JP2009293381A - 内燃機関の吸気制御構造 - Google Patents

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裕司 山本
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修介 赤崎
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Abstract

【課題】タンブル流発生のための吸気流を案内する通路を簡単に構成でき、低中負荷運転領域にあって常に燃焼室内で良好なタンブル流を生成可能な内燃機関の吸気制御構造を供する。
【解決手段】シリンダヘッド3の燃焼室5に開口する吸気ポート9の上流側に連結する吸気通路10aを主吸気通路10Mと通路内壁面にのみ沿った副吸気通路10Sとに仕切り整流する吸気整流板20と、吸気整流板20よりも上流側の吸気通路にあって空気流量を制御するとともに主吸気通路10Mを閉じ副吸気通路10Sを開いて通路内壁面に沿った副吸気流を形成することが可能な吸気制御弁12とを備えた内燃機関の吸気整流構造において、吸気整流板20は、通路内壁面との間に副吸気通路10Sを形成し、一部通路内壁面に突出して固定される取付部21が吸気の流れと垂直な方向に幅狭で流れ方向に長尺に延設される内燃機関の吸気制御構造。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の吸気通路内の吸気流を制御する吸気制御構造に関する。
内燃機関の燃費の向上および燃焼の促進を図るべく、内燃機関が低中負荷運転領域にあるときに、燃焼室内にタンブル流を発生して燃料と空気の混合を十分に行うようにした吸気制御構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3617691号公報
同特許文献1に開示された吸気制御構造は、吸気ポートに連結される吸気管にスロットル弁を備えるスロットルボアが形成され、同スロットルボアにおいてスロットル弁の直下流から吸気ポート入口にかけて隔壁が設けられ、この隔壁によりスロットルボアの下流側が断面積の大きいメイン通路と断面積の小さい補助通路とに分離されている。
低中負荷運転領域において、スロットル弁がメイン通路を閉じ、補助通路のみを開くように駆動制御され、補助通路を流れる空気が吸気ポートの内壁上面に沿って燃焼室に流れ込むことにより、流入した空気は燃焼室内でシリンダ軸線方向の両側を往復する縦渦であるタンブル流を生成する。
吸気管のスロットルボアの下流の補助通路側に燃料噴射弁が配設され、燃料噴射弁から噴射された燃料が補助通路を通ってきた吸気流に混じって、生成されるタンブル流により燃料と空気が十分混合されて燃焼を促進している。
上記特許文献1に開示されたスロットルボアに設けられる隔壁は、若干湾曲した厚肉の板状をなし、スロットルボアの内面に両側端を溶接などにより固着している。
スロットルボアの内面に隔壁を溶接するとなると、取付け作業が容易でなく作業時間も要する。
また、隔壁が吸気管と一体に鋳造されるものとすると、隔壁を形成する中子の形状が複雑となる。
さらに、隔壁は吸気流の流れ方向に短尺であり、吸気を案内する補助通路が短く空気の流れが乱れ易く、低中負荷運転領域にあって常に燃焼室内で良好なタンブル流を生成するのが容易ではない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、タンブル流発生のための吸気流を案内する通路を簡単に構成でき、低中負荷運転領域にあって常に燃焼室内で良好なタンブル流を生成可能な内燃機関の吸気制御構造を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダヘッドの燃焼室に開口する吸気ポートの上流側に連結する吸気通路を主吸気通路と通路内壁面にのみ沿った副吸気通路とに仕切り整流する吸気整流板と、前記吸気整流板よりも上流側の吸気通路にあって空気流量を制御するとともに前記主吸気通路を閉じ前記副吸気通路を開いて通路内壁面に沿った副吸気流を形成することが可能な吸気制御弁とを備えた内燃機関の吸気整流構造において、前記吸気整流板は、通路内壁面との間に前記副吸気通路を形成し、一部通路内壁面に突出して固定される取付部が吸気の流れと垂直な方向に幅狭で流れ方向に長尺に延設される内燃機関の吸気制御構造とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関の吸気制御構造において、前記吸気整流板は、前記吸気通路内面に沿った形状に形成されていることを特徴とする
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の内燃機関の吸気制御構造において、前記吸気ポートは、1本の上流側吸気ポートから吸気の流れ方向に向かって2股に分岐して2本の下流側吸気ポートを形成して各々燃焼室に開口し、前記上流側吸気ポートの上流側に連結する吸気通路の前記吸気整流板より下流側に、前記2本の下流側吸気ポートの各々に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁が配設され、前記吸気整流板は、吸気の流れ方向に延設される取付部が前記副吸気通路を2本に分岐する中央に形成され、分岐した2本の副吸気通路が各々前記2本の下流側吸気ポートに対応して連続する2本の副吸気流を形成するように前記吸気整流板が前記吸気通路に固定されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の内燃機関の吸気制御構造において、前記吸気の流れ方向に延設される取付部は、同取付部の長手方向の延長線上に前記吸気ポートの分岐部が略重なるように固定されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3または請求項4記載の内燃機関の吸気制御構造において、前記2本の副吸気通路を形成する前記吸気通路の各内面に吸気の流れ方向にそれぞれ指向した溝を形成し、前記各溝は、その各延長線上に前記2本の下流側吸気ポートの前記燃焼室への各開口の中心が略重なることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項記載の内燃機関の吸気制御構造において、前記吸気ポートを形成するシリンダヘッドと前記吸気制御弁を有するスロットルボディとの間に挟まれて連続する吸気通路を形成するベース部材が介装され、前記ベース部材における下流側に前記燃料噴射弁が取り付けられるとともに、前記燃料噴射弁より上流側に前記吸気整流板が取り付けられることを特徴とする。
請求項1記載の内燃機関の吸気制御構造によれば、主吸気通路と副吸気通路とに仕切り整流する吸気整流板は、一部通路内壁面に突出する取付部が通路内壁面に固定されるので、ねじ止め等が可能で吸気整流板の取付け作業が容易であり、取付部が吸気の流れと垂直な方向に幅狭で流れ方向に長尺に延設されるので、副吸気通路が長尺で副吸気流の流れを十分整流させて、燃焼室内で常に良好なタンブル流を生成することができ、燃料と空気を十分混合して燃焼を促進することができる。
請求項2記載の内燃機関の吸気制御構造によれば、吸気整流板が、吸気通路内面に沿った形状に形成されているので、副吸気通路の断面積が上流側から下流側に略一定にして圧力損失を低減することができる。
請求項3記載の内燃機関の吸気制御構造によれば、吸気整流板は、吸気の流れ方向に延設される取付部が吸気整流板の副吸気通路を2本に分岐する中央に形成され、分岐した2本の副吸気通路が各々2本の下流側吸気ポートに対応して連続する2本の副吸気流を形成するように吸気整流板が前記吸気通路に固定されるので、吸気制御弁の駆動制御により副吸気通路のみを開かれると、吸気整流板の中央の取付部の両側に分岐した2本の副吸気通路に案内されて2本の副吸気流が形成され、2本の副吸気流はそのまま各々2本の下流側吸気ポートに円滑に連続して流れ各下流側吸気ポートに向けて噴射された燃料が混じって、2つのポート開口から燃焼室内に流入した吸気流で適切なタンブル流が生成されて燃料と空気が十分に混合して良好な燃焼を行うことができる。
請求項4記載の内燃機関の吸気制御構造によれば、吸気の流れ方向に延設される取付部は、同取付部の長手方向の延長線上に吸気ポートの分岐部が略重なるように固定されるので、吸気整流板の中央の取付部の両側に分岐した2本の副吸気通路に案内された2本の副吸気流が益々円滑に2本の下流側吸気ポートに流れて、良好なタンブル流を形成することができる。
請求項5記載の内燃機関の吸気制御構造によれば、2本の副吸気通路を形成する吸気通路の各内面に吸気の流れ方向にそれぞれ指向した溝を形成し、各溝は、その各延長線上に2本の下流側吸気ポートの燃焼室への各開口の中心が略重なるので、2本の副吸気流は、各溝に導かれ整流され流れが円滑になって、燃焼室内に効果的なタンブル流を形成するように流入することができる。
請求項6記載の内燃機関の吸気制御構造によれば、燃料噴射弁と吸気整流板が取り付けられるベース部材がスロットルボディと別体に構成され、シリンダヘッドとスロットルボディとの間に挟まれて介装されるので、シリンダヘッドやスロットルボディに既存の一般的な構造のものを用いることができる。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図8に基づいて説明する。
本実施の形態に係る内燃機関は、4ストローク4気筒内燃機関1であり、4つのシリンダボア2bがクランク軸方向に直列に並んだシリンダブロック2にシリンダヘッド3が重ねられて一体に締結されている。
各シリンダボア2bに往復摺動自在にピストン4が嵌挿され、ピストン4の頂面と対向するシリンダヘッド3の天井面との間に燃焼室5が形成されている。
シリンダヘッド3における燃焼室5の天井面には、一方の排気側半面に排気バルブ6の弁口である排気ポート7の開口がクランク軸方向に並んで一対形成され、他方の吸気側半面に吸気バルブ8の弁口である吸気ポート9の開口がクランク軸方向に並んで一対形成されている。
図1に示すように、吸気ポート9は、1本の上流側吸気ポート9aから吸気の流れ方向に向かって2股に分岐して2本の下流側吸気ポート9b,9bを形成し、各下流側吸気ポート9b,9bが燃焼室5に開口している。
シリンダヘッド3の吸気側の側面に、上流側吸気ポート9aに連通する吸気通路10aを形成するベース部材10が連結され、同ベース部材10にスロットルボディ11が連結され、スロットルボディ11の吸気制御弁たるスロットルバルブ12が配設されるスロットルボア11aがベース部材10の吸気通路10aに連通している。
なお、スロットルボディ11の上流側には吸気チャンバ部材13が取り付けられる。
スロットルボディ11とシリンダヘッド3との間にベース部材10が介装されて、上流側から吸気チャンバ部材13のファンネル開口、スロットルボア11a,ベース部材10の吸気通路10a,吸気ポート9の順に連続した一連の空気供給通路が形成される。
スロットルボア11aに配設されるスロットルバルブ12は、薄板状の弁体が回動するバタフライバルブであり、図2および図3において2点鎖線で示すように、スロットルバルブ12がスロットルボア11aの内壁上面と内壁下面の双方に接して完全に閉じた状態から回動して内壁上面との間および内壁下面との間の開口(スロットル開度)を広げることで吸気流量を大きくしていくことができる。
しかるに、本スロットルボディ11は、スロットルボア11aの下壁の一部が上流側に向かって幾らか隆起した隆起部11bが形成されており、スロットルバルブ12が閉弁状態から小角度θ回動した図2および図3において実線で示す開弁状態までは、スロットルバルブ12の下端縁が隆起部11bに沿って回動して内壁下面との間に開口を形成せず、スロットルバルブ12の上端縁が内壁上面との間に開口を形成する。
したがって、スロットルバルブ12が閉弁状態から回動して開き始め、ある角度θまではスロットルボア11aの内壁上面に沿った吸気流が形成され、さらに角度θ以上に回動すると、内壁下面との間も開口して、内壁上面との間の開口とともにスロットルバルブ12の上下に吸気流を形成し、回動角度(スロットル開度)を調節して吸気流量を制御することができる。
スロットルボディ11とシリンダヘッド3との間に介装されるベース部材10には、燃料噴射弁15と吸気整流板20が取り付けられる。
ベース部材10の吸気通路10aの上壁10bにおける下流部分に、燃料噴射弁15を取り付ける取付ボス部10cが上方に隆起して形成されている。
取付ボス部10cに穿設された装着孔は、吸気通路10aに斜め上方から合流するように形成されており、同装着孔に外部から燃料噴射弁15が嵌入して装着される。
上方の燃料噴射弁15の先端ノズルからは吸気ポート9に向けて燃料が噴射される。
そして、ベース部材10の上壁10bにおける取付ボス部10cより上流側に吸気整流板20が取り付けられる。
図5ないし図7を参照して、吸気整流板20は、吸気の流れ方向に長尺で、吸気の流れと垂直な方向の略水平な中央板部20cから左右両側板部20s,20sが下方に湾曲しながら下がっており、その両下端縁が外側に水平に屈曲してフランジ片20sf,20sfが形成されている。
吸気整流板20は、内径が上流側から下流側にかけて徐々に縮径された吸気通路10aに沿った形状をしており、よって吸気整流板20の幅長は上流側から下流側にかけて徐々に狭くなっており、側板部20s,20sと吸気通路10aの内面との間隔が上流側から下流側にかけて略一定となっている。
なお、側板部20s,20sと吸気通路10aの内面との間に隙間がないように側板部20s,20sを形成してもよい。
そして、中央板部20cの上流側に偏った位置に上方に膨出して台形箱状の膨出取付部21が形成されている。
台形箱状の膨出取付部21は、吸気の流れ方向に長尺で吸気の流れと垂直な方向に幅狭な台形箱状をなし、箱の底壁にあたる上壁部21aがベース部材10の上壁10bの内壁上面に当接されて固定されるもので、上壁部21aの上流側と下流側に取付孔21h,21hが穿孔されている。
この上壁部21aの4辺にそれぞれ矩形の側壁部21b,21c,21s,21sが連続して形成されている。
吸気の流れ方向に略垂直な上流側側壁部21bと下流側側壁部21cは吸気の流れと垂直な方向に幅狭な台形をなすのに対して、吸気の流れ方向に沿う左右側壁部21s,21sは吸気の流れ方向に長尺な台形をなしている。
吸気整流板20は、中央板部20cに膨出して形成された膨出取付部21の左右側壁部21s,21sからさらに側方に側板部20s,20sが湾曲して展開している。
このような吸気整流板20を、ベース部材10における上壁10bの内壁上面の所定位置にボルト25により取り付ける。
ベース部材10の上壁10bの所定の2箇所にはボルト孔が形成されていて、上壁10bの内壁上面に吸気整流板20の膨出取付部21の上壁部21aを当接し、上壁10bの2つのボルト孔と膨出取付部21の上壁部21aの取付孔21h,21hをそれぞれ一致させて、ボルト25,25を外側から貫通させて内側に当てがわれたナット26,26に螺合して固定する(図3,図4参照)。
なお、膨出取付部21の上壁部21aの内面に取付孔21h,21hに合せてナット26,26を、予め溶接しておいてもよい。
ベース部材10の上壁10bの内壁上面に取り付けられた吸気整流板20の膨出取付部21は、吸気の流れ方向に長尺に延設される。
ナット26,26およびナット26,26に螺合したボルト25,25の先端部分は、全て吸気の流れ方向に長尺の台形箱状の膨出取付部21の箱内に収まっている。
こうしてベース部材10における上壁10bの内壁上面の所定位置に吸気整流板20が取り付けられると、図4に示すように、中央板部20cと側板部20s,20sが上壁10bの内壁上面から所定の間隔を上流側から下流側にかけて略一定に維持して配置され、かかる吸気整流板20によりベース部材10の吸気通路10aが、断面積の大部分を占める主吸気通路10Mと上壁10bの内壁上面にのみ沿った副吸気通路10Sとに仕切られる。
そして、図8を参照して、内壁上面にのみ沿った副吸気通路10Sは、吸気の流れ方向に延設された中央の膨出取付部21により2本に分岐されている。
図8に示すように、分岐した2本の副吸気通路10S,10Sは、各々前記2本の下流側吸気ポート9b,9bに対応して連続する2本の副吸気流(図8で矢印で示す)を自然に形成するように、吸気整流板20が上壁10bの内壁上面の所定位置に固定される。
前記したように、スロットルバルブ12が駆動制御され、閉弁状態から角度θまで回動した状態では、スロットルボア11aの内壁上面に沿った吸気流のみが形成されるので、同吸気流は、ベース部材10の上壁10bの内壁上面に沿った吸気流すなわち吸気整流板20によって仕切られた副吸気通路10Sを通る副吸気流となって下流側吸気ポート9に流れる。
その際、副吸気流は吸気整流板20の膨出取付部21によって分岐して両側の副吸気通路10S,10Sに案内される2本の副吸気流になる。
膨出取付部21は吸気の流れと垂直な方向に幅狭で、吸気の流れに対向した上流側側壁部21bの面積が小さいので、副吸気流が円滑に分岐し、分岐した各副吸気流は流れ方向に長尺に延設された膨出取付部21の両側側壁部21s,21sに沿って流れ十分整流させることができる。
また、吸気整流板20が内径が上流側から下流側にかけて徐々に縮径された吸気通路10aに合せて取り付けられるので、副吸気通路10Sの上流側が下流側より断面積が大きくなるところであるが、膨出取付部21が上流側に偏った位置に形成されることで、副吸気通路10Sの上流側断面積と下流側断面積を略同じにして、副吸気通路10Sにおける圧力損失を低減することができる。
なお、吸気整流板20を取り付けるためのナット26,26等は、台形箱状の膨出取付部21の箱内に収まっているので、吸気流を乱すことはない。
吸気の流れ方向に延設される膨出取付部21は、同膨出取付部21の長手方向の延長線上に2本の下流側吸気ポート9b,9bの分岐部が略位置するように固定されるので、前記したように圧力損失を抑え十分整流された2本の副吸気流は、そのまま各々2本の下流側吸気ポート9b,9bの内壁上面に沿って円滑に連続して流れ、その途中で燃料噴射弁15から下流側吸気ポート9b,9bに向けて噴射された燃料が混合され、燃料が混合された2本の2本の副吸気流は、各下流側吸気ポート9b,9bの開口から燃焼室5に流入する。
この下流側吸気ポート9b,9bの各内壁上面に沿って流れる副吸気流は、図3において矢印で示すように、燃焼室5への開口に近づくに従いシリンダ軸線方向(縦方向)下方に向きを変えていき、燃焼室5の略中心から吸気バルブ8のかさ部端縁に沿って燃焼室5に斜め下方に流入する。
したがって、燃焼室5に略中心から斜め下方に流入した副吸気流は、燃焼室5の排気側を下方に流動し、ピストン4の頂面に沿って吸気側に廻り込んで燃焼室5の吸気側を上方に流動して縦方向に往復する縦渦すなわちタンブル流が生成される。
内燃機関1が低中負荷運転領域にあるときに、スロットルバルブ12が閉弁状態から角度θまで回動し、吸気整流板20によって仕切られた副吸気通路10Sを通る2本の副吸気流を形成すると、分岐した各副吸気流は上流側に偏って流れ方向に長尺に延設された膨出取付部21の両側側壁部21s,21sに沿って流れ、圧力損失なく十分整流されて各下流側吸気ポート9b,9bから燃焼室5に上記のように流入されるので、低中負荷運転時には常に燃焼室内で良好なタンブル流を生成することができ、タンブル流により燃料と空気を攪拌して十分混合することで燃焼を促進することができる。
また、火炎がタンブル流に乗って広がることで、火炎伝播(燃え広がり)を良好にして、燃焼を促進することができる。
主吸気通路10Mと副吸気通路10Sとに仕切り整流する吸気整流板20は、一部通路内壁面に突出する膨出取付部21が通路内壁面にボルト25とナット26の螺合により固定されるので、吸気整流板20の取付け作業が容易である。
燃料噴射弁15と吸気整流板20が取り付けられるベース部材10がスロットルボディ11と別体に構成され、シリンダヘッド3とスロットルボディ11との間に挟まれて介装されるので、シリンダヘッド3やスロットルボディ11に既存の一般的な構造のものを用いることができる。
本実施の形態の吸気制御構造では、ベース部材10の1吸気通路10aに1個の燃料噴射弁15を、2本の副吸気流の間に設けていたが、図9に図示するように、各副吸気流にそれぞれ燃料噴射弁30を設けて、各燃料噴射弁30がそれぞれ対応する下流側吸気ポート9b,9bに向けて噴射した燃料をそれぞれの副吸気流に混合するようにしてもよい。
また、図10に示す吸気制御構造では、副吸気流が流れるベース部材10の吸気通路10aの内壁上面および吸気ポート9の内壁上面に、周方向に延びる突条40,41が形成されている。
この突条40,41により副吸気流を内壁上面から剥離させず内壁上面に引き付けるコアンダー効果が期待でき、内壁上面に確実に沿った副吸気流を形成して、燃焼室5内で良好なタンブル流を形成することができる。
なお、図11に図示するように、吸気整流板20の上流側寄りに形成された膨出取付部21より下流側所要位置に、吸気の流れ方向と直角な方向に指向したスリット45を形成してもよい。
図12に示すように、副吸気通路10Sを流れる副吸気流が吸気整流板20の下流端を抜けるときに、一部主吸気通路10Mを逆戻りする巻き返しが生じるが、この巻き返しの気流を、スリット45が吸い込んで副吸気流に戻すので、副吸気流の内壁上面からの剥離を極力防止することができ、燃焼室5内でより効果的なタンブル流を形成することができる。
さらに、図13ないし図15に示す吸気制御構造では、ベース部材10の2本の副吸気通路10S,10Sを形成する各内壁上面に吸気の流れ方向に指向した溝条50,50が形成されている。
前記図4に示す副吸気通路10S,10Sを形成する各内壁上面に、単に溝条を形成すると、副吸気通路10S,10Sの通路断面積が拡大して吸気量が増加し低流量の制御が困難となるので、副吸気通路10S,10Sを形成する各内壁の溝条50,50を設ける部分は、主吸気通路10Mの曲率中心に向かって膨出するように肉盛りして通路断面積が増加しないようにしている(図13参照)。
図14に示すように、各溝条50,50の延長線上に2本の下流側吸気ポート9b,9bの燃焼室5への各開口の中心が略重なるので、2本の副吸気流は、各溝50,50に導かれ整流され流れが円滑になって、燃焼室内に効果的なタンブル流を形成するように流入することができる。
なお、図14および図15に示すように、溝条50,50はスロットルボディ11のスロットルボア11aの内壁上面にも形成されている。
2条の溝条50,50がスロットルボディ11の内壁上面の下流端部からベース部材10に連続して形成されているので、スロットルバルブ12が全閉状態から開き始めた当初から副吸気流を案内して整流することができる。
かかる溝条は、副吸気流が流れる他の内壁面に1本以上設けるようにしてもよい。
このような溝条を、2本の各副吸気流にそれぞれ燃料噴射弁30,30を設けた前記図9に示す実施の形態においても採用することができる。
すなわち、図16に示すように、副吸気通路10S,10Sを形成する各内壁上面に吸気の流れ方向に指向した溝条60,60が形成されている。
溝条60,60の各延長上に、それぞれ2本の下流側吸気ポート9b,9bの燃焼室5への各開口の中心が略重なるとともに燃料噴射弁30,30の噴射孔が略重なるように、溝条60,60が形成されているので、2本の副吸気流は、各溝に導かれ整流され流れが円滑になって、燃焼室内に効果的なタンブル流を形成するように流入することができるとともに、燃料との混合も良好に行われる。
なお、この溝条60,60もスロットルボディ11の内壁上面の下流端部からベース部材10に連続して形成されている。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の一部断面とした要部上面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 吸気整流板の上面図である。 同側面図である。 同吸気整流板を下流側から視た図である 内燃機関の吸気経路に沿って切断した断面図である。 別の実施の形態の内燃機関の一部断面とした要部上面図である。 また、別の実施の形態に係る吸気制御構造を示す縦断面図である。 さらに、別の実施の形態に係る吸気整流板の上面図である。 同吸気整流板を用いた場合の副吸気流の流れを説明する縦断面図である。 また、別の実施の形態に係る吸気制御構造を示す横断面図である。 同吸気制御構造の吸気経路に沿って切断した断面図である。 同吸気制御構造の副吸気流の流れを説明する縦断面図である。 さらに、別の実施の形態に係る吸気制御構造を示す内燃機関の一部断面とした要部上面図である。
符号の説明
1…内燃機関、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、4…ピストン、5…燃焼室、6…排気バルブ、7…排気ポート、8…吸気バルブ、9…吸気ポート、9a…上流側吸気ポート、9b…下流側吸気ポート、10…ベース部材、10M…主吸気通路、10S…副吸気通路、10a…吸気通路、11…スロットルボディ、11a…スロットルボア、11b…隆起部、12…スロットルバルブ、13…吸気チャンバ部材、15…燃料噴射弁、
20…吸気整流板、20c…中央板部、20s…側板部、21…膨出取付部、21a…上壁部、21b,21c,21s,21s…側壁部、25…ボルト、26…ナット、
30…燃料噴射弁、
40,41…突条、
45…スリット、
50,60…溝条。

Claims (6)

  1. シリンダヘッドの燃焼室に開口する吸気ポートの上流側に連結する吸気通路を主吸気通路と通路内壁面の一部に沿った副吸気通路とに仕切り整流する吸気整流板と、
    前記吸気整流板よりも上流側の吸気通路にあって空気流量を制御するとともに前記主吸気通路を閉じ前記副吸気通路を開いて通路内壁面に沿った副吸気流を形成することが可能な吸気制御弁とを備えた内燃機関の吸気整流構造において、
    前記吸気整流板は、通路内壁面との間に前記副吸気通路を形成し、一部通路内壁面に突出して固定される取付部が吸気の流れと垂直な方向に幅狭で流れ方向に長尺に延設されることを特徴とする内燃機関の吸気制御構造。
  2. 前記吸気整流板は、前記吸気通路内面に沿った形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸気制御構造。
  3. 前記吸気ポートは、1本の上流側吸気ポートから吸気の流れ方向に向かって2股に分岐して2本の下流側吸気ポートを形成して各々燃焼室に開口し、
    前記上流側吸気ポートの上流側に連結する吸気通路の前記吸気整流板より下流側に、前記2本の下流側吸気ポートの各々に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁が配設され、
    前記吸気整流板は、吸気の流れ方向に延設される取付部が前記副吸気通路を両側2本に略均等に分岐する位置に形成され、
    分岐した2本の副吸気通路が各々前記2本の下流側吸気ポートに対応して連続する2本の副吸気流を形成するように前記吸気整流板が前記吸気通路に固定されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関の吸気制御構造。
  4. 前記吸気の流れ方向に延設される取付部は、同取付部の長手方向の延長線上に前記吸気ポートの分岐部が略重なるように固定されることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の吸気制御構造。
  5. 前記2本の副吸気通路を形成する前記吸気通路の各内面に吸気の流れ方向にそれぞれ指向した溝を形成し、
    前記各溝は、その各延長線上に前記2本の下流側吸気ポートの前記燃焼室への各開口の中心が略重なることを特徴とする請求項3または請求項4記載の内燃機関の吸気制御構造。
  6. 前記吸気ポートを形成するシリンダヘッドと前記吸気制御弁を有するスロットルボディとの間に挟まれて連続する吸気通路を形成するベース部材が介装され、
    前記ベース部材における下流側に前記燃料噴射弁が取り付けられるとともに、前記燃料噴射弁より上流側に前記吸気整流板が取り付けられることを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項記載の内燃機関の吸気制御構造。
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