JP5011302B2 - 偏光測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光測定装置に関するものである。
偏光測定装置は、被検面に偏光を照射して、その反射光を受光し、受光した光の偏光状態の変化を測定する装置であり、従来、工業分野において、被検物の物性(の変化)を検出するために用いられている。
図1は従来の偏光測定装置の基本構成の一例を示す説明図である。なお、便宜上、光を所定面に集光(結像)させるためのレンズ等の光学部材は省略してある。
偏光測定装置は、被検面53に対して偏光を投影するための一方の光路上に、偏光投影部として、光源51と、偏光子52を有し、被検面53から反射した光を受光するための他方の光路上に、偏光受光部として、検光子54と、光検出器55を有している。
そして、光源51,偏光子52を介して、偏光を被検面に斜めに照射するとともに、被検面3からの反射光を検光子54に入射させ、検光子54を通過した偏光を光検出器55で受光し、光検出器55での測定値を介して、被検面53を反射したことによる偏光状態の変化を検出し、その変化に基づいて被検物の諸物性(例えば、吸収係数、膜厚、屈折率など)(の変化)を検出することができるようになっている。
例えば、偏光子52や検光子54の相対的な基準位置を予め定めておくと共に、被検物を測定時に偏光子52や検光子54をそれぞれの光軸を中心に回転させて、光検出器55で受光した強度が最小あるいは最大となる偏光子52と検光子54との相対的な角度を検出し、その相対的な角度からその被検物の諸物性(の変化)を検出する。
また、例えば、さらに電圧制御液晶リターダ(図示省略)を被検面53と検光子54との間の反射光路上に設けて、電圧制御液晶リターダの電圧を調整することによって検光子54を経て光検出器55で受光する強度の最小値を求め、そのときの電圧から被検物の諸物性(の変化)を検出する。
このような従来の偏光測定装置としては、例えば、特開2001−296182号に記載の装置がある。
しかしながら、従来の偏光測定装置では、偏光を集光して被検面に照射するための光学系と、被検面からの反射光を集光して光検出器に導くための光学系とが、それぞれ別々の光路上に配置されていたため、被検面に対する入射及び反射方向に光路が広がって大型化してしまい、装置の配置スペースが多く取られ、測定スペースが狭められていた。そして、このような装置では、被検物を固定した状態で測定せざるを得ず、工業用の結晶材料の膜厚や複屈折率などの測定等、用途が工業用製品における偏光状態の変化の測定に限定されたものとなっていた。
また、従来の偏光測定装置においては、照明光源としてLDやLEDなどの発光素子がよく用いられる。しかし、これらの発光素子は、発光点が均一形状となるように構成されてはいない。このため、発光点の像が被検面に結像するような構成にすると、照射位置での被検面の部位によって照明光の強度分布に大きな差異が生じ、測定値の精度が劣化してしまい易い。また、被検面における照射面積が小さいために、被検面におけるよごれやゴミの相対的面積が大きくなって安定した測定値が得られない。さらに、被検面における照射面積が小さいと、被検面と発光部との相対的な位置ずれの影響を大きく受け易く、被検面と照明光源との位置調整が煩雑化してしまうという問題があった。
それ故、本発明の目的は、従来の偏光測定装置に比べて格段に小型化でき、工業用以外の用途にも用途を拡大させ易い偏光測定装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、測定精度を向上させて安定した計測を行うことができ、被検面と照明光源との位置調整の煩雑化を解消することが可能な偏光測定装置を提供することにある。
発明の開示
上記目的を達成するため、本発明による偏光測定装置は、偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、前記伝送光学系は、前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成されていて、前記先端光学系は、内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記被検面で反射し内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、本発明による偏光測定装置は偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、前記伝送光学系前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、少なくとも一回交差させた後に、該伝送光学系の中心軸に対して平行になるように構成されていて、前記先端光学系、前記偏光投影部からの偏光を垂直に入射させる照射光入射面と、前記照射光入射面から内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記照射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる照射光出射面と、前記被検面で反射した光を垂直に入射させる反射光入射面と、前記反射光入射面から内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、前記反射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる反射光出射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴としている
また、上記目的を達成するため、本発明による偏光測定装置は偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、前記伝送光学系前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、該伝送光学系の中心軸に対して斜めになるように構成されていて、前記先端光学系、内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記被検面で反射し内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴としている
また、上記目的を達成するため、本発明による偏光測定装置は偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、前記伝送光学系前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、該伝送光学系の中心軸に対して斜めになるように構成されていて、前記先端光学系、前記照射光入射面から内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記照射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる照射光出射面と、前記被検面で反射した光を垂直に入射させる反射光入射面と、前記反射光入射面から内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴としている
また、上記目的を達成するため、本発明による偏光測定装置は偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、前記伝送光学系前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、該伝送光学系の中心軸に対して斜めになるように構成されていて、前記先端光学系、前記偏光投影部からの偏光を垂直に入射させる照射光入射面と、前記照射光入射面から内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記照射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる照射光出射面と、前記被検面で反射した光を垂直に入射させる反射光入射面と、前記反射光入射面から内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、前記反射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる反射光出射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴としている
また、本発明の偏光測定装置においては、前記プリズムが、前記照射光全反射面と前記反射光全反射面を前記伝送光学系の中心軸に対称な側面に有する側面全反射プリズムであるのが好ましい。
また、本発明の偏光測定装置においては、入射した照射光を全反射する照射光全反射面及び入射した反射光を全反射する反射光全反射面を、夫々、前記伝送光学系の中心軸に対称な側面の複数箇所に有するのが好ましい。
また、本発明の偏光測定装置においては、前記プリズムが結晶質で構成されているのが好ましい。
また、本発明の偏光測定装置においては、前記結晶質のC軸が前記伝送光学系の中心軸方向に対して平行となるように、前記プリズムが配置されているのが好ましい。
また、本発明の偏光測定装置においては、前記結晶質のC軸が前記伝送光学系の中心軸方向に対して垂直となるように、前記プリズムが配置されているのが好ましい。
また、本発明の偏光測定装置においては、さらに、前記伝送光学系が、前記偏光投影部側及び前記偏光受光部側に、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを交差させるリレー光学系を有するのが好ましい。
本発明の偏光測定装置によれば、従来の偏光測定装置に比べて格段に小型化でき、工業用以外の用途にも、例えば、歯の表面状態の検査など医療の用途や、例えば、DNAチップの検査などの分析装置としての用途などに、用途を拡大させ易く、しかも、測定精度を向上させて安定した計測を行うことができ、被検面と照明光源との位置調整の煩雑化を解消することが可能な偏光測定装置が得られる。
図1は従来の偏光測定装置の偏光測定装置の基本構成の一例を示す説明図である。 図2は本発明の偏光測定装置における基本構成を示す概念図である。 図3は本発明の第1実施形態にかかる偏光測定装置の全体構成を示す光軸に沿う断面図である。 図4は図3の要部の構成を拡大して示す概念図である。 図5は本発明の第2実施形態にかかる偏光測定装置の全体構成を示す光軸に沿う断面図である。 図6は図5の要部の構成を部分的に拡大して示す概念図である。 図7は第2実施形態の偏光測定装置における先端光学系の一変形例を示す説明図である。 図8は第2実施形態の偏光測定装置における先端光学系の他の変形例を示す説明図である。 図9(a)及び図9(b)は図2乃至図5に示した本発明の偏光測定装置の光源としてLDやLEDなどの発光素子を用いた場合における発光点の像の形状を示す説明図である。 図10は図2乃至図5に示した本発明の偏光測定装置において、図9(b)に示すような発光点の像が被検面に結像する構成にしたときの、発光点の像に対する被検面のよごれやゴミの相対的面積の大きさを概念的に示す説明図である。 図11は本発明の第3実施形態にかかる偏光測定装置における基本構成を示す概念図である。 図12は図11に示した偏光測定装置における強度均一化光学系の瞳位置における光学断面の像の大きさを図4に示した発光点の像の大きさと比較して示す説明図である。 図13は本発明の第4実施形態にかかる偏光測定装置の全体構成を示す光軸に沿う断面図である。 図14は図13の偏光測定装置における伝送光学系の要部の構成を拡大して示す概念図である。 図15は第4実施形態の偏光測定装置において、被検面との距離(作動距離)が異なる場合における被検面で反射した光の経路を示す説明図である。
実施例の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
図2は本発明の偏光測定装置における基本的な構成を示す概念図である。本発明の偏光測定装置は、偏光投影部1と、偏光受光部2と、偏光投影部1からの偏光をスポット状に集光して被検面3に照射するとともに被検面3で反射した光をスポット状に集光して偏光受光部2に導く伝送光学系4を有している。
偏光投影部1は、光源1aと光源1aから出射した光から所定の偏光に変換する偏光板や所定の偏光のみを透過させる偏光ビームスプリッタなどの偏光子1bを有する、従来公知の光学構成が採用され、偏光を投影するように構成されている。
偏光受光部2は、例えば、偏光ビームスプリッタや回転可能な検光板などの検光子2aと光検出器などの受光装置2bを有する、従来公知の光学構成が採用され、被検面3で反射した光の偏光状態の変化を検出することができるように構成されている。
なお、偏光投影部1、偏光受光部2は、図2に示す構成に限定されるものでなく、従来、偏光測定装置に採用されているいずれの構成も採用可能である。
本発明の特徴的な構成は、伝送光学系4にある。
本発明の偏光測定装置では、特開2001−296182で示した従来の偏光測定装置とは異なり、投影光の光路と反射光の光路とを共通の光学系に持たせた伝送光学系4を設けている。
被検面に対して、最小スポットで偏光を投影するためには、光学系を介して偏光を集光させる必要がある。また、この種の偏光測定装置は、偏光を被検面に対して斜めに投影させるので、被検面に対する投影光と反射光の光路は、共通の光学系において中心軸を外れた位置を通る。
そこで、本発明の偏光測定装置では、投影光の光路と反射光の光路とを共通の光学系に設けるために、伝送光学系4を、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが同一の光学系の中心軸Oに対称に配置されるように構成している。
また、投影光の光路と反射光の光路とを同一の光学系の中心軸を対称に別光路として設けた伝送光学系を介して偏光を集光させるためには、光を光軸に対して交差する方向に曲げる必要があるため、これらの光路を少なくとも一回は交差させることが必要となる。
そこで、本発明の偏光測定装置では、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが少なくとも一回交差するように構成している。
このように構成すれば、投影光及び反射光のために用いる光路を細長状に構成でき、被検面に対する入射及び反射方向に光路を広げずに済むため、従来の偏光測定装置に比べて格段に投影光及び反射光の光路に用いるスペースを小型化できる。その結果、工業用以外の用途にも、例えば、歯の表面状態の検査など医療の用途や、例えば、DNAチップの検査などの分析装置としての用途などに、用途を拡大させ易くなる。
また、本発明の偏光測定装置では、偏光投影部1からの偏光を被検面3に対して斜めに照射するように出射させるとともに、被検面3で反射した光を内部に入射させるように構成された先端光学系(図2では不図示)を、伝送光学系4に備えている。具体的には、前記先端光学系は、内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記被検面で反射し内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、を有するプリズムで構成されている。
このように、先端光学系として、照射光全反射面と反射光全反射面とを有するプリズムを備えれば、投影光及び反射光のために用いる光路を細長状にしながら、被検面に対して大きな入射角で斜めに照射させることができ、従来の偏光測定装置と同様の機能を発揮させ易くなる。
なお、本発明の偏光測定装置においては、先端光学系の入射面は入射光に対して垂直に、出射面は出射光に対して垂直であるのが好ましい。このようにすれば、被検面に対する入射角及び反射角が照射光全反射面及び反射光全反射面のみで決定することができ、先端光学系の入射面及び出射面における光の屈折を考慮しなくて済むので、被検面に対して高精度かつ、光量ロスの少ない偏光状態の測定ができる。
第1実施形態
以下、本発明の偏光測定装置の実施形態を図面を用いて説明する。
図3は本発明の第1実施形態にかかる偏光測定装置の全体構成を示す光軸に沿う断面図である。第1実施形態の偏光測定装置は、偏光投影部1と、偏光受光部2と、偏光投影部2からの偏光をスポット状またはスリット状に集光して被検面3に照射するとともに被検面3で反射した光をスポット状またはスリット状に集光して偏光受光部2に導く伝送光学系4を有している。
偏光投影部1は、直線偏光をスポット状またはスリット状に集光して投影することができる構成であればどのような構成でもよい。
また、偏光検出部2は、偏光状態の変化を検出することができるものであれば、どのような構成でもよい。
伝送光学系4は、偏光投影部1からの偏光を平行光束にするレンズ41と、レンズ41からの平行光を集光して被検面3に投影するための集光レンズ42と、先端光学系43を有している。また、伝送光学系4は、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが同一の光学系の中心軸Oに対称に配置されるように構成されている。さらに、伝送光学系4は、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが、レンズ41と集光レンズ42とを介して一回交差するように構成されている。
なお、図3中、CPは偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置を示している。
図4は図3の要部の構成を拡大して示す概念図である。なお、図4では、便宜上、偏光投影部1を偏光子1Aを有する構成で概念的に示し、また、偏光受光部2を偏光ビームスプリッタ2Aと、偏光ビームスプリッタ2Aで分岐された光路に配置された光検出器2B1,2B2を有する構成で概念的に示してある。もちろん、偏光投影部1、偏光受光部2は図2と同様の構成でもよい。
集光レンズ42を出射して先端光学系43に入射する偏光の光軸は、伝送光学系4の中心軸Oに対して平行になっている。また、先端光学系43を出射して集光レンズ42に入射する光の光軸も、伝送光学系4の中心軸Oに対して平行になっている。先端光学系43は、照射光入射面43aと、照射光全反射面43bと、照射光出射面43cと、反射光入射面43dと、反射光全反射面43eと、反射光出射面43fを有するプリズムで構成されている。
照射光入射面43aは、伝送光学系4の中心軸Oに対して垂直に配置されている。そして、偏光投影部1から出射し、レンズ41、集光レンズ42を経た偏光を垂直に入射させるように、構成されている。照射光全反射面43bは、照射光入射面43aから内部に入射した光を被検面3に向けて全反射するように、構成されている。照射光出射面43cは、照射光全反射面43bで全反射した光を垂直に出射させるように、構成されている。反射光入射面43dは、被検面3で反射した光を垂直に入射させるように、構成されている。反射光全反射面43eは、反射光入射面43dから内部に入射した光を全反射するように、構成されている。反射光出射面43fは、照射光入射面43aと同一平面における伝送光学系4の中心軸Oに対称な位置に設けられており、反射光全反射面43eで全反射した光を垂直に出射させるように、構成されている。
このように構成された第1実施形態の偏光測定装置によれば、偏光投影部1からの偏光は、伝送光学系4のレンズ41を介して光路を曲げられて、レンズ42に入射し、集光レンズ42を介して集光されながら、プリズム43の照射光入射面43aに垂直に入射する。照射光入射面43aに入射した偏光は、照射光全反射面43bで被検面3に向けて全反射される。照射光全反射面43bで全反射した光は、照射光出射面43cを介して垂直に出射させられて被検面3における伝送光学系4’の中心軸Oと交わる位置に所定の入射角で入射する。
被検面3で反射した光は、伝送光学系4の中心軸Oを対称として、照射光と逆向きの光路を辿る。即ち、被検面3で反射した光は、プリズム43の反射光入射面43dに垂直に入射する。反射光入射面43dから内部に入射した光は、反射光全反射面43eで全反射される。このとき、反射光全反射面43eで全反射した光の光軸は、伝送光学系4の中心軸Oに対して平行になる。さらに、反射光全反射面43eで全反射した光は、反射光出射面43fを介して垂直に出射させられて集光レンズ42に入射する。集光レンズ42に入射した光は、光路を曲げられて、レンズ41に入射する。このとき、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差位置CPで交差する。レンズ41に入射した光は、中間結像位置S12に集光される。中間結像位置S12に集光された光は、偏光受光部2に入射し、偏光受光部2を介して偏光状態が検出される。
従って、第1実施形態の偏光測定装置によれば、投影光及び反射光のために用いる光路を同一の伝送光学系4に設けたことによって、伝送光学系4を細長状に構成することができ、被検面に対する入射及び反射方向に光路を広げずに済むため、従来の偏光測定装置に比べて格段に投影光及び反射光の光路に用いるスペースを小型化できる。その結果、工業用以外の用途にも、例えば、歯の表面状態の検査など医療の用途や、例えば、DNAチップの検査などの分析装置としての用途などに、用途を拡大させ易くなる。
また、先端光学系として、照射光全反射面43bと反射光全反射面43eとを有するプリズム43を備えたので、投影光及び反射光のために用いる光路を細長状にしながら、被検面に対して大きな入射角で斜めに照射させることができ、従来の偏光測定装置と同様の機能を発揮させ易くなる。
さらに、プリズム43の照射光入射面43a,反射光入射面43dは、それぞれ入射光に対して垂直となるように構成されており、また、照射光出射面43c,反射光出射面43fは、それぞれ出射光に対して垂直となるように構成されている。このため、被検面3に対する入射角及び反射角が照射光全反射面43b及び反射光全反射面43eのみで決定することができ、先端光学系であるプリズム43の入射面及び出射面における光の屈折を考慮しなくて済むので、被検面3に対して高精度かつ、光量ロスの少ない偏光状態の測定ができる。
なお、プリズム43は、石英で構成することができる。また、プリズム43は、結晶質で構成することもできる。その場合には、その結晶質のC軸が伝送光学系4の中心軸O方向に対して平行となるように、プリズム43が配置されているのが好ましい。あるいは、その結晶質のC軸が伝送光学系4の中心軸O方向に対して垂直となるように、プリズム43を配置してもよい。そのようにすれば、偏光方向と結晶軸とを一致させることができるため、より高精度かつ、光量ロスの少ない偏光状態の測定ができる。
また、図2及び図3に示した第1実施形態の偏光測定装置では、伝送光学系4を、用途に応じてさらに偏光投影部1側及び偏光受光部2側に、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを交差させるリレー光学系を一個又は複数個設けて長い光学系を構成してもよい。
第2実施形態
図5は本発明の第2実施形態にかかる偏光測定装置の全体構成を示す光軸に沿う断面図である。第2実施形態の偏光測定装置は、偏光投影部1と、偏光受光部2と、偏光投影部2からの偏光をスポット状に集光して被検面3に照射するとともに被検面3で反射した光をスポット状に集光して偏光受光部2に導く伝送光学系4’を有している。
偏光投影部1と、偏光受光部2の構成は、図2に示した第1実施形態と同様である。
伝送光学系4'は、レンズ41’とレンズ42’とレンズ43’とで構成されたリレー光学系と、レンズ44’と、レンズ45’と、レンズ46’と、先端光学系47’を有して構成されている。
また、伝送光学系4'は、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが同一の光学系の中心軸Oに対称に配置されるように構成されている。さらに、伝送光学系4'は、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが、レンズ44’,45’,46’と先端光学系47’とを介して一回、リレー光学系を介して一回、の計二回交差するように構成されている。なお、なお、図5中、48'はレンズ44’,45’,46’を保持する保持枠、49’はリレー光学系と保持枠48’を保持する鏡筒である。また、CP1,CP2は偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置を示している。
図6は図5の要部の構成を部分的に拡大して示す概念図である。リレー光学系は、中間結像位置S11に集光された偏光を、中間結像位置S21に集光する。レンズ44’,45’,46’は、中間結像位置S21に集光された偏光を被検面3に投影するように、伝送光学系の中心軸Oに対して斜めになるように光路を曲げて先端光学系47’に向けて出射させるように構成されている。
先端光学系47’は、照射光入射面47a’と、照射光全反射面47b’と、照射光出射面47c’と、反射光入射面47d’と、反射光全反射面47e’と、反射光出射面47f’を有する側面反射プリズムで構成されている。
照射光入射面47a’は、伝送光学系4'の中心軸Oに対して垂直に配置されている。そして、偏光投影部1から出射し、リレー光学系、レンズ44’,45’,46’を経た偏光を斜めに入射させるように、構成されている。照射光全反射面47b’は、照射光入射面47a’から内部に入射した光を被検面3に向けて全反射するように、構成されている。照射光出射面47c’は、伝送光学系4'の中心軸Oに対して垂直に配置されている。そして、照射光全反射面47b’で全反射した光を斜めに出射させるように、構成されている。反射光入射面47d’は、照射光全反射面47c’と同一平面における伝送光学系4'の中心軸Oに対称な位置に設けられており、被検面3で反射した光を斜めに入射させるように、構成されている。反射光全反射面47e’は、照射光全反射面47b’と伝送光学系4’の中心軸Oに対称な側面に設けられており、反射光入射面47d’から内部に入射した光を全反射するように、構成されている。反射光出射面47f’は、照射光入射面47a’と同一平面における伝送光学系4'の中心軸Oに対称な位置であって、照射光入射面47a’の近傍又はほぼ同位置に設けられており、反射光全反射面47e’で全反射した光を斜めに出射させるように、構成されている。
また、図5及び図6の例では、照射光入射面47a’と反射光出射面47f’は、同じ位置で重なっており、この重なった面の位置が、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置CP1となっている。
なお、照射光入射面47a’と反射光出射面47f’は、同じ位置で重ならずに、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置CP1が、先端光学系47’の内部又は外部に位置するように構成されていてもよい。
このように構成された第2実施形態の偏光測定装置によれば、偏光投影部1からの偏光は、伝送光学系4’のリレー光学系を介して中間結像位置S21で集光した後、レンズ43’における伝送光学系4’の中心軸Oを外れる位置に入射する。レンズ43’に入射した光は、レンズ44’,45’を介して集光されながら、プリズム47’の照射光入射面47a’に斜めに入射する。照射光入射面47a’に入射した偏光は、所定量屈折して照射光全反射面47b’に達し、照射光全反射面47b’で被検面3に向けて全反射される。照射光全反射面47b’で全反射した光は、照射光出射面47c’を介して斜めに出射させられ、所定量屈折して被検面3における伝送光学系4’の中心軸Oと交差する位置に所定の入射角で入射する。
被検面3で反射した光は、伝送光学系4’の中心軸Oを対称として、照射光と逆向きの光路を辿る。即ち、被検面3で反射した光は、プリズム47’の反射光入射面47d’に斜めに入射する。反射光入射面47d’に入射した光は、所定量屈折して反射光全反射面47e’に達し、反射光全反射面47e’で全反射される。さらに、反射光全反射面47e’で全反射した光は、反射光出射面47f’を介して斜めに出射させられ、所定量屈折してレンズ46’に入射する。このとき、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差位置CP1で交差する。レンズ46’に入射した光は、レンズ45’、44’を経て、中間結像位置S22に集光される。中間結像位置S22に集光された光は、リレー光学系を介して中間結像位置S12に集光される。このとき、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差位置CP2で交差する。中間結像位置S12に集光された光は、偏光受光部2に入射し、偏光受光部2を介して偏光状態が検出される。
従って、第2実施形態の偏光測定装置によれば、投影光及び反射光のために用いる光路を同一の伝送光学系4’に設けたことによって、伝送光学系4’を細長状に構成することができ、被検面に対する入射及び反射方向に光路を広げずに済むため、従来の偏光測定装置に比べて格段に投影光及び反射光の光路に用いるスペースを小型化できる。その結果、工業用以外の用途にも、例えば、歯の表面状態の検査など医療の用途や、例えば、DNAチップの検査などの分析装置としての用途などに、用途を拡大させ易くなる。
また、先端光学系として、照射光全反射面47b’と反射光全反射面47e’とを有する側面反射プリズム47’を備えたので、簡単な形状のプリズムを用いて、投影光及び反射光のために用いる光路を細長状にしながら、被検面に対して大きな入射角で斜めに照射させることができ、従来の偏光測定装置と同様の機能を発揮させ易くなる。
なお、プリズム47’は、石英で構成することができる。また、プリズム47’は、結晶質で構成することもできる。その場合には、その結晶質のC軸が伝送光学系4’の中心軸O方向に対して平行となるように、プリズム47’が配置されているのが好ましい。あるいは、その結晶質のC軸が伝送光学系4’の中心軸O方向に対して垂直となるように、プリズム47’を配置してもよい。そのようにすれば、偏光方向と結晶軸とを一致させることはできないが、プリズム47’の内部において、被検面3を照射する偏光の光路と、被検面3で反射した光の光路とにおける、偏光方向に対する結晶軸の条件を等しくすることができるため、より高精度で、信頼性の高い偏光状態の測定ができる。
なお、図5に示した第2実施形態の偏光測定装置では、伝送光学系4'を、偏光投影部1側及び偏光受光部2側に、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを交差させるリレー光学系を備えて構成したが、伝送光学系4'にこのようなリレー光学系を備えなくても良い。あるいは、伝送光学系4'を、用途に応じてこのようなリレー光学系を複数個設けて長い光学系を構成してもよい。
また、第2実施形態の偏光測定装置に用いる先端光学系として、側面反射プリズム47’の代わりに、図7に示すように、内部で複数回(図7では便宜上、反射回数を2回としている)反射させるようにして、入射した照射光を全反射する照射光全反射面47b1”,47b2”及び入射した反射光を全反射する反射光全反射面47e1”,47e2”を、夫々、伝送光学系4’の中心軸Oに対称な側面の複数箇所に有する側面反射プリズム47”を用いてもよい。なお、側面反射プリズム47”における照射光入射面47a”,照射光出射面47c”,反射光入射面47d”,反射光出射面47f”は、図6に示した側面反射プリズム47'における照射光入射面47a’,照射光出射面47c’,反射光入射面47d’,反射光出射面47f’とほぼ同様に構成されている。また、図7中、CP11,CP12,CP13は偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置を示している。
側面反射プリズム47”を用いれば、細径化した先端光学系を伝送光学系4’の中心軸O方向に長くとることができ、被検面3の周囲にスペースをとることが難しい場合の測定に有利となる。
さらに、第2実施形態の偏光測定装置に用いる先端光学系として、側面反射プリズム47’の代わりに、図8に示すように、内部で複数回(図8では便宜上3回)反射させるようにして、入射した照射光を全反射する照射光全反射面47b1”’,47b2”’,47b3”’及び入射した反射光を全反射する反射光全反射面47e1”’,47e2”’,47e3”’を有すると共に、伝送光学系4’の中心軸Oに対して斜めになるようにして入射する偏光投影部1からの偏光を垂直に入射させる照射光入射面47a”’と、照射光全反射面47b3”’で全反射した光を垂直に出射させる照射光出射面47c”’と、被検面3で反射した光を垂直に入射させる反射光入射面47d”’と、反射光全反射面47e3”’で全反射した光を垂直に出射させる反射光出射面47f”’を有する側面反射プリズムを用いてもよい。
側面反射プリズム47”’を用いれば、先端光学系の入射面は入射光に対して垂直に、出射面は出射光に対して垂直となり、被検面3に対する入射角及び反射角が照射光全反射面及び反射光全反射面のみで決定され、先端光学系の入射面及び出射面における光の屈折を考慮しなくて済むので、被検面に対して高精度かつ、光量ロスの少ない偏光状態の測定ができる。
ところで、以上説明した本発明の偏光測定装置において、光源1aにLDやLEDなどの発光素子を用いた場合、発光素子は、例えば、図9(a),(b)に示すように、発光点が均一形状となるように構成されてはいない。このため、上記の本発明における偏光測定装置において、発光点の像が被検面に結像するような構成にすると、照射位置での被検面の部位によって光強度分布に大きな差異が生じ、反射光の測定値の精度が劣化してしまい易い。また、被検面における照射面積が小さいため、図10に示すような被検面におけるよごれやゴミの相対的面積が大きくなって安定した測定値が得られない。さらに、被検面における照射面積が小さいと、被検面と発光部との相対的な位置ずれの影響を大きく受け易く、被検面と照明光源との位置調整が煩雑化してしまう。
そこで、本件出願人は、上記の本発明にかかる偏光測定装置の構成に次の構成を付加した偏光測定装置を想到した。
図11は本発明に係るこの改良された偏光測定装置における基本構成を示す概念図、図12は図11に示した偏光測定装置における強度均一化光学系の瞳位置における光学断面の像の大きさを図9に示した発光点の像の大きさと比較して示す説明図である。なお、図2に示した本発明にかかる偏光測定装置と同様の構成要素については同じ符号で示し、説明は省略する。
この改良された偏光測定装置では、偏光投影部1が、光源1aから出射した光の強度分布を均一化する強度分布均一化光学系1cを有して構成されている。また、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dにおける所定範囲の光束断面が、被検面3に投影されるようにしている。このようにすれば、光源1aの発光面における強度分布が不均一であっても、被検面3には均一な強度の光が照射されるので、照射面から得られる測定値の精度が向上し安定した計測を行うことができるようになる。
また、図12に示すように、被検面3における照射面積が拡大されるため、被検面3におけるよごれやゴミの相対的面積が小さくなって安定した測定値が得られ、さらに、被検面3と発光部との相対的な位置ずれがあったとしてもその影響を受け難くなり、被検面3と光源1aとの位置調整が簡単になる。
また、本発明の偏光測定装置は、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dに、伝送光学系4の中心軸に対称に配置された偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを含む同一仮想平面に対して垂直な方向(図11においては紙面に対して垂直な方向)に延びた、細長形状のスリット1d’を備えている。
上述したように、偏光測定装置では、偏光を被検面に対し斜めに投影させる。このため、被検面からの反射光も斜めに反射される。即ち、図11に示す伝送光学系4において被検面3に対する出射光(即ち、照明光)及び入射光(即ち、被検面3からの反射光)は、所定の角度を有している。このとき、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを含む同一仮想平面に沿い且つ中心軸Oに対して垂直な方向に被検面3に照射する光束が大きく拡がった場合には、伝送光学系4の照射光出射面から被検面3に向けて出射できずに内部で反射する光や、また、被検面3で反射した光のうち伝送光学系4の反射光入射面に入射できない光が発生し、これらの光が偏光受光部2に入り込んでフレアやゴースト等となってS/N比を劣化させる原因となりかねない。
従って、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dにおける所定範囲の光束断面を被検面3に投影する場合には、被検面3に対する出射光(即ち、照明光)及び入射光(即ち、被検面3からの反射光)の角度を考慮した形状の光束断面とすることが望まれる。
そこで、本発明の偏光測定装置では、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dに、伝送光学系4の中心軸Oに対称に配置された偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを含む同一仮想平面に対して垂直な方向(図1においては紙面に対して垂直な方向)に延びた、細長形状のスリット1d’を備えている。
このようにすれば、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを含む同一仮想平面に沿い且つ中心軸Oに対して垂直な方向には照明光が拡がらないので、被検面3に対する出射光(即ち、照明光)及び入射光(即ち、被検面3からの反射光)の角度に影響されることなく、図12に示すように、被検面3に対する照明領域を極力拡大し且つフレアやゴースト等のノイズの発生する部分をカットでき、少ないS/N比の高い明るい偏光を検出することが可能となる。
また、実際の偏光測定に際しては、被検面3と伝送光学系4の先端面との間の距離(作動距離)が変動することがある。しかるに、作動距離が変動すると、反射光の結像位置が偏光受光部2の受光装置からずれて、受光検出強度にムラが生じてしまうおそれがある。
そこで、本発明の偏光測定装置においては、偏光投影部1が、少なくとも出射側にテレセントリックな光学系として構成され、偏光受光部2が、伝送光学系4において偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置CPの像を受光装置2bに結像する結像光学系2cを有している。
このようにすれば、測定毎に被検面3との間の距離(作動距離)が異なっても、被検面3で反射したいずれの反射光も伝送光学系4における位置CPに結像し、結像光学系2cに平行に入射する。このとき、位置CPは、受光装置2bの受光面と共役であり、位置Pの像は、結像光学系2cを介して受光装置2bに結像する。このため、受光検出強度にムラが生じることなく安定した偏光状態の検出が可能となる。
第3実施形態
以下、本発明の偏光測定装置の第3実施形態を図面を用いて説明する。
図13は本発明の第3実施形態にかかる偏光測定装置の全体構成を示す光軸に沿う断面図である。図中、第1実施形態と同一の部材及び部分には同一の符号が用いられている。第3実施形態の偏光測定装置は、偏光投影部1と、偏光受光部2と、偏光投影部2からの偏光を集光して被検面3に照射するとともに被検面3で反射した光を集光して偏光受光部2に導く伝送光学系4を有している。
偏光投影部1は、光源1aと、偏光子1bと、強度分布均一化光学系1cと、スリット1d’を有し、出射側にテレセントリックな光学系として構成されている。
偏光子1bは、光源1aから出射した光から所定の偏光に変換する偏光板や所定の偏光のみを透過させる偏光ビームスプリッタなどで構成されている。
強度分布均一化光学系1cは、例えば、コンデンサーレンズなどで構成されており、光源1aから出射した光の強度分布を均一化する機能を有している。
スリット1d’は、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dに、伝送光学系4の中心軸に対称に配置された偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを含む同一仮想平面に対して垂直な方向(図13においては紙面に対して垂直な方向)に延びた、細長形状に形成されている。
そして、偏光投影部1は、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dにおけるスリット1d’の形状の光束断面が、被検面3に投影されるように構成されている。
また、偏光検出部2は、検光子2aと、受光装置2bと、結像光学系2cを有している。
検光子2aは、例えば、偏光ビームスプリッタや回転可能な検光板などで構成されている。
受光装置2bは、光検出器などで構成されており、受光された偏光の強度値から被検面3を反射したことによる偏光状態の変化を検出し、その変化に基づいて被検物の諸物性を検出することが出来るように構成されている。なお、検光子2a及び受光装置2bは、被検面3で反射した光の偏光状態を検出することができるものであれば、従来の偏光測定装置に採用されているいずれのものを用いても良い。
結像光学系2cは、伝送光学系4において偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置CPの像を受光装置2bに結像するように構成されている。
伝送光学系4は、偏光投影部1からの平行光束を位置CPに集光するレンズ41と、レンズ41からの光を平行光束にして被検面3に投影するためのレンズ42と、先端光学系43を有している。
また、伝送光学系4は、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが同一の光学系の中心軸Oに対称に配置されるように構成されている。
さらに、伝送光学系4は、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが、レンズ41とレンズ42とを介して位置CPで一回交差するように構成されている。
図14は図13の偏光測定装置における伝送光学系4の要部の構成を拡大して示す概念図である。レンズ42を出射して先端光学系43に入射する偏光の光軸は、伝送光学系4の中心軸Oに対して平行になっている。また、先端光学系43を出射してレンズ42に入射する光の光軸も、伝送光学系4の中心軸Oに対して平行になっている。
先端光学系43は、照射光入射面43aと、照射光全反射面43bと、照射光出射面43cと、反射光入射面43dと、反射光全反射面43eと、反射光出射面43fを有するプリズムで構成されている。
照射光入射面43aは、伝送光学系4の中心軸Oに対して垂直に配置されている。そして、偏光投影部1から出射し、レンズ41、レンズ42を経た偏光を垂直に入射させるように、構成されている。照射光全反射面43bは、照射光入射面43aから内部に入射した光を被検面3に向けて全反射するように、構成されている。照射光出射面43cは、照射光全反射面43bで全反射した光を垂直に出射させるように、構成されている。反射光入射面43dは、被検面3で反射した光を垂直に入射させるように、構成されている。反射光全反射面43eは、反射光入射面43dから内部に入射した光を全反射するように、構成されている。反射光出射面43fは、照射光入射面43aと同一平面における伝送光学系4の中心軸Oに対称な位置に設けられており、反射光全反射面43eで全反射した光を垂直に出射させるように、構成されている。
このように構成された第1実施形態の偏光測定装置によれば、偏光投影部1において光源1aから出射した光は、強度分布均一化光学系1cとしてのコンデンサーレンズを介して平行光束に変換され、偏光子1bを介して所定の直線偏光に変換された後、スリット1d’を介して、紙面に対して垂直方向に延びた細長状の平光光束として出射される。
偏光投影部1からの偏光は、伝送光学系4のレンズ41を介して光路を曲げられて、レンズ42に入射し、レンズ42を介して、プリズム43の照射光入射面43aに垂直に入射する。照射光入射面43aに入射した偏光は、照射光全反射面43bで被検面3に向けて全反射される。照射光全反射面43bで全反射した光は、照射光出射面43cを介して垂直に出射させられて被検面3における伝送光学系4’の中心軸Oと交わる位置に所定の入射角で入射する。
被検面3で反射した光は、伝送光学系4の中心軸Oを対称として、照射光と逆向きの光路を辿る。即ち、被検面3で反射した光は、プリズム43の反射光入射面43dに垂直に入射する。反射光入射面43dから内部に入射した光は、反射光全反射面43eで全反射される。このとき、反射光全反射面43eで全反射した光の光軸は、伝送光学系4の中心軸Oに対して平行になる。さらに、反射光全反射面43eで全反射した光は、反射光出射面43fを介して垂直に出射させられてレンズ42に入射する。レンズ42に入射した光は、光路を曲げられて、レンズ41に入射する。このとき、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差位置CPで交差する。レンズ41に入射した光は、平行光束の状態で偏光受光部2に入射する。
偏光受光部2に入射した光は、結像レンズ2cを介して受光装置2bに結像される。また、その途中で検光子2aを介して所定の直線偏光のみが透過させられる。受光装置2bは、受光された偏光の強度値から被検面3を反射したことによる偏光状態の変化を検出し、その変化に基づいて被検物の諸物性を検出する。
このとき第3実施形態の偏光測定装置によれば、偏光投影部1が、光源1aから出射した光の強度分布を均一化する強度分布均一化光学系1cを有して構成され、また、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dにおける所定範囲の光束断面が、被検面3に投影されるようにしたので、光源1aの発光面における強度分布が不均一であっても、被検面3には均一な強度の光が照射され、照射面から得られる測定値の精度が向上し安定した計測を行うことができるようになる。
また、図12に示したように、被検面3における照射面積が拡大されるため、被検面3におけるよごれやゴミの相対的面積が小さくなって安定した測定値が得られ、さらに、被検面3と発光部との相対的な位置ずれがあったとしてもその影響を受け難くなり、被検面3と光源1aとの位置調整が簡単になる。
また、第3実施形態の偏光測定装置によれば、強度分布均一化光学系1cの瞳位置1dに、伝送光学系4の中心軸に対称に配置された偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを含む同一仮想平面に対して垂直な方向(図13においては紙面に対して垂直な方向)に延びた、細長形状のスリット1d’を備えたので、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを含む同一仮想平面に沿い且つ中心軸Oに対して垂直な方向には照明光が拡がらないので、被検面3に対する出射光(即ち、照明光)及び入射光(即ち、被検面3からの反射光)の角度に影響されることなく、図12に示したように、被検面3に対する照明領域を極力拡大し且つフレアやゴースト等のノイズの発生する部分をカットでき、少ないS/N比の高い明るい偏光を検出することが可能となる。
また、第3実施形態の偏光測定装置によれば、偏光投影部1が、少なくとも出射側にテレセントリックな光学系として構成され、偏光受光部2が、伝送光学系4において偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とが交差する位置CPの像を受光装置2bに結像する結像光学系2cを有しているので、例えば図15に示すように、測定毎に被検面3との距離(作動距離)が異なっても、被検面3で反射したいずれの反射光も伝送光学系4における位置CPに結像し、結像光学系2cに平行に入射する。このとき、位置CPは、受光装置2bの受光面と共役であり、位置Pの像は、結像光学系2cを介して受光装置2bに結像する。このため、作動距離が変わってもスリット1d’の像は動かないので、受光装置2bの受光面内での感度ムラがあってもその影響を受けることなく安定した偏光状態の検出が可能となる。
また、上述したこれらの効果とともに、第3実施形態の偏光測定装置によれば、第1実施形態の偏光測定装置に関連して記述した各種の作用及び効果を有する。
従って、第3実施形態の偏光測定装置によれば、従来の偏光測定装置に比べて格段に小型化でき、工業用以外の用途にも、例えば、歯の表面状態の検査など医療の用途や、例えば、DNAチップの検査などの分析装置としての用途などに、用途を拡大させ易く、しかも、測定精度を向上させて安定した計測を行うことができ、被検面と照明光源との位置調整の煩雑化を解消することが可能な偏光測定装置が得られる。
また、図11及び図13に示した第3実施形態の偏光測定装置では、伝送光学系4を、用途に応じてさらに偏光投影部1側及び偏光受光部2側に、偏光投影部1から被検面3へ照射する偏光の光軸と、被検面3で反射して偏光受光部2に導かれる光の光軸とを交差させるリレー光学系を一個又は複数個設けて長い光学系を構成してもよい。
本発明の偏光測定装置は、物性の変化をリアルタイムで検出することが求められる工業分野や、例えば、歯の表面状態を検査することが求められる医療分野や、DNAチップを検査することが求められる生物分野に有用である。

Claims (11)

  1. 偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、
    前記伝送光学系は、前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成されていて、
    前記先端光学系は、内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記被検面で反射し内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴とする偏光測定装置。
  2. 偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、
    前記伝送光学系は、前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、少なくとも一回交差させた後に、該伝送光学系の中心軸に対して平行になるように構成されていて、
    前記先端光学系は、前記偏光投影部からの偏光を垂直に入射させる照射光入射面と、前記照射光入射面から内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記照射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる照射光出射面と、前記被検面で反射した光を垂直に入射させる反射光入射面と、前記反射光入射面から内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、前記反射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる反射光出射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴とする偏光測定装置。
  3. 偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、
    前記伝送光学系は、前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、該伝送光学系の中心軸に対して斜めになるように構成されていて、
    前記先端光学系は、内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記被検面で反射し内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴とする偏光測定装置。
  4. 偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、
    前記伝送光学系は、前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、該伝送光学系の中心軸に対して斜めになるように構成されていて、
    前記先端光学系は、前記照射光入射面から内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記照射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる照射光出射面と、前記被検面で反射した光を垂直に入射させる反射光入射面と、前記反射光入射面から内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴とする偏光測定装置。
  5. 偏光投影部と、偏光受光部と、前記偏光投影部からの偏光を集光して被検面に照射するとともに該被検面で反射した光を集光して前記偏光受光部に導く伝送光学系を有し、
    前記伝送光学系は、前記偏光投影部からの偏光を被検面に対して斜めに照射するように出射させるとともに前記被検面で反射した光を内部に入射させるように構成された、先端光学系を有するとともに、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とが、同一の光学系の中心軸に対称に配置され、且つ、少なくとも一回交差するように、構成され、且つ、前記先端光学系よりも前記被検面から離れた位置において、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを、該伝送光学系の中心軸に対して斜めになるように構成されていて、
    前記先端光学系は、前記偏光投影部からの偏光を垂直に入射させる照射光入射面と、前記照射光入射面から内部に入射した光を被検面に向けて全反射する照射光全反射面と、前記照射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる照射光出射面と、前記被検面で反射した光を垂直に入射させる反射光入射面と、前記反射光入射面から内部に入射した光を全反射する反射光全反射面と、前記反射光全反射面で全反射した光を垂直に出射させる反射光出射面と、を有するプリズムで構成されていることを特徴とする偏光測定装置。
  6. 前記プリズムが、前記照射光全反射面と前記反射光全反射面を前記伝送光学系の中心軸に対称な側面に有する側面全反射プリズムであることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の偏光測定装置。
  7. 入射した照射光を全反射する照射光全反射面及び入射した反射光を全反射する反射光全反射面を、夫々、前記伝送光学系の中心軸に対称な側面の複数箇所に有することを特徴とする請求項6に記載の偏光測定装置。
  8. 前記プリズムが結晶質で構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の偏光測定装置。
  9. 前記結晶質のC軸が前記伝送光学系の中心軸方向に対して平行となるように、前記プリズムが配置されていることを特徴とする請求項8に記載の偏光測定装置。
  10. 前記結晶質のC軸が前記伝送光学系の中心軸方向に対して垂直となるように、前記プリズムが配置されていることを特徴とする請求項8に記載の偏光測定装置。
  11. さらに、前記伝送光学系が、前記偏光投影部側及び前記偏光受光部側に、前記偏光投影部から前記被検面へ照射する偏光の光軸と、前記被検面で反射して前記偏光受光部に導かれる光の光軸とを交差させるリレー光学系を有することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の偏光測定装置。
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