JP2009516423A

JP2009516423A - モバイル端末用ユーザプロファイル

Info

Publication number: JP2009516423A
Application number: JP2008540007A
Authority: JP
Inventors: アリク，ビー．ランベルト，; ポール，ダブリュー．カーペンター，; アレン，マイケルイースト，
Original assignee: ソニーエリクソンモバイルコミュニケーションズ，エービー
Priority date: 2005-11-15
Filing date: 2006-07-06
Publication date: 2009-04-16
Also published as: CN101310508A; US20070111726A1; EP1949655A1; WO2007058683A1

Abstract

ローミングユーザプロファイルがモバイル通信ネットワーク（３０）を介してアクセス可能なリモートプロファイルデータベース（５２）に格納される。このローミングユーザプロファイルは、モバイル端末（１００）用の設定情報と設定値とを格納する。この設定値は、ユーザインタフェース（１１０）と、アプリケーションのカスタマイズ可能な特徴と、モバイル端末（１００）のプログラム可能な機能とに関する設定値とすることができる。ローミングユーザプロファイルはログインイベントに応答してモバイル端末（１００）によって遠隔地でアクセスして、ユーザがモバイル端末（１００）を設定するための設定値の検索を可能にすることができる。

Description

本発明は、モバイル端末用のユーザプロファイルに関するものである。

ディスプレイ、プロセッサ及びメモリ技術の向上によって、かつては主として音声通信用として使用されていたモバイル端末は、現在小型のハンドヘルド型コンピュータとして機能する段階にまで達している。ユーザは、自分のモバイル端末において実行するアプリケーションを用いて、アドレス帳、連絡先リスト、カレンダ、及び電子メールのような個人情報の管理を行うことができる。モバイル端末はまた、ユーザが画像、ビデオ、及びオーディオのようなメディアコンテンツの再生や視聴を可能にするメディア・プレイヤとして役立っている。モバイル端末は、デスクトップ型コンピュータの場合と同様、グラフィックユーザインタフェースを備えた高度なグラフィックオペレーティングシステムを含む場合が多い。ユーザは、例えば、特別注文の壁紙、テーマ、及び着信音をインストールすることによってグラフィックユーザインタフェースをカスタマイズする。個々のアプリケーションによって、ユーザは自分のニーズと個人的なお気に入りとに従ってお気に入りとオプションとを設定することも可能である。ユーザは個人用ファイルをモバイル端末へダウンロードすることもできる。

ユーザ経験を改善しながら、たえず増加するモバイル端末の機能はいくつかの挑戦すべき課題を提起している。１つの問題点として、ユーザがモバイル端末を交換する際に遭遇する困難がある。モバイル端末を設定し、個人用ファイルをダウンロードするプロセスは退屈で、時間のかかるプロセスになる場合がある。現在、動作環境とデータファイルのユーザによるカスタマイゼーションを１つのモバイル端末から別のモバイル端末へ転送する方法が存在していない。したがって、ユーザは、古いモバイル端末を交換するとき、かなりの時間を費やして自分の新しいモバイル端末を設定し直さなければならなくなる。ユーザのニーズによってモバイル端末を借りたり、リースしたりする必要があるとき、別の問題に遭遇することになる。ユーザは借用（ｂｏｒｒｏｗ）又はリース（ｌｅａｓｅ）したモバイル端末の特徴を熟知していない可能性が大きい。また、借用又はリースしたモバイル端末の使用経験は報われることの少ないものとなる。なぜなら、借用又はリースしたモバイル端末はユーザのお気に入りに適合するようにカスタマイズされていないからである。

本発明によれば、モバイル端末ユーザ用のローミングプロファイルをネットワーク内の集中化データベースに格納することが可能となり、この集中化データベースにモバイル通信ネットワークを経由してアクセスすることが可能となる。ローミングプロファイルは、モバイル端末用のユーザの特徴づけられた設定値を格納し、この設定値によって、動作環境と、プログラム可能な特徴の機能と、アプリケーションのお気に入りとが制御される。例えば、ローミングプロファイルは、特定の壁紙、スクリーンセーバ又は着信音を指定することができる。ローミングプロファイルはアカウント情報及び請求書情報を含むこともできる。モバイル端末は、ログインイベントに応答し、ネットワーク内のリモートプロファイルデータベースにアクセスして、ユーザのローミングプロファイルの検索とロードとを行うことができる。したがって、ユーザは、自分がたまたま使用することになったどのモバイル端末にも適用される自分自身の個人用設定値を持つことが可能となる。

図１は例示のモバイル通信ネットワーク１０の主要な機能要素を示す図である。モバイル通信ネットワーク１０は、例えば、ＧＳＭ／ＧＰＲネットワーク、ＣＤＭＡ２０００ネットワーク、又は広帯域ＣＤＭＡネットワークを備えたものであってもよい。図１に示すネットワークアーキテクチャはＧＳＭ及びＧＰＲＳ規格に基づくものである。モバイル通信ネットワーク１０には無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）２０及びコアネットワーク（ＣＮ）３０が含まれる。ＲＡＮ２０はエアインタフェースを介するモバイル端末１００による無線通信をサポートする。ＣＮ３０は、インターネット１６と、パケット交換サービス用の別の外部パケットデータネットワーク（ＰＤＮ）とへの接続を提供する。さらに、ＣＮ３０は、公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）と、音声及びファックスサービスのような回線交換型サービス用の総合デジタル通信網サービス（ＩＳＤＮ）との少なくともいずれかへの接続を提供してもよい。

ＲＡＮ２０は、複数の無線基地局装置（ＢＴＳ）２２と１つ以上の基地局制御装置（ＢＳＣ）２４とを備える。本明細書では単一のＢＴＳ２２とＢＳＣ２４とをまとめて基地局と称する。ＢＴＳ２２は基地局の無線部であり、モバイル端末１００と通信するための無線機器を含む。ＢＳＣは無線資源を管理し、コアネットワーク３０への接続を提供する基地局の制御部である。ＢＳＣ２４により実行される機能には、無線資源の割り当て、エアインタフェース・レイヤ２及びレイヤ３のプロトコルの終了、ダイバーシティの結合、スケジューリング、電力制御等が含まれる。単一のＢＳＣ２４は複数の基地局用の制御部として機能することができる。

コアネットワーク３０は、１つ以上の在圏ＧＰＲＳサポート・ノード（ＳＧＳＮ）３２と、少なくとも１つのゲートウェイＧＰＲＳサポート・ノード（ＧＧＳＮ）３４とを備える。ＳＧＳＮ３２はほとんどのセッション管理、ＱｏＳ管理、移動性管理、及び認証機能を受け持つ。ＧＧＳＮ３４はコアネットワーク３０と外部ＩＰネットワークとの間のゲートウェイとして機能する。ＳＧＳＮ３２とＧＧＳＮ３４とはＩＰ基幹ネットワーク３６と接続される。

図１は、ネットワークサーバ５０、プロファイルデータベース５２、及び、コアネットワーク３０内に位置するファイルサーバデータベース５４を例示する。これらの要素の機能は、本明細書により以下で説明するように、ユーザプロファイルのローミングを可能にすることである。しかし、当業者であれば理解されるように、これらの要素は、モバイル通信ネットワーク１０を介してモバイル端末１００にアクセス可能な外部ネットワークに配置することも可能である。

図２はモバイル端末１００の主要な機能要素を例示する。モバイル端末１００は、システムプロセッサ１０２、メモリ１０４、ユーザインタフェース１１０、無線トランシーバ１２０、オーディオ回路１３０、マイク１３２及びスピーカ１３４を備える。モバイル端末１００は音声通信とパケットデータ通信の双方を行うことができる。

システムプロセッサ１０２はメモリ１０４に格納されたプログラムに従ってモバイル端末１００の動作全体を制御する。この制御機能は単一のプロセッサにおいて、又は、複数のプロセッサにおいて実現可能である。適切なプロセッサとしては、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせを含むプロセッサであってもよい。メモリ１０４は、モバイル端末１００におけるメモリ階層全体を表わし、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）とリードオンリメモリ（ＲＯＭ）の双方を含むものであってもよい。処理に必要なコンピュータプログラムとデータは、ＥＰＲＯＭと、ＥＥＰＲＯＭと、フラッシュメモリとの少なくともいずれかのような不揮発性メモリの中に格納されたものであってもよい。これらのメモリは、個別の素子、積層素子として実装可能であるか、又は１つ以上のプロセッサと一体化してもよい。メモリに格納されているコンピュータプログラムには、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥのようなオペレーティングシステムプログラム１０４ａ、並びに、電子メールクライアント１０４ｂ、ウェブブラウザカレンダプログラム１０４ｃ及び連絡先管理プログラム１０４ｄのような各種のアプリケーションプログラム１０４ｂ〜１０４ｄが含まれる。これらのプログラムは、スタンドアロンプログラムか、又は単一の総合プログラムであってもよい。メモリ１０４はまた、ユーザアカウント１０４ｅとユーザデータ１０４ｆとを格納してもよい。ユーザアカウント１０４ｅには、オペレーティングシステム１０４ａにより使用される個々のユーザプロファイルとその他の情報とが含まれる。

ユーザインタフェース１１０は１つ以上のユーザ入力装置と表示装置１１８とを含む。ユーザ入力装置は任意の公知のコンピュータ入力装置を備えてもよい。例示の実施形態は、キーパッド１１２、ナビゲーション制御装置１１４及び複数の制御ボタン１１６を含む。キーパッド１１２は従来方式のニューメリックキーパッドである。ナビゲーション制御装置１１４はジョイスティック制御を備える。タッチパッド又はスクロール・ホイールのような別のポインティングデバイスはナビゲーション制御装置１１４として使用することもできる。制御ボタン１１６は、現在の動作モードに応じて割り当てられた様々な機能を有することも可能である。好適な実施形態では、制御ボタン１１６の機能はユーザによりプログラム可能である。音声認識システム又はタッチスクリーン表示装置を用いてユーザ入力を受信することも可能である。表示装置１１８はユーザとのグラフィックユーザインタフェースを好適に提示する。グラフィックユーザインタフェース１１８を経由して、ユーザは種々のアプリケーションからメニュー、メニューオプション及び出力などの情報を閲覧することができる。グラフィックユーザインタフェース１１８によって、ユーザのお気に入りに適合するように壁紙、背景及びスクリーンセーバのようなある種の表示特性の変更をユーザが行うことが可能となる。

信号を受信し、送信するためにトランシーバ１２０はアンテナ１２２に結合される。トランシーバ１２０は、任意の規格に従って作動可能な完全に機能するセルラ無線トランシーバであり、上記のような規格には、モバイル通信用グローバルシステム（ＧＳＭ）、ＴＩＡ／ＥＩＡ−１３６、ｃｄｍａＯｎｅ、ｃｄｍａ２０００、ＵＭＴＳ、及び広帯域ＣＤＭＡとして一般に認知されている規格が含まれる。

オーディオ回路１３０は、アナログオーディオ入力信号をマイク１３２から受信し、基本アナログ出力信号をスピーカ１３４へ出力する。マイク１３２は検出された音声信号と別の可聴信号とを電気的オーディオ信号に変換し、スピーカ１３４はアナログオーディオ信号をユーザの耳に聞こえる可聴信号に変換する。

図３は例示のモバイル端末１００の物理的外観を例示する図である。モバイル端末１００は図２に示す回路素子を含む筐体１５０を含む。筐体１５０は、互いに旋回可能に接続される第１及び第２の筐体セクション１５２と１５４とを含む。頂部筐体セクション１５２は、開かれた位置と閉じた位置との間で旋回可能になっている。図３は開放位置における筐体セクション１５２を例示する。ジョイスティック制御１１４、制御ボタン１１６、表示装置１１８及びスピーカ１３４は、筐体セクション１５２が開かれた位置か又は閉じた位置にあるとき、ユーザがアクセスできるように筐体の頂面１５２上に配置される。キーパッド１１２は、筐体の頂面１５４上に配置され、筐体セクション１５２が閉じた位置にあるときカバーされる。

ディスプレイ、メモリ及び処理技術の向上によって、モバイル端末１００は小型のハンドヘルド型コンピュータとして機能することが可能になっている。オペレーティングシステム１０４ａは、多くのパーソナルコンピュータ上で使用されるグラフィックユーザインタフェースに類似したグラフィックユーザインタフェースを提供する。オペレーティングシステム１０４ａは多くのアプリケーションを実行するためのプラットフォームを提供する。例えば、モバイル端末１００は、コンタクトマネージャ、電子メールクライアント、ウェブブラウザ、及び１つ以上のメディア・プレイヤのようなアプリケーションと共に販売することができる。オペレーティングシステム１０４ａによって、作業環境と、モバイル端末１００の動作方法を制御する設定値とをユーザがカスタマイズすることが可能となる。例えば、オペレーティングシステム１０４ａによって、ユーザはデスクトップの壁紙、スクリーンセーバ、アイコン、メニュー、及び着信音のようなユーザインタフェース要素をカスタマイズすることが可能になる。モバイル端末１００上の個々のアプリケーション１０４ｂ〜１０４ｄはまたユーザによるオーダーメイドを可能にする。例えば、ウェブブラウザによって、ユーザがブックマークを格納することが可能となるか、又はクッキーとポップアップウィンドウの処理方法のお気に入りを設定することが可能となる。モバイル端末１００は、プログラム可能な機能をさらに含むことが可能である。ユーザは、上記機能をプログラムして、モバイル端末１００が動作する方法をユーザに適合するようにカスタマイズしてもよい。例えば、上記プログラム可能な機能を使用して、プリセットされた機能を制御ボタン１１６に割り当てるようにしてもよい。動作環境、プログラム設定値、プログラム可能な機能、及びモバイル端末１００における他のカスタマイズ可能な特徴を制御するユーザ設定値は、モバイル端末１００内のローカルメモリ１０４又はキャッシュ内のユーザプロファイルに格納される。ユーザプロファイルは単一のファイル又はファイルのコレクションを備えてもよい。モバイル端末１００のカスタマイズ可能な特徴とそのアプリケーションとに加えて、ユーザはモバイル端末１００内のユーザデータ１０４ｆを入力し、格納してもよい。このようなユーザデータ１０４ｆは、電話帳、アドレス帳、カレンダ、電子メール、メディアファイル、及び種々のタイプのデータファイルを含むものであってもよい。

オペレーティングシステム１０４ａによって、異なるユーザに対して設定すべき個々のユーザアカウント１０４ｅが可能となる。例えば、家族が共用する電話は、個々の家族に対する個々のユーザアカウント１０４ｅを含んでもよい。個別のユーザプロファイルが各ユーザアカウント１０４ｅに関連づけられ、それによって各個人ユーザはモバイル端末１００をカスタマイズして自分のお気に入りに適合させることができるようになる。モバイル端末１００のスイッチが投入されると、ログインスクリプトが実行され、ユーザはログインするように促される。ユーザは、例えばユーザ名とパスワードとを入力することによってログインすることができる。ユーザがログインすると、システムプロセッサ１０２はメモリ１０４に格納されたユーザのプロファイルにアクセスして、ユーザのプロファイルに従って、動作環境、プログラム設定値及びプログラム可能な機能を設定する。即ち、ユーザのプロファイルをロードする。所望の場合、個々のユーザプロファイルは別個のアカウント情報と請求書情報とを含むものであってもよく、ユーザが使用できるように各個人ユーザに対して請求書を個別に送信できるようにする。サービス通信事業者はその顧客に対するサービスとして、個々のユーザに個別に請求書を送り、単一の計算書で個々のユーザに対する課金をリストすることができる。

ユーザはモバイル端末１００をカスタマイズしてユーザのお気に入りに適合させるのにかなりの量の時間を費やす場合がある。ユーザはまた、連絡先リスト、カレンダ及びアドレス帳のようなデータを入力し、モバイル端末１００のメモリ１０４の中へファイルをコピーするのにかなりの量の時間を費やすことになる場合がある。したがって、ユーザがモバイル端末１００を交換するとき、問題に遭遇する可能性がある。従来では、モバイル端末１００を交換するとき、ユーザはモバイル端末１００をカスタマイズし、データをモバイル端末１００のメモリ１０４の中へ入力するプロセス全体を繰り返し行う必要があった。

本発明の１つの側面によれば、ローカルなユーザプロファイルに格納されたカスタマイズ可能なユーザ設定値とお気に入りとを、ユーザのデータファイルと共にモバイル通信ネットワーク１０内の集中化データベースへアップロードしてもよい。これにより、ユーザが自分のモバイル端末１００を交換するとき、ユーザは自分のカスタマイズされた設定値とお気に入りとを含む自分のユーザプロファイルを、選択されたデータファイルと共に集中化データベースからそれらの新たなモバイル端末１００へダウンロードすることができる。例えば、ユーザが特別注文のデスクトップの壁紙又は着信音を有する場合、画像ファイル及び該画像ファイルと関連付けられたサウンドファイルをユーザプロファイルと共にダウンロードすることができる。したがって、モバイル端末１００をカスタマイズする退屈なプロセスが回避されることになる。

図１は、例示の集中化データベースを示す図であり、該集中化データベースは、ネットワークサーバ５０と、ユーザプロファイルを格納するためのユーザプロファイルデータベース５２と、ユーザファイルを格納するための個別のファイルサーバデータベース５４とを備えている。集中化データベースは、モバイル通信ネットワーク１０を介してアクセス可能な外部ネットワークにおけるコアネットワーク３０に配置してもよい。モバイル端末１００はネットワークサーバ５０に要求を送信してもよい。ネットワークサーバ５０はこれらの要求に対してサービスを行う。典型的な要求例には、プロファイルデータベースからのユーザプロファイルのダウンロード要求、ファイルサーバデータベース５４からの指定データファイルの検索要求等が含まれる。

ネットワークサーバ５０はモバイル端末１００に対する同期及びバックアップサービスを提供してもよい。この同期サービスは、プロファイルデータベース５２に格納されたユーザプロファイルを、モバイル端末１００に格納されたローカルユーザプロファイルと定期的に同期するサービスである。上記バックアップサービスは、モバイル端末１００に格納された指定ファイルをバックアップするサービスである。ファイルの同期及びバックアップは、モバイル端末１００か、又はネットワークサーバ５０かのいずれかによって行われてもよい。例えば、モバイル端末１００のユーザは、毎日午前２：００などのような毎日のある特定時刻に同期及びバックアップをスケジュールすることも可能である。

ファイルサーバデータベース５４を用いてファイル交換サービスを実現することも可能である。モバイル端末１００内のメモリ１０４が制限を受けるため、ユーザは自分のファイルすべてをモバイル端末メモリ１０４に格納できるわけではない場合もある。例えば、モバイル端末１００は、ユーザが自分の音楽を聴くことを可能にするメディア・プレイヤとして機能してもよい。ユーザは、モバイル端末のメモリ１０４内に収納できる音楽ファイルよりも多くの音楽ファイルを持つことが可能となる。制限された量のメモリ１０４のみでは、ユーザはメモリ１０４に格納する歌のファイルを選択しなければならない。したがって、ユーザの歌の選択肢はメモリ１０４に格納できるものによって制限を受けることになる。しかし、ユーザがファイルサーバデータベース５４に音楽ファイルを格納する場合、ユーザは、ネットワークサーバ５０と接続して、モバイル端末メモリ１０４に格納されたファイルを、ネットワーク１０内のファイルサーバデータベース５４に格納されたファイルと交換することができる。この結果、ユーザは、モバイル端末のメモリ容量をはるかに超える膨大な歌のライブラリにアクセスすることが可能となる。

ネットワークサーバ５０を用いてローミングプロファイルを使用できるようにしてもよい。ユーザは他人が所有しているモバイル端末１００を借りたり、レンタルしたりする必要が生じる場合が時としてある。ユーザのローミングプロファイルへのアドレスを含むユーザアカウントが設定されてもよい。上記とは別に、モバイル端末１００によって、ユーザはゲストユーザとしてログインしてもよい。その場合、ゲストユーザは、ゲストユーザ自身の電話番号又は別の識別情報を入力するように促される場合がある。ログイン中にユーザアカウントに格納された情報、又は、ユーザが入力した情報を用いて、モバイル端末１００はネットワークサーバ５０に接続して、ユーザのローミングプロファイルのダウンロード要求を行ってもよい。ユーザのローミングプロファイルをダウンロードした後、モバイル端末１００は、ユーザのローミングプロファイルに従ってモバイル端末１００を設定して、カスタマイズされた設定値が借用又はリースしたモバイル端末１００と互換性を有してもよい。ユーザ用のローミングプロファイルが存在しない場合には、デフォルトのプロファイルを使用してもよい。ユーザのローミングプロファイルがネットワークサーバ５０からダウンロードされると、ローミングプロファイルを用いて任意の必要なファイルをダウンロードしてもよい。例えば、ローミングプロファイルが特別注文の壁紙又は着信音を含む場合には、壁紙に関連づけられた画像ファイルと、着信音に関連づけられたサウンドファイルとをダウンロードしてもよい。また、連絡先リスト、電子メールメッセージ、又は他のこのようなファイルなどのユーザデータファイルのいくつかがダウンロードされてもよい。ダウンロードすべき特定のデータファイルをユーザのローミングプロファイルに指定することができる。ローミングプロファイルはまた、モバイル端末１００の所有者ではなく、ローミングを行ったユーザに対してモバイル端末１００の借用又はレンタルによる利用料金を課金できるように、アカウント情報及び請求書情報を含んでもよい。

図４Ａ及び図４Ｂは、モバイル端末１００用の例示のログイン手順を示すフローチャートである。ユーザがログインした後（ブロック２００）、ログイン手順によって、ユーザが以前にログオンしたことがあるか否かが判定される（ブロック２０２）。ログオンしたことがなければ、ログイン手順は、ユーザアカウントがローミングプロファイルアドレスを含むか否かを判定する（ブロック２０４）。ユーザがゲストユーザとしてログインする場合には、ログイン中にユーザにより入力される情報に基づいてリモートプロファイルアドレスを決定することができる。ユーザプロファイルパスが指定されていない場合には、ログインスクリプトはデフォルトのユーザプロファイルに基づいてユーザ用のローカルユーザプロファイルを作成する（ブロック２０６）。ユーザがローミングプロファイルを有することがユーザアカウントにより示された場合、ログイン手順はネットワークサーバ５０との通信を開始して、ネットワークサーバ５０からローミングプロファイルを検索する（ブロック２０８）。ネットワークサーバ５０がユーザプロファイルを返送した場合（ブロック２１０）、この返送されたユーザプロファイルを使用してローカルユーザプロファイルが作成される（ブロック２１２）。ネットワークサーバ５０がユーザ用のローミングプロファイルを有していない場合、ログインスクリプトはデフォルトのユーザプロファイルからユーザプロファイルを作成する（ブロック２０６）。

ユーザが以前にログオンしたことがある場合には、ログイン手順によって、ユーザがローミングプロファイルを有することをユーザアカウントが示しているか否かが判定される（ブロック２１４）。示していなければ、ログインスクリプトはユーザ用のローカルユーザプロファイルを開く（ブロック２１６）。一方、ユーザアカウントによってローミングプロファイルが示された場合、ログインスクリプトはユーザがローカルプロファイルを選択したか否かの判定を行う（ブロック２１８）。選択した場合、ログインスクリプトはローカルユーザプロファイルを開く（ブロック２１６）。一方、ローカルユーザプロファイルが選択されなかった場合、ログインスクリプトはネットワークサーバ５０との通信を開始し、ローミングプロファイルの方がローカルユーザプロファイルよりも最新のものか否かを判定する（ブロック２２０）。ローミングプロファイルの方が最新のものであれば、データベース５２からローミングプロファイルがダウンロードされる（ブロック２２２）。一方、ローカルプロファイルの方が最新のものであれば、ログインスクリプトは、ローカルプロファイルの方が最新のものである旨をユーザに通知して、ユーザにローカルプロファイルを使用するように促すことができる（ブロック２２６）。ユーザの応答に応じて、ログインスクリプトは、ローミングプロファイルをダウンロードする（ブロック２２２）か、ローカルユーザプロファイルを開く（ブロック２１６）かのいずれかを行うことになる。ログインスクリプトがデータベース５２からローミングプロファイルをダウンロードするとき、ユーザは、ローカルユーザプロファイルを作成するか、又は、既存のローカルユーザプロファイルを交換するか若しくは更新するかを促される場合がある。

ローミングユーザプロファイルを用いて、ユーザは、自分のカスタマイズされた設定値とお気に入りとを任意の互換性のあるモバイル端末１００へダウンロードしてもよい。したがって、友人からモバイル端末１００を借りているユーザは自分自身のカスタマイズされたデスクトップと着信音とを有することが可能となる。さらに、このダウンロードされたユーザプロファイルは、該ユーザプロファイルと共に特定のファイルをダウンロードするように指示することも可能である。カスタマイズされたデスクトップの壁紙に対して、対応する画像ファイルをダウンロードしてもよい。カスタマイズされた着信音に対して、対応するサウンドファイルをダウンロードしてもよい。さらに、プロファイルと共に又はプロファイルの一部として、ユーザの個々の連絡先リストをダウンロードすることも可能である。１つの例示の実施形態では、ユーザのプロファイルと共にユーザの連絡先の索引がダウンロードされる。ユーザが連絡先を選択すると、ネットワークから接続情報がダウンロードされ、この接続情報をローカルに格納することができる。

本発明は、その本質的な特徴から逸脱しない範囲において、本明細書に具体的に記載した方法以外の方法でも実施可能であることはいうまでもない。本実施形態は、いかなる点においても、例示にすぎず、本発明を限定するものではない。添付した請求項の意味する範囲及びそれと均等な範囲に入るすべての変更は、本発明に含まれることが意図されている。

実施形態に係るモバイル通信ネットワークを示す図である。実施形態に係るモバイル端末の主要な機能要素を示すブロック図である。実施形態に係るモバイル端末の正面図である。実施形態に係るログイン手順を示すフローチャートである。実施形態に係るログイン手順を示すフローチャートである。

Claims

ユーザ用のモバイル端末（１００）を設定する方法であって、
ログインイベントに応答して、前記ユーザが該ユーザの設定値を含むローミングプロファイルを有するか否かを判定するステップと、
前記ユーザがローミングプロファイルを有する場合には、リモートネットワーク（３０）に配置されているリモートプロファイルデータベース（５２）内の前記ローミングプロファイルにアクセスして、前記ユーザの設定値を決定するステップと、
前記ユーザのローミングプロファイルに含まれているユーザの設定値に従って前記モバイル端末（１００）を設定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
前記モバイル端末（１００）を設定する前記ステップは、該モバイル端末（１００）のユーザインタフェース（１１０）を設定するステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
前記ユーザインタフェース（１１０）を設定する前記ステップは、デスクトップの壁紙と、スクリーンセーバと、着信音とのうちの少なくとも１つを設定するステップを含むことを特徴とする請求項２に記載の方法。
前記モバイル端末（１００）を設定する前記ステップは、前記モバイル端末（１００）のプログラム可能な機能を設定するステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
前記モバイル端末（１００）のプログラム可能な機能を設定する前記ステップは、クイックダイアルボタン（１１６）を設定するステップを含むことを特徴とする請求項４に記載の方法。
前記モバイル端末（１００）を設定する前記ステップは、１つ以上のアプリケーションに対してユーザのお気に入りを設定するステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
前記リモートネットワーク（３０）に配置されている前記ローミングプロファイルにアクセスして、ダウンロードすべき所望のデータファイルを特定するステップと、
前記モバイル端末（１００）のローカルメモリ（１０４）の中へ前記所望のデータファイルをダウンロードするステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
前記ダウンロードされたデータファイルは、連絡先リストと、アドレス帳と、カレンダとのうちの少なくとも１つを含むことを特徴とする請求項７に記載の方法。
前記ローミングユーザプロファイル内の前記設定値に基づいてローカルユーザプロファイルを作成し、該プロファイルをローカルメモリ（１０４）に格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
前記ローカルユーザプロファイルと前記ローミングプロファイルとの同期を定期的に行うステップをさらに含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
ユーザ用のモバイル端末（１００）を設定する方法であって、
ローカルユーザプロファイルをローカルメモリ（１０４）に格納するステップと、
ログインイベントに応答して、前記ユーザがローミングプロファイルを有するか否かを判定するステップと、
前記ユーザがローミングプロファイルを有する場合には、前記ローミングプロファイル又は前記ローカルプロファイルのうちの一方をアクティブなユーザプロファイルとして選択するステップと、
アクティブなユーザプロファイルに含まれているユーザの設定値に従って前記モバイル端末（１００）を設定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
前記ローミングプロファイル又は前記ローカルプロファイルのうちの一方を前記アクティブなユーザプロファイルとして選択する前記ステップは、前記ローミングプロファイルとローカルプロファイルとのどちらが最新のプロファイルであるかを判定するステップを含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
前記ローミングプロファイル又は前記ローカルプロファイルのうちの一方を前記アクティブなユーザプロファイルとして選択する前記ステップは、前記ローカルプロファイルの方がより最新であるか否かを前記ユーザに通知し、前記ローカルプロファイル又はローミングプロファイルのうちの一方を選択するように前記ユーザに促すステップを含むことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
前記ローカルユーザプロファイルを前記ローミングプロファイルと定期的に同期する前記ステップをさらに含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
前記モバイル端末（１００）を設定する前記ステップは、前記モバイル端末（１００）のユーザインタフェース（１１０）を設定するステップを含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
前記ユーザインタフェース（１１０）を設定する前記ステップは、デスクトップの壁紙と、スクリーンセーバと、着信音とのうちの少なくとも１つを設定するステップを含むことを特徴とする請求項１５に記載の方法。
前記モバイル端末（１００）を設定する前記ステップは、前記モバイル端末（１００）のプログラム可能な機能を設定するステップを含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
前記モバイル端末（１００）のプログラム可能な機能を設定する前記ステップは、クイックダイアルボタン（１１６）を設定するステップを含むことを特徴とする請求項１７に記載の方法。
前記モバイル端末（１００）を設定する前記ステップは、１つ以上のアプリケーションに対してユーザのお気に入りを設定するステップを含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
モバイル端末装置であって、
トランシーバと、
前記トランシーバに動作可能に接続されたシステムプロセッサであって、ログインイベントに応答して、リモートネットワークに格納された前記ユーザのローミングプロファイルにアクセスすることによってユーザ用の設定値を決定し、前記ローミングプロファイルに格納された設定値に従って前記モバイル端末（１００）を設定する前記システムプロセッサと
を含むことを特徴とするモバイル端末装置。
前記システムプロセッサ（１０２）は、前記モバイル端末のユーザインタフェースを設定することを特徴とする請求項２０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、デスクトップの壁紙と、スクリーンセーバと、着信音とのうちの少なくとも１つを設定することを特徴とする請求項２１に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、前記モバイル端末（１００）のプログラム可能な機能を設定することを特徴とする請求項２０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、クイックダイアルボタン（１１６）を設定することを特徴とする請求項２０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、１つ以上のアプリケーションに対してユーザのお気に入りを設定することを特徴とする請求項２０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、前記ネットワークに配置されている前記ローミングプロファイルにさらにアクセスして、ダウンロードすべき所望のデータファイルを特定し、前記モバイル端末（１００）のローカルメモリ（１０４）の中へ前記所望のデータファイルをダウンロードすることを特徴とする請求項２０に記載のモバイル端末（１００）。
前記ダウンロードされたデータファイルは、連絡先リストと、アドレス帳と、カレンダとのうちの少なくとも１つを含むことを特徴とする請求項２６に記載のモバイル端末（１００）。
前記ローミングユーザプロファイル内の前記設定値に基づいてローカルユーザプロファイルを作成し、該プロファイルをローカルメモリ（１０４）に格納することを特徴とする請求項２０に記載のモバイル端末（１００）。
前記ローカルユーザプロファイルと前記ローミングプロファイルとの同期を定期的に行うことを特徴とする請求項２８に記載のモバイル端末（１００）。
モバイル端末（１００）であって、
トランシーバ（１２０）と、
ローカルメモリ（１０４）と、
前記トランシーバ（１２０）及び前記ローカルメモリ（１０４）に動作可能に接続されるシステムプロセッサ（１０２）であって、ログインイベントに応答して、前記ユーザがローミングプロファイルを有するか否かを判定し、前記ユーザがローミングプロファイルを有する場合には、前記ローミングプロファイル又は前記ローカルプロファイルのうちの一方をアクティブなユーザプロファイルとして選択し、前記アクティブなユーザプロファイルに含まれているユーザの設定値に従って前記モバイル端末（１００）を設定するシステムプロセッサ（１０２）と
を備えることを特徴とするモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、前記モバイル端末のユーザインタフェースを設定することを特徴とする請求項３０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、デスクトップの壁紙と、スクリーンセーバと、着信音とのうちの少なくとも１つを設定することを特徴とする請求項３１に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、前記モバイル端末（１００）のプログラム可能な機能を設定することを特徴とする請求項３０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、クイックダイアルボタン（１１６）を設定することを特徴とする請求項３０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、１つ以上のアプリケーションに対してユーザのお気に入りを設定することを特徴とする請求項３０に記載のモバイル端末（１００）。
前記システムプロセッサ（１０２）は、前記ネットワーク（３０）に配置されている前記ローミングプロファイルにさらにアクセスして、ダウンロードすべき所望のデータファイルを特定し、前記モバイル端末（１００）のローカルメモリ（１０４）の中へ前記所望のデータファイルをダウンロードすることを特徴とする請求項３０に記載のモバイル端末（１００）。
前記ダウンロードされたデータファイルは、連絡先リストと、アドレス帳と、カレンダとのうちの少なくとも１つを含むことを特徴とする請求項３６に記載のモバイル端末（１００）。