JP2009526504A - 過電圧保護を持つ差動増幅器および方法 - Google Patents
過電圧保護を持つ差動増幅器および方法 Download PDFInfo
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Abstract
スルー制限動作中に集積回路増幅器回路内のバイポーラ・トランジスタの破損を防ぐための回路であって、第1、第2、および第3の電極をそれぞれ有する第1(Q1またはQ3)および第2(Q2またはQ4)のトランジスタを含み、第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものは第1の信号(Vin+またはVin++)を受けるよう結合し、第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものは第2の信号(Vin−またはVin−−)を受けるよう結合する。前記第1のトランジスタの第1および第2の電極の第1のものに結合する第1の導電電極と前記第2のトランジスタの第1および第2の電極の第1のものに結合する第2の導電電極とを有する第1のセパレータ・トランジスタ(J3)を制御して、前記第1および第2の信号に応じて前記第1のトランジスタの第1および第2の電極の第1のものを前記第2のトランジスタの第1および第2の電極の第1のものから電気的に絶縁して、前記第1および第2のトランジスタの一方のPN接合部にかかる逆バイアス電圧を制限する。
Description
本発明は一般に増幅器に関するものであって、より詳しくは差動増幅器の過電圧保護を改善することに関するものである。
多くの高電圧演算増幅器は何らかのタイプの入力過電圧保護を用いるが、安定性が高い(ロバスト)のは、例えば横形PNP入力段または簡単な高電圧JFET入力段を用いるものに限られる。図1に示す一般的なバイポーラ差動入力段は、例えば、入力を制限する差動電圧の両端に逆方向に結合する1対のダイオードD1およびD2により、最大約0.7ボルトの差動入力電圧まで保護される。しかしこの保護は、入力差動電圧の大きさが約0.7ボルトを超えると保護ダイオードD1およびD2を通して非常に大きな入力電流が流れることを犠牲にして達成さる。
図2および図3に示す共通ドレン共通ベース・トポロジーなどの更に複雑な入力段は一般に図1に示す入力保護ダイオードを有しないが、入力段のバイポーラ部分を保護する内部ダイオード・クランプを有する。このタイプの入力段はJFETの高い降伏電圧に依存しており、差動入力電圧値が全電源電圧に近い場合でも優れたDC性能(例えば、低入力バイアス電流)を有する。しかし、過電圧保護クランプ回路を用いる共通ドレン共通ベース入力段を用いるタイプの演算増幅器には過渡応答の問題がある。大きな寄生静電容量を持つ大きな入力トランジスタを用いるとき、過渡応答の問題は特に顕著になる。
図2および図3に示す入力段回路1Aおよび1Bはそれぞれ共通ドレン共通ベース・トポロジーを用いており、トランジスタQ3のエミッタとトランジスタQ4のエミッタの間の大きな差動電圧から保護する必要がある。図2は、従来技術の入力段1Aおよび従来技術の出力段2を含む完全な演算増幅器を示す。従来技術の出力段2は本発明の種々の改善された入力段(後で説明する)と共に用いることができる。演算増幅器の或る動作モード中(例えば、スルーイング(slewing)動作中)に、大きな入力差動電圧が現われることがある。図3のトランジスタJ1のゲートに(すなわち演算増幅器の非反転入力に)正の高いスルー・レートの入力信号Vin+が印加されると、トランジスタQ3のエミッタ電圧も入力信号Vin+と同じ速さで上昇する。しかし、トランジスタJ2のゲート電圧Vin−はフィードバック要素により演算増幅器の出力に結合するので、トランジスタQ4のエミッタ電圧は演算増幅器の出力のスルー・レートと同じ速さで上昇するだけである。演算増幅器出力段のスルー・レートがVin+の入力信号スルー・レートよりかなり遅い場合は、トランジスタQ3とQ4のエミッタの間に大きな電圧差ができる。この例では、トランジスタQ4のベース・エミッタ接合部に高い逆バイアスがかかる。トランジスタが完全に破損するのを防ぐには集積回路バイポーラ・トランジスタのベース・エミッタ接合部に一般に約2ボルトから3ボルトを超える逆バイアスがかかってはならないので、これは問題である。
トランジスタQ3およびQ4が完全に破損するという上記の問題を解決することのできる代表的なクランプ回路は、図3に示すように、トランジスタQ3およびQ4のエミッタの間に結合した1対の一連のダイオードD11...D1nおよびD21...D2nを含む。このクランプ回路はトランジスタQ3とQ4のエミッタの間の電圧差を制限して、正のスルーイングについてはトランジスタQ4(または負のスルーイングについてはトランジスタQ3)のベース・エミッタ接合部にかかる逆バイアス電圧の大きさをその最大許容値より低い値に制限する。(バイポーラ・トランジスタを入力トランジスタ対として用いる場合はこのタイプのクランプ回路を用いることはできないことに注意していただきたい。なぜなら、JFET J2に対応するバイポーラ・トランジスタのベース・エミッタ接合部に過度の逆バイアスがかかることがあるからである。対照的に、入力トランジスタとしてJFETを用いる場合は、そのゲート・ソース接合部は一般にクランプ回路により生じる逆バイアスの大きさに耐えることができる。)
残念ながら、図3のクランプ回路には問題がある。すなわち、この回路は大きなゲート・ソース寄生コンデンサCp1およびCp2を充電するので、演算増幅器の出力段の出力スルー・レートが低下することがある。正方向のスルーイング中は入力段1Bに大きな差動入力信号Vin=Vin+−Vin−がかかり、ダイオード・クランプ回路D11...D1nがオンになり、Q4のベース・エミッタ接合部にかかる逆バイアス電圧の大きさを制限する。同時に、入力トランジスタJ2のゲート・ソース接合部は逆バイアスされて、寄生コンデンサCp2は入力信号Vin=Vin+−Vin−からクランプ回路にかかる電圧降下を引いた値まで充電される。スルーが制限された反転入力電圧Vin−が徐々にスルーアップするに従って入力トランジスタJ2のソース電圧はこれを追跡し、これによりトランジスタQ4のエミッタ電圧が上昇してQ4がオンになる。このとき、充電された寄生コンデンサCp2がトランジスタQ4のエミッタに放電を開始する。寄生コンデンサCp2が大きい場合は、トランジスタQ4を通して放電するこの寄生静電容量放電電流(ICpar)も大きい。ここで注意すべきであるが、寄生静電容量が小さいという理想的な場合は、トランジスタJ1,Q3,Q5、およびQ6は正のスルーイング中は最大電流を流して再充電電流Iout1を生成し、トランジスタJ2およびQ4は完全にオフのはずである。しかし上記の寄生コンデンサCp2の放電のためにトランジスタQ4は実際には電流Iout1のかなりの量を通すので、増幅器のスルー・レートが低下する。
図3に示すようにゲート・ソース寄生静電容量Cp2が大きい場合は、上に述べた関連する寄生充電電流ICparは、差動入力トランジスタJ1およびJ2に利用可能なテール電流量I1*A1の大きさに近づくことがある。(ただし、A1はトランジスタQ3およびQ4の電流利得(ベータ)である。実際には、増幅器の性能を高めるために電流利得A1は、後で図5および図6で述べるように、ダイオード接続のトランジスタQ3BおよびQ4Bなどの追加のスケーリング・ダイオードにより低い値に制限する。その場合は、電流利得A1はトランジスタQ4(Q3)のエミッタ面積とトランジスタQ4B(Q33B)のエミッタ面積との比に等しい。これはトランジスタ電流利得ベータより制御しやすい。)ICparが大きい場合は、トランジスタQ6およびQ4を通る電流の差であるIout1(I1*A1−ICpar)はI1*A1より実質的に小さくなる。その結果、演算増幅器出力段2の補償コンデンサCcomp(図2参照)は理想的な場合より遅い速度で充電される。これにより、特に入力段が大きな入力スイングを受けて上に述べたようにクランプ回路がオンになって入力寄生コンデンサが充電・放電プロセスを開始するとき、図2の演算増幅器のスルー・レート(スルー・レートS=(I1*A1−ICpar)/Ccomp)は低下する。
上に述べた寄生静電容量の放電電流に関連する別の問題は、高い差動入力静電容量と、得られた高い寄生静電容量の再充電電流が入力信号ソース・インピーダンスと相互作用することにより生じる入力誤差である。この問題は2つの側面を有する。第1の側面は入力電圧の変化中に入力を通って流れる電荷の量そのものであって、寄生静電容量Cp2にかかる電圧変化が大きいほど寄生静電容量の放電電流の量が大きい。第2の側面は現象の非線形性である。正入力信号エッジでは、入力JFET J1のソース電圧はそのゲート電圧に追従し、VGS変調およびCp1再充電電流は低く、Cp2再充電電流は高い。負入力信号エッジでは、入力トランジスタJ1の得られた大きな振幅のソース電圧はそのゲート電圧に追従するのではなく、ダイオード・クランプ回路にかかる電圧降下を他方の入力電圧から引いた値により決まる。このため入力JFETのゲート(すなわち、増幅器の入力)を通ってかなりの再充電電流が流れる。したがって、入力電流とその入力信号ソース・インピーダンスとの相互作用との積は、入力信号の正エッジと負エッジとでは実質的に異なる。これは増幅器の非線形「外部」効果であって、これが増幅器の内部非線形性を大きくする。別の可能な問題は、入力信号の正エッジでCp2の再充電電流が非常に大きい場合は、入力トランジスタJ1のIDSS仕様値を超えてそのゲート・ソースp−n接合部が順方向にバイアスされ、そのために静定時間が非常に大きくなり、また過渡バイアス電流が大きくなることがある。
図3のダイオード・クランプ回路D11...D1n、D21...D2nを持つ入力段の過電圧保護の別の問題は、最大入力電圧が入力JFETのVGS降伏電圧により制限されることである。JFET性能を向上させるウェーハ製造技術はJFETのVGS降伏電圧を下げることが多いので、これは問題である。したがって、このように降伏電圧が低いと、低いクランプ電圧を有するダイオード・クランプ保護回路を用いるときに高い(すなわち、全電源電圧の)絶対最大差動電圧仕様を与えることが不可能になる。
入力トランジスタの寄生コンデンサに大きな電圧変調がかかるのを防ぎ(変調が大きいと大きな寄生電流を生成して増幅器の性能が低下する)、また入力段のトランジスタのエミッタ・ベース接合部にかかる過度の逆バイアス電圧により生じる破損を効果的に防ぐ入力段が必要である。
増幅器の過渡応答の劣化、および特に入力トランジスタに関連する寄生コンデンサを通る望ましくない電流により生じる増幅器のスルー・レートの劣化を防ぐ入力段が必要である。
また、入力段の入力トランジスタの寄生静電容量を通る充電電流により生じる入力誤差を減らす入力段が必要である。
増幅器の過渡応答の劣化、および特に入力トランジスタに関連する寄生コンデンサを通る望ましくない電流により生じる増幅器のスルー・レートの劣化を防ぐ入力段が必要である。
また、入力段の入力トランジスタの寄生静電容量を通る充電電流により生じる入力誤差を減らす入力段が必要である。
入力トランジスタのゲート・ソース電圧の大きな変調を防ぎまた入力差動電圧の高い(全電源電圧の)絶対最大値を与えることにより、高性能だが降伏電圧の低いトランジスタを用いることができる入力段が必要である。
0.7ボルトより実質的に高い最大入力差動電圧(理想的には全電源電圧に等しい電圧)で低い入力バイアス電流を保持し、同時に入力トランジスタのベース・エミッタ接合部が高い入力差動電圧から完全に保護されるバイポーラ入力段が必要である。
0.7ボルトより実質的に高い最大入力差動電圧(理想的には全電源電圧に等しい電圧)で低い入力バイアス電流を保持し、同時に入力トランジスタのベース・エミッタ接合部が高い入力差動電圧から完全に保護されるバイポーラ入力段が必要である。
本発明の目的は、入力段の入力トランジスタのゲート・ソース接合部またはベース・エミッタ接合部に大きな電圧変調がかかるのを防ぎ、また入力段のトランジスタのエミッタ・ベース接合部にかかる過度の逆バイアス電圧により生じる破損を効果的に防ぐ入力段および方法を提供することである。
本発明の別の目的は、増幅器の過渡応答の劣化、および特に入力段の入力トランジスタの寄生静電容量を通る大きな再充電電流により生じるスルー・レートの劣化を防ぐ入力段および方法を提供することである。
本発明の別の目的は、入力段の入力トランジスタの寄生静電容量を通る充電電流により生じる入力誤差を減らす入力段および方法を提供することである。
本発明の別の目的は、増幅器の過渡応答の劣化、および特に入力段の入力トランジスタの寄生静電容量を通る大きな再充電電流により生じるスルー・レートの劣化を防ぐ入力段および方法を提供することである。
本発明の別の目的は、入力段の入力トランジスタの寄生静電容量を通る充電電流により生じる入力誤差を減らす入力段および方法を提供することである。
本発明の別の目的は、入力トランジスタのゲート・ソース電圧の大きな変調を防ぎまた入力差動電圧の高い(全電源電圧の)絶対最大値を与えることにより、高性能だが降伏電圧の低いトランジスタを用いることができる入力段を提供することである。
本発明の別の目的は、0.7ボルトより実質的に高い最大入力差動電圧(理想的には全電源電圧に等しい電圧)で低い入力バイアス電流を保持し、同時に入力トランジスタのベース・エミッタ接合部が高い入力差動電圧から完全に保護されるバイポーラ入力段を提供することである。
本発明の別の目的は、0.7ボルトより実質的に高い最大入力差動電圧(理想的には全電源電圧に等しい電圧)で低い入力バイアス電流を保持し、同時に入力トランジスタのベース・エミッタ接合部が高い入力差動電圧から完全に保護されるバイポーラ入力段を提供することである。
簡単に述べると、1つの実施の形態では、本発明は第1、第2、および第3の電極をそれぞれ有する、第1(Q1またはQ3)および第2(Q2またはQ4)のトランジスタを含む入力段(10A−10C)を含む増幅器回路を提供する。第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものは第1の信号(Vin+またはVin++)を受けるよう結合し、第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものは第2の信号(Vin−またはVin−−)を受けるよう結合する。第1のセパレータ・トランジスタ(J3)は、第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第2のものに結合する第1の導電電極と、第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第2のものに結合する第2の導電電極とを有する。
制御回路(11)は第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものに結合する第1の入力(IN1)と、第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものに結合する第2の入力(IN2)と、第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のゲートに結合して第1(Vin+またはVin++)および第2(Vin−またはVin−−)の信号に応じて第1のセパレータ・トランジスタ(J3)を制御して第1(Q3)および第2(Q4)のトランジスタの一方のPN接合部にかかる逆バイアス電圧を制限する出力(OUT)とを有する。バイアス電流回路(I1A,I1B)は第1(Q1またはQ3)および第2(Q2またはQ4)のトランジスタを対称的にバイアスするよう結合する。
ここに述べる実施の形態では、第1のセパレータ・トランジスタ(J3)は接合形電界効果トランジスタ(JFET)である。
ここに述べる実施の形態では、第1のセパレータ・トランジスタ(J3)は接合形電界効果トランジスタ(JFET)である。
1つの実施の形態では、第1(Q1)および第2(Q2)のトランジスタは第1および第2のNPN入力トランジスタであり、また第1(Q1)および第2(Q2)のトランジスタの第1、第2、および第3の電極はそれぞれベース、エミッタ、およびコレクタであり、また第1のトランジスタ(Q1)の第1および第2の電極の第1のものはそのベースでありまた第2のトランジスタ(Q2)の第1および第2の電極の第1のものはそのベースであり、また第1のトランジスタ(Q1)の第1および第2の電極の第2のものはそのエミッタでありまた第2のトランジスタ(Q2)の第1および第2の電極の第2のものはそのエミッタである。
別の実施の形態では、第1(Q3)および第2(Q4)のトランジスタは第1および第2のPNP入力トランジスタであり、また第1(Q3)および第2(Q4)のトランジスタの第1、第2および第3の電極はそれぞれベース、エミッタ、およびコレクタであり、また第1のトランジスタ(Q3)の第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタでありまた第2のトランジスタ(Q4)の第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタであり、また第1のトランジスタ(Q3)の第1および第2の電極の第2のものはそのベースでありまた第2のトランジスタ(Q4)の第1および第2の電極の第2のものはそのベースである。
別の実施の形態では、第1(Q3)および第2(Q4)のトランジスタは第1および第2のPNP入力トランジスタであり、また第1(Q3)および第2(Q4)のトランジスタの第1、第2および第3の電極はそれぞれベース、エミッタ、およびコレクタであり、また第1のトランジスタ(Q3)の第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタでありまた第2のトランジスタ(Q4)の第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタであり、また第1のトランジスタ(Q3)の第1および第2の電極の第2のものはそのベースでありまた第2のトランジスタ(Q4)の第1および第2の電極の第2のものはそのベースであり、入力段(10C)はゲート、ソース、およびドレンをそれぞれ有する第1(J1)および第2(J2)の電界効果トランジスタを含み、第1(J1)および第2(J2)の電界効果トランジスタのゲートは第1(Vin+)および第2(Vin−)の入力信号をそれぞれ受けるよう結合し、第1(Vin++)および第2(Vin−−)の信号は第1(Vin+)および第2(Vin−)の入力信号に応じて第1(J1)および第2(J2)の電界効果トランジスタのソースにそれぞれ生成され、第1(J1)および第2(J2)の電界効果トランジスタのソースは第1(Q3)および第2(Q4)のPNPトランジスタのエミッタにそれぞれ結合する。
1つの実施の形態では、バイアス電流回路は第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のソースに結合する第1の電流源(I1A)と第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のドレンに結合する第2の電流源(I1B)とを含む。
1つの実施の形態では、負荷回路は、第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第3の電極に結合するベースおよびコレクタを有するダイオード接続の第3のトランジスタ(Q5)と、第3のトランジスタ(Q5)のベースに接続するベースおよび第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第3の電極に結合するコレクタを有する第4のトランジスタ(Q6)とを含む。
1つの実施の形態では、負荷回路は、第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第3の電極に結合するベースおよびコレクタを有するダイオード接続の第3のトランジスタ(Q5)と、第3のトランジスタ(Q5)のベースに接続するベースおよび第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第3の電極に結合するコレクタを有する第4のトランジスタ(Q6)とを含む。
1つの実施の形態では、バイアス電流回路は、第1の電流源(I1A)と、第1のトランジスタ(Q1またはQ3)のエミッタおよびベースにそれぞれ結合するエミッタおよびベースと第1の電流源(I1A)に結合するコレクタとを有する第1のダイオード接続のトランジスタ(Q3B)と、第2の電流源(I1B)と、第2のトランジスタ(Q2またはQ4)のエミッタおよびベースにそれぞれ結合するエミッタとおよびベースと第2の電流源(I1B)に結合するコレクタとを有する第1のダイオード接続のトランジスタ(Q4B)とを含む。制御回路(11)はセレクタ回路(Q15,Q16,D1,D2)を含む。これは第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものと第2の入力トランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のもののどちらが低い電圧を有するかを検出し、これにより制御回路(11)の出力に低い方の電圧を追跡させる。
1つの実施の形態では、制御回路(11A)は第2のセパレータ・トランジスタ(J4)を含み、第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のゲートは、第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものに結合するベースと第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のゲートに結合するエミッタとを有する第1のエミッタ・フォロワ・トランジスタ(Q15)を含む第1のエミッタ・フォロワにより第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものに結合し、また第2のセパレータ・トランジスタ(J4)のゲートは、第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものに結合するベースと第2のセパレータ・トランジスタ(J4)のゲートに結合するエミッタとを有する第2のエミッタ・フォロワ・トランジスタ(Q16)を含む第2のエミッタ・フォロワにより第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものに結合する。第1のダイオード接続のトランジスタ(Q3B)は第1のセパレータ・トランジスタ(J3)により第1の電流源(I1A)に結合し、第2のダイオード接続トランジスタ(Q4B)のベースは第2のセパレータ・トランジスタ(J4)により第2の電流源(I1B)に結合する。
1つの実施の形態では、制御回路(11B)は第2のセパレータ・トランジスタ(J4)を含み、第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のゲートは、第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものに結合するベースと第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のゲートに結合するエミッタとを有する第1のエミッタ・フォロワ・トランジスタ(Q15)を含む第1のエミッタ・フォロワにより第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものに結合し、また第2のセパレータ・トランジスタ(J4)のゲートは、第2の入力トランジスタ(J2)のソースに結合するベースと第2のセパレータ・トランジスタ(J4)のゲートに結合するエミッタとを有する第2のエミッタ・フォロワ・トランジスタ(Q16)を含む第2のエミッタ・フォロワにより第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものに結合する。バイアス電流回路は電流源(I1)を含み、また第1のダイオード接続のトランジスタ(Q3B)のベースは第1のセパレータ・トランジスタ(J3)により電流源(I1)に結合し、第2のダイオードの接続トランジスタ(Q4B)のベースは第2のセパレータ・トランジスタ(J4)により電流源(I1)に結合する。
1つの実施の形態では、セレクタ回路は、第1の入力トランジスタ(J1)のソースに結合するカソードを有する第1のダイオード(D1)と、第2の入力トランジスタ(J2)のソースに結合するカソードを有する第2のダイオード(D2)とを含み、第1および第2のダイオードのアノードは電流源(I7)と第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のゲートとに結合する。第1のダイオード(D1)のカソードは、第1の入力トランジスタ(J1)のソースに結合するベースと第1のダイオード(D1)のカソードに結合するエミッタとを有する第1のエミッタ・フォロワ・トランジスタ(Q15)を含む第1のエミッタ・フォロワにより第1のトランジスタ(Q1またはQ3)の第1および第2の電極の第1のものに結合し、また第2のダイオード(D2)のカソードは、第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものに結合するベースと第2のダイオード(D2)のカソードに結合するエミッタとを有する第2のエミッタ・フォロワ・トランジスタ(Q16)を含む第2のエミッタ・フォロアにより第2のトランジスタ(Q2またはQ4)の第1および第2の電極の第1のものに結合する。
1つの実施の形態では、制御回路(11)は、第1(D1)および第2(D2)のダイオードのアノードに結合するベースと第1のセパレータ・トランジスタ(J3)のゲートに結合するエミッタとを有するレベル・シフト・トランジスタ(Q7)を含むレベル・シフト回路を含む。
図4Aは、導体3および3Aにそれぞれ接続するコレクタを有するNPN入力トランジスタQ1およびQ2を含む入力段10Aの一部を示す。入力トランジスタQ1およびQ2のベースは入力信号Vin+およびVin−にそれぞれ接続する。入力トランジスタQ1のコレクタ電流はIout−であり、入力トランジスタQ2のコレクタ電流はIout+である。入力トランジスタQ1のエミッタは導体5Aにより電流源I1Aの一端に接続し、電流源I1Aの他端は−VEEに接続する。入力トランジスタQ2のエミッタは導体5により電流源I1Bの一端に接続し、電流源I1Bの他端は−VEEに接続する。導体3Aおよび3は、電流ミラーまたは折返しカスケード段などの適当な負荷回路に接続してよい。入力トランジスタQ1の寄生ベース・エミッタ静電容量Cp1は実際上Vin+と導体5Aの間に結合し、同様に、入力トランジスタQ2の寄生ベース・エミッタ静電容量Cp2は実際上Vin−と導体5の間に結合する。
「最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路」11の一方の入力IN1は入力トランジスタQ1のベースおよびVin+に接続し、他方の入力IN2は入力トランジスタQ2のベースおよびVin−に接続し、出力OUTはNチャネルJFET「セパレータ」トランジスタJ3のゲートに接続する。セパレータ・トランジスタJ3のソースは導体5Aに接続し、セパレータ・トランジスタJ3のドレンは導体5に接続する。
図4Aにおいて、増幅器10Bが平衡状態のときトランジスタJ3はそのトライオード(triode)モードになる。なぜなら、そのゲート電圧はそのソース電圧およびドレン電圧にほぼ等しいからである。例えば、Vin+電圧が高いレベルまで上昇する一方でVin−が一定であると、最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の出力は一定である。なぜなら、回路11は2つの入力信号Vin+およびVin−の小さい方(この場合は電圧レベルVin−)を選択して追跡するからである。導体5Aの電圧はVin+を追跡するので上昇し、導体5の電圧はセパレータ・トランジスタJ3のピンチオフが起こるまで導体5Aの電圧を追跡する。したがって、導体5の電圧は約1ボルトから2ボルト上昇するだけである(電流I1Bがセパレータ・トランジスタJ3のIDSS電流より非常に低い場合、これはNチャネル・セパレータJFET J3のピンチオフ電圧Vpである)。
したがって、不均衡状態では、電流源I1Aの電流は入力トランジスタQ1を通って引き続き流れ、セパレータ・トランジスタJ3はそのトライオード・モードからその飽和モードに切り換わり、電流I1Bは入力トランジスタQ2からセパレータ・トランジスタJ3に切り換わって電流I1Aに加わるので、入力トランジスタQ1には2倍の量の電流が流れ、入力トランジスタQ2はオフである。入力トランジスタQ1およびQ2のエミッタ電圧はもはや等しくなくなり(簡単な差動増幅器のように)、或る意味で互いに絶縁されて、セパレータ・トランジスタJ3のソース・ドレン電圧だけ異なる。これは入力差動電圧Vin+−Vin−にほぼ等しい。
図4Bは、そのエミッタがVin+およびVin−にそれぞれ結合するPNP入力トランジスタQ3およびQ4を含む入力段10Bの一部を示す。入力トランジスタQ3およびQ4のコレクタは導体3Aおよび3にそれぞれ接続する。導体3Aおよび3は電流ミラーまたは折返しカスケード段などの適当な負荷回路に接続してよい。入力トランジスタQ4のコレクタ電流はIout−であり、入力トランジスタQ3のコレクタ電流はIout+である。入力トランジスタQ3およびQ4のベースは導体5Aおよび5にそれぞれ接続する。入力トランジスタQ3の寄生ベース・エミッタ静電容量Cp1は実際上Vin+と導体5Aの間に結合し、また同様に、入力トランジスタQ4の寄生ベース・エミッタ静電容量Cp2は実際上Vin−と導体5の間に結合する。
入力トランジスタQ3のベースは導体5Aにより電流源I1Aの一端に接続し、電流源I1Aの他端は−VEEに接続する。入力トランジスタQ4のベースは導体5により電流源I1Bの一端に接続し、電流源I1Bの他端は−VEEに接続する。Vin+は最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の入力IN1にも接続し、Vin−は最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の入力IN1にも接続し、回路11の出力は−チャネルJFETセパレータ・トランジスタJ3のゲートに接続する。セパレータ・トランジスタJ3のソースは導体5Aにより入力トランジスタQ3のベースに接続し、セパレータ・トランジスタJ3のドレンは導体5により入力トランジスタQ4のベースに接続する。
更に図4Bにおいて、増幅器10Bが平衡状態のときは、トランジスタJ3はそのトライオード・モードになる。なぜなら、そのゲート電圧はそのソースおよびドレン電圧にほぼ等しいからである。Vin+電圧が上昇する一方でVin−が一定であると、最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の出力は一定である。なぜなら、回路11は2つの入力信号Vin+およびVin−の小さい方(この場合は電圧レベルVin−)を選択して追跡するからである。導体5Aの電圧はVin+を追跡するので上昇し、導体5の電圧はセパレータ・トランジスタJ3のピンチオフが起こるまで導体5Aの電圧を追跡する。したがって、導体5の電圧は約1ボルトから2ボルト上昇するだけである(バイアス電流I1Bがセパレータ・トランジスタJ3のIDSS電流より非常に低い場合、これはNチャネル・セパレータJ3のピンチオフ電圧Vpである)。
したがって、不均衡状態では、電流源I1Aの電流は入力トランジスタQ3を通って引き続き流れ、セパレータ・トランジスタJ3はそのトライオード・モードからその飽和モードに切り換わり、バイアス電流I1Bは入力トランジスタQ4のベースからセパレータ・トランジスタJ3に切り換わって電流I1Aに加わるので、入力トランジスタQ3のベース電流は2倍になり、入力トランジスタQ4はオフである。入力トランジスタQ3およびQ4のベース電圧はもはや等しくなくなり(一般的な電流入力差動増幅器のように)、セパレータ・トランジスタJ3により互いに絶縁されまたは分離されて、トランジスタJ3はほとんど全ての入力差動電圧を吸収する。実際には、入力トランジスタQ3およびQ4の電流利得(ベータ)はそのエミッタ・ベース接合部に並列に接続される追加の順方向バイアス・ダイオードにより減少して、電流ミラー回路を形成する。電流利得は、後で図5に示すように、トランジスタ/ダイオード面積比により決まる。
図4Cは、そのドレンがVDDに接続するNチャネルJFET(接合形電界効果トランジスタ)入力トランジスタJ1およびJ2を含む入力段10Cの一部を示す。入力トランジスタJ1およびJ2のゲートは入力信号Vin+およびVin−にそれぞれ接続する。入力トランジスタJ1のソースは導体4AによりPNPトランジスタQ3のエミッタに接続し、入力トランジスタJ2のソースは導体4によりPNPトランジスタQ4のエミッタに接続する。Vin++およびVin−−は入力信号Vin+およびVin−にそれぞれ追従する入力電圧と考えてよい。トランジスタQ3およびQ4のコレクタは導体3Aおよび3にそれぞれ接続する。導体3Aおよび3は電流ミラー(図3に示す電流ミラーQ5およびQ6など)の入力および出力にそれぞれ接続してよい。入力トランジスタJ1の寄生ゲート・ソース静電容量Cp1は実際上Vin+と導体4Aの間に結合し、また同様に、入力トランジスタJ2の寄生ゲート・ソース静電容量Cp2は実際上Vin−と導体4の間に結合する。
最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の入力IN1は導体4Aにより入力トランジスタJ1のソースに接続し、その入力IN2は導体4により入力トランジスタJ2のソースに接続し、その出力は−チャネルJFETセパレータ・トランジスタJ3のゲートに接続する。セパレータ・トランジスタJ3のソースはトランジスタQ3のベースに接続し、セパレータ・トランジスタJ3のドレンはトランジスタQ4のベースに接続する。バイアス電流源I1Aは導体5Aによりセパレータ・トランジスタJ3のソースに接続し、他のバイアス電流源I1Bは導体5によりセパレータ・トランジスタQ4のドレンに接続する。(図4Cの入力段の略図は、トランジスタQ3およびQ4の電流利得をA1という低い値に制限して入力段のDCテール電流をI1*A1に設定するためのいくつかの追加の装置(後で図5に一般的に示す方法で当業者が容易に提供できるもの)は示さない。DCテール電流のこのI1*A1という値はミラー補償コンデンサ(例えば、従来技術の図2に示すCcomp)を充電する出力電流Iout1の最大値を設定する。)
このように、図4Cの入力段10Cは図3の入力段1Bにいくらか似ているが、図4Cの左側のJ1,Q3と右側のJ2,Q4は、従来技術の図3とは異なり、トランジスタQ3およびQ4のベースを介して直接接続しない。図4Cではセパレータ・トランジスタJ3が導体5Aおよび5によりトランジスタQ3およびQ4のベースの間に結合する。また、従来技術の図3のダイオードD11...D1nおよびD21...D2nを含むダイオード・クランプ回路は図4Cにはなく、代わりに最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11が入力トランジスタJ1およびJ2のソースの間に結合する。最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の出力はトランジスタJ3のゲートを制御する。
入力段の左側J1,Q3と右側J2,Q4とはセパレータ・トランジスタJ3により絶縁されまたは分離されるので、左側と右側の回路対称性およびゼロ・オフセット電圧を保持するために左側と右側は別々にバイアスしなければならない。すなわち、バイアス電流源I1Aを導体5AによりトランジスタQ3のベースに接続し、同様に、バイアス電流源I1Bを導体5によりトランジスタQ4のベースに接続する。(JFETの各導電電極は、他の導電電極に対するその電圧に従って、ソースまたはドレンでよい。)
例えば入力段10A−10Cのいずれかを含む演算増幅器のスルーイング中の差動入力信号Vin=Vin+−Vin−が比較的大きい場合は、図4A−4Cに示す構成は左側J1,Q3と右側J2,Q4とを分離して、セパレータ・トランジスタJ3が差動入力電圧Vin+−Vin−(または図4CのVin++−Vin−−)のほとんどを吸収して、図4CのトランジスタQ3またはQ4のベース・エミッタ接合部にかかる(または図4Bの入力トランジスタQ3およびQ4のエミッタ・ベース接合部にかかる、または図4Aの入力トランジスタQ1およびQ2のエミッタ・ベース接合部にかかる)逆バイアス電圧を制限する方法を提供する。
したがって、図4BのトランジスタQ3およびQ4のベース電圧の間の電圧差、また図4Cの入力トランジスタJ1およびJ2のソース電圧Vin++およびVin−−の間の電圧差は、一般的な電源電圧VDDの値と同じ大きさになる。
したがって、図4BのトランジスタQ3およびQ4のベース電圧の間の電圧差、また図4Cの入力トランジスタJ1およびJ2のソース電圧Vin++およびVin−−の間の電圧差は、一般的な電源電圧VDDの値と同じ大きさになる。
次に、図4Cの入力段10Cの動作を詳細に説明する。平衡状態では、左側J1,Q3と右側J2,Q4は同じ量の電流を流して、対応する対称のノード上に同じ電圧を作る。平衡状態では、最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の出力はトランジスタQ3およびQ4のベース電圧にできるだけ近くしなければならない。この状態では、トランジスタJ3はその「トライオード」領域にあり、値の小さな抵抗器と同様に機能する。セパレータ・トランジスタJ3のゲート・ソース電圧VGSはほぼ0ボルトに設定する。これはドレン・ソース抵抗RDSが最小値であることを意味し、セパレータ・トランジスタJ3の雑音寄与およびそのサイズおよび寄生静電容量を最小にするのに重要である。
Vin+入力電圧が上昇する一方でVin−入力電圧が一定のとき、導体4Aおよび4の電圧は対応する電圧入力をVGSに等しいレベル差で追跡し、最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の出力は一定である。なぜなら、回路11は2つの電圧レベルVin+とVin−の小さい方(この場合は電圧レベルVin)を選択して追跡するからである。導体5Aの電圧はVin+を追跡するので上昇し、導体5の電圧はセパレータ・トランジスタJ3のピンチオフが起こるまで導体5Aの電圧を追跡する。したがって、導体5の電圧は約1ボルトから2ボルト上昇するだけである(バイアス電流I1Bがセパレータ・トランジスタJ3のIDSS電流より非常に低い場合、これはセパレータ・トランジスタJ3のピンチオフ電圧Vpである)。
したがって、不平衡状態では、電流I1Aは入力トランジスタQ3のベースを通って引き続き流れ、セパレータ・トランジスタJ3はトライオード・モードから飽和モードに切り換わり、バイアス電流I1Bは入力トランジスタQ4のベースからセパレータ・トランジスタJ3に切り換わってバイアス電流I1Aに加わるので、入力トランジスタQ3のベース電流ならびにトランジスタQ3のエミッタ電流およびトランジスタJ1の電流は2倍になり、入力トランジスタQ4およびトランジスタJ2はオフである。入力トランジスタQ3とQ4のベース電圧はもはや等しくなくなり、セパレータ・トランジスタJ3により分離されて、トランジスタJ3はほとんど全ての入力差動電圧を吸収する。実際には、トランジスタQ3およびQ4の電流利得(ベータ)はそのエミッタ・ベース接合部に並列に接続される追加の順方向バイアスのダイオードにより減少して、電流ミラー回路を形成する。電流利得は、後で図5で示すように、トランジスタ/ダイオード面積比により決まる。
セパレータ・トランジスタJ3のゲート電圧は最初は図4CのトランジスタQ4のベース電圧と同じなので、セパレータ・トランジスタJ3のソース電圧がピンチオフ電圧Vpだけ上昇すると、Q4のエミッタ・ベース接合部はVp−VBEボルト(VpおよびVBEはそれぞれセパレータ・トランジスタJ3のピンチオフ電圧およびトランジスタQ4のベース・エミッタ電圧)だけ逆バイアスされる。ピンチオフ電圧Vpの値は一般に1ボルトから3ボルト、VBEの値は一般に約0.7ボルトである。したがって、トランジスタQ4のベース・エミッタ接合部の逆バイアスは3ボルトより低い。これはほとんどのバイポーラ集積回路トランジスタの安全動作領域内である。したがって、トランジスタJ3のドレン・ソース降伏電圧の高さが最大電源電圧VDDと少なくとも同じである限り、図4A−4Cのそれぞれの差動段10A−10Cは常に安全動作状態にある。
セパレータ・トランジスタJ3による分離の結果、差動入力電圧が大きい状態で、図4Cの入力トランジスタJ2のゲート・ソース接合部の逆バイアスはピンチオフ電圧だけである。したがって、接合部寄生静電容量Cp1またはCp2は高い電圧レベルまで充電されない。これは従来技術の図3に示すダイオード・クランプ保護を用いた場合と同じである。寄生接合部静電容量Cp1またはCp2はあまり高く予備充電されないので、図4A−4Cのそれぞれの入力段10A−10Cはスルーを変える寄生電流を生成せず、また再充電電流と入力トランジスタのソースまたはエミッタ・インピーダンスの相互作用から過渡誤差を生じるような大きな再充電電流は入力ゲート・ノードにない。
演算増幅器の正方向スルーイング・モードでは、最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の出力は図4Cの入力トランジスタJ2のソース電圧(導体4)を追跡する。これは入力トランジスタJ1とJ2のソース電圧の低い方である。トランジスタQ4のベース・エミッタ接合部は常にVp−VBEに等しい一定電圧で逆バイアスされる。
入力段10Cに一層低い電圧のJFETデバイスを用いることも可能である。例えば、JFET J1,J2、およびJ3の降伏電圧が20ボルトで、電源電圧が+15ボルトおよび−15ボルトであると仮定する。入力電圧Vin+が+15ボルトで入力電圧Vin−が−15ボルトの場合は、セパレータ・トランジスタJ3の両端に約30ボルトがかかり、これは降伏電圧を超える。その結果、J3のゲートおよびソース電圧は最小電圧レベル・セレクタ回路11により設定されず、単にそのドレン電圧(ほぼ15ボルト)から20ボルトというJFET降伏電圧を引いた値に等しい。これは最小電圧レベル・セレクタ回路11を無効にして、セパレータ・トランジスタJ3のソースおよびゲートは−5ボルトになる。したがって、入力トランジスタJ2のソース・ゲート接合部にかかるのは10ボルトだけであって、これは安全動作モードである。
同時に、セパレータ・トランジスタJ3の接合部を通って流れる電流の量を制限して安全な低レベルにすることにより、セパレータ・トランジスタJ3を安全な降伏動作モードにすることができる。この電流は最小電圧レベル・セレクタ回路11により決定される。また、セパレータ・トランジスタJ3のVGS電圧がうまく決定されない場合は、ダイオード・クランプを用いてトランジスタQ3およびQ4のエミッタ・ベース接合部を大きな逆バイアス電圧から個別に保護すべきである。このようにして、入力段10Cは入力トランジスタJ1およびJ2のゲート・ソース接合部にかかる最大電圧を下げて、高性能であるが低降伏電圧のJFETトランジスタを使用できるようにし、しかも差動入力電圧Vin+−Vin−という高い(全電源電圧に等しい)絶対最大値を与える。
入力段10Cの別の可能な態様は、入力トランジスタ対J1およびJ2に低電圧で高性能のJFETを用いる一方で、セパレータ・トランジスタJ3に高電圧で低性能のJFETを用いることである。なぜなら、この回路のトランジスタJ1およびJ2の最大ゲート・ソース電圧はVpより低く、セパレータ・トランジスタJ3がほとんど全ての入力差動電圧を「吸収する」からである。
図4A−4Cの入力段10A−10Cはそれぞれ左右対称なので、かかる入力段をそれぞれ含む演算増幅器の「スルーイング・ダウン」モードについての動作の説明は実質的に同じである。
図4A−4Cの入力段10A−10Cは、従来技術の図2に示す出力段2を含む種々の従来技術の出力段と共に用いることができることに注意していただきたい。
図4A−4Cの入力段10A−10Cはそれぞれ左右対称なので、かかる入力段をそれぞれ含む演算増幅器の「スルーイング・ダウン」モードについての動作の説明は実質的に同じである。
図4A−4Cの入力段10A−10Cは、従来技術の図2に示す出力段2を含む種々の従来技術の出力段と共に用いることができることに注意していただきたい。
上に述べた入出力段10A−10Cは、その中の或るトランジスタのエミッタ・ベース接合部を保護するという上に述べた問題を解決する。
このように、図4A−4Cに示す入力段10A−10Cは、差動入力電圧Vinの振幅が大きいときに上に述べたトランジスタのエミッタ・ベース(ゲート・ソース)接合部をそれぞれ保護し、入力段10A−10Cのいずれかを含む演算増幅器のスルー・レートを変えずにこれを達成する。
このように、図4A−4Cに示す入力段10A−10Cは、差動入力電圧Vinの振幅が大きいときに上に述べたトランジスタのエミッタ・ベース(ゲート・ソース)接合部をそれぞれ保護し、入力段10A−10Cのいずれかを含む演算増幅器のスルー・レートを変えずにこれを達成する。
図5に示す回路は、図4Cの最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11を実現してセパレータ・トランジスタJ3を制御することのできる1つの方法の例を与える。図4Cと同様に、入力トランジスタ対はJFET J1およびJ2を含み、そのソースにトランジスタQ3およびQ4のエミッタが「追従する」。バイアス電流源I1Aは導体5AによりトランジスタQ3のベースおよびセパレータ・トランジスタJ3のソースに接続し、バイアス電流源I1Bは導体5によりトランジスタQ4のベースおよびセパレータ・トランジスタJ3のドレンに接続する。最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11は図4Cと同様にセパレータ・トランジスタJ3を含む。
最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11はNPNトランジスタQ15も含む。トランジスタQ15のコレクタはVDDに接続し、そのベースは導体4Aに接続し、そのエミッタは導体15Aにより電流源I4の一端およびダイオードD1のカソードに接続する。同様に、NPNトランジスタQ16のコレクタはVDDに接続し、そのベースは導体4に接続し、そのエミッタは導体15により電流源I5の一端およびダイオードD2のカソードに接続する。トランジスタQ15およびQ16は電流源I4およびI5によりそれぞれバイアスされる。ダイオードD1およびD2のアノードは導体14により電流源I7の一端およびNPNレベル・シフト・トランジスタQ7のベースに接続する。トランジスタQ7のコレクタはVDDに接続し、そのエミッタはセパレータ・トランジスタJ3のゲートおよび電流源I2の一端に接続する。ダイオードD1およびD2は電流源I7によりバイアスされ、レベル・シフト・トランジスタQ7は電流源I2によりバイアスされる。
ダイオード接続のPNPトランジスタQ3Bのエミッタは導体4Aに接続し、そのベースおよびコレクタは導体5Aに接続する。同様に、ダイオード接続のPNPトランジスタQ4Bのエミッタは導体4に接続し、そのベースおよびコレクタは導体5に接続する。電流源I1AおよびI1Bはやはりダイオード接続のトランジスタQ3BおよびQ4Bをそれぞれバイアスする。トランジスタQ3およびQ3Bは電流ミラーを形成し、トランジスタQ4およびQ4Bは別の電流ミラーを形成し、これによりトランジスタQ3BはトランジスタQ3のバイアスを設定し、トランジスタQ4BはトランジスタQ4のバイアスを設定する。電流源I1AおよびI1Bは共に、差動的に結合される入力トランジスタJ1およびJ2のテール電流源を形成する。
定常状態では、図5の入力段10Cの両側は平衡して入力トランジスタJ1およびJ2のソース電圧はそれぞれのゲート電圧よりVGS電圧だけ高い。トランジスタQ3およびQ4のベース電圧は入力トランジスタJ1またはJ2のソース電圧より約0.7ボルトだけ低い。電流源I7からの電流は等分割されてダイオードD1およびD2を通る。したがって、ダイオードD1およびD2のアノード(導体14)の電圧は入力トランジスタJ1およびJ2のソース電圧とほぼ同じである。前に述べたように、セパレータ・トランジスタJ3のチャネル抵抗RDSを最小にするには、セパレータ・トランジスタJ3のゲートをトランジスタQ3およびQ4のベース電圧とほぼ等しくする必要がある。このためには電圧レベルをシフトする必要があり、これをトランジスタQ7および電流源I2により行う。
Vin+が上昇すると、入力トランジスタJ1のソース電圧(導体4A上のVin++)およびトランジスタQ15のエミッタ電圧(導体15A)は対応する電圧差で入力信号Vin+を追跡する。他方で、トランジスタQ16のエミッタは反転信号Vin−および入力トランジスタG2のソースの信号Vin−−を追跡するので電圧は比較的低い。したがって、ダイオードD1のカソードは比較的高い電圧を受け、ダイオードD2のカソードは比較的低い電圧を受ける。この場合、ダイオードD2はオンになり、そのアノード(導体14)はそのカソードより約0.7ボルト高く、実質的に全ての電流I7を通す。他方で、ダイオードD1は逆バイアスされ、通るのは無視できる量の逆バイアス漏れ電流だけである。トランジスタQ16およびトランジスタQ15が決してオフにならないようにするには電流I5(およびI4)をI7より大きくする必要があることに注意していただきたい。
ここで、セパレータ・トランジスタJ3のゲートは、トランジスタQ16、ダイオードD2、およびQ7を通して反転入力信号Vin−を追跡する。セパレータ・トランジスタJ3の右ノード導体5はそのゲートより約Vpボルト高くて低電圧レベルにあり、この場合はセパレータ・トランジスタJ3のソースとして機能する。セパレータ・トランジスタJ3の左ノード導体5Aは非反転入力信号Vin+を追跡して高電圧レベルにあり、この場合はセパレータ・トランジスタJ3のドレンとして機能する。入力トランジスタ対J1,J2の非反転側と反転側は分離され、トランジスタQ4およびトランジスタQ4Bは、大きな逆バイアスのベース・エミッタ接合部電圧から保護される。
Vin−が減少するときに起こる現象についても同様に説明することができる。ダイオードD1のアノードは低く(ダイオードD1がオンになって電流I7が流れるので)、ダイオードD2は逆バイアスされる。セパレータ・トランジスタJ3のゲートは、Vin+より低い非反転入力信号Vin+を追跡する。セパレータ・トランジスタJ3の左ノード(導体5A)はそのゲート電圧より約Vpボルト高く、セパレータ・トランジスタJ3の右ノード(導体5)は反転入力信号Vin−を追跡する。やはり、入力トランジスタ対J1,J2の非反転側と反転側は分離され、トランジスタQ3およびダイオード接続のトランジスタQ3Bは大きなエミッタ・ベース接合部逆バイアス電圧から保護される。
図5に示す最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11の別な可能な実施の形態を図6の入力段10D内に、最小電圧レベル・セレクタおよびレベル・シフト回路11Aとして示す。図6では、図5のセパレータ・トランジスタJ3を2個のセパレータ・トランジスタJ3およびJ4に分割したと考えてよく、また図5のバイアス電流源I1AおよびI1Bを結合して単一のバイアス電流源I1にしてセパレータ・トランジスタJ3とJ4の間の中間接合部6に接続したと考えてよい。これにより、セパレータ・トランジスタJ3とJ4を別個に制御することができるので、図5のダイオードD1およびD2はもう必要ない。この構成では、最小セレクタ機能はJFET J3およびJ4自身が行う。
また図6の入力段10Dでは、トランジスタQ7の電圧レベル・シフトは必要ないので、セパレータ・トランジスタJ3のゲートはトランジスタQ15のエミッタに直接接続し、セパレータ・トランジスタJ4のゲートはトランジスタQ16のエミッタに直接接続する。平衡な定常状態では、電流I1の半分はセパレータ・トランジスタJ3を通って流れ、後の半分は別のセパレータ・トランジスタJ4を通って流れることに注意していただきたい。このため、セパレータ・トランジスタJ3およびJ4はフリッカ雑音の一因になることがあるが、電流I1はコモンモード源なので実際にはなんら雑音の一因にならない。
図7は別の入力段を示す。この場合は、図5のセパレータ・トランジスタJ3を2個のセパレータ・トランジスタJ3およびJ4に分割し、バイアス電流源I1AおよびI1Bとダイオード接続のトランジスタQ3BおよびQ4Bを共に用いる。図6の入力回路10Dとは異なり、定常状態ではセパレータ・トランジスタJ3およびJ4を通って大きな電流が流れず、フリッカ雑音の一因にならない。しかし電流源I1AおよびI1Bはコモンモード源でないので雑音を発生する。幸い、フリッカ雑音を減らすためのエミッタ/ソース縮退(degeneration)や長チャネルMOSFETの使用など、これらの電流源の雑音寄与を最小にするのに用いることのできる種々の設計技法がある。
本発明についていくつかの特定の例示の実施の形態を参照して説明したが、当業者が認識するように、本発明の範囲内に多くの他の実施の形態や種々の変形が存在する。請求項に示すものとは微妙に異なるが実質的に同じ機能をそれぞれ行い、請求項に示すものと同じ結果を実質的に同じ方法で達成する全ての要素またはステップは本発明の範囲内にあると見なす。例えば、ここに説明した実施の形態は演算増幅器であるが、本発明は他の種類の差動増幅器にも一般に適用可能である。例えば、種々の説明した最小電圧レベル・セレクタ回路はここに説明した入力段のいずれとも組み合わせて用いるよう容易に適応させることができる。
Claims (12)
- 入力段を含む増幅器回路であって、前記入力段は、
(a) 第1および第2のトランジスタであって、第1、第2、および第3の電極をそれぞれ有し、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものは第1の信号を受けるよう結合し、前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものは第2の信号を受けるよう結合する、第1および第2のトランジスタと、
(b) 第1のセパレータ・トランジスタであって、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第1の導電電極と、前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第2の導電電極とを有する、第1のセパレータ・トランジスタと、
(c) 制御回路であって、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第1の入力と、前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第2の入力と、前記第1のセパレータ・トランジスタのゲートに結合して前記第1および第2の信号に応じて前記第1のセパレータ・トランジスタを制御して前記第1および第2のトランジスタの一方のPN接合部にかかる逆バイアス電圧を制限する出力とを有する制御回路と、
(d) 前記第1および第2のトランジスタをそれぞれバイアスするよう結合するバイアス電流回路と、
を含む、増幅器回路。 - 前記第1および第2のトランジスタは第1および第2のNPN入力トランジスタであり、また前記第1および第2のトランジスタの前記第1、第2、および第3の電極はそれぞれベース、エミッタ、およびコレクタであり、また前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものはそのベースでありまた前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものはそのベースであり、また前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第2のものはそのエミッタでありまた前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第2のものはそのエミッタである、請求項1記載の増幅器回路。
- 前記第1および第2のトランジスタは第1および第2のPNP入力トランジスタであり、また前記第1および第2のトランジスタの前記第1、第2および第3の電極はそれぞれベース、エミッタ、およびコレクタであり、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタでありまた前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタであり、また前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第2のものはそのベースでありまた前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第2のものはそのベースである、請求項1記載の増幅器回路。
- 前記第1および第2のトランジスタは第1および第2のPNP入力トランジスタであり、また前記第1および第2のトランジスタの前記第1、第2および第3の電極はそれぞれベース、エミッタ、およびコレクタであり、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタでありまた前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものはそのエミッタであり、また前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第2のものはそのベースでありまた前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第2のものはそのベースであり、前記入力段はゲート、ソース、およびドレンをそれぞれ有する第1および第2の電界効果トランジスタを含み、前記第1および第2の電界効果トランジスタのゲートは前記第1および第2の入力信号をそれぞれ受けるよう結合し、前記第1および第2の信号は前記第1および第2の入力信号に応じて前記第1および第2の電界効果トランジスタのソースにそれぞれ生成され、前記第1および第2の電界効果トランジスタのソースは前記第1および第2のPNPトランジスタのエミッタにそれぞれ結合する、請求項1記載の増幅器回路。
- 前記バイアス電流回路は前記第1のセパレータ・トランジスタのソースに結合する第1の電流源と前記第1のセパレータ・トランジスタのドレンに結合する第2の電流源とを含む、請求項4記載の増幅器回路。
- 前記第1のトランジスタの前記第3の電極に結合するベースおよびコレクタを有するダイオード接続の第3のトランジスタと前記第3のトランジスタのベースに接続するベースおよび前記第2のトランジスタの前記第3の電極に結合するコレクタを有する第4のトランジスタとを含む負荷回路を含む、請求項1−5のいずれか一項記載の増幅器回路。
- 前記バイアス電流回路は、第1の電流源と前記第1のトランジスタのエミッタおよびベースにそれぞれ結合するエミッタおよびベースと前記第1の電流源に結合するコレクタとを有する第1のダイオード接続のトランジスタと第2の電流源と前記第2のトランジスタのエミッタおよびベースにそれぞれ結合するエミッタとおよびベースと前記第2の電流源に結合するコレクタとを有する第1のダイオード接続のトランジスタとを含む、請求項1記載の増幅器回路。
- 前記制御回路はセレクタ回路を含み、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものと前記第2の入力トランジスタの前記第1および第2の電極の第1のもののどちらが低い電圧を有するかを検出し、これにより前記制御回路の出力に前記低い方の電圧を追跡させる、請求項7記載の増幅器回路。
- 前記制御回路は第2のセパレータ・トランジスタを含み、前記第1のセパレータ・トランジスタの前記ゲートは、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合するベースと前記第1のセパレータ・トランジスタのゲートに結合するエミッタとを有する第1のエミッタ・フォロワ・トランジスタを含む第1のエミッタ・フォロワにより前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合し、また前記第2のセパレータ・トランジスタのゲートは、前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合するベースと第2のセパレータ・トランジスタのゲートに結合するエミッタとを有する第2のエミッタ・フォロワ・トランジスタを含む第2のエミッタ・フォロワにより前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する、請求項1−5、7、または8のいずれか一項記載の増幅器回路。
- 第1のダイオード接続のトランジスタのベースは前記第1のセパレータ・トランジスタにより前記第1の電流源に結合し、第2のダイオード接続トランジスタのベースは前記第2のセパレータ・トランジスタにより前記第2の電流源に結合する、請求項9記載の増幅器回路。
- 内部過電圧状態中に集積回路増幅器回路内のバーポーラ・トランジスタの破損を防ぐ方法であって、
(a) 第1および第2のトランジスタであって、第1、第2、および第3の電極をそれぞれ有し、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものは第1の信号を受けるよう結合し、前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものは第2の信号を受けるよう結合する、第1および第2のトランジスタを提供し、
(b) 前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第1の導電電極と、前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第2の導電電極とを有する第1のセパレータ・トランジスタを制御して、前記第1および第2の信号に応じて前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものを前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものから制御により電気的に絶縁して、前記第1および第2のトランジスタの一方のPN接合部にかかる逆バイアス電圧を制限する、
ことを含む、バーポーラ・トランジスタへの損傷を防ぐ方法。 - スルー制限動作中に集積回路増幅器回路内のバーポーラ・トランジスタの破損を防ぐ回路であって、
(a) 第1および第2のトランジスタであって、第1、第2、および第3の電極をそれぞれ有し、前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものは第1の信号を受けるよう結合し、前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものは第2の信号を受けるよう結合する、第1および第2のトランジスタと、
(b) 前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第1の導電電極と前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものに結合する第2の導電電極とを有する第1のセパレータ・トランジスタを制御して、前記第1および第2の信号に応じて前記第1のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものを前記第2のトランジスタの前記第1および第2の電極の第1のものから制御により電気的に絶縁して、前記第1および第2のトランジスタの一方のPN接合部にかかる逆バイアス電圧を制限する手段と、
を含む、バーポーラ・トランジスタへの損傷を防ぐ回路。
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