JP5023910B2 - 用紙ガイド装置 - Google Patents

用紙ガイド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5023910B2
JP5023910B2 JP2007241321A JP2007241321A JP5023910B2 JP 5023910 B2 JP5023910 B2 JP 5023910B2 JP 2007241321 A JP2007241321 A JP 2007241321A JP 2007241321 A JP2007241321 A JP 2007241321A JP 5023910 B2 JP5023910 B2 JP 5023910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
latch
paper
lock
tooth portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007241321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009073573A (ja
Inventor
彰伸 中幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007241321A priority Critical patent/JP5023910B2/ja
Publication of JP2009073573A publication Critical patent/JP2009073573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5023910B2 publication Critical patent/JP5023910B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、複写機やプリンタ或いはファクシミリ等の画像形成装置での給紙トレイなどからの記録用紙の給紙に関連し、特に記録用紙のサイズに応じて用紙の周縁部をガイドする用紙ガイド装置に関する。
複写機やプリンタ或いはファクシミリ等の画像形成装置においては、原稿や記録紙等の用紙を積載する給紙トレイなどを備えており、この給紙トレイに積載された用紙を所定のタイミングにて画像形成装置内の画像形成プロセス部へと一枚ずつ給紙して、それぞれの用紙に画像を形成する。
上記のような給紙トレイには、積載された用紙の側端部を揃え、かつトレイから画像形成プロセス部へと用紙が正しい姿勢で供給されるように、積載された用紙の周縁部をガイドする用紙ガイド装置が備えられている。画像形成装置で用いられる用紙には、例えばB5サイズのものやA4サイズのもの、或いはA3サイズなどの様々なサイズがあり、用紙ガイド装置ではこれらの各種サイズに合わせることができるようにするために、用紙周縁部をガイドするガイド部を可動とする構成のものがよく用いられる。そして、用紙ガイド装置における上記のようなガイド部を正しい位置でロックするための機構が種々提案されている。
例えば、特許文献1(特許第3693651号)には、各種用紙サイズに応じてサイドガイドや後端ガイドをスライド移動させて用紙サイズに合わせるユニバーサル給紙装置において、ガイドのずれを防止するためのロック機構としてガイドの取り付け台にスライド方向に一定ピッチで配設されたラッチ形状部と、スライド移動するガイドに設けられ操作により可動するラッチ形状部とが噛み合うことでガイド位置がロックまたはロック解除される機構が開示されている。
特許文献2(特許第2971353号公報)には、ラック及びピニオンで連動するサイドガイドの一方のガイドにロック手段を設ける構成が開示されている。この特許文献2記載のものは、ロック手段とともに他方のガイドとカセット本体との間にガイドを内側に付勢する手段(バネ)を設けることにより、ラック&ピニオンのバックラッシュによるガイドのガタを防止している。
特許文献3(特許第2965860号公報)記載のものでは一定間隔のラッチによるロック機構ではなくカムを回転させて任意の位置でロックさせる機構が開示されている。
特許第3693651号公報 特許第2971353号公報 特許第2965860号公報
しかしながら、特許文献1の機構のラッチ形状部を製造する場合においては、ラッチ形状のピッチは部品加工上1mm程度が適切な形状が得られる限界であり、それ以上細かいピッチにするとラッチ高さが不十分となり、ロックが十分に効かず、本来の機能を十分に果たせなくなる。すなわち、特許文献1のものでは、ガイドを用紙サイズに応じて分解能高く位置決めロックすることができない、という問題があった。
一方1mm程度のピッチのロックではガイドと用紙の間にも1mm未満の隙間が生じる恐れがあり、特に特許文献2に記載のようなラック及びピニオンによる連動して動くサイドガイドの場合にはその隙間は二倍になり1mmピッチのラッチの場合には最大で2mm近くの隙間が生じることになる。このときガイドが用紙を十分規制できずに斜め給紙(スキュー、用紙斜行)するといった問題があった。すなわち、ラック及びピニオンによるサイドガイドの構成では、さらに分解能の点で問題があった。
また、特許文献3に記載のものは、任意の位置でのロックを行い得るロック機構を有するものとなっており、分解能に関する問題点は解決するが、この機構はカムの他に強度を必要とする軸やロックレバー、カムが食込んでロックされる係止面など複雑な機構で、コスト、スペース、の面で問題がある。また食込み力によるロックのため、繰り返し操作による磨耗や係止摩擦力のばらつきなどによるロック性能の安定性にも問題が発生しやすい。
また、用紙の先端に当接する給紙ローラによって給紙する1ローラピックアップ方式で、給紙トレイに従来の後端ガイドを用いると、位置合わせ分解能が低かったり、ガイドのロックによる保持力が不足したりで用紙が後端押さえの位置まで後退してしまい、給紙不良するといった問題があった。
上記のような問題に対処するために、本発明に係る用紙ガイド装置は、用紙周縁部を規制するガイド部とこのガイド部と一体的に形成されたラック部とからなるエッジガイドと、前記ラック部と噛合する第1ピニオンギアと円周上に第1ラッチ歯部が形成された前記第1ピニオンギアより大径の回転体とからなるピニオン部材と、前記第1ラッチ歯部と噛合するロック機構部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記第1ラッチ歯部のラッチ歯数をZ、前記第1ピニオンギアのピッチ円直径をD、円周率をπとしたとき、D×π/Z≦1であることを特徴とする。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記ロック機構部は前記第1ラッチ歯部と噛合する第2ラッチ歯部を有するロック部材と、該ロック部材を前記第1ラッチ歯部方向に付勢する付勢手段と、前記ロック部材と前記第1ラッチ歯部を当接又は離間させる当接離間手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記当接離間手段は前記エッジガイドと一体的に設けられるスライド部と、該スライド部を前記ロック部材方向に変位させる変位手段とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記エッジガイドには前記スライド部を変位させる応力を加えるレバー部が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記ロック部材には複数のラッチ歯が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記ロック部材をN個有しており、複数のロック部材のラッチ位置の位相はそれぞれ1ピッチの1/Nのずれを有しており、前記複数のロック部材のそれぞれには前記複数のロック部材それぞれを前記第1ラッチ歯部方向に付勢する付勢手段が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記第1ラッチ歯部のラッチ歯数をZ、前記第1ピニオンギアのピッチ円直径をD、円周率をπとしたとき、D×π/Z≦Nであることを特徴とする。
本発明の用紙ガイド装置によれば、エッジガイドを用紙サイズに応じて分解能高く位置決めロックすることが可能となり、これまで問題であったエッジガイドと用紙の隙間に起因するスキュー(用紙斜行)や給紙不良が解消できる。
また、従来のスライド方向に設けたラッチにロックする場合はロック部材に設けるラッチは幅方向のスペース等の制約によりその数を大幅に増やすことは困難であったが、本発明によれば、ピニオン部材のラッチ歯部に噛み合うロック部材はそのラッチ歯の数を大幅に増やすことが可能となり、ロックする保持力も大幅にアップする。
また、本発明の用紙ガイド装置によれば、ロック部材及び、ロックを解除する構成であるスライド部は、エッジガイドに設けられるレバー部と連動する構成となっており、ロック解除〜エッジガイド移動〜エッジガイド位置決め〜ロックの一連操作が1アクションで行うことができる。
また、本発明の用紙ガイド装置によれば、ラック部やピニオン部材、ロック機構部といった機構的構成は用紙ガイド装置の裏面側に配されるようになっており、通常使用における外観上としてはそれら機構的構成が見えないのでデザイン的にも美しいものにできる。
また、本発明の用紙ガイド装置によれば、ロック部材を複数に設け、それらの位相をずらすことで、さらに分解能の高いエッジガイドの位置決め及びロックが可能となる。また、逆に複数のロック部材を設けることによって、ピニオン部材の径を小さくすることも可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置を正面側からみた斜視図であり、図2は用紙ガイド装置のエッジガイドとピニオン部材とロック機構部を抜き出し正面側からみた図であり、図3は用紙ガイド装置のエッジガイドとピニオン部材とロック機構部を抜き出して裏面側からみた図であり、図4は本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側からみた斜視図である。図4(B)は、図4(A)の円の中に示される構成を拡大したものである。
図1乃至図4において、10は用紙ガイド装置、20は底板、31は第1案内溝、32は第1ラック溝、33は第2案内溝、34は第2ラック溝、40は軸部材、41は係合片、50は収容凹部、100は第1エッジガイド、101は第1ベース部、102は第1ガイド部、103は第1突起部、120は第1ラック部、121は第1ラック歯部、130はガイド用凸部、150はレバー部、151はスライド部、152は端面、160はガイド用凹部、200は第2エッジガイド、201は第2ベース部、202は第2ガイド部、203は第2突起部、220は第2ラック部、221は第2ラック歯部、300はピニオン部材、301は第1ピニオンギア、302は第1ラッチ歯部、400はロック機構部、401はバネ部材、402はロック部材、403は凸部、404は第2ラッチ歯部をそれぞれ示している。
用紙ガイド装置10は、給紙トレイ、原稿トレイなどの画像形成装置内の画像形成プロセス部への給紙を行うものの構成の一部であり、複数枚の用紙を一括して積載しておくことができる底板20を備えている。この底板20に主な構成部品として、第1エッジガイド100、第2エッジガイド200、ピニオン部材300、ロック機構部400が取り付けられて、本発明の用紙ガイド装置10として機能するようになっている。
この底板20は、正面側から裏面側へと抜ける第1案内溝31、第1ラック溝32、第2案内溝33、第2ラック溝34などの溝部などと共に、軸部材40、係合片41、収容凹部50などの構成が樹脂材料によって一体的に形成されている。
第1エッジガイド100、第2エッジガイド200、ピニオン部材300なども樹脂材料によって一体成形されているものである。
第1エッジガイド100には、底板20正面側に位置する構成として第1ベース部101と、この第1ベース部101から垂直に延在する第1ガイド部102があり、これらの構成によって用紙の一方の周縁端部をガイドするようになっている。第1ベース部101の裏面側には第1突起部103が形成されており、第2ベース部201の裏面側には第2突起部203が形成されている。
同様に、第2エッジガイド200には、底板20正面側に位置する構成として第2ベース部201と、この第2ベース部201から垂直に延在する第2ガイド部202があり、これらの構成によって用紙のもう一方の周縁端部をガイドするようになっている。
第1エッジガイド100にはユーザーが操作する構成であるレバー部150が設けられているのに対して、第2エッジガイド200は、ラック、ピニオンの構成によって第1エッジガイド100のユーザー操作に連動して移動するようになっているのでユーザー操作を想定したレバー部などは設けられていない。
第1エッジガイド100の底板20裏面側に位置する主な構成としては、第1ラック部120、スライド部151があり、これらは第1ガイド部102と連結している。また、第2エッジガイド200の底板20裏面側に位置する主な構成としては、第2ラック部220があり、この第2ラック部220は第2ガイド部202と連結している。
第1案内溝31には第1エッジガイド100の第1ベース部101に形成されている第1突起部103が挿通され、また、第1ラック溝32には、第1ガイド部102と、第1ラック部120やスライド部151との連結部が挿通される。
第2案内溝33には第2エッジガイド200の第2ベース部201に形成されている第2突起部203が挿通され、また、第2ラック溝34には、第2ガイド部202と第2ラック部220との連結部が挿通される。
以上のような第1案内溝31、第1ラック溝32、第2案内溝33、第2ラック溝34などの溝部の構成によって第1エッジガイド100及び第2エッジガイド200の移動がスムーズに行われるようになっている。
また、本発明の用紙ガイド装置10においては、第1ラック部120、第2ラック部220やピニオン部材300、ロック機構部400といった機構的構成は用紙ガイド装置10の裏面側に配されるようになっており、通常使用における外観上としては上記のような機構的構成が見えないのでデザイン的にも美しいものにできる。
第1エッジガイド100の第1ガイド部102には切り込み溝を介してレバー部150が一体的に形成されており、このレバー部150からは裏面側のスライド部151が延在するようになっている。ユーザーのレバー部150を押す、つまむなどの操作動作に伴うレバー部150の弾性変形によってスライド部151は図3の左右の方向に変位することが可能となっている。
第1エッジガイド100の裏面側の第1ラック部120及び第2エッジガイド200の裏面側の第2ラック部220には、それぞれ第1ラック歯部121及び第2ラック歯部221が形成されており、これらのラック歯部はピニオン部材300の小径の第1ピニオンギア301と対向するようにして噛合する。
ピニオン部材300には、第1ピニオンギア301と共に第1ピニオンギア301よりも大径の回転体の円周上に形成された第1ラッチ歯部302が設けられている。このピニオン部材300は、底板20に対して、軸部材40の係合片41によって取り付けられており、第1ピニオンギア301及び第1ピニオンギア301よりも大径の回転体の円周上に形成された第1ラッチ歯部302は、軸部材40を中心にして連動して回転するようになっている。
この第1ラッチ歯部302のラッチ歯数をZ、第1ピニオンギア301のピッチ円直径をDとしたとき、D×π/Z≦1となるように設定されている。ただしπは円周率である。このような設定によって、第1エッジガイド100単体(或いは、第2エッジガイド200単体)によるガイド位置の分解能を1mmより小さくすることが可能となる。
ピニオン部材300の第1ラッチ歯部302に対向するようにロック機構部400が設けられている。このロック機構部400は、底板20に形成されている収容凹部50に収納されるロック部材402と、このロック部材402をピニオン部材300側に付勢するバネ部材401とから構成されている。
ロック部材402には、第1ラッチ歯部302と噛合するラッチ歯404と、スライド部151の端面152と当接する凸部403とが形成されている。
第1ラッチ歯部302のラッチ歯の向きと、ロック部材402の第2ラッチ歯404の向きは図4に示すように第1エッジガイド100及び第2エッジガイド200を用紙に向かう一方向に摺動可能なラッチ形状になっており、これによってロック保持力を強固なものとしている。
図3に示すように、第1エッジガイド100の第1ラック部120には4つのガイド用凸部130が設けられており、スライド部151にはこれらの凸部と対向するようにガイド用凹部160が4つ設けられている。それぞれのガイド用凸部130とガイド用凹部160とは図示するような傾斜辺で互いに当接するようになっている。
次に、以上のように構成される用紙ガイド装置の動作について説明する。図5は本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置のロック状態を示す図であり、図6は本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置のロック解除状態を示す図である。
第1エッジガイド100のレバー部150がユーザーによって操作され、図6における応力Fを受けると、レバー部150と第1ガイド部102などとの間の弾性変形によってスライド部151がd1に示すような方向に変位する。
次に、このようなスライド部151の変位に伴い、スライド部151のガイド用凹部160は、それぞれが当接しているガイド用凸部130の傾斜辺に乗り上げるような状態となり、スライド部151はd2に示すように変位する。スライド部151がd2変位することによって、スライド部151の端面152は、バネ部材401の付勢力に抗してロック部材402の凸部403を変位させて、第1ラッチ歯部302とロック部材402の第2ラッチ歯404との噛合状態、すなわちロック状態を解除することができる。ユーザーはスライド部151に応力Fを加えたまま(つまり、レバー部150をつまんだりする操作をしつつ)、第1エッジガイド100を図中左右の方向に移動させることによって、所望とする位置に第1エッジガイド100と、ピニオン部材300を介して第1エッジガイド100と連動する第2エッジガイド200とを位置決めすることができる。
ユーザーが所望とする位置に第1エッジガイド100を持ってきたときに、応力Fを取り去る(すなわち、ユーザーが指などを離す)と、レバー部150とその周辺における弾性変形が取り去られることとなり、スライド部151は図5に示す位置に戻る。このとき、スライド部151のそれぞれのガイド用凹部160は、ガイド用凸部130に係合するように変位して、バネ部材401で付勢されたロック部材402は第1ラッチ歯部302方向に移動しつつ、第1ラッチ歯部302と、ロック部材402の第2第2ラッチ歯部404とが噛合する。
第1ラッチ歯部302とロック部材402の第2ラッチ歯404とが噛合すると、ピニオン部材300がロックされることとなり、結果として、このピニオン部材300の第1ピニオンギア301と噛合している第1ラック部120、第2ラック部220を有している第1エッジガイド100、第2エッジガイド200とが位置決めされロック状態となる。
このように、本発明の用紙ガイド装置10によれば、ロック部材402及び、ロックを解除する構成であるスライド部151は、第1エッジガイド100に設けられるレバー部150と連動する構成となっており、ロック解除〜エッジガイド移動〜エッジガイド位置決め〜ロックの一連操作が1アクションで行うことができるようになっている。
本発明の用紙ガイド装置10では、以上のような位置決め動作が行われるようになっているが、第1ラッチ歯部302のラッチ歯を製造可能な最小寸法である例えば1mmとして構成すると、第1ピニオンギア301のラッチ歯と噛み合って移動する第1エッジガイド100(又は、第2エッジガイド200)の位置決めの分解能は1mmより小さく構成することができる。すなわち、第1ラッチ歯部302のラッチ歯数をZ、第1ピニオンギア301のピッチ円直径をD、円周率をπとしたとき、D×π/Z≦1となるように設定すると、第1エッジガイド100(又は、第2エッジガイド200)のガイド位置の分解能は1mmより小さくすることが可能となる。
以上のような構成によれば、第1エッジガイド100(又は、第2エッジガイド200)を用紙サイズに応じて分解能高く位置決めロックすることが可能となり、これまで問題であった第1エッジガイド100(又は、第2エッジガイド200)と用紙の隙間に起因するスキュー(用紙斜行)や給紙不良が解消できる。
また、従来のスライド方向に設けたラッチにロックする場合はロック部材に設けるラッチは幅方向のスペース等の制約によりその数を大幅に増やすことは困難であったが、本発明によれば、ピニオン部材の第1ラッチ歯部302に噛み合うロック部材402はそのラッチ歯の数を大幅に増やすことが可能となり、ロックする保持力も大幅にアップする。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2実施形態は、先の実施形態とロック機構部400の構成が異なるので、主としてこの相違点について説明する。図7は本発明の第2実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側からみた図である。図7(A)は用紙ガイド装置10の全面を裏面から見た図であり、図7(B)はピニオン部材300とロック機構部400を斜視的に見た図であり、図7(C)は第1ラッチ歯部302とロック機構部400との噛み合い部を拡大して示す図である。図7において、先の実施形態と同じ参照番号が付されている構成については、同様の構成であるので説明を省略する。先の実施形態と異なる参照番号が付されている構成として、51は第1収容凹部、52は第2収容凹部、411は第1バネ部材、412は第2バネ部材、413は第1ロック部材、414は第2ロック部材、415は第3ラッチ歯部、416は第4ラッチ歯部をそれぞれ示している。
第2実施形態においては、底板20の裏面側には第1収容凹部51及び第2収容凹部52の2つの収容凹部が形成されており、第1収容凹部51には、第1ロック部材413とこれをピニオン部材300側に付勢する第1バネ部材411が収容され、第2収容凹部52には、第2ロック部材414とこれをピニオン部材300側に付勢する第2バネ部材412が収容されている。
第1ロック部材413には、第1ラッチ歯部302と噛合する第3ラッチ歯部415と、スライド部151の端面152と当接する不図示の凸部とが形成されている。同じく、第2ロック部材414には、第1ラッチ歯部302と噛合する第4ラッチ歯部416と、スライド部151の端面152と当接する不図示の凸部とが形成されている。
第3ラッチ歯部415のラッチ歯のピッチと、第4ラッチ歯部416のラッチ歯のピッチとは共に、第1ラッチ歯部302のラッチ歯のピッチと同じピッチで構成されている。また、図7に示すように、第3ラッチ歯部415及び第4ラッチ歯部416のラッチ歯の向きは、第1エッジガイド100及び第2エッジガイド200を用紙に向かう一方向に摺動可能なラッチ形状に構成することによって、ロック保持力を向上するようになっている。
第3ラッチ歯部415と第1ラッチ歯部302とが噛み合うラッチ位置と、第4ラッチ歯部416と第1ラッチ歯部302とが噛み合うラッチ位置の位相は、1/2のずれを有している。したがって、図7(C)に示すように、一方の第1ロック部材413の第3ラッチ歯部415が第1ラッチ歯部302と噛み合っている状態にあるときには、他方の第2ロック部材414の第4ラッチ歯部416は第1ラッチ歯部302と噛み合っていない状態となる。
このように本実施形態では、複数のロック部材のラッチ位置の位相がずれるように構成されるので、先の実施形態よりさらにロック位置の分解能を向上させることが可能となる。したがって、本実施形態ではより分解能高く第1エッジガイド100(又は第2エッジガイド200)の位置決め及びロックが可能となる。また、先の実施形態と同じ分解能でよいのであれば、その分本実施形態ではピニオン部材の径を小さくすることも可能となる。
なお、本実施形態ではロック部材を2つ設ける構成について説明したが、さらに多くのロック部材を設けることも可能である。例えば、ロック部材をN設けるとすると、それぞれロック部材のラッチ位置の位相には1/Nのずれを持たせるようにする。このように構成することによって、ロック部材が1つであるときに比べて分解能をN倍とすることができる。
第1ラッチ歯部302のラッチ歯数をZ、第1ピニオンギア301のピッチ円直径をD、円周率をπとしたとき、D×π/Z≦Nとなるように設定すると、第1エッジガイド100単体(或いは、第2エッジガイド200単体)によるガイド位置の分解能を1/N(mm)より小さくすることが可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態における第2エッジガイド200を固定式のものに代えて、可動式のガイドは第1エッジガイド100のみとしたものである。
図8は本発明の第3実施形態に係る用紙ガイド装置を正面側からみた斜視図であり、図9は用紙ガイド装置のエッジガイドとピニオン部材とロック機構部を抜き出し正面側からみた図であり、図10は本発明の第3実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側からみた斜視図であり、図11は本発明の第3実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側正面からみた図である。図8乃至図11において、第1の実施形態と同じ参照番号が付されている構成については、同様の構成であるので説明を省略する。第1の実施形態と異なる参照番号が付されている構成として、250は固定エッジガイド、252は固定ガイド部がある。
画像形成装置によっては、どのようなサイズの用紙を用いようとも、用紙の一方の端面を揃えて給紙する給紙方式を要求するものも存在するので、本実施形態はそのような画像形成装置に対応する用紙ガイド装置10となっている。すなわち、本実施形態では図示するように、用紙の一方端は固定エッジガイド250の固定ガイド部252によってガイドされるようになっている。このような固定エッジガイド250は、底板20と一体的に樹脂成形によって作成することができる。本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができるものである。
なお、本発明の第3実施形態では用紙の幅方向を固定エッジガイド250及び第1エッジガイド100で規制・ガイドする例について説明したが、第3実施形態の構成を用いれば、用紙の幅方向だけでなく、用紙の後端のみをガイドする構成とすることもできる。このような本実施形態の用紙の後端ガイドを用いれば、1ローラピックアップ方式での給紙でも、位置合わせ分解能が低かったり、後端ガイドのロック力不足が生じたり、というようなことがないので、用紙が後退してしまい、給紙不良するといった問題が解消できる。
本発明は、電子写真方式の複写機、電子写真方式のファクシミリ、電子写真方式のプリンタ、電子写真方式の複合機、インクジェット方式の複写機、インクジェット方式のファクシミリ、インクジェット方式のプリンタ、インクジェット方式の複合機などの画像形成装置に用いる用紙ガイド装置に適用することが可能である。電子写真方式やインクジェット方式の印刷技術の詳細については説明しないが、いずれの方式においても従来周知の技術を用いることができる。
以上、第1実施形態乃至第3実施形態について説明したが、それぞれの実施形態の構成要素を適宜組み合わせて構成した発明についても本発明の範疇に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置を正面側からみた斜視図である。 用紙ガイド装置のエッジガイドとピニオン部材とロック機構部を抜き出し正面側からみた図である。 用紙ガイド装置のエッジガイドとピニオン部材とロック機構部を抜き出して裏面側からみた図である。 本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置のロック状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る用紙ガイド装置のロック解除状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側からみた斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る用紙ガイド装置を正面側からみた斜視図である。 用紙ガイド装置のエッジガイドとピニオン部材とロック機構部を抜き出し正面側からみた図である。 本発明の第3実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側からみた斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る用紙ガイド装置を裏面側正面からみた斜視図である。
符号の説明
10・・・用紙ガイド装置、20・・・底板、31・・・第1案内溝、32・・・第1ラック溝、33・・・第2案内溝、34・・・第2ラック溝、40・・・軸部材、41・・・係合片、50・・・収容凹部、51・・・第1収容凹部、52・・・第2収容凹部、100・・・第1エッジガイド、101・・・第1ベース部、102・・・第1ガイド部、103・・・第1突起部、120・・・第1ラック部、121・・・第1ラック歯部、130・・・ガイド用凸部、150・・・レバー部、151・・・スライド部、152・・・端面、160・・・ガイド用凹部、200・・・第2エッジガイド、201・・・第2ベース部、202・・・第2ガイド部、203・・・第2突起部、220・・・第2ラック部、221・・・第2ラック歯部、250・・・固定エッジガイド、252・・・固定ガイド部、300・・・ピニオン部材、301・・・第1ピニオンギア、302・・・第1ラッチ歯部、400・・・ロック機構部、401・・・バネ部材、402・・・ロック部材、403・・・凸部、404・・・第2ラッチ歯部、411・・・第1バネ部材、412・・・第2バネ部材、413・・・第1ロック部材、414・・・第2ロック部材、415・・・第3ラッチ歯部、416・・・第4ラッチ歯部

Claims (4)

  1. 用紙周縁部を規制するガイド部とこのガイド部と一体的に形成されたラック部とからなるエッジガイドと、前記ラック部と噛合する第1ピニオンギアと円周上に第1ラッチ歯部が形成された前記第1ピニオンギアより大径の回転体とからなるピニオン部材と、前記第1ラッチ歯部と噛合するロック機構部と、を有し、
    前記ロック機構部は、前記第1ラッチ歯部と噛合する第2ラッチ歯部を有するロック部材と、該ロック部材を前記第1ラッチ歯部方向に付勢する付勢手段と、前記ロック部材と前記第1ラッチ歯部を当接又は離間させる当接離間手段とを有し、
    前記当接離間手段は、前記エッジガイドと一体的に設けられるスライド部と、該スライド部を前記ロック部材方向に変位させる変位手段を有し、
    前記ロック部材には前記ピニオン部材の円周上に形成された第1ラッチ歯部に沿って第1ラッチ歯部と噛み合う複数のラッチ歯が設けられている
    ことを特徴とする用紙ガイド装置。
  2. 前記変位手段は、前記スライド部に形成された傾斜辺であることを特徴とする請求項1に記載の用紙ガイド装置。
  3. 前記エッジガイドには前記スライド部を変位させる応力を加えるレバー部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の用紙ガイド装置。
  4. 前記ロック部材を前記ピニオン部材の円周に沿ってN個有しており、前記N個のロック部材のラッチ歯の向きは前記エッジガイドを一方向に摺動可能な方向に形成されており、前記複数のロック部材のラッチ位置の位相はそれぞれ1ピッチの1/Nのずれを有しており、前記複数のロック部材のそれぞれには前記複数のロック部材それぞれを前記第1ラッチ歯部方向に付勢する付勢手段が設けられることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の用紙ガイド装置。
JP2007241321A 2007-09-18 2007-09-18 用紙ガイド装置 Expired - Fee Related JP5023910B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007241321A JP5023910B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 用紙ガイド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007241321A JP5023910B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 用紙ガイド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009073573A JP2009073573A (ja) 2009-04-09
JP5023910B2 true JP5023910B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=40608959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007241321A Expired - Fee Related JP5023910B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 用紙ガイド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5023910B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5927921B2 (ja) * 2012-01-13 2016-06-01 富士ゼロックス株式会社 媒体搬送装置、後処理装置および画像形成装置
JP6206034B2 (ja) 2013-09-24 2017-10-04 セイコーエプソン株式会社 媒体載置機構、記録装置
JP6972794B2 (ja) 2017-09-04 2021-11-24 セイコーエプソン株式会社 媒体給送装置
JP7039290B2 (ja) * 2017-12-27 2022-03-22 キヤノン株式会社 シート収容装置及び画像形成装置
JP6929311B2 (ja) * 2019-01-24 2021-09-01 キヤノン株式会社 シート支持装置及び画像形成装置
JP7372592B2 (ja) * 2019-10-31 2023-11-01 株式会社リコー シート積載装置、画像形成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2971353B2 (ja) * 1994-12-20 1999-11-02 東芝テック株式会社 給紙カセット
JP4105593B2 (ja) * 2003-05-30 2008-06-25 富士通株式会社 給紙トレイ
JP2005161523A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Sato Corp 用紙の幅ガイド装置およびこれを用いたプリンタ
JP4347203B2 (ja) * 2004-12-03 2009-10-21 株式会社沖データ 記録媒体収納装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009073573A (ja) 2009-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5023910B2 (ja) 用紙ガイド装置
JP5012352B2 (ja) 用紙ガイド装置
JPH11139573A (ja) 画像形成装置の媒体供給トレイ
JP2007217098A (ja) 給紙カセット・画像形成装置
JP5868365B2 (ja) 画像形成装置
JP4210183B2 (ja) 用紙幅ガイド装置
JP6198525B2 (ja) 給送装置及び給送装置を備えた記録装置
JP2007197159A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JPH11334900A (ja) プリンタの用紙カセット
JP5109544B2 (ja) 用紙ガイド装置
JP2018104200A (ja) シート載置装置、印刷装置
JP2018070279A (ja) シート支持装置及び画像形成装置
JP2010173780A (ja) 給紙装置およびそれを用いた画像形成装置
JP5344578B2 (ja) 画像形成装置
JP3655096B2 (ja) 給紙カセット
JP2015020886A (ja) 媒体カセット及び画像形成装置
US9428351B2 (en) Feeding device, feeding cassette, and image forming apparatus
JP6048760B2 (ja) 給紙トレイ
US20140138905A1 (en) Medium stacking device and image forming apparatus
JP5083114B2 (ja) 給紙トレイ
JP4844755B2 (ja) 給紙トレイ及び画像記録装置
JP2006315828A (ja) シート分離搬送機構及びそれを備えたシート搬送装置
JP6459567B2 (ja) 給紙カセットおよび画像形成装置
JP4131195B2 (ja) 給紙装置
US11420835B2 (en) Sheet storage device and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100723

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5023910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees