JP2009292546A - 給紙トレイ及びそれを用いた事務機器 - Google Patents

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元春 甲田
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Abstract

【課題】用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することが可能な給紙トレイを提供することを目的とする。
【解決手段】トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じて間隔が調整可能な用紙ガイドと、給紙方向と直交する方向に延びたラック10bであって、用紙ガイドとともに移動するラック10bと、ラック10bに噛合するピニオン11bと、このピニオン11bが用紙ガイドを狭める方向に回転する際には空転し、かつこのピニオン11bが用紙ガイドを広げる方向に回転する際にはロックするワンウェイクラッチ15と、ピニオン11bとワンウェイクラッチ15との間に介在させた摩擦パッド13bとを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じて間隔が調整可能な用紙ガイドを備えた給紙トレイ及びそれを用いた事務機器に関する。
一対の用紙ガイドの間隔を用紙の幅に応じて変化させる連動機構を備えた給紙トレイが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。この給紙トレイでの一対の用紙ガイドは、給紙トレイのセンタに関して常に対称位置にあり、同じ量だけ逆方向に移動するように連動される。このため、どのサイズの用紙がセットされても、用紙の中心が給紙方向と直交する方向以外にずれることはない。従って、このセンタ振り分け方式を採用した場合、給送ローラをセンタに関して対称に配設することで、どのサイズの用紙であっても、斜行を生じさせることなく安定に給送できるという利点がある。
ところで、金融機関等で用いられる汎用スキャナにおいては、同一帳票の二重読み取り等を防止するため、読み取った帳票(用紙)に対しては、スキャナ内で、読み取ったことを示すデータ(例えば数桁の数値データ)を、帳票表面の左端部(あるいは右端部)に印字することが行われている。この帳票のサイズは複数あり、異なる幅の帳票が存在するため、センタ振り分け方式の給紙トレイでは、帳票の幅によって、帳票表面の左端部(あるいは右端部)の位置も給紙方向と直交する方向に変動することになる。このため、読み取ったことを示す上記データを印字すべき位置も帳票の幅によって変化することになり、帳票の幅に応じて印字位置を調整し直すという面倒な作業が必要である。
この面倒さを解消するために、左端側(あるいは右端側)の用紙ガイドを固定し、右端側(あるいは左端側)の用紙ガイドのみを用紙の幅に応じて調整するという片端ガイド固定方式を採用することも考えられるが、汎用スキャナにおける多くの読み取りでは、センタ振り分け方式での作業が望まれるため、現実には、給紙トレイを片端ガイド固定方式のものにすることもできない。
そこで、これらの問題を解決するために、センタ振り分け方式と片端ガイド固定方式のいずれをも選択できる給紙トレイが開発されている(例えば、特許文献2参照。)。この給紙トレイは、トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じてその間隔が調整可能な一対の用紙ガイドと、一対の用紙ガイドが同じ量だけ逆方向に移動するように用紙ガイドを連動させ、用紙ガイドの間隔を変化させる連動機構と、連動機構による一対の用紙ガイドの連動を解除して、一対の用紙ガイドの少なくとも一方を調整位置にロック可能なロック手段とを有する。
ここで、連動機構は、給紙方向と直交する方向に延びた一対のラックであって、その歯先が対向するように配置され、ラックの一方は一対の用紙ガイドの一方と共に給紙方向と直交する方向に移動し、他方は一対の用紙ガイドの他方と共に給紙方向と直交する方向に移動するラックと、一対のラックの一方に噛合する第一のピニオンと、一対のラックの他方に噛合する第二のピニオンと、トレイ本体に回転自在に支持され、第一及び第二のピニオンの少なくとも一方と中間歯車との噛合する中間歯車とからなり、ロック手段は、第一及び第二のピニオンの少なくとも一方と中間歯車との噛合を解除する噛合解除手段と、第一及び第二のピニオンの少なくとも一方の回転を規制する回転規制手段とからなる。
この給紙トレイは、一対のラックの間に第一及び第二のピニオンと中間歯車とを配設した簡単な歯車列を用いたもので、第一及び第二のピニオンと中間歯車とを連動させることで、センタ振り分け方式の給紙トレイとして使用できる。一方、第一又は第二のピニオンと中間歯車との噛合を解除し、第一又は第二のピニオンの回転を規制することで、片端ガイド固定方式の給紙トレイとして使用できる。
特開平10−139175号公報 特開2004−352463号公報
ところで、上記のような給紙トレイでは、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に移動してしまうことがある。用紙給紙中は、用紙ガイドの間には用紙が存在するため、用紙ガイドが狭まることはないが、用紙ガイドの外側には何も存在しないため、振動によって用紙ガイドが広がってしまうのである。
そこで、本発明においては、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することが可能な給紙トレイ及びそれを用いた事務機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じて間隔が調整可能な用紙ガイドと、給紙方向と直交する方向に延びたラックであって、用紙ガイドと共に移動するラックと、ラックに噛合するピニオンと、このピニオンが用紙ガイドを狭める方向に回転する際には空転し、且つこのピニオンが用紙ガイドを広げる方向に回転する際にはロックするワンウェイクラッチと、ピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた摩擦パッドとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、用紙ガイドと共に移動するラックに噛合するピニオンが、用紙ガイドを広げる方向に回転する際には、ワンウェイクラッチがロックされるため、ピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた摩擦パッドによる摩擦力がピニオンに作用し、ピニオンの回転を制限するので、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することができる。また、用紙ガイドを用紙の幅に応じて広げる場合には、この摩擦力に逆らって用紙ガイドを移動させれば、ピニオンと摩擦パッドとワンウェイクラッチとの間で滑りが生じるので、所望の位置まで移動させることができる。一方、用紙ガイドを用紙の幅に応じて狭める際には、ワンウェイクラッチが空転するため、ピニオンの回転は制限されず、用紙ガイドを所望の位置まで移動させることができる。
本願の第一の発明は、トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じて間隔が調整可能な用紙ガイドと、給紙方向と直交する方向に延びたラックであって、用紙ガイドと共に移動するラックと、ラックに噛合するピニオンと、このピニオンが用紙ガイドを狭める方向に回転する際には空転し、且つこのピニオンが用紙ガイドを広げる方向に回転する際にはロックするワンウェイクラッチと、ピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた摩擦パッドとを備えた給紙トレイである。
本発明によれば、用紙ガイドと共に移動するラックに噛合するピニオンが、用紙ガイドを広げる方向に回転する際には、ワンウェイクラッチがロックされるため、ピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた摩擦パッドによる摩擦力がピニオンに作用し、ピニオンの回転を制限するので、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することができる。
また、用紙ガイドを用紙の幅に応じて広げる場合には、この摩擦力に逆らって用紙ガイドを移動させれば、ピニオンと摩擦パッドとワンウェイクラッチとの間で滑りが生じるので、所望の位置まで移動させることができる。
一方、用紙ガイドを用紙の幅に応じて狭める際には、ワンウェイクラッチが空転するため、ピニオンの回転は制限されず、用紙ガイドを所望の位置まで移動させることができる。
本願の第二の発明は、トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じて間隔が調整可能な第一及び第二の用紙ガイドと、この第一及び第二の用紙ガイドが同じ量だけ逆方向に移動するように連動させ、間隔を変化させる連動機構とを備え、連動機構は、給紙方向と直交する方向に延びた一対のラックであって、第一及び第二の用紙ガイドと共にそれぞれ移動する第一及び第二のラックと、第一のラックに噛合する第一のピニオンと、この第一のピニオンと同軸上に設けられ、第二のラックに噛合する第二のピニオンと、第一のピニオンと第二のピニオンとの間に設けられ、第一又は第二の用紙ガイドの一方に外力が加えられたときには第一のピニオンと第二のピニオンとが同期状態となり、且つ第一及び第二の用紙ガイドの両方に第一のピニオンと第二のピニオンとの同期状態に逆らう外力が加えられたときには第一のピニオンと第二のピニオンとが非同期状態となるための摩擦力を発生させる第一の摩擦パッドと、第一及び第二のピニオンが用紙ガイドを狭める方向に回転する際には空転し、且つ第一及び第二のピニオンが用紙ガイドを広げる方向に回転する際にはロックするワンウェイクラッチと、第一又は第二のピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた第二の摩擦パッドとを備えた給紙トレイである。
本発明によれば、連動機構の第一及び第二のピニオンが同軸上に設けられているので、第一及び第二の用紙ガイドの間隔を狭くすることができる。また、第一又は第二の用紙ガイドの一方に外力が加えられたときには第一のピニオンと第二のピニオンとが、これらの間の第一の摩擦パッドにより発生する摩擦力によって同期状態となり、第一及び第二の用紙ガイドが連動する。
一方、この第一の摩擦パッドにより発生する摩擦力は、第一及び第二の用紙ガイドの両方に第一のピニオンと第二のピニオンとの同期状態に逆らう外力が加えられたときには、第一のピニオンと第二のピニオンとが非同期状態となり、第一及び第二の用紙ガイドが非連動で作動する。
これにより、センタ振り分け方式と片端ガイド固定方式とを切り換え可能であって名刺サイズなどの小さな原稿であっても対応することが可能な給紙トレイが得られる。
また、特に、本発明では、用紙ガイドと共に移動するラックに噛合する第一及び第二のピニオンが、用紙ガイドを広げる方向に回転する際には、ワンウェイクラッチがロックされるため、第一又は第二のピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた第二の摩擦パッドによる摩擦力がピニオンに作用し、ピニオンの移動を制限するので、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することができる。
また、用紙ガイドを用紙の幅に応じて広げる場合には、この摩擦力に逆らって用紙ガイドを移動させれば、ピニオンと摩擦パッドとの間で滑りが生じるので、所望の位置まで移動させることができる。
一方、用紙ガイドを用紙の幅に応じて狭める際には、ワンウェイクラッチが空転するため、第一及び第二のピニオンの移動は制限されず、用紙ガイドを所望の位置まで移動させることができる。
本願の第三の発明は、上記ピニオンを摩擦パッド及びワンウェイクラッチに押圧する押圧手段を備えたものであることを特徴とする。これにより、押圧手段の押圧力を調整することによって、ピニオンの回転を制限する場合の摩擦力の基準値を設定することが可能となる。
本願の第四の発明は、上記摩擦パッドの摩擦係数が0.7〜0.9であり、押圧手段による押圧荷重が11〜15Nであることを特徴とする。これにより、通常の使用状態においては、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することができると共に、用紙ガイドを用紙の幅に応じて広げる場合であってもこの摩擦力に逆らって容易に用紙ガイドを移動させることができる。
また、連動機構によって第一及び第二の用紙ガイドが連動する場合には、第一又は第二の用紙ガイドの一方に外力が加えられたときに第一のピニオンと第二のピニオンとが同期し、第一及び第二の用紙ガイドの両方に同期状態に逆らう外力が加えられたときに第一のピニオンと第二のピニオンとが非同期となる。
本願の第五の発明は、摩擦パッドが、シリコーンゴム製であることを特徴とする。摩擦パッドがシリコーンゴム製である場合、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することができると共に、用紙ガイドを用紙の幅に応じて広げる場合であってもこの摩擦力に逆らって容易に用紙ガイドを移動させることができる適切な摩擦力を発生させることができる。
また、連動機構によって第一及び第二の用紙ガイドが連動する場合には、第一又は第二の用紙ガイドの一方に外力が加えられたときに第一のピニオンと第二のピニオンとを同期させ、第一及び第二の用紙ガイドの両方に第一のピニオンと第二のピニオンとの同期状態に逆らう外力が加えられたときには第一のピニオンと第二のピニオンとが非同期となる適切な摩擦力を発生させることができる。
また、繰り返しの使用によっても塑性変形しにくく、長期間に亘って安定的に上記摩擦力を発生させることが可能である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態における給紙トレイの表面側からみた斜視図、図2は本発明の実施の形態における給紙トレイの裏面側からみた斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4は図3のC部拡大図、図5は図1のB−B断面図、図6は図1の給紙トレイの用紙ガイドを最も狭めた状態を示す平面図、図7は図6の下面図、図8は図1の給紙トレイを片側ガイド固定方式とした状態を示す平面図である。尚、図1〜図5は用紙ガイドを最も広げた状態を示している。
図1において、給紙トレイ1は、トレイ本体2に、給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられた第一の用紙ガイド3a及び第二の用紙ガイド3bを備えたものである。この給紙トレイ1は、スキャナ、プリンタ、ファクシミリや複写機などの給紙装置(図示せず。)に取り付けられている。用紙ガイド3a,3bは用紙の幅に応じて間隔を調整することが可能であり、トレイ本体2の上面に載置された用紙は用紙ガイド3a,3bによってガイドされて給紙装置へ供給される。また、この給紙トレイ1は、用紙ガイド3a,3bが同じ量だけ逆方向に移動するように連動させ、間隔を変化させる連動機構4を備える(図2及び図3参照。)。
連動機構4は、図4及び図5に示すように、トレイ本体2の裏面側で給紙方向と直交する方向に延びた一対のラック10a,10bと、一対のラック10a,10bにそれぞれ噛合するピニオン11a,11bと、軸12と、摩擦パッド13a,13bと、押圧手段としてのスプリング14と、ワンウェイクラッチ15とから構成される。
尚、ラック10a,10b及びピニオン11a,11bのモジュールは全て等しく、ピニオン11a,11bの歯数は同一である。
また、ラック10aの歯は、ピニオン11aの歯幅に合わせて形成されており、ピニオン11aにのみ噛合するようになっている。ラック10bの歯も同様に、ピニオン11aには噛合せず、ピニオン11bにのみ噛合するように形成されている。
また、ピニオン11a,11bは軸12上に設けられている。トレイ本体2には、給紙方向と直交する方向に一対の直線ガイド孔2a,2b(図1参照。)が設けられており、ラック10a,10bは、それぞれ直線ガイド孔2a,2bを通じてトレイ本体2の表面側の用紙ガイド3a,3bに連結されている。ピニオン11a,11bは、軸12に対して回転可能に軸支されている。摩擦パッド13aは、シリコーンゴム製の中空円板であり、ピニオン11a,11bの間に挟持されている。
また、軸12のピニオン11bの下方には、ワンウェイクラッチ15が固定されている。摩擦パッド13bは、ピニオン11bとワンウェイクラッチ15との間に介在させてある。ワンウェイクラッチ15は、ピニオン11bが用紙ガイド3bを狭める方向に回転する際には空転し、且つこのピニオン11bが用紙ガイド3bを広げる方向に回転する際にはロックするクラッチ機構である。
また、軸12の先端にはワンウェイクラッチ15等が軸12から脱落しないようにロックピン16が設けられており、これと反対側のピニオン11aに対してトレイ本体2側からスプリング14によって押圧力が掛けられている。このスプリング14の押圧力によって、ピニオン11a,11bは摩擦パッド13a,13b及びワンウェイクラッチ15に押圧される。
摩擦パッド13aは、用紙ガイド3a,3bの一方に外力が加えられたときにはピニオン11a,11bが同期状態となり、且つ用紙ガイド3a,3bの両方にピニオン11a,11bの同期状態に逆らう外力が加えられたときにはピニオン11a,11bが非同期状態となるための摩擦力を発生するものである。他方の摩擦パッド13bは、ピニオン11bとワンウェイクラッチ15とを摩擦力によって連動させるものであるが、この摩擦力に逆らって用紙ガイド3a,3bを移動させた場合には、ピニオン11bと摩擦パッド13bとワンウェイクラッチ15との間で滑りが生じる程度のものである。
このような連動機構4では、ピニオン11bが用紙ガイド3bを広げる方向に回転する際には、前述のようにワンウェイクラッチ15がロックされるため、ピニオン11bとワンウェイクラッチ15との間に介在させた摩擦パッド13bによる摩擦力がピニオン11bに作用し、ピニオン11bの回転を制限する。
一方、用紙ガイド3bを用紙の幅に応じて狭める際には、ピニオン11bの回転に連れてワンウェイクラッチ15が空転するため、ピニオン11bの回転は制限されない。
また、このような連動機構4によって、用紙ガイド3a,3bの一方に外力が加えられたときにはピニオン11a,11bが、これらの間の摩擦パッド13aにより発生する摩擦力によって同期状態となり、用紙ガイド3a,3bは連動する。
一方、この摩擦パッド13aにより発生する摩擦力は、用紙ガイド3a,3bの両方にピニオン11a,11bの同期状態に逆らう外力が加えられたときには、ピニオン11a,11bが非同期状態となり、用紙ガイド3a,3bが非連動で作動する。
尚、本実施の形態において摩擦パッド13a,13bに用いたシリコーンゴムは硬度59度、摩擦係数0.8であり、スプリング14の押圧荷重は13Nであるが、摩擦パッド13a,13bの材質やスプリング14の押圧荷重を調整することによって、ピニオン11bの回転を制限する場合の摩擦力の基準値や、ピニオン11a,11bが同期又は非同期で作動するときの外力の基準値を任意に設定することが可能である。また、摩擦パッド13a,13bの摩擦係数は0.7〜0.9、スプリング14の押圧荷重は11〜15Nの範囲が通常の使用状態においては最適である。
次に、上記構成の給紙トレイ1の用紙ガイド3a,3bの動作例について説明する。
まず、用紙ガイド3a,3bが図1に示す位置にある状態から、用紙ガイド3a,3bのうちいずれか一方に内側(トレイ本体2の中央側)へ向かって外力を加えると、摩擦パッド13aによって発生する摩擦力によってピニオン11a,11bは同期状態となっており、用紙ガイド3a,3bは連動して内側へ移動する。そして、この給紙トレイ1では、連動機構4のピニオン11a,11bが同じ軸12上に設けられているので、図6及び図7に示す状態まで用紙ガイド3a,3bの間隔を狭くすることができ、名刺サイズなどの小さな原稿であっても対応することが可能である。
逆に、用紙ガイド3a,3bが図6及び図7に示す位置から、用紙ガイド3a,3bのうちいずれか一方に外側へ向かって外力を加えた場合も同様に、摩擦パッド13aによって発生する摩擦力によってピニオン11a,11bは同期状態となっており、用紙ガイド3a,3bは連動して外側へ移動する。
尚、用紙ガイド3a,3bのいずれか一方のみに外力を加えるのではなく、両方にピニオン11a,11bの同期状態に逆らわないように内側又は外側に外力を加えた場合も同様に連動して移動する。
また、用紙ガイド3a,3bが図1に示す位置にある状態から、一方の用紙ガイド3bを押さえて固定したまま、他方の用紙ガイド3aに対して内側へ向かって外力を加えた場合、つまり、用紙ガイド3a,3bの両方にピニオン11a,11bの同期状態に逆らって外力を加えた場合には、ピニオン11a,11bと摩擦パッド13aとの間に滑りが発生し、ピニオン11a,11bが非同期状態となる。これにより、用紙ガイド3a,3bは非連動で作動し、図8に示すように用紙ガイド3aのみが内側へ移動する。
逆に、図8に示す状態から用紙ガイド3bを押さえて固定したまま、他方の用紙ガイド3aに対して外側へ向かって外力を加えた場合も同様に、ピニオン11a,11bは非同期状態となり、用紙ガイド3a,3bは非連動で作動し、図1に示す位置へ戻すことができる。
尚、図8に示す状態から用紙ガイド3a,3bのうちいずれか一方に内側へ向かって外力を加えると、摩擦パッド13aによって発生する摩擦力によってピニオン11a,11bは同期状態となり、用紙ガイド3a,3bは図8に示す位置から連動して内側へ移動する。
以上のように、本実施の形態における給紙トレイ1では、用紙ガイド3a,3bに加える外力によって連動機構4による用紙ガイド3a,3bの連動を解除又は有効にして、センタ振り分け方式と片端ガイド固定方式とを切り換えることができる。
また、この給紙トレイ1では、用紙ガイド3bと共に移動するラック10bに噛合するピニオン11bが、用紙ガイド3bを広げる方向に回転する際には、ワンウェイクラッチ15がロックされるため、ピニオン11bとワンウェイクラッチ15との間に介在させた摩擦パッド13bによる摩擦力がピニオン11bに作用し、ピニオン11bの回転を制限するので、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイド3bが勝手に広がってしまうことが防止されている。また、用紙ガイド3a,3bを用紙の幅に応じて広げる場合には、この摩擦力に逆らって用紙ガイド3a,3bを移動させれば、ピニオン11bと摩擦パッド13bとワンウェイクラッチ15との間で滑りが生じるので、所望の位置まで移動させることができる。
一方、用紙ガイド3a,3bを用紙の幅に応じて狭める際には、ワンウェイクラッチ15が空転するため、ピニオン11bの回転は制限されず、用紙ガイド3a,3bを容易に所望の位置まで移動させることが可能となっている。
尚、本実施の形態におけるピニオン11b、摩擦パッド13b及びワンウェイクラッチ15による用紙ガイド3bの移動の制限機構は、上述の用紙ガイド3a,3bの連動機構4の有無に関わらず採用することが可能であり、用紙ガイド3a,3bが連動せず、ピニオン11a,11bが同軸上にない場合には、ピニオン11a,11bのそれぞれに摩擦パッド13b及びワンウェイクラッチ15を設ければ良い。
本発明の給紙トレイは、スキャナ、プリンタ、ファクシミリや複写機などの給紙装置の給紙トレイとして有用である。特に、本発明は、用紙の給紙時の振動によって用紙ガイドが勝手に広がってしまうのを防止することが可能な給紙トレイとして好適である。
また、前記給紙装置は、プリンタ等の印字装置、スキャナ等の読取装置等の復号機能を備えた複合機、これらに加え、ネットワークに接続可能な事務機器に応用可能である。
本発明の実施の形態における給紙トレイの表面側からみた斜視図 本発明の実施の形態における給紙トレイの裏面側からみた斜視図 図1のA−A断面図 図3のC部拡大図 図1のB−B断面図 図1の給紙トレイの用紙ガイドを最も狭めた状態を示す平面図 図6の下面図 図1の給紙トレイを片側ガイド固定方式とした状態を示す平面図
符号の説明
1 給紙トレイ
2 トレイ本体
2a,2b 直線ガイド孔
3a,3b 用紙ガイド
4 連動機構
10a,10b ラック
11a,11b ピニオン
12 軸
13a,13b 摩擦パッド
14 スプリング
15 ワンウェイクラッチ
16 ロックピン

Claims (5)

  1. トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じて間隔が調整可能な用紙ガイドと、
    前記給紙方向と直交する方向に延びたラックであって、前記用紙ガイドとともに移動するラックと、
    前記ラックに噛合するピニオンと、
    このピニオンが前記用紙ガイドを狭める方向に回転する際には空転し、かつこのピニオンが前記用紙ガイドを広げる方向に回転する際にはロックするワンウェイクラッチと、
    前記ピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた摩擦パッドとを備えた給紙トレイ。
  2. トレイ本体に給紙方向と直交する方向に移動可能に設けられ、用紙の幅に応じて間隔が調整可能な第1および第2の用紙ガイドと、
    この第1および第2の用紙ガイドが同じ量だけ逆方向に移動するように連動させ、間隔を変化させる連動機構とを備え、
    前記連動機構は、前記給紙方向と直交する方向に延びた一対のラックであって、前記第1および第2の用紙ガイドとともにそれぞれ移動する第1および第2のラックと、
    前記第1のラックに噛合する第1のピニオンと、
    この第1のピニオンと同軸上に設けられ、前記第2のラックに噛合する第2のピニオンと、
    前記第1のピニオンと第2のピニオンとの間に設けられ、前記第1または第2の用紙ガイドの一方に外力が加えられたときには前記第1のピニオンと第2のピニオンとが同期状態となり、かつ前記第1および第2の用紙ガイドの両方に前記第1のピニオンと第2のピニオンとの同期状態に逆らう外力が加えられたときには前記第1のピニオンと第2のピニオンとが非同期状態となるための摩擦力を発生させる第1の摩擦パッドと、
    前記第1および第2のピニオンが前記用紙ガイドを狭める方向に回転する際には空転し、かつ前記第1および第2のピニオンが前記用紙ガイドを広げる方向に回転する際にはロックするワンウェイクラッチと、
    前記第1または第2のピニオンとワンウェイクラッチとの間に介在させた第2の摩擦パッドとを備えた給紙トレイ。
  3. 前記ピニオンを前記摩擦パッドおよびワンウェイクラッチに押圧する押圧手段を備えた請求項1または2に記載の給紙トレイ。
  4. 前記摩擦パッドの摩擦係数は0.7〜0.9であり、前記押圧手段による押圧荷重は11〜15Nである請求項3記載の給紙トレイ。
  5. 前記摩擦パッドは、シリコーンゴム製である請求項1から4のいずれかに記載の給紙トレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103264909A (zh) * 2012-01-31 2013-08-28 日本冲信息株式会社 介质送料装置和图像形成装置

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