JP2009530246A - グリシントランスポーターを阻害する化合物およびその使用 - Google Patents

グリシントランスポーターを阻害する化合物およびその使用 Download PDF

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Abstract

式(I):
Figure 2009530246

[式中:R〜Rおよびnは明細書中に定義される]
で示される化合物ならびにその塩および溶媒和物が提供される。医薬として、ならびに神経学的および神経精神病学的障害、特に、精神病、認知症または注意力欠陥障害を治療するための医薬の製造における化合物の使用がまた開示される。さらに、本発明は、これらの化合物を製造する方法およびその医薬処方を含む。

Description

本発明は、グリシントランスポーター阻害化合物、神経学的および神経精神病学的障害、特に精神病、認知症または注意力欠陥障害を治療するための医薬の製造におけるそれらの使用に関する。さらに、本発明は、これらの化合物の製造方法およびその医薬処方を包含する。
分子クローニングは、GlyT1およびGlyT2と称される、2種類のグリシントランスポーターの哺乳動物の脳における存在を明らかにした。GlyT1は、主に前脳において見出され、その分布は、グリシン作用性経路およびNMDA受容体の分布に対応する(Smithら、Neuron,8,1992:927−935)。分子クローニングは、さらに、GlyT−la、GlyT−1bおよびGlyT−1cと称されるGlyT1の3つの変種の存在を明らかにし(Kimら、Molecular Pharmacology,45,1994:608−617)、その各々は、脳および末梢組織において特有の分布を示す。該変種は、異なるスプライシングおよびエクソンの利用によって現れ、N末端領域が異なる。対照的に、GlyT2は、主に脳幹および脊髄において見出され、その分布は、ストリキニーネ感受性グリシン受容体の分布に密接に対応する(Liuら、J.Biological Chemistry,268,1993:22802−22808、JurskyおよびNelson,J.Neurochemistry,64,1995:1026−1033)。GlyT2によって媒介されるグリシントランスポーターの別の識別特性は、GlyT1によって媒介されるグリシントランスポーターの場合のようにサルコシンによって阻害されないことである。これらのデータは、グリシンのシナプスレベルを調節することによって、GlyT1およびGlyT2が選択的に、各々、NMDA受容体およびストリキニーネ感受性グリシン受容体の活性に影響を及ぼすという見解と一致する。
NMDA受容体は、記憶および学習に非常に関与し(RisonおよびStaunton,Neurosci.Biobehav.Rev.,19 533−552(1995)、Danyszら、Behavioral Pharmacol.,6 455−474(1995))、さらに、NMDA介在性神経伝達機能の減少は、統合失調症の症状の基礎となるか、または該症状に寄与するようである(OlneyおよびFarber,Archives General Psychiatry,52,998−1007(1996))。したがって、GlyT1を阻害し、それにより、NMDA受容体のグリシン活性化を増加する薬剤は、新規な抗精神病薬および抗認知症薬として用いることができ、また、認識プロセスに障害のある他の疾患、例えば、注意力欠陥障害および器質脳症候群を治療するために用いることができる。逆に言えば、NMDA受容体の過剰な活性化は、多数の病態、特に、卒中および、おそらく神経変性疾患、例えば、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、AIDS認知症、ハンチントン病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、または神経細胞死が起こる他の病態、例えば、卒中または頭部外傷に関連する神経細胞死に関係している。CoyleおよびPuttfarcken,Science,262,689−695(1993)、LiptonおよびRosenberg,New Engl.J. of Medicine,330,613−622(1993)およびChoi,Neuron,1,623−634(1988)を参照のこと。したがって、GlyT1の活性を増加する薬理学的物質は、NMDA受容体のグリシン活性化の減少をもたらし、該活性をこれらの疾患および関連する病態の治療に用いることができる。同様に、NMDA受容体のグリシン部位を直接阻害する薬剤は、これらの疾患および関連する病態の治療に用いることができる。
グリシントランスポーター阻害薬は、例えば、国際出願公開WO03/055478(SmithKline Beecham)に開示されるように、当該分野にてすでに知られている。
国際公開第03/055478号パンフレット Smithら、Neuron,8,1992:927−935 Kimら、Molecular Pharmacology,45,1994:608−617 Liuら、J.Biological Chemistry,268,1993:22802−22808 JurskyおよびNelson,J.Neurochemistry,64,1995:1026−1033 RisonおよびStaunton,Neurosci.Biobehav.Rev.,19 533−552(1995) Danyszら、Behavioral Pharmacol.,6 455−474(1995) OlneyおよびFarber,Archives General Psychiatry,52,998−1007(1996) CoyleおよびPuttfarcken,Science,262,689−695(1993) LiptonおよびRosenberg,New Engl.J. of Medicine,330,613−622(1993) Choi,Neuron,1,623−634(1988)
GlyT1トランスポーターを阻害する新規クラスの化合物が見出された。該化合物は、統合失調症を含む、特定の神経学的および神経精神病学的障害の治療に用いることができる可能性がある。
したがって、第1の態様において、式(I):
Figure 2009530246
[式中:
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、メチル、エチル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
または、RおよびRは一緒になって、−O−CH−O−および−O−CH−CH−O−から選択される基を形成し;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
ただし、RがH、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択される場合、その時、RはHではなく;
は、Hおよびメチルから選択され;
は、Hおよびフルオロから選択され;および
nは、0、1および2から選択される]
で示される化合物またはその塩が提供される。
「H」は水素をいう。
本明細書に用いられるように、「C−Cアルキル」なる語は、全ての異性体中の直鎖または分岐アルキル基をいう。例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルが挙げられる。
本明細書に用いられるように、「C−Cアルコキシ」なる語は、−O−C−Cアルキル基をいい、ここで、C−Cアルキルは上記と同義である。
本明細書に用いられるように、「C−CアルコキシC−Cアルキル」なる語は、(C1−4アルキル)−O−(C1−4アルキル)基をいい、ここで、C−Cアルキルは上記と同義である。
本明細書に用いられるように、「C−Cシクロアルキル」なる語は、3〜6個の炭素原子からなるシクロアルキル基、すなわち、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタンまたはシクロヘキサンをいう。
本明細書に用いられるように、「ハロゲン」およびその略語「ハロ」なる語は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素をいう。
本明細書に用いられるように、「ハロC−Cアルキル」なる語は、いくつかのフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子(これらの原子の混合を含む)で置換されている上記のC−Cアルキルをいう。ハロC−Cアルキル基は、例えば、1、2または3個のハロゲン原子を含有していてもよい。例えば、ハロC−Cアルキル基は、ハロゲン原子で置換される全水素原子を有していてもよい。ハロC−Cアルキル基の例として、フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルが挙げられる。
本明細書に用いられるように、「ハロC−Cアルコキシ」なる語は、いずれかのフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子(これらの原子の混合を含む)で置換されている上記のC−Cアルコキシ基をいう。ハロC−Cアルコキシ基は、例えば、1、2または3個のハロゲン原子を含有していてもよい。例えば、ハロC−Cアルコキシ基は、ハロゲン原子で置換される全水素原子を有していてもよい。ハロC−Cアルコキシ基の例として、フルオロメチルオキシ、ジフルオロメチルオキシおよびトリフルオロメチルオキシが挙げられる。
本明細書に用いられるように、「C−Cアルキルスルホニル」なる語は、−SO(C−Cアルキル)基をいう。一例として−SOCHがある。
一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される。さらなる実施態様において、Rは、H、メチル、メトキシおよびハロから選択される。一の実施態様において、ハロ基は、ブロモ、クロロおよびフルオロから選択される。一の実施態様において、ハロ基はクロロおよびフルオロから選択される。
一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される。さらなる実施態様において、Rは、H、メチル、ハロ、トリフルオロメチルおよびシアノから選択される。さらなる実施態様において、Rは、H、メチル、トリフルオロメチル、フルオロ、シアノおよびブロモから選択される。一の実施態様において、ハロ基は、ブロモ、クロロおよびフルオロから選択される。一の実施態様において、ハロ基は、クロロおよびフルオロから選択される。一の実施態様において、ハロ基はフルオロである。一の実施態様において、Rはフルオロである。一の実施態様において、RはCFである。
一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される。さらなる実施態様において、Rは、H、メチル、メトキシ、ハロ、およびシアノから選択される。一の実施態様において、ハロ基は、ブロモ、クロロおよびフルオロから選択される。一の実施態様において、ハロ基は、クロロおよびフルオロから選択される。一の実施態様において、ハロ基はフルオロである。
一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される。さらなる実施態様において、Rは、H、メチル、ハロ、およびシアノから選択される。さらなる実施態様において、RはHである。一の実施態様において、Rはフルオロである。
一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される。一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ブロモ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される。
一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される。一の実施態様において、Rは、H、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される。一の実施態様において、Rは、H、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、フルオロ、ブロモ、クロロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される。さらなる実施態様において、Rは、H、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ブロモ、シアノ、およびメトキシエトキシから選択される。一の実施態様において、Rはシアノである。
一の実施態様において、Rは、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される;ただし、RがH、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択される場合、その時、RはHではない。
一の実施態様において、Rは、H、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択され、Rは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される。
一の実施態様において、Rは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される。
一の実施態様において、Rは、H、シアノおよびハロから選択され、ただし、RがH、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択される場合、その時、RはHではない。さらなる実施態様において、Rは、H、クロロ、ブロモおよびシアノから選択され、ただし、Rが、H、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択される場合、その時、RはHではない。
一の実施態様において、Rは、H、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ブロモ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;Rは、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;RおよびRは、両方Hではない。
一の実施態様において、RはHである。
一の実施態様において、nは0および1から選択される。さらなる実施態様において、nは1である。
一の実施態様において、式(Ia):
Figure 2009530246
[式中:
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、メチル、エチル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
またはRおよびRは一緒になって、−O−CH−O−および−O−CH−CH−O−から選択される基を形成し;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
ただし、RがH、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択される場合、その時、RはHではなく;
nは、0、1および2から選択される]
で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。
本発明はまた、式(Ib):
Figure 2009530246
[式中:
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキル,およびシアノから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキル、およびシアノから選択され;
は、H、メチル、エチル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキル、およびシアノから選択され;
またはRおよびRは一緒になって、−O−CH−O−および−O−CH−CH−O−から選択される基を形成し;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキル、およびシアノから選択され;
は、H、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ブロモ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
およびRは両方Hではなく;
は、Hおよびメチルから選択され;および
nは、0、1および2から選択される]
で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物を提供する。
本発明はまた、式(Ic):
Figure 2009530246
[式中:
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、メチル、エチル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
または、RおよびRは一緒になって、−O−CH−O−および−O−CH−CH−O−から選択される基を形成し;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
ただし、RがH、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択される場合、その時、RはHではなく;
は、Hおよびメチルから選択され;および
nは、0、1および2から選択される]
で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物を提供する。
本発明はまた、式(Id):
Figure 2009530246
[式中:
はハロであり;
はハロであり;
はシアノであり;および
nは、0および1から選択される]
で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一の実施態様において、上記式(Id)において、RおよびRは両方フルオロである。
本発明はまた、式(Ie):
Figure 2009530246
[式中:
はトリフルオロメチルであり;
はシアノであり;および
nは0および1から選択される]
で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物を提供する。
式(I)の全ての特徴および実施態様は、式(Ia)〜(Ie)に準用する。誤解を避けるために、本発明の化合物のいずれか1つの特徴の実施態様は、本発明の化合物の別の特徴のいずれかの実施態様と合わせ、さらなる実施態様を生じさせうる。
本明細書に用いられるように、「塩」なる語は、無機または有機酸または塩基から調製される本発明に記載の化合物のいずれかの塩、第四級アンモニウム塩および内部形成塩をいう。医薬上許容される塩は、親化合物に比べてより大きな水溶解度のため、医薬用途に特に適当である。かかる塩は、明らかに、医薬上許容されるアニオンまたはカチオンを有するにちがいない。適当には、本発明の化合物の医薬上許容される塩には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸および硫酸などの無機酸、ならびに酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、安息香酸、ギ酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、マレイン酸、コハク酸、(1S)−(−)−10−カンファー硫酸、(1S)−(+)−10−カンファー硫酸、イソチオン酸、粘液酸、ゲンチシン酸、イソニコチン酸、糖酸、グルクロン酸、フロ酸、グルタミン酸、アスコルビン酸、アントラニル酸、サリチル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、パントテン酸、ステアリン酸、スルフィン酸、アルギン酸、ガラクツロン酸およびアリールスルホン酸、例えば、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−1.3−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸などの有機酸と形成される酸付加塩;アルカリ金属およびアルカリ土類金属および有機塩基、例えば、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(meglumaine)(N−メチルグルカミン)、リジンおよびプロカインで形成される塩基付加塩;ならびに内部形成塩が含まれる。医薬上許容されないアニオンまたはカチオンを有する塩は、医薬上許容される塩の調製および/または非治療的、例えば、インビトロ状況での使用のための有用な中間体として、本発明の範囲内にある。塩は、適当な化学量論を有しうる。例えば、塩は、1:1または2:1の化学量論を有しうる。非整数の化学量論的割合がまた見込まれる。
本明細書に用いられるように、「溶媒和物」なる語は、溶質(本発明の場合、式(I)の化合物またはその塩)と溶媒によって形成された可変化学量論の複合体をいう。本発明の目的のかかる溶媒は、溶質の生物活性に干渉しなくてもよい。適当な溶媒の例として、限定するものではないが、水、メタノール、エタノールおよび酢酸が挙げられる。一の実施態様において、用いられる溶媒は、医薬上許容される溶媒である。適当な医薬上許容される溶媒の例として、水、エタノールおよび酢酸が挙げられる。一の実施態様において、用いられる溶媒は水である。
本発明の化合物の例として、
N−[2−(メチルオキシ)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
2−[3−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
N−(3−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
N−(2,4−ジメチルフェニル)−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
N−[2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2−メチルフェニル)アセトアミド;
2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[2−(メチルオキシ)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
ならびにその塩および溶媒和物が挙げられる。
さらなる例として、
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
N−(2−クロロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−[3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−[3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
N−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド;
2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)−N−(2,3,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド;
N−(4−ブロモ−3,5−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−(2−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3,5−ジフルオロ−4−(メチルオキシ)フェニル]アセトアミド;
N−(4−シアノ−3,5−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
2−{3−[3−ブロモ−4−(メチルオキシ)フェニル]−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
ならびにその塩および溶媒和物が挙げられる。
さらなる例として、
2−{3−[3−シアノ−4−(メチルオキシ)フェニル]−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
N−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
N−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
N−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−(3−シアノフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−(3−シアノフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
N−(3−シアノ−4−メチルフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−{3−[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−{3−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[3−(ジフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−{3−[(メチルオキシ)メチル]フェニル}アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(3−メチルフェニル)アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−{3−[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−{3−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3−(ジフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−{3−[(メチルオキシ)メチル]フェニル}アセトアミド;
ならびにその塩および溶媒和物が挙げられる。
式(I)の化合物は、1以上の形態での結晶化能を有しうる。これは、多形として知られる特徴であり、当然のことながら、かかる多形(「多形体」)は式(I)の範囲内にある。多形は、一般に、温度もしくは圧力またはその両方の変化に反応して生じることができ、また、結晶化方法の変化を起因しうる。多形は、X線回折パターン、溶解度および融点などの当該分野で既知の種々の物理的特徴によって識別されうる。
本明細書に記載されるある種の化合物は、立体異性形態で存在しうる(すなわち、それらは、1個または複数の不斉炭素原子を含有しうるか、またはシス−トランス異性を示しうる)。個々の立体異性体(鏡像異性体およびジアステレオ異性体)およびこれらの混合物は、本発明の範囲に含まれる。同様に、当然のことながら、式(I)の化合物が式において示される以外の互変形態で存在することもあり、これらもまた、本発明の範囲に含まれる。
一の実施態様において、本発明の化合物の光学的に純粋なエナンチオマーが提供される。「光学的に純粋なエナンチオマー」なる語は、化合物が、所望の異性体の約90重量%以上、例えば、所望の異性体の約95重量%以上、または所望の異性体の約99重量%以上、化合物の異性体(複数でも可)の総重量に対する前記重量%を含有することを意味する。
本発明の化合物は、標準的な化学反応を含む、種々の方法によって製造されうる。特に明記しない限り、予め定義された変数は、その予め定義された意味を持ち続ける。例示的な一般的合成法を以下に示し、次いで、本発明の特定の化合物を実施例において調製する。
一般式(I)の化合物は、以下の合成スキームによって一部記載される有機合成の分野にて既知の方法によって調製されうる。また、下記のスキームの全てにおいて、必要に応じて、化学の一般原則にしたがって、感受性または反応基についての保護基を用いることが十分に理解されると認識する。保護基は、有機合成の標準的方法にしたがって操作される(T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts(1991)Protecting Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons)。これらの基は、当業者に容易想到である方法を用いて、化合物合成の適当な段階で除去される。方法の選択ならびに反応条件およびその実行順序は、式(I)の化合物の調製に合致するものとする。当業者は、式(I)の化合物に立体中心が存在するか否かを認識するであろう。したがって、本発明には、両方の可能な立体異性体が含まれ、ラセミ化合物だけでなく、個々の鏡像異性体も同様に含まれる。立体化学がある特定の位置で変化ものとして示される場合、立体異性体の混合物を得ることができ、示される場合、該混合物は分離されている。立体異性体は、高速液体クロマトグラフィーまたは他の適当な手段によって分離すればよい。化合物が単一の鏡像異性体であることが好ましい場合、立体特異的合成によって、または最終生産物もしくはいずれかの好都合な中間体の分解によって得られうる。最終生産物、中間体または出発物質の分解は、当該分野で既知のいずれかの適当な方法によって達成されうる。例えば、E.L.Eliel、S.H.WilenおよびL.N.ManderによるStereochemistry of Organic Compounds(Wiley−Interscience,1994)を参照のこと。
以下の方法において、特に明記しない限り、置換基は、式(I)と同一の意味を有する。
別の態様において、本発明は、上記の式(I)の化合物の製造方法であって、
(a)式(II):
Figure 2009530246
[式中:R、R、R、Rおよびnは式(I)と同義である]
で示される化合物を式(III):
Figure 2009530246
[式中:R、R、R、およびRは式(I)と同義であって、Lは脱離基である]
で示される化合物と反応させるか;または
(b)式(XV):
Figure 2009530246
[式中:R、R、R、Rおよびnは式(I)と同義である]
で示される化合物を式(IV):
Figure 2009530246
[式中:R、R、RおよびRは式(I)と同義である]
で示される化合物と反応させるか;または
(c)方法(b)に記載されるように、式(XVI):
Figure 2009530246
[式中:R、R、Rおよびnは式(I)と同義であって、Lは脱離基を表す]
で示される化合物を式(IV)の化合物と反応させ、その後、所望により、
・いくつかの保護基を除去してもよく、および/または
・式(I)の化合物を式(I)の別の化合物に変換してもよく、および/または
・塩もしくは溶媒和物を形成してもよいことを含む方法を提供する。
方法(a)について、式(II)の化合物は、適当な不活性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド中で塩基、例えば、水素化ナトリウムと反応させ、次いで、式(III)の化合物で処理してもよい。
方法(b)について、式(XV)の化合物は、種々の当該分野にて既知の方法を用いて式(XVI)のアニリンとの反応によって式(I)の化合物に変換されうる。例えば、工程(vi)は、カップリング試薬、例えば、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、またはO−(7−アザベンゾチアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩(HATU)などのジイミド試薬の存在下において、ジクロロメタンなどの不活性溶媒中で、酸(XV)と式(XVI)のアニリンとの反応によって達成されうる。
方法(c)について、Lの例として、ハロゲン、OC(=O)アルキル、OC(=O)O−アルキルおよびOSOMeが挙げられる。一の実施態様において、Lはハロゲンであって、方法は、トリエチルアミンなどの塩基の存在下において、ジクロロメタンなどの不活性溶媒中で行われる。
式(III)の化合物は、標準的方法によって、例えば、スキーム1に示されるように調製されうる。例えば、式(IV)のアニリンは、不活性溶媒、例えば、ジオキサン中で塩化クロロアセチルと合し、加熱し、式(III)の化合物を得てもよい。

Figure 2009530246
式(II)の化合物は、例えば、スキーム2に示されるように、酸化剤、例えば、過酸化水素を用いて式(V)の化合物の脱硫によって調製されうる。
Figure 2009530246
式(V)の化合物は、スキーム3に示されるように、アンモニア源、例えば、酢酸アンモニウムの存在下において、式(VI)のケトチオアミドを式(VII)の適当なケトンで処理することによって調製されうる。一の実施態様において、該反応は、室温または高温、好ましくは、高温、例えば、還流温度で溶媒、例えば、イソプロパノール中にて行われる。
Figure 2009530246
式(VI)のチオアミドは、例えば、スキーム4に示されるように、室温で不活性溶媒、例えば、ジエチルエーテル中で有機塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下において、硫化水素で処理することによって式(VIII)のアシルニトリルから調製されうる。式(VIII)のアシルニトリルは、高温、例えば、150℃以上で好ましくは、溶媒の非存在下で、適当な酸塩化物(IX)およびシアン化物源、都合良くは、シアン化銅(I)から調製されうる。
Figure 2009530246
あるいは、式(II)の化合物は、スキーム5に示されるように合成されうる。
Figure 2009530246
[式中:R、RおよびRは式(I)と同義である]
式(X)のアリールグリシンは、工程(i)、標準的方法、例えば、メタノール中の式(X)の化合物と塩化チオニルまたは塩化アセチルとの反応、次いで、水性アンモニアとの中間体メチルエステル塩酸塩の後続反応によって、式(XI)の対応するアリールグリシンアミドに変換されうる。
式(XI)のアリールグリシンアミドは、工程(ii)、式(XII)のケトンとの縮合によって、例えば、H−Yゼオライトなどの触媒の存在または非存在下において、メタノールなどの不活性溶媒中で加熱することによって式(XIII)の化合物に変換されうる。
式(II)の化合物を得るための式(XIII)の化合物の酸化、工程(iii)は、当該分野にて既知の方法、例えば、ジクロロメタンなどの不活性溶媒中で、N−ブロモスクシンイミドとの反応によって達成されうる。
式(XV)の化合物は、スキーム6に示されるように調製されうる。
Figure 2009530246
[式中:R、R、R、R、R、R、RおよびRは式(I)の化合物と同義である]
式(XIV)の化合物は、工程(iv)、例えば、必要に応じて、室温また高温で、ジメチルホルムアミドなどの適当な不活性溶媒中で、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの塩基の存在下において、適当なハロエーテルとの反応によって式(II)の化合物から標準的方法を用いて調製されうる。
式(XV)の酸を得るための式(XIV)の化合物からエステル基Rの除去、工程(v)は、既知の方法、例えば、必要に応じて、加熱の有無に関わらず、水性メタノールまたは水性エタノールなどの、不活性溶媒中で、水酸化ナトリウムなどの塩基の使用によって達成されうる。
式(XVI)の化合物は、従来の化学反応を用いて式(XV)の化合物から調製されうる。
式(I)の化合物は、標準的技法を用いて式(I)のさらなる化合物に変換されうる。例えば、基Rは、従来の化学反応を用いて別の基Rおよび同様の基R、R、R、R、RおよびRに変換されうる。塩は、従来どおりに、適当な酸または酸誘導体との反応によって調製されうる。
本発明の化合物は、GlyT1トランスポーターを阻害する。化合物は、選択的に、GlyT2トランスポーターよりGlyT1トランスポーターを阻害しうる。本発明のいくつかの化合物は、混合型GlyT−1/GlyT−2活性を有しうる。
かかる化合物は、ある種の神経学的および神経精神病学的障害の治療に適当であろう。本明細書に用いられるように、「治療」および「治療すること」なる語は、確立された症状の緩和および/または治療および予防をいう。
GlyT1トランスポーターに対する本発明の化合物のアフィニティーは、下記のアッセイによって決定されうる:
1)グリシン(1型)トランスポーターを発現しているHEK293細胞を5%CO中37℃にて、細胞培地[2mMのL−グルタミン、0.8mg/mLのG418および10%熱不活化ウシ胎仔血清を含有するDMEM/NUT mix F12]中で成長させた。T175フラスコ中、70−80%集密度になるまで成長させた細胞を採取し、アッセイバッファー[140mMのNaCl、5.4mMのKCl、1.8mMのCaCl、0.8mMのMgSO、20mMのHEPES、5mMのグルコースおよび5mMのアラニン、pH7.4]中に4x10細胞/mLで再懸濁した。化合物を、各化合物を有する2.5mMの最大濃度からDMSOで2.5倍に連続希釈し、11のデータ点の用量−反応を得た。各濃度の100nLの化合物を、アッセイプレートに加えた。等容量のLeadseeker(登録商標)WGA SPAビーズ(アッセイバッファー中で懸濁された12.5mg/ml)を細胞懸濁液に加え、5μLの細胞/ビーズ懸濁液を、100nLの試験化合物を含有する384ウェル白色ソリッドボトムプレートの各ウェルに移した(1,000細胞/ウェル)。基質(5μL)を各ウェル[2.5μMグリシンを含有するアッセイバッファー中の[H]−グリシンストックの1:100希釈液)。最終DMSO濃度は、1v/v%であった。データを、Perkin Elmer Viewluxを用いて収集した。pIC50値を、ActivityBaseを用いて決定した。
2)グリシン(1型)トランスポーターを発現しているHEK293細胞を5%CO中37℃にて、細胞培地[2mMのL−グルタミン、0.8mg/mLのG418および10%熱不活化ウシ胎仔血清を含有するDMEM/NUT mix F12]中で成長させた。T175フラスコ中、70−80%集密度になるまで成長させた細胞を採取し、凍結させた。アッセイについて、細胞を解凍し、アッセイバッファー[140mMのNaCl、5.4mMのKCl、1.8mMのCaCl、0.8mMのMgSO、20mMのHEPES、5mMのグルコースおよび5mMのアラニン、pH7.4]中に1.32x10細胞/mlで再懸濁した。化合物を、各化合物を有する2.5mMの最大濃度からDMSOで4倍に連続希釈し、11のデータ点の用量−反応を得た。各濃度の100nLの化合物を、アッセイプレートに加えた。等容量のLeadseeker(登録商標)WGA SPAビーズ(アッセイバッファー中で懸濁された12.5mg/ml)を細胞懸濁液(1.32x10)に加え、5uLの細胞/ビーズ懸濁液を、100nLの試験化合物を含有するLV384ウェル白色ソリッドボトムプレートの各ウェルに移した(3300細胞/ウェル)。基質(5uL)を各ウェル[2.5uMグリシンを含有するアッセイバッファー中の[3H]−グリシンの1:100希釈液]に加えた。最終DMSO濃度は、1v/v%であった。データを、Perkin Elmer Viewluxを用いて収集した。pIC50値をActivity Baseを用いて決定した。
化合物が5.0以上のpIC50値を有するならば、化合物は、GlyT1トランスポーターで活性を有しうる。下記の実施例化合物1−59は、6.0以上のGlyT1トランスポーターに対するpIC50値を有することが見出された。本発明のいくつかの化合物は、7.0以上のGlyT1トランスポーターに対するpIC50値を有することが見出された。
したがって、本発明の一の態様において、医薬として用いるための、前述の式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。本発明のさらなる態様において、GlyT1によって媒介される障害の治療に用いるための、前述の式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。
医薬として本発明の化合物を用いるために、正常に標準的薬務にしたがって医薬組成物中に処方されるであろう。本発明はまた、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物、および担体、希釈剤または賦形剤を含む、医薬組成物を提供する。
さらなる態様において、本発明は、医薬組成物の調製方法であって、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および担体、希釈剤または賦形剤を混合することを含む方法を提供する。
本明細書に用いられるように、「GlyT1によって媒介される障害」なる語は、GlyT1トランスポーターの活性を変化させる医薬の投与によって治療されてもよい障害をいう。前述するように、GlyT1トランスポーターの作用は、NMDA受容体周辺のグリシンの局所濃度に影響を及ぼす。ある量のグリシンが、NMDA受容体の効率的機能に必要であるので、局所濃度に対する変化は、NMDA介在性神経伝達に影響を及ぼしうる。前述するように、NMDA介在性神経伝達における変化は、認知症、うつ病および精神病、例えば、統合失調症、ならびに学習および記憶障害、例えば、注意力欠陥障害および自閉症などのある種の精神神経疾患に関与している。したがって、GlyT1トランスポーター活性の変化は、かかる障害に影響を及ぼすことが期待される。
本発明の文脈内で、本明細書中で用いられる語は、アメリカ精神病医学会(the American Psychiatric Association)によって出版された精神障害の診断および統計学的マニュアル(the Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)第4版(DSM−IV)および/または国際疾患分類(the International Classification of Diseases)第10版(ICD−10)において分類される。本明細書中に挙げられた障害の種々のサブタイプは、本発明の一部として意図される。以下に列挙した疾患の後ろの括弧内の数字は、DSM−IVにおける分類コードを示す。
特に、式(I)の化合物は、妄想型(295.30)、解体型(295.10)、緊張型(295.20)、未分化型(Undifferentiated Type)(295.90)および残遺型(295.60)サブタイプを含む統合失調症;統合失調症様障害(295.40);双極型および抑うつ型サブタイプを含む統合失調性感情障害(295.70);恋愛(Erotomanic)型、誇大(Gradiose)型、嫉妬(Jealous)型、迫害(Persecutory)型、身体(Somatic)型、混合(Mixed)型および不特定(Unspecified)型サブタイプを含む妄想障害(297.1);短期精神障害(298.8);共通の精神障害(297.3);妄想および幻覚を伴うサブタイプを含む一般的健康状態に起因する精神障害;妄想(293.81)および幻覚(293.82)を伴うサブタイプを含む物質誘導性精神障害;ならびに特定不能の精神障害(298.9)の治療に有用である。
式(I)の化合物はまた、大うつ病エピソード、躁病エピソード、混合エピソードおよび軽躁エピソードを含む気分障害;大うつ病性障害、気分変調性障害(300.4)、特定不能の抑うつ障害(311)を含む抑うつ障害;I型双極性障害、II型双極性障害(軽躁エピソードを伴う再発性大うつ病エピソード)(296.89)、気分循環性障害(301.13)および特定不能の双極性障害(296.80)を含む双極性障害;うつ病性特徴、大うつ病様エピソード、躁病性特徴および混合性特徴を伴うサブタイプを含む一般的健康状態に起因する気分障害(293.83)を含む他の気分障害、物質誘導性気分障害(うつ病性特徴、躁病性特徴および混合性特徴を伴うサブタイプを含む)および特定不能の気分障害(296.90)の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、パニック発作、広場恐怖症、パニック障害、パニック障害の既往歴のない広場恐怖症(300.22)、動物型、自然環境型、血液注入傷害(Blood−Injection−Injury)型、状況型および他の型のサブタイプを含む特定恐症(300.29)、社会恐怖症(300.23)、強迫障害(300.3)、外傷後ストレス障害(309.81)、急性ストレス障害(308.3)、全般性不安障害(300.02)、一般的健康状態に起因する不安障害(293.84)、物質誘導性不安障害、および特定不能の不安障害(300.00)を含む不安障害の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、物質依存および物質濫用などの物質使用障害;物質中毒、物質離脱、物質誘導性せん妄、物質誘導性持続性認知症、物質誘導性持続性健忘障害、物質誘導性精神障害、物質誘導性気分障害、物質誘導性不安障害、物質誘導性性的機能不全、物質誘導性睡眠障害および幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)などの物質誘導性障害;アルコール依存(303.90)、アルコール濫用(305.00)、アルコール中毒(303.00)、アルコール離脱(291.81)、アルコール中毒せん妄、アルコール離脱せん妄、アルコール誘導性持続性認知症、アルコール誘導性持続性健忘障害、アルコール誘導性精神障害、アルコール誘導性気分障害、アルコール誘導性不安障害、アルコール誘導性性的機能不全、アルコール誘導性睡眠障害および特定不能のアルコール関連障害(291.9)などのアルコール関連障害;アンフェタミン依存(304.40)、アンフェタミン濫用(305.70)、アンフェタミン中毒(292.89)、アンフェタミン離脱(292.0)、アンフェタミン中毒せん妄、アンフェタミン誘導性精神障害、アンフェタミン誘導性気分障害、アンフェタミン誘導性不安障害、アンフェタミン誘導性性的機能不全、アンフェタミン誘導性睡眠障害および特定不能のアンフェタミン関連障害(292.9)などのアンフェタミン(またはアンフェタミン様)関連障害;カフェイン中毒(305.90)、カフェイン誘導性不安障害、カフェイン誘導性睡眠障害および特定不能のカフェイン関連障害(292.9)などのカフェイン関連障害;大麻依存(304.30)、大麻濫用(305.20)、大麻中毒(292.89)、大麻中毒せん妄、大麻誘導性精神障害、大麻誘導性不安障害および特定不能の大麻関連障害(292.9)などの大麻関連障害;コカイン依存(304.20)、コカイン濫用(305.60)、コカイン中毒(292.89)、コカイン離脱(292.0)、コカイン中毒せん妄、コカイン誘導性精神障害、コカイン誘導性気分障害、コカイン誘導性不安障害、コカイン誘導性性的機能不全、コカイン誘導性睡眠障害および特定不能のコカイン関連障害(292.9)などのコカイン関連障害;幻覚剤依存(304.50)、幻覚剤濫用(305.30)、幻覚剤中毒(292.89)、幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)(292.89)、幻覚剤中毒せん妄、幻覚剤誘導性精神障害、幻覚剤誘導性気分障害、幻覚剤誘導性不安障害および特定不能の幻覚剤関連障害(292.9)などの幻覚剤関連障害;吸入剤依存(304.60)、吸入剤濫用(305.90)、吸入剤中毒(292.89)、吸入剤中毒せん妄、吸入剤誘導性持続性認知症、吸入剤誘導性精神障害、吸入剤誘導性気分障害、吸入剤誘導性不安障害および特定不能の吸入剤関連障害(292.9)などの吸入剤関連障害;ニコチン依存(305.1)、ニコチン離脱(292.0)および特定不能のニコチン関連障害(292.9)などのニコチン関連障害;オピオイド依存(304.00)、オピオイド濫用(305.50)、オピオイド中毒(292.89)、オピオイド離脱(292.0)、オピオイド中毒せん妄、オピオイド誘導性精神障害、オピオイド誘導性気分障害、オピオイド誘導性性的機能不全、オピオイド誘導性睡眠障害および特定不能のオピオイド関連障害(292.9)などのオピオイド関連障害;フェンシクリジン依存(304.60)、フェンシクリジン濫用(305.90)、フェンシクリジン中毒(292.89)、フェンシクリジン中毒せん妄、フェンシクリジン誘導性精神障害、フェンシクリジン誘導性気分障害、フェンシクリジン誘導性不安障害および特定不能のフェンシクリジン関連障害(292.9)などのフェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害;鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤依存(304.10)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤濫用(305.40)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤中毒(292.89)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤離脱(292.0)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤中毒せん妄、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤離脱せん妄、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤持続性認知症、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤持続性健忘障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性精神障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性気分障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性不安障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性性的機能不全、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性睡眠障害および特定不能の鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤関連障害(292.9)などの鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤関連障害;多物質依存(304.80)などの多物質関連障害;およびアナボリックステロイド、硝酸塩吸入剤および亜酸化窒素などの他の(または未知の)物質関連障害を含む物質関連障害の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、睡眠異常(Dyssomnias)などの原発性睡眠障害、例えば、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47);睡眠時異常行動などの原発性睡眠障害、例えば、悪夢障害(307.47)、睡眠恐怖障害(307.46)、夢中歩行障害(307.46)および特定不能の睡眠時異常行動(307.47);別の精神障害に関連した睡眠障害、例えば、別の精神障害に関連した不眠症(307.42)および別の精神障害に関連した過眠症(307.44);一般的健康状態に起因する睡眠障害;および不眠型、過眠型、睡眠時異常行動型および混合型サブタイプを含む物質誘導性睡眠障害を含む睡眠障害の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、摂食障害、例えば、神経性無食欲症(307.1)(制限型および過食/瀉下型サブタイプを含む);神経性食欲昂進症(307.51)(瀉下型および非瀉下型サブタイプを含む);肥満;強迫性摂食障害;および特定不能の摂食障害(307.50)の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、自閉障害(299.00);混合型の注意欠陥/多動性障害(314.01)、主に不注意型の注意欠陥/多動性障害(314.00)、多動−衝動型の注意欠陥/多動性障害(314.01)および特定不能の注意欠陥/多動性障害(314.9)サブタイプを含む注意欠陥/多動性障害;多動障害;破壊的行動障害、例えば、幼児期発症型(321.81)、青年期発症型(312.82)および不特定発症型(312.89)サブタイプを含む行為障害、反抗的行動障害(313.81)および特定不能の破壊的行動障害;およびトゥーレット障害(307.23)などのチック障害の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、妄想性人格障害(301.0)、統合失調症的人格障害(301.20)、統合失調症型人格障害(301,22)、非社会性人格障害(301.7)、境界性人格障害(301,83)、演技性人格障害(301.50)、自己愛性人格障害(301,81)、回避性人格障害(301.82)、依存性人格障害(301.6)、強迫性人格障害(301.4)および特定不能の人格障害(301.9)サブタイプを含む人格障害の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、認識機能障害の治療に有用でありうる。本発明の文脈内で、認識機能障害なる語には、例えば、注意、順応、学習障害、記憶を含む認識機能の障害(すなわち、記憶障害、健忘症、健忘障害、一過性全健忘症症候群および加齢による記憶障害)および言語機能の障害;卒中、アルツハイマー病、ハンチントン病、ピック病、エイズ関連認知症または多重梗塞性認知症、アルコール性認知症、甲状腺機能低下関連認知症、ならびに小脳萎縮症および筋萎縮性側索硬化症などの他の変性障害に関連する認知症などの他の認知症状態の結果としての認識機能障害;せん妄または鬱のような認識力低下を引き起こしうる他の急性または亜急性状態(偽認知症状態)、外傷、頭部外傷、加齢に関連する認識低下、卒中、神経変性、薬物誘導性状態、神経毒性剤の結果としての認識機能障害、軽度認識機能障害、加齢による認識機能障害、自閉症に関連する認識機能障害、ダウン症候群、精神病に関連する認識低下、および電気ショック療法後の認識機能障害;およびパーキンソン病、神経遮断薬誘導性パーキンソンニズムおよび遅発性ジスキネジーなどの運動障害の治療が含まれる。
本発明の化合物はまた、統合失調症、双極性障害、うつ病、他の精神障害および認識機能障害に付随する精神病状態などの他の疾患に関連するかまたはその結果として認識機能障害の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、性的欲求障害、例えば、性的欲求低下障害(302.71)および性的嫌悪障害(302.79);性的刺激障害、例えば、女性性的刺激障害(302.72)および男性勃起障害(302.72);オルガスム障害、例えば、女性オルガスム障害(302.73)、男性オルガスム障害(302.74)および早漏(302.75);性的疼痛障害、例えば、性交疼痛症(302.76)および膣痙(306.51);特定不能の性的機能不全(302.70);性的倒錯、例えば、露出症(302.4)、フェティシズム(302.81)、摩擦症(302.89)、ペドフィリア(302.2)、性的マゾヒズム(302.83)、性的サディズム(302.84)、服装倒錯性フェティシズム(302.3)、窃視症(302.82)および特定不能の性的倒錯(302.9);性的自己同一性障害、例えば、子供の性的自己同一性障害(302.6)および青年または成人における性的自己同一性障害(302.85);および特定不能の性的障害(302.9)を含む性的機能不全の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物はまた、抗けいれん薬として有用でありうる。したがって、式(I)の化合物は、哺乳動物におけるけいれん、特にヒトにおけるてんかんの治療に有用である。「てんかん」は、以下の発作:単純部分発作、複雑部分発作、欠神発作を含む続発性全身発作、ミオクローヌス発作、間代発作、強直発作、強直間代発作および無緊張発作を含むことが意図される。本発明はまた、けいれんの治療方法であって、前述の式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の有効量をそれを必要とする哺乳動物に投与することを含む方法を提供する。てんかんの治療は、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の非毒性抗けいれん性有効量の投与によって行われうる。
式(I)の化合物はまた、神経因性疼痛、例えば、糖尿病性神経障害、坐骨神経痛、非特異的腰痛、多発性硬化症による疼痛、線維筋痛、HIV関連神経障害、ヘルペス後神経痛および三叉神経痛などの神経痛ならびに身体外傷、切断術、癌、毒素または慢性炎症性疾患がもたらす疼痛の治療に有用でありうる。
他の障害には、良性健忘症、幼児期学習障害および閉鎖性頭部外傷、パーキンソン病、運動異常障害、認識機能障害、嘔吐、運動障害、記憶喪失、概日リズム障害、攻撃性および眩暈が含まれる。
本発明の別の態様において、GlyT1によって媒介される障害に罹患しているかまたは罹患しやすい、ヒトを含む、哺乳動物の治療方法であって、前述の式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の有効量を投与することを含む方法が提供される。
本発明の別の態様において、GlyT1によって媒介される障害の治療のための医薬の調製における前述の式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の使用が提供される。
一の実施態様において、前述の使用または方法によって治療されるGlyT1によって媒介される障害は、精神病(統合失調症を含む)、認知症または注意力欠陥障害である。一の実施態様において、障害は統合失調症である。
本明細書に用いられるように、「有効量」なる語は、例えば、研究者または臨床医によって探求されている、組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を誘発するであろう薬剤または医薬品の量を意味する。
式(I)の化合物ならびにその塩および溶媒和物はまた、定型および非定型抗精神病薬などの、他の活性成分との組み合わせに適当であり、精神異常の治療の改善を提供しうる。
したがって、本発明はまた、
i)本発明の化合物および抗精神病薬を含む組み合わせ生成物;
ii)i)記載の組み合わせ生成物および少なくとも1種の担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物;
iii)哺乳動物におけるグルタミン酸受容体機能の低下または不均衡によって引き起こされる疾患または病態を治療するのに用いるための上記i)記載の組み合わせ生成物の使用;
iv)哺乳動物のグルタミン酸受容体機能の低下または不均衡によって引き起こされる疾患または病態を治療するのに用いるための上記i)記載の組み合わせ生成物;
v)本発明の化合物を含む第1の剤形および同時治療投与のための抗精神病薬を各々含む1種または複数のさらなる剤形を含む精神病性障害の治療に用いるためのキット・オブ・パーツ(kit−of−parts);
vi)医薬として用いるための上記i)記載の組み合わせ生成物;
vii)哺乳動物のグルタミン酸受容体機能の低下または不均衡によって引き起こされる疾患または病態の治療方法であって、上記i)記載の組み合わせ生成物の有効量を投与することを含む方法を提供する。
本発明の組み合わせ療法は、併用投与されうる。併用投与によれば、個々の医薬組成物またはデバイスの形態における各成分の同一または重複投与を意味する。2種または複数の治療薬の治療的投与の該投与計画は、一般に、補助治療的投与として当業者および本明細書によって言及される;アドオン(add−on)治療的投与としても知られている。患者が、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および少なくとも1種の抗精神病薬を個々の投与を受けるが、同一または重複の治療的投与を受ける、あらゆる治療計画は、本発明の範囲内にある。本明細書に記載の補助治療的投与の一の実施態様において、患者は、典型的には、一定期間に1種または複数の成分の治療的投与で安定にし、次いで、別の成分の投与を受ける。本発明の範囲内では、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、少なくとも1種の抗精神病薬の投与を受けている患者に対する併用治療的処置として投与されうるが、本発明の範囲はまた、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の投与を受けている患者に対する少なくとも1種の抗精神病薬の補助治療的投与を含む。
本発明の併用療法はまた、同時に投与してもよい。同時投与によれば、同時に投与される、両方の成分を含むかまたは含有する単一の医薬組成物またはデバイスの形態において、あるいは各々が成分の1つを含む別々の組成物またはデバイスとして、個々の成分を一緒に投与する投与計画を意味する。同時組み合わせのための別々の個々の成分のかかる組み合わせは、キット・オブ・パーツの形態で提供されてもよい。
したがって、さらなる態様において、本発明は、少なくとも1種の抗精神病薬の治療的投与を受けている患者に対し式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の補助治療的投与による精神障害の治療方法を提供する。さらなる態様において、本発明は、少なくとも1種の抗精神病薬の治療的投与を受けている患者における精神障害の治療のための補助治療的投与のための医薬の製造における、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。本発明は、さらに、少なくとも1種の抗精神病薬の治療的投与を受けている患者における精神障害の治療のための補助治療的投与のために有用な式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を提供する。
さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の治療的投与を受けている患者に対して少なくとも1種の抗精神病薬の補助治療的投与による精神障害の治療方法を提供する。さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の治療的投与を受けている患者における精神障害の治療のための補助治療的投与のための医薬の製造における、少なくとも1種の抗精神病薬の使用を提供する。本発明は、さらに、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の治療的投与を受けている患者における精神障害の治療のための補助治療的投与のための少なくとも1種の抗精神病薬を提供する。
さらなる態様において、本発明は、少なくとも1種の抗精神病薬と組み合わせて式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の同時治療的投与による精神障害の治療方法を提供する。本発明は、さらに、精神障害の治療における同時治療的投与のための医薬の製造における、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および少なくとも1種の抗精神病薬の組み合わせの使用を提供する。本発明は、さらに、精神障害の治療における少なくとも1種の抗精神病薬との同時治療的投与のための医薬の製造における、式(I)の化合物またはその塩の使用を提供する。本発明は、さらに、精神障害の治療における少なくとも1種の抗精神病薬との同時治療的投与に有用な式(I)の化合物またはその塩を提供する。本発明は、さらに、精神障害の治療における式(I)の化合物またはその塩との同時治療的投与のための医薬の製造における、少なくとも1種の抗精神病薬の使用を提供する。
さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および少なくとも1種の気分安定剤または抗躁剤を含む医薬組成物の同時治療的投与による精神障害の治療方法、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および少なくとも1種の気分安定剤または抗躁剤を含む医薬組成物、精神障害の治療のための医薬の製造における式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および少なくとも1つの気分安定剤または抗躁剤を含む医薬組成物の使用、ならびに精神障害の治療において有用な式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および少なくとも1種の気分安定剤または抗躁剤を含む医薬組成物を提供する。
本発明に有用な抗精神病薬の例として、限定するものではないが、ハロペリドール、ピモジド、およびドロペリドールなどのブチロフェノン類;クロルプロマジン、チオリダジン、メソリダジン、トリフルオペラジン、ペルフェナジン、フルフェナジン、チフルプロマジン(thiflupromazine)、プロクロルペラジン、およびアセトフェナジンなどのフェノチアジン類;チオチキセンおよびクロルプロチキセンなどのチオキサンテン類;チエノベンゾジアゼピン類;ベンズイソキサゾール類;ジベンゾチアゼピン類;イミダゾリジノン類;ベンズイソチアゾリルピペラジン類;ラモトリジンなどのトリアジン類;モリンドンなどのジヒドロインドロン類;アリピプラゾール;および抗精神病活性を有するその誘導体が挙げられる。
選択される抗精神病薬の商標名および供給元の例は以下のとおりである:
クロザピン(商標名CLOZARIL(登録商標)で、Mylan,ZenithGoldline,UDL,Novartisから入手可能);オランザピン(商標名ZYPREX(登録商標)で、Lillyから入手可能);ジプラシドン(商標名GEODON(登録商標)で、Pfizerから入手可能);リスペリドン(商標名RISPERDAL(登録商標)で、Janssenから入手可能);フマル酸クエチアピン(商標名SEROQUEL(登録商標)で、AstraZenecaから入手可能);ハロペリドール(商標名HALDOL(登録商標)で、Ortho−McNeilから入手可能);クロルプロマジン(商標名THORAZINE(登録商標)で、SmithKline Beecham(GSK)から入手可能);フルフェナジン(商標名PROLIXIN(登録商標)で、Apothecon,Copley,Schering,Teva,およびAmerican Pharmaceutical Partners,Pasadenaから入手可能);チオチキセン(商標名NAVANE(登録商標)で、Pfizerから入手可能);トリフルオペラジン(10−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−2−(トリフルオロメチル)フェノチアジン二塩酸塩、商標名STELAZINE(登録商標)で、Smith Klein Beckmanから入手可能);ペルフェナジン(商標名TRILAFON(登録商標)で、Scheringから入手可能);チオリダジン(商標名MELLARIL(登録商標)で、Novartis,Roxane,HiTech,Teva,およびAlpharmaから入手可能);モリンドン(商標名MOBAN(登録商標)で、Endoから入手可能);およびロキサピン(商標名LOXITANE(登録商標)で、Watsonから入手可能)。さらに、ベンペリドール(Glianimon(登録商標))、ペラジン(Taxilan(登録商標))またはメルペロン(Eunerpan(登録商標))を用いてもよい。他の抗精神病薬には、プロマジン(商標名SPARINE(登録商標)で入手可能)、トリフルロプロマジン(商標名VESPRIN(登録商標)で入手可能)、クロルプロチキセン(商標名TARACTAN(登録商標)で入手可能)、ドロペリドール(商標名INAPSINE(登録商標)で入手可能)、アセトフェナジン(商標名TINDAL(登録商標)で入手可能)、プロクロルペラジン(商標名COMPAZINE(登録商標)で入手可能)、メトトリメプラジン(商標名NOZINAN(登録商標)で入手可能)、ピポチアジン(商標名PIPOTRIL(登録商標)で入手可能)、ジプラシドン、およびホペリドンが含まれる。
有利には、本発明に記載の化合物が、1種または複数の他の治療薬、例えば、5HT3アンタゴニスト、セロトニンアゴニスト、NK−1アンタゴニスト、選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)、ノルアドレナリン再取込阻害薬(SNRI)、三環系抗うつ薬、ドーパミン作動性抗うつ薬、H3アンタゴニスト、5HT1Aアンタゴニスト、5HT1Bアンタゴニスト、5HT1Dアンタゴニスト、D1アゴニスト、M1アゴニストおよび/または抗けいれん薬、ならびに認識強化薬などの抗うつ薬と併用して用いられうることは、当業者に明らかであろう。
本発明の化合物と組み合わせて用いてもよい適当な5HT3アンタゴニストには、例えば、オンダンセトロン、グラニセトロン、メトクロプラミドが含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて用いてもよい適当なセロトニンアゴニストには、スマトリプタン、ラウオルシン、ヨヒンビン、メトクロプラミドが含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて用いてもよい適当なSSRIには、フルオキセチン、シタロプラム、フェモキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、インダルピン、セルトラリン、ジメルジンが含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて用いてもよい適当なSNRIには、ベンラファキシンおよびレボキセチンが含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて用いてもよい適当な三環系抗うつ薬には、イミプラミン、アミトリプチリン、クロミプラミンおよびノルトリプチリンが含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて用いてもよい適当なドーパミン作動性抗うつ薬には、ブプロピオンおよびアミネプチンが含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて用いてもよい適当な抗けいれん薬には、例えば、ジバルプロエクス、カルバマゼピンおよびジアゼパムが含まれる。
本発明の医薬組成物は、通常、経口、舌下、バッカル、非経口(例えば、皮下、筋内または静脈内)、直腸、局所および鼻腔内投与ならびに吸入または吹き込みによる投与(口または鼻のいずれかを介する)に適当な形態に適している。特定の患者にとって最も適当な手段は、治療されている病態の特性および重篤度ならびに活性化合物の特性に依存するであろう。一の実施態様において、経口投与が提供される。
経口投与に適当な処方は、各々が所定量の活性化合物を含有する個々の単位、例えば、錠剤、カプセル、カシェまたはロゼンジとして;粉末または顆粒として;水性または非水性液体中溶液または懸濁液として;あるいは水中油型または油中水型エマルジョンとして提供されうる。
舌下またはバッカル投与に適当な処方には、活性化合物、および典型的には、風味付けした基剤、例えば、砂糖およびアラビアゴムまたはトラガカントゴムを含むロゼンジ、ならびに不活性基剤、例えば、ゼラチンおよびグリセリンまたはシュークロースおよびアラビアゴム中に活性化合物を含むトローチが含まれる。
非経口投与に適当な処方は、典型的には、所定濃度の活性化合物を含有する滅菌水性溶液を含み;該溶液は、対象であるレシピエントの血液と等張でありうる。かかる溶液は、静脈内投与されるかあるいは皮下または筋内注射によって投与されてもよい。
直腸投与に適当な処方は、活性成分および坐剤基剤、例えば、ココアバターを形成する1種または複数の固形担体含む単位投与量の坐剤として提供されうる。
局所または鼻腔内用途に適当な処方には、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ゲル、スプレー、エーロゾルおよび油が含まれる。かかる処方に適当な担体には、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、およびその組み合わせが含まれる。
本発明の処方は、いずれかの適当な方法によって、典型的には、活性化合物を液体または微粉固形担体あるいはその両方と、必要な割合で一様によく混合し、次いで、必要に応じ、得られた混合物を所望の形状に成形することによって調製されうる。
例えば、錠剤は、活性成分の粉末または顆粒および1種または複数の任意の成分、例えば、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤または表面活性分散剤を含むよく混ざった混合物を圧縮することによって、または粉末状の活性成分および不活性液体希釈剤のよく混ざった混合物を成形することによって調製されうる。
非経口投与用の水性溶液は、典型的には、活性化合物を十分な水で溶解して、所望の濃度を得、次いで、得られた溶液を滅菌および等張にすることによって調製される。
正確な投与量が、患者の年齢および状態ならびに投与頻度および経路に依存し、かかりつけ医の最終的な判断によるものであることは明らかであろう。該化合物は、単回投与または分割投与量で投与されてもよく、1回または複数回、例えば、1日に1〜4回投与されてもよい。
統合失調症を含む、GlyT1阻害薬によって媒介される神経学的および精神神経学的障害の治療のための(体重約70kgの)ヒトに対する経口、舌下、非経口、バッカル、直腸、鼻腔内または局所投与の場合、本発明の用いるための活性成分の提示される投与量は、単位投与量当たり活性成分が約1〜約1000mg、例えば、約5〜約500mg、または約10〜約100mgであり、例えば、1日に1〜4回投与されうる。
本発明は、以下の非限定的な実施例によってさらに説明される。
略語:
s.g. 比重
THF テトラヒドロフラン
DCM ジクロロメタン
DMF ジメチルホルムアミド
NMP N−メチルピロリジノン
iPrOH イソプロピルアルコール
HATU O−(7−アザベンゾチアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’
−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩
分析的LC/MSクロマトグラフィー条件:
方法A
カラム: Waters Atlantis 50mmx4.6mm、粒径3um
移動相: A:0.05%ギ酸+水
B:アセトニトリル+0.05%ギ酸
勾配: 5分の実行時間:4分かけて3%B〜97%B
流速: 3ml/分
UV波長域: 220−330nm
温度: 30℃
方法B
カラム: Waters Acquity 50mmx2.1mm、粒径1.7um
移動相: A:水+0.05%ギ酸
B:アセトニトリル+0.05%ギ酸
勾配: 2分の実行時間:1.3分かけて3%B〜97%B
流速: 1ml/分
UV波長域: 220−330nm
温度: 30℃
分取HPLC条件:
分取HPLCは、物質が、Supelcosil ABZ+Plus 5umカラム(10cmx21.2mm)上の高速液体クロマトグラフィーに付して精製され;溶出溶媒が、水(0.1%TFAを含有)(A)およびアセトニトリル(0.1%TFAを含有)(B)であって;8mL/分の流速の30−85%Bの勾配溶出での10分の実行時間および254nmのUV検出である方法をいう。
MDAP(マスディレクティッド自動精製)は、HPLCによる精製をいい、ここで、フラクション回収は、目的化合物についてのプログラム化質量イオンの検出によって引き起こされる。
マスディレクティッド自動精製システムクロマトグラフィー条件:
方法1
カラム: Waters Atlantis 19mmx100mmまたは30
mmx100mm、粒径5um
移動相: A:0.1%ギ酸+水
B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
勾配: 分析的実行時間による10分勾配を有する13.5分の実行時間
流速: 20または40ml/分
方法2
UVによる検出であって、フラクション回収は、目的化合物についてのプログラム化質量イオンの観察によって引き起こされる。用いられるソフトウェアは、Micromass Masslynx バージョン4.0である。用いられるカラムは、典型的には、寸法が内径20mmx長さ100mmのLCABZ++カラムである。固定相粒径は、5umである;溶出溶媒は、水+0.1%ギ酸(溶媒A)およびアセトニトリル:水 95:5+0.05%ギ酸(溶媒B)である。目的化合物の分析的実行時間によって用いられる5種類の方法がある。各々、15分の実行時間を有し、10分の勾配、次いで、5分のカラム洗浄および再平衡工程を含む;MDP 1.5−2.2=0−30%;MDP 2.0−2.8=5−30%;MDP 2.5−3.0=15−55%B;MDP 2.8−4.0=30−80%B;MDP 3.8−5.5=50−90%B;流速20mL/分。
一般に、精製がMDAPの使用に関する場合、特に明記しない限り、方法1を用いる。
反応が、先の、より完全に記載される反応と同様の方法で行われているように記載される場合、用いられる一般的反応条件は本質的に同一であった。用いられる処理条件は、当該分野にて標準的なタイプであるが、一の反応から別のものに適合されていてもよい。その後の製法において、番号で記載例または実施例の生成物についての関連が典型的には提供される。このことは、用いられる出発物質を同定するために技術のある化学者に対してほとんど支援しない。出発物質は、必ずしも言及される群から調製されていなくてもよい。特に明記しない限り、全反応は、アルゴン下で実施されたかまたはアルゴン下で実施されうる。
記載例および実施例
記載例1:アミノ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル 塩酸塩
Figure 2009530246
塩化チオニル(5ml;68.9mmol;1.5当量)を、アルゴン下、45分かけて氷浴で冷却されたメタノール(100ml)に滴下した。4−トリフルオロメチルフェニルグリシン(10g;45.6mmol)を加え、混合物を40℃で40時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を減圧下で蒸発させた。得られた固体をメタノール(200ml)で溶解し、減圧下で蒸発させた。ジエチルエーテル(250ml)を加え、生成物を濾過し、乾燥し、塩酸塩として標記化合物を得た(12g;98%)。H NMR(d−DMSO) δ:3.74(3H,s),5.52(1H,s),7.74(2H,d,J=8Hz),7.89(2H,d,J=8Hz),9.00(3H,br s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値234(MH)。C1010NO 理論値233。保持時間1.55分。
記載例2:2−アミノ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2009530246
アミノ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル 塩酸塩D1(12g;44.5mmol)を、0.88アンモニア(220ml;約3.3mol)で溶解した。室温で一晩攪拌した後、反応混合物を、DCM(150mlx5)で抽出し、抽出液をNaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させ、標記化合物を得た(8.92g;92%)。H NMR(CDCl) δ:1.87(2H,br s),4.62(1H,s),5.48(1H,br s),7.00(1H,br s),7.57(2H,d,J=8Hz),7.63(2H,d,J=8Hz)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値219(MH)。CO 理論値218。保持時間1.13分。
記載例3:3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン
Figure 2009530246
2−アミノ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミドD2(8.92g;40.9mmol)に、アルゴン下、メタノール(350ml)中でシクロヘキサノン(4.24ml;40.9mmol)およびH−Yゼオライト(8.92g)を加え、混合物を一晩還流した。室温に冷却し、氷浴で冷却した後、反応混合物を濾過した。固体をメタノールで洗浄し、濾液を減圧下で蒸発させ、標記化合物を得た(10.59g;86%)。H NMR(CDCl) δ:1.35−1.60(4H,m),1.62−1.80(6H,m),2.31(1H,br s),4.79(1H,br s),6.41(1H,br s),7.62(2H,d,J=8Hz),7.70(2H,d,J=8Hz)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値299(MH)。C1517O 理論値298。保持時間2.57分。
記載例4:3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
N−ブロモスクシンイミド(6.32g;35.5mmol;1当量)を、DCM(200ml)中3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンD3(10.59g;35.5mmol)に加え、反応物を、アルゴン下、室温で一晩攪拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム(150ml)を加え、混合物を攪拌し、次いで、有機層を分離し、水層をDCMで抽出した。合したDCM抽出液をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、標記生成物を得た(5g)。濾過したNaSOをメタノール−DCMで数回さらに洗浄し、さらなる標記生成物を得、総量10.69gを得た。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値297(MH)。C1515O 理論値296。保持時間3.14分。
記載例5:{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}酢酸エチル
Figure 2009530246
水素化ナトリウム(0.24gの油中60%分散液;5.95mmol)を、アルゴン雰囲気下、室温で3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オンD4(1.6g;5.41mmol)の無水DMF(30ml)中攪拌溶液に15分かけて滴下した。完全に添加すると、溶液をさらに15分間攪拌し、ブロモ酢酸エチル(0.99g;0.66ml;5.95mmol)を1分かけて一定の流れとして加え、混合物をさらに18時間攪拌した。過剰の水素化ナトリウムを水を慎重に加えることによって分解し、次いで、得られた混合物を水(1L)に注ぎ、混合物をジエチルエーテル(300mlx4)で抽出した。合した抽出液を、水(500ml)、ブライン(200ml)で洗浄し、次いで、(NaSO)乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、ペンタン中0−50%酢酸エチル勾配で溶出しながら、シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して精製し、淡黄色ろう状固体として標記化合物を得た(1.6g;77%)。H NMR(CDCl) δ:1.20−1.40(4H,m,tを含む,J=7.2Hz),1.44−1.49(1H,m),1.70−2.10(8H,m),4.17(2H,s),4.23(2H,q,J=7.2Hz),7.71(2H,d,J=8Hz),8.61(2H,d,J=8Hz)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値383(MH)。C1921 理論値382。保持時間3.76分。
記載例6:{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}酢酸
Figure 2009530246
2N水酸化ナトリウム(3.18ml;6.37mmol、1.2当量)を、メタノール(70ml)および水(30ml)中{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}酢酸エチルD5(2.03g;5.31mmol)に加え、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を真空中で蒸発させ、残渣を水と酢酸エチルの間に分配した。水層を5N HClでpH1に酸性化し、DCM(x3)で抽出した。有機抽出液を、相分離カートリッジに通し、溶媒を真空中で除去し、標記化合物を得た(1.72g;91%)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値355(MH)。C1717 理論値354。保持時間3.12分。
記載例7:塩化{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセチル
Figure 2009530246
DCM(65ml)中{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}酢酸D6(1.4g;3.95mmol)に、塩化オキサリル(0.76ml;8.69mmol;2.2当量)およびDMF(3滴)を加え、反応物を、室温で1時間アルゴン下にて攪拌した。減圧下で蒸発させ、標記化合物を得(1.46g;99%)、さらに精製することなく用いた。H NMR(CDCl) δ:1.20−1.55(3H,m),1.70−2.15(7H,m),4.58(2H,s),7.72(2H,d,J=8Hz),8.58(2H,d,J=8Hz)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS;MeOH) 実測値369(メチルエステルについてのMH)。C1819 理論値368。保持時間3.53分。
記載例8:アミノ{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}酢酸メチル 塩酸塩
Figure 2009530246
アルゴン下、氷冷メタノール(30ml)に、30分かけて塩化チオニル(15.44ml;0.422mol)を慎重に滴下した。アミノ{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}酢酸(5.0g;21.280mmol)を加え、冷却しながら氷を除去し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。次いで、反応物を減圧下で蒸発させた。ジエチルエーテルでトリチュレートし、次いで、濾過し、塩酸塩として標記生成物を得た(5.75g;95%)。H NMR(d−DMSO) δ:3.74(3H,s),5.41(1H,s),7.51(2H,d),7.66(2H,d),9.10(3H,s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値250(MH)。C1010NO 理論値249。保持時間1.52分。
記載例9:2−アミノ−2−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド
Figure 2009530246
塩酸塩としてアミノ{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}酢酸メチルD8(5.75g;20.14mMol)を、0.88アンモニア(75ml;約1.1mol)で溶解し、室温で16時間アルゴン下にて攪拌した。反応混合物をDCMで抽出し、抽出液を(MgSO)乾燥し、減圧下で白色固体に蒸発させ、減圧下で乾燥し、標記化合物を得た(3.70g;79%)。H NMR(d−DMSO) δ:2.22(2H,br s),4.32(1H,s),7.08(1H,br s),7.30(2H,d),7.50(3H,d)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値235(MH)。C 理論値234。保持時間1.20分。
記載例10:3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン
Figure 2009530246
メタノール(200ml)中2−アミノ−2−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミドD9(3.70g;15.81mmol)に、シクロヘキサノン(1.549ml;15.81mmol)およびH−Yゼオライト(6.00g)を加え、混合物を、アルゴン下、24時間還流下で攪拌した。反応物を室温に冷却し、濾過し、固体をメタノールで十分に洗浄した。濾液を蒸発させ、ヘキサンでトリチュレートした後、白色固体として標記生成物を得た(3.88g;50%)。H NMR(d−DMSO) δ:1.22−1.45(2H,m),1.50−1.70(8H,m),3.53(1H,d),4.64(1H,d),7.32(2H,d),7.60(2H,d),8.68(1H,s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値315(MH)。C1517 理論値314。保持時間2.57分。
記載例11:3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンD10(3.880g;12.36mmol)を、DCM(80ml)で溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で16時間N−ブロモスクシンイミド(2.216g;12.36mmol)と攪拌した。次いで、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100ml)を加え、室温で1時間攪拌し続けた。有機層を分離し、(MgSO)乾燥し、減圧で蒸発させ、ヘキサンでトリチュレートした後、黄色固体として標記化合物を得た(3.25g;84%)。H NMR(d−DMSO) δ:1.40−1.85(10H,m),7.50(2H,d),8.47(2H,d),10.30(1H,s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値313(MH)。C1515 理論値312。保持時間3.23分。
記載例12:(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)酢酸エチル
Figure 2009530246
3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オンD11(1.00g;3.205mmol)、ブロモ酢酸エチル(0.354ml;3.205mmol)および炭酸カリウム(1.04g;7.530mmol)のDMF(20ml)中混合物を、アルゴン雰囲気下で急速に攪拌しながら、18時間60℃で加熱した。冷却した後、反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和ブラインで洗浄し、(MgSO)乾燥し、蒸発させた。残渣を、酢酸エチル−ペンタン混合物で溶出しながら、シリカゲル(50g)上のクロマトグラフィーに付して、無色油として標記化合物を得た(0.625g;50%)。H NMR(CDCl) δ:1.24−1.38(4H,m),1.41−1.50(2H,m),1.74−2.11(7H,m),4.18(2H,s),4.27(2H,q),7.30(2H,d),8.57(2H,d)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値399(MH)。C1921 理論値398。保持時間3.77分。
記載例13:(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)酢酸
Figure 2009530246
(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)酢酸エチルD12(0.625g;1.57mmol)の水(30ml)およびメタノール(10ml)中攪拌混合物に、2N水酸化ナトリウム溶液(0.95ml;1.88mmol)を加えた。反応溶液を60℃で16時間加熱し、冷却し、減圧下で蒸発させた。残渣を、水と酢酸エチルの間に分配した。水層を5N HClで酸性化し、DCM中に抽出した。DCM抽出液を、(MgSO)乾燥し、減圧下で蒸発させ、白色固体として標記化合物を得た(0.513g;89%)。H NMR(d−DMSO) δ:1.22−1.42(3H,m),1.70−1.95(5H,m),1.98−2.09(2H,m),4.21(2H,s),7.58(2H,d),8.50(2H,d),12.90(1H,broad s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値371(MH)。C1717 理論値370。保持時間3.22分。
記載例14:塩化(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセチル
Figure 2009530246
(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)酢酸D13(375mg;1.014mmol)のDCM(15ml)中懸濁液に、塩化オキサリル(0.205ml;2.028mmol)を、次いで、攪拌しながらDMF(1滴)を加えた。一晩攪拌した後、反応物を、減圧下で蒸発させ、淡黄色固体として標記生成物を得(396mg;100%)、さらに精製することなく用いた。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS;MeOH):実測値385(メチルエステルについてのMH)。C1819 理論値384。保持時間3.62分。
記載例15:アミノ(3−クロロフェニル)酢酸メチル
Figure 2009530246
メタノール(30ml)で懸濁され、アルゴン下で氷浴温度にて攪拌されたアミノ(3−クロロフェニル)酢酸(5.0g;26.95mmol)に、30分かけて塩化チオニル(30ml)を滴下した。5℃でさらに2時間、そして、室温で16時間攪拌した後、反応溶液を減圧下で蒸発させた。残渣をジエチルエーテルでトリチュレートし、アミノ(3−クロロフェニル)酢酸との約1:1混合物として標記化合物を得た(6.16g)。
記載例16:2−アミノ−2−(3−クロロフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
アミノ(3−クロロフェニル)酢酸メチルD15(6.16g)を濃アンモニア溶液(75ml)で溶解し、室温で16時間攪拌した。反応物をDCM(x2)で抽出し、抽出液を乾燥し、蒸発させ、ヘキサンでトリチュレートし、標記化合物を得た(1.527g;アミノ(3−クロロフェニル)酢酸から31%)。H NMR(d−DMSO) δ:2.22(2H,br s),4.31(1H,s),7.09(1H,br s),7.28−7.39(3H,m),7.48(1H,s),7.51(1H,br s)。
記載例17:3−(3−クロロフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物(1.49g;68%)を、D10の製法と同様の方法にて、H−Yゼオライト(3.5g)とのメタノール(100ml)中で2−アミノ−2−(3−クロロフェニル)アセトアミドD16(1.52g;8.26mmol)およびシクロヘキサノン(0.810g;8.26mmol)から調製した。H NMR(d−DMSO) δ:1.22−1.43(2H,m),1.48−1.70(8H,m),3.58(1H,d),4.60(1H,d),7.29−7.40(2H,m),7.47(1H,d),7.51(1H,s),8.68(1H,s)。
記載例18:3−(3−クロロフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物(1.363g、91%)を、D11に記載のものと同様の製法によってDCM(30ml)中で3−(3−クロロフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンD17(1.49g;5.64mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(1.011g;5.64mmol)から調製した。H NMR(d−DMSO) δ:1.40−1.88(10H,m),7.58(1H,t),7.64(1H,m),8.28(1H,d),8.37(1H,s),10.34(1H,br s)。
記載例19:[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸エチル
Figure 2009530246
標記化合物(0.876g、76%)を、D12に記載のものと同様の製法によってDMF(20ml)中で3−(3−クロロフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オンD18(0.870g、3.32mmol)、炭酸カリウム(1.078g;7.80mmol)、およびブロモ酢酸エチル(0.553g;3.31mmol)から調製した。H NMR(CDCl) δ:1.30(3H,t),1.42−1.50(2H,m),1.73−2.13(8H,m),4.18(2H,s),4.22(2H,q),7.40(1H,t),7.48(1H,m),8.40−8.49(2H,m)。
記載例20:[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸
Figure 2009530246
標記化合物(0.520g、65%)を、D13に記載のものと同様の製法によって、メタノール(10ml)および水(30ml)中で2N水酸化ナトリウム溶液(1.51ml)との反応により[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸エチルD19(0.876g、2.517mmol)から調製した。H NMR(CDCl) δ:1.25−1.39(1H,m),1.41−1.51(2H,br d),1.78−2.11(7H,m),4.21(2H,s),7.40(1H,t),7.48(1H,m),8.38−8.47(2H,m)。
記載例21:塩化[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセチル
Figure 2009530246
標記化合物(0.420g、99%)を、D14に記載のものと同様の製法によってDCM(15ml)中で[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸D20(0.400g、1.25mmol)、塩化オキサリル(0.253ml;2.90mmol)およびDMF(1滴)から調製し、さらに精製することなく用いた。
記載例22:2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
アミノ(4−ブロモフェニル)酢酸メチル 塩酸塩(Bionet Researchから商業的に入手可能)(5.0g;17.822mmol)を、D9に記載のものと同様の製法を用いて、アンモニア溶液(75ml)を用いて標記化合物に合成した(2.69g;66%)。H NMR(d−DMSO) δ:2.20(2H,br s),4.38(1H,s),7.08(1H,br s),7.36(2H,d),7.50(3H,d)。
別の製法
アミノ(4−ブロモフェニル)酢酸メチル 塩酸塩(Bionet Researchから商業的に入手可能)(9.6g)を、D9に記載のものと同様の製法を用いて、0.880アンモニア溶液(300ml)を用いて標記化合物を合成した(6.4g;81%)。H NMR(d−DMSO) δ:2.20(2H,br s),4.38(1H,s),7.08(1H,br s),7.36(2H,d),7.50(3H,d)。
記載例23:3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物(2.22g;61%)を、D10に記載のものと同様の製法を用いて、メタノール(100ml)中で2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)アセトアミドD22(2.69g;11.75mmol)、シクロヘキサノン(1.22ml;11.75mmol;1当量)およびH−Yゼオライト(2.69g)から調製した。H NMR(d−DMSO) δ:1.22−1.43(2H,m),1.48−1.70(8H,m),3.50(1H,d),4.58(1H,d),7.43(2H,d),7.51(2H,d),8.62(1H,s)。
記載例24:3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物を、D11に記載のものと同様の製法を用いて、DCM(100ml)中で3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンD23(4.96g)およびN−ブロモスクシンイミド(2.88g;1当量)から調製した。収量1.69g。H NMR(d−DMSO) δ:1.42−1.88(10H,m),7.70(2H,d),8.28(2H,d),10.30(1H,br s)。
記載例25:2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
3,4−ジフルオロアニリン(商業的に入手可能;6.46g;50mmol;5ml)および塩化クロロアセチル(5.65g;50mmol;4ml)のジオキサン(50ml)中混合物を、1時間攪拌しながら加熱した。溶液を、25mlに濃縮し、室温に冷却し、水を加えた。得られた沈渣を濾去し、乾燥し、標記生成物を得た。生成物をさらに一晩オーブンで乾燥した(9.41g;91.5%)。H NMR(CDCl) δ:4.20(2H,s),7.13−7.16(2H,m),7.63−7.68(1H,s),8.23(1H,br s)。
記載例26:2−クロロ−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
塩化クロロアセチル(4.00ml、50.0mmol)を、室温で攪拌されたジオキサン(50ml)中2,4−ジメチルアニリン(6.05g、50.0mmol)にゆっくりと加えた。次いで、混合物を1時間加熱還流した。溶液を冷却し、水(50ml)を加えた。得られた沈渣を濾過し、乾燥し、淡色固体として所望の生成物を得た(8.03g、81%)。H NMR(CDCl) δ 2.26(3H,s),2.31(3H,s),4.23(2H,s),7.03(1H,s),7.04(1H,d,J=8.4Hz),7.68(1H,d,J=8.4Hz),8.15(1H,broad s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値198(MH)。C1012 35ClNO 理論値197。保持時間2.43分。
記載例27:({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル
Figure 2009530246
(2S)−アミノ(4−ヒドロキシフェニル)エタン酸メチル 塩酸塩(Sigma Aldrichから商業的に入手可能;3.0g;13.80mmol)をDCM(100ml)で溶解した。二炭酸ジ−tert−ブチル(3.16g;14.48mmol)を該溶液に加え、次いで、トリエチルアミン(4.22ml;30.50mmol)を加えた。得られた溶液を、アルゴン雰囲気下、室温で16時間攪拌した。次いで、溶液を水で洗浄し、(MgSO)乾燥し、減圧下で蒸発させ、無色ゴムとして標記化合物を得た(4.60g;100%)。H NMR(CDCl) δ:1.42(9H,s),3.71(3H,s),5.22(1H,br d),5.50(1H,br d),6.78(2H,d),7.20(2H,d)。
記載例28:({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)エタン酸メチル
Figure 2009530246
({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルD27(2.70g;9.608mmol)、トリフェニルホスフィン(2.517g;9.608mmol)および2−メトキシエタノール(0.730g;9.608mmol)を乾THF(100ml)で溶解し、アルゴン下で5℃に冷却した。ジイソプロピルアゾジカルボン酸塩(2.142g;9.608mmol)の乾THF(20ml)中溶液を、15分かけて冷却、攪拌溶液に滴下した。得られた溶液を常温で16時間攪拌し、次いで、酢酸エチルと水の間に分配した。有機溶液を飽和ブラインで洗浄し、(MgSO)乾燥し、減圧下で蒸発させた。残油を、0〜50%酢酸エチル−ペンタンの勾配で溶出しながら、シリカゲル(50g)にかけてクロマトグラフィーに付した。無色油として標記化合物を得た(4.1g;100%)。H NMR(CDCl) δ:1.44(9H,s),3.46(3H,s),3.71(3H,s),3.74(2H,m),4.10(2H,m),5.26(1H,br d),5.49(1H,br d),6.90(2H,d),7.28(2H,d)。
記載例29:アミノ(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)酢酸メチル
Figure 2009530246
({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)エタン酸メチルD28(4.1g;12.09mmol)をDCM(25ml)およびトリフルオロ酢酸(25ml)の混合物で溶解し、得られた溶液を、アルゴン雰囲気下、室温で16時間攪拌した、次いで、溶液を減圧下で蒸発させ、残渣を酢酸エチルと2N HCl溶液の間に分配した。水層を分離し、減圧下で蒸発させ、塩酸塩として標記化合物を得た。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値262(MNa)。C1217NO 理論値239。保持時間1.13分。該物質を、次の工程にさらに精製することなく用いた。
記載例30:2−アミノ−2−(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
アミノ(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)酢酸メチルD29の塩酸塩を、濃0.88アンモニア溶液(100ml)で溶解し、室温で16時間静置した。次いで、溶液を減圧下で蒸発させた。得られた固体を、ヘキサンでトリチュレートし、濾過によって回収し、真空中で乾燥した後、白色固体として標記化合物(2.71g;D39から収率100%)を得た。H NMR とりわけ (d−DMSO) δ:3.30(3H,s),3.65(2H,m),4.09(2H,m),4.81(1H,s),7.00(2H,d),7.46(2H,d)。
記載例31:3−(4−{[(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物(0.132g;4%)を、D10に記載のものと同様の製法によってメタノール(100ml)中で2−アミノ−2−(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)アセトアミドD30(2.70g;12.054mmol)、シクロヘキサノン(1.275ml;12.054mmol)およびH−Yゼオライト(5.5g)から調製した。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値305(MH)。C1724 理論値304。保持時間1.42分。
記載例32:3−(4−{[(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物(0.093g;70%)を、D11に記載のものと同様の製法によって、DCM(20ml)中で3−(4−{[(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンD31(0.132g;0.434mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(0.078g;0.434mmol)から調製した。H NMR(CDCl) δ:1.48−1.72(6H,m),1.88−2.05(4H,m),3.49(3H,s),3.79(2H,m),4.19(2H,m),7.00(2H,d),7.92(1H,br s),8.40(2H,d)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値303(MH)。C1722 理論値302。保持時間2.50分。
記載例33:2−ブロモ−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
3,5−ジフルオロアニリン(10g;77.45mmol)および臭化ブロモアセチル(6.73ml;77.45mmol)の無水ジオキサン(100ml)中混合物を、1.5時間還流し、室温に冷却し、水(400ml)で希釈し、ゴムを得た。母液をデカントし、水(200ml)、次いで、酢酸エチル(300ml)を加えた。10分間攪拌した後、層を分離し、有機層を(NaSO)乾燥し、減圧下で蒸発させた。酢酸エチル−ペンタンから再結晶し、淡黄色結晶として標記化合物を得た(6.5g;33%)。H NMR(CDCl) δ:4.02(2H,s),6.60−6.65(1H,m),7.14−7.20(2H,m),および8.16(1H,br s)。
記載例34:3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物を、20時間還流した後、さらにシクロペンタノン(0.9ml)およびH−Yゼオライト(3g)を加え、さらに24時間加熱し続けることを除き、D10に記載のものと同様の製法を用いてエタノール(200ml)中で2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)アセトアミドD22(2.29g;10mmol)、シクロペンタノン(0.9ml;10mmol)およびH−Yゼオライト(3g)から調製した。処理後、無色固体として標記化合物(1.91g;65%)を得た。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値295(MH)。C1315 79BrN理論値294。保持時間1.83分。
記載例35:3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物(1.80g;94%)を、最初の反応混合物を18時間の代わりに66時間攪拌し、用いられる飽和炭酸水素ナトリウムの量を300mlとし、炭酸水素ナトリウムの添加後に混合物をさらに2時間攪拌することを除き、D11に記載のものと同様の製法を用いて、DCM(150ml)中で3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−オンD34(1.91g;6.48mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(1.153g;6.48mmol)から調製した。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値293(MH)。C1313 79BrN理論値292。保持時間2.73分。
記載例36:4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−2−イル)ベンゾニトリル
Figure 2009530246
シアン化銅(I)(0.92g;10.24mmol)を、アルゴン雰囲気下、急速に攪拌した3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−2−オンD35(1.5g;5.12mmol)のNMP(25ml)中混合物に一部ずつ加え、3時間激しく加熱還流した。冷却すると、水(0.5L)および酢酸エチル(300ml)を加え、混合物を珪藻土に通して濾過した。濾液層を分離し、水層を酢酸エチル(300ml)で抽出した。合した有機層を(NaSO)乾燥し、減圧下で蒸発させた。0−100%ペンタン中酢酸エチル勾配で溶出しながら、シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、淡橙色固体として標記化合物を得た(490mg;40%)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値240(MH)。C1413理論値239。保持時間2.42分。
記載例37:4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)ベンゾニトリル
Figure 2009530246
標記化合物(420mg)を、生成物をジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化し、白色固体(420mg)を得ることを除き、D36に記載のものと同様の製法を用いて、NMP(20ml)中で3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オンD24(1.0g;3.26mmol)およびシアン化銅(I)(587mg;2当量)から調製した。母液から、追加量の標記化合物(0.321mg)を得た。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値254(MH)。C1515理論値253。保持時間2.64分。さらなる量の標記化合物(0.406g;29%)を、クロマトグラフィーカラムの先端から単離した。
記載例38:[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸エチル
Figure 2009530246
標記化合物(370mg;86%)を、最初の加熱を3日間とし、処理後有機層の蒸発から直接生成物を得ることを除き、D12に記載のものと同様の製法によって、DMF(10ml)中で4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルD37(321mg;1.27mmol)、ブロモ酢酸エチル(0.281ml;2.54mmol;2当量)および炭酸カリウム(350mg;2.54mmol)から調製した。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値340(MH)。C1921 理論値339。保持時間3.21分。
記載例39:[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸
Figure 2009530246
[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸エチルD38(0.37g;1.09mmol)および2N水酸化ナトリウム(1.09ml;2当量)の50%水性メタノール(20ml)中溶液を、アルゴン下、60℃で16時間加熱し、冷却し、減圧下で少量に蒸発させた。水を加え、混合物を5M HClでpH1に酸性化し、DCMで2回抽出した。合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させ、淡黄色固体として標記化合物を得た(196mg;57%)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値312(MH)。C17173.理論値311。保持時間2.58分。
記載例40:塩化[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセチル
Figure 2009530246
標記化合物(0.201g;96%)を、D14に記載のものと同様の製法によってDCM(20ml)中で[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]酢酸D39(196mg;0.63mmol)、塩化オキサリル(0.106ml;1.26mmol;2当量)およびDMF(1滴)から調製し、さらに精製することなく用いた。
記載例41:3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−オン
Figure 2009530246
シクロペンタノン(3.32ml、37.6mmol)を、2−アミノ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミドD2(8.2g、37.6mmol)のメタノール(80ml)中攪拌溶液に加え、次いで、p−トルエンスルホン酸一水和物(71mg、0.38mmol)を加え、混合物を18.5時間還流下で攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、固体残渣を、DCMと重炭酸ナトリウム(1:4 飽和水性重炭酸ナトリウム溶液:水)の希釈水性溶液の間に分配した。層を分離し、水層をDCMで2回抽出した。DCM抽出液を合し、(NaSO)乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、クリーム色無定形固体として標記化合物を得た(9.89g、92%);H NMR(d−DMSO) δ:1.60−1.85(7H,m),2.25−2.90(1H,m),3.72(1H,d),4.66(1H,d),7.60−7.75(4H,m),8.60(1H,br s)。
記載例42:3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
N−ブロモスクシンイミド(6.69g、37.6mmol)を、3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−オンD41(9.89g、34.8mmol)のDCM(320ml)中攪拌溶液に加えた。混合物を、室温で17.5時間攪拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(約300ml)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、DCM層を分離し、水層をDCMで2回抽出した。DCM抽出液を合し、(MgSO)乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、固体黒色残渣を得た。残渣をDCM(300ml)で溶解し、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(300ml)を加えた。次いで、混合物を18時激しく攪拌した。DCM層を分離し、水層をDCMで2回抽出した。DCM抽出液を合し、(MgSO)乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、黒色残渣を得た。該残渣を、20−60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出しながら、シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、クリーム色無定形固体として標記化合物を得た(2.90g、30%);H NMR(CDCl) δ:1.90−2.20(8H,m),7.73(2H,d),8.53(2H,d),8.65(1H,br s)。
記載例43:{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}酢酸エチル
Figure 2009530246
ブロモ酢酸エチル(2.75ml、24.8mmol)、次いで、炭酸カリウム(754mg、5.46mmol)を、3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−2−オンD42(1.40g、4.96mmol)のアセトン(75ml)中攪拌溶液に加えた。次いで、混合物を47時間還流下で攪拌した。次いで、追加の炭酸カリウム(754mg、5.46mmol)を加え、混合物をさらに20時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、DCMと水の間に分配した。DCM層を分離し、水層をDCMで2回抽出した。DCM抽出液を合し、(MgSO)乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、黄色油を得た(約6.5g)。20−60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出しながら、シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、白色無定形固体として標記化合物を得た(1.46g、80%);H NMR(CDCl) δ:1.30(3H,t),1.82−2.05(6H,m),2.10−2.20(2H,m),4.19(2H,s),4.25(2H,q),7.72(2H,d),8.58(2H,d)。
記載例44:{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}酢酸
Figure 2009530246
水酸化ナトリウム(190mg、4.75mmol)を、{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}酢酸エチルD43(1.46g、3.96mmol)の水(45ml)/メタノール(14ml)中攪拌溶液に加えた。次いで、混合物を60℃で24時間加熱した。追加の水酸化ナトリウム(95mg、2.38mmol)を加え、混合物をさらに17時間攪拌した。混合物を冷却し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチルと希釈水性重炭酸ナトリウム溶液(約1:10 飽和水性重炭酸ナトリウム溶液:水)の間に分配した。層を分離し、酢酸エチル層を、希釈水性重炭酸ナトリウム溶液で2回抽出した。水性抽出液を合し、2M HClでpH2に酸性化した。次いで、水層をDCMで3回抽出した。DCM抽出液を合し、(MgSO)乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、白色無定形固体を得た(1.15g、85%);H NMR(CDCl) δ:1.80−2.05(6H,m),2.10−2.20(2H,m),4.25(2H,s),7.72(2H,d),8.54(2H,d)。
記載例45:2−アミノ−2−[4−(メチルオキシ)フェニル]アセトアミド
Figure 2009530246
4−メトキシフェニルグリシン(3.77g;0.021mol)のメタノール中氷冷懸濁液に、塩化チオニルを30分かけて滴下した。完全に添加した後、反応混合物を、3時間加熱還流し、冷却し、蒸発させた。得られた固体を、0.88アンモニア(100ml)で溶解し、室温で一晩攪拌した。反応物をDCMで2回抽出し、有機相を相分離カートリッジで分離し、減圧下で蒸発させ、白色固体として標記生成物を得た(0.45g;12%)。H NMR(CDCl) δ:1.77(2H,br s),3.80(3H,s),4.50(1H,s),5.52(1H,s),6.83(1H,s),6.87−6.91(2H,m),7.33−7.36(2H,m)。
記載例46:3−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン
Figure 2009530246
標記化合物(0.420g;65%)を、D3に記載のものと同様の製法にて、メタノール(20ml)中で2−アミノ−2−[4−(メチルオキシ)フェニル]アセトアミドD45(0.450g;2.5mmol)、シクロヘキサノン(0.245g;2.5mmol)およびH−Yゼオライト(1g)から得た。H NMR(CDCl) δ:1.44−1.57(4H,m),1.71−1.73(6H,m),2.11(1H,br s),3.80(3H,s),4.64(1H,s),6.55(1H,br s),6.89−6.92(2H,m),7.36−7.40(2H,m)。
記載例47:3−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
標記生成物(406mg;100%)を、D4に記載のものと同様の製法を用いて、DCM(20ml)中で3−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンD46(400mg;1.54mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(275mg;1.55mmol)から得た。H NMR(CDCl) δ:1.40−1.75(6H,m),1.85−2.00(4H,m),3.87(3H,s),6.94−6.98(2H,m),8.18(1H,br s),8.37−8.40(2H,m)。
記載例48:3−[3−ブロモ−4−(メチルオキシ)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン
Figure 2009530246
臭素(0.25ml;4.86mmol)を、3−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オンD47(1.21g、4.69mmol)のDCM(30ml)中攪拌溶液に加え、混合物を室温で1.5時間攪拌し、次いで、5時間加熱還流した。混合物を冷却し、88時間攪拌し続けた。減圧下で蒸発させ、トルエン(30ml)でトリチュレートし、減圧下で蒸発させ、淡黄色固体を得た(1.7g)。MDAPによって500mg量を精製し、標記化合物(0.17g)を得た。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値337(MH)。C1517 79BrN2.理論値336。保持時間3.00分。
さらにブロモ(置換アリール)アセトアミド類は、文献公知であるかまたは記載例33の方法にしたがって調製された:
Figure 2009530246
実施例1:N−[2−(メチルオキシ)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド
Figure 2009530246
塩化{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセチルD7(100mg;0.268mmol)のDCM(2ml)中溶液を、2−メトキシアニリン(36mg;0.295mmol)のDCM(2ml)およびトリエチルアミン(0.075ml;0.537mmol)中溶液に加え、混合物を、アルゴン下にて66時間振盪した。飽和水性炭酸水素ナトリウム(8ml)を加え、2時間振盪し続けた。有機層を相分離カートリッジに通し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、0−95%ペンタン中酢酸エチル勾配で溶出しながら、シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して精製した。所望の生成物を含むフラクションを貯蔵し、溶媒を減圧下で除去し、標記化合物を得た(88mg;72%)。H NMR(CDCl) δ:1.20−1.55(3H,m),1.70−2.15(7H,m),3.81(3H,s),4.25(2H,s),6.85(1H,d),6.95(1H,t),7.05(1H,t),7.72(2H,d),8.25(1H,d),8.65(3H,m)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値460(MH)。C2424 理論値459。保持時間3.72分。
実施例2:2−[3−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
3−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オンD24(0.500g;1.630mmol)および2−クロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミドD25(0.375g;1.956mmol)を、乾DMF(10ml)で溶解した。無水炭酸カリウム(0.529g;3.260mmol)を、急速に攪拌された溶液に加え、次いで、アルゴン雰囲気下、16時間60℃に加熱した。冷却した後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機溶液を、飽和ブラインで洗浄し、(MgSO)乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣を、0〜100%酢酸エチル−ペンタンの勾配で溶出しながら、シリカゲル(50g)にかけてクロマトグラフィーに付した。無色油として標記化合物を得た(0.408g;53%)。H NMR(CDCl) δ:1.30−1.45(3H,m),1.50−1.70(1H,m),1.78−2.15(6H,m),4.22(2H,s),7.08(2H,m),7.54−7.68(3H,m),8.38(2H,d),9.00(1H,br s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値476(MH)。C2220 79BrF 理論値475。保持時間3.63分。
実施例3:2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
2−[3−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミドE2(0.309g;0.649mmol)をNMP(5ml)で溶解し、アルゴン雰囲気下、2時間シアン化銅(I)(0.117g;1.298mmol)と急激に攪拌しながら加熱還流した。冷却した後、水酸化アンモニウム溶液(10ml;4:1 水−0.88アンモニア溶液)を加え、水性溶液を酢酸エチルで抽出した。有機溶液を水、飽和ブラインで洗浄し、(MgSO)乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル(20g)にかけてクロマトグラフィーに付した。0〜50%酢酸エチル−ペンタンの勾配で溶出し、淡黄色泡沫として標記化合物を得た(0.204g;74%)。H NMR(CDCl) δ:1.32−1.48(3H,m),1.80−2.16(7H,m),4.22(2H,s),7.08(2H,m),7.55−7.62(1H,m),7.79(2H,d),8.60(2H,d),8.90(1H,br s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値423(MH)。C2320 理論値422。保持時間3.36分。
以下の表の化合物を、上記の実施例に記載のものと同様の方法を用いて調製した。方法:A=酸塩化物(実施例1に記載のものと同様の方法を用いて);B=アルキル化(実施例2に記載のものと同様の方法を用いて)。上記の実施例に記載のものと同様の適当な方法を用いて、処理および精製を行った。
アニリン類およびアリールグリシン出発物質を商業的に得た。
Figure 2009530246
Figure 2009530246
実施例15:2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
油中60%水素化ナトリウム(20mg;0.5mmol)を、アルゴン下、4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルD36(100mg;0.42mmol)のDMF(3ml)中攪拌溶液に一部ずつ加えた。5分間攪拌した後、2−ブロモ−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミドD33(86mg;0.36mmol)を一部ずつ加えた。さらに3時間後、飽和水性炭酸水素ナトリウム(50ml)を加えた。18時間後、さらに飽和水性炭酸水素ナトリウム(200ml)を加え、混合物を酢酸エチル(2x150ml)で抽出した。合した有機層を(NaSO)乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣をDMSOで溶解し、1.8mlの溶液を得、マスディレクティッド自動精製クロマトグラフィーを用いて2回に分けて精製し、標記生成物を得た(95mg;65%)。H NMR(CDCl) δ:1.80−1.95(2H,m),2.00−2.25(6H,m),4.25(2H,s),6.52−6.59(1H,m),7.08−7.15(2H,m),7.76−7.80(2H,m),8.55−8.59(2H,m),9.05(1H,s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値409(MH)。C2218 理論値408。保持時間3.22分。
別の調製法
油中60%水素化ナトリウム(0.2g;5mmol)を、アルゴン下、4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルD36(1g;4.18mmol)の無水DMF(20ml)中攪拌溶液に一部ずつ加えた。室温で10分間攪拌した後、2−ブロモ−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミドD33(1.25g;5mmol)を一部ずつ加え、室温で攪拌した。さらに2時間後、飽和水性炭酸水素ナトリウム(400ml)を加え、反応混合物を室温で一晩静置した。混合物を酢酸エチル(2x300ml)で抽出した。合した有機層をブライン(300ml)で洗浄し、(NaSO)乾燥し、減圧下で蒸発させ、褐色固体を得た。0−70%酢酸エチル/ペンタンを用いてSP4クロマトグラフィーに付して精製し、合したフラクションを得、そのため、所望の生成物を含有するフラクションを貯蔵し、減圧下で蒸発させた。0−40%酢酸エチル/ペンタンで溶出しながら、SP4(40Mシリカカラム)上のクロマトグラフィーに付し、標記生成物を得た(700mg)。H NMR(CDCl) δ:1.80−1.95(2H,m),2.00−2.25(6H,m),4.25(2H,s),6.52−6.59(1H,m),7.08−7.15(2H,m),7.76−7.80(2H,m),8.55−8.59(2H,m),9.05(1H,s)。質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値409(MH)。C2218 理論値408。保持時間3.19分。
実施例16:N−(2−クロロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド
Figure 2009530246
ジイソプロピルエチルアミン(16.5uL、0.095mmol)および2−クロロアニリン(11uL、0.104mmol)を、{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}酢酸D44(32mg、0.095mmol)のDCM(1ml)中攪拌溶液に加えた。次いで、HATUをDMF中溶液として加えた(800mg/ml、50ul、0.104mmol)。次いで、混合物を室温で46時間攪拌した。追加のDCMを加え、次いで、追加のジイソプロピルエチルアミン(16.5ul、0.095mmol)、2−クロロアニリン(11ul、0.104mmol)およびHATU(固体として、40mg、0.104)を加え、混合物をさらに2.5時間攪拌した。混合物をN気体流で濃縮し、次いで、マスディレクティッド自動精製クロマトグラフィー(方法2)に付して精製し、標記化合物を得た(26mg、61%);H NMR(d−DMSO) δ:1.67−1.76(2H,m),1.89−2.06(4H,m),2.12−2.21(2H,m),4.43(2H,s),7.22(1H,t),7.34(1H,t),7.52(1H,d),7.71(1H,d),7.92(2H,d),8.55(2H,d),9.76(1H,br s)。
実施例17:N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド
Figure 2009530246
ジイソプロピルエチルアミン(12.7ul、0.073mmol)および3,4−ジフルオロアニリン(7.9ul、0.080mmol)を、{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}酢酸D44(25mg、0.073mmol)のDCM(1ml)中攪拌溶液に加えた。次いで、HATU(31mg、0.080)を加え、混合物を62.5時間室温で攪拌した。混合物を、N気体流で濃縮し、次いで、2回、最初にUVディレクティッド分取HPLC精製クロマトグラフィー、次いで、マスディレクティッド自動精製クロマトグラフィー(方法2)に付して精製し、標記化合物を得た(19.5mg、59%);H NMR(CDCl) δ:1.82−1.94(2H,m),2.01−2.24(6H,m),4.25(2H,s),7.05−7.11(2H,m),7.56−7.64(1H,m),7.76(2H,d),8.57(2H,d),8.94(1H,br s)。
実施例18:N−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド
Figure 2009530246
ジイソプロピルエチルアミン(12.7ul、0.073mmol)および3,5−ジフルオロアニリン(11mg、0.080mmol)を、{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}酢酸D44(25mg、0.073mmol)のDCM(1ml)中攪拌溶液に加えた。次いで、HATU(31mg、0.080)を加え、混合物を室温で62.5時間攪拌した。混合物をN気体流で濃縮し、次いで、2回、最初にUVディレクティッド分取HPLC精製クロマトグラフィー、次いで、マスディレクティッド自動精製クロマトグラフィー(方法2)に付して精製し、標記化合物を得た(19.5mg、59%);H NMR(CDCl) δ:1.83−1.94(2H,m),2.00−2.24(6H,m),4.25(2H,s),6.56(1H,tt),7.12(2H,dd),7.76(2H,d),8.57(2H,d),9.10(1H,br s)。
以下の表の化合物を、上記の実施例に記載のものと同様の方法を用いて調製した。
方法:A=酸塩化物(実施例1に記載のものと同様の方法を用いて);B=アルキル化(実施例2に記載のものと同様の方法を用いて);C=シアン化(実施例3に記載のものと同様の方法を用いて)。上記の実施例に記載のものと同様の適当な方法を用いて処理および精製を行った。
アニリン類、およびアリールグリシン出発物質は、商業的に得られたかまたは文献方法によって調製された。
Figure 2009530246
Figure 2009530246
Figure 2009530246
Figure 2009530246
Figure 2009530246
3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルを、G.Butoraら PCT WO2004/041161A2によって記載されるように調製した。
実施例40:2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2009530246
4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルD36(1.0当量、100mg、0.418mmol)のジメチルホルムアミド(2ml)中溶液に、0℃で鉱油中60%水素化ナトリウム分散液(1.1当量、18mg)を加えた。反応物を室温で20分間攪拌した。ジメチルホルムアミド(2ml)で溶解された2−ブロモ−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド(1.2当量、141mg、0.502mmol)を、30分かけてシリンジポンプで加えた。反応物を、室温で4時間攪拌し続けた。水(50ml)を加え、水層を酢酸エチル(3x50ml)で抽出し;あるいは、有機層を水(2x30ml)およびブライン(2x30ml)で洗浄した。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物を、シリカカラム上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル溶出液)に付して精製し、標記化合物を得た(56mg、25%)。実測値441(MH)。C2319 理論値440。保持時間3.20分。H NMR δ (DMSO,400MHz) 1.70(2H,m),1.94(4H,m),2.16(2H,m),4.38(2H,s),7.44(1H,d),7.58(1H,t),7.75(1H,d),8.02(2H,d),8.10(1H,s),8.50(2H,d),10.48(1H,br.S)。
別の調製法
4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルD36(1.0当量、700mg、2.93mmol)のジメチルホルムアミド(14ml)中溶液に、0℃で鉱油中60%水素化ナトリウム分散液(1.1当量、128mg、5.37mmol)を加えた。反応物を室温で20分間攪拌した。ジメチルホルムアミド(14ml)で溶解した2−ブロモ−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド(1.2当量、987mg、3.52mmol)を、30分かけてシリンジポンプで加えた。反応物を室温で週末にかけて攪拌し続けた。水(50ml)を加え、水層を酢酸エチル(2x50ml)で抽出し;あるいは、有機層を合し、水(2x50ml)およびブライン(2x50ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物を、シリカカラム上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル溶出液)、次いで、MDAPに付して精製し、標記化合物を得た(437mg、34%)。実測値441(MH)。C2319 理論値440。保持時間3.16分。H NMR δ (DMSO,400MHz) 1.71(2H,m),1.94(4H,m),2.16(2H,m),4.38(2H,s),7.44(1H,d),7.58(1H,t),7.75(1H,d),8.01(2H,d),8.10(1H,s),8.50(2H,d),10.47(1H,br.S)。
実施例41:2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2009530246
4−(3−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルD37(1.0当量、0.395mmol、100mg)のジメチルホルムアミド(2ml)中溶液に、0℃で鉱油中60%水素化ナトリウム分散液(1.1当量、17mg)を加えた。反応物を室温で20分間攪拌した。ジメチルホルムアミド(2ml)で溶解した2−ブロモ−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド(1.2当量、0.474mmol、133mg)を、30分かけてシリンジポンプで加えた。反応物を室温で4時間攪拌し続けた。水(30ml)を加え、水層を酢酸エチル(2x30ml)で抽出し;あるいは、有機層を水(2x30ml)およびブライン(2x30ml)で洗浄した。有機層を合し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル)に付して精製し、標記化合物を得た(71mg、40%)。
質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS):実測値455(MH)。C2421 理論値454。保持時間3.39分。
H NMR δ (DMSO,400MHz) 1.38(3H,m),1.76(3H,m),1.891(2H,q),2.034(2H,m),4.376(2H,s),7.434(1H,d),7.579(1H,t),7.747(1H,d),8.031(2H,m),8.095(1H,s),8.521(2H,m),10.55(1H,br.S)。
以下の表の化合物を、上記実施例に記載のものと同様の方法を用いて調製した。上記実施例に記載のものと同様の適当な方法を用いて処理を行った。精製方法は以下のとおりであった:A=シリカカラム上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル);B=マスディレクティッド自動精製。修飾剤(modifier)としてアセトニトリル/水およびギ酸を用いる勾配;C=シリカカラム上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル)、次いで、マスディレクティッド自動精製、修飾剤としてアセトニトリル/水およびギ酸を用いる勾配。
Figure 2009530246
Figure 2009530246
Figure 2009530246
Figure 2009530246
実施例59:2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド
Figure 2009530246
標記化合物(148mg)を、実施例1と同様の方法を用いて、塩化[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセチルD40(201mg 0.63mmol))および3,5−ジフルオロアニリン(98mg)から調製した。ヘキサン中0−50%酢酸エチルを用いてシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製した。
H NMR(CDCl) δ:1.28−1.39(3H,m),1.84−2.11(7H,m),4.24(2H,s),6.56(1H,m),7.12(2H,m),7.80(2H,d),8.60(2H,d),9.04(1H,br s)。
質量スペクトル(エレクトロスプレー LC/MS) 実測値423(MH)。C2320 理論値422。保持時間3.44分。
以下の実施例60−69は、実施例15または実施例1の調製法と同様の製法にしたがって製造されうる。
Figure 2009530246
Figure 2009530246

Claims (22)

  1. 式(I):
    Figure 2009530246
    [式中:
    は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
    は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
    は、H、メチル、エチル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
    またはRおよびRは一緒になって、−O−CH−O−および−O−CH−CH−O−から選択される基を形成し;
    は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−CアルコキシC−Cアルキルおよびシアノから選択され;
    は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ,シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
    は、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;
    ただし、RがH、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択される場合、その時、RはHではなく;
    は、Hおよびメチルから選択され;
    は、Hおよびフルオロから選択され;および
    nは、0、1および2から選択される]
    で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物。
  2. が、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される、請求項1記載の化合物。
  3. が、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される、請求項1または請求項2記載の化合物。
  4. が、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される、請求項1、2または3のいずれか記載の化合物。
  5. が、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、およびシアノから選択される、請求項1〜4のいずれか記載の化合物。
  6. が、H、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される、請求項1〜5のいずれか記載の化合物。
  7. が、H、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ブロモ、シアノ、およびメトキシエトキシから選択される、請求項6記載の化合物。
  8. が、H、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロから選択され、Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される、請求項1−6のいずれか記載の化合物。
  9. が、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択される、請求項1−6のいずれか記載の化合物。
  10. が、H、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ブロモ、シアノ、およびC−CアルコキシC−Cアルコキシから選択され;Rが、H、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルキル、ハロC−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、およびCアルコキシC−Cアルコキシから選択され;RおよびRが両方Hではない、請求項1−6のいずれか記載の化合物。
  11. がHである、請求項1−10のいずれか記載の化合物。
  12. nが0および1から選択される、請求項1−11のいずれか記載の化合物。
  13. N−[2−(メチルオキシ)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    2−[3−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    N−(3−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
    N−(2,4−ジメチルフェニル)−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
    N−[2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
    2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2−メチルフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[2−(メチルオキシ)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
    N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    N−(2−クロロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−[3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−[3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−{2−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    N−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)アセトアミド;
    2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド;
    2−(2−オキソ−3−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル)−N−(2,3,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド;
    N−(4−ブロモ−3,5−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−(2−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3,5−ジフルオロ−4−(メチルオキシ)フェニル]アセトアミド;
    N−(4−シアノ−3,5−ジフルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
    2−{3−[3−ブロモ−4−(メチルオキシ)フェニル]−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    2−{3−[3−シアノ−4−(メチルオキシ)フェニル]−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    N−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    N−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    N−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−(3−シアノフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−(3−シアノフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    N−(3−シアノ−4−メチルフェニル)−2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−{3−[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−{3−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−[3−(ジフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−{3−[(メチルオキシ)メチル]フェニル}アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(2,4−ジメチルフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.4]ノン−3−エン−1−イル]−N−(3−メチルフェニル)アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−{3−[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−{3−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−[3−(ジフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−(4−シアノフェニル)−2−オキソ−1,4−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−1−イル]−N−{3−[(メチルオキシ)メチル]フェニル}アセトアミドである、請求項1記載の化合物またはその塩もしくは溶媒和物。
  14. 医薬としての使用のための請求項1−13のいずれか記載の化合物。
  15. GlyT1によって媒介される障害の治療における使用のための請求項1−13のいずれか記載の化合物。
  16. 障害が、統合失調症、認知症または注意力欠陥障害を含む、精神病である、請求項15記載の化合物。
  17. GlyT1によって媒介される障害に罹患しているかまたは罹患しやすいヒトを含む、哺乳動物を治療する方法であって、有効量の請求項1−13のいずれか記載の化合物を投与することを含む方法。
  18. 障害が、統合失調症、認知症または注意力欠陥障害を含む、精神病である、請求項17記載の方法。
  19. GlyT1によって媒介される障害の治療のための医薬の調製における請求項1−13のいずれか記載の化合物の使用。
  20. 障害が、統合失調症、認知症または注意力欠陥障害を含む、精神病である、請求項19記載の使用。
  21. 請求項1−13のいずれか記載の化合物、および少なくとも1種の担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
  22. 請求項1記載の化合物の製造方法であって、
    (a)式(II):
    Figure 2009530246
    [式中:R、R、R、Rおよびnは、式(I)と同義である]
    で示される化合物を式(III):
    Figure 2009530246
    [式中:R、R、R、およびRは式(I)と同義であって、Lは脱離基である]
    で示される化合物と反応させるか;または
    (b)式(XV):
    Figure 2009530246
    [式中:R、R、R、Rおよびnは式(I)と同義である]
    で示される化合物を式(IV):
    Figure 2009530246
    [式中:R、R、RおよびRは式(I)と同義である]
    で示される化合物と反応させるか;または
    (c)式(XVI):
    Figure 2009530246
    [式中:R、R、Rおよびnは式(I)と同義であって、Lは脱離基を表す]
    で示される化合物を工程(b)記載の式(IV)の化合物と反応させ、その後、
    ・いずれかの保護基を除去してもよく;および/または
    ・請求項1記載の化合物を請求項1記載の別の化合物に変換してもよく;および/または
    ・塩または溶媒和物を形成してもよいことを含む、方法。
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