JP2009297559A - 遊技機 - Google Patents

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良浩 上田
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Abstract

【課題】複数の回転体を有する遊技装置を遊技盤面に備えた遊技機であって、1の回転動力源で複数の回転体を回転させ、個別に停止させることができる回転動力機構を有する遊技機を提供する。
【解決手段】同軸上に位置する別個独立した複数の従動シャフト130a〜130cのそれぞれに固定された複数の回転体131a〜131cと、前記従動シャフト130a〜130cと同軸上に位置する駆動シャフト101を回転させる1の回転動力源100と、前記駆動シャフト101とその駆動シャフト101に隣接する1の従動シャフト130aとの間および隣接する前記従動シャフト130a〜130c同士の間に介在されたクラッチ105a〜105cと、前記1の回転動力源100を制御すると共に、前記クラッチ105a〜105cにより前記駆動シャフト101の回転を前記複数の従動シャフト130a〜130cの何れに伝達させるかを切換制御する制御手段とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明はパチンコ機、アレンジボール機やスロットマシンなどの遊技機に関し、さらに詳しくは、複数の回転体を有する遊技装置を備え、その複数の回転体を1の共通する回転動力源により個別にあるいは選択的に回転を制御することができる回転動力機構を備える遊技機に関するものである。
一般にパチンコ機、アレンジボール機、スロットマシンなどの遊技機は、図柄を変動表示させる図柄表示手段(例えば図柄表示装置)を備える。例えばスロットマシンに配設される図柄表示装置は、略ドラム形状でその外周面に複数の図柄が表された3個の回転リールと、これら回転リールの回転動力源を有する動力機構部と、この動力機構部を制御するための制御手段を備える。スロットマシンの前面には図柄表示窓が形成されて回転リールの図柄が表される外周面の一部がこの図柄表示窓から視認可能に組み付けられると共に、回転リールを回転させるためのスタートレバーと各回転リールに対応してその回転を停止させるストップスイッチが配設され、遊技者がスタートレバーを操作すると回転リールが回転して図柄表示窓に表れる図柄が変動し、ストップスイッチを操作すると回転が停止して図柄の変動が停止するように構成される。
このような図柄表示装置は、各回転リールごとにステッピングモータなどの回転動力源を有して独立的にその回転を制御するため、それぞれの回転動力源を配設するスペース及びその制御手段が必要であり、図柄表示装置の回転動力機構部及びその制御機構部を小型化・低価格化することができなかった。また、遊技機の内部スペースを圧迫して他の装置・機器やこれらの制御回路が構成される制御基板を収容した基板収納ケースを配設するスペースが少なく、組み付け操作やメンテナンスに不便であった。
回転リールなどの複数の回転体を独立して制御でき、かつ装置の小型化を図ることができる構成としては、例えば複数の回転体に円筒部をそれぞれ設け、各回転体の中心にそれぞれステッピングモータの駆動軸を結合し、かつそれぞれの駆動軸を同軸に配設すると共に、各回転体のうち少なくとも1個の回転体の円筒部には該回転体に結合されたステッピングモータ以外の他のモータが収納されるように配置した構成が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、各回転体ごとにそれぞれ別個独立して回転動力源を備える構成には変わりはなく、回転体と同数のステッピングモータが必要となり、このため装置の小型化や低価格化には限界がある。特にステッピングモータを同軸に直列的に配設する構成であるため、装置のステッピングモータ軸線方向の長さを短くすることが困難であるという問題点を有する。
特開平8−206291号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の回転体を有する遊技装置などが組み込まれる遊技機において、その遊技装置などが有する複数の回転体の制御を、1個の共通の動力源と連繋切換手段とを用いることにより、遊技装置の小型化、構造の単純化及び低価格化を図ると同時に、組み付け操作やメンテナンスが容易な遊技機を提供することである。
このような課題を解決するため本願請求項1に係る発明は、同軸上に位置する別個独立した複数の従動シャフトのそれぞれに固定された複数の回転体と、前記従動シャフトと同軸上に位置する駆動シャフトを回転させる1の回転動力源と、前記駆動シャフトとその駆動シャフトに隣接する1の従動シャフトとの間、および隣接する前記従動シャフト同士の間に介在されたクラッチと、前記1の回転動力源を制御すると共に、前記クラッチにより前記駆動シャフトの回転を前記複数の従動シャフトの何れに伝達させるかを切換制御する制御手段とを備えたことを要旨とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記1の回転動力源によって回転される駆動シャフトに固定された1の回転体をさらに備えたことを要旨とするものである。
請求項3に記載の発明は、駆動シャフトを回転させる1の回転動力源と、前記駆動シャフトに固定された1の回転体と、前記駆動シャフトとクラッチを介して連繋された複数の回転体と、前記1の回転動力源を制御すると共に、前記クラッチにより前記駆動シャフトの回転を前記複数の回転体の何れに伝達させるかを切換制御する制御手段とを備えたことを要旨とするものである。
本願発明によれば、複数の回転体を1の共通の回転動力源により同時に又は選択的に回転させることができるため、回転体ごとに回転動力源を備える必要がなくなり、これにより装置の小型化、構造の単純化及び装置の低価格化を図ることができる。また、装置を小型化することにより装置の配設スペースに余裕が生じ、製造や点検修理時などにおける作業効率を向上させることができるほか、余ったスペースに更に他の装置を配設して遊技性を向上した遊技機を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る遊技機であるスロットマシンの正面図である。 本発明のスロットマシンの内部に配設される図柄表示装置の外観斜視図である。 本発明のスロットマシンの内部に配設される図柄表示装置の分解斜視図である。 第1の実施例における図柄表示装置の内部構造の模式図である。 スロットマシンが備える制御手段の機能ブロック図である。 入賞役(態様)の種類及びそれに対応する図柄の表示態様と遊技者が受ける利益を示した表である。 第2の実施例における図柄表示装置の内部構造の模式図である。 第3の実施例における図柄表示装置の内部構造の模式図である。 第4の実施例における図柄表示装置の内部構造の模式図である。 第5の実施例における図柄表示装置の内部構造の模式図である。 第6の実施例における図柄表示装置の内部構造の模式図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る遊技機であるスロットマシンの正面図である。このスロットマシン1の前面の上下方向略中央に表示部2を、その下方に操作部3を、さらにその下方にメダル払出し部4とを備える。
表示部2には、表示パネル10が配設されており、この表示パネル10は、内部が視認不可能なように着色した合成樹脂などにより形成され、開口窓である第1〜第3の図柄表示窓13a〜13cを有する内パネルと、内部が視認可能に透明の合成樹脂などからなる外パネルとから構成される。この表示パネル10の裏側にあたるスロットマシン1の内部には、ドラム形状でその外周面に複数の図柄、例えば「7」、「スイカ」、「リンゴ」、「プラム」、「チェリー」、「BAR」、「R(リプレイ)」など計21種類の図柄がその外周面に所定の間隔で表される回転リール106a〜106cを備える図柄表示手段50(図2、図3参照)が、内パネルに形成される各図柄表示窓13a〜13cから各回転リール106a〜106cの図柄が表される外周面がスロットマシン1の前面側から視認可能に配設される。
内パネルに形成される各図柄表示窓13a〜13cは各回転リール106a〜106c(図2、図3参照)の外周面に表される複数の図柄のうち3個が露出するようにその高さ寸法が設計され、3箇所の図柄表示窓13a〜13cから計9個の図柄が3行3列の正方行列状に並んで表示される。そして表示パネル10上には、3箇所の図柄表示窓13a〜13cの上段同士、中段同士、下段同士をそれぞれ水平に結ぶ3本の入賞ライン14a〜14cと、第1図柄表示窓13aの上段〜第2図柄表示窓13bの中段〜第3図柄表示窓13cの下段を斜めに結ぶ入賞ライン14eと、第1図柄表示窓13aの下段〜第2図柄表示窓13bの中段〜第3図柄表示窓13cの上段を斜めに結ぶ入賞ライン14dとが描かれ、図柄表示窓13a〜13cの側方には入賞ライン14a〜14eを示す図柄15が表される。尚、前記入賞ライン14a〜14eは例示であり、これ以外の入賞ラインを設定しても良い。
表示部2にはこの他、それぞれ2桁の数字を表示可能な、例えば7セグメント表示器や液晶表示器などのクレジット枚数表示手段18及びメダル付与枚数表示手段16と、例えば液晶ディスプレイなどの種々の表示を行うことが可能な利益状態表示手段217とが配設される。
操作部3は、前方に向かって張り出すように形成されるフレーム20を有し、このフレーム20の上面には遊技者がメダルを投入するメダル投入口21と、クレジット設定ボタン22と、メダル投入ボタン23とを備える。クレジット設定ボタン22は、クレジットモード又は非クレジットモードの何れかに設定するためのボタンであり、クレジットモードに設定した場合には例えば最大で50枚までのメダルをクレジットすることができ、クレジットされたメダルの枚数がクレジット枚数表示手段18に表示される。メダル投入ボタン23は、クレジットモードにおいてその操作によりメダルを投入するのと同一の作用が得られるボタンである。
またフレーム20の上、面には回転リール106a〜106cの回転を開始させるスタートレバー24が、前面には各回転リール106a〜106cに対応してその回転を停止させる例えば押しボタン式のストップスイッチ25a〜25cが配設される。
メダル払出し部4は、メダル払い出し口30と、前方に向かって張り出すように形成されるメダル受皿31とを備え、スロットマシン1の内部に配設されるメダル払い出し装置(図示せず。図5の221)から払い出されたメダルが、このメダル払い出し口30を通じてメダル受皿31に貯留されるように構成される。
この他、スロットマシン1の前面には各種の装飾や電飾が施され、またスピーカ(図示せず。図5の219)などの音声発生手段が配設されて遊技中の興趣を高める構成が施されてなる。
図2は図柄表示手段50の外観斜視図、図3はその分解斜視図である。第1〜第3回転リール106a〜106cは略ドラム形状で、光が透過し得るように透明又は半透明に合成樹脂などにより形成され、その外周面に複数の図柄が表される。そしてこれら3個の回転リール106a〜106cが同心に配列され、1本のシャフト104(図4参照)にそれぞれクラッチ105a〜105cを介して結合される。また、各回転リール106a〜106cにはそれぞれに対応して支持板52a〜52cが配設され、これら支持板52a〜52cにはそれぞれクラッチ105a〜105cが固定されるほか、図柄表示窓13a〜13cに表示される図柄を検知するための図柄検知手段112a〜112c(図4参照)、摩擦などを用いて回転リール106a〜106cの回転を停止させる制動手段114a〜114c(図4参照)、LEDなどの発光手段を備え、回転リール106a〜106cを内側から照射してその透過光により回転リール106a〜106cの外周面に表される図柄が発光しているように見せるバックランプ(図5の218)が配設される。
収納ボックス51は一側が開口した略方形の容器であり、シャフト104及びシャフト104に結合された各回転リール106a〜106cがその内部で回転可能に収容されると共に、各支持板52a〜52cを固定するためのガイド53が形成される。そしてこの収納ボックス51の一側には各回転リール106a〜106cの回転動力源であるステッピングモータ100が固定され、このステッピングモータ100の主軸101に嵌合される駆動ギア102と、シャフト104の一端に嵌合される従動ギア103とが噛合することにより、ステッピングモータ100の回転動力が各回転リール106a〜106cに伝達される。
また、収納ボックス51の開口面側には、スロットマシン1に組み付けるための係合部54が形成され、この開口側をスロットマシン1の前面側に向け、開口部から露出する回転リール106a〜106cの外周面が表示パネル10の図柄表示窓13a〜13cから視認可能となるように組み付けられる。
図4は図柄表示手段50の内部構造、特に回転リール106a〜106cの回転に関する機構の構成を示した模式図である。収納ボックス51の一側に固定されるステッピングモータ100の主軸101には駆動ギア102が嵌合される。そして収納ボックス51内に回転可能に軸支されるシャフト104の一端に嵌合される従動ギア103と噛合してステッピングモータ100の回転動力をこのシャフト104に伝達する。
シャフト104には第1〜第3の各クラッチ105a〜105cが略等間隔に配設される。各クラッチ105a〜105cは一般的な電磁クラッチを適用することができるものであり、その概略を説明すると、枠体108内にソレノイド109と回転可能に支持される駆動側接続部材110及び従動側接続部材111とが組み込まれ、ソレノイド109が励磁された状態では駆動側接続部材110と従動側接続部材111とが結合して一体に回転し、ソレノイド109が消磁された状態では駆動側接続部材110と従動側接続部材111との結合が解除されてそれぞれ独立して回転できるように構成される。そして、各クラッチ105a〜105cの各駆動側接続部材110a〜110cはシャフト104と一体に回転するように嵌合されてネジ107止めされ、各従動側接続部材111a〜111cには第1〜第3の各回転リール106a〜106cが固着される。
このような構成によればステッピングモータ100の回転動力は駆動ギア102、従動ギア103、各クラッチ105a〜105cを通じて回転リール106a〜106cに伝達され、ソレノイド109a〜109cが励磁しているときには対応する従動側接続部材111a〜111cに固着される回転リール106a〜106cがシャフト104の回転に従って一体的に回転する一方、ソレノイド109a〜109cが消磁している場合には対応する従動側接続部材111a〜111cに固着される回転リール106a〜106cが停止した状態を維持する。このように、各クラッチ105a〜105cの励磁・消磁を切り換えることで、各回転リール106a〜106cの回転・停止を独立的に制御することができる。
また、この図柄表示手段50には図柄表示窓13a〜13cに何れの図柄を表示しているかを検知する第1〜第3の図柄検知手段112a〜112cを備える。この図柄検知手段112a〜112cは光学式のロータリーエンコーダを好適に用いることができ、例えば発光手段(例えばLEDなど)及び受光手段(例えばフォトダイオードなど)からなる図柄検知手段112a〜112cを備えると共に、各回転リール106a〜106cの内周面には光を反射する反射部113が形成され、各回転リール106a〜106cが収納ボックス51に収納された状態で各図柄検知手段112a〜112cが回転リール106a〜106cの内周面に対向して配設される。各回転リール106a〜106cが回転して反射部113が所定の位置にくると、発光手段から発せられる光が反射部113に反射して受光手段により受光され、これにより図柄表示窓13a〜13cに表示される図柄を検知することができる。
なお、反射部113は各回転リール106a〜106cの内周面に形成される構成に限られるものではなく、例えば回転リール106a〜106cの内側に別途反射部113が形成される円盤等を独立して備えるものであっても良い。また各図柄検知手段112a〜112cは、光学式ロータリエンコーダに限られるものではなく、例えば、回転リール106a〜106cに磁性体や導電体を配設し、その近傍に図柄検知手段としてコイルや電極などが位置するように配設してインダクタンスやキャパシタンスの変化を検知することにより表示される図柄を検知する構成であっても良く、公知の各種位相検知手段を適用することができる。
この他、各回転リール106a〜106cの近傍には、摩擦などを利用して回転を停止させる第1〜第3の各制動手段114a〜114cが配設される。
次いで、本実施の形態に係る遊技機であるスロットマシン1の操作及び動作について、図5に示すスロットマシン1の制御手段の機能ブロック図を参照して説明する。この制御手段は、基板上にCPU、RAM、ROMなどの電子部品が実装されて制御回路が構成されるものであり、通常は合成樹脂などから形成される基板ケースに収納された状態でスロットマシン1の内部に配設される。
このスロットマシン1の制御手段は図5に示されるように、主に遊技状態を制御する主制御手段200と、その他電飾、音声などの制御を行う副制御手段201からなり、それぞれ別個の基板に構成される。主制御手段200は、メダル投入スイッチ214及びベットスイッチ215からの信号を受信可能に接続され、メダルの枚数を計測するメダル計測手段202と、各ストップスイッチ25a〜25cからの信号を受信可能に、かつ図柄表示手段50に制御信号を送信可能に接続される図柄表示制御手段206と、遊技の開始を判別する遊技開始判定手段203と、設定される確率に従って「入賞役」を抽選する抽選手段204と、抽選された「入賞役」に対応するフラグを設定するフラグ設定手段205と、図柄検知手段112aからの信号を受けて図柄表示窓13a〜13cに表示される図柄を判定する図柄判定手段207と、図柄判定手段207の判定の結果を受けてビッグボーナスやレギュラーボーナスなどの特別な利益状態を発生させる利益状態発生手段208と、副制御手段201に各所制御信号を送信する制御信号送信手段209とを備える。
また副制御手段201は、主制御手段200からの各種制御信号を受信する制御信号受信手段210と、利益状態表示手段217を制御する表示制御手段211と、バックランプ218を制御するランプ制御手段212と、スピーカ219を制御する音声制御手段213とから構成される。そして制御信号受信手段210は主制御手段200からの各種制御信号を受信すると、副制御手段201を構成する前記各制御手段210〜213に分配送信し、各制御手段210〜213は受信する信号に基づいて各機器217〜219を制御するよう構成される。
主電源が投入されるなどしてスロットマシン1が起動すると、主制御手段200及び副制御手段201は包含する各制御手段を初期化する。また、初期化後表示すべき図柄を設定する設定手段を設け、該設定手段の設定情報に基づいて図柄表示制御手段206はステッピングモータ100を回転停止制御する。この表示すべき図柄の設定は、ホール設置者により設定されるものであっても良いし、設定手段が予め記憶しているものから抽選するものであっても良い。また、図柄表示制御手段206は全てのクラッチ105a〜105cのソレノイド109a〜109cを励磁すると共にステッピングモータ100の主軸101を回転させる。そして図柄検知手段112a〜112cは各回転リール106a〜106cが何れの図柄を表示しているかを検知しておき、ゲームの開始に備える。なお、停電等によりスロットマシン1の動作が停止した状態からゲームを開始できる状態に復帰した場合にも同様の制御を行う。
遊技者がメダル投入口21からメダルを投入するか、メダルがクレジットされている場合においてメダル投入ボタン23を操作するとゲームを開始することができる。メダルが投入されると、メダル投入スイッチ214がメダルが投入されたことを検知し、メダル計数手段202は投入されたメダルの枚数を計数する。また、メダルがクレジットされている場合においてメダル投入スイッチ214が操作されると、ベットスイッチ215がメダル投入スイッチ214が操作されたことを検知してメダル計数手段202は投入されたメダルの枚数を計数する。
投入されたメダルの枚数が1枚である場合には、各図柄表示窓13a〜13cの中段を結ぶ入賞ライン14aが有効化され、2枚投入された場合には各図柄表示窓13a〜13cの上段同士、中段同士、下段同士を結ぶ3本の入賞ライン14a〜14cが有効化され、3枚投入された場合には、前述した5本全ての入賞ライン14a〜14eが有効化される。また、メダル計数手段202が少なくとも1枚のメダルを計数した場合には、スタートレバー24を有効にして、ゲームを開始できるようにする。このように構成とすることにより少なくとも1本の入賞ラインが有効化された状態でゲームを開始することができる。そして1回のゲームで投入することができるメダルは最大3枚までに設定され、例えば4枚目のメダルが投入された場合には、クレジットされているメダルの枚数が50枚以下であれば当該メダルの枚数に加算し、50枚であればメダルを返却する。またメダル投入ボタン23が操作された場合には、その操作を無効としてメダルが投入されたことにならないように制御するなどして、1ゲームで3枚を越えるメダルが使用されないようする。
遊技者がメダルを投入後、又はメダル投入ボタン23を操作後にスタートレバー24を操作すると、スタートスイッチ216はスタートレバー24が操作されたことを検知し、遊技開始判定手段203は遊技が開始されたと判定する(この判定を肯定判定という)。そしてこの肯定判定は図柄表示制御手段206及び抽選手段204に送信される。
図柄表示制御手段206は、遊技開始判定手段203による肯定判定を受けると第1〜第3の全てのクラッチ105a〜105cのソレノイド109a〜109cを励磁し、それぞれ駆動側接続部材110a〜110cと従動側接続部材111a〜111cとの接続を構成する。これにより全ての回転リール106a〜106cはシャフト104と一体となって回転し、図柄表示窓13a〜13cに表れる図柄が変動を開始する。
一方抽選手段204は、遊技開始判定手段203による肯定判定を受けると乱数抽選を行い、図6に示す8種類のうちの何れかの入賞役(態様)を決定する。具体的には、大当たり役は「7」が3個並んだ態様、小当たり役は「BAR」が3個並んだ態様、小役は「スイカ」が3個並んだ態様、「リンゴ」が3個並んだ態様、「プラム」が3個並んだ態様及び第3図柄表示窓13cに「チェリー」が現れた態様(第1及び第2図柄表示窓13a、13bに表れる図柄は不問)であり、リプレイ態様は「R」が3個並んだ態様である。またこれら以外の図柄表示態様の場合は外れである。この抽選の確率はスロットマシンを設置した者(例えば遊技ホールなど)が設定する値と、遊技者が投入したメダルの枚数とにより変動して設定されるものであり、例えばメダルの投入枚数が3枚の場合においては、大当たり役が当選する確率は1/400に、小当たり役が当選する確率は1/200に設定される。
そして抽選の結果、「外れ」以外の何れかの入賞役に当選する場合には、フラグ設定手段205が抽選手段204で当選する入賞役に対応するフラグを設定する。例えば大当たり役が当選する場合には大当たり役フラグを設定し、小当たり役を設定する場合には小当たり役フラグを設定する。フラグ設定手段205が大当たり役フラグ又は小当たり役フラグを設定する場合には、以降大当たり役態様又は小当たり役態様が成立するまでの間は大当たり役フラグ又は小当たり役フラグは設定保持される。
その後、遊技者が第1〜第3のストップスイッチ25a〜25cの何れかを操作すると、図柄表示制御手段206はストップスイッチ25a〜25cの操作を受けて操作されたストップスイッチ25a〜25cに対応する回転リール106a〜106cのクラッチ105a〜105cの駆動側接続部材110a〜110cと従動側接続部材111a〜111cとの接続を解除するとともに、制動手段114a〜114cを作動させて対応する回転リール106a〜106cの回転を停止させる。この場合において図柄表示制御手段206は、遊技者の停止操作が適当であれば、抽選された入賞役に対応する図柄態様となるよう、ストップスイッチ25a〜25cの操作を検知してから図柄が所定個数(例えば4個)変動するまでに停止させる。そして残りの2個のストップスイッチが操作された場合においても、同様の制御を行ってそれぞれ回転リール106a〜106cの回転を停止させる。
図柄判定手段207は、遊技者が全てのストップスイッチ25a〜25cを操作して全ての回転リール106a〜106cの回転が停止した後に、図柄検知手段112a〜112cからの信号に基づいて、有効化した入賞ライン上に並ぶ図柄の態様が図6に示される大当たり役態様、小当たり役態様、4種の小役態様、リプレイ態様又は外れ態様の何れの態様にあるかを判定する。
利益状態発生手段208は判定の結果を受けると、大当たり役態様が成立した場合には、15枚のメダルが払い出されると共にビッグボーナスを発生させ、小当たり役態様が成立した場合にはそれぞれ15枚のメダルが払い出されると共にレギュラーボーナスを発生させる。又、小役態様が成立した場合には、「スイカ」が揃う態様では15枚のメダルが、「リンゴ」が揃う態様では10枚のメダルが、「プラム」が揃う態様では5枚のメダルが、第3図柄表示窓13cに「チェリー」が現れる態様では2枚のメダルが付与され、付与されるメダルの枚数がメダル付与枚数表示手段16に表示される。具体的には、付与されるメダルの枚数がクレジットされているメダルの枚数に加算され、クレジットされるメダルの枚数が50枚を超える場合には、メダル払出装置221を制御してその分がメダル受皿31に払い出される。
大当たり役態様が成立してビッグボーナスが発生すると、小役態様などが成立しやすい特別ゲームを最大で30ゲーム実行が可能となり、実行された特別ゲームにおいて「JAC IN」態様(例えばリプレイ態様など)が成立すると、特別ゲーム以外に1回のビッグボーナスにおいて最大3回まで別途ボーナスゲームを行うことができる。この1回のボーナスゲームでは、特別小役態様(小役態様における特定の態様。例えば、通常のゲームにおけるリプレイ態様など)が成立しやすいボーナスゲームを最大で12ゲーム実行可能となる。そしてこのボーナスゲームを12回実行するか、このボーナスゲームにおいて特別小役態様が8回成立した場合にはビッグボーナスが終了する。
小当たり役態様が成立して発生するレギュラーボーナスは、ビッグボーナス中におけるボーナスに相当する状態であり、特別小役態様が成立しやすいボーナスゲームを最大で12ゲーム実行可能となる。そしてこのボーナスゲームを12回実行するか、このボーナスゲームにおいて特別小役態様が8回成立した場合にはレギュラーボーナスが終了する。
また、リプレイ態様が成立した場合においては、メダルを投入することなく前回と同じ枚数のメダルを投入するのと同じ条件で再びゲームを行うことが可能に制御される。
ここで、前記利益状態表示手段217が行う利益状態に関連する表示としては、ビッグボーナス中に実行された特別ゲームの回数、又は残りの特別ゲームの回数、ビッグボーナスのボーナスや、レギュラーボーナス中に実行されたボーナスゲームの回数、又は残りのボーナスゲームの回数、ビッグボーナスのボーナスやレギュラーボーナス中に特別小役態様が成立したボーナスゲームの回数、ビッグボーナスやレギュラーボーナス中に獲得したメダルの枚数などが考えられるが、これらに限られるものではない。
上記一連の動作が終了した後、図柄表示制御手段206は第1〜第3の全ての制動手段114a〜114cの作動を解除して次のゲームの開始又はリプレイによるゲームの開始に備える。
このような構成によれば、1個のステッピングモータ100により3個の回転リール106a〜106cを回転させ、各制動手段114a〜114cにより独立的に制動できるため、従来の回転リールごとに回転動力源を配設する構成に比較して図柄表示手段50の構造の単純化・小型化を図ることができる。これにより他の装置等との空間的な干渉を少なくしてスロットマシンへの取付が容易となるほか、スロットマシンの組み付け操作や点検作業等が容易となって作業効率を向上させることができる。
次いで、他の実施例における図柄表示手段50を備えるスロットマシンについて説明する。以下に示す例は、主に図柄表示手段50の内部構造と制御及び動作が異なるのみであり、遊技者による操作、図柄表示制御手段206以外の制御及び動作は前記の実施例(以下、第1の実施例と記す)とほぼ同一であるため、異なる部分についてのみ説明し、同一の構成及び動作には同一の記号を付して用い説明は省略する。
図7は第2の実施例における図柄表示手段50の内部構造を示した模式図である。図に示すように、回転動力源であるステッピングモータ100の主軸101には、継ぎ手120を介してシャフト121が接続され、そのシャフト121上には回転リール駆動ギア122a〜122cがクラッチ105a〜105cを介して略等間隔に結合される。なお、各クラッチ105a〜105cの駆動側接続部材110a〜110cがシャフト121に嵌合・固着され、従動側接続部材111a〜111cが回転リール駆動ギア122a〜122cに結合される。これら各クラッチ105a〜105cは第1の実施例におけるクラッチと同一の機能を有するものであり、ソレノイドの励磁・消磁の切換により駆動側接続部材と従動側接続部材との接続及びその解除が切換えられる。
各回転リール126a〜126cはその一側に従動ギア部123a〜123cが形成される点を除き第1の実施例における回転リール106a〜106cと同一の構成を有する。これら回転リール126a〜126cはそれぞれ別個独立した従動シャフト124a〜124cに固着され、これら従動シャフト124a〜124cはそれぞれ軸受け手段125により回転可能に軸支される。
そして各回転リール駆動ギア122a〜122cと各回転リール126a〜126cの従動ギア部123a〜123cが噛合することにより、ステッピングモータ100の回転動力が各回転リール126a〜126cに伝達される。この他、第1の実施例と同様に、各図柄検知手段112a〜112c、各制動手段114a〜114cが配設される。
第2の実施例における図柄表示手段50の動作及び制御は第1の実施例に示したものと同一であるため説明は省略する。このような構成によれば、1個のステッピングモータにより3個の回転リールを回転させ、各回転リール制動手段により独立して制動することができるため、従来の図柄表示装置に比較して図柄表示装置の小型化・構造の単純化を図ることができ、遊技機内部に配設される他の装置との空間的な干渉を少なくして遊技機の組み付け操作やメンテナンスの利便を向上することができるほか、遊技機へ配設する装置等の数を増やして遊技の興趣を高めた遊技機を提供することができる。特にステッピングモータ100に加え、各クラッチ105a〜105cも各回転リール126a〜126cから分離して配設されるため、図柄表示手段50の動力部分のメンテナンスが容易となる。
尚、図7では回転リール126a〜126cの従動ギア部123a〜123cが図柄が表されるドラムの一側に形成する構成を示しているが、この他の部分に形成されるものであっても良く、例えば図柄が表示されるドラム部とは別個独立に形成されるものであっても良い。
図8は第3の実施例における図柄表示手段50の内部構造を示した模式図である。第3の実施例においては、図に示されるように回転動力源であるステッピングモータ100の主軸101と、第1〜第3の各従動シャフト130a〜130cとが直列に配設されてそれぞれ軸支手段(図示せず)により独立して回転可能に軸支される。各従動シャフト130a〜130cには各回転リール131a〜131cが固着され、それぞれ従動シャフト130a〜130cと一体に回転するよう構成される。
第1〜第3の各クラッチ105a〜105cは第1の実施例におけるクラッチと同一の機能を備えるものであり、第1クラッチ105aの駆動側接続部材110aがステッピングモータ100の主軸101に、従動側接続部材111aが第1従動シャフト130aの一端に接続され、第2クラッチ105bの駆動側接続部材110bが第1従動シャフト130aの他の一端に、従動側接続部材111aが第2従動シャフト130bの一端に接続され、第3クラッチ105cの駆動側接続部材110cが第2従動シャフト130bの他の一端に、従動側接続部材111cが第3従動シャフト130cの一端に接続される。この他、各回転リール131a〜131cには第1の実施例と同一の機能を備える図柄検知手段112a〜112c及び制動手段114a〜114cが配設される。
本実施例における図柄表示装置の制御及び動作は次の通りである。なお、制御手段は第1の実施例と同一のものが適用されるため図4を参照して説明する。
スロットマシン1が起動後において、図柄表示制御手段206により図柄の変動中はステッピングモータ100の主軸101が回転するよう制御される。また第1クラッチ105aは駆動側接続部材110aと従動側接続部材111aとの接続が解除され、第2クラッチ105bと第3クラッチ105cは駆動側接続部材110b、110cと従動側接続部材111b、111cとの接続が構成される。従って、第1〜第3の各従動シャフト130a〜130cは一体となっているが、ステッピングモータ100の主軸101との接続が構成されていないため主軸101が回転しても各回転リール131a〜131cは停止した状態にある。
遊技者がゲームを開始して遊技開始判定手段203が肯定判定をすると、図柄表示制御手段206が肯定判定を受けて第1クラッチ105aのソレノイド109aを励磁して駆動側接続部材110aと従動側接続部材111aとの接続を構成する。これによりステッピングモータ100の主軸101の回転が第1〜第3の全ての従動シャフト130a〜130cに伝達され、図柄の変動が開始する。
その後遊技者が第3ストップスイッチ25cを操作すると、図柄表示制御手段206は第3ストップスイッチ25cの操作を受けて第3クラッチ105cのソレノイド109cを消磁し、駆動側接続部材110cと従動側接続部材111cとの接続を解除するとともに、第3制動手段114cを作動させて第3回転リール131cの回転を停止させる。続いて第2ストップスイッチ25bが操作されると、同様の制御を行い第2回転リール131bを停止させる。さらにその後第1ストップスイッチ25aが操作されると、同様の制御により第1回転リール131aの回転を停止させる。なお、第1の実施例と異なり、遊技者は第3ストップスイッチ25c、第2ストップスイッチ25b、第1ストップスイッチ25aの順に操作される。
全ての回転リール131a〜131cが停止後、図柄表示制御手段206は次のゲームの開始又はリプレイによるゲームの開始に備え、第2及び第3クラッチ105b、105cの駆動側接続部材110b、110cと従動側接続部材111b、111cとの接続を構成すると共に、各制動手段114a〜114cの動作を解除して再び回転可能な状態とする。
このような構成によれば、1個のステッピングモータ100により3個の回転リール131a〜131cを回転させ、各制動手段114a〜114cにより独立的に制動できるため、従来の回転リールごとに回転動力源を配設する構成に比較して図柄表示装置の構造を単純化・小型化することができる。これにより他の装置等との空間的な干渉を少なくしてスロットマシンへの組み付けが容易となり、遊技機の組み付けや点検等が容易となって作業効率が向上する。
以下に示す第4から第6の実施例は、第1から第3の実施例の変形例である。第1から第3の実施例が1個のステッピングモータと3個のクラッチにより3個の回転リールの回転を制御する構成であるのに対し、第4から第6の実施例は1個のステッピングモータと2個のクラッチ及び制動手段により3個の回転リールの回転及び停止を制御する構成を有する例である。
図9は第4の実施例における図柄表示装置の内部構造を示した模式図である。本実施例は第1の実施例の変形例であり、本実施例においては、第1回転リール106a’がシャフト104に嵌合固着されて一体的に回転する構成であること、及び第1回転リール106a’の回転を停止させる制動手段(第1の実施例における第1制動手段114aに相当する。)を備えないことを除いては第1の実施例と同様の構成を備える。
このような構成を有する図柄表示手段50の制御及び動作は以下の通りである。なお、制御手段は図4に示す構成から第1クラッチ105a及び第1制動手段114aが除かれたものであり、それ以外は同一の構成であるため、図4を参照して説明する。
スロットマシン1が遊技可能な状態においては、図柄表示制御手段206はステッピングモータ100を停止させておくと共に、第2クラッチ105b及び第3クラッチ105cの各ソレノイド109b、109cを励磁してそれぞれ駆動側接続部材110b、110cと従動側接続部材111b、111cとの結合を構成した状態に維持する。
遊技者によりゲームが開始され、図柄表示制御手段206は遊技開始判定手段203による遊技開始の肯定判定を受けると、ステッピングモータ100の主軸101を回転させ、これにより各回転リール106a’、106b、106cはシャフト104と一体的に回転して図柄の変動が開始する。
遊技者が第3ストップスイッチ25cを操作すると、図柄表示制御手段206は第3クラッチ105cのソレノイド109cを消磁して駆動側接続部材110cと従動側接続部材111cとの結合を解除すると共に、第3制動手段114cを作動させて第3回転リール106cの回転を停止させる。その後第2ストップスイッチ25bが操作されると、同様の制御を行って第2回転リール106bの回転を停止させる。さらに第1ストップスイッチ25aが操作されると、ステッピングモータ100の主軸101の回転を停止させて第1回転リール106a’の回転を停止させ、表示される図柄の態様を確定する。
その後、図柄表示制御手段206は第2及び第3クラッチ105b、105cのソレノイド109b、109cを励磁してそれぞれ駆動側接続部材110b、110cと従動側接続部材111b、111cとの接続を構成し、次のゲーム開始又はリプレイによるゲームの開始に備える。
次いで第5の実施例における図柄表示手段について説明する。図10は第5の実施例における図柄表示手段50の内部構造の模式図である。本実施例は第2の実施例の変形例であり、第2の実施例と比較すると第1回転リール駆動ギア122a’がクラッチを介さずに直接シャフト121に嵌合・固着され、第1回転リール126aは常にステッピングモータ100の主軸101の回転に従動して回転する構成であること、及び第1回転リール126aの回転を停止させる制動手段(第2の実施例における第1制動手段114aに相当する。)を備えないことが相違するのみであり、その他は同一の構成を有する。
このような構成を有する図柄表示手段50の制御、動作及び制御手段は第4の実施例と同一であるため、説明は省略する。
次いで第6の実施例における図柄表示装置について、その内部構造を模式的に示した図11に基づいて説明する。本実施例は第3の実施例の変形例であり、第3の実施例の構成と比較すると、第1回転リール131aが一体的に嵌合固着される第1従動シャフト130aが継ぎ手140を介してステッピングモータ100の主軸101に接続され、第1回転リール131aはステッピングモータ100の主軸101と一体的に回転する構成であること、及び第1回転リール131aの回転を制動する制動手段(第3の実施例における第1制動手段114aに相当する。)を備えないことを除いては同一の構成を有する。
第6の実施例における図柄表示手段50の制御及び動作は以下の通りである。本実施例における制御手段の構成も、図4に示す構成から第1クラッチ105a及び第1制動手段114aを除いたこと以外は同一であるため、図4を参照して説明する。
スロットマシン1が遊技可能な状態にあるときは、図柄表示制御手段206はステッピングモータ100の回転を停止させておくと共に、第2及び第3クラッチ105b、105cのソレノイド109b、109cを励磁してそれぞれ駆動側接続部材110b、110cと従動側接続部材111b、111cとの接続を構成する状態を維持する。従って、ステッピングモータ100の主軸101及び第1〜第3の全ての従動シャフト130a〜130cは一体に結合して回転が停止している状態に維持される。
遊技者によりゲームが開始され、遊技開始判定手段203から肯定判定を受け取ると図柄表示制御手段206はステッピングモータ100の主軸101の回転を開始し、これにより図柄の変動が開始する。
その後遊技者が第3ストップスイッチ25cを操作すると、図柄表示制御手段206は第3クラッチ105cのソレノイド109cを消磁して駆動側接続部材110cと従動側接続部材111cとの接続を解除すると共に、第3制動手段114cを作動させて第3回転リール131cの回転を停止させる。次いで第2ストップスイッチ25bが操作されると、同様の制御を行って第2回転リール131bの回転を停止させる。さらに第1ストップスイッチ25aが操作されると、ステッピングモータ100の主軸101の回転を停止し、第1回転リール131aの回転を停止させる。これにより第1〜第3の全ての回転リール131a〜131cの回転が停止し、図柄の表示態様が確定する。
その後、図柄表示制御手段206は第2及び第3クラッチ105b、105cのソレノイド109b、109cを励磁して駆動側接続部材110b、110cと従動側接続部材111b、111cとの接続を構成すると共に、第2及び第3制動手段114b、114cを解除して次のゲームの開始又はリプレイ態様によるゲームの開始に備える。
第4から第6の実施例に示した構成によれば、それぞれ第1から第3の実施例に示した効果を奏することができることに加え、第1から第3の実施例に比較してクラッチ及び制動手段の数を減らすことができるため、更なる構造の単純化とそれによる組み付け操作やメンテナンスの容易化、装置の小型化・低価格化を図ることができるという効果を奏するものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば本実施例においては回転動力源としてステッピングモータを示したが、これに限られることはなく、サーボモータやその他各種のモータを適用することが可能である。クラッチも電磁クラッチに限られるものではなく、また前記説明においてはソレノイドを励磁した状態で駆動側接続部材と従動側接続部材との接続が構成されるものを用いて説明しているが、反対に消磁した状態で結合が構成されるものでも良く、制御手段により任意に接続及びその解除を制御できるものであればその構成は限定されるものではない。
さらに前記実施例においては遊技機としてスロットマシンを用いて説明したが、例えばパチンコ遊技機やアレンジボール機の遊技盤面に配設される図柄表示装置に適用することもできる。
このように、本実施形態に係る遊技機によれば、複数の回転体を1の共通の回転動力源により同時に又は選択的に回転させることができるため、回転体ごとに回転動力源を備える必要がなくなり、これにより装置の小型化、構造の単純化及び装置の低価格化を図ることができる。また、装置を小型化することにより装置の配設スペースに余裕が生じ、製造や点検修理時などにおける作業効率を向上させることができるほか、余ったスペースに更に他の装置を配設して遊技性を向上した遊技機を提供することができる。
また、例えば複数の回転体を備える図柄表示装置において、1個の共通する動力源のみで全ての図柄が表された回転体を同時に回転させて図柄を変動させ、回転動力源から個別に切り離すことにより各回転体ごとに図柄の変動を停止させることができるため、従来の図柄表示装置と同様の動作をさせつつ装置の小型化や構造の単純化を図ることができる。
また、1個回転動力源により3個の回転体を回転させ、それぞれ独立的に制動できるため、従来の回転体ごとに回転動力源を配設する構成に比較して遊技装置の構造を単純化・小型化することができる。これにより他の装置等との空間的な干渉を少なくして遊技機への組み付けが容易となり、遊技機の組み付けや点検等が容易となって作業効率が向上する。
また、1個の回転動力源により複数の回転体を回転させ、各回転体ごとに独立して制動することができるため、従来の遊技装置に比較して装置の小型化・構造の単純化を図ることができ、遊技機内部に配設される他の装置との空間的な干渉を少なくして遊技機の組み付け操作やメンテナンスの利便を向上することができるほか、遊技機へ配設する装置等の数を増やして遊技の興趣を高めた遊技機を提供することができる。特に回転動力源に加え、各回転動力断続手段も各回転体から分離して配設することができる、遊技装置の動力部分のメンテナンスなどが容易となる。
また、1個の回転動力源により複数の回転体を回転させ、回転体ごとに独立的に制動できるため、従来の回転体ごとに回転動力源を配設する構成に比較して遊技装置の構造を単純化・小型化することができる。これにより他の装置等との空間的な干渉を少なくしてスロットマシンへの組み付けが容易となり、遊技機の組み付けや点検等が容易となって作業効率が向上する。
100 ステッピングモータ
101 ステッピングモータの主軸
102 駆動ギア
103 従動ギア
104 シャフト
105a〜105c クラッチ
106a〜106c 回転リール

Claims (3)

  1. 同軸上に位置する別個独立した複数の従動シャフトのそれぞれに固定された複数の回転体と、前記従動シャフトと同軸上に位置する駆動シャフトを回転させる1の回転動力源と、前記駆動シャフトとその駆動シャフトに隣接する1の従動シャフトとの間、および隣接する前記従動シャフト同士の間に介在されたクラッチと、前記1の回転動力源を制御すると共に、前記クラッチにより前記駆動シャフトの回転を前記複数の従動シャフトの何れに伝達させるかを切換制御する制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において、前記1の回転動力源によって回転される駆動シャフトに固定された1の回転体をさらに備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 駆動シャフトを回転させる1の回転動力源と、前記駆動シャフトに固定された1の回転体と、前記駆動シャフトとクラッチを介して連繋された複数の回転体と、前記1の回転動力源を制御すると共に、前記クラッチにより前記駆動シャフトの回転を前記複数の回転体の何れに伝達させるかを切換制御する制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
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