JP2009303476A - 往復回転アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの出力軸に2種以上の往復回転駆動力を出力させる往復回転アクチュエータを提供する。
【解決手段】駆動源を供給するロータリーソレノイド(101)と、このシャフト(132)に回転力伝達可能に係合させたリンク体(104)と、該リンク体と連係させた出力機素(105)と、該リンク体と出力機素との連係を切り替える切替作動手段(106)とからなる。上記リンク体と出力機素の回転力伝達は、ギアの噛み合いによるギア駆動と、リンク比に従ったリンク駆動のいずれかを適時に切り替えることによって、2種又は3種の回転角をもった往復回転駆動力を出力させている。上記切替えは、電磁力の斥力又は引力を利用して、リンク体のシャフト軸方向の移動によって行う。このリンク体の移動は、電磁力を直接作用させて行うほか、アームを介してテコの原理を利用して行う。
【選択図】 図9

Description

本願に係る発明(以下、「本発明」)は、単一の出力シャフトから2種以上の回転角度変位の軸回転力を出力させる往復回転アクチュエータに関する。
通常型のロータリーアクチュエータは、所定の角度範囲で往復回転するものである。これは、例えば、流れ移動する紙葉や紙幣の移動経路を切り換えるガイド片(ブレード)の駆動源として用いられている。この移動経路は装置によっては多様な経路を有しており、必要により切り換えて2方向、又は3方向へ流す経路方式を持つものがある。
例えば、この3方向切り換えの技術としては、特許文献1の「循環式紙幣入出金機」の明細書の段落番号〔0033〕、〔0100〕〜〔0103〕、等において開示されている。これは、3方向切換機構を備えた分岐手段となるガイド部材を、ステッピングモータを用いた分岐用モータで回動させるものである。これはステッピングモータの入力パルスを制御して出力軸の回転角度で回転させてガイド手段を一時停止保持させる構成である。しかし、かかるステッピングモータを用いた構成は単一の出力軸で多数種の回転角の設定を行うことができるメリットがある反面、高速処理のために切り換え速度を高めた場合は、脱調する問題があった。また、切り換えた状態でブレードを保持し置くためには、常に励磁させておく必要があり、省電力上の課題もあった
また、別な公知の技術例としては、特許文献2の「紙葉類搬送方向切換装置」が開示されている。これは、要約書の図面1からも明らかなように、紙葉類の搬送経路の3方向の切換を、1個のゲート手段の回動を1つの駆動手段で行い、このゲート手段の回転制御を別な駆動手段で行う機構であった。そして、この駆動手段として直動ソレノイドを用いている。
しかし、かかる2個の直動ソレノイドを用いた3方向切換機構は、個別配置の2個の直動ソレノイドで行うため部品点数が多くなることに加えて、2個の直動ソレノイドを協働させるための調整が煩雑となって機器の信頼性や耐久性に課題があった。
特開2006−127131号公報 特開2006−213528号公報
そこで、本発明は、上記課題の解決を図ることを目的として、一つの出力軸で2種以上の回転角度変位の出力を可能とした往復回転アクチュエータを提供するものである。
本発明の往復回転アクチュエータは、上記目的を達成するため、次のように構成している。
すなわち、ベースに支持されて往復回転力を供給するロータリーソレノイドと、該ロータリーソレノイドのシャフトに軸方向移動と回転力伝達とを可能にして係合させたリンク体と、該リンク体の外環軸から2種以上の異なるリンク比、又は回転力伝達比となる係合手段から1つを選択して回転力を受動する出力機素と、上記係合手段の選択を上記シャフトに係合したリンク体の軸方向移動によって行わせる切替作動手段と、から成ることを特徴としている。
また、上記2種以上の異なるリンク比、又は回転力伝達比となる係合は、該リンク体の回転軸から異なる回転半径の係合点となる2種以上の係合手段から選択して出力機素に回転力を伝達させる構成を含むものである。
そして、上記リンク体と上記出力機素との係合においては、例えば、嵌入係合又は回転力伝達係合から選択される係合手段であることを特徴としている。
本発明は、上記のように構成することにより、単一の出力軸から2種以上の回転角度変位の往復回転力を出力させる、いわゆる多モード出力を実現することができる。その結果、より小さい専有容積で構成することができるため、取付場所の自由度が増し、紙幣や紙葉の流路の多経路間の切り替えを必要とする各種機器(例えば、ATMやプリンタ、又は自動販売機、等)への広範な機器への利用を可能としている。また、作動源にソレノイドを用いているため、確実な作動と信頼性を得ることができる。
実施例1の各構成要素を分解してリア側からの分解斜視図である。 実施例1の各構成要素を分解してフロント側からの分解斜視図である。 実施例1の縦断面図である。 実施例1の逐次駆動時の状態を説明する正面図、一部切欠き断面を含む側面図、及び斜視図である。 実施例1の逐次駆動時の状態を説明する正面図、一部切欠き断面を含む側面図、及び斜視図である。 実施例1の切替駆動時の状態を説明する正面図、側面図、及び斜視図である。 実施例1の切替駆動時の状態を説明する正面図、側面図、及び斜視図である。 本願発明にかかる他の実施形態例を説明する一部切欠き断面を含む側面図、及び斜視図である。 実施例2の各構成要素を分解してリア側(リアカバー側)から示した分解斜視図である。 実施例2の各構成要素を分解してフロント側(出力側)から示した分解斜視図である。 実施例2の構成要素の組み付けた状態をリア側から示した斜視図である。 実施例2の構成要素の組み付けた状態を示した側面図である。 実施例2における切替作動手段とリンク体、及び出力機素との連係を示す斜視図である。 実施例2におけるリンク体と出力機素、及びロータとの連係を示す側面図(A)と斜視図(B)である。 実施例2におけるリンク体と出力機素、及びロータとの連係を示す側面図(A)と斜視図(B)である。 実施例2の作動工程の各回転状態を示す平面図である。 実施例2の作動工程の各回転状態を示す平面図である。
以下に、本発明の実施の形態例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図8は、本願発明の実施例1を示すものある。
まず、実施例1の主要な構成要素は、駆動源となるロータリーソレノイド、この駆動力を伝達するリンク体、及びこのリンク体に係合されて2種以上の角度変位を持った往復回転力を出力させる出力機素、並びに上記リンク体の切り換え動作を行う切替作動手段、とからなるものである。
以下に、基本的構成毎に項分けして説明する。
実施例1は、有底筒状のリアカバー7とこの開口をフロントプレート8で閉塞したケーシング内に収納される。
[ロータリーソレノイドの構成]
図示番号1はロータリーソレノイドであり、駆動源となる電磁コイル2とこれに起動されて揺動(往復回転運動)するロータ3から構成される。電磁コイル2は、中心部にコア21が配され、ベース板22を介して、ベースとなるリアカバー7の内側底面に固定される。ロータ3は、回転軸を上記電磁コイル2の外側に位置させたハブ31に保持されたシャフト32と、上記電磁コイル2の磁極面と対面させる位置関係で上記ハブ31に連なるアマチュアプレート34とからなる。
シャフト32は、リアカバー7の底面に形成したリア軸受71と、フロントプレート8の対応位置に開設した軸受81に掛け渡すようにして回動自在に保持している。
アマチュアプレート34には、電磁コイル2と対面する側の面に2個のマグネット(磁石)35、35を互いに異極面を電磁コイル2へ向けて配設している。なお、実施例では上記のように2個のマグネットを併設させているが、これに限るものではなく、1個のマグネットの片面側を回転方向に異極着磁させたものでもよい。また、これらのマグネット35の裏面側(フロント側)にはバックヨーク36を配設してフロント側への磁力線の漏れを遮断している。
このように構成することにより、ロータリーソレノイド1のロータ3は、電磁コイル2の磁極の切り換えによって、マグネット35との間で吸引と反発を繰り返して、ハブ31を軸として往復運動を行い、シャフト32からは往復回転力が出力される。なお、ロータ3の揺動範囲はリアカバー7の内面壁への当接によって規制されるが、別にストッパ部材(図示省略)を配置するようにしても良い。
[リンク体の構成]
リンク体4は、上記シャフト32に連結される。
該リンク体4は、外環軸41と、この外環軸41から上記シャフト32の回転軸と垂直方向(ロータ3と対面する面方向)に形成したギアプレート44からなる。この外環軸41は、リンク体4の回転軸となるものであり、貫通形成した環装口42を有し、該環装口42に上記シャフト32に嵌入して係合させることにより回転力を得ている。この回転力の受動のための構成は、上記環装口42から外環軸41の側面に開口し、かつ外環軸41の側面の中程からロータ3の方向に向かって略U字状に切欠いた係合溝43を形成し、この係合溝43にシャフト32の側周面に形成した凸状の係合ピン33を移動可能に適合させるものである。この係合溝43を略U字状に形成しているのは、リンク体4がシャフト32に環装して軸方向への移動を許容しつつ、周方向(回転方向)への移動を規制するためである。これにより、シャフト32の軸回転力が移動位置に関わらずリンク体4へ伝達されることとなる。なお、この係合溝43のU字状の形成長さは、後述する能動ギア45と受動ギア54の噛み合い幅を考慮して最適に設定される。また、この略U字状の係合溝43の形状はこれに限定するものではなく、軸方向移動を規制すること無く回転力のみを伝達し得る機構であれば良い。例えば、上記係合溝43と係合ピン33の配置を逆にして、シャフト32の方に係合溝を形成して、リンク体4に係合ピン33を配設するようにしても良い。
リンク体4のギアプレート44は、扇形状を成し、外環軸41を回転軸とする回転周縁に沿って能動ギア45を形成している。該能動ギア45は複数歯からなる湾曲ラック状を呈している。ギアプレート44のロータ側の面には、ギアプレート44と後述するカム51とがリンク結合した場合の結合点(ピン結合)となる凸状の嵌入軸46を形成している。この嵌入軸46の形成位置は、嵌入軸46の回転中心からロータ3のシャフト32の回転中心までの距離と、嵌入軸46の回転中心から出力機素5の出力シャフト52の回転中心までの距離がリンク比となるように設定している。本実施例1ではリンク比が2:3となるように設定している。また、上記ギアプレート44のフロント側の面には、マグネット47を埋め込み配設している。
[出力機素の構成]
出力機素5は上記リンク体4と連係されるものである。
該出力機素5は、上記ロータリーソレノイド1のシャフト32と平行な位置関係で配置されて外部へ回転力を出力する出力シャフト52を主体とする。この出力シャフト52のロータ3と対面する端部には、軸直角方向(軸から放射方向)に延長させて形成したカム51を形成している。また、このカム51の先端部にはギアプレート44の嵌入軸46と遊びをもって係合する長孔状の軸受孔53を形成している。さらに、出力シャフト52には、カム51からフロント側へ嵌入軸46の長さ以上の離隔距離をもって、受動ギア54を周回移動可能にして環装している。
さらに、受動ギア54には、ロータ方向に突出させたストッパーピン55をギア歯を形成していない周側部に形成している。また、このストッパーピン55が嵌合し得る形状の嵌合孔56を、出力シャフト52への取付け部分(元部)に2個形成している。この2個の嵌合孔56a、56bと選択的に嵌合させることにより受動ギア54を出力シャフト52と一体化させている。これにより、ストッパーピン55を嵌合させる嵌合孔56の選択により、カム51の回転方向をCW(時計回り)又はCCW(反時計回り)に設定している。出力シャフト52は、その先端がフロントプレート8に設けられた出力軸受82によって回動自在に保持され、外部出力として機能している。
[切替作動手段の構成]
切替作動手段6は、リンク体4を直線方向に移動させるものである。
この切替作動手段6は、フロントプレート8とリンク体4のギアプレート44との間に配置している。この構成は、中心部にコア62を配置した電磁コイル61をフロントプレート8のリア側に取り付け、前記ギアプレート44に配置したマグネット47の磁極と対面するように配設している。これにより、電磁コイル61へ磁極の切替によってマグネット47に作用する反発力、又は吸引力を利用してシャフト32に沿って直線運動をさせている。
[その他]
なお、図中、電磁コイル2、61への通電は外部制御装置からのリード線によって行うが、この回路構成は、一般的なものであるため図示を省略する。
また、図示番号9は、ストッパであり、このストッパ9は、リアカバー7にカシメ固定され、その先端に形成した突起91が出力シャフト52のリア側端面に当接して、出力シャフト52から伝わるスラスト力を受けるものである。
[実施例1の作動説明]
次に、上記のように構成した実施例1の動作について図面を用いて説明する。
図4は実施例1の動作を示す説明図であり、図4から図7はその主要構成部品の作動状況を示す平面図と斜視図である。
実施例1の特徴は、単一の出力軸で2種以上の回転角度の変位を出力させる仕様(モード)を持った往復回転力を出力させることにある。以下においては、2種のモードを例に取って説明する。1のモードは特定した基準位置からの変位角度(例えば、20度)の往復回転駆動(これを「逐次駆動」と略称する。)とし、2のモードは1のモードの変位角度を切り替えて基準位置から別な変位角度(例えば、120度)に設定した往復回転駆動(「切替駆動」と称する。)としたものである。
なお、本実施例1では、駆動源となるロータリーソレノイド1から供給される駆動力は、シャフト32からの回転角30度の往復回転力である。
先ず、図4、図5を参照しながら1のモードである逐次駆動について説明する。図4、図5は逐次駆動時における主要構成部品の位置関係を正面図、側面図、及び斜視図で表したものである。
実施例1における逐次駆動は、切替作動手段6の反発磁力によりリンク体4をロータ側に移動させて能動ギア45と受動ギア54との噛み合いを解除した状態で行う駆動である(同図(B)を参照)。このとき、ギアプレート44の嵌入軸46は、カム51の軸受孔53に嵌入し、リンク体4と出力機素5とはカム51を介してリンク係合する(同図(B)を参照)。この位置状態でロータリーソレノイド1を駆動させると、シャフト32は30度の範囲で軸回転する(同図(A)を参照)。そして、この回転角度の変位は、嵌入軸46との係合位置関係で決まるリンク比(2:3)に従って、出力シャフト52に伝達される。その結果、出力シャフト52に伝達される回転角度の変位は、20度となる。この範囲での往復する軸回転力として出力される。また、実施例1では、嵌合軸46をギアプレート44に一体的に形成しているが、これに限らずギアプレート44に対する嵌入軸46の形成位置を可変できるよう構成しても良い。例えば、複数位置での選択的取付や溝内での摺動固定などである。この場合、嵌入軸46と係合する軸受孔53は長孔状に形成しているため、十分に対応は可能である。このようにしてリンク比は適宜に設定されるものである。
なお、切替作動手段6を構成する電磁コイル61への通電を遮断しても、リンク体4のマグネット47がロータ側に引き付けられた状態で維持される。
次に、図6、図7を参照しながら2のモードである切替駆動について説明する。図6、図7は切替駆動時における主要構成部品の位置関係を正面図、側面図、及び斜視図で表したものである。
実施例1における切替駆動は、切替作動手段6の吸引磁力よってリンク体4をロータ側からフロント側に移動させて、ギアプレート44の嵌入軸46が、カム51の軸受孔53から外して行う駆動である。これに従って能動ギア45と受動ギア54とが噛み合い(同図(B)を参照)、シャフト32の回転力はギアによる回転力伝達係合を介して出力シャフト52に回転力が伝達される。このときの回転角度の変位量は、回転力伝達比に従って出力シャフト52に伝えられる。この回転力伝達比は、能動ギア45のシャフト32からの回転半径と、受動ギア45の出力シャフト52からの回転半径との長さによって決まるものである。実施例1では、シャフト32が30度の範囲で軸回転すると出力シャフト52からは120度の軸回転力が出力される。なお、実施例1では、回転するカム51の移動規制は、リアカバー7の内壁への当接によって行っている。
また、この切替駆動におけるカム51の回転の方向は、組み立て時の設定により、CW(時計回り)仕様、又はCCW(反時計回り)仕様のアクチュエータとすることができる。これは上記ストッパーピン55の嵌合孔56への嵌合位置の変更によって行うものである。すなわち、図面正面の左側の嵌合孔56aにストッパーピン55を嵌合させた場合、能動ギア45との噛み合いが、左端から右端へ移動してカム51は時計回り方向に回転をすることとなる。一方、ストッパーピン55を右側の嵌合孔56bに嵌合させた場合は、能動ギア45との噛み合いが、右端から左端へ移動してカム51は反時計回り方向に回転をすることとなる。
[他の実施例]
上記した実施例1では、リンク体4と出力機素5との回転力伝達手段を能動ギア45と受動ギア54との噛み合わせによって行っているが、この構成に限定されるものではない。例えば、図示は省略するが、リンク体4の外環軸41の外周にプーリーを取り付けると共に、出力シャフト52にこれと対応したプーリーを取り付けて、プーリーとベルトによる構成としても良い。この場合、リンク体のプーリーは摺動可能として回転力の伝達を継断できるように構成しておく必要がある。また、このプーリーを歯車としてギアベルトで連係するようにしても良い。
また、後述したように2種のリンク体を組み合わせた構成としても良い。更には、ギアプレート44の先端部に配置した磁石を、出力シャフトの外周に磁着させて回転力を伝達するようにしても良い。
〔2モード以上の出力構成〕
次に、上記した実施例1は、逐次駆動と切替駆動の2モード構成について説明したものであるが、本願発明にかかる技術的思想はこれに限定するものではない。
例えば、3種の往復回転の角度変位を出力させる構成例としては、例えば、図8に側面図と斜視図で示した構成がある。これは、上記した出力機素5の構成をさらに発展させたものであり、主力シャフト52に取り付けた受動ギア54を挟むようにして上記カム51の反対側(フロント側)に第2カム57を配置したものである。この第2カム57においてもカム51と同様に長孔状の第2嵌合孔58を形成して、これに嵌合させる第2嵌入軸48をギアプレート44のフロント側に突出形成している。嵌入軸46と第2嵌入軸48とはシャフト32からの回転半径距離を違えて形成しているため、ギアプレート44とカム51のリンク比は、嵌入軸46と嵌合孔56との係合、又は第2嵌入軸48と第2嵌合孔58との係合では異なるものとなる。
上記構成により、切替作動手段6によってギアプレート44を3段階に順次移動させることよって、(1)嵌入軸46と嵌合孔56との係合(図8(B)の状態)、(2)能動ギア45と受動ギア54との係合(図8(C)の状態)、(3)第2嵌入軸48と第2嵌合孔58との係合(図8(D)の状態)、の3種の係合を選択的に行うことができるため、3種の往復回転の角度変位を出力させることができる。
以上、本願にかかる往復回転アクチュエータは、コンパクトであるにも関わらず信頼性が高くかつ省電力であるため、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預け払い機)の紙幣流路選択用のガイド片の駆動源として、またはプリンターやコピー機の紙葉振り分けのガイド片の駆動源、等への応用が可能である。
次に、実施例2について説明する。
図9〜図17は本願発明の実施例2を示すものある。図面符号は、1で始まる3桁の数字を用いているが、下2桁の数字が実施例1と同一である場合は、実施例1の構成要素と実質上同一の構成要素であることを意味する。また、これらの図面は、各構成要素の連係を明確にするため実施例1の図面とは上下逆に描いている。
以下の説明において、実施例2は、本願発明思想の下、基本的構成要素を維持しつつ、実施例1のリンク体、出力機素、及び切替作動手段の構成に変更を加えたものである。したがって、実施例1と同様の目的機能を有する構成部分については、重複説明を避けるため、その説明を省略、又は簡略している。
先ず、実施例2も実施例1と同様にリアカバー107とフロントプレート108で構成されたケーシング内に収納される。
以下に、基本的構成毎に項分けして説明する。
[ロータリーソレノイドの構成]
駆動源は、実施例1と同様に、ロータリーソレノイド101であり、電磁コイル102とロータ103とからなり、リアカバー107の内側底面に固定している。ロータ103は、回転支持軸となるシャフト132と、該シャフト132に環装状(外周面へ環状に装着した状態)に固定したハブ131と、該ハブ131からシャフト132と直角方向に取り付けた扇形状のアマチュアプレート134とから成る。ハブ131のアマチュアプレート134の反対側(図面上、下側)には、シャフト132と平行に出力側(フロント側)へ延出させた係合キー137を形成している。この係合キー137を介して、ロータ103の往復回転運動を伝達している。この点が、実施例1の回転力伝達手段(シャフト32上の係合ピン33の係合)と異なる。
なお、シャフト132は、実施例1と同様に、リアカバー107のリア軸受171と、フロントプレート108の軸受181の間に回動自在にして架設される。また、アマチュアプレート134には、電磁コイル102と対面する2個のマグネット(磁石)135、135と、その裏面側(フロント側)にバックヨーク136を配設している。
[リンク体の構成]
リンク体104は、上記シャフト132に連係して取り付けられる。
このリンク体104は、実施例1のリンク体4の構成と同様であり、シャフト132が回動自在に貫通される環装口142を形成した外環軸141と、該外環軸141からシャフト132軸と垂直方向に形成したギアプレート144と、該ギアプレート141の先端の周縁に形成した能動ギア145と、及びギアプレート144のリア側(リアーカバー側)の側面に形成した嵌入軸146と、から構成している。
この嵌入軸146は、ギアプレート144と後述するカム151とがリンク結合した場合の結合点(ピン結合)となるものである。実施例2ではリンク比が2:3となるようにギアプレート144への嵌入軸146の位置を設定している。すなわち、このリンク比2:3に設定するとは、嵌入軸146の回転中心Cgから外環軸141を貫通したロータ103のシャフト132の回転中心Crまでの距離Lmと、嵌入軸146の回転中心Cgから出力機素105の出力シャフト152の回転中心Caまでの距離Lnとの比(Lm:Ln)が2:3であることを意味する。
このリンク体104において、実施例1のリンク体4と異なる構成は、前記ロータ103側の係合キー137が係合する係合溝143と、外環軸141から放射方向に両翼状に形成した立片状の受動片141pと、から成る。係合溝143は、実施例1の構成(U字状切欠き溝)とは異なり、外環軸141の周側面から(図面上)下方に突設させて軸方向Aの両端側を開放した長溝状に形成している。この係合溝143の端部から前記係合キー137を挿入するように係合させることによって、リンク体104の軸方向Aへの移動を許容しつつ、リンク体104へ回転力を伝達している。
また、受動片141pは、後述するアーム163と係合してアーム163からの作動力を受けるためのものである。その形状は、アーム163の作動片163pと係合して軸方向の作用力を受け得る形状に設計される。図示する実施例2では立片状の受動片141pを軸方向で挟持するようにアーム163の作動片163pを形成している。
このように構成したリンク体104は、環装口142がロータ103のシャフト132に環装し、かつ回転自在に保持される。実施例2においては、さらにリンク体104とフロントプレート108の軸受181の間には拡張力をもった付勢手段としてコイルスプリング149を取り付けている。なお、このコイルスプリング149は必須ものではないが、作動の安定性を図る上では好ましい構成である。
[出力機素の構成]
出力機素105は、上記リンク体104と連係して配置されるものであり、この連係構成は本願発明の主眼となるものである。
出力機素105には、実施例1と同様に、出力シャフト152のロータ側の端部に、軸直角方向へ延出させたカム151を形成している。このカム151の先端部には上記ギアプレート144の嵌入軸146と若干の間隙(「遊び」)をもって嵌合させるための長孔状又は丸孔状の軸受孔53を形成している。
また、カム151は、放射方向に120度の挟み角(又は回転角)をもって2方向へ延出させた2個のカム151a、151bを同一回転面上に形成している。それぞれのカム151a、151bの先端部には、一方を長孔状、及び他方を丸孔状に開口させた軸受孔153を形成している。さらに、カム151a、151bの間には、ギアプレート144の嵌入軸146の移動軌跡に対面する位置で、カム151a、151b同士を連結するようにして帯板状で、かつ円弧状のリブ151rを一体形成している。
実施例2では、各カム151a、151bの軸受孔153を、それぞれ長孔状と丸孔状に形成しているが、両方ともに長孔状に形成しても良い。
さらに、出力シャフト152には、カム151からフロント側へ嵌入軸146の突出高さLh以上の離隔距離Ldをもって(Lh<Ld)、かつカム151と平行に配置した受動ギア154を形成している。この出力シャフト152は、その先端部がフロントプレート108に設けた出力軸受182によって回動自在に保持されて外部出力として機能する。
[切替作動手段の構成]
切替作動手段106は、実施例1と同様、リンク体104を直線方向に移動させる機構であり、フロントプレート108とリンク体104との間に配置される。実施例1と異なる実施例2の特徴点は、逐次駆動から切替駆動への切替操作をアーム163を介して行う点である。このアーム163は、リンク体104の揺動運動に干渉しないように湾曲状に形成されている。その上端部163tをフロントプレート108の(図面上)上部面に取り付けた支持金具164によって垂下状に支持して、下端部が軸方向Aへ揺動(前後往復運動)するように保持にしている。
また、アーム163の(図面上)下端部には、前記リンク体104の外環軸141に形成した受動片141pと係合する作動片163pを形成している。この作動片163pは、前述したように、出力シャフト152の軸方向Aへの作用力(往復方向)を得るように受動片141pを挟持する形状としている。なお、実施例2では、受動片141pを立片状に、作動片163pを凹片状に形成しているが、逆の組合せとしても良い。
さらに、アーム163の中程にはマグネット163mを埋め込んだ状態で取り付けている。このマグネット163mは、プレート108のリア側に取り付けた電磁コイル161と磁極対面させている。これにより、電磁コイル161への通電方向の切替によって電磁力による斥力又は引力を発生させて適時にアーム163を軸方向Aに移動させている。
さらにまた、アーム163の作動片163pには、リアカバー107から露出し得る突出量をもった突起163nを形成している。この突起163nは、故障時等の復帰のために、外部からアーム163を手動で操作するためのものである。なお、この操作手段は、必須のものではなく、図示した突起状の構成に限定するものではない。同様の目的で他の機構を選択することも可能である。例えば、磁石よる操作、ボタンやシーソー機構による操作、又は突起ではなく凹部を操作棒で操作する機構、など公知の種々機構を適宜に選択すれば良い。
[実施例2の作動説明]
次に、上記のように構成した実施例2の作動について、添付図面を参照して説明する。図16、図17は、実施例2の作動工程の各回転状態を示す平面図である。
実施例2は、上記した実施例1と同様に、ロータリーソレノイド1のシャフト132から供給される回転角30度の往復回転力を駆動源として、これに往復回転角に変更を加えて、外部へ異なる2種又は3種の回転角をもった駆動力を供給するものである。
この外部への駆動出力端となる出力シャフト152は、ホームポジション(初期状態)から回転角α(例えば、20度)の往復回転を行わせる逐次駆動と、これを切り替えてホームポジションから変位角β(例えば、120度)の往復回転を行わせる切替駆動の2モードの駆動回転力を出力させるものである。さらに、切替駆動時の回転軌道の両端部で切り替えて再度逐次駆動(第2逐次駆動)を行わせる3モードの出力を得ることもできるものである。この3モード出力とは、ホームポジション(図面上、破線表示の状態)での逐次駆動から切り替えて回転させ、その回転軌道端(図面上、実線表示の状態)の位置で切り替え、その位置で逐次駆動(ホームポジションからの回転角として見ると100度と120度の範囲の往復回転)を行わせることである。
なお、図面16、17ではホームポジション時のカム151bの軸受孔153のみを長孔状とし、他方のカム151aの軸受孔153を丸孔状としているため、この場合はロック機構として作動するのみである。
以下の説明においては、重複記載を避けるため、実施例1と同様な基本的な2モードの切り替え動作過程の部分は説明を簡略し、実施例2の特徴的な作動について、説明する。
[実施例2の作動の特徴点とその効果]
実施例2の作動と実施例1のそれとは、次の点を特徴としている。
(1)ギアプレートを主体とするリンク体の作動。
実施例1が電磁コイル61の励磁によってギアプレート44のマグネット47と直接作用して切替え操作を行っているのに対して、実施例2は電磁コイル161をアーム163のマグネット163mに作用させることよりアーム163を操作し、これを介してリンク体104を移動させている。このアーム163を一種のテコとして用いてギアプレート144の外環軸141をシャフト132に沿って往復移動させることより、小さい電磁力でも確実な動作を行わせるようにしている。
これに従って係合したリンク体104は、シャフト方向へ往復の摺動移動を行い、ロータ側の対向面に形成した嵌入軸146が、カム151の先端部に形成した軸受孔153の内部へ出入りすることになる。
かかる構成の下、アーム163は、マグネット163mに電磁コイル161からの引力が作用して引き寄せられ、ギアプレート144はフロント側に移動して、嵌入軸146が軸受孔153から外れ、それと共に、能動ギア145が受動ギア154と噛み合って、ギア噛合によるギアプレート144から出力機素105への回転力の伝達が行われる。これによって、図16に示すようにカム151は120度の回転角で往復回転することとなる。
逆に、電磁コイル161への通電方向を切り替えて電磁コイル161に斥力を作用させてアーム163をリア側に押しやると、ギアプレート144はリア側に移動して、嵌入軸146がカム151の軸受孔153へ嵌入してリンク結合すると共に、能動ギア145は受動ギア154から外れて噛み合が解除されて、リンク結合によるギアプレート144から出力機素105へのリンク比に従った回転力の伝達が行われる。これによって、図17に示すようにカム151は20度の回転角で往復回転することとなる。
ここで、アーム163に取り付けたマグネット163mをシャフト132から離れた位置に配置して電磁コイル161からの電磁力(斥力と引力)を作用させるようにしているため、作動時にはギアプレート144の先端側が傾いた状態となる。これはギアプレート144の取付け部である外環軸141の内周面とシャフト132の外側周面とのクリアランス(間隙量)によって生じるものである。この傾きの発生は、能動ギア145と受動ギア154とが噛み合い易くなる効果を奏する。
なお、実施例2では、外環軸141とフロントプレート108との間にコイルスプリング149を装着してリンク体104の作動の安定を図っているが、これは必須のものではなく、無い場合でも、実施例1の場合と同様に、アーム163のマグネット163mがロータ側の磁力作用によって引力(コイルスプリング149の付勢力と同方向)が作用して、同様なリンク体104の作動の安定を図ることができる。
(2)出力シャフトの回転ロック機構の作動。
実施例2も実施例1と同様に、実施例1の作動原理と同様に、嵌入軸146が軸受孔153から外れた状態では、能動ギア145が受動ギア154に噛み合って、出力シャフト152は規定した120度の範囲内で回転往復運動(切替駆動)を行うこととなる。
この回転往復運動の両端位置においては、放射方向に120度の挟み角(又は回転角)で配置した2個のカム151a、151bを対応させており、この回転の両端位置で切替作動手段106の電磁コイル161を起動させると、嵌入軸146をカム151の軸受孔153へ嵌入させることができる。
この軸受け孔153を丸孔状に形成した場合は、カム151の回転を規制することになるため、出力シャフト152の回転をロック状態にするができる。また、この軸受孔153を長孔状に形成した場合は、この位置での回転角20度の往復回転(第2逐次駆動)を行わせることができる。
すなわち、実施例2の構成は、2個のカム151の各軸受孔153の形状の一方を長孔状、他方を丸孔状とした場合は、2種類(2モード)の往復回転とロック機構を備えた機構となり、軸受孔153の形状の両方を長孔状とした場合は、3種類(3モード)の往復回転の駆動出力を備えた機構とすることができる。
(3)切替作動手段の誤作動防止のための機構
実施例2では、120度の挟み角をもって2方向に形成した2個のカム151a、151bとを連結するように、帯板円弧状のリブ151rを一体的に形成している。そのため、120度の往復回転時の回転途中(この場合、嵌入軸146は軸受孔153から外れた状態)において、何らかの原因により電磁コイル161の通電が切り替わって切替作動手段106が逆動して嵌入軸146がリア側に移動しようした場合(誤動作)、嵌入軸146の先端部がリブ151rに当接してギアプレート144の移動を阻止することができる。これよって能動ギア145と受動ギア154との噛み合いが維持され、120度の往復回転駆動が継続されることとなる。すなわち、120度の切替駆動時の誤動作を回避することができる効果を奏する。
(4)手動切替え機構の作動
実施例2では、アーム163の作動片163pの近傍に、リアカバー107から露出させた突起163nを形成している。これにより、外部から手や操作棒で突起163nを操作して、手動でギアプレート144を移動させることができ、停電時や出力シャフト152に連結した外部機器に起因した動作停止状態を、手動操作で復帰させることができる効果を奏する。
1 ロータリーソレノイド
2 電磁コイル
3 ロータ
32 シャフト
33 係合ピン
4 リンク体
41 外環軸
43 係合溝
44 ギアプレート
45 能動ギア
46 嵌入軸
5 出力機素
51 カム
52 出力シャフト
53 軸受孔
54 受動ギア
56 嵌合孔
6 切替作動手段
7 リアカバー
8 フロントプレート
9 ストッパ
101 ロータリーソレノイド
102 電磁コイル
103 ロータ
132 シャフト
137 係合キー
104 リンク体
141 外環軸
144 ギアプレート
145 能動ギア
146 嵌入軸
105 出力機素
151 カム
152 出力シャフト
153 軸受孔
154 受動ギア
106 切替作動手段
161 電磁コイル
163 アーム
163m マグネット

Claims (14)

  1. ベースに支持されて所定回転角の往復回転力を供給するロータリーソレノイドと、
    該ロータリーソレノイドのシャフトに、軸方向移動と回転力伝達とを可能にして係合させたリンク体と、
    該リンク体から2種以上の異なるリンク比、又は回転力伝達比となる係合手段の1つを選択して回転力を受動する出力機素と、
    上記係合手段の選択を上記シャフトに環装したリンク体の軸方向移動によって行わせる切替作動手段と、
    からなることを特徴とする往復回転アクチュエータ。
  2. 該ベースに支持されて所定回転角の往復回転力を供給するロータリーソレノイドと、
    該ロータリーソレノイドのシャフトに軸方向移動と回転力伝達とを可能にして係合させたリンク体と、
    該リンク体の外環軸から異なる回転半径の係合点となる2種以上の係合手段の1つを選択して回転力を受動する出力機素と、
    該出力機素と上記リンク体との選択係合を、上記シャフトに連結されたリンク体の移動によって行わせる切替作動手段と、
    からなることを特徴とする往復回転アクチュエータ。
  3. 上記リンク体と上記出力機素との係合手段が、
    リンク係合又は回転力伝達係合であることを特徴とする請求項1、又は2記載の往復回転アクチュエータ。
  4. 上記リンク体が、
    前記シャフトからの軸方向移動と回転力伝達とを可能にしてシャフトに取り付ける外環軸と、
    該外環軸から上記シャフトと垂直方向に形成したギアプレートと、
    該ギアプレートの回転周縁に回転方向に沿って形成した能動ギアと、
    ギアプレートの側面に突出状に形成した嵌入軸と、
    から成り、
    該嵌入軸のギアプレートにおける形成位置を、嵌入軸の回転中心からロータのシャフトの回転中心までの距離と、嵌入軸の回転中心から出力機素の出力シャフトの回転中心までの距離が所定のリンク比となるように設定していることを特徴とする請求項1、2、又は3記載の往復回転アクチュエータ。
  5. 上記出力機素が、
    出力シャフトと、
    該出力シャフトから軸直角方向に形成すると共に、その先端部に前記ギアプレートに形成された嵌入軸が嵌入し得る形状の軸受孔を形成した1又は2個以上のカムと、
    該カムから前記嵌入軸の長さ以上の離隔距離をもって出力シャフト上に形成すると共に、 前記能動ギアと歯合する歯列を持って形成した受動ギアと、
    から成ることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の往復回転アクチュエータ。
  6. 上記受動ギアを出力シャフトへ回転自在に環装すると共に、受動ギアの側にストッパーピンを設け、該ストッパーピンが嵌合孔をカムの元部の回転方向の2ヶ所に開設した嵌合孔と嵌合させて受動ギアの出力シャフトに対する回転を規制したことを特徴とする請求項5記載の往復回転アクチュエータ。
  7. 上記シャフトに沿ったリンク体を摺動させる切替作動手段が、
    上記リンク体のギアプレートの嵌入軸の形成面の裏面側に配置したマグネットと、
    このマグネットと磁極対面させて配置した電磁コイルとの電磁力により行う構成であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載の往復回転アクチュエータ。
  8. 前記切替作動手段が、
    シャフトに沿った移動を可能にして保持すると共に、上記リンク体に移動力を作用させるアームと、
    該アームに配置したマグネットと、
    該マグネットと磁極対面させて配置した電磁コイルと、
    から成ることを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の往復回転アクチュエータ。
  9. 前記アームが、
    シャフトの軸に沿って揺動可能に保持すると共に、先端揺動部に前記リンク体の外環軸と係合する作動片と、中間部に配置したマグネットとから構成したことを特徴とする請求項8記載の往復回転アクチュエータ
  10. 前記アームが、
    ケース外部からシャフトに沿った移動を可能にするための作動手段を有することを特徴とする請求項8、又は9記載の往復回転アクチュエータ。
  11. 上記2以上のカムの形成において、
    前記出力シャフトの軸垂直面上に所定の回転角の挟み角をもって2個のカムを形成すると共に、各カムの先端部の同一回転半径上にそれぞれ軸受孔を形成したことを特徴とする請求項5、6、7、8、9、又は10記載の往復回転アクチュエータ。
  12. 2個のカムの先端部にそれぞれ形成した軸受孔の形成において、一方を長孔状に、他方を長孔状又は丸孔状に形成したことを特徴とする請求項11記載の往復回転アクチュエータ。
  13. 複数個のカムの形成において、
    さらに各軸受孔の移動軌跡に対応した位置で各カム同士を連結する弧状のリブを形成したことを特徴とする請求項11、又は12記載の往復回転アクチュエータ。
  14. リンク体の外環軸をロータ側に付勢する付勢手段をシャフトに環装配置したことを特徴とする請求項1から13のいずれか記載の往復回転アクチュエータ。
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