JP2002543381A - 自己較正機能を備える表面特性解析用システム - Google Patents

自己較正機能を備える表面特性解析用システム

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JP2002543381A JP2000614020A JP2000614020A JP2002543381A JP 2002543381 A JP2002543381 A JP 2002543381A JP 2000614020 A JP2000614020 A JP 2000614020A JP 2000614020 A JP2000614020 A JP 2000614020A JP 2002543381 A JP2002543381 A JP 2002543381A
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    • G01B11/0641Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness ; e.g. of sheet material of coating with measurement of polarization

Abstract

(57)【要約】 照会用放射ビームが測定されるべき試料により変更される前および変更された後に、前記ビームの偏光を変調するために2つの位相変調器または偏光要素が用いられる。試料によりそのように変調および変更された放射が検出され、検出された信号から25までの高調波が導出し得る。25までの高調波は、固定偏光要素、円形減衰補償、偏光要素の偏光解消および位相変調器のリターダンスなどのエリプソメトリックパラメータおよびシステムパラメータを導出するために用い得る。放射の一部は、試料の傾きまたは試料高さの変化を検出するために転用し得る。円柱対物レンズは、試料上に集束して試料上の円形スポットを照明するために用い得る。上述の自己較正エリプソメータは、測定精度を改善するためおよび/または光学計測器に較正標準を提供するため、偏光計、分光反射率計または別のエリプソメータなどの別の光学計測器と組み合せ得る。自己較正エリプソメータならびに組合わせシステムは、膜厚および試料により引き起こされた放射の偏光解消さなどの試料特性を測定するために用い得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本出願は、1999年2月9日出願の米国特許出願第09/246,922号
の一部継続出願である。
【0002】 本発明は、一般に半導体のような試料の表面特性を測定するためのシステムに
関し、より詳細には自己較正機能を備えたそのようなシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】
分光光度計およびエリプソメータは、半導体のような基板上の単層または複層
の膜厚および屈折率などの表面特性の測定に使用されてきた。半導体上に一般的
に見られる材料としては、酸化物、窒化物、ポリシリコン、チタンおよびチタン
窒化物が含まれる。エリプソメータは、単波長または広帯域光源、偏光子、変調
器、解析器および少なくとも1つの強度検出器を利用できる。このタイプの従来
のエリプソメータにおいては、光源からの光が変調され、検出器により検出され
る。検出器信号は、エリプソメトリックパラメータを計算するために解析される
。このタイプのエリプソメータは、例えば、米国特許第5,608,526号に
記載されている。
【0004】 偏光解析測定は、温度変化および機械的振動のような環境に影響される。この
目的のため、エリプソメータはそのような環境の影響を明らかにするため定期的
に較正される。厚さおよび光学的特性が分かっている標準試料が較正の間使用さ
れてきた。しかしながら、半導体デバイスの絶え間ないダウンサイジングに伴い
、厚さが数オングストロームオーダーの皮膜層を測定できる超高感度エリプソメ
ータが開発された。これらのシステムは、正確な較正のために薄膜を有する標準
試料を必要とする。そのような薄膜標準試料が使われる時には、微小な酸化また
は汚染でさえも影響しかつ結果として重大な較正エラーを生じ得る。従って、よ
り優れた較正特性を備えたエリプソメータのような改良された表面光学測定シス
テムを提供することが望ましい。国際出願第PCT/US98/11562号に
は、安定波長較正エリプソメータが、標準試料上の膜厚を正確に決定するために
用いられている。較正エリプソメータからの測定結果は、薄膜光学測定システム
中の他の光学測定装置の較正に用いられる。しかしながら、これを行なうには、
薄膜光学測定システムを測定用に用いるたびに標準試料を較正エリプソメータで
較正する必要があり、そのためこの手順が面倒になることがある。さらに、標準
試料上の1つまたは複数の皮膜の特性が、特に較正手順のすぐ後にすべての測定
がなされるのでない場合には、較正の時間と測定の時間との間に変わってしまい
かねない。
【0005】 米国特許第5,416,588号には、十分小さい位相変調(通常、3〜4°
のオーダー)が光弾性変調器(PEM)によって適用される別のアプローチが提
示されている。位相変調を数度に制限することによって、検出可能な信号は比例
して減少し、それによって米国特許第5,416,588号におけるスキーマの
信号対雑音比は多くの用途にとって望ましいレベル以下になり得る。小さい位相
変調のみを使うことにより、測定システム自身のパラメータについて得られる情
報量は限定され、それによりいくつかのシステムおいて重要なシステムパラメー
タのすべてを特徴付けることが不可能になり得る。
【0006】 上記のシステムのどれも完全に満足のいくものではない。従って、上記の困難
が存在しない改良された較正特性を備えたエリプソメータを提供することが望ま
しい。自己較正機能を備えたエリプソメータを提供することが特に望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】
自己較正機能を備えるエリプソメータが提案される。時間の経過につれてまた
は環境要因に起因して変化し得るエリプソメータシステムパラメータを較正する
代わりに、これらは、エリプソメトリックパラメータと共にエリプソメータで測
定されたデータから導出し得る。従って、標準試料または較正エリプソメータの
必要は皆無である。ユーザが行なう必要があることは、エリプソメトリックパラ
メータの測定精度に影響し得るシステムパラメータのどのような変更も考慮し得
るように、システムパラメータをエリプソメトリックパラメータと共に導出する
ことだけである。システムパラメータは、エリプソメトリックパラメータが導出
されるのと同じデータから導出し得るので、較正プロセスと測定プロセスとの間
でシステムパラメータが同じままであったと仮定する必要はなく、システムパラ
メータにおけるどのような変化も正確に説明し得る。本発明はまた、小さい位相
変調に限定されない。従って、測定器の信号対雑音比は、広範なシステムおよび
用途における自己較正に十分である。
【0008】 好ましい実施態様においては、直線的に偏光された成分を有する放射のビーム
が試料に供給される。試料によって変更されたビームからの放射が検出される。
放射のビームの偏光はその検出に先がけて変調され、試料の1つ以上のエリプソ
メトリックパラメータおよび上記のプロセスで用いられたシステムの1つ以上の
パラメータが変調の大きさについての制限なしで導出される。
【0009】 従来のエリプソメータにおいては、実質的に非偏光の放射が光源により偏光子
に供給され、放射が試料に適用される前にその放射を偏光させ、偏光されたビー
ムからの放射は、試料による変更後にその放射が検出器に適用される前に解析器
に渡される。従来のスキーマにおいては、偏光子あるいは解析器の一方が回転さ
れるが両方ともではない。本発明に関連した側面における1つの改良されたデザ
インとして、放射のビームが、試料への適用前に第1の回転偏光子を通される。
試料による変更後のビームからの放射も、変調されたビームを提供するために、
第2の回転偏光子により変調される。変調されたビームからの放射は検出器によ
り検出される。検出器出力から、試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメー
タが得られる。好ましくは、システムパラメータならびに1つ以上のエリプソメ
トリックパラメータが、システムを自己較正しかつ測定精度を高めるために、検
出された放射から導出される。また好ましくは、放射のビームは、放射源と検出
器との間の固定偏光子を通される。
【0010】 さらに別の改良されたデザインとして、偏光成分を有するビームからの放射が
試料に供給される。試料により変調されたビームからの放射が検出される。ビー
ムからの放射は試料による変更の前または後に変調されるが、回転偏光要素によ
るその検出の前である。検出される変調放射も、その検出に先がけて固定直線偏
光子を通される。次に、検出された放射から、試料の1つ以上のエリプソメトリ
ックパラメータが導出され得る。
【0011】 エリプソメータの測定精度に影響する別の要因は、試料の傾きまたは試料の高
さのバラツキに起因する焦点の変化である。従来の偏光解析法では、集束精度お
よび試料の傾きを検出するために用いられる光学パスは、偏光解析測定のために
用いられるパスとは別個のものである。これは、2つのサブシステム間のドリフ
トまたは心狂いに起因する誤差を結果的に生じる。本発明は、検出器に向けられ
た放射の一部を、試料の傾きあるいは試料の高さにおける変化のような要因に起
因する集束における不正確さを検出するための感受検出器に転用することを意図
する。この特徴は、偏光解析ならびに分光測光法のような他の表面光学測定シス
テムにおいて用い得る。
【0012】 半導体製造では、偏光解析測定に用い得る小さい電気接触パッドをウェハ上に
確保することがしばしば行なわれ、その場合、その領域はしばしば四角形である
。偏光解析における照明ビームは、典型的には斜めの角度で試料に向けられる。
従って、もし照明ビームが円形断面を有していれば、結果的に試料上の照明スポ
ットは楕円形になる。半導体上に偏光解析用に確保された正方形パッドのサイズ
が小さいことがあるので、そのようなパッド内に楕円形スポットを収めることは
難しいことがある。試料上に照明ビームを集束するために円柱対物レンズを用い
ると、これには楕円形スポットを平坦にし、パッド境界内にうまく収める効果が
ある。好ましくは、円柱対物レンズは、形が実質的に円形のスポットに照明ビー
ムを集束する。
【0013】 上述のエリプソメータは、試料を測定するための別の光学計測器と共に用いる
のが有利である。好ましくは、エリプソメータおよび他の光学計測器の出力は、
試料情報ならびに測定精度を高めるためのエリプソメータのパラメータを導出す
るために用い得る。ある1つの用途においては、組み合せシステムを、試料の膜
厚情報および試料により引き起こされた放射の偏光解消の測定に用い得る。導出
された偏光解消により、表面粗さのような試料特性を示し得る。
【0014】 別の方法として、エリプソメータの様々な各構成を単独で膜厚および試料によ
り引き起こされた偏光解消の測定に、同じ測定出力からエリプソメータのシステ
ムパラメータを導出してまたはしないで、用いることがでる。
【0015】 説明を簡明にするため、本出願において同一の構成要素は同じ番号により特定
される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施態様を例示する、2つの位相リターダを用いるエ
リプソメータを示す。図1に示すように、エリプソメータ10は放射源12を含
んでおり、これは実質的に単波長の放射を供給し得る。実質的に単波長の放射を
供給するため、超安定ヘリウムネオンレーザを用い得る。源12からの放射は、
固定偏光子14を通される。固定偏光子14は、それを通過する放射が直線偏光
成分を有するようにするものである。固定偏光子14は、好ましくは、システム
10の残余光学成分についてその方位に固定された直線偏光子である。代わりに
、固定偏光子14は、それを通過する放射に直線偏光成分を含む楕円偏光を持た
せ得る。説明したように、好ましくは、直線偏光成分を有する放射が変調器16
に供給されるが、このことは必要とされないことおよび変調器16に供給された
偏光成分を有するその放射は十分なものでありかつ本発明の範囲内にあることが
理解されるであろう。
【0017】 偏光成分、好ましくは直線偏光成分を有し、偏光子14から出る放射11は、
レンズ16により集束されかつ位相リターダ18を通され、半導体ウェハ20の
ような試料表面に適用され、この表面が、反射などにより、偏光成分の偏光状態
を含む放射の偏光を変える。半導体ウェハ以外の試料については、放射は、透過
、散乱、回折またはさらに別のプロセスによって変えられる得るが、そのような
およびその他の変化は本発明の範囲内にある。試料20により変更された後、変
更された放射13は第2の位相リターダ22を通され、レンズ24により、集め
られ、第2の固定偏光子26を通され、低雑音光検出器28に適用される。
【0018】 リターダ18、22は、試料20による偏光の前および後に放射の偏光を変調
するために異なる速度で回転される。検出器28により検出された放射は、ウェ
ハ20のエリプソメトリックパラメータを導出するために、データ取得部30に
供給される。
【0019】 システム10は、参照によりここに完全に組み入れられる米国特許第4,30
6,809号においてAzzamにより提案された偏光計とは異なる。Azza
mは試料のミュラー行列を導出している。システム10は、検出器28から検出
された放射を用いてエリプソメトリックパラメータだけでなく、システム10自
体における成分のパラメータを導出するためにも使用できる。これらのシステム
パラメータには、例えば、固定偏光子14および解析器26の総合倍率、角度(
偏光軸の方位)および円形減衰補償、ならびにリターダ18、24の角度、位相
、線形減衰および偏光変調(リターダンス)振幅、さらには放射源12により供
給された放射におけるいかなる偏光も含まれる。総合倍率は、放射源強度および
検出器応答度を含み得る。偏光子14および解析器26の角度は、放射の入射面
を横切る方向の試料傾きにより変えられ得る。
【0020】 以下により明確に示されるように、図1のシステム10を用いて、25の高調
波が生成され、これはエリプソメトリックパラメータとシステムパラメータの双
方を決定するのに十分すぎるほどである。システムパラメータは、エリプソメト
リックパラメータと共に検出器28の出力から導出されるので、システム10は
自己較正しており、それによりシステムパラメータを前もって較正する必要は全
くない。従って、較正用に標準試料または較正計器を使用する必要が全くない。
測定がなされる都度、システムパラメータがエリプソメトリックパラメータと同
時に導出され、それによりエリプソメトリックパラメータは、システムパラメー
タの変動による悪影響を受けることなく正確に導出され、そこではこれらのシス
テムパラメータも同様に正確に計算され得る。さらに、減衰補償、偏光解消およ
び開口積分効果などのシステムパラメータは、従来のシステムにおいては較正し
づらいことがある。対照的に、これらの要因は、図1のシステム10においては
自動的に考慮される。
【0021】 図2は、検出器28の出力における時間の関数としての検出器信号の例を示す
プロットのグラフである。位相リターダまたは他の位相変調器の代わりに、要素
18、22も偏光子とし得る。
【0022】 図3には、本発明の第2の実施態様を説明するため、2つの回転偏光要素すな
わち位相リターダを用いた自己較正型広帯域エリプソメータ100を示す。最初
に、システム100において2つの回転偏光子要素が使われることが仮定される
。図3に示すように、システム100は広帯域の源102を含んでいる。広帯域
放射を供給するため、深紫外領域を含む広いスペクトルをカバーするためキセノ
ンランプならびに重水素ランプを用いることが望ましいことがあり、それにより
源12が供給する放射が190〜約1ミクロンの範囲に及ぶようになる。明らか
に、複数波長放射(例えば、複数のレーザから)または他の波長を供給する光源
も使用することができ、かつ本発明の範囲に入る。
【0023】 固定偏光子14は、それを通過する放射が、偏光成分、好ましくは直線偏光を
有するようにする。そのような成分を有する放射は、回転偏光要素すなわち位相
変調器106に供給され、鏡108により試料20に集束される。反射または透
過(あるいは、図1について上で列挙したいずれかのプロセス)などにより、試
料20によって変更された放射は、収集鏡110によって集められ、回転偏光要
素112を通って、固定解析器26へリレーされる。解析器26から出る放射は
次に、広帯域放射を種々の波長成分に分離するための分光計120に供給され、
それにより種々の波長の強度が個々に検出できるようになる。そのような強度は
次に、解析のため、データ取得システム30へ供給される。
【0024】 色収差を回避するため、集束および集光鏡がレンズの代わりに用いられ、かつ
検出された広帯域放射中の種々の波長を測定用波長成分に分離するために分光計
が用いられる。放射源102はレーザの代わりの広帯域源である。図4は、分光
計20により検出された波長成分の1つにおける強度信号をプロットしたグラフ
である。位相リターダが用いられるシステムとは異なり、回転直線偏光子は、そ
の偏光軸が固定偏光子14のそれに垂直な場合には、放射を実質的に全く通さな
い。この理由により、強度は周期的に実質的に0になる。
【0025】 図5は、図3の実施態様を説明するため、入射面の相対的な方位、固定偏光子
14の軸および回転偏光要素106の軸を示す概略図である。図5は、照明ビー
ム122の方向に反対の方向(すなわち、中をのぞくように)に沿って見た図で
ある。図5に示すように、基準x軸は、試料20に向けられたビーム122およ
びその反射124の入射面に沿っている。固定偏光子14の軸は角度P1の矢印x
’に沿っており、回転偏光要素106の軸はx軸から角度P0 +P(t)の矢印
x”に沿っている。要素106が回転しているので、その軸は時間tの関数とし
て変化する。従って、P0 を時間0におけるその軸の角度とすると、時間tにお
けるその軸の角度はP0 +P(t)である。同様の量A0 +A(t)は、図3の
変更(図3のケースでは、反射)されたビーム124の方向と反対の方向に沿っ
て見たときの、入射面を基準とした回転解析器112の角度について定義できる
。従って、偏光要素106が周波数fP で回転しかつ偏光要素112が周波数f A で回転していれば、回転偏光要素106、112の軸の偏光角度は、下記の式
(1)で与えられるPR t)、AR (t)である(式中tは時間を表す)。 式中、初期角度P0 およびA0 は、tが0のときの偏光子および解析器要素10
6、112の初期角度に相当する。
【0026】 分光計120における検出器信号S(m) D は次に、これらの回転偏光要素によ
り変調され、時間tの関数として記録される。ここで、検出器信号についての式
中の「m」は、これがモデルからの理論的なものというよりも、測定された検出
器信号であることを示す。この同じ注釈は、下記で他の量についても当てはまる
【0027】 検出器信号の1つの例が図4に示してある。以下に示されるように、測定され
た検出器信号から25の高調波を導出することができ、その場合にエリプソメト
リックパラメータおよびシステムパラメータを導出するためのモデルの高調波と
この25の高調波を比較できる。ただし、そのような比較を論じる前に、以下で
説明されるようにシステムのモデルを最初に検討する必要がある。
【0028】システムモデリング 検出器信号のミュラー行列表示 解析的には、検出器信号は、 として表すことができる。 式中、 SP (P):試料に入射するビームの4×1ストークスベクトル、 Ms :試料の4×4ミュラー行列、 S’A (A):解析器中の要素を表すミュラー行列の第1行の投射。
【0029】 式2の最後の部分では、単純にするため、P(t)、およびA(t)は単にP
およびAと書かれ、これらが時間の関数であることが理解される。同じ単純化は
下記の説明でもなされる。
【0030】偏光生成側における要素のモデリング システム100の生成側は、固定偏光子14、回転偏光子106および鏡10
8を有する。生成側のすべてのシステムパラメータおよび回転角度Pは、ストー
クスベクトルSP (P)に符号化される。次に、生成側の各要素における光の挙
動、および1つの要素から次の要素への伝播を記述するためにミュラー定式化が
用いられる。光源102が完全に非偏光であると仮定すると、以下の式が得られ
る。 式中、 R:ミュラー回転行列、 MP1:固定偏光子14のミュラー行列 MP :生成側の回転偏光要素106のミュラー行列。
【0031】解析側における要素のモデリング 解析側は、鏡110、回転偏光子112、および固定偏光子26を有する。解
析側のすべてのシステムパラメータおよびx軸に関する偏光子112の回転角度
Aは、解析側要素S’A (A)を表すミュラー行列の第1行の投射において符号
化される。 同様に、 式中、 MA1:固定解析器26のミュラー行列 MA :解析側の回転偏光要素112のミュラー行列。
【0032】フーリエ解析 数学的な扱い式(3)の偏光生成側の回転角度と関連した高調波から、ストー
クスベクトルSP (P)中の各要素が5つの高調波、すなわち回転周波数fP
DC、2重、および4重の高調波から成ることが見出される。 式中、a00,a01,,,は、システム100の生成側を特徴付ける係数である。
【0033】解析側における回転角度に関する高調波 同様に、解析側ミュラー行列の第1行も5つの高調波から成っている。 式中、b00,b01,,,は、システム100の解析側を特徴付ける係数である。
【0034】検出器信号の高調波 明らかに、検出器信号は25の高調波から成る。
【0035】回帰 高調波係数Fの回帰 好ましくは、時間領域における100〜数千のデータ点が測定により得られる
。試料構造(皮膜のインデックスおよび厚さ)およびシステムパラメータ(入射
角、角度P0 、P1 、A0 、A1 、固定偏光子および解析器などの偏光解消等)
は、検出器信号データから直接的に回帰できる。しかしながら、この回帰は非線
形である。1000のデータ点の非線形回帰はあまり効率的ではない。一方、F
係数の回帰は線形であり、従って回帰効率を改善する。次式、 の最小化により、高調波係数Fc0 (m)、Fcn (m)、およびFsn (m)、n=1,2,
,,12が決定される。回帰において、ベクトルxは次式として定義される。
【0036】試料構造およびシステムパラメータの回帰 上記線形回帰において、試料構造およびシステムパラメータは使用されない。
一方、高調波係数は試料構造およびシステムパラメータと関連している。実際の
ところ、それらは試料構造およびシステムパラメータと関連した非線形関数であ
る。これらの非線形関係は、システムモデルおよび膜モデルにより得られる。
【0037】 そのようなシステムおよび膜モデルを構成するための方法は当業者には公知で
あり、ここでは詳述しない。これにより、試料構造およびシステムパラメータを
下記の式(11)に回帰することができるようになる。 式中、「m」が付された量は、上記で説明したように分光計120からの測定さ
れた検出器信号から得られ、モデルからのものではない。
【0038】 エリプソメトリックパラメータおよびシステムパラメータを導出するためのプ
ロセスを、図6を参照して説明する。最初に、上述のように生データが得られ、
これは分光計120(ブロック150)の出力において現れる。データに関して
フーリエ解析が実行され、25の測定された重調和係数が得られる(ブロック1
52、154)。膜モデルおよびシステムモデルは式10に示されるように構成
される(ブロック156)。考慮されるシステムパラメータには、上で論じたも
のの1つ、いくつかまたはすべてを含み得る(ブロック156)。上記の式11
の回帰アルゴリズムが次に、高調波係数Fについて解を出すために実行される(
ブロック158)。これらのF係数から、エリプソメトリックパラメータn、k
およびシステムパラメータを次に導出し得る(ブロック160)。分光計出力か
ら導出し得るシステムパラメータは、例えば、固定偏光子14および解析器26
の総合倍率、角度(偏光軸の方位)および円形減衰補償、ならびに偏光子106
および解析器112の角度、偏光解消、そして源102により供給される放射の
いかなる偏光も含まれる。上で説明したものと同じモデルおよびプロセスは、源
102、12が、いくつかの非偏光成分を有する放射源と交換される場合に使用
され得る。
【0039】 図3を参照すると、回転要素106、112は、偏光要素の代わりに位相リタ
ーダなどの位相変調器であり、上記の式すなわち式(1)〜(11)と実質的に
同じ式を構成することができかつ図6に関する上記説明と同様のプロセスをエリ
プソメトリックパラメータおよびシステムパラメータを導出するために実施し得
る。要素106、112が位相変調器である場合には、これらの要素の各々は速
い軸と遅い軸とを有している。これら2つの軸の1つが要素の軸として扱われ、
上記の同じ解析を、エリプソメトリックパラメータn、kおよびシステムパラメ
ータを測定しかつ導出するために適用し得る。もし要素106、112の1つ以
上が、1つ以上の位相変調器および1つ以上の偏光子を複合したものであれば、
同じことがあてはまる。
【0040】 上述の方法は図1のシステム10にも適用可能である。従って、検出器28の
出力は次に、上記で要素12、14、16、18、22、24および26につい
て上記で列挙したようなエリプソメトリックパラメータおよびシステムパラメー
タを導出するために用いられる。
【0041】 上述の解析から、25の高調波は、エリプソメトリックパラメータおよびシス
テムパラメータを解きあるいは導出するのに十分である。いくつかの用途におい
ては、そのようなパラメータを導出するのに25の高調波すべてが必要とされる
わけではない。そのような場合、図1および図3に示したものよりも単純なシス
テムを代わりに用い得る。そのような構成が図7A〜図7Hに示してある。図面
を簡略化するため、光源、検出器、データ取得および解析装置は省略されている
。図7A〜図7Bは、2つの偏光子を用いる従来のエリプソメータを例示するも
のである。図7Aでは、非偏光光が回転偏光子206を通され、試料20に供給
される。試料により反射された放射は、固定偏光子226を通され、エリプソメ
トリックパラメータを導出するために検出器へ送られる。図7Bでは、非偏光放
射が、固定直線偏光子214を通され、試料20に適用される。反射された放射
は次に、それがエリプソメトリックパラメータを導出するために検出器に適用さ
れる前に、回転偏光子212を通される。
【0042】 図7C〜図7Hに例示した構成は可能であり、本発明に従って用いるのが有利
である。従って、図7Cでは、非偏光放射が回転偏光子206を通され、試料2
0に適用され、試料により変更された放射が次に回転解析器212を通され、放
射が単波長か広帯域であるかによって、検出器28または分光計120などの検
出器に送られる。図7Dでは、非偏光放射は最初に固定偏光子214を、次に回
転偏光子206を通されて、試料20に適用される。変更された放射は、固定解
析器226へ渡され検出器へ送られる。図7Eでは、非偏光放射が、固定偏光子
214を通され、試料20によって変更され、回転解析器212および固定解析
器226を通されて検出器に適用される。図7Fでは、非偏光放射が、固定偏光
子214、回転偏光子206を通して試料20に適用され、試料によって変更さ
れた放射は、回転解析器212を通して検出器へ渡される。図7Gでは、非偏光
放射は回転偏光子206を通して試料20に適用され、試料により変更された放
射は、回転解析器212および固定解析器226を通して検出器へ送られる。集
束鏡が全く用いられないこと以外は、図7Hの構成は図3の構成と同様である。
【0043】 従って、図7C、図7F、図7Gおよび図7Hの構成において、試料による変
更の前後に、回転偏光子または解析器により変えられ、その場合、放射は1つ以
上の固定偏光要素を通すことも通さないこともできる。図7D、図7Eの構成に
おいては、試料による変更の前後に、放射は固定偏光要素を通されるが、試料に
よる変更の前あるいは後の一方において1つの回転偏光子または解析器のみが使
用され、変化の前後双方においてではない。
【0044】 図7C〜図7Eの器具または構成が用いられる場合、検出された信号から5つ
の高調波が生成し得る。5つの高調波は、いくつかの用途についてエリプソメト
リックパラメータおよびシステムパラメータを導出するのに十分であり得る。特
定の用途においては、より多くの高調波が必要または望ましいことがあり、これ
らの用途については、図7F、図7G、図7Hおよび3が望ましいであろう。
【0045】 上述の解析は、上述の図7C〜図7Hの構成のいずれか1つについて若干修正
し得る。明らかに、図3におけるように鏡が全く用いられない場合、これらの鏡
を必要とするシステムパラメータは解析において省略し得る。放射が試料に適用
される前に放射を変更するために回転偏光子が全く用いられない場合には、回転
偏光子の回転軸角度を表す変数Pは定数または0に設定できる。放射が試料によ
り反射または他の方法で変更された後に、その放射を修正するために回転解析器
が全く用いられない場合には、回転解析器の角度を表す量Aも定数または0に設
定できる。そのような違いは別として、上述の解析を、図7C〜図7Hの構成に
おいてエリプソメトリックパラメータを導出するために適用し得る。
【0046】 上で論じた理由から、いくつかの用途については、エリプソメトリックパラメ
ータと共にシステムパラメータを導出することが有利であるが、図3、図7C〜
図7Hの構成におけるように、システムパラメータも導出せずにエリプソメトリ
ックパラメータを単に導出すれば充分なこともある。そのようなまた他の変更形
態は本発明の範囲内にある。
【0047】 25の高調波を生成するためには、2つの偏光子、変調器(18、22および
106、112)を異なる速度で回転させるべきである。一方の偏光子または変
調器の回転速度が、対になる他方の回転速度の整数倍である場合には、25の高
調波が検出器信号から導出されるのに十分な情報がないことがある。従って、2
5の高調波を導出するため、2つの偏光子または変調器各々の回転速度が他方の
偏光子または変調器の回転速度で割り切れない整数であることが望ましい。言い
換えると、2つの整数速度の最大最小公分母が1であることが望ましい。さらに
、十分な検出器情報を得るため、試料によりそして変調器または偏光子により変
調された放射を検出器信号が検出している間、2つの変調器または偏光子の少な
くとも1つが13回以上の完全な回転により回転されることが望ましい。
【0048】 これら2つの偏光子または位相変調器は、連続的または断続的に回転させられ
得る。回転が断続的である場合、検出器は、位相変調器または偏光子が静止して
いる間に検出するために使用できる。回転偏光子または回転リターダを用いる代
わりに、光弾性変調器またはポッケルスセルを代わりに用い得る。回転リターダ
はフレネルロムとし得る。図7A〜図7Gの構成は、1つ以上の要素14、10
6、112、26を図3のシステム100から取り去ることによって達成でき、
これは図3のモータ250によって遂行できる。図6および式に関して上で説明
したアルゴリズムは、データ取得30により実行でき、これは単にコンピュータ
とし得る。
【0049】 図8Aは、図1のシステムの一部および試料の傾きまたは試料の高さを感知す
るための装置の概略図である。上で言及したように、従来の測定システムにおい
ては、試料の傾きまたは高さは、測定パスとは異なりかつ別個の光学パスを介し
て測定される。これによりシステムは扱いにくくなり、かつ不正確になることが
ある。適切に較正したシステムにもかかわらず、そのような不正確さが測定エラ
ーにつながり得るので、試料の傾きと高さの測定は重要である。従って、図8A
に示すように、試料により変更された後、放射は位相変調器22または回転偏光
子112などの変調器を通って、レンズ24により固定解析器26を通され、格
子302に伝えられる。ビームのエネルギーのほとんどは、アパーチャ304を
通過して検出器28に至るゼロ次光線として現われる。ビーム13中の放射は実
質的に単色であり、そのため回折格子302は、回折された+1次のビームを検
出器306へ向けて回折する。検出器306は、レンズ24から格子302まで
および格子302から検出器306までの総光学パスがレンズ24の焦点距離と
実質的に等しくなるように置かれる。従って、たとえ代わりに、試料20の表面
20aがより低いレベル20a’にあったとしても、表面20a’および格子3
02からの+1次光線は、依然として同じ方向で検出器306へ向けられ、それ
により検出器306の検出は試料の高さの影響を受けない。しかしながら、検出
器306は、位置20aから位置20a”への試料の傾きを検出し、このことは
、格子320からの+1次光線の方向に変化を起こさせ得る。従って、表面20
aが適切な傾きにある場合に検出器306が較正されていたのであれば、検出器
306を試料の傾きの検出に用いることができ、その場合には、そのような検出
は試料の高さの変化に影響されない。
【0050】 検出器308は、格子302からの−1次回折を検出するために設置されてい
る。検出器308は、適切な高さで試料表面20aを検出するために較正される
。従って、もし試料の表面20aが、図8Aにおいて点線で示した位置20a'
に下降(または上昇)されていれば、このことは、−1回折の方向の変化を引き
起こしかつ検出器308により感知されるであろう。
【0051】 図8Bは、図3のシステム100の一部ならびに試料の傾きと試料の高さの変
化を感知するための装置の概略図である。波長依存性である格子を用いる代わり
に、図8Bに示す2つのペリクルのような、本質的には透過性であるが若干反射
性の2つの要素を用い得る。従って、ペリクル312、314は、固定解析器2
6と分光計120との間の光学パスに置き得る。両方のペリクルは、光学パスに
対してほとんど直角な位置に置かれ、放射の大半は2つのペリクルを通るが、少
量の放射はペリクルによって光学パスから若干それた方向に反射されて検出器3
16、318へそれぞれ向けられる。鏡110とペリクル312との間およびペ
リクル312と検出器316との間の総光学パス長が鏡110の焦点距離と実質
的に等しくなるように検出器316が置かれる。図8Aの検出器306について
述べたものと同様な理由のため、試料高さの変化により影響されずに試料の傾き
を検出するために検出器316を使用することが可能である。また、図8Aの検
出器308と同様に、検出器318は、試料高さの変化が検出器318により検
出されるように、適切な高さで試料表面20aを検出するために較正されている
【0052】 半導体製造では、偏光解析測定用に用い得る小さい電気接触パッド領域をウェ
ハ上に確保することがしばしば行なわれ、その場合にその領域はしばしば正方形
である。偏光解析における照明ビームは、典型的には斜の角度で試料に対して向
けられる。従って、もし照明ビームが円形断面を有していれば、その結果として
試料上の照明スポットは楕円形になるであろう。偏光解析用に半導体上に確保さ
れた正方形のパッドはサイズが小さいことがあるので、そのようなパッド内に楕
円形のスポットを納めるのは困難なことがある。
【0053】 試料上に照明ビームを集束するために円柱対物レンズを使用または付加すると
、これには楕円形スポットを平坦にしてパッドの限界内にうまく納めるようにで
きるという効果がある。好ましくは、円柱対物レンズは、形が実質的に円形のス
ポットに照明ビームを集束する。従って、試料20上の照明スポットを平坦にす
るため、図1のレンズ16を円柱レンズにするか、あるいは円柱レンズを図1に
付加してビーム11を集束することができる。同様に、試料20上の照明スポッ
トを平坦にするため、図3の鏡108も円柱鏡とするか、あるいは円柱鏡を付加
することができる。好ましくは、レンズ16または鏡108あるいはレンズと鏡
の組合せの入射面における集束力は、照明スポットが円形になるようなものであ
る。
【0054】 図9〜図13Bに関する以下の説明は、本質的に1999年2月9日出願の特
許願第09/246,922号から取ったものである。
【0055】 図9は、親出願の発明の好ましい実施態様を説明するための、分光エリプソメ
ータと偏光解析システムを含む組合せ計器の概略図である。組合せ計測器の分光
エリプソメータを論じる前に、最初に偏光解析システム1008を、図9および
図10を参照してある程度詳細に説明する。以下に示されるように、好ましくは
、図9の組合せ計測器におけるようにシステム1008を分光(または単波長)
エリプソメータと共に用いるのが有利である一方、このシステムは、それ自体で
試料測定に用いても有利である。
【0056】 偏光解析システム1008の全体的な光学的配置は、米国特許第5,747,
813号に記載の分光反射率計と似ており、その単純さを保持している。しかし
ながら、そのような分光反射率計とは異なり、親出願の発明のシステム1008
は、米国特許第5,747,813号のシステムにおけるような偏光非感受性反
射率スペクトルというよりは偏光解析反射率スペクトルを測定するものである。
従ってシステム1008は、米国特許第5,747,813号のシステムよりも
表面特性に敏感である。好ましい実施態様において、親出願の発明は試料により
反射された放射の検出として例示されているのに対し、親出願の発明は本質的に
、本出願で説明されるように、試料により伝えられた放射が代わりに検出される
場合に作動することが理解されるであろうし、そのようなおよび他の変更形態は
親出願および本出願の発明の範囲内にある。単純にするため、好ましい実施態様
は、放射された放射の測定として以下で説明するが、そのような説明は伝達され
た放射の測定に容易に拡張できることは了解の上である。
【0057】 試料パス、基準パス、フィールド照明パス、測定照明パスおよびエリプソメー
タパスを示す取り決めは、図9の右上隅に示してある。上で言及したように、偏
光解析パラメータを測定するためのシステムにおける全体的な光学的配置は、以
下で図9および図10を参照して説明する。
【0058】 図9および図10はそれぞれ、偏光解析パラメータを測定するための親出願の
発明による、光学システムの同じ実施態様を示す。図9のシステム1008の集
束部分および他の光学要素ならびに分光エリプソメータは、図を簡素化するため
、図10においては省略してある。これらの要素は、他の要素に関してのそれら
の配置を最も明確に示す図と共に以下で説明してある。図9を参照すると、ウェ
ハ1003の相対反射率スペクトル測定用の光学システム1008は、照明サブ
システム、反射率計サブシステム、観察サブシステム、および自動焦点サブシス
テムを含んでおり、どのような特定の光学要素でも1つ以上のサブシステムの一
部となり得る。照明サブシステムは、可視および/または紫外(UV)光の光ビ
ーム1012を発するキセノンアークランプなどのランプ1010、ランプハウ
ジングウインドウ1014、軸外し放物面鏡1016、フリップインUVカット
オフフィルタ1018、カラーフィルタホイール1020、平面鏡1022、凹
面鏡1024、フリップイン40μmファインフォーカスアパーチャ1030を
備えたアパーチャ鏡1028、大型色消しレンズ1032、フィールド照明シャ
ッター1031、折り曲げ鏡1036、および小型色消しレンズ1038を含ん
でいる。図10では、対物レンズ1040は、鏡1040a、1040bおよび
これを収納するハウジング1040’を含んでいるが、ハウジングとウェハとの
間に、分光エリプソメータ(図10では図示せず)からの斜めの照明ビームのた
めの十分な間隔を残してある。
【0059】 照明システムは、測定ビーム25とフィールド照明ビーム1034から成る組
合せビーム1042を提供する。ランプ1010は、ランプハウジングウインド
ウ1014を通して光ビーム1012を放つ。ランプハウジングウインドウは光
学的な理由から必要ではないが、ランプ1010が万一割れたり破裂したときの
ために備えてある。タングステンまたは重水素ランプなどの他のランプよりもキ
セノンランプが好まれる。なぜならば、キセノンランプは、UVから近赤外まで
のスペクトルをカバーするよりフラットな出力を与えるからである。190〜2
20nmの範囲の波長成分を有する試料ビームを提供するため、深UVを含むよ
り広いスペクトルをカバーすべく付加的な重水素ランプ1088がキセノンラン
プ1010と共に用いられる。2つのランプを一緒に用いることにより、その結
果として試料検出用に供給される放射の組合せスペクトルは、約190〜800
ないし830nmの範囲にまで拡張できる。スペクトルを深UV範囲にまで拡張
することは、フォトリソグラフィに有用である。ランプ1088からの放射は、
レンズ1093により集束され、鏡1095によりフィルタ1018へ反射され
、ランプ1010からの放射と組合されて組合せビーム1012’を形成する。
鏡1095を矢印1099に沿ってビーム1012のパス中へまたはパスから動
かすことにより、重水素ランプ1088からの放射を、測定ビーム1025に含
めあるいはこれから除外することが可能である。
【0060】 軸外し放物面鏡1016は光ビーム1012を平行にし、このビームは、ラン
プ1088からの放射と組合わせてをビーム1012’を形成後、フリップイン
UVカットオフフィルタ1018およびカラーフィルタホイール1020で任意
に濾光できる。フリップインUVカットオフフィルタ1018は、光ビーム10
12’が回折格子により拡散される際に1次および2次回折ビームが重ならない
ようにするため、光ビーム1012’のスペクトルを部分的に制限するために用
いられる。光ビーム1012’の一部は、平面鏡1022により凹面鏡1024
へ反射され、測定ビーム1025を形成する。凹面鏡1024は、測定ビーム1
025をアパーチャ鏡1028上へ集束する。
【0061】 光ビーム1012の別の部分、すなわちフィールド照明ビーム1034、は大
型色消しレンズ1032によって折り曲げ鏡1036近くに集束され、折り曲げ
鏡1036はランプ1010、1088の像を小型色消しレンズ1038に向け
て反射する。光がアパーチャ鏡1028から反射する前に、小型色消しレンズ1
038はフィールド照明ビーム1034中の光を集める。アパーチャ鏡1028
は、溶融シリカプレートであって、片面に反射性コーティングを備え、該反射コ
ーティングに150μm四方のエッチングで測定ビーム1025用アパーチャを
設けてある。アパーチャは、対物レンズ1040の共役直径の一方に置かれる。
フィールド照明は、フィールド照明ビーム1034の光学パス中にフィールド照
明シャッター1031を置くことにより遮断できる。
【0062】 狭い測定ビーム1025と広いフィールド照明ビーム1034とがアパーチャ
鏡1028において再結合され、フィールド照明ビーム1034はアパーチャ鏡
1028の前面で反射し、測定ビーム1025はアパーチャと偏光子1102を
通過し、前記偏光子はモータ1101によりビーム1025のパス中へまたはパ
スから外へ移動され得る。
【0063】 図9は、光学システム1008の反射率計、観察およびオートフォーカスサブ
システムを示すもので、対物レンズ1040、ビーム分割鏡1045、試料ビー
ム1046、任意の基準ビーム1048、凹面鏡1050、平面鏡1043、基
準分光計ピンホール1056を備えた基準プレート1052、試料分光計ピンホ
ール1058を備えた試料プレート1054、第2の折り曲げ鏡1068、回折
格子1070、試料直線フォトダイオードアレイ1072、基準直線フォトダイ
オードアレイ1074、短焦点距離色消しレンズ1080、鏡1082、ビーム
スプリッタキューブ1084、ペンタプリズム1086、長焦点距離色消しレン
ズ1090、中性密度フィルタホイール1097、第3の折り曲げ鏡1091、
およびビデオカメラ1096を含む。これらの構成要素のいくつかは簡明にする
ため図10では示してない。
【0064】 対物レンズ1040についてはいくつかの倍率が可能である。1つの実施態様
においては、シュワルツシルド型の全反射性対物レンズを回転可能なタレットに
取り付けることができ、このタレットにより、試料ビーム1046の光学パス中
にいくつかの異なる対物レンズ(図示せず)の1つを置くことができる。親出願
の発明における測定に大きな影響を与えることなく、低パワーの屈折性要素を試
料ビーム1046の光学パスに含めることが可能である。
【0065】 ウェハ1003の相対反射率スペクトルの測定を次に説明する。フィールド照
明シャッター1031がフィールド照明ビーム1034のパス中に置かれた場合
、組合せビーム1042は測定ビーム1025のみから成る。組合せビーム10
42はビーム分割鏡1045により分割され、これは組合せビーム1042の半
分を対物レンズ1040に向けて偏向させるために置かれた完全反射鏡であって
、従って試料ビーム1046を形成し、組合せビーム1042の偏向されなかっ
た残り半分は基準ビーム1048を形成する。試料ビーム1046および任意の
基準ビーム1048が同じ源、ランプ1010、1088から導出され、また組
合せビーム1042が放射状に均一なので、基準ビーム1048および試料ビー
ム1046は、比例的に依存するスペクトル強度を有する。さらに、ビーム分割
鏡1045は、全光学パス中の部分反射鏡というよりも光学パスの半分における
完全反射鏡なので、連続的な広帯域スペクトルは良好な輝度で反射される。
【0066】 基準ビーム1048は当初、ビーム分割鏡1045と相互作用しないが、代わ
りに凹面鏡1050を照明する。凹面鏡1050は軸をわずかに外してあり、そ
れによって基準ビーム1048はビーム分割鏡1045の裏面上に反射され、そ
の場合、平面鏡1043が基準ビーム1048を基準分光計ピンホール1056
と一直線状に再反射する。平面鏡1043は、基準ビーム1048を試料ビーム
1046と再整列するために設けてあり、それにより双方のビームが、実質的に
平行なそれぞれの分光計ピンホールを通過する。これにより双方のチャネルにつ
いての分光計要素の整列がより簡単になる。なぜならば基準ビームが試料ビーム
に平行な分光計に入るからである。
【0067】 基準ビーム1048は、ビーム1046を反射するビーム分割鏡1045の表
面と相互作用しないので、基準ビーム1048がビーム分割鏡1045を通過す
る際に基準強度の損失が全くない。基準ビーム1048がビーム分割鏡1045
の裏面で鏡1043と相互作用する一方、光がビーム分割鏡1045を全く通過
しなかったので、これらの2つの鏡は独立である。実際、ビーム分割鏡1045
の2つの反射面を1つの光学要素上に一緒に設置するのが容易でない別の実施態
様においては、反射面は別個の鏡要素上に存在する。
【0068】 凹面鏡1050の焦点距離は、基準ビーム1048が基準分光計ピンホール1
056に集束するようなものである。基準分光計ピンホール1056を通り折り
曲げ鏡1068で反射する光は、回折格子1070により拡散される。結果とし
て生じる1次回折ビームは基準直線フォトダイオードアレイ1074によって集
められ、それにより相対基準スペクトルを測定する。
【0069】 偏光された試料ビーム1046は、ビーム分割鏡1045から対物レンズ10
40へ向けて反射され、その場合試料ビーム1046はウェハ1003上に集束
され、反射された試料ビーム1046’は対物レンズ1040によって試料分光
計ピンホール1058上に集束される。反射された試料ビーム1046'は反射
されたパス上でビーム分割鏡1045と相互作用しない。なぜならば、反射され
た試料ビーム1046’はビーム分割鏡1045の後ろのスペースを通され、こ
こを基準ビーム1048も通過するからである。試料1003からの反射された
試料ビーム1046’からの放射は、それがピンホール1058に達する前に解
析器1104を通る。試料分光計ピンホール1058を通り折り曲げ鏡1068
で反射する光は、光の波長に従って回折格子1070により拡散される。基準ビ
ームと同様、結果として生じる試料ビームの1次回折ビームが試料直線フォトダ
イオードアレイ1072によって集められ、それによって、試料偏光解析スペク
トルを測定する。2つのビームが回折格子1070で交差するので、図10にお
いて試料ビーム1046と外見上整列されているフォトダイオードアレイは実際
には基準ビーム1048用のフォトダイオードアレイであり、逆もまた同様であ
る。偏光子1102および解析器1104は回転せず、好ましくは静止している
。従って、解析器1104は、試料により変更され、固定偏光面に従って対物レ
ンズ1040によって集められた放射を解析する。
【0070】 相対反射率スペクトルは次に、各波長における試料光強度を、各波長における
相対基準強度で単に割ることで得られる。典型的には、これには512回の除算
計算を必要とし、その場合試料および基準スペクトルの記録に、512ダイオー
ド直線フォトダイオードアレイを用い得る。好ましい実施態様においては、スペ
クトルは約190nm〜800ないし830nmに及ぶ。
【0071】 親出願の本発明の1実施態様においては、回折格子1070は、凹面ホログラ
フィック格子であり、分光計ピンホールは15mm離れている。15mmの間隔
ではどちらのビームも格子上で中心に置けないので、回折格子はホログラフィー
的に補正されて複数のスペクトルを結像する。そのような格子の1つは、Ins
truments S.A.製のマルチプルスペクトルイメージング格子である
。また、検出器の角度により、検出器からの反射が格子から離れて落ちるように
、格子は設計される。
【0072】 フィールド照明を含み得る組合せビーム1042は、ビーム分割鏡1045か
らウェハ1003へ向けて反射される。反射率スペクトル測定およびオートフォ
ーカスが実行されている時には、散乱光を最小限にするためにフィールド照明は
オフである。
【0073】 図9および図10における偏光解析システム1008は、試料ビーム1046
が本出願のシステムにおいては偏光される点が米国特許第5,747,813号
に記載のものと異なる。従って、試料ビーム1046が対物レンズ1040によ
って試料1003へ向けて反射される時、ウェハ上に集束されるビームは多重す
なわち複数の異なる偏光状態を有している。これは図11A、図11Bを参照し
て、より明確に説明される。試料ビーム1046は、鏡1040aによって鏡1
040bに向けて集束され、次に、図11Aに示すように、これが試料1003
に向けてビームを集束する。図11Bは、ウェハ1003上に集束される時の、
試料ビーム1046の照明アパーチャの概略図である。図11A、図11Bにお
ける種々の量は、円柱座標ρ、φおよびθを参照することにより定義され、ここ
でρは座標系中の点の半径(原点への距離)であり、φは前記点を含む試料面に
垂直な面から試料表面に垂直な基準面への角度であり、θは法線から前記点と原
点とを結ぶ線の試料表面への角度(法線への入射角)である。
【0074】 図11Aに関しては、偏光子1102が、φP の平面により定義される偏光平
面を有し、それによって偏光子から出てビーム分割1045により反射された試
料ビーム1046もこの偏光を有すると仮定している。ビーム1046が最初に
鏡1040aにより、次に試料1003の上にビームを集束する鏡1040bに
より反射される場合、試料1003上に集束されたビームは、図11A、図11
bに示されるように、種々の入射面に到着する。図11Bでは、ビーム1046
の偏光面φP は1103で示される。
【0075】 上記の説明から、ビーム分割鏡1045は、偏光されたビームの約半分を屈曲
して試料ビーム1046とし、ビームの残り半分を基準ビーム1048として通
す。この理由のため、図11Bの照明アパーチャ(斜線領域1106)は、ほぼ
半円形となって現れる。従って、対物レンズ1040によって試料1003上に
集束された放射は、半円形領域に広がる入射面で試料上に入射する。前記領域に
おける角度φの1つの値で1つの入射面でウェハ上に入射する放射は、その領域
における別の角度φを有する入射面の放射とは異なるs−およびp−偏光を有す
る。種々の入射面の放射のs−およびp−偏光は、定義により、種々の方位を有
し、それにより1つの入射面における入射放射の偏光状態は、別の入射面におけ
る放射のそれとは異なる。従って、試料1003に入射する放射は、φの関数と
して多数すなわち複数の偏光状態を有する。
【0076】 試料1003上に集束されるビームは、以下で説明されるように、試料ビーム
1046と比べ、対物レンズ1040a、1040bの組合せ反射係数に応じて
強度が減少する。試料ビーム1046から出て、対物レンズ1040によって試
料上に集束される放射は試料により反射され、それにより再度強度が減少し、試
料の反射係数の関数として各偏光成分の位相が変わる。そのような放射は、対物
レンズ1040により反射され、ビーム分割1045および解析器1104を通
り分光器へ送られる。好ましい実施態様においては、放射を試料上に集束するた
めに用いられる同じ対物レンズを、解析器および分光器へ向けて反射された放射
を集めるためにも用いることができる一方で、これは必要とされず、かつ別の集
光対物レンズを集束対物レンズに加えて用いることができ、そのようなおよび他
の変更形態は親出願の発明および本出願の範囲に入ることが理解できるであろう
【0077】 図11Bの座標(ρ,φ)を有する点1105から半円形照明アパーチャへ、
試料表面上の原点に向かって方向φP に沿って偏光して入射する放射を考える。
この点における電場は、次のように、図11A、図11Bに示されるs−および
p−偏光に分解できる。 式中、Einは偏光子1102による偏光後のビーム1046中の放射の電場、E 0 はその振幅、Es in、Ep inはs−およびp−偏光に沿った放射の成分である
。放射が対物レンズを出た後は、以下のようになる。 式中、Eout は試料1003による反射後のビーム1046中の放射の電場、E s out 、Ep out s−およびp−偏光に沿った成分、さらにrs s (ro s )およ
びrs p (ro p )は試料(対物レンズ)についてのs−およびp−偏光について
の反射係数である。対物レンズについての反射係数は、図11Aに示されるよう
な2つの鏡の反射係数の積、すなわちro s=ro1 so2 sおよびro p=ro1 po2 p である。φa の偏光面を有する解析器通過後、分光計における電界は、pa
沿って以下のように得られるであろう。 検出器電流は以下のように表現できる。 もし偏光子1102が省略されれば、半円形アパーチャについての検出器電流は
以下のようになる。 式(16)において、Ro s、Rs s、Ro p、Rs p はそれぞれ|ro s2、|rs s
2、|ro p2、|rs p2 として定義される。ro s、rs s 、ro p および
s p が入射角の関数、すなわちρの関数であることは銘記しておかなければな
らない。図9〜図11Bに示されるように偏光子1102が所定位置にある場合
には、分光器における強度が試料および対物レンズのs−およびp−反射率の関
数ならびにΔo、Δs の関数である場合に一般式を導くことができ、Δo、Δs
式、 (式中、rs p 、rs s はp−およびs−偏光における放射の試料表面の複合反射
係数であり、ro p 、ro s はp−およびs−偏光における放射の対物レンズの複
合反射係数である)で定義され、式中、Ψo、Ψs、ΔoおよびΔsもエリプソメト
リックパラメータである。従って、システム1008は偏光感受性である。
【0078】 A.φ0 =π 以下にはいくつかの特殊なケースが示してある。 システムがΔにおける変化に対し感受性を有するには、2(φp −φa )=mπ
である。もしφp =φa'であれば下記のようになる。 B.φ0=π/2 もしφp =φa =π/2であれば下記のようになる。
【0079】 上記の解析から、式(18)および(20)の第3項の余弦係数cos(Δo
+Δs )は、偏光子および解析器角度が同じである場合に、すなわち偏光子11
02および解析器1104が実質的に同じ偏光面を有するときに最大になる。換
言すれば、図12に示すように、偏光子および解析器の双方として作動するよう
に、単独の偏光子を使用できる。図12に示すように、偏光子1116を用いて
、偏光子1102および解析器1104に代えることができる。フォトダイオー
ドアレイの試料チャネルは式(19)に比例する。この構成において、偏光子は
1つだけ必要で、偏光子および解析器は自己整列される。さらに別の選択肢とし
て、もし分割器1045が偏光ビームスプリッタであれば、偏光子1102およ
び解析器1104はすべて省き得る。膜厚検出感度を高めるため、点線で示した
波長板または他のリターダ要素1190を、図9のビーム分割器1045と解析
器1104との間に挿入して、式(18)、(20)の第3項の余弦係数cos
(Δo +Δs )の独立変数に位相のずれを導入することができる。好ましくは、
解析および拡散に先がけて要素190により引き起こされる集められた放射中の
位相のずれは、約π/4である。鏡1040a、1040bの鏡面コーティング
厚さも、薄膜厚さ検出における感度を向上させるために選択することができ、そ
れにより鏡1040a、1040bによって集束かつ集められた放射における位
相中の総変化は約π/2である。これにより、次に式(18)、(20)の第3
項中の余弦係数cos(Δo +Δs )の独立変数中でΔo がπ/2になり、それ
によってこれらの式中の余弦項が正弦項に変換する。
【0080】 アレイ1072における検出器電流について測定された偏光解析スペクトルは
、試料1003についての有用な情報を導出するために用い得る。例えば、試料
1003上の多くの異なる層の材料タイプが既知で、それによりそれらの屈折率
が推定できるのであれば、そのような検出器電流は、層の厚さおよび正確な屈折
率を導出するのに十分なものであり得る。そのような導出のための方法は当業者
には公知であり、ここで詳細に論じる必要はない。代わりに、検出器信号は、膜
厚および屈折率を導出するために偏光解析測定と組み合わせることができる。偏
光解析システムにおいて検出用に広帯域放射を使うことは有利である。なぜなら
ば、多くの異なる波長でデータ点を得ることができるからである。データ点がそ
のように豊富にあることは、試料上の複数層の厚さと屈折率を求めるのに非常に
有用であり、より正確な曲線当てはめアルゴリズムの適用または測定精度を照合
することが可能になり得る。
【0081】 システム1008は、試料表面の他のパラメータの検出にも用い得る。図、特
に図11A、図11Bに関連する上記式および説明から、フォトダイオードアレ
イ1072の分光計により検出された反射スペクトルはΔに関する情報を用いて
おり、これは、偏光解析パラメータで、偏光解析において一般的に使用され、試
料表面における膜厚および屈折率と関連している。従って、試料表面の一定の側
面が既知であれば、そのような既知の側面を、システム1008により測定した
偏光解析パラメータ関連情報と組合せて、膜厚や屈折率などの試料についての有
用な情報を導出し得る。
【0082】 好ましい実施態様においては、フォトダイオードアレイ1072から得られた
スペクトルは、偏光解析パラメータを導出するために、フォトダイオードアレイ
1074からの基準スペクトルと比較され、それにより、信号対雑音比が改善さ
れる。しかしながら、いくつかの用途については、そのような偏光解析パラメー
タは、基準スペクトルを使用することなく、反射スペクトルだけから導出し得る
。そのような用途については、基準ビーム1048は必要とされず、ビーム10
48の発生に伴うすべての成分および基準スペクトルを図9および図10におい
て省略し得る。そのようなおよび他の変化は、親出願および本出願の発明の範囲
内にある。
【0083】 図9の組合せ計測器の分光エリプソメータ1300を説明する。図9に示すよ
うに、キセノンアークランプ1010から出て、フォーカス1018、1020
を通った放射の一部が、ビームスプリッタ1302によって光ファイバケーブル
1304へ方向転換され、このファイバが放射をコリメータ1306へ供給する
。平行にされた後、ビームは偏光子1310により偏光され、集束鏡1312に
よりウェハ1003に集束される。そのようなビームの反射は収集鏡1314に
より集められ、折り曲げ鏡1316によって反射され、検出のために分光計13
22および検出器1324に供給される前に解析器1320を通される。偏光子
1310および解析器1320は、ウェハ1003での反射によって引き起こさ
れたビーム1308の偏光状態における変化の振幅および位相が測定できるよう
に、相互に回転される。分光エリプソメータ1300の操作のより詳細な説明に
ついては、米国特許第5,608,526号を参照されたい。
【0084】 薄膜層を有する試料を測定するには、図9に示すように、偏光解析パラメータ
測定用システム1008および分光エリプソメータ1300を含む組合せ計測器
を用いることが望ましいことがある。システム1008および分光エリプソメー
タ1300は、試料ビーム1046および試料ビーム1308がウェハ1003
上の実質的に同じスポットに集束されるように配置される。システム1008に
より測定された偏光解析パラメータは次に、膜厚や膜屈折率などの有用な情報を
導出するために、システム1300により測定されたエリプソメトリックパラメ
ータと組み合わせることができる。システム1008により得られた偏光解析パ
ラメータおよびシステム1300を用いて得られたエリプソメトリックパラメー
タは、「"ANALYSIS OF SEMICONDUCTOR SURFACES WITH VERY THIN NATIVE OXIDE
LAYERS BY COMBINED IMMERSION AND MULTIPLE ANGLE OF INCIDENCE ELLIPSOMETR
Y", Ivan OHLIDAL and Frantisek LUKES," Applied Surface Science 35 (1988-
89) 259-273, North Holland, Amsterdam」に記載されるような技術と組み合わ
せることができる。
【0085】 いくつかの分光エリプソメータのスペクトル範囲がたとえ、約157nmのよ
うな深UVにまで拡がっていなくても、組合せ計測器を用いることにより、その
ような波長における屈折率を正確に測定することが可能である。従って、組合せ
計測器は、分光エリプソメータと偏光計システム1008の組合せスペクトルに
わたり屈折率を測定するために用い得る。組合せ計測器、ならびにシステム10
08および分光エリプソメータ双方からのデータを使うことにより、分光エリプ
ソメータのスペクトル中の波長において試料の種々の膜の厚さおよび屈折率を見
出し得る。この厚さ情報は、組合せ計測器からのデータと共に用いて、深紫外部
領域における膜の屈折率を見出し得る。アレイ1072、1074中の検出器の
数および分光計1322中の検出器1324は、所望の波長で最適な結果でデー
タを得るために選択し得る。
【0086】 代わりの実施態様においては、試料ビーム1046、1308は、ウェハ10
03上の同じスポットに集束する必要がない。ウェハ1003は回転または直線
的平行移動、あるいはこの2つの運動の組合せにより、従来のやり方で移動する
ことができ、それにより、システム1008により測定されたスポットは続いて
システム1300により測定され、その逆もまた同様であり、さらに同じスポッ
トを測定するこれら2つのシステムにより得られたデータは上記と同じやり方で
組み合わせることができる。回転および平行移動の運動は制御されるので、2つ
のシステム1008、1300により測定されているスポットの相対的な位置は
相関させ得る。
【0087】 好ましくは、説明したように分光エリプソメータは偏光解析システム1008
と組み合わされる一方、システム1008を単一波長エリプソメータと組み合わ
せることも可能である。この目的のためには、図9の配置は、鏡1321と検出
器1324との間の、分光計1322の光学パス中の回折格子を取り去ることに
よって若干修正する必要がある。偏光解析スペクトル中の波長を有するレーザが
、単一波長エリプソメータ用放射源として用い得る。単一波長エリプソメータお
よびシステム1008によって測定を行なうことにより、偏光解析スペクトルに
わたる波長での膜厚および屈折率を導出することがそれでも可能である。
【0088】 図9〜13Bを参照しての上記説明は、本質的に親出願から取られたものであ
る。
【0089】 図9のエリプソメータ1300が自己較正するためには、このエリプソメータ
を図1、図3、および図7C〜図7Hのスキーマのいずれか1つに従って修正し
、エリプソメータのパラメータならびに試料特性を決定するのに十分な情報を提
供するために5以上の高調波を提供するようにする必要がある。言い換えると、
偏光子1310は、回転偏光子206および固定偏光子214の一方または双方
を含む組合せのいずれか1つで置き換えることができ、さらに解析器1320は
、図7C〜図7Hに示される固定解析器226および回転解析器212の一方ま
たは双方の組合せで置き換えることができる。代わりに、エリプソメータ130
0は、偏光子1310と試料との間の放射のパスおよび/または試料と解析器1
320との間のパスに位相変調器(位相リターダなど)を挿入することによって
変更できる。
【0090】 エリプソメータ1300の様々なシステムパラメータならびに試料1003の
エリプソメトリックパラメータを導出するために上で説明したやり方と同じやり
方で、分光計1322の出力はプロセッサ(図示しないが、機能においてはプロ
セッサ30と同様である)により処理され、それによりエリプソメータ1300
は上述したすべての付随する利点を備える自己較正機能を有するようになる。エ
リプソメータ1300の自己較正機能の特徴は、図9の偏光計1008などの、
これと共に用いられる他のいずれか光学計測器に有利に適用できる。1つの実施
態様において、計測器1008、1300の双方は同じ試料1003の測定に使
用でき、双方の計測器の出力は、試料特性ならびに試料1003の測定をより正
確なものにするためのエリプソメータ1300のパラメータを導出するために用
い得る。別の実施態様においては、自己較正型エリプソメータ1300は、以下
で説明するように、偏光計1008の較正に用い得る。
【0091】 エリプソメータは、エリプソメータのハウジング内に比較的安定した環境中に
保持された内部標準試料を一般的に備えている。別の実施態様においては、エリ
プソメータ1300のようなエリプソメータのそのような内部標準試料は、他の
光学計測器の較正用の標準を提供するために使用できる。従って、もし試料10
03がエリプソメータ1300の内部標準試料であれば、膜厚や屈折率などの試
料特性は、上述のような自己較正エリプソメータ1300によって正確に測定で
き、さらにそのような標準試料は較正基準を、偏光計1008などの他の光学計
測器に提供できる。エリプソメータ1300が自己較正式なので、その較正には
どのような外部較正基準も必要とされず、それによりユーザは、他の光学計測器
用の較正基準を提供するために内部標準試料1003の特性が正確に測定された
と確信し得る。
【0092】 自己較正エリプソメータ1300を偏光計1008と組み合わせる代わりに、
エリプソメータを、偏光子1002と解析器1004を偏光計1008から単に
取り去ることによって分光反射率計と組合せ得る。明らかに、広帯域源の代わり
に狭帯域放射源が用いられる場合、狭帯域反射率計をエリプソメータ1300と
組合せ得る。代わりに、自己較正エリプソメータ1300を、別のエリプソメー
タ(単一波長または広帯域)またはどのような他のタイプの光学式試料計測器と
組み合わせて使用できる。双方の計測器の出力は、試料特性ならびにエリプソメ
ータ1300の特性、またはエリプソメータ1300と組み合わせた他の計測器
の特性を導出するために、上記と本質的に同じやり方で用い得る。すべてのその
ような組合せは本発明の範囲内にある。
【0093】 国際出願第PCT/US98/11562号では、安定波長較正エリプソメー
タが、標準試料上の膜厚を正確に決定するために用いられる。この較正エリプソ
メータからの測定結果は、他の光学計測器を較正するために用いられる。しかし
ながら、安定波長較正エリプソメータが、標準試料上の膜厚を正確に決定するこ
とによって較正標準を提供するためには、エリプソメータの安定波長較正自体が
正確に較正されなければならない。従って、安定波長較正エリプソメータの較正
自体は、容易に利用可能またはそうでない他の較正基準に頼らなければならない
。本発明の自己較正エリプソメータにはそのような欠点が全くない。このエリプ
ソメータの様々なパラメータは、どのような事前の較正を行なうこともまたはど
のような他の較正標準に頼ることもなく導出し得るので、上述の問題は回避され
る。
【0094】 表面粗さなどの特定の試料特性は、試料に適用された放射の偏光解消を引き起
こすことがある。従って、試料により引き起こされた放射の偏光解消を測定する
ことにより、表面粗さなどの試料表面特性を確認できる。表面粗さを求めるため
の偏光解消測定の例については、引用により本願に組み込まれる、「"Rotating-
compensator multichannel ellipsometry for characterization of the evolut
ion of nonuniformities in diamond thin-film growth,"Joungchel Lee et al.
, Applied Physics Letters, Vol.72, No. 8, February 23,1998, pp. 900-902
」を参照されたい。これは、膜厚情報および試料により引き起こされた放射の偏
光解消を測定するエリプソメータ(自己較正式であるかどうかを問わず)によっ
て実行できる。エリプソメータが、試料により引き起こされた放射の偏光状態の
変化を測定するために用い得るので、膜厚情報ならびに試料により引き起こされ
た偏光解消は、偏光状態のそのような変化に関する十分な情報が提供されるので
あれば、偏光解析測定から求めることができる。このことは通常、放射の偏光状
態がある周波数で変調される場合、およびそのような変調周波数の5つ以上の高
調波における信号成分をエリプソメータの出力が提供する場合に、試料により引
き起こされた偏光解消を求めるのに十分な情報が提供されることを意味している
。好ましくは、図1、図3および図7C〜図7Hの構成のいずれか1つの自己較
正エリプソメータが測定を実行するために用い得る。好ましくは、エリプソメー
タ1300は、エリプソメータのパラメータ特性ならびに試料の膜厚および試料
により引き起こされた偏光解消を導出するため、同じ測定出力中の十分な情報が
提供されるようなものであり、いくつかの用途については、エリプソメータの構
成は、好ましくは、エリプソメータ検出器出力が、変調周波数の5つ以上の高調
波を含むようなものである。より多くの情報を提供するため、エリプソメータ1
300が波長のあるスペクトルにわたって測定し、そのスペクトルにわたる種々
の波長での出力を提供することも好ましいことがある。膜厚情報および試料によ
り引き起こされた放射の偏光解消を測定するためにエリプソメータを使用する前
に、最初にエリプソメータの内部標準試料によって自己較正手順を実行すること
も可能である。
【0095】 図9に示す組合せ計測器1300、1008は、試料により引き起こされた放
射の偏光解消を測定するために使用でき、その場合、単一測定において、双方の
システム1008、1300の出力は、試料の膜厚情報、試料により引き起こさ
れた放射の偏光解消ならびにエリプソメータ1300のパラメータを導出するた
めに用いられる。このプロセスは、エリプソメータ1300の様々なシステムパ
ラメータをプロセス中に含めることによる、上で引用したIvan Ohlid
alおよびFrantisek Lukesの論文中に記載される技術の単純な
拡張である。そのようなプロセスは、現在の用途を勘案して当業者には公知であ
り、ここでは詳細に説明しない。好ましくは、エリプソメータ1300は、波長
のあるスペクトルにわたって測定し、試料特性およびエリプソメータのシステム
パラメータを導出するのに十分な情報を提供する。
【0096】 本発明を種々の実施態様を参照して上記で説明したきたが、本発明の範囲を逸
脱することなく変更および修正が行なえることが理解されるであろうし、本発明
の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその同等物によってのみ定義されるべき
である。従って、上述の種々の計算およびアルゴリズムを実行するためにプロセ
ッサが使用されるが、専用回路、個別部品の形で実装されたそのような計算用の
プログラマブルロジックコントローラまたは集積回路などの他の回路を用い得る
ことおよびそれらは本発明の範囲内にあることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施態様を例示する2つの位相リターダを用いるエリプソメー
タを示す。
【図2】 図1のシステムの検出器出力における時間の関数としての検出器信号の例を示
すグラフプロットである。
【図3】 本発明の第2の実施態様を例示する2つの回転偏光要素を用いる自己較正エリ
プソメータを示す。
【図4】 図3のシステムの検出器出力を例示する時間経過に伴う検出器信号のグラフプ
ロットである。
【図5】 試料に向けられた放射の偏光を変更させる種々の要素の角度定義を例示する概
略図である。
【図6】 本発明を例示するための図1および図3のシステムにおけるエリプソメトリッ
クパラメータおよびシステムパラメータを導出する方法を示すフローチャートで
ある。
【図7A】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図7B】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図7C】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図7D】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図7E】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図7F】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図7G】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図7H】 本発明の付加的な実施態様を説明する、8つの自己較正エリプソメータを例示
し、各々は2つ以上の偏光要素または位相リターダと偏光要素との組合せを用い
ている。
【図8A】 図1のシステムの一部および本発明の別の側面を説明する試料の傾きおよび集
束検出サブシステムの概略図である。
【図8B】 図3のシステムの一部および本発明の別の側面を説明する試料の傾きおよび集
束検出サブシステムの概略図である。
【図9】 親出願の発明の好ましい実施態様を例示する、分光エリプソメータと偏光解析
システムを含む組合せ測定器の概略図である。
【図10】 図9の偏光解析システムの斜視図である。
【図11A】 偏光解析パラメータ測定のための図9のシステムの一部を簡略化した概略図で
ある。
【図11B】 図11Aの照明アパーチャを図解するものである。
【図12】 親出願の発明の別の実施態様を例示する、偏光解析パラメータ測定用システム
の一部の簡略化した概略図である。
【図13A】 親出願の発明の好ましい実施態様を例示する、照明ビームまたは反射ビームが
アパーチャを通される図9の偏光解析パラメータを測定するためのシステムの簡
素化した概略図である。
【図13B】 親出願の発明を例示する、試料の複屈折の軸と関連する図13Aのアパーチャ
の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01J 3/447 G01J 3/447 4/04 4/04 A Z G01N 21/27 G01N 21/27 B 21/41 21/41 Z (72)発明者 マックストン,パトリック エム. アメリカ合衆国、95138、カリフォルニア 州、サンノゼ、ベントレー リッジ ドラ イブ 2303 (72)発明者 ジョンソン,ケネス シー. アメリカ合衆国、95051、カリフォルニア 州、サンタ クララ、ロバートソン ロー ド 2502 (72)発明者 ニコナハッド,メールダッド アメリカ合衆国、94025、カリフォルニア 州、メンロ パーク、オークハースト プ レイス 271 Fターム(参考) 2F065 AA01 AA20 AA24 AA30 AA31 AA35 BB01 BB17 CC19 DD06 DD19 FF48 FF61 GG03 GG05 GG22 GG23 HH04 HH12 JJ02 JJ03 JJ05 JJ08 JJ25 JJ26 LL02 LL08 LL19 LL26 LL30 LL33 LL42 LL46 LL67 MM04 MM15 MM25 MM28 NN08 PP13 QQ25 RR05 UU07 2G020 AA03 AA04 AA05 BA02 BA17 BA18 CA15 CB04 CB33 CB42 CB43 CB44 CC02 CC26 CC29 CC30 CC47 CC63 CD03 CD12 CD15 CD24 CD32 CD35 CD36 CD37 CD61 2G059 AA03 BB10 BB16 CC01 EE02 EE04 EE05 EE12 GG04 GG06 GG10 HH01 HH02 HH03 JJ02 JJ05 JJ11 JJ12 JJ14 JJ19 JJ20 JJ22 JJ23 KK04

Claims (130)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を測定するための方法であって、 偏光された成分を有する放射のビームを提供し、かつ該ビームから前記試料へ
    放射を供給する段階と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する段階と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する段階と、 前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータならびに前記変調の振幅
    についての制限なく前記提供、検出または変調段階において用いられるシステム
    の1つ以上のパラメータを導出する段階、とからなる方法。
  2. 【請求項2】 前記ビームが前記試料により変更される前または変更された
    後に、前記変調段階により前記ビームが変調される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記変調段階は、前記試料による変更の前に前記ビームの光
    学パス中で変調器を回転させ、さらに前記ビームが前記試料により変更された後
    に第2の変調器を前記ビームの光学パス中で回転させることにより、前記ビーム
    を変調する、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記変調段階は2つの変調器を異なる速度で回転させる、請
    求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記検出段階が前記ビームからの放射を検出している間に、
    前記変調段階が前記2つの変調器の1つを13回以上完全に回転させる、請求項
    4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 記検出段階が前記ビームからの放射を検出している間に、前
    記変調段階が、前記2つの変調器を、実質的に2つの整数の比を形成し該整数の
    各々が他方で割り切れない2つの速度で回転する、請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記変調段階は、前記2つの変調器を連続的または断続的に
    回転させる、請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記検出段階が前記放射を、前記変調器の連続的な回転の間
    に、または前記変調器が断続的に回転される場合には該変調器が実質的に静止し
    ている時に検出する、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記変調段階は、回転偏光子、回転リターダ、PEMまたは
    ポッケルスセルを用いる、請求項1に記載の法。
  10. 【請求項10】 前記回転リターダはフレネルロムである、請求項1に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 前記導出段階は、前記回転偏光子、回転リターダ、PEM
    またはポッケルスセルに関連するシステムパラメータを導出する、請求項1に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 前記提供段階は、非偏光放射を固定直線偏光子に通すこと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記提供段階は、広帯域放射のビームを提供する、請求項
    1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ビーム中の放射は、約190〜830nmの範囲に及
    ぶ波長を有する、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記導出段階は、前記直線偏光された成分の平面の配向を
    含むシステムパラメータを導出する、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記導出段階は、前記システムの較正なしで前記エリプソ
    メトリックパラメータが正確に導出されるようなシステムパラメータを導出する
    、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 試料を測定するための方法であって、 放射のビームを提供する段階と、 前記成分の時間変化フラクションが前記試料に供給されるように、前記ビーム
    を第1の回転変更要素に通す段階と、 前記試料による変更後に、変調ビームを提供するための回転する第2の回転偏
    光要素を用いて、前記ビームからの放射を変調する段階と、 前記変調されたビームからの放射を検出する段階と、 前記検出された放射から、前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメー
    タを導出する段階、とからなる方法。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2の要素を異なる速度で回転させること
    をさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記検出段階が前記ビームからの放射を検出している間、
    前記2つの要素の一方が13回以上完全に回転される、請求項18に記載の方法
  20. 【請求項20】 前記検出段階が前記ビームからの放射を検出している間、
    2つの整数の比を実質的に形成する2つの速度で前記2つの要素が回転され、前
    記整数の各々は他方で割り切れない、請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記2つの要素は連続的または断続的に回転される、請求
    項17に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記検出段階は、前記要素の連続的な回転の間、または前
    記要素が断続的に回転する時には該要素が実質的に静止している時に前記放射を
    検出する、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記提供段階は、非偏光放射を固定直線偏光子に通す段階
    を含む、請求項17に記載の方法。
  24. 【請求項24】 変調された前記ビームを、その検出前に、固定直線偏光子
    に通す段階をさらに含む、請求項17に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記提供段階は、広帯域放射のビームを提供する、請求項
    17に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記ビーム中の放射は、約190〜830nmの範囲に及
    ぶ波長を有している、請求項17に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記導出段階は、前記2つの要素、または前記提供、検出
    もしくは変調段階で用いられるシステムの1つ以上のパラメータを導出する段階
    を含む、請求項17に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記導出段階は、前記システムまたは前記2つの要素のパ
    ラメータの較正なしで前記エリプソメトリックパラメータが正確に導出されるよ
    うな前記システムのパラメータを導出する、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 試料を測定するための方法であって、 直線偏光された成分を有する放射のビームを提供し、前記ビームを前記試料に
    供給する段階と、 前記試料により変調された前記ビームからの放射を検出する段階と、 前記試料による変更の前または後、ただし回転偏光要素を用いての検出前に、
    前記ビームからの放射を変調する段階と、 前記変調された放射を、その検出前に、固定直線偏光子に通す段階と、 前記検出された放射から、前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメー
    タを導出する段階、とからなる方法。
  30. 【請求項30】 前記要素は、連続的または断続的に回転される、請求項1
    7に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記検出段階が前記放射を、前記要素の連続的な回転の間
    に、または前記要素が断続的に回転される場合には該要素が実質的に静止してい
    る時に検出する、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記提供段階は、非偏光放射を固定直線偏光子に通すこと
    を含む、請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記提供段階は、広帯域放射のビームを提供する、請求項
    29に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記ビーム中の放射は、約190〜830nmの範囲に及
    ぶ波長を有する、請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記導出段階は、前記2つの要素、または前記提供、検出
    もしくは変調段階で用いられるシステムの1つ以上のパラメータを導出する段階
    を含む、請求項29に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記導出段階は、前記システムまたは前記2つの要素のパ
    ラメータの較正なしで前記エリプソメトリックパラメータが正確に導出されるよ
    うな前記システムのパラメータを導出する、請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 試料を測定するための器具であって、 直線偏光された成分を有する放射のビームを提供する源と、 前記ビームからの放射を前記試料へ適用するための手段と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する検出器と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する変調装置と、 前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータならびに前記位相変調の
    大きさについての制限なく前記源、適用手段または変調手段の1つ以上のパラメ
    ータを導出するための手段と、を含む器具。
  38. 【請求項38】 前記変調装置は、前記試料への適用前に放射の前記ビーム
    を変調する第1の変調器と、前記ビームが前記試料により変更された後に前記放
    射を変調する第2の変調器とを含む、請求項37に記載の器具。
  39. 【請求項39】 前記変調装置は、前記試料による変更の前に前記ビームか
    らの放射のための光学パス中で前記第1の変調器を回転させ、さらに前記ビーム
    が前記試料により変更された後に前記第2の変調器を前記ビームの光学パス中で
    回転させるための手段をさらに含む、請求項38に記載の器具。
  40. 【請求項40】 前記回転手段は、前記2つの変調器を異なる速度で回転さ
    せる、請求項39に記載の器具。
  41. 【請求項41】 前記検出器が前記ビームからの放射を検出している間に、
    前記回転手段は前記2つの変調器のうちの1つを13回以上完全に回転させる、
    請求項40に記載の器具。
  42. 【請求項42】 前記検出段階が前記ビームからの放射を検出している間に
    、前記回転手段は、前記2つの変調器を、実質的に2つの整数の比を形成し該整
    数の各々が他方で割り切れない2つの速度で回転させる、請求項40に記載の器
    具。
  43. 【請求項43】 前記回転手段は、前記2つの変調器を連続的または断続的
    に回転させる、請求項39に記載の器具。
  44. 【請求項44】 前記検出器が前記放射を、前記変調器の連続的な回転の間
    に、または前記変調器が断続的に回転される場合には該変調器が実質的に静止し
    ている時に検出する、請求項43に記載の器具。
  45. 【請求項45】 前記2つの変調器の一方を、前記源と前記検出器との間の
    放射のビームの光学パスに挿入またはそこから取り除くための手段をさらに含む
    、請求項39に記載の器具。
  46. 【請求項46】 前記装置は、回転偏光子、回転リターダ、PEMまたはポ
    ッケルスセルを含む、請求項37に記載の器具。
  47. 【請求項47】 前記回転リターダはフレネルロムである、請求項46に記
    載の器具。
  48. 【請求項48】 前記導出手段は、前記回転偏光子、回転リターダ、PEM
    またはポッケルスセルに関連するシステムパラメータを導出する、請求項46に
    記載の器具。
  49. 【請求項49】 前記源は、第1の固定直線偏光子を含む、請求項37に記
    載の器具。
  50. 【請求項50】 前記装置は第2の固定直線偏光子を含み、前記導出手段は
    前記第1および第2の直線偏光子の平面の方位を導出する、請求項49に記載の
    器具。
  51. 【請求項51】 前記源は、広帯域放射のビームを提供する、請求項37に
    記載の器具。
  52. 【請求項52】 前記ビーム中の放射は、約190〜830nmの範囲に及
    ぶ波長を有する、請求項51に記載の器具。
  53. 【請求項53】 前記導出手段は、前記適用手段または変調装置の較正なし
    で前記エリプソメトリックパラメータが正確に導出されるように、前記源、適用
    手段または変調装置のパラメータを導出する、請求項37に記載の器具。
  54. 【請求項54】 前記装置による変調後の前記放射の一部を、前記試料の傾
    きおよび高さを感知するための位置感知検出器へ方向転換するための手段をさら
    に含む、請求項37に記載の器具。
  55. 【請求項55】 前記ビームにより照明された前記試料上のスポットからの
    変調された放射を前記検出器へリレーする対物レンズをさらに含み、前記位置感
    知検出器は、前記試料の傾きを検出するため、前記対物レンズから前記対物レン
    ズの焦点を離して配置されている、請求項54に記載の器具。
  56. 【請求項56】 前記ビームにより照明された前記試料上のスポットからの
    変調された放射を前記検出器へリレーする対物レンズをさらに含み、前記位置感
    知検出器は、前記試料の所望の高さで、前記スポットを検出するために配置され
    ている、請求項54に記載の器具。
  57. 【請求項57】 前記方向転換手段は、1つの回折格子または2つのペリク
    ルビームスプリッタを含む、請求項54に記載の器具。
  58. 【請求項58】 前記方向転換手段は、前記装置による変調後に前記放射の
    第1の部分を前記試料の傾きを感知するための第1の位置感知検出器へ方向転換
    し、かつ前記装置による変調後に前記放射の第2の部分を前記試料の高さを感知
    するための第2の位置感知検出器へ方向転換する、請求項54に記載の器具。
  59. 【請求項59】 試料を測定するための器具であって、 放射のビームを提供する源と、 前記成分の時間変化部分が前記試料へ供給されるように、前記ビーム中の放射
    を変調する第1の回転偏光要素と、 変調されたビームを提供するために、前記試料による変調後の前記ビームから
    の放射を変調する第2の回転偏光要素と、 前記変調されたビームからの放射を検出する検出器と、 前記検出された放射から前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータ
    を導出するための手段、を含む器具。
  60. 【請求項60】 前記第1および第2の要素を異なる速度で回転させるため
    の手段をさらに含む、請求項59に記載の器具。
  61. 【請求項61】 前記検出器が前記ビームからの放射を検出している間に、
    前記回転手段が前記2つの要素のうちの1つを13回以上完全に回転させる、請
    求項60に記載の器具。
  62. 【請求項62】 前記検出段階が前記ビームからの放射を検出している間に
    、前記回転手段は、前記2つの要素を、実質的に2つの整数の比を形成し該整数
    の各々が他方で割り切れない2つの速度で回転する、請求項60に記載の器具。
  63. 【請求項63】 前記2つの要素を連続的または断続的に回転させるための
    手段をさらに含む、請求項59に記載の器具。
  64. 【請求項64】 前記検出器は前記放射を、前記要素の連続的な回転の間に
    、または前記要素が断続的に回転される場合には該要素が実質的に静止している
    時に検出する、請求項63に記載の器具。
  65. 【請求項65】 前記源は固定直線偏光子を含む、請求項59に記載の器具
  66. 【請求項66】 前記変調されたビームからの放射が前記検出器により検出
    される前に、前記変調されたビームを偏光させる固定直線偏光子をさらに含む、
    請求項59に記載の器具。
  67. 【請求項67】 前記源は、広帯域放射のビームを提供する、請求項59に
    記載の器具。
  68. 【請求項68】 前記ビーム中の放射は、約190〜830nmの範囲に及
    ぶ波長を有する、請求項67に記載の器具。
  69. 【請求項69】 前記導出手段は、前記2つの要素の1つ以上のパラメータ
    を導出する、請求項59に記載の器具。
  70. 【請求項70】 前記導出段階は、前記2つの要素の較正なしで前記エリプ
    ソメトリックパラメータが正確に導出されるような前記2つの要素または前記源
    のパラメータを導出する、請求項69に記載の器具。
  71. 【請求項71】 前記2つの要素の一方を取り除くか、または挿入するため
    の手段をさらに含む、請求項59に記載の器具。
  72. 【請求項72】 前記変調されたビームの一部を、前記試料の傾きまたは高
    さを感知するための位置感知検出器へ方向転換するための手段をさらに含む、請
    求項59に記載の器具。
  73. 【請求項73】 前記方向転換手段は、1つの回折格子または2つのペリク
    ルビームスプリッタを含む、請求項72に記載の器具。
  74. 【請求項74】 前記方向転換手段は、前記変調されたビームの第1の部分
    を前記試料の傾きを感知するための第1の位置感知検出器へ、および前記変調さ
    れたビームの第2の部分を前記試料の高さを感知するための第2の位置感知検出
    器へ方向転換する、請求項72に記載の器具。
  75. 【請求項75】 試料を測定するための器具であって、 直線偏光成分を有する放射のビームを提供する源と、 前記試料により変調された前記ビームからの放射を検出する検出器と、 前記試料による変更の前または後、ただし回転偏光要素を用いての検出前に、
    前記ビーム中の放射を変調する回転偏光要素と、 前記要素および前記試料により変調された放射を、前記検出器による検出前に
    、偏光する固定直線偏光子と、 前記検出された放射から前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータ
    を導出するための手段と、を含む器具。
  76. 【請求項76】 前記要素を、連続的または断続的に回転させるための手段
    をさらに含む、請求項75に記載の器具。
  77. 【請求項77】 前記検出段階が前記放射を、前記要素の連続的な回転の間
    に、または前記要素が断続的に回転される場合には該要素が実質的に静止してい
    る時に検出する、請求項76に記載の方法。
  78. 【請求項78】 前記源は、固定直線偏光子を含む、請求項75に記載の器
    具。
  79. 【請求項79】 前記変調されたビームからの放射が前記検出器により検出
    される前に、前記変調されたビームを偏光させる固定直線偏光子をさらに含む、
    請求項75に記載の器具。
  80. 【請求項80】 前記源は、広帯域放射のビームを提供する、請求項75に
    記載の器具。
  81. 【請求項81】 前記ビーム中の放射は、約190〜830nmの範囲に及
    ぶ波長を有する、請求項80に記載の器具。
  82. 【請求項82】 前記導出手段は、前記要素、前記偏光子または前記源の1
    つ以上のパラメータを導出する、請求項75に記載の器具。
  83. 【請求項83】 前記導出手段は、前記2つの要素の較正なしで前記エリプ
    ソメトリックパラメータが正確に導出されるような前記要素、前記偏光子、前記
    源および前記検出器のパラメータを導出する、請求項82に記載の器具。
  84. 【請求項84】 前記2つの要素の一方を取り除くか、または挿入するため
    の手段をさらに含む、請求項75に記載の器具。
  85. 【請求項85】 前記変調されたビームの一部を、前記試料の傾きまたは高
    さを感知するための位置感知検出器へ方向転換するための手段をさらに含む、請
    求項75に記載の器具。
  86. 【請求項86】 前記方向転換手段は、1つの回折格子または2つのペリク
    ルビームスプリッタを含む、請求項85に記載の器具。
  87. 【請求項87】 前記方向転換手段は、前記変調されたビームの第1の部分
    を前記試料の傾きを感知するための第1の位置感知検出器へ、および前記変調さ
    れたビームの第2の部分を前記試料の高さを感知するための第2の位置感知検出
    器へ方向転換する、請求項85に記載の方法。
  88. 【請求項88】 試料を測定するための器具であって、 放射のビームを提供する源と、 前記ビームからの放射を前記試料へ適用するための手段と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する検出器と、 その検出の前に放射の前記ビームを変調する変調装置と、 前記装置による変調後に放射の前記ビームの一部を、前記試料の傾きまたは高
    さを感知するための位置感知検出器へ方向転換するための手段と、を含む器具。
  89. 【請求項89】 前記装置により変調された放射を前記ビームにより照明さ
    れた前記試料上のスポットから前記検出器へリレーする対物レンズをさらに含み
    、前記位置感知検出器は、前記試料の傾きを検出するため、前記対物レンズから
    前記対物レンズの焦点距離離して配置されている、請求項88に記載の器具。
  90. 【請求項90】 前記装置により変調された放射を前記ビームにより照明さ
    れた前記試料上のスポットから前記検出器へリレーする対物レンズをさらに含み
    、前記位置感知検出器は、前記試料の所望の高さで、前記スポットを検出するた
    めに配置されている、請求項88に記載の器具。
  91. 【請求項91】 前記方向転換手段は、1つの回折格子または2つのペリク
    ルビームスプリッタを含む、請求項88に記載の器具。
  92. 【請求項92】 前記方向転換手段は、前記装置による変調後に前記放射の
    第1の部分を前記試料の傾きを感知するための第1の位置感知検出器へ方向転換
    し、かつ前記装置による変調後に前記放射の第2の部分を前記試料の高さを感知
    するための第2の位置感知検出器へ方向転換する、請求項88に記載の器具。
  93. 【請求項93】 試料を測定するための器具であって、 放射のビームを提供する源と、 前記ビールからの放射を前記試料へ、前記試料への垂直方向から離れた方向で
    集束するための円柱対物レンズを含む手段と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する検出器と、 その検出の前に放射の前記ビームを変調する変調装置と、 前記検出された放射から、前記試料反射率または1つ以上のエリプソメトリッ
    クパラメータを導出するための手段と、を含む器具。
  94. 【請求項94】 前記対物レンズは、前記ビームからの放射が、前記試料上
    の実質的に円形のスポットに集束されるようなものである、請求項93に記載の
    器具。
  95. 【請求項95】 試料を測定するための方法であって、 第1の信号を提供するため、エリプソメータにより前記試料を測定する段階と
    、 第2の信号を提供するため、光学式計測器により前記試料を測定する段階と、 測定精度を高めるため、前記第1および第2の信号中の情報から、前記試料の
    1つ以上のパラメータおよび前記エリプソメータの1つ以上のパラメータを導出
    する段階と、を含む方法。
  96. 【請求項96】 前記試料は前記エリプソメータの内部標準試料であり、前
    記試料の導出された前記1つ以上のパラメータを用いて前記計測器を較正する段
    階をさらに含む、請求項95に記載の方法。
  97. 【請求項97】 前記計測器は、分光反射率計、偏光計、またはエリプソメ
    ータであり、前記試料の導出された前記1つ以上のパラメータを用いて前記計測
    器を較正する段階をさらに含む、請求項95に記載の方法。
  98. 【請求項98】 前記エリプソメータを用いての前記測定段階は、 偏光された成分を有する放射のビームを提供し、かつ該ビームから前記試料へ
    放射を供給する段階と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する段階と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する段階と、 前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータおよび前記エリプソメー
    タの1つ以上のパラメータを導出する段階、とをさらに含む請求項95に記載の
    方法。
  99. 【請求項99】 前記変調の大きさに関する制限なしで、前記変調段階は放
    射の前記ビームの偏光を変調する、請求項98に記載の方法。
  100. 【請求項100】 前記導出段階は、前記試料の膜厚情報および前記試料に
    より引き起こされた放射の偏光解消を導出する、請求項95に記載の方法。
  101. 【請求項101】 前記第1の出力信号が波長のあるスペクトルにわたって
    試料の特性を示し、前記導出段階が、前記スペクトルにわたって前記試料により
    引き起こされた放射の偏光解消を導出する、請求項100に記載の方法。
  102. 【請求項102】 試料を測定するための方法であって、 第1の信号を提供するため、エリプソメータにより前記試料を測定する段階と
    、 第2の信号を提供するため、光学式計測器により前記試料を測定する段階と、 前記第1および第2の信号から、膜厚および前記試料により引き起こされた偏
    光解消を導出する段階と、を含む方法。
  103. 【請求項103】 前記試料の測定に先立ち、 第3の信号を提供するため、前記エリプソメータにより別の試料を測定する段
    階と、 前記エリプソメータを較正するため、前記第3の信号から、前記別の試料の1
    つ以上のパラメータおよび前記エリプソメータの1つ以上のパラメータを導出す
    る段階と、をさらに含む、請求項102に記載の方法。
  104. 【請求項104】 前記エリプソメータによる別の試料を測定する段階は、 偏光された成分を有する放射のビームを提供し、かつ該ビームから前記別の試
    料に放射を供給する段階と、 前記別の試料により変更された前記ビームからの放射を検出する段階と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する段階と、 前記別の試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータおよび前記エリプソ
    メータの1つ以上のパラメータを導出する段階とを含む、請求項103に記載の
    方法。
  105. 【請求項105】 前記変調の大きさに関する制限なしで、前記変調段階は
    放射の前記ビームの偏光を変調する、請求項104に記載の方法。
  106. 【請求項106】 前記導出段階は、前記エリプソメータのパラメータも導
    出する、請求項102に記載の方法。
  107. 【請求項107】 前記第1の信号は波長のあるスペクトルにわたって試料
    特性を示し、前記導出段階は、前記スペクトルにわたって前記試料により引き起
    こされた放射の偏光解消を導出する、請求項102に記載の方法。
  108. 【請求項108】 試料を測定するための方法であって、 第1の信号を提供するため、エリプソメータにより前記試料を測定する段階と
    、 前記第1の信号から、膜厚および前記試料により引き起こされた偏光解消に関
    する情報および測定精度を改善するために前記エリプソメータの1つ以上のパラ
    メータを導出する段階と、を含む方法。
  109. 【請求項109】 前記エリプソメータによる前記測定段階は、 偏光された成分を有する放射のビームを提供し、かつ該ビームから前記試料に
    放射を供給する段階と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する段階と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する段階と、 前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータおよび前記エリプソメー
    タの1つ以上のパラメータを導出する、請求項108に記載の方法。
  110. 【請求項110】前記変調の大きさに関する制限なしで、前記変調段階は放
    射の前記ビームの偏光を変調する、請求項109に記載の方法。
  111. 【請求項111】 前記第1の出力信号は波長のあるスペクトルにわたって
    試料の特性を示し、前記導出段階は、前記スペクトルにわたって前記試料により
    引き起こされた放射の偏光解消を導出する、請求項108に記載の方法。
  112. 【請求項112】 試料を測定するための器具であって、 第1の信号を提供するため、前記試料を測定するエリプソメータと、 第2の信号を提供するため、前記試料を測定する光学式計測器と、 前記第1および第2の信号中の情報から、前記試料の1つ以上のパラメータと
    測定精度を改善するために前記エリプソメータの1つ以上のパラメータを導出す
    るための手段と、を含む器具。
  113. 【請求項113】 前記試料は前記エリプソメータの内部標準試料である、
    請求項112に記載の器具。
  114. 【請求項114】 前記計測器は、分光反射率計、偏光計、またはエリプソ
    メータであり、前記試料は前記計測器の較正試料でもある、請求項112に記載
    の器具。
  115. 【請求項115】 前記エリプソメータは、 偏光された成分を有する放射のビームを前記試料へ提供する源と、 出力を提供するため、前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出
    する検出器と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する変調器と、 前記出力から、前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータおよび前
    記エリプソメータの1つ以上のパラメータを導出するプロセッサとを含む、請求
    項112に記載の器具。
  116. 【請求項116】 前記変調の大きさに関する制限なしで、前記変調器は放
    射の前記ビームの偏光を変調する、請求項115に記載の器具。
  117. 【請求項117】 前記プロセッサは、前記試料の膜厚情報および前記試料
    により引き起こされた放射の偏光解消を導出する、請求項115に記載の器具。
  118. 【請求項118】 前記第1の出力信号が波長のあるスペクトルにわたって
    試料の特性を示し、前記プロセッサは、前記スペクトルにわたって前記試料によ
    り引き起こされた放射の偏光解消を導出する、請求項117に記載の器具。
  119. 【請求項119】 試料を測定するための器具であって、 第1の信号を提供するため、前記試料を測定するエリプソメータと、 第2の信号を提供するため、前記試料を測定する光学式計測器と、 前記第1および第2の信号から、前記試料の膜厚および前記試料により引き起
    こされた偏光解消に関する情報を導出するための手段と、を含む器具。
  120. 【請求項120】 前記エリプソメータは、 偏光された成分を有する放射のビームを前記試料へ提供する源と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する検出器と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する変調器と、 前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータおよび前記エリプソメー
    タの1つ以上のパラメータを導出するプロセッサとを含む、請求項119に記載
    の器具。
  121. 【請求項121】 前記変調の大きさに関する制限なしで、前記変調器は放
    射の前記ビームの偏光を変調する、請求項120に記載の器具。
  122. 【請求項122】 前記導出手段は、前記エリプソメータに関連するパラメ
    ータを導出する、請求項119に記載の器具。
  123. 【請求項123】 前記第1の出力信号は波長のあるスペクトルにわたって
    試料の特性を示し、前記導出手段は、前記スペクトルにわたって前記試料により
    引き起こされた放射の偏光解消を導出する、請求項122に記載の器具。
  124. 【請求項124】 試料を測定するための器具であって、 第1の信号を提供するため、前記試料を測定するエリプソメータと、 前記第1の信号から、前記試料の膜厚および前記試料により引き起こされた偏
    光解消に関する情報ならびに測定精度を改善するために前記エリプソメータの1
    つ以上のパラメータを導出する手段と、を含む器具。
  125. 【請求項125】 前記エリプソメータは、 偏光された成分を有する放射のビームを前記試料へ提供する源と、 前記試料により変更された前記ビームからの放射を検出する検出器と、 その検出の前に放射の前記ビームの前記偏光を変調する変調器と、 前記試料の1つ以上のエリプソメトリックパラメータおよび前記エリプソメー
    タの1つ以上のパラメータを導出するプロセッサとを含む、請求項124に記載
    の器具。
  126. 【請求項126】 前記変調の大きさに関する制限なしで、前記変調器は放
    射の前記ビームの前記偏光を変調する、請求項125に記載の器具。
  127. 【請求項127】 前記第1の出力信号は波長のあるスペクトルにわたって
    試料の特性を示し、前記導出手段は、前記スペクトルにわたって前記試料により
    引き起こされた放射の偏光解消を導出する、請求項124に記載の器具。
  128. 【請求項128】 試料を測定するための方法であって、 前記試料をエリプソメータにより測定する段階であって、前記エリプソメータ
    は前記試料へ放射を供給しかつ前記試料による変更後に前記放射を検出して第一
    の信号を提供し、前記測定段階は前記試料へある周波数で供給された放射を変調
    する段階を含み、前記第1の信号が前記周波数の5つ以上の高調波での成分を含
    む段階と、 前記第1の信号から、前記試料の膜厚および前記試料により引き起こされた偏
    光解消に関連する情報を導出する段階と、を含む方法。
  129. 【請求項129】 試料を測定するための器具であって、 出力信号を提供するため、前記試料を測定するエリプソメータと、 前記信号から、前記試料の膜厚および前記試料により引き起こされた偏光解消
    と関連する情報を導出するための手段とを含み、前記エリプソメータは少なくと
    も1つの回転偏光子を含む、器具。
  130. 【請求項130】 試料を測定するための器具であって、 出力信号を提供するために、前記試料を測定するエリプソメータと、 前記信号から、前記試料の膜厚および前記試料により引き起こされた偏光解消
    を導出するための手段とを含み、 前記エリプソメータは、 偏光された成分を有する放射を前記試料へ第1の光学パス中に供給する源と、 前記偏光された成分の位相を変調する、前記第1の光学パス中の第1の位相変
    調器と、 第2の光学パスに沿って放射を検出する検出器であって、該検出器により検出
    された放射が前記源により供給されかつ前記試料により変更される検出器と、 前記偏光された成分の前記位相を変調する、前記第2の光学パス中の第2の位
    相変調器とを含む器具。
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