JP2009296123A - バッファ回路及びこれを用いた信号伝達装置 - Google Patents

バッファ回路及びこれを用いた信号伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、小規模かつ低消費な回路構成で、微小信号を高速かつ安定に伝達することが可能なバッファ回路及びこれを用いた信号伝達装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るバッファ回路31は、定電流を生成する定電流生成部(P1〜P3、N1、R1、E1、AMP)と;トランジスタN2、N3から成り、トランジスタN2、N3のゲートがトランジスタN2のドレインに共通接続され、トランジスタN2、N3のドレインが前記定電流の入力端とされ、トランジスタN3のソースが電流信号INAの入力端とされ、トランジスタN3のドレインが電圧信号O1の出力端とされるカレントミラーと;トランジスタN2のソースに接続され、前記定電流を電圧変換することで閾値電圧Vaを生成する抵抗R2と;を有して成る。
【選択図】図3

Description

本発明は、バッファ回路及びこれを用いた信号伝達装置に関するものである。
従来より、パルス信号を安定に伝達するための手段として、バッファ回路が広く一般に用いられている。図10は、バッファ回路の一従来例を示す回路図である。なお、図10の符号(a)には、インバータタイプのバッファ回路(シュミットバッファ)が示されており、符号(b)には、差動入力コンパレータタイプのバッファ回路が示されている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開平5−299981号公報
しかしながら、上記従来のバッファ回路回路は、いずれもゲート入力形式であるため、入力容量(延いては信号ロス)が大きく、電流信号の伝達手段としては不向きであった。
また、図10(a)に示すインバータタイプのバッファ回路は、動作速度が速く(<数[ns])、動作電流も小さい(スイッチングロスのみ)という長所を有する一方、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタとNチャネル型MOS電界効果トランジスタの双方を用いて、インバータのスレッショルド電圧を設定する構成とされていたので、トランジスタの製造ばらつきや温度特性に依存して、スレッショルド電圧のばらつきが大きくなりやすく、インバータのスレッショルド電圧を小さく設定できないという課題があった。
また、図10(b)に示す差動入力コンパレータタイプのバッファ回路は、インバータタイプに比べて動作速度が遅く(<数十〜数百[ns])、この動作速度を上げようとすると、消費電流が大きくなる上、回路規模も大きくなりやすいという課題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、小規模かつ低消費な回路構成で、微小信号を高速かつ安定に伝達することが可能なバッファ回路、及び、これを用いた信号伝達装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るバッファ回路は、所定の定電流を生成する定電流生成部と;第1、第2トランジスタから成り、第1、第2トランジスタのゲートまたはベースが第1トランジスタのドレインまたはコレクタに共通接続され、第1、第2トランジスタのドレインまたはコレクタが前記定電流の入力端とされ、第2トランジスタのソースまたはエミッタが電流信号の入力端とされ、第2トランジスタのドレインまたはコレクタが第1電圧信号の出力端とされる第1カレントミラーと;第1トランジスタのソースまたはエミッタに接続され、前記定電流を電圧変換することで第1閾値電圧を生成する第1抵抗と;を有して成る構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るバッファ回路において、前記定電流生成部は、所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、前記基準電圧を電流変換することで前記定電流を生成する定電流生成抵抗と、を有して成る構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るバッファ回路において、第1抵抗と前記定電流生成抵抗は、いずれも同一プロセスで形成されている構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成るバッファ回路において、第1抵抗は、第1電圧信号の論理レベルに応じて抵抗値が可変制御される構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成るバッファ回路は、第3、第4トランジスタから成り、第3、第4トランジスタのゲートまたはベースが第3トランジスタのドレインまたはコレクタに共通接続され、第3、第4トランジスタのドレインまたはコレクタが前記定電流の入力端とされ、第4トランジスタのソースまたはエミッタが前記電流信号の入力端とされ、第4トランジスタのドレインまたはコレクタが第2電圧信号の出力端とされる第2カレントミラーと;第3トランジスタのソースまたはエミッタに接続され、前記定電流を電圧変換することで第1閾値電圧とは異なる第2閾値電圧を生成する第2抵抗と;第1、第2電圧信号に基づいて、第3電圧信号を生成するフリップフロップと;を有して成る構成(第5の構成)としてもよい。
また、上記第5の構成から成るバッファ回路において、第2抵抗と前記定電流生成抵抗は、いずれも同一プロセスで形成されている構成(第6の構成)にするとよい。
また、本発明に係る信号伝達装置は、入力パルス信号のエッジを検出して第1エッジ信号を生成するエッジ検出部と;一次側コイルに印加される第1エッジ信号に応じて二次側コイルに電流信号を誘起するトランスと;前記電流信号の入力を受け、第2エッジ信号として第1電圧信号または第3電圧信号を出力する上記第1〜第6いずれの構成から成るバッファ回路と;第2エッジ信号に基づいて出力パルス信号を生成する出力パルス信号生成部と;を有して成る構成(第7の構成)とされている。
本発明に係るバッファ回路、及び、これを用いた信号伝達装置であれば、小規模かつ低消費な回路構成で、微小信号を高速かつ安定に伝達することが可能となる。
図1は、本発明に係る信号伝達装置の一構成例を示すブロック図である、図1に示すように、本構成例の信号伝達装置は、エッジ検出部10と、トランス20と、バッファ回路31、32と、RSフリップフロップ40と、を有して成る。
エッジ検出部10は、入力パルス信号INの立上がりエッジ/立下がりエッジを検出して、第1エッジ信号OUT1A、OUT1Bを生成する手段である。具体的に述べると、第1エッジ信号OUT1A、OUT1Bは、それぞれ、図2に示すように、入力パルス信号INの立上がりエッジ/立下がりエッジを各々トリガとして生成されるパルス波形の電圧信号となる。
トランス20は、一次側コイルに印加される第1エッジ信号OUT1A、OUT1Bに応じて、二次側コイルに電流信号INA、INBを誘起する手段である。なお、電流信号INA、INBは、それぞれ、図2に示す波形の電流信号となる。
バッファ31、32は、それぞれ、電流信号INA、INBの入力を受け、第2エッジ信号OUT2A、OUT2Bを生成する手段である。なお、第2エッジ信号OUT2A、OUT2Bは、それぞれ、図2に示すように、第1エッジ信号OUT1A、OUT1Bに相当するパルス波形の電圧信号となる。
RSフリップフロップ40は、第2エッジ信号OUT2A、OUT2Bに基づいて、出力パルス信号OUTを生成する出力パルス信号生成部として機能する。より具体的に述べると、RSフリップフロップ40は、図2に示すように、第2エッジ信号OUT2Aの立上がりエッジで出力パルス信号OUTをハイレベルにセットし、第2エッジ信号OUT2Bの立上がりエッジで出力パルス信号OUTをローレベルにリセットする。このような動作により、入力パルス信号INと同等波形の出力パルス信号OUTが生成されて、不図示の後段回路に伝達される。
ところで、上記構成から成る信号伝達装置において、ICのチップ上にトランス20を構成した場合には、トランス20の効率が低下して電流信号INA、INBが微小となる場合がある。そのため、バッファ回路31、32には、小規模かつ低消費の回路で、高速かつ安定に微小信号を伝達し得る性能が求められている。
以下では、バッファ回路31の構成及び動作について、図面を参照しながら、詳細な説明を行うことにする。なお、バッファ回路32は、バッファ回路31と同様の構成から成るため、重複した説明は省略する。
まず、バッファ回路31の第1実施形態について、図3を参照しながら説明する。
図3は、バッファ回路31の第1実施形態を示す回路図である。本実施形態のバッファ回路31は、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP1〜P3と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN1〜N3と、抵抗R1、R2と、オペアンプAMPと、直流電圧源E1と、バッファ出力段BUFと、を有して成る。
トランジスタP1〜P3のソースは、いずれも電源端に接続されている。トランジスタP1〜P3のゲートは、いずれもトランジスタP1のドレインに共通接続されている。トランジスタP1〜P3のドレインは、それぞれトランジスタN1〜N3のドレインに接続されている。トランジスタN1のソースは、抵抗R1を介して接地端に接続されている。トランジスタN1のゲートは、オペアンプAMPの出力端に接続されている。オペアンプAMPの非反転入力端(+)は、直流電圧源E1の正極端に接続されている。直流電圧源E11の負極端は、接地端に接続されている。オペアンプAMPの反転入力端(−)は、トランジスタN1のソースに接続されている。トランジスタN2、N3のゲートは、いずれもトランジスタN2のドレインに共通接続されている。トランジスタN2のソースは、抵抗R2を介して接地端に接続されている。トランジスタN3のソースは、電流信号INAの入力端に接続されている。トランジスタN3のドレインは、バッファ出力段BUFを介して、第2エッジ信号OUT2Aの出力端に接続されている。
上記構成から成るバッファ回路31において、トランジスタN1、オペアンプAMP、及び、直流電圧源E1は、所定の基準電圧Vrefを生成し、これを抵抗R1の一端に印加する基準電圧生成部として機能する。なお、直流電圧源E1としては、周囲温度の影響を受けないバンドギャップ電源回路などを用いることが望ましい。
ただし、基準電圧生成部の構成はこれに限定されるものではなく、図4に示すように、オペアンプAMPとトランジスタN1に代えて、バイポーラトランジスタQ1、Q2と抵抗R3を用いて形成される簡易なバッファ段としても構わない。
抵抗R1は、上記の基準電圧Vrefを電流変換することで、所定の定電流I(=Vref/R1)を生成する定電流生成抵抗として機能する。ここで生成される定電流Iは、トランジスタP1〜P3から成るカレントミラーを介して、トランジスタN2、N3のドレインに供給される。
すなわち、上記構成から成るバッファ回路31において、トランジスタP1〜P3、トランジスタN1、オペアンプAMP、直流電圧源E1、及び、抵抗R1は、所定の定電流Iを生成する定電流生成部として機能する。
一方、トランジスタN2、N3は、互いのゲートがトランジスタN2のドレインに共通接続され、各ドレインが定電流Iの入力端とされ、トランジスタN3のソースが電流信号INAの入力端とされ、トランジスタN3のドレインが第1電圧信号O1の出力端とされる第1カレントミラーを形成している。なお、トランジスタN2のソースには、定電流Iを電圧変換することで、第1閾値電圧Vaを生成する抵抗R2が接続されている。また、トランジスタN3のドレインから引き出される第1電圧信号O1は、第2エッジ信号OUT2Aとして、RSフリップフロップ40に送出される。
上記構成から成るバッファ回路31では、トランジスタN3のソースに入力される電流信号INAの大小に応じて、トランジスタN3のソース電圧Vbが変動し、これが第1閾値電圧Vaと等しくなったときに、トランジスタN3のドレインから引き出される第1電圧信号O1(延いては、第2エッジ信号OUT2A)の論理レベルが変遷される。
このように、本実施形態のバッファ回路31であれば、トランジスタN2、N3から成る一段の第1カレントミラーを用い、ソース入力、ドレイン出力、ゲート接地の回路形式を採用したことで、回路規模や消費電流を大きくすることなく、バッファ回路31の動作速度を10[ns]程度に維持することが可能となる。
また、本実施形態のバッファ回路31であれば、図10で示した従来構成のバッファ回路と異なり、トランジスタN3のソースに付随する入力容量が小さいので、トランス20から入力される微少な電流信号INAの伝達に際して、そのロスを最小限に抑えることが可能となる。
なお、上記構成から成るバッファ回路31において、抵抗R1、R2は、いずれも同一プロセスで形成するとよい。このような構成とすることにより、素子の製造ばらつきや温度特性をキャンセルすることができるので、安定した信号伝達を行うことが可能となる。
次に、バッファ回路31の第2実施形態について、図5を参照しながら説明する。
図5は、バッファ回路31の第2実施形態を示す回路図である。本実施形態のバッファ回路31は、第1実施形態と基本的に同様の構成から成り、第1カレントミラーをPチャネル型MOS電界効果トランジスタP5、P6で形成した点に差違を有している。また、上記の変更に伴い、本実施形態のバッファ回路31は、抵抗R1で生成される定電流Iを2回ミラーすることにより、トランジスタP5、P6のドレインから引き抜く形となる。そのため、本実施形態のバッファ回路31においては、先出のトランジスタP2、P3に代えて、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP4、及び、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN4〜N6が用いられている。
上記構成から成るバッファ回路31では、トランジスタP6のソースに入力される電流信号INAの大小に応じて、トランジスタP6のソース電圧Vbが変動し、これが第1閾値電圧Vaと等しくなったときに、トランジスタP6のドレインから引き出される第1電圧信号O1(延いては、第2エッジ信号OUT2A)の論理レベルが変遷される。
従って、本実施形態のバッファ回路31であれば、先出の第1実施形態と同様、小規模かつ低消費な回路構成で、微小信号を高速かつ安定に伝達すること可能となる。
次に、バッファ回路31の第3実施形態について、図6を参照しながら説明する。
図6は、バッファ回路31の第3実施形態を示す回路図である。本実施形態のバッファ回路31は、第1実施形態と基本的に同様の構成から成り、バッファ回路31にヒステリシス特性を与えるべく、第1電圧信号O1(延いては、第2エッジ信号OUT2A)の論理レベルに応じて、抵抗R2の抵抗値が可変制御される点に特徴を有している。
具体的に述べると、本実施形態のバッファ回路31は、先出の抵抗R2として、抵抗R2a、R2bをトランジスタN2のドレインと接地端との間に直列接続し、第1電圧信号O1の論理レベルに応じて抵抗R2bの両端間をショートするためのスイッチとして、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN7を有する構成とされている。
図7は、バッファ回路31のヒステリシス動作を説明するためのタイミングチャートであり、上から順に、第1閾値電圧Va、ソース電圧Vb、及び、第1電圧信号O1(=第2エッジ信号OUT2A)の電圧波形が示されている。
図7に示すように、ソース電圧Vbの立上がり時には、第1電圧信号O1がローレベルとなっており、トランジスタN7がオフ状態とされているので、抵抗R2bは、トランジスタN2のドレインと接地端との間に組み込まれた形となっている。従って、ソース電圧Vbの立上がり時における第1閾値電圧Vaは、抵抗R2aの両端電圧(=ΔV1)と抵抗R2bの両端電圧(=ΔV2)を足し合わせた電圧値(=ΔV1+ΔV2)となる。
一方、ソース電圧Vbが第1閾値電圧Vaを上回ると、第2電圧信号O1がローレベルからハイレベルに遷移され、トランジスタN7がオンされるので、抵抗R2bの両端間はショートされる。従って、ソース電圧Vbの立下がり時における第1閾値電圧Vaは、抵抗R2aの両端電圧(=ΔV1)まで低下する。
このように、第1電圧信号O1の論理レベルに応じて抵抗R2の抵抗値を可変制御する構成としたことにより、簡易な構成で、バッファ回路31にヒステリシス特性を与えることができ、延いては、バッファ回路31の耐ノイズ性能を高めることが可能となる。
なお、第2実施形態のバッファ回路31についても、抵抗R4に上記の変更を加えることで、容易にヒステリシス特性を与えることが可能であることは言うまでもない。
次に、バッファ回路31の第4実施形態について、図8を参照しながら説明する。
図8は、バッファ回路31の第4実施形態を示す回路図である。本実施形態のバッファ回路31は、第1実施形態と基本的に同様の構成から成り、第3実施形態とは別のアプローチで、バッファ回路31にヒステリシス特性を与える構成とされている。
具体的に述べると、本実施形態のバッファ回路31は、第1実施形態の構成に加えて、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP7、P8と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN8、N9と、抵抗R5と、インバータ出力段INVと、RSフリップフロップFFと、を有して成る。
トランジスタP7、P8のソースは、いずれも電源端に接続されている。トランジスタP7、P8のゲートは、いずれもトランジスタP1のドレインに共通接続されている。トランジスタP7、P8のドレインは、それぞれトランジスタN8、N9のドレインに接続されている。トランジスタN8、N9のゲートは、いずれもトランジスタN8のドレインに接続されている。トランジスタN8のソースは、抵抗R5を介して接地端に接続されている。トランジスタN9のソースは、電流信号INAの入力端に接続されている。トランジスタN9のドレインは、インバータ出力段INVの入力端に接続されている。RSフリップフロップFFのセット入力端(S)は、バッファ出力段BUFの出力端(第1電圧信号O1の出力端)に接続されている。RSフリップフロップFFのリセット入力端(R)は、インバータ出力段INVの出力端(第2電圧信号O2の出力端)に接続されている。RSフリップフロップFFの出力端(Q)は、第2エッジ信号OUT2Aの出力端に接続されている。すなわち、RSフリップフロップFFの出力端から送出される第3電圧信号O3は、第2エッジ信号OUT2Aとして、RSフリップフロップ40に送出される。
本実施形態のバッファ回路31において、トランジスタN8、N9は、互いのゲートがトランジスタN8のドレインに共通接続され、各ドレインが定電流Iの入力端とされ、トランジスタN9のソースが電流信号INAの入力端とされ、トランジスタN9のドレインが第2電圧信号O2の出力端とされる第2カレントミラーを形成している。なお、トランジスタN8のソースには、定電流Iを電圧変換することで、第1閾値電圧Vaとは異なる第2閾値電圧Va’(ここではVa>Va’)を生成する抵抗R5が接続されている。
図9は、バッファ回路31のヒステリシス動作を説明するためのタイミングチャートであり、上から順に、第1閾値電圧Va、第2閾値電圧Va’、ソース電圧Vb、及び、第1電圧信号O1、第2電圧信号O2、並びに、第3電圧信号O3(=第2エッジ信号OUT2A)の電圧波形が示されている。
図9に示すように、第1電圧信号O1は、ソース電圧Vbが第1閾値電圧Vaよりも高いときにハイレベルとなり、低いときにローレベルとなる。一方、第2電圧信号O2は、ソース電圧Vbが第2閾値電圧Va’よりも高いときにローレベルとなり、低いときにハイレベルとなる。そして、RSフリップフロップFFは、第1電圧信号O1の立上がりエッジで第3電圧信号O3をハイレベルにセットし、第2電圧信号O2の立上がりエッジで第3電圧信号O3をローレベルにリセットする。従って、ソース電圧Vbの立上がり時には、ソース電圧Vbと第1閾値電圧Vaが比較される形となり、逆にソース電圧Vbの立下がり時には、ソース電圧Vbと第2閾値電圧Va’が比較される形となる。
このように、本実施形態のバッファ回路31であれば、抵抗R2の抵抗値を可変制御することなく、ヒステリシス特性を与えることができるので、バッファ回路31の動作速度向上を図る上で有利である。
なお、上記構成から成るバッファ回路31において、抵抗R1、R2、R5は、いずれも同一プロセスで形成するとよい。このような構成とすることにより、素子の製造ばらつきや温度特性をキャンセルすることが可能となる。
また、第2実施形態のバッファ回路31についても、上記の構成を追加することで、ヒステリシス特性を与えることが可能であることは言うまでもない。
また、上記の実施形態では、トランスを用いた信号伝達装置に本発明を適用した構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、その他の用途に供されるバッファ回路にも広く適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、MOS電界効果トランジスタを用いてバッファ回路を形成した場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、MOS電界効果トランジスタをバイポーラトランジスタに置換しても構わない。なお、このような置換を行う際には、MOS電界効果トランジスタのゲート、ソース、ドレインとバイポーラトランジスタのベース、エミッタ、コレクタが各々対応するように、各々の素子を接続すればよい。
本発明は、例えば、高耐圧絶縁のためにトランスを用いる信号伝達装置に好適な技術であり、これを適用可能なアプリケーションとしては、ハイブリッド自動車、電気自動車、家電機器、産業機器などを挙げることができる。
は、本発明に係る信号伝達装置の一構成例を示すブロック図である。 は、信号伝達動作を説明するためのタイミングチャートである。 は、バッファ回路31の第1実施形態を示す回路図である。 は、定電流生成部の一変形例を示す回路図である。 は、バッファ回路31の第2実施形態を示す回路図である。 は、バッファ回路31の第3実施形態を示す回路図である。 は、ヒステリシス動作を説明するためのタイミングチャートである。 は、バッファ回路31の第4実施形態を示す回路図である。 は、ヒステリシス動作を説明するためのタイミングチャートである。 は、バッファ回路の一従来例を示す回路図である。
符号の説明
10 エッジ検出部
20 トランス
31、32 バッファ回路
40 RSフリップフロップ
P1〜P8 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
N1〜N9 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
Q1 pnp型バイポーラトランジスタ
Q2 npn型バイポーラトランジスタ
R1〜R5 抵抗
E1 直流電圧源
AMP オペアンプ
BUF バッファ出力段
INV インバータ出力段
FF RSフリップフロップ
IN 入力パルス信号
OUT1A、OUT1B 第1エッジ信号
INA、INB 電流信号
OUT2A、OUT2B 第2エッジ信号
OUT 出力パルス信号
O1、O2、O3 第1、第2、第3電圧信号

Claims (7)

  1. 所定の定電流を生成する定電流生成部と;
    第1、第2トランジスタから成り、第1、第2トランジスタのゲートまたはベースが第1トランジスタのドレインまたはコレクタに共通接続され、第1、第2トランジスタのドレインまたはコレクタが前記定電流の入力端とされ、第2トランジスタのソースまたはエミッタが電流信号の入力端とされ、第2トランジスタのドレインまたはコレクタが第1電圧信号の出力端とされる第1カレントミラーと;
    第1トランジスタのソースまたはエミッタに接続され、前記定電流を電圧変換することで第1閾値電圧を生成する第1抵抗と;
    を有して成ることを特徴とするバッファ回路。
  2. 前記定電流生成部は、所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、前記基準電圧を電流変換することで前記定電流を生成する定電流生成抵抗と、を有して成ることを特徴とする請求項1に記載のバッファ回路。
  3. 第1抵抗と前記定電流生成抵抗は、いずれも同一プロセスで形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバッファ回路。
  4. 第1抵抗は、第1電圧信号の論理レベルに応じて抵抗値が可変制御されることを特徴とする請求項3に記載のバッファ回路。
  5. 第3、第4トランジスタから成り、第3、第4トランジスタのゲートまたはベースが第3トランジスタのドレインまたはコレクタに共通接続され、第3、第4トランジスタのドレインまたはコレクタが前記定電流の入力端とされ、第4トランジスタのソースまたはエミッタが前記電流信号の入力端とされ、第4トランジスタのドレインまたはコレクタが第2電圧信号の出力端とされる第2カレントミラーと;
    第3トランジスタのソースまたはエミッタに接続され、前記定電流を電圧変換することで第1閾値電圧とは異なる第2閾値電圧を生成する第2抵抗と;
    第1、第2電圧信号に基づいて第3電圧信号を生成するフリップフロップと;
    を有して成ることを特徴とする請求項3に記載のバッファ回路。
  6. 第2抵抗と前記定電流生成抵抗は、いずれも同一プロセスで形成されていることを特徴とする請求項5に記載のバッファ回路。
  7. 入力パルス信号のエッジを検出して第1エッジ信号を生成するエッジ検出部と;
    一次側コイルに印加される第1エッジ信号に応じて二次側コイルに電流信号を誘起するトランスと;
    前記電流信号の入力を受け、第2エッジ信号として第1電圧信号または第3電圧信号を出力する請求項1〜請求項6のいずれかに記載のバッファ回路と;
    第2エッジ信号に基づいて出力パルス信号を生成する出力パルス信号生成部と;
    を有して成ることを特徴とする信号伝達装置。
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