JPH07151674A - 消光法式偏光測定装置 - Google Patents

消光法式偏光測定装置

Info

Publication number
JPH07151674A
JPH07151674A JP32973893A JP32973893A JPH07151674A JP H07151674 A JPH07151674 A JP H07151674A JP 32973893 A JP32973893 A JP 32973893A JP 32973893 A JP32973893 A JP 32973893A JP H07151674 A JPH07151674 A JP H07151674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizer
analyzer
angle
sample
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32973893A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Takahata
重弘 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP32973893A priority Critical patent/JPH07151674A/ja
Publication of JPH07151674A publication Critical patent/JPH07151674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的短時間で測定を行なうことができる消
光法式偏光測定装置を提供する。 【構成】 入射側偏光子13を低速で回転させつつ反射
側偏光子(検光子)19を高速で回転させ、検光子19
の半回転中に光検出器23で検出される受光強度の極小
値が最小となる時点の入射側偏光子13及び検光子19
の角度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体薄膜等の薄膜の
厚さや結晶等の光学定数(複素屈折率=屈折率及び吸収
係数)などを測定する場合に用いられる偏光測定装置
(エリプソメータ)に関する。
【0002】
【従来の技術】偏光測定装置(エリプソメータ)の測定
原理は次の通りである。試料の表面に、入射面に対して
傾きを有する(例えば45°の)直線偏光を入射する
と、反射された光は一般に楕円偏光となる。これは、そ
の試料の光学定数に応じて、入射偏光の入射面に平行な
成分(p成分とする)とそれに垂直な成分(s成分とす
る)とで反射率が異なり、また、反射の際に両成分の間
で位相差が生じるためである。従って、測定しようとす
る試料の表面に直線偏光を入射し、反射されてきた楕円
偏光を検出して、その成分反射率の比ψ及び位相差Δを
求めることにより、試料の光学定数(屈折率及び吸収係
数)を測定することができる。
【0003】このψ及びΔを求めるため、従来次の2種
の方法が用いられていた。第1の方法は、入射光の偏光
角を(例えば45°に)固定しておき、反射楕円偏光の
全角度成分(図4(a))を検出する方法である。これ
は、たまたま反射楕円偏光の楕円率(離心率)が非常に
1に近くなった場合(図4(b))には、短径方向の測
定精度が低下するため、光学定数の測定値の信頼性に問
題がある。第2の方法は、予めp成分とs成分との間に
位相差Δを設けた楕円偏光(p成分とs成分の振幅は固
定しておく)を試料に入射し、反射光が直線偏光となる
ときの入射偏光の位相差Δを検出するとともに、反射直
線偏光の偏光面の傾きを検出することにより、成分反射
率の比ψを求める方法(消光法)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第2の方法(消光
法)では入射偏光の角度を変化させる偏光子と反射偏光
の角度を検出する検光子の双方の角度を変えなければな
らない。そのため、従来の消光法式偏光測定装置では、
まず検光子を或る角度に固定し、その状態で偏光子を回
転させて、通過光の強度が極小となる角度を検出する。
次に、偏光子をその位置で固定し、今度は検光子を回転
させて通過光強度が極小となる角度を検出する。こうし
て、偏光子と偏光子を交互に固定して他方を回転させ、
上記関係を満たす両者の角度を検出する、という方法を
とっていた。このため、測定に非常に時間がかかるとい
う問題があった。
【0005】そこで本発明は、比較的短時間で測定を行
なうことができる消光法式偏光測定装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る消光法式偏光測定装置は、 a)光源と、 b)光源と試料との間に配置された回転可能な入射側偏光
子と、 c)入射側偏光子と試料との間に配置された1/4波長板
と、 d)光検出器と、 e)試料と光検出器との間に配置された回転可能な反射側
偏光子と、 f)入射側偏光子の角度を検出する手段と、 g)反射側偏光子の角度を検出する手段と、 h)入射側偏光子又は反射側偏光子のいずれか一方を低速
で回転させつつ他方の偏光子を高速で回転させ、高速回
転される偏光子の1回転中に光検出器で検出される強度
の極小値が最小となる時点の入射側偏光子及び反射側偏
光子の角度を検出する制御部とを備えることを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】入射側偏光子を通過した光は直線偏光であり、
これを1/4波長板に通すことにより楕円偏光が得られ
る。この入射側偏光子を回転させることにより直線偏光
の偏光面が変化するが、1/4波長板を固定しておく
と、楕円偏光の主軸の方向は(1/4波長板の方向によ
り決定されるため)固定されたまま、楕円偏光の楕円率
(離心率)のみが入射側偏光子の角度に応じて変化す
る。この楕円偏光を試料の表面に入射させ、反射光を反
射側偏光子を通して光検出器で受ける。反射光も一般に
楕円偏光となるが、その楕円率は、試料表面での反射時
に引き起こされるp成分とs成分との間の位相差により
入射光のそれとは異なり、また、主軸方向も両成分の反
射率の差により入射光とは異なる。
【0008】制御部は、入射側偏光子又は反射側偏光子
のいずれか一方を低速で回転させつつ、他方の偏光子を
高速で回転させる。ここで、低速回転側の偏光子の角度
があまり変化しないうちに高速回転側の偏光子が1回転
することができるように、両偏光子の回転速度差は10
倍程度以上あることが望ましい。例えば、入射側偏光子
が高速で回転され、反射側偏光子が低速で回転されると
すると、反射側偏光子の角度がほとんど変化しない間
に、入射楕円偏光の楕円率(離心率)が0(円)と1
(直線)の間で変化し、それに応じて反射楕円偏光の楕
円率も0と1の間で変化する(ただし、両者の楕円率は
一般的には異なる)。反射楕円偏光の楕円率が1となっ
た時点で、反射側偏光子を通過する光の強度が極小とな
る(これは、反射側偏光子の角度に拘らない)。このよ
うに楕円率は変化するが、上述の通り、入射楕円偏光の
主軸方向は一定であり、反射楕円偏光の主軸(長軸)方
向も一定である。従って、反射側偏光子が回転して、反
射側偏光子の透過偏光面が反射楕円偏光の主軸に垂直な
方向(短軸方向)に近づくにつれ、この極小値は徐々に
小さくなってゆき、反射側偏光子の透過偏光面が短軸方
向に一致した時点で、ゼロとなる。これが極小値の最小
値であり、このときの入射側偏光子及び反射側偏光子の
角度を検出することにより、試料の光学定数を求めるこ
とができる。入射側偏光子が低速で回転され、反射側偏
光子が高速で回転される場合については、次の実施例で
説明する。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例である偏光測定装置の構成
を図1に示す。光源11からの光は偏光子(入射側偏光
子)13により直線偏光となり、1/4波長板(1/4
λ)15により楕円偏光16とされる。この楕円偏光1
6が試料17の表面で反射されると、試料17の光学定
数に応じて、その楕円率及び主軸方向が変化する。反射
楕円偏光18は検光子(反射側偏光子)19を通った
後、光検出器23によりその強度が検出される。
【0010】偏光子13はステップモータ14により回
転され、検光子19はDCモータ20により回転され
る。ステップモータ14及びDCモータ20は共に制御
部25により制御され、本実施例では図2に示すよう
に、偏光子13は低速で回転され、検光子19が高速で
回転される。偏光子13はステップモータ14により回
転されるため、偏光子13の角度は制御部25において
検出可能である。検光子19の回転角度は、ロータリエ
ンコーダ21により検出され、制御部25に入力され
る。光検出器23の検出信号も制御部25に入力され
る。
【0011】光検出器23からの受光強度の信号は、例
えば試料位相差Δがゼロの場合、図3に示すように変化
する。この場合、偏光子13の(入射面に対する)角度
が0°又は90°のとき、検光子19が1回転(0〜3
60°)しても、光検出器23の受光強度は変化しな
い。これは、反射光が円偏光であることを示している。
偏光子13の角度が徐々に変化するにつれ反射光が楕円
偏光となり、受光強度信号は検光子19の回転(角度)
に応じて変化するようになって、極小点が現われるよう
になる。制御部25は、検光子19の1回転の間の受光
強度信号の極小点を検出し、そのときの値Imを記憶し
ておく。この極小点において、検光子19の角度は反射
楕円偏光の短径方向に一致している。
【0012】偏光子13が回転するにつれ、極小点にお
ける信号強度Imの値は変化してゆくが、制御部25
は、検光子19の1回転毎の極小点における信号強度I
mを前回の回転の際の極小点の値Imと比較することによ
り、偏光子13が180°だけ回転する間の極小信号強
度Imの値の最小値IMを検出する。そして、極小値Im
が最小IMとなった時点における偏光子13の角度P
(図3の場合、45°)をステップモータ14の制御信
号より検出し、検光子19の角度Aをロータリエンコー
ダ21からの信号により検出する。このとき、反射光1
8は直線偏光となり、検光子19の角度Aはその偏光面
に垂直となっている。
【0013】なお、別の試料で測定した場合には、信号
強度Iは図3の点線で示すように変化し、このときの偏
光子角度及び検光子角度はそれぞれP',A'となる。
【0014】こうして求められた偏光子13及び検光子
19の角度P,Aより、制御部25は試料17の表面で
の反射による位相差Δ及び偏光成分反射率の比ψを算出
し、これらを基に、試料17の光学定数(屈折率及び吸
収係数)を算出する。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る偏光測定装置では、入射側
偏光子、反射側偏光子とも連続的に回転され、しかも一
方は高速で回転されるため、測定を自動化することがで
きるとともに、測定時間を従来よりも大幅に短縮するこ
とができる。しかも、測定は消光法によっているため、
常に精度の高い測定値を得ることができ、測定値の信頼
性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である消光法式偏光測定装
置の構成を示すブロック図。
【図2】 実施例の偏光測定装置の偏光子(入射側偏光
子)及び検光子(反射側偏光子)の回転の様子を示すグ
ラフ。
【図3】 実施例の偏光測定装置の光検出器から出力さ
れる強度信号の変化を示すグラフ。
【図4】 偏光測定の原理を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
11…光源 13…入射側偏光子 14…入射側偏光子回転用ステップモータ 16…入射光 17…試料 18…反射光 19…検光子(反射側偏光子) 20…反射側偏光子回転用DCモータ 21…反射側偏光子角度検出用ロータリエンコーダ 23…光検出器 25…制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)光源と、 b)光源と試料との間に配置された回転可能な入射側偏光
    子と、 c)入射側偏光子と試料との間に配置された1/4波長板
    と、 d)光検出器と、 e)試料と光検出器との間に配置された回転可能な反射側
    偏光子と、 f)入射側偏光子の角度を検出する手段と、 g)反射側偏光子の角度を検出する手段と、 h)入射側偏光子又は反射側偏光子のいずれか一方を低速
    で回転させつつ他方の偏光子を高速で回転させ、高速回
    転される偏光子の1回転中に光検出器で検出される強度
    の極小値が最小となる時点の入射側偏光子及び反射側偏
    光子の角度を検出する制御部とを備えることを特徴とす
    る消光法式偏光測定装置。
JP32973893A 1993-11-30 1993-11-30 消光法式偏光測定装置 Pending JPH07151674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32973893A JPH07151674A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 消光法式偏光測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32973893A JPH07151674A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 消光法式偏光測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07151674A true JPH07151674A (ja) 1995-06-16

Family

ID=18224729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32973893A Pending JPH07151674A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 消光法式偏光測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07151674A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389566B1 (ko) * 2000-07-25 2003-06-27 오혜근 동기화된 회전요소형 타원해석기
KR100701301B1 (ko) * 2005-12-08 2007-03-29 안일신 다기능 회전요소형 타원해석기
JP2011191311A (ja) * 1999-04-22 2011-09-29 Kla-Tencor Corp 自己較正機能を備える表面特性解析用システム
KR101664683B1 (ko) * 2015-04-15 2016-10-24 현대자동차주식회사 차량의 유사 연료 주유 판별 장치 및 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011191311A (ja) * 1999-04-22 2011-09-29 Kla-Tencor Corp 自己較正機能を備える表面特性解析用システム
KR100389566B1 (ko) * 2000-07-25 2003-06-27 오혜근 동기화된 회전요소형 타원해석기
KR100701301B1 (ko) * 2005-12-08 2007-03-29 안일신 다기능 회전요소형 타원해석기
KR101664683B1 (ko) * 2015-04-15 2016-10-24 현대자동차주식회사 차량의 유사 연료 주유 판별 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3985447A (en) Measurement of thin films by polarized light
KR100742982B1 (ko) 초점 타원계측기
US7889339B1 (en) Complementary waveplate rotating compensator ellipsometer
US6256097B1 (en) Ellipsometer and ellipsometry method
JPH054606B2 (ja)
US6181421B1 (en) Ellipsometer and polarimeter with zero-order plate compensator
US6583875B1 (en) Monitoring temperature and sample characteristics using a rotating compensator ellipsometer
JPH07151674A (ja) 消光法式偏光測定装置
JP3520379B2 (ja) 光学定数測定方法およびその装置
JP2000510235A (ja) 光学データ媒体における複屈折を測定するための装置と方法
JPS6231289B2 (ja)
JP2597099B2 (ja) 多光源偏光解析法
JP2917938B2 (ja) 偏光解析方法および偏光解析装置
JP3343795B2 (ja) 偏光解析装置
JPH05273120A (ja) 偏光解析装置
JPH04294226A (ja) エリプソメータ
SU1141315A1 (ru) Способ измерени величины двойного лучепреломлени полимерных материалов
JP2004279286A (ja) 光学的異方性薄膜評価方法及び評価装置
JP2000241143A (ja) 角度センサ
Nick et al. Performance of an automated rotating‐detector ellipsometer
JPH06317519A (ja) 複合シートのレターデーション測定方法
JPH05126641A (ja) 分光型エリプソメータ
CN114295555A (zh) 一种提高椭偏仪测量精度的方法
JPS612027A (ja) 楕円偏光計の回転検光子と回転位相検出素子との位相差検出法
JPH04294227A (ja) エリプソメータ