JP2009502142A - 微生物の検出及び/又は同定方法 - Google Patents

微生物の検出及び/又は同定方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般的に試料中で微生物を同定する方法に関し、かつ特には原核微生物の同定に関する。幾つかの実施態様において、本発明は、試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、試験試料が、tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと接触する方法に関する。

Description

本発明は、一般的に試料中で微生物を同定する方法に関し、かつ特には原核微生物の同定に関する。本発明の方法は、とりわけ病原体(ヒト病原体を含む)と関連した疾患の予後診断、診断、予防及び治療のために有用であり、かつ特には呼吸器感染症、胃腸管感染症、皮膚感染症、生殖路感染症及び院内感染症のような疾患に有用である。本発明は、微生物、特に原核微生物を同定するために使用されるキットにも関する。
現在、細菌感染症の診断に使用される標準的方法は、患者から得られる臨床試料の培養である。培養技術は、臨床診断に長年、使用されてきた。遅く、時間がかかり、かつ労働力を要することを別として、培養技術によって得られる結果の信頼性は、非常に低い。従って、このことは細菌感染症を治療するための効果的な薬剤の処方を妨げ、結果としてより多くの患者の苦しみ及び/又は死を招いた。
現在の微生物同定法の他の欠点には、特別な成長培地が必要なこと、密接に関連した種及び菌株を区別できないこと、及び大量の試料が必要なことを含む。重要なことに、以前の微生物検出法は、試料中で1種を超える微生物を同時に検出することは困難であった。従って、迅速で、感度が高く、かつ正確である、試料中で微生物を同定する方法を開発する必要がある。
従って、第1の態様において、本発明は、試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
(a)1種以上の標的微生物を含む疑いのある試験試料を提供することと、
(b)試験試料中に存在するならば、前記試験試料からの前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮し、各前記ポリ核酸が、tuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を含むことと、
(c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
(d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の前記1種以上の前記微生物の有無を示すこととを含む方法を提供する。
前記試験試料中のポリ核酸は、例えばポリメラーゼ連鎖反応(PCR)のような増幅技術を使用して、増幅されることが好ましい。
従って、第2の態様において、本発明は、試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
(a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
(b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
(c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
(d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の前記1種以上の前記微生物の有無を示すこととを含む方法を提供する。
幾つかの実施態様において、ポリ核酸は、配列番号1から11に示すtuf遺伝子可変領域に由来する。好ましくは、ポリ核酸は、配列番号1から11のヌクレオチド108−220、393−591、708−774、792−816、及び/又は885−945から実質的になる。
他の実施態様において、ポリ核酸は、配列番号1から11に示すtuf遺伝子可変領域のアンチセンスである配列を有する。好ましくは、ポリ核酸は、配列番号1から11のヌクレオチド108−220、393−591、708−774、792−816、及び/又は885−945のアンチセンスであるヌクレオチドから実質的になる。
幾つかの実施態様において、試験試料を接触させるステップは、配列番号12から84、208から251、254−315及び330から393からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによるtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部とのハイブリダイゼーションを含む。
従って、第3の態様において、本発明は、試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
(a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
(b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
(c)配列番号12から84、208から251、254−315及び330から393からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによる前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部をハイブリダイズすることと、
(d)ステップ(c)で形成されたハイブリッドを検出することと、
(e)ステップ(d)の前記検出から前記少なくとも1種の微生物を同定することとを含む方法を提供する。
他の実施態様において、少なくとも1種のプローブは、配列番号12から84、208から315及び330から393からなる群から選択される。他の実施態様において、少なくとも1種のプローブは、配列番号12から392及び393からなる群から選択される。
第4の態様において、本発明は、標的微生物と関連した疾患の診断及び/予後診断方法であって、
(a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
(b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
(c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
(d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の標的微生物の有無を示すことと、
(e)前記1種以上の前記標的微生物の存在を疾患と関連付けることと、
(f)前記疾患の診断及び/又は予後診断を決定することとを含む方法を提供する。
第5の態様において、本発明は、標的微生物と関連した疾患の予防又は治療方法であって、
(a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
(b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
(c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
(d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の標的微生物の有無を示すことと、
(e)前記1種以上の前記標的微生物の存在を疾患と関連付けることと、
(f)前記疾患の予防又は治療を処方することとを含む方法を提供する。
幾つかの実施態様において、1種以上の標的微生物の存在を疾患と関連付けるステップ、又は治療を処方するステップは、コンピュータプログラムを使用するステップを含む。
幾つかの実施態様において、疾患は、細菌感染症、呼吸器感染症、胃腸管感染症、皮膚感染症、血流感染症、髄膜炎又は中枢神経系感染症、尿路感染症、生殖路感染症、創傷感染症又は院内感染症であっても良い。
幾つかの実施態様において、検出及び/又は同定される微生物は、ボルデテラ種、クラミドフィラ種、ヘモフィルス種、レジオネラ種、マイコプラズマ種、マイコバクテリウム種、ブドウ球菌種、連鎖球菌種、シュードモナス種、モラクセラ種及びフゾバクテリウム種、ステノトロフォモナス種、バークホルデリ(Burkholderi)種、腸球菌種、コリネバクテリウム種及びナイセリア種からなる群から選択される。
幾つかの実施態様において、微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を増幅するステップは、少なくとも1種のプライマー対を利用し、ここでプライマーの少なくとも1種は、配列番号394−396、又はその同等物が、同時に異なる種の微生物のtuf可変領域又はその1部を特異的に増幅するならば、前記同等物からなる群から選択される。
第6の態様において、本発明は、配列番号12−393、又はその同等物が、検出すべき微生物のtuf遺伝子可変領域に特異的に結合するならば、前記同等物からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む組成物を提供する。
第7の態様において、本発明は、配列番号394−396、又はその同等物が、検出すべき微生物のtuf遺伝子可変領域又はその1部を特異的に増幅するならば、前記同等物からなる群から選択される少なくとも1種のプライマーを含む組成物を提供する。
第8の態様において、本発明は、ボルデテラ種、クラミドフィラ種、ヘモフィルス種、レジオネラ種、マイコプラズマ種、マイコバクテリウム種、ブドウ球菌種、連鎖球菌種、シュードモナス種、モラクセラ種及びフゾバクテリウム種、ステノトロフォモナス種、バークホルデリ種、腸球菌種、コリネバクテリウム種及びナイセリア種からなる群から選択される試験試料中で見出される少なくとも1種の微生物の検出及び/又は同定のためのオリゴヌクレオチドプローブであって、前記プローブが、
インフルエンザ菌に関して、
TATTATCCGTACAGGTGATGAAGTAGAAA(配列番号12);
AAAGATACAGCGAAAACTACTGTAACG(配列番号13);
CATCGGTGCATTATTACGTGGTAC(配列番号14);
CATACTCCATTCTTCAAAGGTTACCG(配列番号15);
TGACTGGTACAATCGAATTACCAGAA(配列番号16);
CCGTAAATTACTTGACGAAGGTCG(配列番号17);
ACTTCGAATC AGAAGTGTAC(配列番号64);
CAAACGTGAA GAAATCGAAC(配列番号65);
CGATAACATC AAGATGACAG T(配列番号66);
モラクセラ・カタラーリスに関して、
TGAGCGTGACATCGATAAGTCA(配列番号18);
CAGGCATTATTAAAGTTGGTGATGAAATT(配列番号19);
AAACCAACTACTAAAACCACTTGTACTG(配列番号20);
CGTAAGCTGCTAGACGAAGGT(配列番号21);
TACCCCATTCCTAAATGGCTATCG(配列番号22);
TAACTGGTGCCATCACCCTAC(配列番号23);
AGTTTGATGCAGAAGTATACG(配列番号208)
TATCCTACTACGTGGTACTAA(配列番号209)
ATAACGTTGAGATGAGCG(配列番号210)
大便連鎖球菌に関して、
AAGGCGACGAGTCTTATGAAGA(配列番号24);
AATTAATGGCTGCAGTTGACGAAT(配列番号25);
GAAGTTCGCGTTGGTGACG(配列番号26);
GACGAAACATCTAAAACAACTGTTACAG(配列番号27);
TGGTGTTGTAGAATTGCCAGAAG(配列番号28);
TAAACCAGCTACAATCACTCCACA(配列番号29);
黄色ブドウ球菌に関して、
GTTGACATGGTTGACGATGAAGAATTA(配列番号30);
CTTAGAATTAATGGAAGCTGTAGATACTTACA(配列番号31);
ATCATCGGTTTACATGACACATCTAAAA(配列番号32);
CACCACATACTGAATTTAAAGCAGAAGTA(配列番号33);
CATTCTTCTCAAACTATCGTCCACAA(配列番号34);
CTGGTGTTGTTCACTTACCAGAAG(配列番号35);
TACTGAAATGGTAATGCCTGGTGATA(配列番号36);
CCAATCGCGATTGAAGACGG(配列番号37);
CTGGTTCAGCATTAAAAGCTTTAGAAG(配列番号38);
TGACAACATTGGTGCATTATTACGT(配列番号39);
TGTTACAGGTGTTGAAATGTTCCG(配列番号40);
GTATTATCAAAAGACGAAGGTGGACG(配列番号41);
GCGATGCTCAATACGAAGAAAAAATC(配列番号42);
TGAATTCAAA GCAGAAGTAT AC (配列番号76);
ATTATTACGT GGTGTTGCTC(配列番号77);
GTGATAACGT TGAAATGACA G(配列番号78);
表皮ブドウ球菌に関して、
TAGACTTAATGCAAGCAGTTGATGATTAC(配列番号43);
CCACACACAAAATTCAAAGCTGAAG(配列番号44);
CTGGTGTTGTAAACTTACCAGAAGG(配列番号45);
GAAATGGTTATGCCTGGCGAC(配列番号46);
CTGGTTCTGCATTAAAAGCATTAGAAG(配列番号47);
TGACAACATCGGTGCTTTATTACG(配列番号48);
CTGTTACTGGTGTAGAAATGTTCCG(配列番号49);
CGTATTATCTAAAGATGAAGGTGGACG(配列番号50);
緑膿菌に関して、
AAGTTCGAGTGCGAAGT(配列番号51);
AAGGCGTAGAGATGGTAAT(配列番号52);
TTCTTCAAGGGCTACCG(配列番号53);
ATCATCAAGGTCCAGGAAGAAGT(配列番号54);
ACCAAGACTACCTGCACCG(配列番号55);
TGTACGTGCTGTCCAAGGAA(配列番号56);
CCGGTAACTGCGAACTGC(配列番号57);
CACGTTGACTGCCCCGGTCACGC(配列番号85);
ACGCCTTCCGGCAGTTCGCAGTTAC(配列番号86);
ATCGGTCACGTTGACCATGGCA(配列番号87);
GCCGCCTTCGCGGATCGCGAA(配列番号88);
百日咳菌に関して、
GTACATTCTG TCCAAGGAAG(配列番号58);
GACAACGTGG GTATCTTG(配列番号59);
GACAAGGAAA TGGTGCT(配列番号60);
肺炎クラミジアに関して、
AATTTAAGTC AGCTGTTTAC G(配列番号61);
GAGGTATTGG AAAGAACGAT(配列番号62);
ATAACGTTGA GCTTGATGTT(配列番号63);
レジオネラ・ニューモフィラに関して、
AGTTTGAAGC AGAAGTGTAT(配列番号67);
TGTTATTACG AGGTACGAAG(配列番号68);
AGATAATGTG CAATTAGTTG TTA(配列番号69);
肺炎マイコプラズマに関して、
GAAATTTAAA GCGGAAATCT ATG(配列番号70);
GAACGTGGTC AAGTGTTAG(配列番号71);
GACAATACCT CGATTACAGT(配列番号72);
結核菌に関して、
AACATCTCGG TGAAGTTGAT(配列番号73);
TGACAACACC AACATCTC(配列番号74);
ACGAAGGTCT GCGTTT(配列番号75);
肺炎連鎖球菌に関して、
AATTCAAAGG TGAAGTCTAC A(配列番号79);
CAACGTGATG AAATCGAAC(配列番号80);
GACAATCGAC GTTGAGTT(配列番号81);
化膿連鎖球菌に関して、
CAAAGGTGAA GTATATATCC TTTC(配列番号82);
CAACGTGACG AAATCGAA(配列番号83);
CGTGACAATC AACGTTGA(配列番号84);
及びその組み合わせからなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプローブを提供する。
第9の態様において、本発明は、ポリ核酸を含む疑いのある試験試料を、配列番号12−392及び393からなる群から選択される1種以上のプローブをその上に固定した固体担体と接触させることを含むハイブリダイゼーション方法を提供する。
幾つかの実施態様において、本発明のある態様は、キットとして提供される。
従って、第10の態様において、本発明は、試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は同時に数種の微生物の検出及び/若しくは同定のためのキットであって、
(a)任意に、tuf遺伝子可変領域の少なくとも1部の増幅を可能にする少なくとも1種のプライマー対と、
(b)第6の態様による組成物と、
(c)前記組成物中に含まれるプローブと、前記試料中に存在するポリ核酸、又はその増幅された生成物との間でのハイブリダイゼーション反応を可能にする、緩衝液、又は緩衝液を生成するために必要な成分と、
(d)適切な洗浄条件で形成されたハイブリッドの洗浄を可能にする、溶液、又は溶液を生成するために必要な成分と、
(e)任意に、先行するハイブリダイゼーションから生じるハイブリッドを検出する手段とを含むキットを提供する。
第11の態様において、本発明は、痰試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
(a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮するステップと、
(b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅するステップと、
(c)配列番号12から84、208から251、254−315及び330から393からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによる前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部をハイブリダイズするステップと、
(d)ステップ(c)で形成されたハイブリッドを検出するステップと、
(e)ステップ(d)の前記検出から前記少なくとも1種の微生物を同定するステップとを含む方法を提供する。
第12の態様において、本発明は、配列番号12−393、又はその同等物が、微生物のtuf遺伝子可変領域に特異的に結合するならば、前記同等物からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含むマイクロアレイを提供する。
好ましい実施態様を詳細に記載する前に、本明細書において使用される用語は、本発明の特定の実施態様を記載する目的のためであり、かつ限定することを意図しない。
本明細書に引用される全ての公報、特許及び特許出願は、前掲であれ、後掲であれ、全体が参考として組み込まれる。しかしながら、本明細書に言及される公報は、公報に報告され、かつ本発明に関連して使用され得る手順及び試薬を記載及び開示する目的で引用される。本明細書中の何ものも、本発明が、先行発明のためにかかる開示に先行する権利がないという承認と解釈されるべきでない。
本発明の実践は、特に明記しない限り、当該技術分野における技能の範囲内である、微生物学及び分子生物学の従来の技術を用いる。かかる技術は、文献中に記載されている。例えば、Immunochemical Methods in Cell and Molecular Biology(Mayer and Walker,eds.,Academic Press,London,1987);「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」,2nd Ed.,(ed.by Sambrook,Fritsch and Maniatis)(Cold Spring Harbor Laboratory Press:1989);「Nucleic Acid Hybridization」,(Hames & Higgins eds.1984);「Oligonucleotide Synthesis」(Gait ed.,1984);Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th Edition,Mack Publishing Company,Easton,Pennsylvania,USA.;「The Merck Index」,12th Edition(1996),Therapeutic Category and Biological Activity Index;及び「Transcription & Translation」,(Hames & Higgins eds.1984)を参照。
本明細書及び添付の請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかに別段の指図をしない限り、複数の参照を含む。それ故、例えば「微生物」は、複数の微生物を含み、かつ「核酸分子」は、複数の核酸分子を指す、等である。
別段の定めがない限り、本明細書において用いられる全ての技術及び科学用語は、本発明が属する当該技術分野において通常の技能を有する者によって一般に理解されるものと、同じ意味を有する。
以下に続く記載において、指示のない場合、細胞培養技術は、この分野において周知であり、かついかなるこのような技術も、採用できることが認識される。
本明細書に記載された材料及び方法と類似又は同等のいかなるものも、本発明を実践又は試験するために使用でき、好ましい材料及び方法を、ここで記載する。
「含む」とは、単語「含む」に何が続こうとも、含むが限定されないことを意味する。それ故に、用語「含む」の使用は、一覧にした要素が必要又は必須であるが、他の要素が任意であり、かつ存在することも、しないこともあることを示す。「からなる」とは、語句「からなる」に何が続こうとも、含みかつ限定されることを意味する。それ故に、語句「からなる」は、一覧にした要素が必要又は必須であり、かつ他の要素が存在できないことを示す。「から実質的になる」とは、この語句の後に一覧にした、いかなる要素も含み、かつ一覧にした要素の開示で特定された活動又は作用に干渉しない、又は寄与する他の要素に限定されることを意味する。それ故に、語句「から実質的になる」は、一覧にした要素が、必要又は必須であるが、他の要素が任意であり、かつそれらが一覧にした要素の活動又は作用に影響を及ぼすか否かに応じて存在することも、しないこともあることを示す。
本発明に繋がる研究において、発明者らは、tuf遺伝子が、異なる微生物間で異なる可変領域を含み、かつそれ故に異なる微生物を同定するために使用できることを発見した。試験試料中の異なる微生物は、可変領域及び可変領域に特異的なプローブ間のハイブリダイゼーションを検出することによって同定できる。
従って、本発明は、tuf遺伝子可変領域に由来するポリ核酸に関する。本明細書で使用されるように「遺伝子」は、特異的タンパク質をコードする配列のような、特異的な機能の情報を含むポリ核酸分子である。遺伝子は、シグナル配列、複製開始点、エンハンサー要素、プロモーター及び/又は転写終結配列の1つ以上のような、非コード情報を含むこともできる。本明細書で使用されるような用語「ポリ核酸」は、mRNA、RNA、cRNA、cDNA又はDNAを指す。
tuf遺伝子は、全ての細菌に普遍的に存在し、かつ一般的に均一の配列、すなわち全ての種の間で共通な配列を含む。他の普遍的細菌遺伝子の例には、16sリボソームRNA、23sリボソームRNA及びrpoBを含む。異なる微生物のtuf配列の例は、配列番号1から11に示される。
本明細書に開示された配列が、本発明から逸脱することなく、配列番号1から11のいずれかに与えられる配列と異なり得ることが、当業者によって認識されるであろう。特に、tuf遺伝子配列は、変異体の生物活性が保持されるならば、30%まで異なることがある。具体的には、変異体は、標的微生物を同定するために使用できる可変領域を有さねばならない。
「tuf遺伝子可変領域」は、微生物の種、亜種及び亜系間でtuf遺伝子が異なるヌクレオチド配列である。幾つかの実施態様において、tuf遺伝子可変領域は、配列番号1から11のヌクレオチド108−220、393−591、708−774、792−816及び/又は885−945から実質的になる。
幾つかの実施態様において、tuf遺伝子可変領域は、バークホルデリア・セパシア(Berkholderia cepacia)に由来し、それは、嚢胞性線維症患者の痰試料中でこの種を特異的に同定するために使用できる。幾つかの実施態様において、バークホルデリア・セパシアのtuf遺伝子可変領域に対応する配列番号269から275の1つ以上が使用できる。
他の実施態様において、tuf遺伝子可変領域は、ステノトロフォモナス・マルトフィリアのtuf遺伝子に由来し、それは、緑膿菌感染症に続く肺炎の患者の痰試料中でこの種を特異的に同定するために使用できる。幾つかの実施態様において、ステノトロフォモナス・マルトフィリアのtuf遺伝子可変領域に対応する配列番号264から268の1つ以上が使用できる。
本明細書で使用されるように、ポリ核酸は、tuf遺伝子可変領域を含むtuf遺伝子の少なくともいずれかの部分を含むか、又はtuf遺伝子に由来する。ポリ核酸配列は、少なくとも1種のtuf遺伝子可変領域又はその1部を含む限りにおいて、それ自体が全tuf遺伝子又はその1部のヌクレオチド配列を有することができる。ポリ核酸は、tuf遺伝子のアンチセンスであっても良い。本発明において、用語「アンチセンス」は、遺伝子のtuf遺伝子可変領域の相補的配列を有するDNA又はRNAである核酸分子を表すために使用される。
本発明によれば、tuf遺伝子可変領域は、試験試料中で標的微生物を同定するために使用される。試験試料は、標的微生物を含む疑いのあるいかなるタイプの試料であっても良い。従って、本発明の方法による分析のための試験試料は、多数の供給源から得ることができる。かかる供給源は、ヒトのような動物被検者、花、種子、野菜、食品に由来する試料、及び環境に由来する試料を含むが、それらに限定されない。幾つかの実施態様において、試験試料は、「生体試料」である。「生体試料」としては、血液、唾液、尿、涙、汗、脳脊髄液、リンパ液、血清、血漿、粘液、痰、糞便及び生検材料のような、但しそれらに限定されない動物に由来する生体物質の何らか試料が挙げられる。
本発明の方法により試験を受ける生体試料は、直接試験を受けられるか、又は試験に先立ち、何らか形状の処理を必要とし得る。例えば、生検材料は、試験の前に均質化を必要とし得る。更に、生体試料が液体形状でない(例えば、それは固体、半固体又は脱水液体試料であり得る)限りにおいて、試料を可動化するための緩衝液のような、試薬の添加を必要とし得る。
試験試料は、試験の前に何らかのポリ核酸を放出するために加工も必要とし得る。例えば、ポリ核酸は、市販の溶菌液のような溶菌緩衝液を使用して放出できる。細菌用の適切な市販の溶菌液は、Lyse−N−Go(商標)(Pierce Biotechnology Inc、米国IL、Rockford)PCR試薬である。一旦放出されると、ポリ核酸は、本発明の方法による試験に利用できる。
あるいは、又はその上、試験試料は、試験試料中のポリ核酸が単離、濃縮又は分離されるように、精製ステップを受けても良い。
「単離された」ポリ核酸は、その自然環境の成分から放出及び/又は分離及び/又は回復されたものである。その自然環境の汚染物質成分は、標的微生物の同定に概して干渉する物質であり、かつ酵素、ホルモン、及び他のタンパク質又は非タンパク質溶質を含み得る。幾つかの実施態様において、ポリ核酸は、(1)少なくとも30から45の塩基のヌクレオチド配列情報を得るために十分な程度まで、及び/又は(2)ゲル電気泳動による均質性まで精製及び/又は濃縮される。
ポリ核酸を単離する際に、試験試料は、組織均質化、細胞単離及び細胞質抽出、核酸抽出等のような多数の異なる加工ステップを受けることができる。細胞、組織、器官又は生物全体から核酸を単離する方法は、当業者に知られており、かつ例えば、各々の内容が、本明細書に参考として組み込まれる、Maniatisら(Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbour Laboratory Press,1989)及びAusubelら(Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley & Sons,Inc 1998)に記載されている。
本発明の幾つかの実施態様において、試験試料からの細胞は、分析用のポリ核酸源として使用でき、それにより純培養の要件を不要にする。ポリ核酸分子は、DNA、RNA又は両方の組み合せであっても良い。幾つかの実施態様において、ポリ核酸は、DNAである。好ましくは、分析に利用できる少なくとも100マイクログラムのDNAである。しかしながら、著しくより少量のDNAが、本発明の方法において使用できる。PCRのような核酸増幅技術は、低レベルのポリ核酸のみが分析に利用できる時に補償するために使用できる。
標的ポリ核酸の配列分析に基づき、多重PCR反応は、数種のプライマーを使用して用いることができる。多重PCRは、1対以上のプライマーがポリメラーゼ連鎖反応で使用される時に使用される用語である。多重PCRの目的は、同時に標的ポリ核酸の幾つもの断片を増幅し、かつそれにより鋳型ポリ核酸、時間及び出費を節約することである。多重PCRの詳細な手順は、Molecular Cloning,A Laboratory Manual Sambrook and Russell Volume 2,third edition,Coldspring Harbour Laboratory Pressに見出すことができる。多くの場合、臨床試料がPCRに干渉する物質を含むので、最適な増幅を得るために、独特の前加工方法を、開発できる。反応条件は、目的とする全てのポリ核酸領域の同時増幅のために最適化される。
他のポリ核酸増幅技術としては、自己持続配列複製、Qベータレプリカーゼ、ライゲーションに基づくサーモサイクリング(thermocycling)アプローチ、リアルタイムPCR、リアルタイム鎖置換増幅(SDA)、ローリングサークル増幅(RCA)及び多置換増幅(MDA)が挙げられる。
ポリ核酸増幅の詳細な手順は、とりわけAusubelら(Short Protocols in Molecular Biology,John Wiley & Sons(1995)volume 2,5th edition Chapter 15)及びSambrook and Russell(Molecular Cloning,A Laboratory Manual,volume 2,third edition,Coldspring Harbour Laboratory Press)に見出すことができる。これらの刊行物はまた、核酸増幅プライマーを設計する方法に関して詳細な指針を提供する。
本発明の幾つかの実施態様において、ポリ核酸は単離され、かつ次にPCRを使用して増幅される。プライマーがtuf遺伝子可変領域又はその1部を特異的に増幅する限りにおいて、いかなる増幅プライマーも、標的微生物からのtuf遺伝子を増幅するために使用できる。微生物の異なる種から多数のtuf遺伝子を増幅できるプライマーを設計することは、十分に当該技術分野における技能の範囲内である。例えば、細菌種のためのtuf遺伝子配列は、GenBank(商標)のような公共データベースから自由に入手できる。得られたtuf遺伝子配列を使用する複数の配列アラインメントが可能な多数のデータベースがある。一旦整列されると、当業者は、複数の配列アラインメントデータを分析することによって、種々の微生物内の保存領域を決定できる。表1は、種々の微生物からの多数のtuf遺伝子の複数の配列アラインメントを示す。
Figure 2009502142
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幾つかの実施態様において、多数の微生物からのtuf遺伝子を増幅するために使用されるプライマーは、配列番号394−396、又はその同等物が、同時に、微生物の異なる種のtuf可変領域又はその1部を特異的に増幅するならば、前記同等物からなる群から選択される。
配列番号394−395の同等物を設計する能力は、十分に当該技術分野における技能の範囲内ある。例えば、何らかの増幅プライマーの3’末端は、例えばプライマー伸長が生じるために、DNA鋳型に適切にアニールする必要があるので、何らかのプライマーの最も重要な末端であることが、十分に認められる。従って、配列番号394−395の3’末端は、維持される必要がある。しかしながら、大部分のプライマーの5’末端が、生成物を増幅するプライマーの能力に悪影響を与えずに、変更、伸長及び/又は短縮できることが更に認められる。当業者は、ルーチン実験によってプライマー内でなされ得る変化を決定することが可能である。
上述のように、tuf遺伝子可変領域のtuf遺伝子を含むポリ核酸は、試験試料中の標的微生物を同定するために使用できる。「微生物」としては、顕微鏡を用いてしか観察できない、いかなる生物も包含し、かつ細菌、腸管内菌叢、モネラン(monerans)、モネロン(monerons)、微生物(microbes)、病原体、線毛、原生生物(protists)、原生生物(protistans)、原生生物(protoctists)、ウイルス、リケッチア、原虫、アルガエ・スピリルム(algae spirillum)及び真菌が挙げられる。
幾つかの実施態様において、標的微生物は、原核微生物である。原核微生物の例として、百日咳菌、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、肺炎マイコプラズマ、黄色ブドウ球菌、結核菌、大腸菌、化膿連鎖球菌、バークホルデリア・セパシア、コリネバクテリウム、肺炎クラミジア、大便連鎖球菌、有核紡錘菌、肺炎桿菌、レジオネラ・ロングビーチアエ(Legionella longbeachiae)、モラクセラ・カタラーリス、髄膜炎菌、緑膿菌、表皮ブドウ球菌、ステノトロフォモナス・マルトフィリア、肺炎連鎖球菌、ミュータンス連鎖球菌、サングイス連鎖球菌及び霊菌が挙げられる。
表2に示すように、以上に参照した細菌は、一連の特性を示す。
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微生物を同定するための本発明の方法は、ヒト医学、疫学、薬物開発、獣医学、農業、環境、食品科学及び工業微生物学を含むが、それらに限定されない種々の分野で使用できる。例えば、微生物同定は、感染症を患う患者において発見された微生物の同定を決定するために使用できる。微生物同定は、病原体を試験することにより、食品安全性を監視するためにも使用できる。同様に、植物は、それらが植物病原性細菌のすみかとなっているかを決定するために、確認できる。更に、本発明の方法は、細菌の抗生物質耐性菌を含む薬剤抵抗性細菌を同定するために使用できる。
試験試料中で標的微生物を同定するための本発明の一方法は、試験試料、又は上記の増幅プロセスの生成物を、tuf遺伝子可変領域に由来するプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることを含む。
本明細書で使用されるような用語「プローブ」は、用語「オリゴヌクレオチドプローブ」又は「ハイブリダイゼーションプローブ」の代わりに使用され、かつ標的微生物からの、本明細書で定義されたようなポリ核酸に特異的に結合できるように、標的微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部に相補的である短いスパンの隣接ヌクレオチド、好ましくは10から50個の間のヌクレオチドを指す。プローブの設計、使用及び標識化は、Kellerら、DNA Probes,pp.149−213(Stockton Press,1989)に記載されている。
用語「特異的結合」又は「特異的に結合する」は、本発明のプローブと、標的微生物からの対応するポリ核酸との間の相互作用を指す。
本明細書で使用されるように、用語「接触させること」とは、他の条件が適切であれば、ハイブリダイゼーションが生じ得るように、試験試料又は増幅生成物を、tuf遺伝子可変領域に由来するプローブの物理的近傍に持ってくることを意味する。接触させることは、直接的又は間接的であっても良い。例えば、試験試料は、ハイブリダイゼーションが生じ得るように、プローブに直接接触させられる。あるいは、試料は、tuf遺伝子可変領域に由来するプローブと次にハイブリダイズする他の分子(例えば他の核酸分子)とハイブリダイズできる。
「ハイブリダイズ」は、本明細書において、DNA−DNAハイブリッド又はDNA−RNAハイブリッドを生成するために、相補的ヌクレオチド配列の対合を示すために使用される。相補的塩基配列は、塩基対合法則によって関係する配列である。DNAにおいて、Aは、Tと対になり、かつCは、Gと対になる。RNAにおいて、Uは、Aと対になり、かつCは、Gと対になる。この点に関して、本明細書で使用されるような用語「マッチ」及び「ミスマッチ」は、相補的核酸鎖中の対ヌクレオチドのハイブリダイゼーション可能性を指す。マッチしたヌクレオチドは、上述の古典的なA−T及びG−C対のように、効果的にハイブリダイズする。ミスマッチは、効果的にハイブリダイズしないヌクレオチドの組み合せである。
適切なハイブリダイゼーション条件を定義することは、当該技術分野における技能の範囲内である。例えば、前掲のSambrookらを参照。しかしながら、通常、プローブのハイブリダイゼーション又はアニーリングのための「厳格な条件」は、
(1)洗浄に低いイオン強度及び高温、例えば0.015MのNaCl/0.0015Mのクエン酸ナトリウム/0.1%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を50℃で用いるか、又は
(2)ホルムアミドのような変性剤、例えば0.1%のウシ血清アルブミン/0.1%のフィコール/0.1%のポリビニルピロリドン/50mMのリン酸ナトリウム緩衝液を有する50%(体積/体積)のホルムアミドを、pH6.5で、750mMのNaCl、75mMのクエン酸ナトリウムと、42℃にてハイブリダイゼーション中に用いる条件である。
ハイブリダイゼーションの中程度厳格(stringency)条件の例は、42℃での50%のホルムアミド、5XSSC(0.75MのNaCl、0.075Mのクエン酸ナトリウム)、50mMのリン酸ナトリウム(pH6.8)、0.1%のピロリン酸ナトリウム、5Xデンハート液、超音波で分解されたサケ精子DNA(50μg/mL)、0.1%のSDS及び10%の硫酸デキストランの使用であり、42℃での0.2XSSC及び0.1%のSDS中での洗浄を伴う。
適切なハイブリダイゼーション及び洗浄条件は、具体的な用途によって決まる。区別する必要がある2種の微生物の間の類似程度が高いほど、ハイブリダイゼーション及び洗浄条件の厳格さ(stringency)が、高くなるべきである。例えば、用途が、属レベルで微生物を区別することを必要とする時、比較的低い厳格さのハイブリダイゼーション及び洗浄条件で十分なことがある。しかしながら、微生物が高度な類似性を共有する、種レベルで微生物を区別する時、高い厳格さのハイブリダイゼーション及び洗浄条件が必要である。更に、微生物が一層高度な類似性を共有する、菌株レベルで微生物を区別する時、一層高い厳格さのハイブリダイゼーション及び洗浄条件が必要である。
幾つかの実施態様において、試験試料を接触させるステップは、配列番号12から57、208から209及び210からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによるtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部とのハイブリダイゼーションを含む。
他の実施態様において、少なくとも1種のプローブは、配列番号12から79、208から209及び210からなる群から選択される。他の実施態様において、少なくとも1種のプローブは、配列番号12から392及び393からなる群から選択される。
幾つかの実施態様において、標的微生物は、ボルデテラ種、クラミドフィラ種、ヘモフィルス種、レジオネラ種、マイコプラズマ種、マイコバクテリウム種、ブドウ球菌種、連鎖球菌種、シュードモナス種、モラクセラ種及びフゾバクテリウム種、ステノトロフォモナス種、バークホルデリ種、腸球菌種、コリネバクテリウム種及びナイセリア種からなる群から選択され、プローブは、
インフルエンザ菌に関して、
TATTATCCGTACAGGTGATGAAGTAGAAA(配列番号12);
AAAGATACAGCGAAAACTACTGTAACG(配列番号13);
CATCGGTGCATTATTACGTGGTAC(配列番号14);
CATACTCCATTCTTCAAAGGTTACCG(配列番号15);
TGACTGGTACAATCGAATTACCAGAA(配列番号16);
CCGTAAATTACTTGACGAAGGTCG(配列番号17);
ACTTCGAATC AGAAGTGTAC(配列番号64);
CAAACGTGAA GAAATCGAAC(配列番号65);
CGATAACATC AAGATGACAG T(配列番号66);
モラクセラ・カタラーリスに関して、
TGAGCGTGACATCGATAAGTCA(配列番号18);
CAGGCATTATTAAAGTTGGTGATGAAATT(配列番号19);
AAACCAACTACTAAAACCACTTGTACTG(配列番号20);
CGTAAGCTGCTAGACGAAGGT(配列番号21);
TACCCCATTCCTAAATGGCTATCG(配列番号22);
TAACTGGTGCCATCACCCTAC(配列番号23);
AGTTTGATGCAGAAGTATACG(配列番号208)
TATCCTACTACGTGGTACTAA(配列番号209)
ATAACGTTGAGATGAGCG(配列番号210)
大便連鎖球菌に関して、
AAGGCGACGAGTCTTATGAAGA(配列番号24);
AATTAATGGCTGCAGTTGACGAAT(配列番号25);
GAAGTTCGCGTTGGTGACG(配列番号26);
GACGAAACATCTAAAACAACTGTTACAG(配列番号27);
TGGTGTTGTAGAATTGCCAGAAG(配列番号28);
TAAACCAGCTACAATCACTCCACA(配列番号29);
黄色ブドウ球菌に関して、
GTTGACATGGTTGACGATGAAGAATTA(配列番号30);
CTTAGAATTAATGGAAGCTGTAGATACTTACA(配列番号31);
ATCATCGGTTTACATGACACATCTAAAA(配列番号32);
CACCACATACTGAATTTAAAGCAGAAGTA(配列番号33);
CATTCTTCTCAAACTATCGTCCACAA(配列番号34);
CTGGTGTTGTTCACTTACCAGAAG(配列番号35);
TACTGAAATGGTAATGCCTGGTGATA(配列番号36);
CCAATCGCGATTGAAGACGG(配列番号37);
CTGGTTCAGCATTAAAAGCTTTAGAAG(配列番号38);
TGACAACATTGGTGCATTATTACGT(配列番号39);
TGTTACAGGTGTTGAAATGTTCCG(配列番号40);
GTATTATCAAAAGACGAAGGTGGACG(配列番号41);
GCGATGCTCAATACGAAGAAAAAATC(配列番号42);
TGAATTCAAA GCAGAAGTAT AC (配列番号76);
ATTATTACGT GGTGTTGCTC(配列番号77);
GTGATAACGT TGAAATGACA G(配列番号78);
表皮ブドウ球菌に関して、
TAGACTTAATGCAAGCAGTTGATGATTAC(配列番号43);
CCACACACAAAATTCAAAGCTGAAG(配列番号44);
CTGGTGTTGTAAACTTACCAGAAGG(配列番号45);
GAAATGGTTATGCCTGGCGAC(配列番号46);
CTGGTTCTGCATTAAAAGCATTAGAAG(配列番号47);
TGACAACATCGGTGCTTTATTACG(配列番号48);
CTGTTACTGGTGTAGAAATGTTCCG(配列番号49);
CGTATTATCTAAAGATGAAGGTGGACG(配列番号50);
緑膿菌に関して、
AAGTTCGAGTGCGAAGT(配列番号51);
AAGGCGTAGAGATGGTAAT(配列番号52);
TTCTTCAAGGGCTACCG(配列番号53);
ATCATCAAGGTCCAGGAAGAAGT(配列番号54);
ACCAAGACTACCTGCACCG(配列番号55);
TGTACGTGCTGTCCAAGGAA(配列番号56);
CCGGTAACTGCGAACTGC(配列番号57);
CACGTTGACTGCCCCGGTCACGC(配列番号85);
ACGCCTTCCGGCAGTTCGCAGTTAC(配列番号86);
ATCGGTCACGTTGACCATGGCA(配列番号87);
GCCGCCTTCGCGGATCGCGAA(配列番号88);
百日咳菌に関して、
GTACATTCTG TCCAAGGAAG(配列番号58);
GACAACGTGG GTATCTTG(配列番号59);
GACAAGGAAA TGGTGCT(配列番号60);
肺炎クラミジアに関して、
AATTTAAGTC AGCTGTTTAC G(配列番号61);
GAGGTATTGG AAAGAACGAT(配列番号62);
ATAACGTTGA GCTTGATGTT(配列番号63);
レジオネラ・ニューモフィラに関して、
AGTTTGAAGC AGAAGTGTAT(配列番号67);
TGTTATTACG AGGTACGAAG(配列番号68);
AGATAATGTG CAATTAGTTG TTA(配列番号69);
肺炎マイコプラズマに関して、
GAAATTTAAA GCGGAAATCT ATG(配列番号70);
GAACGTGGTC AAGTGTTAG(配列番号71);
GACAATACCT CGATTACAGT(配列番号72);
結核菌に関して、
AACATCTCGG TGAAGTTGAT(配列番号73);
TGACAACACC AACATCTC(配列番号74);
ACGAAGGTCT GCGTTT(配列番号75);
肺炎連鎖球菌に関して、
AATTCAAAGG TGAAGTCTAC A(配列番号79);
CAACGTGATG AAATCGAAC(配列番号80);
GACAATCGAC GTTGAGTT(配列番号81);
化膿連鎖球菌に関して、
CAAAGGTGAA GTATATATCC TTTC(配列番号82);
CAACGTGACG AAATCGAA(配列番号83);
CGTGACAATC AACGTTGA(配列番号84);
及びその組み合わせからなる群から選択される。
一旦、ハイブリダイゼーションが、生じたと考えられると、次に形成されたいかなるハイブリッドも検出される。当業者は、本発明のプローブと、本発明のポリ核酸との間のハイブリダイゼーションを検出することが容易にできるであろう。例えば、ポリ核酸も、プローブも、標識化されない場合、ハイブリダイゼーションは、臭化エチジウム、SYBR(登録商標)Green(Applied Biosystems,Scoresby VIC,Australia)又はSYTOX Orange(Invitrogen,Mount Waverley VIC,Australia)のようなDNA挿入染料を使用して検出できる。これらの染料は、二本鎖DNAに効果的に結合する。従って、標的ポリ核酸と、プローブヌクレオチド配列との間のハイブリッドが形成される時、上記のような染料による染色は、結果として生じるハイブリッドの検出を容易にする。
本発明の幾つかの好ましい実施態様において、プローブ又は試験試料に由来するポリ核酸は、ハイブリダイゼーション検出を容易にするために、標識化される。DNA又はRNA分子を標識化するために使用できる方法及び材料は、当該技術分野において公知である。以下の実施例において、Cy3又はCy5によりDNAを標識化する方法が、記載される。しかしながら他の公知の標識化材料及び方法も、使用できる。例えば、Cy3.5及びCy5.5のような他のCy染料、Alexa蛍光染料、並びに32P及び35Sのような放射性同位体等も、ハイブリダイゼーションの検出を容易にするために全ゲノムDNAを標識化するために使用できる。更にまた、2色蛍光標識化ストラテジーが、本発明において使用できる。ストラテジーは、両者とも全体が参考として組み込まれる、Ramsay,1998,Nat.Biotech.,16:40−44)及びShalonら、1996,Genome Res.,6:639−645に記載されている。かかる多色ハイブリダイゼーション検出ストラテジーは、一貫しない実験条件から生じる変動を最小にし、かつ異なる試料中の標的発生量の直接かつ定量的比較を可能にする(前掲のRamsay,1998及び前掲のShalonら、1996を参照)。標識は、好ましくは可変シグナルを提供しないが、その代わりに所与の期間にわたって、一定かつ再現可能なシグナルを提供するものである。
幾つかの実施態様において、プローブと、試験試料とを接触させ、かつ微生物を検出する好ましい方法は、マイクロアレイを使用することによる。「マイクロアレイ」は概して、本発明の2種以上のプローブが堆積された2次元アレイである。幾つかの実施態様において、各々が本発明の異なる配列を有する、プローブを含むマイクロアレイ上の少なくとも3つの位置がある。このことは、偽陽性を最小にするという利点を有する。
標的微生物からポリ核酸の存在を検出するもう1つの方法は、特異的な核酸マイクロアレイ及びマイクロチップ技術である。マイクロアレイは、遺伝子又は核酸配列の存在を検出するための道具であり、かつ概して多くのプローブの試料が規則的パターンで配置された小膜又はスライドグラスからなる。
例えば、本明細書に開示された微生物ポリ核酸のオリゴヌクレオチドプローブは、スライドグラス上の所定の位置に堆積できる。試験試料又はそこから単離されたポリ核酸は、試験試料中に存在するならば、プローブと、ポリ核酸との間のハイブリダイゼーション又は結合を可能にする条件で、プローブに添加できる。あるいは、試験試料からのポリ核酸は、本明細書に開示されたポリ核酸のプローブを添加する前にスライドに適用できる。プローブと、ポリ核酸との間の結合は、当該技術分野において公知のいかなる手段によっても検出でき、かつポリ核酸と、プローブとの間の特異的結合は、ポリ核酸が、試験試料中に存在することを示す。
ポリ核酸のハイブリダイゼーション及びマイクロアレイ技術の手順は、当該技術分野において周知である。例えば、ハイブリダイゼーションのためのポリ核酸の特異的調製、並びにプローブ、スライド、及びハイブリダイゼーション条件は、本明細書に参考として組み込まれるPCT/US01/10482に提供されている。
マイクロアレイ技術は、同時に何千もの遺伝子又はポリ核酸の測定を可能にし、それにより微生物の存在を同定する強力な道具を与える。2つのマイクロアレイ技術が、現在広く使用されている。第1は、cDNAアレイであり、かつ第2は、オリゴヌクレオチドアレイである。これらのチップの構造に差が存在するが、実質的に全ての下流データ分析及び出力は、同じである。これらの分析の成果は概して、マイクロアレイ上の公知の位置でポリ核酸にハイブリダイズする試験試料からポリ核酸を検出するために使用される標識プローブから受けたシグナルの強度の測定である。概して、シグナル強度は、ポリ核酸量に比例する。多数のかかる技術が、利用でき、かつ有用である。好ましい方法は、各々の開示が、本明細書に参考として組み込まれる、Linsleyらの米国特許第6271002号、Friendらの米国特許第6218122号、Peckらの米国特許第6218114号、及びWangらの米国特許第6004755号に見出すことができる。
好ましい方法において、ビオチン化プローブが、Hoffmannら,2005,MoI Biotechnol.,29:31−8に記載されたような方法によって、調製され、かつAffymetrix HG−U133Aオリゴヌクレオチドマイクロアレイ(Affymetrix,Santa Clara,CA)のようなマイクロアレイにハイブリダイズされる。アレイ画像は、次に例えばAffymetrix MAS 5.0ソフトウェアを使用して、各プローブに関する強度値(CELファイル)にされる。発現手段は、例えばIrizarryら,2003,Nucleic Acids Res.,31:el5及びDallasら,2005,BMC Genomics.,6:59に記載されたようなロバスト複数アレイ分析(RMA)を使用して抽出される。
一旦微生物が、本明細書に記載された発明を使用して検出されると、適切な診断、予後診断、又は治療が、行われ得る。従って、本発明は、試験試料中のポリ核酸と、tuf遺伝子可変領域に由来するプローブとの間のハイブリダイゼーション検出を含む、疾患の被検者における予後診断、診断、予防又は治療方法を更に提供する。試料中の核酸分子と、遺伝子の可変領域との間のハイブリダイゼーションを検出することは、試料中の微生物の同定を可能にする。この情報は、疾患が、病原微生物によって引き起こされたか、及びそれ故に疾患の予後診断、診断、予防又は治療を決定するために使用できる。
本明細書において、「予後診断」とは、疾患の進行及び結果、又は疾患を発現した被検者の見込みの予測を意味する。
本明細書において、「診断」とは、例えばその症状、実験室試験(遺伝子型試験を含む)及び理学的所見によって疾患を同定するプロセスを意味する。
本明細書において、「予防」は、被検者におけるいかなる疾患予防も意味し、かつ疾患にかかりやすいことがあるが、まだ疾患を有すると診断されなかった被検者において疾患が起こることを予防することを含む。効果は、疾患、又はその徴候若しくは症状を完全に又は部分的に予防する点で、予防的であっても良い。
本明細書において、「治療」又は「治療すること」は、特定の微生物検出に続き、被検者に薬物を投与することによる、被検者におけるいかなる疾患治療も意味する。「治療」及び「治療すること」は、
(a)疾患を阻害すること、すなわちその発達を止めること、又は
(b)疾患の症状を軽減又は改善すること、すなわち疾患の症状の後退を引き起こすことを含む。効果は、疾患の部分的又は完全な治癒の点で治療的であっても良い。
本発明の方法は、全ての動物及び植物が、微生物に感染し、かつ微生物によって引き起こされる疾患及び障害を受けるので、動物及び植物のような、いかなる被検者の予後診断、診断、予防又は治療にも使用できる。
本明細書において、「動物」は、ヒト、又はヒトに対する経済的な重要性及び/又は社会的重要性を有する哺乳動物、例えば(ネコ及びイヌのような)ヒト以外の肉食動物、イノシシ・ブタ(小ブタ(pigs)、ブタ(hogs)及びイノシシ)、(ウシ属(cattle)、雄ウシ(oxen)、ヒツジ、キリン、シカ、ヤギ、バイソン及びラクダのような)反すう動物及びウマのようないかなる動物も意味する。同様に、ヒトに対する経済的な重要性を同様に有するので、絶滅寸前の、動物園で飼われる種類の鳥、並びに家禽(fowl)及び特には、家畜化された家禽、例えばシチメンチョウ、ニワトリ、カモ、ガチョウ、ホロホロチョウ等のような家禽(poultry)の治療を含む、鳥の治療が、提供される。それ故に、家畜化されたイノシシ・ブタ(小ブタ及びブタ)、反すう動物、ウマ、家禽(poultry)等を含むが、それらに限定されない家畜の治療が提供される。この用語は、特定の年齢を示さない。それ故に、成体及び新生児の被検者をカバーすることが、意図される。
本明細書において、「植物」は、そのいかなる部分(例えば花粉、種子、細胞、塊茎、茎)及びそのいかなる細胞成分(例えばプラスミド、リボソーム等)も含む、真核藻、コケ、ヒカゲノカズラ、シダ、被子植物、裸子植物及び(藻を含む)地衣を含むが、それらに限定されない植物界のいかなる構成要素も含む。
本明細書において「疾患」は、被検者が苦しむ健康からのいかなる逸脱も指すために使用される一般的な用語である。
幾つかの実施態様において、疾患は、(動物性病原体を含む)病原体、及び特には感染症、(院外感染性肺炎を含む)肺炎、百日咳、髄膜炎、発疹チフス、結核、ジフテリア、腸チフス及び細菌性下痢を含む呼吸器感染症;胃腸炎を含む胃腸管感染症;皮膚感染症;生殖路感染症;尿路感染症;院内感染症;腸チフス;ボツリヌス中毒;連鎖球菌性咽頭炎;リウマチ熱;梅毒、膀胱炎;腎臓感染症;毛包炎;フルンケル症(腫脹);膿痂疹(とびひ);メチシリン耐性黄色ブドウ球菌;ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群;毒素ショック症候群;蜂巣炎、丹毒;壊疽性筋膜炎;猩紅熱;創傷感染症、すなわち皮膚炎及び疥癬と関連付けられるものである
開業医又は獣医は、上記の方法の結果を提供された後に、その知識及び技能に従って適当な治療を処方できる。しかしながら、代替的実施態様において、一旦微生物の同定が生じると、コンピューターソフトウェアプログラムが、患者の適切な治療について助言するために提供できる。
本発明の実施態様は、同様にキットにおいて便利に提供できる。本発明のキットは、プローブ又はプライマーのような試薬、基準ポリ核酸、緩衝液、酵素等を含むことができる。本発明のキットは、本発明の方法を行うための指示書も含むことができる。当該指示書は、添付文書、又はラベル、又は本、定期刊行物、ウェブサイト及びコンパクトディスクのような他の情報源への照会という形状を取ることができる。
本発明は、専ら以下の非限定的実施例の参照として、更に記載される。しかしながら、以下の実施例は、専ら例証となることが理解されるべきであり、かつ決して以上に記載した発明の一般性の制限として取られるべきではない。
実施例1 痰試料からの微生物の同定
痰試料は、病理学研究所から得て、かつ水で希釈した。2マイクロリットルのこれらの試料を、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって真正細菌種で発見される特異的保存配列を増幅するために使用した。次に、PCR生成物を、Dorellら、2001(Genome Res.11,1706−15)のランダムに感作された重合反応、又はポストPCR標識化によって蛍光類似体Cy5を直接組み込むための鋳型として、使用した。
オリゴヌクレオチドプローブは、真正細菌種中で保存配列から選択され、かつマイクロアレイスライドに印刷される単一の特徴的配列を含んで設計した。
標識化したPCR生成物を、次にマイクロアレイスライドにハイブリダイズさせた。ハイブリダイゼーションは、30分間、53℃の水浴に浸漬される加湿チャンバー中でガラスカバースリップの下で行った。スライドは、洗浄、乾燥及びレーザー作動の共焦点スキャナを使用することによって、蛍光を走査させた。
バックグラウンドは、走査させたアレイ上の各点に関して差し引き、かつ臨床試料中に存在する種を生じさせ、かつ患者の適当な治療について助言するためにソフトウェアによって分析した。
材料及び方法
スライド:CodeLink(商標)作動スライド(GE Healthcare)
オリゴヌクレオチドプローブ:5’アミノ修飾及び10T付着を5’末端に有する17から24個の範囲のオリゴヌクレオチドを、設計した。オリゴヌクレオチドは、真正細菌種のtuf遺伝子中で単一の特徴的配列を含むように設計した。
標定溶液:1Mのリン酸ナトリウム緩衝液。100μMの濃度で、逆浸透水中に溶解したオリゴヌクレオチド。標定溶液中のオリゴヌクレオチドの最終濃度は、25μMであり、かつリン酸ナトリウム緩衝液のそれは250mMであった。
印刷:エポキシスライドの印刷は、MicroGrid II Compact Microarrayer(BioRobotics)を使用して実行された。
標的DNA:tuf遺伝子の断片は、プライマー対MAtuf−F4(フォワードプライマー、5’ KYACIGGHGTBGARATGTTC 3’、配列番号396)及びMAtuf−R5(リバースプライマー、5’ GTDCGDCCRCCYTCWCGRAT 3’、配列番号395)を使用して増幅した。tuf遺伝子の第2の断片は、プライマーMAtuf−F1(配列番号394)及びMAtuf−R5(配列番号395)を使用して増幅した。プライマーは、tuf遺伝子中に見出される保存領域を使用して設計した。PCR条件は、1X 94℃、1分の初期変性、35X 94℃、30秒/50℃、30秒/72℃、30秒、1X 72℃、7分の最終伸長であった。PCR生成物は、標識化前に、Wizard PCR Preps DNA精製キット(Promega)を使用して精製した。
標識化:標識化は、標識化混合物、2mMのdATP、dCTP、dGTP、1.5mMのdTTP及び0.5mMのビオチン−dUTPを使用して行った。標識化は、プライマーMAtuf−F4及びMAtuf−R5を使用して得られた生成物に関して、一晩中、37℃で行った。Cy5−dUTP(GE Healthcare)を使用するPCR反応中の直接標識化は、MAtuf−F1及びMAtuf−R5プライマーを使用して増幅したtuf断片に関して行った。
ハイブリダイゼーション:ハイブリダイゼーションは、53℃で30分、ハイブリダイゼーションチャンバーで行った。この後に、次のような各々5分の4回の洗浄ステップが続いた:洗浄1、2XSSC/0.1%のSDS;洗浄2、0.5XSSC/0.1%のSDS;洗浄3、2XSSC;洗浄4、4XSSC/0.2%のツイーン20。ハイブリダイゼーション後、アレイは、GenePix 4000Bスキャナー(Affymetrix)を使用して走査した。
結果
tuf遺伝子断片のPCR増幅。プライマーMAtuf−F4及びMAtuf−R5を使用する増幅PCR生成物の大きさは、約381塩基対であった(図1)。プライマーMAtuf−F1及びMAtuf−R5プライマーは、約1.1kbのPCR増幅生成物を生成した。
スキャナー出力。マイクロアレイは、この研究において試験した生物:すなわち(a)肺炎連鎖球菌;(b)モラクセラ・カタラーリス;(c)レジオネラ・ニューモフィラ;(d)黄色ブドウ球菌;(e)インフルエンザ菌の検出及び区別に成功した(図2、3、4、5及び6)。
考察
DNAマイクロアレイは、DNA断片の高スループットスクリーニングを得るために、高精度な技術を高度な分子生物学と組み合わせる。この研究において、5種の病原菌からのPCR由来単位複製配列を同定及び区別するDNAマイクロアレイ技術の可能性が、調査された;すなわち、肺炎連鎖球菌、モラクセラ・カタラーリス、レジオネラ・ニューモフィラ、黄色ブドウ球菌及びインフルエンザ菌である。
tuf遺伝子からの断片が、増幅のために選択された。この遺伝子は、全ての細菌種に普遍的に存在する。この遺伝子の部分は、高度に保存され(保存領域)、他方で残りの部分は、高い変動を示す(可変領域)。保存及び可変領域は、幾つもの異なる細菌種から得られるtufDNA配列を使用する遺伝子の複数の配列アライメントを介して決定した。保存領域は、可変領域を含む単位複製配列を得るために、プライマーを設計するように使用した。これらの単位複製配列は、前述の細菌種を検出及び区別するためにDNAマイクロアレイ上で使用した。
このことは、マイクロアレイ技術が、細菌種を同定及び選別する方法として使用できることを示す。方法は、高感度であり、かつ特異的であることが証明された。この調査は、PCR技術を介して増幅された細菌tuf遺伝子配列が、臨床診断の設定において上記目的にかなうためにDNAマイクロアレイとの結合に成功したことを立証する。現在の要求を満たせるならば、核酸マイクロアレイ技術は、他の分子ベースの同定方法に対して競合的な利点を与える。この領域での急速な発展は、同時に技術を改善し、かつコストを減少させ、マイクロアレイ手順を魅力的、かつ競争的にする。
配列
種々の微生物からのtuf遺伝子のヌクレオチド配列は、配列番号1から11である。配列番号12から393は、種々の微生物からの特徴的(プローブ)配列であり:
ABAU−アシネトバクター・バウマニー
BCEP−バークホルデリア・セパシア
BPER−百日咳菌
CABO−クラミドフィラ・アボルツス(Chlamydophila abortus)
CDIP−ジフテリア菌
CJEJ−カンピロバクター・ジェジュニ
CPER−ウェルチ菌
CPNE−肺炎クラミジア
CTET−破傷風菌
EFAE−大便連鎖球菌
FNUC−有核紡錘菌
HPYL−ピロリ菌
HHEP−ヘリコバクター・ヘパティカス
HINF−インフルエンザ菌
KPNE−肺炎桿菌
LLON−レジオネラ・ロングビーチアエ
LMON−リステリア菌
LPNE−レジオネラ・ニューモフィラ
MCAT−モラクセラ・カタラーリス
MTUB−結核菌
MPNE−肺炎マイコプラズマ
NGON−淋菌
NMEN−髄膜炎菌
PAER−緑膿菌
SAUR−黄色ブドウ球菌
SEPI−表皮ブドウ球菌
SSAP−腐生ブドウ球菌
SMAL−ステノトロフォモナス・マルトフィリア
SPNE−肺炎連鎖球菌
SPYO−化膿連鎖球菌
SMUT−ミュータンス連鎖球菌
SSAN−サングイス連鎖球菌
SMAR−霊菌
VVUL−ビブリオ・バルニフィカス
VPAR−腸炎ビブリオ
VCHO−コレラ菌
YPES−ペスト菌
YPSE−偽結核エルシニア菌である。
配列番号394及び395は、種々の微生物のtuf遺伝子の保存領域に対して設計されたオリゴヌクレオチドプライマーである。
配列は、代替的塩基を含むこともできる。それらを以下に示す:
R−A又はG
Y−C又はT
M−A又はC
K−G又はT
S−G又はC
W−A又はT
H−A又はC又はT
B−G又はC又はT
V−A又はG又はC
D−A又はG又はT
I−A、G、C又はTに結合するA塩基
tuf遺伝子断片のPCR増幅である。レーン1、DNA標準マーカー;レーン2、肺炎連鎖球菌;レーン3、モラクセラ・カタラーリス;レーン4、レジオネラ・ニューモフィラ;レーン5、黄色ブドウ球菌;レーン6、インフルエンザ菌。 肺炎連鎖球菌の検出を示す。試験1、2及び3−細菌性肺炎の原因物質の1種の肺炎連鎖球菌の存在を示す複製での陽性試験結果。試験1−配列番号79試験2−配列番号80試験3−配列番号81 モラクセラ・カタラーリスの検出を示す。試験1、2及び3−慢性閉塞性肺疾患の原因物質の1種のモラクセラ・カタラーリスの存在を示す複製での陽性試験結果。試験1−配列番号208試験2−配列番号209試験3−配列番号210 レジオネラ・ニューモフィラの検出を示す。試験1、2及び3−在郷軍人病の主要原因物質のレジオネラ・ニューモフィラの存在を示す複製での陽性試験結果。試験1−配列番号67試験2−配列番号68試験3−配列番号69 黄色ブドウ球菌の検出を示す。試験1、2及び3−高齢者における軟組織感染症及び肺炎の原因物質の1種の黄色ブドウ球菌の存在を示す複製での陽性試験結果。試験1−配列番号76試験2−配列番号77試験3−配列番号78 インフルエンザ菌の検出を示す。試験1、2及び3、細菌性肺炎の原因物質の1種のインフルエンザ菌の存在を示す複製での陽性試験結果。試験1−配列番号64試験2−配列番号65試験3−配列番号66

Claims (29)

  1. 試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
    (a)1種以上の標的微生物を含む疑いのある試験試料を提供することと、
    (b)試験試料中に存在するならば、前記試験試料からの前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮し、各前記ポリ核酸が、tuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を含むことと、
    (c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
    (d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の前記1種以上の前記微生物の有無を示すこととを含む方法。
  2. 前記試験試料中のポリ核酸が、増幅される請求項1に記載の方法。
  3. 試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
    (c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
    (d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の前記1種以上の前記微生物の有無を示すこととを含む方法。
  4. ポリ核酸が、配列番号1から11に示すtuf遺伝子可変領域に由来する請求項3に記載の方法。
  5. ポリ核酸が、配列番号1から11のヌクレオチド108−220、393−591、708−774、792−816、及び/又は885−945から実質的になる請求項3に記載の方法。
  6. ポリ核酸が、配列番号1から11に示すtuf遺伝子可変領域のアンチセンスである配列を有する請求項3に記載の方法。
  7. 試験試料を接触させるステップが、配列番号12から84、208から251、254−315及び330から393からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによるtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部とのハイブリダイゼーションを含む請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
    (c)配列番号12から84、208から251、254−315及び330から393からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによる前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部をハイブリダイズすることと、
    (d)ステップ(c)で形成されたハイブリッドを検出することと、
    (e)ステップ(d)の前記検出から前記少なくとも1種の微生物を同定することとを含む方法。
  9. 少なくとも1種のプローブが、配列番号12から84、208から315及び330から393からなる群から選択される請求項8に記載の方法。
  10. 少なくとも1種のプローブが、配列番号12から392及び393からなる群から選択される請求項8に記載の方法。
  11. 検出及び/又は同定される微生物が、ボルデテラ種、クラミドフィラ種、ヘモフィルス種、レジオネラ種、マイコプラズマ種、マイコバクテリウム種、ブドウ球菌種、連鎖球菌種、シュードモナス種、モラクセラ種及びフゾバクテリウム種、ステノトロフォモナス種、バークホルデリ(Burkholderi)種、腸球菌種、コリネバクテリウム種及びナイセリア種からなる群から選択される請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 標的微生物と関連した疾患の診断及び/予後診断方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
    (c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
    (d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の標的微生物の有無を示すことと、
    (e)前記1種以上の前記標的微生物の存在を疾患と関連付けることと、
    (f)前記疾患の診断及び/又は予後診断を決定することとを含む方法。
  13. 検出及び/又は同定される微生物が、ボルデテラ種、クラミドフィラ種、ヘモフィルス種、レジオネラ種、マイコプラズマ種、マイコバクテリウム種、ブドウ球菌種、連鎖球菌種、シュードモナス種、モラクセラ種及びフゾバクテリウム種、ステノトロフォモナス種、バークホルデリ種、腸球菌種、コリネバクテリウム種及びナイセリア種からなる群から選択される請求項12に記載の方法。
  14. 標的微生物と関連した疾患の予防又は治療方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮することと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅することと、
    (c)前記試験試料、又は前記試験試料からの前記ポリ核酸を、前記tuf遺伝子可変領域に由来する1種以上のプローブと、ハイブリダイゼーションが生じるために十分な時間及び条件で接触させることと、
    (d)ステップ(c)で生じたいかなるハイブリダイゼーションも検出し、ハイブリダイゼーションの有無が、前記試験試料中の標的微生物の有無を示すことと、
    (e)前記1種以上の前記標的微生物の存在を疾患と関連付けることと、
    (f)前記疾患の予防又は治療を処方することとを含む方法。
  15. 微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を増幅するステップは、少なくとも1種のプライマー対を利用し、ここでプライマーの少なくとも1種は、配列番号394−396、又はその同等物が、同時に異なる種の微生物のtuf可変領域又はその1部を特異的に増幅するならば、前記同等物からなる群から選択される請求項3から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 1種以上の標的微生物の存在を疾患と関連付けるステップ、又は治療を処方するステップが、コンピュータプログラムを使用するステップを含む請求項14に記載の方法。
  17. 疾患が、細菌感染症、呼吸器感染症、胃腸管感染症、皮膚感染症、血流感染症、髄膜炎又は中枢神経系感染症、尿路感染症、生殖路感染症、創傷感染症又は院内感染症である請求項12から16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 検出及び/又は同定される微生物が、ボルデテラ種、クラミドフィラ種、ヘモフィルス種、レジオネラ種、マイコプラズマ種、マイコバクテリウム種、ブドウ球菌種、連鎖球菌種、シュードモナス種、モラクセラ種及びフゾバクテリウム種、ステノトロフォモナス種、バークホルデリ種、腸球菌種、コリネバクテリウム種及びナイセリア種からなる群から選択される請求項1から17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 配列番号12−293、又はその同等物が、検出すべき微生物のtuf遺伝子可変領域に特異的に結合するならば、前記同等物からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む組成物。
  20. 配列番号12−393、又はその同等物が、検出すべき微生物のtuf遺伝子可変領域に特異的に結合するならば、前記同等物から実質的になる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む組成物。
  21. 配列番号394−396、又はその同等物が、検出すべき微生物のtuf遺伝子可変領域又はその1部を特異的に増幅するならば、前記同等物から実質的になる群から選択される少なくとも1種のプライマーを含む組成物。
  22. ボルデテラ種、クラミドフィラ種、ヘモフィルス種、レジオネラ種、マイコプラズマ種、マイコバクテリウム種、ブドウ球菌種、連鎖球菌種、シュードモナス種、モラクセラ種及びフゾバクテリウム種、ステノトロフォモナス種、バークホルデリア(Burkholderia)種、腸球菌種、コリネバクテリウム種及びナイセリア種からなる群から選択される試験試料中で見出される少なくとも1種の微生物の検出及び/又は同定のためのオリゴヌクレオチドプローブであって、前記プローブが、
    インフルエンザ菌に関して、
    TATTATCCGTACAGGTGATGAAGTAGAAA(配列番号12);
    AAAGATACAGCGAAAACTACTGTAACG(配列番号13);
    CATCGGTGCATTATTACGTGGTAC(配列番号14);
    CATACTCCATTCTTCAAAGGTTACCG(配列番号15);
    TGACTGGTACAATCGAATTACCAGAA(配列番号16);
    CCGTAAATTACTTGACGAAGGTCG(配列番号17);
    ACTTCGAATC AGAAGTGTAC(配列番号64);
    CAAACGTGAA GAAATCGAAC(配列番号65);
    CGATAACATC AAGATGACAG T(配列番号66);
    モラクセラ・カタラーリスに関して、
    TGAGCGTGACATCGATAAGTCA(配列番号18);
    CAGGCATTATTAAAGTTGGTGATGAAATT(配列番号19);
    AAACCAACTACTAAAACCACTTGTACTG(配列番号20);
    CGTAAGCTGCTAGACGAAGGT(配列番号21);
    TACCCCATTCCTAAATGGCTATCG(配列番号22);
    TAACTGGTGCCATCACCCTAC(配列番号23);
    AGTTTGATGCAGAAGTATACG(配列番号208)
    TATCCTACTACGTGGTACTAA(配列番号209)
    ATAACGTTGAGATGAGCG(配列番号210)
    大便連鎖球菌に関して、
    AAGGCGACGAGTCTTATGAAGA(配列番号24);
    AATTAATGGCTGCAGTTGACGAAT(配列番号25);
    GAAGTTCGCGTTGGTGACG(配列番号26);
    GACGAAACATCTAAAACAACTGTTACAG(配列番号27);
    TGGTGTTGTAGAATTGCCAGAAG(配列番号28);
    TAAACCAGCTACAATCACTCCACA(配列番号29);
    黄色ブドウ球菌に関して、
    GTTGACATGGTTGACGATGAAGAATTA(配列番号30);
    CTTAGAATTAATGGAAGCTGTAGATACTTACA(配列番号31);
    ATCATCGGTTTACATGACACATCTAAAA(配列番号32);
    CACCACATACTGAATTTAAAGCAGAAGTA(配列番号33);
    CATTCTTCTCAAACTATCGTCCACAA(配列番号34);
    CTGGTGTTGTTCACTTACCAGAAG(配列番号35);
    TACTGAAATGGTAATGCCTGGTGATA(配列番号36);
    CCAATCGCGATTGAAGACGG(配列番号37);
    CTGGTTCAGCATTAAAAGCTTTAGAAG(配列番号38);
    TGACAACATTGGTGCATTATTACGT(配列番号39);
    TGTTACAGGTGTTGAAATGTTCCG(配列番号40);
    GTATTATCAAAAGACGAAGGTGGACG(配列番号41);
    GCGATGCTCAATACGAAGAAAAAATC(配列番号42);
    TGAATTCAAA GCAGAAGTAT AC (配列番号76);
    ATTATTACGT GGTGTTGCTC(配列番号77);
    GTGATAACGT TGAAATGACA G(配列番号78);
    表皮ブドウ球菌に関して、
    TAGACTTAATGCAAGCAGTTGATGATTAC(配列番号43);
    CCACACACAAAATTCAAAGCTGAAG(配列番号44);
    CTGGTGTTGTAAACTTACCAGAAGG(配列番号45);
    GAAATGGTTATGCCTGGCGAC(配列番号46);
    CTGGTTCTGCATTAAAAGCATTAGAAG(配列番号47);
    TGACAACATCGGTGCTTTATTACG(配列番号48);
    CTGTTACTGGTGTAGAAATGTTCCG(配列番号49);
    CGTATTATCTAAAGATGAAGGTGGACG(配列番号50);
    緑膿菌に関して、
    AAGTTCGAGTGCGAAGT(配列番号51);
    AAGGCGTAGAGATGGTAAT(配列番号52);
    TTCTTCAAGGGCTACCG(配列番号53);
    ATCATCAAGGTCCAGGAAGAAGT(配列番号54);
    ACCAAGACTACCTGCACCG(配列番号55);
    TGTACGTGCTGTCCAAGGAA(配列番号56);
    CCGGTAACTGCGAACTGC(配列番号57);
    CACGTTGACTGCCCCGGTCACGC(配列番号85);
    ACGCCTTCCGGCAGTTCGCAGTTAC(配列番号86);
    ATCGGTCACGTTGACCATGGCA(配列番号87);
    GCCGCCTTCGCGGATCGCGAA(配列番号88);
    百日咳菌に関して、
    GTACATTCTG TCCAAGGAAG(配列番号58);
    GACAACGTGG GTATCTTG(配列番号59);
    GACAAGGAAA TGGTGCT(配列番号60);
    肺炎クラミジアに関して、
    AATTTAAGTC AGCTGTTTAC G(配列番号61);
    GAGGTATTGG AAAGAACGAT(配列番号62);
    ATAACGTTGA GCTTGATGTT(配列番号63);
    レジオネラ・ニューモフィラに関して、
    AGTTTGAAGC AGAAGTGTAT(配列番号67);
    TGTTATTACG AGGTACGAAG(配列番号68);
    AGATAATGTG CAATTAGTTG TTA(配列番号69);
    肺炎マイコプラズマに関して、
    GAAATTTAAA GCGGAAATCT ATG(配列番号70);
    GAACGTGGTC AAGTGTTAG(配列番号71);
    GACAATACCT CGATTACAGT(配列番号72);
    結核菌に関して、
    AACATCTCGG TGAAGTTGAT(配列番号73);
    TGACAACACC AACATCTC(配列番号74);
    ACGAAGGTCT GCGTTT(配列番号75);
    肺炎連鎖球菌に関して、
    AATTCAAAGG TGAAGTCTAC A(配列番号79);
    CAACGTGATG AAATCGAAC(配列番号80);
    GACAATCGAC GTTGAGTT(配列番号81);
    化膿連鎖球菌に関して、
    CAAAGGTGAA GTATATATCC TTTC(配列番号82);
    CAACGTGACG AAATCGAA(配列番号83);
    CGTGACAATC AACGTTGA(配列番号84);
    及びその組み合わせからなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプローブ。
  23. ポリ核酸を含む疑いのある試験試料を、配列番号12−392及び393からなる群から選択される1種以上のプローブをその上に固定した固体担体と接触させることを含むハイブリダイゼーション方法。
  24. 試験試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は同時に数種の微生物の検出及び/若しくは同定のためのキットであって、
    (a)任意に、tuf遺伝子可変領域の少なくとも1部の増幅を可能にする少なくとも1種のプライマー対と、
    (b)請求項21に記載の組成物と、
    (c)前記組成物中に含まれるプローブと、前記試料中に存在するポリ核酸、又はその増幅された生成物との間でのハイブリダイゼーション反応を可能にする、緩衝液、又は緩衝液を生成するために必要な成分と、
    (d)適切な洗浄条件で形成されたハイブリッドの洗浄を可能にする、溶液、又は溶液を生成するために必要な成分と、
    (e)任意に、先行するハイブリダイゼーションから生じるハイブリッドを検出する手段とを含むキット。
  25. 痰試料中での少なくとも1種の微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種の微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮するステップと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅するステップと、
    (c)配列番号12から84、208から251、254−315及び330から393からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによる前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部をハイブリダイズするステップと、
    (d)ステップ(c)で形成されたハイブリッドを検出するステップと、
    (e)ステップ(d)の前記検出から前記少なくとも1種の微生物を同定するステップとを含む方法。
  26. 配列番号12−393、又はその同等物が、微生物のtuf遺伝子可変領域に特異的に結合するならば、前記同等物からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含むマイクロアレイ。
  27. 試験試料中での少なくとも1種のインフルエンザ菌微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種のインフルエンザ菌微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮するステップと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅するステップと、
    (c)配列番号12−17及び64−66からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによる前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部をハイブリダイズするステップと、
    (d)ステップ(c)で形成されたハイブリッドを検出するステップと、
    (e)ステップ(d)の前記検出から前記少なくとも1種の微生物を同定するステップとを含む方法。
  28. 試験試料中での少なくとも1種のモラクセラ・カタラーリス微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種のモラクセラ・カタラーリス微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮するステップと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅するステップと、
    (c)配列番号18−23及び208から210からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによる前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部をハイブリダイズするステップと、
    (d)ステップ(c)で形成されたハイブリッドを検出するステップと、
    (e)ステップ(d)の前記検出から前記少なくとも1種の微生物を同定するステップとを含む方法。
  29. 試験試料中での少なくとも1種のシュードモナス微生物の検出及び/若しくは同定、又は数種のシュードモナス微生物の同時検出及び/若しくは同定方法であって、
    (a)検出すべき前記少なくとも1種の微生物から、ポリ核酸を任意に放出、単離及び/又は濃縮するステップと、
    (b)少なくとも1種のプライマー対によって前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部を任意に増幅するステップと、
    (c)配列番号51−57及び85−88からなる群から選択される少なくとも1種のプローブを含む1組のプローブによる前記微生物からのtuf遺伝子可変領域の少なくとも1部をハイブリダイズするステップと、
    (d)ステップ(c)で形成されたハイブリッドを検出するステップと、
    (e)ステップ(d)の前記検出から前記少なくとも1種の微生物を同定するステップとを含む方法。
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