JP2009303408A - 整流子付きモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を減らしながらも構成部品の安定した固定を行うことができる整流子付きモータを提供することである。
【解決手段】細径円筒体部と大径円板部とが連続して形成された円筒状の絶縁体である基台と、整流子片部とライザ部とからなる整流子セグメントと、円環状のバリスタと、を備え、複数の整流子セグメントが基台の外周面に整列配置される整流子付きモータにおいて、整流子片部の外周面に第1の凸部を有し、バリスタの内周面と第1の凸部とが接触することで整流子セグメントの基台に対する固定が行われることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、整流子付きモータに関し、特に、部品点数を減らしながらも構成部品の安定した固定を行うことができる整流子付きモータに関する。
整流子付きモータにおいては、一般に、回転軸に鉄心を装着し、この鉄心に巻線を所定数巻回してアーマチュアコイルを形成し、回転軸に整流子を装着する。整流子は、樹脂の細径円筒体部と大径円板部とが連続して形成された基台と、整流子片部と整流子ライザ部を連続して形成した整流子セグメントとからなる。そして、基台の細径円筒体部の側面に整流子セグメントを等間隔に設け、整流子ライザ部を整流子片部よりも半径方向外向きに延びるように設ける。
従来、このような整流子付きモータにおいて、基台に整流子セグメントを固定するためにリング部材としてのワッシャが用いられている(たとえば特許文献2、特許文献3参照)。以下に、このリング部材を用いた従来の整流子付きモータの構造について図面を参照しながら説明する。
図18は、従来の整流子付きモータのロータにおける整流子とその周辺(以下「整流子ユニット」という)を示す斜視図である。
整流子ユニット55は、基台56の外周面に整流子片部57と整流子ライザ部58とからなる複数の整流子セグメントを整列配置し、その外側に整流子セグメントを固定するためにワッシャ60を嵌め、そのさらに外側に整流子保護のためにバリスタ59を設けている。
図19は、図18に示した整流子ユニット55を分解して示す斜視図である。
この従来例では、3個の整流子セグメントを有する3極の整流子付きモータの場合を示しており、ライザ部58はアーマチュアコイル(図示せず)と接続され、さらにバリスタ59の図示しない電極と接続される。
基台56は、細径円筒体部56aと大径円板部56bとを有し、整流子セグメントを組み合わせたときにライザ部58が嵌まる溝56dや、隣接する整流子セグメントどうしの間隔を規定する突起56cを有している。
図20は、図18に示した整流子ユニット55の片側を断面にして示す部分縦断面図である。図20の左側は側面図であり、右側はライザ部58の位置における断面図である。
このように、従来はバリスタ59および整流子セグメントを固定するためのワッシャ60を使用していた。この従来技術においては、基台56に挿入された整流子セグメントを基台56の外周に沿わせ、整流子セグメントの脱落防止、集合された整流子セグメントの真円度向上、および整流子セグメント間の隙間(スリット幅)の安定を目的として、樹脂類または紙類のワッシャ60を整流子セグメントに圧入していた。また、バリスタ59は、異常電流発生時にその電流を逃がすことを目的として用いており、ライザ部58にバリスタ59の電極を半田等により溶着接合していた。
なお、特許文献1には整流子ユニットに関する発明が開示され、その段落番号[0020]にはワッシャがバリスタ素子であってもよいとの記載がある。
特開2000−92793号公報 特開2000−274399号公報 特開2006−311717号公報
上述のように、たとえば特許文献2や特許文献3に記載の従来技術では、整流子セグメントの外周にワッシャ60とバリスタ59とを別部品として設けており、部品点数が多くコストがかかるという問題があった。
また、整流子ライザ部とバリスタとの結合には主に半田付け等の溶融介在物を用いる方法や、バリスタに溶接可能な母材を設け整流子片と溶接等の溶着を行う方法や、整流子片部とバリスタ間に圧接させるための介在物等を用いる方法等が考えられるが、昨今のモータの小型化に伴い、リング状バリスタの薄型化、小径化、リング幅縮小化(リングの内径と外径との間の幅の縮小化)によるバリスタ割れや、バリスタ特性を向上させるための自由度の制約・価格高騰などの問題が考えられる。
また、現在主流であるバリスタ半田付けによる半田不良の増加、慢性課題である半田ボールによる不具合、半田使用によるフラックス除去のための洗浄等が必要であるという問題もある。
さらに、バリスタの偏心固定により、モータの振動発生の要因となる虞があるという問題もある。またさらに、半田付け作業による場合には、モータの小型化、多極化に伴って半田スペースが緊密化する中で、精度良く確実な固定を行うためには、作業者の高度な熟練を要するという問題もあった。
なお、特許文献1にはワッシャとしてバリスタ素子を用いる旨の記載があるものの、その詳細については何ら記載がなく、その固定の仕方について、また整流子セグメントとバリスタとの電気的接続について、何ら開示のないものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、部品点数を減らしながらも構成部品の安定した固定を行うことができる整流子付きモータを提供することを目的とする。
また、本発明は整流子セグメントとバリスタとの電気的接続を安定して行うことができる整流子付きモータを提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、細径円筒体部と大径円板部とが連続して形成された円筒状の絶縁体である基台と、整流子片部とライザ部とからなる整流子セグメントと、円環状のバリスタと、を備え、複数の前記整流子セグメントが前記基台の外周面に整列配置される整流子付きモータにおいて、前記整流子片部の外周面に第1の凸部を有し、前記バリスタの内周面と前記第1の凸部とが接触することで前記整流子セグメントの前記基台に対する固定が行われることを特徴とする。
また本発明は請求項1に記載の発明において、前記バリスタを前記基台と前記整流子セグメントの集合体に挿入し、前記バリスタの内周面と前記第1の凸部との圧接によって前記整流子セグメントの前記基台に対する固定が行われることを特徴とする。
また本発明は請求項1に記載の発明において、前記バリスタは、その内周面に前記整流子片部の外周面に形成された前記第1の凸部を逃がすような第1の凹部を有し、前記第1の凹部の位置を前記整流子片部の前記第1の凸部に合わせて、前記基台と前記整流子セグメントの集合体に前記バリスタを挿入し、その後、該バリスタを円周方向に回転させることにより、前記基台と前記整流子セグメントとを密着させて保持することを特徴とする。
また本発明は、細径円筒体部と大径円板部とが連続して形成された円筒状の絶縁体である基台と、整流子片部とライザ部とからなる整流子セグメントと、円環状のバリスタと、を備え、複数の前記整流子セグメントが前記基台の外周面に整列配置される整流子付きモータにおいて、前記バリスタが少なくとも内周面に弾性材料によるコーティングが施されたものであり、前記バリスタを前記整流子片部の外周面に圧入して、前記バリスタの内周面の弾性材料によるコーティングと前記整流子片部の外周面とによって複数の前記整流子セグメントの前記基台に対する固定が行われることを特徴とする。
また本発明は請求項1、2または3に記載の発明において、前記第1の凸部は、前記バリスタの厚みに相当する間隔を軸方向に空けて設けられた2つの突起からなることを特徴とする。
また本発明は請求項1ないし5のいずれか一項に記載の発明において、前記バリスタの厚みは、内周側で薄くなっていることを特徴とする。
また本発明は請求項1、2、4ないし6のいずれか一項に記載の発明において、前記整流子セグメントのライザ部または前記バリスタのいずれか一方に設けた第2の凸部と、他方に設けた第2の凹部とを有し、前記第2の凸部と前記第2の凹部とを圧入密着することを特徴とする。
また本発明は請求項1ないし6のいずれか一項に記載の発明において、前記整流子セグメントのライザ部または前記バリスタのいずれか一方に設けた第3の凸部と、他方に設けた第3の凹部とを圧接することにより、前記バリスタと前記整流子セグメントとが電気的に接続されることを特徴とする。
また本発明は請求項1ないし6のいずれか一項に記載の発明において、前記バリスタは、該バリスタと前記整流子セグメントのライザ部とを電気結合するための導電性接合剤を注入するための構造を有することを特徴とする。
また本発明は請求項1ないし6のいずれか一項に記載の発明において、前記バリスタと前記整流子セグメントのライザ部とを電気結合するための導電性接合剤を前記基台のライザ部保持部に充填させたことを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を減らしながらも構成部品の安定した固定を行うことができる整流子付きモータを提供することができる。
また、本発明によれば、整流子セグメントとバリスタとの電気的接続を安定して行うことができる整流子付きモータを提供することができる。
また、本発明によれば、従来使用していたワッシャの役割をバリスタが果たすことができるので、ワッシャを不要とすることができ、コストを削減して、かつ、正確・確実な整流子セグメントの固定をすることができる。
また、本発明によれば、高度な熟練を要する半田付け作業を行わずに、整流子セグメントとバリスタとの電気的接続を安定して行うことができる整流子付きモータを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
本発明は、基台に各整流子セグメントを組み合わせて配置して組み立て、この集合体にバリスタを挿入し、このバリスタによって各整流子セグメントを基台に対して固定するものである。この固定にはさまざまなバリエーションがあり、具体例の詳細は後述するが、この固定の概略として、(I)バリスタに窪みを設けずに圧入によって行うもの、(II)整流子片部の外周面の突起にバリスタの窪みを合わせて挿入した後にバリスタを円周方向に旋回して行うものが挙げられる。
また、(I)バリスタに窪みを設けずに圧入によって行うものにあっては、(i)整流子片部の外周面に突起を設け、そこへバリスタを圧入するもの、(ii)ライザ部の上面にダボを設け、そのダボに対向する孔をバリスタに設け、バリスタ圧入時にバリスタの孔にライザ部上のダボを嵌めるもの、(iii)バリスタの内周面に弾性材料を設け、このバリスタを圧入するもの、(iv)ライザ部の上面にダボは設けず、ライザ部上面に対向する貫通孔をバリスタに設け、バリスタ圧入時にこの貫通孔に接合剤を注入するものが挙げられる。
また、バリスタと整流子セグメントとの電気的な接続について説明すると、バリスタの少なくとも底面には電極が設けられており(上面には電極が設けられていても無くてもよい)、この電極をひとつの整流子セグメントに電気的に接続するように構成される。
本発明において、このバリスタと整流子セグメントとの電気的な接続について、具体例の詳細は後述するが、(I)バリスタの底面にライザ部が接触することによって行うもの、(II)ライザ部の上面にダボを設け、バリスタの底面にライザ部のダボが接触することによって行うもの、(III)整流子片部の外周面の突起をバリスタの旋回によって破断した際の上端部がバリスタの上面に接触することによって行うもの、(IV)整流子片部の外周面の突起をバリスタの旋回によって破断した際の下端部がバリスタの底面に接触することによって行うもの、(V)ライザ部の上面にダボは設けず、ライザ部上面に対向する貫通孔をバリスタに設け、この貫通孔に導電性接合剤を注入してライザ部上面とバリスタ底面との間の導電性接合剤を介して行うものが挙げられる。
図1は、本発明による整流子付きモータの第1の実施形態のロータ1を示す斜視図である。
このロータ1において、整流子付きモータの回転軸であるシャフト4には整流子ユニット5およびアーマチュアコア2が設けられる。アーマチュアコア2は打ち抜いた3極の磁性板を必要枚数積層して構成され、各極に対応してアーマチュアコイル3が巻回される。
なお、本発明はモータの極数に依存するものではなく、本実施形態では3極の整流子付きモータを例にしている。
シャフト4には、円筒状の絶縁体(たとえば樹脂製)である基台6が嵌挿されており、基台6の外周には3個の整流子セグメントが設けられ、そのさらに外周には保護素子である円環状のバリスタ9が設けられている。
3個の整流子セグメントのそれぞれには整流子片部7およびライザ部8が設けられており、アーマチュアコイル3に整流子片部7を介して通電するために、アーマチュアコイル3の端末部分を、極を合わせてライザ部8に電気的に接続している。
図2は、図1に示した整流子付きモータのロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。
本実施形態において、整流子ユニット5は、基台6の外周面に3個の整流子セグメントを整列配置し、その外側にバリスタ9を設けている。3個の整流子片部7それぞれの外周面には突起(凸部)7aが設けられ、一方バリスタ9には、3個の整流子セグメントごとの突起7aに対応した位置に窪み(凹部)9aが設けられている。
図3は、図2に示した整流子ユニット5を分解して示す斜視図である。
図4(a)は、図2に示した整流子ユニット5の片側を断面にして示す部分縦断面図である。図4(a)の左側は側面図であり、右側はライザ部8の位置における断面図である。
基台6は、細径円筒体部6aと大径円板部6bとを有し、整流子セグメントを挿入したときにライザ部8が嵌まる溝(ライザ部保持部)6dや、隣接する整流子セグメントどうしの間隔を規定する突起6cを有している。なお、溝6dおよび突起6cの両方を必須とせず、溝6dのみ、または突起6cのみを設け、それによって隣接する整流子セグメントどうしの軸回転方向(円周方向)の位置決めを行ってもよい。
本実施形態の整流子ユニット5を組み立てる手順としては、まず、基台6に各整流子セグメントを組み合わせて配置して組み立て、この集合体にバリスタ9を挿入する。このとき、整流子片部7の下部の突起7aに、バリスタ9の内側の窪み9aを合わせて挿入する。
その後、基台6および整流子セグメントを固定した状態でバリスタ9を軸回転方向(円周方向)に回転させると、突起7aに、バリスタ9の内側の窪み9aがない部分が喰い込んで(突起7aを破断させて)しっかりと固定される。この構成によれば基台に対する整流子セグメントとバリスタ9の固定が確実になされ、バリスタ9の抜けが防止される。
また、この実施形態では、各整流子セグメントとバリスタ9との電気的な接続は、バリスタ9の底面の電極とライザ部8とが接触するような整流子構造であるので、その接触面9b(図4(a)参照)が電気的な接続箇所となる。この構成によればバリスタ9の導通が安定する。
本実施形態によれば、バリスタ9や整流子片部7に必要以上に力が加わることなく固定できるので、整流子片部7に傷がつくことが回避される。
また、従来必要であったワッシャが不要なので、各整流子セグメントを基台6に合わせて集合させたときの外径近くにまでバリスタ9の内径を小さくすることができるので、バリスタ9の環幅すなわちリング幅(リングの内径と外径との間の幅)を大きくすることができ、バリスタ割れが生じることを抑えられる。
また、バリスタ9の底面の電極部とライザ部8とで電気的な接続がなされるので、半田などの溶融介在物がなく、また、溶接等の溶着を行うことなくバリスタを整流子セグメントに接続することができる。
なお、バリスタ9の内側の窪み9aの形状は滑らかな円弧とし、バリスタ9の内周面との境界部には面取りを施すとよい。
バリスタ9は、その内周面と整流子片部7の突起7aとの接触によって固定されるため、整流子セグメントを整列させたときの中心からの距離よりも、バリスタ9の内周面の径を大きくしても固定することができ、バリスタ9の内周面で整流子片部7の外周を傷つけることがない。
また、整流子片部7の突起7aの形状は、図3に示したように直方体状にしてもよいし、長丸の円柱形状などいかなる形状であってもよいし、テーパを設けてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4(b)は、本発明による整流子付きモータの第2の実施形態のロータにおける整流子ユニットの片側を断面にして示す部分縦断面図であって、バリスタの電極部とライザ部とが接触しない場合の各整流子セグメントとバリスタとの電気的な接続を確保するための構造を示す図である。図4(b)の左側は側面図であり、右側はライザ部の位置における断面図である。
この実施形態において、整流子ユニット95は、基台96の外周面に3個の整流子セグメントを整列配置し、その外側にバリスタ99を設けている。3個の整流子セグメントの整流子片部97それぞれの外周面には突起(凸部)97aが設けられ、一方バリスタ99には、3個の整流子セグメントごとの突起97aに対応した位置に窪み(凹部)99aが設けられている。
基台96は、細径円筒体部96aと大径円板部96bとを有し、整流子セグメントを挿入したときにライザ部8が嵌まる溝(ライザ部保持部)96dを有している。
本実施形態の整流子ユニット5を組み立てる手順としては、まず、基台96に各整流子セグメントを組み合わせて配置して組み立て、この集合体にバリスタ99を挿入する。このとき、整流子片部97の下部の突起97aに、バリスタ99の内側の窪み99aを合わせて挿入する。
その後、基台96および整流子セグメントを固定した状態でバリスタ99を軸回転方向(円周方向)に回転させると、突起97aに、バリスタ99の内側の窪み99aがない部分が喰い込んで(突起97aを破断させて)しっかりと固定される。この構成によれば基台に対する整流子セグメントとバリスタ99の固定が確実になされ、バリスタ9の抜けが防止される。
また、この実施形態ではバリスタ99の底面とライザ部98とが接触しない整流子構造であるので、各整流子セグメントとバリスタ99との電気的な接続は、整流子片部97の突起97aの上端部97bとバリスタ99の上面とでされる。すなわち、図4(b)に示すように、整流子片部97の突起97aはバリスタ99の上面よりも上まで延伸しており、バリスタ99を円周方向に回転させてバリスタ99の内周面が突起97aを破断させたとき、上端部97bとバリスタ99の上面の電極とが接触し、これによって電気的に接続される。この構成によればバリスタ99の導通が安定する。
さらに、図4(b)の状態から上端部97bをカシメることによって、このカシメた部分とバリスタ99の電極とによって導通面積を大きくすることができるし、バリスタ99の抜け防止を補助することができるし、整流子片部97の外周のうち刷子と接触する面の有効長を稼ぐことができる。
本実施形態によれば、バリスタ99や整流子片部97に必要以上に力が加わることなく固定できるので、整流子片部97に傷がつくことが回避される。
また、従来必要であったワッシャが不要なので、各整流子セグメントを基台96に合わせて集合させたときの外径近くにまでバリスタ99の内径を小さくすることができるので、バリスタ99の環幅すなわちリング幅(リングの内径と外径との間の幅)を大きくすることができ、バリスタ割れが生じることを抑えられる。
また、各整流子片部97の突起97aの上端部97bとバリスタ99の上面の電極とで電気的な接続がなされるので、半田などの溶融介在物がなく、また、溶接等の溶着を行うことなくバリスタを整流子セグメントに接続することができる。
バリスタ99は、その内周面と整流子片部97の突起97aとの接触によって固定されるため、整流子セグメントを整列させたときの中心からの距離よりも、バリスタ99の内周面の径を大きくしても固定することができ、バリスタ99の内周面で整流子片部97の外周を傷つけることがない。
また、整流子片部97の突起97aの形状は、直方体状にしてもよいし、長丸の円柱形状などいかなる形状であってもよいし、テーパを設けてもよい。
なお、上述の第1の実施形態や第2の実施形態では、基台6(96)に各整流子セグメントを組み合わせて配置して組み立て、整流子片セグメントの整流子片部7(97)の突起7a(97a)にバリスタ9(99)の内側の窪み9a(99a)を合わせて挿入し、基台6(96)および整流子セグメントを固定した状態でバリスタ9(99)を軸回転方向(円周方向)に回転させるようにしているが、本発明では、このバリスタの軸回転方向への回転をし易くするようにバリスタの形状を工夫している。
図5(a)、(b)および(c)はバリスタの形状のそれぞれ別の例を示す斜視図である。
図5(a)のバリスタ109では、その内周には、3個の整流子セグメントごとの突起に対応した位置に窪み(凹部)109aが設けられており、その外周には、外周が円形である場合よりも外側に出っ張った凸部109bが設けられている。
この例では、治具を凸部109bに掛けて回すことによって、バリスタ109の軸回転方向への回転を容易に行うことができる。この例では、バリスタ109を回転させる力が均等になるように、凸部109bの数を3つにしているが、本発明はこれに限られるものではない。
また、図5(b)のバリスタ119では、その内周には、3個の整流子セグメントごとの突起に対応した位置に窪み(凹部)119aが設けられており、その上面には、孔119bが設けられている。孔119bは貫通、非貫通のどちらであってもよい。
この例では、治具を孔119bに差し込んで回すことによって、バリスタ119の軸回転方向への回転を容易に行うことができる。この例では、バリスタ119を回転させる力が均等になるように、孔119bの数を3つにしているが、本発明はこれに限られるものではない。
さらに図5(c)のバリスタ129では、その内周には、3個の整流子セグメントごとの突起に対応した位置に窪み(凹部)129aが設けられており、その外周には、窪み(凹部)129bが設けられている。
この例では、治具を窪み129bに掛けて回すことによって、バリスタ129の軸回転方向への回転を容易に行うことができる。この例では、バリスタ129を回転させる力が均等になるように、窪み129bの数を3つにしているが、本発明はこれに限られるものではない。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6は、本発明による整流子付きモータの第3の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。
本実施形態において、整流子ユニット15は、6極の整流子付きモータのものであり、基台16の外周面に6個の整流子セグメントを整列配置し、その外側にバリスタ19を設けている。バリスタ19には、6個の整流子セグメントごとのライザ部18の突起18a(図7に示す)に嵌合する6個の貫通孔(凹部)19aが設けられている。
図7は、図6に示した整流子ユニット15を分解して示す斜視図である。
図8は、図6に示した整流子ユニット15の片側を断面にして示す部分縦断面図である。図8の左側は側面図であり、右側はライザ部18の位置における断面図である。
基台16は、細径円筒体部16aと大径円板部16bとを有し、整流子セグメントを挿入したときにライザ部18が嵌まる溝16dや、隣接する整流子セグメントどうしの間隔を規定する突起16cを有している。
6個の整流子セグメントのそれぞれには整流子片部17とライザ部18が設けられており、このライザ部18の上面には、バリスタ19の貫通孔19aと嵌合する突起(凸部)18aが設けられている。
なお、貫通孔19aはバリスタ19を貫通するものに限られず、バリスタ19の下面に設けられ、突起18aの高さよりも深い窪みであってもよい。
本実施形態の整流子ユニット15を組み立てる手順としては、まず、基台16に各整流子セグメントを組み合わせて配置して集合させ、この集合体にバリスタ19を挿入する。このとき、ライザ部18の上面の突起18aとバリスタ9の下面の貫通孔19aとを合わせて挿入し、嵌合させる。このとき整流子セグメントは基台16に押し付けられて固定されることになる。また、バリスタ19の貫通孔19aが電極を兼ねることにより、各整流子セグメントはバリスタ19と電気的に接続される。この構成によれば基台に対する整流子セグメントとバリスタ19の固定が確実になされ、バリスタ19の抜けが防止されると同時に、バリスタ19と整流子セグメントとの導通が安定する。
なお、バリスタに突起を設け、この突起が電極を兼ね、ライザ部に貫通孔(あるいは窪み)を設けるようにしてもよい。
本実施形態によれば、バリスタ19や整流子片部17に必要以上に力が加わることなく固定できるので、整流子片部17に傷がつくことが回避される。
また、本実施形態によれば、従来必要であったワッシャが不要なので、各整流子セグメントを基台16に合わせて集合させたときの外径近くにまでバリスタ19の内径を小さくすることができるので、バリスタ19の環幅すなわちリング幅(リングの内径と外径との間の幅)を大きくすることができ、バリスタ割れが生じることを抑えられる。また、各整流子セグメントのライザ部18の突起18aとバリスタ19の貫通孔19aとで電気的な接続がなされるので、半田などの溶融介在物がなく、また、溶接等の溶着を行うことなくバリスタを整流子セグメントに接続することができる。
なお、ライザ部18に設けられた突起(凸部)18aの高さをバリスタの厚さ以上に張り出し、バリスタ19の貫通孔19aと組み合わせた後に、ライザ部18に設けられた突起(凸部)18aをかしめ、固着、導通させてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9は、本発明による整流子付きモータの第4の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。
本実施形態において、整流子ユニット25は、3極の整流子付きモータのものであり、基台26の外周面に3個の整流子セグメントを整列配置し、その外側にバリスタ29を設けている。3個の整流子片部27それぞれの外周面には突起(凸部)27aが設けられ、また、3個の整流子セグメントごとのライザ部28の上面には突起(凸部)28aが設けられている。
図10は、図9に示した整流子ユニット25を分解して示す斜視図である。
図11は、図9に示した整流子ユニット25の片側を断面にして示す部分縦断面図である。図11の左側は側面図であり、右側はライザ部28の位置における断面図である。
基台26は、細径円筒体部26aと大径円板部26bとを有し、整流子セグメントを挿入したときにライザ部28が嵌まる溝26dや、隣接する整流子セグメントどうしの間隔を規定する突起26cを有している。
本実施形態の整流子ユニット25を組み立てる手順としては、まず、基台26に各整流子セグメントを組み合わせて配置して集合させ、この集合体にバリスタ29を圧入する。このとき、バリスタ29の電極(図示せず)がライザ部28の突起28aの位置に合うように圧入する。本実施形態においては、整流子片部27の突起27aにてバリスタ29の保持を行い、ライザ部28の突起28aによってバリスタ29との通電を行う。この構成によれば基台に対する整流子セグメントとバリスタ29の固定が確実になされ、バリスタ29の抜けが防止されると同時に、バリスタ29と整流子セグメントとの導通が安定する。
なお、第1の実施形態のようにバリスタ29の内周面に凹部(窪み)を設け、突起27aにこの凹部を合わせてバリスタを挿入し、その後バリスタを軸回転方向(円周方向)に回転させ固着させるようにしてもよいし、また、第3の実施形態のようにバリスタ29に凹部(貫通孔)を設け、この凹部に沿って電極を配置し、突起28aをこの凹部に嵌合させ、電気接続を実現してもよい。
本実施形態によれば、バリスタ29や整流子片部27に必要以上に力が加わることなく固定できるので、整流子片部27に傷がつくことが回避される。
また、本実施形態によれば、従来必要であったワッシャが不要なので、各整流子セグメントを基台27に合わせて集合させたときの外径近くにまでバリスタ29の内径を小さくすることができるので、バリスタ29の環幅すなわちリング幅(リングの内径と外径との間の幅)を大きくすることができ、バリスタ割れが生じることを抑えられる。また、各整流子セグメントのライザ部28の突起28aとバリスタ29の電極とで電気的な接続がなされるので、半田などの溶融介在物がなく、また、溶接等の溶着を行うことなくバリスタを整流子セグメントに接続することができる。
図12は、本発明による整流子付きモータの第5の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。
本実施形態において、整流子ユニット35は、3極の整流子付きモータのものであり、基台36の外周面に3個の整流子セグメントを整列配置し、その外側にバリスタ39を設けている。3個の整流子片部37それぞれの外周面には突起(凸部)37aが設けられている。また、バリスタ39には、3個の整流子セグメントごとのライザ部38に対応する位置に3個の貫通孔(接合剤注入孔)39aが設けられている。
図13は、図12に示した整流子ユニット35を分解して示す斜視図である。
図14は、図12に示した整流子ユニット35の片側を断面にして示す部分縦断面図である。図14の左側は側面図であり、右側はライザ部38の位置における断面図である。
基台36は、細径円筒体部36aと大径円板部36bとを有し、整流子セグメントを挿入したときにライザ部38が嵌まる溝36dや、隣接する整流子セグメントどうしの間隔を規定する突起36cを有している。
本実施形態の整流子ユニット35を組み立てる手順としては、まず、基台36に各整流子セグメントを組み合わせて配置して集合させ、この集合体にバリスタ39を挿入する。このとき、バリスタ39の貫通孔39aがライザ部38の位置に合うように挿入する。その後、本実施形態では、貫通孔39aに銀ペースト等の導電性液状物質である導電物40をライザ部38に達するように注入しその後導電物40を固まらせ固着させる。本実施形態においては、整流子片部37の突起37aにてバリスタ39の保持を行い、さらに、貫通孔39aに注入した導電物40によって、ライザ部38とバリスタ39との電気的接続を行うとともにライザ部38とバリスタ39とを固着させるものである。この構成によれば基台に対する整流子セグメントとバリスタ39の固定が確実になされ、バリスタ39の抜けが防止されると同時に、バリスタ39と整流子セグメントとの導通が安定する。
本実施形態においては、整流子片部37に突起37aを設けることによって、突起37aがなく整流子片部37の外周面全体に亘って擦ってバリスタ39を圧入する場合と比べ、整流子片部37の外周面に傷が生じることを防止することができる。
なお、本実施形態においては、バリスタ39の内周面に窪みを設けてはおらず、第1の実施形態のようにバリスタを円周方向に回して強固に固定していないので、整流子セグメントと基台36との保持力は若干落ちるものの、後工程でバリスタ39とライザ部38とを結合するための接合剤が基台36のライザ部保持部(溝)36dにも若干流し込まれることもあり、実用的な保持力は確保することができる。
また、本実施形態によれば、他の実施形態と同様、バリスタ39で整流子セグメントを固定するため従来必要であったワッシャが不要になり、各整流子セグメントを基台36に合わせて集合させたときの外径近くにまでバリスタ39の内径を小さくすることができるので、バリスタ39の環幅すなわちリング幅(リングの内径と外径との間の幅)を大きくすることができ、バリスタ割れの問題を回避することができる。
なお、本発明は、第5の実施形態のようにバリスタに導電性液状物質を注入する孔を設けるものに限られず、整流子片部側あるいはバリスタ側の少なくとも一方において導電性接合剤の注入構造を有するものであればよい。
また、より簡単な構造として、バリスタに関しては孔・切り欠き等の細工は特に行なわないものであってもよく、この場合、たとえば、基台に整流子セグメントを組み立て集合させた後、基台のライザ部保持部(溝)に整流子セグメントとバリスタを結合させるための介在物を注入する。次に、バリスタを軽圧入し、その後、銀ペースト等の固着物であれば硬化炉により、またレーザ等による溶着接続により、整流子セグメントとバリスタを固着・導通させるという構成も考えられる。
図15は、本発明による整流子付きモータの第6の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す図であり、この整流子ユニットの片側を断面にして示す部分縦断面図である。図15の左側は側面図であり、右側はライザ部の位置における断面図である。
本実施形態において、整流子ユニット65は、3極の整流子付きモータのものであり、基台66の外周面に3個の整流子セグメントを整列配置し、その外側にバリスタ69を設けてなる。
3個の整流子セグメントそれぞれは整流子片部67およびライザ部68を有し、このライザ部68は、基台66の大径円板部66b上に設置される。
ライザ部68は切り曲げ部68bを有し、この切り曲げ部68bの先端がバリスタ69と電気的に接続され、導通を確保する。この切り曲げ部68bは、ライザ部68に切り込みを入れ、その切り込みを上に曲げて形成される。また、ライザ部68は先端に矢入れ68aを有する。
本実施形態においては、バリスタ69の電極を除く部分、少なくともバリスタ69の内周面の、整流子片部67の外周面に接する部分を、フッ素ゴム等の弾性材料でコーティングしている。
本実施形態の整流子ユニット65を組み立てる手順としては、まず、ライザ部68の切り曲げ部68bおよびライザ部68の矢入れ68aを整流子セグメントのプレス加工時に形成してから、基台66に各整流子セグメントを組み合わせて配置して集合させ、この集合体にバリスタ69を圧入する。その後、ライザ部68の矢入れ68aよりも先端において、アーマチュアコイル70の端末部分をレーザ等によって溶着接続する。このとき、あるいはハンドリングにより、ライザ部68の先端に外力がかかったとしても、矢入れ68aによってその外力が吸収され、ライザ部68の切り曲げ部68bとバリスタ69の電極との電気的接続に悪影響を及ぼさない。
本実施形態においては、バリスタ69の少なくとも内周面に弾性材料でコーティングすることによって、整流子片部67の外周面に傷を付けないで済むし、バリスタ内径精度には限界があるので、整流子セグメントのバリスタによるしっかりとした固定を行うためには弾性材料によってその精度を吸収することが有効である。
なお、バリスタの内周面に設けるのは、本実施形態では、耐熱性を考慮してフッ素ゴムとしたが、これに限らず、弾性のある樹脂スペーサを用いてもかまわない。
図16は、本発明による整流子付きモータの第7の実施形態における整流子ユニットを示す図であり、(a)は整流子ユニットの片側を断面にして示す部分縦断面図であって、(b)はバリスタを示す斜視図である。
本実施形態において、整流子ユニット75は、3極の整流子付きモータのものであり、基台76の外周面に3個の整流子セグメントを整列配置し、その外側にバリスタ79を設けてなる。
3個の整流子セグメントそれぞれは整流子片部77とライザ部78を有し、このライザ部78は、基台76の大径円板部76b上に設置される。
本実施形態において、3個の整流子片部77それぞれの外周面には突起(凸部)77aが設けられ、一方バリスタ79には、3個の整流子片部77ごとの突起77aに対応した位置に窪み(凹部)79aが設けられている。
このバリスタ79は、内周側が薄くなって薄部79cを形成し、外周側が厚くなって厚部79bを形成し、厚みに段差のある形状になっている。
本実施形態の整流子ユニット75を組み立てる手順としては、まず、基台76に各整流子セグメントを組み合わせて配置して組み立て、この集合体にバリスタ79を挿入する。このとき、整流子片部77の下部の突起77aに、バリスタ79の内側の窪み79aを合わせて挿入する。
その後、基台76および整流子セグメントを固定した状態でバリスタ79を軸回転方向(円周方向)に回転させると、突起77aに、バリスタ79の内側の窪み79aがない部分が喰い込んで(突起77aを破断させて)しっかりと固定され、バリスタ79の抜けが防止される。その後、ライザ部78の先端において、アーマチュアコイル80の端末部分をレーザ等によって溶着接続する。
なお、バリスタ79は図示では段差のある形状となっているが、内周側の厚みが薄く、薄部から厚部にかけてなだらかな形状としてもよいことはいうまでもない。
本実施形態によれば、バリスタ79の内周側が薄く薄部79cを形成しているので、整流子片部77の外周のうち刷子と接触する面の有効長を稼ぐことができる。
図17は、本発明による整流子付きモータの第8の実施形態における整流子ユニットの整流子セグメントおよびバリスタを示す斜視図である。
この実施形態では、3個の整流子セグメントそれぞれは整流子片部87とライザ部88を有し、また、それぞれの外周面には突起(凸部)87aおよび87bが設けられている。一方バリスタ89には、3個の整流子セグメントごとの突起87aおよび87bに対応した位置に窪み(凹部)89aが設けられている。
本実施形態では、突起87aと突起87bとの軸方向の間隔は、バリスタ89の厚みに相当するものであり、バリスタ89の厚みよりもやや小さい程度に設定されている。
本実施形態の整流子ユニットを組み立てる際には、基台(図示せず)に各整流子セグメントを組み合わせて配置して組み立て、この集合体にバリスタ89を挿入する。このとき、整流子片部87の突起87aおよび87bに、バリスタ89の内側の窪み89aを合わせて挿入し、突起87aと突起87bとの間にバリスタ89を位置させる。
その後、基台および整流子セグメントを固定した状態でバリスタ89を軸回転方向(円周方向)に回転させると、突起87aと突起87bとの間にバリスタ89の内側の窪み89aがない部分が嵌り込んでしっかりと固定され、バリスタ89の抜けが防止される。
この実施形態によれば、整流子片部の外周面に1つの長い突起を設けるのではなく、その間隔がバリスタの厚みとほぼ同等の2つの突起を設けるようにしたので、バリスタを挿入して軸回転方向(円周方向)に回転させるときに、その突起を破断させるための大きな力が必要ではなく、組み立てを容易に行うことができるという効果を奏する。
なお、上述の各実施形態それぞれの特徴を相互に組み合わせて実施することは本発明の範疇である。
本発明によれば整流子付きモータを低コストで生産することができ、安価で信頼性の高い整流子付きモータを提供するのに有効な技術である。
本発明による整流子付きモータの第1の実施形態のロータを示す斜視図である。 図1に示した整流子付きモータのロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。 図2に示した整流子ユニット5を分解して示す斜視図である。 整流子ユニットの片側を断面にして示す部分縦断面図であって、(a)はバリスタ9の電極部とライザ部8とが接触する場合の構造を示す図であり、(b)は第2の実施形態のバリスタ99の底面とライザ部98とが接触しない場合の各整流子セグメントとバリスタ99との電気的な接続を確保するための構造を示す図である。 (a)、(b)および(c)はバリスタの形状のそれぞれ別の例を示す斜視図である。 本発明による整流子付きモータの第3の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。 図6に示した整流子ユニット15を分解して示す斜視図である。 図6に示した整流子ユニット15の片側を断面にして示す部分縦断面図である。 本発明による整流子付きモータの第4の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。 図9に示した整流子ユニット25を分解して示す斜視図である。 図9に示した整流子ユニット25の片側を断面にして示す部分縦断面図である。 本発明による整流子付きモータの第5の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す斜視図である。 図12に示した整流子ユニット35を分解して示す斜視図である。 図12に示した整流子ユニット35の片側を断面にして示す部分縦断面図である。 本発明による整流子付きモータの第6の実施形態のロータにおける整流子ユニットを示す図であり、この整流子ユニットの片側を断面にして示す部分縦断面図である。図15の左側は側面図であり、右側はライザ部の位置における断面図である。 本発明による整流子付きモータの第7の実施形態における整流子ユニットを示す図であり、(a)は整流子ユニットの片側を断面にして示す部分縦断面図であって、(b)はバリスタを示す斜視図である。 本発明による整流子付きモータの第8の実施形態における整流子ユニットの整流子セグメントおよびバリスタを示す斜視図である。 従来の整流子付きモータのロータにおける整流子ユニット斜視図である。 図18に示した整流子ユニット55を分解して示す斜視図である。 図18に示した整流子ユニット55の片側を断面にして示す部分縦断面図である。
符号の説明
1 ロータ
2 アーマチュアコア
3 アーマチュアコイル
4 シャフト
5、15、25、35、65、75、95 整流子ユニット
6、16、26、36、66、76、96 基台
7、17、27、37、67、77、87、97 整流子片部
8、18、28、38、68、78、88、98 ライザ部
9、19、29、39、69、79、89、99、109、119、129 バリスタ

Claims (10)

  1. 細径円筒体部と大径円板部とが連続して形成された円筒状の絶縁体である基台と、
    整流子片部とライザ部とからなる整流子セグメントと、
    円環状のバリスタと、
    を備え、
    複数の前記整流子セグメントが前記基台の外周面に整列配置される整流子付きモータにおいて、
    前記整流子片部の外周面に第1の凸部を有し、前記バリスタの内周面と前記第1の凸部とが接触することで前記整流子セグメントの前記基台に対する固定が行われる
    ことを特徴とする整流子付きモータ。
  2. 前記バリスタを前記基台と前記整流子セグメントの集合体に挿入し、前記バリスタの内周面と前記第1の凸部との圧接によって前記整流子セグメントの前記基台に対する固定が行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の整流子付きモータ。
  3. 前記バリスタは、その内周面に前記整流子片部の外周面に形成された前記第1の凸部を逃がすような第1の凹部を有し、前記第1の凹部の位置を前記整流子片部の前記第1の凸部に合わせて、前記基台と前記整流子セグメントの集合体に前記バリスタを挿入し、その後、該バリスタを円周方向に回転させることにより、前記基台と前記整流子セグメントとを密着させて保持することを特徴とする請求項1に記載の整流子付きモータ。
  4. 細径円筒体部と大径円板部とが連続して形成された円筒状の絶縁体である基台と、
    整流子片部とライザ部とからなる整流子セグメントと、
    円環状のバリスタと、
    を備え、
    複数の前記整流子セグメントが前記基台の外周面に整列配置される整流子付きモータにおいて、
    前記バリスタが少なくとも内周面に弾性材料によるコーティングが施されたものであり、
    前記バリスタを前記整流子片部の外周面に圧入して、前記バリスタの内周面の弾性材料によるコーティングと前記整流子片部の外周面とによって複数の前記整流子セグメントの前記基台に対する固定が行われる
    ことを特徴とする整流子付きモータ。
  5. 前記第1の凸部は、前記バリスタの厚みに相当する間隔を軸方向に空けて設けられた2つの突起からなることを特徴とする請求項1、2または3に記載の整流子付きモータ。
  6. 前記バリスタの厚みは、内周側で薄くなっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の整流子付きモータ。
  7. 前記整流子セグメントのライザ部または前記バリスタのいずれか一方に設けた第2の凸部と、他方に設けた第2の凹部とを有し、前記第2の凸部と前記第2の凹部とを圧入密着することを特徴とする請求項1、2、4ないし6のいずれか一項に記載の整流子付きモータ。
  8. 前記整流子セグメントのライザ部または前記バリスタのいずれか一方に設けた第3の凸部と、他方に設けた第3の凹部とを圧接することにより、前記バリスタと前記整流子セグメントとが電気的に接続されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の整流子付きモータ。
  9. 前記バリスタは、該バリスタと前記整流子セグメントのライザ部とを電気結合するための導電性接合剤を注入するための構造を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の整流子付きモータ。
  10. 前記バリスタと前記整流子セグメントのライザ部とを電気結合するための導電性接合剤を前記基台のライザ部保持部に充填させたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の整流子付きモータ。
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