JP2009522669A - マルチタッチ入力を備えた携帯電子装置 - Google Patents

Abstract

マルチタッチ入力を備えた携帯通信装置は、１つ又はそれ以上のマルチタッチ接触及び動作を検出し、１つ又はそれ以上のマルチタッチ接触及び／又は動作に基づいて、１つ又はそれ以上の操作をオブジェクトに実行する。操作がオブジェクトに実行されるとき、オブジェクトは、既定の閾値よりも低い解像度を有し、他のときには、オブジェクトは、既定の閾値よりも高い解像度を有する。

Description

本開示の実施形態は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイを採用するユーザ・インターフェースに関する。

携帯装置がより小型になり、処理及び格納されるべき情報の量が増えてきているために、ユーザが、装置と容易にやりとりできるユーザ・インターフェースを設計することが大きな課題となっている。ユーザ・インターフェースは、それを経由してユーザがコンテンツを受信するだけでなく、装置の特徴又はツールにアクセスしようとすることを含む、ユーザの動作又は行動に応答もするゲートウェイであるため、これは適当ではない。いくつかの携帯電子装置（例えば携帯電話）は、より多くの押しボタンを加えて押しボタン機能を過負荷状態にするか、又は、複雑なメニュー・システムを用いて、ユーザが、データをアクセス、格納、又は操作できるようにする手段をとってきた。これら従来のインターフェースは、しばしば、ユーザが覚えなくてはならない複雑なキー配列及びメニュー階層をもたらす。さらに、いくつかのキー配列は非常に複雑で、完了するのに両手を必要とする。

故に、キー配列又はメニュー階層を覚えなくとも、ユーザが、グラフィック・オブジェクトとデータをアクセス、格納及び操作できるようにする携帯装置向けの、より単純でより直観的なユーザ・インターフェースの必要性がある。

携帯装置向けのユーザ・インターフェースに関連する上記の欠陥及び他の問題は、１つ又はそれ以上の接触及び／又は動作を検出するマルチタッチ入力を用いた開示される携帯電子装置によって、削減又は除去される。装置は、１つ又はそれ以上のユーザ接触及び／又は動作に基づき、グラフィック・オブジェクトに１つ又はそれ以上の操作を実行する。

いくつかの実施形態では、携帯電子装置においてマルチタッチ入力を検出する方法は、携帯電子装置のディスプレイ面にオブジェクトを表示し、オブジェクトに関連するマルチタッチ入力を検出し、マルチタッチ入力に基づき、オブジェクトに実行される操作を決定し、オブジェクトに操作を実行するステップ、を含む。オブジェクトは、操作がオブジェクトに実行されるときには、所定の閾値よりも低い解像度を有することができ、他のときには、オブジェクトは既定の閾値よりも高い解像度を有することができる。

いくつかの実施形態では、携帯電子装置は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイと、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイと接触するユーザの２本又はそれ以上の指の動作を検出するように、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに連結した１つ又はそれ以上のプロセッサを含む。検出された動作は、提示されたオブジェクトに実行する操作を決定するのに用いられるか、又はマルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに表示される。装置は次いで、オブジェクトに操作を実行する。操作がオブジェクトに実行されるときは、オブジェクトは、既定の閾値よりも低い解像度を有することができ、そして他のときには、オブジェクトは、規定の閾値よりも高い解像度を有することができる。

いくつかの実施形態では、携帯電子装置は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイを含む。検出器は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに連結されており、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイと接触するユーザの２本又はそれ以上の指の動作を検出するように適応される。検出器と連結された１つ又はそれ以上のプロセッサは、検出された動作に基づいてマルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに提示されたオブジェクトに実行される操作を決定するよう、及びオブジェクトに操作を実行するように構成可能である。操作がオブジェクトに実行されるときは、オブジェクトは、既定の閾値よりも低い解像度を有することができ、そして他のときには、オブジェクトは、既定の閾値よりも高い解像度を有することができる。

いくつかの実施形態では、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイを用いたパラメータを調整する方法は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ装置のディスプレイ面で１つ又はそれ以上の接触を検出し、接触位置に少なくとも１つのグラフィック・オブジェクトを表示し、１つ又はそれ以上の接触に関連する動作を検出し、動作に基づいてオブジェクトの少なくとも１つのパラメータを調整し、少なくとも１つの損失接触を検出するステップ、を含む。損失接触の検出に応じて、パラメータの現行値が保存されて、タイマが開始される。接触が再確立される前にタイマが閾値を超えるのに応じて、グラフィック・オブジェクトは、ディスプレイ面から除去される。タイマが閾値を超える前に接触が再確立されるのに応じて、グラフィック・オブジェクトの表示は、ディスプレイ面に維持される。１つ又はそれ以上の接触の動作は再び検出され、パラメータは検出された動作に基づいて調整される。

いくつかの実施形態では、携帯電子装置にウェブ・ページを表示する方法は、ウェブ・ページを受信すること、表示ウィンドウにウェブ・ページ全体を表示するように、ウェブ・ページを自動的にスケーリングし、第１のタッチ入力を受信し、第１のタッチ入力に応じ、ウェブ・ページ及びウェブ・ページの少なくともいくつかのフィールド又はリンクをアクティブにし、第２のタッチ入力を受信し、第２のタッチ入力に応じて、ウェブ・ページで操作を実行するステップを含む。操作がウェブ・ページで実行されるとき、ウェブ・ページは、既定の閾値よりも低い解像度を有することができ、そして他のときには、ウェブ・ページは、既定の閾値よりも高い解像度を有することができる。

いくつかの実施形態では、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイを用いたパラメータを調整する方法は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ装置のディスプレイ面で、１つ又はそれ以上の第１の接触を検出し、ジェスチャに対応しており、１つ又はそれ以上の第１の接触に関連する第１の動作を検出し、第１の動作に従って少なくとも１つのパラメータを調整し、１つ又はそれ以上の第１の接触の遮断を検出し、ディスプレイ面で１つ又はそれ以上の第２の接触を検出し、ジェスチャに対応しており、１つ又はそれ以上の第２の接触と関連する第２の動作を検出し、第２の動作に従って少なくとも１つのパラメータを調整するステップを含む。

いくつかの実施形態では、方法は、ダウンサンプルされたデータがオブジェクトを表示するのに用いられる、携帯電子装置のタッチスクリーン・ディスプレイにグラフィック・オブジェクト（例えばウェブ・ページ）を表示し、オブジェクトに関連するマルチタッチ入力を検出し、マルチタッチ入力に基づいて、オブジェクトに実行される操作を決定し、オブジェクトに操作を実行し、ダウンサンプルされたデータを用いて、操作によって生じたオブジェクトへの変更をリアルタイムで表示し、操作後に再サンプルされたデータを用いてオブジェクトを表示するステップを含む。

前述の方法は、グラフィック・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）を備えたタッチ・センシティブ・ディスプレイ、１つ又はそれ以上のプロセッサ、メモリ、及び１つ又はそれ以上のモジュール、これらの方法を実行するためのプログラム、又はメモリに格納された一組の命令を有する携帯電子装置によって実行することができる。いくつかの実施形態では、携帯電子装置は、無線通信を含む複数の機能を提供する。

前述の方法を実行するための命令は、１つ又はそれ以上のプロセッサによって実行するように構成された、コンピュータ・プログラム製品に含むことができる。

本発明の前述の実施形態、並びに、その付加的な実施形態のより良い理解のために、図面を通して同様の参照番号が対応する部分を表す添付の図面と併せて、以下の実施形態の記述を参照されたい。

ここで実施形態が詳細に言及され、その例は、添付の図面に説明される。以下の詳細な説明で、本発明の全体的な理解を提供するために、幾多の特有な詳細が説明される。しかしながら、当業者には、本発明はこれら特有な詳細なしでも実施できることが明白であろう。他の事例では、周知の方法、手続き、コンポーネント、及び回路は、実施形態の態様を不必要にわかりにくくしないよう、詳細には記述されていない。

１つ又はそれ以上の接触及び／又は動作を検出するのに、マルチタッチ入力を用いるユーザ・インターフェースを有する携帯通信装置を含む携帯装置の実施形態に、まず注意を向ける。そのような装置は、１つ又はそれ以上のユーザ接触及び／又は動作に基づいて、１つ又はそれ以上の操作をグラフィック・オブジェクトに実行する。

マルチタッチ入力操作の概観
図１は、マルチタッチ入力に対応する携帯電子装置１００の１つの実施形態の図である。装置１００は、グラフィック・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）１０２を備えたマルチタッチ・センシティブ・ディスプレイを含む。ディスプレイ面は、様々なグラフィック・オブジェクト（例えばウェブ・ページ）をユーザに表示できるように透明である。いくつかの実施形態では、ＧＵＩ１０２は、多数のセクション又はウィンドウに分割することができる。例えば、ＧＵＩ１０２は、頻繁に使用される機能（例えば電子メール、アドレス帳、ブラウザ、音楽、その他）を表すグラフィック・オブジェクトを保持するためのトレイ１０６を含むことができる。ＧＵＩ１０２はまた、グラフィック・オブジェクトを操作する、ウェブ・ページを表示及び操作する、メッセージ、テキスト又はデータを読む、及び情報を入力するためのウィンドウ１０４を含むことができる。ＧＵＩ１０２では、メニュー・ボタンを押すことによって、様々な表示を提示及び変更することができる。携帯電話の実施形態では、専用のグラフィック・オブジェクトをＧＵＩ１０２で提示して、従来の音声及びデータ・サービスの操作（例えば保留、消去、その他）を表すことができる。

ユーザは、様々な１本又は複数の指ジェスチャを用いて、ＧＵＩ１０２内の１つ又はそれ以上のグラフィック・オブジェクト１１２を操作することができる。ここで用いられるように、ジェスチャは、タッチスクリーン・ディスプレイ面と接触するオブジェクト／付属物の動作である。ＧＵＩ１０２に提示される１つ又はそれ以上のグラフィック・オブジェクト１１２上で、二次元又は三次元の操作を実行するのに、１本又はそれ以上の指を用いることができ、拡大、ズーミング、拡張、最小化、リサイジング、回転、スライディング、開く、閉じる、焦点合わせ、フリッピング、並べ替え、アクティブにする、非アクティブにする、及びグラフィック・オブジェクト上で実行することができるどのような他の操作も含むが、これらに限られるものでない。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、直観的な様式で、ジェスチャに関連する操作を開始する。例えば、ユーザは、グラフィック・オブジェクト１１２の側部、縁、又は角部に、人差指１０８と親指１１０（図面では縮尺どおり描かれていない）を置いて、人差指１０８と親指１１０をそれぞれ一緒に又は離して動かすことにより、ピンチング又は反ピンチング・ジェスチャを実行することができる。そのようなジェスチャにより開始される操作は、グラフィック・オブジェクト１１２の寸法を変更することになる。いくつかの実施形態では、ピンチング・ジェスチャは、グラフィック・オブジェクト１１２の大きさの、挟まれている寸法を減少させる。いくつかの実施形態では、ピンチング・ジェスチャは、グラフィック・オブジェクト１１２の大きさをすべての寸法において比例して減少させる。いくつかの実施形態では、反ピンチング又は非ピンチング動作は、反ピンチング寸法において、グラフィック・オブジェクト１１２の大きさを拡大させる。図１では、ユーザの人差指１０８と親指１１０が、正方形のグラフィック・オブジェクト１１２の大きさを反ピンチ又は拡大するように用いられて、点線１１４と１１６で示されるように、オブジェクト１１２のｘ方向寸法において増加する。他の実施形態では、反ピンチング又は非ピンチング動作は、グラフィック・オブジェクトの大きさがすべての寸法において増加するようにする（例えば、ｘ方向寸法及びｙ方向寸法で比例して拡張する）。

いくつかの実施形態では、グラフィック・オブジェクト１１２は、既定の解像度（例えば、タッチスクリーンの解像度の２分の１又は４分の１）よりも高い解像度で表示される。グラフィック・オブジェクト１１２の提示が操作に従って修正されたときには、グラフィック・オブジェクト１１２は、既定の閾値よりも低い解像度で表示されることができる。限定された処理スピードの携帯装置では、操作中により低い解像度で表示することが、認知可能なラグタイムが少ない又はない、眼に見えるオブジェクトへの変更を可能にし、従って、ユーザ・インターフェースを、よりユーザ入力に対応したものにする。

指を任意数及び／又はどのような組み合わせでも用いて、グラフィック・オブジェクトを操作することができ、開示される実施形態は、どのような特定の数又は組み合わせにも限定されるものでないことは明白である。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザはディスプレイ面１０２と接触して複数の指を置いて、全方向に外側に指を広げることにより、オブジェクトを拡大することができる。他の実施形態では、ユーザは、オブジェクトの角部、側部、又は縁をつかみ、非ピンチング又はピンチング動作を実行することにより、オブジェクトを拡大又は最小化することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、ディスプレイ面１０２上で１本又はそれ以上の指をタッピングすることにより、特定のオブジェクト又はオブジェクトの一部に、焦点を合わせる又は拡大することができる。

いくつかの実施形態では、接触は、ユーザが、操作されるグラフィック・オブジェクトと直接接触するときに発生する。他の実施形態では、接触は、ユーザが操作されるグラフィック・オブジェクトの付近に接触するときに発生する。後者の技術は、ウェブ・ページ及び他のコンピュータ・ユーザ・インターフェースで用いられる“ホット・スポット”に類似している。

接触／動作検出工程
図２は、図１に表される携帯電子装置１００のための、接触／動作検出工程２００の１つの実施形態のフロー図である。下に説明される接触／動作検出工程２００は、特定の順序で発生すると思われる多くの操作を含むが、これらプロセスは、連続的に又は同時に（例えば、パラレル・プロセッサ又はマルチスレッド環境を用いて）実行することができる、より多い又はより少ない操作を含むことができることは明白である。

工程２００は、ディスプレイ面１０２（２０２）との接触を検出することで始まる。接触が検出されると、接触の数（即ち、ディスプレイ面と接触している指の数）が求められる（２０４）。動作が検出されると（２０６）、次いで、接触の数と、回転、ねじり、スライディング、又はピンチング・ジェスチャといった動作のタイプに基づいて、１つ又はそれ以上の操作が選択される（２１０）。選択された操作は、次いで、関連グラフィック・オブジェクトに実行される（２１２）。操作は、グラフィック・オブジェクト上又は近くで、指の回転又はねじり、指のスライディング、ディスプレイ面との迅速な接触ピンチング、反ピンチング・ジェスチャ、その他を含むことができるが、それらに限られるものではない動作及び接触のいずれかの組み合わせ又はその一連のものに基づいて選択することができる。動作が検出されない場合には（２０６）、次いで、操作は接触の数のみに基づいて選択され（２０８）、関連するグラフィック・オブジェクト上で実行される（ステップ２１２）。

パラメータ調整
図３は、パラメータ調整のためのマルチタッチ入力に対応する携帯通信装置１００の１つの実施形態の図である。この実施形態は、メディア・プレイヤ又は携帯電話の音量制御といった、アプリケーションにおける１つ又はそれ以上のパラメータ制御に有用である。いくつかの実施形態では、グラフィック・オブジェクト３００は、ディスプレイ面１０２との１つ又はそれ以上の接触に応答するように思われる。グラフィック・オブジェクト３００は、ノブ、スイッチ、１つ又はそれ以上の押しボタン、又は電子又はコンピュータ装置に典型的に用いられる他のいずれの認識可能な制御部でもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、グラフィック・オブジェクト３００上又は近くの、１つ又はそれ以上の場所に、１本又はそれ以上の指（例えば人差指１０８と親指１１０）を置いて、制御されるパラメータを調整するジェスチャをすることができる。例えば、グラフィック・オブジェクト３００がノブである場合には、ユーザは、ノブの周囲に沿って１本又はそれ以上の指を置いて、パラメータを調整するよう、時計回り又は反時計回りの回転又はねじり動作をすることができる。

メディア・プレイヤ・アプリケーションでは、ユーザが特定のタイプの接触（例えば３又は４本の指の接触）をすると、グラフィック・オブジェクト３００が、接触点に又は近くに現れる。ユーザは次いで、ねじり動作によって、歌又は他のオーディオ・ソースのパラメータ（例えば音量、ラジオ・チューナ、等化）を調整できる。いくつかの実施形態では、グラフィック・オブジェクト３００は動画化され、ユーザにより為されたねじり動作と同期してオブジェクトが回転するように見える。他の実施形態では、１つ又はそれ以上の付加的なグラフィック３０２（例えば棒グラフその他）又はテキストをディスプレイ面１０２に加えて、ユーザが、調整されるパラメータの値を決定するようにすることができる。

いくつかの実施形態では、ユーザは、接触位置に適用される圧力の量を増加させる又は減らすことにより、パラメータを調整することができる。例えば、メディア・プレイヤ・アプリケーションでは、ユーザがディスプレイ面１０２と接触をすると、ラジオ・インターフェースのグラフィック・オブジェクト３００が表示されることになる。ラジオ・インターフェースは、ラジオ・ステーションを変えるためのシーク・ボタンを含むことができる。ユーザは次いで、シーク・ボタンを押すことによってラジオ・ステーションを変えることができる。シーク速度は、ユーザが加えたシーク・ボタンへの圧力の量、又はシーク・ボタンと接触した時間分に基づいて調整することができる。

パラメータ調整工程
図４Ａは、パラメータ調整工程４００の１つの実施形態のフロー図である。下に説明されるパラメータ調整工程４００は、特定の順序で発生するように思われる多くの操作を含むが、これらのプロセスは、（例えばパラレル・プロセッサ又はマルチスレッド環境を用いて）連続的に又は同時に実行することができる、より多い又は少ないステップ又は操作を含むことができることが明白である。

（図３に関して説明される音量調節ノブといった）パラメータを調整するとき、ユーザがディスプレイ面１０２と接触を失う場面があるとすることができる。例えば、メディア・プレイヤ／携帯電話装置の組み合わせでは、ユーザは、歌の音量を調整しながら電話を受けることができる。ユーザが電話を終えた後、彼又は彼女は、音量調整を続けたいであろう。ディスプレイ面１０２（図３）からグラフィック・オブジェクト３００（図３）を除去するよりも、既定の時間枠の間、現況のまま、グラフィック・オブジェクト３００（図３）をディスプレイ面１０２（図３）に残すことができる。時間の長さは、メニュー・システムからアクセスできる選好ペイン又はウィンドウでオプションとして、ユーザにより設定することができる。

いくつかの実施形態では、上記の機能性は、パラメータ調整工程４００により実現することができる。工程４００は、ディスプレイ面にＮ個の接触を検出することで始まる（４０２）。Ｎ個の接触が検出されると、１つ又はそれ以上のグラフィック・オブジェクトが、接触点又は近くで、ディスプレイ面上に提示される（４０４）。ユーザは次いで、接触点又は近くでジェスチャをすることにより、パラメータを調整できる。動作が検出された場合には（４０６）、パラメータは動作に基づいて調整される（４０８）。グラフィック・オブジェクトは、動作をシミュレートするため、及びパラメータが調整されていることをユーザに示すために、動画化されることができる。Ｎ個の接触の１つ又はそれ以上が失われた場合には（４１０）、パラメータの現在値又は状態は保存され、タイマが開始される（４１２）。接触が再確立される前にタイマが閾時間を超えた場合には（４１４）、グラフィック・オブジェクトがディスプレイ面から除去され、パラメータの現在値が保存される。タイマが閾時間を超える前に接触が再確立された場合には、グラフィック・オブジェクトは、ディスプレイ面に残り、ユーザは、操作４０８中に計算されたその最新値からパラメータ調整を続けることができる。

図４Ｂは、パラメータ調整工程４５０の１つの実施形態のフロー図である。下に説明されるパラメータ調整工程４５０は特定の順序で発生すると思われる多くの操作を含むが、これらのプロセスは、（パラレル・プロセッサ又はマルチスレッド環境を用いて）同時に又は並行して実行することができる、より多い又は少ないステップ又は操作を含むことができることが明白である。

（表示されたグラフィック・オブジェクトの拡大又は配向といった）パラメータを調整するとき、ユーザが意図的にディスプレイ面１０２と接触を失うシナリオがあることがある。例えば、ユーザは、２回又はそれ以上のマルチタッチを行うことにより、パラメータを調整したいことがある。ジェスチャは、回転（例えばノブを回転するのに応じて）又は（ユーザが彼又は彼女の指を互いに近くに寄せて接触をしてから、それらを離す）非ピンチングといった反復動作を含むことができる。例えば、ユーザは、接触をする、ジェスチャを実行する、接触を断つ、再び接触する、そしてジェスチャを再び実行することができる。そのような手順は、複数回繰り返されることができる。表示されたグラフィック・オブジェクトの調整は、ジェスチャと関連することができる。いくつかの実施形態では、接触を断ち再び接触をする間の経過時間が既定値又は時間間隔よりも少ない場合には、表示されたグラフィック・オブジェクトを修正するのに、そのような反復ジェスチャに対応する操作を適用又は使用することができる。

いくつかの実施形態では、上記の機能性は、パラメータ調整工程４５０で実現することができる。工程４５０は、ディスプレイ面にＮ個の接触を検出することにより始まる（４０２）。ユーザは、グラフィック・オブジェクト上又は近くでジェスチャをすることにより、グラフィック・オブジェクトと関連するパラメータを調整する。動作が検出された場合には（４０６）、動作に基づいてパラメータが調整される（４０８）。グラフィック・オブジェクトは、動作をシミュレートするよう、及びパラメータが調整されていることをユーザに示すよう、動画化されることができる。Ｎ個の接触の１つ又はそれ以上が失われ（４１０）、接触が再確立される前にタイマが閾時間を超えた場合には（４１４）、付加的なＮ個の接触が検出されても、グラフィック・オブジェクトのパラメータは、変更されずに残ることになる。Ｎ個の接触の１つ又はそれ以上が失われ（４１０）、接触が再確立される前にタイマが閾時間よりも少ない場合には（４１４）、その後の検出される動作に基づいて、パラメータを調整することができる（４０８）。他の実施形態では、タイマ操作（４１４）は、パラメータ調整工程４５０から除去されることができる。

いくつかの実施形態では、タイマの使用は、Ｎ個の接触で過度の精度を必要とせずにグラフィック・オブジェクトのパラメータの修正をできるようにする。例えば、複数のジェスチャがパラメータを変更するのに用いられる場合には、ユーザが、複数のインスタンスの間にＮ個の接触を位置合わせするのは難しいであろう。タイマを用いることにより、閾時間内で、Ｎ個の前の接触に近接するＮ個の接触は、同じそれぞれのグラフィック・オブジェクトに対応することが理解できるであろう。従って後に続くジェスチャは、それぞれのグラフィック・オブジェクトのパラメータを修正するのに用いることができる。

いくつかの実施形態では、パラメータのバリエーションは、ジェスチャ中のＮ個の接触の変位の非線形関数とすることができる。例えば、拡大及び／又は配向の変更は、回転及び／又は非ピンチング・ジェスチャの指数関数とすることができる。これは、複数のジェスチャを行うことなく、又そうでなければ、ジェスチャの間にＮ個の接触の変位の関数として、パラメータの線形変動に必要とされるよりも少ないジェスチャを用いることによって、ユーザがグラフィック・オブジェクトを修正できるようにする。

ウェブ・ブラウジングの実施形態
図５は、ウェブ・ブラウザを備えた携帯電子装置１００の１つの実施形態の図である。いくつかの実施形態では、全ウェブ・ページ５００の縮小バージョンがディスプレイ面１０２に表示される。これは、ユーザがウェブ・ページの全コンテンツを見ることができるようにする。ユーザは、１つ又はそれ以上の指ジェスチャ又はタップを用いて、ウェブ・ページの一部５０２にズームインできる。いくつかの実施形態では、ユーザは、ウェブ・ページ５００の一部をタッピングすることによって、又はズームされる一部の近く又は上で非ピンチング・ジェスチャをすることによって、ウェブ・ページ５００の一部にズームインできる。いくつかの実施形態では、ユーザは、ズームアウト・ボタン又はディスプレイ面１０２に提示される他の機構５０４を選択することによって、又は異なるジェスチャ又は一連のタップ（例えば、ズームアウトするためのピンチング）を実行することによって、ウェブ・ページ５００の一部からズームアウトできる。いくつかの実施形態では、シングル又はダブル・タップといった所定のウェブ・ページ・ジェスチャを、ウェブ・ページ５００をアクティブにするのに用いることができる。ウェブ・ページ５００がアクティブになると、いずれのリンク、テキスト入力フィールド、プルダウン・メニュー、チェックボックス、又はウェブ・ページ５００に含まれる同様の物がアクティブになる。いくつかの実施形態では、ウェブ・ページ５００が“読み込み専用”に設計されている場合には、表示及びズームされることはできるが、ユーザと相互作用できない（例えば、ページの中のリンクをクリックできず、或いは、アクティブにもできない）。

いくつかの実施形態では、ウェブ・ページ５００は、既定の解像度よりも高い解像度で表示される（例えばタッチスクリーンの解像度の２分の１又は４分の１）。ウェブ・ページ５００の提示は、ズームインといった操作に従って修正され、ウェブ・ページ５００は、既定の閾値よりも低い解像度で表示されることができる。

いくつかの実施形態では、ウェブ・ページ５００は、ウェブ・ページ５００のために以前にダウンサンプルされたデータを用いて、ウェブ・ページ（又はより一般的にはオブジェクト）のためのデータを用いて、ズームイン又は拡大化して表示される。従って、表示された画像は、ズームインの間に画素化することができる。ウェブ・ページ５００は、ズームイン後の最終拡大に対応して、より高い解像度で再レンダリングすることができる。いくつかの実施形態では、ウェブ・ページ５００の解像度は、ズームアウトするとき又は非拡大化のときにダウンサンプルされることができる。ズーム操作は、ジェスチャ及び／又はタップの非線形関数とすることができる。例えば、倍率の変化は、ジェスチャ及び／又はタップに対応する、変位又は可動域の非線形関数とすることができる。

図６Ａは、図５に表されるウェブ・ブラウザを用いたズーム操作の１つの実施形態を示す。ズーム・モードにあるとき、ユーザは、マルチタッチ入力を用いて、複数の方向に、ウェブ・ページ５００にわたりナビゲートすることができる。図６Ａでは、ユーザはウェブ・ページ５００の一部５０２にズームインしており、所望の方向に、ディスプレイ面１０２に沿って指をスライドさせることにより（図６Ａでは縮尺どおり描かれていない）、ウィンドウ１０４に表示されたウェブ・ページの一部を変更することができる。例えば、ユーザが装置１００の上部に向かってウィンドウ１０４で指をスライドさせた場合には、ウェブ・ページ５００はその方向に移動して、前は見えないところにあった（前はウィンドウ１０４に表示されていなかった）ウェブ・ページ５００の下位部分を現す。いくつかの実施形態では、ウェブ・ページ５００がウィンドウ１０４を通って移動する速度は、ジェスチャの速度又は頻度によって決定することができる。例えば、指を歩かせるジェスチャは、ユーザが彼女の指をディスプレイ面１０２に沿って歩かせる速度に従って、ウェブ・ページ５００を移動させるようにすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、１本又はそれ以上の指で１回又はそれ以上の回数タッピングすることにより、リンク６００又は“ホット・スポット”をアクティブにすることができる。他の実施形態では、ユーザは、図６Ｂに関して説明されるように、ディスプレイ面１０２をタッピングすることにより、仮想キーボード又は他の入力装置をアクティブにすることができる。

図６Ｂは、ウェブ・ブラウザでアクティブにした仮想キーボード６０２の１つの実施形態を示す。ユーザ・タッチ入力（例えばタップ）に応答して、仮想キーボードがディスプレイ面１０２のウィンドウ１０４に表示される。いくつかの実施形態では、キーボード６０２は、１本又はそれ以上の指を用いて、サイズ変更されたり、最小化されたり、上又は下に戻されたり、又はディスプレイ面１０２の周りを移動されることができるグラフィック・オブジェクトである。キーボード６０２は、ダイアログ・ボックス又はウェブ・ページで典型的に見ることができる他のテキスト入力領域に、データを入力するのに用いることができる。ユーザがソフト・キーをタイプすると、検証及び編集目的で、タイプされた入力がユーザに表示される。いくつかの実施形態では、各ソフト・キーは、アクティブになったときにそれを示すように、外見が変化する。例えば、キーは、ユーザの指がキー位置に接近すると、拡大、色を変化、振動、又は反転表示されることができる。いくつかの実施形態では、キーがアクティブにされると、他のキーは、不注意な入力を防止するためにロックされる。この特徴は、キーが選択されると視覚情報をユーザに提供し、従って不注意に隣接キーを押すことによる入力エラーを減少させる。ユーザは、ディスプレイ面をタップすること（例えば２回タップすること）により、又は仮想クローズ機構（例えば仮想クローズ・ボタン）を押すことにより、ディスプレイ面から仮想キーボード６０２を除去することができる。

ウェブ・ブラウザ工程
図７は、図６Ａ及び図６Ｂに関して説明されるウェブ・ブラウザのためのウェブ・ブラウザ工程７００の１つの実施形態のフロー図である。下に説明される接触／動作検出工程７００は、特定の順序で発生すると思われる多くの操作を含むが、これらのプロセスは、（例えばパラレル・プロセッサ又はマルチスレッド環境を用いて）連続的に又は同時に実行されることができる、より多い又は少ない操作を含むことができることが明白である。マルチタッチ入力に応答して、装置は、サーバからウェブ・ページを受信する（７０２）。次いでウェブ・ページはディスプレイ内（ウィンドウ１０４内）に適合するようにスケーリングされる（７０４）。装置１００は、ウェブ・ページの一部をズームインするユーザの目的を示す非ピンチング・ジェスチャといったユーザ入力を待つ（７０６）。ブラウザ操作は、受信した入力に基づいて決定され（７０８）、装置１００はブラウザ操作を実行する（７１０）。

携帯電子装置アーキテクチャ
図８は、携帯電子装置アーキテクチャの１つの実施形態のブロック図である。携帯電子装置８００は、一般に、１つ又はそれ以上のコンピュータ可読媒体８０２、処理システム８０４、入力／出力（Ｉ／Ｏ）サブシステム８０６、高周波（ＲＦ）回路構成８０８、及びオーディオ回路構成８１０を含む。これらのコンポーネントは、１つ又はそれ以上のコミュニケーション・バス又は信号線８０３により連結することができる。装置８００はいずれの携帯電子装置でもよく、携帯型コンピュータ、タブレット・コンピュータ、携帯電話、メディア・プレイヤ、携帯端末（ＰＤＡ）及びこれら製品の２つ又はそれ以上の組み合わせを含むその同様のものを含むが、それらに限られるものではない。

図８に表されるアーキテクチャは、携帯電子装置８００のアーキテクチャの一例にすぎず、装置８００は表されるよりも多い又は少ないコンポーネントを、又はコンポーネントの異なる構成を備えることができることは明白である。図８に表される多様なコンポーネントは、１つ又はそれ以上の信号処理及び／又はアプリケーション特化集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェア両方の組み合わせで実施することができる。ＲＦ回路構成８０８は、１つ又はそれ以上の他の装置に、無線リンク又はネットワーク上で情報を送信及び受信するのに用いられ、この機能を実行するために、アンテナ・システム、ＲＦ送受信機、１つ又はそれ以上の増幅器、チューナ、１つ又はそれ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、ＣＯＤＥＣチップセット、メモリ、その他の周知の回路構成を含むがこれらに限られない。いくつかの実施形態では、ＲＦ回路構成８０８は、時分割多重アクセス（ＴＤＭＡ）、符号分割多重接続（ＣＤＭＡ）、モバイル通信のためのグローバル・システム（ＧＳＭ）、強化データＧＳＭ環境（ＥＤＧＥ）、広帯域符号分割多重接続（Ｗ−ＣＤＭＡ）、（ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｇ及び／又はＩＥＥＥ８０２．１１Ｎといった）Ｗｉ−Ｆｉ、ブルートゥース、Ｗｉ−ＭＡＸ、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル（ＶｏＩＰ）、電子メール、インスタント・メッセージング、及び／又はショート・メッセージ・サービス（ＳＭＳ）のためのプロトコル、又は本書の出願日の時点ではまだ開発されていない通信プロトコルを含む他のいずれの好適な通信プロトコルも含むがこれらに限られるものではない１つ又はそれ以上の通信プロトコルを用いた他の装置と、通信を確立及び維持する能力を持つ。

ＲＦ回路構成８０８とオーディオ回路構成８１０は、周辺装置インターフェース８１６により、処理システム８０４と連結される。インターフェース８１６は、周辺装置と処理システム８０４の間の通信を確立して維持するための、様々な既知のコンポーネントを含む。オーディオ回路構成８１０は、オーディオ・スピーカ８４０とマイクロフォン８４２に連結され、ユーザが他のユーザとリアルタイムで通信できるようにするインターフェース８１６から受信した音声信号を処理するための、既知の回路構成を含む。いくつかの実施形態では、オーディオ回路構成８１０は、ヘッドホン差し込み口（図示せず）を含む。ＲＦ回路構成８１０とオーディオ回路構成８１０によって受信された音声及びデータ情報（例えば言語認識又は音声コマンド・アプリケーション）は、インターフェース８１６により、１つ又はそれ以上のプロセッサ８１８に送信される。１つ又はそれ以上のプロセッサ８１８は、１つ又はそれ以上のアプリケーション８３０のための多様なデータ・フォーマットを処理するように構成可能である。

“データ”という用語は、テキスト、グラフィック、ウェブ・ページ、ＪＡＶＡアプレット、電子メール、インスタント・メッセージ、音声、デジタル画像又はビデオ、小型装置、ＭＰ３、その他を含むがそれらに限られるものではなく、媒体８０２上に格納された１つ又はそれ以上のアプリケーション８３０（例えば、ウェブ・ブラウザ、電子メール、その他）によって用いることができることに留意されたい。いくつかの実施形態では、装置８００は、無線ネットワーク上のインターネット又は外部ポート８３６から、ファイル、歌、デジタル画像、ビデオ、電子メール、小型装置、インスタント・メッセージ及びその同様の物といった多様なデータをアップロード及びダウンロードする能力を持つ。

周辺装置インターフェース８１６は、装置の入力及び出力周辺装置を、プロセッサ８１８とコンピュータ可読媒体８０２に連結する。１つ又はそれ以上のプロセッサ８１８は、コントローラ８２０により１つ又はそれ以上のコンピュータ可読媒体８０２と通信する。コンピュータ可読媒体８０２は、１つ又はそれ以上のプロセッサ８１８による使用のためのコード及び／又はデータを格納できる、いずれの装置又は媒体でもよい。媒体８０２は、キャッシュ、メイン・メモリ、及び二次メモリを含むがこれらに限られないメモリ・ヒエラルキを含むことができる。メモリ・ヒエラルキは、ＲＡＭ（例えばＳＲＡＭ、ＤＲＡＭ、ＤＤＲＡＭ）、ＲＯＭ、ＦＬＡＳＨ、ディスク・ドライブ、磁気テープ、ＣＤ（コンパクト・ディスク）、及びＤＶＤ（デジタル・ビデオ・ディスク）といった磁気及び／又は光学記憶装置のいずれの組み合わせを用いても、実施することができる。媒体８０２はまた、コンピュータ命令又はデータを示す情報支持信号を（信号が変調される搬送波を用いて又は用いずに）運ぶための伝送媒体を含むこともできる。例えば、伝送媒体は、インターネット（ワールド・ワイド・ウェブとも呼ばれる）、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮｓ）、ワイド・ローカル・エリア・ネットワーク（ＷＬＡＮｓ）、ストレージ・エリア・ネットワーク（ＳＡＮｓ）、メトロポリタン・エリア・ネットワーク（ＭＡＮ）及びその同様の物を含むがこれらに限られない通信ネットワークを含むことができる。

１つ又はそれ以上のプロセッサ８１８は、装置８００に対して多様な機能を実行するように、媒体８０２に格納された多様なソフトウェア・コンポーネントを稼動させる。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・コンポーネントは、オペレーティング・システム８２２、通信モジュール（又は一組の命令）８２４、接触／動作モジュール（又は一組の命令）８２６、グラフィック・モジュール（又は一組の命令）８２８、１つ又はそれ以上のアプリケーション（又は一組の命令）８３０、タイマ・モジュール（又は一組の命令）８３２、及びウェブ・ブラウザ・モジュール（又は一組の命令）８３４を含む。

オペレーティング・システム８２２（例えば、ダーウィン、ＲＴＸＣ、ＬＩＮＵＸ、ＵＮＩＸ、ＯＳ Ｘ、ウィンドウズ、又はＶｘＷｏｒｋｓといった組み込みオペレーティング・システム）は、多様な手続き、一組の命令、ソフトウェア・コンポーネント、及び／又は一般システム・タスクを制御及び管理する（例えばメモリ管理、記憶装置制御、電力管理、その他）のためのドライバを含み、多様なハードウェアとソフトウェア・コンポーネント間の通信を容易にする。

通信モジュール８２４は、１つ又はそれ以上の外部ポート８３６上で他の装置との通信を容易にし、ＲＦ回路構成８０８及び／又は外部ポート８３６で受信されたデータを扱うための多様なソフトウェア・コンポーネントを含む。外部ポート８３６（例えばＵＳＢ、ＦｉｒｅＷｉｒｅ（登録商標）、その他）は、他の装置に直接的に、又はネットワーク（例えばインターネット、無線ＬＡＮ、その他）上で間接的に連結するように適合される。

グラフィック・モジュール８２８は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ・システム８１２のディスプレイ面に、グラフィック・オブジェクトのレンダリング、動画化、及び表示のための多様な既知のソフトウェア・コンポーネントを含む。“グラフィック・オブジェクト”という用語は、テキスト、ウェブ・ページ、アイコン、デジタル画像、動画、及びその同様の物を制限なく含む、ユーザに表示することができるいずれのオブジェクトも含むことに留意されたい。

１つ又はそれ以上のアプリケーション８３０は、ブラウザ、アドレス帳、コンタクト・リスト、電子メール、インスタント・メッセージング、ワード・プロセシング、キーボード・エミュレーション、小型装置、ＪＡＶＡ使用可能アプリケーション、暗号化、デジタル権利管理、音声認識、音声複製、（グローバル・ポジショニング・システム（ＧＰＳ）により提供されるような）位置決定能力、（ＭＰ３又はＡＡＣファイルといった、１つ又はそれ以上のファイルに格納された録音された音楽を再生する）音楽プレーヤを制限なく含む、装置８００にインストールされたいずれのアプリケーションも含むことができる。

いくつかの実施形態では、装置８００は、ｉＰｏｄ（アップル・コンピュータ社の商標）のような、ＭＰ３プレーヤの機能性を含むことができる。装置８００は従って、ｉＰｏｄと互換性のある３６ピンのコネクタを含むことができる。いくつかの実施形態では、装置８００は、画像化アプリケーションと使用するための、ＣＭＯＳ又はＣＣＤ画像センサといった、１つ又はそれ以上の任意的なセンサ（図示せず）を含むことができる。

接触／動作モジュール８２６は、図１乃至図７の実施形態について前に説明されたように、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ・システム８１２と関連する多様なタスクを実行するための、多様なソフトウェア・コンポーネントを含む。

タイマ８３２は、実施形態４００（図４Ａ）と実施形態４５０（図４Ｂ）について説明されたように、パラメータ制御工程４００と用いられるソフトウェア・タイマである。タイマ８３２は又はドウェアでも実施されることができる。

Ｉ／Ｏサブシステム８０６は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ・システム８１２及び、電力制御、スピーカ音量制御、着信音の大きさ、キーボード入力、スクローリング、保留、メニュー、スクリーン・ロック、通信の消去及び終了、及びその同様の物といった、多様な機能性を制御及び実行するために、１つ又はそれ以上の他の物理的制御装置８１４（例えば、押しボタン、スイッチ、ダイヤル、ＬＥＤ、その他）に連結される。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ・システム８１２は、ユーザ入力を処理するための多様なコンポーネント（例えばハードウェアを走査する）を含むマルチタッチ・センシティブ・スクリーン・コントローラ８５２により、処理システム８０４と通信する。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ・システムのアーキテクチャの例は、図９に関して、下記に説明される。１つ又はそれ以上の他の入力コントローラ８５４は、他の入力又は制御装置８１４から／へ、電気信号を受信／送信する。他の入力／制御装置８１４は、物理的ボタン（例えば押しボタン、ロッカーボタン、その他）、ダイヤル、スライダ・スイッチ、スティック、又はその他を含むことができる。

マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２は、ユーザに、視覚的出力を表示する。視覚的表示は、テキスト、グラフィック、ビデオ、及びそれらのいずれの組み合わせも含むことができる。視覚的出力のいくつか又は全ては、ユーザ・インターフェース・オブジェクトに対応することができる。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２はまた、皮膚及び／又は触知接触に基づいて、ユーザからの入力を受け入れることができる。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２は、ユーザ入力を受け入れるタッチ・センシティブ面を形成する。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２とマルチタッチ・スクリーン・コントローラ８５２は、（いずれの関連モジュール及び／又は媒体８０２にある一組の命令と併せて）、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２上の接触（及びあらゆる接触の移動又は解除）を検出して、接触が発生するとタッチスクリーン上に表示される１つ又はそれ以上のソフト・キーといった、ユーザ・インターフェース・オブジェクトとの相互作用に、検出された接触を転換する。例示的な実施形態では、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２とユーザ間の接触点は、ユーザの１本又はそれ以上の指に対応する。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２は、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）技術又はＬＰＤ（発行ポリマ・ディスプレイ）技術を用いることができるが、他の実施形態では他のディスプレイ技術を用いることができる。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２とマルチタッチ・スクリーン・コントローラ８２０は、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面弾性波技術、同様に他の近接センサ・アレイ、又は１つ又はそれ以上のマルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２との接触点を決定するための他の要素を含むが、これらに限られるものではない複数のタッチ感度技術のいずれかを用いて、接触及び何らかの移動又はそれらの解除を検出することができる。

タッチ・センシティブ・ディスプレイは、以下の米国特許第６，３２３，８４６号（ＷｅｓｔｅｒｍａＮ他）、第６，５７０，５５７号（ＷｅｓｔｅｒｍａＮ他）、及び／又は第６，６７７，９３２号（ＷｅｓｔｅｒｍａＮ）、及び／又は米国特許公開２００２／００１５０２４Ａ１に説明されるマルチタッチ・センシティブ板と類似するとすることができ、その各々は本明細書に引用により組み入れられる。しかしながら、タッチ・センシティブ・タブレットが視覚的出力を提供しないのに対し、タッチ・センシティブ・ディスプレイは、携帯装置からの視覚的出力を表示する。マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２は、１００ｄｐｉを超える解像度を有することができる。例示的な実施形態では、タッチスクリーン１２６は、およそ１６８ｄｐｉの解像度を有することができる。ユーザは、スタイラス、ペン、指、及びその他といったいずれかの好適なオブジェクト、又は付属物を用いて、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２と接触することができる。

いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、装置８００は、特定の機能をアクティブ又は非アクティブにするためのタッチパッド（図示せず）を含むことができる。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚的出力を表示しない装置のタッチ・センシティブ・エリアである。タッチパッドは、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２から分離した、又はマルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ８１２によって形成されるタッチ・センシティブ面の延長部である、タッチ・センシティブ面とすることができる。

装置８００はまた、多様なハードウェア・コンポーネントに電気を供給するための電力システムも含む。電力システム８３８は、電気管理システム、１つ又はそれ以上の電源（例えばバッテリ、交流（ＡＣ）、充電システム、電力異常検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状況インジケータ（例えば発光ダイオード（ＬＥＤ））、及び携帯装置での電力の生成、管理及び分配に典型的に関連する、何らかの他のコンポーネントを含むことができる。

いくつかの実施形態では、周辺装置インターフェース８１６、１つ又はそれ以上のプロセッサ８１８、及びメモリ・コントローラ８２０は、処理システム８０４といったシングルチップで実施することができる。いくつかの他の実施形態では、分離チップで実施することができる。

マルチタッチ・ディスプレイ・システム・アーキテクチャの概観
図９は、マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ・システム・アーキテクチャ８１２の１つの実施形態のブロック図である。ディスプレイ・システム８１２は一般的には、走査ハードウェア９０２、較正及び近接画像形成モジュール９０４、接触トラッキング及び識別モジュール９０６、指同期化検出モジュール９０８、指動作コンポーネント抽出モジュール９１０、及びコード動作認識器９１２を含む。ディスプレイ・システム８１２は、設計の選択に基づいて、より多い又は少ないコンポーネント、又はコンポーネントの異なる構造を持てることに留意されたい。

ディスプレイ・システム８１２のディスプレイ面に組み込まれたセンサは、ディスプレイ面への、指先、親指、及び他の導電性タッチ装置の近接性を検出する。いくつかの実施形態では、ディスプレイ面は、携帯電子装置８００に組み込まれたときに、指のジェスチャのための余地を与える大きさである。電子走査ハードウェア９０２は、ディスプレイ・システム８１２のディスプレイ面の下で、センサ・アレイの各近接センサを制御し、読み取る。較正モジュール９０４は、センサ・アレイの完全な走査から、未加工の近接画像を構成し、いずれの背景センサ・オフセットも取り去る。背景センサ・オフセットは、ディスプレイ面に何も触れていないときに取られる、単純な近接画像でよい。オフセット修正近接画像は次いで、接触トラッキング及び識別モジュール９０６に送られ、次の画像に進むときに、画像を、区別できる指−面接触に分割し、追跡し、識別する。識別された接触の経路は、指同期化検出モジュール９０８及び動作コンポーネント抽出モジュール９１０に送られ、指の構成を区別して検出された指の動作に応答するソフトウェア・アルゴリズムを含む。

指同期化検出器９０８は、指のサブセットを同時に押す又は解放することに対する手における指の行動を確認する。そのような同時行動が検出されると、同期サブセットにおける指同一性の組み合わせを、コード動作認識器９１２へと送る。

指動作コンポーネント抽出モジュール９１０は、手の解釈、手首周りでの手の回転、指でつかむことによる手のスケーリング、及び異なる手の傾きといった、ディスプレイ面で容易に実行できる手の操作の間に、個々の指の動作から、制御の多自由度を計算する。

コード動作認識器９１２は、同期化検出器９０８によって識別される同期化した指のサブセットに、及び、指の動作成分抽出器モジュール９１０によって抽出された動作の方向と速度に依存する、コード・タップ又は動作イベントを作成する。これらのイベントは次いで、マルチタッチ・センシティブ・スクリーン・コントローラ８５２に掲示される。

いくつかの実施形態では、コントローラ８５２は、コード動作認識器９１２から受け取ったイベントを、時間順序待ち行列に保持し、それらを処理システム８０４に送り出す通信インターフェースである。コントローラ／インターフェース８５２と処理システム８０４の間の通信の方法は、処理システム８０４の機能及び処理力に依存して多岐にわたることができる。いくつかの実施形態では、モジュール９０６、９０８、９１０、及び９１２は、処理システム８０４内で、ソフトウェアにより実施され、１つ又はそれ以上のプロセッサ８１８を稼働させる。そのような実施形態では、ディスプレイ・システム８１２は、近接センサ・アレイを走査し（モジュール９０２）、近接画像を形成し（モジュール９０４）、圧縮し、及びそれらをコントローラ／インターフェース８５２によりプロセッサ８０４に送る、ハードウェアを含むであろう。インターフェース８３２は、携帯電子装置８００に在るアプリケーション８３０への入力として、近接画像認識プロセスの結果を伝達する。

本発明の特定の実施形態の前に述べた説明は、例示及び説明の目的で提示される。それらは、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に、本発明を制限することを目的としていない。むしろ、上記の教示を考慮して、多くの修正と変形が可能であることを理解すべきである。実施形態は、本発明の原理及びその実用を最も良く説明するために、選択及び説明され、従って、他の当業者が、検討される特定の使用に適した多様な修正を用いて、本発明と種々の実施形態を最も良く活用できるようにする。

マルチタッチ入力に応答する携帯電子装置の１つの実施形態の図である。 図１に表される携帯電子装置のための接触／動作検出工程の１つの実施形態のフロー図である。 パラメータ調整のためにマルチタッチ入力に応答する携帯電子装置の１つの実施形態の図である。 パラメータ調整工程の１つの実施形態のフロー図である。 パラメータ調整工程の１つの実施形態のフロー図である。 ウェブ・ブラウザを備えた携帯電子装置の１つの実施形態の図である。 図５に表されるウェブ・ブラウザを用いたズーミング操作の１つの実施形態を示す。 ウェブ・ブラウザでアクティブにされる仮想キーボードの１つの実施形態を示す。 ウェブ・ブラウザ工程の１つの実施形態のフロー図である。 携帯電子装置アーキテクチャの１つの実施形態のブロック図である。 マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ・システムの１つの実施形態のブロック図である。

Claims (33)

1. 携帯電子装置のディスプレイに、第１の既定の閾値よりも高い解像度を有するグラフィック・オブジェクトを表示し、
   前記オブジェクトに関連するマルチタッチ入力を検出し、
   前記マルチタッチ入力に基づいて、前記オブジェクトに実行される操作を決定し、
   前記操作を前記オブジェクトに実行する、
   ステップを含み、前記オブジェクトは、操作が該オブジェクトに実行されるときに前記既定の閾値よりも低い解像度を有することを特徴とする方法。
2. 実行される前記操作は前記オブジェクトの拡大レベルを変更することを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記入力が前記ディスプレイ面との２つ又はそれ以上の接触間の距離における変化に対応するとき、実行される前記操作は前記オブジェクトの拡大レベルを変更することを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 実行される前記操作は、前記ディスプレイ面との２つ又はそれ以上の接触間の距離における変化に対応する量だけ前記オブジェクトの拡大レベルを変更することを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 実行される前記操作は、前記オブジェクトの少なくとも１つの寸法を変更するステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. 前記検出される動作が前記ディスプレイ面との２つ又はそれ以上の接触間の距離における変化に対応するとき、実行される前記操作は前記オブジェクトの少なくとも１つの寸法を変更することを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 実行される前記操作は、前記オブジェクトを回転させるステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 実行される前記操作は、少なくとも１つの寸法において、前記ディスプレイ面に沿って前記オブジェクトを移動させるステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
9. 実行される前記操作は、前記オブジェクトを拡大させるステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
10. 実行される前記操作は、前記オブジェクトを最小化させるステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
11. 実行される前記操作は、前記オブジェクトの少なくとも一部をズームインするステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
12. 実行される前記操作は、前記オブジェクトの少なくとも一部をズームアウトするステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
13. 前記携帯電子装置は携帯電話を含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
14. マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイと、
    前記マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイと接触しているユーザの２本又はそれ以上の指の動作を検出し、前記検出された動作に基づいて該マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに提示されるグラフィック・オブジェクトに実行される操作を決定し、該操作を該オブジェクトに実行する、該マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに連結された１つ又はそれ以上のプロセッサと、
    を含み、前記操作が前記オブジェクトに実行されるときは、該オブジェクトは既定の閾値よりも低い解像度を有し、他のときは、該オブジェクトは前記既定の閾値よりも高い解像度を有することを特徴とする携帯電子装置。
15. マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイと、
    前記マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに連結され、該マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイと接触しているユーザの２本又はそれ以上の指の動作を検出するようにされた検出器と、
    前記検出器に連結され、前記検出された動作に基づいて前記マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイに提示されたグラフィック・オブジェクトに実行される操作を決定し、前記操作を前記オブジェクトに実行するように構成された１つ又はそれ以上のプロセッサと、
    を含み、前記操作が前記オブジェクトに実行されるときは、該オブジェクトは既定の閾値よりも低い解像度を有し、他のときは、該オブジェクトは前記既定の閾値よりも高い解像度を有することを特徴とする携帯電子装置。
16. マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ装置のディスプレイ面で、１つ又はそれ以上の第１の接触を検出し、
    前記１つ又はそれ以上の第１の接触と関連し、マルチタッチ・ジェスチャに対応する第１の動作を検出し、
    前記第１の動作によりグラフィック・オブジェクトの少なくとも１つのパラメータを調整し、
    １つ又はそれ以上の第１の接触の遮断を検出し、
    前記ディスプレイ面で１つ又はそれ以上の第２の接触を検出し、
    前記１つ又はそれ以上の第２の接触に関連し、前記マルチタッチ・ジェスチャに対応する第２の動作を検出し、
    前記第２の動作により前記少なくとも１つのパラメータを調整する、
    ステップを含むことを特徴とする方法。
17. 前記１つ又はそれ以上の第２の接触は、前記１つ又はそれ以上の第１の接触の前記遮断が検出された後、既定の時間間隔で発生することを特徴とする請求項１６に記載の方法。
18. 前記少なくとも１つのパラメータは、前記グラフィック・オブジェクトの拡大を含むことを特徴とする請求項１６に記載の方法。
19. 前記少なくとも１つのパラメータは、前記グラフィック・オブジェクトの配向を含むことを特徴とする請求項１６に記載の方法。
20. 前記ジェスチャは回転を含むことを特徴とする請求項１６に記載の方法。
21. 前記ジェスチャは非ピンチングを含み、前記非ピンチングは、２つ又はそれ以上の接触を互いから離して変位させるステップを含むことを特徴とする請求項１６に記載の方法。
22. 前記操作が前記グラフィック・オブジェクトに前記実行されるときは、該オブジェクトは既定の閾値よりも低い解像度を有し、他のときは、該オブジェクトは前記既定の閾値よりも高い解像度を有することを特徴とする請求項１６に記載の方法。
23. マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイ装置のディスプレイ面で、１つ又はそれ以上の接触を検出し、
    前記ディスプレイ面で、接触点に近接する少なくとも１つのグラフィック・オブジェクトを表示し、
    前記１つ又はそれ以上の接触と関連する動作を検出し、
    前記動作に基づいて、少なくとも１つのパラメータを調整し、
    前記ディスプレイ面で、接触の損失を検出し、
    前記損失した接触の検出に応じて、前記パラメータの現在値を格納してタイマを開始し、
    接触が再確立される前に、前記タイマが閾値を超えるのに応じて、前記グラフィック・オブジェクトを前記ディスプレイ面から除去し、
    前記タイマが前記閾値を超える前に再確立される接触に応じて、前記ディスプレイ面で前記グラフィック・オブジェクトの前記表示を維持し、前記１つ又はそれ以上の接触の付加的な動作を検出し、前記付加的な動作に基づいて前記パラメータを調整する、
    ステップを含むことを特徴とする方法。
24. 前記グラフィック・オブジェクトは動作をシミュレートするように動画化されることを特徴とする請求項２３に記載の方法。
25. 前記パラメータは音量制御であることを特徴とする請求項２３に記載の方法。
26. 携帯電子装置上にウェブ・ページを表示する方法であって、
    ウェブ・ページを受信し、
    前記ウェブ・ページ全体をディスプレイ・ウィンドウに表示するよう、該ウェブ・ページを自動的にスケーリングし、
    第１のタッチ入力を受信し、
    前記第１のタッチ入力に応じて、前記ウェブ・ページ及び該ウェブ・ページ内の少なくともいくつかのフィールド又はリンクをアクティブにし、
    第２のタッチ入力を受信し、
    前記第２のタッチ入力に応じて、操作を前記ウェブ・ページ上に実行する、
    ステップを含み、前記ウェブ・ページに前記操作が実行されるときは、該ウェブ・ページは既定の閾値よりも低い解像度を有し、他のときは、該ウェブ・ページは前記既定の閾値よりも高い解像度を有することを特徴とする方法。
27. 前記操作は、前記ディスプレイ・ウィンドウにおいて前記ウェブ・ページの一部をズームインするステップを含むことを特徴とする請求項２６に記載の方法。
28. 前記操作は、前記ディスプレイ・ウィンドウに表示された一部を変更するステップを含むことを特徴とする請求項２７に記載の方法。
29. 前記操作は、仮想キーボードを表示することを含むステップを特徴とする請求項２６に記載の方法。
30. 携帯電子装置におけるプロセッサにより実行されるときに、前記プロセッサが、
    グラフィック・オブジェクトを携帯電子装置のディスプレイ面に表示し、
    前記オブジェクトに関連するマルチタッチ入力を検出し、
    前記マルチタッチ入力に基づいて、前記オブジェクトに実行される操作を決定し、
    前記操作を前記オブジェクトに実行し、前記操作が前記オブジェクトに実行されるときは、該オブジェクトは既定の閾値よりも低い解像度を有し、他のときには、該オブジェクトは前記既定の閾値よりも高い解像度を有している、
    操作を実行させる命令が格納されたコンピュータ可読媒体。
31. 携帯電子装置におけるプロセッサにより実行されるときに、前記プロセッサが、
    マルチタッチ・センシティブ・ディスプレイのディスプレイ面上で、１つ又はそれ以上の接触を検出し、
    前記ディスプレイ面上の接触点に近接する少なくとも１つのグラフィック・オブジェクトを表示し、
    前記１つ又はそれ以上の接触に関連する動作を検出し、
    前記動作に基づいて少なくとも１つのパラメータを調整し、
    前記ディスプレイ面との接触の損失を検出し、
    前記接触の損失の検出に応じて、前記パラメータの現在値を格納してタイマを開始し、
    接触が再確立される前に前記タイマが閾値を超えるのに応じて、前記グラフィック・オブジェクトを前記ディスプレイ面から除去し、
    前記タイマが前記閾値を超える前に再確立される接触に応じて、前記ディスプレイ面上で前記画像オフジェクトの前記表示を維持し、前記１つ又はそれ以上の接触の付加的な動作を検出し、前記付加的な動作に基づいて前記パラメータを調整する、
    操作を実行させる命令が格納されたコンピュータ可読媒体。
32. 携帯電子装置におけるプロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサが、
    ウェブ・ページを受信し、
    前記ウェブ・ページ全体をディスプレイ・ウィンドウに表示するよう、前記ウェブ・ページを自動的にスケーリングし、
    第１のタッチ入力を受信し、
    前記第１のタッチ入力に応じて、前記ウェブ・ページ、及び該ウェブ・ページの少なくともいくつかのフィールド又はリンクをアクティブにし、
    第２のタッチ入力を受信し、
    前記第２のタッチ入力に応じて操作を前記ウェブ・ページに実行し、前記操作が該ウェブ・ページに実行されるときには、該ウェブ・ページは既定の閾値よりも低い解像度を有し、他のときには、該ウェブ・ページは前記既定の閾値よりも高い解像度を有する、
    操作を実行させる命令が格納されたコンピュータ可読媒体。
33. 携帯電子装置のタッチスクリーン・ディスプレイに、グラフィック・オブジェクトを表示するステップ、
    を含み、ダウンサンプルされたデータが前記オブジェクトを表示するのに用いられており、
    前記オブジェクトに関連するマルチタッチ入力を検出し、
    前記マルチタッチ入力に基づいて、前記オブジェクトに実行される操作を決定し、
    前記操作を前記オブジェクトに実行し、
    前記ダウンサンプルされたデータを用いて、前記操作により生じた前記オブジェクトへの変更をリアルタイムで表示し、
    前記操作後に、前記オブジェクトを再サンプルされたデータと共に表示する、
    ステップを含むことを特徴とする方法。

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