JPH08210972A - 偏光解析装置 - Google Patents

偏光解析装置

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JPH08210972A
JPH08210972A JP1667995A JP1667995A JPH08210972A JP H08210972 A JPH08210972 A JP H08210972A JP 1667995 A JP1667995 A JP 1667995A JP 1667995 A JP1667995 A JP 1667995A JP H08210972 A JPH08210972 A JP H08210972A
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JP
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light
analyzer
detector
thin film
film sample
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Application number
JP1667995A
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English (en)
Inventor
Yasuo Yahagi
保夫 矢作
Kiyoshi Ogata
潔 尾形
Kazufumi Azuma
東  和文
Masayoshi Ezawa
正義 江澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】偏光子3と検光子6と検出器8,23を備える
回転検光子法偏光解析装置において、高開口数を持つ対
物レンズ4及び二波長以上の光源1,11,12,13
を備えている。二次元検出器で検光子を通過した光の強
度を検出し、光線の試料に対する同時多角入射として解
析する。 【効果】従来よりも高い二次元空間分解能と高い角度分
解能及び高い測定精度で偏光解析法に基づく測定が可能
となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は近紫外から近赤外の光線
をプローブとして半導体素子等に用いられている薄膜材
料の厚さ並びに薄膜材料の光学的性質等を計測する偏光
解析装置に係り、特に高い二次元空間分解能並びに高い
測定精度を有する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の製造過程に於いて、薄膜
技術は既に必須の技術である。半導体素子の小型化に伴
い、素子の配線は微細化の一途をたどっている。その製
造過程に於いて、薄膜の均一形成や素子特性の再現性等
が重要な課題となっている。従って、薄膜の厚みや素子
特性を薄膜形成時に知り、製造工程にフィードバックを
掛ける等の必要性が生じる。半導体素子の特性を本来は
電気的に測定するべきであるが、素子の製造途中段階で
は端子を付けるなどの作業が必要であり、製造上効率的
でない。そこで、材料の電気的特性を反映する光学的特
性を非破壊測定すれば、製造工程を簡略化し、しかも確
実な製品製造が可能となる。また、薄膜材料が電極材料
と化学反応をおこせば、薄膜材料それ自体の特性を得る
ことはできない。偏光解析法によれば、短時間で薄膜材
料の屈折率や吸収係数等の光学的特性と同時に薄膜の厚
みの非破壊測定が可能である。偏光解析法を微細化した
素子に適用するには、高い二次元空間分解能を実現し且
つ高い測定精度を実現できる偏光解析装置が必要であ
る。
【0003】偏光解析装置は、一般に、光源から出た光
に特定の偏光素子を作用させ、特定の偏光状態を持たせ
た光を薄膜への入射光とし、薄膜における反射光の偏光
状態を解析することによって、薄膜の光学的定数を決定
するための装置である。ここでいう光学的定数とは、屈
折率、吸収係数及び薄膜の厚さである。
【0004】従来用いられていた偏光解析装置では、入
射光源として単色光を用いて、反射光の偏光状態を解
析、若しくは入射光源として白色光を用いて、反射光が
白色光のままで偏光子を通過した後、これを分光し、各
波長毎に反射光の偏光状態を解析していた。
【0005】また、従来用いられていた偏光解析装置で
は、光源から出た光をスリットによって0.5mmから
1mm程度のビーム径とし、検出器並びに試料または光
源と試料並びに検出器を動かすことによって0度以上9
0度以下の入射角をもって薄膜に入射させていた。その
ため薄膜表面における光のビーム径は常に0.5mm以
上であった。またレンズを用いて薄膜試料に光を入射さ
せることもできる。例えば、スィン・ソリッド・フィル
ムズ、第233巻、頁86−90,1993年(Thi
n Solid Films,Vol.233,p.8
6−90,Elsevier Sequoia,199
3)に記載されている偏光解析装置は検光子を回転させ
て反射光の偏光状態を決定するという回転検光子法偏光
解析装置であった。この装置は、薄膜試料に対する入射
光の入射角を70度に固定、つまり、単一の入射角をも
って薄膜試料に入射させ、レンズを用いて単一波長の入
射光のビーム径を絞っているが、約50μmに絞るに留
まっていた。
【0006】また、例えば特開平3−205536号公
報の実施例では高い開口数(開口数0.95)をもつ対
物レンズを備え、ビームを1μm未満まで絞ることがで
きる二次元高空間分解能の偏光解析装置を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記前の従来技術で
は、偏光解析装置の二次元空間分解能を高めるためにレ
ンズを用いて集光する手段をとっているが、レンズを用
いることにより、レンズを通過した光の波面が変形し、
従って、測定者の意図する特定の単一角度の入射光に対
して他の入射角成分が混入するため、入射光線の偏光状
態が乱れる、あるいは入射角を正確に定義できないとい
う欠点があった。
【0008】一方、後の従来技術では、一つの高開口数
の対物レンズを用いることによって前の従来技術の欠点
を回避している。
【0009】本発明の目的は、薄膜試料に対して高い二
次元空間分解能且つ高い精度で測定可能な偏光解析装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は少なくとも1波長の光を発生する光源光源
と、前記光源から出された光を透過する偏光子と、前記
偏光子を透過した光を、ほぼ半円部分に透過させ、試料
に集束、反射光を生じさせ、前記反射光が他のほぼ半円
部分に透過するレンズと、前記レンズを透過した光を透
過する検光子と、前記検光子を透過した光を所定の入射
角毎の光の強度を検出する複数の検出素子と、前記検出
素子を有する検出器と、前記検出器で得られた入射角毎
の光の強度から試料の厚さ、光学特性値を算出する算出
部とを備える偏光解析装置を作製する。
【0011】さらに、前記偏光解析装置の偏光子とレン
ズの間に光学補償子を設置する。
【0012】さらに、前記偏光解析装置の光学補償子に
PEMを用いる。
【0013】さらに、前記偏光解析装置において、ナイ
フエッジミラーを前記光源と前記偏光子の間に設置する
ことで、前記薄膜試料への入射光と前記薄膜試料からの
反射光とは対物レンズの対称面に関してそれぞれ異なる
空間を通り、前記薄膜試料からの反射光が前記検光子へ
入射する間に相互作用を持つ光学素子は前記対物レンズ
のみである。
【0014】さらに前記対物レンズに合った素子サイズ
をもつ検出器を設置する、あるいは検光子と検出器の間
に顕微鏡像を拡大するためのレンズを設置する。
【0015】さらに、薄膜試料での反射光の偏光状態が
半透鏡等の光学素子によって擾乱されないためには、薄
膜試料へ入射する落射光が対物レンズの対称面に関して
半分の空間だけを利用するように全反射鏡を設置する。
【0016】さらに、対物レンズの焦点距離に対する波
長分散の測定結果への影響を回避するためには、薄膜試
料の被測定点に対して自動焦点調整機能を加える。この
際、対物レンズの光軸方向に微小動作が可能であり且つ
自動焦点調整機構と同期させた試料ステージを備える。
【0017】さらに、光源と偏光子の間に半透鏡を設
け、光源からでた光の半分を試料測定用の光として、残
りの半分の光を光源に於ける光の強度の時間変動モニタ
用の光として使用し、試料測定用の光の検出器と光源に
於ける光の強度の時間変動モニタ用の光の検出器をコン
ピュータで制御する。
【0018】さらに、前記対物レンズの光軸の一方向を
ほぼ法線に持つ面内に於ける直交二方向に移動できる試
料ステージを、ほぼ対物レンズの光軸の回りに回転する
回転ステージの上に載せ、測定前に操作者の定めたプロ
グラムに従って自動的に移動して測定を行う。
【0019】
【作用】少なくとも1波長の光を発生する光源光源と、
光源から出された光を透過する偏光子と、偏光子を透過
した光を、ほぼ半円部分に透過させ、試料に集束、反射
光を生じさせ、反射光が他のほぼ半円部分に透過するレ
ンズと、レンズを透過した光を透過する検光子と、検光
子を透過した光を所定の入射角毎の光の強度を検出する
複数の検出素子と、検出素子を有する検出器と、検出器
で得られた入射角毎の光の強度から試料の厚さ、光学特
性値を算出する算出部とを備える偏光解析装置を作製す
ることによって高い二次元空間分解能の偏光解析測定が
可能となる。
【0020】さらに、偏光解析装置の偏光子とレンズの
間に光学補償子を設置することによっても高い二次元空
間分解能の偏光解析測定が可能となる。
【0021】さらに、偏光解析装置の光学補償子にPE
Mを用いることによって、高い二次元空間分解能であり
且つPEMの動作周波数に応じた高速の偏光解析測定測
定が可能となる。
【0022】さらに、偏光解析装置において、ナイフエ
ッジミラーを光源と偏光子の間に設置することで、薄膜
試料への入射光と薄膜試料からの反射光とは対物レンズ
の対称面に関してそれぞれ異なる空間を通り、薄膜試料
からの反射光が検光子へ入射する間に相互作用を持つ光
学素子は対物レンズのみであるようになり、薄膜試料に
関して高い二次元空間分解能であり且つ高精度の測定が
できる。
【0023】さらに対物レンズに合った素子サイズをも
つ検出器を設置する、あるいは検光子と検出器の間に顕
微鏡像を拡大するためのレンズを設置することにより、
薄膜試料の光学特性に関して高い角度分解能での測定が
できる。
【0024】さらに、薄膜試料での反射光の偏光状態が
半透鏡等の光学素子によって擾乱されないためには、薄
膜試料へ入射する落射光が対物レンズの対称面に関して
半分の空間だけを利用するように全反射鏡を設置するこ
とにより、反射光が対物レンズの対称面に関して落射光
の為の利用空間とは異なる空間を利用し、対物レンズと
検光子の間の光路上に光学素子を一切設けないようにす
る。これにより、精度の高い測定結果を得ることができ
る。また、高圧水銀ランプやハロゲンランプのような白
色光を光源に使用した場合、分光器によって各波長に分
光され、試料に到達する光は微弱であり、対物レンズと
検光子の間の光路上に光学素子を一切設けないようにす
ることによって、反射光が検出素子に到達するまでに途
中で失われる反射光のエネルギー量を低減することがで
き、信号・雑音比の良い、従って測定精度の高い測定が
可能である。
【0025】さらに、対物レンズの焦点距離に対する波
長分散の測定結果への影響を回避するためには、薄膜試
料の被測定点に対して自動焦点調整機能を加えればよ
く、またそれによって、自動測定が可能となる。
【0026】さらに、光源と偏光子の間に半透鏡を設け
ることにより、光源からでた光の半分を試料測定用の光
として、残りの半分の光を光源に於ける光の強度の時間
変動モニタ用の光として使用し、試料測定用の光の検出
器と光源に於ける光の強度の時間変動モニタ用の光の検
出器をコンピュータで制御することにより、光源に於け
る光の強度の時間変動にも拘らず、高精度の測定が可能
となる。
【0027】さらに、対物レンズの光軸の一方向をほぼ
法線に持つ面内に於ける直交二方向に移動できる試料ス
テージを、ほぼ対物レンズの光軸の回りに回転する回転
ステージの上に載せ、測定前に操作者の定めたプログラ
ムに従って自動的に移動して測定を行うことも可能であ
るようにコンピュータで制御できるようにすることで自
動測定が可能となる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。
【0029】図1は本発明の偏光解析装置のブロック図
である。同図に於いて、1は光源を示し、2は反射鏡、
3は偏光子、4は対物レンズ、5は試料、6は検光子、
7はレンズ、8は検出器、9及び10はスリットを示
す。光源1から出た光11はスリット9を通過した後、
反射鏡2によって進行方向を90度変え、光12とな
り、更に偏光子3を通過することにより光の進行方向に
対して垂直な面内の任意の方向、例えば反射鏡2に対す
る光11の入射面に垂直な方向に振動する直線偏光13
となる。なお、図1に於ける顕微鏡中の全反射2はナイ
フエッジミラーと呼ばれる。鏡直線偏光13は、対物レ
ンズ4により多角をもった直線偏光14として試料5上
に集光される。試料5で反射した偏光は、入射光14と
同様に多角をもった反射光15となり、対物レンズ4、
更にスリット10を通過し、更に検光子6によって直線
偏光16となる。直線偏光16はレンズ7によって拡大
され、二次元検出器8に像を結ぶ。検光子6を180度
若しくは360度回転させることにより、偏光15の状
態を入射角が0度以上θ(θ:対物レンズの開口角)以
下の光について検出することができる。
【0030】さらに可動の半透鏡17を光源1とスリッ
ト9の間に挿入することにより、光源から出た光の一部
を分光器18に導き単色光19とする。単色光19は全
反射鏡20及び半透鏡21によって対物レンズ4へ導か
れ、試料5上に集光される。試料5上で反射した光は対
物レンズ4及び半透鏡21を通り、可動の全反射鏡22
により90度反射され、自動焦点調整のために設けた検
出器23に入る。検出器23で検出した光の強度に基づ
き、試料ステージ24を光軸方向に移動させることによ
って焦点調節を行う。
【0031】測定時には、可動の半透鏡16並びに可動
の全反射鏡20を光路からずらし、また、可動の全反射
鏡25を光路に挿入することにより単色化した光19を
検出器26に導き、光源1の光の強度の変動を監視する
ことができる。
【0032】さらに波長を切り替える際、可動の半透鏡
21並びに可動の全反射鏡22を挿入し、自動焦点調整
機構を作動させることにより、対物レンズの焦点距離に
対する波長分散が原因で試料5の被測定位置がずれるこ
とを回避できる。焦点調整後、可動の半透鏡21並びに
可動の全反射鏡22は光路からはずす。
【0033】また、検出器8に二次元検出器を用いるこ
とにより、角度分散のデータを一度に取ることができ
る。従って、屈折率等の光学的性質に異方性が存在する
試料を測定する場合、従来では試料を回転させて試料の
光学的な異方性を測定していたが、本発明の装置に二次
元検出器を用るならば、試料を回転せずとも試料の光学
的な異方性を一度に測定でき、従来の装置で測定するの
に比較して迅速に測定を行うことができる。
【0034】図2は図1のうち、特に集光部分を拡大し
た図である。但し、図が複雑になるので偏光子3、スリ
ット10、検光子6及びレンズ7は省略して描いた。対
物レンズの開口角を最大限に利用することによって、複
数の入射角をもって光を同時に試料に入射させることが
できる。反射光の場合も同様に、対物レンズの開口角を
最大限に利用することによって、入射角に対応する反射
角をもつ反射光のそれぞれを対物レンズで0度から開口
角度までの反射角を持つ反射光としてそれぞれの反射光
を一度に集光することができる。そのため、対物レンズ
には試料表面上でのビーム径を1μm以下に絞ることが
かのうであるような高開口数の対物レンズを使用する。
【0035】図3には、本発明の装置を用いて測定した
薄膜試料及び薄膜試料の屈折率の一次元分布を示した。
薄膜試料は、例えば、SiH4とCH4を原料に、Si
ウェハを基板としてCVDで作製したSi−C系の薄膜
であり、組成に傾斜を持たせてある。成膜開始直後から
徐々にM(Si)={Si/(Si+C)}×100
(モル%)の値を100%から減らし、膜の上端がM
(Si)=0%となるようにした。成膜後、試料を10
0μm×50μmのブロックに加工し、組成の傾斜方向
がガラスの平滑面に対して平行になるように接着した。
ガラスの厚さは1cmであり、接着剤はガラスの屈折率
と同じく1.50である。更に試料部分をイオンミリン
グし、約500nmの厚さの薄膜試料とした。測定にあ
たって、光源の波長を450nm(2.76eV)に固
定した。また、使用した対物レンズの開口数は0.95
である。図3に示したように、0.5μmステップで試
料をスキャンさせることによって、組成傾斜による屈折
率の変化を知ることが可能である。またその逆に、屈折
率の変化を知ることによって、組成が変化していること
を知ることも可能である。更に、ステップを二次元的に
行うことによって、屈折率や組成の空間分布、を知るこ
とが可能である。
【0036】図4は、本発明の装置を用いて測定した薄
膜試料の二次元的膜厚分布を示した図である。例えば、
CVDを用いて成膜した水素含有非晶質炭素(a−C:
H)の薄膜である。本発明の装置を用い、10μm×1
0μmの領域を0.5μmステップでデータをとったも
のである。図4に示したように、本発明の装置を用いる
ことにより、薄膜の膜厚の二次元分布を0.5μmステ
ップという高分解能で知ることが可能である。測定領域
を拡大することも可能である。また、入射光の波長を変
えることにより、多層膜の膜厚を求めることも可能であ
る。
【0037】図5には、本発明の装置を用いて測定した
薄膜試料に関する屈折率、吸収係数及び比誘電率の実部
並びに虚部の波長分散を示した。薄膜試料は、例えば、
Siウェハを基板としてCVDで作製した膜厚が20n
mであるのa−Si:H薄膜である。試料の測定領域は
0.5μmのスポットである。図5に示したように、本
発明の装置を用いることにより、0.5μmの二次元空
間分解能をもって複数の薄膜の複数の物性値を知ること
が可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明の顕微偏光解析装置を用いれば、
少なくとも二波長以上の光源、並びに入射光・反射光の
集光に関して共通に使用する対物レンズを備える偏光解
析装置に於いて、対物レンズによって誘起される光の波
面変形を多入射角の現象に対して利用し且つ入射光と反
射光の光路をナイフエッヂミラーを使用して分割したこ
とにより、高い二次元空間分解能と高い角度分解能を持
ち且つ高い精度で測定を行うことが可能となった。これ
により、半導体素子などの電気的性質を非破壊の光学的
測定により推測することが可能となり、半導体素子の生
産プロセスに適用すれば、歩留まり良く効率的な生産が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の顕微偏光解析装置のブロック図。
【図2】本発明の顕微偏光解析装置のうち、対物レンズ
による入射光並びに反射光の集光部分を示した説明図。
【図3】本発明の実施例であるSi基板上に形成したS
i−C系組成傾斜薄膜について、屈折率の一次元的分布
を測定した結果を示した説明図。
【図4】本発明の実施例であるSi基板上に形成したa
−C:H薄膜について、膜厚の二次元的分布を測定した
結果を示した説明図である。
【図5】本発明の実施例であるSi基板上に形成したa
−Si:H薄膜について、屈折率、吸収係数及び比誘電
率の実部並びに虚部の波長分散を測定した結果を示した
特性図。
【符号の説明】
1,11,12,13…光源、 2…反射鏡、 3…偏光子、 4…対物レンズ、 5…試料、 6…検光子、 7…レンズ、 8,23…検出器、 9,10…スリット、 14…入射光線、 15…反射光線、 16…直線偏光した光線、 17,21…半透鏡、 18…分光器、 20,22,25…全反射鏡、 24…試料ステージ、 26…検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江澤 正義 千葉県茂原市早野3300番地株式会社日立製 作所電子デバイス事業部内

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源から出された光を透過す
    る偏光子と、前記偏光子を透過した光を、ほぼ半円部分
    に透過させ、試料に集束、反射光を生じさせ、前記反射
    光が他のほぼ半円部分に透過するレンズと、前記レンズ
    を透過した光を透過する検光子と、前記検光子を透過し
    た光を所定の入射角毎の光の強度を検出する複数の検出
    素子と、前記検出素子を有する検出器と、前記検出器で
    得られた入射角毎の光の強度から試料の厚さ、光学特性
    値を算出する算出部とからなることを特徴とする偏光解
    析装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記光源は、複数の波
    長の光を発生させ、前記光源と前記偏光子の間に前記光
    源より発生した光を分光する分光器を具備する偏光解析
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記偏光子と前記レン
    ズの間に光学補償子を有する偏光解析装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記光学補償子として
    PEMを用いる偏光解析装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記反射光が前記検光
    子へ入射する間に相互作用する光学素子は前記対物レン
    ズのみである偏光解析装置。
  6. 【請求項6】請求項2において、前記反射光が前記検光
    子へ入射する間に相互作用する光学素子は前記対物レン
    ズのみである偏光解析装置。
  7. 【請求項7】請求項3において、前記反射光が前記検光
    子へ入射する間に相互作用する光学素子は前記対物レン
    ズのみである偏光解析装置。
  8. 【請求項8】請求項4において、前記反射光が前記検光
    子へ入射する間に相互作用する光学素子は前記対物レン
    ズのみである偏光解析装置。
  9. 【請求項9】請求項1において、前記検光子と前記検出
    器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを備え、前記薄膜試
    料への前記入射光の入射角0.3度に対して前記検出器
    の前記検出素子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  10. 【請求項10】請求項2において、前記検光子と前記検
    出器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを設置することで
    薄膜試料への入射光の入射角0.3度あたり検出器の素
    子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  11. 【請求項11】請求項3のにおいて、前記検光子と前記
    検出器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを設置すること
    で薄膜試料への入射光の入射角0.3度あたり検出器の
    素子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  12. 【請求項12】請求項4において、前記検光子と前記検
    出器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを設置することで
    薄膜試料への入射光の入射角0.3度あたり検出器の素
    子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  13. 【請求項13】請求項5において、前記検光子と前記検
    出器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを設置することで
    薄膜試料への入射光の入射角0.3度あたり検出器の素
    子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  14. 【請求項14】請求項6において、前記検光子と前記検
    出器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを設置することで
    薄膜試料への入射光の入射角0.3度あたり検出器の素
    子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  15. 【請求項15】請求項7において、前記検光子と前記検
    出器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを設置することで
    薄膜試料への入射光の入射角0.3度あたり検出器の素
    子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  16. 【請求項16】請求項8において、前記検光子と前記検
    出器の間に顕微鏡像を拡大するレンズを設置することで
    薄膜試料への入射光の入射角0.3度あたり検出器の素
    子数が一つ以上対応する偏光解析装置。
  17. 【請求項17】請求項2において、前記各波長の光に就
    いて前記薄膜試料に対する自動焦点調整機能を備える偏
    光解析装置。
  18. 【請求項18】請求項3において、前記各波長の光に就
    いて前記薄膜試料に対する自動焦点調整機能を備える偏
    光解析装置。
  19. 【請求項19】請求項4において、各波長の光に就いて
    前記薄膜試料に対する自動焦点調整機能を備える偏光解
    析装置。
  20. 【請求項20】請求項6において、各波長の光に就いて
    前記薄膜試料に対する自動焦点調整機能を備える偏光解
    析装置。
  21. 【請求項21】請求項7において、各波長の光に就いて
    前記薄膜試料に対する自動焦点調整機能を備える偏光解
    析装置。
  22. 【請求項22】請求項8において、各波長の光に就いて
    前記薄膜試料に対する自動焦点調整機能を備える偏光解
    析装置。
  23. 【請求項23】請求項5において、前記光源における各
    波長毎の光の強度の時間変動を測定する検出器と、前記
    検光子を通過した後の光の強度を、前記光源における光
    の強度の時間変動を用いて補正する演算部を備える偏光
    解析装置。
  24. 【請求項24】請求項6において、前記光源における各
    波長毎の光の強度の時間変動を測定する検出器と、前記
    検光子を通過した後の光の強度を、前記光源における光
    の強度の時間変動を用いて補正する演算部を備える偏光
    解析装置。
  25. 【請求項25】請求項7において、前記光源における各
    波長毎の光の強度の時間変動を測定する検出器と、前記
    検光子を通過した後の光の強度を、前記光源における光
    の強度の時間変動を用いて補正する演算部を備える偏光
    解析装置。
  26. 【請求項26】請求項8において、前記光源における各
    波長毎の光の強度の時間変動を測定する検出器と、前記
    検光子を通過した後の光の強度を、前記光源における光
    の強度の時間変動を用いて補正する演算部を備える偏光
    解析装置。
  27. 【請求項27】請求項6において、任意のステップで前
    記対物レンズの光軸の一方向をほぼ法線とする面内に於
    ける直交二方向に移動可能なx−y軸移動試料ステージ
    と、前記x−y軸移動試料ステージを前記対物レンズの
    ほぼ法線の回りに回転可能な回転試料ステージとを備
    え、前記回転試料ステージの上に前記x−y軸移動試料
    ステージを載せ、前記x−y軸移動試料ステージと前記
    回転試料ステージの自動制御を可能にする制御装置を備
    える偏光解析装置。
  28. 【請求項28】請求項7において、任意のステップで前
    記対物レンズの光軸の一方向をほぼ法線とする面内に於
    ける直交二方向に移動可能なx−y軸移動試料ステージ
    と、前記x−y軸移動試料ステージを前記対物レンズの
    ほぼ法線の回りに回転可能な回転試料ステージとを備
    え、前記回転試料ステージの上に前記x−y軸移動試料
    ステージを載せ、前記x−y軸移動試料ステージと前記
    回転試料ステージの自動制御を可能にする制御装置を備
    える偏光解析装置。
  29. 【請求項29】請求項8において、任意のステップで前
    記対物レンズの光軸の一方向をほぼ法線とする面内に於
    ける直交二方向に移動可能なx−y軸移動試料ステージ
    と、前記x−y軸移動試料ステージを前記対物レンズの
    ほぼ法線の回りに回転可能な回転試料ステージとを備
    え、前記回転試料ステージの上に前記x−y軸移動試料
    ステージを載せ、前記x−y軸移動試料ステージと前記
    回転試料ステージの自動制御を可能にする制御装置を備
    える偏光解析装置。
  30. 【請求項30】請求項1において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
  31. 【請求項31】請求項2において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
  32. 【請求項32】請求項3において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
  33. 【請求項33】請求項4において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
  34. 【請求項34】請求項5において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
  35. 【請求項35】請求項6において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
  36. 【請求項36】請求項7において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
  37. 【請求項37】請求項8において、前記検出器として二
    次元検出器を備え、前記算出部が前記薄膜試料表面のほ
    ぼ法線の回りの角度分散のデータを一度に数値解析する
    機能を備える偏光解析装置。
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