2−ハロピリジンXの2−シアノピリジンXIへの変換は、有機化学の標準的な方法を用いて、Xを、シアニドイオンと、例えばナトリウム又はカリウムシアニドと(欧州特許出願公開第97460号明細書、調製例1を参照されたい)、銅(I)シアニドと(欧州特許出願公開第34917号明細書、調製例3を参照されたい)、又はトリメチルシリルシアニドと反応させることによって行われる。このようにして得られた化合物XIは、この後、それ自体公知の方法を用いて過酸で処理することによりピリジンN−オキシドXIIに変換される。XIのXIIへの変換は、公知の方法と同じようにして、例えばXIを過酸化水素で有機酸(例えばギ酸、酢酸、クロロ酢酸又はトリフルオロ酢酸)中で処理することにより(例えば、J. Org. Chem. 55, pp. 738-741 (1990)及びOrganic Synthesis, Collect. Vol. IV, pp. 655-656 (1963)を参照されたい)、又はXIを有機過酸(例えばメタ−クロロ過安息香酸)と、不活性溶媒、例えばハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン又はジクロロエタン)中で反応させることにより(例えば、Synthetic Commun. 22(18), p. 2645, (1992);J. Med. Chem. 2146 (1998)を参照されたい)、行われ得る。XIのXIIへの変換は、K. B. Sharpless(J. Org. Chem. 63(5), p. 7740 (1998))によって記載されている方法と同じようにして、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン又はジクロロエタン)中のXIを、触媒量(例えば5重量%)のレニウム(VII)化合物(例えばメチルトリ−オキソレニウム(HCReO))の存在下で、過酸化水素と反応させることによっても行うことができる。
XIIはこの後ハロゲン化剤(例えばPOCl又はPOBr)と反応させ、これにより対応する化合物VIIが得られる。XIIのVIIへの変換のケースでは、ハロゲン化剤は、一般に、反応の化学量論量を基準にして、過剰で用いられる。反応は、不活性有機溶媒中で行うこともできるが、多くの場合、溶媒の不存在下で行われるので、ハロゲン化剤は、一般に、溶媒として働く。反応温度は、通常、20℃からハロゲン化剤の沸点までの範囲内である。適切であれば、先ず、POClのような塩素化剤を用いてピリジンN−オキシドの2位に塩素原子を導入し、次いで、例えばHBr又はヨウ素化剤で処理することによりハロゲン交換を行って、Hal=Br又はIである式VIIの化合物を得るのが有利である。
本発明による化合物Iは、さらに、スキーム6に示す合成によっても調製することができる。
スキーム6:
Figure 2009533389
スキーム6において、R、R、R、R及びRは、先に定義したとおりである。Rは、例えば、C〜C−アルキル(特にn−ブチル)又はフェニルである。
スキーム6によれば、ピリジン化合物XIIIは、最初のステップで、有機化学の標準的な方法により、対応するN−オキシドXIVに変換される。化合物XIを化合物XIIに変換させるためのスキーム5で言及した方法が、対応して、適用され得る。N−オキシドXIVは、この後、塩素化剤(例えばPOCl)と反応させることにより、対応する2−クロロピリジン XVに変換される。化合物XIIを化合物VIIに変換させるためのスキーム5で示した方法が、対応して、適用され得る。これを、この後、有機化学の標準的な方法により、例えばクロロピリジンXVを、HBrで、米国特許第5,271,217号明細書及びCan. J. Chem. 75 (2) (1997) p. 169に記載されている方法と同じようにして処理することにより、塩素−臭素交換させる。
このようにして得られたブロモピリジンは、この後、トリアジン化合物XVIIとカップリングさせる。このためには、式XVIIのトリアジン化合物は、リチウム塩基、特にC〜C−アルキルリチウム化合物(例えばn−ブチルリチウム又はフェニルリチウム)で処理することにより、対応するリチウムトリアジン化合物に変換され、これを、この後、ブロモピリジン化合物XVIと反応させる。XVIとリチオ化された化合物XVIIとの反応は、Tetrahedron Lett. 41(10) (2000) p. 1653に記載されている方法と同じようにして行うことができる。
トリアジン化合物XVIIは公知であるが、トリアジン化合物を調製するための公知の方法と同じようにして調製することもできる。R及びRが、酸素を介して結合された基であるトリアジン化合物XVIIは、5,6−ジアルコキシ−1,2,4−トリアジン類(例えば5,6−ジメトキシ−1,2,4−トリアジン)から調製することができる(Chem. Ber. 109 (1976), p.1113を参照されたい):
スキーム7:
Figure 2009533389
スキーム7において、R及びkは、先に定義したとおりである。R1a及びR1bは、C〜C−アルキル(特にメチル)である。R及びRは、互いに独立して、水素又はC〜C−アルキルである。XVIIIの5,6−ビスヒドロキシ−1,2,4−トリアジンへの変換は、Chem. Ber. 109 (1976), p.1113に記載されている方法と同じようにして行うことができる。このようにして得られたビスヒドロキシトリアジンXIXは、この後、1,2−ジブロモアルカンXXと、好ましくは塩基(例えばアルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属アルコキシド)の存在下で、Heterocycl. Chem. 27 (1990) p. 151に記載されている方法と同じようにして反応させることができ、これにより縮合トリアジン XVIIaが得られる。さらに、ビスヒドロキシトリアジンXIXは、Chem. Berichte 124(3) (1991) p. 481、J. Chem. Socl., Perkin Trans 1, 1998, p. 3561;Synthesis (1986), p. 122に記載されている方法と同じようにして、ケトン又はアルデヒドXXIと反応させることができ、これにより縮合トリアジンXVIIbが得られる。
スキーム1〜7に示した方法によって得られた反応混合物は、例えば、水と混合し、その相を分離し、適切であれば、その粗製の生成物をクロマトグラフィー精製することによって、通常の方法で仕上げられる。一部の中間体及び最終生成物は無色又は少し茶色っぽい粘稠な油状物の形態で得られるが、これは、減圧下、ほどよく高められた温度で、精製、つまり揮発成分が除去される。中間体及び最終生成物が固形物として得られる場合は、精製は、再結晶又は温浸によって行うこともできる。
個々の化合物Iが先に述べた経路によっては得ることができない場合は、他の化合物Iを誘導体化することによって調製することができる。
合成によって異性体の混合物が得られる場合は、しかしながら、一部のケースでは、個々の異性体が、使用のためにする仕上げの間、又は適用の間に相互変換され得るので(例えば光、酸又は塩基の作用下で)、分離は、一般には、必ずしも必要とされない。そのような変換は、使用の後でも、例えば、植物体を処理するケースでは、その処理された植物体中で、あるいは防除されるべき有害菌類中でも起こり得る。
式Iの化合物は殺菌剤として適している。これらは、アスコミセテス(Ascomycetes)[子嚢菌綱]、デウテロミセテス(Deuteromycetes)[不完全菌綱]、オオミセテス(Oomycetes)[卵菌綱]及びバシジオミセテス(Basidiomycetes)[担子菌綱]の類、特に卵菌綱の類に属する広い範囲の植物病原性菌類に対しての優れた活性を特徴としている。一部のものは浸透的に作用するので、作物保護において、葉面殺菌剤として、種子ドレッシング殺菌剤として、及び土壌殺菌剤として用いることができる。
式Iの化合物は、コムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、牧草、バナナ、ワタ、ダイズ、コーヒーの木、サトウキビ、ブドウの木、果樹、及び観葉植物体、ならびにキュウリ、インゲンマメ、トマト、ジャガイモ及びウリのような野菜植物体などの様々な作物植物体につく、さらにはこれらの植物体の種子につく多くの種類の菌類の防除に特に重要である。
式Iの化合物は、以下の植物の病的異変を防除するのに特に適している:
・ 野菜、ナタネ、サトウダイコン、果物、イネ、ダイズにつくアルテルナリア属の種(Alternaria species)、さらにはジャガイモにつく(例えば、アルテルナリア・ソラニ(A. solani)又はアルテルナリア・アルテルナタ(A. alternata))及びトマトにつく(例えば、アルテルナリア・ソラニ(A. solani)又はアルテルナリア・アルテルナタ(A. alternata))さらにはコムギにつくアルテルナリア属の種(Alternaria ssp.)(黒かび病[black head])、
・ サトウダイコン及び野菜につくアファノマイセス属の種(Aphanomyces species);
・ 禾穀類及び野菜につくアスコキタ属の種(Ascochyta species)、例えばコムギにつくアスコキタ・トリチシ(Ascochyta tritici)(斑点病[leaf spot])、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネ及び芝につくビポラリス属の種(Bipolaris species)及びドレクスレラ属の種(Drechslera species)(例えばトウモロコシにつくドレクスレラ・マイジス(D. maydis)、オオムギにつくドレクスレラ・テレス(D. teres)、コムギにつくドレクスレラ・トルチシ−レペンチス(D. tritici-repentis))、
・ 禾穀類(例えば小麦又はオオムギ)につくブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(ウドンコ病[powderly mildew])、
・ イチゴ、野菜、草花、コムギ及びブドウの木につくボツリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色かび病[gray mold])、
・ レタスにつくブルミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)、
・ トウモロコシ、ダイズ、イネ及びサトウダイコンにつくサーコスプラ属の種(Cercospora species)、例えばダイズにつくサーコスポラ・ソジナ(Cercospora sojina)(汚斑病[leaf blotch])又はサーコスポラ・ククチイ(Cercospora kikuchii)(汚斑病[leaf blotch])、
・ コムギにつくクラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)(黒かび病[black mold])、
・ トウモロコシ、禾穀類及びイネにつくコクリオボルス属の種(Cochliobolus species)(例えば禾穀類につくコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、及びイネにつくコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus))、
・ ダイズ、ワタの木及び他の植物につくコレトトリカム属の種(Colletotricum species)(例えばさまざまな植物につくコレトトリカム・アクタツム(C. acutatum)、及び例えばダイズにつくコレトトリカム・トルンカツム(Colletotricum truncatum)(え病[antracnose])、
・ ダイズにつくコリネスポラ・カッシコラ(Corynespora cassiicola)(汚斑病[leaf blotch])、
・ ダイズにつくデマトホラ・ネカトリクス(Dematophora necatrix)(根/茎腐れ病[root/stem rot])、
・ ダイズにつくディアポルテ・ファセオロルム(Diaporthe phaseolorum)(茎病変[stem disease])、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネ及び芝につくドレクスレラ属の種(Drechslera species)、ピレノホラ属の種(Pyrenophora species)、オオムギにつく(例えばドレクスレラ・テレス(D. teres))及びコムギにつく(例えばドレクスレラ・トリチシ-レペンチス(D. tritici-repentis)、
・ ファエオアクレモニウム・クラミドスポリウム(Phaeoacremonium chlamydosporium)、ファエオアクレモニウム・アレオヒルム(Phaeoacremonium Aleophilum)、及びホルミチポラ・プンクタタ(Formitipora punctata)(別名フェリヌス・プンクタツス(Phellinus punctatus))によって引き起こされる、ブドウの木につくエスカ(Esca)[黒色麻疹病]、
・ ブドウの木につくエルシノエ・アムペリナ(Elsinoe ampelina)[ブドウ黒とう病]、
・ コムギにつくエピコカム属の種(Epicoccum spp.)(黒かび病[black head])、
・ トウモロコシにつくエクセロヒルム属の種(Exserohilum species)、
・ キュウリにつくエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)及びスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、
・ 様々な植物につくフサリウム属の種(Fusarium species)及びベルチシリウム属の種(Verticillium species)(例えばベルチシルウム・ダーリアエ(V. dahliae)):例えば禾穀類(例えば、コムギやオオムギ)につくフサリウム・グラミネアルム(F. graminearum)又はフサリウム・クルモルム(F. culmorum)(根腐れ病[root rot])、あるいは例えばトマトにつくフサリウム・オキシスポルム(F. oxysporum)やダイズにつくフサリウム・ソラニ(F. solani)(茎病変[stem disease])、
・ 禾穀類(例えば、コムギやオオムギ)につくガエウマノミセス・グラミニス(Gaeumanomyces graminis)、
・ 禾穀類及びイネにつくギベレラ属の種(Gibberella species)(例えばイネにつくギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi))、
・ ブドウの木及び他の植物体につくグロメレッラ・シングラタ(Glomerella cingulata)、
・ イネにつくグレインステイニング・コンプレックス(Grainstaining complex)、
・ ブドウの木につくグイグナルディア・ブドウェリ(Guignardia budwelli)、
・ トウモロコシ及びイネにつくヘルミントスポリウム属の種(Helminthosporium species)(例えばヘルミントスポリウム・グラミニコラ(H. graminicola))、
・ ブドウの木につくイサリオプシス・クラビスポラ(Isariopsis clavispora)、
・ ダイズにつくマクロフォミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)(根/茎腐れ病[root/stem rot])、
・ 禾穀類(例えばコムギやオオムギ)につくミクロドキウム・ニバレ(Michrodochium nivale)、
・ ダイズにつくミクロスファエラ・ディッフサ(Microsphaera diffusa)(うどんこ病[powedery mildew])、
・ 禾穀類、バナナ及びラッカセイにつくマイコスファエレラ属の種(Mycosphaerella species)(例えばコムギにつくマイコスファエレラ・グラミニコラ(M. graminicola)、バナナにつくマイコスファエレラ・フィジエンシス(M.fijiensis))、
・ ペロノスポラ属の種(Peronospora species)で、キャベツにつく例えばペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae)、球根植物につく例えばペロノスポラ・デスツルクトル(P. destructor)、及びダイズにつくペロノスポラ・マンシュリカ(Peronospora manshurica)(べと病[downy mildew])、
・ ダイズにつくファコプサラ・パキルヒジ(Phakopsara pachyrhizi)及びファコプサラ・メイボミアエ(Phakopsara meibomiae)、
・ ダイズにつくフィロフォラ・グレガタ(Phialophora gregata)(茎病変[stem disease])、
・ ダイズ、ヒマワリ及びブドウの木につくホモプシス属の種(Phomopsis species)(ブドウの木につくホモプシス・ビチコラ(P. viticola)、ヒマワリにつくホモプシス・ヘリアンチイ(P. helianthii))、
・ ジャガイモ及びトマトにつくファイトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、
・ 様々な植物につくファイトフトラ属の種(Phytophthora species)、例えばピーマンにつくファイトフトラ・カプシシ(P. capsici)、ダイズにつくファイトフトラ・メガスペルマ(Phytophthora megasperma)(葉/茎腐れ病[leaf/stem rot])、ジャガイモ及びトマトにつくファイトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、
・ ブドウの木につくプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)、
・ リンゴの木につくポドスフェラ・リコトリカ(Podosphaera leucotricha)、
・ 禾穀類につくシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)、
・ ホップ及びキュウリにつくシュードペロノスポラ属の種(Pseudoperonospora species)(例えばキュウリにつくシュードペロノスポラ・クベンシス(P. cubensis)やホップにつくシュードペロノスポラ・フミリ(P. humili)、
・ ブドウの木にシュードペジキュラ・トラケイフィライ(Pseudopezicula tracheiphilai)、
・ 様々な植物につくプッシニア属の種(Puccinia species)、例えば禾穀類(例えばコムギやオオムギ)につくプッシニア・トリチシナ(P. triticina)、プッシニア・ストリホルミンス(P. striformins)、プッシニア・ホルデイ(P. hordei)又はプッシニア・ グラミニス(P.graminis)、あるいはアスパラガスにつく(例えばプッシニア・アスパラギ(P. asparagi)、禾穀類につくピレノフォラ属の種、
・ イネにつくピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、サロクラジウム・アテヌアツム(S. attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae)、
・ 芝や禾穀類につくピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea)、
・ 芝、イネ、トウモロコシ、ワタの木、ナタネ、ヒマワリ、サトウダイコン、野菜及び他の植物につくピシウム属の種(Pythium spp.)(例えばピシウム・ウルチマム(P. ultimum)やピシウム・アファニデルマツム(P. aphanidermatum))、
・オオムギにつくラムラリア・コロシグニ(Ramularia collocygni)(生理的斑点病[physiological leaf spots])、
・ ワタの木、イネ、ジャガイモ、芝、トウモロコシ、ナタネ、サトウダイコン、野菜及び他の植物体につくリゾクトニア属の種(Rhizoctonia species)(例えばリゾクトニア・ソラニ(R. solani))、例えばダイズにつくリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)(根/茎腐れ病[root/stem rot])やコムギやオオムギにつくリゾクトニア・セレアリス(Rhizoctonia cerealis)(黄斑モザイク病[yellow patch])、
・ オオムギ、ライムギ及びライコムギにつくリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)(雲形病[scald])、
・ ナタネ、ヒマワリ及び他の植物体につくスクレロチニア属の種(Sclerotinia species)、例えばダイズにつくスクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)(茎病変[stem disease])やスクレロチニア・ロルフシイ(Sclerotinia rolfsii)(茎病変[stem disease])、
・ ダイズにつくセプトリア・グリシンネス(Septoria glycines)(茶色斑点病[brown spot])、
・ コムギにつくセプトリア・トリチシ(Septoria tritici)及びスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum)、
・ ブドウの木につくエリシフェ(Erysiphe)(別名ウンシヌラ・ネカトール(Uncinula necator))、
・ トウモロコシ及び芝につくセトスパエリア属の種(Setospaeria species)、
・ トウモロコシにつくスファセロテカ・レイリニア(Sphacelotheca reilinia)、
・ コムギにつくスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum)(包頴斑点病[glume blotch])、
・ ダイズ及びワタの木につくチエバリオプシス属の種(Thievaliopsis species)、
・ 禾穀類につくチレチア属の種(Tilletia species)、
・ コムギ又はオオムギにつくチプフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)(雪腐れ病[snow mold])、
・ 禾穀類、トウモロコシ及びサトウダイコンにつくウスチラゴ属の種(Ustilago species)、
・ リンゴの木及びナシの木につくベンチュリア属の種(Venturia species)(疥癬病[scab])(例えばリンゴの木につくベンチュリア・イナエクアリス(V. inaequalis)。
式Iの化合物は、さらに、物質(例えば木材、紙、塗料分散液、繊維、又は織物)を保護する際の、また貯蔵産品を保護する際の有害菌類の防除にも適している。木材の保護では、以下の有害菌類が特に注目される:
オフィオストマ属の種(Ophiostoma spp.)、セラトキスチス属の種(Ceratocystis spp.)、アウレオバシジウム・プルルランス(Aureobasidium pullulans)、スクレロホマ属の種(Sclerophoma spp.)、カエトミウム属の種(Chaetomium spp.)、フミコラ属の種(Humicola spp.)、ペトリエラ属の種(Petriella spp.)、トリクルス属の種(Trichurus spp.)などのアスコミセテス(Ascomycetes)[子嚢菌綱];コニオホラ属の種(Coniophora spp.)、コリオルス属の種(Coriolus spp.)、グロエオフィルルム属の種(Gloeophyllum spp.)、レンチヌス属の種(Lentinus spp.)、プレウロツス属の種(Pleurotus spp.)、ポリア属の種(Poria spp.)、セルプラ属の種(Serpula spp.)及びチロミセス属の種(Tyromyces spp.)などのバシジオミセテス(Basidiomycetes)[担子菌綱]、アスペルギルルス属の種(Aspergillus spp.)、クラドスポリウム属の種(Cladosporium spp.)、ペニシルリウム属の種(Penicillium spp.)、トリコデルマ属の種(Trichoderma spp.)、アルテルナリア属の種(Alternaria spp.)、パエシロミセス属の種(Paecilomyces spp.)などのデウテロミセテス(Deuteromycetes)[不完全菌綱]、及びムコル属の種(Mucor spp.)などのジゴミセテス(Zygomycetes)[接合菌綱]、さらには物質の保護では以下の酵母:カンジダ属の種(Candida spp.)及びサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisae)。
式Iの化合物は、菌類、又は菌類の攻撃から保護すべき植物、種子、物質もしくは土壌を、殺菌剤として有効な量の活性化合物で処理することで、用いられる。施用は、菌類による物質、植物又は種子の感染の前と後のどちらでも行うことができる。
殺菌剤組成物は、一般に、活性化合物を、重量で、0.1〜95%(好ましくは0.5〜90%)含む。
植物の保護で用いる場合は、施用される量は、所望の効果の程度に応じて、1ヘクタール(ha)当たり活性化合物0.01〜2.0kgである。
種子の処理では、種子100キログラム当たり1〜1000g(好ましくは5〜100g)の活性化合物の量が一般に必要である。
物質又は貯蔵産品の保護で用いる場合は、施用する活性化合物の量は、施用土地の種類及び所望の効果によって決まる。物質の保護で慣用的に施用される量は、処理される物質1立米当たり、例えば活性化合物0.001g〜2kg(好ましくは0.005g〜1kg)である。
式Iの化合物は、その生物化学的な活性が異なり得る種々の結晶改変形態でも存在することができる。それらも、また、本発明の主題の一部を形成する。
式Iの化合物は、慣用の製剤、例えば溶液剤、エマルション剤、懸濁液剤、粉末剤、粉剤、ペースト剤及び顆粒剤に変換することができる。施用剤型は、その特定の意図される目的によって決まるものであり、それぞれの場合、本発明による化合物の細かくて均一な分散が確実になされなければならない。
製剤は公知の方法により調製され、例えば活性化合物を、溶媒及び/又は担体で、所望の場合は乳化剤や分散剤を用いて薄めることによって調製される。この目的に適した溶媒/助剤は、基本的には以下である:
・水、芳香族溶剤(例えばSolvessoの製品であるキシレン)、パラフィン(例えば、石油留分)、アルコール(例えばメタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン(例えば、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NOP)、酢酸エステル(二酢酸グリコール)、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸、及び脂肪酸エステル(原理的には、溶媒の混合物も用いることができる);
・粉砕天然鉱物(例えば、カオリン、クレイ、タルク、チョーク)や粉砕合成鉱物(例えば、高分散シリカ、シリケート)などの担体;非イオン性乳化剤及び陰イオン性乳化剤などの乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、スルホン酸アルキル及びスルホン酸アリール)、及びリグノ亜硫酸廃液やメチルセルロースのような分散剤。
使用される好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩;アルキルアリールスルホン酸塩、硫酸アルキルエステル、アルキルスルホン酸塩、硫酸脂肪アルコールエステル;脂肪酸;及び硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル;さらにはスルホン化ナフタレン及びナフタレン誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合物;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル;エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル;アルキルアリールポリエーテルアルコール;アルコールと脂肪アルコールエチレンオキシドの縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液、及びメチルセルロースである。
直接散布可能な溶液剤、エマルション剤、ペースト剤、又はオイル分散液剤を調製するのに適している物質は、中〜高沸点の石油留分、例えばケロシンやディーゼルオイル、さらにはコールタールオイル;さらには植物又は動物由来の油;脂肪族、環状及び芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はその誘導体;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール;シクロヘキサノン;イソホロン;強極性溶剤、例えばジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン及び水;である。
粉剤、広域散布用物質及び散粉性製品は、活性物質と固体担体とを混合又は同時粉砕することによって調製することができる。
粒剤、例えば被覆粒剤、含浸粒剤及び均質粒剤は、活性化合物を固体担体に結着させることにより調製することができる。固体担体の例は、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アッタクレー、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、ケイ藻土のような鉱物質土類;硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム;粉砕合成物質;例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素のような肥料;栽培植物由来の産物、例えば穀粉、樹皮粉、木粉及び堅果殻粉;セルロース粉末;及びその他の固体担体である。
一般に、製剤は、0.01〜95重量%(好ましくは0.1〜90重量%)の活性化合物を含む。活性化合物は、90%〜100%(好ましくは95%〜100%)の純度(NMRスペクトルによる)で用いる。
以下は、製剤の例である。
1.水で希釈する製剤
A 液剤(SL、LS)
10重量部の本活性化合物を、90重量部の水又は水溶性溶媒に溶解させる。別法としては、湿潤剤又は他の補助剤を添加する。活性化合物は、水で希釈すると同時に溶解する。このようにして、活性化合物の含有量が10重量%の製剤が得られる。
B 分散製剤(DC)
20重量部の本活性化合物を、70重量部のシクロヘキサノンに10重量部の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を加えて溶解させる。水で希釈することにより、分散液が得られる。活性化合物含有量は、20重量%である。
C 乳剤(EC)
15重量部の本活性化合物を、75重量%のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(それぞれの場合5重量部)を加えて溶解させる。水で希釈することにより、エマルションが得られる。この製剤は、15重量%の活性化合物含有量を有する。
D エマルション製剤(EW、EO、ES)
25重量部の本活性化合物を、35重量部のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(それぞれの場合5重量部)を加えて溶解させる。この混合物を、乳化マシン(例えばUltraturax)を用いて30重量部の水に導入し、均質なエマルションにする。水で希釈することにより、エマルションが得られる。この製剤は、25重量%の活性化合物含有量を有する。
E 懸濁製剤(SC、OD、FS)
撹拌下にあるボールミル中で、20重量部の本活性化合物に10重量部の分散剤と湿潤剤及び70重量部の水又は有機溶媒とを添加して粉砕することにより微細活性化合物懸濁液が得られる。水で希釈することにより、安定な活性化合物懸濁液が得られる。この製剤中の活性化合物含有量は20重量%である。
F 顆粒水和剤及び顆粒水溶剤(WG、SG)
50重量部の本活性化合物に50重量部の分散剤及び湿潤剤を添加して微粉砕し、専用の装置(例えば、噴出機、噴霧塔、流動床)を用いて顆粒水和剤又は顆粒水溶剤にする。水で希釈することにより、安定な本活性化合物の分散液又は溶液が得られる。この製剤は、50重量%の活性化合物含有量を有する。
G 水和剤及び水溶剤(WP、SP、SS、WS)
ローター・ステーターミル中で、75重量部の本活性化合物に25重量部の分散剤、湿潤剤及びシリカゲルを添加して粉砕する。水で希釈することにより、安定な本活性化合物の分散液又は溶液が得られる。この製剤の活性化合物含有量は75重量%である。
H ゲル剤
ボールミル中で、20重量部の本活性化合物、10重量部の分散化剤、1重量部のゲル化剤、及び70重量部の水又は有機溶媒を粉砕して、微細な懸濁液を得る。水で希釈すると、活性化合物含有量が20重量%の安定な懸濁液が得られる。
2.希釈せずに施用する製品
I 粉剤(DP、DS)
5重量部の本活性化合物を微粉砕して、95重量部の微粉砕カオリンと充分に混合する。これにより、活性化合物の含量が5重量%の散粉可能製品が得られる。
J 粒剤(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の本活性化合物を微粉砕して、95.5重量部の担体と組み合わせる。現在の方法は、押し出し法、スプレー乾燥法、又は流動床法である。これにより、活性化合物含量が0.5重量%である希釈せずに施用される顆粒が得られる。
K ULV溶液剤(UL)
10重量部の本活性化合物を、90重量部の有機溶媒(例えばキシレン)に溶解させる。これにより、活性化合物含量が10重量%である希釈せずに施用される製品が得られる。
種子処理には、通常、液剤(LS)、懸濁製剤(FS)、粉剤(DS)、水和剤及び水溶剤(WS、SS)、エマルション製剤(ES)、乳剤(EC)、及びゲル製剤(GF)が用いられる。これらの製剤は希釈しない形態で種子に施用することができ、あるいは好ましくは希釈した形態で施用することもできる。施用は、播種する前に行うことができる。
活性化合物は、そのままで、又はその製剤の形態で、又はそれから調製される施用形態で施用することができ、例えば直接散布可能な溶液、粉末、懸濁液又は分散液の形態で、エマルションの形態で、油性分散液の形態で、ペーストの形態で、粉散可能製品の形態で、広域散布用物質の形態で、又は顆粒の形態で、散布により、噴霧により、散粉により、広域散布により、又は散液により施用することができる。施用剤型は、すべて、その意図される目的によって決まる。剤型では、いずれのケースにおいても、本発明による活性化合物の確実なる可能な限りの微細な分散が図られる。
水性の施用形態のものは、エマルション製剤、ペースト剤又は水和性粉剤(水和剤、油性分散剤)から、水を加えることにより調製することができる。エマルション製剤、ペースト剤、又は油性分散液剤の調製には、活性物質を、そのまま、又は油もしくは溶媒に溶解させて、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤を用いることにより、水にホモジナイズすることができる。しかしながら、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤、及び適切であれば溶媒又は油から構成される濃縮物を調製することも可能であり、そのような製剤は、水で希釈するのに適している。
そのままの状態で施用できる(ready-for-use)調製物中の活性化合物の濃度は、比較的広い範囲の中で変わり得る。一般に、それらは、0.0001〜10%(好ましくは0.01〜1%)の範囲内である。
本活性化合物は、超微量散布(ULV)法で用いても大きな成果を得ることができ、活性化合物が95重量%を超える製剤を施用することができ、あるいは添加剤なしの活性化合物でさえ施用することができる。
本活性化合物には、各種のタイプの油、湿潤剤、補助剤、除草剤、殺真菌剤、他の殺虫剤、又は殺菌剤を、適切であれば使用直前でも、添加することができる(タンクミックス)。これらの添加剤は、本発明による組成物と、1:100〜100:1(好ましくは1:10〜10:1)の重量比で混合することができる。
この意味での好適な補助剤は、なかでも、次のものである:有機変性ポリシロキサン、例えばBreak Thru S 240(登録商標);アルコールアルコキシレート、例えばAtplus 245(登録商標)、Atplus MBA 1303(登録商標)、Plurafac LF 300(登録商標)、及びLutensol ON 30(登録商標);EO/POブロックポリマー、例えばPluronic RPE 2035(登録商標)及びGenapol B(登録商標);アルコールエトキシレート、例えばLutensol XP 80(登録商標);及びジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、例えばLeophen RA(登録商標)。
殺菌剤としての使用形態にある本発明による組成物は、他の活性化合物、例えば除草剤、殺虫剤、生長調節剤、殺菌剤と、あるいはさらには肥料とも一緒に存在させることができる。殺菌剤としての使用形態にある化合物又はそれを含む組成物と、他の殺菌剤とを混合することにより、多くの場合、殺菌活性のスペクトルを広げることが達成される。
本発明の化合物と一緒に用いることができる殺菌剤についての以下のリストは、考えられる組み合わせを示すことを目的とするものであって、それらを限定しようとするものではない:
ストロビルリン系
アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、メチル(2−クロロ−5−[1−(3−メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル(2−クロロ−5[1−(6−メチルピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル2−(オルト−(2,5−ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)−3−メトキシアクリレート;
カルボキサミド系
・カルボキサニリド系:ベナラキシル、ベノダニル、ボスカリド、カルボキシン、メプロニル、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、メタラキシル、オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、チアジニル、N−(4’−ブロモビフェニル−2−イル)−4−ジフルオロメチル−2−メチルチアゾール−5−カルボキサミド、N−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−イル)−4−ジフルオロメチル−2−メチルチアゾール−5−カルボキサミド、N−(4’−クロロ−3’−フルオロビフェニル−2−イル)−4−ジフルオロメチル−2−メチルチアゾール−5−カルボキサミド、N−(3’,4’−ジクロロ−4−フルオロビフェニル−2−イル)−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2−シアノフェニル)−3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボキサミド;
・カルボン酸モルホリド系:ジメトモルフ、フルモルフ;
・ベンザミド系:フルメトベル、フルオピコリド(ピコベンザミド)、ゾキサミド;
・他のカルボキサミド系:カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、N−(2−(4−[3−(4−クロロフェニル)プロパ−2インイルオキシ]−3−メトキシフェニル)エチル)−2−ブタンスルホニルアミノ−3−メチルブチルアミド、N−(2−(4−[3−(4−クロロフェニル)プロパ−2インイルオキシ]−3−メトキシフェニル)エチル)−2−エタンスルホニルアミノ−3−メチルブチルアミド;
アゾール系
・トリアゾール系:ビテルタノール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリチコナゾール;
・イミダゾール系:シアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;
・ベンズイミダゾール系:ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール;
・その他:エタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール;
含窒素ヘテロシクリル化合物系
・ピリジン系:フルアジナム、ピリフェノックス、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]−ピリジン];
・ピリミジン系:ブピリメート、シプロジニル、フェリムゾン、フェナリモール、メパニピリム、ヌアリモール、ピリメタニル;
・ピペラジン系:トリホリン;
・ピロール系:フルジオキソニル、フェンピクロニル;
・モルホリン系:アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ;
・ジカルボキシイミド系:イプロジオン、プロシミドン、ヴィンクロゾリン;
・その他:アシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、カプタン、カプタホール、ダゾメット、ジクロメジン、フェノキサニル、ホルペット、フェンプロピジン、ファモキサドン、フェナミドン、オクチリノン、プロベナゾール、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピルクロメン−4−オン、N,N−ジメチル−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−スルホニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−スルホンアミド];
カルバメート系及びジチオカルバメート系
・ジチオカルバメート系:フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、メタム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム;
・カルバメート系:ジエトフェンカルブ、フルベンチアヴァリカルブ、イプロヴァリカルブ、プロパモカルブ、メチル3−(4−クロロフェニル)−3−(2−イソプロポキシシカルボニルアミノ−3−メチルブチリルアミノ)プロピオネート、4−フルオロフェニルN−(1−(1−(4−シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ−2−イル)カルバメート;
他の殺菌剤
・グアニジン系:ドジン、イミノクタジン、グアザチン;
・抗生物質:カスガマイシン、ポリオキシンズ、ストレプトマイシン、ヴァリダマイシンA;
・有機金属化合物系:トリフェニルスズ塩;
・硫黄含有ヘテロシクリル化合物系:イソプロチオラン、ジチアノン;
・有機リン化合物系:エジフェンホス、ホセチル、ホセチル−アルミニウム、イプロベンホス、ピラゾホス、トルクロホス−メチル、亜リン酸及びその塩;
・有機塩素化合物系:チオファネート−メチル、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、フルスルファミド、フタリド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン、キントゼン;
・ニトロフェニル誘導体系:ビナパクリル、ジノキャップ、ジノブトン;
・無機活性化合物系:ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
・その他:スピロキサミン、シフルフェナミド、シモキサニル、メトラフェノン。
調製例:
実施例1:5,6−ジエチル−3−[6−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピリジン−2−イル]−[1,2,4]−トリアジン
1)6−ブロモ−5−メチルピリジン−2−カルボキサミジン塩酸塩の調製
Figure 2009533389
30%濃度ナトリウムメトキシドメタノール溶液2.2gを、6−ブロモ−5−メチルピリジン−2−カルボニトリル[調製については、米国特許出願公開第2003/0087940号明細書)及びBioorg. Med. Chem. Lett. 1571-1574 (2003)を参照されたい]4.90g(25ミリモル)のメタノール60ml溶液に加え、この混合物を23℃にて7時間撹拌した。この後1.5gの塩化アンモニウムを加え、この混合物を23℃にてさらに8時間撹拌した。溶媒を除去した後、メチルt−ブチルエーテル(MtBE)を加え、その生成物を吸引で濾別した。白色の固形物として4.2gを得、これを精製することなくさらに反応させた。
2)3−(6−ブロモ−5−メチルピリジン−2−イル)−5,6−ジエチル−[1,2,4]−トリアジンの調製
Figure 2009533389
2.4g(48ミリモル)の水酸化ヒドラジニウムを、ステップ1で調製した化合物10g(40ミリモル)のエタノール100ml溶液に加えた。30分後、4.6g(40ミリモル)の3,4−ヘキサンジオンを加え、この混合物を還流下で5時間撹拌し、その後23℃にて12時間静置しておいた。水及びn−ヘプタンをこの反応溶液に加え、その沈殿生成物を吸引で濾別した。9.9gの生成物を得た。
1H-NMR (δ, CDCl3,): 1.4 (m); 2.5 (s); 2.9 (m); 3.1 (m); 7.7 (m)及び8.4 (m).
3)5,6−ジエチル−3−[6−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピリジン−2−イル]−[1,2,4]−トリアジンの調製
Figure 2009533389
20mlの水中0.21gの4−フルオロフェニルボロン酸及び0.41gの炭酸ナトリウムを、ステップ2で調製した化合物0.4gのエチレングリコールジメチルエーテル20ml溶液に連続的に加えた。約30mgの[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]パラジウム(II)ジクロリドを加えた後、この混合物を還流下で5時間撹拌した。反応溶液を、この後、水とMtBEとに分配させた。有機相を分離し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を、シクロヘキサン/MtBE(1:1)を用いるシリカゲルでクロマトグラフィー処理した。これにより、0.24gの生成物を得た。
M.p.108℃
実施例2:3−[6−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピリジン−2−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ−[1,2,4]−トリアジン
1)3−(6−ブロモ−5−メチルピリジン−2−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ−[1,2,4]−トリアジンの調製
Figure 2009533389
2.4g(48ミリモル)の水酸化ヒドラジニウムを、6−ブロモ−5−メチルピリジン−2−カルボキサミジン塩酸塩10g(40ミリモル)のエタノール(EtOH)100ml溶液に加えた。30分後、4.5g(40ミリモル)のシクロヘキサン−1,2−ジオンを加え、この混合物を還流下で7時間撹拌した。反応溶液を、この後、水とMtBEとに分配させ、有機相を分離し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を、シクロヘキサン/MtBE(1:1)及びMtBE/EtOH(1:1)を用いるシリカゲルでクロマトグラフィー処理した。5.5gの生成物が得られた。
1H-NMR (δ, CDCl3,): 1.9 (m); 2.5 (s); 2.8 (m); 3.1 (m); 3.2 (m); 7.7 (m)及び8.45 (m).
2)3−[6−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピリジン−2−イル]−5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ−[1,2,4]−トリアジンの調製
Figure 2009533389
20mlの水中0.22gの4−フルオロフェニルボロン酸及び0.41gの炭酸ナトリウムを、ステップ1で調製した化合物0.4gのエチレングリコールジメチルエーテル20ml溶液に連続的に加えた。約30mgの[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]パラジウム(II)ジクロリドを加えた後、この混合物を還流下で5時間撹拌した。この反応溶液を、この後、水とMtBEとに分配させた。有機相を分離し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を、シクロヘキサン/MtBE(1:1)を用いるシリカゲルでクロマトグラフィー処理した。これにより、0.13gの生成物を得た。
M.p.105℃
表1に記載されている一般式Iの化合物を、同様にして調製した。
表1:
Figure 2009533389
Figure 2009533389
Figure 2009533389
殺菌活性についての試験:
各活性化合物を、活性化合物の25mgをアセトン及び/又はジメチルスルホキシド(DMSO)と乳化剤Wettoll(登録商標)EM 31(乳化作用と分散作用を有するエトキシル化アルキルフェノール系の湿潤化剤)との溶媒/乳化剤体積比が99対1にある混合物を用いて10mlにすることで、ストック溶液として別々に又は一緒に調製した。この混合物を、この後、水で100mlにした。このストック溶液を、記載した溶媒/乳化剤/水の混合物で、後に述べる活性化合物濃度まで希釈した。
使用実施例1−アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)によって引き起こされるトマトの夏疫病(early blight)に対する活性
鉢植えトマト苗木の葉を、後に述べる活性化合物濃度を有する水性懸濁液で、流れ落ちる程度までスプレーした。次の日、この処理した植物体に、2%バイオモルト(biomalt)水溶液中に0.17×10個胞子/mlを含む、アルテルナリア・ソラニ胞子懸濁液を接種した。この試験植物体を、この後、温度が20〜22℃にある水蒸気飽和室に入れた。5日後、未処理の感染対照植物体上の病変は、全ての植物体の感染が目視により%の単位で決定できる程度まで成長していた。
この試験では、実施例4、6、7、8、9、10、11又は33で得た活性化合物250ppmで処理しておいた植物体は、せいぜい5%の感染を示したが、未処理の植物体は、90%感染していた。
使用実施例2−ボツリチス・シネレア(Botrytis cinerea)によって引き起こされるピーマンの葉の灰色カビ病(gray mold)に対する活性、1日保護施用(1 day protective application)
ピーマン栽培品種「Neusiedler Ideal Elite」の葉を、2〜3葉が十分成長した後、後に述べる活性化合物濃度を有する水性懸濁液で、流れ落ちる程度までスプレーした。次の日、この処理した植物体に、2%バイオモルト(biomalt)水溶液中に1.7×10個胞子/mlを含むボツリチス・シネレアの胞子懸濁液を接種した。この試験植物体を、22〜24℃及び高大気湿度の気候仕様にある暗室に入れた。5日後、葉上の菌類による感染の程度は、目視により、%の単位で決定できた。
この試験では、実施例4、6、7、8、9、10、11、31又は33で得た活性化合物250ppmで処理しておいた植物体は、せいぜい10%の感染を示したが、未処理の植物体は、90%感染していた。
使用実施例3−ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)によって引き起こされるオオムギの網斑点病(net blotch)に対する活性、1日保護施用(1 day protective application)
鉢植えオオムギ苗木の葉を、後に述べる活性化合物濃度を有する水性懸濁液で流れ落ちる程度までスプレーした。このスプレーコーティングが乾燥した後24時間で、試験植物体に、ピレノホラ(Pyrenophora)[別名ドレクスレラ(Drechslera)]・テレス(teres)(網斑点病[net blotch]の病原菌)の胞子水性懸濁液を接種した。この試験植物体を、この後、温度が20〜24℃及び95〜100%の相対大気湿度にある温室に入れた。6日後、病変の成長の程度を、目視により、総葉面積の%感染の単位で決定した。
この試験では、実施例31で得た活性化合物250ppmで処理しておいた植物体は、せいぜい10%の感染を示したが、未処理の植物体は、90%感染していた。

Claims (19)

  1. 一般式I
    Figure 2009533389
    [式中、
    、Rは、互いに独立して、OH、ハロゲン、NO、NH、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルアミノ又はジ(C〜C−アルキル)アミノであり、
    又は、それらが結合している炭素原子と一緒に、飽和5員、6員もしくは7員炭素環を形成するか、もしくは環員として酸素及び硫黄からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を、その炭素環員に加えて有する飽和5員、6員もしくは7員ヘテロ環を形成していてもよく、この炭素環及びヘテロ環は置換されていないか又は置換基として1、2、3もしくは4個のC〜C−アルキル基を有しており;
    は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、又はハロゲンであり;
    は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ又はハロゲンであり;
    は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルオキシ、5員もしくは6員ヘテロアリール、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、5員もしくは6員ヘテロアリールメチル又は5員もしくは6員ヘテロアリールオキシであり、上記した環式基は置換されていないか又は1、2、3、4もしくは5個の基Rを有していてもよく、ここで
    は、OH、SH、ハロゲン、NO、NH、CN、COOH、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルアミノ、ジ(C〜C−アルキル)アミノ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−ハロアルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、及び式C(=Z)Raa[式中、ZはO、S、N(C〜C−アルキル)、N(C〜C−アルコキシ)、N(C〜C−アルケニルオキシ)又はN(C〜C−アルキニルオキシ)であり、Raaは水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、NH、C〜C−アルキルアミノ又はジ(C〜C−アルキル)アミノである]で表される基からなる群から選択され、
    又は、隣接する炭素原子に結合された2つの基Rは、それらが結合している炭素原子と一緒に、飽和5員、6員もしくは7員炭素環、ベンゼン環、又は、環員として酸素及び硫黄からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を、その炭素環員に加えて有する5員、6員もしくは7員ヘテロ環も形成し得、この炭素環及びヘテロ環は置換されていないか又は置換基として1、2、3もしくは4個のC〜C−アルキル基を有している]
    で表される3−(ピリジン−2−イル)−[1,2,4]−トリアジン化合物又は式Iの化合物の農薬として有用な塩。
  2. 及びRが、互いに独立して、フッ素、塩素、C〜C−アルキル、メトキシ、エトキシ、CF、CHF、OCF及びOCHFからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 及びRが、それらが結合しているトリアジン環の炭素原子と一緒になって、以下の各環:
    Figure 2009533389
    [式中、
    *は、トリアジン環の原子であり;
    kは、0、1、2、3又は4であり;
    は、C〜C−アルキルであり;
    Xは、(CH(式中、n=1、2又は3であり、k≠0の場合は(CH中の1、2、3又は4個の水素原子はRで置換されていてもよい)である]
    のうちの1つになっている、請求項1に記載の化合物。
  4. 及びRが、C〜C−アルキルであるか、又は、それらが結合しているトリアジン環の炭素原子と一緒になって式
    Figure 2009533389
    [式中、
    *は、トリアジン環の原子であり;
    kは、0、1、2、3又は4であり;
    は、C〜C−アルキルであり;さらに
    Xは、(CH(式中、n=2又は3であり、k≠0の場合は(CH中の1、2、3又は4個の水素原子はRで置換されていてもよい)である]
    で表される環になっている、請求項1に記載の化合物。
  5. が、水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル、メトキシ、エトキシ、CF、CHF、OCF又はOCHFである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. が、水素である、請求項5に記載の化合物。
  7. が、塩素、CF、メチル又はメトキシである、請求項5に記載の化合物。
  8. が、水素、フッ素、塩素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、CF、CHF、OCF又はOCHFである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. が、水素、フッ素、塩素又はメチルである、請求項8に記載の化合物。
  10. が、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニル、及び式C(=N−O−C〜C−アルキル)Raa[式中、Raaは、水素又はC〜C−アルキルである]で表される基からなる群から選択される、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. が、フェニル、フェノキシ又はベンジルであり、このフェニル環が、1、2、3、4又は5個の基Rを有している、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  12. フェニル、フェノキシ又はベンジル中のフェニル環が、一般式P
    Figure 2009533389
    [式中、
    #は、分子の残りの部分への結合ポイントであり;
    11は、水素、フッ素、塩素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり;
    12、R14は、互いに独立して、水素、塩素、フッ素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり、基R12及びR14の一方はNO、C(O)CH又はCOOCHでもあり得;
    13は、水素、フッ素、塩素、シアノ、OH、CHO、NO、NH、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、CO(A)[式中、Aは、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシである]、又は基C(R13a)=NOR13b[式中、R13aは水素又はメチルであり、R13bはC〜C−アルキル、プロパルギル又はアリルである]であり、又は、R12とR13は、一緒になって、基O−CH−Oを形成しており;
    15は、水素、フッ素、塩素又はC〜C−アルキルである]
    を有する、請求項10に記載の化合物。
  13. が、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルである、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  14. が、環員として1、2、3又は4個の窒素原子、又は酸素及び硫黄からなる群から選択される1個のヘテロ原子及び場合により1、2もしくは3個の窒素原子を有する5員ヘテロアリール、及び環員として1、2、3又は4個の窒素原子を有する6員ヘタリールからなる群から選択され、この5員及び6員ヘタリールが1、2、3又は4個の置換基Rを有していてもよい、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  15. が、フリル、チエニル、ピリジニル及びピリミジニルからなる群から選択され、これらが、それぞれの場合において、置換されていないか又は1、2もしくは3個の置換基Rを有している、請求項14に記載の化合物。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の式Iの化合物又はその塩の、植物病原性菌類を防除するための使用。
  17. 固体又は液体担体と、請求項1〜15のいずれかに記載の式Iの化合物及び/又はその塩とを含んでなる作物保護用組成物。
  18. 請求項1〜15のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種の化合物及び/又はその塩を含んでいる、種子。
  19. 植物病原性菌類の防除方法であって、菌類、又は菌類の攻撃から保護すべき物質、植物体、土壌又は種子を、請求項1〜15のいずれかに記載の式Iの化合物又はその塩の有効量で処理する、上記方法。
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