JP2009526855A - アルファカルボリンおよびその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、R、R、R、R、R、およびxが、本明細書に記載されるとおりである、式Iのアルファカルボリン化合物を提供する。該化合物は、炎症性疾患および癌を治療するのに有用である。特に、癌、炎症性疾患、および免疫関連疾患の治療に対し、優れた療法特性を有する新規のIKK阻害剤を提供することは有益である。本発明は、IKK−2の阻害剤であり、従って、癌、炎症性疾患、および免疫関連疾患の治療に有用である、化合物を提供する。

Description

(発明の背景)
転写(核内)因子NF−κBは、Relタンパク質ファミリーの一員であり、典型的には、p50およびp65サブユニットで構成されるヘテロ2量体である。NF−κBは、構成的に細胞質ゾルに存在し、そのIκBファミリーの阻害剤のうちの1つとの関連によって失活する。Palombellaら、特許文献1は、ユビキチンプロテアソーム経路が、NF−κB活性の制御において必須の役割を果たし、p105からp50までのプロセシング、および阻害タンパク質IκB−αの分解に関与することを教示する。非特許文献1は、分解に先立ち、IκB−αがセリン残基32および36で、多サブユニットIκBキナーゼ複合体(IKK)によって、選択的リン酸化を受けることを教示する。IκB−αは、2つの触媒サブユニットである、IKK−1(IκBキナーゼαまたはIKK−α)およびIKK−2(IκBキナーゼβまたはIKK−β)を有するIKKによってリン酸化される。一度リン酸化されると、IκBは、26Sプロテアソームによる、ユビキチン化および分解の標的とされ、NF−κBが、核へ、トランスロケーションすることを可能にし、そこでは、NF−κBが標的遺伝子のプロモーター内で特異DNA配列に結合し、それらの転写を活発にさせる。IKKの阻害剤は、IκBのリン酸化、およびそのさらなる下流効果、特にNF−κB転写因子に関連する効果を遮断することができる。
NF−κBの調節管理下にある遺伝子のタンパク質産物は、サイトカイン、ケモカイン、細胞接着分子、ならびに細胞増殖および制御を媒介するタンパク質を含む。重要なことに、これらの炎症誘発性タンパク質の多くも、自己分泌または傍分泌様式のいずれかにおいて、さらにNF−κB活性化を刺激するように作用することができる。加えて、NF−κBは、正常および悪性細胞の増殖における役割を果たす。さらに、NF−κBは、とりわけ、IL−1、IL−2、TNFα、またはIL−6などの、炎症誘発性サイトカインをコード化する多数の遺伝子を活性化することができる、ヘテロ2量体転写因子である。NF−κBは細胞の細胞質ゾルに存在し、複合体をその自然発生阻害剤IκBで構築する。例えばサイトカインによる細胞の刺激により、IκBのリン酸化およびその後のタンパク質分解を導く。このタンパク質分解はNF−κBの活性化を導き、引き続き細胞の核へ移動し、多数の炎症誘発性遺伝子を活性化する。
国際公開第95/25533号パンフレット Chenら、Cell、1996年、第84巻、p.853
特に、癌、炎症性疾患、および免疫関連疾患の治療に対し、優れた療法特性を有する新規のIKK阻害剤を提供することは有益であろう。
(発明の詳細な説明)
(1.本発明の化合物の概要)
本発明は、IKK−2の阻害剤であり、従って、癌、炎症性疾患、および免疫関連疾患の治療に有用である、化合物を提供する。本発明の化合物は、式I:
Figure 2009526855
によって表されるか、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
は、水素、C−C脂肪族、−C(O)N(R1a、−C(O)R1b、または−(CH1cであり、
1aの各発生は独立して、水素、C(O)OR1d、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR1aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
1bは、C−Cの脂肪族またはフェニルから選択される任意に置換された基であり、
1cは、−N(R1a、もしくは任意に置換されたフェニル基またはピリジル基であり、
1dは、C−Cの脂肪族であり、
nは、1、2、または3であり、
は、水素またはC−C脂肪族であり、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
xは、0〜4であり、
の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
は、−NRまたは−OHであり、
およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であるが、
式Iの化合物が、
a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、またはその一塩酸塩
c)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボン酸、あるいは
d)2−アミノ−9−(2,6,−ジクロロフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
以外であることを条件とする。
その他の実施形態では、本発明の化合物は、式I−A
Figure 2009526855
によって表されるか、またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
は水素、C−C脂肪族、または−C(O)N(R1aであって、
1aの各発生は独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
は、水素またはC−C脂肪族であり、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであって、
は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3cの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
xは、0〜4であり、
の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであって、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であるが、
式Iの化合物が、
a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、あるいは
b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、またはその一塩酸塩
以外であることを条件とする。
(2.化合物および定義)
本発明の化合物は、上に概して記載される化合物を含み、本願で開示されるクラス、サブクラス、および種によってさらに明らかにされる。本願では、特に指示のない限り、以下の定義が適用されるものとする。
本願に説明するとおり、本発明の化合物はしばしば、上に概して明らかにされるように、または本発明の特定のクラス、サブクラス、および種によって例示されるように、1つ以上の置換基で任意に置換されてもよい。当然のことながら、語句「任意に置換」は語句「置換または非置換」と同じ意味で使用される。一般的に、用語「任意に」によって先行されるか否かにかかわらず、用語「置換された」は、置換により、安定しているか、または化学的に可能な化合物となるという条件で、指定成分の水素ラジカルを、特異的な置換基のラジカルで置き換えることを意味する。用語「置換可能な」は、指定原子に関連して使用される際、原子に付着するのは水素ラジカルであることを意味し、それによって水素原子は適切な置換基のラジカルと置き換えることができる。特に指示のない限り、「任意に置換される(た)」基は、基の置換可能な位置に置換基を有し、いずれの所定構造における1つより多い位置が、指定された基から選択される1つより多い置換基と置換されてもよい際、置換基は、全ての位置で同一または異なるかのいずれかであってもよい。本発明によって想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定しているか、または化学的に可能な化合物の形成という結果となる組み合わせである。
安定した化合物、または化学的に可能な化合物は、少なくとも1週間の間、水分、またはその他の化学的反応条件がない状態において、約−80℃から約+40℃までの温度で保たれる際に、化学構造が実質的に変質しない化合物であるか、その完全性を、患者への治療的投与または予防的投与に有用である程度に十分長く維持する化合物である。語句「1つ以上の置換基」は、本願では、安定性および化学的可能性の上記条件が合致することを条件に、利用可能な結合部位の数に基づく、可能である1つから最大数の置換基に等しくなるいくつかの置換基を指す。
本願では、用語「独立して選択される」は、同一または異なる値が、単一の化合物において所与の変数の多数の発生に対し選択されてもよいことを意味する。
本願では、「窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の飽和、一部不飽和、もしくは芳香族単の環式環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜10員の一部不飽和もしくは芳香族の二環環系」は、脂環式環、複素環式環、アリール環、およびヘテロアリール環を含む。
本願では、用語「芳香族」は、下記および本願で概して説明するように、アリール基およびヘテロアリール基を含む。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、本願では、任意に置換された直鎖、または分岐鎖のC1−12炭化水素、あるいは完全に飽和しているか、または1つ以上の不飽和単位を包含するが、芳香族(本願では「炭素環」、「脂環族」、「シクロアルキル」、または「シクロアルケニル」と呼ばれる)ではない、環状C1−12炭化水素を意味する。例えば、適切な脂肪族基は、任意に飽和した直鎖状、分岐状、または環状のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ならびに(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、または(シクロアルキル)アルケニルなどのそれらの複合型を含む。特に特定されない限り、様々な実施形態では、脂肪族基は1〜12個、1〜10個、1〜8個、1〜6個、1〜4個、1個〜3個、または1〜2個の炭素原子を有する。
単独かまたはより大きな部分の一部で使用される用語「アルキル」は、1〜12個、1〜10個、1〜8個、1〜6個、1〜4個、1個〜3個、または1〜2個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖または分岐鎖の炭化水素基を指す。
単独かまたはより大きな部分の一部で使用される用語「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合、および2〜12個、2〜10個、2〜8個、2〜6個、2〜4個、または2個〜3個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖または分岐鎖の炭化水素基を指す。
単独かまたはより大きな部分の一部で使用される用語「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合、および2〜12個、2〜10個、2〜8個、2〜6個、2〜4個、または2個〜3個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖または分岐鎖の炭化水素基を指す。
単独かまたはより大きな部分の一部で使用される用語「脂環族」、「炭素環」、「カルボシクリル」、「カルボシクロ」、または「炭素環式」は、3個から約14個の環炭素原子を有し、任意に置換された飽和または一部不飽和の環状脂肪族環系を指す。一部の実施形態では、脂環族基は、3〜8個または3〜6個の環炭素原子を有し、任意に置換された単環式炭化水素である。脂環族基は、限定するものではないが、任意に置換されたシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、シクロオクチル、シクロオクテニル、またはシクロオクタジエニルを含む。用語「脂環族」、「炭素環」、「カルボシクリル」、「カルボシクロ」、または「炭素環式」は、6〜12個、6〜10個、または6〜8個の環炭素原子を有し、任意に置換された架橋二環環または縮合二環環をも含み、二環系のいかなる個々の環も、3〜8個の環炭素原子を有する。
用語「シクロアルキル」は、約3個から約10個までの環炭素原子の任意に置換された飽和環系を指す。典型的な単環式シクロアルキル環は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルを含む。
用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素2重結合を包含し、約3個から約10個の炭素原子を有する、任意に置換された非芳香族の単環式環系または多環式環系を指す。典型的な単環式シクロアルケニル環は、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、およびシクロヘプテニルを含む。
用語「ハロ脂肪族」、「ハロアルキル」、「ハロアルケニル」、および「ハロアルコキシ」は、場合によっては、1個以上のハロゲン原子で置換された、脂肪族、アルキル、アルケニル、またはアルコキシ基を指す。本願では、用語「ハロゲン」または「ハロ」は、F、Cl、Br、またはIを意味する。用語「フルオロ脂肪族」は、ハロゲンがフルオロであるハロ脂肪族を指し、ペルフルオロ化脂肪族基を含む。フルオロ脂肪族基の例は、限定するものではないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2−トリフルオロエチル、1,2,2−トリフルオロエチル、およびペンタフルオロエチルを含む。
用語「ヘテロ原子」は、酸素、硫黄、窒素、リン、またはケイ素(窒素、硫黄、リン、またはケイ素の任意の酸化型、いずれの塩基性窒素の4級型、あるいは例えばN(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリル内のような)、NH(ピロリジニル内のような)、またはNR(N−置換ピロリジニル)といった、複素環式環のうちの置換可能な窒素を含む)のうち1つ以上を指す。
単独かまたはより大きな部分の一部で使用される用語「アリール」、および例えば「アラルキル」、「アルアルコキシ」、または「アリールオキシアルキル」といった「アル−」は、1から3つの芳香族環を備え、任意に置換されたC6−14芳香族炭化水素部分を指す。好ましくは、アリール基はC6−10アリール基である。アリール基は、限定するものではないが、任意に置換されたフェニル、ナフチレン、またはアントラセニルを含む。用語「アリール」および「アル−」は、本願では、アリール環が1つ以上の脂環族環へ縮合され、テトラヒドロナフチレン、インデニル、またはインダニル環などの、任意に置換された環状構造を形成する基をも含む。用語「アリール」は、用語「アリール基」、「アリール環」、および「芳香族環」と同じ意味で使用されてもよい。
「アラルキル」または「アリールアルキル」基は、共有結合的にアルキル基に結合するアリール基を備え、それらのいずれも独立して任意に置換される。好ましくは、アラルキル基は、限定するものではないが、ベンジル、フェネチル、およびナフチルメチルを含む、C6−10アリールC1−6アルキルである。
単独かまたはより大きな部分の一部で使用される用語「ヘテロアリール」、および例えば、「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアルアルコキシ」といった「ヘテロアル−」は、5から14個の環原子、好ましくは5、6、9、または10個の環原子を有し、環状配置内で共有される6、10、または14個のπ電子を有し、かつ炭素原子に加えて、1から5個のヘテロ原子を有する基を指す。ヘテロアリール基は、単環式、二環式、三環式、または多環式、好ましくは単環式、二環式、または三環式、より好ましくは単環式または二環式であってもよい。用語「ヘテロ原子」は、窒素、酸素、または硫黄を指し、窒素または硫黄のうちのいずれの酸化型、および塩基性窒素のうちのいずれの4級型を含む。例えば、ヘテロアリールの窒素原子は塩基性窒素原子であってもよく、同様に対応するN−オキシドに任意に酸化されてもよい。ヘテロアリールはヒドロキシ基によって置換された際、その対応する互変異性体をも含む。用語「ヘテロアリール」、および「ヘテロアル−」は、本願では、ヘテロ芳香族環を1つ以上のアリール、脂環族、またはヘテロ脂環族環へ縮合する基をも含む。ヘテロアリール基の限定されない例は、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンを含む。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」、または「ヘテロ芳香族」と同じ意味で使用されてもよく、それら用語のうちのいずれも、任意に置換された環を含む。用語「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリールによって置換されたアルキル基を指し、アルキルおよびヘテロアリール部分は独立して任意に置換される。
本願では、「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、および「複素環式環」という用語は同じ意味で使用され、飽和または一部不飽和のいずれかであり、上で定義されるように、炭素原子に加えて、1個以上、好ましくは1から4個のヘテロ原子を有する、安定した3から8員の単環式、または7員〜10員の二環複素環式部分を指す。複素環の環原子に関して使用される際、用語「窒素」は置換された窒素を含む。例として、酸素、硫黄、または窒素から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、飽和または一部不飽和の環では、窒素は、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリル内のような)、NH(ピロリジニル内のような)、またはNR(N−置換ピロリジニル内のような)であってもよい。
複素環式環は、安定構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子にてそのペンダント基に結合されることができ、環原子のいずれもを任意に置換することができる。かかる飽和または一部不飽和の複素環式ラジカルの例は、限定するものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピペリジニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、およびチアモルホリニルを含む。ヘテロシクリル基は、単環式、二環式、三環式、または多環式、好ましくは、単環式、二環式、または三環式、より好ましくは、単環式または二環式であってもよい。用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリルによって置換されたアルキル基を指し、アルキルおよびヘテロシクリル部分は独立して任意に置換される。さらに、複素環式環は、複素環式環を1つ以上のアリール環へ縮合する基をも含む。
本願では、用語「一部不飽和」は、環原子の間に少なくとも1つの2重結合または3重結合を含む、環部分を指す。用語「一部不飽和」は、不飽和の複数の部位を有する環を網羅することを意図するが、本願で定義するように、芳香族(例えば、アリールまたはヘテロアリール)部分を含むことは意図していない。
用語「アルキレン」は、2価アルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち、−(CH−であり、nは、正の整数、好ましくは、1から6まで、1から4まで、1から3まで、1から2まで、または2から3までである。任意に置換されたアルキレン鎖は、1個以上のメチレン水素原子を置換基によって任意に置き換えられるポリメチレン基である。適切な置換基は、置換された脂肪族基に対し以下に記載する置換基を含み、本願明細書に記載する置換基をも含む。
アルキレン鎖は、官能基によって任意に分断化されることもできる。内部メチレン単位が官能基によって分断化される際、アルキレン鎖が官能基によって「分断化」される。適切な「分断化官能基」の例は、本明細書および本願の請求項に記載する。
明確にするため、例えば、上記のアルキレン鎖リンカーを含み、本願に記載される全ての2価基は、式の対応する左から右への読み方、または変数が現れる構造とともに、左から右へと読まれることを意図している。
アリール(アラルキル、アルアルコキシ、アリールオキシアルキルなど含む)またはヘテロアリール(ヘテロアラルキルおよびヘテロアリールアルコキシなどを含む)基は、1つ以上の置換基を包含してもよく、それゆえ「任意に置換」されてもよい。上記および本願に定義される置換基に加え、アリールまたはヘテロアリール基の不飽和炭素原子上の適切な置換基は、−ハロ、−NO、−CN、−R、−C(R)=C(R、−C≡C−R、−OR、−SR、−S(O)R、−SO、−SO、−SON(R、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−R、−NRCO、−NRSO、−NRSON(R、−O−C(O)R、−O−CO、−OC(O)N(R、−C(O)R、−C(S)R、−CO、−C(O)−C(O)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−C(O)N(R)−OR、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)R、−C(=NR)−N(R、−C(=NR)−OR、−N(R)−N(R、−C(=NR)−N(R)−OR、−C(R)=N−OR、−P(O)(R、−P(O)(OR、−O−P(O)−OR、および−P(O)(NR)−N(Rをも含み、概してこれらから選択され、Rは独立して、水素、もしくは任意に置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、脂環族、またはヘテロシクリル基であるか、あるいはRの2つの独立した発生は、それらの介在原子とともに、任意に置換される5〜7員のアリール、ヘテロアリール、脂環族、またはヘテロシクリル環を形成する。各Rは、任意に置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、脂環族、またはヘテロシクリル基である。
脂肪族またはヘテロ脂肪族基、あるいは非芳香族炭素環式または複素環式環は、1つ以上の置換基を包含してもよく、したがって「任意に置換」されてもよい。特に上記および本願で定義されない限り、脂肪族またはヘテロ脂肪族基の、あるいは非芳香族炭素環式または複素環式環の飽和炭素上の適切な置換基は、アリールまたはヘテロアリール基の不飽和炭素に対し、上記一覧の置換基から選択され、さらに以下、=O、=S、=C(R、=N−N(R、=N−OR、=N−NHC(O)R、=N−NHCO、=N−NHSO、または=N−Rを含み、Rは上に定義され、各Rは独立して水素または任意に置換されたC1−6脂肪族基から選択される。
上記および本願で定義される置換基に加え、非芳香族複素環式環の窒素上の任意の置換基は、−R、−N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−S(O)、−S(O)N(R、−C(S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−N(R)S(O)をも含み、概してこれらから選択され、Rは上で定義される。ヘテロアリールまたは非芳香族複素環式環の環窒素原子もまた酸化され、対応するN−ヒドロキシまたはN−オキシド化合物を形成してもよい。酸化環窒素原子を有する、かかるヘテロアリールの限定されない例は、N−オキシドピリジルである。
上記の詳細のとおり、一部の実施形態では、R(または本明細書および本願の請求項で同様に定義される、他の変数のいずれも)の2つの独立した発生は、それらの介在原子とともに、3〜13員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3〜12員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される、単環式あるいは二環環を形成する。
(または、本明細書および本願の請求項で同様に定義される、他の変数のいずれも)の2つの独立した発生が、介在原子とともに用いられて形成される典型的な環は、以下、a)同一の原子に結合され、その原子とともに、例えば、N(Rといった環を形成する、R(あるいは、本明細書または本願の請求項で同様に定義される、他の変数のいずれも)の2つの独立した発生であり、Rの両発生は窒素原子とともに、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、またはモルホリン−4−イル基を形成すること、ならびにb)異なる原子に結合し、それらの原子の両方と共に、例えば、フェニル基がORの2つの発生で置換された環:
Figure 2009526855
を形成する、R(あるいは、本明細書または本願の請求項で同様に定義される、他の変数のいずれも)の2つの独立した発生であり、Rのこれら2つの発生は、それらが結合している酸素原子と共に、酸素を含む6員の縮合環:
Figure 2009526855
を形成すること、を含むが、それらに限定されない。当然のことながら、R(または、本明細書および本願の請求項で同様に定義される、他の変数のいずれも)の2つの独立した発生が、それらの介在原子とともに用いられる際、種々の他の環(例えば、スピロおよび架橋環)を形成することができ、上記の詳細な例は限定を意図するものではない。
特に言及のない限り、本願で描写される構造は、例えば、各不斉中心に対するRおよびSの配置、(Z)および(E)の2重結合異性体、ならびに(Z)および(E)の立体配座異性体といった、構造の全ての異性体(例えば、鏡像異性、ジアステレオ異性、および幾何(または立体配座))型をも含むことを意味する。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびに、鏡像異性、ジアステレオ異性、および幾何的(または立体配座的)混合物も、本発明の範囲内である。特に言及しない限り、本発明の化合物の全ての互変異性体型は、本発明の範囲内である。さらに、特に言及しない限り、本願で描写される構造も、1個以上の同位体的に濃縮される原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素またはトリチウムによる水素の置き換え、あるいは13C−または14C−濃縮炭素による炭素の置き換え以外は、本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。かかる化合物は、例えば、生物学的アッセイにおける分析ツールまたは分析プローブとして有用である。
開示される化合物が、少なくとも1つのキラル中心を有する際、本発明は、対応する光学異性体を含まない阻害剤の一方の鏡像体、阻害剤のラセミ混合物、および一方の鏡像体がその対応する光学異性体に対して濃縮されている混合物を網羅することは理解されるべきである。混合物を、一方の鏡像体をその光学異性体に対して濃縮する際、混合物は、例えば、少なくとも50%、75%、90%、95%、99%、または99.5%の過剰な鏡像体を包含する。
本発明の鏡像体は、当業者に既知である方法によって分割することができ、例えば、結晶化などによって分離することができるジアステレオ異性体塩の形成;結晶化、ガス−液体クロマトグラフィー、または液体クロマトグラフィーによって分離することができるジアステレオ異性体誘導体もしくは複合体の形成;酵素的エステル化などの、鏡像体特異試薬での1つの鏡像体の選択的反応;あるいは結合されたキラルリガンドを有するシリカなどキラル支持体上か、またはキラル溶剤の存在下での、キラル環境におけるガス−液体クロマトグラフィーまたは液体クロマトグラフィーによって行なうことができる。望ましい鏡像体を、上記の分離手順のうちの1つによって、別の化学的実体へ変換する場合、望ましい鏡像型を遊離するために、さらなるステップが必要とされる。代替的に、特定の鏡像体を、光学的に活性な試薬、基質、触媒、もしくは溶剤を使用する不斉合成によってか、または不斉変換により1つの鏡像体を別のものへ変換することによって合成してもよい。
開示される化合物が少なくとも2つのキラル中心を有する際、本発明はその他のジアステレオマーを含まないジアステレオマー、その他のジアステレオマー対を含まない1対のジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマー対の混合物、一方のジアステレオマーがその他のジアステレオマーと比較して濃縮されている、ジアステレオマーの混合物、および一方のジアステレオ異性対がその他のジアステレオ異性対と比較して濃縮されている、ジアステレオマー対の混合物を網羅する。混合物を、一方のジアステレオマーまたはジアステレオ異性対についてその他のジアステレオマーまたはジアステレオ異性対と比較して濃縮する際、混合物は、該化合物に対してその他のジアステレオマーまたはジアステレオ異性対と比較して、例えば、少なくとも50%、75%、90%、95%、99%、または99.5%のモル過剰で描写または参照されるジアステレオマーまたはジアステレオ異性対に関して濃縮される。
ジアステレオ異性体対は、例えば、クロマトグラフィーまたは結晶化といった、当業者に既知である方法によって分離されてもよく、各対内の個々の鏡像体は、上記のように分離されてもよい。本願で開示される化合物の調製に使用される前駆物質のジアステレオ異性対をクロマトグラフ的に分離する特定の手順について、本願で実施例を提供する。
(3.典型的化合物の説明)
一部の実施形態では、式IまたはI−Aの化合物に対し、Rは−NRであり、RおよびRは各々水素である。その他の実施形態では、RおよびRは各々水素であり、Rは水素または−C(O)N(R1aであり、Rは水素である。さらに他の実施形態では、R、R、R、およびRは各々水素であり、化合物は式I−B:
Figure 2009526855
他の実施形態では、Rは−T−R3d、−V−T−R3d、または−R3eである。さらに他の実施形態では、Rは−T−R3dまたは−V−T−R3dである。さらに他の実施形態では、Rは−T−R3dである。
一部の実施形態では、TはC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖が、R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、上記アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、そしてR3bの各発生がC−C脂肪族、−CN、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aである。
他の実施形態では、TはC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖が、R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、上記アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、そして−R3bの各発生が独立して、C−C脂肪族、−N(R3a、−OR3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aである。
一部の実施形態では、R3dは水素である。他の実施形態では、R3bの各発生は独立して、−N(R3a、C−Cアルキル、または−OR3aである。
他の実施形態では、xは、0、1、または2であり、Rの各発生は独立して、ハロゲン、CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、または−N(R’)SO4cである。他の実施形態では、Rの各発生は独立して、ハロゲン、−R4c、−N(R4b、−OR4b、または−SR4cである。さらに他の実施形態では、Rの各発生は独立して、ハロゲンまたはC−Cアルキルである。
さらに他の実施形態では、化合物は式I−B:
Figure 2009526855
の構造を有し、式中、
は−T−R3dであり、
はC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖が、R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、上記アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、
3dは水素であり、
3bの各発生は独立して、C−C脂肪族、−N(R3a、−OR3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであり、
xは、0、1、または2であり、
の各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、または−N(R’)SO4cである。
一部の実施形態では、真上に記載の式I−Bの化合物に対して、Tは、−R3bの1つまたは2つの独立した発生で置換されたC−Cアルキルであり、−R3bの各発生は独立して、−N(R3a、−OR3a、またはC−Cアルキルである。
以下の表1は、式Iの一部の典型的な化合物を描写する。
(表1.式Iの化合物の例)
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
Figure 2009526855
(4.一般的合成方法および中間体)
本発明の化合物は、一般的なスキーム、および本願の実験手順に説明される調製例により説明される方法によって、概して調製することができる。スキームIは、実験手順に示されるように、2−シアノアクリルアミド中間体からの式Iの化合物の一般的合成を示す。スキームII−VIは、より特定して、本発明の一部の典型的な化合物の合成を示す。
したがって、本発明の別の態様では、式I:
Figure 2009526855
の化合物またはその薬学的に許容される塩の合成のための方法が提供され、式中、
は、水素、C−C脂肪族、−C(O)N(R1a、−C(O)R1b、または(CH1cであり、
1aの各発生は独立して、水素、C(O)OR1d、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR1aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
1bは、C−C脂肪族またはフェニルから選択される任意に置換された基であり、
1cは、−N(R1a、または任意に置換されたフェニルもしくはピリジル基であり、
1dは、C−C脂肪族であり、
nは1、2、または3であり、
は、水素またはC−C脂肪族であり、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであって、
は−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
xは、0〜4であり、
の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであって、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
は、−NRまたは−OHであり、
およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であるが、
但し、式Iの化合物が、
a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、またはその一塩酸塩
c)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボン酸、あるいは
d)2−アミノ−9−(2,6,−ジクロロフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
以外であることを条件とし、
該方法は、適切な反応条件下で、式IIの中間体をアミンNHRに接触させる工程を備え、
は、水素、C−C脂肪族、−C(O)N(R1a、−C(O)R1b、または−(CH1cであって、
1aの各発生は独立して、水素、C(O)OR1d、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR1aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
1bは、C−C脂肪族またはフェニルから選択される任意に置換された基であり、
1cは、−N(R1a、または任意に置換されたフェニルもしくはピリジル基であり、
1dは、C−C脂肪族であり、
nは、1、2、または3であり、
は、水素またはC−C脂肪族であり、
式IIの中間体は構造:
Figure 2009526855
を有し、式中、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであって、
は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
xは、0〜4であり、
の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
は、−NRまたは−OHであって、
およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
はC−Cアルキルであるが、
但し、式IIの中間体が、
a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド
b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
c)2−シアノ−3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル]−2−プロペンアミド
以外であることを条件とする。
本発明のさらに別の一態様では、式I−A:
Figure 2009526855
の化合物の合成方法が提供され、式中、
は、水素またはC−C脂肪族であり、
は、水素またはC−C脂肪族であり、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
は−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、1つ以上の独立した−R3bの発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
各R’は独立して、水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
xは、0〜4であり、
の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであって、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であるが、
但し、式Iの化合物が、
a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、または
b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、もしくはその一塩酸塩
以外であることを条件とし、
該方法は、適切な反応条件下で、式II−Aの中間体をアミンNHRに接触させる工程を備え、
は、水素またはC−C脂肪族であり、R1aの各発生は独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
は、水素またはC−C脂肪族であり、
式II−Aの中間体は、構造:
Figure 2009526855
を有し、式中、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
は−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、1つ以上の独立した−R3bの発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
各−R’は独立して、水素、または任意に置換されるC1−6の脂肪族であり、
xは、0〜4であり、
の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであって、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、RおよびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
はC−Cアルキルであるが、
但し、式II−Aの中間体が、
a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド
以外であることを条件とする。
真上に記載された方法に対する一部の実施形態では、
およびRは各々水素であり、
は−T−R3dであり、
は、C−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖が、−R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、上記アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、
3dは水素であり、
3bの各発生は独立して、C−C脂肪族、−N(R3a、−OR3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであり、
xは、0、1、または2であり、
の各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、または−N(R’)SO4cである。
上記に記載の方法に対する他の実施形態では、Rは、ハロゲンまたは−C−Cアルキルである。
上記に記載の方法に対するさらに他の実施形態では、Tは、−R3bの1つまたは2つの独立した発生で置換されたC−Cアルキルであり、−R3bの各発生が独立して、−N(R3a、−OR3a、または−C−Cアルキルである。
本発明のさらに別の態様では、式II:
Figure 2009526855
の中間体が提供され、式中、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、1つ以上の独立した−R3bの発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素と共に、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
xは、0〜4であり、
の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
は、−NRまたは−OHであり、
およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
はC−Cアルキルであるが、
但し、式IIの中間体が、
a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド
b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
c)2−シアノ−3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル]−2−プロペンアミド
以外であることを条件とする。
本発明のさらに別の態様では、式II−A:
Figure 2009526855
の中間体が提供され、式中、
は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、そして
は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
は、1つ以上の独立した−R3bの発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
各−R’は独立して、水素、または任意に置換されるC1−6の脂肪族であり、xは、0〜4であり、Rの各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであって、
4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
はC−Cアルキルであるが、
但し、式II−Aの中間体が、
a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド
以外であることを条件とする。
一部の実施形態では、式II−Aの中間体に対して、
は−T−R3dであり、
はC−Cアルキレン鎖であり、上記アルキレン鎖が、−R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、上記アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、
3dは水素であり、
−R3bの各発生は独立して、C−C脂肪族、−N(R3a、−OR3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであり、
xは、0、1、または2であり、
の各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、または−N(R’)SO4cである。
さらにその他の実施形態では、式II−Aの中間体に対して、Tは、R3bの1つまたは2つの独立した発生で置換されたC−Cアルキルであって、R3bの各発生は独立して、−N(R3a、−OR3a、または−C−Cアルキルである。
(5.使用、処方、および投与)
上で論じたように、本発明は、IKKの阻害剤として有用である化合物を提供し、それゆえ本化合物は、癌、炎症性疾患、または免疫関連疾患の重症度を治療するか、または和らげるのに有用であり、その疾患には、限定されないが、びまん性大細胞型B細胞、縦隔原発B細胞、およびマントル細胞などのリンパ腫、多発性骨髄腫、溶骨性骨転移、扁平上皮(細胞)癌、前立腺癌、膵臓癌、非小細胞肺癌、関節炎症(例えば、関節リウマチ(RA)、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、外傷性関節炎、風疹性関節炎、乾癬性関節炎、変形性関節症、およびその他の関節炎の症状)、急性滑膜炎、結核、アテローム性動脈硬化症、筋肉変性、悪液質、ライター症候群、内毒素血症、敗血症、敗血性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性菌敗血症、痛風、毒素性ショック症候群、肺炎症性疾患(例えば、喘息、急性呼吸窮迫症候群、慢性閉塞性肺疾患、珪肺症、肺サルコイドーシスなど)、骨吸収疾患、再かん流傷害、癌腫症、白血病、肉腫(非上皮性悪性腫瘍)、リンパ節腫、皮膚癌腫症、リンパ腫、アポトーシス、対宿主性移植片反応、移植片対宿主拒絶反応(GVHD)、同種移植片拒絶、ハンセン病、ウイルス感染(例えば、HIV、サイトメガロウイルス(CMV)、インフルエンザ、アデノウイルス、ヘルペス属ウイルスなど)、寄生虫感染(例えば、脳マラリアなどのマラリア)、酵母感染および真菌感染(例えば、真菌性髄膜炎)、感染による発熱および筋肉痛、後天性免疫不全症候群(エイズ、AIDS)、AIDS関連複合体(ARC)、感染または悪性に続発する悪液質、AIDSまたは癌に続発する悪液質、ケロイドおよび瘢痕組織形成、発熱(pyresis)、糖尿病、炎症性大腸炎(IBD)(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎)、多発性硬化症(MS)、例えば、脳梗塞((脳)卒中)といった虚血脳障害、頭蓋骨損傷、乾癬、アルツハイマー病、癌性障害(細胞傷害性療法の増強)、心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、および急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を含む。
同様に当然のことながら、本化合物は、IKKが活性を調節することで知られる経路における、NF−κB、TNF−α、およびその他の酵素の活性に関する疾患、障害、または徴候を治療するのに有用である。
したがって、本発明の別の一態様では、医薬組成物を提供し、これらの組成は本願に記載する化合物のいずれかを備え、薬学的に許容される担体、アジュバント、または媒体を任意に備える。一部の実施形態では、これらの組成は1つ以上のさらなる治療薬をさらに任意で備える。
同様に当然のことながら、本発明の化合物の一部は、治療のため、遊離形態でか、または必要に応じて、その薬学的に許容される誘導体として存在することができる。本発明によれば、薬学的に許容される誘導体は、限定されないが、薬学的に許容されるプロドラッグ、塩、エステル、かかるエステルの塩、あるいは、それを必要とする患者への投与の際、直接的または間接的に、本願で別途記述される化合物、あるいは、その代謝物または残渣を提供することができる、他のいかなる付加物または誘導体、をも含む。
本願では、用語「薬学的に許容される塩」は、健全な医療判断の範囲内で、過度の毒性、過敏、アレルギー反応などなしに、人間および下等動物の組織に接触して使用するのに適切であり、合理的な利益/危険性の割合に合った、それらの塩を指す。「薬学的に許容される塩」は、受取人に投与する際、直接的または間接的のいずれかで、本発明の化合物、もしくは阻害的活性代謝物またはその残渣を提供することが可能である、いずれの無毒性塩あるいは本発明の化合物のエステルの塩をも意味する。本願では、用語「阻害的活性代謝物またはその残渣」は、代謝物またはその残渣も、IKKの阻害剤であることを意味する。
薬学的に許容される塩は、当該分野ではよく知られている。例えば、S.M.Bergeらは、J.Pharmaceutical Science,1977,66,1−19において、薬学的に許容される塩を詳細に説明しており、これは参照することで本願に含まれる。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、適切な無機ならびに有機酸および塩基に由来するものを含む。薬学的に許容される、無毒性の酸の添加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、および過塩素酸などの無機酸によってか、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、またはマロン酸などの有機酸によってか、あるいはイオン交換などの当該分野で使用されるその他の方法を使用することによって形成される、アミノ基の塩である。その他の薬学的に許容される塩は、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、スルホン酸エタン、ギ酸塩、フマル酸エステル、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−スルホン酸エタン、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸、リンゴ酸塩、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などを含む。適した塩基に由来する塩は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、およびN(C1−4アルキル)塩を含む。本発明は、本願で開示されるいずれの塩基性窒素含有基の4級化をも想定する。水溶性産物もしくは油溶性産物または分散可能産物は、かかる4級化によって得る場合もある。代表的なアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを含む。さらなる薬学的に許容される塩は、適切な場合、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低アルキルスルホン酸塩、およびアリールスルホン酸塩などの対イオンを使用して形成される、無毒性アンモニウム、4級アンモニウム、およびアミン陽イオンを含む。
上記の通り、本発明の薬学的に許容される組成は、本願では、望ましい特定の剤形に適するような、いかなる、あるいは全ての溶剤、希釈剤、もしくはその他の液状媒体、分散補助剤または懸濁液補助剤、界面活性剤、等張剤、増粘剤または乳化剤、保存料、固体結合剤、滑沢剤などをも含む、薬学的に許容される担体、アジュバント、あるいは媒体をさらに備える。Remington’s Pharmaceutical Sciences,Sixteenth Edition,E.W.Martin(Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,1980)は、薬学的に許容される組成物を処方するのに使用される様々な担体、およびその調製の既知の技術を開示する。いずれの望ましくない生物学的効果を提供するか、またはその他に有害な形態で薬学的に許容される組成のうちいずれかのその他の構成成分と相互作用することによって、本発明の化合物と適合しない場合以外、いずれの従来の担体媒体も、その使用は本発明の範囲内として考慮される。薬学的に許容される担体として役立つことができる物質の一部の例は、イオン交換体、アルミナ、アルミニウムステアリン酸塩、レシチン、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、リン酸、グリシン、ソルビン酸、またはソルビン酸カリウムなどの緩衝物質、飽和植物脂肪酸の一部グリセリド混合物、水、塩または硫酸プロタミンなどの電解質、リン酸ジナトリウム水素、リン酸カリウム水素、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、羊毛脂,乳糖、グルコース、およびスクロースなどの糖、トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンなどのデンプン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、および酢酸セルロースなどのセルロースならびにその誘導体、トラガント末、麦芽、ゼラチン、タルク、カカオバターおよび坐薬ワックスなどの賦形剤、ピーナッツ油、綿実油、紅花油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、およびダイズ油などの油、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどのグリコール、オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル、寒天、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、アルギン酸、無発熱物質水、等張食塩水、リンゲル液、エチルアルコール、ならびにリン酸緩衝液ならびに、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなどのその他無毒性の適合する滑沢剤をも含むが、それらに限定はされず、着色料、解除剤(releasing agent)、コーティング剤、甘味、香味、および香料、保存料、ならびに抗酸化剤も、処方者の判断に従い、組成物において存在できる。
さらに別の一態様では、化合物または医薬組成物の有効量を、それを必要とする対象へ投与する工程を備える、癌を治療するための方法が提供される。さらに別の一態様では、化合物の有効量または医薬組成物を、それを必要とする対象へ投与する工程を備える、炎症性疾患または免疫関連疾患を治療するための方法が提供される。本発明の一部の実施形態では、化合物または医薬組成物の「有効量」は、癌を治療するのに有効なその量、あるいは炎症性疾患または免疫関連疾患を治療するのに有効なその量である。他の実施形態では、化合物の「有効量」は、IKKの結合を阻害し、それによりIKBのリン酸化およびそのさらなる下流効果を遮断する量である。
化合物および組成物は、本発明の方法に従い、疾患を治療するのに有効な投与のいずれの量およびいずれの経路を使用し投与されてもよい。必要とされる正確な量は、対象の種、年齢、および一般的症状、感染の重症度、特定の薬剤、その投与様式などにより、それぞれの対象で異なる。本発明の化合物は、好ましくは、投与の簡易さおよび薬用量の均一性のため、剤形単位で処方される。「剤形単位」という表現は、本願では、患者を適切に治療する、物理的に分離した薬剤の単位を指す。しかしながら、本発明の化合物および組成の一日の総使用量は、健全な医学的判断の範囲内で、主治医によって決定されることは理解されるであろう。いかなる特定の患者または生物に対する特異的な有効用量水準も、治療を受ける疾患および疾患の重症度;用いられる特定の化合物の活性;用いられる特定の組成;患者の年齢、体重、一般的健康状態、性別、および食生活;用いられる特定の化合物の投与の時間、投与経路、および排泄速度;治療の期間、用いられる特定の化合物と組み合わせて、または同時に使用される薬、ならびに医学分野ではよく知られる同様の要因を含む、種々の要因による。「患者」という用語は、本願では、動物、好ましくは哺乳類、そしてより好ましくは人間を意味する。
本発明の薬学的に許容される組成物は、人間およびその他の動物に対して、治療を受ける感染の重症度により、経口的、直腸内、非経口的、嚢内、腟内、腹腔内、局所的(粉末、軟膏、液滴によるように)、経口スプレーまたは鼻腔スプレーのような頬内などの手段で投与されることができる。一部の実施形態では、本発明の化合物は、望ましい療法効果を得るため、経口的かまたは非経口的に、1日あたり対象の体重あたり約0.01mg/kgから約50mg/kgまで、そして好ましくは約1mg/kgから約25mg/kgまでの薬用量水準で、1日に1回以上を投与してもよい。
経口投与用の液体剤形は、薬学的に許容される乳濁液、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ、およびエリキシル剤を含むが、それらに限定はされない。活性化合物に加え、液体剤形は、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、ならびにソルビタンの脂肪酸エステル、かつそれらの混合物などの、例えば、水またはその他の溶剤、可溶化剤、かつ乳化剤といった、通常当該分野で使用される不活性希釈剤を包含してもよい。不活性希釈剤以外の、経口用組成は、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味料、香味料、ならびに香料などのアジュバントをも含むことができる。
注射用調製物、例えば、無菌の注射用水性懸濁液または注射用油性懸濁液は、適切な分散または湿潤剤および懸濁剤を使用する既知の技術に従い、処方されてもよい。無菌注射用調製物は、1,3−タンジオールの溶液など、非経口的に受け入れられる無毒性希釈剤または無毒性溶剤の無菌注射用溶液、懸濁液、あるいは乳濁液であってもよい。用いられてもよい、使用可能な媒体および溶剤には、水、リンゲル液、U.S.P.、および等張塩化ナトリウムがある。加えて、無菌の固定油は、従来溶剤または懸濁媒体として使用されている。この目的のため、いずれの無刺激性の固定油をも使用することができ、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドを含む。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が注射用の調製物において使用される。
注射用処方物を、例えば、細菌を保持するフィルターを介する濾過によってか、あるいは滅菌剤を、使用に先立ち無菌水またはその他の無菌注射用媒体内で溶解または分散させることができる無菌固体組成物の形で取り込むことによって、無菌化することができる。
本発明の化合物の効果を長引かせるため、皮下注射または筋肉内注射からの化合物の吸収を遅らせることが、多くの場合、望ましい。これは、低い水溶解性を有する、結晶性物質または無定形物質の液体懸濁液を使用することにより、達成されてもよい。そこで、化合物の吸収率は、その溶解速度、ひいては、結晶の大きさおよび結晶形態に左右される場合がある。代わりに、非経口的に投与された化合物形態の吸収を遅らせることは、化合物を油媒体で溶解または懸濁することによって達成される。注射用持効性製剤は、化合物のマイクロカプセルマトリクスを、ポリ乳酸−ポリグリコール酸などの生分解性ポリマー内で形成することによって形成される。ポリマーに対する化合物の割合、および用いられる特定のポリマーの性質により、化合物の放出速度を制御することができる。その他の生分解性ポリマーの例は、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)を含む。持効性製剤注射用処方物は、化合物を、体内組織と適合するリポソームまたはマイクロエマルジョンに捕捉することによっても調製される。
直腸または腟投与用の組成物は、好ましくは、本発明の化合物を、カカオバター、ポリエチレングリコール、または、坐薬ワックスなどの適切な非刺激性賦形剤または担体で、混合することによって調製することができる坐薬であり、それらは、外気温では固体であるが、体温では液体であり、それゆえ直腸または腟の腔で溶け、活性化合物を放出する。
経口投与用の固体剤形は、カプセル、錠剤、丸剤、粉末、および顆粒を含む。かかる固体剤形では、活性化合物は、少なくとも1つの不活性で、薬学的に許容される、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムなどの賦形剤または担体、ならびに/あるいはa)デンプン、乳糖、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸などのフィラーまたは増量剤、b)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース、およびアカシアといった結合剤、c)グリセリンなどの湿潤剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、一部のケイ酸塩、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶液緩染剤(solution retarding agent)、f)4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、g)例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセリンといった湿潤剤、h)カオリンおよびベントナイト粘土などの吸収剤、あるいはi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体のポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物などの滑沢剤で混合される。カプセル、錠剤、および丸剤の場合、剤形は緩衝剤をも備えてもよい。
同様の型の固体組成物は、ラクトースまたは乳糖、ならびに、高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤も使用して、軟らかい充填ゼラチンカプセルおよび硬い充填ゼラチンカプセル内のフィラーとして用いてもよい。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤、および顆粒の固体剤形は、腸溶性コーティングなどのコーティングおよび殻(shell)、ならびに医薬品処方分野でよく知られるその他のコーティングで調製することができる。それらは任意で乳白剤(opacifying agent)を包含してもよく、それらは活性成分のみを、好ましくは腸管の一部の部分に、任意に遅延性形態で放出する組成物であることもできる。使用することができる包埋組成物の例は、ポリマー物質およびワックスを含む。同様の型の固体組成物は、ラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどような賦形剤も使用して、軟ゼラチンカプセルおよび硬ゼラチンカプセル内のフィラーとして用いてもよい。
活性化合物は、上記の1つ以上の賦形剤を有するマイクロカプセル化した形態であることもできる。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤、および顆粒の固体剤形は、腸溶性コーティング、放出制御コーティング、ならびに医薬品処方分野でよく知られるその他のコーティングなどのコーティングおよび殻で調製することができる。かかる固体剤形では、活性化合物を、スクロース、乳糖、またはデンプンなどの、少なくとも1つの不活性希釈剤で混ぜてもよい。かかる剤形は、通常の実践として、不活性希釈剤以外のさらなる物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微小結晶性セルロースなどの、錠剤化滑沢剤およびその他の錠剤化補助剤をも備えてもよい。カプセル、錠剤、および丸剤の場合、剤形は緩衝剤をも備えてもよい。それらは任意で乳白剤を包含してもよく、それらは活性成分のみを、または好ましくは腸管の一部の部分に、任意で遅延性形態で放出する組成であることも可能である。使用することができる包埋組成物の例は、ポリマー物質およびワックスを含む。
本発明の化合物の局所または経皮投与用の剤形は、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入薬、またはパッチを含む。活性成分を、無菌条件下で、薬学的に許容される担体、および必要に応じて必要な保存料、または緩衝剤と混合される。眼科系処方物、点耳薬、および点眼薬も、本発明の範囲内として熟慮される、さらに、本発明は経皮パッチの使用を考慮に入れ、化合物体への制御された送達を提供するという追加的利点を有する。かかる剤形は、化合物を適する媒体で溶解または分散させることができる。吸収促進剤も、皮膚を横切る化合物のフラックスを増加させるのに使用することができる。その速度は、速度を制御する膜を提供するか、あるいはポリマーマトリクスまたはゲル内で化合物を分散するかによって制御することができる。
上記のとおり、本発明の化合物はIKK阻害剤である。したがって、本発明の化合物は、Ikbキナーゼの活性増加に関与する疾患、障害、および徴候の予防治療ならびに療法に適する。これらは、例えば、関節炎症(例えば、関節リウマチ(RA)、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、外傷性関節炎、風疹性関節炎、乾癬性関節炎、変形性関節症、およびその他の関節炎の症状)、急性滑膜炎、結核、アテローム性動脈硬化症、筋肉変性、悪液質、ライター症候群、内毒素血症、敗血症、敗血性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性菌敗血症、痛風、毒素性ショック症候群、肺炎症性疾患(例えば、喘息、急性呼吸窮迫症候群、慢性閉塞性肺疾患、珪肺症、肺サルコイドーシスなど)、骨吸収疾患、再灌流傷害、癌腫症、白血病、肉腫(非上皮性悪性腫瘍)、リンパ節腫、皮膚癌腫症、リンパ腫、アポトーシス、対宿主性移植片反応、移植片対宿主拒絶反応(GVHD)、同種移植片拒絶、およびハンセン病を含む。
さらに、本発明の化合物は、例えば、ウイルス感染(例えば、HIV、サイトメガロウイルス(CMV)、インフルエンザ、アデノウイルス、ヘルペス属ウイルスなど)、寄生虫感染(例えば、脳マラリアなどのマラリア)、ならびに酵母感染および真菌感染(例えば、真菌性髄膜炎)免疫関連疾患などの感染といった、徴候、および障害の治療において使用してもよい。加えて、本発明の化合物は、感染、後天性免疫不全症候群(エイズ、AIDS)、AIDS関連複合体(ARC)、感染または悪性疾患に続発する悪液質、AIDSまたは癌に続発する悪液質、ケロイドおよび瘢痕組織形成、発熱症(pyresis)、糖尿病、ならびに炎症性大腸炎(IBD)(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎)による発熱および筋肉痛を治療するのに有用であることができる。本発明の化合物は、多発性硬化症(MS)、例えば、脳梗塞(脳卒中)といった虚血脳障害、および頭部損傷のような、TNF−αの過剰発現が関わっている脳への疾患または傷害の治療においても有用である。本発明の化合物は、乾癬、アルツハイマー病、癌性障害(細胞傷害性療法の増強)、心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、および急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療においても有用である。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、炎症性および免疫関連性の疾患、障害、および徴候、とりわけ特に、RA、喘息、IBD、乾癬、COPD、およびMSなどの炎症性のものを治療するのに有用である。
その他の実施形態において、本発明の化合物は、癌治療、特にIKK活性が異常に高い癌治療に有用である。治療することができる癌型は、びまん性大細胞型B細胞(Davis,et al.,J.Exp.Med.2001,194,1861−1874;Lam et al.,Clin.Cancer Res.2005,11,28−40;Feuerhake et al.,Blood,2005,106,1392−1399)、縦隔原発大細胞型B−細胞、およびマントル細胞などのリンパ腫、多発性骨髄腫(Berenson et al.,Clin.Adv.Hematol.Oncol.2004,2,162−166;Gunn et al.,Stem Cells,2005)、溶骨性骨転移(Ruocco et al.,J.Exp.Med.2005,201,1677−1687;Morony,et al.,Endocrinology,2005,146,3235−3243;Gordon,et al.,Cancer Res.,2005,65,3209−3217;RoleSohara,et al.,Cancer Lett.,2005,228,203−209)、頭頸部扁平上皮癌(van Hogerlinden et al.,J.Invest.Dermatol.,2004,123 101−108;Tamatani et al.,Int.J.Cancer.,2004,108,912−921;Loercher et al.,Cancer Res.2004,64,6511−6523;Van Waes et al.,Int.J.Radiat.Oncol.Biol.Phys.2005 63,1400−1412)、前立腺癌、膵臓癌および非小細胞肺癌を含む。一実施形態において、化合物は、ABCリンパ腫に対して有用である。
本発明の化合物はまた、新骨形成の減少または骨吸収の増加のいずれか、または双方の組み合わせの結果として骨の欠陥または欠損がある骨関連の疾患、症状または障害を治療するために有用である。特定の例は、骨粗しょう症、歯周病、骨髄炎、関節リウマチ、無菌関節のゆるみ、溶骨性病変(典型的には、癌関連)を含む。関節の炎症で特徴付けられる関節リウマチはまた、軟骨および骨の破壊に関連することが既知はある。さらに、IKK阻害剤は、コラーゲン誘発の関節炎のマウスモデルにおいて、軟骨および骨の欠損の阻害を提供することが報告されている。McIntyre et al.,Arthritis & Rheumatism(2003),48(9),2652−2659を参照。
骨粗しょう症は、骨量が減少する多くの異なる疾患に適用する広義語である。これらは、原発性骨粗しょう症(例えば、閉経後の骨粗しょう症、老人性骨粗しょう症および若年性骨粗しょう症)および続発性骨粗しょう症を含む。続発性骨粗しょう症の例には、慢性病(例えば、慢性腎疾患、肝不全、胃腸の吸収不良、慢性運動不足および関節リウマチ、変形性関節症、歯周病および無菌人工関節のゆるみを含む炎症性疾患)、内分泌機能異常関連の疾患(例えば、糖尿病、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、性腺機能低下症および下垂体機能低下症)、薬剤関連および物質関連の症状(例えば、コルチコステロイド、ヘパリン、抗けいれん薬、アルコールおよび免疫阻害剤)、および血液疾患(例えば、転移性疾患、骨髄腫、白血病、ゴーシェ病および貧血)に関連するものである。IkBに直接的かまたはNF−kB経路に間接的のいずれかの阻害は、骨粗しょう症および変形性関節症の治療に有用であることが報告されている。例えば、PCT出願第WO2003104219号、同第WO2003103658号、同第WO2003029242号、同第WO2003065972号および同第WO9965495号を参照。従って、本発明はまた、それを必要としている患者における骨粗しょうを治療または予防する方法を提供し、本発明の化合物の患者への投与方法も含む。また、本発明の化合物の投与を含む患者における骨形成を生成する方法も提供する。
本発明の別の一実施形態は、IKK触媒活性および/またはIκBリン酸化反応の阻害に関連するNF−κB依存型遺伝子発現の活性を阻害する方法を提供し、該方法は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒化合物、あるいはその薬学的組成物の量を、その必要がある患者へ投与する工程を含み、それは、IKK触媒活性および/またはIκBリン酸化反応を阻害するために効果的であり、それによって、NF−κB依存型遺伝子発現の活性を阻害する。
本発明の一実施形態において、かかる治療を必要とする患者において、炎症性または免疫に関連した疾患を治療する方法を提供し、該方法は、少なくとも1つの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒化合物、あるいはその薬学的組成物の量を、その必要がある患者へ投与する工程を含み、それは、炎症性または免疫に関連した疾患を治療するために効果的である。好ましくは、炎症性疾患、障害または症状は、関節リウマチ、喘息、乾癬、乾癬性関節炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、炎症性腸疾患または多発性硬化症である。
別の一実施形態において、癌を治療する方法を提供し、該方法は、少なくとも1つの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒化合物、あるいはその薬学的組成物の量を、その必要がある患者へ投与する工程を含み、それは、癌を治療するために効果的である。ある実施形態において、癌は、リンパ腫(さらに好ましくは非ホジキンリンパ腫)、多発性骨髄腫、または頭頸部扁平上皮細胞癌である。
本発明のさらに別の一実施形態において、かかる治療を必要とする患者において、嚢胞性線維症を治療する方法を提供し、該方法は、少なくとも1つの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒化合物、あるいはその薬学的組成物の量を、その必要がある患者へ投与投与する工程を含む。
1つ以上の発明化合物を障害、疾患または症状を治療するために単剤療法の適用において使用することができるが、本発明の化合物または組成物(治療薬)の使用はまた、障害、症状および疾患の同一および/またはその他の型を治療するための1つ以上の治療薬の使用と組み合わせる併用療法に使用することもできる。併用療法には、治療薬の同時、または順次投与を含む。または、治療薬を、患者に投与する1つの組成物に混合することができる。
一実施形態において、本発明の化合物は、IKKのその他の阻害剤、NF−κBおよびTNF−α関連の状態を治療するために有用なその他の薬剤、および他の障害、症状および疾患を治療するために有用な薬剤など、他の治療薬との併用で使用される。特に、細胞周期またはミトコンドリア作用を妨害する薬剤などのアポトーシスを誘発する薬剤は、本発明のIKK阻害剤との併用において有用である。IKK阻害剤との併用のための例示的な薬剤は、抗増殖剤(例えば、メトトレキサート)および米国特許出願番号第US2003/0022898号、p14,段落[0173−0174]に開示される薬剤を含み、本明細書に全体として組み込まれる。一部の実施形態において、本発明の化合物は、細胞毒性薬、放射線療法、および免疫療法からなる群から選択される治療因子と併用して適用される。本発明のIKK阻害剤と併用して使用するのに適する細胞毒性薬の限定されない例には、カペシタビン、ゲムシタビン、イリノテカン、フルダラビン、5−フルオロウラシルまたは5−フルオロウラシル/ロイコボリン、例えばパクリタキセルおよびドセタキセルを含むタキサン、例えばシスプラチン、カルボプラチン、およびオキサリプラチンを含む白金薬剤、例えばドキソルビシンおよびペグ化リポソーマルドキソルビシンを含むアントラサイクリン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、エトポシド、プレドニゾン、サリドマイド、ハーセプチン、テモゾロマイド、およびメルファラン、クロラムブシルおよびシクロホスファミドなどアルキル化剤を含む。その他の組み合わせは、本発明の範囲内に依然として留まる他の組み合わせを行うことができることを理解する。
本発明の別の一態様は、IKK、生体試料または患者における活性を阻害することに関し、該方法は、患者へ投与する工程あるいは該生体試料を式Iの化合物または該化合物を含む組成物と接触させる工程を含む。本明細書において使用される、用語「生体試料」とは、インビボ、インビトロ、およびエキソビボの物質を一般に含み、制限なく、細胞培養物またはその抽出物、哺乳動物またはその抽出物から得た生検材料、血液、唾液、尿、糞、精液、涙、またはその他の体液またはその抽出物も含む。
本発明のさらに別の態様は、単一包装において、複数の別個の容器を含むキットを提供し、本発明の化合物、組成物および/またはその塩は、薬学的に許容される担体との併用で使用され、IkBキナーゼが役割を果たす障害、症状および疾患を治療する。
(実験手順)
特に明記しない限り、分析的液体クロマトグラフィー質量分析LCMSの条件は以下のとおりである。
標準条件カラム型:Waters Symmetry C18 100×4.6mm IC、3.5μm
実行時間:10.00分時
QC条件カラム型:Waters Symmetry C18 50×4.6mm ID、3.5μm
実行時間:5.00分時
Figure 2009526855
実施例1:2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5)の合成。2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5)の合成を一般にスキームIに概して例示し、具体的に下記に示す。
スキームI
Figure 2009526855
ステップ:(a)N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール、CHCl(b)RX、NaH、DMF(c)トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート、CCl(d)シアノアセトアミド、NaOMe、MeOH(e)NHOH、MeOH、(f)AlCl、ベンゼン
ステップ1:(3Z)−3−[(ジメチルアミノ)メチレン]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(iii−a)
Figure 2009526855
CHCl(150mL)に1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(ii−a、25.0g、189mmol)を加えた溶液に、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(29.2mL、209mmol)を添加し、反応物をアルゴン雰囲気下で、70℃にて加熱した。4.5時間後、反応物を室温まで冷却し、濃縮した。得られた固体をエーテルで粉末化し、ろ過して、黄色の固体として、(3Z)−3−[(ジメチルアミノ)メチレン]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(iii−a、33.0g、93%)を得た。NHOAc QC条件。DAD保持時間=1.19分、M+H=189。
ステップ2:(3Z)−1−ベンジル−3−[(ジメチルアミノ)メチレン]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(iv−a)
Figure 2009526855
DMF(10mL)に(3Z)−3−[(ジメチルアミノ)メチレン]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(iii−a、626mg、3.33mmol)を加えた溶液に、NaH(151mg、6.29mmol)を添加し、反応物を室温で撹拌した。10分後、ベンジルブロミド(500μL、4.20mmol)を添加し、混合物をアルゴン雰囲気下で、22時間撹拌した。反応物を数滴の水で反応停止し、EtOAc(150mL)が入っている分液漏斗に注入し、水(2×100mL)、ブライン(100mL)で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)で精製して、黄色固体として、(3Z)−1−ベンジル−3−[(ジメチルアミノ)メチレン]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(iv−a、660mg、71%)を得た。NHOAc QC条件。DAD保持時間=1.71分、M+H=279。
ステップ3:N−[(1−ベンジル−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムテトラフルオロボラート(v−a)
Figure 2009526855
ジクロロエタン(50mL)に(3Z)−1−ベンジル−3−[(ジメチルアミノ)メチレン]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(iv−a、7.69g、27.6mmol)を加えた溶液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(10.7g、56.4mmol)を添加し、反応混合物をアルゴン雰囲気下で、110℃にて加熱した。3時間後、反応物を室温まで冷却し、濃縮した。粗製物質をエーテル(75mL)中で撹拌し、固体を沈殿させた。固体をろ過して、茶色固体として、N−[(1−ベンジル−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムテトラフルオロボラート(v−a、理論的収量27.6mmol)を得、次のステップにおいて、さらなる精製を行わずに使用した。NH4OAc QC条件。DAD保持時間=1.28分、M+H=308。
ステップ4:(2E)−3−(1−ベンジル−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−シアノアクリルアミド(vi−a)
Figure 2009526855
シアノアセトアミド(4.60g、54.7mmol)およびNaOMe(MeOHの0.5M溶液、80mL、4mmol)の混合物に、MeOH(120mL)の(N−[(1−ベンジル−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムテトラフルオロボラート(v−a、27.6mmol)の溶液を添加した。反応物をアルゴン雰囲気下で、室温にて撹拌した。15時間後、反応物を0℃まで冷却し、水を添加することにより反応停止した。不溶性生成物をろ過し、MeOHで粉末化し、再度ろ過して、黄色固体の(2E)−3−(1−ベンジル−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−シアノアクリルアミド(vi−a、5.68g、60%)を得た。NH4OAc QC条件。DAD保持時間=1.78分、M+H=346。
ステップ5:2−アミノ−9−ベンジル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(vii−a)
Figure 2009526855
MeOH(150mL)に(2E)−3−(1−ベンジル−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−シアノアクリルアミド(vi−a、2.00g、5.79mmol)を加えた溶液に、NHOH(NHの30重量%水溶液、100mL)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。減圧下で、反応物を濃縮し、粗製固体をHOで粉末化した。固体をろ過し、エーテルで再度粉末化した。吸引ろ過により、黄色固体を収集し、2−アミノ−9−ベンジル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(vii−a、1.23g、63%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=7.25分、M+H=317。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.77(s,1H)、7.83(d,J=7.8Hz,1H)、7.62(br s,2H)、7.40(d,J=7.7Hz,1H)、7.31−7.16(m,9H)、5.52(s,2H)。
2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5)
Figure 2009526855
ベンゼン(30mL)に2−アミノ−9−ベンジル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(vii−a、1.01g、319mmol)を加えた溶液に、AlCl(1.10g、8.25mmol)を添加し、反応物をアルゴン雰囲気下で、95℃まで加熱した。6時間後、反応物を0℃まで冷却し、水(75mL)で反応停止し、EtOAc(200mL)が入っている分液漏斗に注入した。混合物を1N NaOH(2×200mL)で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、薄茶色の固体として、2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、319mg、44%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.10分。M+H=227。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 11.33(br s,1H)、8.68(s,1H)、7.85(br s,1H)、7.76(d,J=7.9Hz,1H)、7.44(br s,1H)、7.32(d,J=7.3Hz,1H)、7.24(dd,J=7.3,7.3Hz,1H)、7.12(dd,J=7.9,7.9Hz,1H)。
実施例1に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−6−ブロモ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(34)
Figure 2009526855
アセトニトリル(1mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、35mg、0.15mmol)を加えた溶液に、−10℃にてN−ブロモスクシンイミド(37mg、0.209mmol)を一度に添加した。混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。水を添加し、混合物を塩化メチレン(3×20mL)で抽出した。抽出物を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した後、HPLC(Phenomenex Luna 15μm C18、水性HCOOH/CHCN)で精製して、粗生成物を得て、黄色固体として、2−アミノ−6−ブロモ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(34、20mg、40%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=6.12分。M+H=307。H NMR(300MHz,MeOD):δ 8.65(d,J=6.9Hz,1H)、8.03(d,J=4.9Hz,1H)、7.43−7.37(m,1H)、7.33−7.27(m,1H)。
2−アミノ−9−エチル−6−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(4)
Figure 2009526855
スキーム1で示されるように、実施例1で詳述される手順に従い、i−a(下記の実施例2を参照)から2−アミノ−9−エチル−6−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドを調製した。NHOAc標準条件。DAD R=7.33分、M+H=268。
実施例2:1−エチル−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(i−a)の合成
スキームII
Figure 2009526855
ステップ:(a)RX、NaH、DMF、(b)HNNH.HO、濃HCl
ステップ1:1−エチル−5−メチル−1H−インドール−2,3−ジオン(ix−a)
Figure 2009526855
DMF(50mL)に1−エチル−5−メチル−1+−インドール−2,3−ジオン(viii−a、2.04g、12.4mmol)を加えた溶液に、NaH(601mg、15.0mmol)を添加した。15分後、CI(1.20mL、15.0mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、水で反応停止し、EtOAc(200mL)が入っている分液漏斗に注入した。混合物を振盪し、層を分離した。有機層を水(4×150mL)で洗浄し、乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた固体をエーテルで粉末化し、ろ過して、赤れんが色の固体として、1−エチル−5−メチル−1H−インドール−2,3−ジオン(ix−a、1.53g、66%)を得た。NHOAc QC条件。DAD保持時間=1.50分。M+H=191。
ステップ2:1−エチル−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(i−a)
Figure 2009526855
1−エチル−5−メチル−1H−インドール−2,3−ジオン(ix−a、1.53g、8.09mmol)とヒドラジン一水和物(30mL、618mmol)の混合物を110℃まで加熱した。5時間後、反応物を室温まで冷却し、反応混合物をpH約3まで調節するために、濃HClを添加した。混合物を一晩撹拌し、EtOAc(150mL)が入っている分液漏斗に注入した。混合物を振盪し、層を分離した。水層をEtOAc(2×150mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮して、1−エチル−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(i−a、1.03g、72.5%)を得た。NH4OAc QC条件。DAD保持時間=1.48分。M+H=176。
実施例3:例示的なN−置換αカルボリンの合成:以下の実施例は、一般的な中間体(xi)からの種々のN−置換αカルボリンの合成を示す。
スキームIII
Figure 2009526855
ステップ:(a)NaH、DMF(b)t−BuOK、KI、DMF(c)EDC、DMAP、ピリジン(d)DMAP、ピリジン(e)NaH、THF(f)CsCO、DMF、熱(g)CsCO、DMF、マイクロ波(h)KOH、DMSO(i)NaOH、DMF、相間移動触媒(j)CuI、ジオキサン、ジアミン配位子
2−アミノ−9−イソプロピル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(13)
Figure 2009526855
DMF(5mL)に2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、122mg、0.540mmol)を加えた溶液に、NaH(110mg、2.75mmol)を添加し、反応物を10分間撹拌した。2−ブロモプロパン(111μL、0.688mmol)を添加し、混合物を室温でさらに2.5時間撹拌した。反応物を水(50mL)で反応停止し、EtOAc(150mL)が入っている分液漏斗に注入し、混合物を振盪し、層を分離した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(MeOH/CHClの勾配)で精製して、白色粉末として、2−アミノ−9−イソプロピル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(13、30mg、21%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=6.95分。M+H=269。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.72(s,1H)、7.82(d,J=7.8Hz,1H)、7.61(d,J=8.1Hz,1H)、7.54(br s,2H)、7.29(ddd,J=8.4,8.4,1.2Hz,1H)、7.17(ddd,J=7.5,7.5,0.9Hz,1H)、5.23(septet,J=6.9Hz,1H)、1.60(d,J=6.9Hz,6H)。
13の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−イソブチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(44)
Figure 2009526855
ステップ1:2−アミノ−9−(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(xii−a)
Figure 2009526855
13の合成に詳述される手順に従い、2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、196mg、0.866mmol)をメタリルブロミド(0.131mL、1.30mmol)でアルキル化し、2−アミノ−9−(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(xii−a、143mg、59%)を得た。
ステップ2:2−アミノ−9−イソブチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(44)
2−アミノ−9−(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(xii−a、143mg)をエタノール(40mL)で溶解し、アルゴン雰囲気下に置いた。10%パラジウム炭素(Palladium on carbon)(26mg)を添加し、繰り返し排気し、次いで水素ガスを充填したバルーンを使用して再充填することによって反応物を水素雰囲気下に置いた。反応物を室温で16時間撹拌した後、触媒をCelite(登録商標)を通してのろ過により除去し、ろ液を真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン中の5%メタノール)で精製して、表題化合物(44、44mg、65%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=7.45分。M+H=283。H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.22(s,1H)、7.83(d,J=7.3Hz,1H)、7.30−7.36(m,3H)、7.21(br s,1H)、6.66(br s,1H)、5.67(br s,1H)、4.07(d,J=7.3Hz,1H)、2.28−2.42(m,1H)、0.94(d,J=6.7Hz,6H)。
2−アミノ−9−(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イルメチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(32)
Figure 2009526855
ジメチルスルホキシド(1mL)に2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、100mg、0.44mmol)を加えた撹拌溶液に、粉末水酸化カリウム(370mg、6.6mmol)を添加し、得られた混合物を室温で10分間撹拌した。ジメチルスルホキシド(1mL)に2−(クロロメチル)−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−HCl(Stillings,M.R.,J.Med.Chem.1986,29,2280−2284;220mg、1.3mmol)を5〜10℃にて0.5時間にわたり、混合物に滴下した。添加の完了時に、反応物を室温で一晩撹拌させた。減圧下で、粗製反応混合物を濃縮し、HPLC(Phenomenex Luna 15μm C18、水性HCOOH/CHCN)で精製して、2−アミノ−9−(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イルメチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(32、14mg、10%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.42分。M+H=323。H NMR(300MHz,MeOD):δ 8.73(s,1H)、8.49(s,1H)、7.94(d,J=6.9Hz,1H)、7.42−7.40(m,2H)、7.33−7.27(m,1H)、5.29(s,2H)、3.45(t,J=5.7Hz,4H)、2.04(t,J=5.7Hz,2H)。
32の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
tert−ブチル(1−{[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]メチル}シクロプロピル)カルバメート(63)
Figure 2009526855
N,N−ジメチルホルムアミド(17mL)に2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、318mg、1.41mmol)を加えた撹拌溶液に、粉末炭酸セシウム(2.29g、7.03mmol)、tert−ブチル[1−(ヨードメチル)シクロプロピル]カルバメート(2.26g、7.61mmol、下記のxxviiの調製に記載の手順に従って、対応するアルコールから調製(J.Med.Chem.1988,31,1694−7))を添加した。混合物を窒素下で、100℃にて2時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、水で3回、ブラインで2回、洗浄した。抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(95/5の塩化メチレン/メタノールから93/7の塩化メチレン/メタノールの勾配)で精製して、表題生成物(63、75mg、13%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=7.29分。M+H=396。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.72(s,1H)、7.79(d,J=7.3Hz,1H)、7.54−7.41(m,2H)、7.26(dd,J=7.3Hz,1H)、7.20−7.11(m,2H)、4.34(s,2H)、1.35(s,9H)、1.18−1.05(m,2H)、0.65−0.54(m,2H)。
2−アミノ−9−ピリジン−3−イル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(67)
Figure 2009526855
乾燥窒素下で、2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、100mg、0.44mmol)、ヨウ化銅(I)(8mg、0.045mmol)およびリン酸カリウム(190mg、0.88mmol)の撹拌混合物に、(±)−トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン(5μL、0.04mmol)および3−ブロモピリジン(43μL、0.442mmol)を添加し、次いで1,4−ジオキサン(2mL)を添加した。混合物を110℃にて2日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、塩化メチレン(3×30ml)で抽出し、水で洗浄した。抽出物を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカ、塩化メチレンに対して、90/10の塩化メチレン/メタノールの勾配)で精製して、2−アミノ−9−ピリジン−3−イル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(67、20mg、10%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.99分。M+H=310。H NMR(300MHz,MeOD):δ 8.86(d,J=2.4Hz,1H)、8.74(s,1H)、8.66−8.63(m,1H)、8.14(d,J=8.2Hz,1H)、7.96(d,J=7.0Hz,1H)、7.70(dd,J=4.7,8.2Hz,1H)、7.36−7.28(m,4H)。
67の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
実施例22:2−アミノ−9−[2−(1H−ピロール−1−イル)エチル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(20)
Figure 2009526855
DMF(2mL)に2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、70mg、0.310mmol)を加えた溶液に、カリウムtert−ブトキシド(84mg、0.749mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌した後、1−(2−ブロモエチル)−1H−ピロール(162mg、0.930mmol)およびヨウ化カリウム(164mg、0.930mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を水(50mL)で反応停止し、酢酸エチル(150mL)で抽出した。層を分離し、有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン中の0〜3%メタノールの勾配)で精製し、産出した物質を、その後、エーテルで粉末化して、白色粉末として、純粋な2−アミノ−9−[2−(1H−ピロール−1−イル)エチル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(20、25mg、25%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=6.79分。M+H=320。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.71(s,1H)、7.97−7.89(m,1H)、7.79−7.69(m,1H)、7.67−7.50(m,2H)、7.24−7.04(m,4H)、6.62−6.59(m,2H)、5.88−5.82(m,2H)、4.57−4.47(m,2H)、4.34−4.24(m,2H)。
20の合成に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(43)
Figure 2009526855
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、200mg、0.884mmol)、イソブチレンオキシド(0.196mL、2.21mmol)および炭酸セシウム(460mg、1.40mmol)をマイクロ波照射下で、100℃にて10分間撹拌した。揮発性物質を真空除去した後、メタノールを使用して、シリカゲル上に粗製残渣を吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン中の5〜10%メタノールの勾配)で精製して、表題化合物(43、185mg、70%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.93分。M+H=299。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.64(d,J=4.9Hz,1H)、7.88(d,J=7.6Hz,1H)、7.55(d,J=7.8Hz,1H)、7.34(dd,J=7.6,7.3Hz,1H)、7.20(dd,J=7.8,7.3Hz,1H)、5.49(s,2H)、1.28(s,6H)。
43の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。72の場合、TFA脱保護(30の調製に概説する手順に従う)が、下記に記載の化合物を生成するために使用された。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−[(ベンジルオキシ)アセチル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(28)
Figure 2009526855
ピリジン(7mL)に2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、150mg、0.663mmol)を加えた溶液に、EDC(210mg、1.10mmol)、DMAP(85mg、0.693mmol)およびベンジルオキシ酢酸(142μL、0.994mmol)を添加し、混合物をアルゴン雰囲気下で、室温にて撹拌した。23時間後、反応物を水(20mL)で反応停止し、EtOAc(100mL)が入っている分液漏斗に注入し、水(75mL)で洗浄した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をHPLC(Phenomenex Luna 15μm C18、水性HCOOH/CHCN)で精製して、2−アミノ−9−[(ベンジルオキシ)アセチル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(28、54mg、22%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=7.6分。M+H=375。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.76(s,1H)、8.52−8.49(m,1H)、8.04(br s,1H)、7.83−7.77(m,3H)、7.47−7.29(m,8H)、5.30(s,2H)、4.72(s,2H)。
28の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−ベンゾイル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(8)
Figure 2009526855
ピリジン(1mL)の2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、42.0mg、0.186mmol)の溶液に、DMAP(57mg、0.467mmol)および過酸化ベンゾイル(281mg、1.16mmol)を添加した。混合物を室温で撹拌した。24時間後、反応物を濃縮し、EtOAc(100mL)で希釈し、分液漏斗に注入し、水(2×75mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗製物をEtOAc(100mL)で溶解し、NaHCO飽和水溶液(2×50mL)および1N NaOH(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、黄色固体として、2−アミノ−9−ベンゾイル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(8、34mg、56%)を得た。HCOOH標準条件。DAD保持時間=6.65分。M+H=331。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.78(s,1H)、8.04(br s,1H)、7.92−7.86(m,2H)、7.75−7.72(m,2H)、7.67(d,J=7.5Hz,1H)、7.54−7.48(m,2H)、7.40−7.37(m,3H)、7.13(br s,2H)。
8の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(17)
Figure 2009526855
THF−DMF(4.5mL)の1:1の混合物中の2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、138mg、0.610mmol)の溶液に、NaH(73.0mg、2.50mmol)を添加した。混合物を室温で撹拌した。10〜15分後、ジメチルスルファモイルクロリド(212mL、1.10mmol)を添加し、反応物をさらに2時間撹拌した。反応物を水(50mL)で反応停止し、EtOAc(100mL)が入っている分液漏斗に注入した。混合物を振盪し、層を分離した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をHPLC(Phenomenex Luna 15μm C18、水性HCOOH/CHCN)で精製して、白色粉末として、2−アミノ−9−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(17、24.9mg、12%)を得た。HCOOH標準条件。DAD保持時間=3.68分。M+H=334。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.78(s,1H)、8.06(s,1H)、8.00−7.97(m,1H)、7.84−7.81(m,1H)、7.72(br s,2H)、7.40−7.32(m,3H)、3.02(s,6H)。
実施例3:9−N置換α−カルボリンの脱保護
スキームIV
Figure 2009526855
ステップ:(a)濃HCl、MeOH(b)TFA、DCM(c)Pd/C、EtOH、H(d)TBAF、THF(e)i.ClCHCN、HSO、ii.(NHC=S(f)i.HCl、EtOH ii.NH、MeOH
2−アミノ−9−(2−アミノエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドヒドロクロリド(16)
Figure 2009526855
ステップ1:tert−ブチル{2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]エチル}カルバメート(xvi−a)
Figure 2009526855
tert−ブチル{2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]エチル}カルバメートは、2−ブロモプロパンをtert−ブチル2−ブロモエチルカルバメートに置き換えて、13の合成に記載の手順に従って調製した。NHOAc QC条件。M+H=370。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.70(s,1H)、7.87(br s,1H)、7.77(d,J=7.0Hz,1H)、7.56(m,2H)、7.44(d,J=7.6Hz,1H)、7.29(dd,J=7.0,7.6Hz,1H)、7.15(dd,J=7.6,7.6Hz,1H)、6.96(dd,J=5.9,5.9Hz,1H)、4.32−4.21(m,2H)、3.34−3.20(m,2H)、1.28(s,9H)。
ステップ2:2−アミノ−9−(2−アミノエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドヒドロクロリド(16)
MeOH(2mL)にtert−ブチル{2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]エチル}カルバメート(xvi−a、35.0mg、0.095mmol)を加えた溶液に、濃HCl(1mL)を添加した。反応物を室温で撹拌した。2時間後、反応物を濃縮し、凍結乾燥させて、白色固体として、2−アミノ−9−(2−アミノエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドヒドロクロリド(16,27mg,93%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.48分。M+H=270。H NMR(300MHz,DO):δ 8.16(s,1)、7.74(d,J=7.6Hz,1H)、7.73−7.42(m,1H)、7.36−7.28(m,2H)4.32(t,J=5.7Hz,2H)、3.37(t,J=5.7Hz,2H)。
16の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−[(2S)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(30)
Figure 2009526855
ステップ1:tert−ブチル[(1S)−2−ヨード−1−メチルエチル]カルバメート(xxvii)
Figure 2009526855
PS−トリフェニルホスフィン(2.5mmol/g、1.3g、3.3mmol)を塩化メチレン(12mL)に懸濁した。イミダゾール(225mg、3.3mmol)を添加し、混合物を氷水浴中で0℃まで冷却した。冷却した混合物に、ヨウ素(838mg、3.3mmol)を添加し、得られた混合物を室温まで温め、10分間撹拌し、0℃まで再度冷却した。塩化メチレン(3mL)中のBoc−L−アラニノール(463mg、2.64mmol)を数分間にわたり添加した。得られた混合物を0℃にて1時間撹拌し、室温まで温め、2時間撹拌した。混合物をろ過した。収集した固体を酢酸エチルで十分に洗浄した。ろ液は、HClの希釈水溶液(3%)、チオ硫酸ナトリウム(1M)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液、ブラインで順次洗浄された。その後、抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。黄色の油として、粗製物tert−ブチル[(1S)−2−ヨード−1−メチルエチル]カルバメート(xxvii)を得、さらなる精製を行わずに使用した。H NMR(300MHz,CDCl):δ 3.34−3.56(m,2H)、3.27(dd,J=3.7,9.8Hz,1H)、1.43(s,9H)、1.18(d,J=6.7Hz,3H)。
ステップ2:tert−ブチル{(1S)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xvi−b)
Figure 2009526855
tert−ブチル{(1S)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xvi−b)を、2−ブロモプロパンをtert−ブチル[(1S)−2−ヨード−1−メチルエチル]カルバメートに置き換えて、13の合成に詳述される手順に従い調製した。HCOOH標準条件。M+H=384。H NMR(300MHz,d−DMSO):δ 8.71(s,1H)、7.77(d,J=7.3Hz,1H)、7.59(d,J=7.9Hz,1H)、7.57−7.49(br s,2H)、7.31(dd,J=7.9,7.3Hz,1H)、7.16(dd,J=7.9,7.3Hz,1H)、6.90(br d,1H)、4.27(dd,J=6.1,13.4Hz,1H)、4.14−3.95(m,2H)、1.18(s,9H)、1.05(d,J=6.1Hz,3H)。
ステップ3:2−アミノ−9−[(2S)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(30)
tert−ブチル{(1S)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xvi−b、400mg、1.04mmol)を塩化メチレン(10mL)に溶解した後、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加した。出発物質の消費が完了するまで、混合物を室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、6Nの水酸化ナトリウム水溶液の添加により塩基性化した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗製物質を最小限のメタノールに溶解した後、エーテル(1M)中のHClの添加により酸性化した。ろ過によりその塩酸塩として純粋な生成物を単離した(196mg、59%)。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.92分。M+H=284。H NMR(300MHz,CDOD):δ 8.77(s,1H)、7.95(d,J=7.6Hz,1H)、7.53(d,J=8.2Hz,1H)、7.43(dd,J=8.2,7.0Hz,1H)、7.28(dd,J=7.6,7.0Hz,1H)、4.62−4.47(m,2H)、4.01−3.89(m,1H)、1.40(d,J=6.5Hz,3H)。
30の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(35)
Figure 2009526855
ステップ1:ベンジル{(1R)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xxiv−a)
Figure 2009526855
ベンジル{(1R)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xxiv−a)を、2−ヨードプロパンをベンジル[(1R)−2−ヨード−1−メチルエチル]カルバメート(市販のN−ベンジルオキシカルボニル−D−アラニノールから作製)に置き換えて、13の合成に詳述される手順に従い調製した。
ステップ2:2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(35)
エタノール(10mL)中のベンジル{(1R)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xxiv−a、13mg、0.031mmol)の溶液に、パラジウム炭素(10mg、0.094mmol)を添加した。水素雰囲気下で、反応混合物を一晩撹拌した。ろ過で固体を除去し、ろ液を真空濃縮して、2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(35、7.6mg、86%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.90分。M+H=284。H NMR(300MHz,MeOD−d):δ 8.66(s,1H)、7.90(d,J=7.7Hz,1H)7.49(d,J=8.1Hz,1H)、7.23(ddd,J=7.4,6.9,1.2Hz,1H)、7.17(ddd,J=7.8,7.7,1.2Hz,1H)、4.33(d,J=6.1Hz,2H)、3.63−3.71(m,1H)、1.23(d,J=6.5Hz,3H)。
35の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(9)
Figure 2009526855
ステップ1:2−アミノ−9−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(xxv−a)
Figure 2009526855
2−アミノ−9−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(xxv−a)を、2−ブロモプロパンを(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランに置き換えて、13の合成に記載の手順に従い、調製した。次のステップにおいて、さらなる精製を行わずに粗製シランを使用した。NHOAc QC条件。M+H=385。
ステップ2:2−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(9)
2−アミノ−9−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(xxv−a、360mg、1.06mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中の1.0M、1.3mL、1.4mmol)の溶液を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。減圧下で、溶液を濃縮した。残渣を塩化メチレンで粉末化した。得られた固体をテトラヒドロフランで溶解し、ブラインで洗浄した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gのシリカ、塩化メチレンから塩化メチレン中の3%メタノールの勾配)で精製した。生成物9を黄色固体として単離した(30mg、2ステップに対して10%)。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.02分。M+H=271。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.66(s,1H)、7.73(d,J=7.6Hz,1H)、7.59−7.50(br s,1H)、7.46(d,J=8.2Hz,1H)、7.25(ddd,J=1.7,7.0,8.2Hz,1H)、7.11(dd,J=7.0,7.0Hz,1H)、4.30−4.23(m,2H)、3.72−3.66(m,2H)。
9の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
実施例16a:2−アミノ−9−{2−アミノ−1−[(ベンジルオキシ)メチル]エチル}−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(73)
Figure 2009526855
ステップ1:tert−ブチル3−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]アゼチジン−1−カルボキシラート(xvi−c)
Figure 2009526855
tert−ブチル3−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]アゼチジン−1−カルボキシラート(xvi−c)を、tert−ブチル[1−(ヨードメチル)シクロプロピル]カルバメートをtert−ブチル[3−(ベンジルオキシ)−2−ヨードプロピル]カルバメート(xxviiの調製に詳述されるようにtert−ブチル3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルカルバメートから調製[Nagashima,N.Chem.Pharm.Bull.1991,39,1972−1982])に置き換えて、63の合成の記載の手順に従い調製した。NHOAc QC条件。M+H=382。tert−ブチル3−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]アゼチジン−1−カルボキシラート(xvi−c)を以下の脱保護ステップにおいて、直接使用した。
ステップ2:2−アミノ−9−{2−アミノ−1−[(ベンジルオキシ)メチル]エチル}−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドヒドロクロリド(73)
16の合成の第2のステップに詳述されるHCl/メタノール脱保護手
順に従う、xvi−cの脱保護により2−アミノ−9−{2−アミノ−1−[(ベンジルオキシ)メチル]エチル}−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドヒドロクロリド(73、11mg、5%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=6.72分。M+1=282。H NMR(300MHz,MeOD):δ 8.88(s,1H)、7.96(d,J=7.6Hz,1H)、7.54(d,J=8.2Hz,1H)、7.44(t,J=7.6Hz,1H)、7.35−7.22(m,7H)、4.70(d,J=6.4Hz,2H)、4.52−4.50(m,2H)、4.10−3.96(m,1H)、3.75−3.38(m,1H)、3.60−3.50(m,1H)。
2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノ−3−(ベンジルオキシ)プロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(61)
Figure 2009526855
ステップ1:(R)−tert−ブチル1−(2−アミノ−3−カルバモイル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル)−3−(ベンジルオキシ)プロパン−2−イルカルバメート(xvi−d)
Figure 2009526855
(R)−tert−ブチル1−(2−アミノ−3−カルバモイル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル)−3−(ベンジルオキシ)プロパン−2−イルカルバメート(xvi−d)を、tert−ブチル[1−(ヨードメチル)シクロプロピル]カルバメートを(S)−tert−ブチル1−(ベンジルオキシ)−3−ヨードプロパン−2−イルカルバメート(市販のN−Boc−L−Ser(Bzl)−オールからのxxviiの合成に詳述されるように調製)に置き換えて、63の調製に詳述される手順に従い調製した。NHOAc QC条件。M+H=490。
ステップ2:2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノ−3−(ベンジルオキシ)プロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドヒドロクロリド(61)
2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノ−3−(ベンジルオキシ)プロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミドヒドロクロリド(61)を30の調製において概説したTFA脱保護手順に従い、xvi−dから得て、表題化合物(61、20mg、70%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=6.70分。M+H=390。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.78(s,1H)、7.82(d,J=7.3Hz,1H)、7.61(d,J=7.94Hz,1H)、7.36−7.20(m,8H)、4.62−4.42(m,2H)、4.48(s,2H)、3.88−3.80(m,1H)、3.64−3.44(m,2H)。
61の合成に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(65)
Figure 2009526855
クロロホルム(2mL)中の2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノ−3−(ベンジルオキシ)プロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(61、81mg、0.160mmol)の冷却(0℃)した溶液に、ヨードトリメチルシラン(140μL、0.990mmol)を添加した。アルゴン下で、反応物を撹拌し、室温までゆっくりと温めた後、さらに16時間撹拌した。反応混合物をろ過し、真空濃縮した。粗製混合物を逆相HPLC(Phenomenex Luna 15μm C18、水性NHOAc/CHCN)で精製し、メタノール中の過剰な塩酸の溶液と一緒に撹拌することによって塩酸塩に変換された生成物をもたらして、2−アミノ−9−[(2R)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(65、24mg、45%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.76分。M+H=300。H NMR(300MHz,MeOD−d):δ 8.97(s,1H)、8.01(d,J=7.0Hz,1H)7.67(d,J=7.4Hz,1H)、7.52(t,J=6.9,1H)、7.38(t,J=6.9Hz,1H)、4.75−4.69(m,2H)、3.96−3.81(m,2H)、3.71−3.62(m,1H)
2−アミノ−9−(ピロリジン−2−イルメチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(40)
Figure 2009526855
ステップ1:tert−ブチル2−{[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]メチル}ピロリジン−1−カルボキシラート(xvi−e)
Figure 2009526855
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、50mg、0.2mmol)の溶液に、粉末の水酸化ナトリウム(12mg、0.31mmol)およびテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(3mg、0.009mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した後、tert−ブチル2−(ブロモメチル)ピロリジン−1−カルボキシラート(67mg、0.25mmol)を添加した。得られた混合物を室温で4日間撹拌した。水(5ml)を混合物に添加した後、HCl(3%水性、1mL)に添加した。混合物を酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。抽出物を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカ、塩化メチレン〜90/10の塩化メチレン/メタノールの勾配)で精製し、tert−ブチル2−{[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]メチル}ピロリジン−1−カルボキシラート(xvi−e、20mg、20%)を得た。NHOAc QC条件。M+1=410。
ステップ2:2−アミノ−9−(ピロリジン−2−イルメチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
2−アミノ−9−(ピロリジン−2−イルメチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(40)を30の調製に詳述されるようにxvi−eのTFA脱保護に従って得て、表題化合物(40、18mg、70%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.13分。M+H=310。H NMR(300MHz,MeOD):δ 8.82(s,1H)、7.95(d,J=7.3Hz,1H)、7.61(d,J=7.3Hz,1H)、7.45(t,J=6.9Hz,1H)、7.31(t,J=6.9Hz,1H)、4.78−4.70(m,2H)、4.20−4.05(m,1H)、3.55−3.44(m,1H)、2.37−2.22(m,1H)、2.12−1.97(m,3H)、1.93−1.78(m,1H)。
2−アミノ−9−アゼチジン−3−イル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(50)
Figure 2009526855
ステップ1:tert−ブチル3−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]アゼチジン−1−カルボキシラート(xvi−f)
Figure 2009526855
N,N−ジメチルホルムアミド(4.4mL)中の2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(5、44mg、0.19mmol)の撹拌溶液に、粉末の炭酸セシウム(130mg、0.39mmol)、およびtert−ブチル3−ヨードアゼチジン−1−カルボキシラート(Harris,L.J.,et al.European Patent Application 1176142,2002、0.11g、0.39mmol)を添加した。混合物をマイクロ波で150℃にて30分間加熱し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカ、塩化メチレン〜90/10の塩化メチレン/メタノールの勾配)で精製して、tert−ブチル3−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]アゼチジン−1−カルボキシラート(xvi−f、50mg、70%)を得た。NHOAc QC条件。M+H=382。H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.24(s,1H)、7.83(d,J=7.9Hz,1H)、7.60(d,J=7.9Hz,1H)、7.42−7.34(m,1H)、7.30−7.22(m,1H)、4.75−4.60(m,1H)、4.48−4.39(m,2H)、4.17−4.07(m,2H)、1.51(s,9H)。
ステップ2:2−アミノ−9−アゼチジン−3−イル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(50)
2−アミノ−9−アゼチジン−3−イル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(50)を30の調製に詳述されるトリフルオロ酢酸の脱保護手順に従い作製し、表題化合物(50、20mg、40%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.97分。M+H=282。H NMR(300MHz,MeOD):δ 8.72(s,1H)、7.90(d,J=6.9Hz,1H)、7.48−7.30(m,2H)、7.27−7.22(m,1H)、4.78−4.50(m,1H)、4.30−4.20(m,2H)、3.85−4.00(m,2H)。
50の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質(メシラートまたはヨウ化物)から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
2−アミノ−9−{2−[(クロロアセチル)アミノ]−2−メチルプロピル}−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(56)
Figure 2009526855
濃縮した硫酸(1.0mL)をクロロアセトニトリル(1.0mL)中の43(120mg、0.102mmol)の溶液に、0℃にて滴下した。この温度で1時間継続して撹拌した後、反応物を水(5mL)で希釈し、1N水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を順次使用してpHを8〜9に調節した。水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した後、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン中5〜10%メタノールの勾配)で精製して、表題化合物(56、120mg、80%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=6.59分。M+H=374。H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.39(br s,1H)、8.27(s,1H)、7.80(d,J=7.3Hz,1H)、7.36−7.34(m,2H)、7.22(dd,J=7.3,7.3Hz,1H)、6.83(br s,2H)、5.80(br s,2H)、4.28(s,2H)、3.87(s,2H)、1.55(s,6H)。
2−アミノ−9−{2−[(クロロアセチル)アミノ]−2−メチルプロピル}−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(47)
Figure 2009526855
エタノール(1.0mL)中の56(50mg、0.134mmol)およびチオ尿素(21mg、0.28mmol)の溶液をマイクロ波照射下で、15分間、150℃にて撹拌した。室温まで冷却した後、反応物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物(47、24mg、60%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.24分。M+H=298。H NMR(300MHz,MeOD−d):δ 8.70(br s,1H)、8.37(s,1H)、7.92(d,J=7.7Hz,1H)、7.53(d,J=8.1Hz,1H)、7.40(dd,J=7.7,7.3Hz,1H)、7.26(dd,J=8.1,7.3Hz,1H)、4.44(s,2H)、1.50(s,6H)。
2−アミノ−9−(2−アミノ−2−イミノエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(42)
Figure 2009526855
塩化水素ガスを氷冷した無水エタノール(15mL)に通して5分間泡立てて、飽和水溶液を調製した。エタノール(1mL)中の2−アミノ−9−(シアノメチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(36、29mg、0.107mmol)を添加し、得られた溶液を室温で90分間撹拌した後、全ての揮発性物質を真空除去した。得られた残渣をメタノール中のアンモニア(7.0M、10.0mL)で希釈し、室温で16時間撹拌した。粗製反応混合物を真空濃縮し、残渣を逆相C−18シリカゲルクロマトグラフィー[水中の0〜70%アセトニトリル(0.1%TFA含有)]で精製し、トリフルオロ酢酸塩として、表題化合物(42、28mg、91%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.53分。M+H=311。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.95(br s,1H)、8.91(br s,1H)、8.77(s,1H)、7.94(br s,1H)、7.83(d,J=7.3Hz,1H)、7.65(br s,1H)、7.50(d,J=7.9Hz,1H)、7.35(dd,J=7.9,7.3Hz,1H)、7.26(dd,J=7.3,7.3Hz,1H)、5.22(s,2H)。
42の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
実施例4:式中RがT−R3dまたは−V−T−R3dであり、Tが−NR’C(O)R3aまたはNC(=N)NHで置換される化合物の合成
スキームV
Figure 2009526855
ステップ:(a)[R3aC(O)]O、DMAP、ピリジン(b)i.N,N’−ビス−tert−ブトキシカルボニルチオ尿素、PL−DCC
9−[2−(アセチルアミノ)エチル]−2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(22)
Figure 2009526855
ピリジン(2mL)中の2−アミノ−9−(2−アミノエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(16、50.0mg、0.186mmol)の溶液に、DMAP(23.0mg、0.188mmol)および無水酢酸(23μL、0.243mmol)を添加した。アルゴン雰囲気下で、反応物を室温で撹拌した。1時間後、反応物を濃縮し、粗生成物をHPLC(Phenomenex Luna 15μm C18、水性NHOAc/CHCN)で精製し、9−[2−(アセチルアミノ)エチル]−2−アミノ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(22、11mg、19%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.18分。M+H=312。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.73(s,1H)、8.01(t,J=5.7Hz,1H)、7.80(d,J=7.5Hz,1H)、7.58(br s,2H)、7.46(d,J=8.1Hz,1H)、7.33(t,J=8.1Hz,1H)、7.18(t,J=7.5Hz,1H)、4.31(t,J=6.0Hz,2H)、3.41(q,J=6.0Hz,2H)、1.71(s,3H)。
2−アミノ−9−((2S)−2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}プロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(71)
Figure 2009526855
塩化メチレン(3mL)に2−アミノ−9−[(2S)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(30、100mg、0.350mmol)を加えた溶液に、PL−DCC樹脂(394mg、0.575mmol)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。N,N’−ビス−tert−ブトキシカルボニルチオ尿素(112mg、0.406mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。その後、PS−trisamine樹脂(4.12g、3.6mmol/g、14.8mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。樹脂を吸引ろ過で除去し、減圧下でろ液を濃縮した。逆相C−18シリカゲルクロマトグラフィー[水中の0〜70%アセトニトリル(0.1%TFA含有)]で粗製物質の精製を行って、2−アミノ−9−((2S)−2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}プロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(71、48mg、26%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.98分。M+H=326。
実施例5:2−アミノ−置換化合物(R=R1a、−C(O)R1a、−C(O)N(R1aの合成)
スキームVI
Figure 2009526855
ステップ:(a)i)ClSONCO、DCM ii)HO(b)RCOCOR、DCM(c)TFA、DCM(d)RCHO、NaBHCN、MeOH
2−[(アミノカルボニル)アミノ]−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(21)
Figure 2009526855
DCM(1mL)中の2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(1、71mg、0.28mmol)の溶液を、0℃まで冷却し、クロロスルホニルイソシアネート(27μL、0.31mmol)を添加した。混合物をアルゴン雰囲気下で、0℃にて撹拌した。2時間後、反応物を数滴の水で反応停止し、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLC(Phenomenex Luna 15μm C18、水性NHOAc/CHCN)で精製して、2−[(アミノカルボニル)アミノ]−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(21、15mg、18%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=6.40分。M+H=298。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 11.44(s,1H)、9.04(s,1H)、8.70(br s,1H)、8.30(br s,1H)、7.99(d,J=7.6Hz,1H)、7.69(d,J=8.1Hz,2H)、7.49(t,J=8.1Hz,1H)、7.32(t,J=7.6Hz,1H)、7.24(br s,1H)、4.42(q,J=7.1Hz,2H)、1.35(t,J=7.1Hz,3H)。
2−(アセチルアミノ)−9−[(2S)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(66)
Figure 2009526855
ステップ1:tert−ブチル{(1S)−2−[2−(アセチルアミノ)−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1 メチルエチル}カルバメート(xxxi−a)
Figure 2009526855
無水酢酸(32.8mL、347mmol)を、塩化メチレン(2.0mL)に2−(アセチルアミノ)−9−[(2S)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(xvi−b、442mg、1.15mmol)を加えた溶液に添加した。溶液を室温で16時間撹拌した後、酢酸エチル(100mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で順次洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮し、tert−ブチル{(1S)−2−[2−(アセチルアミノ)−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1 メチルエチル}カルバメート(xxxi−a、152mg、31%)を得、さらなる精製を行わずに使用した。NHOAc QC条件。M+H=426。
ステップ2:2−(アセチルアミノ)−9−[(2S)−2−アミノプロピル]−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(66)
xxxi−a(44mg、0.104mmol)を30の調製方法に記載のTFA条件を使用して、脱保護し、表題化合物(66、29mg、63%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=4.98分。M+H=326。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 12.27(br s,1H)、9.05(br s,1H)、8.41(br s,1H)、8.31(br s,3H)、8.03(d,J=7.6Hz,1H)、7.80(br s,1H)、7.75(d,J=8.2Hz,1H)、7.51(dd,J=7.6,7.6Hz,1H)、7.32(dd,J=7.0,7.0Hz,1H)、4.53(br s,2H)、3.87−3.75(br m,1H)、2.32(s,3H)、1.16(d,J=6.5Hz,3H)。
44の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。アルキルアミン置換基を欠如する化合物については、ステップ2を省略してよい。
Figure 2009526855
9−エチル−2−(メチルアミノ)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(48)
Figure 2009526855
メタノール(2.6mL)中の2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(1、36mg、0.141mmol)、ホルムアルデヒド(水中の37重量%、0.011mL、0.155mmol)および酢酸(0.0084mL、0.148mmol)を室温で1時間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(13mg、0.212mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した後、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2.6mL)で反応停止した。得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過した後、真空濃縮した。メタノールを使用してシリカゲル上に残渣を吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン中の5〜10%メタノールの勾配)で精製して、表題化合物(48、25mg、66%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=7.84分。M+H=269。H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.60(br s,1H)、8.19(s,1H)、7.79(d,J=7.9Hz,1H)、7.36−7.32(m,2H)、7.21−7.17(m,1H)、5.65(br s,2H)、4.38(q,J=7.3Hz,2H)、3.12(s,3H)、1.42(t,J=7.3Hz,3H)。
48の調製に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
9−[(2S)−2−アミノプロピル]−2−(メチルアミノ)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(45)
Figure 2009526855
ステップ1:tert−ブチル{(1S)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xxxii−a)
Figure 2009526855
tert−ブチル{(1S)−2−[2−アミノ−3−(アミノカルボニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xvi−b、20mg、0.052mmol)を48の調製方法に記載の手順に従いアルキル化し、tert−ブチル{(1S)−2−[3−(アミノカルボニル)−2−(メチルアミノ)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート(xxxii−a、20mg、89%)を得た。NHOAc QC条件。M+H=398。
ステップ2:9−[(2S)−2−アミノプロピル]−2−(メチルアミノ)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド(45)
tert−ブチル{(1S)−2−[3−(アミノカルボニル)−2−(メチルアミノ)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル]−1−メチルエチル}カルバメート xxxii−a(20mg、0.051mmol)を30の調製方法に記載のTFA手順に従い脱保護して、トリフルオロ酢酸塩として、表題化合物(45、7mg、35%)を得た。NHOAc標準条件。DAD保持時間=5.33分。M+H=298。H NMR(300MHz,CDCl):δ 9.04(br s,1H)、8.76(s,1H)、8.02(br s,4H)、7.82(d,J=7.9Hz,1H)、7.57(d,J=8.5Hz,1H)、7.35(br dd,J=7.3,7.3Hz,1H)、7.23(br dd,J=7.3,7.3Hz,1H)、4.48−4.44(m,1H)、3.04(s,3H)、3.57−3.52(m,2H)、1.21(d,J=6.1Hz,3H)。
45の合成に記載した方法と類似する方法において、適切な出発物質から下表の化合物を調製した。
Figure 2009526855
生物実験
本発明の化合物はIκBキナーゼ(IKK)の有効な阻害剤であり、従って、本キナーゼの活性により生じるか、または悪化する症状を治療するために有用である。式Iの化合物のインビトロIκBキナーゼ阻害活性およびインビボIκBキナーゼ阻害活性は、当技術分野において既知である種々の手順で決定することができる。本発明の化合物で示されるIκBキナーゼに対する強力な親和性を、IκBキナーゼの50%阻害を提供するために必要とされる化合物の濃度(nM)である、IC50値(nM)として測定することができる。
以下は、IKKを調節する化合物を評価および選択するために有用であるアッセイの例である。
IκBキナーゼ酵素阻害を測定するためのアッセイ
候補薬剤によるIκBキナーゼ複合体に対しての阻害活性を検出、測定するためのインビトロアッセイは、IκBαの残基5〜55に及ぶビオチニル化GST融合タンパク質(SwissProt Accession No.P25963,Swiss Institute of Bioinformatics,Geneva,Switzerland)および例えば、リン酸化形態GSにのみに結合し、モノクローナル抗体かポリクローナル抗体のいずれかである、特異的抗体(例えば、市販の抗ホスホセリン32IκB抗体)である、リン酸化生成物の検出用薬剤を使用することができる。抗ホスホセリン32および36IκB抗体によりリン酸化生成物を検出する例において、抗体−ホスホGST−IκBα複合体が形成されると、その複合体は、種々の分析方法(例えば、放射能、発光、蛍光、または光学的吸収など)で検出することができる。時間分解蛍光法の使用に関して、抗体は、ユーロピウムキレートで標識化され、抗リンGST−IκB4複合体は、蛍光アクセプターに結合体化したビオチン結合タンパク質に結合する(例えば、Steptavidin Alexa647,Invitrogen,Carlsbad,Calif.)。本アッセイ用の物質を調製する方法および本アッセイを実施する方法を、下記でより詳細に説明する。
IκBキナーゼ複合体の分離
まず、IκB−αキナーゼ複合体を、10mlのHeLa S3細胞抽出物S100画分(Lee et al.(1997)Cell 88:213−222)を40mlの50mM HEPES pH7.5で希釈することによって調製する。その後、40%硫酸アンモニウムを添加し、30分間氷上でインキュベートする。得られた沈殿物を5mlのSEC緩衝液(50mM HEPES pH7.5、1mM DTT、0.5mM EDTA、10mM 2−グリセロリン酸塩)で再度溶解し、15分間にわたって20,000×gで遠心分離することによって清澄化し、0.22μmろ過ユニットを介してろ過する。試料を2ml/分の流量で4℃にて作動する、SEC緩衝液で平衡化された320mlのSUPEROSE−6 ゲルろ過FPLCカラム(Amersham Biosciences AB,Uppsala,Sweden)に充填する。670−kDa分子量マーカーに及ぶ画分を、活性化のためにプールする。その後、キナーゼ含有プールは、100nMのMEKK1Δ(Lee et al.(1997)Cell 88:213−222)、250μMのMgATP、10mMのMgCl、5mMのDTT、10mMの2−グリセロリン酸塩、2.5μMのMicrocystin−LRで37℃にて45分間培養することにより活性化される。活性化酵素は、さらに使用するまで、−80℃にて保存される。
IκBキナーゼリン酸のトランスフェラーゼ活性の測定
384ウェルプレートの各ウェルについて、DMSOの1μLの中の種々の濃度の化合物は、1:90の希釈の活性化酵素、100nMのビオチニル化GST−IκBα5−55および50μMのATPを含有する30μLのアッセイ緩衝液(50mMのHepes pH7.5、5mMのDTT、10mMのMgCl2、10mMの2−グリセロリン酸塩、0.1%のウシ血清アルブミン)と一緒に2時間インキュベートする。反応物を10μLの250mM EDTAを加えて反応停止し、その後、2nMのユーロピウム標識化された抗−IκBαホスホセリン32および36および0.003mg/mLのStreptavidin Alexa647を含有する40μLの検出緩衝液(50mMのHepes pH7.5、0.1%ウシ血清アルブミン、0.01% Tween20、Pierce,Rockford,IL.)を添加する。試料を、放置して1時間インキュベートし、その後、Wallac Victorプレートリーダー(Perkin Elmer Life and Analytical Sciences,Boston,Mass.)で測定する。アッセイは、酵素濃度および酵素希釈を試験した時間に関して直線関係を有することが前もって示されているので、時間分解蛍光エネルギー転移のレベルが、候補薬剤の阻害活性を決定するために使用される。
本発明の化合物は、IKK複合体の阻害剤である。本発明の化合物は、様々な程度のIκBキナーゼ阻害活性を示すことが理解されるであろう。本明細書に記載のアッセイ手順後、発明化合物に対するIκBキナーゼ阻害平均IC50値は、一般に約10マイクロモル以下、好ましくは約1.0マイクロモル以下、さらに好ましくは、約100ナノモル以下であった。
細胞アッセイ:種々の細胞アッセイもまた、本発明の化合物を評価するために有用である。
多発性骨髄腫(MM)細胞株および患者由来のMM細胞分離
RPMI 8226ヒトMM細胞およびU266ヒトMM細胞をAmerican Type Culture Collection(米国微生物系統保存機関)(Manassas,Va.)から取得する。全てのMM細胞株を、10%ウシ胎仔血清(FBS,Sigma−Aldrich Co.,St.Louis,Mo.)、2mMのL−グルタミン、100U/mLのペニシリン(Pen)および100μg/mLのストレプトマイシン(Strep)(Invitrogen Life Technologies,Carlsbad,Calif.から市販のGIBCO製の細胞培養製品)を含有するRPMI−1640において培養する。患者由来のMM細胞を、ROSETTESEP(B細胞濃縮キット)分離システム(StemCell Technologies,Vancouver,Canada)を使用して、患者の骨髄(BM)吸引物から精製する。MM細胞の純度をPE結合抗CD138抗体(BD Biosciences,Bedford,MA)を使用して、フローサイトメトリー分析で確認する。
骨髄間質細胞の培養
骨髄(BM)試料は、MMを有する患者から取得する。フィコール−ハイパーク密度沈殿法(Ficoll−Hipaque density sedimentation)で分離したMM単核細胞(MNC)を、先に記載(Uchiyama et al.,Blood 1993,82:3712−3720)される通り、長期BM培養を構築するために使用する。細胞を0.25%トリプシンおよび0.02%EDTAを含有するハンクス緩衝化食塩水(HBSS)に回収し、洗浄し、遠心分離で収集する。
DNA合成速度の測定による細胞増殖
増殖を記載(Hideshima et al.,Blood 96:2943(2000))のように測定する。培地または本発明のIKK阻害剤の存在下で96ウェル培養プレート(Corning Life Sciences,Coming,NY)にMM細胞(3×10細胞/ウェル)を48時間にわたって37℃にてインキュベートする。DNA合成を、分裂する細胞への[H]−チミジン([H]−TdR,New England division of Perkin Elmer Life and Analytical Science,Boston,MA)取り込みにより測定する。48時間培養のうちの最終の8時間の間、[H]TdR(0.5μCi/ウェル)で細胞をパルスする。全ての実験を3連で行う。
MTT細胞の生存率アッセイ
MM増殖に対する本発明の化合物の阻害作用を、代謝的に活性な細胞による黄色テトラゾリウムMTT(3−(4,5−ジメチルチアゾリル−2)−2,5−ビフェニルテトラゾリウムブロミド)の減少を測定することにより評価する(J.Immunol.Methods 174:311−320,1994)。48時間培養からの細胞を、48時間培養のうちの最終の4時間の間、各ウェルに10μLの5mg/mL MTT、0.04N HClを含有する100μLのイソプロパノールで順次パルスする。吸光度を、分光光度計(Molecular Devices Corp.,Sunnyvale Calif.)を使用して、570nmで測定する。
電気泳動移動度シフトアッセイによるNF−κB活性化
電気泳動移動度シフト解析(EMSA)を記述(Hideshima et al.,Oncogene 2001,20:4519)のように実施する。簡潔に説明すると、MM細胞を本発明のIKK阻害剤と一緒にプレインキュベート(10μM、90分間)し、その後、10〜20分間、TNF−α(5ng/mL)で刺激する。その後、細胞をペレット化し、400μLの低張溶解緩衝液(20mM HEPES、pH7.9、10mM KCl、1mM EDTA、0.2%Triton X−100、1mM NaVO、5mM NaF、1mM PMSF、5μg/mL ロイペプチン、5μg/1mL アプロチニン)で再懸濁し、20分間、氷上で保持する。4℃にて遠心分離(14000g、5分間)した後、核ペレットを、20分間にわたって氷上で100μL低張溶解緩衝液(20mM HEPES、pH7.9、400mM NaCl、1mM EDTA、1mM NaVO、5mM NaF、1mM PMSF、5μg/mL ロイペプチン、5μg/mL アプロチニン)によって抽出する。4℃にて遠心分離(14000g、5分間)した後、上清を核抽出物として収集する。2本鎖NF−κBコンセンサスオリゴヌクレオチドプローブ(5’−GGGGACTTTCCC−3’、Santa Cruz Biotechnology Inc.、Santa Cruz CA)を、[(32P)ATP(222TBq/mMにおいて50μCi;New England Nuclear division of Perkin Elmer Life and Analytical Science,Boston,MA)で末端標識化する。1ngのオリゴヌクレオチドおよび5μgの核タンパク質を含有する結合反応を、総量10μLの結合緩衝液(10mM Tris−HCl、pH7.5、50mM NaCl、1mM MgCl、0.5mM EDTA、0.5mM DTT、4%グリセロール(v/v)、および0.5μg ポリ(dI−dC)(Amersham Biosciences AB、Uppsaka,Sweden))において、室温で20分間実施する。移動度分析(supershift analysis)のために、放射性標識化したプローブの追加直後、反応混合物の前に1μgの抗p65 NF−κB Abを5分間添加する。試料を、4%ポリアクリルアミドゲルに充填し、ワットマンろ紙(Whatman paper)(Whatman International、Maidstone,U.K.)に転写し、オートラジオグラフィーで可視化する。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)細胞増殖アッセイ
ABC型(LY3およびLy10)DLBCL細胞株およびGCB型(Ly7およびLy19)DLBCL細胞株(Alizadeh et al.(2000)Nature 403:503−511;Davis et al.(2001)J.Exp.Med.194:1861−1874)を、週に2回、細胞を継代することにより成長培地(GM,Iscove’s DMEM+10%FBS)に保持する。細胞を増殖アッセイにおいてプレートする前に、一晩、イスコフのDMEM培地+0.5%FBSで栄養を絶つ。アッセイの日に、細胞を数え、生存率をトリパンブルー染色を使用して確認する。Ly3細胞およびLy10細胞については、96ウェルプレート中の1ウェルあたり5000個の細胞を、GMにプレートする。Ly7細胞およびLy19細胞を、1ウェルあたり10,000個の細胞でプレートする。まず、IKK阻害剤をDMSOに溶解した後、GMに希釈し、80μM〜0.01μMの最終濃度を得る。各濃度を、3連でプレートする。細胞の生存率を標準WST−1細胞生存率アッセイ(Roche Applied Science、Indianapolis,IN)を使用して決定する。
ヒト末梢血単球(PBMC)サイトカイン放出アッセイ
ヒトPBMCをフィコール勾配方法によって、正常ドナーの全血から精製する。PBS洗浄後、PBMCは、AIM−V培地で再懸濁される。100%DMSOに本発明の系列希釈したIKK阻害剤を、1μlで96ウェルプレートの底部に添加し、1ウェルあたり180μlの4.5×10個のPBMCとAIM−V培地中で混合する。37℃にて40分間にわたって阻害剤と一緒にPBMCをプレインキュベートした後、細胞を20μlのLPS(100ng/ml)または抗CD3(0.25μg/ml)および抗CD28(0.25μg/ml)(Pharmingen division of BD Biosciences,Bedford,MA)のいずれかで、37℃にて5時間刺激する。標準の市販のELISAキットを使用して、浮遊物を収集し、IL−1βまたはTNFα放出に対して評価する。
ヒト軟骨細胞細胞株SW1353(ATCC,Manassas,VA)を、ヒト軟骨細胞マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)放出アッセイ
10%ウシ胎仔血清(Hyclone,Logan,UT)、2mM L−グルタミン(Invitrogen Life Technologies,Carlsbad,Calif.から市販のGIBCO製の細胞培養製品)および1%Pen/Strep(GIBCO)を含んで培養する。細胞を、96ウェルポリDリジンプレート(BD BIOCOAT、Black/Clear bottom、BD Biosciences,Bedford,MA)に接種する。1μlで系列希釈したIKK阻害剤を、96ウェルプレートの各ウェルに添加し、1ウェルあたり180μlの4.5×10個の軟骨細胞と混合する。化合物と一緒に1時間にわたって37℃にて細胞をプレインキュベートした後、細胞を20μlのIL−1β(10ng/mL、R&D Systems Inc.)で37℃にて24時間刺激する。その後、上清を収集し、市販のELISAキットを使用して、マトリクスメタロプロテイナーゼ(MMP)の産生に対して評価する。
ヒト線維芽細胞様滑膜細胞(HFLS)アッセイ
人工関節置換術で取得したRA滑膜組織から単離したHFLSは、Cell Applications Inc.(San Diego,Calif.)より提供される。本発明のIKK阻害剤を、市販のELISAキットを使用して、これらの細胞からのIL−6またはIL−8のTNF誘発された放出またはIL−1β誘発された放出を遮断するそれらのIKK阻害剤の能力について試験する。細胞培養条件およびアッセイ方法は、Aupperle et al.,Journal of Immunology,163:427−433(1999)に記載される。
ヒト臍帯血由来のマスト細胞アッセイ
ヒト臍帯血は、Cambrexから入手される(Walkersville,Md.)。マスト細胞を、Hsieh et al.,J.Exp.Med.,193:123−133(2001)に説明される方法と類似の方法で、分化させ、培養する。本発明のIKK阻害剤を、市販のELISAキットを使用して、IgE−誘発されたTNFα放出またはLPS−誘発されたTNFα放出を遮断するそれらの能力について試験する。
破骨細胞の分化および機能アッセイ
ヒト破骨細胞前駆体は、Cambrexから凍結保存型として入手される(Walkersville,Md.)。細胞を製造者からの取扱説明書に基づいて培地において分化させる。本発明のIKK阻害剤を、先に記載(Khapli,S.M.,Journal of Immunol,171:142−151(2003);Karsdal,M.A.,J Biol Chem,278:44975−44987(2003);およびTakami,M.,Journal of Immunol,169:1516−1523(2002)を参照)される通り、分化、骨吸収およびコラーゲン分解を遮断するそれらの能力について試験する。
関節リウマチについてのラットモデル
かかる試験は、文献で既知であり、Conwayら、「Inhibition of Tumor Necrosis Factor−α(TNF−α)Production and Arthritis in the Rat by GW3333,a Dual Inhibitor of TNF−Converting Enzyme and Matrix Metalloproteinases」,J.Pharmacol.Exp.Ther.298(3),900−908(2001)に記載の標準ラットLPSモデル、Pharmacological Methods in the Control of Inflammation(1989)p 363−380,「Rat Adjuvant Arthritis:A Model of Chronic Inflammation」,Barry M.Weichman author of book chapter{Alan R.Liss Inc Publisher}に記載のラットアジュバント誘発関節炎モデル、ならびにPharmacological Methods in the Control of Inflammation(1989)p395−413,「Type II Collagen Induced Arthritis in the Rat」,DE Trentham and RA Dynesuis−Trentham authors of book chapter{Alan R.Liss Inc Publisher}ラットコラーゲン誘発関節炎モデルを含む。また、「Animal Models of Arthritis:Relevance to Human Disease」(1999),A.Bendele,J.McComb,T.Gould,T.McAbee,G.Sennello,E.ChlipalaおよびM.Guy.Toxicologic Pathology Vol 27(1)134−142を参照のこと。
本発明の多くの実施形態を記載したが、本発明の化合物および方法を使用するその他の実施形態を提供するために基本例を変更してもよいことは明白である。従って、本発明の範囲は、実施例によって示された特定の実施形態よりもむしろ添付の請求項によって定義されるものであることを理解されるであろう。

Claims (32)

  1. 式I:
    Figure 2009526855
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    は、水素、C−C脂肪族、−C(O)N(R1a、−C(O)R1b、または−(CH1cであり、
    1aの各発生は独立して、水素、C(O)OR1d、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR1aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    1bは、C−Cの脂肪族またはフェニルから選択される任意に置換された基であり、
    1cは、−N(R1a、または任意に置換されたフェニル基もしくはピリジル基であり、
    1dは、C−Cの脂肪族であり、
    nは、1、2、または3であり、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    3bの各発生は独立して、水素、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    は、−NRまたは−OHであり、
    およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であるが、
    但し、式Iの該化合物が、
    a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
    b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、またはその一塩酸塩
    c)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボン酸、あるいは
    d)2−アミノ−9−(2,6,−ジクロロフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
    以外であることを条件とする、
    式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  2. 式I−A:
    Figure 2009526855
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    は水素、C−C脂肪族、または−C(O)N(R1aであり、
    1aの各発生は独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3cの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
    各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であるが、
    但し、式Iの該化合物が、
    a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、あるいは
    b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、またはその一塩酸塩
    以外であることを条件とする、
    式I−Aの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  3. 式I−B:
    Figure 2009526855
    の構造を有する、請求項2に記載の化合物。
  4. は、−T−R3d、−V−T−R3d、または−R3eである、請求項2に記載の化合物。
  5. は、C−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖が、R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、該アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、そしてR3bの各発生が、C−C脂肪族、−CN、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3aまたは−N(R’)SON(R3aである、請求項4に記載の化合物。
  6. は、C−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖が、R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、該アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、そしてR3bの各発生が独立して、C−C脂肪族、−N(R3a、−OR3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aである、請求項5に記載の化合物。
  7. 3dは、水素である、請求項5または6に記載の化合物。
  8. 3bの各発生は独立して、−N(R3a、C−Cアルキル、または−OR3aである、請求項6に記載の化合物。
  9. xは、0、1、または2であり、Rの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、またはN(R’)SO4cである、請求項2に記載の化合物。
  10. の各発生は独立して、ハロゲン、−R4c、−N(R4b、−OR4b、またはSR4cである、請求項9に記載の化合物。
  11. の各発生は独立して、ハロゲンまたはC−Cアルキルである、請求項10に記載の化合物。
  12. 式I−B:
    Figure 2009526855
    の構造を有する、請求項2に記載の化合物であって、式中、
    は、−T−R3dであり、
    は、C−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖が、R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、該アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、
    3dは、水素であり、
    3bの各発生は独立して、C−C脂肪族、−N(R3a、−OR、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであり、
    xは、0、1、または2であり、
    の各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、または−N(R’)SO4cである、
    化合物。
  13. は、−R3bの1つまたは2つの独立した発生で置換されたC−Cアルキルであり、−R3bの各発生は独立して、−N(R3a、−OR3a、またはC−Cアルキルである、請求項12に記載の化合物。
  14. 前記化合物は、
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    Figure 2009526855
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  15. 請求項1に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを備える、医薬組成物。
  16. 患者の癌を治療する方法であって、請求項1に記載の化合物の治療有効量を該患者に投与する工程を備える、方法。
  17. 前記癌は、リンパ腫、多発性骨髄腫、溶骨性骨転移、頭部または頚部癌、肺癌、前立腺癌、あるいは膵癌である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記癌は、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、または頭頚部扁平上皮癌である、請求項17に記載の方法。
  19. 患者の炎症性疾患または免疫関連疾患を治療する方法であって、請求項1に記載の化合物の治療有効量を該患者に投与する工程を備える、方法。
  20. 前記疾患は、関節リウマチ、喘息、乾癬、乾癬性関節炎、慢性閉塞性肺疾患、炎症性腸疾患、または多発性硬化症である、請求項18に記載の方法。
  21. 前記疾患は、関節リウマチ、多発性硬化症、喘息、または慢性閉塞性肺疾患である、請求項20に記載の方法。
  22. 患者のIKKを阻害する方法であって、請求項1に記載の化合物を該患者に投与する工程を備える、方法。
  23. 生体試料のIKKを阻害する方法であって、該試料を請求項1に記載の化合物と接触させる工程を備える、方法。
  24. 式II:
    Figure 2009526855
    の中間体であって、式中、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    各R’は独立して、水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    は、−NR、または−OHであり、
    およびRは各々独立して、水素、またはC−C脂肪族であり、
    は、C−Cアルキルであるが、
    但し、式IIの該中間体が、
    a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド,
    b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
    c)2−シアノ−3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル]−2−プロペンアミド
    以外であることを条件とする、
    式IIの中間体。
  25. 式II−A:
    Figure 2009526855
    の中間体であって、式中、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T3d、または−R3eであり、そして
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合される窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
    各−R’は独立して、水素または任意に置換されるC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    およびRは、各々独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、C−Cアルキルであるが、
    但し、式II−Aの該中間体が、
    a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
    b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド
    以外であることを条件とする、
    式II−Aの中間体。
  26. は、−T−R3dであり、
    は、C−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖が、−R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、該アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、
    3dは、水素であり、
    −R3bの各発生は独立して、C−C脂肪族、−N(R3a、−OR3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであり、
    xは、0、1、または2であり、
    の各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、または−N(R’)SO4cである、
    請求項25に記載の中間体。
  27. は、R3bの1つまたは2つの独立した発生で置換されたC−Cアルキルであり、R3bの各発生は独立して、−N(R3a、−OR3a、または−C−Cアルキルである、請求項26に記載の化合物。
  28. 式I:
    Figure 2009526855
    の化合物またはその薬学的に許容される塩の合成のための方法であって、式中、
    は、水素、C−C脂肪族、−C(O)N(R1a、−C(O)R1b、または−(CH1cであり、
    1aの各発生は独立して、水素、C(O)OR1d、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR1aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    1bは、C−C脂肪族またはフェニルから選択される任意に置換された基であり、
    1cは、−N(R1a、または任意に置換されたフェニルもしくはピリジル基であり、
    1dは、C−C脂肪族であり、
    nは、1、2、または3であり、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    各R’独立して、水素、または任意に置換されるC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    は、−NR、または−OHであり、
    およびRは各々独立して、水素、またはC−C脂肪族であるが、
    但し、式Iの該化合物が、
    a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
    b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、またはその一塩酸塩
    c)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボン酸、あるいは
    d)2−アミノ−9−(2,6,−ジクロロフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド
    以外であることを条件とし、
    該方法は、適切な反応条件下で、式IIの中間体をアミンNHRに接触させる工程を備え、
    は、水素、C−C脂肪族、−C(O)N(R1a、−C(O)R1b、または−(CH1cであり、
    1aの各発生は独立して、水素、C(O)OR1d、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR1aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    1bは、C−C脂肪族またはフェニルから選択される任意に置換された基であり、
    1cは、−N(R1a、または任意に置換されたフェニルもしくはピリジル基であり、
    1dは、C−C脂肪族であり、
    nは、1、2、または3であり、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、
    式IIの該中間体は、構造:
    Figure 2009526855
    を有し、式中、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a−、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、−N(R’)SON(R3a、−NR3a(C=NR3a)N(R3a、=NR3a、=N−N(R3a、=N−OR3a、=N−NHC(O)R3a、=N−NHCO3a、=N−NHSO3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    各R’は、独立して水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    は、−NR、または−OHであり、
    およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、C−Cアルキルであるが、
    但し、式IIの該中間体が、
    a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド
    b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
    c)2−シアノ−3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)−2−エトキシ−1H−インドール−3−イル]−2−プロペンアミド
    以外であることを条件とする、
    式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の合成のための方法。
  29. 式I−A:
    Figure 2009526855
    の化合物の合成のための方法であって、式中、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    −R3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
    各R’は独立して、水素、または任意に置換されたC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    −R4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    およびRは各々独立して、水素またはC−C脂肪族であるが、
    但し、式Iの該化合物が、
    a)2−アミノ−9−エチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、または
    b)2−アミノ−1H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボキサミド、もしくはその一塩酸塩
    以外であることを条件とし、
    該方法は、適切な反応条件下で、式IIの中間体をアミンNHRに接触させる工程を備え、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、R1aの各発生は独立して、水素またはC−C脂肪族であり、
    は、水素またはC−C脂肪族であり、
    式II−Aの該中間体は、構造:
    Figure 2009526855
    を有し、式中、
    は、−H、−T−R3d、−V−R3a、−V−T−R3d、または−R3eであり、
    は、−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NR3a、または−S(O)NR3a−であり、
    は、−R3bの1つ以上の独立した発生で任意に置換されたC−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    3aの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であるか、あるいはR3aの2つの発生は、それらが結合する窒素とともに、任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    3bの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R3c、−N(R3a、−OR3a、−SR3c、−S(O)3c、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであるか、あるいはR3aまたはR3cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成し、
    3cの各発生は独立して、C1−6の脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    3dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、そして
    3eの各発生は独立して、3員〜10員の脂環族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
    各−R’は独立して、水素、または任意に置換されるC1−6の脂肪族であり、
    xは、0〜4であり、
    の各発生は独立して、−R4a、−T−R4d、または−V−T−R4dであり、
    4aの各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−OC(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、−N(R’)SO4c、−N(R’)C(O)OR4b、−N(R’)C(O)N(R4b、または−N(R’)SON(R4bであるか、あるいはR4bまたはR4cの2つの発生は、任意にそれらの介在原子とともに、6員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する5員〜6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された縮合環を形成するか、あるいはR4bの2つの発生は、それらが結合する窒素原子とともに、窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のさらなるヘテロ原子を有する任意に置換された3員〜7員のヘテロシクリル環を形成し、
    4bの各発生は独立して、水素、あるいはC−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4cの各発生は独立して、C−Cの脂肪族、3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    4dの各発生は独立して、水素、あるいは3員〜10員の脂環族、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する3員〜10員のヘテロシクリル、6員〜10員のアリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する5員〜10員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、
    の各発生は独立して、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−であり、
    の各発生は独立して、R4aで任意に置換されたC−Cのアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖は、−C(R’)=C(R’)−、−C≡C−、−N(R’)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)SON(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化されるか、あるいはTまたはその一部分は、任意に置換された3員〜7員の脂環族またはヘテロシクリル環の一部を任意に形成し、
    およびRは各々独立して、水素、またはC−C脂肪族であり、
    はC−Cアルキルであるが、
    但し、式II−Aの該中間体が、
    a)2−シアノ−3−(2−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド、または
    b)2−シアノ−3−(2−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−プロペンアミド
    以外であることを条件とする、
    方法。
  30. およびRは、各々、水素であり、
    は、−T−R3dであり、
    は、C−Cアルキレン鎖であり、該アルキレン鎖が、−R3bの1つまたは2つの独立した発生によって任意に置換されており、該アルキレン鎖が、−C(R’)=C(R’)−、−N(R’)−、−O−、−S(O)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−OC(O)N(R’)−、−N(R’)C(O)−、−N(R’)SO−、−N(R’)C(O)O−、−NR’C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−OC(O)−、または−C(O)N(R’)−O−によって任意に分断化され、
    3dは、水素であり、
    3bの各発生は独立して、−C−C脂肪族、−N(R3a、−OR3a、−C(O)OR3a、−C(O)N(R3a、−S(O)N(R3a、−OC(O)N(R3a、−N(R’)C(O)R3a、−N(R’)SO3c、−N(R’)C(O)OR3a、−N(R’)C(O)N(R3a、または−N(R’)SON(R3aであり、
    xは、0、1、または2であり、
    の各発生は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−R4c、−N(R4b、−OR4b、−SR4c、−S(O)4c、−C(O)R4b、−C(O)OR4b、−C(O)N(R4b、−S(O)N(R4b、−N(R’)C(O)R4b、または−N(R’)SO4cである、請求項29に記載の方法。
  31. は、ハロゲンまたは−C−Cアルキルである、請求項30に記載の方法。
  32. は、−R3bの1つまたは2つの独立した発生で置換されたC−Cアルキルであり、−R3bの各発生が独立して、−N(R3a、−OR3a、または−C−Cアルキルである、請求項30に記載の方法。
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