JP2009294480A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009294480A
JP2009294480A JP2008148700A JP2008148700A JP2009294480A JP 2009294480 A JP2009294480 A JP 2009294480A JP 2008148700 A JP2008148700 A JP 2008148700A JP 2008148700 A JP2008148700 A JP 2008148700A JP 2009294480 A JP2009294480 A JP 2009294480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming apparatus
image forming
charging potential
black
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008148700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5282450B2 (ja
Inventor
Atsushi Takehara
淳 竹原
Keiji Kunimi
敬二 国見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008148700A priority Critical patent/JP5282450B2/ja
Publication of JP2009294480A publication Critical patent/JP2009294480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5282450B2 publication Critical patent/JP5282450B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用に関しては、低コスト化・長寿命化を達成しながらにして、白画像部の汚れを生じさせない画像形成装置を提供する。
【解決手段】4連タンデム構成であり、カラー出力モードとブラック単色出力モードを持ち、かつブラック単色出力モード時にブラック用以外の像担持体2dと転写ベルト1d1が離間した構成となる画像形成装置において、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体2dへは共通の帯電電位供給電源を使用し、カラー出力モード時は少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体2dに対して帯電電位を同電位制御し、ブラック単色出力モード時は帯電電位を可変制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成に用いる画像形成装置に関する。
カラートナーを使用して画像を形成するプリンタ、複写機及びファクシミリ装置などのカラー画像形成装置において、近年装置の小型化及び低コスト化が加速している。また、一般的な電子写真の画像形成装置においては、カラーの色に応じて帯電電位供給電源を持ち、各色の濃度を一定にするために決められた現像バイアスに応じて、帯電電位と現像バイアスのポテンシャル差がほぼ均等となるように帯電電位を可変として制御している。そして、逆帯電トナーが白画像部につくのを阻止するために帯電電位(白画像電位)と現像バイアスの間に電界をかけている。一般的にほぼ現像開始電位にするときが最も白画像部へのトナー付着が抑制できるが、帯電電位と現像バイアスの電位差が現像開始電位よりも小さくなれば正規の帯電トナーが現像される領域となるため、変動バラツキも加味して、現像バイアスと現像開始電位との差は、−100V〜−200V程度の設定としている。具体的な一例には、現像バイアスが−250V、現像開始電位が−80Vの場合、像担持体表面の帯電電位は、−480V程度に設定される。この帯電電位をマイナス側とすれば、より逆帯電トナーの付着が増大するし、帯電電位をプラス側とすれば−280Vを境に、それよりもプラス側の電位の部分で現像されてしまう。そして、現像バイアス及び現像開始電圧が濃度調整に応じてプラス側もしくはマイナス側にシフトした場合には、それに応じて帯電電位の設定値をシフトさせるというのが一般的である。ここでは、各色の現像バイアス設定値に応じて、概略最適な帯電電位設定値が存在するという表現に留めておく。
一方、装置の低コスト化策として、帯電電位供給電源を共通として1つの電源を用いる方法がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。この方法では、4色同一の帯電電位供給バイアスとなるため、前述のように現像バイアスに応じて色毎に帯電バイアスを可変に設定することができない。そのため、あらかじめ現像バイアスの設定の変動範囲を予想しておき、そのいずれにおいても現像開始電圧を超えないように設定する必要がある。このため、実際に設定される現像バイアス設定値と帯電電位設定値の差が大きくなり、白画像部に逆帯電トナーが付着しやすくなり、この白画像部のかぶり汚れが課題となっている。
この課題を解決するために、例えばトナーの荷電分布を過剰に揃えるための策が必要であり(逆帯電トナーを低減する)、いろいろな提案がなされている。その中の1つとして簡易に構成のみで実施できる策として、イエローを最下流色として、上流3色に関しては、その下流の像担持体で逆帯電トナーを回収し、最下流のイエローだけはかぶり汚れとなるが目視的に目立たない色とする策がある。
しかし、この方法では、ブラック(K)単色出力モードの際に、マゼンタ、シアン及びイエロー用(CMY用)の像担持体を転写ベルトから離間させる構成のシステムでは、下流の像担持体がないため、課題は解決されない。また、ブラック用に関しては、トナーにカーボン成分が入っているため低抵抗となりやすい傾向がありカラートナーよりも逆帯電トナー成分が多くなる傾向があり、また、目視的にも白画像部に付着した場合にカラートナーよりも人間の目で検出されやすいという問題があった。
特開2004−151612号公報 特開2004−163502号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用に関しては、低コスト化・長寿命化を達成しながらにして、白画像部の汚れを生じさせない画像形成装置を提供することを目的としている。
また、その課題は、カラー及びブラック単色出力モード時の白画像部の汚れを生じさせない画像形成装置を提供することを目的としている。
また、その課題は、最終色の白画像部の汚れを生じさせない画像形成装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の画像形成装置は、4連タンデム構成であり、カラー出力モードとブラック単色出力モードを持ち、かつブラック単色出力モード時にブラック用以外の像担持体と無端状ベルトが離間した構成となる画像形成装置において、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体へは共通の帯電電位供給電源を使用し、カラー出力モード時は少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体に対して帯電電位を同電位制御し、ブラック単色出力モード時は帯電電位を可変制御することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、カラー出力モード時に、無端状ベルトに転移させるトナー像の最終色はイエローであることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、絶対値で最も高くなる色用の現像バイアスに応じて、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体の表面の帯電電位を決定することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、ブラック単色出力モード時は、ブラック用の現像バイアスに応じて、ブラック用の像担持体の表面の帯電電位を決定することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、帯電電位供給電源は、マゼンタ、シアン及びイエロー用を共通した物とブラック用の物との2つとすることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、2次転写部を持つ構成であることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、無端状ベルトは記録紙を吸着搬送することも兼ねるベルトであることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、4連タンデム構成の画像形成装置において、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体へは共通の1つの帯電電位供給電源を使用し、無端状ベルトにトナー像を転移させる最終色はイエローであり、かつ絶対値で最も高くなる色用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力値を決定することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、最上流色をブラックとすることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、帯電電位供給電源は、マゼンタ、シアン及びイエロー用を共通した物とブラック用の物との2つとし、マゼンタ、シアン及びイエロー用の帯電電位は、イエロー用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力を決定し、ブラック用の帯電電位はブラック用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力を決定することを特徴とする。
上記解決する手段としての画像形成装置では、以下の作用効果を奏する。
請求項1に記載の発明は、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用(CMY用)の像担持体へ共通の帯電電位供給電源を使用しているので、装置の低コスト化を図ることができる。また、CMY用の像担持体の長寿命化を達成するためにブラック単色出力モード時に無端状ベルトを離間させた構成とした場合の副作用であった白画像部のかぶり汚れを、帯電電位を現像バイアスに応じて可変とすることで低減させることができる。すなわち、少なくともCMY用に関しては、低コスト化・長寿命化を達成させながら、白画像部の汚れの発生を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、カラー出力モード時には最下流色をイエローとすることで逆帯電極性の白画像部のかぶり汚れの原因となるトナーを下流の色の像担持体で回収することができる。そして、最終色に関しては、目視的に目立たないイエローとすることで多少の白画像部のかぶり汚れとなっても問題ないレベルとなり、カラー出力モード時の、白画像部の汚れを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、唯一下流色のない最終色に関しては、無端状ベルトに移転した逆帯電トナーがそのまま白画像部の汚れとなっているため、その最終色を少しでも有利な像担持体の表面の帯電電位(少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用は共通電源なので同一の帯電電位となる)とすることで、最終色の白画像部の汚れを防止することができる。なお、上流3色に関しては、最終色の像担持体で白画像部の汚れに寄与する逆帯電トナーを回収できるので問題とならない。
請求項4に記載の発明は、ブラック単色出力モード時には、ブラック色用の現像バイアスに応じてブラック用の帯電電位を決定することで、ブラック単色出力モード時の白画像部の汚れを防止することができる。すなわち、ブラック単色出力モード時には、CMY用の像担持体と無端状ベルトが離間するため、ブラック像担持体が最下流像担持体となってしまい、カラー出力モード時のように下流の像担持体で逆帯電トナーを回収できないという課題を解決することができる。ちなみに、カラー出力モード時には、KMCY共通の帯電電位供給電源を使用した場合、ブラック色の逆帯電トナーの付着を低減するような帯電電位としたとき、他の3色が逆に白画像部において逆帯電トナーの付着が増えることになるため、そのような設定にすることができない。
請求項5に記載の発明は、ブラック用のみ独立の帯電電位供給電源を持たせることで、カラー出力モード時のブラック用の白画像部へのトナー付着を低減できる条件に設定することができる。すなわち、ブラック色は目視的に白画像部に付着した場合、異常画像とみなされやすい特性があることや、カーボンが他のカラー色よりも多く含まれており帯電特性的に逆帯電トナーが創出されやすい特性から、白画像部の汚れが生じやすいという課題があったがこれを解決することができる。
請求項6に記載の発明は、記録紙にトナーが移動するまでに2回の転写工程を経るため、直接転写に比べて白画像部のかぶり汚れが下流の像担持体などで回収しやすい構成である。したがって、大胆な設定、すなわち、最終色以外の像担持体上では、逆に白画像部のかぶり汚れが悪い設定が可能である。
請求項7に記載の発明は、直接転写では、像担持体の白画像部のかぶり汚れが直接紙にのせられるため、白画像部のかぶり汚れが異常となりやすいので、無端状ベルトが記録紙を吸着搬送することも兼ねるベルトであることは特に有効である。
請求項8に記載の発明は、唯一下流色のない最終色に関しては、無端状ベルトに転移した逆帯電トナーがそのまま白画像部の汚れとなっているため、その最終色に少しでも有利な像担持体の表面の帯電電位(少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用は共通電源なので同一の帯電電位となる)とすることで、最終色用の白画像部の汚れの発生を防止することができる。なお、上流3色に関しては、最終色用の像担持体で白画像部の汚れに寄与する逆帯電トナーを回収できるので問題とならない。
請求項9に記載の発明は、ブラック用の像担持体の下流にCMYの3色の像担持体を配備することで、3度の逆帯電トナーを回収する工程を経るため、ブラック用の白画像部の汚れを低減できた。すなわち、ブラック色は目視的に白画像部に付着した場合、異常画像とみなされやすい特性があることや、カーボンが他のカラー色よりも多く含まれており帯電特性的に逆帯電トナーが創出されやすい特性があることから、白画像部の汚れが生じやすかったが、この課題を解決することができる。
請求項10に記載の発明は、ブラック用のみ独立の帯電電位供給電源を持たせることで、より課題の生じやすいブラック用の白画像部へのトナー付着を低減できる条件に装置を設定することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
本発明者は、従来の課題を解決するために以下に示す手段を見出した。
(第1の手段)
カラー出力モード時とブラック単色出力モード時で、帯電電位の設定制御を変更する。カラー出力モード時には、YCMK用の帯電電位狙い値は同一とする。この設定では、各色の現像バイアスや現像開始電圧が異なった場合の最適な帯電電位にすることができないため、白画像部の逆帯電トナー付着に有利な設定とはできないが、最終色をイエローとし目視的に目立たなくする従来手法で解決する。一方、ブラック単色出力モード時には、CMY用の像担持体は駆動していないので、ブラック用の現像バイアス設定値に対応させた白画像部への逆帯電トナー付着に最も有利な帯電電位の設定とすることで課題を解決した。さらに、請求項5で示す構成としては、CMY用で1つの帯電電位供給電源、ブラック用で別の帯電電位供給電源とすることで、カラー出力モード時も含めて最も目視的に異常が検出されやすいブラック用の白画像部への逆帯電トナー付着を低減し、課題を解決した。
(第2の手段)
最終色をイエローとした上で、共通の帯電電位供給電源を使用している色の中で絶対値で最も高くなる色用の現像バイアスに対応させて現像バイアス設定値を決定する。帯電電位固定としている方法の場合は、想定される現像バイアス設定値の全ての場合に、帯電電位と現像バイアスの電位差が現像開始電圧を超えないように配慮しなければならないが、絶対値で最も高くなる色用の現像バイアスに対応させることで若干白画像部への逆帯電トナー付着を低減し、下流の像担持体がない最終色も含め全色に対して白画像部への逆帯電トナーの付着を問題ないレベルとできた。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示している。プロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kは、画像形成装置1に着脱可能な形式で装着されている。画像形成装置1は、光学系1a、給紙コロ1b、記録紙3を収納する給紙カセット1c、転写ユニット1d、定着ローラ1e等で構成される。一方、プロセスカートリッジ2は、帯電ローラ2a、現像手段、トナー収納部2b、クリーニング手段、廃トナー回収部2c、像担持体(感光体ともいう)2d等で構成されている。光学系1aは、ポリゴンモーター、ポリゴンミラー、Fθレンズ、レーザーダイオード、ミラー等で構成されている。
画像形成装置1の動作の概略を説明する。給紙コロ1bにより、給紙カセット1cに収納された記録紙3は、像担持体2dへ搬送される。像担持体2dは回転駆動され、その際、帯電ローラ2aによって帯電され、光学系1aからレーザー光が照射されて、像担持体2d上に、静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像手段及びトナー収納部2bを通る際に、トナーによって可視像化される。可視像は、像担持体2dから転写ユニット1dへ1次転写され、転写ユニット1dから搬送されてきた記録紙3に2次転写される。すなわち、この画像形成装置1は、2次転写部を持つ構成である。そして、この記録紙3は定着ローラ1eに搬送され、記録紙3上の可視像は定着され、画像形成装置1の外部に排出される。
図2に画像形成装置本体に着装されるプロセスカートリッジ2の斜視図を示す。プロセスカートリッジ2は、帯電ローラ2a、現像手段、トナー収納部2b、クリーニング手段、廃トナー回収部2c、像担持体2dを一体(AIO)にしたものである。廃トナー回収部2cは、プロセスカートリッジ内に設けられている。
図3及び図4に帯電ローラ2aへの帯電電位供給電源の構成図を示す。図3は、YCMK用の作像用に1つの帯電電位供給電源を持った構成を示している。図に示すように、転写ユニット1dの無端状ベルトである転写ベルト1d1は、3個のローラに張架されている。転写ベルト1d1上には、YCMK用の4個の像担持体2dが整列して配置されている。各像担持体2dにはケーブルを介して帯電電位供給電源が接続されている。図4は、ブラック用に1つの帯電電位供給電源を持ち、CMY用に1つの共通の帯電電位供給電源を持った構成を示している。その他の構成は、図3と同様である。本発明は、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体へは共通の1つの帯電電位供給電源を使用し、カラー出力モード時は帯電電位を少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体に対して同電位制御し、ブラック単色出力モード時は帯電電位を可変制御する構成であるので、図3と図4の装置のいずれを用いても本発明を実施することができる。
帯電電位供給電源は、マゼンタ、シアン及びイエロー用を共通した物とブラック用の物との2つとし、マゼンタ、シアン及びイエロー用の帯電電位はイエロー用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力を決定し、ブラック用の帯電電位はブラック用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力を決定する。
図5は、像担持体表面を所定の帯電電位にするための現像バイアスと、白画像部へのトナー付着量との関係を示すグラフである。この図で、現像バイアスが−80Vよりも0V側では現像バイアスの増加に伴い急激にトナー付着量が増えており正規の現像がなされている。したがって、この急激に立ち上がる直線を延長したときのバイアス−80Vが概略現像開始点(バイアス)となる。一方、現像バイアスが−80Vよりもマイナス側に行くに連れて、徐々に白画像部のトナー付着量が増大していることが分かる。これは逆帯電トナーを引き付ける電界が増えたため逆帯電トナーが白画像部へ移動しているからである。
図6は、転写ベルト1d1で記録紙3を吸着搬送しながら転写を行う直接転写構成の実施例を示している。カラー出力モード時の場合、図1の2aで示す帯電ローラは、図3と同様に、4色共通の帯電電位供給電源よりバイアスが印加され、像担持体の帯電電位が決定される。この実施例では、例えば、像担持体2dの表面の帯電電位Vcが−500Vとなるように、約−1200Vの供給バイアスを帯電ローラ2aに印加される。この印加バイアスは環境などが変化した際にはテーブルにより可変となっており、常にVcが一定になるように制御可能である。また、現像バイアスVbは、転写ベルト1d1上に書かせたパターンの濃度をセンサで読み取ることにより決定される。このVb値が例えば−200Vとなる色と−100Vとなる色があった場合、図5のグラフの関係よりVbが−100Vの方が、白紙部のトナー汚れ量が多くなる。これは逆帯電トナーがより電界により移動しやすくなったからである。また、Vcの値をあらかじめ低く設定しておくと今度はVb値が高く設定されたときに、現像開始電圧を超えてしまい、全面に現像されてしまうということになる。
このように固定したVcで使用する場合は簡易な設定が可能だが、Vbの最もマイナス側に高くなる幅を制限して決定する必要があった。その副作用としてどうしてもトナーが劣化して帯電量が落ちてVbが低めに設定される場合などに特に、白画像部のトナー汚れが発生した。これに関しては、下流の像担持体での転写時に正規の転写電界を印加することで下流の像担持体で回収できる。具体的には、図6(図3)の場合、そのブラック(K)トナーの白画像部のトナー汚れはその下流のマゼンタ(M)かシアン(C)かイエロー(Y)用の像担持体2dにより回収される。マゼンタ、シアンについても同様に下流のイエロー用の像担持体2dで回収する。イエロー(Y)に関してのみ下流の像担持体が存在しないため、回収できないが、目視的に目立たない色であるため問題となることはない。
ブラック単色出力モード時の場合、図7に示すように、転写ベルト1d1とCMY用の像担持体は離間した構成となり、ブラック(K)用の像担持体と転写ベルト1d1が回転する。このときの像担持体の表面の帯電電位Vcは、現像バイアスVbに応じて決定することが望ましい。Vbはカラー出力モード時と同様に、転写ベルト1d1上に書かせたパターンの濃度をセンサで読み取ることにより決定される。例えば、Vb=−250Vとなった場合、変動も含めて現像開始電圧を超えないように、Vb=−150Vを用いて像担持体2dの表面の帯電電位Vcを得る。したがって、Vc=−400Vと設定する。Vbはブラック(K)の濃度をセンシングする度に、更新されその度にVcを再設定しなおす。これにより、図5の関係から像担持体2dの表面の帯電電位Vcを−500Vで固定とした場合よりも、白画像部へのトナー付着量が少ない現像開始点に近い側とできるので、ブラック単色出力モード時の白画像部のトナー汚れを目立たなくすることができる。
図6及び図7では、4色を同一の帯電電位供給電源としているので、コストの低い簡易な方法となる。図6と図7と間の構成の変化は、転写ベルト1d1を張架するローラの位置を制御して行う。すなわち、図1で説明したように、4連タンデム構成であり、カラー出力モードとブラック単色出力モードを持ち、かつブラック単色出力モード時にブラック用以外の像担持体2dと転写ベルト1d1が離間した構成となる。
図6のカラー出力モードでは最もマイナス側となるVb値を判断し、そのVb値に対応させてVc値を設定する。例えば、濃度センサにより決定された現像バイアスVbの値がブラック(K)=−200V、マゼンタ(M)=−250V、シアン(C)=220V、イエロー(Y)=−210Vの場合、マゼンタ(M)の−250Vを元に、現像バイアスVb=−150Vを印加して像担持体2dの表面の帯電電位Vcを決定する。したがって、Vcの値を−400Vと設定制御とする。このように設定することで、Vcを−500Vで固定した場合よりも、白画像部へのトナー付着量が少ない現像開始点に近い側とできるので、白画像部へのトナー付着を低減することができる。すなわち、この構成では、最終色をイエローとした上で、共通の帯電電位供給電源を使用している色の中で絶対値で最も高くなる色用の現像バイアス(マゼンタ(M)=−250V)に対応させて現像バイアス設定値を決定する。帯電電位固定としている方法の場合は、想定される現像バイアス設定値の全ての場合に、帯電電位と現像バイアスの電位差が現像開始電圧を超えないように配慮しなければならないが、絶対値で最も高くなる色用の現像バイアスに対応させることで若干白画像部への逆帯電トナー付着を低減し、下流像担持体がない最終色も含め全色に対して白画像部への逆帯電トナーの付着を問題ないレベルとすることができた。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す説明図である。 図2は、画像形成装置本体に着装されるプロセスカートリッジの斜視図である。 図3は、帯電ローラへの帯電電位供給電源の構成を示す説明図であり、YCMK用の作像用に1つの帯電電位供給電源を持った構成を示している。 図4は、帯電ローラへの帯電電位供給電源の構成を示す説明図であり、ブラック用に1つの帯電電位供給電源を持ち、CMY用に1つの帯電電位供給電源を持った構成を示している。 図5は、像担持体表面を所定の帯電電位にするための現像バイアスと、白画像部へのトナー付着量との関係を示すグラフである。 図6は、記録紙を搬送しながら転写を行う直接転写構成の実施例(カラー出力モード時)を示す説明図である。 図7は、記録紙を搬送しながら転写を行う直接転写構成の実施例(ブラック単色出力モード時)を示す説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置
1a 光学系
1b 給紙コロ
1c 給紙カセット
1d 転写ユニット
1d1 転写ベルト
1e 定着ローラ
2 プロセスカートリッジ
2a 帯電ローラ
2b トナー収容部
2c 廃トナー回収部
2d 像担持体
3 記録紙

Claims (10)

  1. 4連タンデム構成であり、カラー出力モードとブラック単色出力モードを持ち、かつブラック単色出力モード時にブラック用以外の像担持体と無端状ベルトが離間した構成となる画像形成装置において、
    少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体へは共通の帯電電位供給電源を使用し、カラー出力モード時は少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体に対して帯電電位を同電位制御し、ブラック単色出力モード時は帯電電位を可変制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    カラー出力モード時に、無端状ベルトに転移させるトナー像の最終色はイエローである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
    絶対値で最も高くなる色用の現像バイアスに応じて、少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体の表面の帯電電位を決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    ブラック単色出力モード時は、ブラック用の現像バイアスに応じて、ブラック用の像担持体の表面の帯電電位を決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    帯電電位供給電源は、マゼンタ、シアン及びイエロー用を共通した物とブラック用の物との2つとする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    2次転写部を持つ構成である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    無端状ベルトは記録紙を吸着搬送することも兼ねるベルトである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 4連タンデム構成の画像形成装置において、
    少なくともマゼンタ、シアン及びイエロー用の像担持体へは共通の1つの帯電電位供給電源を使用し、無端状ベルトにトナー像を転移させる最終色はイエローであり、かつ絶対値で最も高くなる色用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力値を決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    最上流色をブラックとする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の画像形成装置において、
    帯電電位供給電源は、マゼンタ、シアン及びイエロー用を共通した物とブラック用の物との2つとし、マゼンタ、シアン及びイエロー用の帯電電位は、イエロー用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力を決定し、ブラック用の帯電電位はブラック用の現像バイアスに対応させて帯電電位供給電源の出力を決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2008148700A 2008-06-06 2008-06-06 画像形成装置 Active JP5282450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148700A JP5282450B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148700A JP5282450B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009294480A true JP2009294480A (ja) 2009-12-17
JP5282450B2 JP5282450B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=41542712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008148700A Active JP5282450B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5282450B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197272A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012053350A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2012113117A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2013190785A (ja) * 2012-02-15 2013-09-26 Canon Inc 画像形成装置
US8781350B2 (en) 2010-11-24 2014-07-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2019003050A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 富士ゼロックス株式会社 転写装置、画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002244369A (ja) * 2001-02-21 2002-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2003202729A (ja) * 2001-12-28 2003-07-18 Sharp Corp カラー画像形成装置
JP2005017396A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007316147A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002244369A (ja) * 2001-02-21 2002-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2003202729A (ja) * 2001-12-28 2003-07-18 Sharp Corp カラー画像形成装置
JP2005017396A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007316147A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197272A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012053350A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2012113117A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US8781350B2 (en) 2010-11-24 2014-07-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
EP2458445B1 (en) * 2010-11-24 2017-09-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2013190785A (ja) * 2012-02-15 2013-09-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2019003050A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 富士ゼロックス株式会社 転写装置、画像形成装置
US10386748B2 (en) * 2017-06-15 2019-08-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Transfer device and image forming apparatus that sets charging device based on location of the toner base layer

Also Published As

Publication number Publication date
JP5282450B2 (ja) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8422900B2 (en) Apparatus and method of controlling an image forming apparatus
US7817928B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
US20100329707A1 (en) Image forming apparatus
US7831159B2 (en) Image forming apparatus for forming toner image using developer made of toner and carrier
JP4337805B2 (ja) 画像形成装置及びカブリ制御方法
US20110305468A1 (en) Image forming apparatus
JP5282450B2 (ja) 画像形成装置
JP5568958B2 (ja) 露光装置及び画像形成装置
US8081912B2 (en) Image forming apparatus with marginless printing mode
US9134643B2 (en) Image forming apparatus including control unit for controlling charging bias and laser power
US11366404B2 (en) Image forming apparatus and adjusting method
JP5206811B2 (ja) 画像形成装置
JP4956240B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2004240369A (ja) 画像形成装置
JP2006235103A (ja) 画像形成装置及びその制御プログラム
JP6040624B2 (ja) 画像形成装置
JP6887978B2 (ja) 画像形成装置
JP5629666B2 (ja) 画像形成装置
JP4379722B2 (ja) 画像形成装置
JP2013125263A (ja) 画像形成装置及び帯電制御方法
JP5982784B2 (ja) 画像形成装置
JP2011237712A (ja) 画像形成装置
JP2010211144A (ja) 画像形成装置
JP6690394B2 (ja) 画像形成装置
JP3929010B2 (ja) 転写装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130513

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5282450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151