JP6481410B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気装置に関し、特に、吸気通路内に設けられた吸気流制御弁と、この吸気流制御弁を収容する収容部とを備えた内燃機関の吸気装置に関する。
従来、吸気通路内に設けられた吸気流制御弁と、この吸気流制御弁を収容する収容部とを備えた内燃機関の吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、平板状の弁体(吸気流制御弁)が吸気管(吸気通路)内に回動可能に設けられた内燃機関の吸気装置が開示されている。この内燃機関の吸気装置では、弁体は、吸気管の内底面に設けられた収容部に収容された状態と、吸気管を閉じる閉じ側に回動されて弁先端部(下流側先端部)が吸気流中に配置された状態との間で姿勢制御される。これにより、燃焼室内の混合気にタンブル流(縦渦)を発生させるとともに、弁体の開度に応じてタンブル流の発生態様が調整されるように構成されている。また、吸気管には、排気ガス(EGRガス)導入用の導入口が設けられている。この導入口は、弁体(吸気流制御弁)が閉じ側に回動されて弁先端部により吸気流が絞られる絞り領域に対応した吸気管の内壁面に開口している。これにより、吸気流制御時に、絞り領域における流速の増加に伴う圧力降下(ベンチュリ効果)を利用して、この導入口から排気ガスが吸気流中に吸引(排出)されるように構成されている。
特開2010−90752号公報
しかしながら、上記特許文献1の内燃機関の吸気装置では、排気ガス導入用の導入口が絞り領域に対応した吸気管の内壁面に開口するため、導入口を設けることによる吸気管の内壁面の凹凸に起因して、絞り領域を通過する吸気流に乱れが生じて余分な圧力損失が発生するという問題点がある。また、吸気流制御時には弁先端部が導入口に接近するため、絞り領域での圧力降下(ベンチュリ効果)により導入口から排気ガスが吸気流中に吸引される反面、弁先端部自体が排気ガス流に対する抵抗となってしまい、排気ガスの導入を効率よく行うことができないという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、吸気流の圧力損失の増加を抑制しつつ、排気ガスを吸気流に効率よく導入することが可能な内燃機関の吸気装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における内燃機関の吸気装置は、内燃機関の吸気通路に回動可能に設けられ、吸気の流れを制御する吸気流制御弁と、吸気通路に設けられ、吸気流制御弁が収容される収容部と、収容部に設けられ、再循環される排気ガスが導入される排気ガス導入口と、吸気流制御弁の内部を貫通するように設けられ、収容部に対向する吸気流制御弁の下面に開口して排気ガス導入口から導入された排気ガスを吸引する吸引口と、吸気流制御弁における吸気の流れ方向の下流側先端部に開口して吸引口から吸引された排気ガスを排出する排出口とを接続する排気ガス通路孔と、を備え、吸気流制御弁を閉じ側にして吸気流制御が行われる際に、吸気流中に配置された吸気流制御弁の下流側先端部近傍に発生する負圧を利用して、排気ガス導入口から導入された排気ガスが吸引口から吸引されるとともに、排気ガス通路孔の排出口を介して吸気流中に吸引されるように構成され、吸気流制御を全開状態にした際にも、排気ガス導入口は、排気ガス通路孔を介して吸気通路と連通し、排気ガス導入口から導入された排気ガスが吸引口から導入されるとともに、排気ガス通路孔の排出口を介して吸気流中に導入されるように構成されている。
この発明の一の局面による内燃機関の吸気装置では、上記のように、排気ガス導入口を吸気流制御弁が収容される収容部に設けることによって、排気ガス導入口が吸気通路の内面を貫通して直接開口する場合と異なり、排気ガス導入口が収容部内に収容される吸気流制御弁により覆われた状態で開口するので、吸気流が流通する吸気通路の内面に凹凸が生じない分、吸気流に無駄な圧力損失が生じるのを抑制することができる。また、収容部に対向する吸気流制御弁の下面に開口して排気ガスを吸引する吸引口と、吸気流制御弁における吸気の流れ方向の下流側先端部に開口して吸引口から吸引された排気ガスを排出する排出口とを接続する排気ガス通路孔を吸気流制御弁の内部を貫通するように設けることによって、吸気流制御弁を回動して吸気流制御を行う際に下流側先端部近傍での吸気流の流速増加に伴う圧力降下を下流側先端部の排出口から排気ガス通路孔内に及ぼして排気ガス通路孔内を負圧状態にすることができる。これにより、収容部に予め導入された排気ガスを排気ガス通路孔に引き込むとともに下流側先端部の排出口から吸気流中に効率よく導入することができる。これらの結果、吸気流の圧力損失の増加を抑制しつつ、排気ガスを吸気流に効率よく導入することができる。
また、これにより、吸気流制御弁により下流側先端部近傍において吸気流が絞られて他の領域(吸気流制御弁における下流側先端部よりも上流の領域や、吸気流制御弁からやや離間した下流の領域など)よりも流速が増加されることに伴う圧力降下を有効に利用して、排気ガスを吸引するための吸引力(負圧状態)を排気ガス通路孔内に効果的に発生させることができる。この結果、吸気流制御時に排気ガス導入口から導入された排気ガスを吸引口を介して排気ガス通路孔内に確実に吸引することができるとともに、排気ガス通路孔の排出口を介してこの排気ガスを吸気流中に確実に導入することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、排気ガス通路孔の断面積は、排気ガス導入口の断面積以上の大きさを有している。
このように構成すれば、排気ガス導入口から収容部内に予め導入された排気ガスを排気ガス導入口の断面積以上の大きさの吸引口を介して顕著な流通抵抗を発生させることなく確実に下流側先端部の排出口へ導くことができる。これにより、たとえば軽負荷状態で内燃機関が運転される際に排気ガスを最大流量で導入したい場合にも、排気ガス導入口を流通する最大流量を排気ガス通路孔内でも維持して吸気流中に導入することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、吸気流制御弁は、平板状に形成されており、排気ガス通路孔は、吸気流制御弁の幅方向における内寸法が吸気流制御弁の厚み方向における内寸法よりも大きい扁平状の断面形状を有している。
このように構成すれば、排気ガス通路孔の内部断面形状のみならず下流側先端部における排出口の開口形状を吸気流制御弁の平板形状に沿わせて形成することができるので、排気ガスを吸気通路における吸気の流れ方向と直交する幅方向に亘って万遍なく吸気流中に導入することができる。これにより、排気ガスを吸気流中に均一に混合することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、吸気流制御弁は、収容部内に配置された回動軸を含み、回動軸は、収容部内において、吸気流制御弁における排気ガス通路孔よりも吸気の流れ方向の上流側の部分に配置されている。
このように構成すれば、回動軸が吸気流制御弁の一方側(上流側)に寄せられて配置されるので、吸引口から下流側先端部に向けて貫通する排気ガス通路孔を吸気流制御弁の内部に容易に設けることができる。また、回動軸が排気ガス通路孔の上流側に配置されているので、排気ガス導入口から予め収容部に導入された排気ガスが吸引口から吸引される際の排気ガス流の妨げとならず、排気ガスを容易に吸引することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、収容部は、吸気流制御弁の吸気の流れ方向の下流側に排気ガス通路孔と連通するように設けられ、吸気の流れ方向の下流側でかつ吸気通路の内側に向かって傾斜する傾斜面を含む。
このように構成すれば、吸気流制御弁が収容部から若干閉じ側に回動されて下流側先端部が吸気流中に僅かに配置された状態においても、下流側先端部から傾斜面に沿って延びる空間を利用して吸気流の流速増加に伴う圧力降下(負圧状態)を下流側先端部の排出口から排気ガス通路孔内に容易に及ぼすことができる。そして、この空間を利用して排気ガスを下流側先端部の排出口から吸気流中に容易に導入することができる。
なお、上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、以下の構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、排気ガス導入口と排気ガス通路孔の吸引口とは、吸気流制御弁が収容部に収容される全開状態と、吸気流制御弁を閉じ側にして吸気流制御が行われる状態とにおいて、平面視で互いに重ならないように配置されている。
(付記項2)
また、上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、吸気流制御弁が収容部に収容される全開状態においても、排気ガス通路孔の排出口と吸気通路とが連通するように構成されている。
本発明の第1実施形態による吸気装置を備えたエンジンの概略構成を示した図である。 本発明の第1実施形態による吸気装置におけるTCVの構成を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による吸気装置におけるTCVの構成を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態による吸気装置にTCVが装着された状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による吸気装置においてTCVの動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による吸気装置においてTCVの動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による吸気装置におけるTCVの構成を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態による吸気装置におけるTCVの構成を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態による吸気装置における収容部の構成を示した平面図である。 本発明の第3実施形態による吸気装置にTCVが装着された状態を示した図である。 本発明の第3実施形態による吸気装置においてTCVの動作を説明するための図である。 本発明の第3実施形態による吸気装置においてTCVの動作を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による吸気装置20(内燃機関の吸気装置の一例)の構成について説明する。
(エンジンの概略構成)
車両用の直列4気筒型のエンジン100(内燃機関の一例)は、図1に示すように、エンジン本体10と、エンジン本体10に搭載された吸気装置20および排気装置40と、EGR装置50と、運転制御機能を担う制御部(ECU)90とを備えている。すなわち、エンジン100には、排気ガスの一部(外部EGRガス)を吸気系に再循環させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)システムが適用されている。
エンジン本体10は、ピストン1が往復動可能なシリンダブロック2と、シリンダブロック2に連結されたシリンダヘッド3とを備える。シリンダヘッド3には、カムシャフト4の回転により周期的に開閉される吸気バルブ5および排気バルブ6と、点火プラグ7とが組み込まれている。また、シリンダヘッド3には、燃焼室8と、燃焼室8に吸入空気を送り込む吸気ポート9と、燃焼ガスが排出される排気ポート11とが形成されている。
吸気装置20は、サージタンク(図示せず)と、サージタンクの下流に接続された吸気管部21とを備える。吸気管部21は、サージタンクから4本に分岐した吸気通路22を有しており、各々の吸気通路22がシリンダヘッド3の吸気ポート9に接続されている。そして、吸気装置20には、吸気の流れを制御するTCV(タンブルコントロールバルブ)30(吸気流制御弁の一例)が吸気通路22内に姿勢制御可能に設けられている。なお、サージタンクの上流には、吸入空気量を制御するスロットルバルブ25が配置されている。
また、排気装置40は、排気管部41を備える。排気管部41は、4本に分岐した排気通路42を有しており、各々の排気通路42がシリンダヘッド3の排気ポート11に接続されている。また、各排気通路42は下流で1本に合流している。そして、排気装置40の下流には、触媒コンバータ(図示せず)とマフラー(図示せず)とが接続されている。
EGR装置50は、EGR配管51と、EGR配管51の途中に設けられたEGRクーラー52およびEGR制御弁53とを備える。EGR配管51は、一方端部が排気装置40の排気通路42に接続されるとともに、他方端部が吸気装置20の吸気通路22に接続されている。また、EGRクーラー52は、排気ガスを冷却する機能を有し、EGR制御弁53は、制御部90の指令に基づき排気ガス導入量を調整する機能を有している。
エンジン100では、EGRシステムが適用されることによりポンピングロス(吸排気損失)が低減される。なお、排気ガスの吸気への導入量(EGR率)は、エンジン100が低回転数域かつ低負荷域で運転される際に相対的に大きく、高回転数域かつ高負荷域で運転される際に相対的に小さくなるように、EGR制御弁53によって制御されている。
(吸気装置の構成)
吸気装置20の詳細な構成を説明する。図2に示すように、吸気通路22には、平坦な内面22aに対して凹状に窪む底面23aを有する収容部23が設けられている。底面23aには、EGR配管51に接続され、EGR配管51を流通した排気ガスを吸気装置20に導入するための導入口24(排気ガス導入口の一例)が設けられている。導入口24は、底面23aにおいて内径dを有して円形状に開口する。また、吸気通路22内には、吸気の流れを制御するTCV30が矢印P1(P2)方向に回動可能に設けられている。
TCV30は、図2および図3に示すように、平板状の弁体部31と、弁体部31のY1側の端部に設けられた回動軸32とを有する。回動軸32は、吸気装置20に設けられたアクチュエータ(図示せず)により駆動される。そして、TCV30は、弁体部31の開度が開度センサ91により制御部90(図1参照)側で把握されながら、収容部23に収容された全開状態(図2では二点鎖線で示す)と、弁体部31が閉じ側に回動されて収容部23から斜めに起き上がった状態(実線で示す)との間で回動されて姿勢制御される。
また、図5および図6に示すように、TCV30が吸気通路22を閉じる閉じ側(矢印P1方向側)に回動されることにより、弁体部31の上方の吸気通路22の断面形状が変形されて下流の吸気流に偏向が生じる。この場合、吸気にタンブル流(縦渦)が生成されるので、燃焼室8内での混合気の燃焼効率が改善されて窒素酸化物を含む排気ガス成分が改善される。また、弁体部31の開度は、エンジン100の運転状態(回転数および負荷状態)に応じて制御部90により適切(最適)に制御されるように構成されている。
ここで、第1実施形態では、エンジン運転中に、TCV30により吸気流制御を行うとともに、弁体部31の回動動作を利用して排気ガスを吸気通路22に導入するように構成されている。具体的には、図2に示すように、TCV30には、弁体部31の内部を貫通する貫通孔35(排気ガス通路孔の一例)が設けられており、導入口24から収容部23内に導入された排気ガスが貫通孔35を介して吸気流中に導入されるように構成されている。以下、TCV30を利用して排気ガスを導入する詳細な構成について説明する。
(吸気流制御弁の詳細な構成)
図2および図3に示すように、樹脂製の弁体部31は、回動軸32と一体的に形成された第1部材33と、薄板状の第2部材34とを有する。ここで、第1部材33には、貫通孔35の元となる溝(幅Wかつ深さH)が予め形成されている。そして、第1部材33に対して第2部材34を振動溶着接合することによって、弁体部31には、下面31a(Z2側)に開口する吸引口35aと、先端面31b(下流側先端部の一例)に開口する排出口35bとが残される。また、弁体部31には、吸引口35aと排出口35bとを接続するとともに、内部を矢印Y2方向に貫通する1本の貫通孔35が形成される。なお、吸気が流通する側となる第1部材33の上面31c(Z1側)は、平坦状を有している。
また、図3に示すように、吸引口35aは、長軸が弁体部31の幅方向(X方向)に沿って延びる長孔形状を有する。排出口35bは、弁体部31の幅方向(X方向)における内寸法W2が弁体部31の厚み方向(Z方向)における内寸法Hよりも大きい扁平状の断面形状を有する。また、排出口35bの内寸法W2は、吸引口35aの内寸法W1よりも大きい。この場合、貫通孔35は、X2側の内側面35dがX1側の内側面35cに対して離間間隔を徐々に増加させることにより、内寸法W1から内寸法W2へと貫通孔35の内寸法Wが徐々に増加させている。また、貫通孔35は、吸引口35aから排出口35bに亘って、弁体部31の幅方向における内寸法Wが弁体部31の厚み方向における内寸法Hよりも大きい扁平状の断面形状を有している。また、貫通孔35の天井面35eと内側面35cおよび35dとは、滑らかに接続されている。
また、図4に示すように、TCV30が吸気通路22に組み込まれた状態では、導入口24は、収容部23の底面23aにおけるX2側寄りの位置に開口する一方、弁体部31における吸引口35aは、底面23aにおけるX1側寄りの位置に配置されている。そして、導入口24(破線で示す)と吸引口35a(破線で示す)とは、TCV30が収容部23に収容される全開状態と、TCV30を閉じ側にして吸気流制御が行われる状態(図5および図6参照)とにおいて、平面視で互いに重ならないように構成されている。
回動軸32は、図2および図4に示すように、収容部23内において、弁体部31における貫通孔35(吸引口35a)よりも吸気の流れ方向(矢印Y2方向)の上流側(Y1側)の部分に配置されている。また、収容部23は、弁体部31の吸気の流れ方向の下流側に貫通孔35と連通するように設けられた傾斜面23bを含む。傾斜面23bは、吸気の流れ方向の下流側(Y2側)でかつ吸気通路22の内面22aに向かって傾斜している。これにより、弁体部31が収容部23に収容された状態においても、先端面31bから傾斜面23bに沿って延びる空間Uが形成されている。なお、収容部23の底面23aに対する傾斜面23bの傾斜角度は、45度以下に設定されるのが好ましい。また、底面23a、傾斜面23bおよび内面22aの各々は、曲面により滑らかに繋げられている。
吸気装置20では、弁体部31に貫通孔35が設けられることにより、導入口24から導入された排気ガスが吸引口35aから吸引されるとともに貫通孔35を流通して排出口35bから吸気流中に導入(排出)されるように構成されている。
すなわち、図5および図6に示すように、弁体部31を閉じ側にして吸気流制御が行われる場合、吸気流中に配置された弁体部31の先端面31b近傍では、吸気通路22の断面積が狭められる分、吸気流の流速が増加される。これにより、先端面31bの若干下流側には、先端面31bよりも上流領域やTCV30からやや離間した下流領域よりも圧力が降下した領域Vが発生する。また、この先端面31b近傍に発生した領域Vが有する負圧は貫通孔35にも及ぶ。そして、貫通孔35内の圧力が他よりも低下される状態を利用して、導入口24から導入された排気ガスが吸引口35aから吸引されるとともに、排出口35bを介して吸気流中に吸引されて排出される。
なお、図4に示すように、導入口24と吸引口35aとはX方向に互いにずれて配置されている。また、収容部23に対して回動する弁体部31の両側の外側面31fと、収容部23の内側面23cとの間の隙間は、ごく僅かである。これにより、導入口24から収容部23に予め導入された排気ガス(破線で流動の様子を示す)は、外側面31fと内側面23cとの間の隙間からほとんど漏れ出ることなく、貫通孔35に発生した吸引力によりX1側に隣接する吸引口35aへと流動して吸引口35aに吸い込まれる。
ここで、第1実施形態では、貫通孔35の断面積S1は、導入口24の断面積S2以上である。より詳細には、吸引口35aでの断面積および排出口35bでの断面積のみならず貫通孔35の内部の断面積のいずれも、導入口24の断面積S2以上の大きさを有する。また、導入口24の内径dは、吸引口35aの矢印Y2方向の開口幅K(図4参照)以上とされている。したがって、TCV30の開度に関係なく、EGR制御弁53(図1参照)を最大開度まで開いて排気ガスを最大流量で吸気通路22に導入したい場合にも、この最大流量を維持して吸気流中に導入することが可能であるように構成されている。
また、図2および図4に示すように、TCV30が収容部23に完全に収容される全開状態においても、収容部23内の傾斜面23bによって、貫通孔35の排出口35bと吸気通路22とが連通されている。これにより、TCV30が全開状態であっても、EGR制御弁53(図1参照)により流量調整された排気ガスは、主に貫通孔35を介して吸気流中に導入されるように構成されている。
また、導入口24と吸引口35aとがX方向に互いにずれるので、弁体部31が収容部23に収容される全開状態では、弁体部31の平坦な下面31a(図3参照)の部分が導入口24の直上に位置して導入口24が覆われる。したがって、弁体部31を全開状態にしてエンジン100(図1参照)を停止した際にも、排気ガスに含まれる水分(排気凝縮水)が導入口24に流れ込むのが抑制されている。また、吸気流制御時においても、排気凝縮水が貫通孔35を逆流して導入口24に直接的に流れ込むのが抑制されている。
なお、エンジン100が相対的に低回転数域かつ低負荷域で運転される際には弁体部31が閉じ側になるように制御される。これにより、排気ガスが混合されタンブル流が強化された吸気が燃焼室8に供給されて、ポンピングロスの軽減と混合気の燃焼効率の改善とが図られる。また、エンジン100が相対的に高回転数域かつ高負荷域で運転される際には弁体部31が開状態に制御される。これにより、排気ガスの導入量も抑制されタンブル流が弱められる。エンジン100における吸気装置20は、このように構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、排気ガスを導入する導入口24を収容部23に設けることによって、導入口24が吸気通路22の内面22aを貫通して直接開口する場合と異なり、導入口24が収容部23内に収容される弁体部31により覆われた状態で開口するので、吸気流が流通する内面22aに凹凸が生じない分、吸気流に無駄な圧力損失が生じるのを抑制することができる。また、弁体部31の下面31aに開口して排気ガスを吸引する吸引口35aと、先端面31bに開口して吸引口35aから吸引された排気ガスを排出する排出口35bとを接続する貫通孔35を弁体部31の内部に設けることによって、TCV30を回動させて吸気流制御を行う際に先端面31b近傍での吸気流の流速増加に伴う圧力降下を先端面31bの排出口35bを介して貫通孔35にも及ぼして貫通孔35内を負圧状態にすることができる。これにより、収容部23に予め導入された排気ガスを貫通孔35に引き込むとともに先端面31bの排出口35bから吸気流中に効率よく導入することができる。これらの結果、吸気流の圧力損失の増加を抑制しつつ、排気ガスを吸気流に効率よく導入することができる。
また、第1実施形態では、貫通孔35の断面積S1が導入口24の断面積S2以上であるので、導入口24から収容部23内に予め導入された排気ガスを導入口24の断面積以上の大きさの吸引口35aを介して顕著な流通抵抗を発生させることなく確実に排出口35bへ導くことができる。これにより、たとえば軽負荷状態でエンジン100が運転される際に排気ガス(外部EGRガス)を最大流量で導入したい場合にも、導入口24を流通する最大流量を貫通孔35内でも維持して吸気流中に導入することができる。
また、第1実施形態では、TCV30を閉じ側にして吸気流制御が行われる際に、吸気流中に配置されたTCV30の先端面31b近傍に発生する領域Vの負圧を利用して排気ガスを吸引口35aから吸引し貫通孔35の排出口35bを介して吸気流中に吸引することによって、弁体部31の傾斜により先端面31b近傍において吸気流が絞られて他の領域(弁体部31における先端面31bよりも上流の領域や、弁体部31からやや離間した下流の領域など)よりも流速が増加されることに伴う圧力降下を有効に利用して、排気ガスを吸引するための吸引力(負圧状態)を貫通孔35内に効果的に発生させることができる。これにより、吸気流制御時に導入口24から導入された排気ガスを吸引口35aを介して貫通孔35内に確実に吸引することができるとともに、排出口35bを介してこの排気ガスを吸気流中に確実に導入することができる。
また、第1実施形態では、貫通孔35の幅方向の内寸法Wを厚み方向の内寸法Hよりも大きく扁平させることによって、貫通孔35の内部断面形状のみならず排出口35bの開口形状を弁体部31の平板形状に沿わせて形成することができるので、排気ガスを吸気通路22における吸気の流れ方向と直交する幅方向に亘って万遍なく吸気流中に導入(排出)することができる。これにより、排気ガスを吸気流中に均一に混合することができる。
また、第1実施形態では、収容部23内においてTCV30における貫通孔35よりも吸気の流れ方向の上流側の部分に回動軸32を配置することによって、回動軸32がTCV30の上流側に寄せられて配置されるので、吸引口35aから先端面31bに向けて貫通する貫通孔35を弁体部31の内部に容易に設けることができる。また、回動軸32が貫通孔35の上流側に配置されているので、導入口24から予め収容部23に導入された排気ガスが吸引口35aから吸引される際の排気ガス流の妨げとならず、排気ガス(外部EGRガス)を容易に吸引することができる。
また、第1実施形態では、貫通孔35と連通し、かつ、吸気通路22の内面22aに向かって傾斜する傾斜面23bを収容部23に設けることによって、TCV30が収容部23から若干閉じ側に回動されて先端面31bが吸気流中に僅かに配置された状態においても、先端面31bから傾斜面23bに沿って延びる空間Uを利用して吸気流の流速増加に伴う圧力降下(負圧状態)を先端面31bの排出口35bから貫通孔35内に容易に及ぼすことができる。そして、この空間Uを利用して排気ガスを先端面31bの排出口35bから吸気流中に容易に導入することができる。
また、第1実施形態では、TCV30が収容部23に収容される全開状態と、TCV30を閉じ側にして吸気流制御が行われる状態とにおいて、導入口24と吸引口35aとを平面視で互いに重ならないように配置することによって、弁体部31を全開状態にしてエンジン100を停止した際にも、排気ガスに含まれる水分(排気凝縮水)が導入口24に流れ込むのを抑制することができる。また、吸気流制御時においても、排気凝縮水が貫通孔35を逆流して導入口24に直接的に流れ込むのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、TCV30が収容部23に収容される全開状態においても貫通孔35の排出口35bと吸気通路22とが空間Uを介して連通されるので、エンジン100が高出力(高回転数)域で運転される状態においても、最小限の流量の排気ガス(外部EGRガス)を再循環させて燃費を向上させることができる。
[第2実施形態]
図4および図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、TCV60(吸気流制御弁の一例)の製造方法を、上記第1実施形態と異ならせている。
第2実施形態における吸気装置においては、弁体部61と回動軸62とを有するTCV60が、吸気通路22(図4参照)内に回動可能に設けられている。また、図7に示すように、樹脂製の弁体部61は、回動軸62と一体成形された第1部材63と、第2部材64とを有する。
ここで、第1部材63には貫通孔65の元となる溝が予め形成され、第2部材64には貫通孔65の元となる溝および開口が予め形成されている。そして、第1部材63および第2部材64の溝側同士を対向させて接合することによって、弁体部61の内部にL字状に貫通する貫通孔65(排気ガス通路孔の一例)が形成される。また、第2部材64の開口が下面61aに開口する吸引口65aとなり、第1部材63および第2部材64の溝の出口が合わさって先端面61b(下流側先端部の一例)に開口する排出口65bになる。
なお、弁体部61においても、吸引口65aはX1側寄りの位置に配置されている。したがって、導入口24(図4参照)と吸引口65aとが幅方向(X方向)に沿って互いにずらされている。TCV60では、吸引口65aおよび排出口65bを有する貫通孔65が上記した製造方法により弁体部61の内部に形成されている。なお、第2実施形態によるTCV60を備えた吸気装置のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、第1部材63と第2部材64と用いても貫通孔65を有する弁体部61を得ることができる。すなわち、TCV60を用いても吸気流の圧力損失の増加を抑制しつつ排気ガスを吸気流に効率よく導入することが可能な吸気装置を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、図8〜図12を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、収容部25よりも上方に位置する回動軸72まわりに弁体部71が回動されるように構成されたTCV70(吸気流制御弁の一例)に、本発明を適用した例について説明する。
第3実施形態における吸気装置においては、弁体部71と回動軸72とを有するTCV70が吸気通路22(図11参照)内に回動可能に設けられている。また、図8に示すように、TCV70は、X1側およびX2側の各々に回動軸72を有する扇形の一対の支持部72aと、支持部72aの回動軸72とは反対側(半径方向外側)の端部同士をX方向に繋ぐ弁体部71とを有する。また、弁体部71は、平坦な上面71cと、上面71cとは反対側(半径方向外側)に円弧状に突出する下面71aとを有する。なお、下面71aは、回動軸72を中心に所定の曲率半径を有して円弧状に延びている。
また、樹脂製の弁体部71は、第1部材73と、第1部材73に接合される第2部材74とを有する。ここで、第1部材73に対して第2部材74を対向させて接合することによって、弁体部71には、下面71a(Z2側)に開口する長孔形状の吸引口75aと、下面71aの一部となる先端面71b(下流側先端部の一例)に開口する長孔形状の排出口75bとが形成される。これにより、弁体部71には、吸引口75aと排出口75bとを接続し、内部をL字状に貫通する貫通孔75(排気ガス通路孔の一例)が形成される。
また、図9および図11に示すように、吸気通路22には、弁体部71が配置された位置に対応するように凹状に窪む底面25aを有する収容部25が設けられている。底面25aは、所定の曲率半径からなる円弧形状を有しており、弁体部71の下面71aの凸状の円弧形状が、収容部25の底面25aの凹状の円弧形状に対応する。また、弁体部71の半月状の断面形状は、収容部25の窪みの断面形状に対応している。これにより、収容部25には、上方(Z1側)の回動軸72を中心として矢印P1方向または矢印P2方向に回動される弁体部71が収容される。
また、図9に示すように、底面25aには、排気ガスを吸気通路22に導入するための導入口26(排気ガス導入口の一例)が設けられている。また、導入口26は、底面25aを矢印Y2方向に沿って直線的に延びる長孔形状を有する。なお、導入口26の最も上流側(Y1側)の部分においてEGR配管51が接続されている。また、導入口26は、図11に示すように、導入口26の部分から底面25aに沿って円弧状に延びている。なお、吸引口75aは、導入口26以上の断面積を有している。
そして、第3実施形態では、図9に示すように、収容部25に弁体部71が収容された状態から、弁体部71を矢印P1方向に徐々に回動させた場合、図10に示すように、弁体部71の下面71a側の吸引口75aが収容部25の導入口26と部分的に重なる領域Tが生じるように構成されている。また、領域Tは、弁体部71の矢印P1方向への回動とともに矢印P1方向に移動するように構成されている。なお、回動中、導入口26のうち領域T以外の部分は、弁体部71の下面71aによって塞がれている。これにより、EGR配管51から供給されて導入口26を流通する排気ガスは、導入口26のうちの領域Tを介して貫通孔75内に拡がり排出口75bへ導かれる。
たとえば、図11に示すように、弁体部71を僅かに閉じ側(矢印P1方向側)にして吸気流制御が行われる場合、吸気流中に配置された先端面71b近傍に圧力が降下した領域Vが発生する。また、負圧は、貫通孔75内にも及ぶ。そして、領域Vが有する負圧を利用して、導入口26から導入された排気ガスが吸引口75aから吸引されるとともに排出口75bを介して吸気流中に吸引されて排出される。また、図12に示すように、弁体部71を図11に示した状態からさらに閉じ側(矢印P1方向側)に回動させて吸気流制御が行われる場合においても、領域Vの負圧を利用して、導入口26から導入された排気ガスが吸引口75aから吸引されるとともに排出口75bを介して吸気流中に排出される。
なお、弁体部71を図11に示した状態から反対に全開状態に戻した場合、図9に示すように、吸引口75aが導入口26よりも上流側(Y1側)にスライド移動することにより、吸引口75aは、底面25aによって締め切られて、領域T(図10参照)は消滅する。また、これと同時に排出口75bも収容部25内に完全に退避してしまい、吸気通路22の内面22aと弁体部71の上面71cとが吸気流れ方向に沿って連続して接続される。したがって、導入口26は弁体部71により完全に閉じられるように構成されている。なお、第3実施形態による吸気装置のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、弁体部71の回動範囲に対応するように延びる導入口26を収容部25の底面25aに設けることによって、収容部25よりも上方に位置する回動軸72まわりに弁体部71が回動されるTCV70を用いても、上記第1および第2実施形態と同様に、吸気流の圧力損失の増加を抑制しつつ、排気ガスを吸気流に効率よく導入することが可能な吸気装置を得ることができる。
また、第3実施形態では、弁体部71が収容部25に収容される全開状態において、貫通孔75の排出口75bと吸気通路22とが連通されないので、排気ガスに含まれる水分(排気凝縮水)が貫通孔75および導入口26を逆流してEGR配管51(EGR制御弁53)に戻されるのを確実に防止することができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、導入口24と弁体部31(61)の吸引口35a(65a)とを平面視で単に互いに重ならないように構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、導入口24の上方に対応する下面31aの部分に、導入口24に向かって突出する凸部(蓋部)を追加してもよい。これにより、弁体部31が全開状態では、凸部(蓋部)が導入口24をより確実に塞ぐことができるので、排気凝縮水(排気ガスに含まれる水分)の逆流をより確実に行うことができる。
また、上記第1および第2実施形態では、弁体部31(61)の上面31c(61c)を平坦状に形成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、弁体部31の上面31cを先端面31b近傍において吸気流中に向けて若干上方向に反らせるように形成してもよい。これにより、吸気流制御時に先端面31b近傍での流速をより増加させて先端面31b近傍に、より強力に負圧領域(圧力が降下した領域V)を発生させることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、導入口24と弁体部31(61)の吸引口35a(65a)とを平面視で互いに重ならないように構成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、導入口24と吸引口35aとが平面視で部分的に重なっていてもよいし、完全に重なっていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、吸引口35a(65a、75a)から排出口35b(65b、75b)までが単一の流路の貫通孔35(65、75)を弁体部31(61、71)に設けたが、本発明はこれに限られない。たとえば、貫通孔35の全体の断面積が導入口24の断面積以上を満たすならば、貫通孔35の内部で流路を複数に枝分かれさせて各々の排出口に接続されるように貫通孔35を構成してもよい。
また、上記第3実施形態では、弁体部71が収容部25に収容される全開状態において排出口75bと吸気通路22とが連通されない例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、弁体部71が全開状態(図9参照)でも導入口26の先端部と吸気通路22とが細い連通路(細溝)によって直接的に接続されていてもよい。これにより、高負荷状態でエンジン100が運転される際には、この連通路を介して最小限の排気ガス(EGRガス)を導入することができる。なお、このような連通路は、貫通孔75よりも小さい断面積を有する。これにより、貫通孔75の流路抵抗が連通路の流路抵抗よりも小さくなるので、弁体部71が閉じ側に回動された場合には、導入口26からの排気ガスを連通路ではなく流路抵抗の小さい貫通孔75を介して確実に吸気流中に吸引することができる。
また、上記第3実施形態では、下面71aの一部の先端面71bに排出口75bを形成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、吸気の流れ方向の下流側において、平坦な上面71cと円弧状の下面71aとを接続する先端部を有するように弁体部71を形成するとともに、この弁体部71の先端部(先端面)に排出口75bを形成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、車両用のエンジン100に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、設備機器用や発電用の内燃機関であって負荷変動に応じて吸気流制御が可能に構成された内燃機関に対して本発明を適用してもよい。
20 吸気装置(内燃機関の吸気装置)
22 吸気通路
22a 内面
23、25 収容部
23a、25a 底面
23b 傾斜面
24、26 導入口(排気ガス導入口)
30、60、70 TCV(吸気流制御弁)
31、61、71 弁体部
31a、61a、71a 下面
31b、61b、71b 先端面(下流側先端部)
32、62、72 回動軸
35、65、75 貫通孔(排気ガス通路孔)
35a、65a、75a 吸引口
35b、65b、75b 排出口
51 EGR配管
53 EGR制御弁
100 エンジン(内燃機関)

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気通路に回動可能に設けられ、吸気の流れを制御する吸気流制御弁と、
    前記吸気通路に設けられ、前記吸気流制御弁が収容される収容部と、
    前記収容部に設けられ、再循環される排気ガスが導入される排気ガス導入口と、
    前記吸気流制御弁の内部を貫通するように設けられ、前記収容部に対向する前記吸気流制御弁の下面に開口して前記排気ガス導入口から導入された排気ガスを吸引する吸引口と、前記吸気流制御弁における吸気の流れ方向の下流側先端部に開口して前記吸引口から吸引された排気ガスを排出する排出口とを接続する排気ガス通路孔と、を備え
    前記吸気流制御弁を閉じ側にして吸気流制御が行われる際に、吸気流中に配置された前記吸気流制御弁の下流側先端部近傍に発生する負圧を利用して、前記排気ガス導入口から導入された排気ガスが前記吸引口から吸引されるとともに、前記排気ガス通路孔の前記排出口を介して前記吸気流中に吸引されるように構成され、
    前記吸気流制御を全開状態にした際にも、前記排気ガス導入口は、前記排気ガス通路孔を介して前記吸気通路と連通し、前記排気ガス導入口から導入された排気ガスが前記吸引口から導入されるとともに、前記排気ガス通路孔の前記排出口を介して前記吸気流中に導入されるように構成されている、内燃機関の吸気装置。
  2. 前記排気ガス通路孔の断面積は、前記排気ガス導入口の断面積以上の大きさを有している、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記吸気流制御弁は、平板状に形成されており、
    前記排気ガス通路孔は、前記吸気流制御弁の幅方向における内寸法が前記吸気流制御弁の厚み方向における内寸法よりも大きい扁平状の断面形状を有している、請求項1または2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記吸気流制御弁は、前記収容部内に配置された回動軸を含み、
    前記回動軸は、前記収容部内において、前記吸気流制御弁における前記排気ガス通路孔よりも吸気の流れ方向の上流側の部分に配置されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記収容部は、前記吸気流制御弁の吸気の流れ方向の下流側に前記排気ガス通路孔と連通するように設けられ、吸気の流れ方向の下流側でかつ前記吸気通路の内側に向かって傾斜する傾斜面を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
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