JP2009518577A - タンク補充ポンプ構造 - Google Patents
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Abstract
補充ポンプ構造が、補充ホース(1)と、ホースの端部に取り付けられているポンプ(2)とを備える。この構造は、ホースの一部として補充用のポンプを提供する。このホースおよびポンプアセンブリは、車両内外の任意の場所に格納可能であり、車両内に格納される場合は、液体タンクの付近ではない領域に格納されることが可能である。これにより、最も場所を必要とする車両の部品用にスペースを節約することが可能になる。
【選択図】 図2
【選択図】 図2
Description
本発明は、ポンプ構造に関する。本発明は特に、移動コストが考慮される、炭化水素燃料で動く機械類の補給用のポンプ構造に関するが、これに限定されるものではない。こうした機械類は通常、バレルまたは給油タンク車のような可動の貯蔵容器から現場で補給される。
こうした機械類の例としては、建設、農業または産業用機械類が含まれることが可能である。掘取機、クレーンおよびその他の掘削車両のようなオフロード用の車両は通常現場で補給される。これらは一般的にはディーゼル車両である。しかしこれに限定されはしない。ボートおよびその他の舶用機器も補給の際に移動性が問題となる。
これらの車両を給油所に運ぶことは当然、機械設備の極めて非効率的な使用方法となってしまう。代わりに、これらの車両は一般的にはバレル、給油タンク車またはその他の可動式のまたはその場に存在する固定式のコンテナから現場で補給される。
この補給作業を可能にするために、一般的に機械類には、通常工具箱内に一体型に取り付けられているポンプが設けられている。可撓性のホースが工具格納部分に格納されており、これはポンプ入口の一端に連結されており、自由端部はコンテナ内に配置されている。ポンプへの出口は常に機械の燃料タンクに接続されていることが可能である。ホースの自由端部は、コンテナ内でディーゼル燃料内に浸されている濾過機を有する。
いくつかの機械類に関しては、スペースおよび重量の低減が非常に重要である。たとえば、狭い空間(都市部)で作業するよう設計されている掘削車両は、短半径またはゼロ旋回機械であるといわれる。スピードを出すよう設計されているボートでは重量が大きな影響を有する。
本発明によると、液体貯蔵容器から車両貯蔵タンクへ液体をくみ上げるポンプ構造が提供される。ポンプ構造は、車両の貯蔵タンクに取り外し可能に連結されるよう構成されている一端を有するホースと、ホースの他方の自由端部に取り付けられているポンプとを備えており、ポンプは一時的に液体の貯蔵容器内に浸されるよう構成されている。
この構造は、補給/補充ホースの一部として別のタンクに補給または補充するためのポンプを備える。このホースおよびポンプアセンブリは、車両内外の任意の場所に格納可能であり、車両内に格納される場合は、燃料/水タンク付近の領域にある必要はない。これにより、スペース要件が最も厳しい車両部品用にスペースを節約することが可能になる。
ポンプは、周知の信頼性のあるポンプであり、エラストマ可動部品を用いないで製造可能である遠心ポンプを備えることが可能であり、安全で漏れのない性能を有するため、炭化水素燃料の移送に特に適している。
ポンプは、くみ上げられる流体から実質的に直接冷却されることが可能である、完全に水中に入れることができるモータにより駆動される。
ポンプは好適には、実質的に円筒形のハウジング内にホースの端部で固定されており、これは標準的な燃料バレル内の開口部に合うように寸法決めされている。たとえば、ハウジングは好適には60mm未満の外径、および特に2インチ(50mm)未満のBSP(イギリス標準規格パイプ)の雌ねじを有することが可能である。
ポンプ入口には濾過機が設けられていることが可能である。整流器がポンプ入口に設けられていることも可能であり、これら2つは組み合わされていることが可能である。好適にはポンプは電気モータを備えており、電力供給ワイヤが、乱暴な取り扱いおよび誤用から保護するホース内部を通り設けられている。ポンプ出口に逆止弁が設けられていることが可能である。プライミングを補助するために、ポンプ内にバルブが組み込まれ、使用前にポンプ内部から空気が放出しつつもポンプ作動中に流体の漏れを制限することが可能である。
ポンプとホースは、保守性のため切り離す(電気接続を含み)ことが可能である。
ポンプの作動条件に基づいてポンプの電源を遮断するための遮断装置が設けられることが可能である。たとえば、ポンプが電気モータを備え、ポンプモータにより引き込まれる電流が閾値レベル以下である場合はポンプの電源を遮断装置が停止する。これは、ポンプがくみ上げを行っていない場合、またはホース内に妨害物がある場合にこれを検出するために使用可能である。
本発明はまた、本発明のポンプ構造を有する車両も提供する。車両は、ポンプと個別のまたはこれに取り付けられる燃料タンクを備えることが可能である。
本発明は、以下のことを備える車両の貯蔵タンクの補充方法も提供する。
ポンプ構造をタンクに連結し、ポンプ構造は、車両貯蔵タンクに連結されるよう構成されている一方の端部を有するホース備え、ホースの他方の自由端部にポンプが取り付けられていることと、
ポンプを液体の貯蔵容器内に浸すことと、
補充を行うためにポンプを制御すること。
ポンプを液体の貯蔵容器内に浸すことと、
補充を行うためにポンプを制御すること。
本発明の実施例について添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の第1実施例は、固定の補給センターから遠隔管理で補給される機械類に関し、一般的にはバレル、給油タンク車内に貯蔵される燃料、またはタンクで現場まで輸送される燃料が使用される。
通常では、ポンプは補充される燃料タンクの付近に取り付けられており、ホースを介して接続されている。ホースはポンプに接続されており、補給のために外部の燃料コンテナにつながっている。
本発明の第1実施例は、タンクに接続されているか、またはタンク内に挿入されている補給ホースと、ホースの自由端部に取り付けられているポンプとを備える補給ポンプ構造を提供する。これにより、補給ポンプは運転室から取り外され、一般的には車両内外のいずれかの工具箱内に格納されているホースの一部とされることが可能になる。車両内に格納されている場合は、燃料タンク付近でない領域に格納されることが可能である。
この構造は、補給ホースの一部としての補給用ポンプを提供する。
ポンプ構造は図1に示され、この図は、燃料バレル内に浸すためのホース1の端部を示す。ホースの端部では燃料ポンプは、モータ3とポンプセット4と逆止弁5とを収容する実質的に円筒形のハウジング2を備える。
ポンプ設計6にはフィルタも含まれていることが可能である。ポンプ入口7に整流器が追加されることも可能であり、これら2つの部品は組み合わされることが可能である。ポンプセット4の上方で、ポンプ内に空気逆止弁が組み込まれることも可能である。
ポンプセット4は、燃料のくみ上げに適した周知のポンプである遠心ポンプを備える。
図2は、本発明のポンプ構造を使用することが可能である機械類の一実施例を示し、掘削機械類を示す。
ハウジング2は、標準的な燃料バレル12の開口部に合うよう設計されている。たとえば、ハウジングは60mmの外径を有することが可能である。
補給ポンプ構造が燃料タンク13の入口に接続されると、補給作動を制御するためにコントロールパネル10が使用される。この接続により、補給ポンプ構造の燃料タンクおよびコントロールパネル10への流体接続および電気接続両方が提供される。ポンプハウジング2は、バレル12内の燃料11に浸されている。
コントロールパネル10は、必要な供給流量を提供し、タンクが満たされた際、またはコンテナが空である場合に作動を停止するために自動制御可能である。
補給ポンプ構造は、車両の工具類の一部として格納されることが可能であり、車両内外の任意の場所に格納可能である。
図3は、いかにしてホース1を介してポンプに電力供給14が行われるかを示す。ただし、このようではなくホースの外壁に取り付けられて延伸することも可能である。
図4に示されるように、追加的な安全遮断装置20が上述の自動制御を行うことが可能であり、これはポンプ2への電力供給を制御する。この装置は、ポンプが流体に浸されていない場合、たとえば全流体がくみ上げられた、またはタンク12内でポンプが十分な深さまで挿入されていない場合に、ポンプの作動を防止することが可能である。これにより、過熱が回避され、エネルギーを節約することも可能である。
遠心ポンプの場合は、ポンプの負荷はくみ上げられる物質に直接関連し、ポンプが液体から除去されるとポンプキャビティも空になる。その結果、ポンプモータにより引き込まれる電流が測定され、ポンプが液体に浸されているか、または気体(たとえば空気)中にあるかを判断するために使用されることが可能である。
たとえば、モータは、液体をくみ上げる際には8から9アンペアを引き込むが、空気中では約4アンペアを引き込む。
この実施例では、5アンペア以下の電流は、ポンプが液体をくみ上げていない、ポンプ内に気泡がある、またはホースが封鎖しているため流れが停止していることを示す。こうした状況ではポンプを停止することにより、エネルギーが節約され、過熱が回避されて、ポンプの寿命が長くなる。
さらなるスイッチ22が、タンクが一杯であるか否かを示し、ポンプを再度停止させるために、補充されるタンク13内に設置されることが可能である。これは、通常のフロートスイッチの形であることが可能である。
ユーザーコントロールパネル10は、安全装置20の一部をなし、図4に概略的に示されるように、単純にオン、オフボタンを備えることが可能である。ポンプは、十分な電流が存在する場合にのみ起動可能であり、電流過負荷はヒューズにより防止可能である。
安全装置は、補充されるタンクが一杯である場合、または空にされるべきタンクが空になった場合に停止する。手動の停止スイッチにより、ユーザーによる遮断をさらに可能にする。
1種類の車両のみが示されたが、上述のとおり、スペースまたは重量を削減することが問題となる様々な種類の車両に本発明を応用することが可能である。これにより、ポンプ構造を取り外し、格納場所を自由に選択可能であることは長所となるであろう。
上述の実施例では、ポンプ構造は補給用であるが、同じ構造がその他の液体をくみ上げるために使用可能である。たとえば、ポンプ構造は、水を小川から貯水タンクにくみ上げるために使用可能である。これは、様々な農業用の車両に重要であろう。
本発明の構造は、ホースの自由端部にポンプを備え、つまり現場でくみ上げられる液体内に浸される持ち運び可能な付属品である。
たとえば上述の遠心ポンプやすべり羽根ポンプまたはその他のポンプ等、さまざまなポンプの構造が使用可能である。
ポンプモータにより引き込まれる電流を検出することは、当業者にとっては日常的なことである。
当業者には様々な変形例が明らかであろう。
Claims (20)
- 液体貯蔵容器から車両の貯蔵タンクへ液体をくみ上げるためのポンプ構造であって、前記車両貯蔵タンクに取り外し可能に連結されるよう構成されている一方の端部を有するホースと、前記ホースの他方の自由端部に取り付けられているポンプとを備え、前記ポンプは一時的に液体の貯蔵容器内に浸されるよう構成されている、ポンプ構造。
- 移動式の燃料貯蔵容器から車両の燃料タンクへ燃料をくみ上げるための、請求項1に記載のポンプ構造。
- 水を車両の水タンクへくみ上げるための、請求項1に記載のポンプ構造。
- 前記ポンプは遠心ポンプを備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ポンプは、前記ホースの端部で実質的に円筒形のハウジング内に固定されている、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ハウジングは、65mm未満の外径を有する、請求項5に記載の構造。
- 前記ポンプの入口に濾過機をさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ポンプの入口に整流器をさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 濾過機と整流器との組み合わせをさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ポンプは電気モータを備え、前記ホースの内部を通り電力供給ワイヤが設けられる、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ポンプの出口に逆止弁をさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- プライミングを補助するための空気弁をさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- くみ上げられた流体により直接冷却される完全密封モータをさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ホースから前記ポンプを切り離すための構造をさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ポンプの作動条件に基づきゼンキポンプの電源を遮断するための遮断装置をさらに備える、先の請求項のいずれか一項に記載の構造。
- 前記ポンプは電気モータを備え、前記ポンプモータにより引き込まれる電流が閾値レベルより低い場合に前記遮断装置は前記ポンプの電源を遮断する、請求項15に記載の構造。
- 車両内または車両上に格納される、先の請求項のいずれか一項に記載のポンプ構造を備える車両。
- ポンプ構造をタンクに連結することであって、前記ポンプ構造は、車両貯蔵タンクに取り外し可能に連結されるよう構成されている一方の端部を有するホースと、前記ホースの他方の自由端部に取り付けられているポンプとを備えるものである、ポンプ構造をタンクに連結することと、
前記ポンプを液体の貯蔵容器に浸すことと、
補充を行うために前記ポンプを制御することと、
を備える、車両の貯蔵タンクの補充方法。 - 前記貯蔵タンクは燃料タンクを備え、前記液体の貯蔵容器は移動式の燃料貯蔵タンクを備える車両を補給するための、請求項17に記載の車両の貯蔵タンクの補充方法。
- 前記貯蔵タンクは水タンクを備え、前記液体の貯蔵容器は自然の水路を備える車両の水タンクを補給するための、請求項17に記載の車両の貯蔵タンクの補充方法。
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