JP2009300349A - アビジン類結合担体、その製造方法及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 担体表面に存する表面官能基に対してビオチン化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物をそれぞれ結合させ、当該担体表面に結合した上記ビオチン化合物にアビジン類を結合させる。非イオン性かつ親水性の化合物としては、ポリエチレンオキシド及び上記表面官能基と結合しうる官能基を有する化学構造を有するものであることが好ましい。なお、上記ポリエチレンオキシドは、エチレンオキシドの繰り返し数が4以上であることが好ましい。
【選択図】図1
Description
本発明に係るアビジン類結合担体においては、ビオチン化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物が担体表面の表面官能基と共有結合しているため、ビオチン化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物ともに強固に安定に維持することができる。また、化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物ともにヘテロバイファンクショナルであるため、同一のあるいは異なる担体表面の表面官能基に反応する虞はなく、結合量の低下といった問題は生じない。また、アビジン類は4量体で、一分子当たり4つのビオチン結合部位を有するため、本発明に係るアビジン類結合担体においてはアビジン類の1つのビオチン結合部位を介して担体に結合しても、残り3つのビオチン結合部位が残る。したがって本発明に係るアビジン類結合担体においては十分高いビオチン結合活性を示すこととなる。
本発明に係るアビジン類結合担体は、担体表面に表面官能基を介して結合されたビオチン化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物を有しており、表面に結合したビオチン化合物に結合したアビジン類を有している。本発明に係るアビジン類結合担体は、その形状、大きさ、材質は特に制限はない。例えば、粒子状、板状又は繊維状等いずれでもよく、メンブレン、マイクロタイタープレート、試験管、又はスティック等の形状の不溶性担体を使用できる。また、材質は、磁性材料、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ナイロン、ガラス、金属、ラッテクス、ニトロセルロース、デキストラン、ポリアクリルアミド及びアガロースであることができる。特に、本発明に係るアビジン類結合担体は、磁性ビーズ(磁性粒子とも称される)を使用したものであることが好ましい。
本予備実験例では、図1示したアビジン類結合担体の作製工程において、修飾剤(非イオン性かつ親水性の化合物3)を用いずにビーズ状のアビジン類結合担体を作製し、望ましいビオチン化合物の種類とその表面結合量を検討した。
本予備試験例2は、図1示したアビジン類結合担体の作製工程において、ビオチン化合物2及びアビジン類5を用いずに、修飾剤3を結合したビーズ担体を作製し、望ましい修飾剤の種類とその表面結合量を検討した。
本実施例では、図1示したアビジン類結合担体の作製工程に従ってビーズ状のアビジン類結合担体を作製した。
本実施例では原料ビーズとしてポリサイエンス社のバイオマグ(R)プラスアミン、ビオチン化合物としてNHS-C6-Bt、修飾剤としてMe-PEO8-NHSを用い、原料ビーズの表面にNHS-C6-Bt及びMe-PEO8-NHSを結合させて活性化ビーズを作製した。具体的には、予備実験例1に準拠した実験条件下において、原料ビーズの表面アミノ基に対してNHS-C6-Btを反応させた。次に、予備実験例2に準拠した実験条件下において、得られたビオチン化ビーズの表面アミノ基に対して、20倍のモル比でMe-PEO8-NHSを反応させた。以上により、NHS-C6-Bt及びMe-PEO8-NHSを共有結合で結合した活性化ビーズを得た。次に、活性化ビーズの表面にアビジン類を結合することでアビジン類結合担体を作製した。本実施例では、アビジン類含有溶液におけるアビジン類試薬として、SA(IBA社製品番号2-0203-100、純度95%以上)を購入して使用した。1マイクログラムのSAを含むPBST溶液100μLをアビジン類含有溶液として使用した。活性化ビーズを5マイクログラム用い、染色用バッファ(PBST)で洗浄した。この活性化ビーズとアビジン類含有溶液とを混合し、室温で30分間撹拌して反応させ、1mLのPBSTで2回洗浄して、アビジン類結合担体を得た。即ち、本実施例において、アビジン類として、精製されたSAを使用した。
2 ビオチン化合物
3 修飾剤
4 活性化ビーズ
5 アビジン類含有溶液
6 アビジン類結合担体
Claims (18)
- 担体表面に存する表面官能基と、ビオチン化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物とが結合し、上記ビオチン化合物にアビジン類が結合したアビジン類結合担体。
- 上記非イオン性かつ親水性の化合物は、ポリエチレンオキシド及び上記表面官能基と結合しうる官能基を有する化学構造を有することを特徴とする請求項1記載のアビジン類結合担体。
- 上記非イオン性かつ親水性の化合物におけるポリエチレンオキシドは、エチレンオキシドの繰り返し数が4以上であることを特徴とする請求項2記載のアビジン類結合担体。
- 上記ビオチン化合物は、ビオチン構造及び上記表面官能基と結合しうる官能基を有する化学構造を有することを特徴とする請求項1記載のアビジン類結合担体。
- 上記表面官能基と結合しうる官能基は、N-ヒドロキシスクシンイミド又はN-ヒドロキシ-スルフォスクシンイミドを有することを特徴とする請求項2又は4記載のアビジン類結合担体。
- 上記結合は共有結合であることを特徴とする請求項1記載のアビジン類結合担体。
- 上記表面官能基に対する上記ビオチン化合物の仕込みモル比が0.1〜1の範囲であり、上記表面官能基に対する上記非イオン性かつ親水性の化合物の仕込みモル比が10以上であることを特徴とする請求項1記載のアビジン類結合担体。
- 粒子状の磁性体であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項記載のアビジン類結合担体。
- 表面官能基を有する担体における当該表面官能基に、ビオチン化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物を結合させる工程と、
上記表面官能基を介して上記担体に結合したビオチン化合物にアビジン類を結合させる工程と
を有するアビジン類結合担体の製造方法。 - 上記非イオン性かつ親水性の化合物は、ポリエチレンオキシド及び上記表面官能基と結合しうる官能基を有する化学構造を有することを特徴とする請求項9記載のアビジン類結合担体の製造方法。
- 上記非イオン性かつ親水性の化合物におけるポリエチレンオキシドは、エチレンオキシドの繰り返し数が4以上であることを特徴とする請求項10記載のアビジン類結合担体の製造方法。
- 上記ビオチン化合物は、ビオチン構造及び上記表面官能基と結合しうる官能基を有する化学構造を有することを特徴とする請求項9記載のアビジン類結合担体の製造方法。
- 上記表面官能基と結合しうる官能基は、N-ヒドロキシスクシンイミド又はN-ヒドロキシ-スルフォスクシンイミドを有することを特徴とする請求項10又は12記載のアビジン類結合担体の製造方法。
- 上記表面官能基とビオチン化合物及び非イオン性かつ親水性の化合物との結合は共有結合であることを特徴とする請求項9記載のアビジン類結合担体の製造方法。
- 上記表面官能基に対する上記ビオチン化合物の仕込みモル比が0.1〜1の範囲であり、上記表面官能基に対する上記非イオン性かつ親水性の化合物の仕込みモル比が10以上であることを特徴とする請求項9記載のアビジン類結合担体の製造方法。
- 上記担体は粒子状の磁性体であることを特徴とする請求項9乃至15いずれか一項記載のアビジン類結合担体の製造方法。
- 請求項1乃至8いずれか一項記載のアビジン類結合担体に、ビオチン化物質を含有する溶液を接触させる工程と、
上記アビジン類結合担体に結合したビオチン化物質を検出する工程と
を有するアビジン類結合担体の使用方法。 - 上記溶液は、上記アビジン類結合担体におけるアビジン類に対して約0.4倍モル以下のビオチン化物質を含有することを特徴とする請求項17記載のアビジン類結合担体の使用方法。
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