JP2009520959A - 広帯域偏光解析器/偏光計システム - Google Patents

広帯域偏光解析器/偏光計システム Download PDF

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Abstract

【課題】 広帯域偏光解析器/偏光計システム及びミュラー行列の偏光測定の方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、多色光ビーム(12)を発する照明光源(5)と、固定された直線偏光板(13)と回転ホルダ(14)上に装着された実質的に色収差を補正した位相差板(21)とを含む偏光状態発生器(PSG)(6)と、サンプルホルダ(3)と、固定された直線偏光板(20)と回転ホルダ(19)上に装着された実質的に色収差を補正した位相差板(22)とを含む偏光状態解析器(PSA)(10)と、PSA(10)を透過した光ビームの各波長での強度を測定する1次検出システム(11)と、ビームをPSG(6)内及びPSA(10)内に視準し、かつサンプル表面(8)及び検出器(11)内にビームの集束させる光学器械とを含む、サンプル(8)を解析するための広帯域偏光解析器/偏光計システムに関する。本発明によれば、PSA(10)内の直線偏光板(20)及び実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、PSG(6)の直線偏光板(13)及び実質的に色収差を補正した位相差板(21)と同一であるが、逆順に装着されており、回転ホルダ(14、19)は、ステッパモードで作動して位相差板(21、22)に対して1組の4つの選択された方位角度を可能にし、この4つの選択された方位角度は、PSG(6)及びPSA(10)とそれぞれ関連する変調行列及び解析行列の条件数を0.2よりも大きく維持するように最適化されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、広帯域偏光解析器/偏光計システム及びミュラー行列の偏光測定の方法に関する。
偏光解析法は、サンプルによって反射された(又は透過した)光の偏光状態の変化を測定する非破壊評価技術である。
今日の偏光解析器/偏光計システムは、光ビームを発する励起区画を収容する。この光ビームは、偏光状態発生器(PSG)を通過し、サンプル上に集束する。サンプルを透過し、あるいはサンプルによって反射又は散乱されたビームは、偏光状態解析器(PSA)及び検出手段を収容する解析区画を通過する。
そのようなPSG及びPSA(PSD(偏光状態検出器)とも呼ばれる)は、US2004130717に説明されている。
PSGにおいて、光偏光は、光路(Bickel W.S.他、Am.J.Phys、53(1984年)、p.468)、回転位相差板(Goldstein D.H.、Appl.Opt.31(1992年)、p.6676)、回転補償板(Collins R.W.及びKoh J.、J.Opt.Soc.A16(1999年)、p.1997)、ポッケルスセル(Delplancke F.、Appl.Opt.36(1997年)、p.5388、及びCompain E.及びDrevillon B.、Rev.Sci.Instrum.、68(1997年)、p.2671)、又は光音響変調器(Compain E.及びDrevillon B.、Rev.Sci.Instrum.、69(1998年)、p.1574)に挿入され、かつその後取り外される個別の構成要素のような様々なデバイスによって変調することができる。
PSAに関しては、同じ装置及び単一の検出器、又は偏光感応ビームスプリッタを通した光偏光の「並行」解析及びいくつかの検出器による別々のビームの同時測定を使用することができる(Azzam R.M.A.、Opt.Acta 29(1982年)、p.685、Brudzewski K.、J.Modern Optics 38(1991年)、p.889、Khrishnan S.、J.Opt.Soc.Am A9(1992年)、p.1615、Compain E.他、Thin Solid Films 313(1998年))。
光学的設定は、ビームをPSG内及びPSA内に視準し、かつビームをサンプル表面上及び検出器上に集束させる適切な光学器械によって完了する。PSGは、サンプルによって変形された後に、解析されるPSAの上に投影される1組の4つの独立した偏光状態を発生する。PSAは、以前にPSGによって作り出された各状態に関してサンプルから出現する光の偏光を解析する1組の4つの独立した光学的構成を生成する。その結果、完全な測定の実施は、最終的にサンプルミュラー行列又は偏光解析角度の計算を可能にする1組の16個の独立した値を生じる。
今日まで、いくつかの偏光解析器/偏光計が開示され、それらの殆どは、紫外線−可視光線(UV−VIS)波長領域(250nm〜900nm)において機能し、僅かの数のものだけが、中間赤外線(IR)(4ミクロン〜20ミクロン)において又は遠紫外線(FUV)(140nm〜250nm)において機能する。この事実は、典型的な光学要素がIR又はFUVにおけるよりもUV−VISにおいてより性能を発揮するということから、かつ可視スペクトル領域が比較的狭くても一部の用途には十分であるように見えることからも大体説明することができる。しかし、FUV及びIRは、特別の利点を有するので、測定スペクトルを拡張することに益々関心が寄せられている。IRは、単独のUV−VISにはアクセスできないサンプル内の化学結合に関する独特な情報を与える。更に、IRは、そのより長い波長のために、表面構造(とりわけ粗度、不均一性)に対してUV−VISよりも感度が低い。また、IRは、通常は従来の測定値の解釈を困難にする厚膜(>数ミクロン)の解析により適している。他方、FUV波長の短さは、それが非常に薄い膜(<数nm)の厚みを測定することを理想的なものにし、加えて、サンプルの表面の小さい欠陥及び構造に対するFUVの強化した感度は、表面状態品質管理に使用される。最後に、測定スペクトル領域が広くなるほど、最終結果の信頼性が良くなるというのは一般的な見解である。
以上の議論は、できる限り広いスペクトル領域における偏光解析/偏光測定を提供する装置の必要性を示している。2つの特別に興味深い領域は、4ミクロンから20ミクロンまでのIR領域、及び140nmから2ミクロンまでのFUV−NIRである。
簡潔にいえば、これらの開示された装置は、偏光板及び位相差板を使用して放射ビームの偏光状態を作り出して解析する。この装置は、静止したままである偏光板に対して1組の16個の異なる方位に位相差板を配置することによって作動される。
全ての測定スペクトル領域にわたって最適条件で機能するように、計器に使用される偏光板及び位相差板は、できる限り色収差を補正していなければならない。開示された偏光解析器/偏光計システムの作動モードは、位相差板の設計に付加的な制約を課す。位相差板は、ビームの方向によって定められた軸の周りに回転した時でさえ、ビームを偏向させるべきではない。実質的に色収差を補正した偏光板を結局市販で見つけることができるとしても、実質的に色収差を補正した位相差板に関しては、常にそうであるとは限らない。
Benett他の論文(Appl.Opt.、(1970年))は、開示された偏光解析器/偏光計システムに使用される位相差板の最も適応する種類及び特性を選択する参考文献として使用される。この論文において、Bennett他は、低次、0次、及び内部全反射(TIR)に基づく位相差板の光学的性能を比較している。結論は、TIR位相差板が、低次及び0次の板よりもビームアラインメント及び口径に対してより敏感であるとしても、それらは、それらの強化された収色性のために広域分光システムに組み込まれる最適のオプションであるように見えるということである。
色収差を補正した位相差板に関して、Oxleyの論文(Phil.Mag.、(1911年))は、それが、位相差板が回転した時にビームを偏向させない2種類のTIRベースの1/4波長位相差板の製造に関して一部の識見を与える理由で考慮されている。それらの1つは、複プリズムと呼ばれる2つのフレネルの菱形から作られるV字形位相差板である。複プリズムの幾何学形状は、構成の容易性及び高い収色性のために一般的になっている。
Thomson他の特許(特許番号:US5、706、212)は、擬似アクロマチック位相差板を使用した赤外線偏光解析器/偏光計システムを説明している。この位相差板の各々は、(3/4)λの総位相差を作り出す所定の角度までの複プリズム切断部から成る。好ましい実施形態では、偏光解析器は、サンプルの前と後にそれぞれ配置された2つの位相差板を有する。偏光解析器/偏光計の現在の作動中に、各位相差板は、少なくとも81個の異なる生データ取得をもたらす最低9個の方位角設定値まで回転される。次に、これらの取得値は、2重離散フーリエ級数の観点から分解される。このフーリエ級数の係数から、サンプル及び偏光解析器/偏光計の光学構成要素の固有ミュラー行列を計算することができる。
本発明の1つの目的は、ミュラー行列の計算に関してより少ないパラメータで、かつフーリエ級数のような級数展開に基づく信号処理なしに、より簡単なデータ解析を可能にする偏光解析器/偏光計システムを提供することから成る。その結果、測定及びデータ処理に必要な時間が次に短縮される。
本発明の別の目的は、ミュラー行列の計算におけるノイズ及び誤差の伝播を最小にすることにより、光ビーム内の全ての波長に関する測定の均一な品質とシステム性能の最適化とを保証する最適化された位相差を有する実質的に色収差を補正した位相差板を含む偏光解析器/偏光計システムを提供することである。
US5、706、212 US6、175、412B1 US2004/0130717A1 Bickel W.S.他、Am.J.Phys、53(1984年)、p.468 Goldstein D.H.、Appl.Opt.、31(1992年)、p.6676 Collins R.W.及びKoh J.、J.Opt.Soc.、A16(1999年)、p.1997 Delplancke F.、Appl.Opt.、36(1997年)、p.5388 Compain E.及びDrevillon B.、Rev.Sci.Instrum.、68(1997年)、p.2671 Compain E.及びDrevillon B.、Rev.Sci.Instrum.、69(1998年)、p.1574 Azzam R.M.A.、Opt.Acta 29(1982年)、p.685 Brudzewski K.、J.Modern Optics 38(1991年)、p.889 Khrishnan S.、J.Opt.Soc.Am A9(1992年)、p.1615 Compain E.他、Thin Solid Films 313(1998年) Benett他、Appl.Opt.、(1970年) Oxley、Phil.Mag.、(1911年) W.H.Press他、「Numerical Recipes in PASCAL」、p53 Tyo他、Appl.Opt.、(2002年) 「Numerical Recipes in PASCAL」、p326 E.Compain、Appl.Opt.、(1999年) W.H.Press、B.P.Flannery、「Numerical recepies in PASCAL」
この目的を達成するために、本発明は、
−多色光ビームを発する照明光源、
−固定された直線偏光板と回転ホルダ上に装着された実質的に色収差を補正した位相差板とを含み、光ビームが通過する偏光状態発生器(PSG)、
−光ビームが集束したサンプルを上に装着することができるサンプルホルダ、
−固定された直線偏光板と回転ホルダ上に装着された実質的に色収差を補正した位相差板とを含み、ビームが通過し、透過後にサンプルによって反射又は散乱される偏光状態解析器(PSA)、
−各波長においてPSAを透過した光ビームの強度を測定する1次検出システム、
−ビームをPSG内及びPSA内に視準し、かつサンプル表面内にビームを集束させる光学器械、
を含むサンプルを解析するための広帯域偏光解析器/偏光計システムに関する。
本発明によれば、
−PSA内の直線偏光板及び実質的に色収差を補正した位相差板は、PSGの直線偏光板及び実質的に色収差を補正した位相差板と同一であり、かつ光の伝播の方向によって逆転される。ここで、「同一」とは、「同じ要素」又は「同じ光学的性質を有する同等な要素」のいずれかを意味する。
−回転ホルダは、位相差板に関して1組の4つのみの選択された方位角度を可能にするステッパモードで作動し、この4つの選択された方位角度の組は、PSG及びPSAとそれぞれ関連している変調行列及び解析行列の条件数を0.2よりも大きく維持するように最適化されている。
様々な実施形態によれば、本発明はまた、個々に又は全てのそれらの技術的に可能な組合せで考慮される以下の特徴に関する。
−PSGの実質的に色収差を補正した位相差板は、光ビームの全ての波長に関して、{132°±30°+n360°}又は{227°±30°+n360°}(「n」はあらゆる整数をとる)のいずれかの位相シフトを提供する内部全反射に基づく位相差板であり、
−PSAの実質的に色収差を補正した位相差板は、光ビームの全ての波長に関して、{132°±30°+n360°}又は{227°±30°+n360°}(「n」はあらゆる整数をとる)のいずれかの位相シフトを提供する内部全反射に基づく位相差板であり、
−PSGの実質的に色収差を補正した位相差板は、1組の4つの選択された方位角度θ、θ、θ、及びθで配置されており、「n」をあらゆる整数として、θは{38±20°+n360°}又は{218±20°+n360°}のいずれか、θは{75±20°+n360°}又は{255±20°+n360°}のいずれか、θは{104±20°+n360°}又は{284±20°+n360°}のいずれか、かつθは{142±20°+n360°}又は{322±20°+n360°}のいずれかであり、
−PSAの実質的に色収差を補正した位相差板は、1組の4つの選択された方位角度θ、θ、θ、及びθで配置されており、「n」をあらゆる整数として、θは{38±20°+n360°}又は{218±20°+n360°}のいずれか、θは{75±20°+n360°}又は{255±20°+n360°}のいずれか、θは{104±20°+n360°}又は{284±20°+n360°}のいずれか、かつθは{142±20°+n360°}又は{322±20°+n360°}のいずれかであり、
−PSG及びPSAの実質的に色収差を補正した位相差板は、少なくとも2つのプリズムを含み、各実質的に色収差を補正した位相差板は、それに入射する光ビームに対して少なくとも4つの内部反射を起こさせ、かつビームは偏向せず、
−PSGの実質的に色収差を補正した位相差板は、同一形状を有する2つの菱形から成り、かつそれらの側面の1つで光学的に組み付けられた「V」形複プリズムであり、
−PSAの実質的に色収差を補正した位相差板は、同一形状を有する2つの菱形から成り、かつそれらの側面の1つで光学的に組み付けられた「V」形複プリズムであり、
−PSGの実質的に色収差を補正した位相差板は、少なくとも2つが同一形状を有する3つの三角プリズムを含み、
−PSAの実質的に色収差を補正した位相差板は、少なくとも2つが同一形状を有する3つの三角プリズムを含み、
−PSGの実質的に色収差を補正した位相差板は、3つのプリズムを含み、3つのプリズムのうちの2つのプリズムは、三角形であり、1つのプリズムは、台形であり、
−PSAの実質的に色収差を補正した位相差板は、3つのプリズムを含み、3つのプリズムのうちの2つのプリズムは、三角形であり、1つのプリズムは、台形であり、
−PSGの実質的に色収差を補正した位相差板は、同一形状を有する4つの台形プリズムを含み、
−PSAの実質的に色収差を補正した位相差板は、同一形状を有する4つの台形プリズムを含み、
−各プリズムは、周囲の媒体よりも大きい屈折率を備えた材料から作られ、
−位相差板の入口面及び出口面は、光挿入損失を最小にするために反射防止処理(コーティング)を含み、
−内部全反射が起こるプリズムの面は、被覆されておらず、
−実質的に色収差を補正した位相差板のプリズムは、BaFのような低屈折率を示す材料から作られており、
−1次検出システムは、PSAを透過した光ビームの全ての波長の強度を同時に測定し、
−1次検出システムは、PSAを透過した光ビームの各波長の強度を同時にかつ別々に測定し、
−システムは、基準サンプルのためのホルダを含み、このホルダは、PSGとサンプルホルダの間に配置され、このホルダは、較正中にビーム径路に1組の基準サンプルを導入し、かつ測定処理中にそれらを取り除き、
−システムは、基準サンプルのためのホルダを含み、このホルダは、サンプルホルダとPSAの間に配置され、このホルダは、較正中にビーム径路に1組の基準サンプルを導入し、かつ測定処理中にそれらを取り除き、
−システムは、照明光源とPSGの間に位置するビームスプリッタと2次検出器とを有する照明光源によって与えられた出力をモニタする2次検出システムを備え、
−システムは、4ミクロンから20ミクロンまでのスペクトル領域で作動し、
−システムは、140nmから2000nmまでのFUV−NIRスペクトル領域で作動する。
本発明の説明を容易にするために、以下の図面を提供する。
図1及び図2は、それぞれ、本発明の2つの特定的な実施形態による透過構成及び反射構成において、装着された開示した偏光解析器/偏光計システムの機能ブロック図を示している。
このシステムは、入口アーム1、観測サンプル8を固定するためのサンプルホルダシステム3、及び出口アーム2を含む。入口アーム1は、照明光源5、偏光状態発生器又はPSG6、及び基準サンプルのためのホルダ7を含む。
PSG6は、直線偏光板13及び実質的に色収差を補正した位相差板21を含む。PSGの位相差板21は、回転ホルダ14上に装着されていて、異なる位置に配置可能になっている。
出口アーム2は、第2の基準サンプルのためのホルダ9、偏光状態解析器又はPSA10、及び各波長においてPSA(10)を透過した光ビームの強度を測定する1次検出システム11を含む。
PSA10は、PSG6と同じ要素、すなわち、直線偏光板20及び実質的に色収差を補正した位相差板22を有するが、それらの要素は、逆の順序に(光の伝播の方向に沿って逆に)配置されている。
PSAの位相差板22は、回転ホルダ19上に装着されていて、違った位置に配置可能になっている。基準サンプルのためのホルダ7及び9は、1組の特定のサンプル15、16、17、及び18を備えており、1組の特定のサンプル15、16、17、及び18は、較正中にはビーム径路内に配置されているが、測定処理中にはビーム径路から外される。光学径路は、照明光源5により発せられたビーム12により開始される。光ビーム12は、PSG6を通過し、サンプルホルダシステム3上のサンプル8に集束する。
サンプル表面で反射したビームは、PSA10を含む解析区画2を通過し、最後に1次検出システム11の検知領域内に集束する。
光学装置は、ビームをPSG6及びPSA10にコリメートし、サンプル8の表面及び1次検出システム11の検知領域内にビームの集束させる適切な光学器械で終わる。
本発明の一実施形態では、1次検出システム11は、PSA10を透過した光ビームの全ての波長の強度を同時に測定する。
本発明の別の実施形態では、1次検出システム11は、PSA10を透過した光ビームの各波長の強度を同時にかつ別々に測定する。
1次検出システム11は、コンピュータ又はデータ取得及び処理システム4に接続されている。コンピュータ4又は同等な手段は、検出システム11、32の信号をモニタし、生データを格納し、ミュラー行列、偏光解析Ψ及びΔ角度、並びに他の導出されたデータを得るために、生データの適切な数学的処理を行うことを可能にする。コンピュータ4はまた、回転ホルダ14、19及び基準サンプルのためのホルダ7、9の位置を制御する。
このシステムはまた、任意的に、ビームスプリッタ23及び2次検出器24から成る2次検出システム32を含むことができる。ビームスプリッタ23は、照明光源5とPSG6の間に配置され、2次検出器24の中にビーム出力の僅かな部分を伝送する。2次検出器24によって測定される信号は、1次検出システム11によって測定される信号を正規化するために、特に、基準として使用することができる。データの正規化は、光源5によって発せられたビーム12の出力変動による誤差を抑える。
実質的に色収差を補正した光学要素(偏光板13、20及び位相差板21、22)の使用は、観測スペクトル領域を通して均一な品質の測定を保証する。
偏光板13、20ではなく位相差板21、22を回転させる利点は、ビーム12の元の偏光の影響を抑えることである。
PSG6は、PSG偏光板13の伝送軸に関してPSGの位相差板21を4つの選択された方位に連続的に配置することにより、4つの偏光状態を作り出す。
位相差板21の回転運動は、連続的ではなく、回転ホルダ14は、ステッパモードで作動し、従って、他の報告された回転補償器偏光解析器/偏光計に対して決定的な違いを作る。
実際に、上述の文献US5、706、212の装置と比較して、PSG6により作り出された少ない状態の数(9つではなく4つ)は、その作動を迅速かつ簡単にする。
PSG6におけるのと同様に、PSAの位相差板22は、PSAの偏光板20の伝送軸に対して4つの異なる角度に向けることが可能にする回転ホルダ19内に装着されている。
2つの位相差板21及び22に関する4つの選択された方位角度は、PSG6及びPSA10にそれぞれが関連する変調行列及び解析行列の条件数を0.2よりも大きく維持するように最適化されている。
任意的に、2つの位相差板21及び22に関する4つの選択された方位角度は、ほぼ同一である。
サンプル8による反射又は透過の後、PSG6によって最初に作り出された偏光状態の各々は、PSA10によって4回連続で解析され、結果として、ミュラー行列の判断に必要な16個の独立した強度測定値(生データ)を与える。
PSA10の光学的構成と同様であるPSG6内で作り出された4つの偏光状態は、自明でも直感的でもないが、それらの偏光状態は、測定値から計算ミュラー行列への誤差の伝播の最小化を可能にする客観的基準(条件数)により選択されている。
以下では、計器最適化のための判断基準を定めるために使用されるPSG6の数学的説明を精査する。PSA10は、PSG6に等しいので、PSG6の最適化を生む物理法則、数学的説明、及び技術的パラメータはまた、PSA10にも当て嵌まる。PSG6を表現するための変調行列と呼ばれる4x4行列Wと、PSA10を表現するための解析行列Aとを使用することは一般的である。W行列の列は、PSG6によって作り出される4つのストークスベクトルに対応している。PSG6によって作り出される各状態に関して、現れる光の対応する偏光状態は、PSA10によって作り出される4つの光学的構成の上に投影される。最後にPSA10によって供給される4次元信号ベクトルDは、線形関係D=ASoutにより、PSGによって作り出された各ストークスベクトルSoutに関連している。
完全な偏光測定の結果は、A及びWがそれぞれ先に定めた解析行列及び変調行列であり、Mがサンプルのミュラー行列である、行列B=AMWによって表現することができる16個の独立した生強度測定値から成る。A及びWが既知である時、Mは、M=A−1BW−1として生データBから抽出することができる。A及びWの行列式は、偏光計の較正と呼ばれる。
明らかに、計器は、A及びWが正則であるように設計されるべきである。更に、生測定値Bから最終結果Mへの誤差の伝播を最小にするために、解析行列及び変調行列A及びWは、ユニタリ行列に「できる限り近く」あるべきである。
この点における最良の判断基準は、最小特異値/最大特異値の比である条件数c(A)及びc(W)を最適化することであり、例えば、実際に本明細書で定めた比の逆数として条件数を定めるW.H.Press他著「Numerical Recipes in PASCAL」、p53を参照されたい。
c(W)を最適化する位相差板21の方位角及び位相差の値を見つけるための便利な手法は、偏光板13及び位相差板21を理想的であるとして取り扱い、PSG6の光学的挙動を模擬することである。偏光板13の理想的なミュラー行列は、以下の通りである。
ここで、τは、偏光板13の透過率である。方位角「θ」で設定された透過率τ及び位相差δを含む理想的な位相差板21の行列は、以下の通りである。
PSG6に入ってくる光が完全に偏光解消されたものと仮定すると、PSG6を出て行くベクトルのストークスベクトルは、以下の式によって与えられる。
最後に、完全なW行列は、方位角θ、i=1〜4及び位相差「δ」の一般的な値に関して得られる4つのストークスベクトルを取ることによって構築することができる。
丸括弧の隣に付けられた添え字1〜4は、PSG6によって作り出されたストークスベクトルの各々の成分を指す。以上の表示の下で、行列Wの条件数は、5つのパラメータ、すなわち、位相差板21の位相差δ及び4つの方位角度の関数として理解することができる。Tyo他「Appl.Opt.」(2002年)の論文では、基本的に偏光板及び位相差板と共に作られたPSG又はPSAに関して、条件数の理論値は、「0」と「3−1/2」の間で変えることができることが示されている。従って、PSG6を設計するために使用される5つのパラメータ、すなわち、位相差及び方位角の値は、条件数の値を最適化する値でなければならない。
条件数を最大にするパラメータの値を見つけることは、Simplex法又はLevenberg−Marquardt法(「Numerical Recipes in PASCAL」、p326)のような標準の最適化ルーチンによって解くことができる数値問題である。その結果、位相差に関する2つの最適値、及び方位角θ、θ、θ、θの各々に関する2つの値を見つけることができる。最適値が求められると、位相差及び方位角度の変動に対するPSG6又はPSA10の感度は、判断基準として、ここでもまた、条件数を使用して見積もることができる。実際に、条件数が理論的に極めて小さい場合であっても、最小値0.2が、受容可能な品質を有する測定値を得るために必要であることが一般的に認められている。従って、位相差板の位相差及び4つの方位角のそれぞれの最適値に関する許容値が、条件数を0.2よりも大きく維持するように指定されている。
位相差に関する値は、「n」をあらゆる整数として、以下の通りである。
δ=132°+n360°、及び
δ=227°+n360°
図3は、1組の方位角の最適値に対して位相差の関数として計算された条件数の値を示している。
2つの最大値40及び41は、それぞれ位相差δ(132°)及びδ(227°)に関する値に対応する。
この図から、かつ先の定義に従って、位相差に関する許容値を約±30°と評価することができることが分る。
方位角に関する最適値は、「n」をあらゆる整数として、以下の通りである。
θ=38°+n360°又は218°+n360°
θ=74°+n360°又は254°+n360°
θ=106°+n360°又は286°+n360°
θ=142°+n360°又は322°+n360°
図4〜図7は、それぞれ方位角θ、θ、θ、及びθの関数として計算した条件数の値を示している。これらの図から、そして先の定義に従って、角度θ、θ、θ、及びθに関する許容値を約±20°と評価することができることが分る。
図4において、2つの最大値42及び43は、nがあらゆる整数において、方位角θの2つの可能値(38°+n360°及び218°+n360°)にそれぞれ対応している。これらの値は、位相差及び方位角θ、θ、及びθに関する最適値を仮定して計算された。
図5において、2つの最大値44及び45は、nがあらゆる整数において、方位角θの2つの可能値(74°+n360°及び254°+n360°)にそれぞれ対応している。これらの値は、位相差及び方位角θ、θ、及びθに関する最適値を仮定して計算された。
図6において、2つの最大値46及び47は、nがあらゆる整数において、方位角θの2つの可能値(106°+n360°及び286°+n360°)にそれぞれ対応している。これらの値は、位相差及び方位角θ、θ、及びθに関する最適値を仮定して計算された。
図7において、2つの最大値48及び49は、nがあらゆる整数において、方位角θの2つの可能値(142°+n360°及び322°+n360°)にそれぞれ対応している。これらの値は、位相差及び方位角θ、θ、及びθに関する最適値を仮定して計算された。
PSG6及びPSA10の条件数によって課せられた制約を考慮して、全てのスペクトル領域にわたって最適に機能するように意図した広帯域偏光解析器/偏光計は、できる限り色収差を補正した位相差板21を含み、全ての波長に関して132°に近い位相差を提供すべきである。この目的を達成するために、TIRに基づく色収差を補正した3つの位相差板を提案する。
図8に示す第1の位相差板は、対称に配置された2つの同一のフレネル菱形から作られ、かつ光学的接触によって結合している複プリズム51を含み、位相差板に「V」形を与えるものである。本出願人は、フレネル菱形が同じ形態を示すことを「同一」で意味する。2つの同一のフレネル菱形は、必ずしも同じ材料から作られる必要はない。
より詳細には、複プリズム51は、側面図に見るように、上部TF1/TF2と、水平線に対して角度(90°−α)に配向された底部BF1/BF2とをそれぞれ有する第1の菱形50及び第2の菱形50’を含む。
第1の菱形50及び第2の菱形50’は、互いに対して平行で垂直の方向を向いている右面RF1/RF2及び左面LF1/LF2を有する。第1の菱形50及び第2の菱形50’は、周囲の媒体(通常は空気、しかし必須ではない)よりも屈折率が大きい材料から作られている。第1の菱形50の右端の垂直に向いた面RF1は、第2の菱形50’の左端面LF2に接触している。入力ビームIBは、法線入射で左端側LF1を通して第1の菱形50内に進入し、次に、入射角αで底面BF1の中心に到達し、第1の内部全反射IR1を受けて、次に、ビームは、入射角αで上面TF1に到達し、第2の内部全反射IR2を受ける。第2の内部反射IR2の後、ビームは、第1の菱形50の左端面LF1及び第2の菱形50’の右端面RF2によって形成された第1の菱形50と第2の菱形50’の間の接合部分に法線入射で到達する。ビームが第2の菱形50’の内部に入った状態で、それは、入射角αで上面TF2の中心に到達し、第3の内部全反射IR3を受ける。最後に、ビームは、入射角αで底面BF2に到達し、第4の内部全反射IR4を受ける。第4の内部反射IR4の後、ビームは、法線入射で右端面RF2に到達し、複プリズム51を出る。その結果、出力ビームOBは、複プリズム51が回転した場合でさえも、入力ビームIBに対して偏向しない。
この構成は、4つの内部全反射を生じさせ、複プリズム51から発生するビームが元の方向から偏向するのを防止する。空気に接触している複プリズムによって作り出された位相差の総量は、内部反射の各々によって生じた位相差の合計である。複プリズム51が空気に接触する時、最も一般的な場合には、各内部全反射によって生じた位相差は、以下のように表すことができる。
ここで、φは、内部反射に関する入射角であり、「n」は、TIRが起こる材料の屈折率である。菱形50と50’の間の接合部分におけるビームの法線入射は、菱形が同じ材料から作られていなくても、ビームが偏向するのを防止する。これは、複プリズムの色収差の補正を増強するために、異なる材料の組合せを可能にするという利点である。複プリズム51の入口面及び出口面は、挿入損失を偏光と無関係にするために、ビームの伝播方向に垂直である。幾何学的考察により、式5における入射角φは、複プリズムの形状を判断する上述の角度αに対応することを示すのは容易である。式5によれば、所定の総位相差の値に関して、「n」の大きい値は、小さい入射角を可能にし、従って、短くて小型の位相差板をもたらす。
しかし、複プリズム51を作るための高屈折率材料の使用は、一部の光学的欠点を作り出す可能性がある。第1に、周囲の媒体とプリズムの間の屈折率の大きい対比によって、入口(出口)面が十分な反射防止コーティングを持たない時は、重大な挿入損失が起こる可能性がある。第2に、反射防止コーティングがない時、互いに平行である伝播面は、プリズム内の多重内部反射した2次ビームを作り出す可能性がある。これらの多重反射したビームは、プリズムの内部で複数の行程を通り、従って、元のビームの位相変動とは異なる位相変動を累積させる。屈折率の対比が大きい時、2次ビームの相対強度を無視することができず、それらのビームの元のビームとの重畳は、式5によって与えられる位相差の単純加算によって予想することができない位相差板の挙動において、偏光解消のような非理想的挙動を引き起こす。
その結果、被覆されていない大きい屈折率材料に関して、PSG6の性能又は条件数は、大幅に減少する可能性がある。複プリズム51のサイズに関する制約がない時、それらの欠点に対する1つの可能な解決法は、特に、低屈折率「n」のBaF(1.51@265nm、1.39@10ミクロン)のような材料によって複プリズムを作ることであるが、それは、多重反射したビームの挿入損失及び強度が最小にされるためである。BaFのような材料はまた、紫外線から赤外線までの広いスペクトル領域にわたって透過性があるという利点を有し、従って、それらの材料は、複プリズムの製造において使用される理想的な候補である。BaFは、本明細書では単に説明目的のために言及するが、本発明の範囲を過度に制限するために使用すべきではない。
図9は、本発明の別の実施形態による第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’の概略正面図である。第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’は、光学的接触によって結合した3つの三角プリズム24、25、及び26から作られている。
図9によれば、第1のプリズム25は、その右面RF1と角度α及びその上面TF1と直角を形成する垂直に向いた左面LF1を有する。同様に、第3のプリズム26は、その左面LF3と角度α及びその上面TF3と直角を形成する垂直に向いた右面RF3を有する。第1の三角プリズム25及び第3の三角プリズム26は、同一であり、互いに対して対称に配置されている。
第2のプリズムは、第1のプリズム25及び第3のプリズム26とそれぞれの上部TF1及びTF3の面を通して接触している水平に配置された底部BF2を有する。第2のプリズム24は、水平線に対して角度αで配置された右面RF2及び左面LF2を有する。入力ビームIBは、第1のプリズム25の左面LF1を通して、実質的に色収差を補正した第2の位相差板23’に法線入射で到達する。前記ビームは、第1の三角プリズム25内に入った状態で、入射角αで右面RF1の中心に到達し、第1の内部全反射IR1を受ける。前記ビームは、次に、BF2及びTF1によって形成された接合部分を通して、第2の三角プリズム24に到達し、入射角αでその左面LF2に到達し、第2の内部全反射IR2を受ける。次に、ビームは、水平な経路を辿り、第3の内部全反射IR3を受け、かつBF2及びTF3によって形成された接合部分を通して、第3のプリズム26に送られる前に入射角αで右面RF2の所定の位置に到達する。第3のプリズム26上で、ビームは、入射角αでその左面LF3に到達し、第4の内部全反射IR4を受ける。最後に、ビームは、法線入射で右面RF3に到達し、実質的に色収差を補正したデバイス23’が回転した場合でさえも、最初の入力ビームIBの方向に対して偏向しないか又は変化しない方向でシステムOBを出る。
ここでもまた、複プリズム51におけるのと同様に、伝播面は、偏光による挿入損失を避けるためにビーム方向に垂直である。
ビームは、プリズムの入力面に垂直であるので、幾何学的考察により、第1のプリズム25及び第3のプリズム26内の入射角がαに等しいことを示すことができる。ここでもまた、いくつかの簡単な幾何学的考察により、ビームの方向が完全なデバイスによって保存されるべきである時、第2のプリズム24上の2つの内部反射の入射角は、αに等しくなければならないことを示すことが可能になる。これは、LF2(RF2)がRF1(LF3)に平行でなければならないことを示唆する。
第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’の総位相差は、式5に従って内部入射角αの関数である4つの内部全反射の後のビームが受けた位相差の合計である。複プリズム51の場合におけるように、屈折率が既知である時には、位相差は、デバイスの製造によって定めることができる。
ここでもまた、複プリズム51の場合におけるのと同様に、式5は、所定の位相差に関して、プリズムにおける高屈折率の材料の使用が小さくて小型のデバイスをもたらすことを示すが、それらのデバイスは、ビーム挿入損失及び多重反射したビームの発生によって引き起こされる複プリズム51の場合におけるのと同じ欠点によって影響される可能性がある。この理由のために、BaFのような低屈折率材料は、第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’を作るのに好ましい。
図10は、第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”の概略正面図である。第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”は、本発明の別の実施形態により、光学的接触により結合している2つの三角プリズム27、29及び台形プリズム28から作られている。
図10に示す概略図によれば、第1のプリズム27は、垂直左面LF1、水平上面TF1、及び傾斜した右面RF1を有する。左面LF1は、右面RF1と角度α及び上面TF1と直角を形成する。同様に、第3のプリズム29は、垂直右面RF3、水平上面TF3、及び傾斜した左面LF3を有する。右面RF3は、左面LF3と角度α及び上面TF3と直角を形成する。第1の三角プリズム27及び第3の三角プリズム29は、同一であり、互いに対して対称に配置されている。
本出願人は、第1の三角プリズム27及び第3の三角プリズム29が同じ形態を示すので、「同一」という。
第2のプリズム28は、水平に向いた上面TF2及び底面BF2と、水平線に対して角度βに向いた右面RF2及び左面LF2とを有する。底面BF2は、第1のプリズム27及び第3のプリズム29と、それぞれの上面(TF1及びTF3)を通して接触している。入力ビームIBは、第1のプリズム27の左面LF1を通して法線入射で第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”内に進入する。ビームは、第1の三角プリズム27内に入った状態で、入射角αで右面RF1に到達し、第1の内部全反射IR1を受ける。次に、ビームは、BF2及びTF1によって形成された接合部分を通して第2の三角プリズム28に到達し、α及びβの関数である入射角ψでその左面LF2に到達し、第2の内部全反射IR2を受ける。次に、ビームは、入射角χで上面TF2に到達し、第3の内部全反射IR3を受ける。角度χは、角度α及びβの関数であり、角度ψとは異なる。次に、ビームは、入射角ψで右面RF2に到達し、BF2及びTF3によって形成された接合部分を通して第3のプリズム29にビームを送る第4の内部全反射IR4を受ける。第3のプリズム29上で、ビームは、入射角αでその左面LF3に到達し、第5の内部全反射IR5を受ける。最後に、ビームは、法線入射で右面RF3に到達し、実質的に色収差を補正したデバイスが回転した場合でさえも、最初の入力ビームの方向に対して偏向しないか又は変化しない方向でシステムOBを出る。
光ビームは、5つの内部全反射を受け、出射ビームは、光軸に沿って入射ビームと同じ方向に伝播する。上述の第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’におけるのと同様に、伝播面は、偏光に依存した挿入損失を回避するためにビーム方向に垂直である。
ビームは、第1のプリズム27(第3のプリズム29)の入口(出口)面に垂直なので、第1及び第5の内部反射の入射角は、αに等しい。
台形プリズム28は、αとは異なる可能性がある角度βによって形成することができる。慣例により、βは、三角プリズム27、29と接触する面と、第2の内部全反射IR2が起こる面との間の角度として定められる。台形プリズム28における第2及び第4の内部全反射IR2、IR4の入射角は、角度α及びβの関数である。第3の内部反射IR3の入射角χは、第2及び第4の内部全反射IR2、IR4の入射角とは異なる。
第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”の総位相差は、各入射角の関数である5つの内部全反射の後のビームが受けた位相差にわたる合計である。α、βの適切な選択によって、第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”の値及び収色性を最適化することが可能になる。
図11は、本発明の別の実施形態による第4の実質的に色収差を補正した位相差板30の概略正面図である。第2の実質的に色収差を補正した位相差板30は、光学的接触によって結合し、かつビームが法線入射でそれぞれの入力及び出力接合部分に到達するために切断された4つの同一の台形プリズム31、32、33、及び34から作られている。
本出願人は、4つの同一の台形プリズム31、32、33、及び34が同じ形態を示すので「同一」というが、必ずしも同じ材料から作られる必要はない。
この最後の条件は、全てのプリズムが、内部反射が起こる表面に垂直な軸に関して対称でなければならないということを課すものである(図11参照)。従って、プリズム31及び34は、それぞれの底面BF1及びBF4と角度αを成す左端面LF1、LF4を有する。プリズム32、33は、それぞれの上面TF2及びTF3と角度αを成す左端面LF2、LF3を有する。更に、対称によって、プリズム31及び34は、それぞれ、対応する底面BF1及びBF4と角度αを成す右端面RF1及びRF4を有し、プリズム32及び33は、対応する上面TF2及びTF3と角度αを成す右端面RF2及びRF3を有する。第1のプリズム31の右面RF1は、第2のプリズム32の左面LF2と接触している。第2のプリズム32の右面RF2は、第3のプリズム33の左面LF3と接触している。最後に、第3のプリズム33の右面RF3は、第4のプリズム34の左面LF4と接触している。
入力ビームIBは、第1のプリズム31の左面LF1を通して、法線入射で第4の実質的に色収差を補正した位相差板30に到達する。ビームは、第1のプリズム31内に入った状態で、入射角αで底面BF1の中心に到達し、第1の内部全反射IR1を受ける。次に、ビームは、第1のプリズム31と第2のプリズム32の間の接合部分に到達し、入射角αで第2のプリズム32の上面TF2に法線入射で到達し、第2の内部全反射IR2を受ける。
次に、ビームは、水平線に平行な軌道を辿り、法線入射で第2のプリズム32と第3のプリズム33の間の接合部分を横切り、入射角αで第3のプリズム33の上面TF3の中心に到達し、その後、第3の内部全反射IR3を受け、第4のプリズムの中に送られる。法線入射で第3のプリズム33と第4のプリズム34の間の接合部分を横切った後、ビームは、入射角αでその底面BF4に到達し、第4の内部全反射IR4を受ける。最後に、ビームは、法線入射で右面RF4に到達し、実質的に色収差を補正したデバイス30が回転した場合でさえも、最初の入力ビームIBの方向に対して偏向しないか又は変化しない方向でシステムOBを出る。
位相差板30の伝播面LF1及びRF4は、偏光による挿入損失を避けるためにビーム方向に垂直である。ビームは、プリズム間の3つの接合部分(RF1/LF2、RF2/LF3、RF3/LF4)に法線入射で到達するので、その軌跡は、異なる材料が2つの隣接するプリズムを作るために使用されても偏向しない。この事実によって、異なる材料の組合せで、1つの材料のみから作られた同等の位相差板に対して色収差の補正が増強された位相差板30を作ることが可能になる。
第4の実質的に色収差を補正した位相差板30の総位相差は、式5により各プリズムの屈折率及び内部入射角αの関数である4つの内部全反射の後のビームが受けた位相差の合計である。
ここでもまた、複プリズム51におけるのと同様に、式5は、プリズムにおける高屈折率の材料の使用が小さくて小型のデバイスをもたらすことを示すが、それらのデバイスは、ビーム挿入損失及び多重反射したビームの発生によって引き起こされる複プリズム51の場合におけるのと同じ欠点によって影響される可能性がある。この理由のために、BaFのような低屈折率材料は、第4の実質的に色収差を補正した位相差板30を作るのに好ましい。
各プリズム51、23’、23”、及び30は、周囲の媒体の屈折率よりも大きい屈折率を有する材料から作られている。
プリズム51、23’、23”、及び30の入口面及び出口面は、光挿入損失を最小にするために反射防止処理(コーティング)を含む。
内部全反射が起こるプリズム51、23’、23”、及び30の面は、被覆されていない。
プリズム51、23’、23”、及び30は、BaFのような低屈折率を示す材料から作られている。BaFは、本明細書では単に説明目的のために言及するが、本発明の範囲を過度に制限するために使用すべきではない。
開示した広帯域偏光解析器/偏光計システムは、一般的なものであり、スペクトル領域は、それを作るために使用される光学デバイスの透過率及び他の光学的性質によって制約されている。
従って、開示したシステムは、複数の実施例をもたらすことができる。以下のものは、本発明に関する可能な実施形態の2つの実施例である。それらの実施例を本明細書では単に説明目的のために示すが、本発明の範囲を過度に制限するために使用すべきではない。
図1及び図2に示す可能な実施形態の第1の実施例は、上述したように、遠紫外線(約140nm)から近赤外線(2000nm)まで機能する広帯域偏光解析器/偏光計システムを含む。
照明光源5は、紫外線−可視光光源である。照明光源5は、紫外線から近赤外線までの広いスペクトル領域において連続的なビーム12を供給する。それらの種類の光源5の一部の実施例は、高圧のHg−Xe放電ランプ又は重水素−ハロゲンランプとすることができるであろう。
位相差板ホルダ14、19は、手動又は自動で回転させることができ、コンピュータ4によって制御された所定のシーケンスに従う。
好ましい実施形態では、回転ホルダ14、19は、高速で反復的な移動を保証するためにコンピュータ4に接続されたステッパモードで作動するモータによって自動的に駆動されている。
PSG6の後及びPSA10の前にそれぞれ配置された基準サンプルホルダ7、9は、較正中にビーム径路に基準サンプル15、16、17、18を導入し、現在の測定処理中にそれらのサンプルを取り除く。
コンピュータ4は、直接か又は2次的な特定のコントローラによって支援されながら、位相差板21、22の移動のシーケンスをモニタするように意図されている。
更に、コンピュータ4はまた、検出ユニットからの生データの取得及びその後続処理を管理している。1次検出システム11は、以下のリストで説明する種類の1つ又はその組合せとすることができる。
−分光器から来る波長に分解された放射の連続的な検出のための単一のフォトダイオード、
−分光器から来る選択された1群の波長を並行に検出するための1群のフォトダイオード、
−分光器に接続した単一のCCDアレイ、
−分光器に接続した1群のCCDアレイ
FUV−VIS領域で作動する最も適切な偏光板13、20は、Rochon型又はGlan型のいずれかの偏光版である。両位相差板21及び22は、実質的に色収差を補正して132°に近い位相差を提供すべきである。好ましい実施形態では、位相差板21は、以下のいずれかでなければならない。
−複プリズム51、又は
−第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’の説明に従った位相差板、又は
−第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”の説明に従った位相差板、又は
−第4の実質的に色収差を補正した位相差板30’の説明に従った位相差板、
かつ位相差板22は、以下でなければならない。
−複プリズム51、又は
−第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’の説明に従った位相差板、又は
−第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”の説明に従った位相差板、又は
−第4の実質的に色収差を補正した位相差板30’の説明に従った位相差板
本発明によれば、データ取得中に、PSG6内の位相差板21は、サンプルに送られる異なる偏光状態を作り出すために、4つの定まった角度θ、θ、θ、及びθ、すなわち、θは38°又は218°のいずれか、θは74°又は254°のいずれか、θは106°又は286°のいずれか、かつθは142°又は322°のいずれかに連続的に向けられる。サンプルと相互作用した後に、4つの偏光状態の各々は、4つの異なる角度θ、θ、θ、及びθ、すなわち、θは38°又は218°のいずれか、θは74°又は254°のいずれか、θは106°又は286°のいずれか、かつθは142°又は322°のいずれかに位相差板22を向けることによって作られるPSA10の4つの光学的構成に対して投影される。
その結果、1組の16個のSi、j測定値が得られる。サンプル8のミュラー行列は、PSG6及びPSA10にそれぞれ対応する行列W及び行列Aの逆行列を行列Sに乗算することによって得られる。
測定されたサンプル8が、非偏光解消の2色性の位相差板に対応する時には、偏光解析器角度Ψ及びΔは、対応するミュラー行列から直接導出することができるが、それは、この種類のサンプルについて以下の関係が常に満足されるからである。
アッパー ダイヤゴナル ブロック:
11=M22=τ
12=M21=−τcos(2Ψ) (6)
ローアー ダイヤゴナル ブロック:
33=M44=τsin(2Ψ)cos(Δ)
34=−M43=τsin(2Ψ)sin(Δ) (7)
残りの要素は、0である。
代替的に、Ψ及びΔは、2色性の位相差板のミュラー行列の固有値から直接求めることができるが、それらの値は、以下のように書くことができる。
λR1=2τsin(Ψ)
λR2=2τcos(Ψ) (8)
λR3=τsin(2Ψ)exp(iΔ)
λR4=τsin(2Ψ)exp(−iΔ) (9)
照明光源5の強度変動による誤差を最小にするために、ビームの一部分を分割することによって基準測定を行い、2次検出器24によってそのビームを測定することができる。
図12及び図13に示す第2の可能な実施形態は、必ずしも以下の領域に限定する必要はないが、例えば、4〜20ミクロンとすることができる赤外線において機能する広帯域偏光解析器/偏光計システムを含む。
図12及び図13によれば、透過(図12)モードにおいて又は反射(図13)モードにおいて使用することができるシステムは、入力アーム1、サンプルホルダ3、出口アーム2、及びコンピュータ4を含む。入力アーム1は、照明光源5、PSG6、及び基準サンプルホルダ手段7を含む。
出口アーム2は、基準サンプルホルダ手段9、PSA10、及び1次検出システム11を含む。標準のFTIR干渉計のような照明光源5は、広いスペクトル領域において連続的な赤外線ビームを供給する。
PSG6は、照明光源5の後部に配置された固定された偏光板13、及び実質的に色収差を補正した位相差板21を含む。偏光板に関する好ましい実施形態は、公知のグリッドタイプであるが、プリズムのような他の種類も可能である。両位相差板21及び22は、実質的に色収差を補正し、132°に近い位相差を提供すべきである。好ましい実施形態では、位相差板21は、以下のいずれかでなければならない。
−複プリズム51、又は
−第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’の説明に従った位相差板、又は
−第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”の説明に従った位相差板、又は
−第4の実質的に色収差を補正した位相差板30’の説明に従った位相差板
かつ位相差板22は、以下でなければならない。
−複プリズム51、又は
−第2の実質的に色収差を補正した位相差板23’の説明に従った位相差板、又は
−第3の実質的に色収差を補正した位相差板23”の説明に従った位相差板、又は
−第4の実質的に色収差を補正した位相差板30’の説明に従った位相差板
位相差板21は、入射平面に対して4つの連続した方位に置くことを可能にする回転ホルダ14内に装着されている。回転ホルダ14は、手動又は自動で回転させることができ、コンピュータ4によって制御された所定のシーケンスに従う。
好ましい実施形態では、回転ホルダ14は、高速で反復的な移動を保証するためにコンピュータ4に接続したモータによって自動的に駆動されている。PSG6の後及びPSA10の前にそれぞれ配置された基準サンプル15、16、17、18のためのホルダ7、9は、較正中にビーム径路に較正サンプル8を導入し、現在の測定処理中にそれらのサンプルを取り除くことができる。
PSA10は、固定された直線偏光板20、及び回転ホルダ19上に装着された実質的に色収差を補正した位相差板22を含む。
サンプル8を透過し、あるいはサンプル8によって反射されるか又は散乱されたビームは、PSA10を通過する。
PSA6は、PSG10と同一であるが、その光学要素(位相差板及び偏光板)は逆の順序に設けられている。
本出願人は、PSG6及びPSA10が同じ光学的性質を有する同じ要素又は同等な要素を含むことを「同一」で意味する。
回転ホルダ14、19は、ステッパモードで作動する。
コンピュータ4は、直接か又は2次的な特定のコントローラによって支援されながら、位相差板21、22の移動のシーケンスをモニタするように意図されている。更に、コンピュータ4はまた、FTIR源5と、検出ユニットからの生データの取得と、その後続処理の管理とを担当している。
本発明によれば、データ取得中に、PSG6内の位相差板21は、サンプルに送られる異なる偏光状態を作り出すために、4つの定まった角度θ、θ、θ、及びθ、すなわち、θは38°又は218°のいずれか、θは74°又は254°のいずれか、θは106°又は286°のいずれか、かつθは142°又は322°のいずれかに連続的に向けられる。サンプルと相互作用した後に、4つの偏光状態の各々は、4つの異なる角度θ、θ、θ、及びθ、すなわち、θは38°又は218°のいずれか、θは74°又は254°のいずれか、θは106°又は286°のいずれか、かつθは142°又は322°のいずれかに位相差板22を向けることによって作られるPSA10の4つの光学的構成に対して投影される。4つの選択された方位角度の組は、PSG6及びPSA10にそれぞれが関連する変調行列及び解析行列の条件数を0.2よりも大きく維持するように最適化される。
その結果、1組の16個のSi、j測定値が得られる。サンプル8のミュラー行列は、PSG6及びPSA10にそれぞれ対応する行列W及び行列Aの逆行列を行列Sに乗算して得られる(M=A−1SW−1)。
広帯域偏光解析器/偏光計システムを較正するために選択される方法は、そのロバスト性のために、E.Compain「Appl.Opt.」(1999年)の論文に説明の固有値法に基づいている。Compain他とは別に、Drevillon他(特許番号US6、175、412B1及び公開番号US2004/0130717A1)のような他の著者は、既に多くの種類の偏光システムへの固有値法の適用に成功している。
較正のための固有値法は、本発明による分光広帯域システムにおいて適用することができる。
上述のように、開示した偏光解析器/偏光計によって与えられた生データは、行列積AMWに等しい。Mを得るために、推測的なA及びWを知ることが必要である。理想的な要素の仮定は、最初の手法を与えることができても、他の計器の非理想性のうちでもとりわけ、光学要素の起こり得る多重反射ビーム、小さい欠陥、ミスアラインメント、又は不正確な配向の影響に対処するA及びWの実数値を求めるために、較正手順は必要である。
現在の較正手順は、一般的なものであり、反射モード又は透過モードのいずれかにおいて設定された偏光解析器/偏光計システムの較正に有効である。本方法により、明確にするために、実験測定値は、小文字で表し、物理的対象物を示す理論的又は理想的な数学的要素は、大文字で表している。ミュラー行列M及びMを有する2つのサンプルに関して、それらのそれぞれの測定から生まれる生データは、(amw)及び(amw)であり、それらのそれぞれの理論的生データ均等物は、AMW及びAMWである。誤差又はノイズがない時、それらの式は、以下によって関連付けられる。
及びWが可逆的であると考えると、以下のAを得ることができる。
A=(amw)W−1 −1
式10の最後の式を置換すると、以下をもたらす。
−1W−W(amw)−1(amw)=0 (11)
Aの代わりにWで同様の数学的操作をした後に次式を得る。
AM −1−(amw)(amw)−1A=0 (12)
式11及び12は、A及びWが未知である線形方程式のシステムを形成する。しかし、この時点まで、理論式M −1及びM −1については何も分っていない。固有値法は、単純な1組の較正サンプルの使用でこの見かけ上の難しさを解決する独自の方法を提供する。例えば、基準サンプルとして、0度に向けられた偏光板を取るものとする。偏光板のない生データの測定は、B=AMWを与え、ここで、Mは、偏光解析器が反射に設定された時は、サンプルホルダ内に配置されたミラーに対応し、又は偏光計がPSGとPSAの間のサンプルなしで透過に設定された時は、単位行列に対応する。Wを得るために、偏光板は、PSGとサンプルホルダの間に配置されるべきであり、従って、式1によって与えられたPを有する生行列B=AMPWを与える。Bの逆行列とBとの積は、C=B −1=W−1PWを与える。理論上は、C及びPの固有値は同じである。Pがただ1つの非ゼロ固有値λ=2τを有することが分れば、その時、この行列Pを完全に表現するのに必要な唯一のパラメータであるτの直接測定を行うことができる。式11に戻って、MがMに等しく、かつMがMPに等しいと仮定すると、式を以下のように書くことができる。
PW−W(amw)−1(ampw)=0 (13)
Aを得るために、同様の演算を行わなければならない。基準サンプルとしての偏光板の実施例で続けると、サンプルホルダとPSAの間に基準サンプルを配置することがこの時点で必要である。ここでもまた、偏光板なしのB=AMWを与える測定と偏光板のあるB=APMWを与える別の測定の2つの測定を行わなければならない。BとBの逆行列との積は、C=B −1=APA−1を与える。CとPの固有値は同じなので、行列Pを完全に求めることができる。この時点で、MをMと見なし、MをPMと見なせば、式12をPに関して以下のように書くことができる。
AP−(apmw)(amw)−1A=0 (14)
式13及び式14は、この時点で、良定義方程式である。13及び14を解くことが可能な1つの方法は、代数法を使用することを含む。第1に、以下の式を有する4次元実行列の空間{R4x4}からそれ自体{R4x4}への2つの線形マッピング又はアプリケーションH及びHを作る。
(X)=PX−X(amw)−1(ampw) (15)
(X)=XP−(apmw)(amw)−1X (16)
あらゆる線形マッピングのように、H及びHは、定められた核を有し、H及びHを行列によって示すことができる。すなわち、マッピングの核は、ゼロ要素にマッピングされる要素の組として定められる。核の次元は、その組の線形独立な要素の数に対応している。式11及び式12により、行列Wは、Hの核に属し、行列Aは、Hの核に属する。特異値分解(SVD)を与えられたマッピングに関連する行列に関して行うと、核の次元に等しいゼロ対角要素の数を備えた対角行列を得ることができる。更に、各ゼロ特異値は、核の要素の1つに比例することになる関連の特異ベクトルを有することが分る。従って、Hの核及びHの核が次元1である時、対応する関連の行列の各々は、望ましい解W及びAにそれぞれ比例する関連の特異ベクトルと共に独特なゼロ特異値を有し、較正問題は解かれることになる。しかし、実際には、2つの欠点が生じる。第1に、W及びAは行列であり、ベクトルではないことであり、第2に、偏光板又は位相差板を固有の基準サンプルとして単独で使用すると、その核の次元は1ではあり得ない。第1の欠点は、ベクトルと行列の間の違いが形式だけであるので、単に見かけ上のものである。実際に、式15及び式16に現れる4x4行列は、行列の4列を取り、それらを列をベクトルのように操作することができる列の形式の下で1つを他の下に書くことにより、16次元ベクトルの形式に書き直すことができる。16次元ベクトルを使用すれば、マッピングH及びHは、それぞれ、16x16の関連の行列H及びHによって表すことができる。他方で、H及びHの核の次元は、単一のサンプルのみではなく1組の基準サンプルを使用すれば、1まで低減することができる。サンプルの数「n」を使用すべきである最も一般的な場合では、以下の「n」マッピングをそれぞれPSG及びPSAに関して行うことができる。
(X)=MX−X(amw)−1(amw) (17)
(X)=XM−(amw)(amw)−1X (18)
ここで、M(i=1〜n)は、n個の基準サンプルのミュラー行列である。W又はAを見つけることは、以下の過剰決定連立方程式の解を見つけることに等しい。
(W)=MW−W(amw)−1(amw)=H W=0 (19)
(A)=AM−(amw)(amw)−1A=H A=0 (20)
最小二乗法による過剰決定線形システムの解は、公知の関係によって以下のように与えられる(W.H.Press、B.P.Flannery、「Numerical recepies in PASCAL」)。
W=0 (21)
A=0 (22)
ここで、以下の通りである。
行列K 及びK は、対称かつ正定であり、従って、それらの行列を対角化することができる。両行列は、それぞれ、W及びAに比例する関連の固有ベクトルと共にただ1つのゼロ固有値を有する。
較正サンプルの形式及び数は、一意的ではない。妥当な選択は、最小数の要素を使用することから成る。このようにして、位相差板と組み合わされた1対の偏光板、又は代替的に偏光板と共に2つの位相差板を較正サンプルの組として便利に使用することができることが明らかにされた。第1の組の特徴は、以下の通りである。
−入射平面に対して−20°に向いた直線偏光板。
−入射平面に対して+40°に向いた直線偏光板。
−入射平面に平行に向き、30°と170°の間の位相差を提供する直線位相差板。
較正サンプルの第2の組の特徴は、以下の通りである。
−入射平面に対して−20°に向いた直線偏光板。
−入射平面に対して+40°に向き、30°と170°の間の位相差を提供する直線位相差板。
−入射平面に対して平行に向き、30°と170°の間の位相差を提供する直線位相差板。
本発明の特定的な実施形態による透過構成における偏光解析器/偏光計システムの機能ブロック図である。 本発明の特定的な実施形態による反射構成における偏光解析器/偏光計システムの機能ブロック図である。 4つの最適方位角配向の所定の組に関する位相差板の位相シフトの関数としてのPSGの条件数を表示する図である。 位相差板方位角θの関数として、かつ他の3つの方位角及び位相差をそれらの最適値に一定に保って計算した条件数の値を示す図である。 位相差板方位角θの関数として、かつ他の3つの方位角及び位相差をそれらの最適値に一定に保って計算した条件数の値を示す図である。 位相差板方位角θの関数として、かつ他の3つの方位角及び位相差をそれらの最適値に一定に保って計算した条件数の値を示す図である。 位相差板方位角θの関数として、かつ他の3つの方位角及び位相差をそれらの最適値に一定に保って計算した条件数の値を示す図である。 対称に配置された2つの同一のフレネル菱形から作られ、かつ位相差板に「V」形を与えるように光学的に組み付けられた複プリズムから成る実質的に色収差を補正した位相差板を表示する図である。 光学的に組み付けられた1組の3つの三角プリズムから作られた実質的に色収差を補正した位相差板の特定的な実施形態を表示する図である。 光学的に組み付けられた2つの三角プリズム及び第3の台形プリズムから作られた実質的に色収差を補正した位相差板の別の特定的な実施形態を表示する図である。 光学的に組み付けられた4つの同一の台形プリズムから作られた実質的に色収差を補正した位相差板の別の特定的な実施形態を表示する図である。 透過に設定され、赤外線に対して最適化された偏光解析器/偏光計システムの可能な実施形態の概略図である。 反射構成に設定され、赤外線に対して最適化された偏光解析器/偏光計システムの別の可能な実施形態の概略図である。
符号の説明
5 照明光源
6 偏光状態発生器(PSG)
10 偏光状態解析器(PSA)
12 多色光ビーム
13、20 直線偏光板
14、19 回転ホルダ
21、22 位相差板

Claims (26)

  1. サンプル(8)を解析するための広帯域偏光解析器/偏光計システムであって、
    −多色光ビーム(12)を発する照明光源(5)と、
    −固定された直線偏光板(13)と回転ホルダ(14)上に装着された実質的に色収差を補正した位相差板(21)とを含み、前記光ビーム(12)が通過する偏光状態発生器(PSG)(6)と、
    −前記光ビーム(12)が集束するサンプル(8)を装着することができるサンプルホルダ(3)と、
    −固定された直線偏光板(20)と回転ホルダ(19)上に装着された実質的に色収差を補正した位相差板(22)とを含み、かつ前記ビームが通過して、透過した後に前記サンプル(8)によって反射又は散乱される偏光状態解析器(PSA)(10)と、
    −前記PSA(10)を透過した前記光ビームの強度を各波長で測定する1次検出システム(11)と、
    −前記ビームを前記PSG(6)内及び前記PSA(10)内に視準し、かつ該ビームを前記サンプルの表面内に集束させる光学器械と、
    を含み、
    −前記PSA(10)内の前記直線偏光板(20)及び前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、前記PSG(6)の前記直線偏光板(13)及び前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)と同一であり、かつ前記光の伝播の方向によって逆転されており、
    −前記回転ホルダ(14、19)は、ステッパモードで作動して、前記位相差板(21、22)に対して1組の4つのみの選択された方位角度を可能にし、該4つの選択された方位角度の組は、前記PSG(6)及び前記PSA(10)とそれぞれ関連する変調行列及び解析行列の条件数を0.2よりも大きく維持するように最適化される、
    ことを特徴とするシステム。
  2. 前記PSG(6)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、前記光ビーム(12)の前記波長の全てに対して、「n」をあらゆる整数として{132°±30°+n360°}又は{227°±30°+n360°}のいずれかの位相シフトを提供する内部全反射に基づく位相差板であることを特徴とする請求項1に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  3. 前記PSA(10)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、前記光ビーム(12)の前記波長の全てに対して、「n」をあらゆる整数として{132°±30°+n360°}又は{227°±30°+n360°}のいずれかの位相シフトを提供する内部全反射に基づく位相差板であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  4. 前記PSG(6)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、1組の4つの選択された方位角度θ、θ、θ、及びθで配置され、該θは、「n」をあらゆる整数として、{38±20°+n360°}又は{218±20°+n360°}のいずれか、該θは、{75±20°+n360°}又は{255±20°+n360°}のいずれか、該θは、{104±20°+n360°}又は{284±20°+n360°}のいずれか、かつ該θは、{142±20°+n360°}又は{322±20°+n360°}であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  5. 前記PSA(10)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、4つの選択された方位角度θ、θ、θ、及びθで配置され、該θは、{38±20°+n360°}又は{218±20°+n360°}のいずれか、該θは、{75±20°+n360°}又は{255±20°+n360°}のいずれか、該θは、{104±20°+n360°}又は{284±20°+n360°}のいずれか、かつ該θは、{142±20°+n360°}又は{322±20°+n360°}(「n」はあらゆる整数をとる)であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  6. 前記PSG(6)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、少なくとも2つのプリズムを含み、該実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、そこに入射する前記光ビーム(12)に対して少なくとも4つの内部反射を引き起こし、かつ該ビーム(12)は、偏向されないことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  7. 前記PSA(10)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、少なくとも2つのプリズムを含み、該実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、そこに入射する前記光ビーム(12)に対して少なくとも4つの内部反射を引き起こし、かつ該ビーム(12)は、偏向されないことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  8. 前記PSG(6)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、「V字」形の複プリズム(51)であり、各複プリズム(51)は、同一形状を有する2つの菱形(50、50’)から成り、かつそれらの側面の1つによって光学的に組み付けられていることを特徴とする請求項6に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  9. 前記PSA(10)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、「V字」形の複プリズム(51)であり、各複プリズム(51)は、同一形状を有する2つの菱形(50、50’)から成り、かつそれらの側面の1つによって光学的に組み付けられていることを特徴とする請求項7に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  10. 前記PSG(6)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、3つの三角プリズム(24、25、26)を含み、そこからの少なくとも2つは、同一形状を有することを特徴とする請求項6に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  11. 前記PSA(10)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、3つの三角プリズム(24、25、26)を含み、そこからの少なくとも2つは、同一形状を有することを特徴とする請求項7に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  12. 前記PSG(6)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、3つのプリズム(27、28、29)を含み、該3つのプリズム(27、28、29)のうちの2つのプリズム(27、29)は、三角形であり、1つのプリズム(28)は、台形であることを特徴とする請求項6に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  13. 前記PSA(10)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、3つのプリズム(27、28、29)を含み、該3つのプリズム(27、28、29)のうちの2つのプリズム(27、29)は、三角形であり、1つのプリズム(28)は、台形であることを特徴とする請求項7に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  14. 前記PSG(6)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(21)は、同一形状を有する4つの台形プリズム(31、32、33、34)を含むことを特徴とする請求項6に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  15. 前記PSA(10)の前記実質的に色収差を補正した位相差板(22)は、同一形状を有する4つの台形プリズム(31、32、33、34)を含むことを特徴とする請求項7に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  16. 各プリズムは、周囲媒体よりも大きい屈折率を有する材料から作られることを特徴とする請求項6から請求項15のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  17. 前記プリズムの入口面及び出口面は、光挿入損失を最小にする反射防止処理(コーティング)を含むことを特徴とする請求項6から請求項16のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  18. 内部全反射が起こる前記プリズムの面は、被覆されないことを特徴とする請求項6から請求項17のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  19. 前記実質的に色収差を補正した位相差板(21、22)の前記プリズムは、BaFのような低屈折率を示す材料から作られることを特徴とする請求項6から請求項18のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  20. 前記1次検出システム(11)は、前記PSA(10)を透過した前記光ビームの全前記波長の前記強度を同時に測定することを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  21. 前記1次検出システム(11)は、前記PSA(10)を透過した前記光ビームの各波長の前記強度を同時にかつ別々に測定することを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  22. 前記照明光源(5)と前記PSG(6)の間に配置されたビームスプリッタ(23)と2次検出器(24)とを有する該照明光源(5)によって与えられた出力をモニタする2次検出システム(32)を備えていることを特徴とする請求項1から請求項21のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  23. 基準サンプルのためのホルダ(7)を含み、該ホルダは、前記PSG(6)と前記サンプルホルダ(3)の間に配置され、該ホルダは、較正中にビーム径路(12)に1組の基準サンプル(15)、(16)を導入し、かつ測定処理中にそれらを取り除くことを特徴とする請求項1から請求項22のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  24. 基準サンプルのためのホルダ(9)を含み、該ホルダは、前記サンプルホルダ(3)と前記PSA(10)の間に配置され、該ホルダは、較正中にビーム径路(12)に1組の基準サンプル(17)、(18)を導入し、かつ測定処理中にそれらを取り除くことを特徴とする請求項1から請求項22のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  25. 4から20ミクロンのスペクトル領域で作動することを特徴とする請求項1から請求項24のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
  26. 140nmから2000nmのFUV−NIRスペクトル領域で作動することを特徴とする請求項1から請求項24のいずれか1項に記載の広帯域偏光解析器/偏光計システム。
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