JP2009519753A - 順応性熱デバイス - Google Patents

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Abstract

活性化されたとき熱を発生させる、化学的に活性化された熱デバイスが提供される。熱デバイスは、典型的には熱を発生させるように水分及び空気の存在下で発熱反応を受けることができる酸化性金属を収容する。このような金属及び組成物の他の成分(例えば炭素)は、比較的非柔軟性及び剛性であるが、本発明者らは、それにもかかわらず1つ又はそれ以上の順応性セグメントを採用して、熱デバイスに柔軟性及び形状適合性を与えることができることを発見している。順応性セグメントは、該順応性セグメントが破断することなく剪断応力に屈して表面(例えば身体の一部)の形状を取得するように展性である。順応性セグメントは、使用中実質的に望ましい形状を保持するのに同様に剛性又は硬度は十分である。
【選択図】図1

Description

化学的に活性化される加温デバイスは、多くの場合空気及び水分の存在下で酸化される金属反応物質(例えば鉄粉末)を採用する。酸化反応は、発熱性であり熱を発生するために、得られたデバイスは活性化されたとき温かさを提供することができる。加温デバイスは、典型的には、活性炭及び金属ハロゲン化物などの発熱反応を促進する他の化学反応物質を含む。活性炭は、発熱反応を促進する触媒として作用するものであり、一方、金属ハロゲン化物は、金属粉末上の表面酸化膜を除去して、反応を十分な程度まで進行させる。残念ながら、従来の化学的に活性化される熱デバイスが抱える種々の問題が存在する。例えば、デバイスの酸化性金属及び炭素成分は、剛性及び非柔軟性である。したがって、使用に際して、熱デバイスを折り畳み、身体の一部に適合させるのが多くの場合困難である。したがって、現在のところ、化学的に活性化された熱デバイスの形状適合性及び柔軟性を改善する技術の必要性がある。
米国特許出願番号第11/303,007号 米国特許第3,849,241号 米国特許第4,340,563号 米国特許第3,692,618号 米国特許第3,802,817号 米国特許第3,338,992号 米国特許第3,341,394号 米国特許第3,502,763号 米国特許第3,502,538号 米国特許第3,542,615号 米国特許第5,382,400号 米国特許第4,100,324号 米国特許第5,284,703号 米国特許第5,350,624号 米国特許第6,149,934号 米国特許第5,332,613号 米国特許第4,663、220号 米国特許第4,323,534号 米国特許第4、834、738号 米国特許第5,093,422号 米国特許第5,304,599号 米国特許第5,278,272号 米国特許第5,272,236号 米国特許第5,539,056号 米国特許第5,596,052号 米国特許第6,794,024号 米国特許第5,843,057号 米国特許第5,855,999号 米国特許第5,932,497号 米国特許第5,997,981号 米国特許第6,002,064号 米国特許第6,015,764号 米国特許第6,037,281号 米国特許第6,111,163号 米国特許第6,461,457号 米国特許第4,341,216号 米国特許第4,758,239号 米国特許第5,628,737号 米国特許第5,836,932号 米国特許第6,114,024号 米国特許第6,153,209号 米国特許第6,198,018号 米国特許第6,203,810号 米国特許第6,245,401号 米国特許出願番号WO99/12734 米国特許第5,693,385号 米国特許第5,834,114号 米国特許第6,517,906号 米国特許第6,573,212号 米国特許出願第2002/0141961 米国特許出願第2004/0166248 米国特許第3,901,236号 米国特許第4,076,663号 米国特許第4,286,082号 米国特許第5,213,881号 米国特許第5,656、355号 米国特許第5,599、585号 米国特許第5,562,994号 米国特許第5,316,837号 米国特許第5,418,945号 米国特許第5,906,879号 米国特許第6,197,045号 Journal of American Chemical Society、60巻、1938年、309ページ
本発明の1つの実施形態によれば、発熱組成物と、熱デバイス内に移動可能に束縛された順応性セグメントとを備える、化学的に活性化された熱デバイスが開示される。順応性セグメントは、展性であり約20から約400のアスペクト比を有する。
本発明の他の特徴及び態様は、以下により詳細に記載されている。
当業者に向けられる本発明の最良の形態を含む本発明の完全で実施可能な程度の実施形態は、添付図面を参照して本明細書の残りの部分により詳細に記載される。
本明細書で用いられる場合、「不織布又はウエブ」という用語は、互いに組み合わされているが、編み布のように識別可能な形ではない個別の繊維又は糸の構造を持つウエブを意味する。不織布又はウエブは、例えば、メルトブロー法、スパンボンド法、ボンデッドカーデッドウエブ法、その他などの多くの方法から形成されてきた。
本明細書で用いられる場合、「メルトブロー」という用語は、複数の微細な、通常は円形のダイ毛管を通して、溶融状態の熱可塑性材料を収束高速気体(例えば空気)流中に溶融状態の繊維として押し出し、この気体が溶融状態熱可塑性材料の繊維を細くして、マイクロファイバーの直径にすることができるその直径を減少させることにより繊維が形成される方法を意味する。その後、メルトブローン繊維は高速気体流により運ばれて、集積表面に堆積され、ランダムに分散されたメルトブローン繊維のウエブを形成する。このような方法は、例えば、Butin他の米国特許第3,849,241号に開示され、この特許は、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。一般的に言えば、メルトブローン繊維は、連続的又は不連続的とすることができるマイクロファイバーとすることができ、一般的には直径は10ミクロンよりも小さく、かつ集積表面上に堆積されると一般的には粘着性である。
本明細書で用いられる場合、「スパンボンド」という用語は、複数の微細な、通常は円形の紡糸金口の毛管から溶融状態熱可塑性材料を押し出し、その押し出された繊維の直径を、例えば、引き出し延伸及び/又は他のよく知られているスパンボンド機構によるように急激に減少させることにより、小さな直径の実質的に連続的繊維が形成される方法を意味する。スパンボンド不織ウエブの製品は、例えば、Appel他の米国特許第4,340,563号、Dorschner他の米国特許第3,692,618号、Matsuki他の米国特許第3,802,817号、Kinneyの米国特許第3,338,992号、Kinneyの米国特許第3,341,394号、Hartmanの米国特許第3,502,763号、Levyの米国特許第3,502,538号、Dobo他の米国特許第3,542,615号、Pike他の米国特許第5,382,400号に記載されかつ図示されており、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれらを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。スパンボンド繊維は、これらが集積表面上に堆積されると一般的には粘着性はない。スパンボンド繊維は、約40ミクロンよりも小さな直径を有する場合があり、多くの場合約5から約20ミクロンである。
本明細書で用いられる場合、「コフォーム」という用語は、一般的には熱可塑性繊維及び二次非可塑性材料の混合物又は安定化マトリックスを含む複合材料を意味する。実施例として、コフォーム材料は、少なくとも1つのメルトブローンダイヘッドがシュートの近くに配列され、このシュートを通して該シュートが形成される間他の材料がウエブに加えられる方法によって作ることができる。このような他の材料は、制限されるものではないが、綿、レーヨン、再生紙、パルプフラフなどの木質又は非木質パルプ、並びに同様に超吸収性粒状物、無機及び/又は有機吸収性材料、処理済みポリマーステープル繊維及びその他などの繊維性有機材料を含むことができる。このようなコフォーム材料の幾つかの実施例は、Anderson他の米国特許第4,100,324号、Everhart他の米国特許第5,284,703号、及びGeorger他の米国特許第5,350,624号に開示され、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれらを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。
本明細書で用いられる場合、「水蒸気透過率」(WVTR)は、24時間当たり平方メートル当たりのグラム単位(g/m2/24時)で測定したとき、水蒸気が材料を透過する比率を一般的には意味する。材料のWVTRを求めるのに用いる試験は、材料の性質を基にして変更することができる。例えば、幾つかの実施形態においては、WVTRは、ASTM標準E−96E−80により一般的には求めることができる。この試験は、最高約3,000g/m2/24時のWVTRを有すると考えられる材料に特に適しているとすることができる。WVTRを測定するための別の方法は、PERMATRAN−W100K水蒸気透過解析システムの使用を含み、これは米国ミネソタ州ミネアポリスのモダン・コントロールズ・インコーポレーテッドから商業的に入手可能である。このようなシステムは、約3,000g/m2/24時よりも大きなWVTRを有すると考えられる材料に特によく適しているとすることができる。しかしながら、当技術分野でよく知られているように、WVTRを測定するための他のシステム及び技術をまた利用することができる。
本明細書で用いられる場合、「通気性」という用語は、水蒸気及び気体は透過するが、液体水は透過しないことを意味する。例えば、「通気性バリア」及び「通気性フィルム」は、水蒸気がこれらを貫通することができるが、液状の水に対しては実質的に不透過性である。材料の「通気性」は、水蒸気透過率(WVTR)に関して測定され、より高い数値はより多くの蒸気透過性の材料を表し、より低い数値はより少ない蒸気透過性の材料を表す。通気性材料は、例えば、24時間当たり平方メートル当たり少なくとも約100グラム(g/m2/24時)、幾つかの実施形態においては約500から約20,000g/m2/24時、及び幾つかの実施形態においては約1,000から約15,000g/m2/24時の水蒸気透過率(WVTR)を有することができる。
以下において、本発明の種々の実施形態について詳細に言及し、その1つ又はそれ以上の実施例を後述する。各実施例は、説明のために提示するものであり、本発明を限定するものではない。実際に、当業者であれば、種々の修正及び変更を本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、本発明において行うことができる点は明らかであろう。例えば、1つの実施形態の一部として図示され又は記載された特徴は、別の実施形態に用いられて更に別の実施形態をもたらすことができる。したがって、本発明は、このような実施形態及び変形形態を包含することが意図される。
本発明は、化学的活性化が行われたとき熱を発生させる順応性熱デバイスに関する。化学的に活性化された熱デバイスは、典型的には、熱を発生させるように水分及び空気の存在下で発熱反応を受けることができる酸化性金属を含む。このような金属及び組成物の他の成分(例えば炭素)は、比較的非柔軟性及び剛性であるが、本発明者らは、それにもかかわらず1つ又はそれ以上の順応性セグメントを採用して、熱デバイスに柔軟性及び形状適合性を与えることができることを発見した。順応性セグメントは、該順応性セグメントが破断することなく剪断応力に屈して表面(例えば身体の一部)の形状を取得するように展性である。順応性セグメントは、同様に、使用中実質的に望ましい形状を保持するのに十分な剛性又は硬度である。
必須ではないが、順応性セグメントは、典型的には金属のような非弾性材料から形成される。好適な材料の実施例は、アルミニウム、銅、亜鉛、錫、ニッケル、ベリリウム、クロミウム、鉄、セシウム、マグネシウム、マンガン、シリコン、ナトリウム、その他及びこれらの合金を含む。例えば、順応性セグメントは、約50重量パーセント又はこれより多いアルミニウム、幾つかの実施形態においては約70重量パーセント又はこれより多いアルミニウム、及び幾つかの実施形態においては約80重量パーセントから約90重量パーセントのアルミニウムを含有する合金から形成することができる。合金はまた、シリコン、鉄、銅、マンガン、ニッケル、亜鉛、セシウム、又は錫などの他の金属成分を含有することができ、これらの各々は、典型的には合金の約10重量パーセントよりも少ない量で存在する。1つの特に好適なアルミニウム合金は、「8176」という名称で米国ミズーリ州ニューマドリッドのノランダアルミニウム・インコーポレーテッドから入手可能な精錬合金である。
順応性セグメントの形状及び大きさを選択して、該順応性セグメントの表面に対する曲げ及び適合能力を高めることができる。例えば、順応性セグメントは、実質的にそれぞれの幅寸法よりも大きい長さ寸法を一般的には有する。言い換えると、順応性セグメントは、約20から約400、幾つかの実施形態においては約40から約200、及び幾つかの実施形態においては約60から約100のような比較的高いアスペクト比(すなわち幅に対する長さの比率)を保有する。長さ寸法はまた、形状適合性を最適化するように熱デバイスの長さ寸法の約50パーセント又はこれより長い、幾つかの実施形態においては約75パーセントから約98パーセント、及び幾つかの実施形態においては約80パーセントから約95パーセントに及ぶように選択することができる。順応性セグメントは、例えば、約5から約100センチメートル、幾つかの実施形態においては約10から約50センチメートル、及び幾つかの実施形態においては約15から約30センチメートルにわたる長さ寸法を有することができる。同様に、順応性セグメントの幅寸法は、約0.1から約20ミリメートル、幾つかの実施形態においては約0.5から約10ミリメートル、及び幾つかの実施形態においては約1から約5ミリメートルにわたることができる。このような高アスペクト比のセグメントの実施例は、限定ではないが、フィラメント、ワイヤ、ストランド、ファイバー、ロッド、その他を含む。
順応性セグメントは、矩形、楕円形、円形、その他あらゆる望ましい断面形状を保有することができる。1つの実施形態においては、例えば、順応性セグメントは、矩形断面形状を有する。このような矩形セグメントは、上記の範囲内の幅寸法を有することができる。同様に矩形セグメントの高さ又は厚さ寸法は、曲げの最大自由度及び最低コストを提供するように幅寸法よりも典型的には小さい。例えば、高さ寸法は、約0.01から約2ミリメートル、幾つかの実施形態においては約0.05から約1ミリメートル、及び幾つかの実施形態においては約0.1から約0.5ミリメートルにわたることができる。勿論、順応性セグメントの高さ寸法は、幅寸法よりも小さい必要はない。円形寸法では、例えば、高さ及び幅寸法は、ほぼ同じにすることになる。
どのような数の、例えば、2個から100個の、幾つかの実施形態においては3個から50個の、及び幾つかの実施形態においては5個から15個の順応性セグメントを本発明の熱デバイスに採用しても、望ましい程度の形状適合性を達成することができる。採用した数に関係なく、セグメントは、一般的には協働するが、それでも独立に動作する。すなわち、セグメントは、互いに対して独立して移動することができ、一方、セグメントの機械的特徴は、隣接した順応性セグメントに近接した結果として累積的である。独立した順応性セグメントは、個々の部材とすることができ又はこれらのセグメントは、熱デバイスの幅全体にわたって又は長さの範囲に沿って前後に折り畳まれた単一ワイヤのような、これらのセグメントの端部で隣接したセグメントに接続された単一順応性部材のセグメントとすることができる。いずれの場合も、順応性セグメントは、本質的に独立した手法で曲げて移動させることができる。
順応性セグメントが熱デバイス内に配列される特定の手法はまた、形状適合性及び柔軟性を改善するために変更することができる。1つの実施形態においては、例えば、1つ又はそれ以上の順応性セグメントは、これらの順応性セグメントの長さ寸法(すなわち最長寸法)が、実質的に熱デバイスの長さ寸法と平行であるように、配列することができる。この手法において、順応性セグメント及び熱デバイスは、長さ寸法の周りを折り畳み、曲げ、又を回転させてデバイスの柔軟性を促進することができる。同様に、1つ又はそれ以上の順応性セグメントはまた、熱デバイスの周辺に又はその近くに配置することができる。勿論、順応性セグメントは、実質的にデバイスの幅寸法と平行であるようにデバイスのあらゆる他の場所に配列又は位置付けることができる。
必須ではないが、順応性セグメントは、典型的には化学的に活性化される熱デバイス内に束縛され、熱デバイスからの突出が阻止される。適合セグメントは、接着剤、積層化、圧力、プラスチック被覆、成形、その他によって束縛することができる。選択された束縛により、熱デバイスの順応性セグメントと残りの部分との間で幾分かの相対運動を許容するのが好ましい。許容された運動は、製品の剛性を低減させる。この目的のために、順応性セグメントは、デバイスが構成される手法に応じて様々な方法のいずれにおいても熱デバイス内に組み入れることができる。
熱デバイスの特定の構成は、本発明にとって重要ではない。例えば、熱デバイスは、典型的には、1つの化学反応物質を収容するより小さなバッグが他の反応物質を収容するより大きなバッグによって包み込まれた、「バッグインバッグ」デバイスとすることができる。熱デバイスはまた、成分の各々が化学反応物質の1つを含有する2つの成分間に配置された破断可能なシールを用いる、「並置」デバイスとすることができる。これらのデバイスは、デバイスの周囲に強力な外側シールと、2つの成分間に弱い内側シールとを採用する。上述の化学的に活性化された熱デバイスにおいては、発熱組成物は、一般的には基体に取り付けられないままである。しかしながら、他の実施形態においては、発熱組成物は、基体上に付与又は被膜することができる。この点で、基体上に被膜された発熱組成物を採用する化学的に活性化された熱デバイスの種々の実施形態が、ここでより詳細に記載される。
図1−2を参照して、例えば、化学的に活性化される熱デバイス10の1つの実施形態が、ここでより詳細に記載されることになる。図示するように、熱デバイス10は、2つの外側表面17及び19を形成し、実質的に平坦で、形状適合性があり、かつ折り畳み可能な材料の形態である。熱デバイス10の外形寸法及び形状はそれほど重要ではない。例えば熱デバイス10は、一般に三角形、正方形、矩形、五角形、六角形、円形、楕円形、その他の形状を有することができる。熱デバイス10は、2つの順応性セグメント27を収容するが、勿論どのような数のセグメントも本発明に採用することができる。順応性セグメント27は、該順応性セグメント27が熱デバイス10のほぼ全長に及ぶように配列され、熱デバイス10の形状適合特性を高める。順応性セグメント27はまた、熱デバイス10の周辺24に隣接して位置するポケット26内に束縛される。
ポケット26は、一般的には、熱デバイス10の柔軟性を高めるために順応性セグメント27の運動を可能にするのに十分な大きさ及び形状である。すなわち、ポケット26は、順応性セグメント27のそれぞれの幅及び高さ寸法よりも大きな幅及び高さ寸法を有することができる。例えば、順応性セグメント27の幅に対するポケット26の幅の比率は、約1.0から約10.0、幾つかの実施形態においては約1.5から約7.5、及び幾つかの実施形態においては約2.0から約5.0とすることができる。ポケット26の幅は、例えば、約0.1から約200ミリメートル、幾つかの実施形態においては約1から約50ミリメートル、及び幾つかの実施形態においては約2から約25ミリメートルにわたることができる。順応性セグメント27の高さに対するポケット26の高さの比率は、同様に上記範囲内に入るものとすることができる。
ポケット26は、熱結合、超音波結合、接着結合、縫合、その他などのあらゆる既知の技術を用いて、熱デバイス10の1つ又はそれ以上の層を一緒に結合することによって形成することができる。図示した特定の実施形態においては、例えば、ポケット26は、領域8及び9で外側カバー33と一緒に結合することによって形成される。熱デバイス10の内容物へのアクセスを制限するために、結合領域9は、周辺24に位置することができ、又は周辺24から約5ミリメートルより短い、及び幾つかの実施形態においては約2ミリメートルよりも短いような、該周辺24からほんの短い距離だけ間隔を置くことができる。結合領域8は、ポケット26の幅が順応性セグメント27に対応するだけ十分大きいように、結合領域9から一般的には離間して配置される。例えば、結合領域8は、約1から約10ミリメートル、幾つかの実施形態においては約2から約10ミリメートル、及び幾つかの実施形態においては約3から約8ミリメートルの距離だけ、結合領域9から離間して配置することができる。別の実施形態においては、外側カバー33は、ポケット26の一方側を形成するように周辺24で単に折り重ねることができる。このような実施形態においては、結合領域9を採用してもよいし採用しなくてもよい。勿論、順応性セグメント27は、デバイス10のあらゆる他の場所に位置付けることができ、デバイス10のあらゆる他の層内又はこれに隣接して含むことができる点はまた理解する必要がある。
順応性セグメント27の束縛に加えて、外側カバー33はまた、他の有利な特性を熱デバイスに提供することもできる。例えば、外側カバー33は、熱デバイス10の外側表面17及び19を形成し、したがって使用者の皮膚に対して馴染みやすく、柔らかい感触があり、かつ刺激性がない表面を提示することができる。この点で、外側カバー33は、すべての目的のために引用よりその全体が本明細書に組み入れられるKizysik他の米国特許第6,149,934号に記載された、皮膚の健康を改善するために着用者の皮膚に移されるように構成された成分を更に含むことができる。外側カバー33はまた、発熱反応を活性化するために熱デバイス10に入る水分及び/又は空気のレベルを調整するのに役立つものとすることができる。例えば、外側カバー33は、液体及び蒸気透過性、液体不透過性、及び蒸気透過性(「通気性」)並びにその他の材料から形成することができる。
1つの特定の実施形態において、外側カバー33は、微小孔性又は一体フィルムなどの通気性フィルムを含む。フィルムは、線状の低密度ポリエチレン(LLDPE)又はポリプロピレンなどのポリオレフィンポリマーから形成することができる。主に線状ポリオレフィンポリマーの実施例は、限定ではないが、以下のモノマー:エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチルペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン及び高級オレフィン並びに前述のもののコポリマー及びターポリマーから生成されたポリマーを含む。加えて、エチレンと、ブテン、4−メチル−ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、デセン、その他を含む他のオレフィンとのコポリマーはまた、主に線状ポリオレフィンポリマーの実施例である。
必要に応じて、通気性フィルムはまた、エラストマー性ポリエステル、エラストマー性ポリウレタン、エラストマー性ポリアミド、エラストマー性ポリオレフィン、エラストマー性コポリマー、及びその他などのエラストマー性ポリマーを含有することができる。エラストマー性コポリマーの実施例は、一般式A−B−A’又はA−Bを有するブロックコポリマーを含み、A及びA’は、各々スチレン部分(例えばポリ(ビニルアレーン))を含有する熱可塑性ポリマーエンドブロックであり、Bは、共役ジエン又は低級アルケンポリマー(例えば、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンブロックコポリマー)などのエラストマー性ポリマーミドブロックである。同様に好適なものは、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる、Taylor他の米国特許第5,332,613号で議論されたようなA−B−A−Bテトラブロックコポリマーから構成される。このようなテトラブロックコポリマーの実施例は、スチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−スチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)(「S−EP−S−EP」)ブロックコポリマーである。商業的に入手可能なA−B−A’及びA−B−A−Bコポリマーは、KRATON(登録商標)という商標名で米国テキサス州ヒューストンのクレイトンポリマーからの幾つかの異なる製剤を含む。KRATON(登録商標)ブロックコポリマーは、幾つかの異なる製剤で入手可能であり、そのうちの幾つかが、米国特許第4,663、220号、米国特許第4,323,534号、米国特許第4、834、738号、米国特許第5,093,422号及び米国特許第5,304,599号において特定され、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。他の商業的に入手可能なブロックコポリマーは、SEPTON(登録商標)の商標名で日本の岡山の株式会社クラレから入手可能なS−EP−S又はスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−スチレンエラストマー性コポリマーを含む。
エラストマー性ポリオレフィンの実施例は、「シングルサイト」又は「メタロセン」触媒法によって生成されたような超低密度エラストマー性ポリプロピレン及びポリエチレンを含む。このようなエラストマー性オレフィンポリマーは、ACHIEVE(登録商標)(ポリエチレン−ベース)、EXACT(登録商標)(エチレン−ベース)及びEXCEED(登録商標)(エチレン−ベース)という商標名で米国テキサス州ヒューストンのエクソンモービル・ケミカル・コーポレーションから商業的に入手可能である。エラストマー性オレフィンポリマーはまた、ENGAGE(登録商標)(エチレン−ベース)及びAFFINITY(登録商標)(エチレン−ベース)という商標名でデュポンダウエラストマーズLLC(デュポンとダウケミカル・コーポレーションとの合弁事業)から商業的に入手可能である。このようなポリマーの実施例はまた、Lai他の米国特許第5,278,272号及び米国特許第5,272,236号に記載されており、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。同様に有益なものは、Yang他の米国特許第5,539,056号、及びResconi他の米国特許第5,596,052号に記載されており、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられるような一定のエラストマー性ポリプロピレンである。
必要に応じて、2つ又はそれ以上のポリマーの配合物もまた、通気性フィルムを形成するために利用することができる。例えば、フィルムは、高性能エラストマー及び低性能エラストマーの配合物から形成することができる。高性能エラストマーは、一般的には約75パーセントよりも小さい及び幾つかの実施形態においては約60パーセントよりも小さいような低レベル履歴を有するエラストマーである。同様に、低性能エラストマーは、一般的には約75パーセントよりも大きいような高レベルの履歴を有するエラストマーである。履歴値は、サンプルを50パーセントの極限伸びまで最初に伸ばし、次にサンプルを抵抗量がゼロになる量まで後退させることを可能にすることによって求めることができる。特に好適な高性能エラストマーは、上述され、KRATON(登録商標)という商標名で米国テキサス州ヒューストンのクレイトンポリマーズから商業的に入手可能なようなスチレン−ベースブロックコポリマーを含むことができる。同様に、特に好適な低性能エラストマーは、AFFINITY(登録商標)という商標名でデュポンダウエラストマーズLLCから商業的に入手可能な、メタロセン−触媒ポリオレフィン(例えば、シングルサイトメタロセン−触媒線状低密度ポリエチレン)のようなエラストマー性ポリオレフィンを含む。幾つかの実施形態においては、高性能エラストマーは、フィルムのポリマー成分の約25重量パーセントから約90重量パーセントから構成することができ、かつ低性能エラストマーは、同様にフィルムのポリマー成分の約10重量パーセントから約75重量パーセントから構成することができる。このような高性能/低性能エラストマー配合物の別の実施例は、Walton他の米国特許第6,794,024号に記載されており、この特許は、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。
上述したように、通気性フィルムは、微孔性とすることができる。微孔性は、多くの場合フィルムを通る曲がりくねった通路と呼ばれるものを形成する。フィルムの片側と接触する液体は、フィルムを通る直接通路を持っていない。代わりに、フィルム内の微小孔性チャネルのネットワークは、液体を通さないようにするが、気体及び水蒸気を通すことができる。微小孔性フィルムは、ポリマー及び充填剤(例えば炭酸カルシウム)から形成することができる。充填剤は、フィルムポリマー押し出し配合物に付与することができ、化学的に押し出されたフィルムに干渉することはない材料の微粒子又は他の形態であるが、充填剤はフィルム全体にわたって均一に分散することができる。一般的には、フィルムの総重量に基づく乾燥重量ベースで、フィルムは、ポリマーの重量で約30パーセントから約90パーセント含む。幾つかの実施形態においては、フィルムは、充填剤の重量で約30パーセントから約90パーセント含む。このようなフィルムの実施例は、McCormackの米国特許第5,843,057号、McCormackの米国特許第5,855,999号、Morman他の米国特許第5,932,497号、McCormack他の米国特許第5,997,981号、Kobylivker他の米国特許第6,002,064号、McCormack他の米国特許第6,015,764号、Mathis他の米国特許第6,037,281号、McCormack他の米国特許第6,111,163号、及びTaylor他の米国特許第6,461,457号に記載されており、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。
ポリマーが延伸中に充填剤(例えば炭酸カルシウム)から離脱するときに、微小孔性通路を作り出すように充填フィルムを延伸することによって、一般的にはフィルムを通気性にする。例えば、通気性材料は、少なくとも2つの主要成分すなわちポリオレフィンポリマー及び充填剤を含む延伸薄型フィルムを含有する。これらの成分は、フィルム処理技術分野の当業者に知られている様々なフィルム生成法のいずれか1つを用いて、共に混合され、加熱され、次にフィルム層内に押し出される。このようなフィルム製造法は、例えば、鋳造エンボス加工、チル及びフラット鋳造、並びにブローンフィルム法を含む。
別の種類の通気性フィルムは、非多孔性の連続フィルムである一体フィルムであり、このフィルムは、該フィルムの分子構造のために液体不透過性で蒸気透過性バリアを形成することができる。この種類に入る種々のポリマーフィルムの中に、十分な量のポリ(ビニルアルコール)、ポリビニルアセテート、エチレンビニルアルコール、ポリウレタン、エチレンメチルアクリレート、及びこれらを通気性にするエチレンメチルアクリル酸から作られたフィルムを含む。特定の作動機構に対して保持されることを意図することなく、このようなポリマーから作られたフィルムは、水分子を可溶化し、フィルムの一方の表面から他方へこれらの分子の輸送を可能にすると考えられる。したがって、これらのフィルムは、該フィルムを実質的に液体不透過性であるがが、依然として蒸気透過性は可能にするのに十分に連続的すなわち非多孔性とすることができる。
上述のような通気性フィルムは、通気性材料全体を構成することができ、又は複数フィルムの一部とすることができる。多層フィルムは、層の鋳造又はブローンフィルム共押し出しによって、押し出し被膜によって、或いは従来の層化法によって準備することができる。更に、本発明に用いるのに好適とすることができる他の通気性材料は、Obenourの米国特許第4,341,216号、Yeo他の米国特許第4,758,239号、Dobrin他の米国特許第5,628,737号、Buellの米国特許第5,836,932号、Forteの米国特許第6,114,024号、Vega他の米国特許第6,153,209号、Curroの米国特許第6,198,018号、Alemany他の米国特許第6,203,810号、及びYing他の米国特許第6,245,401号に記載されており、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。
必要に応じて、通気性フィルムはまた、よく知られている技術を用いて不織ウエブ、編み布、及び/又は織布に結合することができる。例えば、フィルムを不織ウエブに結合するための好適な技術は、McCormackの米国特許第5,843,057号、McCormackの米国特許第5,855,999号、Kobylivker他の米国特許第6,002,064号、Mathis他の米国特許第6,037,281号、及び米国特許出願番号WO99/12734に記載されており、これら特許のすべては、すべての目的のために引用によりその全体が本明細書に組み入れられる。例えば、通気性フィルム/不織積層材料は、不織層及び通気性フィルム層から形成することができる。層は、通気性フィルムが不織層に取り付けられるように配列することができる。1つの特定の実施形態においては、外側カバー33は、通気性フィルムに積層された不織布(例えば、ポリプロピレンスパンボンドウエブ)から形成される。
更に図1−2を参照すると、熱デバイス10はまた、下に記載したように1つ又はそれ以上の発熱組成物を含有する第1の熱基体112a及び第2の熱基体112bを含む。複数熱基体の使用により、熱デバイスによって発生する熱の量を更に高めることができる。例えば基体は、熱を表面に提供するために共に機能することができ、又は各々様々な表面に熱を提供することができる。加えて、発熱組成物を付与することなく、代わりに発熱組成物の反応性を単に促進する被膜を付与する基体を採用することができる。例えば、基体は、保水粒状物の被膜を含む熱基体の近く又は隣接して用いることができる。上述のように、保水粒状物は、発熱反応を活性化するために水分を保持しかつ放出することができる。しかしながら、複数熱基体は必須ではない点は理解する必要がある。例えば、熱デバイスは、単一熱基体を収容するか又は全く収容しない場合がある。
好適な熱基体の実施例は、例えば、不織布、織布、編み布、紙ウエブ、フィルム、発泡体、その他を含むことができる。不織布が利用されるとき、該不織布は、これらに制限されるものではないが、スパンボンドウエブ(孔形成され又は孔形成されない)、メルトブローンウエブ、ボンデッドカーデッドウエブ、空気堆積ウエブ、コフォームウエブ、油圧交絡ウエブ、及びその他を含むことができる。典型的には、基体材料を形成するのに用いるポリマーは、約100℃から約400℃、幾つかの実施形態においては約110℃から約300℃、及び幾つかの実施形態においては約120℃から約250℃の軟化又は溶融温度を有する。このようなポリマーの実施例は、これらに制限されるものではないが、合成ポリマー(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン66、KEVLAR(商標)、シンジオタクチックポリスチレン、液晶ポリエステル、その他)、セルロースポリマー(軟材パルプ、硬材パルプ、サーモメカニカルパルプ、その他)、これらの組み合わせ、及びその他を含むことができる。
発熱組成物は、一般的には上述のように変更することができるが、通常は水分及び酸素の存在下で熱を発生させることができるものである。例えば、発熱組成物は、酸化することができかつ熱を放出することができる金属を含有することができる。このような金属の実施例は、これらに制限されるものではないが、鉄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、及びその他を含む。必須ではないが、金属を最初に粉末形状で準備し、取り扱いを容易にして費用を低減することができる。粗金属(例えば鉄)から不純物を除去して粉末を形成するための種々の方法は、例えば、溶剤抽出法、イオン交換法、及び金属元素を分離するための電解精製法などの湿式処理、酸素及び窒素などのガス状元素を除去するための水素ガス(H2)処理、浮遊帯溶融精製法を含む。このような技術を用いて、金属純度を少なくとも約95%、幾つかの実施形態においては少なくとも約97%、及び幾つかの実施形態においては少なくとも約99%にすることができる。金属粉末の粒子の大きさはまた、約500マイクロメートルより小さく、幾つかの実施形態においては約100マイクロメートルより小さく、及び幾つかの実施形態においては約50ミクロンより小さくすることができる。このような小さな粒状物の使用により、空気と金属の接触面を増大し、これによって望ましい発熱反応の可能性及び効率を改善することができる。採用する金属粉末の濃度は、金属粉末の性質及び発熱及び/又は酸化反応の望ましい程度に応じて一般的には変更することができる。ほとんどの実施形態においては、金属粉末は、約40重量パーセントから約95重量パーセント、幾つかの実施形態においては約50重量パーセントから約90重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約60重量パーセントから約80重量パーセントの量で発熱組成物中に存在する。
酸化性金属に加えて、炭素成分もまた、発熱組成物に利用することができる。理論によって限定されることを意図するものではないが、このような炭素成分が、金属の酸化反応を促進しかつ熱を発生させるために触媒として作用すると考えられる。炭素成分は、活性炭、カーボンブラック、黒鉛、及びその他とすることができる。利用するとき、活性炭は、おがくず、木材、炭、泥炭、褐炭、瀝青炭、ココナツの殻、その他から形成することができる。活性炭の幾つかの好適な形態及び活性炭を形成するための技術は、Parksの米国特許第5,693,385号、Economy他の米国特許第5,834,114号、Economy他の米国特許第6,517,906号、McCrae他の米国特許第6,573,212号、並びにFalat他の米国特許出願公報第2002/0141961、及びHu他の米国特許出願公報第2004/0166248に記載されており、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。
発熱組成物はまた、基体に付与するとき、組成物の耐久性を高めるために結合剤を採用することができる。結合剤はまた、一方の基体を他方の基体に結合するため接着剤として機能を果たすことができる。一般的に言えば、様々な結合剤のいずれも、発熱組成物に用いることができる。好適な結合剤は、例えば、架橋結合すると水に不溶性になるものを含むことができる。架橋結合は、多機能架橋結合剤と結合剤の反応を含む様々な方法で達成することができる。このような架橋結合剤の実施例は、制限されるものではないが、ジメチロール尿素メラミン−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、ポリアミドエピクロルヒドリン、その他を含む。
幾つかの実施形態においては、ポリマーラテックスを、結合剤として採用することができる。ラテックスに用いるのに好適なポリマーは、結果として得られる基体の柔軟性が実質的に制限されないように、典型的には約30℃又はこれより低いガラス遷移温度を有する。更に、ポリマーはまた、典型的には約25℃又はこれより高いガラス遷移温度を有し、ポリマーラテックスの粘着性を最小にする。例えば、幾つかの実施形態においては、ポリマーは、約−15℃から約15℃、及び幾つかの実施形態においては約−10℃から約0℃のガラス遷移温度を有する。例えば、本発明に利用することができる幾つかの好適なポリマーラテックスは、制限されるものではないが、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリビニルアセテートホモポリマー、ビニル−アセテートエチレンコポリマー、ビニル−アセテートアクリルコポリマー、エチレン−ビニルクロリドコポリマー、エチレン−ビニルクロリド−ビニルアセテートターポリマー、アクリルポリビニルクロリドポリマー、アクリルポリマー、ニトリルポリマー、及び当技術分野で知られているあらゆる他の好適なアニオン性ポリマーラテックスポリマーなどのポリマーを基にしている。上述のポリマーラテックスの変化は、当技術分野でよく知られているように、ポリマーラテックスの準備中に望ましい変化を有する安定化剤を利用することによって容易に変更することができる。炭素/ポリマーラテックス系の特定の技術は、McCrae他の米国特許第6,573,212号により詳細に記載されている。本発明に用いることができる活性炭/ポリマーラテックス系は、Nuchar(登録商標)PMA、DPX−8433−68A、及びDPX−8433−68Bを含み、これらのすべては米国コネティカット州スタンフォードのMeadWestvaco Corp.から入手可能である。
必要に応じて、ポリマーラテックスは、加熱、イオン化、その他などの当技術分野で知られているあらゆる技術を用いて架橋結合することができる。好ましくは、ポリマーラテックスは、外部架橋結合剤(例えばN−メチロールアクリルアミド)が架橋結合を含むことが必須ではないという点で自己架橋結合である。特定的には、架橋結合剤は、ポリマーラテックスと該ポリマーラテックスが付与される基体との間に結合形成をもたらすことができる。このような結合は、熱を発生させる上で基体の有効性に干渉する場合があり得る。したがって、ポリマーラテックスは、実質的に架橋結合剤なしとすることができる。詳細には好適な自己架橋結合ポリマーラテックスは、DUR−O−SET(登録商標)Elite(例えばPE−26220A)という名称で米国テキサス州ダラスのセラニーズ・コーポレーションから入手可能なエチレン−ビニルアセテートコポリマーである。代替的には、フリーラジカルスカベンジャー、メチルヒドロキノン、t−ブチルカテコール、pH制御剤(例えば水酸化カリウム)等の架橋結合の程度を低下させる阻害剤を単に採用することができる。
ポリマーラテックスは、本発明で結合剤として効果的に用いることができるが、このような化合物は、ドレープ性の低下及び残臭の増加を生じる場合がある。したがって、水溶性有機ポリマーがまた、このような問題を軽減するために、単独又はポリマーラテックスと併せてのいずれかで結合剤として採用することができる。例えば、本発明において好適であることが分かっている水溶性有機ポリマーの1つのクラスは、ポリサッカリド及び該ポリサッカリドの誘導体である。ポリサッカリドは、陽イオン性、陰イオン性、非イオン性、及び/又は両性とすることができる繰り返し炭水化物ユニットを含有するポリマーである。1つの詳細な実施形態においては、ポリサッカリドは、非イオン性、陽イオン性、陰イオン性、及び/又は両性セルロースエーテルである。好適な非イオン性セルロースエーテルは、制限されるものではないが、メチルセルロース及びエチルセルロースなどのアルキルセルロースエーテル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルヒドロキシブチルセルロース、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルヒドロキシブチルセルロース及びヒドロキシエチルヒドロキシプロピルヒドロキシブチルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロースエーテル、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルエチルヒドロキシエチルセルロース及びメチルエチルヒドロキシプロピルセルロースなどのアルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテル、及びその他を含むことができる。
好適なセルロースエーテルは、例えば、「BERMOCOLL」という名称で米国コネティカット州スタンフォードのアクゾノーベルから入手可能なものを含むことができる。更に他の好適なセルロースエーテルは、メトロース型SM(メチルセルロースmethycellulose)、メトロース型SH(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、及びメトロース型SE(ヒドロキシエチルメチルセルロース)を含む「METOLOSE」という名称で日本の東京の信越化学工業株式会社から入手可能なものである。好適な非イオン性セルロースエーテルの1つの特定の実施例は、1.8のメトキシル置換(DS)をある程度有するメチルセルロースである。メトキシル置換の程度は、反応した各無水グルコースユニット上に存在する水酸基の平均数を表し、該平均数は0から3の間で変更することができる。1つのこのようなセルロースエーテルは、METOLOSE SM−100であり、これは、信越化学工業株式会社から商業的に入手可能なメチルセルロースである。他の好適なセルロースエーテルはまた、「CULMINAL」という名称で米国デラウエア州ウィルミントンのハーキュリース・インコーポレーテッドから入手可能である。
発熱組成物における炭素成分及び/又は結合剤の濃度は、一般的には基体の望ましい濃度を基にして変更することができる。例えば、炭素成分の量は、基体の他の特性に悪影響を与えることなく酸化/発熱反応を促進するように一般的には調整される。典型的には、炭素成分は、約0.01重量パーセントから約20重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.1重量パーセントから約15重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約1重量パーセントから約12重量パーセントの量で発熱組成物中に存在する。加えて、比較的高い結合剤の濃度は、発熱組成物により良好な物理的特性を与えることができるが、これらの特性は、発熱組成物が付与される基体の吸収能力のような他の特性に同様に悪影響を与える可能性がある。反対に、比較的低い結合剤の濃度は、発熱組成物の能力を低下させて基体上に加えられたままにすることができる。したがって、ほとんどの実施形態においては、結合剤は、約0.01重量パーセントから約20重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.1重量パーセントから約10重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約0.5重量パーセントから約8重量パーセントの量で発熱組成物中に存在する。
また、更に他の成分を、発熱組成物に採用することができる。例えば、当技術分野でよく知られているように、電解質塩を採用してあらゆる保護酸化層と反応してこれを除去することができ、該保護酸化層は、他の方法で金属が酸化しないようにしてもよい。好適な電解質塩は、これらに制限されるものではないが、塩化ナトリウム、塩化カリウム、その他などのアルカリハロゲン化物又は硫酸塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、その他などのアルカリ性ハロゲン化物又は硫酸塩、並びにその他を含むことができる。採用するときには、電解質塩は、典型的には、約0.01重量パーセントから約10重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.1重量パーセントから約8重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約1重量パーセントから約6重量パーセントの量で発熱組成物中に存在する。
加えて、粒状物はまた、水分リテーナとして作用する発熱組成物内に採用することができる。すなわち、酸化/発熱反応前に、これらの粒状物は水分を保持することができる。しかしながら、反応が一定の程度まで進行して水分の濃度が低下した後、粒状物は、水分を放出して反応を継続することを可能にすることができる。水分リテーナとしての作用の他に、粒状物はまた、発熱組成物に他の利点を提供することができる。例えば、粒状物は、普通は炭素成分及び/又は金属粉末と関連する黒色を変化させることができる。利用するとき、保水粒状物の大きさは、約500ミクロンよりも小さく、幾つかの実施形態においては約100ミクロンよりも小さく、及び幾つかの実施形態においては約50ミクロンよりも小さくすることができる。同様に、粒状物は多孔性にすることができる。理論によって限定されることを意図することなく、多孔性粒状物は、より良好に金属粉末と接触するように空気及び/又は水蒸気に通路を与えることができると考えられる。例えば、粒状物は、約5オングストロームよりも大きな、幾つかの実施形態においては約20オングストロームよりも大きな、及び幾つかの実施形態においては約50オングストロームよりも大きな平均直径の微細孔/チャネルを有することができる。このような粒状物の表面積はまた、約15平方メートル/グラムよりも大きく、幾つかの実施形態においては約25平方メートル/グラムよりも大きく、及び幾つかの実施形態においては約50平方メートル/グラムよりも大きくすることができる。表面積は、吸着ガスとして窒素を用いるJournal of American Chemical Society、60巻、1938年、309ページのBruanauer、Emmet、及びTellerの物理ガス吸着(B.E.T.)法によって求めることができる。
1つの特定の実施形態においては、多孔性炭素粒状物(例えば炭酸カルシウム)を用いて、水分を保持し、普通は活性炭及び/又は金属粉末と関連する黒色を変化させることもできる。このような色の変化は、特に被膜が消費者/個人的使用のために設計された基体上に採用されるとき、使用者にとってより美学的に美しくすることができる。好適な白色炭酸カルシウム粒状物は、米国バーモント州プロクターのオムヤ・インコーポレーテッドから乾燥及び水性スラリー形態の両方で商業的に入手可能である。水分を保持することができる更に他の好適な無機粒状物は、制限されるものではないが、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム(例えば雲母粉、粘土、その他)、ケイ酸マグネシウム(例えばタルク)、珪岩、ケイ酸カルシウムホタル石、バーミキュライト、その他などのケイ酸塩、アルミナ、シリカ、及びその他を含む。粒状物の濃度は、粒状物の性質、並びに発熱反応及び色の変化の望ましい程度に応じて一般的には変更することができる。例えば、粒状物は、約0.01重量パーセントから約30重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.1重量パーセントから約20重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約1重量パーセントから約15重量パーセントの量で発熱組成物中に存在させることができる。
上述の成分に加えて、界面活性剤、pH調整剤、染料/色素/インク、粘度調整剤、その他などの他の成分はまた、発熱被膜に含めることができる。粘度調整剤を用いて、例えば、望ましい被膜プロセス及び/又は被膜基体の性能を基にして被膜製剤の粘度を調整することができる。好適な粘度は、キサンタンゴムのようなゴムを含むことができる。セルロースエーテルなどの結合剤はまた、好適な粘度調整剤として機能することができる。採用するとき、このような付加的成分は、典型的には約5重量パーセントよりも小さい、幾つかの実施形態においては約2重量パーセントよりも小さい、及び幾つかの実施形態においては約0.001重量パーセントから約1重量パーセントの発熱被膜を構成する。
発熱組成物を基体に付与するために、成分は、最初に溶剤中に溶解するか又は分散させることができる。例えば、上述の成分の1つ又はそれ以上は、順次又は同時のいずれかで溶剤と混合して、容易に基体に付与することができる被膜製剤を形成することができる。成分を分散又は溶解することができるあらゆる溶剤は、好適な例えば水、エタノール又はメタノールなどのアルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ペンタン、ブタン、へプタン、ヘキサン、トルエン及びキシレンなどの炭化水素、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフランなどのエーテル、アセトン及びメチルエチルケトンなどのケトン及びアルデヒド、酢酸及びギ酸などの酸、並びにジクロロメタン及び四塩化炭素などのハロゲン化溶剤、更にこれらの混合物である。1つの特定の実施形態においては、例えば、水を溶剤として用いて、水性被膜製剤を形成するようにする。溶剤の濃度は、一般的には使用前に金属の酸化を阻止するだけ十分高い。特定的には、十分高い濃度で存在すると、溶剤は、空気が酸化性金属と早期に接触しないようにバリアとして作用することができる。しかしながら、溶剤の量が少なすぎる場合、発熱反応は早期に起こる可能性がある。同様に、溶剤の量が多すぎる場合、基体上に堆積された金属の量は、望ましい発熱効果を提供するには少なすぎるかも知れない。採用した溶剤(例えば水)の実際の濃度は、酸化性金属及び該酸化性金属をその上に付与する基体の種類によって一般的には決まることになるが、溶剤は、それにもかかわらず被膜製剤の約10重量パーセントから約80重量パーセント、幾つかの実施形態においては約20重量パーセントから約70重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約25重量パーセントから約60重量パーセントの量で典型的には存在するものとする。
皮膜製剤に付加された他の成分の量は、望ましい熱の量、利用する付与法のウェットピックアップに応じて変更することができる。例えば、被膜製剤内の酸化性金属の量(粉末形態で)は、一般的には約20重量パーセントから約80重量パーセント、幾つかの実施形態においては約30重量パーセントから約70重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約35重量パーセントから約60重量パーセントの範囲にわたる。加えて、炭素成分は、被膜製剤の約0.1重量パーセントから約20重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.1重量パーセントから約15重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約0.2重量パーセントから約10重量パーセントを構成することができる。結合剤は、約0.01重量パーセントから約20重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.1重量パーセントから約15重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約1重量パーセントから約10重量パーセントを構成することができる。電解質塩は、被膜製剤の約0.01重量パーセントから約10重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.1重量パーセントから約8重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約1重量パーセントから約5重量パーセントを構成することができる。更に、保水粒状物(例えば炭酸カルシウム)は、被膜製剤の約2重量パーセントから約30重量パーセント、幾つかの実施形態においては約3重量パーセントから約25重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約4重量パーセントから約10重量パーセントを構成することができる。界面活性剤、pH調整剤、粘度調整剤、その他などの他の成分はまた、被膜製剤の約0.001重量パーセントから約5重量パーセント、幾つかの実施形態においては約0.01重量パーセントから約1重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約0.02重量パーセントから約0.5重量パーセントを構成することができる。
被膜製剤の固形成分含有量及び/又は粘度を変更して、望ましい熱発生量を達成することができる。例えば、被膜製剤は、約30パーセントから約80パーセント、幾つかの実施形態においては約40パーセントから約70パーセント、及び幾つかの実施形態においては約50パーセントから約60パーセントの固形成分含有量を有することができる。被膜製剤の固形成分含有量を変更することによって、発熱組成物内の金属粉末及び他の成分の存在は、制御することができる。例えば、高レベルの金属粉末を有する発熱組成物を形成するために、被膜製剤が、大きな割合の金属粉末が付与プロセス中に発熱組成物内に組み入れられるように、比較的高い固形成分含有量を備えることができる。加えて、被膜製剤の粘度はまた、採用する結合剤の被膜法及び/又は種類に応じて変更することができる。例えば、低粘度は、飽和被膜技術(例えば浸漬被膜)に採用することができるが、高粘度は、滴下被膜技術に採用することができる。一般的には、粘度は、LVスピンドルを有するブルックフィールドDV−1粘度計で測定したように約2×106センチポアズよりも小さく、幾つかの実施形態においては約2×105センチポアズよりも小さく、幾つかの実施形態においては約2×104センチポアズよりも小さく、及び幾つかの実施形態においては約2×103センチポアズよりも小さい。必要に応じて、厚さ又は他の粘度調整剤を被膜製剤に採用して、粘度を増減させることができる。
被膜製剤は、バー、ロール、ナイフ、カーテン、印刷(例えば輪転グラビア印刷)、溶射、スロットダイ、滴下被膜、又は浸漬被膜技術などの従来の技術のいずれを用いても基体に付与することができる。基体(例えば繊維)を形成する材料は、該基体に組み入れる前及び/又は後に被膜することができる。被膜は、基体の片面又は両面に付与することができる。例えば、発熱組成物は、炎症の可能性を排除するために着用者又は使用者に面している基体とは反対にある基体の表面上に提示することができる。加えて、被膜製剤は、基体の表面全体を覆うことができ、又は表面の一部だけを覆うことができる。発熱組成物を複数の表面に付与すると、各表面を順次又は同時に覆うことができる。
被膜を付与する方法に関係なく、得られる熱基体は、典型的には一定の温度まで加熱されて、溶剤及びあらゆる水分を被膜から除去する。例えば、熱基体は、少なくとも約100℃、幾つかの実施形態においては少なくとも約110℃、及び幾つかの実施形態においては少なくとも約120℃の温度まで加熱することができる。このようにして得られた乾燥発熱組成物は、無水すなわち一般的には水を含まない。水分の量を最小にすることによって、発熱組成物は、早期に反応して熱を発生させる可能性は低い。すなわち、酸化性金属は、幾分かの最小量の水も存在しない場合は一般的には酸素と反応しない。したがって、発熱組成物は、使用中水分の近傍に(例えば、水分を含有する層の近くに)置かれるまで不活性のままである可能性がある。しかしながら、比較的少量の水は、実質的な発熱反応を引き起こすことなく依然として発熱組成物中に存在する可能性がある点は理解する必要がある。幾つかの実施形態においては、例えば、発熱組成物は、重量で約0.5パーセントよりも少なく、幾つかの実施形態においては重量で約0.1パーセントよりも少なく、及び幾つかの実施形態においては重量で約0.01パーセントよりも少ない量の水を含有する。
発熱組成物の固形添加量レベルはまた、必要に応じて変更することができる。「固形添加量レベル」は、処理済み基体(乾燥後)の重量から未処理基体の重量を差し引き、この計算された重量を未処理基体の重量で割り、次に100パーセントを掛けることによって求められる。より低い添加量レベルは、一定の特性(例えば吸収性)を最適化することができるが、より高い添加量レベルは、熱発生を最適化することができる。幾つかの実施形態においては、例えば、添加量レベルは、約100パーセントから約5000パーセント、幾つかの実施形態においては約200パーセントから約2400パーセント、及び幾つかの実施形態においては約400パーセントから約1200パーセントである。発熱組成物の厚さはまた、変更することができる。例えば、厚さは、約0.01ミリメートルから約5ミリメートル、幾つかの実施形態においては約0.01ミリメートルから約3ミリメートル、及び幾つかの実施形態においては約0.1ミリメートルから約2ミリメートルの範囲にわたることができる。幾つかの場合には、比較的薄い被膜(例えば、約0.01ミリメートルから約0.5ミリメートル)を採用することができる。このような薄い被膜は、依然として均一の加熱を提供しながら基体の柔軟性を高めることができる。
基体の吸収性、気孔率、柔軟性、及び/又は幾つかの他の特徴を維持するために、基体の1つ又はそれ以上の表面の区域の100パーセントよりも小さい、幾つかの実施形態においては約10パーセントから約80パーセント、及び幾つかの実施形態においては約20パーセントから約60パーセントを覆うように、発熱組成物を付与するのが望ましい場合があり得る。例えば、1つの特定の実施形態においては、発熱組成物は、事前選択パターン(例えば、網状パターン、ダイヤモンド形状グリッド、ドット、及びその他)で基体に付与される。必須ではないが、このようなパターン化発熱組成物は、基体の表面積の実質的な部分を覆うことなく基体に十分な加温を提供することができる。これは、基体のフレキシビリティ、吸収性、又は他の特徴を最適化するのに望ましいものとなる。しかしながら、被膜はまた、基体の1つ又はそれ以上の表面に均一に付与することができる点は理解する必要がある。加えて、パターン化発熱組成物はまた、各ゾーンに対して異なる機能性を提供することができる。例えば、1つの実施形態においては、基体は、重ね合わせてもよいし重ね合わせなくてもよい被膜領域の2つ又はそれ以上のパターンで処理される。領域は、基体の同じ表面上又は異なる表面上とすることができる。1つの実施形態においては、基体の一方の領域は、第1の発熱組成物で被膜されるが、他方の領域は、第2の発熱組成物で被膜される。必要に応じて、一方の領域は、他方の領域と異なる量の熱を提供することができる。
機能的利点を有する他に、熱基体はまた、種々の美的利点も同様に有することができる。例えば、活性炭を含有するが、熱基体は、普通は活性炭と関連する黒色なしで作ることができる。1つの実施形態においては、白色又は明るい色の粒状物(例えば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、その他)を発熱組成物に採用して、得られる基体が、灰色がかった又は青味がかった色を有するようにする。加えて、種々の色素、染料、及び/又はインクを採用して、発熱組成物の色を変化させることができる。基体はまた、発熱組成物のパターン化領域を付与して、異なる色の領域を有する基体を形成することができる。
上述のように、水分及び酸素を発熱組成物に供給して、該発熱組成物を活性化する。望ましい加熱プロファイルを提供するために、水分が発熱組成物と接触することができる割合は、選択的に制御される。つまり、多すぎる水分が所定の時間期間内に供給される場合、発熱反応は、使用者を過度に温め又は炎症をきたす過剰の量の熱を生成する可能性がある。他方では、少なすぎる水分が所定の時間期間内に供給される場合、発熱反応は、十分に活性化されることはない。望ましい付与率は、勿論望ましい量の水分を手動で付与することによって例えば、手又はシリンジのような外部機器の助けによって達成することができる。代替的には熱デバイス自体は、水分放出率を制御するための機構を含むことができる。
更に図1を参照すると、水分付与率を制御するための機構として熱デバイス10を用いるための1つの技術は、例えば、保水層16の使用を含む。1つの保水層を有すると本明細書で示したが、どのような数の層(いくらかでもある場合)も本発明に採用することができる点は理解する必要がある。採用するとき、保水層16は、水分を吸収して保持し、この水分を長時間期間にわたって発熱組成物に制御可能に放出するように構成される。保水層16は、乾式成形技術、エアレイイング技術、カーディング技術、メルトブローン又はスパンボンド技術、湿式成形技術、発泡成形技術、その他のようなあらゆる技術を用いて形成された吸収性ウエブを含むことができる。エアレイイング法においては、例えば、約3から約19ミリメートルの範囲の典型的な長さを有する小さな繊維の束は、分離して空気供給装置に連行され、次いで通常真空供給装置の助けによって成形スクリーン上に堆積される。次いでランダムに堆積された繊維は、例えば、熱風又は接着剤を用いて互いに結合される。
保水層16は、典型的には天然及び/又は合成フラフパルプ繊維などのセルロース繊維を含有する。フラフパルプ繊維は、クラフトパルプ、亜硫酸パルプ、サーモメカニカルパルプ、その他とすることができる。加えて、フラフパルプ繊維は、ハイアベレージ繊維長パルプ、ローアベレージ繊維長パルプ、又はその混合物を含むことができる。好適なイアベレージ長フラフパルプ繊維の1つの実施例は、軟材クラフトパルプ繊維を含む。軟材クラフトパルプ繊維は、針葉樹から派生し、制限されるものではないが、アカスギ、エンビツビャクシン、ツガ、ダグラスファイア、トゥルファイア、松(例えば南方松)、トウヒ(例えばクロトウヒ)、これらの組み合わせ、及びその他を含む北方、西方、及び南方の軟材種などのパルプ繊維を含む。北方軟材クラフトパルプ繊維は、本発明に用いることができる。本発明に用いるのに好適な商業上入手可能な南方軟材クラフトパルプ繊維の1つの実施例は、「NB−416」という商標名で米国ワシントン州フェデラルウェイに所在するウエアハウザー・カンパニーから入手可能なものを含む。本発明に用いることができる別の種類のフラフパルプは、米国アラバマ州チルダースバーグのU.S.Allianceから入手可能なCR1654という商標名で特定され、主として軟材繊維を含有する漂白済み高吸収性硫酸塩軟材パルプである。本発明に用いる更に別の好適なフラフパルプは、CoosAbsorb S pulpという商標名で米国南カロライナ州グリーンビルに所在するBowater Corp.から入手可能な主として軟材繊維を含有する漂白済み硫酸塩木質パルプである。ローアベレージ長繊維はまた、本発明に用いることができる。好適なローアベレージ長パルプ繊維の実施例は、硬材クラフトパルプ繊維である。硬材クラフトパルプ繊維は、落葉樹から派生し、制限されるものではないが、ユーカリ、カエデ、カバノキ、アスペン、その他などのパルプ繊維を含む。ユーカリクラフトパルプ繊維は、柔軟性を増大させ、明るさを高め、不透明性を増大させ、かつシートの微細構造を変化させてその吸い上げ能力を増大させることが特に望ましいものとなる。
必要に応じて、保水層16はまた、単一成分及び多成分(例えば二成分)繊維などの合成繊維を含有することができる。多成分繊維は、例えば、別個の押出機から押し出された少なくとも2つの熱可塑性ポリマーから形成された繊維であるが、一緒に紡がれて1つの繊維を形成する。鞘/芯多成分繊維においては、第1のポリマー成分は、第2のポリマー成分によって囲まれる。多成分繊維のポリマーは、繊維の断面全体にわたって実質的に連続的に位置付けられた明確なゾーン内に配列され、繊維の長さの範囲に沿って連続的に延びる。多成分繊維用のポリマーの種々の組み合わせは、本発明において有益とすることができるが、第1のポリマー成分は、典型的には第2のポリマー成分の融点よりも低い温度で溶融する。第1のポリマー成分の溶融により、繊維が粘着性骨格構造を形成することを可能にし、冷却するとパルプ繊維の多くを捕獲して結合する。典型点には、多成分繊維のポリマーは、ポリオレフィン(例えばポリエチレン鞘)が芯(例えばポリエステル)よりも低い温度で溶融するポリオレフィン/ポリエステル(鞘/芯)二成分繊維のような、様々な熱可塑性材料で作られる。例示的熱可塑性ポリマーは、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、及びこれらのコポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)、ポリビニルアセテート、ポリビニルクロリドアセテート、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂(例えば、ポリアクリレート、ポリメチルアクリレート、及びポリメチルメタクリレート)、ポリアミド(例えばナイロン)、ポリビニルクロリド、ポリビニリデンクロリド、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、セルロース樹脂(例えば、セルロースニトレート、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、及びエチルセルロース)並びにエチレン−ビニルアセテートコポリマー、エチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−ブタジエンブロックコポリマー、及びその他などの上記材料のいずれかのコポリマーを含む。
保水層16はまた、天然、合成及び修飾天然材料などの超吸収性材料を含むことができる。超吸収性材料は、0.9重量パーセント塩化ナトリウムを含有する水溶液中で、その重量の少なくとも約20倍、場合によってはその重量の少なくとも約30倍吸収することができる水膨潤性材料である。合成超吸収性材料のポリマーの実施例は、アルカリ金属並びにポリ(アクリル酸)及びポリ(メタクリル酸)のアンモニウム塩、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(ビニルエーテル)、ビニルエーテル及びアルファオレフィンの無水マレイン酸コポリマー、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルモルホリノン)、ポリ(ビニルアルコール)、並びにこれらの混合物及びコポリマーを含む。別の超吸収性材料は、加水分解アクリロニトリル−グラフト澱粉、アクリル酸グラフト澱粉、メチルセルロース、キトサン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの天然及び修飾天然ポリマー、並びにアルギン酸塩、キサンタンゴム、イナゴマメゴム及びその他などの天然ゴムを含む。天然及び全体的に又は部分的に合成の超吸収性ポリマーの混合物はまた、本発明において有益である。他の好適な吸収性ゲル化材料は、Assarsson他の米国特許第3,901,236号、Masuda他の米国特許第4,076,663号、及びTsubakimoto他の米国特許第4,286,082号に開示され、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。
超吸収性材料は、利用される場合には、保水層16(乾燥ベースで)の約1重量パーセントから約40重量パーセント、幾つかの実施形態においては約5重量パーセントから約30重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約10重量パーセントから約25重量パーセントを構成することができる。同様に、多成分繊維は、保水層(乾燥ベースで)の約1重量パーセントから約30重量パーセント、幾つかの実施形態においては約2重量パーセントから約20重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約5重量パーセントから約15重量パーセントを構成することができる。セルロース繊維はまた、保水層16(乾燥ベースで)の最大約100重量パーセント、幾つかの実施形態においては約50重量パーセントから約95重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約65重量パーセントから約85重量パーセントを構成することができる。
保水層16からの水分の蒸発率を制御して、望ましい加熱プロファイルを達成することができる。蒸発率を制御することによって、望ましい量の水分を、所定の時間内に発熱組成物に放出することができる。例えば、保水層16からの水分の平均「蒸発率」は、1分間当たり約0.05パーセントから約0.5パーセント、幾つかの実施形態においては約0.10パーセントから約0.25パーセント、及び幾つかの実施形態においては約0.15パーセントから約0.20パーセントとすることができる。「蒸発率」は、一定の時間に保水層16の重量を測定し、層の初期湿潤重量からこの測定重量を差し引き、この数値を初期湿潤重量で割り、次に100を掛けることによって求められる。蒸発率は、幾つかの異なる時間について計算して次に平均する。蒸発率は、51パーセントの相対湿度及び約22℃の温度で求めることができる。これらの相対湿度及び温度条件は、これらが周囲の水蒸気の存在の増大に起因して試験中に変更することができるという点で、「初期」条件である点は理解する必要がある。
幾つかの実施形態においては、水分の望ましい蒸発率は、保水層16に付与された水溶液の性質を制御することによって達成される。つまり、保水層16に水(25℃で23.7mmHgの蒸気圧)を付与するだけでは、蒸発率が大きすぎることになる場合があり得る。したがって、溶質を水溶液に付加して、該溶質の蒸気圧すなわち水分子を蒸発させる傾向を低下させることができる。25℃で、例えば、保水層16に付加した水溶液が、23.7mmHgよりも小さい、幾つかの実施形態においては約23.2mmHgよりも小さい、及び幾つかの実施形態においては約20.0mmHgから約23.0mmHgの蒸発率を有するように、溶質を付加することができる。溶質の特に好適な種類の1つとしては、有機及び/又は無機金属塩がある。金属塩は、一価(例えばNa+)、二価(例えばCa2+)、及び/又は多価陽イオンを含有することができる。好ましい金属陽イオンの実施例は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、鉄、マグネシウム、ジルコニウム、亜鉛、及びその他を含む。好ましい陰イオンの実施例は、ハロゲン化物、クロロハイドレート、硫酸塩、クエン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、及びその他を含む。好適な金属塩の特定の実施例は、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、塩化カルシウム、その他を含む。水溶液中の溶質の実際の濃度は、溶質、熱デバイスの特定の構成、及び望ましい加熱プロファイルに応じて変更することができる。例えば、溶質は、溶液の約0.1重量パーセントから約25重量パーセント、幾つかの実施形態においては約1重量パーセントから約20重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約5重量パーセントから約15重量パーセントの量で水溶液中に存在するようにすることができる。
水溶液の態様の制御に加えて、保水層16自体を選択的に調整して、望ましい蒸発率を達成することができる。例えば、比較的低い密度及び基本重量を有する保水層は、高い密度及び基本重量を有する保水層と比較して多すぎる水分の量を放出する傾向がある。理論に拘束されることを意図するものではないが、このような高密度及び高基本重量ウエブは、低気孔率を有することができ、これによって水分が長時間期間にわたって層から逃げるのがより困難になると考えられる。したがって、1つの実施形態においては、保水層16(例えば空気堆積ウエブ)は、約0.01から約0.50、幾つかの実施形態においては約0.05から約0.25、及び幾つかの実施形態においては約0.05から約0.15グラム/立方センチメートル(g/cm3)の密度を有することができる。密度は、50パーセント相対湿度及び23℃において、7.62−cm直径の円形プラテンで0.34キロパスカル(kPa)の負荷で行われるサンプルのオーブン乾燥質量及び厚さ測定を基にしている。加えて、保水層16の基本重量は、約50から500グラム/平方メートル(「gsm」)、幾つかの実施形態においては約100から300gsm、及び幾つかの実施形態においては約150から300gsmとすることができる。
他の技術もまた、保水層16からの水分の望ましい蒸発率を達成するために採用することができる。例えば、超吸収性材料は、水溶液の存在下で膨潤することができる。膨潤は、保水層16の吸収能力を増大させるが、同様に材料が水分子を「その上に保持」し易い傾向を示すので、水分の蒸発率を低下させる。したがって、蒸発率は、膨潤の程度を低下させることによって増大させることができる。超吸収性材料の膨潤の程度を低下させるための1つの技術は、水溶液の温度を、約25℃よりも低く、及び幾つかの実施形態においては約5℃から約20℃のような周囲温度より下まで低下させる段階を含む。超吸収性材料の膨潤の程度はまた、1つ又はそれ以上のイオン化合物を水溶液中に組み入れて、そのイオン強度を増大させることによって低下させることができる。イオン化合物は、上述した溶質と同じとすることができる。溶液の「イオン強度」は、以下の方程式により求めることができる。
I=0.5*Σzi 2*i
式中ziは価数ファクター、miは濃度である。例えば、1モルの塩化カルシウム及び2モルの塩化ナトリウムを含有する溶液のイオン強度は、「3」であり、以下のように求められる。
I=0.5*[(22*1)+(12*2)]=3
理論に拘束されることを意図するものではないが、超吸収性材料は、そのイオン強度が増大すると崩壊するポリマー鎖のイオン骨格を囲む対イオン雰囲気を有すると考えられる。特定的には、対イオン雰囲気は、超吸収性ポリマーの骨格に沿った電荷とは反対電荷のイオンで構成され、イオン化合物(例えば、ポリアクリレート陰イオンポリマーの骨格に沿って配置された、カルボキシレート陰イオンを囲むナトリウム又はカリウム陽イオン)中に存在する。超吸収性ポリマーと接触するイオンの濃度が増大するにつれて、ポリマーの外部から内部への液相内のイオン濃度勾配は減少し始め、対イオン雰囲気厚さ(「デバイ厚さ」)は、約20ナノメートル(純水中で)から約1ナノメートル又はこれより小さく低下する可能性がある。対イオン雰囲気が高度に伸張すると、対イオンは、より浸透活性になり、したがってより高度の液体吸収性を促進する。それとは反対に、吸収された液体中のイオン濃度が増大すると、対イオン雰囲気は崩壊し、吸収能力は減少する。吸収能力の低下の結果として、超吸収性材料は、水分子を保持する傾向が低下を示し、これによって超吸収性材料の発熱組成物への放出を可能にする。
更に図1−2を参照すると、液体に対して不透過性であるが気体に対しては透過性である通気性層14a及び14bを、熱デバイス10内に含むこともできる。これにより、発熱反応を活性化するために水蒸気及び空気の流れを可能にするが、過量の液体が、反応を抑制するか或いは使用者を過度に温め又は炎症をきたす過量の熱を生じる可能性がある熱基体と接触しないようにする。通気性層14a及び14bは、上述のようにあらゆる通気性材料から形成することができる。2つの通気性層を有すると本明細書で示したが、どのような数の通気性層(いくらかでもある場合)も本発明に採用することができる点は理解する必要がある。
通気性層14a及び14b並びに保水層16は、種々の方法で熱基体12a及び12bに対して位置付けることができる。図1−2において、例えば、通気性層14a及び14bは、直接それぞれの熱基体12a及び12bに隣接して位置付けられる。結果として、通気性層14a及び14bは、所定の時間期間にわたって基体12a及び12bと接触する水分の量を制御することができる。保水層16はまた、種々の場所に配置することができるが、一般的には熱基体12a及び12b用の水分の発生源の促進に役立つように配置される。例えば、保水層16は、熱基体12a/通気性層14aと熱基体12b/通気性層14bとの間に位置付けることができる。このようにして、各基体に供給された水分の量は、比較的均一になる。
特に図示してはいないが、熱デバイス10はまた、種々の他の層を含むことができる。例えば、熱デバイス10は、熱伝導層を採用して、熱を使用者の方向(すなわち−z方向)に向け、及び/又はデバイス10のx−y平面に沿って分布させるのに役立たせ、これによって選択された区域全体にわたって熱付与の均一性を改善することができる。熱伝導層は、少なくとも約0.1ワット/メートルケルビン(W/m−K)、及び幾つかの実施形態においては約0.1から約10W/m−Kの熱伝導係数を有することができる。一般的に、あらゆる熱伝導材料を採用することができるが、多くの場合、選択された材料が、デバイス10の快適さ及びフレキシビリティを高めるように順応性であることが望ましい。好適な順応性材料は、例えば、繊維性材料(例えば、不織ウエブ)、フィルム、及びその他を含む。任意なものとしては、熱伝導層は、発熱反応を活性化するのが望ましいときに、空気が熱基体と接触することができるように気体及び/又は蒸気透過性とすることができる。熱伝導層に用いることができる、蒸気透過性の順応性ある材料の1つの種類は、不織ウエブ材料である。例えば、熱伝導層は、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド(「SMS」)積層体のような不織積層体を含有することができる。このようなSMS積層体はまた、液体ストライクスルー保護及び通気性を提供することができる。SMS積層体は、すべての目的のために引用によりその全体が本明細書に組み入れられる、Timmons他の米国特許第5,213,881号に記載されているもののような、よく知られている方法によって形成される。熱伝導層に用いることができる、蒸気透過性の順応性な材料の別の種類は、通気性フィルムである。例えば、熱伝導層は、時には通気性フィルム/不織積層体を利用することもある。
様々な技術を採用して、熱伝導層に伝導性を提供することができる。例えば、金属被膜を利用して、伝導性を提供することができる。このような目的に好適な金属は、制限されるものではないが、銅、銀、ニッケル、亜鉛、錫、パラジウム、鉛、銅、アルミニウム、モリブデン、チタン、鉄、及びその他を含む。金属被膜は、真空蒸着、電解メッキ、その他などの様々な既知の技術のいずれかを用いて材料上に形成することができる。例えば、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる、Cohenの米国特許第5,656、355号、Cohenの米国特許第5,599、585号、Abba他の米国特許第5,562,994号、及び米国特許第5,316,837号は、材料上に被膜する金属を堆積するための好適な技術を記載している。金属被膜の他に、更に他の技術を採用して、伝導性を提供することができる。例えば、添加剤は、伝導性を高めるために材料(例えば、繊維、フィルム、その他)内に組み入れることができる。このような添加剤の実施例は、制限されるものではないが、炭素繊維及び粉末などの炭素充填剤、銅粉末、鋼、アルミニウム粉末、及びアルミニウム薄片などの金属充填剤、並びに窒化ホウ素、窒化アルミニウム、及び酸化アルミニウムなどのセラミック充填剤を含む。好適な伝導材料の商業的に入手可能な実施例は、例えば、Konduit(登録商標)という名称で米国ペンシルバニア州エクストンのLNPエンジニアリング・プラスチックスス・インコーポレーテッドから又はCoolPoly(登録商標)という名称で米国ロードアイランド州ウォーウィックのクールポリマーズから入手可能な熱伝導化合物を含む。伝導材料の幾つかの実施例が上述されたが、あらゆる知られている熱伝導材料は、一般的には本発明に用いることができると理解する必要がある。
熱伝導層に加えて、更に他の任意の層は、熱デバイス10の有効性を高めるために採用することができる。例えば、絶縁層は、熱が代わりに患者又は使用者に向かって集中するように、外部環境への熱放散を阻止するために採用することができる。絶縁層がデバイス10の熱生成効率全体を増大させるために、望ましい温度上昇は、より少ない量の発熱皮膜又は他の反応物質(すなわち、水分又は酸素)で到達することができる。絶縁層は、約0.1ワット/メートルケルビン(W/m−K)よりも小さい、及び幾つかの実施形態においては約0.01から約0.05W/m−Kの熱伝導係数を有することができる。あらゆる知られている絶縁材料は、本発明で採用することができる。必要に応じて、選択された絶縁材料は、熱デバイス10の全体的な適合性を改善するために本質的に繊維性にするとこができる。繊維性材料は、該繊維性材料の絶縁特性を高めるために高ロフトを保有することができる。好適な高ロフト材料は、多孔性織材料、多孔性不織材料、その他を含むことができる。特に好適な高ロフト材料は、不織多成分(例えば、二成分)ポリマーウエブである。例えば、このようなウエブの多成分ポリマーは、ロフトを増すために機械的に又は化学的に圧接することができる。好適な高ロフト材料の実施例は、Pike他の米国特許第5,382,400号、Pike他の米国特許第5,418,945号、及びHuntoon他の米国特許第5,906,879号により詳細に記載されており、これら特許のすべては、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。絶縁材料として使用するための更に他の好適な材料は、Carsonの米国特許第6,197,045号に記載されており、この特許は、すべての目的のためにこれを引用することによりその全体が本明細書に組み入れられる。
上記のように、熱デバイス10の種々の層及び/又は成分は、接着剤、超音波、熱結合、その他などのあらゆる既知の取り付け機構を用いて共に組み立てることができる。好適な接着剤としては、例えば、熱溶融性接着剤、感圧接着剤、及びその他がある。接着剤を利用するときには、接着剤は、均一層、パターン層、溶射パターン、或いは別個の線、渦又は点のいずれかとして付与することができる。幾つかの実施形態においては、発熱組成物は、熱を発生しかつ接着剤として作用する二重の目的を果たすことができる。例えば、発熱組成物の結合剤は、熱デバイス10の1つ又はそれ以上の層を共に結合することができる。
熱デバイスの種々の構成を上述したが、他の構成もまた本発明の範囲内に含まれる点は理解する必要がある。例えば、熱デバイスの発熱特性を改善するために他の層を採用することもできる。例えば、保水粒状物の被膜を含む熱基体の近くに又は隣接して基体を用いることができる。上述のように、保水粒状物は、発熱反応を活性化するために水分を保持しかつ放出することができる。更に、特定の利点について、上述の層の1つ又はそれ以上は、熱デバイスの複数の機能を実施することができる。例えば、幾つかの実施形態においては、通気性層、保水層、その他は、発熱組成物で被膜することができ、したがって熱基体としての機能も果たす。本明細書に明示的に記載されていないが、多数の他の可能な組み合わせ及び構成は、十分当業者の範囲内にある点は理解する必要がある。
水分は、使用直前又は製造中のように熱デバイスの使用前又は使用中のいつでも付与することができる。例えば、水は、上述のように保水層に事前付与することができる。水分は、電気化学的に酸化性の元素(例えば金属粉末)と電気化学的に還元性の元素(例えば酸素)との間の発熱性の電気化学反応を活性化するのに効果的な量が付加される。この量は、反応条件及び望ましい熱の量に応じて変更することができるが、水分は、典型的には被膜中に存在する酸化性金属の量の重量の約20重量パーセントから約500重量パーセント、及び幾つかの実施形態においては約50重量パーセントから約200重量パーセントの量が付加される。必ずしも必須ではないが、発熱組成物を十分な酸素と接触させて早期に発熱反応を活性化させないように、実質的に液体不透過性材料(蒸気透過性又は蒸気不透過性)内部の水処理熱デバイスを密封するのが望ましいものとなる。熱を発生させるために、熱デバイスは、簡単にパッケージから取り出して空気に露出される。
熱デバイスの一定の態様を最適化して、使用中制御された量の水分及び/又は酸素を発熱組成物に供給することができる。これらの反応物質の供給装置全体にわたる選択的制御を通して、加熱プロファイルを達成することができ、速やかに高温に到達して長時間期間にわたって維持される。例えば、約30℃から約60℃、幾つかの実施形態においては約35℃から約55℃、並びに幾つかの実施形態においては約37℃から約43℃の高温は、20分又はこれより短い及び幾つかの実施形態においては10分又はこれより短い時間内に達成することができる。この高温は、少なくとも約1時間、幾つかの実施形態においては少なくとも約2時間、幾つかの実施形態においては少なくとも約4時間、及び幾つかの実施形態においては少なくとも約10時間(例えば一晩の使用)の間、実質的に維持することができる。
本発明の熱デバイスは、広範な物品に採用して加温効果を提供することができる。例えば、熱デバイスは、加熱パッド、包帯、食品加温器、動物加温器、水加温器、及びその他として用いることができる。熱デバイスはまた、手術中又は医療処置中に患者を加温するためのドレープ又は毛布のような種々の他の用途において暖かさを送るのに用いることができる。
本発明は次の実施例を参照することにより、より良く理解することができるであろう。
熱デバイスを形成する能力が、実証された。最初に、0.9オンス/平方ヤードの基本重量を有する、ボンデッドカーデッドウエブ布の断片(幅7インチ長さ12.5インチ)が準備された。布は、75重量パーセント二成分繊維及び25重量パーセントポリエステル繊維の配合物から形成された。二成分繊維は、3.0デニール及び0.55重量パーセント「HR6」仕上げのポリエチレン鞘及びポリプロピレン芯を有する、「ESC215」という名称で米国ジョージア州コビントンのファイバービジョンズ・インコーポレーテッドから得られた。ポリエステル繊維は、6.0デニールを有しかつ0.5重量パーセントL1仕上げを含有する「T−295」という名称で米国カンザス州ウィチタのインビスタから得られた。
被膜製剤を次のように準備した。400mLパイレックス(登録商標)ビーカー内に、50グラムのMETOLOSE SM−100(信越化学工業株式会社)及びの12.5グラムの塩化ナトリウム(マリンクロット)は、攪拌して69℃まで加熱された150.0グラムの蒸留水に加えられた。混合物は、以下の付加的構成要素:17.3グラムのDUR−O−SET(登録商標)Elite PE25−220Aエチレン−ビニルアセテートエマルジョン(セラニーズエマルジョンズ)、39.7グラムのXC4900サンプル#04.1919704炭酸カルシウムスラリー(オムヤ)、15.0グラムのNuchar SA−20活性炭(MeadWestvaco)、及び170.0グラムのA−131鉄粉末(ノースアメリカン・ホガナス)が順次加えられたときに攪拌して冷却された。製剤をすべての構成要素と共に攪拌して約30分後、温度は約23℃から約18℃まで氷浴で低下した。温度が約20℃に到達すると、粘度の顕著な増加が起こった。製剤の粘度は、2,538cP(ブルックフィールド粘度計、100rpmでLV−4スピンドル)で測定された。水性製剤の各成分の計算濃度は、表1の下に記載されている。
表1:水性製剤の成分
Figure 2009519753
水性製剤は、#60単一巻線マイヤーロッドを用いて0.9osy布断片の片側に付与された。被膜断片は、110℃において約15分間オーブン内で乾燥された。次いで発熱組成物の化合物の濃度は、被膜及び乾燥布断片(16.4±0.4グラム)、布の未処理断片(1.9±0.1グラム)、及び水性製剤の組成から計算された。結果は、表2の下に記載されている。
表2:発熱組成物の成分
Figure 2009519753
次いで7層構造(3.5”×4”)が、発熱反応を活性化するために設計された。特定的には、7層構造は、保水層の一方側上に位置付けられた被膜布断片の3つと、保水層の他方側上に位置付けられた他方の3つの被膜布断片とを含んでいた。布断片の被膜してない側面は、保水層に面した。被膜布の6つの層の総重量は、15.4グラム(鉄の10.2グラム)であった。保水層は、75重量パーセント木質パルプフラフ、15重量パーセント超吸収体、及び10重量パーセントKoSa T255二成分繊維から形成された。保水層は、225グラム/平方メートルの基本重量及び0.12グラム/立方センチメートルの密度を有した。木質パルプフラフは、「NB416」という名称でウエアハウザーから得られた。超吸収体は、「SXM9543」という名称でデグサAGから得られた。
多層状構造を形成する前に、保水層(2.2グラム)の各側面は、4.0倍に層の質量を増大させた量の溶射水(6.6グラム)によって湿潤された。次いでこの7層状構造は、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体から作られた矩形ポーチ(4”×4.5”)の内側に置かれた。積層体は、米国三菱商事会社から得られ、TSF EDFH5035−TYPEと表記された。積層体のWVTRは、カップ法(ASTM標準E−96E−80)を用いることによって455g/m2/24時で測定された。ポーチは、ナシュアから得られた金属テープで密封された。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例も考えている。例えば、ポーチは、図1に示すように、それぞれのポケット内にヒートシールされたフラットワイヤの2つの断片を含むものとすることができる。好適なフラットワイヤは、Alloy8176/EEEの名称でノランダアルミニウム・インコーポレーテッドから得ることができる。
熱デバイスは、該熱デバイスが反応を活性化する前に16時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた以外は、実施例1に記載されたように形成された。金属保存用バッグは、線状低密度ポリエチレンフィルムに接着積層された金属ポリエステル層を含有する2プライ構造である、Kapak CorporationからのKAL−ML5であった。被膜布の6層の総重量は、14.8グラム(鉄の9.8グラム)であった。保水層(2.1グラム)は、3.9倍に層の質量を増加させた量の溶射水(6.2グラム)によって両面上で湿潤された。
実施例1に記載されたのと類似した被膜製剤が、実施例1に記載されたのと同じ手法で準備されて、0.9osyボンデッドカーデッドウエブの片側に付与された。水性製剤の各成分の計算濃度は、表3の下に記載されている。
表3:水性製剤の成分
Figure 2009519753
発熱組成物の成分の濃度は、被膜及び乾燥布断片(11.6±0.3グラム)、布の未処理断片(1.6±0.1グラム)、及び水性製剤の組成から計算された。結果は表4の下に記載されている。
表4:発熱組成物の成分
Figure 2009519753
次いで7層構造を有する熱デバイス(3”×8”)が、発熱反応を活性化するために設計された。熱デバイスは、中央にヒートシールされて、2つの等しいセクション(3”×4”)を有するセグメント化されたデバイスを生成した。各セクション内に置かれた7層の成分の大きさは、2.5”×3.5”であった。6つの被膜層の総重量は、一方のセクションに対して8.3グラム(鉄の5.2グラム)及び他方のセクションに対して8.6グラム(鉄の5.4グラム)であった。更に、塩水溶液の3.9グラムを第1のセクションの保水層に付与し、溶液の4.0グラムを第2のセクションに付与した。塩溶液は、水中に9.9重量パーセント塩化ナトリウムを含有し、4.0倍に両セクションの保水層の質量を増加させた。7層構造は、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体(実施例1に記載された)ポーチ(上述のように2つの等しいセクションにセグメント化された)の内側に置かれ、ポーチの縁部はヒートシールされた。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に44時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、実施例1に記載されたように、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例を考えている。
セグメント化熱デバイスが、6つの被膜層の総重量が、一方のセクションに対して8.2グラム(鉄の5.2グラム)及び他方のセクションに対して8.9グラム(鉄の5.6グラム)であった以外は、実施例3に記載されたように形成された。更に、塩水溶液の4.1グラム及び4.0グラムを第1及び第2のセクションそれぞれの保水層に付与した。塩溶液は、水道水中に9.9重量パーセント塩化ナトリウムを含有するものとし、3.9及び3.8倍にそれぞれ第1及び第2のセクションの保水層の質量を増加させた。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に189時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
本発明の熱デバイスを用いて加熱プロファイルの制御を達成する能力が、実証された。具体的には、実施例1−4の熱デバイスが試験された。実施例1は、金属保存用バッグ内に密封されなかったので、実施例1は形成直後に試験された。実施例2−4では、金属保存用バッグを開いて反応を開始した。試験は、データ収集デバイスに配線した熱電対を熱デバイスの一方側に取り付けることによって行われた。実施例3−4によって記載されたセグメント化熱デバイスでは、両セクションが試験された。温度は、図3に示す熱反応曲線を得るために時間の関数(5秒間隔で)として記録された。実施例3−4によって記載されたデバイスの1つのセグメントだけの結果が、示される。実施例3のデバイスの他方のセグメントの熱反応曲線は、第1のセグメント(1−2℃暖かい)とよく類似していたが、実施例4のデバイスの他方のセグメントは約6−8℃温く、これは鉄含有量がより高いことに起因している可能性が最も高かった。図示したように、実施例3−4のサンプル(塩水溶液と共に付与された)の熱反応曲線は、保存用バッグを開いた後約10分内に38℃に達し、少なくとも3時間同様に約38℃から42℃のままであった。
(本発明)による熱デバイスを形成する能力が、実証された。実施例3に記載されたのと類似した被膜製剤が準備されたが、より高レベルの塩化ナトリウムが用いられた。被膜製剤は、実施例1に記載されたのと同じ手法で0.9osyボンデッドカーデッドウエブの片側に付与された。水性製剤の各成分の計算濃度は、表5の下に記載されている。
表5:水性製剤の成分
Figure 2009519753
発熱組成物の成分の濃度は、被膜及び乾燥布断片(16.3グラム)、布の未処理断片(1.9グラム)、及び水性製剤の組成から計算された。結果は、表6の下に記載されている。
表6:発熱組成物の成分
Figure 2009519753
次いで7層構造を有する熱デバイス(4”×4.5”)が、発熱反応を活性化するために設計された。熱デバイスは、7層成分の大きさがまた3.5”×4”である状態で実施例1に記載されたように形成された。6つの被膜層の総重量は、15.6グラム(鉄の9.4グラム)であった。更に、保水層(2.2グラム)の各側面は、3.8倍に層の質量を増大させた量の水の6.1グラムを溶射することによって湿潤された。7層構造は、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体ポーチ(実施例1に記載された)の内側に置かれ、ポーチの縁部は、ナシュアから得られた金属テープで密封された。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に20時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、実施例1に記載されたように、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例を考えている。
熱デバイスは、「分離層」が各側面上の3つの被膜層から保水層を分離するのに用いられた以外は、実施例1に記載されたように形成された。分離層は、液体の通過を妨げながら蒸気及び気体を通過させることができるための、小さな穿孔穴を有する布/フィルム積層体であった。それは、ラベルFM−425ロット番号SHBT040060でトリードガーフィルム・プロダクツから得られた。保水層(2.2)の各側面は、3.9倍に層の質量を増加させた量の水の6.3グラムを溶射することによって湿潤された。次いで分離層は、湿潤保水層と接触した状態で分離層の布の側面と共にその周囲に置かれた。次に3つの被膜層は、分離層のフィルムの側面と接触した状態で被膜してない側面と共に各側面上に置かれた。6つの被膜層の総重量は、14.2グラム(鉄の9.2グラム)であった。次いで9層状構造は、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体ポーチ(実施例1に記載された)の内側に置かれ、ポーチの縁部は、ナシュアから得られた金属テープで密封された。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に20時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、実施例1に記載されたように、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例を考えている。
熱デバイスが、6つの被膜層が低レベルの塩化ナトリウムを含有した以外は、実施例7に記載されたように形成された。0.9osyボンデッドカーデッドウエブの片側を被膜するのに用いて被膜層を作成した水性製剤の各成分の計算濃度は、図7の下に記載されている。
表7:水性製剤の成分
Figure 2009519753
次いで発熱組成物の成分の濃度が、被膜及び乾燥布断片(16.1グラム)、布の未処理断片(1.9グラム)、及び水性製剤の組成から計算された。結果は、表8の下に記載されている。
表8:発熱組成物の成分
Figure 2009519753
次いで図7に記載されたような9層状構造(3.5”×4”)は、発熱反応を活性化するために設計された。保水層(2.1グラム)は、3.8倍に層の質量を増大させた量の水の6.0グラムを溶射することによって両面上で湿潤された。6つの被膜層の総重量は、15.6グラム(鉄の10.7グラム)であった。9層状構造は、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体ポーチ(実施例1に記載された)の内側に置かれ、ポーチの縁部は、ナシュアから得られた金属テープで密封された。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に20時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、実施例1に記載されたように、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例を考えている。
熱デバイスが、保水層が水の代わりに塩水溶液を含有した以外は、実施例8に記載されたように形成された。更に塩水溶液の6.0グラムは、3.7倍に層の質量を増加させ量を、両面溶射することによって保水層(2.2グラム)に付与された。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有するものとした。6つの被膜層の総重量は、15.5グラム(鉄の10.7グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に20時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
本発明の熱デバイスを用いて加熱プロファイルの制御を達成する能力が、実証された。具体的には、実施例6−9の熱デバイスが試験された。金属保存用バッグを開いて反応を開始した。試験は、データ収集デバイスに配線した熱電対を熱デバイスの一方側に取り付けることによって行われた。温度は、図4に示す熱反応曲線を得るために時間の関数(5秒間隔で)として記録された。
図4に示すように、実施例9のサンプル(保水層は塩水溶液を含有する)は、保存用バッグを開いた後、急速な加熱速度(約10分内に少なくとも38℃の温度)をもたらした。実施例8のサンプル(保水層は水を含有する)は、より遅い加熱速度をもたらした。しかしながら、より少ない塩分を有する発熱組成物を含有する実施例8及び9のサンプルは、被膜布の発熱組成物内のより高いレベルの塩分を含有した実施例6及び7のサンプルと比較して、より高い温度熱反応曲線をもたらした。したがって、保水層内の液体の組成及び発熱被膜の組成を用いて、熱デバイスの加熱プロファイルを制御すると思われる。より特定的には、両組成中の塩含有量を調整して、望ましい加熱プロファイルを得ることができる。
熱デバイスを形成する能力が、実証された。実施例6に記載されたのと類似した被膜製剤は準備されたが、塩化ナトリウムは用いなかった。被膜製剤は、実施例1に記載されたのと同じ手法で0.9osyボンデッドカーデッドウエブの片側に付与された。水性製剤の各成分の計算濃度は、表9の下に記載されている。
表9:水性製剤の成分
Figure 2009519753
発熱組成物の成分の濃度が、被膜及び乾燥布断片(14.9グラム)、布の未処理断片(2.0グラム)、及び水性製剤の組成から計算された。結果は、表10の下に記載されている。
表10:発熱組成物の成分
Figure 2009519753
次いで9層構造を有する熱デバイス(4.25”×4.5”)が、発熱反応を活性化するために設計された。熱デバイスは、9層成分の大きさが3.5”×4”である状態で実施例7に記載されたように形成された。6つの被膜層の総重量は、13.9グラム(鉄の9.2グラム)であった。更に、保水層(2.4グラム)の各側面は、3.8倍に層の質量を増大させた量の水の6.7グラムを溶射することによって湿潤された。9層構造は、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体ポーチ(実施例1に記載された)の内側に置かれ、ポーチの縁部は、ナシュアから得られた金属テープで密封された。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に19.5時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、実施例1に記載されたように、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例を考えている。
熱デバイスは、保水層(2.2グラム)が、3.8倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の6.2グラムを溶射することによって両面上で湿潤された以外は、実施例11に記載されたように形成された。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。6つの被膜層の総重量は、13.7グラム(鉄の9.1グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に19.5時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、保水層(2.2グラム)が、3.7倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の6.0グラムを溶射することによって両面上で湿潤された以外は、実施例7に記載されたように形成された。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有する。熱デバイスはまた、4.25”×4.5”で実施例7よりもわずかに大きかった。6つの被膜層の総重量は、14.6グラム(鉄の9.6グラム)であった。次いで9層構造は、ナイロンスパンボンド微孔性フィルム積層体ポーチ(実施例1に記載された)の内側に置かれ、ポーチの縁部は、ナシュアから得られた金属テープで密封された。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に18時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、実施例1に記載されたように、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例を考えている。
熱デバイスが、実施例9に記載されたように形成された。更に、保水層(2.2グラム)は、3.8倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の6.1グラムを溶射することによって両面上で湿潤された。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。6つの被膜層の総重量は、16.6グラム(鉄の11.4グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に18時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
本発明の熱デバイスを用いて加熱プロファイルの制御を達成する能力が、実証された。特定的には、実施例11−14の熱デバイスが試験された。金属保存用バッグを開いて反応を開始した。試験は、データ収集デバイスに配線した熱電対を熱デバイスの一方側に取り付けることによって行われた。温度は、図5に示す熱曲線を得るために時間の関数(5秒間隔で)として記録された。
熱デバイスを形成する能力が、実証された。最初に、1.5オンス/平方ヤード(50グラム/平方メートル)の基本重量を有する、ボンデッドカーデッドウエブ布の7”幅ロールが提供された。布は、60重量パーセント二成分繊維及び40重量パーセントポリエステル繊維の配合物から形成された。二成分繊維は、1.5デニール及び0.55重量パーセント「HR6」仕上げのポリエチレン鞘及びポリプロピレン芯を有する、「ESC215」という名称で米国ジョージア州コビントンのファイバービジョンズ・インコーポレーテッドから得られた。ポリエステル繊維は、6.0デニールを有しかつ0.5重量パーセントL1仕上げを含有する「T−295」という名称で米国カンザス州ウィチタのインビスタから得られた。
被膜製剤を次のように準備した。1ガロン金属ペール内において、34.5グラムのMETOLOSE SM−100(信越化学工業株式会社)及び25.0グラムの塩化ナトリウム(マリンクロット)は、攪拌して68℃まで加熱された1172.0グラムの蒸留水に加えられた。混合物は、以下の付加的構成要素:139.6グラムのDUR−O−SET(登録商標)Elite PE25−220Aエチレン−ビニルアセテートエマルジョン(セラニーズエマルジョンズ)、330.2グラムのXP−5200−6サンプル#05.2435503炭酸カルシウムスラリー(オムヤ)、60.1グラムのNuchar SA−400活性炭(MeadWestvaco)、及び1181.1グラムのA−131鉄粉末(ノースアメリカン・ホガナス)が順次加えられたときに攪拌して冷却することができた。製剤をすべての構成要素と共に攪拌して約30分後、温度は約10℃まで氷浴を用いて低下させた。温度が低下すると、粘度の顕著な増加が起こった。水性製剤の各成分の計算濃度は、表11の下に記載されている。
表11:水性製剤の成分
Figure 2009519753
水性製剤が、ナイフコーターを用いてパイロットラインプロセス中に1.5osy布の片側に付与された。ナイフと布を送る鋼ローラとの間のギャップは、900ミクロンで設定された。ライン速度は、0.25メートル/分であった。パイロットラインコーターは、145℃で設定された4フットドライヤーを収容し、これは部分的に被膜布を乾燥させるのに用いられた。部分的に乾燥した被膜布は、17インチの断片に切り取られ、約20分間110℃で実験室オーブン内に置かれて乾燥段階を終了した。発熱組成物の成分の濃度は、被膜及び乾燥布断片(56.5±1.5グラム)、布の未処理断片(4.3グラム)、及び水性製剤の組成から計算された。結果は、表12の下に記載されている。
表12:発熱組成物の成分
Figure 2009519753
次いで5層構造(1.6”×8”)は、発熱反応を活性化するために設計された。特定的には、5層状構造は、保水層の一方側上に位置付けられた一方の被膜布断片と、保水層の他方側上に位置付けられた他方の被膜布断片とを含んだ。布断片の被膜してない側面は、保水層に面した。保水層は、90重量パーセント木質パルプフラフ(ウエアハウザーNF401)及び10重量パーセントKoSa T255二成分繊維から形成された。保水層は、175グラム/平方メートルの基本重量及び0.08グラム/立方センチメートルの密度を有した。「分離層」は、各側面上の被膜層から保水層を分離するのに用いられた。分離層は、液体の通過を妨げながら蒸気及び気体を通過させることができるための、小さな穿孔穴を有する布/フィルム積層体であった。それは、ラベルFM−425ロット番号SHBT040060でトリードガーフィルム・プロダクツから得られた。
多層構造を形成する前に、保水層(1.5グラム)は、3.8倍に層の質量を増大させた量の蒸留水の4.2グラムを溶射することによって各側面上で湿潤された。次いで分離層は、湿潤保水層と接触した状態で分離層の布の側面と共にその周囲に置かれた。次いで被膜層は、分離層のフィルムの側面と接触した状態で被膜してない側面と共に各側面上に置かれた。2つの被膜層の総重量は、13.5グラム(鉄の9.9グラム)であった。次いで5層状構造は、ヒートシーラーで密封されたポーチ(3”×9”)の内側に置かれた。ポーチは、ナイロンスパンボンドの側面にヒートシールされたステープル編み布の層を有する、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体(実施例1に記載された)から作られた。ステープル編み布は、20パーセント木質パルプフラフ(50パーセント北方軟材クラフト繊維/50パーセントアラバマパイン漂白済みクラフト軟材)、58パーセント1.5デニールポリエステル繊維(インビスタタイプ103)、及び22パーセントポリプロピレンスパンボンド(キンバリークラーク・コーポレーション)から生成された。
ポーチは、3”×9”の大きさのものを生成するために上述の材料の6”×9”断片を半分に折り畳むことによって作られた。次いで長さ約8.5インチ(21.59センチメートル)、幅0.1インチ(2.4ミリメートル)、及び厚さ0.01インチ(0.24ミリメートル)と測定されたフラットワイヤは、折り畳みの内側及び反対に置かれた。ワイヤは、Alloy8176/EEEの名称でノランダアルミニウム・インコーポレーテッドから得られた。幅約0.375インチ(9.525ミリメートル)及び長さ9インチ(22.86センチメートル)のポケットが、ポーチの上部から下部までヒートシールすることによってワイヤの周囲に形成された。次いで第1のワイヤと同じ特徴を有する第2のフラットワイヤは、ポーチの他方の縁部に置かれた。幅約0.375インチ(9.525ミリメートル)及び長さ約9インチ(22.86センチメートル)の第2のポケットが、外側縁部に沿ってかつ該外側縁部から0.375インチ(9.525ミリメートル)でポーチの上部から下部までヒートシールすることによってこの第2のワイヤの周囲に形成された。
熱デバイスが、保水層において水道水の代わりに塩水溶液を含有した以外は、実施例16に記載されたように形成された。更に、塩水溶液の4.3グラムが、3.8倍に層の質量を増大させた量の保水層(1.5グラム)に付与された。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、13.7グラム(鉄の10.1グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に8日間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、保水層を75重量パーセント木質パルプフラフ(ウエアハウザーNB416)、15重量パーセント超吸収体(デグサSXM9543)、及び10重量パーセントKoSa T255二成分繊維から形成し、225グラム/平方メートルの基本重量及び0.12グラム/立方センチメートルの密度を有するものとした以外は、実施例16に記載されたように形成された。保水層はまた、水道水の代わりに塩水溶液を含有し、塩水溶液の5.8グラムが、3.7倍に層の質量を増大させた量の保水層(2.2グラム)に付与された。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、14.6グラム(鉄の10.7グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に66時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、保水層を実施例18に記載された材料から形成した以外は、実施例16に記載されたように形成された。保水層はまた、水道水の代わりに塩水溶液を含有し、塩水溶液の6.0グラムが3.8倍に層の質量を増大させた量の保水層(2.1グラム)に付与された。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、14.7グラム(鉄の10.8グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に66時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
本発明の熱デバイスを用いて加熱プロファイルの制御を達成する能力が、実証された。具体的には、実施例16−19の熱デバイスが試験された。金属保存用バッグを開いて反応を開始した。試験は、データ収集デバイスに配線した熱電対を熱デバイスの一方側に取り付けることによって行われた。温度は、図6に示す熱曲線を得るために時間の関数(5秒間隔で)として記録された。
図6に示すように、実施例17−19のサンプルの熱反応曲線は、長時間期間にわたって急速加熱速度(約10分内に少なくとも38℃の温度)及び高温プロファイルを示さなかった。これらのサンプルは、保水層によって保持された発熱組成物中及び液体中の両方に塩分を含有した。更に、超吸収体を含有しない保水層は、実施例17のサンプルに用いられ、熱反応曲線は、実施例18及び19のサンプルの曲線と類似であった。実施例16のサンプルの熱反応曲線は、急速加熱速度を示さず、温度が約30℃に達したに過ぎない点は留意されたい。
(本発明)による熱デバイスを形成する能力が、実証された。実施例16に記載された被膜布は、発熱反応を活性化するために5層構造(2.5”×7”)で用いられた。具体的には、5層構造は、保水層の一方側上に位置付けられた一方の被膜布断片と、保水層の他方側上に位置付けられた他方の被膜布断片とを含んだ。布断片の被膜してない側面は、保水層に面した。保水層は、75重量パーセント木質パルプフラフ、15重量パーセント超吸収体、及び10重量パーセントKoSa T255二成分繊維から形成された。保水層は、225グラム/平方メートルの基本重量及び0.12グラム/立方センチメートルの密度を有した。木質パルプフラフは、「NB416」という名称でウエアハウザーから得られた。超吸収体は、「SXM9543」という名称でデグサAGから得られた。「分離層」を用いて、各側面上の被膜層から保水層を分離した。分離層は、液体の通過を妨げながら蒸気及び気体を通過させることができるための、小さな穿孔穴を有する布/フィルム積層体であった。それは、ラベルFM−425ロット番号SHBT040060でトリードガーフィルム・プロダクツから得られた。
多層構造を形成する前に、保水層(2.7グラム)は、3.8倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の7.6グラムを溶射することによって各側面上で湿潤された。塩溶液は、蒸留水中に3.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。次いで分離層は、湿潤保水層と接触した状態で分離層の布の側面と共にその周囲に置かれた。次いで被膜層は、分離層のフィルムの側面と接触した状態で被膜してない側面と共に各側面上に置かれた。2つの被膜層の総重量は、18.1グラム(鉄の13.3グラム)であった。次いで5層状構造は、ヒートシーラーで密封されたポーチ(3.2”×8”)の内側に置かれた。ポーチは、ナイロンスパンボンドの側面にヒートシールされたステープル編み布の層を有する、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体(実施例1に記載された)から作られた。ステープル編み布は、20パーセント木質パルプフラフ(50パーセント南方軟材クラフト繊維/50パーセントアラバマパイン漂白済みクラフト軟材繊維)、58パーセント1.5デニールポリエステル繊維(インビスタタイプ103)、及び22パーセントポリプロピレンスパンボンド(キンバリークラーク・コーポレーション)から生成された。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に、64時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
この実施例においては特に実施されなかったが、本発明者らは、実施例1に記載されたように、上記熱デバイスが順応性セグメントを採用する付加的実施例を考えている。
熱デバイスが、実施例21に記載されたように形成された。保水層(2.7グラム)は、3.7倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の7.2グラムを含有した。塩溶液は、蒸留水中に3.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、17.1グラム(鉄の12.5グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に64時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、実施例21に記載されたように形成された。保水層(2.7グラム)は、3.8倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の7.6グラムを含有した。塩溶液は、蒸留水中に3.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、17.3グラム(鉄の12.6グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に64時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、実施例21に記載されたように形成された。保水層(2.7グラム)は、3.7倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の7.2グラムを含有した。塩溶液は、蒸留水中に3.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、18.0グラム(鉄の13.2グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に64時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
本発明の熱デバイスを用いて加熱プロファイルの制御を達成する能力が、実証された。具体的には、実施例21−24の熱デバイスが試験された。金属保存用バッグを開いて反応を開始した。試験は、データ収集デバイスに配線した熱電対を熱デバイスの一方側に取り付けることによって行われた。温度は、図7に示す熱曲線を得るために時間の関数(5秒間隔で)として記録された。実施例21−24のサンプルの熱反応曲線は、温度がより低いが実施例18及び19のサンプルの曲線よりもより長く持続する(図6)点に留意されたい。したがって、保水層によって保持された液体中の塩分の量を用いて、熱反応曲線を制御することができる。
ポーチの通気性を実施例6−9及び11−14で測定して、熱反応曲線(図4及び5)における大きな差が、ポーチ通気性の変動に起因しないことを立証した。これらの実施例のポーチは、米国三菱商事会社から得られ、TSF EDFH5035−TYPEと表記されたナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体であった。積層体のWVTRは、カップ法(ASTM標準E−96E−80)を用いて455±14g/m2/24時(10サンプル)で測定された。この同じ方法は、発熱反応が終了した後実施例6−9及び11−14のポーチのWVTRを測定するのに用いられた。結果を表13に示している。
表13:実施例6−9及び11−14のポーチの通気性(WVTR)
Figure 2009519753
表13に示すデータは、実施例6−9及び11−14の熱デバイスに用いるポーチが、通気性において一致したことを立証する。したがって、これらの熱デバイスの熱反応曲線における大きな差は、保水層(水又は水中の10パーセントの塩化ナトリウム)及び/又は発熱皮膜の組成(すなわち塩分の量)に付与された液体に起因する可能性がある。
本発明の熱デバイスに用いるための保水層によって水分の送達を制御する能力が、実証された。4つの異なるサンプルが試験された。サンプルA及びBは、75重量パーセント木質パルプフラフ(ウエアハウザーNB416)、15重量パーセント超吸収体、及び10重量パーセント「T255」PE/PP二成分繊維(KoSa)を含有する空気堆積ウエブから形成された。空気堆積ウエブは、225グラム/平方メートルの基本重量及び0.12グラム/立方センチメートルの密度を有した。サンプルC及びDは、90重量パーセント木質パルプフラフ(ウエアハウザーNF405)、及び10重量パーセント「T255」PE/PP二成分繊維(KoSa)を含有する空気堆積ウエブから形成された。空気堆積ウエブは、175グラム/平方メートルの基本重量及び0.08グラム/立方センチメートルの密度を有した。超吸収体は、「SXM9543」という名称でデグサAGから得られえた。
各空気堆積基体は、湿潤重量が、乾燥重量よりも約3.7倍から約倍4.0倍高くなるように、幅3.5インチ長さ4.0インチの大きさに切り取られ、水溶液で各側面上に溶射された。サンプルA及びCでは、水溶液は蒸留水のみを含有した。サンプルB及びDでは、水溶液は、蒸留水中に10重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。湿潤基体は、環境チャンバ内に位置してオンバランスで置かれた。次いでチャンバ内の湿度及び温度は、時間の関数として記録された。加えて、各湿潤基体の重量はまた、時間の関数として「水分損失率」を得るために記録された。「水分損失率」は、元の湿潤重量から測定湿潤重量を差し引き、この数値を元の湿潤重量で割り、次に100を掛けることによって計算された。得られた蒸発曲線は、図8に示される。サンプルB(SAP/塩水)は、時間の関数としてより多くの水分(すなわちより高い蒸発率)を送達した点に留意されたい。同様にサンプルD(SAP/塩水なし)は、サンプルBよりもわずかに高いが、サンプルC(SAP/水なし)よりもはるかに低い水分送達率を有した。
熱デバイスを形成する能力が、実証された。最初に、二重層ボンデッドカーデッドウエブの7”幅ロールが提供された。ウエブの一方側は、0.55パーセントHR6仕上げの100パーセント1.5デニールFiber Visions ESC215二成分(PE鞘/PP芯)繊維の0.5osyを含有した。ウエブの他方側は、0.50パーセントL1仕上げの15デニールInvista T−295ポリエステル繊維の40パーセントと、0.55パーセントHR6仕上げの28デニールFiber Visions ESC二成分(PE鞘/PP芯)繊維の60パーセントとの配合物の1.75osyを含有した。したがって、二重層ボンデッドカーデッドウエブの総基本重量は、2.25osyであった。
水性被膜製剤を次のように準備した。1ガロン金属ペールにおいて、34.5グラムのMETOLOSE SM−100(信越化学工業株式会社)及び87.0グラムの塩化ナトリウム(マリンクロット)は、攪拌して68℃まで加熱された1172.1グラムの蒸留水に加えられた。混合物は、以下の付加的構成要素:139.1グラムのDUR−O−SET(登録商標)Elite PE25−220Aエチレン−ビニルアセテートエマルジョン(セラニーズエマルジョンズ)、330.8グラムのXP−5200−6サンプル#05.2435503炭酸カルシウムスラリー(オムヤ)、72.0グラムのNuchar SA−400活性炭(MeadWestvaco)、及び1181.0グラムのA−131鉄粉末(ノースアメリカン・ホガナス)が順次加えられたときに攪拌して冷却することができた。製剤をすべての構成要素と共に攪拌して約30分後、温度は約15℃まで氷浴で低下した。温度が低下すると、粘度の顕著な増加が起こった。最後に製剤の温度は、ボンデッドカーデッドウエブを被膜する前に22℃まで温水浴で上昇した。水性製剤の各成分の計算濃度は、表14の下に記載されている。
表14:水性製剤の成分
Figure 2009519753
水性製剤が、ナイフコーターを用いてパイロットラインプロセス中に二重層ボンデッドカーデッドウエブのポリエステル/二成分繊維側に付与された。ナイフと布を送る鋼ローラとの間のギャップは、900ミクロンで設定された。ライン速度は、0.25メートル/分であった。パイロットラインコーターは、145℃で設定された4フットドライヤーを収容し、これは部分的に被膜布を乾燥させるのに用いられた。部分的に乾燥した被膜布は、17インチの断片に切り取られ、約20分間110℃で実験室オーブン内に置かれて乾燥段階を終了した。発熱組成物の成分の濃度は、被膜及び乾燥布断片(53.8±2.7グラム)、布の未処理断片(4.3グラム)、及び水性製剤の組成から計算された。結果は、表15の下に記載されている。
表15:発熱組成物の成分
Figure 2009519753
次いで5層構造(1.6”×8”)が、発熱反応を活性化するために設計された。特定的には、5層状構造は、保水層の一方側上に位置付けられた一方の被膜布断片と、保水層の他方側上に位置付けられた他方の被膜布断片とを含んだ。布断片の被膜してない側面は、保水層に面した。保水層は、75重量パーセント木質パルプフラフ、15重量パーセント超吸収体、及び10重量パーセントKoSa T255二成分繊維から形成された。保水層は、225グラム/平方メートルの基本重量及び0.12グラム/立方センチメートルの密度を有した。木質パルプフラフは、「NB416」という名称でウエアハウザーから得られた。超吸収体は、「SXM9543」という名称でデグサAGから得られた。
「分離層」は、各側面上の被膜層から保水層を分離するのに用いられた。分離層は、液体の通過を妨げながら蒸気及び気体を通過させることができるための、小さな穿孔穴を有する布/フィルム積層体であった。それは、ラベルFM−425ロット番号SHBT040060でトリードガーフィルム・プロダクツから得られた。
多層構造を形成する前に、保水層(2.0グラム)は、3.9倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液5.8グラムを溶射することによって各側面上で湿潤された。次いで分離層は、湿潤保水層と接触した状態で分離層の布の側面と共にその周囲に置かれた。次いで被膜層は、分離層のフィルムの側面と接触した状態で被膜してない側面と共に各側面上に置かれた。2つの被膜層の総重量は、13.1グラム(鉄の9.1グラム)であった。次いで5層状構造は、ヒートシーラーで密封されたポーチ(3”×9”)の内側に置かれた。ポーチは、ナイロンスパンボンドの側面にヒートシールされたステープル編み布の層を有する、ナイロンスパンボンド微小孔性フィルム積層体(実施例1に記載された)から作られた。ステープル編み布は、20パーセント木質パルプフラフ(50パーセント北方軟材クラフト繊維/50パーセントアラバマパイン漂白済みクラフト軟材)、58パーセント1.5デニールポリエステル繊維(インビスタタイプ103)、及び22パーセントポリプロピレンスパンボンド(キンバリークラーク・コーポレーション)から生成された。
ポーチは、3”×9”の大きさのものを生成するために上述の材料の6”×9”断片を半分に折り畳むことによって作られた。次いで長さ約8.5インチ(21.59センチメートル)、幅0.1インチ(2.4ミリメートル)、及び厚さ0.01インチ(0.24ミリメートル)と測定されたフラットワイヤは、折り畳みの内側及び反対に置かれた。ワイヤは、Alloy8176/EEEの名称でノランダアルミニウム・インコーポレーテッドから得られた。幅約0.375インチ(9.525ミリメートル)及び長さ9インチ(22.86センチメートル)のポケットが、ポーチの上部から下部までヒートシールすることによってワイヤの周囲に形成された。次いで第1のワイヤと同じ特徴を有する第2のフラットワイヤは、ポーチの他方の縁部に置かれた。幅約0.375インチ(9.525ミリメートル)及び長さ約9インチ(22.86センチメートル)の第2のポケットが、外側縁部に沿ってかつ該外側縁部から0.375インチ(9.525ミリメートル)でポーチの上部から下部までヒートシールすることによってこの第2のワイヤの周囲に形成された。
得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に約67時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、実施例28に記載されたように形成された。保水層(2.1グラム)は、3.8倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の75.8グラムを含有した。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、14.4グラム(鉄の10.0グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に約67時間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、実施例28に記載されたように形成された。保水層(2.2グラム)は、3.7倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の5.8グラムを含有した。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、12.1グラム(鉄の8.4グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に1日間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
熱デバイスが、実施例28に記載されたように形成された。保水層(2.2グラム)は、3.7倍に層の質量を増大させた量の塩水溶液の5.9グラムを含有した。塩溶液は、蒸留水中に10.0重量パーセント塩化ナトリウムを含有した。2つの被膜層の総重量は、11.6グラム(鉄の8.1グラム)であった。得られた熱デバイスは、反応を活性化する前に1日間金属保存用バッグ内でヒートシールされた。
本発明の熱デバイスを用いて加熱プロファイルの制御を達成する能力が、実証された。具体的には、実施例28−31の熱デバイスが試験された。金属保存用バッグを開いて反応を開始した。試験は、データ収集デバイスに配線した熱電対を熱デバイスの一方側に取り付けることによって行われた。温度は、図9に示す熱曲線を得るために時間の関数(5秒間隔で)として記録された。
図9に示すように、実施例28−31のサンプルの熱反応曲線は、長時間期間にわたって急速加熱速度(約10分内に少なくとも38℃の温度)及び高温プロファイルを示さなかった。
本発明は、本発明の特定の実施形態に関して詳細に記載したが、当業者であれば、上述の事項の理解に到達すると、これらの実施形態の改変、変更、及び均等物を容易に考え出すことができる点は理解されるであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の請求項及び本発明のあらゆる均等物の範囲と評価すべきである。
本発明による順応性熱デバイスの1つの実施形態の平面図を示す図である。 図1に示す順応性熱デバイスの断面図を示す図である。 実施例1−4のサンプルの温度(℃)対時間(分)を示す熱反応曲線である。 実施例6−9のサンプルの温度(℃)対時間(分)を示す熱反応曲線である。 実施例11−14のサンプルの温度(℃)対時間(分)を示す熱反応曲線である。 実施例16−19のサンプルの温度(℃)対時間(分)を示す熱反応曲線である。 実施例21−24のサンプルの温度(℃)対時間(分)を示す熱反応曲線である。 実施例27の保水層における液体重量の損失(パーセント)対時間(分)を示す蒸発曲線である。 実施例32の保水層における液体重量の損失(パーセント)対時間(分)を示す蒸発曲線である。
符号の説明
8、9 領域
10 デバイス
12a、12b 基体
14a、14b 通気性層
16 保水層
17、19 外側表面
24 周辺
26 ポケット
27 順応性セグメント
33 外側カバー

Claims (20)

  1. 発熱組成物と、熱デバイス内に移動可能に束縛された順応性セグメントとを備える、化学的に活性化される熱デバイスであって、
    前記順応性セグメントが、展性をもち、約20から約400のアスペクト比を有することを特徴とする熱デバイス。
  2. 前記順応性セグメントが、金属又は該金属の合金を含有することを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  3. 前記金属が、アルミニウムであることを特徴とする請求項2に記載の熱デバイス。
  4. 前記順応性セグメントのアスペクト比が、約40から約200であることを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  5. 前記順応性セグメントが、約5から約100センチメートルの長さ寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  6. 前記順応性セグメントが、約0.1から約20ミリメートルの幅寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  7. 前記熱デバイスが、複数の本質的に独立した順応性セグメント備えることを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  8. 前記熱デバイスが、2個から100個の順応性セグメントを備えることを特徴とする請求項7に記載の熱デバイス。
  9. 前記順応性セグメントの長さ寸法が、熱デバイスの長さ寸法と実質的に平行であることを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  10. 前記順応性セグメントが、ポケット内に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  11. 前記順応性セグメントの幅に対する前記ポケットの幅の比率が、約1.0から約10.0であることを特徴とする請求項10に記載の熱デバイス。
  12. 前記順応性セグメントの幅に対する前記ポケットの幅の比率が、約2.0から約5.0であることを特徴とする請求項10に記載の熱デバイス。
  13. 前記ポケットが、熱デバイスの周辺に隣接して位置することを特徴とする請求項10に記載の熱デバイス。
  14. 一緒に結合して前記ポケットを形成する外側カバーを、更に備えることを特徴とする請求項10に記載の熱デバイス。
  15. 前記外側カバーが、通気性材料からなることを特徴とする請求項14に記載の熱デバイス。
  16. 前記発熱組成物が、酸素及び水分に露出されたとき発熱反応を生じる酸化性金属を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  17. 前記発熱組成物が、炭素成分、結合剤、及び電解質塩を更に含むことを特徴とする請求項16に記載の熱デバイス。
  18. 前記発熱組成物が、熱基体上に被膜されることを特徴とする請求項1に記載の熱デバイス。
  19. 前記熱デバイスが、前記発熱組成物への酸素、水分、又は両方の通過を阻止するエンクロージャ内に密封される、ことを特徴とする請求項1に記載の熱デバイスを備えるパッケージ。
  20. 身体の一部に熱を提供するための方法であって、請求項1記載の熱デバイスを身体の一部に隣接して置く段階と、前記デバイスを前記身体の一部の形状に適合させる段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
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