JP2009501820A - 高イオン強度塩溶液のための増粘剤としての高分子電解質複合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高イオン強度塩溶液のための増粘剤としての高分子電解質複合体
【解決手段】水性高濃度塩含有系の粘凋化又は増粘化を可能にする高分子電解質複合体組成物は、無機塩含有水性媒体中に少なくとも一種のアニオン性ポリマーと少なくとも一種のカチオン性ポリマーの混合物を含む。前記アニオン性ポリマー及びカチオン性ポリマーはそれぞれ、線状且つ水溶性であり、架橋され且つ水溶性であり、又は架橋され且つ水に不溶性又は膨張性である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、高濃度塩含有系の粘凋化又は増粘化が可能な高分子電解質複合体組成物に関する。高分子電解質複合体組成物は、カチオン性ポリマーとアニオン性ポリマーからなり、いずれも線状且つ水溶性、架橋され且つ水溶性、又は架橋され且つ水に不溶性(又は膨張性)である。
水性溶媒及び有機溶媒を希釈剤として用いる系の粘度及びレオロジー挙動をコントロールするための水性溶媒及び有機溶媒の粘凋化又は増粘化は、高分子量のポリマー類の使用によって達成できる。高分子量のカチオン性及びアニオン性ポリマー類及び高分子電解質は、水ベースの系において増粘剤として有用であることが知られている。しかしながら、従来のポリマー増粘剤又は粘凋剤は、一般に、高イオン強度又は高塩含量を有する溶液を効果的に粘凋化することは不得手である。これは特に、アルカリ可溶性増粘剤として用いられるアクリル酸ナトリウムホモポリマー類及びコポリマー類などの高分子電解質にあてはまる。
高分子電解質は、主に溶液内での拡張された容積のためのポリマー鎖に対する同種の電荷の静電反発作用によって高い溶液粘度を達成し、大きな粘凋化効果を与える。ポリマー鎖の拡張は、高イオン強度条件下で崩壊しがちである。
米国特許第4,497,923号明細書は、アニオン性ポリマー(スルホン酸化したエチレン−プロピレンアイオノマー)の有機溶液と、カチオン性ポリマー(スチレンとビニルピリジンのコポリマー)の有機溶液を混合して有機液体中にインターポリマー(高分子間)複合体を形成することによる、有機液体の粘凋化方法を開示する。インターポリマー複合体の有機溶液は、比較的低い固体含量で、開始溶液の個々の粘度の平均に比べて高い粘度を有し、溶媒の防曇化等の目的とする用途に対して好ましいせん断増粘効果を示す。本特許は無機塩類が存在しない非水溶液系に関するものである。
米国特許第4,540,496号明細書(エクソン(Exxon))は、アクリルアミド(AAm)−スチレンスルホン酸ナトリウム(SSS)−アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(MAPTAC)の三元重合体をベースとする、高イオン強度掘削(ボーリング)液のための、新たな種類の粘凋剤を開示する。分子内のイオン複合化は高イオン強度原油掘削(ボーリング)液に改善された粘凋化力を与える。この特許は、インターポリマー複合体に関するものではない。
米国特許第4,584,339号明細書(エクソン(Exxon))は、低電荷イオン性アクリルアミドコポリマー(アクリルアミドとスチレンスルホン酸ナトリウムのコポリマー、及びアクリルアミドとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー)のインタポリマー複合体による、水の粘凋の増加方法を開示する。溶液内での複合体の相分離を防止するため、ポリマー骨格に沿った電荷密度は比較的低くなければならない。観察された粘度増大のメカニズムは、第一に、分子内のイオン性連結の形成による複合体の見かけ分子量における増加によるものと考えられている。個々のコポリマー成分の粘度が通常のせん断低粘化挙動を示すものの、可溶性インターポリマー複合体の水溶液は膨張性(せん断増粘化)レオロジー挙動を示す。水溶性無機塩類を添加すると、複合体は妨害され、粘度は減少する。
米国特許第4,942,189号明細書(エクソン(Exxon))は、水溶性有機溶
媒中の、中和されたスルホン酸化ポリマー(水に不溶性)とスチレン/ビニルピリジンのコポリマーとのインターポリマー複合体を利用する水溶液の界面の増粘化を示している。有機インターポリマー複合体溶液が水と混合されると、連続水相中に分散された多数の微小な水で満たされた粒子が形成されることによって、粘度の大きな増加が達成される。本特許はエマルション系に関するものである。
米国特許第4,970,260号明細書(エクソン(Exxon))は、塩含有溶液の粘凋化のための低電荷密度ポリマー複合体溶液を開示する。ポリマー複合体は、アニオン性ポリマー成分としてアクリルアミドとスルホネートモノマー(例えばスチレンスルホン酸ナトリウム)とのコポリマーと、カチオン性ポリマー成分としてアクリルアミドと第四級アンモニウムモノマー(例えばメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)とのコポリマーとからなる。前記ポリマー複合体のための前記カチオン性ポリマーとアニオン性ポリマーの双方とも、低電荷密度を有する強電解質である(カチオン性ポリマーに対して<35%の第四級アンモニウムモノマーと、アニオン性ポリマーに対して<50%のスルホネートモノマー)。請求の範囲に記載されているポリマー溶液は、5%未満の低電荷密度のインターポリマー複合体を含む。特許権者は、高電荷密度のインターポリマー複合体は塩含有溶液にかなり不溶性であり、そのため、貧弱な粘凋化能と増粘化効果を有すると記載している。一種の強高分子電解質と逆帯電した弱高分子電解質の組合せと、二種の逆帯電した弱高分子電解質の組み合わせによるインターポリマー複合体形成の可能性については、調査も開示もされていない。
欧州特許公開第0130732号明細書(ハリバートン(Halliburton))はアニオン性ポリマー組成物と、原油の増進回収のための地下層の刺激へのその使用を開示する。アニオン性ポリマー組成物は、水溶性ポリマーの凝集を防止するために、分散剤としてカチオン性又は両性ポリマーを<20%含む。アニオン性ポリマー組成物は、塩化ナトリウムなどの一種以上のハロゲン化物塩類を含むことができる。アニオン性ポリマーとカチオン性ポリマーの組み合わせによる粘度増加の相乗作用は観察されておらず、効果も発明者によって意図されたり又は追及されてはいない。その代わりに、彼らは、カチオン性ポリマーは塩水中でアニオン性ポリマーの分散に使用可能であり、従来技術の方法に付随する水溶性ポリマーの凝集問題を改善することを見出している。
米国特許第4,839,166号明細書(ロレアル(L’Oreal))は、無機塩類を含まないヘアケア組成物における、グラフト化カチオン性セルロースとメタクリル酸ポリマーのイオン相互作用から得られる、増粘剤を開示する。
米国特許第5,731,034号明細書(ECC、インターナショナル)は、炭酸カルシウム顔料(CCP)を分散させるための、カチオン性高分子電解質(ポリDADMAC)とアニオン性高分子電解質(ポリアクリレート)の組合せを用いる紙の塗布方法を開示する。CCP分散における増粘効果は一切記載されていない。実際には、同じ固形分での低粘度のCCP分散液が顔料分散液用途では求められている。CCPは本来水に不溶性の塩である。
米国特許第6,077,800号明細書(アクゾ(Akzo))は、疎水的に改質されたアクリル酸とアクリルアミドのコポリマーと、疎水的に改質されたカチオン性セルロースの組み合わせによって得られる水溶性高分子電解質複合体を開示する。前記高分子電解質複合体の目的とする単相(水溶性)特性は、疎水的に改質された高分子電解質の使用によってのみ達成できる。該高分子電解質複合体は、水ベース系における増粘剤として使用可能であると教示されている。塩含有溶液中のその使用については一切言及が為されていない。
米国特許第4,501,834号明細書(コルゲート−パーモリブ(Colgate−Palmolive)は、塩が含まれていない水性媒体中における、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)及びDADMACポリマー類などの、二種の逆帯電した強高分子電解質の分子内反応による、水に可溶性と不溶性のゲル形成を教示している。粘度において顕著な増加を示している前記インターポリマーゲルは、泡増強剤として、並びにシェービングジェルやシャンプーなどの化粧品組成物において有用であると考えられている。しかしながら、このインターポリマー複合体は、塩がゲル構造の形成を邪魔するので、塩含有系には適さない。
米国特許第4,497,923号明細書 米国特許第4,540,496号明細書 米国特許第4,584,339号明細書 米国特許第4,942,189号明細書 米国特許第4,970,260号明細書 欧州特許公開第0130732号明細書 米国特許第4,839,166号明細書 米国特許第5,731,034号明細書 米国特許第6,077,800号明細書 米国特許第4,501,834号明細書
様々な用途において、高濃度塩含有系、強酸性系又は強塩基系の粘凋化への要望がある。これら用途としては、パーソナルケアにおけるヘアカラーシステム、原油増進回収のための掘削(ボーリング)液、並びに硬質面の洗浄液が挙げられる。従来のポリマー性増粘剤又は粘凋剤は、高イオン強度又は高塩含量溶液を効果的に粘凋化することは不得手である。
本発明の一つの目的は、塩含有溶液向けの、逆帯電したポリマー類の組み合わせによる、相乗的に粘度増加した高分子電解質複合体(PEC)を提供することである。
本発明の他の目的は、塩含有溶液向けの、一種の強高分子電解質と逆帯電した弱高分子電解質の組み合わせによる、相乗的に粘度増加した高電荷密度PECを提供することである。このPECのための前記カチオン性ポリマーは、カチオン性ポリマーのためのカチオン性モノマーの35%を超える電荷密度を有しているか、又は>1.6meq/gの活性ポリマーを有している。該PECのための前記アニオン性ポリマーは、アニオン性ポリアーを製造するためのアニオン性モノマーの50%を超える電荷密度を有しているか、又は>2.4meq/gの活性ポリマーを有している。
さらに本発明のその他の目的は、塩含有溶液向けの、二種の逆帯電した弱高分子電解質の組み合わせによる、相乗的に粘度増加した高電荷密度のPECを提供することである。
可溶性PEC類が、無機塩含有水溶液系において、高電荷密度の高分子電解質から形成され得ることは驚くべき発見であった。低分子量の塩(電解質)溶液中において、逆帯電した高電荷密度のポリマー類によって形成される高分子電解質複合体類(PEC類)によって、相乗的な粘度増加が達成できることを発見した。PECは塩水系において、対応する個々の成分ポリマー類に比べ、高粘度を有している。有機塩溶液中のPECの粘度がpHの上昇と共に増加することも見出されている。PECの溶液粘度におけるpHの影響は可逆的である。pHの上昇に伴う粘度の増加は、pHが8.0を超えると非常に顕著になる。本発明のPEC類は高イオン強度水溶液系の増粘化又は粘凋化に有用である。
よって、本発明は、水性高濃度塩含有系の増粘化又は粘凋化を可能にする高分子電解質複合体組成物に関し、該組成物は無機塩含有水性媒体中に、少なくとも一種のアニオン性ポリマーと少なくとも一種のカチオン性ポリマーを含む。前記カチオン性ポリマー及びアニオン性ポリマーはそれぞれ、互いに独立して、線状且つ水溶性であるか、架橋され且つ水溶性であるか、又は架橋され且つ水に不溶性又は膨張性である。PEC組成物に使用される前記アニオン性とカチオン性ポリマー類の双方とも溶液、エマルション、分散体、パウダー又はビーズの形態であり得る。
本発明の高イオン強度溶液向けの高分子電解質複合体増粘剤は、(A)少なくとも一種の水溶性アニオン性ポリマーと(B)少なくとも一種の水溶性カチオン性ポリマーの混合物の、(C)低分子量塩(又は高イオン強度)溶液における相互作用によって形成される。
本発明のPEC増粘剤向けの成分(A)として適当なアニオン性ポリマーとしては、これらに限定されないが、2以上の、好ましくは100以上の、より好ましくは1000以上の、イオン化可能なアニオン性基を含むポリマー類が挙げられる。これらは、カルボキシル(又はカルボン酸塩)基、スルホン酸(又はスルホン酸塩)基、硫酸(又は硫酸塩)基、亜リン酸(又は亜リン酸塩)基、リン酸(又はリン酸塩)基などを包含するが、これらに限定されない。
アニオン性ポリマーは、天然高分子類、変性された天然高分子類又は合成高分子類であり得る。天然及び変性された天然アニオン性高分子類の例は、アルギン酸(又は塩類)並びにカルボキシメチルセルロースである。
好ましい合成アニオン性ポリマー類は、少なくとも一種のアニオン性モノマーIaの単独重合、又はIaと少なくとも一種の他の共重合可能なモノマーIIとの共重合から得られるポリマー類である。適当なアニオン性モノマー類Iaとしては、これらに限定されないが、(メタ)アクリル酸(又は塩類)、マレイン酸(又は無水物)、スチレンスルホン酸(又は塩類)、ビニルスルホン酸(又は塩類)、アリルスルホン酸(又は塩類)、アクリルアミドプロピルスルホン酸(又は塩類)などであって、前記カルボン酸及びスルホン酸の塩類はアンモニウムカチオン又は元素周期表のIA、IIA、IB及びIIB属からなる群から選択される金属カチオンで中和されているものが挙げられる。好ましいアンモニウムカチオンは、NH4 +及び+N(CH34であり、好ましい金属カチオンはK+及びNa+である。
適当な水溶性アニオン性ポリマー類は、0.1乃至100質量%、好ましくは10乃至100質量%、最も好ましくは50乃至100質量%の、少なくとも一種のアニオン性モノマーIa、0乃至99.9質量%、好ましくは0乃至90質量%、もっとも好ましくは0乃至50質量%の、一種以上の他の共重合可能なモノマー類II、並びに所望により、0乃至10質量%の架橋剤IIIの反応生成物である。
本発明のPEC増粘剤向けの成分(B)としての適当なカチオン性ポリマー類としては、2以上の、好ましくは100以上の、より好ましくは1000以上の、イオン化可能なアニオン性基を含み、そしてこれらに限定されないが、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン類及びそれらの塩、又は第四アンモニウム及びホスホニウム塩などを含むポリマー類を包含するが、これらに限定されない。
カチオン性ポリマー類は、天然高分子類、変性された天然高分子類又は合成高分子類で
あり得る。天然及び変性された天然カチオン性ポリマー類の例は、キトサン(及び塩類)ならびにカチオン性スターチである。
好ましい合成カチオン性ポリマー類は、少なくとも一種のカチオン性モノマーIbの単独重合、又はIbと共重合可能なモノマーIIとの共重合から得られるポリマー類である。
適当なカチオン性モノマー類Ibとしては、これらに限定されないが、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、ジアリルジメチルアンモニウムブロミド、ジアリルジメチルアンモニウムスルフェート、ジアリルジメチルアンモニウムホスフェート、ジメタリルジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジエチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジ(ベータ−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド、及びジアリルジ(ベータ−エトキシエチル)アンモニウムクロリド、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、及び7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアクリレートなどのアミノアルキルアクリレート並びにそれらのアルキル及びベンジル四級化塩類などのそれらの塩類;N,N’−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド及びその塩類、アリルアミン及びその塩類、ジアリルアミン及びその塩類、ビニルアミン(ビニルアルキルアミドポリマー類の加水分解によって得られる)及びその塩類、ビニルピリジン及びその塩類、並びにそれらの混合物が挙げられる。
もっとも好ましいカチオン性モノマー類はDADMAC及びジメチルアミノエチルアクリレート及び、そのアルキル及びベンジル四級化塩類などの塩類である。適当な水溶性カチオン性ポリマー類は、0.1乃至100質量%、好ましくは10乃至100質量%、もっとも好ましくは50乃至100質量%の、少なくとも一種のカチオン性モノマーIb、好ましくは0乃至90質量%、最も好ましくは0乃至50質量%の一種以上の他の共重合可能なモノマー類II、及び所望により、0乃至10質量%の架橋剤IIIの、反応生成物である。
アニオン性ポリマー向けの(メタ)アクリル酸(及び塩類)などのアニオン性モノマー類Iaと、カチオン性ポリマーのためのDADMACなどのカチオン性モノマー類Ibとの使用に適当な共重合可能なモノマー類IIは、選択されたビニル及び(メタ)アクリレート−ベースの成分、(メタ)アクリロニトリル及び不飽和多官能酸などの他の不飽和成分を、限定的にでなく、包含する。
リアクタントIIとして適当なビニル成分の例としては、これらに限定されないが、スチレン;ビニルアセテート及びビニルブチレートなどの炭素原子数2乃至18のカルボン酸類のビニルエステル類;N−ビニルアセトアミドなどの炭素原子数2乃至18のカルボン酸類のN−ビニルアミド類などが挙げられる。
リアクタントIIとして適当な(メタ)アクリレートベースの成分としては、これらに限定されないが、(メタ)アクリル酸のエステル類及び(メタ)アクリル酸のアミド類などである。
(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリレートのエステル類は以下を含む:
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリエート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデ
シル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、及びステアリル(メタ)アクリレートなどの長鎖及び短鎖アルキル(メタ)アクリレート類;アルコキシアルキル(メタ)アクリレート類、特に、ブトキシエチルアクリレート及びエトキシエトキシエチルアクリレートなどの炭素原子数1乃至4のアルコキシ炭素原子数1乃至4のアルキル(メタ)アクリレート類;アリールオキシアルキル(メタ)アクリレート類、特に、フェノキシエチルアクリレート(例えば、アゲフレックス(Ageflex)、チバ スペシャルティ ケミカルズ)などのアリールオキシ炭素原子数1乃至4のアルキル(メタ)アクリレート類;シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジシクロペンタジエニルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、トリシクロデカノイルアクリレート、ボルニルアクリレート、イソボルニルアクリレート(例えば、アゲフレックス(Ageflex)IBOA、チバ スペシャルティ ケミカルズ)、テトラヒドロフルフリルアクリレート(例えば、SR285、サートマー カンパニー、インコーポレーテッド)、カプロラクトンアクリレート(例えば、SR495、サートマー カンパニー、インコーポレーテッド))、及びアクリロイルモルホリンなどの単環及び多環芳香族又は非芳香族アクリレート類;ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、メトキシポリプロピレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、並びにエトキシル化(4)ノニルフェノールアクリレート(例えば、フォトマー(Photomer)4003、ヘンケル、コーポレーション)などの様々なアルコキシル化アルキルフェノールアクリレート類などのアルコール−ベースの(メタ)アクリレート類;ジアセトンアクリルアミド、イソブトキシメチルアクリルアミド及びt−オクチルアクリルアミドなどの(メタ)アクリル酸アミド類;及びマレイン酸エステル及びフマル酸エステルなどの多官能不飽和酸のエステル類。
上述の長鎖及び短鎖アルキルアクリレート類に関して、短鎖アルキルアクリレートは6以下の炭素原子を有するアルキル基を持つものであり、長鎖アルキルアクリレートは7以上の炭素原子を有するアルキル基を持つものである。
適当なモノマー類は市販のものでも又は当業者に既知の反応スキームを用いて容易に合成されるもののいずれでもよい。例えば、上述のアクリレートモノマー類の大半は、適当なアルコール又はアミドとアクリル酸又はアクリロイルクロリドとの反応によって合成可能である。
他の共重合可能なモノマー類IIとして使用するのに適当な化合物の具体例は、式IIIで例示される:
Figure 2009501820
式中、
5はH又はCH3を表し、
Xは2価の基である−O−基、−NR7−基、又は−NH−基を表し;
6は炭素原子数1乃至12のアルキル基、炭素原子数1乃至12のアルコキシ基、フェ
ニル炭素原子数1乃至6のアルキレン基(式中、フェニル基は非置換又は、炭素原子数1乃至12のアルキル基、又は炭素原子数1乃至12のアルコキシ基によって1乃至3箇所が置換され得、そして炭素原子数1乃至6のアルキレン基は酸素によって1乃至3箇所中断され得る)を表す。
特に好ましい他の共重合可能なモノマー類IIは下記に例示される:
Figure 2009501820
及び
Figure 2009501820
式中、R5及びXは上記に定義されたとおりであり、nは1乃至5、好ましくは2又は3
の数を表す。
適当な架橋剤IIIは、2又はそれ以上、好ましくは2乃至約30の範囲でエトキシル化されている、エトキシル化ビスフェノールAジアクリレート(例えば、サートマー カンパニー社(ペンシルバニア州ウェストチェスター)より入手可能なSR349及びSR601、ヘンケル社(ペンシルバニア州アンブラー)より入手可能なフォトマー4025及びフォトマー4028))、並びに、2又はそれ以上、好ましくは2乃至約30の範囲でプロポキシル化されている、プロポキシル化ビスフェノールAジアクリレートなどのアルコキシル化ビスフェノールAジアクリレート類を包含するが、これらに限定されない、多官能性エチレン性不飽和モノマー類であり得る。
適当な架橋剤IIIの好ましい例は、メチレンビスアクリルアミド、ペンタエリスリトール、ジ−、トリ−及びテトラ−アクリレート、ジビニルベンゼン、ポリエチレングリコールジアクリレート及びビスフェノールAジアクリレートが挙げられる。
本発明の高分子電解質複合体増粘剤向けの、好ましいアニオン性ポリマー類(A)及び好ましいカチオン性ポリマー類(B)の調製は、溶液重合、エマルション重合、マイクロエマルション重合、逆エマルション重合及び/又はバルク重合など様々な重合化手法、並びに当業者が適用可能な他の方法を用いて実施可能である。重合は、フリーラジカル開始剤の使用又は不使用下で、様々な開始剤の濃度で、実施され得る。共重合体又は三元重合体もまた、ポリマーの構造がランダム、ブロック、交互又はコアシェル型となるような方法で、また、ニトロキシルエステル類又は他のタイプのニトロキシルラジカル類などの重合化調整剤の使用又は不使用下で調製され得る。
適当なポリマー類Aは、約10,000乃至約50,000,000の、好ましくは約100,000乃至約20,000の分子量(Mw)を有する。適当なポリマー類Bは、約1,000乃至約5,000,000の、好ましくは約10,000乃至約3,000,000の分子量を有する。
ポリマーAとポリマーBの複合体は、別々に調製されたポリマーA及びポリマーBの各高イオン強度溶液を、撹拌機で一緒に混合することによって調製され得る。本発明の高分子電解質複合体はまた、非常に高粘度の濃縮物として又は固体沈殿物として水溶液中に形成され得る。高分子電解質複合体はまた、ビーズ又はパウダー形態のポリマーAとポリマーBの固体ブレンドから調製することもできる。高粘度物質又は沈殿物又は固体ブレンドを、その後、高イオン強度水溶液に溶解して、本発明の高分子電解質複合体の増粘された塩溶液又は高イオン強度溶液を形成する。高イオン強度溶液は、水性塩含有媒体中に、ポリマーAとポリマーB由来の高分子電解質複合体約0.01乃至約10質量%を含む。
ポリマーBに由来するカチオン電荷とポリマーA由来のアニオン電荷の混合モル比、すなわち、n+/n-として表される、ポリマーBとポリマーAの比は0.001乃至1000であり;好ましくは0.1乃至10である。ポリマーBとポリマーAの質量比は、0.01乃至100、好ましくは0.1乃至10の範囲であり得る。本発明の高イオン強度溶液は、無機塩、無機塩基又は無機酸の水溶液中、約0.001乃至50質量%、好ましくは、添加する塩の溶解性に応じて、約0.01乃至30質量%で含む。
無機塩類の例としては、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウムなどの硫酸アルカリ金属塩類及び硫酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸アンモニウムなどのリン酸アルカリ金属塩類及びリン酸アンモニウム、硝酸ナトリウム又は亜硝酸ナトリウムなどの硝酸アルカリ金属塩類及び硝酸アンモニウム又は亜硝酸アルカリ金属塩類及び亜硝酸アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウムなどのアルカリ金属ハロゲン化物類、などが挙げられる。無機酸の例としては、塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられる。無機塩基の例としては、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムが挙げられる。
本発明の一つの実施態様において、塩含有溶液のための相乗的に粘度増加した高電荷密度PECは、一種の強高分子電解質と逆帯電した弱高分子電解質の組み合わせによって得られる。このPEC向けのカチオン性ポリマーは、カチオン性ポリマーに使用されたカチオン性モノマーの35%を超える電荷密度を有しているか、又は>1.6meq/gの活性ポリマーを有する。PEC向けアニオン性ポリマーは、アニオン性ポリマーの製造に使用されたアニオン性モノマーの50%を超える電荷密度を有しているか、又は>2.4meq/gの活性ポリマーを有する。
本発明の一つの実施態様において、ポリマーAはカルボキシル基などの弱イオン性(又はイオン化可能な)基を含む弱高分子電解質であり、ポリマーBは第四級アンモニウム基などの強イオン性基を含む強高分子電解質である。
本発明の他の実施態様において、ポリマーAは硫酸基、スルホン酸基、リン酸基、及び/又は亜リン酸基などの強イオン性基を含む強高分子電解質であり、ポリマーBは第一級アミン基、第二級アミン基及び/又は第三級アミン基などの弱イオン性(イオン化可能な)基を含む弱高分子電解質である。
以下の実施例は本発明の幾つかの実施態様を示すものであるが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、本書の開示に従って、開示された実施態様に対する様々な変更が可能である。これら実施例は従って、本発明の範囲を限定することを意味するものではない。むしろ、本発明の範囲は、添付のクレームとこれら等価なものによってのみ、決定されるものである。これら実施例において、全ての部は、他に記載がない限り、質量で与えられる。
実施例1
この実施例は高濃度塩水溶液(18%Na2SO4)の増粘化における、高分子電解質複合体(PEC)の相乗的な効果を実証する。
油中水型マイクロエマルション形態の、活性ポリマー濃度28%での、アクリル酸ナトリウム(60%)とアクリルアミド(40%)の架橋コポリマーを、アニオン性ポリマー成分(=ポリ酸A)として用いた。ポリ酸Aのコポリマーは60%の電荷モノマーユニットを含み、8.3meq/gの電荷密度のポリマー固体を有していた。ポリ酸A20.0gを、8ozのガラスジャー内の18%硫酸ナトリウム溶液90.2gに室温で撹拌しながら加え、その後混合をコポリマーが完全に溶解するように1時間続けた。得られた溶液1Aは18%Na2SO4溶液中、5.1%のポリ酸Aのコポリマーを含み、pH7.0であった。
ホモポリマーの固体パウダー形態(90.5%固体)のジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)をカチオン性ポリマー成分(=ポリ塩基B)として使用した。ポリ塩基Bのコポリマーは100%の電荷モノマーユニットを含み、6.2meq/gの電荷密度のポリマー固体を有していた。ポリ塩基B5.12gを、8ozのガラスジャー内の18%硫酸ナトリウム溶液90.1gに室温で撹拌しながら加え、その後混合をDADMACホモポリマーパウダーが完全に溶解するように1時間続けた。得られた水性溶液1Bは18%Na2SO4溶液中、4.9%のポリDADMACを含み、pH6.2であった。
8ozグラスジャー内の、5.1%のポリ酸Aを含む溶液(1A)50.71gに、4.9%のポリ塩基Bを含む溶液1B50.1gを撹拌下で加え、その後混合を1時間室温で続けた。得られたPEC溶液1Cは18%Na2SO4溶液中、合計5.0%のポリマー固体(ポリ酸A2.6%、ポリ塩基B2.4%)を含有し、pH7.0であった。溶液1C中のPECの電荷比、すなわち(n+/n-)は70/100であった。
溶液1A、1B及び1Cのブロックフィールド粘度を、室温(約23℃)で、スピンドルLV4を用いて、異なる回転速度(rpm)で測定し、表1に示した。PECシステム1Cは、同様の総ポリマー濃度でPEC溶液を含む、カチオン性ポリマー溶液1B又はアニオン性溶液1Aに比べて、遥かに高い粘凋を与えた(表1参照)。PEC塩溶液1Cはまた、所望の偽塑性レオロジーを与え、すなわち、せん断速度の増加と共に減少する粘度を示した。
Figure 2009501820
実施例2
この実施例は、本発明の高分子電解質複合体(PEC)の高濃度塩水溶液(18%Na2SO4)を増粘する能力に対する、pHの影響を実証する。
実施例1で調製した溶液1A、1B及び1CのpHを、25%NaOH溶液で上方に調整し、また、95.8%のH2SO4溶液で下方に調整した。ブロックフィールド粘度(BV)を各pH調整及び徹底した混合の後の溶液について測定した。表2に示すように、PEC増粘効果はpHの上昇と共に増加した。BVのpHの上昇時の顕著な増加は、pHが9.5超のときに始まった。表3に示すように、pHはポリ酸Aに対しても影響があったが、ポリ塩基Bには影響がなかった。pHを25%NaOH溶液で上方に調整したとき、pHの上昇が、ポリ酸溶液Aと、そのポリ塩基溶液Bとの複合体Cの双方のBVを増加させる結果となった。PEC溶液Cに対するpHの影響はポリ酸A溶液に対してよりはるかに顕著である。これは、PEC溶液のBVに対するpHの影響が、主に高分子電解質複合体構造の変化によるものであることを示している。表4には、BVへのpH効果がある程度可逆的(おそらくヒステリシス挙動を伴って)ことを示した。低pH(2.7)に調整した後、pHをpH5.0を超える元の高い値へ再び調整したとき、BVは顕著に増加した。最初にpH5超にpHを増加させるとBVは顕著に増加し、pH7乃至9で横ばいになった。
Figure 2009501820
Figure 2009501820
Figure 2009501820
NaOH(25%)及び濃縮H2SO4(96%)溶液を用いた、pHの上げて下げて上げる調整(例えばpH11にし、pH5に戻し、再びpH9に上げるなど)のサイクルで、粘度はより上昇した。
実施例3
この実施例は、ポリマーAとポリマーBの組み合わせの相乗的な粘度の増加が、幅広い電荷比(n+/n-)の範囲で実現可能であることを実証する。
実施例1で使用したものと類似のポリ酸A55.46gを、室温で撹拌下で600mlビーカー中の18%硫酸ナトリウム溶液250.0gに加え、コポリマーが完全に溶解するように1時間混合した。得られた溶液(3A)は、Na2SO4溶液中に、5.1%のポリ酸Aを含み、pH7.2であった。
実施例1で使用したのと同じポリ塩基B16.5gを、室温で撹拌下で600mlビーカー中の18%硫酸ナトリウム溶液290.0gに加え、DADMACホモポリマーパウダーが完全に溶解するように1時間混合した。得られた溶液(3B)は、Na2SO4溶液中に、4.9%のポリDADMACを含み、pH6.2であった。
溶液3A(n+/n-=0/100)及び3B(n+/n-=100/0)を質量比でそれぞれ0.21、1.01、1.41、2.01及び9.40でビーカー内で混合し、約1時間撹拌し、その後、ブロックフィールド粘度を測定する前2日日間室温で保存することにより、15/100、72/100、100/100、100/70及び100/15の電荷比(n+/n-)で5%PECの5種のNa2SO4溶液を調製した。表5に、5種のPEC溶液、及びPECの作製に用いたポリ酸Aの3A溶液及びポリ塩基Bの3B溶液に対する、スピンドルLV4にて60rpmで測定した23℃でのブロックフィールド粘度を示した。PEC溶液は、表5に示すように、PEC溶液を同様の総ポリマー濃度で含む、カチオン性ポリマー溶液(3B、n+/n-=100/0)又はアニオン性溶液(3A、n+/n-=0/100)のいずれの値と比べても、高い粘度を有していた。
Figure 2009501820
実施例4
この実施例は、高分子電解質複合体向けの成分が、そのままPECを形成し、塩含有溶液に加えて混ぜたときに該塩含有溶液を増粘させる、再分散可能なスラリーの形態で調製可能であることを実証する。
エマルションスラリーの調製:
油中水型マイクロエマルション形態の、活性ポリマー濃度28%での、アクリル酸ナトリウム(60%)及びアクリルアミド(40%)の架橋コポリマー122.8gに、撹拌下で、90%固体ビーズ形態のジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)のホモポリマー35.9gを加え、約10分間撹拌した。得られたエマルションスラリーは3ヶ月以上再分散して安定であり、以下の特性を有していた。
外観:エマルションスラリー
活性ポリマー固体:42.0質量%
pH:7(18%Na2SO4溶液中5%にて)
実施例5
この実施例は、実施例4で調製されたエマルションスラリーがそのままの状態で、18%Na2SO4溶液を増粘するための、PECの形成に使用できることを実証する。
実施例4で調製されたエマルションスラリー(使用前によく混合された)12.60gを、約500乃至1000rpmでプロペラ撹拌機で撹拌しながら、18%Na2SO4溶液93.24gを含む塩溶液の渦巻きに加えた。
混合を約1時間続けた。
Figure 2009501820
上記表はpHの上昇と共にPECの増粘効果が増加することを示した。
増粘されたPEC塩溶液は偽塑性レオロジー挙動(せん断速度と共に粘度が大きく減少する)及びチキソトロピックレオロジー挙動(撹拌時間の増加と共に粘度が減少する)を示した。粘度は高速撹拌で調製したての時は比較的低かったが、保管中静止状態にした後には高い値を回復した。溶液が振動や回転などの低いせん断混合で調製される場合には、初期粘度は高くなるであろう。

Claims (20)

  1. 無機塩含有水性媒体中に、少なくとも一種のアニオン性ポリマーと少なくとも一種のカチオン性ポリマーの混合物を含む、水性高濃度塩含有系を粘凋化又は増粘化可能な高分子電解質複合体組成物。
  2. 前記アニオン性ポリマーとカチオン性ポリマーがそれぞれ、互いに独立して、線状且つ水溶性、架橋され且つ水溶性、又は架橋され且つ水に不溶性又は膨張性である、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  3. 前記アニオン性ポリマーが、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸基、亜リン酸基又はリン酸基、及び/又はそれらの塩類を含むものである、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  4. 前記アニオン性ポリマーが、0.1乃至100質量%の少なくとも一種のアニオン性モノマーIa、0乃至99.9質量%の一種以上の他の共重合可能なモノマー類II、及び所望により、0乃至10質量%の架橋剤の反応生成物である、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  5. 前記アニオン性ポリマーが、少なくとも一種のアニオン性モノマーIaの単独重合、又はIaと少なくとも一種の他の共重合可能なモノマーIIとの共重合から得られるものであり、該アニオン性モノマーが、(メタ)アクリル酸(又は塩類)、マレイン酸(又は無水物)、スチレンスルホン酸(又は塩類)、ビニルスルホン酸(又は塩類)、アリルスルホン酸(又は塩類)、アクリルアミドプロピルスルホン酸(又は塩類)、又はそれらの混合物から選択され、前記カルボン酸及びスルホン酸の塩類が、アンモニウムカチオン又は元素周期表のIA、IIA、IB及びIIB属からなる群から選択される金属カチオンで中和されている、請求項4記載の高分子電解質複合体。
  6. 前記共重合可能なモノマーがアクリルアミド又は(メタ)アクリレートのエステルである、請求項4記載の高分子電解質複合体。
  7. 前記カチオン性ポリマーが、0.1乃至100質量%の少なくとも一種のカチオン性モノマーIb、0乃至99.9質量%の一種以上の他の共重合可能なモノマー類II、及び、所望により0乃至10質量%の架橋剤の反応生成物である、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  8. 前記カチオン性ポリマーが、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン及びそれらの塩類、並びに第四級アンモニウム及びホスホニウム塩、並びにそれらの混合物から選択される基を含む、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  9. 前記カチオン性ポリマーが、少なくとも一種のカチオン性モノマーIbの単独重合、又は、Ibと共重合可能なモノマーIIとの共重合から得られるものであり、該カチオン性ポリマーが、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジメチルアンモニウムブロミド、ジアリルジメチルアンモニウムスルフェート、ジアリルジメチルアンモニウムホスフェート、ジメタリルジメチルアンモニウムクロリド、ジエチルアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジ(ベータ−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド及びジアリルジ(ベータ−エトキシエチル)アンモニウムクロリド;アミノアルキルアクリレート;N,N’−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド及びその塩類、アリルアミン及びその塩類、ジアリルアミン及びその塩類、ビニルアミン及びその塩類、ビニルピリジン及びその塩類、並びにそれらの混合物から選択されるものである、請求項7記載の高分子電解
    質複合体。
  10. 前記カチオン性ポリマーと前記アニオン性ポリマーに由来する混合カチオン電荷のモル比として、すなわちn+/n-で表される、該カチオン性ポリマーと該アニオン性ポリマーの比率が、0.001乃至1000の範囲である、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  11. 前記カチオン性ポリマーと前記アニオン性ポリマーに由来する混合カチオン電荷のモル比として、すなわちn+/n-で表される、該カチオン性ポリマーと該アニオン性ポリマーの比率が、0.1乃至10の範囲である、請求項10記載の高分子電解質複合体。
  12. 前記アニオン性ポリマーが、該アニオン性ポリマーを形成するために使用したアニオン性モノマーの50%を超える電荷密度、又は >2.4meq/gの活性コポリマーを有し、前記カチオン性ポリマーが、該カチオン性ポリマーを形成するために使用したカチオン性モノマーの35%を超える電荷密度、又は >1.6meq/gの活性コポリマーを有している、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  13. 前記アニオン性ポリマーが弱高分子電解質であり、前記カチオン性ポリマーが強高分子電解質である、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  14. 前記アニオン性ポリマーが弱イオン性カルボキシル基を含み、前記カチオン性ポリマーが強イオン性第四級アンモニウム基を含む、請求項13記載の高分子電解質複合体。
  15. 前記アニオン性ポリマーが強高分子電解質であり、前記カチオン性ポリマーが弱高分子電解質である、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  16. 前記アニオン性ポリマーが強イオン性硫酸基、スルホン酸基、リン酸基、亜リン酸基を含み、前記カチオン性ポリマーが弱イオン性第一級アミノ基、第二級アミノ基又は第三級アミノ基を含む、請求項15記載の高分子電解質複合体。
  17. 前記アニオン性ポリマーがアクリル酸と共重合可能なモノマーとの、1乃至0.001の範囲のモル比でのコポリマーであり、前記カチオン性ポリマーがジアリルジメチルアンモニウムクロリドと共重合可能なモノマーとの、1乃至0.001の範囲のモル比でのコポリマーである、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  18. 前記アニオン性ポリマーが、油中水型エマルション形態のアクリル酸ナトリウムのコポリマーであり、前記カチオン性ポリマーが、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのホモポリマーである、請求項1記載の高分子電解質複合体。
  19. 請求項1記載の高分子電解質複合体の塩溶液の粘度を増加させる方法であって、
    a)前記高分子電解質複合体の塩溶液のpHを、塩基を用いてpH8.0より上に上昇させること;又は
    b)工程a)の後、前記高分子電解質複合体の塩溶液のpHを、酸を用いてpH5未満に下げ、その後、塩基を用いて再びpH8.0超に調整すること、
    を含む方法。
  20. 請求項1に定義された高分子電解質の増粘化された水性無機塩含有溶液を調製する方法であって、
    a)別々に調製された、少なくとも一種のアニオン性ポリマーと、少なくとも一種のカチオン性ポリマーの、各高イオン強度水性溶液を、撹拌機で一緒にして混合すること、又はb)高粘度の高分子電解質濃縮物を水溶液中に、又は固体沈殿物に形成し、そして前記高
    分子電解質濃縮物又は沈殿物を高イオン強度水性溶液に溶解すること、又は
    c)ビーズ又はパウダー形態の、少なくとも一種のアニオン性ポリマーと少なくとも一種のカチオン性ポリマーを含む固体ブレンドを調製し、そして前記固体ブレンドを高イオン強度水性溶液に溶解すること、
    を含む方法。
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