JP2009293888A - 熱交換器の製造方法および熱交換器 - Google Patents

熱交換器の製造方法および熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】水通路を形成するプレート部材に孔食が発生することを抑制することが可能な熱交換器の製造方法およびその製造方法により形成される熱交換器を提供すること。
【解決手段】組付体14Aを形成する際に、箔ろう材29をコアプレート25、26からなる箱状体27の周縁部側の側壁面273から5mm以上離間して配置し、かつ、2つの箔ろう材29を相互に5mm以上離間するように並設して、組付体14Aを加熱して各部材間をろう付した後に、コルゲート板24の隣り合う稜線間においてコアプレート25、26の水通路側の内面が露出する、内接円の直径が1.2mm以上の露出領域30、31を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内部に水通路が形成される熱交換器の製造方法およびその製造方法により形成される熱交換器に関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された熱交換器がある。この熱交換器では、2枚のプレート部材の周縁部をろう付接合して薄型矩形の箱体を形成し、波形成形して開口を設けたコルゲート板を、上下折り返し面(コルゲート板の稜線部分)および稜線方向の端部をプレート部材にろう付接合して箱体内に収納して、2枚のプレート部材とコルゲート板との間に交互に折り返して蛇行する水通路が形成されている。
そして、この熱交換器を製造するときには、コルゲート板を収納しつつ、2枚のプレート部材の周縁に形成したフランジ部を当接して箱体を仮組みし、各接合面にろう材を設置して治具等で組立を行う。そして、組立品を加熱炉内に投入して加熱し、各接合面をろう付接合するようになっている。
特開2003−314975号公報
上記従来技術の熱交換器を製造する際には、作業性の向上等を考慮して、ペースト状等の不定形のろう材ではなく定形のろう材、所謂置きろう材が多用される。定形のろう材を用いる場合には、2枚のプレート部材とコルゲート板部材との間においては例えば箔状のろう材を用い、コルゲート板の各上下折り返し面(各稜線部分)をプレート部材に接合するために、箔状ろう材をコルゲート板の稜線に直交する方向に延びるように配置する。そして、コルゲート板の稜線方向の端部をプレート部材に確実に接合するために、箔状ろう材をコルゲート板の上記端部位置、すなわち箱体の周縁部側の壁面に沿う位置にまで配置することが一般的である。
上述したようにプレート部材とコルゲート板部材との間にろう材を配置して加熱しろう付接合を行うと、コルゲート板の稜線方向の端部をプレート部材に確実に接合できるものの、コルゲート板部材の隣り合う稜線間における稜線方向の端部でプレート部材に水通路である内面側から孔食が起こるという不具合を発生する場合がある。
本発明者は、この不具合の発生原因について鋭意調査検討を行ったところ、以下に記すようなメカニズムにより孔食が発生することを見出した。
コルゲート板部材の隣り合う稜線間における稜線方向の端部側のプレート部材では、プレート部材の周縁部同士の当接部に配置したろう材とプレート部材とコルゲート板部材との間に配置したろう材とが、プレート部材のコルゲート板部材と接していない部分を覆いきれない被覆欠陥を生じたり、プレート部材とコルゲート板部材との間に配置したろう材がプレート部材とコルゲート板部材との接合部にフィレットを形成する際にヒケて被覆欠陥を生じたりする場合がある。そして、熱交換器の水通路に比較的腐食性の高い水が流通する状態が継続すると、プレート部材のろう材被覆欠陥部においてプレート部材とろう材との電位差によりガルバニック腐食が生じ、プレート部材に孔食が発生する。
本発明者は、上記知見から、プレート部材とろう材との間に電位差が発生しても電位差により流れる電流密度を低減してやれば、比較的困難な被覆欠陥の発生防止をすることなく、プレート部材の孔食を抑制することが可能であることを見出した。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、水通路を形成するプレート部材に孔食が発生することを抑制することが可能な熱交換器の製造方法およびその製造方法により形成される熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士を接合してなる箱状体(27)の内部に波形に成形されたコルゲート板部材(24)を備え、コルゲート板部材(24)の稜線部(241)が第1、第2のプレート部材(25、26)に接合されているとともに、コルゲート板部材(24)の稜線方向(RR)の端部が箱状体(27)の周縁部(251、261)側の側壁面(273)に接合されて、第1、第2のプレート部材(25、26)とコルゲート板部材(24)との間に水通路(22)を形成する熱交換器の製造方法であって、
第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)とを周縁部(251、261)同士が接触するように配置するとともに、第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)との間の周縁部(251、261)の内側にコルゲート板部材(24)を配置し、さらに、第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士の接触部に第1のろう材(28)を配置するとともに、第1、第2のプレート部材(25、26)とコルゲート板部材(24)との間に、コルゲート板部材(24)の稜線に交差する方向(SS)に延びる定形の第2のろう材(29)を配置して、第1、第2のろう材(28、29)を有し第1、第2のプレート部材(25、26)およびコルゲート板部材(24)を相互に組み付けた組付体(14A)を形成する組付体形成工程と、
組付体形成工程の後に、組付体(14A)を加熱して第1、第2のろう材(28、29)を溶融し、第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士をろう付接合するとともに、第1、第2のプレート部材(25、26)とコルゲート板部材(24)とを相互にろう付接合する接合工程とを備え、
組付体形成工程で、第2のろう材(29)を箱状体(27)の周縁部(251、261)側の側壁面(273)から離間して配置することで、接合工程では、コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部で第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する露出領域(30)を形成することを特徴としている。
これによると、第1、第2のプレート部材(25、26)にろう材が被覆していない比較的大きな露出領域(30)を形成することができる。したがって、水通路(22)に水が流通し第1、第2のプレート部材(25、26)とろう材(28A、29A)との間に電位差が発生しても、電位差により流れる電流密度を比較的小さくすることができる。このようにして、第1、第2のプレート部材(25、26)に孔食が発生することを抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明では、接合工程では、内接円の直径が1.2mm以上となる露出領域(30)を形成することを特徴としている。
これによると、水通路(22)に比較的腐食性が高い水が流通したとしても、第1、第2のプレート部材(25、26)に孔食が発生することを確実に抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明では、組付体形成工程では、第2のろう材(29)を箱状体(27)の前記周縁部(251、261)側の側壁面(273)から5mm以上離間して配置することを特徴としている。
これによると、接合工程で、内接円の直径が1.2mm以上となる露出領域(30)を容易かつ確実に形成することができる。
また、請求項4に記載の発明では、
コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部側で第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する露出領域(30)を第1露出領域(30)としたときに、
組付体形成工程では、第2のろう材(29)を複数に分割して、それぞれがコルゲート板部材(24)の稜線に交差する方向(SS)に延びるとともに、相互に離間するように並設することで、接合工程では、コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(24)間において第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する、第1露出領域(30)とは異なる第2露出領域(31)を形成することを特徴としている。
これによると、コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部側以外の部分においても、第1、第2のプレート部材(25、26)にろう材が被覆していない比較的大きな第2露出領域(31)を形成することができる。したがって、コルゲート板部材(24)の稜線方向(RR)の端部側以外の部分においても、第1、第2のプレート部材(25、26)に孔食が発生することを抑制することができる。
また、請求項5に記載の発明では、接合工程では、内接円の直径が1.2mm以上となる第2露出領域(31)を形成することを特徴としている。
これによると、水通路(22)に比較的腐食性が高い水が流通したとしても、第2露出領域(31)において第1、第2のプレート部材(25、26)に孔食が発生することを確実に抑制することができる。
また、請求項6に記載の発明では、組付体形成工程では、分割した第2のろう材(29)を互いに5mm以上離間して配置することを特徴としている。
これによると、接合工程で、内接円の直径が1.2mm以上となる第2露出領域(31)を容易かつ確実に形成することができる。
また、請求項7に記載の発明では、第1、第2プレート部材(25、26)は銅からなり、第1、第2のろう材(28、29)は銅−燐合金からなることを特徴としている。
これによると、第1、第2プレート部材(25、26)が卑な金属であり低電位部材となり、第1、第2のろう材(28、29)が貴な金属であり高電位部材となるが、第1、第2のプレート部材(25、26)に孔食が発生することを抑制することができる。
また、請求項8に記載の発明では、
第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士をろう付接合してなる箱状体(27)の内部に波形に成形されたコルゲート板部材(24)を備え、コルゲート板部材(24)の稜線部(241)が第1、第2のプレート部材(25、26)にろう付接合されているとともに、コルゲート板部材(24)の稜線方向(RR)の端部が箱状体(27)の周縁部(251、261)側の側壁面(273)にろう付接合されて、第1、第2のプレート部材(25、26)とコルゲート板部材(24)との間に水通路(22)が形成された熱交換器であって、
コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部で第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する露出領域(30)が形成されている熱交換器であることを特徴としている。
この熱交換器は、請求項1に記載の発明の製造方法により形成することができる。
また、請求項9に記載の発明では、露出領域(30)の内接円の直径が1.2mm以上である熱交換器であることを特徴としている。
この熱交換器は、請求項2に記載の発明の製造方法により形成することができる。
また、請求項10に記載の発明では、
コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部で第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(251、261)が露出する露出領域(30)を第1露出領域(30)としたときに、
コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間において第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(251、261)が露出する、第1露出領域(30)とは異なる第2露出領域(31)が形成されている熱交換器であることを特徴としている。
この熱交換器は、請求項4に記載の発明の製造方法により形成することができる。
また、請求項11に記載の発明では、第2露出領域(31)の内接円の直径が1.2mm以上である熱交換器であることを特徴としている。
この熱交換器は、請求項5に記載の発明の製造方法により形成することができる。
また、請求項12に記載の発明では、第1、第2プレート部材(25、26)は銅からなり、第1、第2のろう材(28、29)は銅−燐合金からなる熱交換器であることを特徴としている。
この熱交換器は、請求項7に記載の発明の製造方法により形成することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明を適用した実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した熱交換器を給湯用熱交換器14としたヒートポンプ式給湯装置20の全体構成を示す模式図である。
ヒートポンプ式給湯装置20は、給湯用の湯を貯える貯湯タンク1、貯湯タンク1内から取水した水を沸き上げる給湯手段であるヒートポンプユニット2、貯湯タンク1とヒートポンプユニット2とを接続する循環回路3、ヒートポンプユニット2を制御する制御装置4を含んで構成される。
先ず、貯湯タンク1に関して説明する。貯湯タンク1は、耐食性に優れた金属、たとえばステンレス鋼からなり、縦長形状に形成され、外周部に断熱材(図示せず)が配置される。これによって高温の給湯用の湯を貯湯タンク1内にて長時間に渡って保温することができる。貯湯タンク1の底面には導入口5が設けられ、この導入口5には貯湯タンク1内に水道水を導入する給水経路である導入管6が接続されている。導入管6の上流には減圧逆止弁(図示せず)を介して上水に接続されて、所定圧の水道水を導入するようになっている。
貯湯タンク1の最上部には導出口7が設けられ、導出口7には貯湯タンク1内の湯を導出するための給湯配管8が接続されている。給湯配管8の下流側は、たとえばカラン、シャワーおよび風呂等が設けられる。給湯配管8の経路途中には、水道水を給湯配管8に混合する湯水混合手段(図示せず)が接続される。これによって貯湯タンク1内の高温の湯と水道水とを混合させて所定温度の給湯水が得られるように構成されている。貯湯タンク1の下部には、貯湯タンク1内の水を循環回路3に吸入するための吸入口1aが設けられ、貯湯タンク1の上部には、貯湯タンク1内に湯を循環回路3から吐出する吐出口1bが設けられている。
次に、循環回路3に関して説明する。循環回路3は、上流側が貯湯タンク1の吸入口1aに接続され、下流側が貯湯タンク1の吐出口1bに接続される。また循環回路3は、ヒートポンプユニット2を構成する給湯用熱交換器14の水通路22に水を流通させる。したがって循環回路3の一部は、ヒートポンプユニット2を構成する給湯用熱交換器14内に配置されている。循環回路3は、吸入口1aから吸入した貯湯タンク1内の水を、給湯用熱交換器14を通過する高温冷媒との間で給湯用熱交換器14によって熱交換して加熱し、吐出口1bから貯湯タンク1内に戻す。これによって貯湯タンク1内の水を沸き上げる。
吸入口1aの下流側には、沸き上げのときに循環回路3内に貯湯タンク1内の水を循環させる送水ポンプ9が設けられる。また送水ポンプ9の下流側であって、給湯用熱交換器14の上流側には、循環回路3内を循環する流量を調節する流量調節手段である流量調節弁10が設けられる。
また給湯用熱交換器14の下流側であって、吐出口1bの上流側には、給湯用熱交換器14から流出された水の沸き上げ温度を検出する水温センサ11が設けられる。また送水ポンプ9の下流側であって、流量調節弁10の上流側には、給湯用熱交換器14に流入する給水の温度を検出する給水温度センサ12が設けられる。水温センサ11および給水温度センサ12は検出した温度情報を制御装置4に与える。
次に、ヒートポンプユニット2に関して説明する。ヒートポンプユニット2は、本実施の形態では超臨界ヒートポンプによって実現される。ここでいう超臨界ヒートポンプとは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプサイクルであって、冷媒は、臨界温度の低い二酸化炭素(CO2)が用いられる。
ヒートポンプユニット2は、圧縮機13、給湯用熱交換器14、膨張弁15、および蒸発用熱交換器16を含み、これらを順に環状に冷媒配管17によって接続して構成される。圧縮機13は、内蔵する電動モータ(図示せず)によって駆動され、蒸発用熱交換器16からの冷媒を一般的使用条件において臨界圧力以上まで圧縮して、給湯用熱交換器14に吐出する。
給湯用熱交換器14は、圧縮機13より吐出された高圧のガス冷媒と貯湯タンク1内から取水した水とを熱交換する。これによって水が加熱される。給湯用熱交換器14を流れる冷媒は、圧縮機13で臨界圧力以上に加圧されているので、給湯用熱交換器14を流通する水に放熱して温度低下しても凝縮することがない。
減圧手段である膨張弁15は、給湯用熱交換器14から流出する冷媒を弁開度に応じて減圧し、減圧した冷媒を蒸発用熱交換器16に与える。膨張弁15は、制御装置4によって弁開度が電気的に制御される。
蒸発用熱交換器16は、膨張弁15で減圧された冷媒を送風機(図示せず)によって送風される大気との熱交換によって蒸発させる。蒸発用熱交換器16は、蒸発した気相冷媒を圧縮機13に与える。
ヒートポンプユニット2は、このような構成によって冷媒を循環させることによって、給湯用熱交換器14に高温の冷媒を供給することができる。ヒートポンプユニット2は、超臨界ヒートポンプであるので、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(たとえば85℃以上90℃以下程度)の給湯水を沸き上げることができる。
次に、制御装置4に関して説明する。制御装置4は、ヒートポンプユニット2を制御することによって、ヒートポンプユニット2の沸き上げ運転を行なって貯湯タンク1に給湯用の湯を貯えるものである。制御装置4は、操作盤(図示せず)からの操作信号、水温センサ11および給水温度センサ12による温度情報に基づいて、圧縮機13、膨張弁15、送水ポンプ9および流量調整弁10を制御する。制御装置4は、水温センサ11によって検出された沸き上げ温度情報に基づいて、流量調節弁10を制御する。本実施形態では、沸き上げ温度が一定となる流量に制御されている。なお、流量の制御は流量調節弁によらず、送水ポンプの送水能力変更により行うものであってもよい。沸き上げ運転は、貯湯タンク1の外壁面に設けられた複数の水位サーミスタ(図示せず)の温度情報により貯湯量を検出し、所定の貯湯量以下となったときに沸き上げ運転を行なうように構成されている。
次に、給湯用熱交換器14について説明する。図2は、給湯用熱交換器14を示す正面図であり、図3は、給湯用熱交換器14の水通路を構成する部材の積層構造を説明する斜視図である。
図3に示すように、給湯用熱交換器14は、銅板を浅底容器形に絞り成形した上下2枚のプレート部材であるコアプレート25、26(第1、第2プレート部材に相当)と、銅板を波形に成形したコルゲート板24(コルゲート板部材に相当)とを有している。コアプレート25、26は、その周縁部251、261同士をろう付接合して薄型矩形の箱状体27を形成するようになっており、この箱状体27内にコルゲート板24が収納されている。
コルゲート板24は、稜線部241を平坦な上下折り返し面(山面、谷面)とし、断面を連続する矩形波としたプレーン型に形成され、その外形(縦×横×高さ)が箱状体27の内寸に適合している。コルゲート板24の図示上下方向に延びる壁面には、図示左右方向(稜線方向RR)端部に切欠き開口部が形成され、コルゲート板24の稜線部241がコアプレート25、26の底面部にろう付接合されているとともに、コルゲート板24の稜線方向RRの端部が箱状体27の周縁部251、261側の側壁面273にろう付接合されている。
このような構成により、コアプレート25、26からなる箱状体27内には、コルゲート板24で区画され、各切欠き開口部で流れ方向を反転させる、比較的経路が長い蛇行した水通路22(図4参照)が形成されている。コルゲート板24は、伝熱面積を増加させる目的で設けられる。
そして、図2に示すように、給湯用熱交換器14は、箱状体27の外周に螺旋状に巻装され外周面に接合された複数のチューブ23を備えている。チューブ23内は、冷媒が流れる冷媒通路21となっており、給湯用熱交換器14は、冷媒通路21を流れる冷媒の流れ方向と水通路22を流れる水の流れ方向とが対向するように構成されている。そして、給湯用熱交換器14は、前述したように圧縮機13より吐出された高温冷媒(ホットガス)と送水ポンプ9により貯湯タンク1内から供給された水とを熱交換する。
次に、上記構成の給湯用熱交換器14の製造方法について説明する。図4は、給湯用熱交換器14の概略断面図であり、チューブ23および箱状体27の上下端部の図示を省略している。また、図5は、図4のA−A線断面図であり、図6は、図4のB−B線断面図である。図4〜図6は、本発明で言うところの組付体形成工程の状態を示している。図7は、図6に示した部位の断面図であり、本発明で言うところの接合工程の状態を示している。
図4〜6に示すように、組付体形成工程では、コアプレート25、26の周縁部251、261同士が接触するように配置するとともに、コアプレート25とコアプレート26との間の周縁部251、261の内側にコルゲート板24を配置する。その際に、コアプレート25とコアプレート26との周縁部251、261同士の接触部(周縁部251と周縁部261との間)に、全周にわたって棒ろう材28(第1のろう材に相当)を配置するとともに、コアプレート25とコルゲート板24との間、および、コルゲート板24とコアプレート26との間に、それぞれ箔ろう材29(第2のろう材に相当)を配置する。
棒ろう材28および箔ろう材29は、いずれも銅−燐合金からなる定形のろう材(ペースト状等の不定形ではないろう材)である。
なお、図3では図示を省略していたが、コアプレート25、26からなる箱状体27の内側に、図4図示左右方向端部において図示上下方向に延びる、銅材からなるサイドプレート33を配置している。このサイドプレート33は、内周面側は平面状をなし外周面側がコアプレート25、26の周縁部251、261同士の接合部形状(すなわち箱状体27の側壁面273形状)に対応した形状をなしており、コルゲート板24の稜線方向RRの端部と箱状体27の周縁部251、261側の側壁面273との接合を確実にして、水がターンするターン部における水のリークを防止するためのものである。
コアプレート25、26とサイドプレート33とで箱状体27を構成するものと言うこともでき、サイドプレート33の内側面が、コルゲート板24の稜線方向端部を接合するための実質的な箱状体側壁面であるとも言える。
棒ろう材28は、コアプレート25、26の周縁部251、261同士を全周にわたって接合するとともに、両コアプレート25、26とサイドプレート33とを接合するために配設する。
一方、箔ろう材29は、箱状体27の内面とコルゲート板24と接合するために配設するものであり、コルゲート板24の稜線に直交する方向SSに延びて、コルゲート板24のほぼ全長にわたるように配置する。箔ろう材29は、箱状体27の周縁部251、261側の側壁面273から5mm以上離して配置する。また、本例では、箔ろう材29を2つに分割して、それぞれがコルゲート板24の稜線に交差する方向SSに延びるばかりでなく、相互に5mm以上離して並設している。すなわち、図4および図6に示す寸法Cをいずれも5mm以上としている。
このように、組付体形成工程では、コアプレート25、26、コルゲート板24、サイドプレート33、棒ろう材28および箔ろう材29を相互に組付けて組付体14A(相互の仮固定した仮固定体)を形成する。各部材の組付けは、例えば、コアプレート26、箔ろう材29、コルゲート板24、サイドプレート33、棒ろう材28、箔ろう材29、コアプレート25の順に組付け、組付体14Aとすることができる。
組付体形成工程を完了したら、接合工程を実施する。接合工程では、組付体形成工程で形成した組付体14Aを加熱炉内に投入して所定温度まで加熱し、棒ろう材28および箔ろう材29を溶融させる。その後、組付体14Aを加熱炉から取り出して冷却し、溶融した棒ろう材28および箔ろう材29が再凝固したろう材28A、29Aにより各部材相互をろう付接合した給湯用熱交換器14を得る。
図6に示したように、組付体形成工程において、箔ろう材29を、箱状体27の周縁部251、261側の側壁面273から5mm以上離して配置しているので、図7に示すように、接合工程を行ったときには、コルゲート板24の稜線部241に沿って稜線方向RR端部までろう材が流れ、コルゲート板24の稜線部241をコアプレート25、26の内面252、262に接合するとともに、コルゲート板24の稜線方向RR端部をサイドプレート33に接合する。これに対し、コルゲート板24の隣り合う稜線部241間における稜線方向RRの端部(図7では図示下方側右端部)では、端部方向に向かって若干のろう材流れはあるものの、コアプレート25、26の内面252、262の一部が露出する(銅材表面が露出する)露出領域30(第1露出領域に相当)が形成される。
また、図6および図7では図示していないが、図4に示すように2つの箔ろう材29を相互に5mm以上離して並設することで、接合工程では、コルゲート板24の隣り合う稜線部24間の略中央部においても、コアプレート25、26の内面252、262が露出する(銅材表面が露出する)、露出領域30とは異なる露出領域31(第2露出領域に相当)が形成される。
露出領域30、31は、いずれも各領域を挟んで対向するろう材の距離が1.2mm以上となっている。すなわち、内接円の直径が、いずれも1.2mm以上となるように、各露出領域30、31が形成されている。
上述の構成および製造方法によれば、組付体形成工程で、箔ろう材29をコアプレート25、26からなる箱状体27の周縁部251、261側の側壁面273から5mm以上離間して配置することで、接合工程では、コルゲート板24の隣り合う稜線部241間における稜線方向RRの端部でコアプレート25、26の内面252、262が露出する、内接円の直径が1.2mm以上の露出領域30を形成している。
また、箔ろう材29を2つに分割して、それぞれがコルゲート板24の稜線に直交する方向SSに延びるとともに、相互に5mm以上離間するように並設することで、接合工程では、コルゲート板24の隣り合う稜線部24間における稜線方向RRの中央部でコアプレート25、26の内面252、262が露出する、内接円の直径が1.2mm以上の露出領域31を形成している。
これによると、コアプレート25、26に、ろう材28A、29Aが被覆していない比較的大きな露出領域30、31を形成することができる。したがって、給湯用熱交換器14の水通路22に水が流通しコアプレート25、26とろう材28A、29Aとの間に電位差が発生しても、露出領域30、31が比較的広いので、電位差により流れる電流密度を比較的小さくすることができる。このようにして、コアプレート25、26に孔食が発生することを確実に抑制することができる。
本発明者は、図11に比較例の給湯用熱交換器914を示すように、コルゲート板24の稜線方向RRの端部位置、すなわち箱状体27の周縁部側の側壁面273に沿う位置(具体的にはサイドプレート33に沿う位置)に箔ろう材29を配置した場合には、コアプレート25、26に孔食を起こすことがあることを確認している。
図11のE−E線断面を図12に示すように、組付体形成工程において箔ろう材29をコルゲート板24の稜線方向RRの端部にまで配置して、接合工程を実施すると、図13に示すようにろう材が流れて各部材間のろう付接合が行われる。
このとき、コルゲート板24の隣り合う稜線部間では、図14に示すように、箱状体27の底面部と側壁面部との角部において、コアプレート26とサイドプレート33とを接合するろう材28Aと、コアプレート26とコルゲート板24とを接合するろう材29Aとが、コアプレート26の母材表面を覆いきれない被覆欠陥を生じ、熱交換器の水通路に例えば残留塩素、遊離炭酸の濃度が高い、比較的高腐食性の水が流通した場合に孔食が発生する。
また、コルゲート板24の隣り合う稜線部間では、図15に示すように、接合工程においてコルゲート板24とコアプレート25、26とをろう付接合し、接合部にろう材フィレットが形成される際に、コアプレート25、26表面のろう材の一部がフィレットに引張られることでヒケが生じて被覆欠陥が発生し、熱交換器の水通路に例えば残留塩素、遊離炭酸の濃度が高い、比較的高腐食性の水が流通した場合に孔食が発生する。
これらの腐食(孔食)の主原因は、高電位部材と低電位部材の電位差により生じるガルバニック腐食である。ろう材が貴な金属であり高電位部材となり、母材が卑な金属であり低電位部材となり、更には狭い面積で、ろう材にも触れている腐食性の高い水とコアプレートの母材が接触することで加速的に腐食(孔食)が進むことを確認している。
本発明者は、コアプレートとろう材の材料の組み合わせにおいて、コアプレートとろう材との間の電位差が腐食に影響を及ぼす距離(すなわち腐食径)を調査したところ、腐食性の高い水を流通してコアプレートに孔食が進行する腐食径は1.2mmであることを確認した。つまり腐食(孔食)は、腐食径1.2mmの範囲内でろう材をなす高電位部材(以下カソード)と、コアプレートの母材をなす低電位部材(以下アノード)の面積比によって決まる。
そこで、本発明者は、図8に示すように、コルゲート板24とコアプレート25、26との接合部位を用い、腐食径1.2mmにおいてカソードとアノードの面積比率を変化させ、コアプレート母材の露出幅による腐食電流密度の大きさを測定してみたところ、アノード幅に対するカソード幅の比が0.3であれば、比が3の場合に対し電流密度が1/9となり、比が47の場合に対し1/135となることを確認した。すなわち、腐食径内でコアプレート母材の露出幅が小さいほど、つまり狭いアノードになるほど腐食電流密度が大きくなり、腐食(孔食)が加速することを確認した。
したがって、ろう材で囲まれたとしても、腐食径1.2mm以上のコアプレート母材表面の露出幅であれば、腐食電流密度は小さくなり、概ね腐食(孔食)は防止できることを見出した。
上記知見から、コアプレート25、26の露出領域30、31は、内接円の直径が1.2mmであることが好ましく、このような露出領域30、31を形成するためには、接合工程における溶融したろう材の流れ性を考慮して、組付体形成工程では、箔ろう材29をコアプレート25、26からなる箱状体27の周縁部251、261側の側壁面273から5mm以上離間して配置し、2つの箔ろう材29を、相互に5mm以上離間するように並設することが好ましいことを、本発明者は見出した。
(他の実施形態)
上記一実施形態では、箔ろう材29をコルゲート板24の稜線に直交する方向SSに延びるように配置していたが、直交配置に限定されず、稜線と交差する方向に延び複数の稜線部に架かるように配置するものであればよい。
また、上記一実施形態では、箔ろう材29を2つに分割して配置していたが、1つであってもよいし、3つ以上に分割して配置するものであってもよい。例えば、図9に示すように、接合に必要なろう材量を確保するために、上記一実施形態の箔ろう材29に対し厚さが2倍の箔ろう材129を採用して、これを中央に1つのみ配置して配置面積を半減するものであってもよい。また、図10に示すように、箔ろう材129を2つに分割した箔ろう材229を採用して、これらを離間しつつ並設し、設置面積およびろう材量を図9の場合と同一とするものであってもよい。
また、上記一実施形態では、組付体形成工程で、箔ろう材29をコアプレート25、26からなる箱状体27の周縁部251、261側の側壁面273から5mm以上離間して配置し、2つの箔ろう材29を相互に5mm以上離間するように並設していたが、露出領域30、31の内接円の直径が1.2mm以上確保できるのであれば、これに限定されるものではない。
また、上記一実施形態では、第2のろう材を箔ろう材29としていたが、定形のろう材であればこれに限定されるものではない。また、第1のろう材は棒ろう材28であったが、これに限定されるものではなく、他の定形ろう材であってもよいし、不定形のろう材であってもよい。
また、上記一実施形態では、絞り成形した2枚コアプレート25、26を組み合わせて箱状体27としていたが、プレート部材の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、絞り成形をしたプレート部材と平板状のプレート部材とを組み合わせて箱状体とするものであってもよい。
また、上記一実施形態では、給湯用熱交換器14の本発明を適用した場合について説明したが、水通路を形成する熱交換器であれば本発明を適用して有効である。
本発明を適用した一実施形態における熱交換器を給湯用熱交換器14としたヒートポンプ式給湯装置20の全体構成を示す模式図である。 給湯用熱交換器14を示す正面図である。 給湯用熱交換器14の水通路を構成する部材の積層構造を説明する斜視図である。 給湯用熱交換器14の概略断面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 図6に示した部位の接合工程の状態を示す断面図である。 腐食電流密度を測定する際の接合部位の構成を示す斜視図である。 他の実施形態における給湯用熱交換器の概略断面図である。 他の実施形態における給湯用熱交換器の概略断面図である。 比較例の給湯用熱交換器914の概略断面図である。 図11のE−E線断面図である。 図12に示した部位の接合工程の状態を示す断面図である。 比較例における孔食の発生形態を示す断面図である。 比較例における孔食の発生形態を示す断面図である。
符号の説明
14 給湯用熱交換器
14A 組付体
22 水通路
24 コルゲート板(コルゲート板部材)
25 コアプレート(第1のプレート部材)
26 コアプレート(第2のプレート部材)
27 箱状体
28 棒ろう材(第1のろう材)
29 箔ろう材(第2のろう材)
30 露出領域(第1露出領域)
31 露出領域(第2露出領域)
241 稜線部
251、261 周縁部(コアプレートの周縁部)
252、262 内面(コアプレートの内面)
273 側壁面(箱状体の側壁面)
RR 稜線方向
SS 稜線に直交する方向(稜線に交差する方向)

Claims (12)

  1. 第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士を接合してなる箱状体(27)の内部に波形に成形されたコルゲート板部材(24)を備え、前記コルゲート板部材(24)の稜線部(241)が前記第1、第2のプレート部材(25、26)に接合されているとともに、前記コルゲート板部材(24)の稜線方向(RR)の端部が前記箱状体(27)の前記周縁部(251、261)側の側壁面(273)に接合されて、前記第1、第2のプレート部材(25、26)と前記コルゲート板部材(24)との間に水通路(22)を形成する熱交換器の製造方法であって、
    前記第1のプレート部材(25)と前記第2のプレート部材(26)とを周縁部(251、261)同士が接触するように配置するとともに、前記第1のプレート部材(25)と前記第2のプレート部材(26)との間の前記周縁部(251、261)の内側に前記コルゲート板部材(24)を配置し、さらに、前記第1のプレート部材(25)と前記第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士の接触部に第1のろう材(28)を配置するとともに、前記第1、第2のプレート部材(25、26)と前記コルゲート板部材(24)との間に、前記コルゲート板部材(24)の稜線に交差する方向(SS)に延びる定形の第2のろう材(29)を配置して、前記第1、第2のろう材(28、29)を有し前記第1、第2のプレート部材(25、26)および前記コルゲート板部材(24)を相互に組み付けた組付体(14A)を形成する組付体形成工程と、
    前記組付体形成工程の後に、前記組付体(14A)を加熱して前記第1、第2のろう材(28、29)を溶融し、前記第1のプレート部材(25)と前記第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士をろう付接合するとともに、前記第1、第2のプレート部材(25、26)と前記コルゲート板部材(24)とを相互にろう付接合する接合工程とを備え、
    前記組付体形成工程で、前記第2のろう材(29)を前記箱状体(27)の前記周縁部(251、261)側の側壁面(273)から離間して配置することで、前記接合工程では、前記コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部で前記第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する露出領域(30)を形成することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  2. 前記接合工程では、内接円の直径が1.2mm以上となる前記露出領域(30)を形成することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法。
  3. 前記組付体形成工程では、前記第2のろう材(29)を前記箱状体(27)の前記周縁部(251、261)側の側壁面(273)から5mm以上離間して配置することを特徴とする請求項2に記載の熱交換器の製造方法。
  4. 前記コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部側で前記第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する露出領域(30)を第1露出領域(30)としたときに、
    前記組付体形成工程では、前記第2のろう材(29)を複数に分割して、それぞれが前記コルゲート板部材(24)の稜線に交差する方向(SS)に延びるとともに、相互に離間するように並設することで、前記接合工程では、前記コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(24)間において前記第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する、前記第1露出領域(30)とは異なる第2露出領域(31)を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の熱交換器の製造方法。
  5. 前記接合工程では、内接円の直径が1.2mm以上となる前記第2露出領域(31)を形成することを特徴とする請求項4に記載の熱交換器の製造方法。
  6. 前記組付体形成工程では、分割した前記第2のろう材(29)を互いに5mm以上離間して配置することを特徴とする請求項5に記載の熱交換器の製造方法。
  7. 前記第1、第2プレート部材(25、26)は銅からなり、前記第1、第2のろう材(28、29)は銅−燐合金からなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の熱交換器の製造方法。
  8. 第1のプレート部材(25)と第2のプレート部材(26)との周縁部(251、261)同士をろう付接合してなる箱状体(27)の内部に波形に成形されたコルゲート板部材(24)を備え、前記コルゲート板部材(24)の稜線部(241)が前記第1、第2のプレート部材(25、26)にろう付接合されているとともに、前記コルゲート板部材(24)の稜線方向(RR)の端部が前記箱状体(27)の前記周縁部(251、261)側の側壁面(273)にろう付接合されて、前記第1、第2のプレート部材(25、26)と前記コルゲート板部材(24)との間に水通路(22)が形成された熱交換器であって、
    前記コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部で前記第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(252、262)が露出する露出領域(30)が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  9. 前記露出領域(30)は、内接円の直径が1.2mm以上であることを特徴とする請求項8に記載の熱交換器。
  10. 前記コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間における稜線方向(RR)の端部で前記第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(251、261)が露出する露出領域(30)を第1露出領域(30)としたときに、
    前記コルゲート板部材(24)の隣り合う稜線部(241)間において前記第1、第2のプレート部材(25、26)の内面(251、261)が露出する、前記第1露出領域(30)とは異なる第2露出領域(31)が形成されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の熱交換器。
  11. 前記第2露出領域(31)は、内接円の直径が1.2mm以上であることを特徴とする請求項10に記載の熱交換器。
  12. 前記第1、第2プレート部材(25、26)は銅からなり、前記第1、第2のろう材(28、29)は銅−燐合金からなることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の熱交換器。
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