JP2009528918A5 - - Google Patents

Claims (13)

1. 酸および水を主に含む原料混合物から、酸を回収する方法であって、
   前記原料混合物を高分子膜を用いて処理して、前記原料混合物より実質的に高濃度の酸を含む第一の残留液および前記原料混合物より実質的に高濃度の水を含む第一の透過液を形成する工程を含み、
   前記高分子膜は、前記原料混合物中の酸の浸透を、水に対して選択的に排除し、かつ１．０％〜２５．０％の架橋密度を有する架橋ポリビニル膜、または過フッ素化イオノマー膜として特徴付けられることを特徴とする酸の回収方法。
2. 酸および水の混合物を含む原料から酸を再生する方法であって、
   ａ．前記原料を、水の浸透に対して優先的に酸の浸透を排除する第一の高分子膜を用いて処理する工程；
   ｂ．前記第一の膜の透過物を、酸に比較して水を選択的に透過する第二の高分子膜で処理する工程；および
   ｃ．前記各膜の残留液を回収する工程
   を含むことを特徴とする酸の再生方法。
3. 前記高分子膜は、架橋ＰＶＡ、架橋ＰＶＳまたはそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. 前記原料混合物は、５〜７０重量％の硫酸強酸を含むことを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
5. 前記膜は、次式：
   

   

   （式中、ｍ＝５〜１３．５であり、ｎ＝１，０００である）
   のコポリマーを含むことを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
6. 前記高分子膜は、ＰＶＡ、ＰＶＳ、ＰＶＡホスフェート、ＰＶＡアルセネート、ＰＶＡセレネート、ＰＶＡテルレート、ＰＶＡナイトレートおよびＰＶＡボレートからなる群から選択されるポリマーから作製される高分子層を有することを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
7. 前記膜は、更に、１．０％〜２５．０％の架橋密度を有するものとして特徴付けられることを特徴とする請求項２に記載の方法。
8. 前記膜の架橋密度は、２．５％〜２０．０％の範囲であることを特徴とする請求項１または７に記載の方法。
9. 前記膜の架橋密度は、５％〜１０％の範囲であることを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 前記高分子膜は、
    （ａ）脂肪族ジイソシアネート、
    （ｂ）非脂肪族ジイソシアネート、
    （ｃ）（ａ）と（ｂ）との混合物、
    （ｄ）（ａ）と（ｂ）との配合物、または
    （ｅ）（ｃ）と（ｄ）との組み合わせ
    を含む架橋剤で架橋されることを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 前記原料は、５０重量％未満の酸を含み、前記残留液は、７０重量％超の酸を含むことを特徴とする請求項２に記載の方法。
12. 前記残留液は、１０重量％未満の水を含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
13. 前記残留液を、酸よりも水に対して選択的に透過性である第二の膜で更に処理して、前記第二の膜の透過物を回収することを特徴とする請求項１に記載の方法。