JP2009511011A - Dna採取用ステッカー及びこれからdnaを分離する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】DNAの収率を向上することができる改善されたDNA採取用ステッカーを提供する。また、前記DNA採取用ステッカーを用いてヒトの皮膚から剥がれて付着された角質のみを簡単に分離して、ヒト遺伝子を容易に採取し、これから効率的にDNAを分離する方法を提供する。
【解決手段】本発明は、DNA採取用ステッカー及びこれから効率的にDNAを採取する方法に関し、EDTA、Tris、SDS及びピオニン成分が含まれた塗布液を含有した本発明によるステッカーを角質が剥がれる皮膚に貼った後、はがして、ステッカーから角質成分のみを分離することによってヒト遺伝子を簡便に採取し、それを本発明による方法でDNAを分離し、PCRなどを利用して増幅させる。このように増幅させた遺伝子を親子鑑定、犯罪捜査などに利用される遺伝指紋(finger print)または遺伝的疾病の検出に活用できる方法を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、DNA採取用ステッカー及びこれから効率的にDNAを採取する方法に関し、EDTA、Tris、SDS及びピオニン成分が含まれた塗布液を含有した本発明によるステッカーを角質が剥がれる皮膚に貼った後、はがして、ステッカーから角質成分のみを分離することによってヒト遺伝子を簡便に採取し、それを本発明による方法でDNAを分離し、PCRなどを利用して増幅させる。このように増幅させた遺伝子を親子鑑定、犯罪捜査などに利用される遺伝指紋(finger print)または遺伝的疾病の検出に活用できる方法を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、DNA採取用ステッカー及びこれから効率的にDNAを採取する方法に関し、詳細には、血液や毛髪を用いることなくヒトの皮膚から剥がれて付着された角質のみを簡単に分離して、ヒト遺伝子を簡便に採取し、それをPCR技術を用いて増幅させることによって、親子鑑定、犯罪捜査などに利用できるDNA採取用ステッカー及びこれから効率的にDNAを分離する方法に関する。
一般に、DNA(deoxyribonucleic acid)は、人体内の遺伝情報を有している分子であって、ヒトの23対の染色体内に保存されており、遺伝情報においては、タンパク質をコードしているエクソン(exon)と、タンパク質の非コード領域であるイントロン(intron)から構成されている。特に、前記イントロンのうち、Alu配列は、その遺伝的系統の影響を受けて個人個人が特異な反復パターンを有しており、その部位を、例えば、ゲノム上に分散している類似、あるいは同一の短い配列(例えば、マイクロセテライト(microsatellite)またはVNTR(Variable Number of Tandem Array))などを検出する方法で調査して、遺伝指紋(fingerprint)として活用している。
ヒトのDNAを採取する技術としては、血液や毛髪を用いる方法が知られている。しかしながら、この方法は一般的に拒否感を与えるばかりでなく、手続きが複雑であるという問題点があった。
一方、ヒトの角質が常に剥がれる特徴を利用して、ステッカーを用いてDNAを採取する方法において、従来のステッカーは、その接着成分からヒトの角質、つまりヒトDNAのみを分離することができないという問題点があった。一般の接着成分は重合体であり、DNAもまた重合体であるので、DNAを分離する条件下では接着成分がDNAと共に凝固してしまい、分離することができないためである。
本発明の出願人は、前記の問題点に鑑みて、EDTA(Ethylene Diamine Tetra Acetate)、Tris及びSDS(Sodium Dodecyl Sulphate)からなる塗布液を塗布して製造したステッカーを用いて、ヒトの皮膚の角質からDNA成分のみを採取し、フェノール抽出法を用いてステッカーからDNAを分離することに関する発明を韓国特許出願第2000−74853号として出願した(以下、従来発明という。)。しかし、従来の技術に比べて、前記ステッカー及びフェノール抽出法を用いることによってDNAの収率は良好に改善されたが、十分満足できるものではなかった。
本発明は、前記のような従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、DNAの収率を向上するように改善したDNA採取用ステッカーを提供することである。
本発明の他の目的は、前記DNA採取用ステッカーを用いてヒトの皮膚から剥がれて付着された角質のみを簡単に分離して、ヒト遺伝子を容易に採取し、これから効率的にDNAを分離する方法を提供することである。
本発明は、ステッカー製作段階;ヒトの角質からDNAを採取する段階;DNA成分のみを採取する段階;PCRを用いたDNA増幅段階;及び各種遺伝子及び個人の遺伝的構成の確認段階で構成されている。
前述した目的を達成するために、ヒト成分から遺伝子を採取及び分析を行なう前に、EDTA(Ethylene Diamine Tetra Acetate)、Tris及びSDS(Sodium Dodecyl Sulphate)及びピオニン(peyonine)からなる塗布液が塗布されたステッカーをヒトの皮膚に貼った後、はがして、前記塗布液で30〜45℃で40〜80分間培養する。その後、プロテイナーゼK(proteinase K)を添加して40〜68℃で30〜100分間反応させた。
本発明のDNA採取用ステッカーを用いたDNA分離方法は、次の段階を有することを特徴とする。
1)一般に知られているヒト用ステッカーの一面にEDTA0.05〜1mol(pH8.0)、Tris0.002〜0.015(pH8.0)、SDSを30〜40重量%(約1〜1.4mol)、及び3%ピオニン(peyonine)からなる塗布液を塗布して、DNA採取用ステッカーを製造する段階;
2)前記ステッカーをヒトの皮膚に貼った後、はがして角質を取る段階;
3)前記採取したヒトの角質からタンパク質沈殿溶液を利用してDNA成分のみを採取する段階;
4)PCR法を用いて前記採取したDNAを増幅させる段階;
5)PCR産物を利用してDNA試料の各種遺伝子及び個人の遺伝的構成を確認する段階。
2)前記ステッカーをヒトの皮膚に貼った後、はがして角質を取る段階;
3)前記採取したヒトの角質からタンパク質沈殿溶液を利用してDNA成分のみを採取する段階;
4)PCR法を用いて前記採取したDNAを増幅させる段階;
5)PCR産物を利用してDNA試料の各種遺伝子及び個人の遺伝的構成を確認する段階。
次に、段階ごとに分けて本発明を詳細に説明する。
第1段階;DNA採取用ステッカーの製造段階
本発明に用いられるステッカーは、ヒトに無害な接着成分が含まれたヒト用ステッカとして一般に知られているステッカーを使用する。前記一般のヒト用ステッカーの接着成分がついている一面上にEDTA(Ethylene Diamine Tetra Acetate)、Tris、SDS(Sodium Dodecyl Sulphate)及びピオニン(peyonine)からなる液を塗布して、本発明のDNA採取用ステッカーを製造する。
本発明に用いられるステッカーは、ヒトに無害な接着成分が含まれたヒト用ステッカとして一般に知られているステッカーを使用する。前記一般のヒト用ステッカーの接着成分がついている一面上にEDTA(Ethylene Diamine Tetra Acetate)、Tris、SDS(Sodium Dodecyl Sulphate)及びピオニン(peyonine)からなる液を塗布して、本発明のDNA採取用ステッカーを製造する。
塗布量は、前記DNA採取用ステッカーがヒトに接着できないほど過剰でもなく、接着成分とヒトの角質成分とが互いに分離できないほど不足でもないようにする。すなわち、接着表面の70%〜85%の範囲を塗布液で塗布すればよく、好ましくは75%である。塗布厚さは、接着成分と皮膚とが互いに接しないほどに厚く塗布してはならず、3mm以下の厚さが望ましい。
前記塗布液において、EDTAは、細胞膜の全体構造を維持するのに必須であるマグネシウムイオンを除去して細胞膜を弱化させ、DNAを分解する細胞内の酵素を阻害することによって、DNAを確実に採取できるようにする役割を果たす。また、Trisは非毒性であり、安価で、多く使用される緩衝システムであり、SDSは一種の洗剤(detergent)であり、脂質分子を除去して細胞の溶解(lysis)過程を助け、これによって細胞膜の解体を誘発する作用をする。前記塗布液のそれぞれの組成物が自分の役割を果たすために、ステッカーに塗布される前記塗布液の組成は、EDTA0.05〜0.1mol(pH8.0)、Tris5〜15mmol(pH8.0)、SDS30〜40重量%になるようにSDSと3%のピオニン(peyonine)を添加し、蒸留水を加えて全体量を7,000〜8,000mlにし、好ましくは、EDTA0.1mol、Tris10mol、SDS37.5重量%になるようにSDSと3%のピオニン(peyonine)を添加し、蒸留水を加えて全体量を7,500mlにするのが好適である。
第2段階;ヒトの角質を取る段階
このように製造したステッカーは、皮膚のどの部位に貼ってもよいが、好ましくは、肘、脇、腕、踝、顔など角質の多い部分に適用することが好ましい。本発明のステッカーは、接着時間にあまり影響されないので、貼った後に、すぐにはがしても適量の試料を得ることができる。
このように製造したステッカーは、皮膚のどの部位に貼ってもよいが、好ましくは、肘、脇、腕、踝、顔など角質の多い部分に適用することが好ましい。本発明のステッカーは、接着時間にあまり影響されないので、貼った後に、すぐにはがしても適量の試料を得ることができる。
第3段階;DNA成分のみを採取する段階
前記ステッカーを利用してヒトの角質を取り、これからDNA成分のみを分離する方法について説明する。
前記ステッカーを利用してヒトの角質を取り、これからDNA成分のみを分離する方法について説明する。
i)まず、ステッカーの接着部位を適切なサイズ(約4cm×6cm)に切断し、前記塗布液と同一の組成及び成分比のDNA抽出溶液に浸す。ここで、組成及び成分比を同一にする理由は、ステッカーの接着成分と採取されたヒトの角質との間の塗布液がDNA抽出溶液に溶解して、ステッカーの接着成分と採取されたヒトの角質との間を分離しやすくするためである。
前記塗布液に浸した状態で30℃〜45℃、好ましくは37℃で40分〜80分、さらに好ましくは60分間培養する。ここで、30℃未満の温度で培養すると、前記塗布液、DNA抽出溶液の活性(activity)が低下し、その分前記ステッカーの接着成分とヒトの角質との間の塗布液がDNA抽出溶液に溶解する割合が低くなるので、結果的にヒトの角質からのDNA回収率が60%以下に低下し、DNAの分析が難しくなる。また、45℃を超過すると、重合体であるステッカーの接着成分までステッカーからDNA抽出溶液に溶出してしまい、塗布液、DNA抽出溶液の活性(activity)も低下し、結果的にヒトの角質のDNA回収量に比して接着成分の回収量が大きく増加し、後述するPCR増幅はもちろんのこと、DNAの分析も不可能になる。
一方、前記培養時間を40分未満にすると、溶解時間が短いためにステッカーの接着成分と角質の分離が、最終的にPCR増幅及びDNA分析ができる程度まで行われない。80分を超過すると、DNA抽出過程において最終段階であるアルコール処理で接着成分が抽出されてしまい、PCRを行なうことができなくなる。よって、培養条件を満たすことが重要である。
ii)培養後、タンパク質分解酵素であるプロテイナーゼK(porteinase K)を添加してタンパク質を除去する。この時、40℃〜68℃で30分〜100分間プロテイナーゼKを反応させる。好ましくは、5℃で90分間である。ここで、反応時間が100分を超過すると、皮膚から共に分離されたDnaseの作用で採取しようとするDNA量が減少する。また、30分未満にすると、十分にタンパク質除去を行なうことができない。一方、40分未満、あるいは68℃を超過する場合には、温度に敏感なタンパク質除去酵素である前記プロテイナーゼKの活動が減少し、ヒトの角質などが塊状態になり、結果的にDNA回収率が低下する。特に68℃を超過すると、分析しようとするDNAが変性する。
iii)前記溶液に1/2重量のタンパク質沈殿溶液(protein precipitation solution)を添加した後、遠心分離するとタンパク質が沈殿する。上層に位置する水層をピペットだけで分離し、次にこの分離液と同量のイソプロパノールを添加し、再び遠心分離する。このようにして得られた試料にナトリウムイオンのような塩存在下で、70%エタノールを試料と同一重量で添加して−20℃で遠心分離すると、DNAが沈殿を形成する(DNA濃縮)。
第4段階;PCR(Polymerase Chain Reaction)を用いたDNA増幅段階
前記段階で得られたDNAを70%エタノールで洗浄して乾燥し、TE緩衝液に溶解させた後、PCR(Polymerase Chain Reaction)を用いて短時間で前記DNAを増幅させることができる。前記ステッカーで採取したDNAも前記PCR技術を用いて増幅させることができる。本発明により適用する際、PCRの2乃至3サイクルでも有効なDNA量を得ることができる。
前記段階で得られたDNAを70%エタノールで洗浄して乾燥し、TE緩衝液に溶解させた後、PCR(Polymerase Chain Reaction)を用いて短時間で前記DNAを増幅させることができる。前記ステッカーで採取したDNAも前記PCR技術を用いて増幅させることができる。本発明により適用する際、PCRの2乃至3サイクルでも有効なDNA量を得ることができる。
第5段階;様々な遺伝子及び個人の遺伝的構成の確認段階
前記段階で得られたDNAを試料として、様々な遺伝子及び個人の遺伝的構成の確認方法(genetic screening)を適用することができる。このような遺伝的構成の特性を応用して、親子鑑定や犯罪現場で容疑者を探すことにも活用できる。本発明により採取したDNAは、遺伝指紋検索以外にも遺伝疾患の検出にも利用することができる。様々な遺伝子及び個人の遺伝的構成の確認方法としては、DNA混成化(hybridization)原理を利用したサザンブロッティング(southern blotting)やDNAチップなどを挙げられる。
前記段階で得られたDNAを試料として、様々な遺伝子及び個人の遺伝的構成の確認方法(genetic screening)を適用することができる。このような遺伝的構成の特性を応用して、親子鑑定や犯罪現場で容疑者を探すことにも活用できる。本発明により採取したDNAは、遺伝指紋検索以外にも遺伝疾患の検出にも利用することができる。様々な遺伝子及び個人の遺伝的構成の確認方法としては、DNA混成化(hybridization)原理を利用したサザンブロッティング(southern blotting)やDNAチップなどを挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。但し、本発明は実施例に限定されるものではなく、該当技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の思想範囲内で通常の様々の変更が可能である。
本発明によれば、DNA採取用ステッカー及びこれから効率的にDNAを採取する方法は、血液や毛髪を用いることなく、ヒトから剥がれて付着された角質のみを簡単に分離することによって遺伝子を容易に採取し、それをPCR技術により増幅させて親子鑑定や犯罪捜査などに活用することができる効果を有する。
すなわち、本発明による特殊なステッカーを皮膚に貼った後、はがして、これから効率的にDNAを抽出することで、個人の遺伝子を簡単に検出することができる。
ステッカーの製造例及びヒトの角質取り
EDTA0.1mol(pH8.0)、Tris10mmol(pH8.0)、SDS37.5重量%となるように、SDSと3%のピオニン(peyonine)を添加し、蒸留水を加えて全体量を7,500にし、塗布液をヒトに無害な接着成分が含有されたヒト用ステッカーの一面の75%の面積に2mmの厚さに塗布した。
EDTA0.1mol(pH8.0)、Tris10mmol(pH8.0)、SDS37.5重量%となるように、SDSと3%のピオニン(peyonine)を添加し、蒸留水を加えて全体量を7,500にし、塗布液をヒトに無害な接着成分が含有されたヒト用ステッカーの一面の75%の面積に2mmの厚さに塗布した。
前記塗布したステッカーを手のひらに貼り、10分後にはずした。
ステッカーに付着されたヒトの角質からDNAを分離する過程
前記実施例1のステッカーを4cm×6cmの四角形に切断し、前記実施例1の塗布液と同一の組成及び成分比の塗布溶液に浸し、37℃で60分間培養した。培養後、タンパク質の分解酵素であるプロテイナーゼK(porteinase K)を添加し、65℃で90分間プロテイナーゼKを反応させた。次に、前記溶液に1/2重量のタンパク質沈殿溶液(protein precipitation solution)を添加した後、遠心分離するとタンパク質が沈殿する。上層に位置する水層をピペットだけで分離し、この分離液に同量のイソプロパノール(Isopropanol)を加え、再び遠心分離する。このようにして得られた試料にナトリウムイオンのような塩存在下で、70%エタノールを試料と同一重量で添加して−20℃で遠心分離すると、DNAが沈殿を形成する(DNAの濃縮)。
前記実施例1のステッカーを4cm×6cmの四角形に切断し、前記実施例1の塗布液と同一の組成及び成分比の塗布溶液に浸し、37℃で60分間培養した。培養後、タンパク質の分解酵素であるプロテイナーゼK(porteinase K)を添加し、65℃で90分間プロテイナーゼKを反応させた。次に、前記溶液に1/2重量のタンパク質沈殿溶液(protein precipitation solution)を添加した後、遠心分離するとタンパク質が沈殿する。上層に位置する水層をピペットだけで分離し、この分離液に同量のイソプロパノール(Isopropanol)を加え、再び遠心分離する。このようにして得られた試料にナトリウムイオンのような塩存在下で、70%エタノールを試料と同一重量で添加して−20℃で遠心分離すると、DNAが沈殿を形成する(DNAの濃縮)。
(実験例1)
種々の条件によるDNA採取量
前記実施例1及び2のステッカーの接着成分の組成及び培養温度、時間、プロテイナーゼK(porteinase K)の作用時間、温度を異にして実験した結果を表1に示す。
種々の条件によるDNA採取量
前記実施例1及び2のステッカーの接着成分の組成及び培養温度、時間、プロテイナーゼK(porteinase K)の作用時間、温度を異にして実験した結果を表1に示す。
(実験例2)
従来発明のステッカーと本発明のステッカーを利用したヒトDNAの収率比較
従来発明のステッカーと前記実施例で製造したステッカーを利用したヒトDNAの収率を比較するため、ApoE遺伝子とIL4遺伝子に対するPCRを行なった。
従来発明のステッカーと本発明のステッカーを利用したヒトDNAの収率比較
従来発明のステッカーと前記実施例で製造したステッカーを利用したヒトDNAの収率を比較するため、ApoE遺伝子とIL4遺伝子に対するPCRを行なった。
i)ApoE遺伝子増幅のためのプライマー配列は次のとおりである
Forward:5´-tcggccgcagggcgctgatggac-3´
Reverse:5´-cccaggcgctcgcggatggcgc-3´。
Forward:5´-tcggccgcagggcgctgatggac-3´
Reverse:5´-cccaggcgctcgcggatggcgc-3´。
RCR条件は次のとおりである
95℃、5min;95℃、20sec、70℃、1min、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
95℃、5min;95℃、20sec、70℃、1min、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
ii)IL−4遺伝子増幅のためのプライマー配列は次のとおりである
Forward:5´-gacccaaactaggcct-3´
Reverse:5´-cagtcctcctggggaaagat-3´。
Forward:5´-gacccaaactaggcct-3´
Reverse:5´-cagtcctcctggggaaagat-3´。
RCR条件は次のとおりである
95℃、5min;95℃、30sec、62℃、30sec、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
95℃、5min;95℃、30sec、62℃、30sec、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
図2に示したように、8人を対象にして従来のステッカーと、成分が変化したステッカーを利用してDNAを抽出した後、PDRでApoE、IL4遺伝子を増幅させた結果、2つの遺伝子共、成分が変化したステッカーにおいてより向上した結果が得られた。
(実験例3)
ステッカーからDNAを分離する方法によるDNA収率の比較
前記実施例で製造したステッカーを利用してDNAを分離する方法によるヒトDNAの収率を比較するために、ST遺伝子とDRD2遺伝子に対するPCRを行なった。
ステッカーからDNAを分離する方法によるDNA収率の比較
前記実施例で製造したステッカーを利用してDNAを分離する方法によるヒトDNAの収率を比較するために、ST遺伝子とDRD2遺伝子に対するPCRを行なった。
i)ST遺伝子増幅のためのプライマー配列は次のとおりである
Forward:5´-ggcgttgccgctctgaatgc-3´
Reverse:5´-gagggactgagctggacaaccac-3´。
Forward:5´-ggcgttgccgctctgaatgc-3´
Reverse:5´-gagggactgagctggacaaccac-3´。
RCR条件は次のとおりである
95℃、5min;95℃、20sec、60℃、40sec、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
95℃、5min;95℃、20sec、60℃、40sec、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
ii)DRD2遺伝子増幅のためのプライマー配列は次のとおりである
Forward:5´-gatgatacccacttcaggaag-3´
Reverse:5´-gatgtgtaggaattagccagg-3´。
Forward:5´-gatgatacccacttcaggaag-3´
Reverse:5´-gatgtgtaggaattagccagg-3´。
RCR条件は次のとおりである
95℃、5min;95℃、20sec、60℃、40sec、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
95℃、5min;95℃、20sec、60℃、40sec、40サイクル、72℃、1min;72℃、5min。
図3に示したように、5人を対象にして従来のフェノール抽出法とタンパク質沈殿溶液を添加して抽出した本発明の方法によって分離されたDNAの収率を比較するためにST及びDRD2遺伝子を増幅させた結果、2つの遺伝子共、改善された抽出方法においてより向上した結果が得られた。
本発明のDNA採取用ステッカー及びこれから効率的にDNAを採取する方法は、血液や毛髪を用いることなく、ヒトの皮膚からはがれて付着された角質のみを簡単に分離することで、ヒトの遺伝子を簡便に採取し、それをPCR技術を用いて増幅させることによって、親子鑑定、犯罪捜査などに利用できる効果を有する。このように本発明は、遺伝工学産業上極めて有用な発明である。
Claims (2)
- DNA採取用ステッカーにおいて、
EDTA0.05〜1mol(pH8.0)、Tris0.002〜0.015mol(pH8.0)、SDS30〜40重量%(約1〜1.4mol)、及び3%のピオニンからなる塗布液をステッカーの一面に塗布することを特徴とするDNA採取用ステッカー。 - DNA採取用ステッカーからDNAを分離する方法において、
請求項1に記載されたDNA採取用ステッカーを利用してヒトの皮膚の角質を取り、
前記ステッカーからDNAを分離するために、プロテイナーゼK処理を施して得た溶液の1/2重量のタンパク質沈殿溶液を添加する段階を有することを特徴とするDNA採取用ステッカーからDNAを分離する方法。
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