JP2009508918A - 癌治療のためのerbB受容体チロシンキナーゼ阻害剤としての4−(1H−インダゾール−5−イル]アミノ)キナゾリン化合物 - Google Patents

癌治療のためのerbB受容体チロシンキナーゼ阻害剤としての4−(1H−インダゾール−5−イル]アミノ)キナゾリン化合物 Download PDF

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Abstract

温血動物(例えばヒト)においてerbB2受容体チロシンキナーゼを阻害することのみで生じるか又はそれにより部分的に生じるような増殖抑制作用を引き起こすために使用される、式I:
Figure 2009508918

(式中、置換基は明細書で定義された通りである)で示されるキナゾリン誘導体。

Description

本発明は、抗腫瘍活性を有するためにヒトまたは動物の体の治療方法において有用な、所定の新規のキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩に関する。本発明はまた、前記キナゾリン誘導体の製造方法、それらを含む医薬組成物、および、治療方法におけるそれらの使用、例えば、温血動物(例えばヒト)における充実性腫瘍疾患の予防または治療に使用するための医薬品の製造におけるそれらの使用に関する。
乾癬および癌のような細胞増殖の調節異常により引き起こされる病気のための現行の治療計画の多くは、DNA合成と細胞増殖を阻害する化合物を利用している。これまで、このような治療で用いられる化合物は一般的に細胞にとって毒性だが、それらの腫瘍細胞のような迅速に分裂する細胞に対して強化された作用が有益である可能性がある。例えば細胞のシグナル伝達経路の選択的な阻害剤のような、これらの細胞毒性の抗癌剤に対する代替的アプローチが現在開発されつつある。これらのタイプの阻害剤は、腫瘍細胞に対して強化された作用の選択性を提示する可能性を示す傾向が高いため、治療に不要な副作用が伴う確率を減少させる可能性が高い。
真核細胞は、生物の細胞間のコミュニケーションを可能にする多くの様々な細胞外シグナルに継続的に応答している。これらのシグナルは、増殖、分化、アポトーシスおよび運動などの細胞内の多種多様の物理的な応答を調節する。細胞外シグナルは、多様な可溶性因子(例えば増殖因子など)、およびその他の自己分泌、パラ分泌および内分泌因子の形態をとる。これらのリガンドが特異的な膜貫通受容体に結合すると、細胞外シグナルが細胞内シグナル伝達経路に伝達され、シグナルが細胞質膜を通過して導入され、個々の細胞がその細胞外シグナルに応答するようになる。これらのシグナル伝達プロセスの多くは、これらの多様な細胞の反応の促進に関与するタンパク質リン酸化の可逆的なプロセスを利用する。標的タンパク質のリン酸化状態は、哺乳動物ゲノムによってコードされた全タンパク質の約3分の1の調節に関与する特異的なキナーゼおよびホスファターゼによって調節される。このようにリン酸化はシグナル伝達プロセスにおいて重要な調節メカニズムであるため、これらの細胞内経路の異常によって異常な細胞増殖および分化が起こり、それにより細胞の形質転換が促進されることは驚くことではない(Cohen等,Curr Opin Chem Biol,1999,,459〜465に総論されている)。
このような多数のチロシンキナーゼが構成的に活性な形態に突然変異すること、および/または、過剰発現されると様々なヒト細胞の形質転換が起こることが広く示されている。このような突然変異して過剰発現されたキナーゼの形態は、ヒト腫瘍の大部分に存在する(Kolibaba等,Biochimica et Biophysica Acta,1997,133,F217−F248に総論されている)。チロシンキナーゼは様々な組織の増殖および分化において基礎的な役割を果たすことから、新規の抗癌治療の開発において、これらの酵素に多くの焦点が集まっていた。この酵素ファミリーは、2つの群、すなわち受容体チロシンキナーゼと非受容体チロシンキナーゼに分けられ、例えば、それぞれEGF受容体とSRCファミリーである。ヒトゲノムプロジェクトなどの多数の研究の結果から、ヒトゲノムにおいて約90種のチロシンキナーゼが同定されていおり、そのうち58種は受容体型であり、32種は非受容体型である。これらは、20種の受容体チロシンキナーゼと、10種の非受容体チロシンキナーゼのサブファミリーに区分することができる(Robinson等,Oncogene,2000,19,5548〜5557)。
受容体チロシンキナーゼは、細胞の複製を開始させる細胞分裂シグナルの伝達において特に重要である。これらの大きい糖タンパク質は細胞の細胞質膜に広がって存在しており、それらの特異的なリガンド(例えばEGF受容体の場合は上皮増殖因子(EGF))に対する細胞外結合ドメインを有する。リガンドの結合により、受容体の細胞内部分に存在する受容体のキナーゼ酵素活性の活性化が起こる。この活性は、標的タンパク質中の主要なチロシンアミノ酸をリン酸化し、細胞の細胞質膜を通過して血管増殖性のシグナルが伝達される。
EGFR、erbB2、erbB3、および、erbB4などの受容体チロシンキナーゼのerbBファミリーは、腫瘍細胞の増殖の開始および生存に関与するものが多いことがわかっている(Olayioye等,EMBO J.,2000,19,3159に総論されている)。これを達成することができるメカニズムの一つは、受容体が、一般的に遺伝子増幅の結果としてタンパク質レベルで過剰発現されるメカニズムである。これは、多くの一般的なヒトの癌で観察されており(Klapper等,Adv.Cancer Res.,2000,77,25に総論されている)、例えば乳癌(Sainsbury等,Brit.J.Cancer,1988,58,458;Guerin等,Oncogene Res.,1988,,21;Slamon等,Science,1989,244,707;Klijn等,Breast Cancer Res.Treat.,1994,29,73 and reviewed in Salomon等,Crit.Rev.Oncol.Hematol.,1995,19,183)、腺癌などの非小細胞肺癌(NSCLC)(Cerny等,Brit.J.Cancer,1986,54,265;Reubi等,Int.J.Cancer,1990,45,269;Rusch等,Cancer Research,1993,53,2379;Brabender等,Clin.Cancer Res.,2001,,1850)、加えてその他の肺の癌(Hendler等,Cancer Cells,1989,,347;Ohsaki等,Oncol.Rep.,2000,,603)、膀胱癌(Neal等,Lancet,1985,366;Chow等,Clin.Cancer Res.,2001,,1957,Zhau等,Mol Carcinog.,254)、食道癌(Mukaida等,Cancer,1991,68,142)、消化管癌、例えば結腸癌、直腸癌または胃癌(Bolen等,Oncogene Res.,1987,,149;Kapitanovic等,Gastroenterology,2000,112,1103;Ross等,Cancer Invest.,2001,19,554)、前立腺癌(Visakorpi等,Histochem.J.,1992,24,481;Kumar等,2000,32,73;Scher等,J.Natl.Cancer Inst.,2000,92,1866)、白血病(Konaka等,Cell,1984,37,1035,Martin−Subero等,Cancer Genet Cytogenet.,2001,127,174)、卵巣(Hellstrom等,Cancer Res.,2001,61,2420)、頭頚部(Shiga等,Head Neck,2000,22,599)、または、膵臓癌(Ovotny等,Neoplasma,2001,48,188)で観察されている。より多くのヒト腫瘍組織が受容体チロシンキナーゼのerbBファミリーの発現に関して試験されると、将来的に、それらの蔓延する罹患率および重要性がさらに強化されると予想される。
これらの受容体の1種またはそれより多く(具体的には、erbB2)の調節の欠陥の結果として、多くの腫瘍が臨床的に悪性度が高くなり、それに相関して患者の予後も不良になると一般的に考えられている(Brabender等,Clin.Cancer Res.,2001,,1850;Ross等,Cancer Investigation,2001,19,554,Yu等,Bioessays,2000,22.7,673)。
これらの臨床的な発見に加えて、多様な前臨床の情報から、受容体チロシンキナーゼのerbBファミリーは細胞の形質転換に関与することが示される。これには、多くの腫瘍細胞系が1種またはそれより多くのerbB受容体を過剰発現したり、EGFRまたはerbB2が非腫瘍細胞にトランスフェクションされたりすると、それらはこれらの細胞を形質転換させる能力を有するという観察が示されている。erbB2を過剰発現するトランスジェニックマウスは自然発生的に乳腺に腫瘍を発生させることから、このような腫瘍形成の見込みはさらに検証されている。これに加えて、多数の前臨床研究は、増殖抑制作用は、低分子物質の阻害剤、ドミナントネガティブ、または、阻害抗体によって1種またはそれより多くのerbB活性をノックアウトすることにより誘導できることを実証してきた(Mendelsohn等,Oncogene,2000,19,6550に総論されている)。従って、これらの受容体チロシンキナーゼの阻害剤は、哺乳動物の癌細胞の増殖の選択的な阻害剤として価値があると予想されることが認識されている(Yaish等.Science,1988,242,933,Kolibaba等,Biochimica et Biophysica Acta,1997,133,F217−F248;Al−Obeidi等,2000,Oncogene19,5690〜5701;Mendelsohn等,2000,Oncogene19,6550〜6565)。
この前臨床データに加えて、低分子物質のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるイレッサ(Iressa〔登録商標〕)(また、ゲフィチニブ、および、ZD1839としても知られている)、および、タルセバ(Tarceva〔登録商標〕)(また、エルロチニブ、および、CP−358,774としても知られている)は、進行性の非小細胞肺癌の治療での使用が承認されている。さらに、EGFRおよびerbB2に対する阻害抗体(それぞれセツキシマブ〔登録商標〕(c−225/セツキシマブ)、および、ハーセプチン〔登録商標〕(トラスツズマブ))は、選択された充実性腫瘍を治療するための診療所において有益であることが証明されている(Mendelsohn等,2000,Oncogene19,6550〜6565に総論されている)。
近年、非小細胞肺癌(NSCLC)のある特定の部分集団において、EGF受容体の細胞内触媒ドメインのATP結合ポケットにおける突然変異が発見された。この受容体における突然変異の存在は、ゲフィチニブのようなEGFRチロシンキナーゼ阻害剤への応答と互いに関係があるように見えるが(Lynch等,N Engl J Med 2004;350:2129〜2139;Paez等,Science 2004;304:1497〜1500)、ゲフィチニブやエルロチニブのような化合物の臨床的な利点は、EGFRの突然変異が単独で介在する可能性が低いことが明らかになっている。突然変異した受容体では、リガンドで刺激されると野生型の受容体で観察されるパターンとは異なるリン酸化パターンが生じることが実証され、さらに、突然変異したEGF受容体は生存シグナルを選択的に変換し、NSCLCはそのシグナルに依存性になると考えられる。ゲフィチニブのような化合物によるこのようなシグナルの阻害は、このような薬物の有効性に寄与する可能性がある(Sordella等,Science 2004;305:1163〜1167)。同様に、近年、ある種の原発腫瘍、例えばNSCLC、神経グリア芽細胞腫、および、胃および卵巣腫瘍においてerbB2キナーゼドメイン内での突然変異が発見されている(Stephens等,Nature 2004;431;525〜526)。従って、野生型受容体と突然変異した受容体との両方におけるEGFおよび/またはerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害は、抗癌作用を提供すると期待される重要な標的である。
erbBタイプの受容体チロシンキナーゼ類の増幅および/または活性が検出されており、さらに、様々な良性の血管増殖性障害における役割との関連が示されており、このような障害としては、乾癬(Ben−Bassat,Curr.Pharm.Des.,2000,,933;Elder等,Science,1989,243,811)、良性の前立腺肥大(BPH)(Kumar等,Int.Urol.Nephrol.,2000,32,73)、アテローム性動脈硬化症、および、再狭窄(Bokemeyer等,Kidney Int.,2000,58,549)が挙げられる。従って、erbBタイプの受容体チロシンキナーゼの阻害剤が、過剰な細胞増殖を示すこれらの障害およびその他の良性の障害の治療において有用であることが期待される。
WO96/09294、WO96/15118、WO96/16960、WO96/30347、WO96/33977、WO96/33978、WO96/33979、WO96/33980、WO96/33981、WO97/03069、WO97/13771、WO97/30034、WO97/30035、WO97/38983、WO98/02437、WO98/02434、WO98/02438、WO98/13354、WO99/35132、WO99/35146、WO01/21596、WO00/55141、および、WO02/18372はそれぞれ、4位にアニリノ置換基を有する所定のキナゾリン誘導体が、受容体チロシンキナーゼの阻害活性を有することを開示している。またWO97/03069も数種の4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体を開示しているが、これらの誘導体のうちキナゾリン環の5位に置換基を含むものはない。
Cockerill等,Bioorg.&Med.Chem.Lett.,11(2001),1401〜1405は、キナゾリン誘導体である4−([1−ベンジル)インダゾール−5−イル]アミノ)キナゾリン、および、5,6−ジメトキシ−4−([1−ベンジル)インダゾール−5−イル]アミノ)キナゾリン、および、EGFおよびerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害剤としてのそれらの使用を開示している。この文献は、キナゾリン環の5位に置換基を含むキナゾリン誘導体を開示していない。
Lackey等,Bioorg.&Med.Chem.Lett.,14(2004),111〜114は、キナゾリン環の6位に置換基を含む4−([1−{3−フルオロベンジル)インダゾール−5−イル]アミノ)キナゾリン誘導体、および、それらのEGFおよびerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害剤としての使用を開示している。この文献は、キナゾリン環の5位に置換基を含むキナゾリン誘導体を開示していない。
WO01/94341は、5位に置換基を有する所定のキナゾリン誘導体は、非受容体チロシンキナーゼのSrcファミリー(例えばc−Src、c−Yes、および、c−Fyn)の阻害剤であることを開示している。WO01/94341において、インタゾリル基の窒素原子がアリールまたはヘテロアリール基を含む置換基で置換された4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体の開示はない。
またWO02/34744は、所定のキナゾリン誘導体、および、非受容体チロシンキナーゼのSrcファミリーの阻害剤としてのそれらの使用も開示している。このようなキナゾリン誘導体は、キナゾリン環の4位に7−インドリルアミノ基、および、キナゾリン環の5位に水素原子を含む。このPCT出願において、4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体の開示はなく、当然ながらキナゾリン環の5位にメトキシに連結されたアミド基を含む4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体の開示もない。
WO03/040108、および、WO03/040109はそれぞれ、5位に置換基を有する所定のキナゾリン誘導体は、チロシンキナーゼ阻害剤のerbBファミリーの阻害剤、具体的にはEGFおよびerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害剤であることを開示している。WO03/040108、および、WO03/040109はそれぞれ、所定の4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体を開示している。開示されたキナゾリン誘導体のうち、キナゾリン環の5位にメトキシに連結されたアミド基を含むものはない。
またWO2004/093880は、5位に置換基を有する所定のキナゾリン誘導体は、チロシンキナーゼ阻害剤のerbBファミリーの阻害剤、具体的にはEGFおよびerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害剤であることも開示している。このPCT特許出願は、キナゾリン環の5位にエトキシに連結されたアミン置換基を有する所定の4−アニリノ−キナゾリン誘導体を開示している。この出願において、4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体の開示はない。
またWO2005/118572(同時係属中のPCT特許出願番号PCT/GB2005/002215)は、5位に置換基を有する所定のキナゾリン誘導体は、チロシンキナーゼ阻害剤のerbBファミリーの阻害剤、具体的にはEGFおよびerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害剤であることも開示している。このPCT特許出願は、キナゾリン環の5位にメトキシに連結されたアミド置換基を有する所定の4−アニリノ−キナゾリン誘導体を開示している。この出願において、4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体の開示はない。
WO2005/097137は、ヒドロキシを含むキナゾリン誘導体、および、プロテインキナーゼ阻害剤としてのそれらの使用を開示している。このPCT出願は、4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体を開示しておらず、当然ながらキナゾリン環の5位にメトキシに連結されたアミド基を含む4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体も開示されていない。
5位がメトキシに連結されたアミド基で置換されており、インダゾール環上の1位にアリールまたはヘテロアリールを含む置換基を有する4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体を開示している従来技術はない。
既知のerbBチロシンキナーゼ阻害剤と比較して改善された薬理学的特徴と共に、優れたインビボでの活性を有するさらなる化合物、具体的には、選択的なerbB2チロシンキナーゼ阻害剤である化合物を見出す必要が未だにある。例えば、これらに限定されないが、例えば(i)物理特性;(ii)好都合なDMPK特性、例えば低いクリアランス、高い生物学的利用率、および/または、有利な半減期、および/または、有利な分布容積、および/または、高い吸収;(iii)臨床的な薬物−薬物相互作用に関する障害(例えば、チトクロームP450酵素の阻害または誘導)を減少させる要因;および、(iv)患者におけるQT間隔の延長に関する障害を低減させた化合物、例えば、HERG分析において不活性であるか、または弱い活性しか有さない化合物において有利な、および/または、改善された特徴を有する新規の化合物への必要性がある。
驚くべきことに、我々はここで、所定のメトキシに連結されたアミド基を含む置換基で5位で置換された4−(インダゾール−5−イルアミノ)キナゾリン誘導体の選択された群が、有力な抗腫瘍活性を有することを見出した。本発明で開示されたキナゾリン誘導体が、単一の生物学的なプロセスに対する作用のみに基づいて薬理活性を示すことを言いたいわけではないが、このようなキナゾリン誘導体は、腫瘍細胞の増殖を引き起こすシグナル伝達工程に関与する受容体チロシンキナーゼのerbBファミリーの1種またはそれより多くを阻害することによって抗腫瘍作用を示すと考えられる。具体的には、本発明のキナゾリン誘導体は、EGFおよび/またはerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害によって抗腫瘍作用を示すと考えられる。より具体的には、本発明のキナゾリン誘導体は、EGF受容体チロシンキナーゼと比較して、erbB2受容体チロシンキナーゼの選択的な阻害によって抗腫瘍作用を示すであると考えられる。また、本発明のキナゾリン誘導体は、上記で説明されているのような好都合な特性の組み合わせを示すとも考えられる。
本明細書において用いられるように、erbB受容体、具体的にはerbB2と述べる場合、これは、特に他の規定がない限り野生型の受容体と突然変異した受容体の両方を含むこととする。用語「突然変異」としては、これらに限定されないが、遺伝子の増幅、ヌクレオチドのフレーム内欠失、または、erbB2のような受容体をコードするエキソンの1個またはそれより多くにおける置換が挙げられる。
一般的に、本発明のキナゾリン誘導体は、erbB受容体チロシンキナーゼファミリーに対して、例えばEGF、および/または、erbB2、および/または、erbB4受容体チロシンキナーゼの阻害による有力な阻害活性を有するが、その一方で、他のキナーゼに対してはそれほど有力な阻害活性は有していない。さらに、一般的に、本発明のキナゾリン誘導体は、erbB2受容体チロシンキナーゼに対して、EGFRチロシンキナーゼより実質的に優れた効力を有するため、erbB2によって発症する腫瘍に有効な治療を提供する可能性がある。従って、erbB2チロシンキナーゼを阻害するするには十分だが、同時にEGFRまたはその他のチロシンキナーゼに対して有意な作用を示さないような用量で本発明に係るキナゾリン誘導体を投与可能であると考えられる。本発明に係るキナゾリン誘導体によって提供される選択的な阻害は、erbB2チロシンキナーゼが介在する状態のための治療を提供し、同時にその他のチロシンキナーゼの阻害に関連する可能性がある望ましくない副作用を減少させる可能性もある。
本発明の第一の形態によれば、式I:
Figure 2009508918
で示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩が提供され、式中:
は、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
は、SO、CO、SON(R)、および、C(Rから選択され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成し;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、(3〜4C)アルケニル、(3〜4C)アルキニル、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい。
本発明の第二の形態によれば、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩が提供され、式中:
は、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
は、SO、CO、SON(R)、および、C(Rから選択され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成し;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい。
本発明の第三の形態によれば、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩が提供され、式中:
は、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
は、CHであり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成し;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、(3〜3C)アルケニル、(3〜4C)アルキニル、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい。
本発明の第四の形態によれば、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩が提供され、式中:
は、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
は、CHであり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成し;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい。
本発明の第五の形態によれば、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩が提供され、式中:
は、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
は、SO、CO、SON(R)、および、C(Rから選択され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
は、水素であり;
は、メチルであり;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、(3〜4C)アルケニル、(3〜4)アルキニル、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい。
本発明の第六の形態によれば、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩が提供され、式中:
は、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
は、SO、CO、SON(R)、および、C(Rから選択され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
は、水素であり;
は、メチルであり;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい。
本明細書において、一般名称「アルキル」は、直鎖および分岐鎖アルキル基の両方を含み、例えばプロピル、イソプロピル、および、tert−ブチルである。しかしながら、「プロピル」のように個々のアルキル基を述べる場合、直鎖型のみを特定して示し、「イソプロピル」のように個々の分岐鎖アルキル基を述べる場合、分岐鎖型のみを特定して示す。他の一般名称にもこれと同様の慣例が適用され、例えば(1〜4C)アルコキシとしては、メトキシおよびエトキシが挙げられ、(1〜4C)アルキルアミノとしては、メチルアミノ、エチルアミノ、および、イソプロピルアミノが挙げられ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノとしては、ジメチルアミノ、ジエチルアミノエチル、および、−イソプロピル−−メチルアミノが挙げられる。
当然のことながら、上記で定義された所定の式Iで示されるキナゾリン誘導体は、1個またはそれより多くの不斉炭素原子に基づく光学的に活性の形態またはラセミ体で存在する可能性がある限りにおいて、本発明は、その定義において、上述の活性を有するこのような光学的に活性の形態またはラセミ体の全てを含む。具体的には、基RおよびRが同一ではない場合、式Iで示されるキナゾリン誘導体は、基RおよびRに結合した炭素原子上にキラル中心を有する可能性がある。本発明は、本明細書において定義された通りの活性を有するこのような全ての立体異性体を包含し、例えば(2R)および(2S)異性体(具体的には(2R)異性体)を包含する。また当然ながら、キラル化合物の名称において、(R,S)は、あらゆるスケールミック(scalemic)混合物またはラセミ混合物を意味し、一方で(R)および(S)はそのエナンチオマーを意味する。名称に(R,S)、(R)、または、(S)が含まれない場合は、当然のことながらその名称は、あらゆるスケールミック混合物またはラセミ混合物を意味し、ここで、スケールミック混合物は、RおよびSエナンチオマーをあらゆる相対的比率で含み、ラセミ混合物は、RおよびSエナンチオマーを50:50の比率で含む。光学的に活性な形態の合成は、当業界周知の有機化学の標準的な技術によって行うことができ、例えば、光学的に活性な出発原料からの合成によって行ってもよいし、または、ラセミ体の分解によって行ってもよい。同様に上述の活性は、以下で述べられる標準的な実験技術を用いて評価してもよい。
上述した一般的なラジカルに関して適切な値としては、以下に記載の群が挙げられる。
がアリールである場合のQの適切な値は、例えばフェニルまたはナフチルであり、具体的にはフェニルである。
がヘテロアリールである場合のQの適切な値は、例えば、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される4個以下の環内のヘテロ原子を有する5または6員環の単環式芳香族環であり、例えばフリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、または、1,3,5−トリアジニルである。Qがヘテロアリールである場合のQの具体的な値は、例えば、窒素を含む5または6員環の単環式の芳香族環であり、該芳香族環は、さらに任意に、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1または2個(例えば1個)の追加の環内のヘテロ原子を含んでいてもよく、このような値としては、例えばピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、または、1,3,5−トリアジニル(特にオキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、または、ピリジニルが挙げられ、より具体的にはオキサゾリル、チアゾリル、または、ピリジニル)が挙げられる。
本明細書において、RおよびRが、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SO、または、N(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよい(ここでRは、上記で定義された通りである)と述べられている場合、このようにして形成された環は、適切には、1または2個の追加のヘテロ原子を含み、より適切には1個の追加のヘテロ原子を含む。例えば、このようにして形成された環は、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピラゾリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、および、ピペラジン−1−イル(具体的には、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、および、ピペラジン−1−イル)から選択されてもよい。RおよびRとそれらが結合している窒素原子と共に形成された複素環のいずれかが、本明細書において定義されたように、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、これらの置換基は同一でもよいし、または異なっていてもよく、および/または、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい。
当然のことながら、式Iにおけるキナゾリン基は、キナゾリン環上の2、6および8位それぞれにおいて非置換である。
「R」基(R〜R)のいずれか、「G」基(G〜G)のいずれか、または、QまたはX基内の様々な基に関して適切な値としては、以下が挙げられる:−
ハロゲノについては、フルオロ、クロロ、ブロモ、および、ヨードであり;
(1〜4C)アルキルについては:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、および、tert−ブチルであり;
(2〜4C)アルケニルについては:ビニル、イソプロペニル、アリル、および、ブタ−2−エニルであり;
(2〜4C)アルキニルについては:エチニル、2−プロピニル、および、ブタ−2−イニルであり;
(1〜4C)アルコキシについては:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、および、ブトキシであり;
(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシについては、エトキシメトキシ、プロポキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシプロポキシ、メトキシイソプロポキシ、および、メトキシブトキシであり;
(1〜4C)アルキルアミノについては:メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、および、ブチルアミノであり;および、
ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノについては:ジメチルアミノ、ジエチルアミノエチル、−エチル−−メチルアミノ、および、ジ−イソプロピルアミノである。
本明細書において(1〜4C)アルキル基と述べられる場合、当然のことながら、このような基は、炭素原子を4個まで含むアルキル基を意味する。同様に、(1〜2C)アルキル基と述べる場合、これは炭素原子を2個まで含むアルキル基を意味し、例えばメチル、および、エチルである。上記で列挙した他の基にも同様の慣例が適用される。
上記で定義されたように、式−X−Q基において、Xが例えばSON(R)結合基である場合、式I中のインダゾール基に結合しているのはSON(R)結合基のSO基であり、Q基に結合しているのはSON(R)結合基の窒素原子である。
当然のことながら、式Iで示される所定のキナゾリン誘導体は、溶媒和の形態で存在していてもよいし、同様に、例えば水和物の形態のような非溶媒和の形態の形態で存在していてもよい。当然のことながら、本発明は、erbB受容体チロシンキナーゼに対して抗血管増殖活性のような阻害作用を示すのであれば、このような全ての溶媒和の形態を包含する。
また当然ながら、式Iで示される所定のキナゾリン誘導体は多形を示す可能性もあり、本発明は、erbB受容体チロシンキナーゼに対して抗血管増殖活性のような阻害作用を示すこのような全ての形態を包含する。
また当然ながら、本発明は、erbB受容体チロシンキナーゼに対して抗血管増殖活性のような阻害作用を示す式Iで示されるキナゾリン誘導体のあらゆる互変異性型に関する。
適切な式Iで示されるキナゾリン誘導体の製薬上許容できる塩は、例えば式Iで示されるキナゾリン誘導体の酸付加塩であり、例えば無機酸または有機酸との酸付加塩である。適切な無機酸としては、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、または、硫酸が挙げられる。適切な有機酸としては、例えば、トリフルオロ酢酸、クエン酸、または、マレイン酸が挙げられる。その他の適切な式Iで示されるキナゾリン誘導体の製薬上許容できる塩は、例えば、十分に酸性な式Iで示されるキナゾリン誘導体の塩であり、例えばアルカリまたはアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩、または、アンモニウム塩、または、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンもしくはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンのような有機塩基との塩である。
具体的な本発明の新規のキナゾリン誘導体としては、例えば、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が挙げられ、ここで、特に他の指定がない限り、R、R、R、R、R、G、G、G、G、Q、および、Xはそれぞれ、上記で定義された意味、または、下記の段落(a)〜(eeee)で定義された意味のいずれかを有する:−
(a)Rは、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、および、メトキシエトキシから選択される;
(b)Rは、水素、および、メトキシから選択される;
(c)Rは、水素である;
(d)G、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、クロロ、および、フルオロから選択される(具体的には、水素、および、フルオロ);
(e)G、G、GおよびGは全て水素である;
(f)Xは、C(Rであり、ここで、Rはそれぞれ、独立して、水素、または、(1〜4C)アルキル(例えば、(1〜2C)アルキル)である;
(g)Xは、CHである;
(h)Qは、フェニル、および、5または6員環の単環のヘテロアリール環から選択され、該環は、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、該フェニルまたはヘテロアリール基は、任意に、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択される1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(i)Qは、フェニル、および、5または6員環の単環のヘテロアリール環から選択され、該環は、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、該フェニルまたはヘテロアリール基は、任意に、独立して、クロロ、フルオロ、シアノ、(1〜2C)アルキル、および、(1〜2C)アルコキシ(特にフルオロ、および、メチル)から選択される1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(j)Qは、フェニル、および、5または6員環の単環のヘテロアリール環から選択され、該環は、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、該フェニルまたはヘテロアリール基は、任意に、独立して、フルオロ、シアノ、メチル、および、メトキシから選択される1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(k)Qは、フェニルであり、該フェニル基は、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(l)Qは、フェニルであり、該フェニル基は、任意に、独立して、クロロおよびフルオロから選択される1または2個の置換基を有していてもよい;
(m)Qは、フェニルであり、該フェニル基は、独立してクロロおよびフルオロから選択される1または2個の置換基を有する;
(n)Qは、フェニルであり、該フェニル基は、任意に、独立して、フルオロ、シアノ、メチル、および、メトキシ(特にフルオロ、シアノ、および、メトキシ)から選択される1または2個の置換基を有していてもよい;
(o)Qは、フェニルであり、該フェニル基は、1または2個(具体的には、1個)のフルオロ置換基を有する;
(p)Qは、3−フルオロフェニルである;
(q)Qは、3−メトキシフェニルである;
(r)Qは、2−シアノフェニルである;
(s)Qは、5または6員環の単環のヘテロアリール環であり、該環は、1個の窒素ヘテロ原子を含み、任意に酸素、窒素および硫黄から選択される1個の追加のヘテロ原子を含み、該ヘテロアリール基は、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(t)Qは、フェニル、ピリジニル、ピラジニル、1,3−チアゾリル、1H−イミダゾリル、1H−ピラゾリル、1,3−オキサゾリル、および、イソオキサゾリルから選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(u)Qは、フェニル、ピリジニル、ピラジニル、1,3−チアゾリル、および、イソオキサゾリル(具体的には、フェニル、ピリジニル、および、1,3−チアゾリル)から選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(v)Qは、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、1H−イミダゾリル、1,3−オキサゾリル、および、イソオキサゾリル(具体的には、フェニル、ピリジニル、および、1,3−チアゾリル)から選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(w)Qは、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、および、1,3−オキサゾリルから選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(x)Qは、2−、3−、または、4−ピリジニル、2−ピラジニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−5−イル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、および、5−イソオキサゾリルから選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(y)Qは、2−、3−、または、4−ピリジニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−5−イル、1H−イミダゾール−2−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、および、5−イソオキサゾリルから選択される、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(z)Qは、フェニル、2−、または、3−ピリジニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−5−イル、および、1,3−オキサゾール−2−イルから選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(aa)Qは、フェニル、2−ピリジニル、1,3−チアゾール−2−イル、および、1,3−チアゾール−4−イル(具体的には、フェニル、2−ピリジニル、および、1,3−チアゾール−4−イル)から選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(bb)Qは、ピリジニル(具体的には、2−ピリジニル、または、3−ピリジニル)であり、これは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;
(cc)Qは、2−ピリジニルであり、これは、任意に、独立してフルオロ、クロロ、および、(1〜2C)アルコキシ(具体的には、フルオロ)から選択される1または2個の置換基を有していてもよい;
(dd)Qは、3−ピリジニルであり、これは、任意に、独立してフルオロ、クロロ、および、(1〜2C)アルコキシ(具体的には、フルオロ)から選択される1または2個の置換基を有していてもよい;
(ee)Qは、2−ピリジニルである;
(ff)Qは、6−フルオロ−ピリジン−3−イルである;
(gg)Qは、1,3−チアゾリル(具体的には、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、または、1,3−チアゾリル−5−イル)であり、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1または2個(例えば1個)の置換基を有していてもよい;
(hh)Qは、1,3−チアゾール−4−イルであり、これは、任意に、独立してフルオロ、クロロ、(1〜2C)アルキル、および、(1〜2C)アルコキシ(具体的には、メチル)から選択される1または2個の置換基を有していてもよい;
(ii)Qは、1,3−チアゾール−2−イルであり、これは、任意に、独立してフルオロ、クロロ、(1〜2C)アルキル、および、(1〜2C)アルコキシ(具体的には、メチル)から選択される1または2個の置換基を有していてもよい;
(jj)Qは、1,3−チアゾール−5−イルであり、これは、任意に、独立してフルオロ、クロロ、(1〜2C)アルキル、および、(1〜2C)アルコキシ(具体的には、メチル)から選択される1または2個の置換基を有していてもよい;
(kk)Qは、1,3−チアゾール−4−イルである;
(ll)Qは、1,3−チアゾール−2−イルである;
(mm)Qは、1,3−チアゾール−5−イルである;
(nn)Qは、2−メチル−1,3−チアゾール−5−イルである;
(oo)Qは、1,3−オキサゾリル(具体的には、1,3−オキサゾール−2−イル)であり、これは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1または2個(例えば1個)の置換基を有していてもよい;
(pp)Qは、1,3−オキサゾール−2−イルである;
(qq)Qは、イソオキサゾリル(具体的には、イソオキサゾール−3−イル)であり、これは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1または2個(例えば1個)の置換基を有していてもよい;
(rr)Qは、5−メチル−イソオキサゾール−3−イルである;
(ss)Qは、3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルである;
(tt)Qは、1H−イミダゾリル(具体的には、1H−イミダゾール−2−イル)であり、これは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1または2個(例えば1個)の置換基を有していてもよい;
(uu)Qは、1−メチル−イミダゾール−2−イルである;
(vv)Qは、3−フルオロフェニル、2−ピリジニル、6−フルオロ−ピリジン−3−イル、1,3−チアゾール−5−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、5−メチル−イソオキサゾール−3−イル、3,5−ジメチルisオキサゾール−4−イル、および、1−メチル−イミダゾール−2−イルから選択される;
(ww)Qは、3−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、2−シアノフェニル、2−ピリジニル、6−フルオロ−ピリジン−3−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル、および、1,3−オキサゾール−2−イルから選択される;
(xx)Qは、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、1H−イミダゾリル、1,3−オキサゾリル、および、イソオキサゾリル(具体的には、フェニル、ピリジニル、および、1,3−チアゾリル)から選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよく;および、
は、C(R、ここで、Rはそれぞれ、独立して、水素、または、(1〜2C)アルキルである(具体的には、Rはそれぞれ水素である);
(yy)Qは、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、および、1,3−オキサゾリルから選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよく;および、
は、C(Rであり、ここで、Rはそれぞれ、独立して、水素、または、(1〜2C)アルキルである(具体的には、Rはそれぞれ水素である);
(zz)Qは、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、1H−イミダゾリル、1,3−オキサゾリル、および、イソオキサゾリル(具体的には、フェニル、ピリジニル、および、1,3−チアゾリル)から選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよく;
は、C(Rであり、ここで、Rはそれぞれ、独立して、水素、または、(1〜2C)アルキルであり(具体的には、Rはそれぞれ水素である);および、
、G、GおよびGは全て水素である;
(aaa)Qは、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、および、1,3−オキサゾリルから選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよく;
は、C(Rであり、ここで、Rはそれぞれ、独立して、水素、または、(1〜2C)アルキルであり(具体的には、Rはそれぞれ水素である);および、
、G、GおよびGは全て水素である;
(bbb)基−X−Qは、ピリジン−2−イルメチル、1,3−チアゾール−2−イルメチル、1,3−チアゾール−4−イルメチル、および、3−フルオロベンジルから選択される(具体的には、ピリジン−2−イルメチル、1,3−チアゾール−4−イルメチル、および、3−フルオロベンジル);
(ccc)基−X−Qは、3−フルオロベンジル、3−メトキシベンジル、2−シアノベンジル、ピリジン−2−イルメチル、(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)メチル、1,3−チアゾール−4−イルメチル、1,3−チアゾール−2−イルメチル、(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル、および、1,3−オキサゾール−2−イルメチルから選択される;
(ddd)基−X−Qは、3−メトキシベンジルである;
(eee)基−X−Qは、2−シアノベンジルである;
(fff)基−X−Qは、(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)メチルである;
(ggg)基−X−Qは、1,3−チアゾール−2−イルメチルである;
(hhh)基−X−Qは、(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチルである;
(iii)基−X−Qは、1,3−オキサゾール−2−イルメチルである;
(jjj)基−X−Qは、ピリジン−2−イルメチルである;
(kkk)基−X−Qは、1,3−チアゾール−4−イルメチルである;
(lll)基−X−Qは、3−フルオロベンジルである;
(mmm)RおよびRは、それぞれ独立して、水素、および、(1〜2C)アルキルから選択される(例えば、メチル);
(nnn)RおよびRは、それぞれ独立して、水素、および、(1〜2C)アルキルから選択され、ここで、RおよびRのうち少なくとも一方は、(1〜2C)アルキルである(例えば、メチル);
(ooo)Rは、水素であり、Rは、(1〜2C)アルキルである(例えば、メチル);
(ppp)RおよびRはいずれも水素である;
(qqq)RおよびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7(具体的には、5または6)員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜2C)アルキルから選択され、ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい;
(rrr)RおよびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピラゾリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、および、ピペラジン−1−イルから選択される複素環を形成し、ここでいずれかの複素環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、ここでいずれかの複素環は、任意に、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい;
(sss)RおよびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、ピロリジン−1−イル、および、モルホリン−4−イルから選択される複素環を形成し、ここでいずれかの複素環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、ここでいずれかの複素環は、任意に、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい;
(ttt)Rは、水素であり、Rは、(1〜4C)アルキルであり、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよい;
(uuu)RおよびRは、独立して、水素、メチル、エチル、および、2−ヒドロキシエチルから選択される;
(vvv)Rは、水素であり、Rは、水素、メチル、エチル、および、2−ヒドロキシエチルから選択される;
(www)Rは、水素であり、Rは、メチル、エチル、および、2−ヒドロキシエチルから選択される;
(xxx)RおよびRはいずれも(1〜4C)アルキルであり、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよい;
(yyy)Rは、メチルであり、Rは、(1〜4C)アルキルであり、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよい;
(zzz)Rは、メチルであり、Rは、メチル、エチル、および、2−ヒドロキシエチルから選択される;
(aaaa)RおよびRはいずれもメチルである;
(bbbb)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と共に、ピロリジン−1−イル、および、モルホリン−4−イルから選択される複素環を形成し、該複素環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、該複素環は、任意に、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい;
(cccc)RおよびRは、それらが結合している窒素原子と共に、ピロリジン−1−イル、および、モルホリン−4−イルから選択される複素環を形成する;
(dddd)Qは、フェニル、2−ピリジニル、および、1,3−チアゾール−2−イルから選択され、これらは、任意に、上記の(h)、(i)または(j)で定義された1、2または3個(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよい;および、
(eeee)基−X−Qは、ピリジン−2−イルメチル、1,3−チアゾール−2−イルメチル、および、3−フルオロベンジルから選択される。
本発明の実施態様は、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩であり、式中:
は、水素、および、(1〜2C)アルコキシ(例えば、Rは、水素またはメトキシであり、具体的には水素である)から選択される;
は、CHであり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、独立して、クロロ、フルオロ、シアノ、(1〜2C)アルキル、および、(1〜2C)アルコキシ(特に、フルオロ、シアノ、メチル、および、メトキシ)から選択される1個またはそれより多く(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよく;
ここで、G、G、G、G、R、R、RおよびRは、上記で定義された値のいずれかを有する。
この実施態様において、Qの具体的な値は、フェニル、または、5または6員環のヘテロアリール環であり、該ヘテロアリール環は、1個の窒素ヘテロ原子を含み、任意に独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、該フェニルまたはヘテロアリール基は、任意に上記で定義された1、2または3個の置換基を有していてもよい。
その他の本発明の実施態様は、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩であり、式中:
は、水素、および、(1〜2C)アルコキシから選択される(例えば、Rは、水素またはメトキシであり、具体的には水素である);
は、CHであり;
は、ヘテロアリールであり、該ヘテロアリール基は、任意に、独立して、クロロ、フルオロ、シアノ、(1〜2C)アルキル、および、(1〜2C)アルコキシ(特に、フルオロ、シアノ、メチル、および、メトキシ、より具体的にはフルオロ、および、メチル)から選択される1個またはそれより多く(例えば、1または2個)の置換基を有していてもよく;
ここで、G、G、G、G、R、R、RおよびRは、上記で定義された値のいずれかを有する。
この実施態様において、Qの具体的な値は、5または6員環のヘテロアリール環であり、該ヘテロアリール環は、1個の窒素ヘテロ原子を含み、任意に独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、該ヘテロアリール基は、任意に上記で定義された1、2または3個の置換基を有していてもよい。
その他の本発明の実施態様は、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩であり、式中:
は、水素、および、(1〜2C)アルコキシから選択される(例えば、Rは、水素またはメトキシであり、具体的には水素である);
は、CHであり;
は、フェニル、または、5または6員環のヘテロアリール環であり、該ヘテロアリール環は、1個の窒素ヘテロ原子を含み、任意に独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、該フェニルまたはヘテロアリール環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜2C)アルキルから選択される、該(1〜2C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピラゾリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、および、ピペラジン−1−イルから選択される複素環を形成し、ここでいずれかの複素環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、ここでいずれかの複素環は、任意に、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよく;
ここで、G、G、G、G、RおよびRは、上記で定義された値のいずれかを有する。
この実施態様において、Qの具体的な値は、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、1H−イミダゾリル、1,3−オキサゾリル、または、イソオキサゾリルであり、ここで、Qは、任意に上記で定義された1、2または3個の置換基を有していてもよい。
その他の本発明の実施態様は、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩であり、式中:
は、水素、および、メトキシから選択される(具体的には、Rは水素である);
は、CHであり;
は、フェニル、または、5または6員環のヘテロアリール環であり、該ヘテロアリール環は、1個の窒素ヘテロ原子を含み、任意に独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1個の追加のヘテロ原子(具体的には、窒素および硫黄)を含んでいてもよく、該フェニルまたはヘテロアリール環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜2C)アルキルから選択され、該(1〜2C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、モルホリン−4−イル環を形成する;
ここで、G、G、G、G、RおよびRは、上記で定義された値のいずれかを有する。
この実施態様において、Qの具体的な値は、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、または、1,3−オキサゾリル(具体的には、フェニル、ピリジニル、または、1,3−チアゾリル、例えばフェニル、ピリジン−2−イル、または、1,3−チアゾール−2−イル)であり、ここで、Qは、任意に上記で定義された1、2または3個の置換基を有していてもよい。Qの具体的な置換基としては、フルオロ、メチル、メトキシ、および、シアノが挙げられる(特に、フルオロ)。
この実施態様において、RおよびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、具体的には水素、および、(1〜2C)アルキルから選択してもよい。
この実施態様において、G、G、G、Gは、具体的には水素であってもよい。
その他の本発明の実施態様は、式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩であり、式中:
は、水素、および、メトキシから選択される(具体的には、Rは水素である);
は、CHであり;
は、フェニル、ピリジニル、および、1,3−チアゾリル(例えば、フェニル、ピリジン−2−イル、または、1,3−チアゾール−2−イル)から選択され、ここで、Qは、任意に、フルオロ、メチル、メトキシおよびシアノ(例えば、フルオロ)から選択される置換基を有していてもよく;
およびRは、独立して、(1〜2C)アルキルであり(例えば、RおよびRはいずれもメチルである)、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、モルホリン−4−イル環を形成し;
、G、G、Gは、水素であり;
は、(1〜2C)アルキル(例えば、メチル)であり;
および、Rは、水素である。
本発明の具体的なキナゾリン誘導体は、例えば、以下から選択される1またはそれより多くの式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩である:
(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
N−エチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
5−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
5−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N,N−ジメチル−2−{[4−({1−[(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−イル}アミノ)キナゾリン−5−イル]オキシ}プロパンアミド;
(2R)−2−{[4−({1−[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−イル}アミノ)キナゾリン−5−イル]オキシ}−N,N−ジメチルプロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(3−メトキシベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(2−シアノベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−キナゾリン−4−アミン;
(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−キナゾリン−4−アミン;
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−メチルプロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−エチルプロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンアミド;
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルプロパンアミド;
N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]キナゾリン−4−アミン;
(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−メチルプロパンアミド;
N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]キナゾリン−4−アミン;
(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
(2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;および、
5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン。
式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩は、化学的に関連する化合物の製造に適用可能な既知のあらゆる方法によって製造してもよい。適切な方法としては、例えば、WO96/15118、WO01/94341、WO03/040108、および、WO03/040109で説明されている方法が挙げられる。このような方法は、式Iで示されるキナゾリン誘導体の製造に用いられる場合、本発明のさらなる特徴として提供され、以下の代表的な改変法によって説明される(ここで、特に他の指定がない限り、R、R、R、R、R、X、Q、G、G、GおよびGは、上記で定義された意味のいずれかを有する)。必要な出発原料は有機化学の標準的手法により得てもよい。このような出発原料の製造は、以下の代表的な改変法と併せて、さらに添付の実施例中で説明される。あるいは、必要出発原料は、説明された方法と類似した手法によって入手でき、これは有機化学者の通常の技術範囲内である。
方法(a) 式IIで示されるキナゾリン:
Figure 2009508918
{式中、R、G、G、G、G、X、および、Qは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}と、
式IIIで示されるアミド:
Figure 2009508918
{式中、R、R、RおよびRは、上記で定義された意味のいずれかを有し(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)、Lは、適切な置換可能な基であり、例えばハロゲノ(例えば、クロロ、または、ブロモ)、スルホニルオキシ基(例えば、メチルスルホニルオキシ、または、トルエン−4−スルホニルオキシ基)であるか、または、Lは、ヒドロキシ基である}との反応;
または、
方法(b) カップリングであって、都合のよい形態としては、適切な塩基の存在下での、式IVで示されるキナゾリン(または、適切なそれらの塩、例えばアルカリ土類金属塩またはアルカリ金属塩、例えばそれらのナトリウムまたはカリウム塩):
Figure 2009508918
{式中、R、R、R、G、G、G、G、X、および、Qは、上記で定義された意味のいずれかを有し(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)、Lは、適切な置換可能な基であり、例えば(1〜3C)アルコキシ(例えば、メトキシ、または、エトキシ)であるか、または、Lは、ヒドロキシであり、該ヒドロキシ基は、都合のよい形態としては、適切なカップリング剤と組み合わされて置換可能な基を生じる}と、式Vで示されるアミン:
Figure 2009508918
{式中、RおよびRは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}とのカップリング;
または、
方法(c) 式Iで示されるキナゾリン誘導体(式中、Rは、2−ヒドロキシエチルである)のための反応であって、式VIで示されるキナゾリン:
Figure 2009508918
{式中、R、R、G、G、G、G、X、および、Qは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}と、上記で定義されたような式Vで示されるアミンとの反応;
または、
方法(d) 式VIIで示されるキナゾリン:
Figure 2009508918
{式中、R、R、R、G、G、G、G、X、および、Qは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}と、上記で定義されたような式Vで示されるアミンとの反応;
または、
方法(e) 式VIIIで示されるキナゾリン−4(3H)−オン:
Figure 2009508918
{式中、R、R、R、RおよびRは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}
と、適切な活性化基、および、式IXで示されるアミン:
Figure 2009508918
{式中、G、G、G、G、X、および、Qは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}との反応;
または、
方法(f) 式Xで示されるキナゾリン:
Figure 2009508918
{式中、R、G、G、G、G、X、および、Qは、上記で定義された意味のいずれかを有し(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)、Lは、適切な置換可能な基であり、例えばハロゲノ(例えば、フルオロ)である}と、
式XIで示される化合物:
Figure 2009508918
{式中、R、R、RおよびRは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}との反応;
または、
方法(g) カップリングであって、都合のよい形態としては、適切な塩基の存在下での、式XIIで示されるキナゾリン:
Figure 2009508918
{式中、R、R、R、R、R、G、G、GおよびGは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}と、式XIIIで示される化合物:
Figure 2009508918
{式中、Q、および、Xは、上記で定義された意味のいずれかを有し(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)、Lは、適切な置換可能な基であり、例えばハロゲノ(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、または、ヨード)、または、スルホニルオキシ基(例えば、メチルスルホニルオキシ、または、トルエン−4−スルホニルオキシ基)である}とのカップリング;
または、
方法(h) 式Iで示されるキナゾリン誘導体(式中、Rは、水素である)のための反応であって、式XIVで示されるキナゾリン:
Figure 2009508918
{式中、Xは、ハロゲノ(例えば、ヨード、ブロモ、または、クロロ)であり、R、R、R、R、G、G、G、G、X、および、Qは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)}の水素添加;
そして、その後必要に応じて以下が行われる:
(i)式Iで示されるキナゾリン誘導体を、その他の式Iで示されるキナゾリン誘導体に変換すること;
(ii)存在するあらゆる保護基を除去すること(従来の手段によって);
(iii)製薬上許容できる塩を形成すること。
上記の反応に関して具体的な条件は以下の通りである:
方法(a)
が例えばハロゲノまたはスルホニルオキシ基である場合、方法(a)の反応は、都合のよい形態としては、適切な塩基の存在下で行われる。適切な塩基は、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属の炭酸塩であり、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、または、炭酸カルシウムである。この反応は、任意に、ヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウムのようなヨウ化物源の存在下で行ってもよいし、または、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムのような適切なアルカリ金属水素化物の存在下で行ってもよい。
この反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば酢酸エチルのようなエステル、ハロゲン化溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、メタノールまたはエタノールのようなアルコール、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。この反応は、都合のよい形態としては例えば0〜120℃の範囲の温度で行われ、都合のよい形態としては周囲温度で、または、ほぼ周囲温度で行われ、および/または、約50℃で行われる。
がヒドロキシの場合、方法(a)の反応は、都合のよい形態としては、適切な光延(Mitsunobu)条件下で行われる。適切な光延条件としては、例えば、有機溶媒(例えばTHF、または、適切にはジクロロメタン)中の適切な第三ホスフィン、および、アゾジカルボン酸ジアルキルの存在下で、0℃〜60℃の温度範囲で、ただし都合のよい形態としては周囲温度で反応させることが挙げられる。適切な第三ホスフィンとしては、例えばトリ−n−ブチルホスフィンが挙げられ、または、適切にはトリ−フェニルホスフィンである。適切なアゾジカルボン酸ジアルキルとしては、例えばアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)が挙げられ、または、適切にはジ−tert−ブチルアゾジカルボン酸塩(DTAD)である。光延反応の詳細は、Tet.Letts.,31,699,(1990);The Mitsunobu Reaction,D.L.Hughes,Organic Reactions,1992,Vol.42,335〜656、および、Progress in the Mitsunobu Reaction,D.L.Hughes,Organic Preparations and Procedures International,1996,Vol.28,127〜164に記載されている。
方法(b)
がヒドロキシの場合、方法(b)の反応は、都合のよい形態としては、適切なカップリング剤の存在下で、さらに任意に適切な触媒および/または適切な塩基の存在下で行われる。適切なカップリング剤は、例えば、適切なペプチドカップリング剤、例えばO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、または、カルボジイミド、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド、または、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)である。適切な触媒は、例えば、ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリジン、2−ヒドロキシピリジンN−酸化物(HOPO)、または、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)である。適切な塩基は、例えば、有機アミン塩基、例えばピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、ジ−イソプロピルエチルアミン、−メチルモルホリン、または、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、または、アルカリまたはアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、または、炭酸カルシウムである。
が(1〜3C)アルコキシの場合、塩基、カップリング剤または触媒の必要はない。
方法(b)の反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、メタノールまたはエタノールのようなアルコール、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。この反応は、都合のよい形態としては、例えば0〜120℃の範囲の温度で行われる。Lがヒドロキシの場合、この反応は、都合のよい形態としては、周囲温度で、または、ほぼ周囲温度で行ってもよい。
また都合のよい形態としては、この反応は、マイクロ波ヒーターのような適切な加熱装置を用いて密封容器中で反応物を加熱することによって行ってもよい。
方法(c)
方法(c)の反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば酢酸エチルのようなエステル、ハロゲン化溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、エタノールのようなアルコール、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。この反応は、都合のよい形態としては、例えば0〜120℃の範囲の温度で行われ、都合のよい形態としては周囲温度で、または、ほぼ周囲温度で行われる。
方法(d)
方法(d)の反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば酢酸エチルのようなエステル、ハロゲン化溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、メタノールまたはエタノールのようなアルコール、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。この反応は、都合のよい形態としては、例えば0〜120℃の範囲の温度で行われ、都合のよい形態としては周囲温度で、または、ほぼ周囲温度で行われる。
方法(e)
方法(e)において、式VIIIで示されるキナゾリン−4(3H)−オンは、都合のよい形態としては、適切な活性化物質と反応させることによって、キナゾリン−4(3H)−オン環上の4位のオキソ基が、例えばハロゲノのような適切な置換可能な基(例えばクロロ)で置換されて、式IXで示されるアミンと反応させるためのキナゾリン(以下「活性化されたキナゾリン」と称する)が形成される。このようにして形成された活性化されたキナゾリンは、都合のよい形態としては、それ以上精製しないでその場で用いてもよい。
式VIIIで示されるキナゾリン−4(3H)−オンと、適切な活性化物質との反応は、都合のよい形態としては、従来の方法を用いて行われる。例えば、式VIIIで示されるキナゾリン−4(3H)−オンは、適切なハロゲン化剤、例えば、塩化チオニル、塩化ホスホリル、または、四塩化炭素とトリフェニルホスフィンとの混合物と反応させてもよい。
活性化されたキナゾリンと式IXで示されるアミンとの反応は、都合のよい形態としては、酸の存在下で、例えば触媒的な量の酸の存在下で行われる。適切な酸としては、例えば、塩化水素 ガス(都合のよい形態としては、ジエチルエーテル、または、ジオキサンのような適切な不活性溶媒に溶解させた形態)、または、塩酸が挙げられる。
あるいは、活性化されたキナゾリンがキナゾリン環の4位にハロゲノ基(例えば、クロロ)を含む場合、式IXで示されるアミンとの反応は、酸または塩基の非存在下で行うこともできる。この反応において、ハロゲノ脱離基を排除することによって、その場での酸(H−ハロゲノ)の形成と反応の自触媒現象が起こる。
あるいは、活性化されたキナゾリンと式IXで示されるアミンとの反応は、適切な塩基の存在下で行ってもよい。適切な塩基は、例えば、ヘキサメチルジシラザンリチウム(LiHMDS)、または、ヘキサメチルジシラザンナトリウム(NaHMDS)である。
上記の反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば、アルコールまたはエステル、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、または、酢酸エチル、ハロゲン化溶媒、例えばジクロロエタン、塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、または、1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。
上記の反応は、酸の存在または非存在下で行う場合、都合のよい形態としては、例えば0〜250℃の範囲の温度で、都合のよい形態としては40〜80℃の範囲で、または、好ましくは、溶媒が用いられる場合は溶媒の還流の温度で、または、ほぼ還流の温度で行われる。上記の反応は、塩基の存在下で行う場合、都合のよい形態としては、例えば−78〜30℃の範囲の温度で行われる。
方法(f)
方法(f)は、適切な塩基の存在下で行うことが都合のよい場合がある。適切な塩基は、例えば、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウムである。
この反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。この反応は、都合のよい形態としては、例えば0〜120℃の範囲の温度で行われる。
方法(g)
具体的な置換可能な基Lは、ブロモ、クロロ、または、メチルスルホニルオキシである。
式XIIで示されるキナゾリンと、式XIIIで示される化合物との反応は、都合のよい形態としては、適切な塩基の存在下で行われる。適切な塩基は、例えば、有機アミン塩基、例えばピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、ジ−イソプロピルエチルアミン、−メチルモルホリン、または、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、または、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、または、例えば、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウムである。
式XIIで示されるキナゾリンと、式XIIIで示される化合物との反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば、ハロゲン化溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。あるいは、この反応は、不活性溶媒または希釈剤の非存在下で行ってもよい。この反応は、都合のよい形態としては、例えば25〜100℃の範囲温度で行われ、都合のよい形態としては周囲温度で、または、ほぼ周囲温度で行われる。
方法(h)
当業者であれば理解できると思われるが、方法(h)における水素添加は、従来の方法を用いて行ってもよい。例えば、適切な方法としては、適切な触媒(例えば、白金またはパラジウム触媒)上での接触水素化が挙げられる。
出発原料
方法(a)のための出発原料
式IIで示されるキナゾリンは従来の手法により得てもよく、例えば反応スキーム1で説明されているように得てもよい:
Figure 2009508918
式中、L、L、および、L6は適切な置換可能な基であるが、ただし、LはLよりも不安定であり、R、G、G、G、G、XおよびQは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)。
適切な置換可能な基Lは、上記で定義された通りである。適切な置換可能な基Lは、例えば、ハロゲノ、または、スルホニルオキシ基、例えばフルオロ、クロロ、メチルスルホニルオキシ、または、トルエン−4−スルホニルオキシであり、具体的にはフルオロである。適切な置換可能な基Lは、例えば、ハロゲノ、または、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルオキシ、または、アリールスルホニルオキシ基、例えばクロロ、ブロモ、メトキシ、フェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ、メチルチオ、メタンスルホニル、メタンスルホニルオキシ、または、トルエン−4−スルホニルオキシ基である。好ましくはL、および、Lはいずれも、ハロゲノであり、例えばLは、フルオロであり、Lは、クロロである。
反応スキーム1に関する注釈
工程(i)
当業者であれば理解できると思われるが、式IIで示されるキナゾロンの式IIbで示されるキナゾリンへのの変換は、従来の方法を用いて行ってもよく、例えば式IIで示される化合物と適切な活性化物質とを反応させることによって行ってもよい。例えばLがフルオロであり、Lがハロゲノ(例えば、クロロ)である場合、5−フルオロ−キナゾリン−4(3H)−オンは、適切なハロゲン化剤、例えば塩化チオニル、塩化ホスホリル、または、四塩化炭素とトリフェニルホスフィンとの混合物と反応させてもよい。
工程(ii)および(iia)
式IIbで示されるキナゾリンと、式IXまたはIXaで示されるアミンとの反応は、都合のよい形態としては、酸の存在下で、例えば触媒的な量の酸の存在下で行われる。適切な酸としては、例えば、塩化水素ガス(都合のよい形態としては、ジエチルエーテル、または、ジオキサンのような適切な不活性溶媒に溶解させた形態)、または、塩酸が挙げられる。
あるいは、この反応は、適切な塩基の存在下で行ってもよい。適切な塩基は、例えば、ヘキサメチルジシラザンリチウム(LiHMDS)、または、ヘキサメチルジシラザンナトリウム(NaHMDS)である。
あるいは、この反応は、酸または塩基の非存在下で行うこともできる。この反応において、ハロゲノ脱離基を排除することによって、その場での酸(H−ハロゲノ)の形成と反応の自触媒現象が起こる。
上記の反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば、アルコールまたはエステル、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、または、酢酸エチル、ハロゲン化溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、または、1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。
上記の反応は、酸の存在または非存在下で行う場合、都合のよい形態としては、例えば0〜250℃の範囲の温度で、都合のよい形態としては40〜80℃の範囲で、または、好ましくは、溶媒が用いられる場合は溶媒の還流の温度で、または、ほぼ還流の温度で行われる。上記の反応は、塩基の存在下で行う場合、都合のよい形態としては、例えば−78〜30℃の範囲の温度で行われる。
工程(iii)
工程(iii)の反応は、上記で考察された方法(g)で用いられた条件と類似した条件を用いて行うことが都合のよい場合がある。
工程(iv)
式IIdで示されるキナゾリンの式IIで示されるキナゾリンへの変換は、適切に保護された酸素求核剤との反応、続いて従来の手段による保護基の除去によって行ってもよい。例えば、この変換は、適切な塩基の存在下でN−アセチルエタノールアミンとの反応によって行うことが都合のよい場合がある。適切な塩基は、例えば、強い非求核性の塩基であり、例えばアルカリ金属水素化物(例えば、水素化ナトリウム)、または、アルカリ金属のアミド(例えば、リチウムジ−イソプロピルアミド(LDA))である。この反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族系溶媒、または、双極性非プロトン性溶媒、例えば−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセトアミド、−メチルピロリジン−2−オン、または、ジメチルスルホキシドが挙げられる。この反応は、都合のよい形態としては、例えば10〜250℃の範囲の温度で行われ、好ましくは100〜150℃の範囲で行われる。
この変換は、その代わりに、適切なアルカリ金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド)との反応、続いて従来の脱メチル反応によって行ってもよい。例えば、ナトリウムメトキシドのような適切なアルカリ金属アルコキシドとの反応は、メタノールのような適切な不活性溶媒の存在下で、溶媒の還流の温度で、または、ほぼ還流の温度で行ってもよい。あらゆる適切な脱メチル反応条件が使用できる。例えば脱メチル工程は、50〜180℃の範囲の温度でのピリジニウム塩酸塩との反応によって、−78〜30℃の範囲の温度での三臭化ホウ素との反応によって、または、50〜200℃の範囲の温度でのナトリウムチオフェノラートのような適切なチオラートとの反応によって行ってもよい。具体的には、脱メチル反応は、ピリジン溶媒の存在下で、溶媒の還流の温度で、または、ほぼ還流の温度で、ピリジニウム塩酸塩との反応によって行ってもよい。
反応スキーム1のための出発原料
式IIaで示される化合物は、市販されているか、または、従来の方法を用いて製造してもよい。例えば、5−フルオロ−キナゾリン−4(3H)−オンという出発原料は、市販されているか、または、従来の方法を用いて製造することができ、例えばJ.Org.Chem.1952,17,164〜176で説明されているようにして製造することができる。
式IXおよびIXaで示される化合物は、市販の化合物であるか、または、これらは文献において既知であるか、または、それらは、当業界既知の標準的な方法によって製造することができる。例えば、式IXおよびIXaで示される化合物は、反応スキーム2に従って製造してもよい:
Figure 2009508918
式中、Lは、上記で定義された適切な置換可能な基であり、G、G、G、G、XおよびQは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)。
反応スキーム2に関する注釈
工程(i)
工程(i)の反応は、上記で考察された方法(g)で用いられた条件と類似した条件を用いて行うことが都合のよい場合がある。
工程(ii)
当業者であれば理解できると思われるが、反応スキーム2の工程(ii)における還元は、従来の方法を用いて行ってもよい。例えば、工程(ii)におけるニトロ基の還元は、標準条件下で、例えば、白金/炭素、パラジウム/炭素またはニッケル触媒上での接触水素化、鉄、塩化チタン(III)、塩化スズ(II)またはインジウムのような金属での処理、または、亜ジチオン酸ナトリウム、または、酸化白金(IV)のようなその他の適切な還元剤での処理によって行ってもよい。
工程(iii)
工程(iii)の反応は、上記で考察した方法(g)で用いられた条件と類似した条件を用いて行うことが都合のよい場合があるが、この反応の最中はアミノ(−NH)基は典型的には保護されていなければならない。
式IIIで示されるアミドは市販されているか、または、これらは文献において既知であるか、または、当業界周知の方法を用いて製造することができる。
方法(b)のための出発原料
式IVで示されるキナゾリンは従来の手法により得てもよい。例えば、Lが(1〜3C)アルコキシ(例えばメトキシ)の式IVで示されるキナゾリン化合物は、上記で定義されたような式IIで示される化合物、または、上記で定義されたような式IIdで示される化合物と、式IVaで示される化合物との反応によって製造してもよい:
Figure 2009508918
式中、Rは、(1〜3C)アルキル基であり、RおよびRは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)。
式IIで示される化合物と、式IVaで示される化合物との反応は、上述したような適切な光延条件下で行うことが都合のよい場合がある。
式IIdで示される化合物と、式IVaで示される化合物との反応は、都合のよい形態としては、適切な塩基の存在下で行われる。適切な塩基は、例えば、アルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、または、ナトリウムエトキシドである。
がヒドロキシの式IVで示されるキナゾリン化合物(または適切なそれらの塩)は、室温で、Lが(1〜3C)アルコキシの式IVで示される化合物と、適切なアルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)とを反応させて製造してもよい。この反応は、都合のよい形態としては、適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で行われ、このような不活性溶媒または希釈剤としては、例えば、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、または、メタノールのようなアルコールが挙げられる。
がヒドロキシの式IVで示されるキナゾリン化合物(または適切なそれらの塩)は、その代わりに、適切なクロロトン(chlorotone)反応条件下での式IIで示される化合物と、適切なハロゲン化(例えば塩素化)アルコールの反応によって製造してもよく、このような条件は、当業者であれば認識していると思われ、例えばWO03/077847の参考例27で説明されている条件である。
式IVaおよびVで示される化合物は市販されているか、または、これらは文献において既知であるか、または、当業界周知の方法を用いて製造することができる。
方法(c)のための出発原料
式VIで示される化合物は、当業界周知の方法を用いて製造することができる。例えば、式VIで示される化合物は、例えば上記で考察されたような適切な光延条件下で、上記で定義されたような式IIで示される化合物と、式VIaで示される化合物との反応によって製造することができる:
Figure 2009508918
式中、Rは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)。
式VおよびVIaで示される化合物市販されているか、または、これらは文献において既知であるか、または、当業界周知の方法を用いて製造することができる。
方法(d)のための出発原料
式Vで示される化合物は、上記で考察されている。
式VIIで示される化合物は、Lがヒドロキシの式IVで示される化合物から、上記で方法(b)に関して考察された反応条件下での、上述したような適切なカップリング剤および適切な塩基(例えば、HATU、および、ジ−イソプロピルエチルアミン)を用いた内部カップリング反応によって製造してもよい。
方法(e)のための出発原料
式VIIIで示される化合物は、当業界周知の方法を用いて製造してもよい。式VIIIで示される化合物は、例えば、適切な式VIIIaで示されるキナゾリン−4(3H)−オン化合物と、上記で定義されたような式IIIで示される化合物との反応によって製造してもよい:
Figure 2009508918
式中、Lは、適切な置換可能な基であり、例えばハロゲノ、または、スルホニルオキシ基(例えば、フルオロ、クロロ、メチルスルホニルオキシ、または、トルエン−4−スルホニルオキシ基、具体的にはフルオロ)であるか、または、Lはヒドロキシであり、Rは、上記で定義された意味のいずれかを有する(ただし必要に応じていずれかの官能基が保護されることを除く)。典型的には、キナゾリン環の3位の窒素は、例えばピバロイルオキシメチル基で保護される。
が適切な置換可能な基である場合、式VIIIaで示される化合物と、式IIIで示される化合物との反応は、都合のよい形態としては、上述したような反応スキーム1の工程(iv)、および、上記の方法(a)で用いられた条件と類似した条件を用いて行われる。
がヒドロキシの場合、式VIIIaで示される化合物と、式IIIで示される化合物との反応は、都合のよい形態としては、方法(a)に関して上述された条件下で行われる。
式VIIIaで示される化合物は市販されているか、または、これらは文献において既知であるか、または、これらは、当業界周知の方法を用いて製造することができる(例えばRが水素であり、Lがフルオロである場合、化合物5−フルオロ−3,4−ジヒドロキナゾリンという出発原料は、市販されているか、または、従来の方法を用いて製造することができ、例えばJ.Org.Chem.1952,17,164〜176で説明されているようにして製造することができる)。
式IXで示される化合物は市販されているか、または、これらは文献において既知であるか、または、当業界周知の方法を用いて(例えば、上記の反応スキーム2で説明されているようにして)製造することができる。
方法(f)のための出発原料
式Xで示されるキナゾリンは、上記で考察したような方法、例えば反応スキーム1で考察された方法を用いて製造してもよい。
式XIで示される化合物は市販されているか、または、これらは文献において既知であるか、または、当業界周知の方法を用いて製造することができる。
方法(g)のための出発原料
式XIIで示されるキナゾリンは、上記で考察したような方法、例えば反応スキーム1で考察された方法を用いて製造してもよい。
式XIIIで示される化合物は、市販の化合物であるか、または、これらは文献において既知であるか、または、それらは、当業界既知の標準的な方法によって製造することができる。
方法(h)のための出発原料
式XIVで示されるキナゾリンは、上記で考察されたような方法を用いて製造してもよい。
式Iで示されるキナゾリン誘導体は、上記の方法から遊離塩基の形態で得てもよいし、または、あるいはこのような誘導体は、塩(例えば酸付加塩)の形態で得てもよい。式Iで示されるキナゾリン誘導体の塩から遊離塩基を得ることが望ましい場合、このような塩は、適切な塩基、例えばアルカリまたはアルカリ土類金属の炭酸塩、または、水酸化物、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、または、水酸化カリウムで処理してもよいし、または、例えばメタノールを含有するアンモニア溶液、例えばメタノール中の7Nアンモニアを用いてアンモニアで処理してもよい。
式Iで示されるキナゾリン誘導体のその他の式Iで示されるキナゾリン誘導体への変換は、当業者であれば理解できると思われるあらゆる適切な方法を用いて行ってもよい。例えば、Rがヒドロキシである式Iで示されるキナゾリン誘導体は、光延反応(その詳細は、上記で考察した通り)によって、Rが(1〜4C)アルコキシであるその他の式Iで示されるキナゾリン誘導体に変換してもよい。
上記の方法で用いられる保護基は、一般的に、問題の基の保護のために必要に応じて文献で説明されている基、または、熟練した化学者にとって既知の基のいずれかから選択することができ、これらは従来の方法で導入することができる。保護基は、問題の保護基の除去のために必要に応じて文献で説明されているような、または、熟練した化学者にとって既知のあらゆる便利な方法によって除去することができ、このような方法は、分子中のどこかで起こり得る基の干渉を最小限にして保護基の除去が達成されるように選択される。
具体的な保護基の例を以下に示すが、便宜上、例えば低級アルキルにおける「低級」は、それが適用された基が好ましくは1〜4個の炭素原子を有することを意味する。当然ながら、これらの例が全てではない。保護基を除去する方法の具体的な例が以下に示されるがこれらも同様に全てではない。特に記載されない保護基の使用および脱保護の方法は、当然ながら本発明の範囲内である。
カルボキシの保護基は、エステルを形成する脂肪族またはアリール脂肪族アルコール、または、エステルを形成するシラノール(前記アルコールまたはシラノールは、好ましくは1〜20個の炭素原子を含む)の残基であり得る。カルボキシの保護基の例としては、直鎖または分岐鎖の(1〜12C)アルキル基(例えば、イソプロピル、および、tert−ブチル);低級アルコキシ−低級アルキル基(例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、および、イソブトキシメチル);低級アシルオキシ−低級アルキル基、(例えば、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、および、ピバロイルオキシメチル);低級アルコキシカルボニルオキシ−低級アルキル基(例えば、1−メトキシカルボニルオキシエチル、および、1−エトキシカルボニルオキシエチル);アリール−低級アルキル基(例えば、ベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、ベンズヒドリル、および、フタリジル);トリ(低級アルキル)シリル基(例えば、トリメチルシリル、および、tert−ブチルジメチルシリル);トリ(低級アルキル)シリル−低級アルキル基(例えば、トリメチルシリルエチル);および、(2〜6C)アルケニル基(例えば、アリル)が挙げられる。カルボキシルの保護基の除去に具体的に適した方法としては、例えば酸、塩基、金属または酵素的な触媒作用による切断が挙げられる。
ヒドロキシの保護基の例としては、低級アルキル基(例えば、tert−ブチル)、低級アルケニル基(例えば、アリル);低級アルカノイル基(例えば、アセチル);低級アルコキシカルボニル基(例えば、tert−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル基(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール−低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、および、4−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリ(低級アルキル)シリル(例えば、トリメチルシリル、および、tert−ブチルジメチルシリル)、および、アリール−低級アルキル(例えば、ベンジル)基が挙げられる。
アミノの保護基の例としては、ホルミル、アリール−低級アルキル基(例えば、ベンジル、および、置換されたベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル、および、2,4−ジメトキシベンジル、および、トリフェニルメチル);ジ−4−アニシルメチル、および、フリルメチル基;低級アルコキシカルボニル(例えば、tert−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル(例えば、アリルオキシカルボニル);アリール−低級アルコキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、および、4−ニトロベンジルオキシカルボニル);低級 アルカノイルオキシアルキル基(例えば、ピバロイルオキシメチル);トリアルキルシリル(例えば、トリメチルシリル、および、tert−ブチルジメチルシリル);アルキリデン(例えば、メチリデン)、および、ベンジリデン、および、置換されたベンジリデン基が挙げられる。
ヒドロキシおよびアミノの保護基の除去に適した方法としては、例えば、2−ニトロベンジルオキシカルボニルのような基の場合は、酸、塩基、金属または酵素的な触媒作用による加水分解による方法、ベンジルのような基の場合は、水素添加による方法、および、2−ニトロベンジルオキシカルボニルのような基の場合は、光分解による方法が挙げられる。例えばtertブトキシカルボニルの保護基は、トリフルオロ酢酸を用いた酸触媒作用による加水分解によってアミノ基から除去してもよい。
読者は、反応条件および試薬の一般的な指針に関しては、1992年にジョン・ワイリー&サンズ(John Wiley&Sons)によって出版されたAdvanced Organic Chemistry,第4版(J.March編)、および、保護基の一般的な指針に関しては、これもジョン・ワイリー&サンズによって出版されたProtective Groups in Organic Synthesis,第2版(T.Green等編)を参照することができる。
当然のことながら、所定の本発明のキナゾリン誘導体における様々な環の置換基は、上述の方法の前またはその直後のいずれかに、標準的な芳香族置換反応によって導入してもよいし、または、従来の官能基の修飾によって生成してもよく、これは、そのようなものとして本発明の方法の形態に含まれる。このような反応および修飾としては、例えば、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化、および、置換基の酸化が挙げられる。このような手法に関する試薬および反応条件は、化学技術において周知である。芳香族置換反応の具体的な例としては、濃硝酸を用いたニトロ基の導入、フリーデル・クラフツ条件下で例えばハロゲン化アシルおよびルイス酸(例えば、三塩化アルミニウム)を用いたアシル基の導入;フリーデル・クラフツ条件下でハロゲン化アルキルおよびルイス酸(例えば、三塩化アルミニウム)を用いたアルキル基の導入;および、ハロゲノ基の導入が挙げられる。
式Iで示されるキナゾリン誘導体の製薬上許容できる塩(例えば酸付加塩)が必要な場合、このような塩は、例えば従来の手順を用いた前記キナゾリン誘導体と適切な酸との反応により得てもよい。
これまで本明細書で述べたように、本発明に係る化合物のうちいくつかは、1個またはそれより多くのキラル中心を含んでいる可能性があり、従って、それらは立体異性体として存在する可能性がある。立体異性体は、従来技術、例えばクロマトグラフィー、または、分別結晶法を用いて分離してもよい。エナンチオマーは、例えば分別結晶法、分解またはHPLCによるラセミ化合物の分離によって単離してもよい。ジアステレオ異性体は、ジアステレオ異性体の異なる物理特性に基づく分離によって単離してもよく、例えば、分別結晶法、HPLCまたはフラッシュクロマトグラフィーによって単離してもよい。あるいは、特定の立体異性体は、ラセミ化またはエピマー化を引き起こさないと予想される条件下でのキラルの出発原料からのキラル合成によって製造してもよいし、または、キラル試薬を用いた誘導体化によって製造してもよい。特定の立体異性体を単離する場合、その立体異性体は、実質的に他方の立体異性体を含まない状態で単離されることが適切であり、例えば、他方の立体異性体の含有量は、20%未満であり、具体的には10%未満、より具体的には5重量%未満である。
上記の式Iで示されるキナゾリン誘導体の製造に関する章において、「不活性溶媒」という表現は、望ましい生成物の収量に悪影響を与えるような方法で出発原料、試薬、中間体または生成物と反応しない溶媒を意味する。
当業者であれば当然ながら、本発明のキナゾリン誘導体を代替法で得るために、さらにある種の状況においてはより便利な方法で得るために、本明細書でこれまでに述べられた方法の工程はそれぞれ異なる順番で行ってもよいし、および/または、個々の反応は、全経路中の異なる段階で行ってもよい(すなわち化学転換を、特定の反応を用いて異なる中間体に対して行い、それに関連するものにしてもよい)。
上述の方法で用いられる所定の中間体は新規であり、本発明のさらなる特徴を形成する。従って、上記で定義されたような式II、IV、VI、VII、VIII、X、XII、および、XIVで示される化合物から選択される化合物、または、それらの塩が提供される。
具体的な式IVで示される化合物としては、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート、(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、および、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩から選択される1種またはそれより多くのキナゾリン誘導体が挙げられる。
さらに具体的な式IVで示される化合物としては、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート、および、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートから選択される1種またはそれより多くのキナゾリン誘導体が挙げられる。
さらに具体的な式IVで示される化合物としては、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート、(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート、(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、および、(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸から選択される1種またはそれより多くのキナゾリン誘導体が挙げられる。
具体的な式VIIで示される化合物は、(6R)−6−メチル−4−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−4H−[1,4]オキサゼピノ[5,6,7−de]キナゾリン−5(6H)−オンである。
具体的な式VIIIで示される化合物としては、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド、および、(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミドから選択される1種またはそれより多くのキナゾリン誘導体が挙げられる。
具体的な式IIで示される化合物としては、4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール、4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール、および、4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オールから選択される1種またはそれより多くのキナゾリン誘導体が挙げられる。さらに具体的な式IIで示される化合物としては、4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オールが挙げられる。
具体的な式Xで示される化合物としては、5−フルオロ−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン、5−フルオロ−N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン、および、5−フルオロ−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミンが挙げられる。さらに具体的な式Xで示される化合物としては、5−フルオロ−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミンのうち1種またはそれより多くである。
中間体は、中間体の塩の形態であってもよい。このような塩は、製薬上許容できる塩でなくてもよい。例えば、例えば、式Iで示されるキナゾリン誘導体の製造において製薬的に許容できない塩が有用な場合、中間体をそのような製薬的に許容できない塩の形態で製造することが有用な場合がある。
生物学的分析
細胞ベースではないタンパク質チロシンキナーゼの分析、同様に、細胞ベースの増殖分析で化合物の阻害活性を評価し、その後、異種移植片の研究でそれらのインビボでの活性を評価した。
a)タンパク質チロシンキナーゼのリン酸化の分析
この試験は、EGFR、erbB2、および、erbB4チロシンキナーゼ酵素によってチロシンを含むポリペプチド基質のリン酸化を阻害する試験化合物の能力を測定する。
EGFR、erbB2、および、erbB4の組換え細胞内フラグメント(それぞれ登録番号X00588、X03363およびL07868)をクローニングし、バキュロウイルス/Sf21系で発現させた。これらの細胞を、氷冷した溶解緩衝液(20mMのN−2−ヒドロキシエチルピペリジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)(pH7.5)、150mMのNaCl、10%グリセロール、1%トリトン(Triton)X−100、1.5mMのMgCl、1mMのエチレングリコール−ビス(β−アミノエチルエーテル)N’,N’,N’,N’−四酢酸(EGTA)、それに加えてプロテアーゼ阻害剤で処理することによって、それらから溶解産物を製造し、続いて遠心分離で精製した。
これらの組換えタンパク質の構成的なキナーゼの活性を、それらの合成ペプチド(グルタミン酸、アラニンおよびチロシンが6:3:1の比率のランダムコポリマーで構成されている)をリン酸化する能力によって決定した。具体的には、マキシソルブ(MaxisorbTM)96−ウェルイムノプレートを、合成ペプチド(リン酸緩衝生理食塩水(PBS)100μlに0.2μgのペプチドを溶解させ、4℃で一晩インキュベートした)で被覆した。プレートを室温で50mMのHEPES(pH7.4)中で洗浄し、過量の未結合の合成ペプチドを全て除去した。ペプチドで被覆したプレート中で、50mMのHEPES(室温でpH7.4)中で、それぞれの酵素に応じた濃度Kmのアデノシン三リン酸(ATP)、10mMのMnCl、0.05mMのNaVO、0.1mMのDL−ジチオスレイトール(DTT)、0.05%トリトンX−100を、DMSO中の試験化合物(最終濃度2.5%)と共に室温で20分間インキュベートすることによって、EGFRまたはerbB2活性を評価した。分析の液体成分の除去によって反応を止め、続いてプレートをPBS−T(0.05%トゥイーン(Tween)20を含むリン酸緩衝生理食塩水)で洗浄した。
この反応において固定されたホスホペプチド生成物を免疫学的な方法で検出した。まず第一に、プレートを、マウスで発生させた抗リン酸化チロシン一次抗体(4G10,アップステート・バイオテクノロジー(Upstate Biotechnology)製)と共に室温で90分間インキュベートした。徹底的に洗浄した後、プレートを、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)結合ヒツジ抗マウス二次抗体(NXA931,アマシャム(Amersham)製)で室温で60分間処理した。さらに洗浄した後、プレートの各ウェル中のHRP活性を、比色法によって、基質として22’−アジノ−ジ−[3−エチルベンズチアゾリンスルホナート(6)]二アンモニウム塩の結晶(ABTSa,ロシュ(Roche)製)を用いて測定した。
発色、すなわち酵素活性の定量化を、モレキュラー・デバイス(Molecular Devices)のサーモマックス(ThermoMax)マイクロプレートリーダーにおける405nmでの吸光度測定によって達成した。所定の化合物に関するキナーゼ阻害を、IC50値で示した。これを、この分析におけるリン酸化の50%阻害を得るのに必要な化合物濃度の計算によって決定した。陽性(基剤,ATPを含む)および陰性(基剤,ATPを含まない)のコントロール値からリン酸化の範囲を計算した。
b)EGFRによって誘発されるKB細胞増殖の分析
この分析は、試験化合物のヒト腫瘍細胞系であるKB(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)(ATCC)から入手)の増殖を阻害する能力を測定する。
KB細胞を、7.5%COを含む空気のインキュベーターで、10%ウシ胎児血清、2mMのグルタミンおよび非必須アミノ酸を含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で37℃で培養した。ストックフラスコからトリプシン/エチルアミンジアミン四酢酸(EDTA)を用いて細胞を回収した。血球計数器を用いて細胞密度を測定し、トリパンブルー溶液を用いて生存率を計算し、その後、2.5%のチャコールストリッピング済みの血清、1mMのグルタミン、および、非必須アミノ酸を含むDMEM中で96ウェルプレートの1ウェルあたり1.25×10細胞の密度で37℃で7.5%のCO中でシーディングし、4時間静置した。
細胞をプレートに付着させた後、細胞をEGF(最終濃度1ng/ml)で処理したものと処理しないものを作製し、さらに、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の各種濃度の化合物(最終的には0.1%)で処理したものと処理しないものを作製し、その後4日間インキュベートした。インキュベート期間の後、細胞数を、50μlの3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム臭化物(MTT)(ストック5mg/ml)を2時間添加することによって測定した。次に、MTT溶液を傾けて除去し、プレート穏やかに叩いて乾燥させ、100μlのDMSOを添加して細胞を溶解させた。
モレキュラー・デバイスのサーモマックスマイクロプレートリーダーを用いて540nmで可溶化した細胞の吸光度を読みとった。増殖の阻害を、IC50値として示した。これを、増殖の50%阻害を得るのに必要な化合物の濃度を計算することによって決定した。増殖の範囲を陽性(基剤プラスEGF)、および、陰性(基剤マイナスEGF)のコントロール値から計算した。
c)クローン24ホスホerbB2細胞分析
この免疫蛍光の評価項目の分析は、MCF7(乳癌)が誘導された細胞系におけるerbB2のリン酸化を阻害する試験化合物の能力を測定するが、この細胞系は、標準的な方法を用いてMCF7細胞を全長erbB2遺伝子でトランスフェクトさせ、全長の野生型erbB2タンパク質を過剰発現する細胞系(下記で「クローン24」細胞とする)を得ることによって生成した。
クローン24細胞を、7.5%のCO空気のインキュベーターで、増殖培地(フェノールレッド非含有のダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、10%ウシ胎児血清、2mMのグルタミン、および、1.2mg/mlのG418を含む)中で37℃で培養した。PBS(リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4、ギブコ(Gibco)番号10010−015)で一回洗浄することによってT75ストックフラスコから細胞を回収し、2mlのトリプシン(1.25mg/ml)/エチルアミンジアミン四酢酸(EDTA)(0.8mg/ml)溶液を用いて回収した。細胞を増殖培地に再懸濁した。血球計数器を用いて細胞密度を測定し、トリパンブルー溶液を用いて生存率を計算し、その後、増殖培地でさらに希釈し、透明な底の96ウェルプレート(パッカード(Packard)、番号6005182)に1ウェルあたり1×10細胞(100μl中)の密度でシーディングした。
3日後、ウェルから増殖培地を除去し、erbB阻害化合物を含む、またはそれらを含まない100μlの分析培地(フェノールレッド非含有のDMEM、2mMのグルタミン、1.2mg/mlのG418)で交換した。プレートをインキュベーターに戻して4時間置き、続いてPBS中の20%ホルムアルデヒド溶液20μlを各ウェルに添加し、プレートを室温で30分間そのままにした。この固定液をマルチチャンネルのピペットで除去し、100μlのPBSを、各ウェルに添加し、次に、マルチチャンネルのピペットで除去し、続いて50μlのPBSを、各ウェルに添加した。次に、プレートを密封し、4℃で2週間まで保存した。
免疫染色は、室温で行われた。、プレート洗浄機を用いて、200μlのPBS/トゥイーン20(1容器分のPBS/トゥイーン乾燥粉末(シグマ(Sigma)、番号P3563)を1Lの再蒸留したHOに添加することによって製造された)で細胞を一回洗浄し、次に、100μlの0.5%トリトンX−100/PBSを各ウェルに添加し、細胞を溶解させた。10分後に、プレートを200μlのPBS/トゥイーン20で洗浄し、続いて1ウェルあたり100μlのブロック溶液(5%マーベル(Marvel)乾燥スキムミルク(ネッスル(Nestle))のPBS溶液)を添加し、プレートを15分間インキュベートした。プレート洗浄機でブロック溶液を除去した後、ブロック溶液で1:250に希釈したウサギポリクローナル抗リン酸erbB2IgG抗体(エピトープホスホ−Tyr1248、サンタクルース(SantaCruz)、番号SC−12352−R)30μlを各ウェルに添加し、2時間インキュベートした。次に、この一次抗体溶液をプレート洗浄機を用いてウェルから除去し、それに続いてプレート洗浄機を用いて200μlのPBS/トゥイーン20で2回洗浄した。1ウェルあたり100μlのブロック溶液を添加し、プレートを10分間インキュベートした。次に、ブロック溶液で1:750に希釈したAlexa−Fluor488ヤギ抗ウサギIgG二次抗体(モレキュラープローブス(Molecular Probes)、番号A−11008)30μlを、各ウェルに添加した。それから先、この段階で黒色の裏当てテープで密封することによって可能な限りプレートを光の曝露から保護した。プレートを45分間インキュベートし、続いて二次抗体溶液をウェルから除去し、続いてプレート洗浄機を用いて200μlのPBS/トゥイーン20で3回洗浄した。次に、各プレートに100μlのPBSを添加し、10分間インキュベートし、続いてプレート洗浄機を用いて除去した。次に、50μlのPBSを各ウェルに添加し、プレートを黒色の裏当てテープで再度密封し、解析まで4℃で保存した。免疫染色が完了してから6時間以内にプレートを解析した。
各ウェルの蛍光シグナルは、アキュメン(Acumen)検出機器(アキュメン・バイオサイエンス社(Acumen Bioscience Ltd.))、レーザースキャンによって生成した画像の特徴を迅速に定量するために使用可能なプレートリーダーを用いて測定した。この機器を、予め決められた閾値を超える蛍光性の対象の数が測定できるように設定し、それにより、erbB2タンパク質のリン酸化状態の尺度を得た。各化合物を用いて得られた蛍光の用量反応データを適切なソフトウェアパッケージ(例えばオリジン(Origin))に移し、カーブフィッティング解析を行った。erbB2リン酸化の阻害を、IC50値として示した。これを、erbB2リン酸化シグナルの50%阻害を得るのに必要な化合物の濃度を計算することによって決定した。
d)インビボでのBT474C異種移植片分析
この分析は、異種移植片として雌のスイス無胸腺マウス(アルダーレイパーク(Alderley Park)、nu/nu遺伝子型)中で増殖させたBT−474腫瘍細胞系の特定の変異体の増殖を阻害する試験化合物の能力を測定する(Baselga,J.等.(1998)Cancer Research,58,2825〜2831)。
BT−474腫瘍細胞系(ヒトの乳癌)は、Baselga博士(Laboratorio Recerca Oncologica,Paseo Vall D’Hebron 119〜129,バルセロナ08035,スペイン)から入手した。この細胞系をサブクローニングし、所定の個体群(以下、「BT474C」と称する)を得た。
雌のスイス無胸腺(nu/nu遺伝子型)マウスを飼育し、アルダーレイパークで陰圧の隔離器(PFIシステムズ社(PFI Systems Ltd.))で維持した。マウスを隔離された施設で12時間の光暗サイクルで飼育し、滅菌したエサと水を適宜与えた。全ての手法は、少なくとも8週齢のマウスで行った。動物1匹あたり50%マトリゲル(Matrigel)を含む100μlの血清非含有の媒体中の1×10の新たに培養した細胞を皮下注射することによって、BT474C腫瘍細胞の異種移植片をドナーマウスの後脇腹に固定させた。動物に、細胞を埋め込む前日に安息香酸エストラジオール(メザリン(Mesalin),イントラベットUK(Intravet UK)0.2mg/ml)を100μg/動物で皮下注射して補給し、続いて週1回50μg/動物でブーストした;または、細胞を埋め込む前日に、21日目にエストロゲンを放出するペレット(イノベーティブ・リサーチ・オブ・アメリカ(Innovative Research of America))0.5mgを埋め込んだ。埋め込みから14日後の選択の一例として、マウスを無作為に10匹のグループに分け、その後、化合物または基剤コントロールを0.1ml/10g体重で1日1回投与することによって処理した。週2回、腫瘍の体積を、両側に副尺が付いたノギスで測定し以下の式を用いて評価した:
Figure 2009508918
コントロールと処理したグループとの腫瘍体積変化の平均を比較することによって、治療開始からの増殖の阻害を計算し、これら2グループ間の統計的有意性をスチューデントのt検定を用いて評価した。
e)BT474C細胞増殖の分析
BT474C細胞は、上記で考察されたようなインビボでのコンピテント細胞のサブクローニングされた群である。
BT474Cの分析は、MTS(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H− テトラゾリウム、分子内塩−プロメガ(Promega)G1111)の評価項目に基づく細胞増殖分析であり、これは、試験化合物の細胞の増殖を阻害する能力を4日間にわたり測定するものである。細胞を、7.5%のCOを含む空気のインキュベーターで、増殖培地(フェノールレッド非含有のダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、10%ウシ胎児血清、10%M1サプリメント(アストラゼネカ・インターナル・サプライ(AstraZeneca internal supply)、1%オキザロ酢酸を含む)中で、37℃で対数期まで増殖させた。PBS(リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4、ギブコ(Gibco)番号10010−015)で一回洗浄することによってストックフラスコから細胞を回収し、2mlのトリプシン(1.25mg/ml)/エチルアミンジアミン四酢酸(EDTA)(0.8mg/ml)溶液を用いて分離した。細胞を、分析培地(フェノールレッド非含有のダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、10%チャコール/デキストランストリッピング済みのウシ胎児血清、10%M1サプリメント、1%オキザロ酢酸を含む)に再懸濁した。血球計数器を用いて細胞密度を測定し、トリパンブルー溶液を用いて生存率を計算し、その後、分析培地でさらに希釈し、透明な底の96ウェルプレート(コースター(Costar)3598)に1ウェルあたり1×10細胞(100μl中)の密度でシーディングした。0日目のコントロールプレートとして役立てるため、1つの余分なプレートを組み立てた。
4時間後、用量反応の形態で100%DMSO(シグマD5879)で連続的に希釈した試験化合物を含む分析培地を3連でプレートに添加した。0日目のプレートを、MTS溶液(テトラゾリウム化合物−フェナジンエト硫酸塩(PES−シグマP4544)/PBS中のMTS粉末から作製)で処理し、2時間インキュベートし、その後10%SDSの添加によってこの反応を止めた。分光光度計を用いて490nmでプレートを読み取った。
分析プレートを37℃で4日間そのままにし、続いてMTS溶液(上記と同じ)で処理したところ、これが活性細胞によって可溶性ホルマザン生成物に変換された。プレートを2時間インキュベートした後に、この反応を10%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)の添加によって止め、分光光度計を用いて490nmでプレートを読み取り、変換された色素の濃度と相関する吸光度値を得た。
各化合物を用いて得られた吸光度の用量反応データを適切なソフトウェアパッケージ(例えば、オリジン)に移し、カーブフィッティング解析を行った。BT474C細胞増殖の阻害は、IC50値として示した(log/linプロットの使用によってGI50として計算した−0日目の吸光度値を越えるデータを解析した)。これは、細胞増殖の50%阻害を得るのに必要な化合物の濃度を計算することによって決定された。
f)hERGでコードされたカリウムチャンネルの阻害分析
イオンワークス(IonWorks TM )HTのための細胞培養
Persson等(Persson,F.,Carlsson,L.,Duker,G.,and Jacobson,I.,Blocking characteristics of hERG,hNav1.5,and hKvLQT1/hminK after administration of the novel anti−arrhythmic compound AZD7009.,J Cardiovasc.Electrophysiol.,16,329〜341.2005)によって説明されているhERGを発現するチャイニーズハムスター卵巣K1(CHO)細胞を、加湿した環境(5%のCO)で、L−グルタミン、10%ウシ胎児血清(FCS)、および、0.6mg/mlのハイグロマイシン(全てのシグマ製)を含むF−12Ham培地中で半密集状になるまで37℃で増殖させた。使用前に、バーセン(Versene)1:5,000(インビトロジェン(Invitrogen))の予め温めた(37℃)3mlのアリコートを用いて単分子層を洗浄した。この溶液を吸引した後に、インキュベーターで追加のバーセン1:5,000(2ml)と共にフラスコを37℃で6分間インキュベートした。次に、フラスコの底部を穏やかに叩くことによってそこから細胞を分離し、続いてこのフラスコに、10mlのカルシウム(0.9mM)、および、マグネシウム(0.5mM)(PBS;インビトロジェン)を含むダルベッコ−PBSを添加し、吸引して15mlの遠心管に入れ、遠心分離した(50g,4分間)。得られた上清を捨て、ペレットを3mlのPBSに穏やかにに再懸濁した。細胞懸濁液の0.5mlのアリコートを分取し、トリパンブルー排除法(セデックス(Cedex);イノバティス(Innovatis))に基づき生存可能な細胞の数を測定し、細胞の再懸濁液の体積をPBSで調節し、望ましい最終的な細胞濃度を得た。イオンワークスTMHTにおける電圧のオフセットを調節するために用いられるCHO−Kv1.5細胞を維持し、同じ方法で使用するために調整した。
イオンワークス TM HTの電気生理学
この装置の原理および操作は、Schroeder等(Schroeder,K.,Neagle,B.,Trezise,D.J.およびWorley,J.,Ionworks HT:a new high−throughput electrophysiology measurement platform,J Biomol Screen,8,50〜64,2003)で説明されている。簡単に言えば、この技術は384ウェルプレート(パッチプレート(PatchPlateTM))に基づいており、ここで、定位置での吸い込みを用いることによって記録がウェル毎になされ、2つの隔離された流体チャンバーを分離する小さい穴に細胞が固定される。密封が起こると、パッチプレートTM裏面の溶液が、アンホテリシンBを含む溶液に交換される。それにより各ウェルにおける穴を覆う細胞膜のパッチが透過性になり、実際に穴の開いた全細胞パッチクランプの記録が起こるようになる。
イオンワークスTMHT(エッセン・インスツルメンツ(EssenInstruments)製のベータ−テスト機)を室温で(〜21℃)以下のように操作した。「緩衝液」の位置における貯蔵容器に4mlのPBSをローディングし、「細胞」の位置に上述のCHO−hERG細胞懸濁液をローディングした。試験される化合物を(それらの最終的な試験濃度の3倍濃度で)含む96ウェルプレート(V型の底、グライナー・バイオ・ワン(Greiner Bio−one))を「プレート1」の位置に置き、パッチプレートTMをパッチプレートTMステーションに固定した。12個のカラムのうち10個に、8点の濃度−作用曲線が構築されるように各化合物プレートを配列した;プレート上の残りの2個のカラムに媒体(最終濃度0.33%のDMSO)を入れ分析の基線と最大値を超えるシサプリドのブロック濃度(最終濃度10μM)を定義し、100%の阻害レベルを定義した。次に、イオンワークスTMHTのフルイディクス−ヘッド(F−ヘッド)において、3.5μlのPBSをパッチプレートTMの各ウェルに添加し、その裏面を、以下の組成:K−グルコン酸塩を100mM、KClを40mM、MgClを3.2mM、EGTAを3mM、および、HEPESを5mM(全てシグマ)含む「内部」溶液(10MのKOHを用いてpHを7.25〜7.30にした)と融合させた。稼働させて泡を除いた後、エレクトロニクス−ヘッド(E−ヘッド)をパッチプレートTMの周りに動かし、穴の試験を行った(すなわち電圧のパルスをかけて、各ウェル中の穴が開いているかどうかを確認した)。次に、F−ヘッドでパッチプレートTMの各ウェルに3.5μlの上述の細胞懸濁液を分配し、200秒かけて細胞を各ウェル中の穴に到達させて密封した。その後、E−ヘッドをパッチプレートTMの周りに動かし、各ウェルで得られた密封の耐性を測定した。次に、パッチプレートTM裏面の溶液を、以下の組成:KClを140mM、EGTAを1mM、MgClを1mM、および、HEPESを20mM(10MのKOHを用いてpHを7.25〜7.30にした)、それに加えて100μg/mlのアンホテリシンB(全てシグマ)を含む「アクセス」用溶液に交換した。パッチの穴を開けるために9分間そのままにした後、化合物添加前hERGの電流測定が達成される時間で、E−ヘッドをパッチプレートTMの48ウェルの周りに動かした。次に、F−ヘッドにおいて、化合物プレートの各ウェルからの3.5μlの溶液をパッチプレートTMの4ウェルに添加した(最終的なDMSO濃度は、ウェル毎に0.33%であった)。これを、化合物プレートの最も濃度が薄いウェルから最も濃いウェルに移動させて、何らかの化合物が持ち込まれることによる作用を最小化することによって達成した。約3分半インキュベートした後、E−ヘッドを、パッチプレートTMの全ての384−ウェルの周りに動かし、化合物添加後のhERGの電流測定値を得た。この方法で、累積的ではない濃度−作用曲線を生産することができ、ここで、十分な割合のセルで許容基準が提供され(以下を参照)、試験化合物の各濃度の作用は1〜4個のセルからの記録に基づく。
化合物添加前および添加後のhERG電流は、−70mVでの20秒間の保持、−60mVへの160ミリ秒の工程(漏電の推定値を得るため)、−70mVへ戻す100ミリ秒の工程、+40mVへの1秒の工程、−30mVへの2秒の工程、および、最終的に−70mVへの500ミリ秒の工程からなる単一の電圧パルスによって誘発させた。化合物添加前後の電圧パルス間に、膜電位のクランピングはなかった。電流は、電圧パルスをかけるプロトコールの開始時における+10mVの工程の最中に誘発された電流の推測値に基づき漏電分を差し引いた値とした。電流シグナルを2.5kHzでサンプリングした。
イオンワークスTMHTソフトウェアによって、最初の−70mV(基準の電流)での保持期間の最中の電流の40ミリ秒での平均をとり、これをテール電流応答のピークから差し引くことによって、スキャン前後のhERG電流の規模を漏電を差し引いた軌跡から自動測定した。各ウェルにおいて誘発された電流に関する許容基準は、スキャン前の密封の耐性が、60MΩより大きいこと、スキャン前のhERGのテール電流振幅が、150pAより大きいこと;スキャン後の密封の耐性が、60MΩより大きいことである。各ウェルに関して、スキャン後のhERG電流をそれぞれのスキャン前のhERG電流で割ることによって、hERG電流の阻害の程度を評価した。
式Iで示されるキナゾリン誘導体の薬理学的特性は予想通りに構造変化に応じて様々であるが、一般的に、式Iで示されるキナゾリン誘導体が有する活性は、1種またはそれより多くの上記の試験(a)、(b)、(c)、(d)および(e)において以下の濃度または用量で実証され得る:−
試験(a):−例えば0.001〜1μMの範囲でのIC50
試験(b):−例えば0.001〜5μMの範囲でのIC50
試験(c):−例えば0.001〜5μMの範囲でのIC50
試験(d):−例えば1〜200mg/kg/日の範囲での活性;
試験(e):−例えば0.001〜5μMの範囲でのIC50
試験(d)において、試験された本発明のキナゾリン誘導体の有効量では生理学的に許容できない毒性は観察されなかった。試験(f)は、標的の活性とhERG活性との間の安全な許容範囲を示し、それによってhERGチャンネルの阻害によって引き起こされる不整脈が発生する見込みがないことがわかる。従って、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が、下記で定義される用量範囲で投与されても、不都合な毒物学的作用が起こらないと予想される。
一例として、表Aで、代表的な本発明に係る化合物の活性を説明する。表Aの第2列は、試験(a)からのEGFRチロシンキナーゼのタンパク質リン酸化の阻害に関するIC50データを示し;第3列は、試験(a)からのerbB2チロシンキナーゼのタンパク質リン酸化の阻害に関するIC50データを示し;および、第4列は、IC50上述の試験(c)におけるMCF7で誘導された細胞系におけるerbB2のリン酸化の阻害に関するデータを示す:
Figure 2009508918
本発明のさらなる形態によれば、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩を製薬上許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口での使用(例えば、錠剤、ロゼンジ、ハードもしくはソフトカプセル、水性もしくは油性懸濁液、エマルジョン、分散性の粉末もしくは顆粒、シロップ、または、エリキシルとして)、外用での使用(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、または、水性、または、油性溶液、または、懸濁液として)、吸入法による投与(例えば、微粉末または液体のエアロゾルとして)、通気法による投与(例えば、微粉末として)、または、非経口投与(例えば、静脈内、皮下、筋肉内または筋肉内投与のための滅菌水性もしくは油性溶液として、または、直腸投与のための坐剤として)に適した形態であってもよい。
本発明の組成物は、従来の手法により、当業界周知の従来の医薬品賦形剤を用いて得てもよい。従って、経口での使用を目的とする組成物は、例えば1種またはそれより多くの着色剤、甘味剤、矯味矯臭薬剤および/または保存剤を含んでいてもよい。
単一の投薬形態を製造するために1種またはそれより多くの賦形剤と組み合わされる活性成分の量は、治療される宿主、および、具体的な投与経路に応じて様々であると予想される。例えば、ヒトへの経口投与を目的とする製剤は、一般的に、例えば、0.5mg〜0.5gの活性物質(より適切には0.5〜100mg、例えば1〜30mg)を含むと予想され、この活性物質は、適切かつ便利な量の賦形剤と共に配合されており、賦形剤の量は組成物総量の約5〜約98重量パーセントの範囲で様々であってよい。
治療または予防のための式Iで示される目的キナゾリン誘導体の用量の規模は、周知の医療の原則に従って、状態の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別、ならびに投与経路によって当然ながら様々であると予想される。
治療または予防のための式Iで示されるキナゾリン誘導体を用いる場合、それらは一般的に、用量を分割することが必要な場合、例えば0.1mg/kg〜75mg/kg体重の範囲の1日用量が投与されるように投与されると予想される。非経口経路が用いられる場合、一般的には少ない用量が投与されると予想される。従って、例えば静脈内投与の場合、例えば0.1mg/kg〜30mg/kg体重の範囲の用量が一般的に用いられると予想される。同様に吸入法による投与の場合、例えば0.05mg/kg〜25mg/kg体重の範囲の用量が用いられると予想される。しかしながら、経口投与が好ましく、具体的には錠剤の形態での投与が好ましい。典型的には、1回投与量は、本発明のキナゾリン誘導体を約0.5mg〜0.5g含むと予想される。
我々は、本発明のキナゾリン誘導体は、それらのerbB、具体的にはEGF、より具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼ阻害活性に起因すると考えられる抗癌特性のような抗血管増殖性の特性を有することを発見した。その上、所定の本発明に係るキナゾリン誘導体は、EGFRチロシンキナーゼのようなその他のチロシンキナーゼ酵素よりもerbB2受容体チロシンキナーゼに対して実質的に優れた効力を有する。このようなキナゾリン誘導体は、erbB2受容体チロシンキナーゼに対して十分な効力を有し、これらはerbB2受容体チロシンキナーゼを阻害するするのに十分な量で用いることができ、その一方で、EGFRのようなその他のチロシンキナーゼに対する活性はまったくないか、あったとしても極めて低いことが実証されている。このようなキナゾリン誘導体は、erbB2受容体チロシンキナーゼの選択的な阻害に有用である可能性が高く、さらに、例えばerbB2により発生する腫瘍の有効な治療に有用である可能性が高い。
従って、本発明のキナゾリン誘導体は、erbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼが単独で、または、部分的に介在する病気または病状の治療において有用であると予想され、すなわちキナゾリン誘導体は、このような治療が必要な温血動物においてerbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼ阻害作用を生じさせるのに用いてもよい。従って、本発明のキナゾリン誘導体は、erbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害を特徴とする悪性細胞の治療方法を提供する。具体的には、本発明のキナゾリン誘導体を用いて、erbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害が単独で、または、部分的に介在する抗血管増殖性の作用、および/または、前アポトーシス作用、および/または、抗侵襲的な作用を生じさせることができる。具体的には、本発明のキナゾリン誘導体は、これらの腫瘍細胞の増殖および生存を促進するシグナル伝達工程に関与するerbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼの阻害を受けやすい腫瘍の予防または治療において有用であると予想される。従って、本発明のキナゾリン誘導体は、増殖抑制作用を提供することによって多数の過剰増殖性の障害の治療および/または予防において有用であると予想される。これらの障害としては、例えば、乾癬、良性の前立腺肥大(BPH)、アテローム性動脈硬化症、および、再狭窄、具体的には、erbB、より具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼにより発症する腫瘍が挙げられる。このような良性または悪性腫瘍はあらゆる組織に影響を与える可能性があり、例えば、非充実性腫瘍、例えば白血病、多発性骨髄腫、または、リンパ腫が挙げられ、加えて、充実性腫瘍、例えば胆管、骨、膀胱、脳/CNS、乳房、結腸直腸、頚部、子宮内膜、胃、頭頚部、肝臓、肺、筋肉、ニューロン、食道、卵巣、膵臓、胸膜/腹膜、前立腺、腎臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、および、外陰の腫瘍も挙げられる。
本発明のこの形態によれば、医薬品として使用するための式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩が提供される。
従って、本発明のこの形態によれば、温血動物(例えばヒト)において増殖抑制作用を生じさせるのに使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの形態のさらなる特徴によれば、このような治療が必要な温血動物(例えばヒト)において増殖抑制作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、温血動物(例えばヒト)において増殖抑制作用を生じさせるのに使用するための、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、増殖抑制作用を生じさせるのに使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用が提供され、この作用は、温血動物(例えばヒト)においてerbB2受容体チロシンキナーゼを阻害することのみで、または、それにより部分的に惹起される。
本発明のこの形態のさらなる特徴によれば、増殖抑制作用を生じさせる方法が提供され、この作用は、このような治療が必要な温血動物(例えばヒト)においてerbB2受容体チロシンキナーゼを阻害することのみで、または、それにより部分的に惹起され、本方法は、前記動物に、有効量の上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、増殖抑制作用を生じさせるのに使用するための、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が提供され、この作用は、温血動物(例えばヒト)においてerbB2受容体チロシンキナーゼを阻害すること単独で、または、それにより部分的に生産される。
本発明のさらなる形態によれば、erbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼが単独で、または、部分的に介在する病気または病状(例えば、本明細書で述べられた癌)の治療に使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの形態のさらなる特徴によれば、erbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼが単独で、または、部分的に介在する病気または病状(例えば、本明細書で述べられた癌)の治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、そのような病気または病状の治療方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、erbB、具体的にはerbB2受容体チロシンキナーゼが単独で、または、部分的に介在する病気または病状の治療(例えば、本明細書で述べられた癌)に使用するための、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、腫瘍細胞の増殖を引き起こすシグナル伝達工程に関与する1種またはそれより多くのerbB受容体チロシンキナーゼの阻害、例えばEGF、および/または、erbB2、および/または、erbB4(特に、erbB2)受容体チロシンキナーゼの阻害を受けやすい腫瘍の予防または治療に使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの形態のさらなる特徴によれば、このような治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、腫瘍細胞を増殖および/または生存させるシグナル伝達工程に関与する1種またはそれより多くのerbB受容体チロシンキナーゼの阻害、例えばEGF、および/または、erbB2、および/または、erbB4(特に、erbB2)受容体チロシンキナーゼの阻害を受けやすい腫瘍を予防または治療するための方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、腫瘍細胞を増殖および/または生存させるシグナル伝達工程に関与する1種またはそれより多くのerbB受容体チロシンキナーゼの阻害、例えばEGF、および/または、erbB2、および/または、erbB4(特に、erbB2)受容体チロシンキナーゼの阻害を受けやすい腫瘍の予防または治療に使用するための、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、EGF、および/または、erbB2、および/または、erbB4(特に、erbB2)受容体チロシンキナーゼの阻害作用を提供するのに使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの形態のさらなる特徴によれば、EGF、および/または、erbB2、および/または、erbB4(特に、erbB2)受容体チロシンキナーゼの阻害作用を提供する治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、その作用を提供する方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、EGF、および/または、erbB2、および/または、erbB4(特に、erbB2)受容体チロシンキナーゼの阻害作用を提供するのに使用するための、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、選択的なerbB2キナーゼの阻害作用を提供するのに使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの形態のさらなる特徴によれば、選択的なerbB2キナーゼの阻害作用による治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、その作用を提供する方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、選択的なerbB2キナーゼの阻害作用を提供するのに使用するための、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が提供される。
「選択的なerbB2キナーゼの阻害作用」は、式Iで示されるキナゾリン誘導体は、その他のキナーゼに対してよりもerbB2受容体チロシンキナーゼに対して有効であることを意味する。具体的には、いくつかの本発明に係る化合物は、その他のチロシンキナーゼ、例えばその他のerbB受容体チロシンキナーゼ、具体的にはEGFRチロシンキナーゼに対してよりも、erbB2受容体キナーゼに対して有効である。例えば、適切な分析(例えば、上述のした所定の試験化合物に関して、クローン24ホスホerbB2細胞分析からのIC50値(細胞におけるerbB2チロシンキナーゼ阻害活性の尺度)と、KB細胞分析(細胞におけるEGFRチロシンキナーゼの阻害活性の尺度)からのIC50とを比較することによって)で相対的なIC50値で確認した場合、本発明に係る選択的なerbB2キナーゼ阻害剤は、EGFRチロシンキナーゼに対してよりも、erbB2受容体チロシンキナーゼに対して少なくとも5倍、好ましくは少なくとも10倍有効である。
本発明のさらなる形態によれば、癌、例えば、白血病、多発性骨髄腫、リンパ腫、胆管、骨、膀胱、脳/CNS、乳房、結腸直腸、頚部、子宮内膜、胃、頭頚部、肝臓、肺、筋肉、ニューロン、食道、卵巣、膵臓、胸膜/腹膜、前立腺、腎臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、および、外陰の癌から選択される癌の治療に使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用が提供される。
本発明のこの形態のさらなる特徴によれば、癌の治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、癌、例えば、白血病、多発性骨髄腫、リンパ腫、胆管、骨、膀胱、脳/CNS、乳房、結腸直腸、頚部、子宮内膜の、胃、頭頚部、肝臓、肺、筋肉、ニューロン、食道、卵巣、膵臓、胸膜/腹膜、前立腺、腎臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、および、外陰の癌から選択される癌の治療方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、癌、例えば、白血病、多発性骨髄腫、リンパ腫、胆管、骨、膀胱、脳/CNS、乳房、結腸直腸、頚部、子宮内膜の、胃、頭頚部、肝臓、肺、筋肉、ニューロン、食道、卵巣、膵臓、胸膜/腹膜、前立腺、腎臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、および、外陰の癌から選択される癌の治療に使用するための、式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩が提供される。
上述したように、具体的な病気の治療または予防的治療に必要な用量の規模は、その他の項目のなかでも、治療される宿主、投与経路、および、治療される疾患の重症度に応じて様々であると予想される。
本発明のキナゾリン誘導体は、プロドラッグの形態で投与してもよく、ここでプロドラッグとは、温血動物(例えばヒト)の体内で分解して本発明のキナゾリン誘導体を放出する化合物を意味する。プロドラッグは、本発明のキナゾリン誘導体の物理特性および/または薬物動態学的特性を変更するために用いることができる。本発明のキナゾリン誘導体が、特性を改変する基を結合させることができる適切な基または置換基を含む場合、プロドラッグを形成することができる。プロドラッグの例としては、インビボで切断可能なエステル誘導体(これは、式Iで示されるキナゾリン誘導体中のヒドロキシ基で形成することができる)、および、インビボで切断可能なアミド誘導体(これは、式Iで示されるキナゾリン誘導体中のアミノ基で形成することができる)が挙げられる。
従って、本発明は、有機合成によって利用可能になるような上記で定義された式Iで示されるキナゾリン誘導体、および、ヒトまたは動物の体内でそれらのプロドラッグを切断することによって利用可能になるような上記で定義された式Iで示されるキナゾリン誘導体を含む。従って、本発明は、有機合成による手段で生産される式Iで示されるキナゾリン誘導体、さらに、ヒトまたは動物の体内で前駆化合物を代謝することによって生産されるキナゾリン誘導体を含み、すなわち式Iで示されるキナゾリン誘導体は、合成的に生産されたキナゾリン誘導体であってもよいし、または、代謝的に生産されたキナゾリン誘導体であってもよい。
式Iで示されるキナゾリン誘導体の適切な製薬上許容できるプロドラッグは、望ましくない薬理学的な活性を有さず、且つ過度の毒性を有さずにヒトまたは動物の体への投与に適切になるような適切な医療的な判断に基づくものであるである。
様々なプロドラッグの形態は、例えば以下の文献で説明されている:−
a)Methods in Enzymology,Vol.42,p.309〜396,K.Widder等編(Academic Press,1985);
b)Design of Pro−drugs,H.Bundgaard編(Elsevier,1985);
c)A Textbook of Drug Design and Development,Krogsgaard−LarsenおよびH.Bundgaard編,Chapter 5”Design and Application of Pro−drugs”,H.Bundgaard編,p.113〜191(1991);
d)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,1〜38(1992);and
e)H.Bundgaard等,Journal of Pharmaceutical Sciences77,285(1988)。
上記で定義される抗血管増殖性の治療は、単独療法として適用してもよいし、または、本発明のキナゾリン誘導体に加えて、従来の外科手術、または、放射線治療、または、化学療法を併用してもよい。このような化学療法は、以下の抗癌剤のカテゴリーの1種またはそれより多くを含んでいてもよい:−
(i)内科的腫瘍学で用いられるようなその他の抗増殖性/抗新生物薬、およびそれらの組み合わせ、例えばアルキル化剤(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、テモゾロマイド(temozolamide)、および、ニトロソウレア類);代謝拮抗物質(例えば、ゲムシタビン、および、抗葉酸剤、例えばフルオロピリミジン様の5−フルオロウラシル、および、テガフール、ラルチトレキセド、メトトレキセート、シトシンアラビノシド、および、ヒドロキシ尿素);抗腫瘍抗生物質(例えば、アントラサイクリン様のアドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、および、ミトラマイシン);細胞分裂抑制薬(例えば、ビンカアルカロイド様のビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、および、ビノレルビン、および、タキソイド様のタキソール、および、タキソテール、および、ポロキナーゼ阻害剤);および、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エピポドフィロトキシン様のエトポシド、および、テニポシド、アムサクリン、トポテカン、および、カンプトテシン);
(ii)細胞増殖抑制性剤、例えば抗エストロゲン剤(例えば、タモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、および、ヨードキシフェン)、抗アンドロゲン剤(例えば、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド、および、酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニストまたはLHRHアゴニスト(例えば、ゴセレリン、リュープロレリン、および、ブセレリン)、プロゲストゲン(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール(vorazole)、および、エキセメスタン)、および、5α−レダクターゼの阻害剤、例えばフィナステリド;
(iii)抗浸潤剤(例えば、c−Srcキナーゼファミリーの阻害剤様の4−(6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]−5−テトラヒドロピラン−4−イルオキシキナゾリン(AZD0530;国際特許出願WO01/94341)、および、N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−{6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ}チアゾール−5−カルボキサミド(ダサチニブ、BMS−354825;J.Med.Chem.,2004,47,6658〜6661)、および、メタロプロテイナーゼ阻害剤様のマリマスタット、ウロキナーゼ型プラスミノゲン活性化因子受容体の機能の阻害剤、または、ヘパラナーゼに対する抗体);
(iv)増殖因子の機能の阻害剤:このような阻害剤としては、例えば、増殖因子抗体、および、増殖因子受容体抗体(例えば、抗erbB2抗体トラスツズマブ[ハーセプチンTM]、および、抗erbB1抗体セツキシマブ[セツキシマブ、C225]);このような阻害剤としては、例えばチロシンキナーゼ阻害剤、例えば上皮増殖因子ファミリーの阻害剤(例えば、EGFRファミリーのチロシンキナーゼ阻害剤、例えばN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ、ZD1839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI−774)、および、6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)−キナゾリン−4−アミン(CI1033)、erbB2チロシンキナーゼ阻害剤、例えばラパチニブ、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、血小板由来増殖因子ファミリーの阻害剤、例えばイマチニブ、セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤(例えば、Ras/Rafシグナル伝達の阻害剤、例えばファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばソラフェニブ(BAY43−9006))、MEKおよび/またはAKTキナーゼを介する細胞シグナル伝達の阻害剤、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、c−kit阻害剤、ablキナーゼ阻害剤、IGF受容体(インスリン様増殖因子)キナーゼ阻害剤;オーロラキナーゼ阻害剤(例えば、AZD1152、PH739358、VX−680、MLN8054、R763、MP235、MP529、VX−528、および、AX39459)、および、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、例えばCDK2および/またはCDK4阻害剤;
(v)抗血管新生剤、例えば血管内皮増殖因子の作用を阻害する物質[例えば、抗血管内皮細胞増殖因子抗体ベバシズマブ(アバスチンTM)、および、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、例えば4−(4−ブロモ−2−フルオロアニリノ)−6−メトキシ−7−(1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(ZD6474;WO01/32651の実施例2)、4−(4−フルオロ−2−メチルインドール−5−イルオキシ)−6−メトキシ−7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン(AZD2171;WO00/47212の実施例240)、バタラニブ(Vatalanib)(PTK787;WO98/35985)、および、SU11248(スニチニブ;WO01/60814)、国際特許出願WO97/22596、WO97/30035、WO97/32856、および、WO98/13354で開示された化合物のような化合物、および、その他のメカニズムによって作用する化合物(例えば、リノマイド(linomide)、インテグリンαvβ3およびアンギオスタチンの機能の阻害剤)];
(vi)血管に障害を与える物質、例えばコンブレタスタチン(Combretastatin)A4、および、国際特許出願WO99/02166、WO00/40529、WO00/41669、WO01/92224、WO02/04434、および、WO02/08213で開示された化合物;
(vii)アンチセンス療法、例えば上記で列挙した標的を対象とするもの、例えばISIS2503、抗rasアンチセンス;
(viii)遺伝子治療アプローチ、例えば、異常なp53、または、異常なBRCA1もしくはBRCA2のような異常な遺伝子を置換するためのアプローチ、GDEPT(遺伝子特異的な酵素によるプロドラッグ療法)アプローチ、例えばシトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼ、または、細菌のニトロレダクターゼ酵素を用いたもの、および、化学療法または放射線治療に対する患者の耐性を高めるアプローチ、例えば多剤耐性遺伝子治療など;および、
(ix)免疫療法アプローチ、例えば、患者の腫瘍細胞の免疫原性を高めるためのエクスビボおよびインビボでのアプローチ、例えば、インターロイキン2、インターロイキン4、または、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子のようなサイトカインでのトランスフェクション、T細胞のアネルギーを減少させるアプローチ、サイトカインでトランスフェクションされた樹状細胞のようなトランスフェクションされた免疫細胞を用いたアプローチ、サイトカインでトランスフェクションされた腫瘍細胞系を用いたアプローチ、および、抗イディオタイプ抗体を用いたアプローチなど。
このような併用治療は、個々の治療の成分を同時に、連続的に、または、別々に投与することによって達成できる。このような組み合わせ製品は、本発明のキナゾリン誘導体を上記で説明されている用量範囲内で用い、その他の製薬的に活性な物質をその承認された用量範囲内で用いる。
本発明のこの形態によれば、上記で定義されたような式Iで示されるキナゾリン誘導体、および、癌の併用治療に関して上記で定義されたような追加の抗癌剤を含む医薬品が提供される。
式Iで示されるキナゾリン誘導体は、主として温血動物(例えばヒト)に使用するための治療剤として価値があるが、これらはまた、erbB受容体チロシンプロテインキナーゼの作用を阻害する必要がある状況ならばどのような場合でも有用でもある。従って、これらは、新しい生物学的試験の開発、および、新しい薬理作用のある物質の探索に使用するための薬理学的な基準として有用である。
ここで本発明を以下の非限定的な実施例によって説明するが、特に他の指定がない限り以下の通りである:
(i)温度は、セルシウス度(℃)で示される;操作は、18〜25℃の範囲温度である室温または周囲温度で行われた;
(ii)有機溶液は、無水硫酸マグネシウム、または、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた;溶媒の蒸発は、ロータリーエバポレーターを減圧下で(600〜4000パスカル;4.5〜30mmHg)で用いて、60℃以下のの槽温度で行われた;
(iii)クロマトグラフィーは、シリカゲルを用いたフラッシュクロマトグラフィーを意味する;薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルプレート上で行われた;
(iv)一般的に、反応経過はTLCおよび/または分析LC−MSに従い、反応時間は説明のためだけに示した。保持時間(t)は、ウォーターズ(Waters)のシンメトリー(Symmetry)カラム(C18、3.5μM、4.6×50mm)を備えたLC/MSウォーターズ2790/ZMDマイクロマス(Micromass)システムで測定した;検出は、UV254nMおよびMS;溶出:流速2.5ml/分、5%ギ酸を含む95%水−5%メタノールから、5%ギ酸を含む40%水−55%アセトニトリル−5%メタノールの3分間にわたる直線状の濃度勾配;続いて、1分間にわたる5%ギ酸を含む95%アセトニトリル−5%メタノールへの直線状の濃度勾配を用いた;
(v)最終産物は、十分なプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトル、および/または、マススペクトルデータを示した;
(vi)収量は説明のためだけに示したものであり、必ずしも入念な方法の開発により実現できる収量ではない;より多くの材料が必要な場合、製造を繰り返した;
(vii)NMRデータが示される場合、特に他の指定がない限り、NMRデータは主要な診断用のプロトンに関してデルタ値の形態であり、内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)に対する百万分率(ppm)で示され、400MHzで測定され、溶媒としてペルジュウテリオジメチルスルホキシド(DMSO−d)が用いられる;以下の略語を用いた:s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;br、幅広;
(viii)化学記号は、それらの通常の意味を有する;SI単位および記号を用いた;
(ix)溶媒比は、体積:体積(v/v)という用語で示した;および、
(x)マススペクトルは、直接接触プローブを用いて化学イオン化(CI)モードで70電子ボルトの電子エネルギーを用いて稼働させた;指定された場合は、イオン化を、電子衝撃(EI)、高速原子衝撃(FAB)、または、エレクトロスプレー(ESP)によって実行した;m/z値を示した;全般的に、親物質の質量を示すイオンのみを報告した;および、特に他の指定がない限り、引用された質量イオンは(MH)であり、これはプロトン化された質量イオンを意味する;Mと述べられる場合は、エレクトロンの損失によって生成した質量イオンのことであり;および、M−Hと述べられる場合は、プロトンの損失によって生成した質量イオンのことである;
(xi)特に他の指定がない限り、非対称的に置換された炭素および/または硫黄原子を含む化合物は分離しなかった;
(xii)合成が、以前の実施例で説明される合成に類似していると説明される場合、用いられる量は、その以前の実施例で用いられるミリモル比と等価なミリモル比であり;
(xiii)全てのマイクロ波反応は、パーソナル・ケミストリー(Personal Chemistry)のEMRYSTMオプティマイザーEXPマイクロ波合成器で行われた;
(xiv)分取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、ウォーターズの機器で以下の条件を用いて行われた:
カラム:30mm×15cmのXterraウォーターズ、C18、5mm、
溶媒A:1%酢酸を含む水、または、2g/lの炭酸アンモニウム、
溶媒B:アセトニトリル、
流速:40ml/分、
稼働時間:15分間、そのうち10分間は5〜95%のBの濃度勾配、
波長:254nm、
注入体積:2.0〜4.0ml;
(xv)以下の略語を用いた:
HATUは、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−リン酸塩;および、
THFは、テトラヒドロフラン;
DMFは、N,N−ジメチルホルムアミド;
DMAは、N,N−ジメチルアセトアミド;
DCMは、ジクロロメタン;
DMSOは、ジメチルスルホキシド;
DTADは、ジ−tert−ブチルアゾジカルボン酸塩;
DIPEAは、ジ−イソプロピルエチルアミン;
IPAは、イソプロピルアルコール;
エーテルは、ジエチルエーテル;および、
TFAは、トリフルオロ酢酸である。
実施例1:(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
2−(メチルアミノ)−エタノール(2ml)中のメチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.44mmol)の撹拌した懸濁液を、マイクロ波反応器中で100℃で30分間加熱した。2−(メチルアミノ)−エタノールを高真空下で蒸発させ、残留物を水とDCMとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させゴム状にした。表題の化合物を、エーテルで粉砕した後にクロマトグラフィー(シリカ,DCM中の5%2MのNH−メタノール)によって白色の固体として単離した(126mg,58%);NMRスペクトル (393 K) 1.65 (d, 3H), 3.07 (s, 2H), 3.39 -3.66 (m, 5H), 4.40 (s, 1H), 5.71 (s, 2H), 5.76 -5.83 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.23 -7.28 (m, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.65 -7.73 (m, 2H), 7.84 (dd, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.52 (d, 1H), 10.86 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 498。
出発原料として用いられるメチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを以下のように製造した:
DMF(0.2ml)を、塩化チオニル(10ml)中の5−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3H−キナゾリン−4−オン(1.64g)の懸濁液に添加し、この混合物を撹拌し、80℃で6時間加熱した。蒸発によって揮発性物質を除去し、残留物をトルエン(20ml)と共沸させた。5℃以下の温度が維持されるように、得られた固体を、飽和炭酸水素ナトリウム(50ml)、砕いた氷(50g)、および、DCM(50ml)の力強く撹拌した混合物に一部ずつ添加した。有機相を分離し、乾燥させ、濃縮し、4−クロロ−5−フルオロキナゾリンを固体として得、これを精製しないで用いた(1.82g、99%);NMRスペクトル (300 MHz, CDCl3) 7.35-7.45 (m, 1H), 7.85-7.95 (m, 2H), 9.0 (s, 1H)。
イソプロパノール(300ml)中の4−クロロ−5−フルオロキナゾリン(10.95g,60mmol)、および、5−アミノインダゾール(7.98g,60mmol)の撹拌した溶液の一部を還流下で3時間加熱した。周囲温度に冷却したら、生成物の塩酸塩をろ過して分離し、イソプロパノールおよびエーテルで洗浄した。この塩を水(400ml)/エタノール(100ml)と共に加熱し、溶液の一部をアンモニア水溶液で塩基性にした。沈殿した固体をろ過して分離し、水で洗浄し、5−フルオロ−N−1H−インダゾール−5−イルキナゾリン−4−アミン(14.91g,89%)を得た;NMRスペクトル(300 MHz) 7.42 (dd, 1H), 7.53 (s, 2H), 7.60 (d, 1H), 7.83 (m, 1H), 8.08 (d, 2H), 8.50 (s, 1H), 9.20 (d, 1H), 13.05 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 280。
DMF(60ml)中の5−フルオロ−N−1H−インダゾール−5−イルキナゾリン−4−アミン(3.35g,12mmol)、および、2−ピコリル塩化物の塩酸塩(2.07g,12.6mmol)の撹拌した溶液の一部に、水素化ナトリウム(ミネラルオイル中の60%分散液,1.01g,25.2mmol)を一部ずつ添加した。この反応をわずかに冷却することによって周囲温度で維持し、18時間撹拌した。この反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(5ml)の添加によってクエンチし、高真空下で蒸発させた。残留物を2.5MのNaOH水溶液とDCMとの間で分配し、有機相を無水NaSO上で乾燥させ、蒸発させた。生成物を、クロマトグラフィー(5%メタノール/酢酸エチル)で精製し、エーテルで粉砕することによって結晶化し、5−フルオロ−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン(1.8g,41%)を得た;NMRスペクトル(300 MHz) 5.75 (s, 2H), 6.97 (d, 1H), 7.27 (m, 1H), 7.41 (dd, 1H), 7.54-7.75 (m, 4H), 7.84 (q, 1H), 8.12 (d, 2H), 8.50 (m, 2H), 9.23 (d, 1H); 質量スペクトル MH+ 371。
DMA(25ml)中の水素化ナトリウム(ミネラルオイル中の60%、1.68g,42mmol)の撹拌した懸濁液に、N−(2−ヒドロキシエチル)アセトアミド(1.80g,17.5mmol)をゆっくり添加した。泡立ちが少なくなってきたら、5−フルオロ−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン(2.60g,7.0mmol)を添加し、この混合物を120℃で18時間加熱した。この反応を飽和NHCl水溶液(5ml)の添加によってクエンチし、蒸発させた(高真空)。残留物を水(100ml)と共に撹拌し、ゲル状の沈殿を得て、これをろ過して分離し、水で洗浄した。生成物を、クロマトグラフィー(乾燥したシリカをローディング,5〜10%メタノール/DCM)で精製し、エーテルで粉砕することによって結晶化し、4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール(928mg,32%)を得た;NMRスペクトル (373 K) 5.72 (s, 2H), 6.77 (m, 3H), 7.03 (d, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.44 (t, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.70 (t, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.52 (d, 1H), 11.87 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 369。
DCM(20ml)中の4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール(870mg,2.36mmol)、メチル(2S)−2−ヒドロキシプロパノアート(368mg,3.54mmol)、および、トリフェニルホスフィン(927mg,3.54mmol)の撹拌した溶液の一部に、DTAD(814mg,3.54mmol)を添加した。この混合物を1時間撹拌したところ、透明な溶液になった。この溶液を、2N塩化水素水溶液で抽出し、有機相を捨てた。水相をアンモニア水溶液で塩基性にし、DCMで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させて油状にし、これをエーテルで粉砕することによって結晶化し、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(789mg,74%)を得た;NMRスペクトル(300 MHz) 1.70 (d, 3H), 3.78 (s, 3H), 5.51 (q, 1H), 5.76 (s, 2H), 6.95 (d, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.28 (dd, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.69 (m, 4H), 8.16 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.52 (s, 2H), 10.48 (s, 1H); 質量スペクトル MH+455。
実施例2:5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
メタノール(10ml)中のモルホリン(2ml)の撹拌溶液に、4Aの分子篩粉末(2g)を添加した。10分間撹拌した後、(6R)−6−メチル−4−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−4H−[1,4]オキサゼピノ[5,6,7−de]キナゾリン−5(6H)−オン(125mg,0.3mmol)を添加し、この混合物を3日間撹拌した。この反応混合物をろ過し、溶媒を蒸発させた。残留物をDCMに溶解させた、アンモニア水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させゴム状にした。生成物をクロマトグラフィー(シリカ,5%メタノール/DCM)で精製し、エーテルで粉砕することによって結晶化し、表題の化合物を得た(75mg,50%);NMRスペクトル(373 K) 1.63 (d, 3H), 3.58 -3.66 (m, 8H), 5.72 (s, 2H), 5.81 (q, 1H), 7.04 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.26 (dd, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.67 -7.73 (m, 2H), 7.83 (dd, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.45 (d, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.52 (d, 1H), 10.90 (s, 1H); 質量スペクトル MH+510。
出発原料として用いられる(6R)−6−メチル−4−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−4H−[1,4]オキサゼピノ[5,6,7−de]キナゾリン−5(6H)−オンを以下のように製造した:
メタノール(10ml)中のメチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(520mg,1.15mmol)(実施例1の出発原料の製造で説明されているようにして得られた)の撹拌溶液に2.5M水酸化ナトリウム水溶液(2ml,5mmol)を添加し、この溶液を3時間撹拌した。この溶液を蒸発させ、残留物を水に溶解させ、酢酸で約4のpHに酸性化し、15分間撹拌した。沈殿をろ過して分離し、水で洗浄し、乾燥させ、(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸、(435mg,86%)を得た;NMRスペクトル(300 MHz) 1.69 (d, 3H), 5.36 (q, 1H), 5.75 (s, 2H), 6.94 (d, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.27 (t, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.71 (m, 4H), 8.12 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.52 (s, 2H), 10 76 (s, 1H), one1 交換可能な not observed観察した; 質量スペクトル MH+441。
DMA(8ml)中の(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(415mg,0.94mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(1ml)、および、HATU(447mg,1.18mmol)を添加し、この溶液を80℃で90分間加熱した。さらにHATU(223mg,0.59mmol)を添加し、この反応混合物を70℃でさらに60分間加熱した。溶媒を蒸発させ(高真空)、残留物をDCMに溶解させた。生成物を、アンモニア水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させゴム状にした。このゴムをクロマトグラフィー(シリカ,2%メタノール/酢酸エチル)で精製し、生成物をエーテルで粉砕することによって結晶化し、(6R)−6−メチル−4−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−4H−[1,4]オキサゼピノ[5,6,7−de]キナゾリン−5(6H)−オン(316mg,80%)を得た;NMRスペクトル(300 MHz) 1.55 (d, 3H), 5.25 (q, 1H), 5.75 (s, 2H), 7.17 (d, 1H), 7.30 (m, 3H), 7.68 (m, 4H), 7.91 (t, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.75 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 423。
実施例3:(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
1,2−ジクロロエタン(20ml)中の(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(783mg,3mmol)、トリフェニルホスフィン(2.35g,9mmol)、および、四塩化炭素(8.62ml,90mmol)の混合物を45℃で2時間撹拌した。この混合物を冷却し、溶媒を真空中で蒸発させた。1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン(706mg,3.15mmol)、および、アセトニトリル(15ml)を添加した。この混合物を75℃で1時間撹拌した。冷却した後、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をDCMで希釈し、2N塩酸で抽出した。水層を6Nアンモニア水溶液の添加によって中和し、DCMで抽出した。DCM層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィーで2回精製し(第一の溶出液:DCM中の3%6Nのメタノールを含有するアンモニア;第二の溶出液:DCM中の3%メタノール)、表題の化合物を白色の発泡体として得た(600mg,43%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.72 (d, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.75 (s, 2H), 6.81 (m, 2H), 7.17 (m, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.62-7.53 (m, 2H), 7.81 (dd, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.62 (s, 1H); 質量スペクトル 468。
出発原料として用いられる(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミドを以下のように製造した:
水素化ナトリウム(1.24g,油中の60%、31mmol)を、無水DMF(50ml)中の5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン(5g,28.4mmol;WO−96/09294で説明されているようにして得られた)の溶液に、25℃の温度を維持しながら一部ずつ添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。シクロメチルピバル酸塩(4.45ml,31mmol)を室温で3時間かけて添加した。追加の水素化ナトリウム(0.12g,3mmol)、および、シクロメチルピバル酸塩(0.67ml,4.5mmol)を添加し、この混合物をさらに1時間撹拌した。高真空下で溶媒を蒸発させた後に、この混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製し(溶出液:酢酸エチル−石油エーテル、6:4〜8:2)、(5−メトキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチルピバル酸塩を白色の固体として得た(7.4g,90%); HPLC t R : 2.69分間; 質量スペクトルMH+ 291。
臭化マグネシウム(7g,38mmol)を、ピリジン(25ml)中の(5−メトキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチルピバル酸塩(7.4g,25.5mmol)の溶液に添加した。この混合物を120℃で1時間撹拌した。冷却した後、溶媒を高真空下で蒸発させた。希酢酸(水100ml中に15ml)を添加した。沈殿した固体をろ過し、水で洗浄し、Pの存在下で高真空下で乾燥させ、(5−ヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチルピバル酸塩を白色の固体として得た(6.33g,90%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.23 (s, 9H), 5.93 (s, 2H), 6.99 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.68 (t, 1H), 8.21 (s, 1H); 質量スペクトルMH+ 277。
DTAD(13.34g,58mmol)を、DCM(300ml)中の(5−ヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチルピバル酸塩(8g,29mmol)、トリフェニルホスフィン(15.2g,58mmol)および(S)−N,N−ジメチルラクトアミド(5.1g,43.5mmol;Larcheveque M.,Synthesis 1986,1,60で説明されているようにして得られた)の氷冷した溶液に一部ずつ添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた後に、残留物を6Nのメタノールを含有するアンモニア(100ml)で希釈した。この混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させた後に、残留物をエーテル中で粉砕した。得られた固体をろ過し、さらにシリカゲルを用いたクロマトグラフィーで精製し(溶出液:DCM中の3〜5%メタノール)、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミドを白色の固体として得た(5.4g,71%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.77 (d, 3H), 2.94 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 5.10 (q, 1H), 6.92 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.63 (t, 1H), 8.00 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 262。
出発原料として用いられる1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミンを以下のように製造した:
DMF(400ml)中の5−ニトロインダゾール(40.75g,250mmol)、ピコリル塩化物の塩酸塩(45.1g,275mmol)、および、炭酸カリウム(72.4g,525mmol)の混合物を75℃で3時間加熱した。追加のピコリル塩化物の塩酸塩(4.1g,25mmol)、および、炭酸カリウム(3.45g,25mmol)を添加し、この混合物を75℃でさらに2時間加熱した。冷却した後、この混合物を、水(800ml)で希釈した。沈殿をろ過し、水で洗浄し、乾燥させた。得られた固体を、シリカゲルでのクロマトグラフィーで精製し(溶出液:石油エーテル中の50%酢酸エチル)、5−ニトロ−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾールを固体として得た(34.5g,55%);NMRスペクトル(CDCl3) 5.77 (s, 2H), 7.03 (d, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.63 (m, 1H), 8.27-8.23 (m, 2H), 8.58 (m, 1H), 8.74 (d, 1H); 質量スペクトル MH+ 255。
さらに溶出させることによって、5−ニトロ−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2H−インダゾールを得た;NMRスペクトル(CDCl3) 5.76 (s, 2H), 7.26 (m, 2H), 7.77-7.69 (m, 2H), 8.10 (dd, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.61 (m, 1H), 8.74 (d, 1H); 質量スペクトル MH+ 255。
メタノール(500ml)中の5−ニトロ−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール(34g,134mmol)、および、白金(IV)酸化物(1g)の混合物を1barの圧力下で水素化した。4時間後に(水素の吸収が止まったら)、この混合物をセライトでろ過した。ろ液を減圧下で蒸発させた。残留物をエーテル中で粉砕し、1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミンをオフホワイト色の固体として得た(28.6g,95%);NMRスペクトル(CDCl3) 3.61 (m, 2H), 5.67 (m, 2H), 6.78 (d, 1H), 6.82 (dd, 1H), 6.95 (d, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.57 (d, 1H); 質量スペクトル MH+225。
実施例4:(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
1,2−ジクロロエタン(5ml)中の(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(200mg,0.77mmol)、トリフェニルホスフィン(603mg,2.3mmol)、および、四塩化炭素(2.2ml,23mmol)の混合物を45℃で2時間撹拌した。1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン(179mg,0.8mmol)を添加し、溶媒を真空中で蒸発させた。アセトニトリル(5ml)を添加した。この混合物を75℃で2時間撹拌した。冷却した後、6Nのメタノールを含有するアンモニア(3ml)を添加した。溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製し(溶出液:DCM中の3%〜5%メタノール)、表題の化合物を白色の発泡体として得た(208mg,58%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.72 (d, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.75 (s, 2H), 6.81 (m, 2H), 7.17 (m, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.62-7.53 (m, 2H), 7.81 (dd, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.62 (s, 1H); 質量スペクトル 468。
出発原料として用いられる(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミドを、実施例3の出発原料に類似の手順を用いて(5−ヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチルピバル酸塩、および、(R)−N,N−ジメチルラクトアミド(5.1g,43.5mmol;Larcheveque M.,Synthesis 1986,1,60に従って(R)−メチル乳酸塩から作製された)から作製した。(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミドを、白色の固体として得た(5g,66%);NMRスペクトル 1.49 (d, 3H), 2.82 (s, 3H), 3.07 (s, 3H), 5.21 (q, 1H), 6.74 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.62 (t, 1H), 7.96 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 262。
実施例5:(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
メタノール(3ml)中のメチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.55mmol)の溶液を、ガス状のアンモニアを溶液に2〜3分間バブリングすることによってアンモニアで飽和させた。この溶液を含むチューブを密封し、この混合物を室温で48時間撹拌した。沈殿をろ過し、エーテルで洗浄し、乾燥させ、表題の化合物を白色の固体として得た(165mg,65%);NMRスペクトル 1.66 (d, 3H), 5.14 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.94 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.55 (br s, 1H), 7.78-7.67 (m, 4H), 7.89 (br s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.52 (m, 3H), 10.80 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 440。
出発原料として用いられるメチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを以下のようにして作製した。
ジオキサン(9.6ml,38.4mmol)中の4Nの塩化水素を、アセトニトリル(100ml)中の1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン(8.78g,39.2mmol)、および、4−クロロ−5−フルオロキナゾリン(7g,38.4mmol;WO2001/094341で説明されているようにして製造した)の混合物に添加した。この混合物を75℃で1.5時間撹拌した。冷却した後、この混合物を乾燥するまで蒸発させた。残留物を6Nのメタノールを含有するアンモニアで希釈した。この混合物を乾燥するまで蒸発させ、DCMで希釈した。固体をろ過した後、ろ液を乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製し(溶出液:DCM中のメタノール)5−フルオロ−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミンをベージュ色の固体として得た(10.2g,72%);NMRスペクトル(CDCl3) 5.76 (s, 2H), 6.89 (d, 1H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.58-7.45 (m, 3H), 7.72 (m, 2H), 8.11 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.47 (m, 1H), 8.60 (d, 1H), 8.68 (s, 1H); 質量スペクトル MH+371。
メタノール(250ml)中の5−フルオロ−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン(10.2g,27.5mmol)、および、ナトリウムメトキシド(4.46g,82.6mmol)の混合物を24時間加熱還流した。冷却し、溶媒を蒸発させた後、残留物をDCMに溶解させた。この溶液を水とブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、5−メトキシ−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミンをベージュ色の固体として得た(10.5g,100%);NMRスペクトル(CDCl3) 4.11 (s, 3H), 5.75 (s, 2H), 6.87 (d, 1H), 6.91 (d, 1H), 7.19 (m, 1H), 7.57-7.42 (m, 4H), 7.64 (t, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.22 (m, 1H), 8.59 (m, 2H), 9.83 (br s, 1H); 質量スペクトルMH+ 383。
ピリジン(150ml)中の5−メトキシ−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン(10.1g,27.4mmol)、および、ピリジン塩酸塩(15.8g,137mmol)の混合物を3時間加熱還流した。冷却し、溶媒を蒸発させた後、残留物を5%の炭酸水素ナトリウム水溶液中で粉砕し、得られた混合物を30分間撹拌した。黄色がかった沈殿をろ過し、水とエーテルで洗浄し、高真空下でP上で乾燥させ、4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オールを固体として得た(10.1g,100%);NMRスペクトル 5.76 (s, 2H), 6.67 (m, 2H), 6.96 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.42 (m, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.74-7.66 (m, 2H), 8.13 (s, 1H), 8.33 (s, 2H), 8.52 (d, 1H); 質量スペクトル MH+ 369。
DTAD(11.48g,49.9mmol)を、DCM(200ml)中の4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール(7.36g,20mmol)、(S)−メチル乳酸塩(2.29ml,24mmol)、および、トリフェニルホスフィン(13.1g,49.9mmol)の氷冷した溶液に一部ずつ添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を2N塩酸で抽出した(2×50ml)。塩酸の層を合わせて、DCMで洗浄した。この溶液に冷却しながら濃アンモニア水溶液をゆっくり添加することによってpHを調節して、pH9にした。この水溶液をDCMで抽出した(2×100ml)。これらのDCM層を合わせて、水とブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後に、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製し(溶出液:DCM中の4%メタノール)、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを黄色がかった固体として得た(7.35g,80%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.80 (d, 3H), 3.85 (s, 3H), 5.15 (q, 1H), 5.76 (s, 2H), 6.79 (d, 1H), 6.85 (d, 1H), 7.18 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.63-7.54 (m, 2H), 7.70 (dd, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.59 (br d, 1H), 8.63 (s, 1H); 質量スペクトル MH+455。
実施例6:(2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.55mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物をベージュ色の固体として得た(213mg,86%);NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 2.67 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.96 (d, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.72 (m, 4H), 8.17 (s, 1H), 8.38 (m, 1H), 8.53 (m, 3H), 10.68 (br s, 1H); 質量スペクトルMH+ 454。
実施例7:(2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.55mmol)を、エチルアミンと反応させ、表題の化合物をベージュ色の固体として得た(160mg,62%)[ただし、粗生成物を、分取用HPLC−MSシステムのHPLCカラム(C18、5ミクロン、直径19mm、長さ100mm)で2g/lの炭酸アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの混合物(濃度勾配あり)で溶出させて精製したことを除く]。NMRスペクトル 1.04 (t, 3H), 1.65 (d, 3H), 3.17 (m, 2H), 5.15 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.95 (d, 1H), 7.01 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.72 (m, 4H), 8.17 (s, 1H), 8.44 (br t, 1H), 8.53 (m, 3H), 10.70 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 468。
実施例8:5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.44mmol)を、ピロリジン(0.22ml,2.6mmol)と反応させた表題の化合物をベージュ色の固体として得た(152mg,70%)[ただし、3Åの分子篩を添加し、粗生成物を、分取用HPLC−MSシステムのHPLCカラム(C18、5ミクロン、直径19mm、長さ100mm)で2g/lの炭酸アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの混合物(濃度勾配あり)で溶出させて精製したことを除く]。NMRスペクトル 1.60 (d, 3H), 1.81 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.47-3.30 (m, 3H), 3.77 (m, 1H), 5.62 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.95 (d, 1H), 7.28 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.74-7.68 (m, 3H), 7.82 (dd, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.53 (m, 3H), 11.07 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 494。
実施例9:(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.55mmol)を、エタノールアミン(0.332ml,5.5mmol)と反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(164mg,62%);NMRスペクトル 1.64 (d, 3H), 3.21 (m, 2H), 3.43 (m, 2H), 4.75 (t, 1H), 5.22 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.95 (d, 1H), 7.01 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.72 (m, 4H), 8.16 (s, 1H), 8.48 (br t, 1H), 8.53 (m, 3H), 10.73 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 484。
実施例10:N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(250mg,0.55mmol)を、ジメチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(183mg,73%);NMRスペクトル 2.97 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 5.17 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.96 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.76-7.69 (m, 3H), 7.91 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.53 (m, 2H), 8.57 (s, 1H), 11.21 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 454。
出発原料として用いられるメチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩を以下のようにして製造した:
DTAD(2.51g,10.9mmol)を、DCM(50ml)中の4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール(2g,5.43mmol)、メチルグリコール酸塩(0.629ml,8.15mmol)、および、トリフェニルホスフィン(2.86g,10.9mmol)の溶液に一部ずつ添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた。残留物を酢酸エチルで粉砕した。得られた沈殿をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、真空中で乾燥させ、表題の化合物であるメチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩を得た(1.4g,59%);NMRスペクトル 3.82 (s, 3H), 5.15 (s, 2H), 5.78 (s, 2H), 6.97 (d, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.39 (d, 1H), 7.73 (m, 4H), 8.17 (s, 1H), 8.52 (m, 3H), 10.56 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+441。
実施例11:2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(250mg,0.55mmol)を、アンモニアと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(210mg,90%);NMRスペクトル 4.87 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.97 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.59 (br s, 1H), 7.76-7.66 (m, 3H), 7.84 (br s, 1H), 7.91 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.57-8.52 (m, 3H), 10.98 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 426。
実施例12:N−エチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(250mg,0.55mmol)を、エチルアミンと反応させ、表題の化合物をベージュ色の固体として得た(140mg,56%);NMRスペクトル 1.09 (t, 3H), 3.23 (m, 2H), 4.87 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.97 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.76-7.69 (m, 3H), 7.83 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.38 (br t, 1H), 8.56-8.53 (m, 3H), 10.85 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 454。
実施例13:N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(250mg,0.55mmol)を、エタノールアミン(0.333ml,5.5mmol)と反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(220mg,85%)[ただし、反応を45℃で2日間行ったことを除く]。NMRスペクトル 3.30 (m, 2H), 3.49 (m, 2H), 4.79 (m, 1H), 4.89 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.96 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.77-7.69 (m, 3H), 7.84 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.42 (br t, 1H), 8.57-8.53 (m, 3H), 10.87 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 470。
実施例14:N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(250mg,0.55mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(185mg,76%)[ただし、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶出液:DCM中の5%〜6%メタノール)で精製したことを除く]。NMRスペクトル 2.73 (d, 3H), 4.88 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.97 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.76-7.69 (m, 3H), 7.84 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.32 (m, 1H), 8.54 (m, 3H), 10.84 (br s, 1H); 質量スペクトルMH+ 440。
実施例15:N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(200mg,0.45mmol)を、2−(メチルアミノ)エタノール(0.219ml,2.73mmol)と反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(130mg,59%)[ただし、反応を45℃で18時間行ったことを除く]。NMRスペクトル(2 回転異性体, 比率 2/1) 2.97および3.08 (s, 3H), 3.62-3.43 (m, 4H), 4.73および4.99 (t, 1H), 5.16および5.23 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.96 (d, 1H), 7.37-7.18 (m, 3H), 7.75-7.69 (m, 3H), 7.90 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.53 (m, 2H), 8.57 (s, 1H), 11.20および11.21 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+484。
実施例16:5−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(180mg,0.41mmol)を、ピロリジン(0.205ml,2.45mmol)と反応させ、表題の化合物を淡褐色の固体として得た(160mg,82%)[ただし、反応を3Åの分子篩の存在下で45℃で18時間行ったことを除く]。NMRスペクトル 1.83 (m, 2H), 1.95 (m, 2H), 3.45 (t, 2H), 3.50 (t, 2H), 5.09 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.96 (d, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.77-7.69 (m, 3H), 7.91 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.53 (s, 2H), 8.57 (s, 1H), 11.16 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 480。
実施例17:5−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例5と同じ手順を用いて、メチル[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]酢酸塩(180mg,0.40mmol)を、モルホリン(0.346ml,3.96mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(115mg,59%)[ただし、反応を3Åの分子篩の存在下で60℃で32時間行ったことを除く]。NMRスペクトル 3.68-3.52 (m, 8H), 5.20 (s, 2H), 5.77 (s, 2H), 6.96 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.77-7.68 (m, 3H), 7.90 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.53 (s, 2H), 8.56 (s, 1H), 11.18 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 496。
実施例18:(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
1,2−ジクロロエタン(5ml)中の(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(200mg,0.77mmol)、トリフェニルホスフィン(603mg,2.3mmol)、および、四塩化炭素(2.2ml,23mmol)の混合物を45℃で2時間撹拌した。1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン(184mg,0.8mmol)を添加し、溶媒を真空中で蒸発させた。アセトニトリル(5ml)を添加した。この混合物を75℃で2時間撹拌した。冷却した後、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物を、6Nのメタノールを含有するアンモニアで希釈し、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製し(溶出液:DCM中の3%〜5%メタノール)、表題の化合物をベージュ色の発泡体として得た(215mg,60%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.73 (d, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.80 (s, 2H), 6.81 (d, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.60 (t, 1H), 7.84 (dd, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.78 (s, 1H); 質量スペクトル 474。
出発原料として用いられる1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミンを、実施例3の出発原料で説明した手順に従って5−ニトロインダゾール、および、4−(シクロメチル)−1,3−チアゾール塩酸塩から作製した:
5−ニトロ−1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール:収量:1.31g,55%;NMRスペクトル(CDCl3) 5.82 (s, 2H), 7.16 (s, 1H), 7.63 (d, 1H), 8.27 (m, 2H), 8.73 (s, 1H), 8.79 (s, 1H)。
1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン:ベージュ色の固体、505mg,57%[ただし、反応がエタノール中で行われたことを除く];NMRスペクトル(CDCl3) 5.72 (s, 2H), 6.95-6.85 (m, 3H), 7.29 (d, 1H), 7.85 (s, 1H), 8.77 (s, 1H); 質量スペクトル MH+231。
実施例19:(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド
実施例18と同じ手順を用いて、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(200mg,0.77mmol)、および、1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−アミン(193mg,0.8mmol)を反応させ、表題の化合物を薄い色の固体として得た(272mg,74%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.72 (d, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.59 (s, 2H), 6.81 (d, 1H), 6.87 (d, 1H), 6.96 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.60 (t, 1H), 7.84 (dd, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.62 (s, 1H); 質量スペクトル 485。
出発原料として用いられる1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−アミンを、実施例3の出発原料で説明した手順に従って5−ニトロインダゾール、および、3−フルオロ臭化ベンジルから作製した:
1−(3−フルオロベンジル)−5−ニトロ−1H−インダゾール:1.31g,55%[ただし、ヨウ化カリウム(1.05当量)を添加したことを除く];NMRスペクトル(CDCl3) 5.82 (s, 2H), 7.16 (s, 1H), 7.63 (d, 1H), 8.27 (m, 2H), 8.73 (s, 1H), 8.79 (s, 1H)。
1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−アミン:ベージュ色の固体、804mg,95%;NMRスペクトル(CDCl3) 5.52 (s, 2H), 6.83 (m, 2H), 6.95 (m, 3H), 7.13 (d, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.85 (s, 1H)。
実施例20:(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例18と同じ手順を用いて、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(150mg,0.57mmol)、および、1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン(138mg,0.6mmol)を反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(208mg,77%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.73 (d, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.92 (s, 2H), 6.82 (d, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.61 (t, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.87 (dd, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.62 (s, 1H); 質量スペクトル 474。
出発原料として用いられる1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミンを、実施例3の出発原料で説明した手順に従って、5−ニトロインダゾール、および、2−(シクロメチル)−1,3−チアゾール(Dondoni A.等,Tetrahedron,1988,44,2021で説明されているように製造された)から作製した:
5−ニトロ−1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール:収量:724mg,65%;NMRスペクトル(CDCl3) 5.96 (s, 2H), 7.32 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.77 (d, 2H), 8.28 (m, 2H), 8.74 (s, 1H)。
1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン:薄い色の固体、578mg,90%;NMRスペクトル(CDCl3) 3.48 (m, 2H), 5.84 (s, 2H), 6.86 (dd, 1H), 6.94 (s, 1H), 7.29-7.23 (m, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.88 (s, 1H)。
実施例21:(2R)−N,N−ジメチル−2−{[4−({1−[(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−イル}アミノ)キナゾリン−5−イル]オキシ}プロパンアミド
実施例18と同じ手順を用いて、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(261mg,1mmol)、および、1−[(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−アミン(269mg,1.1mmol)を反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(300mg,61%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.73 (d, 3H), 2.62 (s, 3H), 3.07 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.71 (s, 2H), 6.82 (d, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.86 (dd, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.62 (s, 1H); 質量スペクトル 488。
出発原料として用いられる1−[(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−アミンを、実施例3の出発原料で説明した手順に従って5−ニトロインダゾール、および、5−(シクロメチル)−2−メチル−1,3−チアゾール(Mashraqi S.H.等,J.Am.Chem.Soc.,1982,104,4461で説明されているように製造された)から作製した:
1−[(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−5−ニトロ−1H−インダゾール:収量:1.5g,59%;NMRスペクトル(CDCl3) 2.64 (s, 3H), 5.76 (s, 2H), 7.50 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.29 (dd, 1H), 8.74 (s, 1H)。
1−[(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−アミン:薄い色の固体、1.2g,93%;NMRスペクトル(CDCl3) 2.61 (s, 3H), 3.62 (m, 2H), 5.63 (s, 2H), 6.86 (dd, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.82 (s, 1H)。
実施例22:(2R)−2−{[4−({1−[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−イル}アミノ)キナゾリン−5−イル]オキシ}−N,N−ジメチルプロパンアミド
実施例18と同じ手順を用いて、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(200mg,0.77mmol)、および、1−[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−アミン(204mg,0.84mmol)を反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(225mg,60%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.73 (d, 3H), 3.07 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 5.44 (q, 1H), 5.59 (s, 2H), 6.84 (m, 2H), 7.37 (d, 1H), 7.8-7.45 (m, 3H), 7.87 (dd, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.62 (s, 1H); 質量スペクトル 486。
出発原料として用いられる1−[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−アミンを、実施例3の出発原料で説明した手順に従って5−ニトロインダゾール、および、5−(シクロメチル)−2−フルオロピリジンから作製した(Pesti J.A.等,J.Org.Chem.,2000,65,7718):
1−[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル]−5−ニトロ−1H−インダゾール:収量:672mg,54%;NMRスペクトル(CDCl3) 5.64 (s, 2H), 6.90 (dd, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.67 (m, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.28 (m, 2H), 8.76 (s, 1H)。
1−[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−アミン:薄い色の固体、490mg,93%;NMRスペクトル(CDCl3) 3.63 (m, 2H), 5.51 (s, 2H), 6.83 (m, 2H), 6.94 (s, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.84 (s, 1H), 8.15 (s, 1H)。
実施例23:(2R)−2−[(4−{[1−(3−メトキシベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド
実施例18と同じ手順を用いて、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(220mg,0.84mmol)、および、1−(3−メトキシベンジル)−1H−インダゾール−5−アミン(1.1当量)を反応させ、表題の化合物をベージュ色の発泡体として得た(242mg,58%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.72 (d, 3H), 3.05 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 5.42 (q, 1H), 5.57 (s, 2H), 6.74 (s, 1H), 6.78-6.81 (m, 3H), 7.20 (t, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.59 (t, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 10.85 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 497。
出発原料として用いられる1−(3−メトキシベンジル)−1H−インダゾール−5−アミンを、実施例3の出発原料で説明した手順に従って5−ニトロインダゾール、および、3−メトキシベンジル塩化物から作製した:
1−(3−メトキシベンジル)−5−ニトロ−1H−インダゾール:収量:2.22g,43%;NMRスペクトル(CDCl3) 3.74 (s, 3H), 5.61 (s, 2H), 6.73 (s, 1H), 6.78 (d, 1H), 6.83 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.39 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.73 (s, 1H); 質量スペクトル MH+284。
1−(3−メトキシベンジル)−1H−インダゾール−5−アミン:収量:364mg,94%;NMRスペクトル(CDCl3) 3.72 (s, 3H), 5.50 (s, 2H), 6.70 (s, 1H), 6.76-6.82 (m, 3H), 6.93 (s, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.19 (t, 1H), 7.83(s, 1H); 質量スペクトル MH+ 254。
実施例24:(2R)−2−[(4−{[1−(2−シアノベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド
実施例18と同じ手順を用いて、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(220mg,0.84mmol)、および、2−[(5−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル(1.1当量)を反応させ、表題の化合物をベージュ色の発泡体として得た(334mg,81%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.72 (d, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.83 (s, 2H), 6.81 (d, 1H), 7.01 (d, 1H), 7.37 (t, 1H), 7.42-7.47 (m, 3H), 7.60 (t, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.86 (d, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 10.92 (br s, 1H); 質量スペクトルMH+ 492。
出発原料として用いられる2−[(5−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリルを、実施例3の出発原料で説明した手順に従って5−ニトロインダゾール、および、2−ブロモメチルベンゾニトリルから作製した:
2−[(5−ニトロ−1H−インダゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル:収量:3.12g,61%;NMRスペクトル(CDCl3) 5.95 (s, 2H), 7.20 (d, 1H), 7.53 (t, 1H), 7.65 (t, 1H), 7.90 (d, 1H), 8.01 (d, 1H), 8.29 (d, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.87 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 277。
2−[(5−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリル:収量:212mg,68%;NMRスペクトル(CDCl3) 5.74 (s, 2H), 6.86 (d, 1H), 6.95 (s, 1H), 7.01 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.35 (t, 1H), 7.44 (t, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.87 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 249。
実施例25:(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例18と同じ手順を用いて、(2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド(212mg,0.81mmol)、および、1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン(1当量)を反応させ、表題の化合物をベージュ色の発泡体として得た(295mg,80%);NMRスペクトル(CDCl3) 1.73 (d, 3H), 3.06 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.43 (q, 1H), 5.71 (s, 2H), 6.81 (d, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.48-7.53 (m, 2H), 7.58-7.62 (m, 2H), 7.88 (d, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 10.92 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 458。
出発原料として用いられる1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミンを以下のようにして製造した:
n−BuLi(66.8mL,ヘキサン中の2.5N,167mmol)を、−70℃でTHF(200mL)に溶解させたオキサゾール(10.5g,152mmol)に滴下して添加した。室温で2時間形化した後に、この混合物を−60℃に冷却し、DMF(12.8mL,167mmol)を滴下して添加した。室温で一晩たった後、この混合物を冷たい1N塩酸で加水分解し、ジクロロメタンで抽出した。残留物をシリカゲル(5〜10%EtO/CHCl)で精製し、黄色の油(4.57g)を得て、これをメタノール(100ml)に溶解させた。この溶液に、0℃でNaBH(3.16g,83mmol)を一部ずつ添加し、この混合物を室温で一晩撹拌した。ブラインを添加し、pHを6NのHClで7に調節した。ろ過してEtOAcで抽出した後、有機層を蒸発させ、残留物をシリカゲル(3〜5%MeOH/CHCl)で精製し、1,3−オキサゾール−2−イルメタノールを無色の油として得た(2.95g);NMRスペクトル(CDCl3) 4.75 (s, 2H), 7.10 (s, 1H), 7.64 (s, 1H)。
1,3−オキサゾール−2−イルメタノール(2.68g,27mmol)、および、トリフェニルホスフィン(10.6g,40.6mmol)をCCl(44mL)、および、ベンゼン(50mL)に溶解させ、この混合物を6時間還流し、冷却し、ろ過し、蒸発させた。残留物をシリカゲル(50%Et2O/石油エーテル)で精製し、2−(シクロメチル)−1,3−オキサゾールを無色の油として得た(1.5g);NMRスペクトル(CDCl3) 4.63 (s, 2H), 7.13 (s, 1H), 7.68 (s, 1H)。
DMF(3mL)中の5−ニトロインダゾール(500mg,3.07mmol)、炭酸カリウム(889mg,6.44mmol)、および、2−(シクロメチル)−1,3−オキサゾール(396mg,3.37mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。飽和NHClを添加し、この混合物をジクロロメタンで抽出した。蒸発させた後、残留物をシリカゲル(30〜35%EtOAc/石油エーテル)で精製し、5−ニトロ−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾールを得た(474mg,63%);NMRスペクトル(CDCl3) 5.76 (s, 2H), 7.11 (s, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.62 (s, 1H) 8.26 (s, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.74 (s, 1H)。
濃HCl(2.5mL)を、エタノール(10mL)中の5−ニトロ−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール(456mg,1.87mmol)、および、SnCl(1.42g,7.47mmol)の溶液に添加し、この混合物を50℃で4時間加熱した。この混合物を冷却し、2N水酸化ナトリウムでpH8に中和し、酢酸エチルで抽出した。残留物をシリカゲル(EtOAc)で精製し、1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミンを得た(182mg,46%);NMRスペクトル(CDCl3) 5.55 (s, 2H), 6.79 (d, 1H), 6.86 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.77 (s, 1H) ; 質量スペクトル MH+ 215。
実施例26:(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド
6Nのメタノールを含有するジメチルアミン(10ml)中のメチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.42mmol)の溶液を18時間撹拌した。溶媒を蒸発させた後に、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中の2%メタノール)で精製し、表題の化合物をベージュ色の固体として得た(115mg,56%);NMRスペクトル 1.59 (d, 3H), 2.94 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 5.71 (s, 2H), 5.86 (q, 1H), 7.07 (m, 3H), 7.30 (d, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.74 (m, 2H), 7.84 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.55 (s, 1H); 質量スペクトル485。
出発原料として用いられるメチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを以下のようにして製造した:
イソプロパノール(20ml)中の4−クロロ−5−フルオロキナゾリン(1.82g,10mmol)、1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−アミン(2.41g,10mmol、WO98/02438で説明されているようにして得られた)、および、ジイソプロピルエチルアミン(1.74ml,10mmol)の混合物を80℃で45分間加熱した。周囲温度に冷却したら、生成物をろ過して分離し、イソプロパノールおよびエーテルで洗浄した。沈殿した固体を高真空下で乾燥させ、5−フルオロ−N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミンを得た(3.2g,83%);NMRスペクトル(CDCl3) 5.61 (s, 2H), 6.88 (d, 1H), 6.98 (m, 2H), 7.25 (m, 2H), 7.37 (d, 1H), 7.53 (dd, 1H), 7.73 (m, 2H), 8.09 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.69 (s, 1H); 質量スペクトル MH+388。
5−フルオロ−N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン(2.4g,6.48mmol)を実施例5の出発原料と同様にして反応させ[ただし、(S)−メチル乳酸塩の代わりに(R)−メチル乳酸塩を用いたことを除く]、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを得た:N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−メトキシ−キナゾリン−4−アミン:ベージュ色の固体、収量:2.4g,97%;NMRスペクトル(CDCl3) 4.11 (s, 3H), 5.59 (s, 2H), 7.00-6.85 (m, 4H), 7.27 (m, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.65 (t, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 9.82 (br s, 1H); 質量スペクトル400。
4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール:固体、収量:2.8g,100%;質量スペクトル 386。
メチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート:収量:875mg,60%;質量スペクトル 472。
実施例27:N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−キナゾリン−4−アミン
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.42mmol)を、ピロリジン(0.35ml,4.2mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(135mg,62%)[ただし、この混合物を55℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の3%メタノール)ことを除く];NMRスペクトル 1.60 (d, 3H), 1.82 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.5-3.3 (m, 3H), 3.76 (m, 1H), 5.62 (q, 1H), 5.70 (s, 2H), 7.07 (m, 3H), 7.27 (d, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.74 (m, 2H), 7.85 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 11.07 (br s, 1H); 質量スペクトル 511。
実施例28:(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.42mmol)を、アンモニアと反応させ、表題の化合物を固体として得た(150mg,77%);NMRスペクトル 1.66 (d, 3H), 5.14 (q, 1H), 5.70 (s, 2H), 7.12-7.01 (m, 4H), 7.36 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.75 (m, 3H), 7.89 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.52 (s, 2H), 10.80 (s, 1H); 質量スペクトル 457。
実施例29:N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−キナゾリン−4−アミン
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.53mmol)を、ピロリジン(0.44ml,5.3mmol)と反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(210mg,77%)[ただし、この混合物を55℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の3%メタノール)ことを除く];NMRスペクトル 1.60 (d, 3H), 1.82 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.5-3.3 (m, 3H), 3.76 (m, 1H), 5.62 (q, 1H), 5.70 (s, 2H), 7.07 (m, 3H), 7.27 (d, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.74 (m, 2H), 7.85 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 11.08 (br s, 1H); 質量スペクトル 511。
出発原料として用いられるメチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを以下のようにして得た:
実施例5の出発原料で説明されているようにして、4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オールを、(S)−メチル乳酸塩と反応させ、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを得た(760mg,69%);質量スペクトル 472。
実施例30:(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.53mmol)を、アンモニアと反応させ、表題の化合物を薄い色の固体として得た(220mg,91%);NMRスペクトル 1.66 (d, 3H), 5.14 (q, 1H), 5.70 (s, 2H), 7.12-7.01 (m, 4H), 7.36 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.75 (m, 3H), 7.90 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.52 (s, 2H), 10.80 (s, 1H); 質量スペクトル 457。
実施例31:5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.55mmol)を、ピロリジン(0.46ml,5.5mmol)と反応させ、表題の化合物をベージュ色の固体として得た(140mg,50%)[ただし、この混合物を55℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の4%メタノール)ことを除く];NMRスペクトル 1.60 (d, 3H), 1.82 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.49-3.30 (m, 3H), 3.76 (m, 1H), 5.62 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.95 (d, 1H), 7.28 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.74-7.68 (m, 3H), 7.82 (dd, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.53 (m, 3H), 11.08 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 494。
出発原料として用いられるメチル(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを、実施例5の出発原料と同じ手順を用いて、4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール(1.2g,3.3mmol)および(R)−メチル乳酸塩(0.37ml,3.9mmol)から作製した:
メチル(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート:白色の固体、収量:870mg,59%;NMRスペクトル(CDCl3) 1.80 (d, 3H), 3.86 (s, 3H), 5.15 (q, 1H), 5.76 (s, 2H), 6.80 (d, 1H), 6.85 (d, 1H), 7.18 (m, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.63-7.54 (m, 2H), 7.70 (dd, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.59 (br d, 1H), 8.63 (s, 1H); 質量スペクトル MH+455。
実施例32:(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.55mmol)を、アンモニアと反応させ、表題の化合物を薄い色の固体として得た(210mg,84%);NMRスペクトル 1.67 (d, 3H), 5.14 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.94 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.55 (br s, 1H), 7.76-7.67 (m, 4H), 7.90 (br s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.52 (m, 3H), 10.80 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 440。
実施例33:5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.54mmol)を、ピロリジン(0.45ml,5.4mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(189mg,70%)[ただし、この混合物を55℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の1〜5%メタノール)ことを除く];NMRスペクトル 1.61 (d, 3H), 1.82 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.47-3.30 (m, 3H), 3.77 (m, 1H), 5.63 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.27 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.74 (m, 3H), 7.88 (dd, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 11.09 (br s, 1H); 質量スペクトル 500。
出発原料として用いられるメチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを、実施例26の出発原料で説明した手順を用いて1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン、4−クロロ−5−フルオロキナゾリン、および、(R)−メチル乳酸塩から作製した:
5−フルオロ−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン:ベージュ色の固体、収量:3.6g,77%;NMRスペクトル(CDCl3) 5.93 (s, 2H), 7.29-7.21 (m, 2H), 7.55 (m, 2H), 7.74 (m, 3H), 8.12 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.48 (br d, 1H), 8.69 (s, 1H); 質量スペクトル 377。
5−メトキシ−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン:ベージュ色の固体、収量:3.7g,100%;質量スペクトル 389。
4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール:固体、収量:3.4g,98%;NMRスペクトル(DMSOd6、および, CF3CO2D) 6.10 (s, 2H), 7.24 (m, 2H), 7.65 (m, 2H), 7.78 (m, 1H), 7.88 (m, 2H), 8.14 (m, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.80 (m, 1H); 質量スペクトル 375。
メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート:白色の固体、収量:1.6g,77%、(R)−メチル乳酸塩を用いた;NMRスペクトル 1.72 (d, 3H), 3.80 (s, 3H), 5.54 (q, 1H), 6.05 (s, 2H), 7.18 (d, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.80-7.66 (m, 5H), 8.21 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 10.53 (br s, 1H); 質量スペクトル 461。
実施例34:(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.54mmol)を、ジメチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(195mg,76%);NMRスペクトル 1.59 (d, 3H), 2.93 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.85 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.30 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.74 (m, 3H), 7.87 (dd, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 11.15 (br s, 1H); 質量スペクトル 474。
実施例35:(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.54mmol)を、アンモニアと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(216mg,89%);NMRスペクトル 1.67 (d、 3H)、 5.14 (q、 1H)、 6.04 (s、 2H)、 7.02 (d、 1H)、 7.36 (d、 1H)、 7.56 (br s、 1H)、 7.66 (d、 1H)、 7.83-7.72 (m、 4H)、 7.90 (br s、 1H)、 8.19 (s、 1H)、 8.53 (s、 2H)、 10.82 (br s、 1H); 質量スペクトル 446。
実施例36:5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.54mmol)を、ピロリジン(0.45ml,5.4mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(160mg,59%)[ただし、この混合物を55℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の1〜5%メタノール)ことを除く];NMRスペクトル 1.61 (d, 3H), 1.82 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.47-3.30 (m, 3H), 3.77 (m, 1H), 5.63 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.27 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.74 (m, 3H), 7.88 (dd, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 11.09 (br s, 1H); 質量スペクトル 500。
出発原料として用いられるメチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを、実施例26の出発原料で説明した手順を用いて4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール、および、(S)−メチル乳酸塩から作製した:
メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート:白色の固体、収量:1.4g,76%;NMRスペクトル 1.72 (d, 3H), 3.80 (s, 3H), 5.54 (q, 1H), 6.05 (s, 2H), 7.18 (d, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.80-7.66 (m, 5H), 8.21 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 10.53 (br s, 1H); 質量スペクトル 461。
実施例37:(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.54mmol)を、アンモニアと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(212mg,88%);NMRスペクトル 1.67 (d, 3H), 5.14 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.02 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.56 (br s, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.83-7.72 (m, 4H), 7.90 (br s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.53 (s, 2H), 10.82 (br s, 1H); 質量スペクトル 446。
実施例38:(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、アンモニアと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(170mg,88%);NMRスペクトル 1.67 (d, 3H), 5.14 (q, 1H), 5.79 (s, 2H), 7.02 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.56 (br s, 1H), 7.79-7.72 (m, 3H), 7.90 (br s, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.51 (m, 2H), 9.04 (s, 1H), 10.80 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 446。
出発原料として用いられるメチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを、実施例26の出発原料で説明した手順を用いて1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−アミン、4−クロロ−5−フルオロキナゾリン、および、(S)−メチル乳酸塩から作製した:
5−フルオロ−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン(固体):収量:13g,90%;質量スペクトル MH+ 377。
5−メトキシ−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン(ベージュ色の固体):収量:13.4g,100%;質量スペクトル MH+ 389。
4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オール(固体):収量:12.5g,100%;質量スペクトル MH+ 375。
メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(白色の固体):収量:2.6g,70%、(S)−メチル乳酸塩を用いた;NMRスペクトル(CDCl3) 1.80 (d, 3H), 3.86 (s, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.80 (s, 2H), 6.80 (d, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.52 (m, 2H), 7.62 (t, 1H), 7.73 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.79 (s, 1H); 質量スペクトル MH+461。
実施例39:(2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(156mg,78%);NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 2.68 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.80 (s, 2H), 7.00 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.79-7.71 (m, 3H), 8.12 (s, 1H), 8.39 (m, 1H), 8.52 (m, 2H), 9.05 (s, 1H), 10.68 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 460。
実施例40:(2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、エチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(188mg,91%);NMRスペクトル 1.04 (t, 3H), 1.65 (d, 3H), 3.17 (m, 2H), 5.15 (q, 1H), 5.80 (s, 2H), 7.01 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.79-7.72 (m, 3H), 8.12 (s, 1H), 8.44 (m, 1H), 8.53 (m, 2H), 9.04 (s, 1H), 10.69 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 474。
実施例41:5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、ピロリジン(0.36ml,4.3mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(130mg,60%)[ただし、この混合物を45℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の3%メタノール)ことを除く]。NMRスペクトル 1.60 (d, 3H), 1.81 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.47-3.38 (m, 3H), 3.77 (m, 1H), 5.62 (q, 1H), 5.79 (s, 2H), 7.26 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.77-7.71 (m, 2H), 7.83 (m, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.53 (m, 2H), 9.04 (s, 1H), 11.07 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+500。
実施例42:(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、2−(メチルアミノ)エタノール(0.35ml,4.3mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(160mg,73%)[ただし、この混合物を45℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の3%メタノール)ことを除く]。NMRスペクトル(2 回転異性体) 1.60 (m, 3H), 3.18および2.93 (s, 3H), 3.65-3.40 (m, 4H), 5.00および4.73 (t, 1H), 5.79 (s, 2H), 5.90および5.81 (q, 1H), 7.35-7.30 (m, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.85-7.70 (m, 3H), 8.11 (s, 1H), 8.51 (m, 2H), 9.04 (s, 1H), 11.09 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 504。
実施例43:(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、エタノールアミン(0.26ml,4.3mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(170mg,80%)[ただし、この混合物を45℃で20時間加熱したことを除く]。NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 3.22 (m, 2H), 3.43 (m, 2H), 4.75 (t, 1H), 5.23 (q, 1H), 5.79 (s, 2H), 7.02 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.79-7.72 (m, 3H), 8.11 (s, 1H), 8.48 (m, 1H), 8.51 (s, 2H), 9.04 (s, 1H), 10.72 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 490。
実施例44:5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
DMF(2ml)中の(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(250mg,0.56mmol)、2−ヒドロキシピリジン−N−酸化物(124mg,1.1mmol)、モルホリン(0.098ml,1.1mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.195ml,1.1mmol)、および、EDCI(214mg,1.1mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。追加のカップリング剤(1当量)を添加し、この混合物をさらに2時間撹拌した。この反応混合物を分取用HPLC−MSシステムのHPLCカラム(C18、5ミクロン、直径20mm、長さ100mm)に直接注入し、2g/lの炭酸アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの混合物(濃度勾配あり)で溶出させ、表題の化合物を白色の固体として得た(180mg,62%);NMRスペクトル 1.58 (d, 3H), 3.70-3.40 (m, 8H), 5.79 (s, 2H), 5.88 (q, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.84 (m, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.51 (s, 2H), 9.04 (s, 1H), 11.12 (br s, 1H); 質量スペクトル: MH+ 516。
出発原料として用いられる(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を以下のようにして製造した:
水酸化ナトリウム水溶液(2N、1ml,2mmol)を、THF(3ml)、および、メタノール(3ml)中のメチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(480mg,1mmol)の溶液に添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた後に、この混合物のpHを2N塩酸の添加によって3に調節した。形成された沈殿をろ過し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させ、(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を得た(435mg,97%);質量スペクトル MH+ 447。
実施例45:(2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、ジメチルアミンと反応させ、表題の化合物を固体として得た(120mg,58%);NMRスペクトル 1.59 (d, 3H), 2.93 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 5.79 (s, 2H), 5.85 (q, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.77-7.72 (m, 2H), 7.83 (m, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.52 (m, 2H), 9.04 (s, 1H), 11.12 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 474。
出発原料として用いられるメチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートを、実施例38の出発原料に従って、(R)−メチル乳酸塩を用いて4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−オールから作製した。
メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(白色の固体):収量:3g,81%;NMRスペクトル(CDCl3) 1.80 (d, 3H), 3.86 (s, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.80 (s, 2H), 6.80 (d, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.52 (m, 2H), 7.62 (t, 1H), 7.73 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.79 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 461。
実施例46:(2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(170mg,85%);NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 2.68 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.80 (s, 2H), 7.00 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.79-7.71 (m, 3H), 8.12 (s, 1H), 8.39 (m, 1H), 8.52 (m, 2H), 9.05 (s, 1H), 10.68 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 460。
実施例47:5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、ピロリジン(0.36ml,4.3mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(130mg,60%)[ただし、この混合物を45℃で20時間加熱し、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーによって精製した(溶出液:DCM中の3%メタノール)ことを除く]。NMRスペクトル 1.60 (d, 3H), 1.81 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.47-3.38 (m, 3H), 3.77 (m, 1H), 5.62 (q, 1H), 5.79 (s, 2H), 7.26 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.77-7.71 (m, 2H), 7.83 (m, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.53 (m, 2H), 9.04 (s, 1H), 11.07 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+500。
実施例48:5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例44と同じ手順を用いて、(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(250mg,0.56mmol)を、モルホリンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(160mg,55%);NMRスペクトル 1.58 (d, 3H), 3.70-3.40 (m, 8H), 5.79 (s, 2H), 5.88 (q, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.84 (m, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.51 (s, 2H), 9.04 (s, 1H), 11.12 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 516。
出発原料として用いられる(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を、実施例44の出発原料で説明した手順に従ってメチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートから作製した:
(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(白色の固体):収量:448mg,100%;質量スペクトル MH+ 447。
実施例49:(2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.55mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物をベージュ色の固体として得た(110mg,46%);NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 2.67 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.77 (s, 2H), 6.96 (d, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.72 (m, 4H), 8.17 (s, 1H), 8.38 (m, 1H), 8.53 (m, 3H), 10.68 (br s, 1H); 質量スペクトルMH+ 454。
実施例50:5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例44と同じ手順を用いて、(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(300mg,0.68mmol)を、モルホリンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(120mg,34%);NMRスペクトル 1.58 (d, 3H), 3.67-3.58 (m, 8H), 5.77 (s, 2H), 5.88 (q, 1H), 6.95 (d, 1H), 7.29 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.75 -7.67 (m, 3H), 7.83 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.52 (m, 3H), 11.12 (s, 1H); 質量スペクトル MH+ 510。
(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を、実施例44の出発原料で説明した手順に従ってメチル(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートから作製した:
(2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(固体):収量:440mg,100%;質量スペクトル MH+ 441。
実施例51:(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−メチルプロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.42mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(110mg,55%)[ただし、粗生成物を、分取用HPLC−MSシステムのHPLCカラム(C18、5ミクロン、直径19mm、長さ100mm)で2g/lの炭酸アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの混合物(濃度勾配あり)で溶出させて精製したことを除く]。NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 2.67 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.71 (s, 2H), 7.00 (d, 1H), 7.04-7.10 (m, 3H), 7.36 (dd, 2H), 7.71-7.77 (m, 3H), 8.17 (s, 1H), 8.37 (m, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 10.68 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 471。
実施例52:(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−エチルプロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(250mg,0.53mmol)を、エチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(195mg,76%);NMRスペクトル 1.04 (t, 3H), 1.65 (d, 3H), 3.14-3.20 (m, 2H), 5.16 (q, 1H), 5.71 (s, 2H), 7.01 (d, 1H), 7.04-7.12 (m, 3H), 7.36 (dd, 2H), 7.72-7.78 (m, 3H), 8.17 (s, 1H), 8.44 (m, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 10.68 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 485。
実施例53:(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.42mmol)を、エタノールアミン(0.15mL,2.5mmol)と反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(170mg,80%);NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 3.22 (q, 2H), 3.41-3.45 (m, 2H), 4.75 (t, 1H), 5.22 (q, 1H), 5.70 (s, 2H), 7.01-7.12 (m, 4H), 7.36 (dd, 2H), 7.72-7.76 (m, 3H), 8.17 (s, 1H), 8.47 (m, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 10.73 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 501。
実施例54:(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルプロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(205mg,0.43mmol)を、2−メチルアミノエタノール(326mg,4.3mmol)と反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(124mg,56%)[ただし、この反応混合物を45℃で24時間加熱し、粗生成物を、分取用HPLC−MSシステムのHPLCカラム(C18、5ミクロン、直径19mm、長さ100mm)で2g/lの炭酸アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの混合物(濃度勾配あり)で溶出させて精製したことを除く]。NMRスペクトル(2 回転異性体) 1.59-1.62 (m, 3H), 3.18および2.93 (s, 3H), 3.53-3.65 (m, 4H), 5.00および4.74 (t, 1H), 5.71 (s, 2H), 5.90および5.81 (q, 1H), 7.05-7.07 (m, 3H), 7.30-7.37 (m, 3H), 7.71-7.77 (m, 2H), 7.82-7.88 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.55および8.58 (s, 1H), 11.10 (br s, 1H); 質量スペクトルMH+ 515。
実施例55:N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]キナゾリン−4−アミン
実施例44と同じ手順を用いて、(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(300mg,0.66mmol)を、モルホリンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(144mg,42%);NMRスペクトル 1.58 (d, 3H), 3.46-3.73 (m, 8H), 5.70 (s, 2H), 5.88 (q, 1H), 7.04-7.12 (m, 3H), 7.29 (d, 1H), 7.34-7.37 (m, 2H), 7.72-7.75 (m, 2H), 7.86 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 11.13 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 527。
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を、実施例44の出発原料で説明した手順に従ってメチル(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートから作製した:
(2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(固体):収量:477mg,98%;質量スペクトル MH+ 458。
実施例56:(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−メチルプロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.42mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(126mg,63%)[ただし、粗生成物を、分取用HPLC−MSシステムのHPLCカラム(C18、5ミクロン、直径19mm、長さ100mm)で2g/lの炭酸アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの混合物(濃度勾配あり)で溶出させて精製したことを除く]。NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 2.67 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 5.71 (s, 2H), 7.00 (d, 1H), 7.04-7.10 (m, 3H), 7.36 (dd, 2H), 7.71-7.77 (m, 3H), 8.17 (s, 1H), 8.37 (m, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 10.68 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 471。
実施例57:N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]キナゾリン−4−アミン
実施例44と同じ手順を用いて、(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(400mg,0.87mmol)を、モルホリンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(120mg,26%);NMRスペクトル 1.58 (d, 3H), 3.46-3.73 (m, 8H), 5.70 (s, 2H), 5.88 (q, 1H), 7.04-7.12 (m, 3H), 7.29 (d, 1H), 7.34-7.37 (m, 2H), 7.72-7.75 (m, 2H), 7.86 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 11.13 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 527。
(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を、実施例44の出発原料で説明した手順に従ってメチル(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートから作製した:
(2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(固体):収量:231mg,79%;質量スペクトル MH+ 458。
実施例58:(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(210mg,0.46mmol)を、エタノールアミン(0.17ml,2.7mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(185mg,83%)[ただし、この混合物を65℃で2時間加熱したことを除く]。NMRスペクトル 1.65 (d, 3H), 3.21-3.25 (m, 2H), 3.42-3.46 (m, 2H), 4.75 (t, 1H), 5.23 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.02 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.73 (t, 1H), 7.77-7.79 (m, 3H) 8.21 (s, 1H), 8.48 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 10.75 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+490。
実施例59:(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例26と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、2−(メチルアミノ)エタノール(0.35ml,4.3mmol)と反応させ、表題の化合物を固体として得た(173mg,79%)[ただし、この混合物を45℃で24時間加熱し、分取用HPLC−MSシステムのHPLCカラム(C18、5ミクロン、直径19mm、長さ100mm)で2g/lの炭酸アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの混合物(濃度勾配あり)で溶出させて精製したことを除く]。NMRスペクトル(2 回転異性体) 1.60-1.63 (m, 3H), 3.18および2.93 (s, 3H), 3.41-3.65 (m, 4H), 5.01および4.75 (br s, 1H), 5.81および5.91 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.30-7.36 (m, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.71-7.78 (m, 3H), 8.84-8.90 (m, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.55および8.58 (s, 1H), 11.12 (br s, 1H); 質量スペクトルMH+ 504。
実施例60:(2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(200mg,0.43mmol)を、エチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(158mg,77%);NMRスペクトル 1.04 (t, 3H), 1.65 (d, 3H), 3.17 (m, 2H), 5.15 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.01 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.72-7.80 (m, 4H), 8.21 (s, 1H), 8.44 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 10.71 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 474。
実施例61:(2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(210mg,0.46mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(181mg,86%);NMRスペクトル 1.66 (d, 3H), 2.68 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.01 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.72-7.80 (m, 4H), 8.21 (s, 1H), 8.39 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 10.70 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 460。
実施例62:5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例44と同じ手順を用いて、(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(390mg,0.87mmol)を、モルホリンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(148mg,33%);NMRスペクトル 1.58 (d, 3H), 3.40-3.75 (m, 8H), 5.88 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.29 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.73-7.78 (m, 3H), 7.88-7.90 (m, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 11.15 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 516。
出発原料として用いられる(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を、実施例44の出発原料で説明した手順に従ってメチル(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートから作製した:
(2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(白色の固体);収量:393mg,99%;質量スペクトル MH+ 447。
実施例63:(2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド
実施例5と同じ手順を用いて、メチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアート(210mg,0.46mmol)を、メチルアミンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(178mg,84%);NMRスペクトル 1.66 (d, 3H), 2.68 (d, 3H), 5.16 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.01 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.72-7.80 (m, 4H), 8.21 (s, 1H), 8.39 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 10.70 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 460。
実施例64:5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン
実施例44と同じ手順を用いて、(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(380mg,0.84mmol)を、モルホリンと反応させ、表題の化合物を白色の固体として得た(158mg,37%);NMRスペクトル 1.58 (d, 3H), 3.40-3.75 (m, 8H), 5.88 (q, 1H), 6.04 (s, 2H), 7.29 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.73-7.78 (m, 3H), 7.88-7.90 (m, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 11.15 (br s, 1H); 質量スペクトル MH+ 516。
出発原料として用いられる(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸を、実施例44の出発原料で説明した手順に従ってメチル(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパノアートから作製した:
(2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパン酸(白色の固体):収量:389mg,100%;質量スペクトル MH+ 447。

Claims (30)

  1. 式I:
    Figure 2009508918
    で示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩であって、
    式中:
    は、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
    、G、GおよびGは、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
    は、SO、CO、SON(R)、および、C(Rから選択され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
    は、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
    およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
    およびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成し;
    およびRは、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、(3〜4C)アルケニル、(3〜4C)アルキニル、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
    およびRは、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
    ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
    ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい、上記キナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩。
  2. が、水素、ヒドロキシ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルコキシから選択され;
    、G、GおよびGが、それぞれ独立して、水素、および、ハロゲノから選択され;
    が、SO、CO、SON(R)、および、C(Rから選択され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
    が、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリール基は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルコキシ、および、(1〜4C)アルキルから選択され;
    およびRが、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
    およびRが、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成し;
    およびRが、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ヒドロキシ、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、および、(1〜4C)アルコキシから選択されるか、または、
    およびRが、それらが結合している窒素原子と共に飽和した4、5、6または7員の複素環を形成し、該複素環は、任意に、独立して酸素、S、SO、SOおよびN(R)から選択される1個またはそれより多くの追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、ここでRは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、
    ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、
    ここで、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子によって形成された複素環のいずれかが、任意に1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい、請求項1に記載のキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩。
  3. が、水素、および、メトキシから選択される、請求項1または2に記載のキナゾリン誘導体。
  4. が水素である、請求項3に記載のキナゾリン誘導体。
  5. 、G、GおよびGが、それぞれ独立して、水素、クロロ、および、フルオロから選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のキナゾリン誘導体。
  6. 、G、GおよびGが全て水素である、請求項5に記載のキナゾリン誘導体。
  7. がC(Rであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のキナゾリン誘導体。
  8. がCHである、請求項7に記載のキナゾリン誘導体。
  9. が、フェニル、および、5または6員環の単環のヘテロアリール環から選択され、該環は、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、該フェニルまたはヘテロアリール基は、任意に、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択される1、2または3個の置換基を有していてもよい、請求項1〜8のいずれか一項に記載のキナゾリン誘導体。
  10. が、フェニル、ピリジニル、1,3−チアゾリル、および、1,3−オキサゾリルから選択され、これらは、任意に、独立して、ハロゲノ、シアノ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択される1、2または3個の置換基を有していてもよい、請求項9に記載のキナゾリン誘導体。
  11. が、3−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、2−シアノフェニル、2−ピリジニル、6−フルオロ−ピリジン−3−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル、および、1,3−オキサゾール−2−イルから選択される、請求項10に記載のキナゾリン誘導体。
  12. およびRが、それぞれ独立して、水素、および、(1〜2C)アルキルから選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載のキナゾリン誘導体。
  13. が、水素であり、Rが、(1〜2C)アルキルである、請求項12に記載のキナゾリン誘導体。
  14. およびRがいずれも水素である、請求項12に記載のキナゾリン誘導体。
  15. およびRが、同一でもよいし、または異なっていてもよく、これらは、水素、および、(1〜4C)アルキルから選択され、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよく、または、
    およびRが、それらが結合している窒素原子と共に、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピラゾリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、および、ピペラジン−1−イルから選択される複素環を形成し、ここでいずれかの複素環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、ここでいずれかの複素環は、任意に、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい、請求項1〜14のいずれか一項に記載のキナゾリン誘導体。
  16. が水素であり、Rが(1〜4C)アルキルであり、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよい、請求項15に記載のキナゾリン誘導体。
  17. およびRがいずれも(1〜4C)アルキルであり、該(1〜4C)アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ置換基を有していてもよい、請求項15に記載のキナゾリン誘導体。
  18. およびRが、それらが結合している窒素原子と共に、ピロリジン−1−イル、および、モルホリン−4−イルから選択される複素環を形成し、該複素環は、任意に、1個またはそれより多くの置換基を有していてもよく、該置換基は、独立して、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1〜4C)アルキル、および、(1〜4C)アルコキシから選択され、該複素環は、任意に、1または2個のオキソまたはチオキソ置換基を有していてもよい、請求項15に記載のキナゾリン誘導体。
  19. 以下の1種またはそれより多くから選択される式Iで示されるキナゾリン誘導体、または、それらの製薬上許容できる塩:
    (2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
    2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
    N−エチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
    N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
    N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
    N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]アセトアミド;
    5−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    5−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
    (2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N,N−ジメチル−2−{[4−({1−[(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−イル}アミノ)キナゾリン−5−イル]オキシ}プロパンアミド;
    (2R)−2−{[4−({1−[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル]−1H−インダゾール−5−イル}アミノ)キナゾリン−5−イル]オキシ}−N,N−ジメチルプロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(3−メトキシベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(2−シアノベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
    (2R)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N,N−ジメチルプロパンアミド;
    N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−キナゾリン−4−アミン;
    (2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2S)−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2S)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1R)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2S)−N,N−ジメチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−メチルプロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−エチルプロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンアミド;
    (2R)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルプロパンアミド;
    N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]キナゾリン−4−アミン;
    (2S)−2−[(4−{[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]−N−メチルプロパンアミド;
    N−[1−(3−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−5−イル]−5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]キナゾリン−4−アミン;
    (2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−エチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    (2R)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;
    5−[(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン;
    (2S)−N−メチル−2−[(4−{[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]アミノ}キナゾリン−5−イル)オキシ]プロパンアミド;および、
    5−[(1S)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]キナゾリン−4−アミン。
  20. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を製薬上許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物。
  21. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩、および、癌の併用治療のための追加の抗癌剤を含む医薬品。
  22. 医薬品として使用するための請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩。
  23. 温血動物において増殖抑制作用を生じさせることに使用するための医薬品の製造における、請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用。
  24. 増殖抑制作用による治療が必要な温血動物において増殖抑制作用を生じさせる方法であって、前記動物に、有効量の請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む、上記方法。
  25. erbB受容体チロシンキナーゼが単独で、または、部分的に介在する病気または病状の治療に使用するための医薬品の製造における、請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用。
  26. erbB受容体チロシンキナーゼが単独で、または、部分的に介在する病気または病状の治療が必要な温血動物におけるそれらの治療方法であって、該動物に、有効量の請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む、上記方法。
  27. 温血動物において腫瘍細胞を増殖および/または生存させるシグナル伝達工程に関与する1種以上のerbB受容体チロシンキナーゼの阻害に対して感受性である腫瘍の予防または治療に使用するための医薬品の製造における、請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用。
  28. 腫瘍細胞を増殖および/または生存させるシグナル伝達工程に関与する1種またはそれより多くのerbB受容体チロシンキナーゼの阻害に対して感受性である腫瘍の治療が必要な温血動物におけるそれらの予防または治療方法であって、該動物に、有効量の請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む、上記予防または治療方法。
  29. 前記癌を治療するための医薬品の製造における、請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩の使用。
  30. 癌の治療が必要な温血動物において癌を治療する方法であって、前記動物に、有効量の請求項1〜19のいずれか一項に記載の式Iで示されるキナゾリン誘導体またはそれらの製薬上許容できる塩を投与することを含む、上記方法。
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